JP4293318B2 - 圧力制御異常検出方法、異常表示方法および半導体製造装置 - Google Patents

圧力制御異常検出方法、異常表示方法および半導体製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧力設定値に基づいてバルブ開度を制御し、チャンバ内の圧力を制御するようにした半導体製造装置における圧力制御異常検出装置に関し、特に、その圧力制御異常を圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動より判断して検出するようにした半導体製造装置における圧力制御異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来の半導体製造装置における圧力制御装置とそれを制御する主制御装置を示す図である。
図13において、圧力制御装置1は、主制御装置2の圧力設定部3からの圧力設定値に基づいてバルブ開度を制御するためのバルブ制御装置4を備えている。
このバルブ制御装置4は、圧力設定部3の出力側に接続されたバルブ開度制御部8と、バルブ開度制御部8の出力側に接続されたバルブ駆動部9とを備えている。
【0003】
また、圧力制御装置1は、バルブ駆動部9の出力側に接続されると共に、図示しないチャンバより真空ポンプへの配管13上に設けられ、この配管13を開閉するバルブ5と、配管13におけるバルブ5の下流側に設けられ、配管13内の圧力を検出し、その検出圧力をバルブ開度制御部8に出力するための圧力センサ7と、バルブ駆動部9の出力側に設けられ、バルブ5の開度を検出し、その検出開度をバルブ開度制御部8及び主制御装置側に出力するバルブ開度検出部6とを備えている。
なお、これらバルブ5やバルブ開度検出部6等は圧力制御バルブAPC(エア・プレッサ・コントローラ)で構成されている。
【0004】
主制御装置2はバルブ開度制御部8に圧力設定値を出力するための圧力設定部3と、この圧力設定部3及びバルブ開度検出部6の出力側が接続され、これらの出力データをグラフや数値を用いて表示するためのデータ表示部10aを備えた表示部10とを備えている。この表示部10はモニタ画面で構成されている。
【0005】
以上の構成において、バルブ制御装置4は圧力設定部3からの圧力設定値に基づいて、チャンバ圧力が所望圧力となるように、圧力センサ7からの検出圧力値とバルブ開度検出部6からの開度を参照しつつバルブ5の開度を制御する。
また、表示部10は圧力設定部3からの圧力設定値及びバルブ開度検出部6からのバルブ開度データを時間と共に表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体製造装置における圧力制御装置や主制御装置は以上のように構成されているため、半導体製造装置の圧力制御異常を自動検出することはできず、圧力制御異常の発生はデータ表示部10aのグラフや数値、あるいは図示しないロギングデータの参照によりユーザが個別に判断する以外に認識できなかった。
このため圧力制御異常の発生の判断を誤ったり、見逃したりする場合も生じ、このような場合は大量のウエハを廃棄しなければならないと共に、それまでの種々の工程も無駄となり、歩留まり率が増大し、半導体の製造コストが増大する要因ともなっている。
【0007】
また、このような場合において、圧力制御異常の原因追及となると、多量のデータを分析することによって行わなければならず、その原因解明には、多大な時間と労力を必要とする、そのため、従来、このような圧力制御異常を生じた圧力制御装置は、調整や洗浄、一部部品の交換等により修理されるべきものであっても、装置全体を交換するようにしており、やはり製造コストの増大を招く原因となっている。
【0008】
そこで、この発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、半導体製造装置の圧力制御異常を自動認識できると共に、その原因も追及でき、もって圧力制御異常の発生の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解消することができ、さらにそのメンテナンスも容易にできる半導体製造装置における圧力制御異常検出装置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明は、圧力設定値に基づいてバルブ開度を制御し、チャンバ内の圧力を制御するようにした半導体製造装置における圧力制御異常検出装置であって、前記バルブ開度を検出するバルブ開度検出手段と、前記バルブ開度検出手段により検出されたバルブ開度と前記圧力設定値とに基づいて、圧力設定状態に対する前記バルブ開度の挙動を判断することで、圧力制御異常を検出する圧力制御異常検出手段とを備えたものである。
【0010】
この発明の実施の形態では、所望の圧力を設定するための圧力設定部3と、圧力設定部3からの圧力設定値に対してバルブ5の開度を制御するためのバルブ制御装置4と、バルブ5の開度を検出するためのバルブ開度検出部6と、圧力設定部3の圧力設定状態である、設定圧力増大時、設定圧力減少時、もしくは設定圧力一定時のバルブ5の挙動を、バルブ開度検出部6の検出開度に基づいて検出し、その挙動を判断することで、異常を判断するようにしている。
【0011】
そして、このような構成によれば、半導体製造装置の圧力制御異常を自動認識でき、もって圧力制御異常発生の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解消することができる。
【0012】
また、この発明は、前記圧力制御異常検出手段に、前記バルブ開度の挙動に基づいて、圧力制御異常原因をさらに判定する圧力制御異常原因判定手段をさらに備えたものである。
【0013】
この発明の実施の形態においては、バルブ開度の種々の挙動パターンと、それらに対する故障原因を予め定めておき、検出された挙動パターンにしたがって、圧力制御異常原因を判定するようにしている。
【0014】
そして、このような構成によれば、圧力制御異常がその原因と共に検出されるので、圧力制御装置のメンテナンスも容易にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る半導体製造装置における圧力制御異常検出装置を示すブロック図である。
【0016】
図1において、圧力制御異常検出装置は、圧力制御装置1Aと主制御装置2Aとから構成される。
圧力制御装置1Aは、主制御装置2Aの圧力設定部3からの圧力設定値に基づいてバルブ開度を制御するためのバルブ制御装置4を備えている。このバルブ制御装置4は、圧力設定部3の出力側に接続されたバルブ開度制御部8と、バルブ開度制御部8の出力側に接続されたバルブ駆動部9とを備えている。
【0017】
また、圧力制御装置1Aは、バルブ駆動部9の出力側に接続されると共に、図示しないチャンバより真空ポンプへの配管13上に設けられ、この配管13を開閉するバルブ5と、配管13におけるバルブ5の下流側に設けられ、配管13内の圧力を検出し、その検出圧力をバルブ開度制御部8に出力するための圧力センサ7と、バルブ駆動部9の出力側に設けられ、バルブ5の開度を検出し、その検出開度をバルブ開度制御部8及び主制御装置側に出力するバルブ開度検出部6とを備えている。
なお、バルブ5は例えば従来と同様に、圧力制御バルブAPCを用いて構成することができる。
【0018】
主制御装置2Aはバルブ開度制御部8に圧力設定値を出力するための圧力設定部3と、この圧力設定部3及びバルブ開度検出部6の出力側が接続され、これらの出力値をサンプリング取得して、後述するように圧力制御装置1A等の異常を検出すると共に、その原因を判定する圧力制御装置の異常検出・原因判定部12と、この異常検出・原因判定部12の出力側に接続された表示部11とを備えている。
【0019】
表示部11は、異常検出・判定部12の出力に基づいて、異常が発生した場合にその異常発生と、異常原因を表示する異常表示部11bと、従来と同様に開度データや圧力設定値に関するデータをグラフや数値を用いて表示するためのデータ表示部11aとを備えている。
【0020】
以上の構成において、バルブ制御装置4は圧力設定部3からの圧力設定値に基づいて、チャンバ圧力が所望圧力となるように、圧力センサ7からの検出圧力値とバルブ開度検出部6からの開度を参照しつつバルブ5の開度を制御する。
このバルブ開度の制御においては、圧力設定部3からの圧力設定値に基づいてバルブ5の開度がバルブ駆動部9により作動されるわけであるが、この圧力制御装置に何らかの異常が発生した場合は、このバルブ開度が正常時と異なった挙動を示すようになる。さらに、この挙動は圧力制御異常となる原因により異なる挙動を示す。したがって、この挙動パターンを予め記憶しておき、得られたバルブ開度の挙動がこれらパターンのどれに該当するかを対応させることにより、圧力制御異常を検出できると共に、その原因も認識することができる。
なお、種々の挙動パターンは、例えば装置の設定時等に予め実験的に求めておくようにすることができる。
【0021】
図2は圧力制御装置の異常検出・原因判定部の一例を示すブロック図である。
異常検出・原因判定部12は、圧力設定部3とバルブ開度検出部6の出力側に接続され、これらより出力されるデータをサンプリングするデータサンプリング部12aと、バルブ開度の種々の挙動パターンを記憶した挙動パターン記憶部12cと、これら挙動パターン記憶部12cおよびデータサンプリング部12aに接続され、データサンプリング部12aによりサンプリング計測された挙動パターンが記憶部12cに記憶された挙動パターンのいずれに対応するかを判定する挙動パターン対応付部12bと、挙動パターンに対応可能に種々の異常原因を記憶した異常原因記憶部12eと、これら異常原因記憶部12eと挙動パターン対応付部12bに接続され、挙動パターン対応付部12bで判定された挙動パターンに対応する異常原因を異常原因記憶部12eから検索し、その検索結果を表示部11に出力する異常原因検索部12dとを備えて構成されている。
【0022】
図6乃至図12は種々の圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動の例(挙動パターン)を示すタイムチャートであり、(a)は圧力設定状態を示し、(b)はそれに対するバルブ開度の挙動を示している。
図6は設定圧力値をある時刻において増大させた場合のバルブ開度の挙動を示すもので、図6は圧力制御に異常が無い正常時の挙動を示すものである。この図より明らかなように、正常時には圧力設定の変更(増大変更)があるとほぼ同時にバルブ開度も変更(開度の増大変更)されていることが分かる。
図7は図6(b)のようなバルブ開度の挙動について、その開度をサンプリング取得するサンプリング例を示すものであり、この発明の実施の形態ではサンプリング周期をTとしている。
【0023】
図8は圧力制御異常の例として、バルブ開度が圧力設定増大に対して変更されない挙動パターンを示している。この場合は、制御装置の故障(制御不良)や機械的な故障が原因として考えられる。
【0024】
図9は圧力制御異常の例として、バルブ開度が圧力設定増大に対して小さくなって、バルブ開度が正常時と逆方向に変更される挙動パターンを示している。この場合は、制御装置の故障や、電気回路の故障(断線や短絡)等の電気的不要が原因として考えられる。
【0025】
図10は圧力制御異常の例として、バルブ開度が圧力設定増大に対してゆるやかな速度で増大する挙動パターンを示している。この場合は、制御装置の故障、バルブのモータ異常、機械的故障等が考えられる。
【0026】
図11は圧力制御異常の例として、圧力設定に変更がない場合(圧力設定値が一定の場合)にバルブ開度が周期的にドリフトする挙動パターンを示している。この場合は、制御不良や真空ポンプのモータ異常等が考えられる。
【0027】
図12は圧力制御異常の例として、設定圧力を僅かに減少させた場合にバルブ開度が0%となる飽和異常動作例を示している。この場合は、制御不良や電気的不良が考えられる。
【0028】
以上に示されたバルブの挙動パターンは一例であり、これら挙動パターン、あるいはその一部を利用して、圧力制御装置の異常検出・原因判定部12は圧力制御装置の異常検出及びその原因を判定する。
以下、図3乃至図6を用いて圧力制御装置の異常検出・原因判定部12の動作について説明する。
【0029】
図3は、主に設定圧力を増大(圧力増大設定)した場合における圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動パターンより、異常検出等を行うようにしたフローチャートを示している。
まず、ステップS1において、圧力制御状態にあるか否かが判定され、制御状態にある場合はステップS2に進む。ステップS2では圧力設定(設定圧力)に変更があるか否かが判定され、変更がある場合はステップS3に進む。一方、圧力設定に変更がないと判定された場合(圧力設定一定の場合)は、図5において後述するステップS31に進む。
【0030】
ステップS3においては、上記変更が圧力増大による変更か否かが判定され、圧力増大設定(圧力増大)の場合はステップS4に進む。一方、圧力増大設定でない場合(圧力減少設定の場合)は、図4において後述するステップS21に進む。
【0031】
ステップS4においては、バルブ開度のサンプリング計測が所定時間にわたって行われる。ステップS5では、サンプリング計測の結果、バルブ開度に変化があるか否かが判定され、開度に変化がある場合は、ステップS6に進み開度が増大されているか否かが判定される、増大されていると判定された場合はステップS7に進みバルブ動作が緩慢(ゆるやか)であるか否かが判定される。そして動作が緩慢であると判定された場合はステップS8において、「制御不良」、「バルブモータの異常」、「機械的故障」のモニタ表示(異常原因表示)が「異常」表示と共に行われて処理を終了する。
【0032】
一方、ステップS5において、バルブ開度に変化がないと判定された場合は、ステップS9に進み、「制御不良」、「機械的故障」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
また、ステップS6において、バルブ開度が増大していない(減少している)と判定された場合は、バルブが逆方向に駆動されているとして、ステップS10において「制御不良」、「電気的不良」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
そして、ステップS7においてバルブ動作が緩慢でないと判定された場合は、ステップS11において圧力制御が正常なものと判定されステップS1に戻る。
【0033】
次に、上述のステップS3において、判定が否定的(圧力減少設定)であった場合の動作について、図4に従って説明する。図4は主に設定圧力を減少した場合における圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動パターンより、異常検出等を行うようにしたフローチャートを示している。
【0034】
まず、ステップS21においてバルブ開度のサンプリング計測を所定時間にわたって行い、その後ステップS22に進む。ステップS22では、バルブ開度に変化があるか否かが判定され、変化があると判定された場合はステップS23に進み、ここでバルブ開度が減少されているか否かが判定される。バルブ開度が減少されていると判定された場合はステップS24に進み、バルブ動作が緩慢であるか否かが判定される。そして、バルブ動作が緩慢であると判定された場合は、ステップS25において、「制御不良」、「バルブモータ異常」、「機械的故障」などのモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0035】
一方、ステップS24において、バルブ動作が緩慢でないと判定された場合はステップS28に進み、正常判定がなされステップS1(図3)に戻る。
また、ステップS22において、バルブ開度に変化がないと判定された場合はステップS26に進み「制御不良」、「機械的故障」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
さらに、ステップS23において、バルブ開度が減少でないと判定された場合はバルブが逆方向に駆動されているとして、ステップS27において「制御不良」、「電気的不良」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0036】
次に、上述のステップS2において、判定が否定的(圧力設定変更なし、すなわち設定圧力値一定)であった場合の動作について、図5に従って説明する。図5は主に設定圧力を一定とした場合における圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動パターンより、異常検出等を行うようにしたフローチャートを示している。
【0037】
まず、ステップS31においてバルブ開度のサンプリング計測を行う。ステップS32において、バルブ開度にドリフトがあるか否かが判定され、ドリフトがあると判定された場合はステップS33において「制御不良」、「真空ポンプのモータ異常」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0038】
ステップS32において、バルブ開度にドリフトがないと判定された場合は、ステップS34に進み、バルブ開度が減少しているか否かが判定され、減少していると判定された場合は、ステップS35において「圧力センサの不良」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0039】
ステップS34において、バルブ開度が減少していないと判定された場合は、ステップS36に進み、バルブ開度が増大しているか否かが判定され、増大していると判定された場合は、ステップS37において「バルブの詰まり」、「真空ポンプのへたり」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0040】
ステップS36において、バルブ開度が増大していないと判定された場合は、ステップS38に進み、バルブ開度がランダム変化しているか否かが判定され、ランダム変化していると判定された場合は、ステップS39において「制御不良」、「圧力センサ不良」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0041】
ステップS38において、バルブ開度がランダム変化していないと判定された場合は、ステップS40に進み、バルブ開度が全開のままか否かが判定され、全開のままであると判定された場合は、ステップS41において「真空ポンプのへたり」、「バルブの機械的故障」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0042】
ステップS40において、バルブ開度が全開のままでないと判定された場合は、ステップS42に進み、バルブ開度が閉じたままか否かが判定され、閉じたままであると判定された場合は、ステップS43において「バルブの機械的故障」のモニタ表示が「異常」表示とともに行われて処理を終了する。
【0043】
一方ステップS42において、バルブ開度が閉じたままでないと判定された場合は、他に異常要素がないとして、ステップ44において正常判定が行われてステップS1(図3)に戻る。
【0044】
以上に説明したように、この発明の実施の形態によれば、バルブ開度の挙動パターンにより、圧力制御異常の検出とともに異常原因を認識することができ、半導体製造装置の圧力制御異常を自動認識できると共に、その原因も追及でき、もって圧力制御異常の発生の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解消することができ、さらにそのメンテナンスが容易となる。
【0045】
なお、実施の形態はこの発明の一例を示すものであり、例えば図3乃至図5に示したフローチャートにはバルブ開度のさらに細かな異常挙動パターンを組み合わせることもできる。例えば図12に示した挙動パターンについての取り扱いは、図4に示したフローチャートにおいて省略したが、図4においてこの異常挙動パターンを考慮する場合は、例えばステップS24とステップS28の間に図12に示したような挙動を判定するステップとそれに対応する表示ステップを設けるようにすれば良いことは明白である。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、この発明によれば、圧力設定状態に対するバルブ開度の挙動に基づいて、半導体製造装置の圧力制御異常、およびその原因を表示することができるようにしたので、半導体製造装置の圧力制御異常を自動認識できると共に、その原因も追及でき、もって圧力制御異常の発生の判断を誤ったり、見逃したりする恐れを解消することができると共に、そのメンテナンスも容易にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る半導体製造装置の圧力制御異常検出装置を示すブロック図である。
【図2】圧力制御装置の異常検出・原因判定部を示すブロック図である。
【図3】実施の形態における圧力増大設定変更した場合の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態における圧力減少設定変更した場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態における圧力設定変更しない場合の動作を示すフローチャートである。
【図6】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図7】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図8】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図9】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図10】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図11】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図12】バルブ開度の挙動パターンの一例を示すタイムチャートである。
【図13】従来の半導体製造装置における圧力制御装置と主制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1A 圧力制御装置
2A 主制御装置
3 圧力設定部
4 バルブ制御部
5 バルブ
6 バルブ開度検出部
7 圧力センサ
8 バルブ開度制御部
9 バルブ駆動部
11 表示部
11b 異常表示部
12 圧力制御装置の異常検出・原因判定部
12a データサンプリング部
12b 挙動パターン対応付部
12c 挙動パターン記憶部
12d 異常原因検索部
12e 異常原因記憶部

Claims (11)

  1. チャンバと該チャンバを排気する真空ポンプの間の配管にバルブを設け、圧力設定値に基づいて該バルブのバルブ開度を制御し、前記チャンバ内の圧力を制御するようにした半導体制御装置における圧力制御異常検出方法であって、
    前記バルブのバルブ開度を検出し、該検出されたバルブ開度と前記圧力設定値を所定の時間間隔でサンプリングすることでバルブの挙動パターンを取得し、予め記憶された少なくとも一つの挙動パターンとを対応付け、前記対応付けられた挙動パターンに対応する異常原因を予め記憶された少なくとも一つの異常原因の中から検索することにより、前記圧力制御異常を検出することを特徴とする半導体製造装置における圧力制御異常検出方法。
  2. チャンバと該チャンバを排気する真空ポンプの間の配管にバルブを設け、圧力設定値に基づいて該バルブのバルブ開度を制御し、前記チャンバ内の圧力を制御するようにした半導体製造装置における異常表示方法であって、
    前記バルブ開度を検出し、該検出されたバルブ開度と前記圧力設定値を所定の時間間隔でサンプリングすることで挙動パターンを取得し、予め記憶された少なくとも一つの挙動パターンとを対応付け、前記対応付けられた挙動パターンに対応する異常原因を予め記憶された少なくとも一つの異常原因の中から検索して前記圧力制御異常を検出し、前記圧力制御異常が発生したことを表示すると共に、前記異常原因を表示することを特徴とする半導体製造装置における異常表示方法。
  3. チャンバと該チャンバを排気する真空ポンプの間の配管にバルブを設け、圧力設定値に基づいて該バルブのバルブ開度を制御し、前記チャンバ内の圧力を制御するようにした半導体製造装置であって、
    前記バルブが設けられる前記配管の圧力を検出する圧力センサと、
    前記バルブのバルブ開度を検出するバルブ開度検出手段と、
    前記バルブ開度を制御し前記圧力を前記圧力設定値に制御するバルブ制御手段と、
    を備える圧力制御装置と、
    前記圧力設定値を設定するための圧力設定手段と、
    前記圧力設定手段と前記バルブ開度検出手段の出力側に接続され、前記圧力制御装置の異常を検出し、該異常の原因である異常原因を判定する異常検出原因判定手段と、
    前記異常検出原因判定手段の出力側に接続される表示手段と、
    を備える主制御装置と、
    を備えた半導体製造装置。
  4. 前記異常検出原因判定手段は、
    前記バルブ開度と前記圧力設定値を取得するサンプリング部と、
    前記バルブ開度の少なくとも一つのパターンを記憶した挙動パターン記憶部と、
    サンプリング計測された挙動パターンと記憶された挙動パターンに対応付ける対応付け部と、
    前記挙動パターンに対応する少なくとも一つの異常原因を記憶した異常原因記憶部と、
    前記対応付け部で対応付けられた挙動パターンに対応する異常原因を前記異常原因記憶部から検索し、該検索の結果を前記表示手段に出力する異常原因探索部と、
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の半導体製造装置。
  5. 前記異常検出原因判定手段は、
    前記バルブ開度と前記圧力設定値を取得するサンプリング部と、
    前記バルブ開度の少なくとも一つのパターンを記憶した挙動パターン記憶部と、
    サンプリング計測された挙動パターンと記憶された挙動パターンに対応付ける対応付け部と、
    前記挙動パターンに対応する少なくとも一つの異常原因を記憶した異常原因記憶部と、
    前記対応付け部で対応付けられた挙動パターンに対応する異常原因を前記異常原因記憶部から検索し、該検索の結果を前記表示手段に出力する異常原因探索部と、を備え、
    前記圧力設定手段の圧力設定値に応じた前記バルブの挙動を前記バルブ開度に基づいて検出し、前記バルブ開度のデータを所定の時間間隔でサンプリングすることで挙動パターンを取得し、予め記憶された少なくとも一つの挙動パターンとを対応付け、前記付けられた挙動パターンに対応する異常原因を少なくとも一つ記憶された異常原因から検索することにより、圧力制御異常を検出することを特徴とする請求項3記載の半導体製造装置。
  6. 前記異常検出原因判定手段は、前記圧力設定値が一定である場合において、前記バルブ開度のドリフトが生じているかどうか、前記バルブ開度にランダム変化があるかどうか、前記バルブ開度の減少または増大があるかどうか、前記バルブ開度が全開または全閉であるかどうかのうち少なくとも2以上のバルブ開度の挙動に応じて判断し、前記圧力制御異常を検出することを特徴とする請求項5記載の半導体製造装置。
  7. 前記異常検出原因判定手段は、前記圧力設定値が変更される場合において、前記バルブ開度に変化があるかどうか、前記バルブ開度が増大したかどうか、バルブ動作が緩慢かどうかのうち少なくとも2以上のバルブの挙動を判断することで、前記圧力制御異常を検出することを特徴とする請求項5記載の半導体製造装置。
  8. 前記表示手段は、前記圧力制御異常が発生したことを表示すると共に前記異常原因を表示することを特徴とする請求項3記載の半導体製造装置。
  9. 前記表示手段は、前記圧力制御異常が検出された場合、前記異常原因として、
    前記バルブ開度のドリフトが生じている場合、制御不良、および真空ポンプのモータ異常のうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度が減少している場合、流量センサ不良と表示し、
    前記バルブ開度が増大している場合、バルブの詰まり、および真空ポンプのへたりのうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度がランダム変化している場合、制御不良、および流量センサ不良のうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度が全開のままの場合、真空ポンプのへたり、およびバルブの機械的故障のうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度が全閉のままの場合、バルブの機械的故障と表示することを特徴とする請求項8記載の半導体製造装置。
  10. 前記表示手段は、前記圧力制御異常が検出された場合、前記異常原因として、
    前記バルブ動作が緩慢である場合、制御不良、バルブモータの異常、および機械的故障のうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度に変化がない場合、制御不良、および機械的故障のうち少なくとも一つであると表示し、
    前記バルブ開度が増大している場合、制御不良、および電気的不良のうち少なくとも一つであると表示することを特徴とする請求項8記載の半導体製造装置。
  11. 前記バルブとは、エア・プレッサ・コントローラに用いられるバルブであることを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の半導体製造装置。
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