JP4293598B2 - 視認性を改善した衛生用紙のカートン - Google Patents

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Description

本発明は、ティシュペーパー等の衛生用紙を収納したカートンに関するものである。更に詳しく述べると、店頭などで、カートンを開封しないで内容物である衛生用紙の表面模様、色合い或いは質感等を透視して確認できる検知窓を設けた衛生用紙のカートンに関する。
なお、本発明でいう「衛生用紙」とは、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙などと呼ばれるもの)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンペーパーなど)、トイレットペーパー(ロールを除く)、ワッティング(紙綿)などの使い捨て紙を総称する概念である。
家庭用日用品として一般に市販されているティシュペーパーなどを収納したカートンは、略直方体の紙箱の中に、ティシュペーパーを通例2枚一組として一組一組が継続して箱から取出せるように交互に折り重ねて収納している。また、カートンの上面にミシン目状切断線が刻設され、ティシュペーパーを取り出すための取出口を設けている。このティシュペーパーを収納したカートンは、通常は5箱ずつフィルムで包装して1パックとして量販店やコンビニエンスストアなどの店頭に陳列され販売されている。
購買者は、フィルム包装のパックから、カートンを一つずつ取り出し、使用時に、未開封の箱の上面に設けられているミシン目状の切断線沿って剥離部分を切り離して取出口を開き、箱を開封する。この取出口の内面には、ポリエチレンフィルム等のフィルムが貼着され、このフィルムにより外部の塵埃が取出口から入るのを防止して箱内のティシュペーパーを衛生的に保護している。なお、このフィルムの中央部には塵埃が通らない程度の切目が設けられており、内容物であるティシュペーパーは、この切目を通して外部へ引き出される。前述したようにカートン内部のティシュペーパーの束は切目からティシュペーパー1組が引き出されたとき、次のティシュペーパー1組を箱の内部から切目に保持される位置まで引き出されるように、所謂ポップアップ方式で折り畳まれて収納されている。箱の取出口内面に貼着した前記フィルムは、取出口の開口面積を小さくすることで外部の塵や異物に対して内容物を保護し、また、ティシュペーパーを外部に取り出す際にフィルムに設けた切目での摩擦により所謂ポップアップしたティシュペーパーが箱の内部に沈み込むことを防ぎ、ティシュペーパーを所定位置に保持する役割を果たしている(例えば、特許文献1及び2参照)。
一方、カートン側面に覗き窓を設けることによって、箱内のティシュペーパーの残量が外から一目でわかるようにする提案がなされている(例えば、特許文献4参照)。またその覗き窓の形状を食べ物、動物その他のキャラクターの形状とする例も提案されている(例えば、特許文献3〜5参照)
実公昭41―6464号公報 特開平11―130167号公報 実開昭60―62082号公報 実開平6―31599号公報 特開2001―58685号公報
ところでティシュペーパーは、男女の区別なく誰でもが使用する商品であるが、実際に店頭で購入する人の多くは女性である。また、商品に対する多様な要望にこたえるように、種々の色が付けられたもの、プリントの施されたもの、やわらかいものや厚くて丈夫なもの、エンボス加工のものなど、素材や質感、模様もいろいろなものが生産されるようになってきている。こうしたさまざまな商品の中から、女性はティシュペーパーを単なる消耗品としてではなく、ファッション感覚で、インテリア小物を選ぶように個人の嗜好に合うものを購入する傾向がある。
しかしながらティシュペーパーのような箱入りの衛生用品は、箱を開封してしまうと商品価値は完全に失われ、商品にならない。
従来の箱入りティシュペーパーは、箱を開封して中を見るまでは、ティシュペーパー表面のプリント模様、色合い、質感等を外部から知ることは出来ないという問題があった。
そのため購買者のほとんどが、パッケージそのものやパッケージに書かれた説明文章等を手がかりとして商品を選択することが多くなっている。
しかしティシュペーパーや類似の製品は、量販店やコンビニエンスストアなどの店頭にさまざまな種類のものが沢山陳列されており、また同種のティシュペーパーでも、色合い、模様や質感が異なるものが多数売られている。それらの中から購買者が判断を誤ることなく、好みに合う色、模様、質感等をもつティシュペーパーを、箱の中を見ずに箱の外観のみで選択することは困難である。
一方、前記したカートンの側面に覗き窓を設けた従来品では、カートン内のティシュペーパー残量を覗き窓から知ることができても、ティシュペーパー表面のプリント模様、色合い、質感等までもその覗き窓から看取することは不可能であった。また、カートン側面の覗き窓は店頭に並べたときにカートンで窓自体が塞がれてしまうこともあった。
さらに、窓を有する面の内側にはフィルムを貼着して覗き窓から塵埃が入るのを防止する必要があるが、カートン上面の取出口と側面の覗き窓の2面にフィルムを接着することを要するのでフィルムの使用量が増え、かつフィルム接着作業が複雑化するのでカートン生産性が悪化するという問題がある。
また、カートンに覗き窓を設けたものは、覗き窓を設けた板面の断面欠損のためにカートン強度が低下するから、生産時の扱いより板面が座屈して、生産性が悪化するとともに不良品が発生しやすい。また運搬時や保管時或いは店頭での販売時にもカートン強度の低下のために箱が潰れたり損傷を受けやすかった。さらに、覗き窓に貼着されたフィルムが、取扱い時の偶発的な事故や子供のいたずら等により切破られるという問題もあった。
ティシュペーパーなどの衛生用品は、未開封でのいわゆるバージン性の高いことが要求されているので、箱本体は勿論のこと、覗き窓に貼着されたフィルムが破られても商品価値は低下し、場合によっては全く売り物にならない。したがって、箱入りのティシュペーパーなどにおいては、カートン強度の低下に起因する取扱い時の箱の損傷、及び偶発的事故やいたずらによる窓フィルムの破損が頻発することはとても大きなダメージとなる。
そこで本発明の目的は、上記した従来製品の種々の課題を解決し、箱の開封前に内容物である衛生用紙の表面のプリント模様が、カートンに設けた検知窓から容易に確認できるようにし、店頭陳列時に展示効果を生み出すとともに、衛生用紙の取出口に貼着するフィルムと検知窓に貼着するフィルムとを1枚の共通なフィルムで形成することによりカートンの生産性を良好にするとともに、カートン強度劣化を防ぎ、検知窓のフィルムを保護することができる衛生用紙入のカートンを提供することである。
本発明の衛生用紙のカートンは上記目的を達成するために、以下のような構成としたものである。
1.箱の上下少なくとも一方の面に衛生用紙取出口を設け、該取出口を有する面の内側に切目を有するフィルムを貼着して該取出口を被覆した衛生用紙のカートンにおいて、前記箱内に、紙表面に模様がプリントされた衛生用紙が前記取出口から継続して取り出されるように折り重ねて収納し、前記取出口と同一面で、かつその取出口から離れた位置に、前記取出口の開封前に、箱内部の衛生用紙面のプリント模様が透視可能なフィルムを貼着した検知窓を設けて、前記衛生用紙表面のプリント模様が前記検知窓から容易に目視できるようにするとともに、前記取出口に貼着したフィルムと前記検知窓に貼着したフィルムとを1枚の共通な透明もしくは半透明フィルムで形成させ、さらに前記検知窓に貼ったフィルムの上を覆うように補強部材または保護部材が前記検知窓に対して着脱可能に配設されていることを特徴とする。
2.前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面と同一の部材により一体に連結され、かつ箱の取出口を有する面に対して折曲げ可能な罫線部を有すると共に前記検知窓を開閉可能とする扉部材を兼ねていることを特徴とする。
3.また、前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面と同一の部材から形成され、かつ箱の取出口を有する面に設けた切取り線により分離可能とされていることを特徴とする。
4.さらにまた前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面とは別体の粘着ラベルもしくはシールから形成され、かつ該ラベルもしくはシールは前記フイルムの上を覆うように前記検知窓に対して弱粘着性の糊で着脱可能に貼設されていることを特徴とする。
5.前記検知窓は前記箱に複数設けられていることを特徴とする。
6.前記フィルムは、さらに着色フィルムであることを特徴とする。
7.前記検知窓に設けるフィルム面と前記補強部材または保護部材の裏面のいずれか一方に、くじ、占い、引換券、点数などが印刷表示されていることを特徴とする。
8.前記検知窓のフィルム貼着部は前記検知窓を囲む周部とされ、前記検知窓を通し外から異物が入らぬように構成されていることを特徴とする。
本明細書でいう「切目」とは、スリットまたはミシン目を総称する概念である。
なお本発明において検知窓の開口面積は、上面板の面積に対して2〜10%が望ましい。2%未満では検知窓から箱の内部を確認しずらく視認性が低下する。10%を越えると、箱強度が大きく劣化するからである。一例として、長辺が242mm、短辺が116mmの箱がおいては、取出口と検知窓との間隔は、10〜20mmがよく、好ましくは14〜16mmが望ましい。また検知窓と箱の短辺との間隔は10〜25mmが好ましい。この間隔がせまいと、糊打ち幅の許容度が小さくなり、窓フィルムの保持機能が低下する。また逆に間隔が大きくなると検知窓は小さくなり、視認性が低下するという問題が発生する。
本発明によると、衛生用紙を買いたいと思っている購買者がパッケージにおけるペーパー取出口を開封しないでも、内容物である衛生用紙表面のプリント模様がパーケージに設けた検知窓から一目で正しく確認できる。このことは、パッケージからしか商品を選択することができなかった購買者が、量販店やコンビニエンスストアなどの店頭の棚に陳列され、或いは多段に集積されている沢山の同種製品のパッケージの中から、カートン開封前に判断を誤ることなく、好みに合う衛生用紙表面のプリント模様を選択して購入することができることを意味する。販売側も商品サンプルとして、開封したカートンを展示する必要がないため、すべて商品として販売でき、展示品によるロスをなくし、コストを削減することができる。
また、少なくとも箱上面の検知窓により透かして見える内容物のプリント模様は、衛生用紙を買いたいと思っている購買者の目を引き付け、さらに窓周りに目立つ色彩で加飾し、場合により、検知窓自体を目立つ形にすることにより店頭陳列時に他の商品との差別化を容易に達成して展示効果を生み出すことができる。
さらに、検知窓のフィルムの上を覆うように補強部材または保護部材が前記検知窓に対して着脱可能に配設されていることにより、カートンの強度低下を防ぐだけでなく、検知窓に貼着したフィルムを保護し、商品販売前に事故やいたずらにより切破られるのを防止することができる。
また本発明によると、箱上面の取出口を有する面の内側に貼着されているフィルムが、前記取出口の少なくとも一側に設ける検知窓の内側に貼着するフィルムを兼ねているので、箱側面にのぞき窓を設けて、フィルムを箱上面と側面の2面に接着する従来のものと較べて、箱の生産工程の短縮化が達成できる。
また本発明は、検知窓に設けたフィルム面や補強部材または保護部材(粘着ラベルもしくはシールの場合がある)の裏面のいずれか一方に、くじ、占い、引換券、点数などを印刷表示しておくことで、箱を開封する楽しみを提供することができる。また、前記のようにフィルム窓の補強ラベルやシール)の裏面に景品の引き換え券や点数を印刷しておけば、これらシールを、所定枚数集めて送ると、景品等がプレゼントされるというビジネスの手法として使用することができるから、衛生用紙のカートンに付加価値を与えることができるなど、多くのメリットが得られる。
発明の実施形態に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、ティシュペーパー、キッチンペーパーなどの衛生用紙を収納する略直方体形状のカートンであり、箱の上下両面のうち少なくとも一方の面に衛生用紙取出口を有している。
本発明において、カートンに収納される衛生用紙は、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙などとも称する)、あぶら取り紙(フェイスペーパー)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンタオル、キッチンシート、あくとりシートと呼ばれる主にキッチンで使用されるペーパーを含んでいる)、トイレットペーパー(但しロールを除く)、ワッティング(紙綿)、などの使い捨て紙である(紙パルプ技術便覧第5版、第459頁参照、1992年1月30日発行、紙パルプ技術協会編集・発行)。本発明においては、これらの使い捨て紙の総称として、衛生用紙と言う語句を用いている。一般に、「ティシュペーパー」と言う語句は、顔ふき紙、鼻紙、トイレットペーパーなどの使い捨て紙全般を指す語句として用いる場合も多いが、狭義では、通常ドライクレープを有し、主に顔拭き用として用いるフェイシャルティシュペーパーに限定して用いており、本明細書では後者を採用した。また、「ペーパータオル」は、ふきん、タオルの代用品としてパルプ繊維を主原料として製造されるペーパーであり、この内、主にキッチンにおいて使用されるものをキッチンペーパーと称している。
本発明におけるカートンは、木材パルプ、古紙などを原料とする厚紙などの紙材料を主体に製造した紙箱であって、主にティシュペーパー、ペーパータオル等の衛生用紙を収納する箱である。
以下、本発明の具体的内容を図に示した実施の一例に基づいて説明するが、本発明はこの例に限定されるものではない。
図1は本発明カートンの一実施例を示したものであって、カートン上面に衛生用紙の取出口とその両側に検知窓を設けた箱開封前の状態の斜視図である。図2は上記実施例のカートンブランクの一例を示す展開図である。また、図3(A)は開封途中及び図3(B)はカートン上面の取出口から衛生用紙を取り出すときの使用状態の一例を示す斜視図である。
図2に示すように、本発明のカートンは、従来品と同様に厚紙を材料として所要の展開形状に打ち抜いて罫線(折れ線)やミシン目状の切断線を刻設したカートンブランクを形成し、このブランクを罫線に沿って折り曲げ、直方体に組立てて使用する。このカートンは、箱の上面に衛生用紙取出口10を設けている。図において符号1と2で示すものは、箱状に組立てたとき上下方向で向き合う長方形の上面板と下面板であり、3と4で示すものは同じく組立てたとき水平方向で向き合う一対の長方形の側面板であり、上面板1を挟んで対称的に形成されている。また符号5で示すものは下面板2の一方の側縁に連接した糊代片を示している。符号6と7に示すものは上面板1と下面板2の両端縁に連接した端面板であり、8と9で示すものは側面板3又は4の両端縁に連接した内フラップである。なお、端面板6と7は箱状に組立て時に、前記内フラップ8または9の上に折り重ねて筒状の箱本体の両端面を封緘するとき、端面板6と7の先端部を互いに重ね合わせて固着しうる長さに形成されている。
次に、衛生用紙取出口10について説明する。図1に示した取出口10は、上面板1の中央部に細長く設けられている。この取出口は、図2に示すように上面板の中央部で、箱の長手方向に平行に伸びる2本もしくは2組の細かい波形状の開封用切断線11、11と、その2本若しくは2組の波形状切断線の両端部を連結する端部ミシン目状切断線12、12とにより、上面板1から切取り可能に形成されている。なお、この実施例において上面板1を切取って形成された取出口10の開口形状は略長方形であるが、必ずしもこのような形状のものに限られるものではなく、長楕円形状、菱形、或いは多角形状等、種々の開口形状とすることが可能であることはいうまでもない。なお、該取出口10を有する上面板1の内側には、従来品の取出口と同様に、切目を有するフィルム(図示省略)が貼着されている。
端部ミシン目状切断線12,12の内側に指押込部形成用切断線13を設けることが好ましい。該指押込部形成用切断線13の内側を指で押込むと、衛生用紙取出口10を切り取るための摘み部が形成される。この指押込部形成用切断線13は、切れ刃とつなぎで構成され、円形、角形いずれでもよいが、半円形の方が好ましい。半円形の場合、円形部がカートン長手方向の外側に向いていることが好ましい。
続いて検知窓20について説明する。図1に示した検知窓20は上面板に設けられた取出口10の長手方向の両側部に、上面板と同一部材からなる補強部材により開閉可能に開設されているが、これは本発明の一例であり、上面板の少なくとも一箇所に箱内部の衛生用紙が視認可能な検知窓を設ければよい。
図1の検知窓20は四角形状に形成されている。この四角形状の検知窓20はその4側辺のうち、一辺を残して3辺はミシン目状切断線等により上面板1に対して切取り可能に形成されており、残りの一辺は罫線として折り曲げ可能に形成して窓の保護兼/又は補強部材21と接続されている。この窓の補強部材21は、前記検知窓を開閉可能とする扉部材を兼ねており、上面板1と連結されているとともに、この補強部材21はカートンの製函時から製品を輸送する間、また販売時に店頭で展示するまでは上面板1から切り離さずに、図2に示すように、検知窓の「蓋」として窓そのものを閉じておくのである。
また、検知窓20の内側には、取出口10と同様にフィルムを貼着し、外部から塵埃など異物が入らないようにする。検知窓20に貼着したフィルムは、取出口を有する面の内側に貼着するフィルムとは別個に設けても良いが、取出口を有する面の内側に貼着されているフィルムが、図4(A)及び(B)に示すように、前記検知窓の内側に貼着するフィルムを兼ねているのが好ましい。取出口10に設けるフィルムと検知窓に設けるフィルムとが共通のフィルムである利点は、取出口と検知窓を囲むように接着剤を塗布してフィルムを固定する場合、使用するフィルムは一枚で済み、フィルムを箱の1面のみに接着するだけでよいからフィルム使用量が少なく、しかもフィルムの接着工程が単純になるからである。ここで、上記フィルム14の糊付け部15(図面に斜線で示した)を図4(B)に示す。
取出口10に設けるフィルムの切目16は、箱の長手方向に直線状に設けられ、かつ切目の端部は検知窓の周りの糊着け部15にはみ出ないようにしている。ティシュペーパーは衛生を保つことが重要視されるものであるため、箱の最後のティシュペーパーを使い切るまでゴミや埃、虫など外部からの異物が入らずに使用できるよう、取出口および検知窓にフィルム14を貼着し、切目16はティシュペーパーを引き出された状態で保持し、ティシュペーパーと切目との間には隙間が生じないように形成されている。
なお、取出口及び検知窓に設けるフィルム14は箱内を透視できるように、透明もしくは半透明フィルムであることが必要である。また、このフィルム14は箱内が透視できれば、さらに着色フィルムであってもよい。フィルム14が着色フィルムであれば、該フィルムにより人目を引き付け、店頭陳列時により良い展示効果を生み出すことができる。
前述したように、最近のティシュペーパーは、表面にプリントやエンボス加工が施されていたり、その色合いも多種多様のものが出回っているから、箱を開封することなく、扉部材21を開いて検知窓20から箱内を透視でき、内容物であるティシュペーパーの表面模様、色合い或いは質感等を容易に確認できるので、購入者は店頭で好みに合う商品を迷わずに購入することができる利点がある。
箱入りのティシュペーパー、キッチンペーパーなどの衛生用紙を生産する工程において、衛生用紙を収容するカートンに覗き窓を設けた従来品は、窓を設けた板面の断面欠損のためにカートン強度が低下するから、衛生用紙の箱詰め時に板面が座屈することがあり、これが原因となって生産性を悪化させるとともに不良品が発生することがあった。また運搬中や保管中或いは店頭での販売時にもカートン強度の低下のために箱が歪んだり、潰れたり、或いはフィルムの破損が発生することがあった。
この実施例に示した本発明のブランクシートを用いて、箱入りのティシュペーパー、キッチンペーパーなどの衛生用紙を生産した場合には、窓の補強部材(以下扉部材ということもある)21は、検知窓に対して製造時においては蓋として機能するように一体に設けられているため、断面欠損による強度の低下は最小限度におされられる。したがって、箱強度の低下を原因とする生産性の悪化や不良品発生、また運搬中や保管中或いは店頭販売時にカートン強度の低下のために箱が歪んだり、潰れたり、或いはいたずらによるフィルムの破損が防止できる。
本発明のカートンを販売する場合で、一箱ずつ販売するときには、販売店の都合に合わせて検知窓20の扉部材21を開けた状態で陳列することも、閉じたまま開閉可能な状態で陳列することもできる。
箱の取出口10を開封する前の店頭展示状態において、必要に応じて、一辺をヒンジとして検知窓20に開閉可能に取り付けられている扉部材21を、取出口10と反対側に折り曲げて開き、検知窓20から透視可能な状態にし、箱内部のティシュペーパーを確認することができる。
また、包装フイルムを使用して複数箱をパック状態にして販売する場合には、一番上の箱の扉部材21を開き検知窓20から箱内が透視できる状態にし、2番目以下の箱は扉部材21を閉じた状態でプラスチックフィルムなどによりパック包装し販売することが好ましい。この場合、2番目以下の箱の扉部材21の裏面または検地窓20に貼着したフィルム面に、くじや占いなどの印刷表示を施す。この印刷表示により、購入者は検知窓20を開ける楽しみを体験できる。また開閉可能な扉部材21のヒンジ部にミシン目などを刻設して、切り取り可能にし、この扉部材21の裏面または表面に景品引換券や点数を印刷することで、点数を集める楽しみ、点数を集めて、あるいは引換券を集めて景品をもらうなど商品に付加価値をつけ、販売促進を図ることができる。
また購入者が、購入後自宅などで、検知窓20の扉部材21を開いて、箱内のティシュペーパーが透けて見える状態で使用し、おしゃれなインテリア小物の感覚で楽しむこともできる。さらに、扉部材21の上面板1との連結辺にミシン目状の破断線をあらかじめ刻設しておけば、図3(B)に示すように扉部材21を切り取って使用することもでき、扉部材が邪魔にならず、さらに箱内のティシュペーパーがよく透視できる。
本発明のカートンに設ける取出口と検知窓の第2の実施例を示す。図5は取出口10の左右両側に検知窓20bを設け、検知窓20bに開閉可能な扉部材21bを取り付けたものである。実施例1の扉部材21が長手方向に設けた取出口と反対側に折り曲げる横開きの扉部材であったのに対し、本実施例の扉部材21bは縦開きの扉部材である。
本発明のカートンに設ける取出口と検知窓の第3の実施例を図6に示す。この実施例は、取出口10の長手方向の下側に検知窓20cを設けた例である。検知窓20cには、観音開きの扉部材21c、21cを開閉可能に設けている。また、扉部材21c、21cもヒンジ部分にミシン目などのカット手段をあらかじめ刻設しておくことにより、使用時に必要に応じて、箱から切り離すことができる。取出口10および検知窓20cには埃、塵、ゴミなどの異物の侵入を防止するために共通のフィルム14cが貼着されている。検知窓20cが取出口10の下側に設けられているため、フィルム14cは、実施例1のフィルム14に比べ、幅が短く、検知窓20c側の端辺いっぱいまでフィルム14を貼りつけ、フィルムの接着部は、フィルム14cの外周部と取出口10と検知窓20cの間にも設けられている(図省略)。また、フィルム14cの検知窓20c側の両角は必要に応じて斜めにカットしても良い。
図7から図9は、検知窓およびその辺に取り付ける扉部材の他の実施例を示すものである。
図7は上下開きになる扉部材21d、21dを検知窓20dに設けたものである。
図8は、上端が円弧状の曲線により構成された形状の検知窓20eに片開き可能な扉部材21eを取り付けたものである。
図9は左右互い違いに開く横開き扉部材21f、21fをつけた長方形状の検知窓20fを示すものである。
上記のとおり、検知窓は菱形、或いは多角形状等、種々の開口形状とすることが可能であり、図示例に限定をされるものでない。また検知窓に設ける扉部材も、縦開き、横開き、縦方向の観音開き、横方向の観音開きなど、開く方向や組み合わせは自由である。
さらに、検知窓を設ける位置も上面板の取出口の両側、片側、上側、下側、コーナーの近くなど一箇所あるいは2箇所に自由に設置することができ、検知窓の形状、扉部材のタイプとの組み合わせは種々のものから選択することができる。
検知窓のフィルムの上を覆う補強部材または保護部材としては、前記した扉部材の代わりに、箱とは別体の粘着ラベルもしくはシールを用いてもよい(図省略)。この粘着ラベルもしくはシールは、クラフト紙その他適宜素材からなるシート片の裏面に、弱粘着性の糊を塗布したものを使用することが好ましい。このラベルやシールを、検知窓のフイルムの上を覆うように前記検知窓に対して着脱可能に貼設する。
検知窓の上に補強ないし保護のために粘着ラベルやシールを貼着することで、本発明のカートンは、検知窓を設けるカートン面の強度低下を防ぎ、またいたずらによるフィルムの破損を防止することができるとともに、ラベルやシールの表面に美麗な印刷を施しておけば展示効果が一層高まるし、必要時にラベルシールの付け剥がしを自在に行うことができるものである。
さらにラベルやシールの下面に、くじ、あるいは占いなどを適宜印刷しておけば、ラベル・シールを剥がして、検知窓を開ける楽しさが味わえる。また、点数、景品引き換え券を印刷しておけば、点数を集める楽しみ、プレゼントをもらう楽しみを提供できる。
未開封状態にある本発明カートンの一例を示す斜視図である。 同上のカートンブランクの一例を示す展開図である。 (A)は開封途中の上記カートンの斜視図である。(B)はカートン上面の取出口から衛生用紙を取り出すときの使用状態の一例を示す本発明カートンの斜視図である。 (A)は取出口と検知窓の内側に設けるフィルムの位置関係を示す上面板の平面図である。(B)は上記フィルムの糊付け位置を示す上面板の裏面図である。 第2の実施例を示す本発明のカートンの斜視図である。 取出口とその近傍に設ける検知窓の第3の例を示す本発明カートンの平面図である。 検知窓と扉部材の第4の例を示す斜視図である。 検知窓と扉部材の第5の例を示す斜視図である。 検知窓と扉部材の第6の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 上面板 2 下面板 3、4 側面板 5 糊代片 6、7 端面板
8、9 内フラップ 10 衛生用紙取出口 11 開封用切断線
12 端部ミシン線 13 指押込部形成用切断線 14、14c フィルム
15 接着剤 16 切目
20、20b、20c、20d、20e、20f 検知窓
21、21b、21c、21d、21e、21f 補強部材(扉部材)

Claims (8)

  1. 箱の上下少なくとも一方の面に衛生用紙取出口を設け、該取出口を有する面の内側に切目を有するフィルムを貼着して該取出口を被覆した衛生用紙のカートンにおいて、
    前記箱内に、紙表面に模様がプリントされた衛生用紙が前記取出口から継続して取り出されるように折り重ねて収納し、前記取出口と同一面で、かつその取出口から離れた位置に、前記取出口の開封前に、箱内部の衛生用紙面のプリント模様が透視可能なフィルムを貼着した検知窓を設けて、前記衛生用紙表面のプリント模様が前記検知窓から容易に目視できるようにするとともに、
    前記取出口に貼着したフィルムと前記検知窓に貼着したフィルムとを1枚の共通な透明もしくは半透明フィルムで形成させ、
    さらに前記検知窓に貼ったフィルムの上を覆うように補強部材または保護部材が前記検知窓に対して着脱可能に配設されていることを特徴とする視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  2. 前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面と同一の部材により一体に連結され、かつ箱の取出口を有する面に対して折曲げ可能な罫線部を有すると共に前記検知窓を開閉可能とする扉部材を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  3. 前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面と同一の部材から形成され、かつ箱の取出口を有する面に設けた切取り線により分離可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  4. 前記補強部材または保護部材は、箱の取出口を有する面とは別体の粘着ラベルもしくはシールから形成され、かつ該ラベルもしくはシールは前記フイルムの上を覆うように前記検知窓に対して弱粘着性の糊で着脱可能に貼設されていることを特徴とする請求項1に記載の視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  5. 前記検知窓は前記箱に複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  6. 前記フィルムは、さらに着色フィルムであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載した視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  7. 前記検知窓に設けるフィルム面と前記補強部材または保護部材の裏面のいずれか一方に、くじ、占い、引換券、点数などが印刷表示されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載した視認性を改善した衛生用紙のカートン。
  8. 前記検知窓のフィルム貼着部は前記検知窓を囲む周部とされ、前記検知窓を通し外から異物が入らぬように構成されていることを特徴とする請求項1〜のいずか1項に記載した視認性の改善された衛生用紙のカートン。
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