JP4294449B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は,吸込み口に開閉可能で着脱可能なグリル構造を有する天井吊り形や床置形の空気調和機における上記グリルの着脱構造に関し,特に,確実に閉止操作することの出来るグリル機構を備えた空気調和機に関するものである。
従来より,空気調和機では,吸込口に開閉可能且つ着脱可能なグリル構造を有する天井吊り形や床置形のものがある。このような空気調和機においては,グリルやこれに取り付けたエアフィルタが塵埃で汚れるので,適時,グリル及びエアフィルタを空気調和機から取り外し,掃除する必要がある。しかしながらこのような作業はユーザ自身が行わねばならないので,簡易で且つ分かりやすく,負担の小さいものでなければならない。
このようなグリルを着脱自在とした空気調和機としては,特許文献1や,特許文献2に従来より開示されている。これらはいずれも,グリルの一端部をヒンジ構造でキャビネット(空気調和機本体)に取り付けると共に,グリル他端部をフック部材などでキャビネットに係合自在に取り付けるようにしたものである。
上記のように空気調和機のグリルに用いられるヒンジの構造としては,簡易で且つ分かりやすく,着脱時にユーザに対する負担の小さい構造を目指す必要があるが,上記特許文献1に記載されたグリル構造においては,断面略S字状で柔軟な材質から構成され,グリルの約全長に渡り取り付けられるヒンジ部材18が用いられている。詳細には,特許文献の図2,図3を参照されたい。またこのヒンジ部材は,それ自身上記のように柔軟な材質から構成されているため,これを長手方向に押し縮めることで,キャビネットの吸込み口両端に設けた係合孔に上記ヒンジ部を取り付けるようにしている。
また係止部側の構造については,摺動自在の係止部材20bを設け,グリルの閉止時に,この係止部材の一部に設けられたフック部材20をキャビンットの一部に設けたヒンジ着脱部に係合させることで,グリルをキャビネットに固定するようにしている。
また特許文献2用いられているヒンジ部の構造は,グリル10の一端に,柔軟な材質よりなる枠体15の先端に半球形状の突起15cを形成し,この突起15cをキャビネットの一端部に設けたブラケット5eとグリル係止部4dとの間に挟みこんで固定することで,グリル10を開閉自在に取り付けるものである。かかるヒンジ部の詳細については,同文献の図2,図3及び第35段落を参照されたい。
また係止部の構造としては,グリル10の端部に摺動自在のフック部材23が設けられ,このフック部材23がキャビネット側に設けられた係合孔4aに差し込まれて,キャビネットの一部と係合することで,グリル10を閉止状態で固定するものである。上記フック部材23或いは係合孔4aの構造については,同文献の図7,図12,図13を参照することで理解される。
特開平7−260194公報 特開平7−269934公報
上記のように特許文献1に記載されたヒンジ構造では,ヒンジ部材は柔軟な材質により構成されているので,グリルに小さい力が作用する範囲では,良好なヒンジ作用を発揮することが可能であるが,材質が柔軟であるが故に,多少大きい力が係ると,上記ヒンジ部材が係合していた係合孔から容易に脱落してしまい,あるいは上記ヒンジ部材が損傷して使い物にならなくなるという欠点を内蔵するものであった。
また同文献1に示された係止部の構造においては,係止部材の摺動方向に直角の方向には遊びが大きいので,その摺動時にガタが発生することが否めず,また摺動の前後でクリック感を得られる構造ともなっていないので,ユーザにとっては係止部材をどこまで摺動させたらキャビネットとの係合が完成するのか分からず,いたずらに係止部材を一方に押す作業を続けざるを得ないという問題がある。
さらに特許文献2についてヒンジ構造を考えると,この場合もヒンジ部材が柔軟な半球状に構成され,そのような柔軟な半球状突起15cを単に挟み込むだけでキャビネットに取り付けているので,若干大きい力が上記グリルに掛かっただけで,グリルそのものが容易にキャビネットから脱落してしまう可能性がある。またグリルの取付時に,グリルを支えておくものがないので,上記半球部が確かにキャビネットの一部で挟み込まれるまでは,別の作業者がグリルを支えておかないと,その取付作業を遂行することが出来ず,手間のかかる取付作業を必要とするものであった。またこのようなグリルを支える作業は力が必要で,ユーザに負担を強いるものであった。
さらに,同特許文献2に記載の係止部の構造も,係止部材の摺動方向に直角の方向に遊びが多いので,その摺動時におけるガタの発生を阻止することが出来ない。また摺動の前後でクリック感を得られる構造ともなっていないので,ユーザにとっては係止部材をどこまで摺動させたらキャビネットとの係合が完成するのか分かりにくい構造となっていた。
本発明は上記したような従来の空気調和機におけるグリル取付構造の問題点を解決できる手段を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は,
空気の吸込口および吹出口を備えた筺体と,
前記吸い込み口から空気の送風を行うと共に,吸い込んだ空気を室内に排気する送風ファン及び該送風ファンを駆動する送風モータと,
前記送風ファンにより吸込まれた空気との間で熱交換を行う熱交換器と,
前記筐体に取り付けられたヒンジ部材を介して開閉自在に吸込口に設けられ吸込みグリルとを備えた空気調和機において,
前記ヒンジ部材は,
前記筐体に取り付けられ,一端に前記吸込みグリルを回動自在に支持する水平方向のヒンジ軸部或いはグリル側に設けられたヒンジ軸部と係合するヒンジ軸押さえ部材を備えた固定側ヒンジ部材と,
前記グリルに取り付けられ,前記水平方向のヒンジ軸と係合するヒンジ軸押さえ部材或いはグリル側に設けられたヒンジ軸押さえ部材と係合するヒンジ軸部をそなえた可動側ヒンジ部材とを備えて構成されており,
前記固定側ヒンジ部材は,更に,前記固定側ヒンジ部材に設けられた筐体側係合部材と,前記筐体側係合部材と係合して可動側ヒンジ部材に取り付けられたグリルの脱落を防止するグリル側係合部材とを備えてなることを特徴とする空気調和機として構成されている。
前記ヒンジ軸押さえ部材は弾性部材により構成され,グリルの着脱時等に,ねじれ力などがかかったとしても,上記ヒンジ押さえ部材が一時的に変形してヒンジ軸部に損傷が起きないように配慮することが望ましい。
また,前記グリルには,該グリルを通過する空気の塵埃を除去するエアフィルタが設けられており,前記可動側ヒンジ部材の一部が,前記エアフィルタを前記グリルに固定するエアフィルタ固定部材を兼ねていることが望ましい。これにより,部品点数の減少が見込まれる。
更に,本願の空気調和機としては,
空気の吸込口および吹出口を備えた筺体と,
前記吸い込み口から空気の送風を行うと共に,吸い込んだ空気を室内に排気する送風ファン及び該送風ファンを駆動する送風モータと,
前記送風ファンにより吸込まれた空気との間で熱交換を行う熱交換器と,
前記筐体の吸込口に開閉自在に設けられた吸込みグリルと,
前記吸い込みグリルの閉止時に,前記吸い込みグリルを前記筐体側の吸込口に固定する閉止係合部材と,
を備えてなる空気調和機において,
前記閉止係合部材は,
前記吸込みグリル端部にグリル長手方向に形成された摺動長孔に,前記グリル長手方向に摺動自在に取り付けられた摺動子本体を備え,
前記摺動子本体は,前記摺動子本体の前記摺動長孔の長手方向の面と摺接する面に,該面に対して垂直に固定された弾性部材よりなる係合爪取付部材と,前記係合爪取付部材の側面に取り付けられ,グリルの摺動長孔端部を前記摺動子本体との間に挟持する第1の係合爪と,前記摺動子本体が前記グリルとの係合方向に摺動された時に,前記筐体側に設けられた係止片を前記係合爪取付部材との間に挟持する第2の係合爪とを備えてなることを特徴とする空気調和機が提供される。
前記摺動長孔の周囲に,前記閉止係合部材の一部と係合して,前記閉止係合部材の前記摺動長孔内での摺動にクリック感を持たせるクリック部材が設けられていれば,作業者が閉止係合部材を摺動させた場合にその動きを感知することが出来る。
前記閉止係合部材の操作面側に操作つまみを設け,該操作つまみの近傍に閉止係合部材の開閉方向を示す表示をなすことで,操作の間違いを防止することが出来る。
前記係止片として,前記第2の係合爪と接触するべく前記摺動長孔の縁に設けることが出来る。
さらに,前記係止片が摺動子本体の摺動に伴って前記第2の係合爪と接触する膨出状のビードを備えてなるように構成することで,接触部の磨耗などを抑制することが出来る。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は,本発明の一実施形態に係る空気調和機全体の斜視図,図2は,図1に示した空気調和機の概略断面図,図3は,図1に示した空気調和機におけるグリルの開閉操作部を拡大して示す斜視図,図4は,図1に示した空気調和機におけるグリルのヒンジ部を拡大して示す図で,同図(a)は,グリルが閉じた状態を示す図,(b)は,グリルが開いた状態を示す図,図5は,図1に対応する図で,グリルが開いた状態を示す図,図6は,図5に示したヒンジの拡大図,図7は,図6に示した筐体側係合部材を示す斜視図,図8は,グリル側係合部材を備えた可動側ヒンジ部材の一例を示す斜視図,図9は,ヒンジ軸押さえ板(固定側ヒンジ部材の一例)を示す斜視図,図10は,上記ヒンジ軸押さえ板を示すもので,同図(a)は,その平面図,(b)は,その正面図,(c)はその側面図,図11は,図1に示した空気調和機に用いることの出来るグリルの端部の構造を示す図で,(a)は,グリルを表側(操作側)から見た平面図,(b)は,その側断面図,(c)は,その裏面から見た平面図,図12は,上記図11に示したグリルと,そこに取り付けられるヒンジ部材を斜視図で表したもの,図13は,図5に示した空気調和機における筐体側の閉止係合部を示すもので,(a)及び(b)は共にその斜視図,図14は,グリル側に設けられる閉止係合部の斜視図,図15は,上記閉止係合部を示すもので,(a)は,その側面図,(b)は,その上面図,(c)は,その底面図,(d)は,その正面図,図16は,閉止係止部の縦断面図である。
まず本発明の一実施形態に係るグリル取付構造を備えた空気調和機全体の構造について,図1,図2,図5を参照して説明する。この空気調和機Aは,図に示されるように,キャビネット1(筐体の一例)の表面に形成された吸込口2aを自在に開閉するグリル2の隙間から,キャビネット1内に設けた送風機3の働きで室内空気aを吸込み,熱交換器4にてその室内空気aの持つ熱を交換した後,上方の吹出口5から再び室内に戻すことにより,室内空気を調整するものである。吹出口5には,空気の吹出し方向を規制する横ルーバ6が設けられ,吹き出し空気の方向が調整可能である。
上記室内空気aを取り入れる吸込口7に設けられたグリル2の裏面には,エアフィルタ8が取付けられており,室内空気aに含まれているチリ,埃などをろ過する。グリル2は,このエアフィルタ8の清掃や空気調和機のメンテナンスなどのために,しばしば開閉され,或いは吸込口7から取り外される。
この種の空気調和機は,床置きだけでなく,天井にも吊り下げて取り付けられる。このため,グリル2の着脱,開閉構造は安全にかつ確実に機能する必要がある。また,着脱はユーザが行うことになるので,簡単且つ分かり易いものでなければならない。この要求を満足し,かつ清掃,工事時の着脱のし易い新たな構造を以下に提供する。
まず上記グリル2を上記吸込口7に開閉自在に取り付けるヒンジ構造について説明する。図としては,図4〜10が参照される。
グリル2はキャビネット1の吸込口7の下縁部にヒンジ部材9(図6参照)を介して回動自在に取り付けられる。上記ヒンジ部材9を上記吸込口7の下縁部の所定の位置に固定するために,上記吸込口9の下縁部を形成する図7のフレーム1−aに,一対の位置決め用切り欠き1−bが形成されている。尚,上記各対の位置決め用切り欠き1−b,1−b間には,ネジ孔1−cが形成されている。
この実施形態では上記一対の位置決め用切り欠き1−bは合計4対形成されている(図5は,4対の位置決め用切り欠き1−bに,ヒンジ部材9がそれぞれ取り付けられている様子を示している)。
上記位置決め用切り欠き1−bに取り付けられるヒンジ部材9の詳細について図8を用いてここで説明する。
ヒンジ部材9は,横から見て略への字状に屈曲し,中央部にネジ孔9−dが形成されたネジ止め部材9−bを中心として構成され,このネジ止め部材9−bの先端は2又状に(2つの翼部9−g,9−gに)分かれており,それぞれの翼部9gの先端側部には,それぞれ水平方向のヒンジ軸部9−fが外方向へ突出して形成されている。
更に上記ネジ止め部材9−bの上記ヒンジ軸部9−fが形成された端部とは反対側の端部には,このネジ止め部材9−bの下面より更に下方に垂直方向に突出した1対の引っ掛け爪9−c,9−cが形成されている。
また,上記ネジ止め部材9−bの上記一対の引っ掛け爪9−c,9−cの間には,ヒンジ部材9のキャビネット1への着脱時にヒンジ部材9を手で扱いやすくするためのリブ9−eが上方に突出して設けられている。
上記ヒンジ軸部9−fを保持する(保持作用については後述する)ヒンジ軸押さえ板11は,図9に示すように全体として金属製或いはプラスチックの板材からなり,上面から見て全体として1対の左右翼部11−a,11−aと,この左右翼部11−a,11−aを連結する連結部11−cとから平面視で概略コ字状に形成されている。上記各左右翼部11−aには,その端部から内側へそれぞれ軸抑え爪11−d,11−dが突出して形成されている。
上記連結部11−cの各端部にはネジ孔11−e,11−eがそれぞれ形成されている。また,上記コ字状のヒンジ押さえ板11の連結部11−cには,エアフィルタを固定するためのエアフィルタ押さえ11−bが形成されている。これによって部品の兼用がなされ,部品点数の減少に役立っている。
ここで,上記ヒンジ軸押さえ板11が取り付けられるグリル2側の構造を説明しておく。
即ち,図4−(b)に示されるように,グリル2の下端は,側断面でL字状に形成された鉤部2−aを備えている。またグリル2には上記鉤部2−aと対向する台部2−bを備えている。上記鉤部2−aと上記台部2−bとの間は窪み部2−cを構成している。また図示はしないが,上記台部2−bの上面には2個のネジ孔が形成されている。
上記グリル2が上記のように構成されている結果,グリル2は,次に述べるような操作で,作業者1人でキャビネット1に容易に取り付けられる。
即ち,グリル2の取付作業に先立って,予め,上記台部2−bと上記鉤部2−aとの間に形成された上記窪み部2−cに,図8に示されるヒンジ部材9のヒンジ軸部9−fを図4に示すように挿入した状態で,上記台部2−bの上面に前記ヒンジ軸押さえ板11を置いて,ネジ孔11−e,11−eに差し込んだネジを締める(このネジは上記台部2−bに形成された図外のネジ孔に螺着される)。これにより,上記ヒンジ軸押さえ板11が台部2−bに固定されると共に,該ヒンジ軸部9−fは,ヒンジ軸押さえ板11の左右翼部11−a及び軸押さえ爪11−dにより上記窪み部2−c内に回動可能に収容され,上記窪み部2−cから外れることがなくなる。こうしてヒンジ部材9がヒンジ軸押さえ板11を介してグリル2に回動自在に取り付けられた状態となる。
上記したようにヒンジ部材9がグリル2に上記ヒンジ軸押さえ板11を介して回動自在に取り付けられた状態で,次に上記したヒンジ部材9を前記キャビネット1のフレーム1−aに形成されたきり欠き1−b,1−bに仮置きする(引っ掛ける)。これによりヒンジ部材9の引っ掛け爪9−cが上記切り欠き1−bに係合し,ヒンジ部材9及びこれに取り付けられたグリル2は,いまだネジ孔9−dを用いたネジ止め作業を行う前であるのにもかかわらず,グリル2から手を放してもグリル2が外れたり,落下したりすることはない。
従って,ユーザ或いは作業者は,この状態で1人で楽にネジ孔9−dにネジ10を挿入し,ネジ止め作業を行うことが出来る。上記切り欠き1−bに引っ掛け爪9−cが合致するため,ネジ10用のネジ孔9−dの位置も自動的に決まり容易に固定できる。もちろんネジが完全に締まっていなくてもグリル2は外れたり,落下したりすることもない。
ヒンジ部材9にはキャビネット1への取付け取外し時,持ちやすくするため,リブ9−eが設けられてあることは前記の通りであり,これにより作業は更に容易となる。
上記のようなグリル2の着脱動作等の時に,仮にねじれなどの大きい力がグリル2にかかった場合に,ヒンジ軸部9−fが外れないとヒンジ軸部9−fなどが損傷する可能性がある。そのため,翼部9−gは変形しやすいよう左右翼部9−g間に切り込みが設けられており,上記ねじれなどによる大きい力が上記ヒンジ軸9−fにかかったときに,上記左右翼部9−gが一時的に変形して,上記ヒンジ軸部9−fが上記窪み部2−cから外れ,ヒンジ軸9−fなどが損傷しないように配慮されている。
次に,グリル2の閉時に,グリル2をキャビネと1に固定するための摺動子12(閉止係合部材の一例)構造について図11以下の図面を参照して説明する。
上記摺動子12の概略について説明すると,該摺動子12は,図11(a)のように前記グリル2の上端部にグリル長手方向に形成された摺動長孔13に,前記グリル2の長手方向に摺動自在に取り付けられる。この摺動子12は,図12に示すように主要部材として摺動子本体12−aを備え,前記摺動子本体12−aは,該摺動子本体12−aの前記摺動長孔13の長手方向の面と摺接する面に,該面に対して垂直に固定された弾性部材よりなる1対の係合爪取付部材12−jと,この係合爪取付部材12−jの側面に取り付けられ,上記摺動長孔13端部を前記摺動子本体12−aとの間に挟持する第1の係合爪12−eと,前記摺動子本体12−aが前記グリル2との係合方向に摺動された時に,前記筐体側に設けられた後記する切り起こし突起14(係止片の一例)を前記係合爪取付部材12−jとの間に挟持する第2の係合爪12−gとを備えて構成されている。
続いて上記摺動子12を詳細に説明する。組み立て順序としては,摺動子12は,図12に示す矢印12−iのようにグリル2の摺動長孔13に前面より挿入される。閉止係合部材12の係合爪取付部材12−jの長手方向の長さm(図15a)は,閉止係合部材12の上記係合爪取付部材12−jが,容易に上記摺動長孔13に差し込めるように摺動長孔13の長手方向の長さn(図11(a)よりわずかに小さく(0.1mm〜0.2mm程度)設定されている。また,係合爪取付部材12−jが,上記摺動長孔13に差し込まれていくと,上記係合爪取付部材12−jに設けられた第1の係合爪12−eが,上記摺動長孔13の長手方向の側縁13−a(図11(c))と干渉し,係合爪取付部材12−jが自らの弾性によりたわんで,第1の係合爪12−eの通過を許容する。即ち,上記一対の係合爪12−e,12−eの外幅(j)は,摺動長孔13の短手方向の幅(k)より若干大きく設計されている。
従って,上記係合爪取付部材12―jが,上記のように自らたわんで一度摺動長孔13に挿入されると,第1の係合部材12−eが開いて摺動長孔13から抜けなくなる。こうして,上記摺動子12は,上記手動長孔13から抜けることなく,摺動子長孔13内でその長手方向の幅nにわたって摺動することが出来る。
また,摺動子本体12−aと上記第1の係合爪12−eとの隙間は,グリル2の上記摺動長孔13周辺の肉厚よりごくわずか大きくし設定してあり,係合爪取付部材12−j間のピッチは,上記摺動長孔13の幅よりわずかに小さく設定してある。こうすることで,摺動子12は,摺動長孔13内で,がたつきがなくスムーズにスライドすることが可能となる。
このような摺動子12によるグリル2の固定は,次に述べる摺動子12とキャビネット1側の切り起こし突起14の構造により達成される。
即ち,摺動子12が上記のようにスライドし,閉止方向に動く時,キャビネット1の切り起こし突起14は,上記摺動子12の第2の係合部12−gと,前記係合爪取付部材12−jの一部である係止リブ12−fとの間に差し込まれる。その結果,グリル2は,摺動子12を介してキャビネット1に一体的に固定されることになる。上記第2の係合部12−gの先端は斜めに面取りされており,切り起こし突起14が導かれやすくなっている。また,切り起こし突起14が少しゆがんで入ってきても,第2の係合爪12−gの当たり面と対する前記係止リブ12−fが切り起こし突起14を修正案内して,第2の係合爪12−gになじむよう働く。
上記のように摺動子12の第2の係合爪12−gは,グリル2の閉時,切り起こし突起14と接触する構造であるが,実際には,切り起こし突起14の内側にはわずかに膨らんだビード16が形成されており,差し込まれた第2の係合爪12−gは,切り起こし突起14に接触した後,すぐに上記ビード16に乗り上げるので,第2の係合爪12−gと,切り起こし突起14の端部エッジ15とはほとんど擦れあうことがなく,第2の係合爪12−gはビード16と接触してグリル2をキャビネット1に固定すると共に,摺動子12が簡単には外れないようにしている。また,上記のように第2の係合爪12−gが接触するのは上記ビード16であるから,第2の係合爪12−gとの接触によって,第2係合爪12−jの先端や上記端部エッジ15の接触面をいためる事が無い。
さらに摺動子12の開,閉の位置維持及び摺動子12がきちんとキャビネット1側と係合したことを作業者に知らせるために,摺動子12の正確な摺動にクリック感を与えるクリック部材17が,キャビネット1側の前記摺動長孔13の周囲に設けられている。このクリック部材17は,摺動子12を閉方向に摺動させた時に,第2の係合爪12−gの側面に突出する突起12−bと係合し,作業者にクリック感を与えるものである。これにより,作業者は摺動子12が開,閉のどちらかの位置に有ることをクリック感で確認できるため,不用意にグリル2が外れたり,落下したりするのを防止することも出来る。
また上記摺動子本体12−aの表面には,ユーザが摺動子12を操作するためのつまみ12−bが形成されており,上記つまみ12−bの隣には,図15(c)に示すような開閉指示文字12−c(OPEN,CLOSEなどの文字)や,矢印などの図12−dが刻設されている。このような表示を設けることで,ユーザに動作方向を明確に示すことが出来る。また,開閉指示文字12−c,や図12−dは,図15(c)に記載の実施例に限定するものではなく,使用者に判る方法で有れば他の表示内容でもよく,摺動子12近傍のキャビネット1側に表示してもよい。
尚,上記実施形態においては,ヒンジ軸部9−fをグリル2側に設けた例を示したが,逆にヒンジ軸部をキャビネット1側に設けて,ヒンジ押さえ板11もキャビネット1側に設けて,引っ掛け爪9−cでグリル2を引っ掛けるようにする構成でもよいことは言うまでもない。
本発明は,空気調和機のグリルに用いるヒンジ構造及び閉止部の構造に適用して好適である。
本発明の一実施形態に係る空気調和機全体の斜視図。 図1に示した空気調和機の概略断面図。 図1に示した空気調和機におけるグリルの開閉操作部を拡大して示す斜視図。 図1に示した空気調和機におけるグリルのヒンジ部を拡大して示す図で,同図(a)は,グリルが閉じた状態を示す図,(b)は,グリルが開いた状態を示す図。 図1に対応する図で,グリルの開いた状態を示す図。 図5に示したヒンジの拡大図。 図6に示した筐体側係合部材を示す斜視図。 グリル側係合部材を備えた可動側ヒンジ部材の一例を示す斜視図。 ヒンジ軸押さえ板の一例を示す斜視図。 上記ヒンジ軸押さえ板を示すもので,同図(a)及び(c)は,その平面図及び側面図,(b)は,その正面図。 図1に示した空気調和機に用いることの出来るグリルの端部の構造を示す図で,(a)は,グリルを表側(操作側)から見た平面図,(b)は,その側断面図,(c)は,その裏面から見た平面図。 上記図11に示したグリルと,そこに取り付けられるヒンジ部材を斜視図で表したもの。 図5に示した空気調和機における筐体側の閉止係合部を示すもので,(a)及び(b)は共にその斜視図。 グリル側に設けられる閉止係合部の斜視図。 上記閉止係合部を示すもので,(a)は,その側面図,(b)は,その上面図,(c)は,その底面図,(d)は,その正面図。 閉止係止部の縦断面図。
符号の説明
1…キャビネット
1−a…フレーム
1−b…切り欠き
2…グリル
2−a…鉤部
2−b…台部
2−c…窪み部
3…送風機
4…熱交換器
6…吹出口
7…吸込口
9…ヒンジ部材
9−b…ネジ止め部材
9−c…引っ掛け爪
9−d…ネジ孔
9−e…リブ
9−f…ヒンジ軸部
9−g…翼部
11…ヒンジ軸押さえ板
11−a…左右翼部
11−b…エアフィルタ押さえ
11−c…連結部
12…摺動子
12−a…摺動子本体
12−b…突起
12−c…開閉指示文字
12−d…図
12−e…第1の係合爪
12−f…係止リブ
12−g…第2の係合爪
12−j…係合爪取付部材
13…摺動長孔
14…切り起こし突起
15…端部エッジ
16…ビード

Claims (8)

  1. 空気の吸込口および吹出口を備えた筺体と,
    前記吸い込み口から空気の送風を行うと共に,吸い込んだ空気を室内に排気する送風ファン及び該送風ファンを駆動する送風モータと,
    前記送風ファンにより吸込まれた空気との間で熱交換を行う熱交換器と,
    前記筐体に取り付けられたヒンジ部材を介して開閉自在に吸込口に設けられ吸込みグリルとを備えた空気調和機において,
    前記ヒンジ部材は,
    前記筐体に取り付けられ,一端に前記吸込みグリルを回動自在に支持する水平方向のヒンジ軸部或いはグリル側に設けられたヒンジ軸部と係合するヒンジ軸押さえ部材を備えた固定側ヒンジ部材と,
    前記グリルに取り付けられ,前記水平方向のヒンジ軸と係合するヒンジ軸押さえ部材或いはグリル側に設けられたヒンジ軸押さえ部材と係合するヒンジ軸部をそなえた可動側ヒンジ部材とを備えて構成されており,
    前記固定側ヒンジ部材は,更に,前記固定側ヒンジ部材に設けられた筐体側係合部材と,前記筐体側係合部材と係合して可動側ヒンジ部材に取り付けられたグリルの脱落を防止するグリル側係合部材とを備えてなることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記ヒンジ軸押さえ部材が弾性部材により構成されてなる請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記グリルには,該グリルを通過する空気の塵埃を除去するエアフィルタが設けられており,前記可動側ヒンジ部材の一部が,前記エアフィルタを前記グリルに固定するエアフィルタ固定部材を兼ねている請求項1或いは2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 空気の吸込口および吹出口を備えた筺体と,
    前記吸い込み口から空気の送風を行うと共に,吸い込んだ空気を室内に排気する送風ファン及び該送風ファンを駆動する送風モータと,
    前記送風ファンにより吸込まれた空気との間で熱交換を行う熱交換器と,
    前記筐体の吸込口に開閉自在に設けられた吸込みグリルと,
    前記吸い込みグリルの閉止時に,前記吸い込みグリルを前記筐体側の吸込口に固定する閉止係合部材と,
    を備えてなる空気調和機において,
    前記閉止係合部材は,
    前記吸込みグリル端部にグリル長手方向に形成された摺動長孔に,前記グリル長手方向に摺動自在に取り付けられた摺動子本体を備え,
    前記摺動子本体は,前記摺動子本体の前記摺動長孔の長手方向の面と摺接する面に,該面に対して垂直に固定された弾性部材よりなる係合爪取付部材と,前記係合爪取付部材の側面に取り付けられ,グリルの摺動長孔端部を前記摺動子本体との間に挟持する第1の係合爪と,前記摺動子本体が前記グリルとの係合方向に摺動された時に,前記筐体側に設けられた係止片を前記係合爪取付部材との間に挟持する第2の係合爪とを備えてなることを特徴とする空気調和機。
  5. 前記摺動長孔の周囲に,前記閉止係合部材の一部と係合して,前記閉止係合部材の前記摺動長孔内での摺動にクリック感を持たせるクリック部材が設けられてなる請求項4記載の空気調和機。
  6. 前記閉止係合部材の操作面側に操作つまみが設けられ,該操作つまみの近傍に閉止係合部材の開閉方向を示す表示がなされている請求項4または5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 前記係止片は,前記第2の係合爪と接触するべく前記摺動長孔の縁に設けられてなる請求項4〜6のいずれかに記載の空気調和機。
  8. 前記係止片が摺動子本体の摺動に伴って前記第2の係合爪と接触する膨出状のビードを備えてなる請求項4〜7のいずれかに記載の空気調和機。
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