JP4294334B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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JP4294334B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作者に対して所定の情報を報知することで、現像剤を収容する剤収容部にトナーを供給するトナー供給手段へのトナー補充操作を促した後、所定の演算処理に基づいて画像形成動作を強制停止する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を用いて、感光体等の潜像担持体上の潜像をトナー像に現像する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、剤収容部内の現像剤を担持して潜像担持体上の潜像を現像する現像ロール等の現像剤担持体と、剤収容部にトナーを供給するトナー供給装置とを備えている。また、トナー供給装置に搭載されているトナーが少なくなったり、無くなったりなどしたときに、操作者に対して所定の情報を報知してトナー供給装置へのトナー補充操作を促す報知手段も備えている。この報知手段による報知を行った後、トナー補充が行われずにプリント命令がなされると、プリント動作毎にその画像面積に基づいて所定の演算処理を実施し、トナー消費量予想値に応じた分だけ残りプリント可能枚数を減じる。そして、残りプリント可能枚数がゼロ枚になった時点で、その後のプリント動作を強制停止する。かかる構成によれば、トナー補充がすぐに行われない場合でも、剤収容部やトナー補給装置などに残っているトナーを用いてプリントアウトを行うことで、トナー補充準備のための期間を操作者に与えることができる。また、ある程度までプリントアウトを行った時点でその後のプリント動作を強制停止することで、次のような事態の発生を抑えることもできる。即ち、現像剤のトナー濃度を著しく低下させた状態で画像形成を行ったために潜像担持体へのキャリア付着を引き起こして、機械に損傷を与えるといった事態である。
【0003】
操作者に対してトナー補充操作を促すタイミングについては、トナー供給装置の構成などによって異なってくる。例えば、本体に一体的に設けられたトナー収容部を用いるトナー供給装置では、トナー残量に比較的余裕があっても、セット用トナーを全て受け入れ得る空容量がトナー収容部に生ずれば操作者にトナー補充操作を促しても差し支えない。一方、着脱可能に装着されたトナー収容器の交換によってトナーがセットされるトナー供給装置では、トナー残量に比較的余裕がある段階でトナー補充操作を促してしまうと、トナー収容器に残っているトナーが無駄に廃棄されてしまう。よって、トナー収容器のトナー残量をできる限りゼロに近づけるか、あるいは完全に空になった時点で、トナー補充操作を促すのが一般的である。この場合、トナー収容器から剤収容部へのトナー供給が殆どなくなるので、トナー補充がすぐに行われなければ、プリントアウトに伴って現像剤のトナー濃度が徐々に低下していく。そして、画像濃度も徐々に低下していくが、それでも画像形成を望む操作者に対しては、上述のキャリア付着を引き起こさない程度のトナー消費量を限度としてプリントアウトを許容することが可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−181841号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようにしてある程度のプリントアウトを許容する画像形成装置においては、強制停止に至る前に画像濃度が視認不能なレベルまで低下するという問題を引き起こすことが本発明者の調査によって判明した。具体的には、例えば、トナー補充がなされないままにプリントアウトを行った場合に、A4サイズのベタ画像を200回プリントアウトした時点で現像剤のトナー濃度が上述のキャリア付着を引き起こす程度まで低下すると仮定する。このような場合、A4サイズの用紙に2〜3文字しか印字しないといったトナー消費量の極めて少ないプリントアウトについては、数千回程度まで許容される。ところが、200回程度のプリントアウトで、画像濃度が視認不能なレベルまで低下してしまうのである。
【0006】
そこで、本発明者がこれについて鋭意研究を行った結果、次に掲げる原因によるものであることがわかってきた。
即ち、第1の原因として、トナーの過剰帯電が挙げられる。具体的には、ニアエンド後においては、現像剤中における磁性キャリアに対するトナーの割合が少なくなることから、ニアエンド前に比べてトナーが摩擦され易くなる。このような状態で、2〜3文字などといった画像面積比の小さいプリントアウトが多く行われたとする。すると、トナー消費が強制停止のレベルまで進行しないうちに、プリントアウトに伴う摩擦によってトナーが過剰帯電して視認不能濃度の画像が形成されてしまうのである。
また、第2の原因として、地汚れによるトナー消費が挙げられる。具体的には、現像剤のトナーは現像によって消費される他、潜像担持体の非画像部に僅かながらに付着するいわゆる地汚れによっても消費される。このため、画像面積比の小さいプリントアウトが多く行われると、画像面積に基づいて算出される理論上のトナー消費量と、地汚れ分の消費を含む実際のトナー消費量とに大きな差が出てくる。すると、理論上のトナー消費が強制停止のレベルまで進行していないにもかかわらず、実際にはそのレベルに達していることがある。このことによっても、視認不能濃度の画像が形成されてしまう。
【0007】
このような視認不能濃度の画像については、トナー補充操作を促した後、画像の画像面積にかかわらず、所定枚数のプリントアウトを行った時点で強制停止を行うことで抑えることができる。しかしながら、かかる構成では、ベタ画像などの画像面積の極めて大きいプリントアウトが連続してなされる場合を想定してプリント可能枚数を設定する必要がある。このため、文字画像など一般的な画像面積のプリントアウトだけがなされた場合には、トナー消費量が限界に達しておらず且つトナーの過剰帯電も起こっていない状態で強制停止を実施することになる。すると、ニアエンドから強制停止までの期間を不必要に短縮してしまう。
【0008】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成装置を提供することである。即ち、操作者に対してトナー補充操作を促してから強制停止を行うまでの期間を不必要に短縮するといった事態を抑えつつ、その期間における視認不能濃度の画像の発生を抑えることができる画像形成装置である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像担持体と、表面に担持した現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に供給するためのトナー及び磁性キャリアを含有する現像剤を収容する剤収容手段と、該剤収容手段にトナーを供給するトナー供給手段と、操作者に対して所定の情報を報知して該トナー供給手段へのトナー補充操作を促す報知手段と、該報知手段による報知について実施するか否かを決定する報知決定手段と、該報知手段による報知が行われた後、画像が形成される毎にその画像面積を算出して累積画像面積に加算する演算処理を実施し、該累積画像面積の演算結果に基づいて画像形成動作について強制停止すべきか否かを判定する判定手段とを備える画像形成装置において、上記演算処理にて、上記画像面積が所定の閾値を超える値である場合には、該値を累積画像面積に加算する演算法を用いる一方で、上記画像面積が所定の閾値以下の値である場合には、該値の代わりに該閾値を累積画像面積に加算する演算法を用いるように、上記判定手段を構成したことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナー供給手段として、トナーを収容するトナー収容器が着脱可能に構成されたものを用いるとともに、上記報知決定手段として、該トナー収容器からのトナーの排出性の変化に基づいた決定を行うものを用いたことを特徴とするものである。
【0010】
これらの画像形成装置において、トナー補充操作が行われないままに形成する画像の画像面積が一般的であるかあるいは比較的大きい場合には、従来と同様にその値に応じたトナー消費があるものとみなして強制停止の必要性を判定することが可能である。このため、画像面積に応じた分のみ強制停止の実施タイミングを早めて、トナー補充操作を促してから強制停止を行うまでの期間を不必要に短縮するといった事態を抑えることができる。一方、トナー補充が行われないままに形成する画像の画像面積が比較的小さい場合には、演算法を切り替えて、その値よりも多くのトナー消費があるものとみなして強制停止の必要性を判定することが可能である。このため、地汚れ分のトナー消費や、トナーのチャージアップに応じて強制停止の実施タイミングをより早めて、視認不能濃度の画像の発生を抑えることもできる。
よって、操作者に対してトナー補充操作を促してから強制停止を実施するまでの期間を不必要に短縮するといった事態を抑えつつ、その期間における視認不能濃度の画像の発生を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kを備えている。これらは、画像形成剤として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Yを例にすると、図2に示すように、ドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。このプロセスカートリッジ6Yは、プリンタ100本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
【0012】
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
【0013】
上記現像装置5Yは、第1搬送スクリュウ51YやTセンサ52Yが配設された第1剤収容部53Yと、第2搬送スクリュウ54Y、現像ロール55Y、ドクターブレード56Yなどが配設された第2剤収容部57Yとを有している。剤収容手段たるこれら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しない現像剤が内包されている。第1剤収容部53Y内の第1搬送スクリュウ51Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、現像剤を図中手前側から奥側へと搬送する。搬送途中の現像剤は、第1剤収容部53Yの底部に固定されたTセンサ52Yによってその透磁率が検知される。そして、第1剤収容部53Yと第2剤収容部57Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部57内に進入する。第2剤収容部内の第2搬送スクリュウ54Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。このようにして現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ54Yの図中上方には、図中反時計回りに回転駆動せしめられる非磁性パイプ内に図示しないマグネットローラを内包する現像ロール55Yが平行配設されている。第2搬送スクリュウ54Yによって搬送される現像剤は、マグネットローラの磁力によって非磁性パイプ表面に汲み上げられる。そして、現像ローラ55Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレードによってその層厚が規制された後、感光体1Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体1Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体1Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費した現像剤は、現像ロール51Yの非磁性パイプの回転に伴って第2搬送スクリュウ54Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部53Y内に進入する。
【0014】
透磁率センサからなる上記Tセンサ52Yによる現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度とある程度の相関を示すため、Tセンサ52YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にTセンサ52Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたM,C,K用のTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。現像装置5Yについては、Tセンサ52Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、後述するY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴ってYトナーを消費してYトナー濃度を低下させていた現像剤に対して第1剤収容部53Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部57Y内の現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスカートリッジ6M,C,Kにおける現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
【0015】
上記感光体1Y上に形成されたYトナー像は、中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6M、6C、6Kにおいても、同様にして感光体1M、6C、6K上にM、C、Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト8上に中間転写される。
【0016】
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方には、露光装置7が配設されている。潜像形成手段たる露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおける感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。なお、露光装置7は、プロセスプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kなどとともに、潜像担持体たる感光体上に可視像たるトナー像を形成する可視像形成手段を構成している。
【0017】
露光装置7の図中下側には、レジストローラ対28、紙収容カセット26、これに組み込まれた給紙ローラ27など有する給紙手段が配設されている。紙収容カセット26は、記録体たる転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ27を当接させている。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給紙される。レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
【0018】
プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、クリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
【0019】
上記2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。
【0020】
2次転写ニップにおいては、転写紙Pが互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて、上記レジストローラ対28側とは反対方向に搬送される。2次転写ニップから送り出された転写紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に、熱と圧力と影響を受けて、表面のフルカラートナー像が定着される。その後、転写紙Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部50aが形成されており、上記排紙ローラ対29によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部50aに順次スタックされる。
【0021】
上記中間転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、Y,M,C,Kトナーを収容する剤収容部たるトナーボトル32Y,M,C,Kを搭載している。トナーボトル32Y,M,C,Kは、水平よりも少し傾斜した角度で互いに並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの現像装置に適宜供給される。これらのトナーボトル32Y,M,C,Kは、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ100本体に脱着可能である。
【0022】
図3はトナー収容部たるY用のトナーボトル32Yを示す斜視図である。同図において、Y用のトナーボトル32Yは、ボトル部33Yと、その先端側に固定されたキャップ部34Yとを有している。円柱状に形成されたボトル部33Yには、外側から内側に向けて突出するスクリュー状の突起がその円周面に沿うようにエンボス加工されている。Y用のトナーボトル32Yが回転せしめられると、ボトル部33Y内のYトナーがこのスクリュー状の突起に沿ってボトル底側からボトル先端側に向けて移動する。そして、ボトル部33Y内からキャップ部34Y内に進入する。
【0023】
上記キャップ部34Yは、ボトル部33Yよりも少し径の小さな円柱状に形成され、把手35Yと、シャッタ36Yと、ギヤ部37Yとをその円周面に有している。把手35Yは、円柱軸線方向に延在するようにキャップ円周面に突設せしめられている。また、シャッタ36Yは、円周方向にスライド移動可能になっており、図示した状態ではキャップ円周面に設けられた図示しないトナー排出口を覆い隠している。また、ギヤ部37Yは、キャップ部34Yの軸線方向において、把手35Yやシャッタ36Yが設けられていないボトル部33Y側の領域に設けられており、円周方向の全域渡って図示しない複数の歯車を有している。このギヤ部37Yの歯車が後述するトナー供給装置の駆動ギヤと噛み合うことで、Y用のトナーボトル32Yが回転せしめられる。他色のM,C,K用のトナーボトル32M,C,Kも同様の構成になっている。
【0024】
図4は、ボトル支持部31と、4つのトナーボトル32Y,M,C,Kとを示す斜視図である。ボトル支持部31は、4つのトナーボトル32Y,M,C,Kをそれぞれ別々に取り付けるための4つのボトル取付部31Y,M,C,Kを有している。同図は、4つのトナーボトル32Y,M,C,Kのうち、K用のトナーボトル32Kが取り付けられる途中の状態を示したものである。操作者は、トナーボトル32Kをボトル支持部31のK用のボトル取付部31Yに載せた後、トナーボトル32Kのキャップ部34Kに設けられた把手35Yを把持して、トナーボトル32Kを回転させる。この回転に伴い、キャップ部34Kに設けられた上述のシャッタ(図示せず)が開くとともに、キャップ部34Kのトナー排出口(図示せず)が露出して鉛直方向下側を向く。また、同時に、キャップ部34Kが、ボトル取付部31Kの図示しない係合部で係合して固定される。他色のトナーボトル32Y,M,Cも同様の操作によってボトル支持部31上に固定されるとともに、トナー排出口を露出させる。
【0025】
図5から図7は、それぞれ、ボトル取付部31Kの断面及び側面を、トナーボトル32Kの正面(キャップ部34Kの先端面)とともに示す図である。トナーボトル32Kのキャップ部34Kの先端面には、複雑な形状で湾曲する係合壁38Kが立設せしめられている。トナーボトル32Kは、その把手35Kを鉛直方向上側に向ける姿勢で、K用のボトル取付部31Kの上に載置される(図5)。この姿勢は、複雑な形状で湾曲する係合壁38Kの開口を鉛直方向下側に向ける姿勢でもある。かかる姿勢で載置されるトナーボトル32Kの係合壁38Kには、ボトル取付部31Kの係合板Aがその開口を通ってループ内に進入する(図6)。このとき、トナーボトル32Kはまだ正常にセットされた状態ではなく、そのキャップ部34Kの図示しないトナー排出口は、シャッタ36Kによって閉じられたままである。操作者は、ボトル取付部31K上に載置したトナーボトル32Kの把手35Kを把持して、図中反時計回りに約45[°]回転させる。すると、トナーボトル32Kはその全体を図中反時計回りに回転させるが、キャップ部34Kのシャッタ36Kはボトル取付部31Kの底に引っ掛かる。このため、シャッタ36Kだけが回転を阻止される(図7)。そして、それまでシャッタ36Kによって閉ざされていた図示しないトナー排出口が露出して、鉛直方向下側を向く。更に、キャップ部34Kの係合壁38Kが、ボトル取付部31Kの係合板Aに係合して、トナーボトル32Kがボトル取付部31K上に固定される。
【0026】
図8及び図9は、それぞれK用のトナーボトル32Kをキャップ部34Kの箇所で破断した断面図である。先に図6、図7に示したトナーボトル32Kの姿勢は、それぞれ図8、図9の姿勢と同様である。トナーボトル32Kを45[°]回転させることで、それまでシャッタ36Kに閉ざされていたトナー排出口Cを露出させて、鉛直方向下側に位置させることがわかる。このように鉛直方向下側に向いたトナー排出口Cの下方では、図示しないトナー搬送パイプがそのトナー受入口を鉛直方向上側に向けている。よって、トナー排出口Cから排出されたKトナーが、自重によって後述のトナー搬送パイプ内に落下する。
【0027】
図10は、本プリンタ100におけるY,M,C,K用のトナー供給装置40Y,M,C,Kの一部を示す斜視図である。トナー供給手段たるこれらトナー供給装置40Y,M,C,Kは、取り扱うトナーの色が互いに異なる点以外が、それぞれほぼ同様の構成となっている。Yトナーを取り扱うY用のトナー供給装置40Yを例にすると、次のような構成である。即ち、トナー供給装置40Yは、上述のトナーボトル32Yの他、駆動モータ41Y、駆動ギヤ42Y、トナー搬送パイプ43Yなどを有している。また、図示を省略しているが、上述のY用のボトル支持部(図4の31Y)も有している。Y用のボトル支持部に正しくセットされたトナーボトル32Yは、そのキャップ部34Yのギヤ部37Yを、上記駆動ギヤ42Yに噛み合わせる。駆動モータ41Yによって駆動ギヤ42Yが回転せしめられると、その回転駆動力がギヤ部37Yを介してトナーボトル32Y全体に伝わり、トナーボトル32Yが回転する。そして、キャップ部34Yの鉛直方向下側を向いている図示しないトナー排出口からYトナーが排出されて、トナー搬送パイプ43Yに落下する。このトナー搬送パイプ43Y内には、図示しない樹脂製のコイルが内設されており、これも上記駆動モータ41Yによって回転駆動されるようになっている。樹脂製のコイルは、トナー排出口から受け入れたYトナーを、トナー搬送パイプ43Y内に沿って搬送して、図示しないY用の現像装置内に供給する。
【0028】
次に、本プリンタ100の特徴的な構成について説明する。
図11は、Y用のトナー供給装置(図10の40Y)におけるトナー搬送パイプ43Yの一部を示す断面図である。トナー搬送パイプ43Yの根元部分(トナーボトル側の端部分)には、管内部を挟み込んで相対向する発光部44Yと受光部45Yとを有する透過型フォトセンサからなるトナーセンサ46Yが固定されている。このトナーセンサ46Yは、発光部44Yから管内に向けて光lを発する。発せられた光lは、管内を横断して受光部45Yに受光される。トナー搬送パイプ43Y内に配設された樹脂製のコイル47Yは、トナーセンサ46Yの光路を妨げないように、根元部分がコイルを形成しない直線状の軸になっている。図示しないY用のトナーボトル(図10の32Y)から排出されたYトナー(T)は、このトナー搬送パイプ43Y内を搬送される際に、トナーセンサ46Yの光路を横断する。Y用のトナーボトルからのトナー排出が良好であると、多量のYトナーがトナー搬送パイプ43Yの根元部分に流れ込んで上記光路を横断するため、受光部44Yにおける受光量がかなり低い値になる。一方、Y用のトナーボトルからのトナー排出が良好に行われないと、トナー搬送パイプ43Yの根元部分に流れ込むトナー量が僅かになるため、受光部44Yにおける受光量がかなり高い値になる。トナーセンサ46Yは、受光部44Yにおける受光量が所定の閾値以下である場合(トナー排出が良好である場合)には、図示しないデジタルICによって5[V]のHigh信号を出力する。一方、受光部44Yにおける受光量が所定の閾値を上回る場合(トナー排出が良好でない場合)には、図示しないデジタルICによって0[V]のLow信号を出力する。他色用のトナー搬送パイプ(図10の43M,C,K)も同様の構成になっている。
【0029】
図12は、本プリンタ100の電子回路の一部を示すブロック図である。同図において、制御部60は図示しないCPU、RAM、ROMなどを有しており、プリンタ全体の制御を司っている。この制御部100には、各プロセスユニット6Y,M,C,K、露光装置7、中間転写ユニット15、定着装置20、操作表示部70などが電気的に接続されている。また、各トナー供給装置40Y,M,C,Kも電気的に接続されており、当然ながらそれらのトナー搬送パイプに固定されたトナーセンサも接続されている。操作表示部70は、タッチパネル等から構成され、ディスプレイに様々な情報を表示したり、操作者によるキー入力を受け付けたりする。
【0030】
図13は、上記制御部60によって実施されるトナーニアエンド検知制御の一例を示すフローチャートである。このトナーニアエンド検知制御は、各色のトナー供給装置(40Y,M,C,K)についてそれぞれ個別に実施される。そして、それぞれフロー中でカウントされる後述のLowレベルカウンタC2の値が5以上になると、対応するトナー供給装置にトナーニアエンドが発生しているものと検知される。トナーニアエンド検知制御がスタートすると、まず、図示しないRAMに記憶されていたLowレベルカウンタC2の値が読み込まれる(ステップ1:なお、以下、ステップをSと記す)。そして、対応するトナーボトル(32Y〜Kのどれか)の回転駆動が開始されるまで制御フローの進行が中断された後(S2)、サンプリングカウンタC1、トナーセンサ出力積算値Aが、それぞれゼロにセットされる。次に、FGATE信号(基準トリガー信号)の出力があるまで制御フローの進行が待機された後(S5)、トナーセンサ出力値のサンプリング処理が開始される。
【0031】
S6からS10までの制御工程からなるサンプリング処理では、まず、20[msec]だけ制御フローの進行が待機された後(S6)、サンプリングカウンタC1の値に「1」が加算される(S7)。そして、対応するトナーセンサの出力値(5V又は0V)がサンプリングされた後(S8)、トナーセンサ出力積算値Aの値にサンプリング値が加算される(S9)。更に、FGATE信号の出力についてOFFになったか否かが検知され(S9)、OFFでない場合にはS6からS9までの制御フローが再び実施される。また、OFFである場合には、サンプリング処理が終了して次のS11の制御に進む。このようなサンプリング処理においては、FGATE信号の出力がONされてからOFFされるまでの期間内で、20[msec]毎にトナーセンサの出力値がサンプリングされてトナーセンサ出力積算値Aに積算されていく。
【0032】
サンプリング処理が終了すると、トナーセンサ出力積算値AとサンプリングカウンタC1とに基づいて出力平均値B(=A/C1)が算出された後(S11)、算出結果について0.50[V]を上回っているか否かが判断される(S12)。
【0033】
ここで、出力平均値Bが0.50[V]を上回っている場合(S12でY)には、トナーボトル内のトナー残留に十分な余裕があるため、トナーボトルからトナーが良好に排出されていることになる。即ち、そのトナーボトルを搭載しているトナー供給装置にトナーニアエンドが発生していないことになる。このため、LowレベルカウンタC2の値がゼロにリセットされる(S17)。この後、トナーボトルがまだ回転中である場合には、その後のトナー供給に伴ってトナーニアエンド発生の可能性がある。そこで、トナーボトルについて回転停止したか否かが判断され、回転停止した場合だけ(S17でY)、トナーニアエンド検知制御が終了する。トナーボトルが回転停止していない場合には(S17でN)、制御フローが上述のS3にループせしめられて、サンプリングカウンタC1やトナーセンサ出力積算値Aのリセット後に再びサンプリング処理が行われる。
【0034】
一方、上述のS12において、出力平均値Bが0.50[V]以下である場合には(N)、少なくとも上述のサンプリング処理中にはトナーボトルからトナーが良好に排出されていなかったことになる。トナーボトル内のトナー残留に余裕がある場合であっても一時的にトナー排出不良が起こるが、継続して起こる場合にはトナーニアエンドであると考えて差し支えない。本プリンタにおいて、5回のサンプリング処理で連続してトナー排出不良が検出された場合には、トナーニアエンドとなる。そこで、出力平均値Bが0.50[V]以下である場合には、LowレベルカウンタC2に「1」が加算された後(S14)、加算結果について「5」以上であるか否かが判断される(S15)。そして、「5」以上である場合には(S15でY)、トナーニアエンドが報知される(S16)。この報知については、制御部(60)が上述の操作表示部(70)のディスプレイにニアエンド報知用の表示を行わせることによってなされる。なお、LowレベルカウンタC2が「5」未満であった場合には(S15でN)、出力平均値Bが0.50[V]以下であった場合と同様の制御フローが実施される。
【0035】
以上のトナーニアエンド検知制御を実施する制御部(60)と、各トナー供給装置のトナーセンサとの組合せは、各トナー供給装置のニアエンドを検知するニアエンド検知手段として機能している。
【0036】
本プリンタにおいては、上述のように、各トナー供給装置(40Y,M,C,K)に対して、それぞれ着脱可能に装着されたトナー収容器たるトナーボトルが交換されることで、新たなトナーがセットされる。かかる構成では、トナー収容部が着脱不能に固定されたトナー供給装置とは異なり、セット用トナーを袋からトナー収容部に移す際にトナーを飛散させたり手を汚したりといった事態を回避することができる。
【0037】
トナーニアエンドの検知方法としては、トナーボトル等のトナー収容部に設けたトナーセンサによってトナー残量を直接的に検知する方法や、トナー収容部からのトナー排出性に基づいてトナー残量を間接的に検知する方法などがある。本プリンタのようなトナーボトル等の着脱式トナー収容器を交換する方式において、前者の方法を採用してしまうと、使い捨ての着脱式トナー収容器がコスト高になってしまう。そこで、本プリンタでは、後者の方法を採用している。後者の方法では、トナーセンサを着脱式トナー収容器(本例ではトナーボトル)から独立させて設けることができるため、上述のようなコスト高を回避することができる。
【0038】
本プリンタは、主走査方向(感光体の軸線方向)600[dpi]、副走査方向(感光体の周方向)600[dpi]の解像度で画像を形成するようになっている。また、トナーニアエンドが検知されてから、画像濃度が許容範囲ギリギリに低下するまでの平均的なトナー消費量が15.6[g]となっている。また、各色のトナー像について、それぞれ画像面積あたりのトナー消費量の平均値が0.5[mg/cm]となっている。かかる構成においては、プリントアウト1枚あたりにおける画像面積を次式によって求めることができる。
【数1】
1枚あたりの画像面積=出力画素数/(600dpi/2.54inch)[cm]・・・・・(式1)
【0039】
また、トナーニアエンドが検知されてから、画像濃度が許容範囲ギリギリまで低下するまでに出力可能な画像面積は、次式のようになる。
【数2】
ニアエンド後出力可能画像面積=15.6g×1000/0.5mg=31200[cm]・・・・・(式2)
【0040】
図14は、上記制御部(60)によって実施される強制停止判定制御の一例を示すフローチャートである。この強制判定制御は、トナーニアエンド後のプリント動作時に、判定手段たる制御部(60)によって実施されるものである。パーソナルコンピュータ等からの画像情報に基づいてプリントアウトプロセスがスタートすると(S1)、FGATE信号が出力されるまで制御フローの進行が中断される(S2)。そして、出力画素数が読み込まれた後(S3)、読込結果と上記式1とに基づいて1枚あたりの画像面積S1が算出される(S4)。次いで、その画像面積S1について12[cm]以下であるか否かが判断され(S5)、そうである場合には画像面積S1が12[cm]にセットされた後(S6)、それが累積画像面積Scに加算される(S7)。また、そうでない場合には、算出された画像面積S1がそのまま累積画像面積Scに加算される(S7)。そして、累積画像面積Scについて閾値である31200[cm]を上回ったか否かが判断され(S8)、上回っていない場合には残りジョブの有無に応じて制御フローが上記S1にループせしめられるか、あるいは終了する。一方、上回っている場合には(S8でY)、強制停止フラグがセットされた後(S10)、残りジョブの有無にかかわらず制御フローが終了する。強制停止フラグがセットされると、以降のプリントアウト動作が強制停止される。
【0041】
このような強制停止判定制御において、ニアエンド後にプリントアウト1枚あたりに形成されるトナー像の画像面積S1が一般的又は比較的大きくて12[cm]を上回る場合には、その値がそのまま累積画像面積Scに加算される。このような加算により、従来と同様に、画像面積S1の値に応じたトナー消費があるものとみなされて、強制停止フラグのセットの必要性が判定される。そして、画像面積S1に応じた分のみ強制停止の実施タイミングが早められて、トナーニアエンドから強制停止までの期間を不必要に短縮するといった事態が抑えられる。一方、画像面積S1が比較的小さい場合には、たとえそれが極僅かであっても全て12[cm]にセットされて累積画像面積Scに加算される。このような加算により、理論値よりも多くのトナー消費があるものとみなされて、強制停止フラグのセットの必要性が判定される。よって、地汚れ分のトナー消費や、トナーのチャージアップに応じて強制停止の実施タイミングが早められて、視認不能濃度の画像の発生が有効に抑えられる。なお、かかる強制停止判定制御を実施する上記制御部(60)は、強制停止すべきか否かを判定する判定手段として機能している。
【0042】
図15は、本プリンタにおいて、トナーニアエンドが検知された後における単色(Y,M,C又はK)トナー像の転写紙(A4サイズ)1枚あたりの画像面積と、プリントアウト枚数との関係を示すグラフである。このグラフは、トナーニアエンド後に、同じ画像面積の単色トナー像が複数の転写紙に連続してプリントアウトされた例を示している。トナーニアエンドが発生した後、その色の単色トナー像について0〜12[cm]の画像面積のものが連続出力された場合には、2500枚のプリントアウト(画像形成動作)後に強制停止が行われることがわかる。一方、12[cm]以上の画像面積の単色トナー像が連続出力された場合には、その画像面積に応じて強制停止の実施時期が変化することがわかる。実際には、同じ画像面積の単色トナー像が連続出力される場合よりも、それぞれ異なった画像面積の単色トナー像が出力される場合の方が多いが、0〜12[cm]の画像面積の場合に理論値よりも多くのトナー消費が加味されることに変わりはない。よって、トナーニアエンドから強制停止までの期間を不必要に短縮するといった事態を抑えつつ、その期間における視認不能濃度の画像の発生を抑えることができる。
【0043】
図16は、従来のプリンタのトナーニアエンド後における単色トナー像の画像面積とプリントアウト枚数との関係を示すグラフである。従来では、画像面積の極めて小さい単色トナー像が連続出力される場合に、その画像面積分のトナー消費量しか加味されないために、プリントアウト枚数が本プリンタの4倍以上にもなっていたことがわかる。このことにより、トナーの過剰帯電や、トナー濃度の著しい低下を招いて視認不能濃度の画像を発生させていた。
【0044】
これまで、各色毎に分けられた複数の潜像担持体を用いてフルカラー画像を形成するプリンタについて説明してきた。しかし、1つの潜像担持体にそれぞれ異なる色の単色トナー像を形成して中間転写体に順次重ね合わせ転写することで、フルカラー画像を形成する画像形成装置にも本発明の適用が可能である。また、単色トナー像だけを形成する画像形成装置にも本発明の適用が可能である。
【0045】
以上、本プリンタにおいては、トナーニアエンド後に出力される単色トナー像の画像面積について、所定の閾値(12cm)以下である場合と、上回っている場合とで、強制停止実施の判定のための演算処理を異ならせている。かかる構成では、例えば、1[cm]オーダーといった所定の面積値毎にそれぞれ専用の演算処理を実施させる場合に比べ、演算処理の簡素化を図りながら、視認不能濃度が画像の発生を抑えることができる。
また、本プリンタにおいては、各色のトナー供給装置として、トナー収容器たるトナーボトルが着脱可能に構成されたものを用いている。そして、ニアエンド検知手段として、トナーボトルからのトナーの排出性の変化に基づいてトナーニアエンドを検知するものを用いている。かかる構成では、トナーセンサを着脱式トナー収容器(本例ではトナーボトル)から独立させて設けることができるため、上述のようなコスト高を回避することができる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1乃至3の発明によれば、ニアエンドから強制停止までの期間を不必要に短縮するといった事態を抑えつつ、その期間における視認不能濃度の画像の発生を抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。
【図2】同プリンタのY用のプロセスカートリッジと、その周囲とを示す拡大構成図。
【図3】同プリンタのY用のトナーボトルを示す斜視図。
【図4】同プリンタにおけるボトル支持部と4つのトナーボトルとを示す斜視図。
【図5】同ボトル取付部の断面及び側面を、Y用のトナーボトルの正面とともに示す図(ボトル載置前)。
【図6】同ボトル取付部の断面及び側面を、Y用のトナーボトルの正面とともに示す図(ボトル載置直後)。
【図7】同ボトル取付部の断面及び側面を、Y用のトナーボトルの正面とともに示す図(ボトル回転後)。
【図8】同プリンタのK用のトナーボトルをキャップ部の箇所で破断した断面図(回転前の姿勢)。
【図9】同プリンタのK用のトナーボトルをキャップ部の箇所で破断した断面図(回転後の姿勢)。
【図10】同プリンタにおけるY,M,C,K用のトナー供給装置の一部を示す斜視図。
【図11】同プリンタのY用のトナー供給装置におけるトナー搬送パイプ43Yの一部を示す断面図。
【図12】同プリンタの電子回路の一部を示すブロック図。
【図13】同プリンタの制御部によって実施されるトナーニアエンド検知制御の一例を示すフローチャート。
【図14】同制御部によって実施される強制停止判定制御の一例を示すフローチャート。
【図15】同プリンタにおいて、トナーニアエンドが検知された後における単色トナー像の転写紙1枚あたりの画像面積と、プリントアウト枚数との関係を示すグラフ。
【図16】従来のプリンタのトナーニアエンド後における単色トナー像の画像面積とプリントアウト枚数との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1Y,M,C,K 感光体(潜像担持体)
6Y,M,C,K プロセスカートリッジ
7 露光装置
32Y,M,C,K トナーボトル(トナー収容器)
40Y,M,C,K トナー供給装置
46Y トナーセンサ(報知決定手段の一部)
53Y 第1剤収容手段
57Y 第2剤収容手段
60 制御部(報知手段の一部、報知決定手段、判定手段)
70 操作表示部(報知手段の一部)

Claims (2)

  1. 潜像担持体と、表面に担持した現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に供給するためのトナー及び磁性キャリアを含有する現像剤を収容する剤収容手段と、該剤収容手段にトナーを供給するトナー供給手段と、操作者に対して所定の情報を報知して該トナー供給手段へのトナー補充操作を促す報知手段と、該報知手段による報知について実施するか否かを決定する報知決定手段と、該報知手段による報知が行われた後、画像が形成される毎にその画像面積を算出して累積画像面積に加算する演算処理を実施し、該累積画像面積の演算結果に基づいて画像形成動作について強制停止すべきか否かを判定する判定手段とを備える画像形成装置において、
    上記演算処理にて、上記画像面積が所定の閾値を超える値である場合には、該値を累積画像面積に加算する演算法を用いる一方で、上記画像面積が所定の閾値以下の値である場合には、該値の代わりに該閾値を累積画像面積に加算する演算法を用いるように、上記判定手段を構成したことを特徴とする画像形成装置
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記トナー供給手段として、トナーを収容するトナー収容器が着脱可能に構成されたものを用いるとともに、上記報知決定手段として、該トナー収容器からのトナーの排出性の変化に基づいた決定を行うものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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