JP4304234B2 - 美白成分含有セルロース繊維又は繊維製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、美白成分含有セルロース繊維又は繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
コウジ酸等の美白成分を含有するクリーム、化粧水、乳液等の美白剤が、広く市販されている。これら美白剤は、通常、顔、手、足等の皮膚が露出している部分に塗布して使用される。しかしながら、これら美白剤は、汗等により皮膚から容易に脱落することが避けられない。従って、美白剤としての効果を長期に亘って維持するために、美白剤を頻繁に塗布しなければならないという難点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、美白成分を含有するセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0004】
本発明は、セルロース繊維に含まれる美白成分が汗等に移行し、皮膚に接触できるようにしたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0005】
本発明は、洗濯を繰り返し行っても美白成分が繊維から殆ど脱落しない性能(耐洗濯性)を備えたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課題とする。
【0006】
本発明は、上記セルロース繊維及びセルロース繊維製品の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題が解決されたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、セルロース繊維及びセルロース繊維製品に美白成分並びにエステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理することにより、上記課題を達成できることを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
1.本発明は、エステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合を介して美白成分が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
2.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に美白成分並びにエステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理して得られる上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
3.本発明は、美白成分がコウジ酸及びその塩からなる群より選ばれた少なくとも1種である上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
4.本発明は、美白成分がアルブチン、ルシノール及びエラグ酸からなる群より選ばれた少なくとも1種である上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
5.本発明は、化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物がポリカルボン酸である上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
6.本発明は、ポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸である上記5に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
7.本発明は、化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物がN−メチロール化合物である上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
8.本発明は、N−メチロール化合物がジメチロールジヒドロキシエチレン尿素である上記7に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
9.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に美白成分並びにエステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理することを特徴とする上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品
本発明において、セルロース繊維は、従来公知のセルロース繊維であり、例えば木綿、麻等の天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、又はこれらの混紡品である。本発明のセルロース繊維には、これら繊維の他、これら繊維の一次加工品、例えば糸、ニット、織物、編物、不織布等が包含される。特に木綿の場合、原綿そのもの、苛性マーセル化した木綿、液体アンモニアで処理した木綿等も、本発明のセルロース繊維に包含される。
【0009】
本発明においては、本発明のセルロース繊維に非セルロース系合成繊維を混紡、交撚、混編させることもできる。
【0010】
非セルロース系合成繊維としては、従来公知のものを広く例示でき、例えばポリエステル、液晶ポリエステル、ポリアミド、液晶ポリアミド、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スパンデックス等を挙げることができる。上記合成繊維の中でも、ポリエステル、ポリアミド、アクリル及びポリプロピレンが好ましく、ポリエステルが特に好ましい。
【0011】
セルロース繊維に上記合成繊維が混紡される場合、混紡割合は特に限定されるものではない。セルロース繊維の混紡割合が多い方が、本発明の効果(優れた美白効果及び耐洗濯性)がより一層発現されるが、混紡繊維及び繊維製品の特徴である繊維強度等の合成繊維の性能を損なわないように具現するためには、通常合成繊維が全繊維中に1〜80重量%、好ましくは20〜66重量%の割合で混紡されるのがよい。
【0012】
本発明において、セルロース繊維製品とは、上記セルロース繊維を更に加工したもの、例えば外衣、中衣、内衣等の衣料、寝装品、インテリア等の製品を意味する。本発明のセルロース繊維製品としては、具体的にはコート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイシャツ、ニットシャツ、ブラウス、セーター、カーディガン、ナイトウエア、肌着、サポーター、靴下、タイツ、帽子、スカーフ、マフラー、襟巻き、手袋、服の裏地、服の芯地、服の中綿、作業着、白衣、ユニフォーム、学童用制服等の衣料、カーテン、布団地、布団綿、枕カバー、シーツ、マット、カーペット、タオル、ハンカチ等の製品を例示できる。これらの中でも、特に人の肌に直接触れるものが好ましい。例えば、衣料では中衣及び内衣が好ましく、内衣がより好ましい。
【0013】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、エステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。
【0014】
本発明において、美白成分は、公知のものを広く使用でき、例えばコウジ酸、α−アルブチン、β−アルブチン等のアルブチン、ルシノール、エラグ酸、L−アスコルビン酸等が挙げられる。本発明では、水溶性の美白成分を用いるのが好ましい。これらの美白成分は、1種単独で又は2種以上混合して使用される。
【0015】
美白成分としては、コウジ酸、アルブチン、ルシノール及びエラグ酸が好ましく、コウジ酸及びアルブチンが好ましく、コウジ酸が特に好ましい。
【0016】
これら美白成分は、塩の形態であってもよい。例えば、コウジ酸を例にとると、コウジ酸の塩としては、例えばコウジ酸ナトリウム、コウジ酸カリウム、コウジ酸リチウム等のコウジ酸のアルカリ金属塩、コウジ酸マグネシウム、コウジ酸バリウム、コウジ酸カルシウム等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。
【0017】
本発明では、美白成分は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品中に0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜3重量%含有されているのがよい。
【0018】
本発明において、エステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物としては、例えば下記に示す各種の化合物を例示することができる。
【0019】
エステル結合(−COO−)により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物としては、例えばポリカルボン酸を挙げることができる。
【0020】
ポリカルボン酸としては、例えば分子中に少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸を使用することができる。このようなポリカルボン酸としては、少なくとも3個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸である限り従来公知のものを広く使用でき、例えば各種の脂肪族ポリカルボン酸、脂環族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸等が挙げられる。これらカルボン酸は、水酸基、ハロゲン基、カルボニル基、炭素−炭素二重結合を有していても差し支えない。
【0021】
このようなポリカルボン酸としては、具体的には、トリカルバリル酸、アコニチン酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、クエン酸等の三塩基酸、ブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、テトラヒドロフランテトラカルボン酸、メチルテトラヒドロフタル酸とマレイン酸のエン付加物等の四塩基酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ビフェニルテトラカルボン酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸等の芳香族ポリカルボン酸、スチレンと無水マレイン酸よりディールス・アルダー反応とエン反応によって生じたテトラカルボン酸、無水マレイン酸とアクリル酸との共重合物又はその有水酸、無水マレイン酸とメタクリル酸との共重合物又はその有水酸、エポキシ化コハク酸二量化物等を例示できる。これらポリカルボン酸は夫々単独で又は2種以上を混合して使用される。これらのポリカルボン酸のうち、トリカルバリル酸、アコニチン酸、クエン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸等の水溶性のポリカルボン酸は作業性が良好であることから好ましく、特に水溶性で四塩基酸の1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸が最も効果が優れており好ましい。
【0022】
アセタール結合(−OCH2O−)により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物としては、例えば分子内にアルデヒド基を有する化合物が挙げられ、具体的にはアルデヒド化合物等を挙げることができる。
【0023】
アルデヒド化合物としては、例えばホルムアルデヒド、ジアルデヒド(グリオキザール)等が挙げられる。
【0024】
エーテル結合(−O−)により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物としては、例えばN−メチロール化合物、分子内にエポキシ基(グリシジル基)やビニル基を有する化合物等を挙げることができる。
【0025】
N−メチロール化合物としては、例えばジメチロール尿素及びそのメチル化物、ジメチロールエチレン尿素及びそのメチル化物、ジメチロールウロン及びそのメチル化物、ジメチロールトリアゾン及びそのメチル化物、ジメチロールプロピレン尿素及びそのメチル化物、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素、メチル化ジメチロールジメトキシエチレン尿素、1,3−ジメチル−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素及びそのメチル化物、ジメチロール−4−メトキシ−5,5−ジメチルプロピレン尿素及びそのメチル化物、ジメチロールアルキルカーバメイト及びそのメチル化物、テトラメチロールグリオキザールモノウレイン及びそのメチル化物等が挙げられる。
【0026】
これらの中でも、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素が好ましい。
【0027】
市販品としては、住友化学工業社製のスミテックスレジンシリーズ、三木理研社製のリケンレジンシリーズ等が挙げられる。
【0028】
分子内にエポキシ基(グリシジル基)を有する化合物としては、例えば脂肪族エポキシ化合物、ジグリシジル化合物、トリグリシジル化合物、ポリグリシジル化合物、脂環式エポキシ化合物、異節環状型エポキシ化合物、活性ビニル化合物の他、ビスフェノールA−エピクロルヒドリン化合物、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル化合物及びそのエチレンオキシド付加物又はプロピレンオキシド付加物、ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル化合物、水素化ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル化合物、水素化ビスフェノールF−ジグリシジルエーテル化合物等が挙げられる。
【0029】
脂肪族エポキシ化合物としては、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化オレイルオレート等が挙げられる。
【0030】
ジグリシジル化合物としては、一般式(1)
【0031】
【化1】
【0032】
[式中、Rは−O−R1−O−又は−O(R2O)n−を示す。ここでR1は炭素数2〜12の直鎖又は分枝鎖状アルキレン基を示す。R2は−CH2CH2−、−CH2−CH(CH3)−又は−(CH2)4−を示し、nは4〜50の整数を示す。]
で表されるジグリシジルエーテルを挙げることができ、具体的にはエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(n=4〜50)、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(n=4〜50)、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ジグリシジルポリシロキサン等が挙げられる。
【0033】
トリグリシジル化合物としては、例えばグリセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0034】
ポリトリグリシジル化合物としては、例えばポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリシジルポリシロキサン等が挙げられる。
【0035】
脂環式エポキシ化合物としては、例えば3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。
【0036】
異節環状型エポキシ化合物としては、例えばトリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0037】
上記一般式(1)で表されるジグリシジルエーテルの中でも、R1がエチレングリコール系、ポリエチレングリコール系、グリセリン系であるものが好ましい。
【0038】
市販品としては、ナガセ化成工業社製のデナコールEXシリーズ等が挙げられる。
【0039】
活性ビニル化合物としては、分子内にジアクリロイル基を有する化合物、分子内にジメタクリロイル基を有する化合物、分子内にトリアリル基を有する化合物、分子内にテトラアリル基を有する化合物、分子内にペンタアリル基を有する化合物等を挙げることができる。
【0040】
分子内にジアクリロイル基を有する化合物としては、具体的にはエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート(n=3〜50)、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート等を例示できる。
【0041】
分子内にジメタクリロイル基を有する化合物としては、具体的にはエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート(n=3〜50)、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、グリセリンジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメタクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物ジメタクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物ジメタクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ヘキサヒドロフタル酸ジアリル、ジアリルオルソフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン、1,1’−ビフェニル−2,2’−ジカルボン酸ジアリル、ジアリルクロレンデート、N,N−メチレンビスアクリルアミド等を例示できる。
【0042】
分子内にトリアリル基を有する化合物としては、具体的にはトリメチロールプロパントリアリルエーテル、トリメチロールプロパントリアクリレートとそのエチレンオキシド変性物、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリアリルトリメリテート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリアクリルホルマール、トリメタアリルイソシアヌレート等を例示できる。
【0043】
分子内にテトラアリル基を有する化合物としては、具体的にはジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等を例示できる。
【0044】
分子内にペンタアリル基を有する化合物としては、具体的にはジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等を例示できる。
【0045】
活性ビニル化合物としては、分子内にジアクリロイル基を有する化合物や分子内にジメタクリロイル基を有する化合物が好ましく、特にポリエチレングリコールジアクリレート(n=3〜50)やポリエチレングリコールジメタクリレート(n=3〜50)が好ましい。
【0046】
ウレタン結合(−NCOO−)により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物としては、例えばジイソシアネート化合物、トリイソシアネート化合物、ポリイソシアネート化合物等の他、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等を挙げることができる。
【0047】
ジイソシアネート化合物としては、具体的にはトリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、o−トリジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等を例示できる。
【0048】
トリイソシアネート化合物としては、具体的にはトリフェニルメタントリイソシアネート等を例示できる。
【0049】
ポリイソシアネート化合物としては、具体的にはポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等を例示できる。
【0050】
本発明では、上記ジイソシアネート化合物、トリイソシアネート化合物、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等は、活性イソシアネート基がブロック剤によりブロックされたものであってもよい。ブロック剤としては、例えばオキシム(アセトオキシム、シクロヘキサノンオキシム)、ラクタム(ε−カプロラクタム)、ジエチルマロネート、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン、重亜硫酸塩等を挙げることができる。
【0051】
これらの中でも、ジイソシアネート化合物が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネートが特に好ましい。
【0052】
市販品としては、第一工業製薬社製のエラストロンシリーズ等が挙げられる。
【0053】
エステル結合、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合により美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化合物(以下これらの化合物を「化学結合形成化合物」という)としては、上記に例示した化合物を1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して使用してもよい。
【0054】
美白成分とセルロース繊維又はセルロース繊維製品との間の化学結合は、エステル結合、アセタール結合又はエーテル結合(N−メチロール化合物によるエーテル結合)であるのが好ましい。これらの化学結合の場合、セルロース繊維又はセルロース繊維製品が汗等の接触すると、加水分解を受けた美白成分が徐々に放出され、美白効果を長期に亘って発現できる。
【0055】
本発明では、化学結合形成化合物は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品中に0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%含有されているのがよい。
【0056】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法
方法A:
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に美白成分及び化学結合形成化合物を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理することにより製造される。
【0057】
セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ美白成分及び化学結合形成化合物を付着及び/又は含浸させるに当たっては、従来公知の方法、例えば浸漬法、スプレー法、コーティング法等従来公知の各種の方法を広く適用することができる。
【0058】
本発明では、美白成分及び化学結合形成化合物を含有する処理液中に処理すべきセルロース繊維又はセルロース繊維製品を浸漬する、いわゆる、浸漬法を採用するのが好ましい。尚、化学結合形成化合物としてN−メチロール化合物を用いる場合には、触媒を配合しておくのが好ましい。このような触媒としては、例えば塩化アルミニウム 、硫酸アルミニウム 、塩基性塩化アルミニウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム 、リン酸二水素マグネシウム 、ホウフッ化亜鉛 、硝酸亜鉛 、塩化亜鉛 、ホウフッ化マグネシウム 、過塩素酸マグネシウム等の各種金属塩(結晶水含有物も含む)類、硫酸、塩酸、硝酸、りん酸等の強酸のアンモニウム塩類、2 −アミノ−2 −メチル−1 −プロパノールの塩酸塩等の各種アルカノールアミンの酸性塩及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0059】
以下、浸漬法につき詳述する。
【0060】
処理液中の美白成分濃度及び化学結合形成化合物濃度は、処理液の絞り率と必要とする担持量より算出した濃度に設定すればよい。
【0061】
本発明では、一つの処理液中に所定濃度の美白成分及び化学結合形成化合物が全て含有されていてもよいし、これら美白成分及び化学結合形成化合物が別個の処理液中に含有されていてもよい。
【0062】
上記処理液のpHは0〜6、好ましくは2〜5に調整されていることが好ましい。処理液のpHがこの範囲であれば、本発明で所望するセルロース繊維又はセルロース繊維製品を得ることができる。当該範囲のpHは処理液に対して中和剤、即ち適当なアルカリ又は塩を添加することにより調整できる。
【0063】
pHの調整に使用される中和剤として、例えば水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。また、上記のナトリウム塩に代わり、カリウム塩、アンモニウム塩、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の揮発性の低級アミンの塩も使用できる。これらの中和剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0064】
上記中和剤の添加量は、使用される美白成分及び化学結合形成化合物の溶解量や種類にもよるが、処理液中の濃度として通常0.1〜10重量%程度とするのがよい。
【0065】
上記処理液を構成する溶媒としては有機溶媒でも差支えないが、安全、価格を考慮すれば水を溶媒にするのが好ましい。上記化学結合形成化合物が水不溶性のものであれば、適当な界面活性剤を使用するのがよい。処理液の形態は、所定の効果が得られる限り特に限定されるものではなく、溶液の形態であっても乳化液の形態であってもよいが、処理効率及び安全性の観点から水溶液又は水分散液であることが好ましい。
【0066】
上記処理液のセルロース繊維又はセルロース繊維製品に対する浸透速度は充分に速く、浸漬時間、浴温度に特に制限はない。通常、浸漬時間0.1〜300秒、浴温は10〜40℃で行われる。絞りは加工する製品によって異なり、夫々に適当な絞り方法、絞り率が採用できる。通常、絞り率は30〜200%で行うのが好ましい。
【0067】
浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じて選定すればよい。
【0068】
本発明においては、美白成分及び化学結合形成化合物を付着及び/又は含浸させたセルロース繊維又はセルロース繊維製品を次いで加熱処理する。
【0069】
加熱処理の温度は、通常100〜250℃、好ましくは120〜200℃、処理時間は20秒〜1時間である。これより穏やかな条件では、加工処理されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品の美白成分保持性能が洗濯を繰り返すことにより低下する傾向になり、厳しすぎる条件では繊維の劣化を引き起こし、強度低下や繊維黄変として表れる傾向が生ずるので、いずれも好ましくない。
【0070】
方法B:
本発明のセルロース繊維製品は、セルロース繊維に美白成分を付着及び/又は含浸させ、次いで乾燥した後、縫製等によりセルロース繊維製品とし、最後に該セルロース繊維製品を気相ホルマリン加工処理することによっても製造される。
【0071】
セルロース繊維に美白成分を付着及び/又は含浸させる工程、及び乾燥工程の各手段や条件は、方法Aと同じでよい。
【0072】
気相ホルマリン加工処理につき、以下に説明する。
【0073】
ホルマリンを吸着させるために適度な水分率に調節した後、気相ホルマリン加工処理すべきセルロース繊維製品にホルムアルデヒドガスを吸着させ、熱処理してホルムアルデヒドを架橋せしめる。
【0074】
架橋反応をさせる際に用いる触媒は、予めセルロース繊維製品に触媒溶液をパディングした後に気相処理を行ってもよいし、触媒溶液又は液化している触媒を気化又はミスト化してセルロース繊維製品に吸着させてもよい。或いは、セルロース繊維に美白成分を付着及び/又は含浸させる際に、触媒をセルロース繊維に吸着させておいてもよい。
【0075】
触媒としては、例えば塩化水素ガス、亜硫酸ガス等のガス、塩酸、硝酸、硫酸、りん酸等の無機酸、グリコール酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸等の有機酸等を挙げることができる。また、例えば塩化アルミニウム 、硫酸アルミニウム 、塩基性塩化アルミニウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム 、リン酸二水素マグネシウム 、ホウフッ化亜鉛 、硝酸亜鉛 、塩化亜鉛 、ホウフッ化マグネシウム 、過塩素酸マグネシウム等の各種金属塩(結晶水含有物も含む)類、硫酸、塩酸、硝酸、りん酸等の強酸のアンモニウム塩類、2 −アミノ−2 −メチル−1 −プロパノールの塩酸塩等の各種アルカノールアミンの酸性塩及びこれらの混合物等のルイス酸も触媒として使用可能である。
【0076】
ホルムアルデヒドガスを吸着させた後、セルロース繊維製品を熱処理して架橋反応を行うが、この熱処理は、100〜180℃の範囲の温度、0.5〜10分間の処理を行うことにより架橋反応を完結することができる。
【0077】
方法C:
本発明のセルロース繊維製品は、セルロース繊維製品に美白成分を付着及び/又は含浸させ、必要に応じて乾燥した後、該セルロース繊維製品を気相ホルマリン加工処理することにより製造される。
【0078】
セルロース繊維製品に美白成分を付着及び/又は含浸させる工程、及びホルマリン加工処理工程の各手段や条件は、方法A及び方法Bと同じでよい。
【0079】
本発明では、方法Aに従いセルロース繊維又はセルロース繊維製品を製造するのが特に好ましい。方法Aに従い製造されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、一段と優れた美白成分保持性能を発現する。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、美白成分を含有するセルロース繊維及びセルロース繊維製品が提供される。
【0081】
本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品に含まれる美白成分が徐々に汗等に移行し、皮膚に接触できるようなるので、美白効果を長期に亘って発現できる。
【0082】
更に、本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品は、洗濯を繰り返し行っても美白成分が繊維から殆ど脱落しない性能(耐洗濯性)を備えている。
【0083】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
【0084】
実施例1
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸3重量%、第二リン酸ナトリウム1.5重量%及びコウジ酸(アルプス薬品工業(株)製)0.5重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:70%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、本発明の綿織物を得た。
【0085】
この綿織物は、コウジ酸を0.35重量%含有していた。また、コウジ酸はエステル結合を介して綿織物に強固に結合していた。
【0086】
実施例2
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(商品名:スミテックスNS200、住友化学工業社製)5重量%、塩化マグネシウム1重量%及びコウジ酸0.5重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:70%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、本発明の綿織物を得た。
【0087】
この綿織物は、コウジ酸を0.35重量%含有していた。また、コウジ酸はエーテル結合を介して綿織物に強固に結合していた。
【0088】
比較例1
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、コウジ酸0.5重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:70%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、比較のための綿織物を得た。
【0089】
比較例2
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸3重量%及び第二リン酸ナトリウム1.5重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:70%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、比較のための綿織物を得た。
【0090】
比較例3
目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット処理の後、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素系樹脂(商品名:スミテックスNS200、住友化学工業社製)5重量%及び塩化マグネシウム1重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:70%)、100℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行い、比較のための綿織物を得た。
【0091】
試験例1(コウジ酸の洗濯耐久性試験)
上記実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた各綿織物にコウジ酸判定液(5%硫酸第二鉄水溶液)を滴下し、1分後の着色の有無を調べた。このコウジ酸判定液を用いると、コウジ酸があると茶色に着色し、コウジ酸がなければ無色のままである。結果を表1に示す。
【0092】
更に、上記実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた各綿織物をそれぞれ10回洗濯したものについても、上記と同様にして、着色の有無を調べた。結果を表1に併せて示す。
【0093】
尚、洗濯は花王(株)製の花王ニュービーズを5g/リットルの割合で溶解した水溶液を用い、40℃で10分間、家庭用洗濯機中で洗濯し、次いで水洗し、乾燥する操作を1サイクルとして、このサイクルを10回繰り返した。
【0094】
【表1】
【0095】
表1から、実施例1〜2で得られた綿織物は、洗濯前は勿論のこと、洗濯を10回行った後においてもコウジ酸を保持していることが明らかである。
【0096】
試験例2(コウジ酸の汗への溶出試験)
上記実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた各綿織物(洗濯前、5回洗濯後及び10回洗濯後)に未処理綿布(金巾3号綿布)を重ねて縫い合わせ、綿織物面に人工汗液(JIS L0848準拠の酸性汗、アルカリ汗)を1ml滴下した。汗堅牢度試験機(JIS L0848準拠)にて4時間処理した後、未処理綿布側にコウジ酸判定液(5%硫酸第二鉄水溶液)を滴下し、1分後の着色の有無を調べた。結果を表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】
表2から、実施例1〜2で得られた綿織物では、コウジ酸が未処理綿布に移行していることがわかる。従って、実施例1〜2で得られた綿織物は、人工汗液と接触すると、コウジ酸を徐々に放出すること、及びこれらの綿織物は、洗濯前は勿論のこと、洗濯を5回又は10回行った後においても同様の効果を発現することがわかる。
【0099】
試験例3(抗菌試験)
JIS L1902に規定されている繊維製品の抗菌性定量試験に従い、抗菌性能を調べた。即ち、2×105個の黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus ATCC6538P)を培地と共に未処理の綿織物並びに上記実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた各綿織物に接種し、35℃で18時間培養後に各綿織物上の菌数を測定した。未加工綿織物上の菌数を基準にして、実施例1〜2及び比較例1〜3で得られた各綿織物上の菌数の割合を対数値で表し、静菌活性値とした。
【0100】
結果を表3に示す。
【0101】
【表3】
【0102】
実施例3
コウジ酸の代わりにβ−アルブチンを用いる以外は、実施例1と同様にして本発明の綿織物を得た。β−アルブチンはエステル結合を介して綿織物に強固に結合していた。
【0103】
実施例3で得られた綿織物の各種性能を、上記試験例1、試験例2及び試験例3と同様にして調べた。その結果、実施例3で得られた綿織物の各種性能(洗濯耐久性、汗への溶出性及び抗菌性)は、実施例1で得られた綿織物と同様に優れていることが分かった。
Claims (4)
- ポリカルボン酸を介して美白成分が結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であって、
美白成分がコウジ酸又はその塩、アルブチン、ルシノール及びエラグ酸からなる群より選ばれた少なくとも1種であり、
セルロース繊維又はセルロース繊維製品。 - セルロース繊維又はセルロース繊維製品に美白成分並びにポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理して得られる請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。
- ポリカルボン酸が1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸である請求項1又は2に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。
- セルロース繊維又はセルロース繊維製品に美白成分並びにポリカルボン酸を付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理することを特徴とする請求項1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法であって、
美白成分がコウジ酸又はその塩、アルブチン、ルシノール及びエラグ酸からなる群より選ばれた少なくとも1種である、
セルロース繊維又はセルロース繊維製品の製造方法。
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