JP4297561B2 - オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置 - Google Patents

オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4297561B2
JP4297561B2 JP19195399A JP19195399A JP4297561B2 JP 4297561 B2 JP4297561 B2 JP 4297561B2 JP 19195399 A JP19195399 A JP 19195399A JP 19195399 A JP19195399 A JP 19195399A JP 4297561 B2 JP4297561 B2 JP 4297561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
dimensional
opacity
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19195399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001017428A (ja
Inventor
浩 橋本
Original Assignee
ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジーイー横河メディカルシステム株式会社 filed Critical ジーイー横河メディカルシステム株式会社
Priority to JP19195399A priority Critical patent/JP4297561B2/ja
Publication of JP2001017428A publication Critical patent/JP2001017428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4297561B2 publication Critical patent/JP4297561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オパシティ(opacity)設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置に関し、特に、ボリュームレンダリング(volume rendering)により3次元像を形成するためのオパシティを設定する方法、3次元データ(data)空間中の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成する方法および装置、並びに、そのような3次元像形成装置を備えた超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波撮像装置は、撮像対象の内部を超音波ビーム(beam)で走査してエコー(echo)を受信し、エコーの強度に対応した画像データを求め、それによっていわゆるBモード(mode)画像を形成する。3次元撮像を行う場合は、撮像対象内の3次元領域を超音波で走査し、エコー受信信号から求めた3次元の画像データに基づいて、例えば血管の走行状態や管腔臓器の内壁等を示す3次元像が形成される。
【0003】
血管走行を示す3次元像は、MIP(Minimum Intensity Projection)像を求めることにより形成される。管腔臓器内壁を示す3次元像は、Bモード画像からサーフェースレンダリング(surface rendering)によって形成される。
【0004】
MIP像は、3次元データ空間中に設定した複数の視線に沿って画像データの最小値をそれぞれ求めて投影することによって形成する。サーフェースレンダリングでは、適宜の閾値を設定して該当する画像データの3次元的位置を求め、それら3次元的位置に基づいてサーフェース像を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
超音波画像はエコーの強度分布を画像化したものであるから、画像データの値はエコー反射点における送波超音波の瞬時音圧やエコー受信のゲイン(gain)等に左右され、同一組織を表す画像データは同一画像内でさえ同一の値を持つとは限らない。このため、3次元像は、事実上、血流のMIP像または液部との境界が明確な管腔臓器内壁等の表面像に限られ、血管走行を体内組織とともに描出した3次元像等を得ることは不可能であるという問題があった。
【0006】
3次元像を形成する他の手法としてボリュームレンダリングがある。ボリュームレンダリングは、例えばX線CT(computed tomography)装置等で撮影した画像データから3次元像を形成するのに用いられる。ボリュームレンダリングでは、予め画像データにその値に対応した規格値すなわちオパシティ(opacity)を割り付け、画像データとオパシティとを用い、3次元データ空間内に設定した複数の視線に沿って3次元像の画素値をそれぞれ計算する。
【0007】
ボリュームレンダリングを行うためには画像データとオパシティの関係を適切に設定する必要があるが、超音波画像データはCT画像データのように組織に固有の値を持たないので、画像データとオパシティとの適切な対応付けが困難である。このため、超音波画像データからはボリュームレンダリングにより良好な3次元像を得ることができないという問題があった。
【0008】
また、超音波画像にはドップラシフト(Doppler shift)を利用して血流等を画像化したドップラ画像もあるが、ドップラ画像の画像データはBモード画像の画像データとは性格が異なり両者を統一的に取り扱うことができない。このため、血管走行を体内組織とともに描出した3次元像等をボリュームレンダリングによって得ることは不可能であるという問題があった。
【0009】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、超音波画像データからボリュームレンダリングにより良好な3次元像を得るためのオパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置、並びに、そのような3次元像形成装置を備えた超音波撮像装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するための第1の観点での発明は、ボリュームレンダリングの計算に用いるオパシティを設定するに当たり、データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合し、前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定することを特徴とするオパシティ設定方法である。
【0011】
(2)上記の課題を解決するための第2の観点での発明は、3次元データ空間中の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成するに当たり、データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合し、前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定し、前記レンジを統合した画像データおよび前記設定したオパシティを用いてボリュームレンダリングを行うことを特徴とする3次元像形成方法である。
【0012】
(3)上記の課題を解決するための第3の観点での発明は、3次元データ空間中の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成する3次元像形成装置であって、データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合するレンジ統合手段と、前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定するオパシティ設定手段と、前記レンジを統合した画像データおよび前記設定したオパシティを用いてボリュームレンダリングを行う計算手段とを具備することを特徴とする3次元像形成装置である。
【0013】
(4)上記の課題を解決するための第4の観点での発明は、超音波エコーに基づいて撮像対象につき3次元データ空間に属する画像データを獲得する画像データ獲得手段と、前記画像データに基づいて3次元像を形成する画像形成手段とを有する超音波撮像装置であって、前記画像形成手段として(3)に記載の3次元像形成装置を用いることを特徴とする超音波撮像装置である。
【0014】
(5)上記の課題を解決するための第5の観点での発明は、前記画像データ獲得手段は少なくともBモード方式およびドップラ方式により画像データをそれぞれ獲得することを特徴とする(4)に記載の超音波撮像装置である。
【0015】
(6)上記の課題を解決するための第6の観点での発明は、前記形成した3次元像を前記画像データを獲得した方式ごとに表示態様を異にして表示する表示手段を具備することを特徴とする(4)または(5)に記載の超音波撮像装置である。
【0016】
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、超音波エコーに基づいて撮像対象につき3次元データ空間に属する画像データを獲得し、前記画像データに基づいて3次元像を形成する超音波撮像方法であって、前記3次元像の形成を(2)に記載の3次元像形成方法を用いて行う特徴とする超音波撮像方法である。
【0017】
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記画像データの獲得を少なくともBモード方式およびドップラ方式により画それぞれ行うことを特徴とする(7)に記載の超音波撮像方法である。
【0018】
(9)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記形成した3次元像を前記画像データを獲得した方式ごとに表示態様を異にして表示することを特徴とする(7)または(8)に記載の超音波撮像方法である。
【0019】
(作用)
本発明では、データ獲得方式を異にする複数の画像データのレンジを直列に統合し、この統合レンジ全体を通じてオパシティを設定することにより、カテゴリが異なる画像データをオパシティにより統一する。これによって、例えば血管走行等を体内組織とともに描出した3次元像を得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に、超音波撮像装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の超音波撮像装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0021】
本装置の構成を説明する。同図に示すように、本装置は超音波プローブ2を有する。超音波プローブ2は、撮像対象100に当接されて超音波の送受波に使用される。超音波プローブ2は、図示しない超音波トランスデューサアレイ(transducer array)を有する。超音波トランスデューサアレイは複数の超音波トランスデューサで構成される。個々の超音波トランスデューサは、例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン(Zr)酸鉛(Pb))セラミックス(ceramics)等の圧電材料で構成される。
【0022】
超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2の超音波トランスデューサアレイを駆動して超音波ビームを送信し、また、超音波トランスデューサアレイが受波したエコー(echo)を受信する。
【0023】
送受信部6のブロック図を図2に示す。同図に示すように、送受信部6は信号発生ユニット602を有する。信号発生ユニット602は、パルス(pulse)信号を所定の周期で繰り返し発生して送波ビームフォーマ604に入力する。送波ビームフォーマ604は入力信号に基づいて送波ビームフォーミング信号を生成する。送波ビームフォーミング信号は、超音波トランスデューサアレイにおいて送信アパーチャ(aperture)を構成する複数の超音波トランスデューサに与える複数のパルス信号であり、個々のパルス信号には超音波ビームの方位および焦点に対応した遅延時間が付与される。以下、送信アパーチャを送波アパーチャという。
【0024】
送波ビームフォーマ604の出力信号は送受切換ユニット608を通じて送波アパーチャを構成する複数の超音波トランスデューサに駆動信号として与えられる。駆動信号が与えられた複数の超音波トランスデューサはそれぞれ超音波を発生し、それら超音波の波面合成により所定の方位への送波超音波ビームが形成される。送波超音波ビームは所定の距離に設定された焦点に収束する。
【0025】
送波超音波のエコーが、超音波プローブ2の受信アパーチャを構成する複数の超音波トランスデューサでそれぞれ受波される。以下、受信アパーチャを受波アパーチャという。複数の超音波トランスデューサが受波した複数のエコー受波信号は、送受切換ユニット608を通じて受波ビームフォーマ610に入力される。受波ビームフォーマ610は、エコー受信音線の方位およびエコー受信の焦点に対応した遅延を個々のエコー受波信号に付与して加算し、所定の音線および焦点に合致したエコー受信信号を形成する。
【0026】
送波ビームフォーマ604は、送波超音波ビームの方位を順次切り換えることにより音線順次の走査を行う。受波ビームフォーマ610は、受波音線の方位を順次切り換えることにより音線順次の受波の走査を行う。これにより、送受信部6は例えば図3に示すような走査を行う。すなわち、放射点200からz方向に延びる超音波ビーム202が扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン(sector scan)を行う。
【0027】
送波および受波のアパーチャを超音波トランスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、このアパーチャをアレイに沿って順次移動させることにより、例えば図4に示すような走査を行うことができる。すなわち、放射点200からz方向に発する超音波ビーム202が直線的な軌跡204上を移動することにより、矩形状の2次元領域206がx方向に走査され、いわゆるリニアスキャン(linear scan)が行われる。
【0028】
なお、超音波トランスデューサアレイが、超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたいわゆるコンベックスアレイ(convex array)である場合は、リニアスキャンと同様な信号操作により、例えば図5に示すように、超音波ビーム202の放射点200が円弧状の軌跡204上を移動して扇面状の2次元領域206がθ方向に走査され、いわゆるコンベックススキャンが行えるのはいうまでもない。
【0029】
超音波プローブ2はアクチュエータ(actuator)8に連結されている。アクチュエータ8は、超音波プローブ2をθ方向(またはx方向、以下、θ方向で代表する)の音線走査方向とは直交する方向に移動させるようになっている。すなわち、アクチュエータ8はφ走査を行うものである。φ走査はθ走査と協調して行われ、例えばθ走査の1スキャンごとにφ走査を1ピッチ(pitch)進めるようになっている。このようなφ走査により、撮像対象100の複数の断面が順次に走査される。
【0030】
φ走査は、例えば図6に示すように、超音波プローブ2をθ走査と直交する方向に平行移動させることによって行われる。なお、同図に示したz方向は音線方向である。これによって撮像対象100の内部の3次元領域302が走査される。φ走査は、この他に、例えば図7に示すように、超音波プローブ2をφ方向に揺動させることによって行うようにしても良い。揺動の中心軸は、中心軸300で示すように、θ走査の音線の発散点208を通るようにするのがθ走査とφ走査の角度の原点を一致させる点で好ましい。なお、φ走査は、必ずしもアクチュエータ8によらず、操作者が手動で行うようにしても良い。
【0031】
送受信部6はBモード(mode)処理部10およびドップラ処理部12に接続されている。送受信部6から出力される音線ごとのエコー受信信号は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12に入力される。
【0032】
Bモード処理部10はBモード画像データを形成するものである。Bモード処理部10は、図8に示すように対数増幅ユニット102と包絡線検波ユニット104を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅ユニット102でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波ユニット104で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像データを形成するようになっている。
【0033】
ドップラ処理部12はドップラ画像データを形成するものである。ドップラ処理部12は、図9に示すように直交検波ユニット120、MTIフィルタ(moving target indication filter)122、自己相関ユニット124、平均流速演算ユニット126、分散演算ユニット128およびパワー(power)演算ユニット130を備えている。
【0034】
ドップラ処理部12は、直交検波ユニット120でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理し、自己相関ユニット124で自己相関演算を行い、平均流速演算ユニット126で自己相関演算結果から平均流速を求め、分散演算ユニット128で自己相関演算結果から流速の分散を求め、パワー演算ユニット130で自己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求めるようになっている。
【0035】
これによって、撮像対象100内の血流等の平均流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すデータすなわちドップラ画像データがそれぞれ音線ごとに得られる。なお、流速は音線方向の成分として得られる。流れの方向は近づく方向と遠ざかる方向とが区別される。
【0036】
以上の、超音波プローブ2、送受信部6、アクチュエータ8、Bモード処理部10およびドップラ処理部12は、本発明における画像データ獲得手段の実施の形態の一例である。
【0037】
Bモード処理部10およびドップラ処理部12は画像処理部14に接続されている。画像処理部14は、本発明における画像形成手段の実施の形態の一例である。画像処理部14は、図10に示すように、バス(bus)140によって接続された音線データメモリ(data memory)142、ディジタル・スキャンコンバータ(DSC:digital scan converter)144、画像メモリ146および画像処理プロセッサ(processor)148を備えている。
【0038】
Bモード処理部10およびドップラ処理部12から音線ごとに入力されたBモード画像データおよびドップラ画像データは、音線データメモリ142にそれぞれ記憶される。撮像対象100の走査が複数断面について順次に行われることにより、音線データメモリ142には複数断面の画像データがそれぞれ記憶される。以下、音線データメモリ142に記憶された断面ごとの画像データを音線データフレーム(data frame)という。
【0039】
DSC144は、走査変換により音線データ空間のデータを物理空間のデータに変換するものである。これによって、音線データ空間の画像データが物理空間の画像データに変換される。DSC144によって変換された画像データが画像メモリ146に記憶される。すなわち、画像メモリ146は物理空間の画像データを記憶する。
【0040】
画像処理プロセッサ148は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。画像処理プロセッサ148は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12からそれぞれ入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画像およびドップラ画像を構成する。また、それらの3次元像を形成する。
【0041】
ドップラ画像としては、流速に分散を加味してカラー(color)画像化したカラードップラ画像と、ドプラ信号のパワーを画像化したパワードップラ画像の2種類が形成される。以下、カラードップラ画像をCFM(coler flow mapping)像と呼ぶ。また、パワードップラ画像をPDI(power Doppler imaging)像と呼ぶ。
【0042】
画像処理部14には表示部16が接続されている。表示部16は画像処理部14から画像信号が与えられ、それに基づいて画像を表示するようになっている。表示部16は、本発明における表示手段の実施の形態の一例である。表示部16は例えばグラフィック・ディスプレー(graphic display)等を用いて構成される。
【0043】
以上の送受信部6、アクチュエータ8、Bモード処理部10、ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16は制御部18に接続されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を制御するようになっている。制御部18による制御の下で、Bモード動作およびドップラモード動作が実行される。
【0044】
制御部18には操作部20が接続されている。操作部20は操作者によって操作され、制御部18に所望の指令や情報を入力するようになっている。操作部20は、例えばキーボード(keyboard)やその他の操作具を備えた操作パネル(panel)で構成される。
【0045】
本装置による超音波撮像の動作を説明する。操作者はアクチュエータ8に連結された超音波プローブ2を撮像対象100の所望の個所に位置決めし、操作部20を操作して例えばBモードとドップラモードの併用による撮像動作を行わせる。以下、制御部18による制御の下で撮像動作が遂行される。Bモード動作とドップラモード動作は時分割で交互に行われる。
【0046】
Bモードにおいては、送受信部6は超音波プローブ2を通じて音線順次で撮像対象100の内部をθ走査して逐一そのエコーを受信する。受信したエコーに基づいてBモード処理部10によりBモード画像データが求められる。
【0047】
ドップラモードにおいては、送受信部6は超音波プローブ2を通じて音線順次で撮像対象100の内部をθ走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線当たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われる。ドップラ処理部12は、エコー受信信号を直交検波ユニット120で直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理し、自己相関ユニット124で自己相関を求め、自己相関結果から、平均流速演算ユニット126で平均流速を求め、分散演算ユニット128で流速の分散を求め、パワー演算ユニット130でドプラ信号のパワーを求める。この算出値は、それぞれ、平均流速、分散およびドップラパワーを音線ごとに表すドップラ画像データとなる。なお、MTIフィルタ122でのMTI処理は1音線当たりの複数回のエコー受信信号を用いて行われる。
【0048】
画像処理部14は、Bモード処理部およびドップラ処理部12から入力される音線ごとのBモード画像データおよびドップラ画像データを音線データメモリ142にそれぞれ記憶する。
【0049】
音線データメモリ142の各画像データは画像処理プロセッサ148により上記のように処理され、DSC144で物理空間の画像データに変換されて画像メモリ146に記憶される。画像メモリ146には、Bモード画像、CFM画像およびPDI画像がそれぞれ記憶される。Bモード画像は体内組織の断層像を表すものとなる。CFM画像は血流速度分布を表すものとなる。PDI画像は血管走行像を表すものとなる。これら各像が表示部16により可視像として表示される。以下、血管走行像を血管像という。
【0050】
その際、例えばBモード画像とCFM画像の合成画像またはBモード画像とPDI画像の合成画像を表示し、Bモード画像を背景としたCFM画像またはBモード画像を背景としたPDI画像画像、すなわち、体内組織との位置関係が明確な流速分布像または血管走行像を表示する。操作者は表示画像を観察して撮像対象100の内部状態を把握する。
【0051】
φ走査の進行につれて、例えば図11に模式的に示すように、3次元領域302の複数の断面900〜910が順次走査される。3次元領域302には血管920およびその周辺の図示しない組織が含まれる。このような3次元領域302についてBモード画像の音線データおよびドップラ画像の音線データがそれぞれ得られ、それらの音線データを記憶した複数の音線データフレームが順次音線データメモリ142内にそれぞれ形成される。
【0052】
このような音線データについての、画像処理プロセッサ148およびDSC144による前述のような処理により、図12に示すような3次元データ空間304が画像メモリ146内に形成される。3次元データ空間304は、Bモード画像、CFM画像およびPDI画像についてそれぞれ形成されるが、そのうちのPDI画像を代表的に図示する。3次元データ空間304は互いに垂直な3つの座標軸x,y,zを有する。PDI画像の3次元データ空間304には血管画像データ924が含まれる。
【0053】
φ走査を終えた後で、操作者は3次元像の形成と表示を指令する。このような指令に基づいて、画像処理プロセッサ148により、3次元データ空間304の画像データから3次元像が形成される。3次元像の形成はボリュームレンダリングによって行われる。
【0054】
ボリュームレンダリングによる3次元像形成に関わる画像処理プロセッサ148のブロック図を図13に示す。同図に示す画像処理プロセッサ148は、本発明の3次元画像形成装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0055】
同図に示すように、画像処理プロセッサ148は、画像データ統合ユニット482、オパシティ設定ユニット484、視線設定ユニット486およびボリュームレンダリングユニット488を有する。これら各ユニットは例えばコンピュータプログラム等により実現される。
【0056】
画像データ統合ユニット482は、本発明におけるレンジ(range)結合手段の実施の形態の一例である。画像データ統合ユニット482は、画像メモリ146に記憶されているデータ獲得方式が互いに異なる複数の画像データを統合して、新たな3次元データ空間を構成する。すなわち、例えばBモード画像データとCFM画像データのように、カテゴリ(category)が異なる2種類の画像データを統合して共通の新たな3次元データ空間を構成する。あるいは、Bモード画像データとPDI画像データを統合して共通の新たな3次元データ空間を構成する。
【0057】
その際、カテゴリが異なる画像データのレンジを直列に結合する。レンジの直列結合とは、例えば図14に示すように、Bモード画像データのレンジが0−255であり、PDI画像データのレンジが同じく0−255であるとすると、PDI画像データの値にBモード画像データのレンジの最大値255を加算して、それを新たなPDI画像データとすることである。
【0058】
このようにすることにより、統合画像データは0−511のレンジを持つものとなり、その中でBモード画像データは0−255の範囲の値をとり、PDI画像データは256−511の範囲の値をとるものとなる。統合画像データを例えば16ビット(bit)としたとき、下位の8ビットをBモード画像データを割り当て、上位の8ビットをPDI画像データに割り当てるのが、以後の計算を容易にする点で好ましい。PDI画像データについては適宜の閾値以下のものを切り捨てるのがノイズ等を除去する点で好ましい。また、ダイナミックレンジ(dynamic rage)を圧縮する点で好ましい。
【0059】
PDI画像データの代わりにCFM画像データを用いても良い。その場合も上記と同様にする。以下、PDI画像データの例で説明するが、CFM画像データの場合も同様になる。
【0060】
オパシティ設定ユニット484は、ボリュームレンダリング用のオパシティの関数特性を設定する。オパシティ設定ユニット484は、本発明におけるオパシティ設定手段の実施の形態の一例である。オパシティ設定ユニット484は、例えば図15に示すように、オパシティOpを、0−511のレンジを持つ統合画像データCの関数として設定する。
【0061】
オパシティの値は画像データの信号強度が高くなるほど大きくする。これによって、PDI画像データにはBモード画像データよりも大きなオパシティが与えられる。オパシティが大きいほど不透明度が高い。オパシティ1は完全な不透明である。オパシティ0は完全な透明である。
【0062】
視線設定ユニット486は、統合画像データが存在する3次元データ空間をよぎる複数の視線を設定する。視線設定ユニット486による視線の設定を図16によって説明する。同図に示すように、3次元データ空間306の観察方向32を先ず設定する。これにより、求めるべき3次元像は観察方向32に垂直に設定した投影面34への投影像となる。
【0063】
投影面34は3次元像の画素位置を与える複数の格子点36を有する。なお、複数の格子点への符号付けは1箇所で代表する。視線設定ユニット486は、格子点36から観察方向32に沿って3次元データ空間306をよぎる視線38を設定する。なお、複数の視線への符号付けは1箇所で代表する。
【0064】
ボリュームレンダリングユニット488は、オパシティ設定ユニット484が設定したオパシティと視線設定ユニット486が設定した視線を用い、3次元データ空間306の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成する。ボリュームレンダリングユニット488は、本発明における計算手段の実施の形態の一例である。ボリュームレンダリングユニット488は、次式により3次元像の画素値を計算する。
【0065】
【数1】
Figure 0004297561
【0066】
ここで、
C(i):視線上の画像データ
Op(C(i)):オパシティ
添え字inおよびoutはそれぞれ計算入力および計算出力を表す。
【0067】
(1)式に示すように、視線上の位置iにおける画像データC(i)についてそれに対応するオパシティOp(C(i))との積を求め、位置i−1までの計算値に係数を掛けたものと合算する。係数は1に関するオパシティの補数である。なお、視線上の位置iにない画像データについては、近傍の画像データから補間演算等により生成する。
【0068】
画素値の計算は、オパシティOp(C(i))の視線方向での積算値が1に達したところで終了し、そのときの計算値をその視線の画素値とする。これを全ての視線について行って、投影面34上の全ての格子点36の画素値を得る。このような素値によって形成された3次元像が画像メモリ146を経て表示部16に与えられ、可視像として表示される。
【0069】
PDI画像データにBモード画像データよりも大きなオパシティを与えたことにより、3次元像はPDI画像を主としBモード画像を従とした画像となる。すなわち、血管像を主とし周辺組織像を従とする3次元像が得られる。したがって、周辺組織との位置関係が明確な血管の3次元像を得ることができる。これによって、例えば癌組織等の病変部と血管走行状態との関係を把握することが可能になり診断上きわめて有益である。
【0070】
なお、主画像と従画像の関係は、Bモード画像データとPDI画像データのレンジを直列結合するときの順序を変えることによって逆転させることができる。また、画像表示に当たっては、血管像と周辺組織像の表示態を異ならせ、例えば血管像をカラー表示とし周辺組織像をモノクローム(monochrome)表示とするのが、両者の識別を容易にする点で好ましい。
【0071】
以上、ドップラシフトを利用して血管を撮像する例で説明したが、ドップラシフトに限らず、例えば造影剤を用いて血管を撮影した場合についても、同様にして血管走行状態を示す3次元像を得ることができる。
【0072】
さらには、Bモード、ドップラモードおよび造影剤モードを併用して撮像を行い、3種類の画像データのレンジを直列に統合してオパシティを設定し、Bモード画像、ドップラ画像および造影画像の3種類を含む3次元像を形成するようにしても良い。その場合、3種類の画像をそれぞれ色分け等により表示態を異ならせることが識別を容易にする点で好ましい。
【0073】
また、超音波プローブを機械的に変位させて3次元領域をスキャンする例について説明したが、3次元領域のスキャンはそれに限るものではなく、例えば超音波トランスデューサの2次元アレイを備えた超音波プローブにより、電子的に行うようにしても良いのはもちろんである。
【0074】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、超音波画像データからボリュームレンダリングにより良好な3次元像を得るためのオパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置、並びに、そのような3次元像形成装置を備えた超音波撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】図1に示した装置の送受信部のブロック図である。
【図3】図2に示した送受信部による音線走査の模式図である。
【図4】図2に示した送受信部による音線走査の模式図である。
【図5】図2に示した送受信部による音線走査の模式図である。
【図6】図1に示した装置によるφ走査の模式図である。
【図7】図1に示した装置によるφ走査の模式図である。
【図8】図1に示した装置のBモード処理部のブロック図である。
【図9】図1に示した装置のドプラ処理部のブロック図である。
【図10】図1に示した装置の画像処理部のブロック図である。
【図11】図1に示した装置による複数断面走査の模式図である。
【図12】図1に示した装置によって得られる3次画像データの模式図である。
【図13】図9に示した画像処理プロセッサのブロック図である。
【図14】図13に示した画像データ統合ユニットの機能説明図である。
【図15】図13に示したオパシティ設定ユニットが設定したオパシティの一例を示すグラフである。
【図16】図13に示した視線設定ユニットの機能説明図である。
【符号の説明】
2 超音波プローブ
6 送受信部
8 アクチュエータ
10 Bモード処理部
12 ドップラ処理部
14 画像処理部
16 表示部
18 制御部
20 操作部
100 撮像対象
140 バス
142 音線データメモリ
144 DSC
146 画像メモリ
148 画像処理プロセッサ
304 3次元データ空間
482 画像データ統合ユニット
484 オパシティ設定ユニット
486 視線設定ユニット
488 ボリュームレンダリングユニット
924 血管画像データ

Claims (6)

  1. ボリュームレンダリングの計算に用いるオパシティを設定するに当たり、
    データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合し、
    前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定する、
    ことを特徴とするオパシティ設定方法。
  2. 3次元データ空間中の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成するに当たり、
    データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合し、
    前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定し、
    前記レンジを統合した画像データおよび前記設定したオパシティを用いてボリュームレンダリングを行う、
    ことを特徴とする3次元像形成方法。
  3. 3次元データ空間中の画像データからボリュームレンダリングにより3次元像を形成する3次元像形成装置であって、
    データ獲得方式が互いに異なる複数の画像データのレンジを直列に統合するレンジ統合手段と、
    前記統合したレンジ全体を通じてオパシティを設定するオパシティ設定手段と、
    前記レンジを統合した画像データおよび前記設定したオパシティを用いてボリュームレンダリングを行う計算手段と、
    を具備することを特徴とする3次元像形成装置。
  4. 超音波エコーに基づいて撮像対象につき3次元データ空間に属する画像データを獲得する画像データ獲得手段と、前記画像データに基づいて3次元像を形成する画像形成手段とを有する超音波撮像装置であって、
    前記画像形成手段として請求項3に記載の3次元像形成装置を用いる、
    ことを特徴とする超音波撮像装置。
  5. 前記画像データ獲得手段は少なくともBモード方式およびドップラ方式により画像データをそれぞれ獲得する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の超音波撮像装置。
  6. 前記形成した3次元像を前記画像データを獲得した方式ごとに表示態様を異にして表示する表示手段、
    を具備することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の超音波撮像装置。
JP19195399A 1999-07-06 1999-07-06 オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置 Expired - Lifetime JP4297561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19195399A JP4297561B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19195399A JP4297561B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001017428A JP2001017428A (ja) 2001-01-23
JP4297561B2 true JP4297561B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=16283209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19195399A Expired - Lifetime JP4297561B2 (ja) 1999-07-06 1999-07-06 オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4297561B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728244B2 (en) 2005-03-17 2014-05-20 Sms Siemag Aktiengesellschaft Method and device for descaling a metal strip

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4187499B2 (ja) * 2002-10-18 2008-11-26 オリンパス株式会社 超音波画像処理装置
JP2004141514A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Toshiba Corp 画像処理装置及び超音波診断装置
US7972269B2 (en) * 2003-07-22 2011-07-05 Hitachi Medical Corporation Ultrasonographic device and ultrasonographic method
JP2005143733A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Toshiba Corp 超音波診断装置、3次元画像データ表示装置及び3次元画像データ表示方法
WO2006030731A1 (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Hitachi Medical Corporation 超音波撮像装置及び投影像生成方法
US20070255138A1 (en) * 2006-04-27 2007-11-01 General Electric Company Method and apparatus for 3D visualization of flow jets
JP5160825B2 (ja) 2007-07-17 2013-03-13 日立アロカメディカル株式会社 超音波診断装置及び画像処理プログラム
JP5226978B2 (ja) 2007-07-17 2013-07-03 日立アロカメディカル株式会社 超音波診断装置及び画像処理プログラム
JP2009028366A (ja) 2007-07-27 2009-02-12 Toshiba Corp 超音波診断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728244B2 (en) 2005-03-17 2014-05-20 Sms Siemag Aktiengesellschaft Method and device for descaling a metal strip

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001017428A (ja) 2001-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3878343B2 (ja) 3次元超音波診断装置
US6951543B2 (en) Automatic setup system and method for ultrasound imaging systems
JP4969985B2 (ja) 超音波診断装置、及び超音波診断装置の制御プログラム
JP4413909B2 (ja) 3次元超音波診断装置
JP5134787B2 (ja) 超音波診断装置、超音波画像処理装置及び超音波画像処理プログラム
JP6288996B2 (ja) 超音波診断装置及び超音波イメージングプログラム
JP5525930B2 (ja) 三次元超音波画像を生成表示する超音波診断装置
JP2007020908A (ja) 超音波診断装置及び超音波診断装置の制御プログラム
US20050261583A1 (en) Ultrasonic imaging apparatus, ultrasonic image processing method, and ultrasonic image processing program
JP2010284218A (ja) 超音波診断装置及び医用画像処理装置
JP2007513672A (ja) 2次元アレイトランスデューサを用いる立体的超音波画像化システム
JP4297561B2 (ja) オパシティ設定方法、3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置
JP5683860B2 (ja) 超音波診断装置、超音波画像処理装置、超音波診断装置制御プログラム及び超音波画像処理プログラム
JP2001128975A (ja) 超音波診断装置
JPH10277030A (ja) 超音波診断装置
KR20140131808A (ko) 초음파 영상 장치 및 그 제어 방법
KR102545007B1 (ko) 초음파 영상장치 및 그 제어방법
JP3712506B2 (ja) 超音波撮像装置
JP4418052B2 (ja) 超音波ビーム走査方法および装置並びに超音波撮像装置
JP4248673B2 (ja) 超音波診断装置
JP5317391B2 (ja) 超音波診断装置
JP3715745B2 (ja) 超音波撮像装置
JP4310000B2 (ja) 3次元像形成方法および装置並びに超音波撮像装置
JP3110001B2 (ja) 投影像形成方法および超音波撮像装置
JP4645166B2 (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4297561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term