JPH07260194A - 空気調和装置のグリル着脱構造 - Google Patents

空気調和装置のグリル着脱構造

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JPH07260194A
JPH07260194A JP6051536A JP5153694A JPH07260194A JP H07260194 A JPH07260194 A JP H07260194A JP 6051536 A JP6051536 A JP 6051536A JP 5153694 A JP5153694 A JP 5153694A JP H07260194 A JPH07260194 A JP H07260194A
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JP
Japan
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suction
hinge
grille
air conditioner
grill
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JP6051536A
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English (en)
Inventor
Fuminori Kajino
文則 梶野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸込グリルの回動動作と吸込口の縁部に対す
る着脱動作とを共に良好に得る。 【構成】 天井吊下げ型空気調和装置において、吸込グ
リル12を、ヒンジ部材18を介して吸込口2 の縁部を構成
するフランジ部4aに係止させる。ヒンジ部材18に、フラ
ンジ部4aの嵌着孔4bに対して着脱自在な嵌着部18b と、
吸込グリル12に対して相対的な回動が自在なヒンジ部18
a とを備えさせる。吸込グリル12の開閉動作はヒンジ部
材18のヒンジ部18a に対する回動によって行う。吸込グ
リル12の吸込口2 に対する着脱動作はヒンジ部材18の嵌
着部18b のフランジ部4aに対する着脱によって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置のグリル
着脱構造に係り、特に、吸込口縁部にヒンジ結合され、
回動により吸込口を開閉する吸込グリルのヒンジ部分の
回動性及び着脱性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば天井吊下げ型の空気調
和装置では、下面に吸込口が、前面に吹出口が夫々形成
され、吸込口の縁部に、吸込グリルが回動自在にヒンジ
結合されている。
【0003】また、このような吸込グリルの構造を開示
したものとして、例えば実公昭63−45619号公報
がある。この公報には、吸込口の縁部にグリル支持体を
取付け、吸込グリルの一側縁に設けられた支持軸をグリ
ル支持体に形成された案内溝に係合させた構成が開示さ
れている。そして、フィルタの交換時等には、支持軸を
案内溝内で移動させながら吸込グリルを回動して開放状
態にし、また、吸込グリルの洗浄時等には、支持軸を案
内溝から抜取って取外すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報のように、従来の吸込グリルの着脱構造は、吸込グリ
ルのヒンジ部材となる支持軸を吸込口の縁部に対して着
脱するようになっていたために、良好な回動動作及び着
脱動作が行い難いものであった。つまり、この支持軸
が、回動支点としての機能ばかりでなく吸込口の縁部に
対する着脱部材としての機能をも兼ね備えるような構成
であった。そして、回動支点として要求される機能は容
易に脱落することなく円滑な回動動作が行えることであ
り、一方、着脱部材として要求される機能は着脱作業が
簡単に行えることである。即ち、相反する機能が支持軸
に要求されるため、この両機能が共に良好に得られるよ
うな構成を支持軸のみによって実現することは難しく、
改良の余地が残されていた。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、吸込グリルの回動動作と吸込口の縁部に対する
着脱動作とを共に良好に得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、吸込グリルを別部材としてのヒンジ部材
を介して吸込口の縁部に係止し、吸込グリルの開閉動作
をヒンジ部材に対する回動動作によって行い、吸込グリ
ルの取外し動作はヒンジ部材の吸込口縁部に対する取外
し動作によって行うようにした。
【0007】具体的に請求項1記載の発明は、吸込口
(2) 及び吹出口(3) を備えたケーシング(4) 内に送風機
(5) 及び熱交換器(6) が配設され、吸込口(2) に、該吸
込口(2) を開閉自在とする吸込グリル(12)が設けられた
空気調和装置を前提としている。そして、前記吸込グリ
ル(12)を、ヒンジ部材(18)を介して吸込口(2) の一側縁
に係止させる。また、前記ヒンジ部材(18)に、該ヒンジ
部材(18)を吸込口(2) の一側縁に対して着脱自在に係合
する着脱部(18b) と、吸込グリル(12)をヒンジ部材(18)
に対して回動自在に支持するヒンジ部(18a) とを備えさ
せた構成としている。
【0008】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のグリル着脱構造において、吸込口(2)
の一側縁に、着脱部(18b) が装着される装着孔(4b)を形
成する。また、着脱部(18b) に、この装着孔(4b)の縁部
に係止される係止突起(18d)を設けた構成としている。
【0009】請求項3記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のグリル着脱構造において、吸込グリル
(12)に、吸込口(2) の一側縁方向に対向する一対の軸係
止部(14e) を形成する。また、ヒンジ部(18a) に、軸係
止部(14e) に係止される一対の軸部(18e) を備えさせた
構成としている。
【0010】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の空気調和装置のグリル着脱構造において、吸込グリル
(12)の回動支点が該吸込グリル(12)の前面角部に近接し
た位置となるように、軸係止部(14e) を、吸込グリル(1
2)の断面における室内側隅角部に位置させた構成として
いる。
【0011】請求項5記載の発明は、前記請求項3また
は4記載の空気調和装置のグリル着脱構造において、ヒ
ンジ部(18a) に、軸部(18e) に直交する方向に延びるス
リット(18c) を形成した構成としている。
【0012】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、送風機
(5) の駆動に伴って、吸込口(2) からケーシング(4) 内
に吸込まれた空気は、熱交換器(6) において熱交換され
て空調空気となった後、吹出口(3) から吹出される。
【0013】また、吸込口(2) に設けられた吸込グリル
(12)を開放する際には、ヒンジ部材(18)のヒンジ部(18
a) に対して吸込グリル(12)を回動させる。また、吸込
グリル(12)を吸込口(2) から取外す際には、ヒンジ部材
(18)の着脱部(18b) を吸込口(2) の一側縁から取外し
て、吸込グリル(12)をヒンジ部材(18)と一体的に吸込口
(2) から取外す。このように、回動支点として機能する
部分と吸込口縁部に対する着脱部として機能する部分と
を異なる位置に設けることにより、吸込グリル(12)の回
動動作と吸込口縁部に対する着脱動作とが共に良好に行
える。
【0014】請求項2記載の発明では、吸込グリル(12)
を吸込口(2) に取付ける際には、吸込グリル(12)に取付
けられたヒンジ部材(18)の着脱部(18b) を、吸込口(2)
の一側縁の装着孔(4b)に嵌込むことにより行う。そし
て、この状態では、着脱部(18b) の係止突起(18d) が装
着孔(4b)の縁部に係止しており、ヒンジ部材(18)は容易
には脱落しない。
【0015】請求項3記載の発明では、ヒンジ部材(18)
を吸込グリル(12)に取付けた状態では、ヒンジ部(18a)
の軸部(18e) が吸込グリル(12)の軸係止部(14e) に係止
されており、この軸部(18e) が回動中心となって、ヒン
ジ部材(18)と吸込グリル(12)との相対的な回動が可能と
なる。また、軸部(18e) は、軸係止部(14e) に対応して
吸込口(2) の一側縁方向に沿って一対設けられており、
このヒンジ部材(18)による吸込グリル(12)の支持は両持
ち構造となっており、支持強度が向上される。
【0016】請求項4記載の発明では、吸込グリル(12)
の開閉動作時には、吸込グリル(12)の断面における室内
側隅角部を回動支点として吸込グリル(12)が回動する。
このため、吸込グリル(12)は、その前面角部に近接した
位置が回動支点となって回動し、その開放状態におい
て、ケーシング(4) の背面等の外壁面よりも外側に位置
するようなことが抑制される。
【0017】請求項5記載の発明では、ヒンジ部(18a)
の軸部(18e) を軸係止部(14e) に係止させる際には、該
ヒンジ部(18a) に対してスリット(18c) の幅寸法を小さ
くする方向への押圧力を与えて弾性変形させた状態で行
う。これにより、ヒンジ部(18a) の嵌込み作業が容易に
行える。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は、本例に係る天井吊下げ型の空気調和装置
(1) の内部構造を示している。この図のように、本空気
調和装置(1) は、吸込口(2) 及び吹出口(3) を備えた空
調機ケーシング(4) の内部に送風機としての送風ファン
(5) 及び熱交換器(6) が配設された構成となっている。
そして、送風ファン(5) の駆動に伴って吸込口(2) から
吸込んだ室内空気を、熱交換器(6) において温度調整し
て空調空気とした後、吹出口(3) から室内に向って吹出
すようになっている。
【0019】また、吹出口(3) には、水平羽根(8) が水
平軸回りに回動可能に配設されており、図示しないスイ
ングモータの駆動に伴って吹出空気の吹出し上下方向が
変更可能となっている。また、この吹出口(3) には、吹
出空気の吹出し左右方向を変更するための図示しない複
数枚の垂直羽根も配設されている。
【0020】また、吸込口(2) には、エアフィルタ(10)
及び吸込グリル(12)が夫々配設されている。エアフィル
タ(10)は、空調機ケーシング(4) 内に吸込まれる空気中
の塵埃を除去して浄化するものであって、図示しない係
止具によって吸込口(2) の縁部に着脱自在に支持されて
いる。
【0021】また、吸込グリル(12)は、吸込口(2) の全
体をエアフィルタ(10)の下側から覆っている。また、こ
の吸込グリル(12)は、図1における右側の縁部(後側縁
部)が空調機ケーシング(4) に対して後述するヒンジ構
造により回動自在に支持されている一方、左側の縁部
(前側縁部)が空調機ケーシング(4) に対して後述する
係脱構造により係脱自在となっている。
【0022】以下、吸込グリル(12)における後側縁部の
ヒンジ構造及び前側縁部の係脱構造について説明する。
先ず、これら各構造が備えられる吸込グリル(12)の構成
について説明する。図4は吸込グリル(12)の表面(下
面)を、また、図5はその裏面(上面)を夫々示してい
る。これら図のように、吸込グリル(12)は、矩形状の枠
体(14)の内部に複数の案内フィン(16),(16),…が平行配
置されて成っている。
【0023】そして、枠体(14)のうち吸込口(2) の後端
縁部に対向して長手方向に延びる後側枠部(14a) には、
図6に示すように、その外側端部が裏側に向って折曲さ
れて成るフランジ(14b) が設けられている。また、図5
及び図7に示すように、この後側枠部(14a) の左右両側
端から所定寸法を存した内側位置の2箇所には、フラン
ジ(14b) からグリル中央側に向って延びる比較的寸法の
短い一対のリブ(14c),(14c) が所定間隔を存して対向し
た位置に夫々立設されている。また、このリブ(14c) は
一端がフランジ(14b) に接し、他端が最後部に位置する
案内フィン(16a) に接している。これにより、吸込グリ
ル(12)の後側枠部(14a) の裏面側であって、その左右両
側端から所定寸法を存した内側位置の2箇所においてフ
ランジ(14b) と最後部に位置する案内フィン(16a) との
間には、矩形状の凹陥部(14d) が形成されている。ま
た、前記リブ(14c) における吸込グリル(12)の後端下部
に対応する隅角部には水平方向に貫通する軸係止部とし
ての開口(14e) が後側枠部(14a) の延長方向に対向して
一対形成されている。
【0024】また、枠体(14)のうち吸込口(2) の前端縁
部に対向して長手方向に延びる前側枠部(14f) には、図
8に示すように、その外側端部が、グリル裏面と対向す
るように折曲されて成るフランジ(14g) が設けられてい
る。また、この前側枠部(14f) の左右両側端から所定寸
法を存した内側位置の2箇所は、図9に示すように、部
分的に案内フィン(16)が削除され、その部分に平板状の
支持板(14h) が設けられている。そして、この支持板(1
4h) の中央部には、吸込グリル(12)の厚さ方向に貫通す
る挿入孔(14i) が形成されている。この挿入孔(14i)
は、平面視が略凸型であって、その表面側の一部が前記
フランジ(14g) によって覆われるような位置に形成され
ている。
【0025】また、空調機ケーシング(4) のうち吸込口
(2) の縁部を構成する部分について説明すると、この吸
込口(2) の後側縁部は、図10に示すように、空調機ケ
ーシング(4) の下端部が内側に折込まれた後、僅かに上
方に立上るフランジ部(4a)が形成されており、このフラ
ンジ部(4a)における前記凹陥部(14d) に対向する位置に
は矩形状の開口で成る装着孔(4b)が形成されている。
【0026】また、空調機ケーシング(4) のうち吸込口
(2) の前側縁部にも、上記と同様のフランジ部(4c)が形
成されており、このフランジ部(4c)における前記挿入孔
(14i) に対向する位置には矩形状の開口で成る係止孔(4
d)が形成されている。
【0027】次に、上述した凹陥部(14d) に装着される
部材について説明する。この凹陥部(14d) には、図11
及び図12に示すようなヒンジ部材(18)が装着される。
このヒンジ部材(18)は、断面が略S字状の例えばポリプ
ロピレン製の部材であって、吸込グリル(12)の枠体(14)
に形成された凹陥部(14d) に嵌込まれるヒンジ部(18a)
と、空調機ケーシング(4) のフランジ部(4a)に形成され
た装着孔(4b)に嵌込まれる着脱部としての嵌着部(18b)
とを備えている。
【0028】ヒンジ部(18a) は、前記リブ(14c) に形成
された開口(14e) の形状と略合致した断面を有する略円
柱状の軸部(18e) を備えており、この軸部(18e) の幅寸
法が凹陥部(14d) の幅寸法よりも僅かに大きく形成され
ている。また、このヒンジ部(18a) の幅方向の中央部に
はスリット(18c) が形成されている。これにより、軸部
(18e) は左右一対で構成されている。
【0029】嵌着部(18b) は、ヒンジ部(18a) に対向し
た断面略U字型の部分であって、その外側面には幅方向
の全体に亘って延びる突起(18d) が形成されている。
【0030】次に、上述した挿入孔(16h) に挿入される
部材について説明する。この挿入孔(14i) には、図13
に示すような係止部材(20)が挿入される。この係止部材
(20)は、係止部(20a) と操作部(20b) とが連結部(20c)
によって連結されて成っている。係止部(20a) の前端部
は、操作部(20b) の前端部よりも前側に位置している。
また、係止部(20a) の幅寸法は、挿入孔(14i) の幅寸法
よりも僅かに小さく設定されている一方、操作部(20b)
の幅寸法は、挿入孔(14i) の幅寸法よりも僅かに大きく
設定され、前記支持板(14h) の幅寸法に略一致されてい
る。更に、操作部(20b) の断面形状は、吸込グリル(12)
の案内フィン(16)の断面形状に略合致している。また、
この係止部材(20)における操作部(20b) の上面及び側面
の複数箇所には突起(20d),(20d),…が形成されて、挿入
孔(16h) に挿入された状態で、この突起(20d),(20d),…
が前側枠部(14f) に摺接して、その位置決めが行われる
ようになっている。
【0031】次に、吸込グリル(12)の着脱及び開閉動作
について説明する。先ず、吸込グリル(12)を吸込口(2)
に取付ける際の動作について説明する。この動作では、
先ず、吸込グリル(12)の凹陥部(14d) にヒンジ部材(18)
を装着すると共に、挿入孔(14i) に係止部材(20)を挿入
する。
【0032】この各動作について説明すると、ヒンジ部
材(18)の装着動作としては、ヒンジ部(18a) 周辺をその
両側から把持し、その幅方向中央側への押圧力を与える
(図12(a) の矢印参照)。すると、スリット(18c) の
幅寸法が小さくなりながらヒンジ部(18a) が弾性変形し
てその幅寸法が小さくなる。そして、この状態でヒンジ
部(18a) を凹陥部(14d) に嵌込む。その後、前記押圧力
を解除し、ヒンジ部(18a) を凹陥部(14d) の奥まで押し
込むと、該ヒンジ部(18a) の軸部(18e) がリブ(14c) の
開口(14e) に嵌込まれる。このとき、ヒンジ部(18a) は
元の形状に戻り、軸部(18e) は容易には開口(14e) から
抜け出ない状態で係止される。このように、ヒンジ部(1
8a) にスリット(18c) を形成したことにより、ヒンジ部
(18a) を容易に弾性変形させることができ、この嵌込み
作業が容易に行える。そして、このようにして凹陥部(1
4d) にヒンジ部材(18)が装着された状態では、軸部(18
e)を回動中心としてヒンジ部材(18)と吸込グリル(12)と
は相対的な回動が自在となる。
【0033】また、係止部材(20)の挿入動作としては、
図14に示すように、係止部材(20)の係止部(20a) を吸
込グリル(12)の表面側から挿入孔(14i) に挿入する。こ
の状態では、吸込グリル(12)の裏面側に係止部(20a)
が、また表面側に操作部(20b)が夫々位置している。そ
して、このようにして挿入孔(14i) に係止部材(20)を挿
入した状態では、連結部(20c) の前面及び後面が挿入孔
(14i) の各縁部に夫々当接する範囲内で係止部材(20)の
移動が可能となる(図14の仮想線参照)。
【0034】次に、吸込グリル(12)の吸込口への取付け
動作について説明する。この動作では、先ず、ヒンジ部
材(18)の嵌着部(18b) を空調機ケーシング(4) のフラン
ジ部(4a)に形成された嵌着孔(4b)に嵌着させる。つま
り、図2に仮想線で示す状態から実線で示す状態となる
ように、U字状の嵌着部(18b) の湾曲部分を嵌着孔(4b)
に挿入して強圧することにより、この嵌着部(18b) がそ
の高さ寸法が小さくなるように弾性変形し、突起(18d)
が嵌着孔(4b)の縁部を乗り越えることによって、この嵌
着部(4b)が嵌着孔(4b)に係止する。そして、この状態で
は、突起(18d) が嵌着孔(4b)の内部に入込んでおり、ヒ
ンジ部材(18)は容易には脱落しない。
【0035】その後、係止部材(20)を図14に実線で示
すような後退位置にしておいて、ヒンジ部材(18)の軸部
(18e) を回動中心として吸込グリル(12)を上方に回動さ
せて吸込口(2) を閉鎖する(図3参照)。この状態では
係止部材(20)の係止部(20a)が空調機ケーシング(4) の
フランジ部(4c)に形成された係止孔(4d)に対向した位置
となる。その後、係止部材(20)の操作部(20b) をフラン
ジ部(4c)に向って押し操作して図14に仮想線で示すよ
うな前進位置にすると、前側枠部(14f) から係止部(20
a) が突出して係止孔(4d)に入込む。これにより、この
係止部(20a) が係止孔(4d)に引掛かって、吸込グリル(1
2)の閉鎖状態が維持される。また、この状態では、係止
部材(20)の操作部(20b) は隣接する案内フィン(16)に連
続するような位置となっており、外観上係止部材(20)の
存在が分り難く、吸込グリル(12)の見映えを向上でき
る。
【0036】そして、エアフィルタ(10)の交換等の際
に、吸込グリル(12)を開放するための動作としては、係
止部材(20)の操作部(20b) を把持して該係止部材(20)を
前進位置から後退位置に移動させる。これにより、係止
部(20a) の係止孔(4d)に対する係止状態が解除されて、
吸込グリル(12)は、ヒンジ部(18a) の軸部(18e) を回動
中心として下方に回動し、これにより吸込口(2) が開放
される(図2の実線参照)。このようにして吸込グリル
(12)の回動動作が良好に行われる。また、この際、軸部
(18e) はヒンジ部(18a) の左右両側に設けられているの
で、このヒンジ部(18a) による吸込グリル(12)の支持構
造は両持ち構造となっており、支持強度の向上及び破損
の防止を図ることができる。更に、リブ(14c) の隅角部
に開口(14e) を形成し、この開口(14e) によりヒンジ部
(18a) の位置を規制するようにしたので、吸込グリル(1
2)の開放状態において、該吸込グリル(12)が空調機ケー
シング(4) の背面よりも後側に位置されるような状況の
発生を回避することができる。つまり、従来では、図1
5に示すように、吸込グリル(a) の回動中心となるヒン
ジ部材(b) が吸込グリル(a) の裏面高さ位置に略一致さ
れていたので、吸込口の開放状態では、吸込グリル(a)
が空調機ケーシング(c) の背面よりも後側に位置するこ
とになっていたが、本例の構成によればこのような状況
は生じない。従って、空調機ケーシング(4) の背面が室
内壁面に近接するような設置状態であっても吸込グリル
(12)の開閉機能に支障を与えることがないので、空気調
和装置(1) の設置位置の自由度を向上することができ
る。
【0037】次に、吸込グリル(12)を吸込口から取外す
際の動作について説明する。この動作では、上述したよ
うに吸込グリル(12)を開放状態にしておいて、ヒンジ部
材(18)にうち吸込口(2) に臨んでいる部分をその上下方
向から把持してその上下方向中央側への押圧力を与え
る。すると、嵌着部(18b) は高さ寸法が小さくなるよう
に弾性変形する。そして、図2に実線で示す状態から仮
想線で示す状態となるように、ヒンジ部材(18)を引き抜
くと、突起(18d) が嵌着孔(4b)の縁部を乗り越えること
によって、この嵌着部(4b)が嵌着孔から取外される。こ
のようにして吸込グリル(12)の取外し動作が良好に行わ
れる。
【0038】以上説明してきたように、本例の構成によ
れば、空調機ケーシング(4) と吸込グリル(12)との間に
ヒンジ部材(18)を介在させ、該ヒンジ部材(18)に、吸込
グリル(12)に対して相対的な回動が自在なヒンジ部(18
a) と、空調機ケーシング(4)に対して着脱自在な嵌着部
(18b) とを備えさせ、回動支点として機能する部分と吸
込口縁部に対する着脱部として機能する部分とを異なる
位置に設けるようにしたので、吸込グリル(12)の回動動
作と吸込口縁部に対する着脱動作とを共に良好に得るこ
とができる。
【0039】また、特にヒンジ部分は高い剛性が要求さ
れる部分であり、このヒンジ部分を吸込グリルと一体形
成した場合には吸込グリル全体を剛性の高い部材や耐薬
品性の高い部材にする必要があったが、本例の構成では
ヒンジ部分が吸込グリル(12)とは別部材としてのヒンジ
部材(18)で構成されているので、このヒンジ部材(18)の
みを剛性の高い部材や耐薬品性の高い部材にすることが
でき、コストの大幅な上昇を抑制しながらヒンジ部分に
高い剛性を得ることができる。
【0040】尚、本例では、天井吊下げ型の空気調和装
置(1) を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、天井埋込み型の空気調和装置や、壁掛け型の空気調
和装置等への適用も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、吸込グリルを吸込口の一側縁に係止さ
せるヒンジ部材に、該ヒンジ部材を吸込口の一側縁に対
して着脱自在に係合する着脱部と、吸込グリルをヒンジ
部材に対して回動自在に支持するヒンジ部とを備えさ
せ、吸込グリルの回動支点として機能する部分と吸込口
縁部に対する着脱部として機能する部分とを異なる位置
に設けたために、吸込グリルの回動動作と吸込口縁部に
対する着脱動作とを共に良好に行うことができる。これ
により、簡単な構成でもって、回動支点に要求される容
易に脱落することなく円滑な回動動作が行えるといった
機能と、着脱部に要求される着脱作業が簡単に行えると
いった機能とを共に得ることができ、吸込グリルのヒン
ジ部分の回動性及び着脱性が共に良好に得られる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、着脱部に、
吸込口の装着孔の縁部に係止される係止突起を設けたた
めに、ヒンジ部材が吸込口の一側縁から容易に脱落する
ことが防止でき、吸込グリルの回動動作の信頼性が向上
できる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、ヒンジ部
に、吸込グリルの軸係止部に係止される一対の軸部を備
えさせたために、ヒンジ部における吸込グリルの支持構
造は両持ち構造となり、支持強度の向上及び破損の防止
を図ることができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、軸係止部
を、吸込グリルの断面における室内側隅角部に位置させ
たために、吸込グリルの開放状態において、ケーシング
の背面等の外壁面よりも外側に位置するようなことが抑
制でき、ケーシングの外壁面が室内壁面等に近接するよ
うな設置状態であっても吸込グリルの開閉機能に支障を
与えることがないので、空気調和装置の設置位置の自由
度を向上することができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、ヒンジ部
に、軸部に直交する方向に延びるスリットを形成したた
めに、ヒンジ部材の吸込グリルへの嵌込み時に、ヒンジ
部を容易に弾性変形させることができ、この嵌込み作業
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井吊下げ型空気調和装置の内部構造を示す断
面図である。
【図2】吸込グリルの着脱動作を説明するためのヒンジ
部周辺の断面図である。
【図3】吸込グリルの閉鎖状態を示すヒンジ部周辺の断
面図である。
【図4】吸込グリルの表面を示す図である。
【図5】吸込グリルの裏面を示す図である。
【図6】後側枠部の断面図である。
【図7】凹陥部を示す図である。
【図8】前側枠部の断面図である。
【図9】挿入孔周辺部を示す斜視図である。
【図10】空調機ケーシングのフランジ部に設けられた
装着孔を示す斜視図である。
【図11】(a) はヒンジ部材の平面図、(b) はその側面
図である。
【図12】(a) はヒンジ部材の正面図、(b) はその下面
図である。
【図13】係止部材を示す図である。
【図14】係止部材の吸込グリルへの装着状態を示す断
面図である。
【図15】従来のヒンジ構造を示す図である。
【符号の説明】
(2) 吸込口 (3) 吹出口 (4) 空調機ケーシング (4b) 装着孔 (5) 送風ファン(送風機) (6) 熱交換器 (12) 吸込グリル (14e) 開口(軸係止部) (18) ヒンジ部材 (18a) ヒンジ部 (18b) 嵌着部(着脱部) (18c) スリット (18d) 突起 (18e) 軸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口(2) 及び吹出口(3) を備えたケー
    シング(4) 内に送風機(5) 及び熱交換器(6) が配設さ
    れ、吸込口(2) に、該吸込口(2) を開閉自在とする吸込
    グリル(12)が設けられた空気調和装置において、 前記吸込グリル(12)は、ヒンジ部材(18)を介して吸込口
    (2) の一側縁に係止されており、 前記ヒンジ部材(18)には、該ヒンジ部材(18)を吸込口
    (2) の一側縁に対して着脱自在に係合する着脱部(18b)
    と、吸込グリル(12)をヒンジ部材(18)に対して回動自在
    に支持するヒンジ部(18a) とが備えられていることを特
    徴とする空気調和装置のグリル着脱構造。
  2. 【請求項2】 吸込口(2) の一側縁には着脱部(18b) が
    装着される装着孔(4b)が形成されており、着脱部(18b)
    には、この装着孔(4b)の縁部に係止される係止突起(18
    d) が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和装置のグリル着脱構造。
  3. 【請求項3】 吸込グリル(12)には、吸込口(2) の一側
    縁方向に対向する一対の軸係止部(14e) が形成されてお
    り、ヒンジ部(18a) には、軸係止部(14e) に係止される
    一対の軸部(18e) が備えられていることを特徴とする請
    求項1記載の空気調和装置のグリル着脱構造。
  4. 【請求項4】 吸込グリル(12)の回動支点が該吸込グリ
    ル(12)の前面角部に近接した位置となるように、軸係止
    部(14e) は、吸込グリル(12)の断面における室内側隅角
    部に位置されていることを特徴とする請求項3記載の空
    気調和装置のグリル着脱構造。
  5. 【請求項5】 ヒンジ部(18a) には、軸部(18e) に直交
    する方向に延びるスリット(18c) が形成されていること
    を特徴とする請求項3または4記載の空気調和装置のグ
    リル着脱構造。
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