JP4301606B2 - 超音波画像診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、BモードやMモード等の超音波画像上で2点間距離を計測することのできる超音波画像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波の医学的な応用としては種々あるが、その主流は、超音波パルス反射法を用いて、生体の軟部組織の組織断層像(Bモード)や、その1ラインの組織像を時間軸に沿って平行に配列することにより心臓や血管等の経時的な形態変化を詳細に観察できるようにしたいわゆるMモードを生成するものである。
【0003】
このような超音波画像診断は、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影装置(X線CTスキャナ)、磁気共鳴映像装置(MRI)、SPECTやPET等の核医学診断装置といった他の映像装置と比較すると、超音波プローブを体表から割り当てるだけの簡単な操作で心臓や胎児の動きをリアルタイムで観察でき、また血流イメージングが可能であるといった優位性を備えている。さらに、生体への害が非常に少なく、繰り返して検査が行えるほか、非常に小型なので、装置をベッドサイドへ移動していって検査できるといった様々な特徴がある。このためその活用範囲は、心臓、腹部、乳腺、泌尿器、産婦人科等に広く及んでいる。
【0004】
ところで、このような超音波画像診断装置の多くは、Bモード像から距離、面積、容積等の構造的な寸法を計測したり、Mモード像から時間的な変化量を計測することができる計測ソフトが標準又はオプションで装備できるようになっている。さらに、最近では、計測ソフトも胎児用や循環器用等といった専用化が進み、臨床科目毎により有効な情報を提供できるようになってきている。例えば、循環器用の計測ソフトでは、左室径や左室面積から、1回拍出量(SV)、心拍出量(CO)、駆出率(EF)といった心機能に関する指標(インデックス)を計算できるようになってきている。
【0005】
このように計測項目の多様化や専用化は非常に進んできてはいるが、それに対してオペレータの作業の効率化に関する開発が立ち後れているのが現状である。
例えば、血管壁厚や血管腔径を計測する場合を考えてみる。計測ソフトを起動すると、図11に示すように、十字ポインタが画像上に現れる。この十字ポインタは、トラックボール等の出力に従って、画面内を上下左右に自由に動かせるようになっていて、この十字ポインタをオペレータは血管前壁の内位置P1、血管前壁の外位置P2、血管後壁の内位置P3、血管後壁の外位置P4に順番に合わせて合計4つの計測点P1〜P4を指定すると、計測点の間の距離、つまり血管壁厚及び血管腔径が計算されるようになっている。
【0006】
この4つの計測点P1〜P4の指定作業は、非常に面倒であり、4つの計測点P1〜P4が、血管に対して斜めに又ジグザグに並んでしまい、何度もやり直さなければならないこともしばしばである。
【0007】
次に、1回拍出量(SV)等の心機能の指標を計測する場合を考える。この心機能の指標を計測する手法には様々なものがあり、Mモード像を使う代表的手法としては、TEICHHOLZ 法、CUBE法、GIBSON法が代表的であり、また、Bモード像を使う代表的手法としては、Modified SIMPSON法、SINGLE PLANE ELLIPSE法がある。
【0008】
例えば、MモードのTEICHHOLZ 法では、図12に示すように、拡張末期(D)と収縮末期(S)それぞれの心時相で、4つずつ計測点(P101 〜P104 、P201 〜P204 )を指定すると、これらから心室中隔厚(IVST)、左室短軸径(LVID)、左室後壁厚(LVPW)が計算され、そして心室中隔厚等から1回拍出量が計算されるようになっている。このために必要なオペレータの作業としては、各心時相で4つの計測点を連続的に指定すればよく、比較的簡易な操作で、その計算結果(心拍出量)が得られる利点ある。
【0009】
しかし、周知の通り、Mモード像を撮り難い患者があり、このためTEICHHOLZ 法等が使えないことがよくある。その場合には、BモードのSINGLE PLANE ELLIPSE法等に切替えられる。このBモードのSINGLE PLANE ELLIPSE法は、比較的高精度で心拍出量を求めることができるものであるが、オペレータの作業は比較的複雑で時間がかかるという欠点がある。つまり、このSINGL PLANE ELLIPSE 法では、図13に示すように、心拍出量を計算するのに、長軸左室面積(LVAL)、僧帽弁レベル左室面積(LVAM)、左室短軸径(LVID)が必要とされ、さらに長軸左室面積(LVAL)等を計算するためには、オペレータは、図13(a)に示すように、長軸断層像上で十字ポインタを動かして、左室内壁に沿ってトレースラインTL1を描き、また図13(b)に示すように、短軸断層像上で十字ポインタを動かして、左室内壁に沿ってトレースラインTL2を描き、さらに左室短軸径のための2つの計測点Pa、Pbを指定しなければならない。しかも、このトレースラインTL1,TR2及び計測点Pa、Pbを、拡張末期(D)と収縮末期(S)との両方で行わなければならないのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、断層像上で複数の計測点を簡易に且つ正確に指定することのできる超音波画像診断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被検体内の断面を超音波で走査する手段と、前記走査により得られるエコー信号に基づいて前記断面に関する断層像を生成する手段と、計測点を指定するためのツールを作成する手段と、前記作成されたツールを、前記断層像と共に表示する手段と、前記ツールを操作するための入力手段と、前記ツールにより指定された計測点間の距離を計算する手段とを具備する超音波画像診断装置において、前記ツールには、前記断層像上に任意位置及び任意角度で設けられる第1バーと、この第1バーに対して任意角度で交差する第2バーとが含まれ、この第2バーを動かして前記第1バー上に複数の計測点を連続的に指定することができるようになっていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を好ましい実施形態により説明する。図1に本実施形態に係る超音波画像診断装置の構成を示す。なお、本発明は、超音波画像上に指定される複数の計測点の間の距離を計測する技術に関わるものであり、この計測は、被検体内部の断面に関する組織断層像(Bモード像)、被検体内部の断面の血流分布をカラーで提供するカラーフローマッピング像(カラー血流画像)に適用できるものであるが、ここでは計測に関して代表的に使われるBモード像を一例にして説明するものとする。
【0013】
まず、超音波プローブ1は、その先端付近に、圧電セラミックス等の圧電体の両面に電極が形成されてなる複数の振動子が配列されている。この振動子を介して電気信号(高周波電圧)を超音波に変換し、また逆に超音波を電気信号に変換する。送信時に振動子に高周波電圧を印加し、また受信時に電気信号から特定の方向成分が強調されたエコー信号を生成するために、送受信回路3が設けられている。
【0014】
この送受信回路3の送信系では、まず、クロック発生器21からのクロックをレートパルス発生器22で数分の1に分周することにより例えば6kHzという周波数でレートパルスを生成する。なお、周知の通り、この周波数は、パルス繰り返し周波数PRFと呼ばれるもので、このパルス繰り返し周波数PRFに同期して超音波送受信動作が繰り返されることになる。このレートパルスを送信遅延回路23で遅延した後、パルサ24に供給する。パルサ24では、レートパルスに同期して、周波数f0 の高周波電圧を発生して振動子に印加する。これによりプローブ1からは、中心周波数f0 の超音波ビームが、パルス繰り返し周波数PRFの逆数の周期で被検体に向けて繰り返し送信される。
【0015】
一方、送受信回路3の受信系では、振動子からの電気信号を、まず、プリアンプ31で増幅した後、受信遅延回路32で遅延し、そして加算器33で加算する。これにより送受信の総合的な遅延パターンで決まる特定方向からのエコー成分が強調されたエコー信号を生成することができる。
【0016】
送受信回路3の出力には、B/Mモード処理ユニット4が接続されている。このB/Mモード処理ユニット4では、送受信回路3で生成されたエコー信号を検波回路41で検波し、そしてこの検波信号を対数増幅器42で対数増幅にかける。このような処理により、1本のビームライン(超音波走査線ともいう)上の組織構造(音響インピーダンスの差)が、振幅変化により表されることになる。
【0017】
この検波信号を、アナログディジタルコンバータ(A/D)43でディジタル信号に変換してから、表示ユニット5に送り、そこでまずディジタルスキャンコンバータ(D・S・C)51で直交座標系にマッピングし、そしてディジタルアナログコンバータ(D/A)52でアナログ信号に戻してディスプレイ53に表示することにより、組織構造が濃淡で表現される。
【0018】
ここで、送受信の総合的な遅延パターンを送受信毎に少しずつ変えながら、ディジタルスキャンコンバータ51で縦軸を深さで横軸を方位方向に対応させた直交座標系にマッピングすることにより、断面の組織画像(Bモード像)を生成できるし、その内の任意の1本のビームラインの信号を取り出してこれを縦軸を深さで横軸を時間軸に対応させた直交座標系にマッピングすることにより、当該ビームライン上の1次元の組織構造の時間変化画像(Mモード像)を生成することができる。
【0019】
本超音波画像診断装置には、このようなBモード像を使って2点間距離や心機能に関する指標を計測することができるように、計測点を画像上に指定するための計測用道具(計測ツール)を、Bモード像上に重畳表示させるためのグラフィック演算器6、この計測ツールをオペレータが自由に操作するためのトラックボール7、そして指定された2点間の実寸換算した距離や、その距離から心拍出量(CO)等の心機能に関する指標を計算するための計算器8が設けられている。ここで重要なのは、グラフィック演算器6による計測ツールの表示コントロールにある。なお、この表示コントロールは、記憶媒体に記憶可能で、且つコンピュータで実行可能なプログラムコードにより実現するのが一般的である。
【0020】
図2に、この表示コントロールに従って、Bモード像上に複数の計測点を一直線状に連続的に指定する手順を示している。まず、計測ツールとしては、交差する2本のバー(第1バーと第2バー)からなる。この2本のバーは、トラックボール7やその付属ボタンの適当な操作によりそれぞれ個別にBモード像上で移動することができるように、グラフィック演算器6により表示制御されている。この2本のバーの交点が、計測点の候補を表している。オペレータは、この2本のバーを適当に動かして、その交点が目的の位置に合致したとき、確定指示をすることにより、その位置に計測点を指定することができるようになっている。
【0021】
まず、ステップS1で、基準線となる第1バーが、Bモード像上の縦軸(深さ)に対して初期角度(例えば0゜)で、垂直に表示される(図3)。このとき、第2バーも同時に表示してもよいが、ここでは説明の便宜上、第2バーはまだ表示されていないものとする。次に、ステップS2で、トラックボール7等が適当に操作されると、それに従って第1バーが注目位置まで平行に移動される(図3)。このとき、演算部6によりトラックボール7の動きの中で縦方向成分(画面の垂直成分)分は無視され、横方向成分(画面の水平成分)だけが認識され、この認識された横方向成分の移動量だけに従って第1バーが横方向に動かされるので、トラックボール7の操作が簡素化する。
【0022】
なお、図4に示すように、縦軸に対する第1バーの角度(傾斜角)は任意に変えられるようになっており、オペレータは必要に応じてトラックボール7等を操作して第1バーを適当に傾斜させることができるようになっている(ステップS3,S4)。この傾斜機能は、血管が縦軸に対して傾いて表示されているときや、また第1バーを心臓長軸断層像や短軸断層像上でその長軸や短軸に合わせて心室中隔厚や左室短軸径や左室後壁厚を計測するときに使用される。
【0023】
この第1バーの位置や角度が決まると、ステップS5で、この第1バーに対して、初期的な交差角度(例えば90゜)で第2バーが表示され、第1バーから第2バーに表示コントロール対象が代わる(図5)。なお、この交差角度は、任意に変えられるようになっており、オペレータは必要に応じてトラックボール7等を操作して第2バーを第1バーに対して適当に傾斜させることができるようになっている(ステップS6,S7)。この機能は、例えば第2バーを血管軸と平行にするようなとき等に使用される。
【0024】
第2バーの角度が決まると、次に、ステップS8で、図6に示すように、トラックボール7等の適当な操作に従って、第2バーが、第1バーと初期的な交差角度又は変更された交差角度を維持した状態で、平行移動される。このとき、演算部6によりトラックボール7の動きの中で横方向成分は無視され、縦方向成分だけが認識され、この認識された縦方向成分の移動量だけに従って第2バーが縦方向に動かされるので、トラックボール7の操作が簡素化する。
【0025】
そして、図7に示すように、ステップS9において、所定の確定操作が行われると、そのときの第1バーと第2バーとの交差点が、計測点として確定され、さらにこのステップS8〜S10のループを繰り返して、第1バーと初期的な交差角度又は変更された交差角度を維持した状態で第2バーを平行移動しながら、例えば血管前壁の外縁、血管前壁の内縁、血管後壁の内縁、血管後壁の外縁に対して複数の計測点を第1バー上に一直線状に手連続的に次々と指定していくことができる。この指定と同時に、ステップ12において計算器8は、隣り合う計測点の間の距離を実寸換算で計算する。
【0026】
また、ステップS11を介してステップS2に戻って他の部位に対して別に計測点を指定できるようになっており(多チャネル計測機能)、計測点の指定と同時に、ステップ12において計算器8はチャネルごとに隣り合う計測点の間の距離を実寸換算で計算する。
【0027】
このように本実施形態によると、基準線(第1バー)を一旦決めてしまうと、第2バーはそれに対して一定の角度を保ったままで平行移動するようになっており、これにより複数の計測点を一直線状に並べて基準線上に次々と連続的に指定していくことができる。なお、距離計算後に、第1バーの角度や第2バーの交差角度を再度変更したり、また図8に示すように、確定した第1、第2バー及び計測点をそのまま任意の方向に移動させることができるような様々な補足的機能を追加することは、操作の利便性にとって非常に有益であると考えられる。
【0028】
次に、上述した計測点の簡易な指定方法の具体的な応用例について説明する。従来技術のところでも述べたように、1回拍出量(SV)等の心機能の指標を計測するのは、Mモード像でも、Bモード像でもどちらを使っても求めることができる。Mモード像を使う手法は、オペレータに課せられる作業としては比較的少なくて簡易であるが、計測精度は比較的低く、一方、Bモード像を使う手法は、オペレータに課せられる作業としては比較的多くて複雑にして面倒であるという反面、比較的高い計測精度が得られるというそれぞれ長所短所があり、適時使い分けられるのが現状である。一般的には、Mモード像を使う手法を選択するのは、ごくごく参考程度に1回拍出量(SV)等の心機能の指標を見る場合、つまり計測精度は低くてもよいが、あまり時間をかけずに簡単に計測したいときであるが、実際には、Mモード像が撮り難い患者がいる場合は、操作の面倒なBモード像を使う手法を選択せざるを得ないというケースが現実に生じることがある。
【0029】
このようなケースに対処するために、Bモード像を使って、計測精度は低くてもよいが、あまり時間をかけずに簡単に心拍出量等の心機能に関する指標を計測できるような手法に対する要望が強い。この応用手法は、このような要望に応えるためになされたものである。
【0030】
図9に、この応用例の手順を示している。図10は、図9の手順の補足図であり、図10(a)は拡張末期の長軸断面に関するBモード像を示し、図10(b)は収縮末期の長軸断面に関するBモード像を示している。なお、拡張末期の長軸断面に関するBモード像と収縮末期の長軸断面に関するBモード像とは、計測前に心拍同期を使って予め収集し図示しないフレームメモリに記憶しておいて計測点指定時に読み出してフリーズで表示させるようにしてもよいし、計測点指定時に心拍同期を使って収集しフリーズで表示させるようにしてもよい。
【0031】
まず、ステップS101で、基準線となる第1バーB1が、拡張末期の長軸断面に関するBモード像上に表示される。次に、ステップS102〜S104において、トラックボール7等を適当に操作して、第1バーB1を移動し、適当に傾けて、第1バーB1が心臓の短軸に合致される。
【0032】
この第1バーB1の位置や角度が決まると、ステップS105で、第2バーB2をトラックボール7等の適当な操作に従って平行移動しながら、当該計測に必要な位置、つまり本応用例では心室中隔の外縁、心室中隔の内縁、左室後壁の内縁、左室後壁の外縁上に4つの計測点(P11〜P14)を一直線状に並べて連続的に次々と指定していくことができる。そして、4つの計測点(P11〜P14)がそれぞれ適当な位置に指定されたことを確認して、ステップS106において当該拡張末期画像上での計測点の指定作業が完了する。
【0033】
次に、表示画像が、収縮末期の長軸断面に関するBモード像に切り替わり、この収縮末期の長軸断面に関するBモード像上に、ステップS101〜S106と同様な手順で、心室中隔の外縁、心室中隔の内縁、左室後壁の内縁、左室後壁の外縁上に4つの計測点(P21〜P24)を指定する(S107〜S112)。
【0034】
次に、指定した計測点(P11〜P14、P21〜P24)から、Mモード用のTEICHHOLZ 法等と同じ計算処理方法により心拍出量等の心機能に関する指標を求め、この心拍出量等の心機能に関する指標を、その計算中に求めた拡張末期の心室中隔厚(IVSTD)、左室短軸径(LVIDD)、左室後壁厚(LVPWD)及び収縮末期の心室中隔厚(IVSTS)、左室短軸径(LVIDS)、左室後壁厚(LVPWS)と一緒に同画面に表示する(S113)。
【0035】
以上のように、心拍出量等の心機能に関する指標をBモード像を使って簡易に計測することができる。しかも、このために必要な計測点(P11〜P14、P21〜P24)を、基準線を使って一直線状に且つ連続的に簡単に指定していくことができる。
本発明は、上述してきたような実施形態に限定されることなく、種々変形して実施可能であることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】
本発明によると、第1バー又は基準線上に計測点を一直線状に並べて連続的に指定していくことができ、従来のように十字ポイントを完全にフリーな状態で動かして複数の計測点を個々に指定していくよりも、簡易に且つ対象に対して正確に指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る超音波画像診断装置の構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態による計測点指定処理の流れを示すフローチャート、
【図3】図2のステップS1,S2に対応したディスプレイ表示画面の一例を示す図。
【図4】図2のステップS3,S4に対応したディスプレイ表示画面の一例を示す図。
【図5】図2のステップS5,S6,S7に対応したディスプレイ表示画面の一例を示す図。
【図6】図2のステップS8に対応したディスプレイ表示画面の一例を示す図。
【図7】図2のステップS9,S10に対応したディスプレイ表示画面の一例を示す図。
【図8】図1のグラフィック演算器による付加的な機能の説明図。
【図9】本実施形態による計測点指定処理の具体的な応用例を示すフローチャート。
【図10】図9の補足図であり、(a)は拡張末期の断層像(Bモード像)上に指定される計測点を示し、(b)は収縮末期の断層像(Bモード像)上に指定される計測点を示す図。
【図11】従来の計測点指定作業の説明図。
【図12】従来のMモード像から心拍出量を計算するために必要な計測点を示す図。
【図13】従来の断層像(Bモード像)から心拍出量を計算するために必要なトレースラインと計測点とを示す図。
【符号の説明】
1…プローブ、
2…送信ユニット、
3…受信ユニット、
4…B/Mモード処理ユニット、
5…表示ユニット、
6…グラフィック演算器、
7…トラックボール、
8…計算器、
21…クロック発生器、
22…レートパルス発生器、
23…送信遅延回路、
24…パルサ、
31…プリアンプ、
32…受信遅延回路、
33…加算器、
41…検波回路、
42…対数増幅器、
43…アナログディジタルコンバータ、
51…ディジタルスキャンコンバータ、
52…ディジタルアナログコンバータ、
53…ディスプレイ。
Claims (2)
- 被検体内の断面を超音波で走査する手段と、
前記走査により得られるエコー信号に基づいて前記断面に関する断層像を生成する手段と、
計測点を指定するためのツールを作成する手段と、
前記作成されたツールを、前記断層像と共に表示する手段と、
前記ツールを操作するための入力手段と、
前記ツールにより指定された計測点間の距離を計算する手段とを具備する超音波画像診断装置において、
前記ツールには、前記断層像上に任意位置及び任意角度で設けられる第1バーと、この第1バーに対して任意角度で交差する第2バーとが含まれ、この第2バーを動かして前記第1バー上に複数の計測点を連続的に指定することができるようになっていることを特徴とする超音波画像診断装置。 - 前記計測点間の距離に基づいて、心機能に関する指標を計算する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。
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