JP4296310B2

JP4296310B2 - Anti-counterfeit paper, authenticity determination method and authenticity determination device

Info

Publication number: JP4296310B2
Application number: JP22876399A
Authority: JP
Inventors: 誠二丸山; 朝生福浦
Original assignee: 独立行政法人国立印刷局
Priority date: 1999-08-12
Filing date: 1999-08-12
Publication date: 2009-07-15
Anticipated expiration: 2019-08-12
Also published as: JP2001055691A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、銀行券、各種諸証券、株券、切符や定期券等の通行券、有料道路等の回数券、各種チケット、その他有価証券などに使用される印刷用紙に関して、目視によって磁気が付与されていることを第三者が識別不可能であると共に任意の磁気特性検出装置を用いることによって、磁気的に真偽を判別できるセキュリティ性に優れた偽造防止用紙及び上記偽造防止用紙を利用したセキュリティ・ドキュメント、並びにその真偽判別方法及び真偽判別装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
銀行券、株券、或いはその他の有価証券は金銭的価値を有するため、偽造防止、改竄防止をする必要があり、そのためには様々な手段が行われてきた。例えば、銀行券の場合、印刷を複雑にしたり、紙自体に透かし模様を入れるなどの手法が採用されている。しかし、目視または光学的に真偽判別するものは、偽造者が、判定の場所や方法を推測することができるという欠点が存在している。そこで、近年、真偽判別手段として、電気的或いは磁気的な信号を発する機能性インキを印刷することによって、機械的に判別する方法及びその方法に利用される印刷物及び基材等が提案されている。
【０００３】
特に、磁気的な信号を利用するものとして、バーコード等の特定の磁気パターンを磁気インキによって形成して、そのセキュリティ性を向上させることが行われている。この磁気パターンは、通常スクリーン印刷等の印刷によって付与されているが、最近、更に、そのセキュリティ性を向上させるために、磁気パターンを目視で認識できないようにするために、その上に着色隠蔽層を設けることが行われるようになった。それらの例として、特開平5-208576号公報に、支持体上に形成された磁気パターン層及び前記磁気パターン層を隠蔽する着色隠蔽層からなる磁気媒体が提案されている。
【０００４】
また、特開平1-269227号公報、特開平2-98498号公報、特開平3-252901号公報には、磁性パターンの所定の位置に磁気特性の異なるパターンを形成することで真偽判別に利用している提案が示されている。
【０００５】
更に、特開平7-61179号公報には、磁性パターンに磁気特性と赤外線領域での反射率の違いを組み合わせ、且つその磁性パターンのダミーパターンを形成することで目視不可能にした磁気媒体も提案されている。
【０００６】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の磁性を利用したセキュリティ・ドキュメントは、磁気パターン層が容易に第三者に認識されるため、より一層のセキュリティを向上させる目的で、磁気パターン層に隠蔽層を設ける必要があり、磁気パターンの付与方法の制限又は製造コストの面で問題があった。
【０００７】
すなわち、これらの支持体例えば用紙上に形成された所定の磁気パターンは、使用される磁性材料粉体としてγ-Fe_２O_３、Fe_３O_４、Co含有酸化鉄、CrO_２、メタル粉、Baフェライト等が代表例として挙げられるが、これらは可視光域に強い吸収を持ち、磁気パターン自体が黒色若しくは灰色を呈するため、偽造者が、容易に磁気的判定の場所や方法を推測することができるという欠点が存在する。そのため、一般的に流通している磁性材料を利用することで、本物と類似の磁気特性を付与することができ、偽造防止としては効果が小さい。
【０００８】
また、これに対して、形成された磁気パターンを隠蔽するような着色隠蔽層またはダミーパターンを設けても、偽造者は、大まかに磁気パターンが隠蔽されている場所を推測することができ、更に、支持体に磁気パターンを形成する手段及びその磁気パターンをカムフラージュする工程が煩雑且つ複雑であれば、その分製造コストが嵩み、たとえいかに高いセキュリティシステムでも、実用的でない場合が生じる。そのため、簡便で且つローコストであることが重要である。
【０００９】
更に、磁気的特性を利用して機械読み取りによる真偽判別を行うためには、信号のS/N比を良くするために、外部ノイズの相対比を小さくすることが必要になる。そのため、支持体上に形成される磁気パターンに十分な磁気強度を付与するためには、比較的厚盛りのパターンを形成する必要があり、磁気パターンの付与方法に制限が存在してしまう。
【００１０】
本発明の目的は、前記の如き従来の欠点を解消すべくなされたものである。つまり、従来の磁気パターンは、用紙基材上に印刷等によって付与する方法であるが、本発明では、その用紙を抄造する過程において、着色磁性粉体をパルプ、色材料等を含むパルプスラリー全体又はその一部分に混抄した用紙であり、このことによって、用紙中に磁気情報を埋め込むことができ、更に、相対的に磁性粉体の低配合割合で従来の印刷によって付与された磁気パターンに匹敵する磁気力を得ることが可能になる。
【００１１】
また、黒色及び黒灰色以外の色彩を示す着色磁性粉体を使用するため、用紙に対して、磁性粉体が非視認性を示し、第三者が磁性付与部分を特定できない偽造防止効果の高い用紙を提供することを目的としている。また、本発明の偽造防止用紙は、機械的に光学特性及び磁気特性を検知することにより、真偽判別が可能なセキュリティ・ドキュメントとしても利用できる。
【００１２】
すなわち、本発明の偽造防止用紙は、セキュリティ性が高く、比較的製造工程が簡単で、外観上でも偽造防止用磁気パターンの構成が第三者に解読され難い偽造防止及び真偽判別用紙であり、加えて、その真偽判別方法を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、着色磁性材料を銀行券等のセキュリティ・ドキュメントの印刷基材すなわち用紙等の製造工程において、少なくとも一部分に所定の配合比率で均一に分散させ混抄することによって得られる固有の磁気特性を持つ偽造防止用紙であり、且つ、上記偽造防止用紙が黒色及び灰色系以外の色彩を呈することを特徴としており、上記偽造防止用紙に磁性が付与されていることを第三者が目視で認識することを不可能にしている。更に、第三者が目視不可能にしている磁性信号を真偽判別の一手段として利用する方法に関するものであり、詳細を以下に説明する。
【００１４】
黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーに均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体が上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すと共に、上記用紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする偽造防止用紙である。
【００１５】
黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーの少なくとも一部分に均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体が上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すことによって、上記着色磁性粉体が混抄された部分と上記着色磁性粉体が混抄されていない部分の色彩の差が目視によって認識不可能であると共に、上記用紙の少なくとも一部分が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有すること特徴とする偽造防止用紙である。
【００１６】
黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーのそれぞれの部分において、上記着色磁性粉体の配合濃度をそれぞれ異にして均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体が上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すことによって、上記着色磁性粉体の配合濃度を異にして混抄されたそれぞれの部分同士の色彩の差が目視によって認識不可能であると共に、上記用紙のそれぞれの部分が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする偽造防止用紙である。
【００１７】
上記偽造防止用紙が黒色及び黒灰色系以外の色彩を呈することを特徴とする偽造防止用紙である。
【００１８】
上記偽造防止用紙の光学特性は、可視光域において分光反射率が380nmから480nmの領域で30%以上を示し、480nmから780nmの領域で40%以上を示すことを特徴とする偽造防止用紙である。
【００１９】
上記着色磁性粉体が、無彩色、有彩色又は金属光沢を示す核磁性粉体の表面を有機材料又は無機材料によってコーティングすることによって得られることを特徴とする偽造防止用紙である。
【００２０】
上記着色磁性粉体が、黒色及び黒灰色を示す核磁性粉体の表面を有機材料又は無機材料によってコーティングすることによって得られることを特徴とする偽造防止用紙である。
【００２１】
上記着色磁性粉体は、上記核磁性粉体に対する相対分光反射率が380nm〜480nmで1.5倍以上を示し、480nm〜780nmで2倍以上を示すことを特徴とする偽造防止用紙である。
【００２２】
パルプスラリーにおける上記着色磁性粉体の配合比率が、対絶対乾燥パルプ比で0.01〜10重量%であることを特徴とする偽造防止用紙である。
【００２３】
上記着色磁性粉体の粒径が0.1〜10μmであり、比重が1〜10g/cm^３であることを特徴とする偽造防止用紙である。
【００２４】
上記偽造防止用紙の真偽判別方法であって、上記用紙に配合された非視認性の上記磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出することにより、真偽を判別することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別方法である。
【００２５】
上記真偽判別方法において、上記偽造防止用紙が有する固有の磁気特性と上記偽造防止用紙が有する固有の可視光域の光学的な反射率、吸収及び透過率の少なくとも一つ以上を組み合わせて、真偽判別に利用することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別方法である。
【００２６】
上記固有の磁気特性は、保磁力、残留磁化、透磁率、最大透磁率、透磁率の微分値、磁気モーメント、磁束変化であり、これらの固有の磁気特性のうち、少なくとも一つを利用すること特徴とする偽造防止用紙の真偽判別方法である。
【００２７】
上記固有の磁気特性を検出する方法として、直流バイアスによる磁気センサー、交流バイアスによる磁気センサー又は磁気抵抗素子による磁気センサーを利用することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別方法である。
【００２８】
上記偽造防止用紙の真偽判別装置であって、上記偽造防止用紙に配合された非視認性の上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出するために、磁気センサーを、上記偽造防止用紙に接触または接近させ、上記偽造防止用紙に配合された非視認性の上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出し、予め記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、上記偽造防止用紙が有する上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が一致するときのみを真正と判断する判定回路を構成することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別装置である。
【００２９】
上記偽造防止用紙の真偽判別装置であって、上記偽造防止用紙に配合された非視認性の上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出するために、磁気センサーを、上記偽造防止用紙に接触または接近させ、上記偽造防止用紙に配合された非視認性の上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出し、予め記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、上記偽造防止用紙が呈する色彩を光電変換素子を用いて得られた電気的な信号をアンプを通して増幅することで得られた電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較照合させ、上記偽造防止用紙が有する上記着色磁性粉体に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が一致し、且つ上記偽造防止用紙が呈する色彩から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値が一致するときのみを真正と判断するような判定回路を構成することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別装置である。
【００３０】
上記検出する固有の磁気特性として、保磁力、残留磁化、透磁率、最大透磁率、透磁率の微分値、磁気モーメント及び磁束変化の少なくとも一つを利用することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別装置である。
【００３１】
上記固有の磁気特性を検出する方法として、直流バイアスによる磁気センサー、交流バイアスによる磁気センサー又は磁気抵抗素子による磁気センサーを利用することを特徴とする偽造防止用紙の真偽判別装置である。
【００３２】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明における偽造防止用紙は、最終用紙製品の少なくとも一部分に不可視の磁気特性を付与するために、製紙工程で着色磁性粉体を任意の対絶対乾燥パルプ比で混抄して得られる黒色及び黒灰色以外の色調を示す着色用紙であり、固有の磁気特性を付与していることを目視によって認識することを不可能にしていることを特徴としており、且つ、得られた上記偽造防止用紙の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手法によって検知することで、上記偽造防止用紙を利用したセキュリティ・ドキュメントの真偽判別方法の一手段に利用することを特徴としている。
【００３３】
本発明で言う偽造防止用紙とは、銀行券、株券、商品券、小切手・手形用紙及びその他の有価証券、重要書類、プリペードカード、クレジットカード、各種交通手段の搭乗券、通行券、回数券、旅券、身分証明書等の金銭的価値を有するもの、或いは、身分を証明・保証する等の重要な用途のドキュメントやカードであり、真正を証明する必要性のあるものを言い、紙製または紙を主体として構成されるものである。
【００３４】
本発明の偽造防止用紙を製造するために利用されるパルプは、通常の印刷紙、情報記録紙等に使用されるパルプであれば特に制限は無い。化学パルプ（NBKP、LBKP等）、機械パルプ（GP、CGP、RGP、TMP等）、脱墨古紙パルプ（DIP）、木材パルプ、非木材パルプの何れでも良く、これらが混合して配合されたものであっても良い。また、必要に応じて、合成繊維、無機繊維などが混合されても良い。
【００３５】
更に、本発明の偽造防止用紙は、上記各種パルプ、合成繊維及び無機繊維以外に、用途に応じて、各種添加剤を配合しても良い。
【００３６】
また、本発明の偽造防止用紙は、上記材料から成る単層または複数層の紙で、表面または紙層間に合成樹脂が積層されても良い。更には、必要に応じて印刷が施されたり、片面または両面が感熱記録、熱転写記録、静電記録、磁気記録等の情報記録紙であっても構わない。
【００３７】
本発明で利用する磁性粉体とは、γ-Fe_２O_３、Fe_３O_４、Co含有酸化鉄、CrO_２、鉄等のメタル粉、Baフェライト等の磁性材料粉体を核として、蒸着、スパッタリング、ゾル−ゲル法、コーティング法、メッキ法等の表面処理を施すことによって、上記磁性粉体を任意材料によって被覆することで、黒色及び黒灰色以外の所定の有彩色或いは無彩色を示す材料であれば特に限定されるものではない。
【００３８】
（実施例１）
抄造工程において、パルプスラリー状態の時点でLBKPパルプ100重量部に対して、薄褐色磁性粉体を外割で2.5％配合し、手抄法によって、用紙中に均一に上記薄褐色磁性粉体及び任意の色材料、例えば日本ピグメント（株）製のパーマネントカーミンFBと大日本インキ化学（株）製のピグメントイエローGの微量を分散した米坪約85g/m^２の本実施例における偽造防止用紙の原紙を作製した。この原紙の色彩は、一般的な有価証券等に利用されている薄クリーム色の着色用紙に類似した色彩を呈していた。
【００３９】
なお、本実施例で使用した薄褐色磁性粉体は、粒子径約1μmの磁性を有する球状鉄粉にSiO_２、TiO_２などを被覆することで、黒色を示す上記粒子径約１μmの球状鉄粉に対する相対分光反射率が380nm〜480nmで1.5〜2倍を示し、480nm〜780nmでは2〜2.5倍を示すものである。
【００４０】
なお、比較のために、上記原紙と色彩が同程度になるように、LBKPパルプ100重量部に対して、任意の色材料、例えば日本ピグメント（株）製のパーマネントカーミンFBと大日本インキ化学（株）製のピグメントイエローGを微量配合した第１の比較原紙及びLBKPパルプ100重量部に対して、黒色を呈するキクチカラー（株）製の粒子径約1μmのFe_３O_４、すなわち四酸化三鉄を外割で2.5％配合した第２の比較原紙を手抄法によって作製した。
【００４１】
更に、上記作製した偽造防止用紙の原紙、第１の比較原紙及び第２の比較原紙を熱乾燥した後、カレンダー処理することによって、本実施例における偽造防止用紙(1)、第１の比較用紙(2)及び第２の比較用紙(3)を作製した。
【００４２】
図２は、本実施例によって得られた偽造防止用紙(1)の可視光域での分光反射率曲線(4)を示したものである。また、図３及び図４は、上記第１の比較用紙(2)及び第２の比較用紙(3)の可視光域での分光反射率曲線(5)及び(6)を示したものである。
【００４３】
また、図５、図６及び図７は、本実施例によって得られた上記偽造防止用紙(1)、上記第１の比較用紙(2)及び第２の比較用紙(3)の表面を、接触式の磁気検知ヘッドによって30mm掃引させたときのそれぞれの磁気モーメント測定値(7)、(8)及び(9)を示す。
【００４４】
図２と図３を比較すると、偽造防止用紙(1)と第１の比較用紙(2)とは、可視光域での分光反射率が同程度を示していることが確認できる。すなわち、偽造防止用紙(1)と第１の比較用紙(2)とでは、抄造工程において、上記薄褐色磁性粉体が混抄の有無に関わらず可視光域での分光反射率の違いは無く、本実施例における偽造防止用紙(1)は、磁性を有していない上記第１の比較用紙(2)と同程度の分光反射率曲線を示している。したがって、上記薄褐色磁性粉体と上記偽造防止用紙(1)は、同系等の色彩を示していることが分かり、上記偽造防止用紙(1)中の上記薄褐色磁性粉体を視認することができない。しかし、図５と図６の磁気モーメント測定結果を比較すると明らかに、上記偽造防止用紙(1)に磁気モーメント信号を検知することができ、且つ、S/N比が良好であることが確認される。
【００４５】
また、図２と図４を比較すると、上記四酸化三鉄粉を混抄した第２の比較用紙(3)では、分光反射率が全体的に低下して、用紙の色彩が灰色を呈してしまい、第三者に用紙の中に機能性材料、例えば導電性材料或いは磁性材料が混抄されていることを容易に推測させてしまう。更に、図５と図７を比較すると、上記偽造防止用紙(1)と上記第２の比較用紙(3)のどちらにも磁気モーメントを検出することが可能になるが、上記四酸化三鉄粉を混抄した第２の比較用紙(3)では、上記四酸化三鉄粉の分散状態が悪く、凝集してしまう傾向があり、磁気モーメントの検出値に斑が生じる。
【００４６】
したがって、上記偽造防止用紙を利用して作製されたセキュリティ・ドキュメントは、磁性が付与されていることを視認することは不可能であり、且つ、その磁気特性を検出する検出ヘッドを具備した装置によって、機械的にその磁気特性を検知することができるため、上記セキュリティ・ドキュメントの真偽判別に利用することができる。
【００４７】
図８に、磁気モーメントを検出する磁気ヘッドを具備した真偽判別装置の概略ブロック図を示した。すなわち、この装置は、上記偽造防止用紙(1)を用紙搬送用モータ(10)によって装置内に挿入することによって、上記偽造防止用紙(1)に磁気ヘッド(11)が接触する構造となっており、上記用紙に配合された非視認性の上記薄褐色磁性粉体に由来する固有の磁気特性を検出し、更に、上記固有の磁気特性を電気信号に変換した後、この電気信号をアンプ(12)によって増幅させ、予め記憶させておいた真の磁性情報（Vrefm）と比較照合し、且つ、上記偽造防止用紙が呈する色彩を光電変換素子(13)を用いて検出し、得られた電気的な信号をアンプ(14)を通して増幅することで得られた電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値(Vrefc)と比較照合させ、判定回路(15)において、上記偽造防止用紙(1)が有する上記薄褐色磁性粉体に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報（Vrefm）が一致し、且つ上記偽造防止用紙が呈する色彩から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値(Vrefc)が一致するときのみを真正と判断する回路とし、CPU（16）によって、真正と判断された場合は判定表示部(17)において、OK表示を呈し、偽物と判断された場合は、判定表示部(17)において、NG表示を呈すると共に、用紙搬送用モータ(10)によって、この装置外へ排出するような構成を成している。
【００４８】
（実施例２）
抄造工程において、パルプスラリー状態の時点でLBKPパルプ100重量部に対して任意の色材料、例えば日本ピグメント（株）製のパーマネントカーミンFBと大日本インキ化学（株）製のピグメントイエローGの微量を均一に分散し、且つ、実施例1で使用した上記薄褐色磁性粉体をパルプスラリー状態の時点で、一部分に半径10mm円状に、単位面積当たりの重量部が対絶対乾燥パルプ量の外割で2.5％となるように、均一に分散させ混抄させることによって、米坪約85g/m^２の本実施例における偽造防止用紙(18)の原紙を手抄法によって作製した。
【００４９】
更に、上記作製した偽造防止用紙(18)の原紙を熱乾燥した後、カレンダー処理することによって本実施例における偽造防止用紙(18)を作製した。この偽造防止用紙(18)の色彩は、一般的な有価証券等に利用されている薄クリーム色の着色用紙に類似した色彩を呈し、且つ、上記薄褐色磁性粉体が含まれている部分は目視では不可視であった。
【００５０】
図９は、本実施例で得られた上記偽造防止用紙(18)の外観図である。また、図１０は、図９で示される上記偽造防止用紙(18)の上記薄褐色磁性粉体付与部分(19)と付与していない部分(20)の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(21)及び(22)の比較を示したものである。
【００５１】
更に、図１１に本実施例で得られた上記偽造防止用紙(18)の表面A-A'を接触式の磁気検知ヘッドによって30mm掃引させたときの磁気モーメント測定値(23)を示す。
【００５２】
図１０を見ると上記薄褐色磁性粉体付与部分(19)と付与していない部分(20)の可視光域での分光反射率が同程度を示し、色差ΔEが0.5以下であり、一見しただけでは、上記薄褐色磁性粉体付与部分(19)と付与していない部分(20)の見分けは不可能である。しかし、図１１の磁気モーメント測定結果を見ると明らかに、上記偽造防止用紙(18)の一部分に磁気モーメント信号を検知することができ、且つ、S/N比が良好であることが確認される。
【００５３】
すなわち、本実施例２における上記偽造防止用紙(18)において、上記薄褐色磁性粉体の混抄の有無に関わらず可視光域での分光反射率の違いは無く、磁性を付与していない部分(20)と磁性を付与している上記薄褐色磁性粉体付与部分(19)は、同程度の分光反射率曲線を示している。すなわち、上記薄褐色磁性粉体と本実施例における上記偽造防止用紙(18)は、同系等の色彩を示していることが分かり、上記偽造防止用紙(18)中の上記薄褐色磁性粉体を視認することができない。しかし、磁気モーメント測定することによって明らかに、上記偽造防止用紙(18)の一部分に磁気モーメント信号を検知することができ、且つ、S/N比が良好であることが確認される。
【００５４】
したがって、本実施例で得られた上記偽造防止用紙を利用して作製されたセキュリティ・ドキュメントは、磁気特性を検出する検出ヘッドを具備した装置によって、機械的にその磁気特性を上記セキュリティ・ドキュメントの所定の箇所に検知することができ、上記セキュリティ・ドキュメントの真偽判別に利用することができる。
【００５５】
すなわち、上記図８に示した実施例１における真偽判別装置を応用することによって、実施例１と同様に、上記偽造防止用紙(18)の磁気特性及び光学特性を検出し、且つ、照合して、最終的に真偽判別を行うことができる。
【００５６】
【発明の効果】
従来までは、セキュリティ・ドキュメントの真偽判別を磁気的に判定する場合は、用紙基材上に暗濃色の磁性インキによって、厚盛りの任意パターンを形成する必要があった。しかし、本発明による固有の磁気特性を有する黒色及び黒灰色を呈する磁性粉体の表面を任意の材料によって被覆することで得られた上記白色或いは薄褐色化した磁性材料を用紙抄造工程中に分散及び混抄することで得られた偽造防止用紙は、磁気パターンの上に別の隠蔽層を設けたり、ダミーパターンを追加することなく、第三者が一見しただけでは、上記セキュリティ・ドキュメントに磁性が付与されていることを認識することを不可能にしている。
【００５７】
また、上記着色磁性粉体を用紙抄造工程中に分散及び混抄することで得られる偽造防止用紙では、用紙中に上記着色磁性粉体が均一に分散されていることによって、微量の添加量でも用紙基材の厚みに依存して、機械読み取りに十分な磁気信号を発することが可能になり、黒色または暗濃色の磁性インキ等によって厚盛りの磁気パターンを形成する必要が無くなった。
【００５８】
更に、用紙抄造工程中に分散及び混抄することで得られる偽造防止用紙は、混抄される上記着色磁性粉体が微量で済むため用紙基材の物理的強度に与える影響も小さいため、新たに紙力増強剤等を添加する必要性が少なく、セキュリティ・ドキュメントの流通時に対する強度を重大課題として懸念する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１による偽造防止用紙、第1の比較用紙及び第2の比較用紙を示す。
【図２】実施例１による偽造防止用紙の可視光域での分光反射率曲線を示す。
【図３】第１の比較用紙の可視光域での分光反射率曲線を示す。
【図４】第２の比較用紙の可視光域での分光反射率曲線を示す。
【図５】実施例１による偽造防止用紙表面の磁気モーメント測定値を示す。
【図６】第１の比較用紙表面の磁気モーメント測定値を示す。
【図７】第２の比較用紙表面の磁気モーメント測定値を示す。
【図８】本発明の実施例における偽造防止用紙用の真偽判別装置の概略ブロック図を示す。
【図９】実施例２による偽造防止用紙を示す。
【図１０】実施例２による偽造防止用紙の磁性粉体付与部分と付与していない部分の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線を示す。
【図１１】実施例２による偽造防止用紙表面の磁気モーメント測定値を示す。
【符号の説明】
１本発明の実施例1における偽造防止用紙
２第１の比較用紙
３第２の比較用紙
４実施例１における偽造防止用紙の可視光域での分光反射率曲線
５第１の比較用紙の可視光域での分光反射率曲線
６第２の比較用紙の可視光域での分光反射率曲線
７実施例１における偽造防止用紙表面の磁気モーメント測定結果
８第１の比較用紙表面の磁気モーメント測定結果
９第２の比較用紙表面の磁気モーメント測定結果
１０真偽判別装置の搬送用モータ
１１真偽判別装置の磁気ヘッド
１２真偽判別装置のアンプ
１３真偽判別装置の光電変換素子
１４真偽判別装置のアンプ
１５真偽判別装置の判定回路
１６真偽判別装置のCPU
１７真偽判別装置の判定表示部
１８本発明の実施例２における偽造防止用紙
１９実施例２における偽造防止用紙上の磁性粉体付与部分
２０実施例２における偽造防止用紙上の磁性粉体未付与部分
２１実施例２における偽造防止用紙上の磁性粉体付与部分の可視光域での分光反射率曲線
２２実施例２における偽造防止用紙上の磁性粉体未付与部分の可視光域での分光反射率曲線
２３実施例２における偽造防止用紙表面A-A'の磁気モーメント測定結果
A 実施例２による偽造防止用紙の表面形状測定開始点
A' 実施例２による偽造防止用紙の表面形状測定終了点
Vrefm 予め記憶させていた真の磁性情報
Vrefc 予め記憶させていた真の電圧値[0001]
[Industrial application fields]
In the present invention, magnetism is visually applied to printing paper used for banknotes, various securities, stock certificates, pass tickets such as tickets and commuter passes, toll tickets such as toll roads, various tickets, and other securities. Security using the anti-counterfeiting paper and the anti-counterfeiting paper excellent in security that can be discriminated by a third party and using an arbitrary magnetic property detection device to magnetically determine authenticity -It is related with a document, its authenticity determination method, and an authenticity determination apparatus.
[0002]
[Prior art]
Since banknotes, stock certificates, or other securities have a monetary value, it is necessary to prevent counterfeiting and tampering, and various means have been used for that purpose. For example, in the case of banknotes, techniques such as making printing complicated or placing a watermark on the paper itself are adopted. However, what discriminates between authenticity visually or optically has a drawback that a forger can infer the location and method of determination. Therefore, in recent years, as a means for determining authenticity, a method for mechanically determining by printing functional ink that emits an electrical or magnetic signal, and a printed material and a substrate used for the method have been proposed. Yes.
[0003]
In particular, as a method using a magnetic signal, a specific magnetic pattern such as a barcode is formed with magnetic ink to improve its security. This magnetic pattern is usually applied by printing such as screen printing. Recently, in order to further improve its security, a magnetic concealment layer is formed on the magnetic pattern so that the magnetic pattern cannot be visually recognized. It has come to be done. As an example thereof, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-208576 proposes a magnetic medium comprising a magnetic pattern layer formed on a support and a colored hiding layer for hiding the magnetic pattern layer.
[0004]
Further, JP-A-1-269227, JP-A-2-98498, and JP-A-3-252901 use it for authenticity determination by forming patterns having different magnetic characteristics at predetermined positions of a magnetic pattern. Proposals are shown.
[0005]
Furthermore, JP-A-7-61179 also proposes a magnetic medium that is made invisible by combining a magnetic pattern with a difference in magnetic characteristics and reflectance in the infrared region and forming a dummy pattern of the magnetic pattern. Has been.
[0006]
[Problems to be solved by the present invention]
However, in the conventional security document using magnetism, since the magnetic pattern layer is easily recognized by a third party, it is necessary to provide a concealing layer in the magnetic pattern layer for the purpose of further improving the security. There was a problem in the limitation of the method of applying the magnetic pattern or the manufacturing cost.
[0007]
That is, a predetermined magnetic pattern formed on these supports, for example, paper, is used as a magnetic material powder to be used as γ-Fe. ₂ O ₃ , Fe ₃ O ₄ , Co-containing iron oxide, CrO ₂ Typical examples include metal powder, Ba ferrite, etc., but these have strong absorption in the visible light range, and the magnetic pattern itself is black or gray. There is a drawback that can be estimated. Therefore, by using a generally available magnetic material, magnetic properties similar to those of the real material can be imparted, and the effect is small as forgery prevention.
[0008]
On the other hand, even if a colored concealment layer or a dummy pattern that conceals the formed magnetic pattern is provided, the forger can roughly estimate the place where the magnetic pattern is concealed, If the means for forming the magnetic pattern on the support and the process of camouflaging the magnetic pattern are complicated and complicated, the manufacturing cost increases correspondingly, and even a high security system may not be practical. Therefore, it is important that it is simple and low cost.
[0009]
Furthermore, in order to perform authenticity determination by machine reading using magnetic characteristics, it is necessary to reduce the relative ratio of external noise in order to improve the S / N ratio of the signal. Therefore, in order to give sufficient magnetic strength to the magnetic pattern formed on the support, it is necessary to form a relatively thick pattern, and there are limitations on the method for applying the magnetic pattern.
[0010]
The object of the present invention is to eliminate the above-mentioned conventional drawbacks. That is, the conventional magnetic pattern is a method of applying on a paper base material by printing or the like, but in the present invention, in the process of making the paper, the entire pulp slurry containing colored magnetic powder, pulp, color material, etc. Or, a paper mixed in a part thereof, which allows magnetic information to be embedded in the paper, and is comparable to a magnetic pattern imparted by conventional printing at a relatively low blending ratio of magnetic powder. Magnetic force can be obtained.
[0011]
In addition, since colored magnetic powder showing colors other than black and black-gray is used, the magnetic powder exhibits invisibility to paper, and a high anti-counterfeiting effect that prevents a third party from specifying the magnetized portion The purpose is to provide paper. The anti-counterfeit paper according to the present invention can also be used as a security document capable of determining authenticity by mechanically detecting optical characteristics and magnetic characteristics.
[0012]
That is, the anti-counterfeit paper of the present invention is a forgery-preventing and anti-counterfeit paper that has high security, has a relatively simple manufacturing process, and is difficult for a third party to decipher the structure of the anti-counterfeit magnetic pattern. In addition, another object is to provide a method for determining the authenticity.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and in a manufacturing process of a printing substrate of security documents such as banknotes, that is, paper, etc., a colored magnetic material is at least partially mixed at a predetermined blending ratio. Anti-counterfeit paper having unique magnetic properties obtained by uniformly dispersing and mixing, and the anti-counterfeit paper exhibits a color other than black and gray, and the anti-counterfeit paper is magnetic It is impossible for a third party to visually recognize that the Further, the present invention relates to a method of using a magnetic signal that cannot be viewed by a third party as a means of true / false determination, and details will be described below.
[0014]
In a paper manufacturing process, a colored magnetic powder exhibiting a color other than black and black-gray is uniformly dispersed in a pulp slurry and mixed, and the colored magnetic powder corresponds to a color exhibited by the paper. It is a forgery-preventing sheet characterized by having non-visibility and having a unique magnetic characteristic that can be used for authenticity determination.
[0015]
In the paper manufacturing process, a colored magnetic powder exhibiting a color other than black and black-gray is uniformly dispersed in at least a part of the pulp slurry and mixed, and the colored magnetic powder is a color exhibited by the paper. By showing non-visibility, the difference in color between the portion where the colored magnetic powder is mixed and the portion where the colored magnetic powder is not mixed cannot be visually recognized. At least a part of the anti-counterfeit paper has a unique magnetic characteristic that can be used for authenticity determination.
[0016]
Paper in which colored magnetic powders exhibiting colors other than black and black-gray are mixed and dispersed uniformly in different parts of the pulp slurry with different blending concentrations of the colored magnetic powders in the paper manufacturing process. The colored magnetic powder exhibits invisibility to the color of the paper, so that the difference in color between the respective parts mixed at different blending concentrations of the colored magnetic powder. The forgery prevention paper is characterized in that it cannot be visually recognized and each part of the paper has a unique magnetic characteristic that can be used for authenticity determination.
[0017]
The anti-counterfeit paper is a anti-counterfeit paper characterized by exhibiting colors other than black and black-gray.
[0018]
The anti-counterfeiting paper is characterized in that the optical characteristics of the anti-counterfeit paper are 30% or more in the visible light region in the region of 380 nm to 480 nm and 40% or more in the region of 480 nm to 780 nm. .
[0019]
A forgery-preventing paper, wherein the colored magnetic powder is obtained by coating the surface of a nuclear magnetic powder exhibiting an achromatic color, a chromatic color, or a metallic luster with an organic material or an inorganic material.
[0020]
The anti-counterfeit paper is characterized in that the colored magnetic powder is obtained by coating the surface of a nuclear magnetic powder showing black and black gray with an organic material or an inorganic material.
[0021]
The colored magnetic powder is anti-counterfeit paper characterized in that the relative spectral reflectance with respect to the nuclear magnetic powder is 1.5 times or more at 380 nm to 480 nm and 2 times or more at 480 nm to 780 nm.
[0022]
The anti-counterfeit paper is characterized in that the blending ratio of the colored magnetic powder in the pulp slurry is 0.01 to 10% by weight as an absolute dry pulp ratio.
[0023]
The colored magnetic powder has a particle size of 0.1 to 10 μm and a specific gravity of 1 to 10 g / cm. ³ It is a forgery prevention paper characterized by being.
[0024]
A method for determining the authenticity of the anti-counterfeit paper, wherein the authenticity is determined by detecting a unique magnetic property derived from the non-visible magnetic powder blended in the paper. This is a method for determining the authenticity of anti-counterfeit paper.
[0025]
In the authenticity determination method, the true magnetic property of the anti-counterfeit paper is combined with at least one of the optical reflectance, absorption, and transmissivity of the intrinsic visible light region of the anti-counterfeit paper. This is a method for determining the authenticity of forgery-preventing paper, which is used for determination of falsification.
[0026]
The intrinsic magnetic characteristics are coercive force, residual magnetization, magnetic permeability, maximum magnetic permeability, differential value of magnetic permeability, magnetic moment, and magnetic flux change, and at least one of these intrinsic magnetic characteristics should be used. This is a feature of a forgery prevention paper authenticity discrimination method.
[0027]
As a method for detecting the inherent magnetic characteristics, a forgery prevention sheet authenticity determination method using a magnetic sensor using a DC bias, a magnetic sensor using an AC bias, or a magnetic sensor using a magnetoresistive element is provided.
[0028]
The anti-counterfeit paper authenticity discrimination device, wherein the anti-counterfeit paper is used to detect a unique magnetic property derived from the non-visible colored magnetic powder blended in the anti-counterfeit paper. Contact or approach the paper, detect the unique magnetic properties derived from the non-visible colored magnetic powder blended in the anti-counterfeit paper, and compare with the true magnetic information stored in advance, Forgery characterized in that it comprises a determination circuit that determines that the authentic magnetic property of the anti-counterfeit paper possessed by the colored magnetic powder coincides with true magnetic information stored in advance only as authentic. It is an authenticity discrimination device for prevention paper.
[0029]
The anti-counterfeit paper authenticity discrimination device, wherein the anti-counterfeit paper is used to detect a unique magnetic property derived from the non-visible colored magnetic powder blended in the anti-counterfeit paper. Contact or approach the paper, detect the unique magnetic properties derived from the non-visible colored magnetic powder blended in the anti-counterfeit paper, and compare with the true magnetic information stored in advance, In addition, the voltage value obtained by amplifying the electrical signal obtained by using the photoelectric conversion element with the color exhibited by the anti-counterfeit paper is compared with the true voltage value stored in advance. And the unique magnetic characteristics derived from the colored magnetic powder of the anti-counterfeit paper match the pre-stored true magnetic information and the voltage value obtained from the color exhibited by the anti-counterfeit paper Remember An authenticity discrimination apparatus anti-falsification paper, characterized in that configuring the judging circuit so as to determine the authenticity only when the true voltage value at matches.
[0030]
The authenticity of the anti-counterfeit paper characterized by utilizing at least one of coercive force, residual magnetization, magnetic permeability, maximum magnetic permeability, differential value of magnetic permeability, magnetic moment, and magnetic flux change as the inherent magnetic characteristics to be detected. It is a false discrimination device.
[0031]
As a method for detecting the unique magnetic characteristic, a forgery prevention sheet authenticity determination device using a magnetic sensor using a DC bias, a magnetic sensor using an AC bias, or a magnetic sensor using a magnetoresistive element is provided.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
That is, the anti-counterfeit paper according to the present invention is obtained by mixing the colored magnetic powder at an arbitrary absolute pulp ratio in the paper making process in order to impart invisible magnetic properties to at least a part of the final paper product. It is a colored paper exhibiting a color tone other than black-gray, characterized by making it impossible to visually recognize that a unique magnetic property is imparted, and the obtained anti-counterfeit paper By detecting the magnetic characteristics by a mechanical method such as a magnetic sensor, it is characterized in that it is used as a means for determining the authenticity of a security document using the forgery prevention paper.
[0033]
Anti-counterfeiting paper as used in the present invention refers to banknotes, stock certificates, gift certificates, check / bills paper and other securities, important documents, prepaid cards, credit cards, boarding passes for various means of transportation, pass tickets, coupon tickets, Documents or cards that have a monetary value such as a passport or identification card, or an important purpose document or card that proves or guarantees an identity, such as paper or paper Is the main constituent.
[0034]
The pulp used for producing the anti-counterfeit paper of the present invention is not particularly limited as long as it is a pulp used for ordinary printing paper, information recording paper and the like. Chemical pulp (NBKP, LBKP, etc.), mechanical pulp (GP, CGP, RGP, TMP, etc.), deinked waste paper pulp (DIP), wood pulp, and non-wood pulp may be mixed and blended. It may be. Moreover, a synthetic fiber, an inorganic fiber, etc. may be mixed as needed.
[0035]
Furthermore, the anti-counterfeit paper of the present invention may contain various additives in addition to the various pulps, synthetic fibers, and inorganic fibers depending on the application.
[0036]
Further, the anti-counterfeit paper of the present invention is a single-layer or multiple-layer paper made of the above material, and a synthetic resin may be laminated on the surface or between the paper layers. Furthermore, printing may be performed as necessary, or one or both sides may be information recording paper such as thermal recording, thermal transfer recording, electrostatic recording, magnetic recording, or the like.
[0037]
The magnetic powder used in the present invention is γ-Fe ₂ O ₃ , Fe ₃ O ₄ , Co-containing iron oxide, CrO ₂ By applying surface treatment such as vapor deposition, sputtering, sol-gel method, coating method, plating method using metal powder such as iron and magnetic material powder such as Ba ferrite as the core, the magnetic powder can be made of any material. There is no particular limitation as long as it is a material that exhibits a predetermined chromatic color or achromatic color other than black and black gray by coating.
[0038]
Example 1
In the paper making process, 2.5% of the light brown magnetic powder is blended with 100% by weight of LBKP pulp at the time of the pulp slurry, and the above light brown magnetic powder and About 85g / m of rice tsubo dispersed with a small amount of any color material such as Permanent Carmine FB manufactured by Nippon Pigment Co., Ltd. and Pigment Yellow G manufactured by Dainippon Ink Chemical Co., Ltd. ² The base paper of the anti-counterfeit paper in this example was prepared. The color of the base paper exhibited a color similar to the light cream colored paper used for general securities.
[0039]
Note that the light brown magnetic powder used in this example is a spherical iron powder having a particle diameter of about 1 μm and SiO 2. ₂ , TiO ₂ Etc., the relative spectral reflectance with respect to the spherical iron powder having a particle diameter of about 1 μm showing black is 1.5 to 2 times at 380 nm to 480 nm, and 2 to 2.5 times at 480 nm to 780 nm.
[0040]
For comparison, with respect to 100 parts by weight of LBKP pulp, an arbitrary color material, for example, Permanent Carmine FB manufactured by Nippon Pigment Co., Ltd. and Dainippon Ink Chemical ( The first comparative base paper containing a small amount of Pigment Yellow G manufactured by Co., Ltd. and 100 parts by weight of LBKP pulp are black, and Kikuchi Color Co., Ltd. has a particle diameter of about 1 μm. ₃ O ₄ That is, a second comparative base paper containing 2.5% of triiron tetroxide was prepared by hand-drawing.
[0041]
Furthermore, the anti-counterfeit paper (1) and the first comparative paper in the present embodiment are processed by calendering after the base paper of the anti-counterfeit paper, the first comparison base paper, and the second comparison base paper are thermally dried. (2) and the second comparative paper (3) were prepared.
[0042]
FIG. 2 shows the spectral reflectance curve (4) in the visible light region of the anti-counterfeit paper (1) obtained by this example. 3 and 4 show the spectral reflectance curves (5) and (6) in the visible light region of the first comparison sheet (2) and the second comparison sheet (3). .
[0043]
5, 6, and 7 show the surface of the anti-counterfeit paper (1), the first comparison paper (2), and the second comparison paper (3) obtained by this embodiment in contact with each other. The measured magnetic moment values (7), (8) and (9) when swept 30 mm by the magnetic detection head of the formula are shown.
[0044]
Comparing FIG. 2 and FIG. 3, it can be confirmed that the anti-counterfeit paper (1) and the first comparative paper (2) have the same spectral reflectance in the visible light region. That is, the anti-counterfeit paper (1) and the first comparison paper (2) have no difference in spectral reflectance in the visible light region in the paper making process, regardless of whether the light brown magnetic powder is mixed or not. The anti-counterfeit paper (1) in this example shows a spectral reflectance curve comparable to that of the first comparative paper (2) that does not have magnetism. Therefore, it can be seen that the light brown magnetic powder and the anti-counterfeit paper (1) show similar colors, and the light brown magnetic powder in the anti-counterfeit paper (1) can be visually recognized. Can not. However, comparing the magnetic moment measurement results of FIG. 5 and FIG. 6, it is clear that the magnetic moment signal can be detected on the anti-counterfeit paper (1) and the S / N ratio is good. The
[0045]
Further, when comparing FIG. 2 and FIG. 4, in the second comparative paper (3) mixed with the above-described triiron tetroxide powder, the spectral reflectance is reduced as a whole, and the paper color becomes gray. This makes it easy for a third party to guess that a functional material such as a conductive material or a magnetic material is mixed in the paper. Further, comparing FIG. 5 and FIG. 7, it becomes possible to detect a magnetic moment in both the forgery prevention sheet (1) and the second comparison sheet (3). In the second comparative paper (3) mixed with the above, the dispersion state of the triiron tetroxide powder is poor and tends to agglomerate, and the detection value of the magnetic moment is uneven.
[0046]
Therefore, it is impossible to visually confirm that the security document produced using the forgery-preventing paper is provided with magnetism, and the apparatus is equipped with a detection head that detects the magnetic characteristics of the security document. Since the magnetic property can be mechanically detected, it can be used for authenticating the security document.
[0047]
FIG. 8 shows a schematic block diagram of a true / false discrimination apparatus having a magnetic head for detecting a magnetic moment. That is, this device has a structure in which the magnetic head (11) is in contact with the anti-counterfeit paper (1) by inserting the anti-counterfeit paper (1) into the device by a paper transport motor (10). And detecting the inherent magnetic characteristics derived from the non-visible light brown magnetic powder blended in the paper, and further converting the inherent magnetic characteristics into an electrical signal, and then converting the electrical signal to an amplifier ( 12) Amplified and compared with the true magnetic information (Vrefm) stored in advance, and the color of the anti-counterfeit paper is detected using the photoelectric conversion element (13). The voltage value obtained by amplifying a typical signal through the amplifier (14) is compared with the true voltage value (Vrefc) stored in advance, and the counterfeit prevention paper ( Inherent magnetic properties derived from the light brown magnetic powder possessed by 1) Only when the stored true magnetic information (Vrefm) matches and the voltage value obtained from the color of the anti-counterfeit paper matches the true voltage value (Vrefc) stored in advance. If the CPU (16) determines that it is authentic, it displays OK on the determination display (17), and if it is determined to be fake, it displays NG on the determination display (17). In addition, the sheet conveying motor (10) is configured to discharge to the outside of the apparatus.
[0048]
(Example 2)
In the paper making process, an arbitrary color material such as Permanent Carmine FB manufactured by Nippon Pigment Co., Ltd. and Pigment Yellow G manufactured by Dainippon Ink Chemical Co., Ltd. can be added to 100 parts by weight of LBKP pulp at the time of pulp slurry. When the above-mentioned light brown magnetic powder uniformly dispersed and used in Example 1 is in a pulp slurry state, it is partially rounded with a radius of 10 mm, and the weight per unit area is an extra percentage of the absolute dry pulp amount. It is about 85 g / m2 by mixing uniformly and mixing so that it becomes 2.5%. ² The base paper of anti-counterfeit paper (18) in this example was prepared by hand-drawing.
[0049]
Further, the base paper of the anti-counterfeit paper (18) produced above was heat-dried, and then calendered to produce the anti-counterfeit paper (18) in this example. The color of this anti-counterfeit paper (18) is similar to the light cream colored paper used for general securities, etc., and the portion containing the light brown magnetic powder is It was invisible visually.
[0050]
FIG. 9 is an external view of the anti-counterfeit paper (18) obtained in this example. FIG. 10 shows the spectral reflectances in the visible light region of the light brown magnetic powder application portion (19) and the non-application portion (20) of the anti-counterfeit paper (18) shown in FIG. A comparison of curves (21) and (22) is shown.
[0051]
Further, FIG. 11 shows a measured magnetic moment value (23) when the surface AA ′ of the anti-counterfeit paper (18) obtained in this example is swept by 30 mm by a contact type magnetic detection head.
[0052]
When FIG. 10 is seen, the spectral reflectance in the visible light region of the light brown magnetic powder-applied portion (19) and the unapplied portion (20) shows the same degree, and the color difference ΔE is 0.5 or less, which is apparent. It is impossible to distinguish the light brown magnetic powder-applied portion (19) and the non-applied portion (20). However, when the magnetic moment measurement result of FIG. 11 is seen, it is clear that the magnetic moment signal can be detected in a part of the forgery prevention paper (18) and the S / N ratio is good. .
[0053]
That is, in the anti-counterfeit paper (18) in Example 2, there is no difference in the spectral reflectance in the visible light region regardless of whether the light brown magnetic powder is mixed or not, and the portion not provided with magnetism ( 20) and the light brown magnetic powder imparting portion (19) imparting magnetism show the same spectral reflectance curves. That is, it can be seen that the light brown magnetic powder and the anti-counterfeit paper (18) in this example show similar colors, and the light brown magnetic powder in the anti-counterfeit paper (18) It cannot be visually recognized. However, it is clearly confirmed by measuring the magnetic moment that a magnetic moment signal can be detected in a part of the anti-counterfeit paper (18) and the S / N ratio is good.
[0054]
Therefore, the security document produced using the anti-counterfeit paper obtained in the present embodiment is mechanically assigned to the security document by using a device having a detection head for detecting the magnetic characteristic. It can be detected at a predetermined location and can be used for authenticating the security document.
[0055]
That is, by applying the authenticity determination device in the first embodiment shown in FIG. 8, the magnetic and optical characteristics of the anti-counterfeit paper (18) are detected and collated as in the first embodiment. Finally, authenticity determination can be performed.
[0056]
【The invention's effect】
In the past, in order to magnetically determine the authenticity of a security document, it was necessary to form a thick arbitrary pattern on the paper base material with dark dark magnetic ink. However, the white or light brown magnetic material obtained by coating the surface of black and black-gray magnetic powder having the intrinsic magnetic properties according to the present invention with any material is dispersed during the paper making process. In addition, the anti-counterfeit paper obtained by the blending process does not provide another concealing layer on the magnetic pattern or adds a dummy pattern. It is impossible to recognize that it is granted.
[0057]
In addition, in the anti-counterfeit paper obtained by dispersing and mixing the colored magnetic powder during the paper making process, the colored magnetic powder is uniformly dispersed in the paper, so that even a small amount of paper is added. Depending on the thickness of the substrate, it is possible to generate a magnetic signal sufficient for machine reading, and there is no need to form a thick magnetic pattern with black or dark magnetic ink.
[0058]
Furthermore, the anti-counterfeit paper obtained by dispersing and mixing paper during the paper making process has little effect on the physical strength of the paper base because only a small amount of the colored magnetic powder to be mixed is required. There is little need to add a force enhancer, and there is no need to worry about the strength of the security document when it is distributed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a forgery prevention sheet, a first comparison sheet, and a second comparison sheet according to a first embodiment.
2 shows a spectral reflectance curve in a visible light region of a forgery-preventing paper according to Example 1. FIG.
FIG. 3 shows a spectral reflectance curve in a visible light region of a first comparison sheet.
FIG. 4 shows a spectral reflectance curve in a visible light region of a second comparison sheet.
5 shows measured values of the magnetic moment on the surface of an anti-counterfeit paper according to Example 1. FIG.
FIG. 6 shows measured magnetic moment values on the surface of the first comparison sheet.
FIG. 7 shows measured magnetic moment values on the surface of a second comparison sheet.
FIG. 8 is a schematic block diagram of a genuineness determination device for anti-counterfeit paper according to an embodiment of the present invention.
9 shows a forgery prevention sheet according to Embodiment 2. FIG.
10 shows respective spectral reflectance curves in a visible light region of a magnetic powder application portion and a non-application portion of an anti-counterfeit paper according to Example 2. FIG.
11 shows measured values of the magnetic moment on the surface of an anti-counterfeit paper according to Example 2. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Anti-counterfeit paper in Example 1 of the present invention
2 First comparison sheet
3 Second comparison sheet
4 Spectral reflectance curve in visible light region of anti-counterfeit paper in Example 1
5 Spectral reflectance curve in the visible light region of the first comparison sheet
6 Spectral reflectance curve in the visible light region of the second comparison paper
7 Measurement results of magnetic moment on anti-counterfeit paper surface in Example 1
8 Magnetic moment measurement results on the surface of the first comparison paper
9 Measurement results of magnetic moment on the surface of the second comparison paper
10 Conveyance motor of authenticity determination device
11 Magnetic head of authenticity discrimination device
12 Authenticity amplifier
13 Photoelectric conversion element of authenticity determination device
14 Authenticity amplifier
15 Judgment circuit of true / false discrimination device
16 CPU of authenticity discrimination device
17 Judgment display part of authenticity discrimination device
18 Anti-counterfeit paper in Example 2 of the present invention
19 Magnetic powder application portion on anti-counterfeit paper in Example 2
20 Unapplied part of magnetic powder on anti-counterfeit paper in Example 2
21 Spectral reflectance curve in visible light region of magnetic powder application portion on anti-counterfeit paper in Example 2
22 Spectral reflectance curve in visible light region of magnetic powder unapplied portion on anti-counterfeit paper in Example 2
23 Measurement results of magnetic moment of anti-counterfeit paper surface AA ′ in Example 2
A Surface shape measurement start point of anti-counterfeit paper according to Example 2
A 'Surface shape measurement end point of anti-counterfeit paper according to Example 2
Vrefm True magnetic information stored in advance
Vrefc True voltage value stored in advance

Claims

無彩色、有彩色又は金属光沢を示す核磁性粉体の表面を、有機材料又は無機材料によってコーティングし、もしくは、黒色及び黒灰色を示す核磁性粉体の表面を有機材料又は無機材料によってコーティングすることで、粒径が０．１〜１０μｍで、かつ、比重が１〜１０ｇ／ｃｍ ^３である、黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーに均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体は、上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すと共に、上記用紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする偽造防止用紙。 The surface of the nuclear magnetic powder showing achromatic color, chromatic color or metallic luster is coated with an organic material or an inorganic material, or the surface of a nuclear magnetic powder showing black and black gray is coated with an organic material or an inorganic material. it is a particle size at 0.1 to 10 [mu] m, and a specific gravity of 1 to 10 g / cm ^3, the colored magnetic powder exhibiting a color other than black and black gray, in the paper manufacturing process, uniform pulp slurry The colored magnetic powder has a unique magnetic characteristic that can be used for authenticity determination, as well as exhibiting invisibility to the color exhibited by the paper. Anti-counterfeit paper characterized by that.

無彩色、有彩色又は金属光沢を示す核磁性粉体の表面を、有機材料又は無機材料によってコーティングし、もしくは、黒色及び黒灰色を示す核磁性粉体の表面を有機材料又は無機材料によってコーティングすることで、粒径が０．１〜１０μｍで、かつ、比重が１〜１０ｇ／ｃｍ ^３である、黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーの少なくとも一部分に均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体が上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すことによって、上記着色磁性粉体が混抄された部分と上記着色磁性粉体が混抄されていない部分の色彩の差が目視によって認識不可能であると共に、上記用紙の少なくとも一部分が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有すること特徴とする偽造防止用紙。 The surface of the nuclear magnetic powder showing achromatic color, chromatic color or metallic luster is coated with an organic material or an inorganic material, or the surface of a nuclear magnetic powder showing black and black gray is coated with an organic material or an inorganic material. it is a particle size at 0.1 to 10 [mu] m, and a specific gravity of 1 to 10 g / cm ^3, the colored magnetic powder exhibiting a color other than black and black gray, in the paper manufacturing process, the pulp slurry at least A paper that is uniformly dispersed and mixed in a part, and the colored magnetic powder exhibits invisibility to the color exhibited by the paper, so that the colored magnetic powder is mixed and the colored The color difference in the part where the magnetic powder is not mixed cannot be visually recognized, and at least a part of the paper has inherent magnetic characteristics that can be used for authenticity determination. Anti-falsification paper, characterized with.

無彩色、有彩色又は金属光沢を示す核磁性粉体の表面を、有機材料又は無機材料によってコーティングし、もしくは、黒色及び黒灰色を示す核磁性粉体の表面を有機材料又は無機材料によってコーティングすることで、粒径が０．１〜１０μｍで、かつ、比重が１〜１０ｇ／ｃｍ ^３である、黒色及び黒灰色以外の色彩を呈する着色磁性粉体を、用紙製造工程において、パルプスラリーのそれぞれの部分において上記着色磁性粉体の配合濃度をそれぞれ異にして均一に分散させて混抄された用紙であって、上記着色磁性粉体が上記用紙の呈する色に対して非視認性を示すことによって、上記着色磁性粉体の配合濃度を異にして混抄されたそれぞれの部分同士の色彩の差が目視によって認識不可能であると共に、上記用紙のそれぞれの部分が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする偽造防止用紙。 The surface of the nuclear magnetic powder showing achromatic color, chromatic color or metallic luster is coated with an organic material or an inorganic material, or the surface of a nuclear magnetic powder showing black and black gray is coated with an organic material or an inorganic material. it is a particle size at 0.1 to 10 [mu] m, and a specific gravity of 1 to 10 g / cm ^3, the colored magnetic powder exhibiting a color other than black and black gray, in the paper manufacturing process, each pulp slurry In this part, the colored magnetic powder is mixed and mixed uniformly with different concentrations of the colored magnetic powder, and the colored magnetic powder exhibits invisibility to the color exhibited by the paper. The color difference between the parts mixed at different blending concentrations of the colored magnetic powder cannot be visually recognized, and each part of the paper is true or false. Anti-falsification paper which is characterized by having a unique magnetic properties separately available.

上記偽造防止用紙が黒色及び黒灰色系以外の色彩を呈することを特徴とする請求項１、２又は３記載の偽造防止用紙。 4. The anti-counterfeit paper according to claim 1, 2 or 3, wherein the anti-counterfeit paper exhibits a color other than black and black-gray.

上記偽造防止用紙の光学特性は、可視光域において分光反射率が380nmから480nmの領域で30%以上を示し、480nmから780nmの領域で40%以上を示すことを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の偽造防止用紙。 The optical characteristics of the anti-counterfeit paper are 30% or more in the region of 380 nm to 480 nm in the spectral reflectance in the visible light region, and 40% or more in the region of 480 nm to 780 nm. The forgery prevention paper of 3 or 4.

上記着色磁性粉体は、上記核磁性粉体に対する相対分光反射率が380nm〜480nmで1.5倍以上を示し、480nm〜780nmで2倍以上を示すことを特徴とする請求項１、２、３、４又は５記載の偽造防止用紙。The colored magnetic powder has a relative spectral reflectance to the nuclear magnetic powder of 1.5 times or more at 380 nm to 480 nm, and 2 times or more at 480 nm to 780 nm. Anti-counterfeit paper according to 4 or 5.

パルプスラリーにおける上記着色磁性粉体の配合比率が、対絶対乾燥パルプ比で0.01〜10重量%であることを特徴とする請求項１、２、３、４、５又は６記載の偽造防止用紙。The anti-counterfeit paper according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6, wherein the blending ratio of the colored magnetic powder in the pulp slurry is 0.01 to 10% by weight in terms of absolute dry pulp ratio.