JP4286026B2 - ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット - Google Patents

ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット Download PDF

Info

Publication number
JP4286026B2
JP4286026B2 JP2003056286A JP2003056286A JP4286026B2 JP 4286026 B2 JP4286026 B2 JP 4286026B2 JP 2003056286 A JP2003056286 A JP 2003056286A JP 2003056286 A JP2003056286 A JP 2003056286A JP 4286026 B2 JP4286026 B2 JP 4286026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf club
club shaft
shaft
primary resonance
sum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003056286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004261465A (ja
JP2004261465A5 (ja
Inventor
享之 白石
正見 大串
一則 小野
昌彦 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2003056286A priority Critical patent/JP4286026B2/ja
Publication of JP2004261465A publication Critical patent/JP2004261465A/ja
Publication of JP2004261465A5 publication Critical patent/JP2004261465A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4286026B2 publication Critical patent/JP4286026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、番手またはロフト角度が異なる複数本のゴルフクラブをセットとして供給するゴルフクラブセット、および適用すべきゴルフクラブの番手またはゴルフクラブシャフトの長さが互いに異なる複数本のゴルフクラブシャフトをセットとして供給するゴルフクラブシャフトセットに関し、特に、少なくとも3本のゴルフクラブにおけるゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和を番手またはロフト角度に対応させたゴルフクラブセット、および少なくとも3本のゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和を適用すべき番手またはゴルフクラブシャフトの長さ(シャフト長さ)に対応させたゴルフクラブシャフトセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルファは、より良いゴルフプレイをするために技術を向上させようとする一方、より良いスコアを得るために、より良い性能のゴルフクラブを求める。そのため、ゴルフクラブは常により良い性能が求められている。より良い性能とは、例えば飛距離が出るということ、打ち易いこと、または飛距離の調整がし易いことである。
【0003】
ところで、ゴルフは、ゴルフクラブのクラブ長さまたはロフト角度の異なる14本のゴルフクラブを限度として複数本のゴルフクラブを揃えて競技を行うものである。
例えば、1番、3番、5番ウッド等のウッド系ゴルフクラブと、3〜9番のアイアンと、ピッチングウェッジ、サンドウェッジまたはパター等とを揃え、ピンまでの距離に応じてゴルフクラブを適宜選択して打球する。
特に、アイアンの場合、ゴルフボールをピンの周りに正確にショットするために、アイアンの番手によって飛距離が精度良く打ち分けられることが望まれている。
従来より、アイアンについては、後述する方法によってアイアンのゴルフクラブシャフトの振動数を測定し、この振動数によって、アイアンの番手が調和したゴルフクラブセットを提供することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、従来のアイアンのゴルフクラブシャフトの振動数の測定方法について説明する。
先ず、ゴルフクラブのグリップ部を固定把持し、ゴルフクラブヘッドの装着されている先端部を自由端として振動させ、振動によってゴルフクラブシャフトの先端部分が光電管を横切る回数を計数し、1分当たりの横切る回数から振動数を求める。また、ゴルフクラブシャフト単体のグリップの装着される後端部を固定把持し、ゴルフクラブヘッドの装着される先端部に数100gの重りを取り付けて自由端として振動させ、この振動によってゴルフクラブシャフトの先端部が光電管を横切る回数を測り、1分当たりの横切る回数から振動数を求めることもできる。
【0005】
また、上記方法で計測される振動数は、ゴルフクラブシャフトの素材や形状に基づくゴルフクラブシャフトの剛性が高いものほど高く、低いものほど低くなっているため、一般にゴルファが打球時に感じるゴルフクラブシャフトの硬さを表す指標となっている。したがって、上記方法で計測される振動数をアイアンの番手に調和させることで、すなわち、ゴルフクラブの番手に線形的に比例して振動数が上昇するようにゴルフクラブを構成することで、ゴルフクラブシャフトの硬さが調和したアイアンのゴルフクラブセットを提供することができるとされている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭52−126321号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ゴルフクラブシャフトは、概して、ゴルフクラブが装着される先端部からグリップが装着される後端部へ行くほど径が太くなりゴルフクラブシャフト自体の剛性が高くなっているが、手元調子、中調子、先調子といわれるように、シャフト剛性を部分的に変えてゴルフスウィング中のゴルフクラブシャフトの撓りを変化させ、ゴルフボールのインパクト時のゴルフクラブヘッドのフェース面の向きを微妙に変えて、打球の弾道の調整を行なうことができる。
【0008】
このような先調子や手元調子のゴルフクラブシャフトをひとまとめにして、ゴルフクラブシャフトの硬さを上記振動数を計測することによって評価すると、実際に、ゴルファが感じるゴルフクラブシャフトの硬さと一致しない場合が多いのが現状である。
この場合、ゴルファが感じるゴルフクラブシャフトの硬さと一致しないゴルフクラブを複数本そろえたゴルフクラブセットでは、例えば、6番アイアンに比べて5番アイアンのゴルフクラブシャフトの硬さが硬く感じられ、さらに、4番アイアンのゴルフクラブシャフトの硬さとの差がますます大きく感じられ、すなわち、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さの調和が崩れる。このため、ゴルファに無用な心理的負担を与えて正確なショットができないといった不都合が生じる。したがって、このようなゴルフクラブセットは、番手に応じた機能が十分に発揮できないといった違和感、さらには不信感をゴルファに与え易い。
【0009】
また、予め適用すべきゴルフクラブの番手が設定され、上記振動数がこの番手の順番に対応して調和されているゴルフクラブシャフトセットを用いてゴルフクラブセットを作製した場合においても、同様の問題が発生する。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、ゴルファが感じるゴルフクラブシャフトの硬さを適切に表す指標を用いて、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さについて調和のとれた、違和感および不信感を与えないゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ロフト角度が互いに異なる複数本のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットであって、前記複数本のゴルフクラブのうち、少なくとも3本のゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドが取り付けられるゴルフクラブシャフトの先端部を固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を固定した状態で前記先端部を振動させた際の1次共振周波数との和が、前記ゴルフクラブの番手の順番および前記ゴルフクラブヘッドのロフト角度の少なくとも一方に対応して設定されていることを特徴とするゴルフクラブセットを提供する。
【0012】
ここで、前記1次共振周波数の和は、前記ゴルフクラブの番手の順番および前記ゴルフクラブヘッドのロフト角度の少なくとも一方に対応して略線形的に増加または減少するように設定されているのが好ましい。なお、本発明において、略線形とは、線形であること、または後述する推定誤差が所定の範囲にあることをいう。
【0013】
また、ロフト角度が16°〜41°である少なくとも3本のゴルフクラブからなる群を有し、前記群のすべてのゴルフクラブを最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、この番号に対応するゴルフクラブにおける前記1次共振周波数の和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブについても0.5(Hz)以下であるのが好ましい。その際、前記番号の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、ゴルファのスイングのタイプにより分けることができ、例えば、2.0(Hz/番号)未満である。あるいは、2.0(Hz/番号)以上である。
【0014】
また、ロフト角度が16°〜41°である少なくとも3本のゴルフクラブからなる群を有し、前記群のすべてのゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのロフト角度と、このロフト角度に対応するゴルフクラブにおける前記1次共振周波数の和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブについても0.5(Hz)以下であるのも好ましい。その際、前記ロフト角度の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、ゴルファのスイングのタイプにより分けることができ、例えば、0.5(Hz/°)未満である。あるいは、0.5(Hz/°)以上である。
【0015】
また、前記ゴルフクラブシャフトは繊維強化複合材を用いて形成されるのが好ましい。
【0016】
また、本発明は、複数本のゴルフクラブシャフトからなるゴルフクラブシャフトセットであって、前記ゴルフクラブシャフトのそれぞれは、適用すべきゴルフクラブの番手、および、ゴルフクラブシャフトの長さの少なくとも一方が設定されており、前記複数本のゴルフクラブシャフトのうち、少なくとも3本のゴルフクラブシャフトは、前記ゴルフクラブシャフトの先端部を固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を固定した状態で前記先端部を振動させた際の1次共振周波数との和が、前記ゴルフクラブの番手の順番および前記ゴルフクラブシャフトの長さの少なくとも一方に対応して設定されていることを特徴とするゴルフクラブシャフトセットを提供する。
【0017】
ここで、前記1次共振周波数の和は、前記ゴルフクラブの番手の順番および前記ゴルフクラブシャフトの長さの少なくとも一方に対応して略線形的に増加または減少するように設定されているのが好ましい。なお、本発明において、略線形とは、線形であること、または後述する推定誤差が所定の範囲にあることをいう。
【0018】
また、前記複数本のゴルフクラブシャフトは、適用すべきゴルフクラブの番手が設定された少なくとも3本のゴルフクラブシャフトからなる群を有し、前記群のすべてのゴルフクラブシャフトを最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、この番号に対応するゴルフクラブシャフトにおける前記1次共振周波数の和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブシャフトについても0.5(Hz)以下であるのが好ましい。その際、前記番号の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、ゴルファのスイングのタイプによって分けることができ、例えば、2.0(Hz/番号)未満である。あるいは、2.0(Hz/番号)以上である。
【0019】
また、ゴルフクラブシャフトの長さが互いに異なる少なくとも3本のゴルフクラブシャフトからなる群を有し、前記群のすべてのゴルフクラブシャフトの長さと、このゴルフクラブシャフトの長さに対応する前記1次共振周波数の和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブシャフトについても0.5(Hz)以下であるのも好ましい。その際、前記ゴルフクラブシャフトの長さの変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、ゴルファのスイングのタイプによって分けることができ、例えば、−0.16(Hz/mm)より大きい。あるいは、−0.16(Hz/mm)以下である。
【0020】
また、前記ゴルフクラブシャフトはロフト角度が16°〜41°のゴルフクラブヘッドに装着されるものであり、前記番手の順番および前記ゴルフクラブシャフトの長さの順番の少なくとも一方と前記ロフト角度の大きさの順番とが対応しているのが好ましい。また、前記ゴルフクラブシャフトは繊維強化複合材により形成されるのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセットの実施形態について、添付の図面を基に詳細に説明する。
【0022】
図1は、横軸にゴルフクラブの番手またはゴルフクラブシャフトに適用すべき番手、ゴルフクラブヘッドのロフト角度、あるいは、ゴルフクラブシャフトの長さ(シャフト長さ)をとり、縦軸に後述する1次共振周波数の和をとって、上記番手、ロフト角度、およびゴルフクラブシャフトの長さと、1次共振周波数の和との関係を模式的に示すグラフである。
【0023】
本願発明者等は、鋭意実験研究した結果、ゴルフクラブセットにおいて、各番手間でのゴルフクラブシャフトの硬さの変化がばらつくと感ずるのは、図1に曲線Bで示すように、番手、ロフト角度、またはゴルフクラブシャフトの長さと、後述するゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和との関係が一定ではなく、線形性を満足しないことが原因であることを見出した。そこで、ゴルフクラブの特性値(番手、ロフト角度、およびゴルフクラブシャフトの長さなど)と1次共振周波数の和との関係を、図1に示す直線A(直線Aの傾き0も含む)、またはこの直線Aに対して所定の範囲となるようにすることにより、各番手間でのゴルフクラブシャフトの硬さの変化が略一定である(直線Aの傾き0の場合、硬さが一定である)とゴルファが感ずることを知見し、本発明に至っている。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係るゴルフクラブセットの一例であるゴルフクラブセット10を示す模式図である。
ゴルフクラブセット10は、3番アイアン(A3)から9番アイアン(A9)、及びピッチングウェッジ(AP)、アプローチウェッジ(AA)、サンドウェッジ(AS)までの各番手のアイアン(A3〜AS)10本によって構成される。各アイアンは、ゴルフクラブシャフト12の一端にグリップ14を有し、他端にゴルフクラブヘッド16を備える。ゴルフクラブヘッド16は、このヒール側で上方に向けられて突設されたホーゼル18にソケット20を介してゴルフクラブシャフト12に連結されている。
ここで、番手とは、主にロフト角度の異なったゴルフクラブをロフト角度の順番に並べることのできるように、各ゴルフクラブに付与した数字(自然数)、文字、または記号等によって表されたロフト角度の順番に関する識別情報の内容であり、各番手のロフト角度は、一定、または概ね一定の間隔で当業者によって適宜設定されている。また、番手が大きいとは、ロフト角度が大きい番手を指す。
【0025】
これらのアイアンA3〜ASのロフト角度θは、例えば、A3が21°、A4が24°、A5が27°、A6が30°、A7が34°、A8が38°、A9が42°、APが47°、AAが52°、ASが57°と番手が大きくなるにつれ、ロフト角度θが大きくなっている。そして、ロフト角度θが16°乃至41°の番手は、A3〜A8の6本の番手となっている。なお、アイアンA3〜ASのロフト角度は、A3からA6までは3°の刻み幅で大きくなり、A7からA9までは4°の刻み幅で大きくなり、APからASまでは5°の刻み幅で大きくなっているが、アイアンA3〜ASのロフト角度の刻み幅は、これに限定されず、3°または4°等の一定の刻み幅であってもよい。
また、グリップ14の端部からゴルフクラブヘッド16の下端までのゴルフクラブシャフトの長さは、番手が大きくなるにつれ次第に短くなっている。すなわち、番手が小さいものの方がゴルフクラブシャフト12の長さが長く、ロフト角度が小さくなっている。
【0026】
なお、本実施形態は、10本のアイアンをゴルフクラブセットとしたものであるが、本発明のゴルフクラブセットには、アイアンゴルフクラブセットのみならず、ウッドゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブセットとアイアンゴルフクラブセットの境界を取り払ったようなゴルフクラブセット、ロングアイアンに相当するもののみのゴルフクラブセット、また、ウッドゴルフクラブとアイアンゴルフクラブの中間的性能を備えてどちらにも分類しがたいいわゆるユーティリティゴルフクラブを含めたゴルフクラブセット等、ロフト角度θが異なる複数本のゴルフクラブによって構成されるものも含まれる。
【0027】
ここで、ロフト角度θは、図2中のアイアンA6について示されているように、シャフト軸Sとフェース面22との成す角度であり、図3に示されるようなロフト角度測定器30により測定される。
図3は、アイアンA6をロフト角度測定器30に取り付けた例を示し、図4は、図3中のゴルフクラブヘッド16の周辺を拡大して示している。
【0028】
ロフト角度θの測定は、ゴルフクラブ(アイアンA6)をロフト角度測定器30に取り付けた状態において、アイアンA6が基準面32に対してライ角度通りに設置するようにライ角度調整部33において取り付け角度が調整され、次いで、ロフト角度測定器30に取り付けられたゴルフクラブ(アイアンA6)は、ソール部34が基準面32に接するように、かつ、フェース角度調整具36の先端部36aにフェース面22が密着するように、すなわち、フェース角が0°になるように、ゴルフクラブ(アイアンA6)がチャック部38で固定される。
【0029】
ここで、ライ角度通りに設置とは、スコアライン35がフェース角度調整治具36の先端部36aと平行になるように設置することをいう。また、スコアラインが直線でない等、スコアラインによる判別が困難な場合、ソール部34が、図5のように、ソール部34のトウ側(T)とヒール側(H)の間で凸状に丸くなっている場合、基準面32とソール部34の間に生じる隙間がトウ側とヒール側で略等しくなるように設置することをいう。
さらに、ソール部34の凸状の部分が不明瞭であり、かつスコアラインが直線状でなく基準面32との平行が判別できない場合、ライ角度は、100−ゴルフクラブ長さ(インチ)の値として設定されてライ角度通りに設置される。例えば、36インチのゴルフクラブ長さの場合、ライ角度を64度(=100−36)とする。なお、ゴルフクラブ長さは、ゴルフクラブヘッドにおけるソール面とネック部の背部の接点からグリップエンド(キャップの丸みを含まない)までの長さであり、例えば、株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーII等の測定器を用いて、社団法人日本ゴルフ用品協会が基準とするトラディショナル・スタンダード測定法により測定される。
【0030】
その後、図6に示すように、ゴルフクラブヘッド16のフェース面22の基準面32に垂直に立てた分度器40を用いてロフト角度θが測定される。フェース面22が平面の場合、上記測定によってロフト角度θが得られるが、フェース面22が凸状に丸くなっている場合、図7に示すように、フェース面22の中点Mに分度器40の測定面が接するように当てて測定される。
ロフト角度θの測定は、上述のように、ゴルフクラブによって測定する他、ゴルフクラブヘッド単体にシャフトピンを差し込んで測定することも可能である。ゴルフクラブヘッド単体で測定して得られるロフト角度θの数値は、上述のゴルフクラブによって測定して得られるロフト角度θと実質的に同じである。
【0031】
このような測定器は、市販されている公知のものであればよく、例えば、高爾夫球頭測度台(昇峰企業社製)、ゴルフクラブアングル測定器(ゴルフギャレーヂ社製)およびゴルフクラブゲージ(Golfsmith社製)等が例示される。
【0032】
こうして測定される上記ゴルフクラブセット10のA3〜ASの内、ロフト角度θが16°乃至41°の番手はA3〜A8であるが、ゴルフクラブヘッドのロフト角度θが16°乃至41°のすべての番手、すなわち、A3〜A8のゴルフクラブは、後述するように、番手に応じて1次共振周波数の和が調整されて設定されている。このように、1次共振周波数の和が設定されているのは、ロフト角度θが16°乃至41°の範囲にあるゴルフクラブは、特に飛距離が打ち分けられるように要求されるものであり、この飛距離の打ち分けの際にゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さを1次共振周波数の和によって、調整することができるからである。
【0033】
一方、ロフト角度θが16°未満のドライバー類、およびロフト角度θが41°を超えるウェッジ類は、ゴルフクラブセットの構成クラブとしてよりも、むしろ単品として購入する場合が多く、ゴルフクラブ供給メーカーも積極的に単品として販売していることからもわかるように、ロフト角度θが16°未満のゴルフクラブは、主にティーアップして打球して飛距離を稼ぐためのものであり、ゴルフクラブセット内において必ずしも飛距離が打ち分けられるように要求されるものではない。一方、ロフト角度θが41°を超えるゴルフクラブは、スイングの力を加減してグリーン上に確実に球をのせるためのコントロールされたアプローチショットに用いられることが多い。また、アプローチショットがし易いように主にソール部の形状またはフェースの輪郭形状等が改良されたもので、ゴルフクラブセット内において必ずしも飛距離が打ち分けられるように要求されるものではない。
【0034】
また、本発明において、ゴルフクラブセットを構成するゴルフクラブの構成本数は、少なくとも3本以上を必要とし、好ましくは、ロフト角度θが16°乃至41°の範囲に含まれるゴルフクラブが3本以上あることが好ましい。一方、構成本数の上限は、特に制限されないが、ゴルフの競技規則で定められている携帯するゴルフクラブの制限本数、14本以下であることが好ましい。
【0035】
このようなゴルフクラブセット10を構成する各ゴルフクラブは、ゴルフクラブの番手の順番に対応して、ゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和が設定されている。すなわち、1次共振周波数の和が、ゴルフクラブセット10のゴルフクラブの番手の順番に対応して略線形的に増加するか、または略線形的に減少するように設定されている。
【0036】
また、1次共振周波数の和の調整は、ゴルフクラブの番手の順番に対応して、略線形的に変化するように設定されている。より具体的にいうと、アイアンA3〜A8を、最小の番手から順番に1から始まる連続する番号(自然数X)で表し、すなわち、アイアンA3をX=1、アイアンA4をX=2、・・・、アイアンA8をX=6とし、一方、1次共振周波数をY(Hz)とした際、1次共振周波数Yが、直線上にプロットされるか、または、直線上にプロットされなくても、各ゴルフクラブの1次共振周波数を直線で回帰した場合、推定誤差が所定の範囲となるように設定される。ここで、1次共振周波数の和とは、ゴルフクラブヘッドが取り付けられるゴルフクラブシャフトの後端部を固定した状態でゴルフクラブシャフトの先端部を振動させた際の1次共振周波数Fb1と、先端部を固定した状態で後端部を振動させた際の1次共振周波数Ft1との和(Fb1+Ft1)である。
【0037】
なお、1次共振周波数Fb1,Ft1は、例えば下記方法で測定され、1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)が得られる。
図8は、本発明のゴルフクラブセットのゴルフクラブシャフトの共振周波数を測定する測定装置を示す模式図である。
図8に示すように、測定装置60は、ゴルフクラブのグリップまたはグリップ部を備えるゴルフクラブシャフト12の後端部、またはゴルフクラブヘッドが装着されるゴルフクラブシャフト12の先端部のいずれか一方の端部を固定して固定端とする固定治具42と、他方の端部を自由端とし、自由端近傍に貼付された加速度ピックアップ44と、加速度ピックアップ44に接続されたチャージアンプ46と、チャージアンプ46に接続されたFFTアナライザ48と、FFTアナライザ48にGPIBケーブル等を介して接続されたコンピュータ50とを有して構成される。図8では、ゴルフクラブシャフトの後端部を固定端とした場合が示されている。
【0038】
固定治具42によりゴルフクラブシャフト12の端を固定して共振周波数を測定する際、固定治具42によりゴルフクラブシャフト12を固定する固定長さは、178mmとするのが好ましい。すなわち、測定するゴルフクラブシャフト群の全てにおいて、後端部の長手方向における固定長さを、ゴルフクラブシャフト12の後端端部から178mmとして固定し、先端部を固定治具42に固定する場合には、先端部の長手方向における固定長さを、ゴルフクラブシャフト12の先端端部から178mmにして固定することが好ましい。
得られた1次共振周波数の数値には、絶対的な数値の有効性のみならず、相対的な数値にも有効性があり、ゴルフクラブシャフト群の硬さを比較等行なう場合において、各端部の固定長さを統一することが好ましい。なお、本実施形態においては、ゴルフクラブシャフト群における固定長さのばらつきは2mm以内、好ましくは1mm以内とする。
【0039】
また、固定長さとは、図9(a)に示すようにゴルフクラブシャフト12の端面24がゴルフクラブシャフト軸26に対して垂直であれば、端面24からチャック部42aの端部までの距離(Da)を表す。また、図9(b)に示すように端面24がゴルフクラブシャフト軸26に対して垂直でない場合は、端面24の最も張り出している位置からチャック部42aの端部までの距離(Db)を表す。
チャック部42aによる固定は、ゴルフクラブシャフト12を振動させても、がたつきがないように固定することが好ましい。ゴルフクラブシャフト12の固定は、例えば、万力による固定、ドリルチャックによる固定、または空気圧により挟み込む固定等が挙げられ、ゴルフクラブシャフト12の固定方法は、本発明では特に限定されない。
【0040】
なお、ゴルフクラブシャフト12の先端部とは、ゴルフクラブヘッド16が装着される端部であり、後端部とはグリップ又はグリップ部が設けられる端部である。図10に示すゴルフクラブにおいては、グリップ14を装着する端部を後端部101とし、ゴルフクラブヘッド16を装着する端部を先端部102としている。一般のゴルフクラブシャフト12においては、グリップ14を装着する後端部101の方がゴルフクラブヘッド16を装着する先端部102よりもゴルフクラブシャフト12の直径が大きいが、図11に示すゴルフクラブのように、ゴルフクラブヘッド16を装着する先端部102の方がグリップ14を装着する後端部101よりもゴルフクラブシャフト12の直径が大きいゴルフクラブもある。また、ゴルフクラブによっては図12に示すように、ゴルフクラブシャフト12の一部がグリップ部14aとなっているゴルフクラブもある。この場合は、グリップ部14aとなる端部を後端部101、ゴルフクラブヘッド16を装着する端部を先端部102とする。
【0041】
また、本発明における1次共振周波数は、ゴルフクラブシャフト12を単体によって測定することが好ましい。ゴルフクラブにて1次共振周波数を測定する場合に比べて、固定治具42へゴルフクラブシャフト12を固定する方が、グリップ14等の柔軟な間接部材がないため、より正確に測定できるからである。また、ゴルフクラブシャフト12を単体で測定し、ゴルフクラブヘッド16の質量等の特性を別個に調整した後、ゴルフクラブとして組み立てることによって、正確な特性が保証されたゴルフクラブを作製することができ、ゴルフクラブにて1次共振周波数を測定する場合よりも正確な特性を情報として提供することができる。
このように所定の1次共振周波数の和を持つゴルフクラブシャフトをゴルフクラブヘッドに装着することで、番手またはロフト角度の順番に対応して1次共振周波数の和が調整されたゴルフクラブセットが作製できる。
【0042】
また、本発明における1次共振周波数の測定は、図13に示すように、ゴルフクラブシャフト12の自由端に重量体52を装着してもよい。重量体52を装着すると共振周波数の数値は、重量体52を装着しないものより低くなる。しかしながら、数値は一定の相関関係をもって低くなるために、相対的な値としては有用である。重量体52は、ゴルフクラブシャフト12にしっかり装着することができるもので、形状としては主に円筒形、直方体、または多角柱等が考えられるが特に限定しない。また、重量体52の重心位置は、ゴルフクラブシャフト12の軸近傍にあることが好ましい。この重心位置は、ゴルフクラブシャフト12の固定状態において、ゴルフクラブシャフト12の軸から半径5mm以内の円柱内にあることが好ましい。また重量体52の質量は特に限定しないが、350g以下であることが好ましい。
【0043】
このような測定装置60では、ゴルフクラブシャフト12が片持ち梁になって、ゴルフクラブシャフト12の自由端となって振動する部分の加速度が計測され、チャージアンプ46を介してFFTアナライザ48で周波数分析が行われ、周波数分析結果がコンピュータ50に取り込まれることで、1次共振周波数が求められる。
なお、ゴルフクラブシャフト12の振動の計測では、自由端側を変位させた後自由減衰させた状態で行なわれ、加速度ピックアップ44で得られる加速度信号の時間波形からスペクトル波形が生成され、このスペクトル波形から1次共振周波数が求められるが、本発明においては、自由端のインパクト加振が行なわれ伝達関数が計測されることによって1次共振周波数が求められてもよい。更に、後述するように、1次共振周波数の測定においては、ベースバンド解析にて共振周波数を概略的に測定した後、ズーム解析にて正確な1次共振周波数を求めるようにしてもよく、この場合、加振器によりランダム振動をゴルフクラブシャフト12に与えて測定してもよい。
【0044】
図14(a)は、この測定装置60において、ゴルフクラブシャフト12の後端部101を固定端として2回計測した時のスペクトル波形を示している。1次共振周波数Fb1は、2回の計測共に23.0(Hz)であり、2次共振周波数Fb2は2回の計測共に117.25(Hz)である。図14(b)は、測定装置60において、ゴルフクラブシャフト12の先端部102を固定端として2回計測した時のスペクトル波形を示している。1次共振周波数Ft1は、2回の計測共に17.0(Hz)であり、2次共振周波数Ft2は128.75(Hz)、128.5(Hz)である。複数回共振周波数が計測され、異なる値を示す場合、平均値によって代表する。このように、繰り返し精度の高い、小数点2桁までの1次共振周波数を得ることができる。
また、ゴルフクラブシャフト12の後端部101を固定端とした時の1次共振周波数は、ゴルフクラブシャフト12の先端部102を固定端とした時の1次共振周波数と異なっているが、これは後述するように、ゴルフクラブシャフト12に長手方向の剛性分布があるためである。
【0045】
測定装置60では、ゴルフクラブシャフト12の後端部101を固定端として、または先端部102を固定端として、ゴルフクラブシャフト12の1次共振周波数Fb1,Ft1を求めることによって、より高いレベルでゴルフクラブシャフトの物性の管理を行なうことができる。
さらに、求められた1次共振周波数Fb1,Ft1から、コンピュータ50において、ゴルフクラブシャフト12の後端部101を固定した時の1共振周波数Fb1と先端部102を固定した時の1次の共振周波数Ft1との和が求められる。
【0046】
1次共振周波数Fb1と1次の共振周波数Ft1との和は、ゴルフクラブシャフトの先調子や手元調子といったゴルフクラブシャフトの多様な剛性分布の変化に影響されない、ゴルファが打球時に感じるゴルフクラブシャフトの硬さを示す指標となる。すなわち、この1次共振周波数の和は、ゴルフクラブシャフトの長手方向における多様な剛性分布の変化のために、後端部のみを固定して測定していた従来の光電管による振動数の測定方法ではゴルフクラブシャフトの硬さを評価できなかった問題を後述するように解決するものである。
ここで、ゴルフクラブシャフトの硬さとは、ゴルファが打球時に感じるゴルフクラブシャフトの撓りやすさを示すもので、撓りにくいものほど硬いと表現される。本発明の評価方法により得られた1次共振周波数の和の指標をゴルフクラブシャフト又はゴルフクラブの硬度、フレックス、強度、強さ、撓度、剛性等と称することは当業者が適宜選択することが可能であり、本発明に包含される。
【0047】
ここで、1次共振周波数Fb1と1次の共振周波数Ft1との和を求めるのは以下の理由による。
図15(a)〜(c)に示す例で説明すると、同じ長さ、同じ質量、同じ形状を持ち同じ剛性を有する3種類のゴルフクラブシャフトX、Y、Zがあり(図15(a)〜(c)では各ゴルフクラブシャフトを線で表している)、それぞれ後端部を固定して振動させたとき、ゴルフクラブシャフトXは図15(a)に示すように後端部近傍から変位する振動の形態、ゴルフクラブシャフトYは図15(b)に示すように、後端部と先端部の中間部分から先端部にかけて変位する振動の形態、ゴルフクラブシャフトZは図15(c)に示すように、先端部近傍で変位する振動の形態を示すものとする。
【0048】
これらのゴルフクラブシャフトX、Y、Zについて、後端部を固定して1次共振周波数を測定し、得られた1次共振周波数の数値をゴルフクラブシャフトX、Y、Zの順にx1、y1、z1とすると、x1<y1<z1となる。これは片持ち梁の共振周波数は、剛性の低い部分が自由端側にあるものほど1次共振周波数の数値が高くなる一般的な事実によるものである。
次に、これらのゴルフクラブシャフトX、Y、Zの先端部を固定して1次共振周波数を測定する。得られた1次共振周波数の数値を、ゴルフクラブシャフトX、Y、Zの順にx2、y2、z2とすると、後端部を固定した場合と異なって、x2>y2>z2となる。
【0049】
そこで、上記それぞれの1次共振周波数の数値の和をとると、x1+x2、y1+y2、z1+z2は、それぞれ略等しくなる。つまり、剛性の低い部分が先端部側にあるゴルフクラブシャフトの後端部を固定した際の1次共振周波数の数値は高く、先端部を固定した際の1次共振周波数の数値は低いが、両者の和をとることにより、平均化される。従って、1次共振周波数の数値の和(Fb1+Ft1)は、ゴルフクラブシャフトの長手方向における多様な剛性分布の変化によっても影響されないゴルフクラブシャフトの硬さを示す指標となる。
【0050】
本願発明者等は、1次共振周波数を測定することがゴルフクラブシャフトの硬さを評価するために重要であることを見出す際、鋭意検討の結果、上記メカニズムを見出して、後端部を固定して測定した1次共振周波数と、先端部を固定して測定した1次共振周波数の和をもって、ゴルフクラブシャフトの硬さの指標とすることを想到したものである。つまり、後端部を固定した1次共振周波数Fb1の測定と、先端部を固定した1次共振周波数Ft1の測定を行なって、2つの1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)を求めることによって、ゴルフクラブシャフトの長手方向における多様な剛性分布の変化によっても影響されない、ゴルファが打球時に感じるゴルフクラブシャフトの硬さを示す指標を見出したのである。
【0051】
本発明におけるゴルフクラブセットでは、繊維強化複合材製ゴルフクラブシャフトが特に好適に用いられる。繊維強化複合材製ゴルフクラブシャフトは、強化繊維の種類、配向方向を自由に選択できるため、ゴルフクラブシャフトの剛性分布を長手方向に渡って変化させるなどの設計自由度が、金属製のゴルフクラブシャフトのような単一素材から形成されたゴルフクラブシャフトよりも高い。1次共振周波数は、上述したようにゴルフクラブシャフトの剛性分布に依存するものであり、繊維強化複合材によって形成されたゴルフクラブシャフトにより構成されたゴルフクラブセットは、ゴルフクラブ間における1次共振周波数のばらつきが特に大きくなる。このため、1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)を管理することでゴルフクラブシャフトの硬さが調和したゴルフクラブヘッドを提供することができる。
【0052】
このような所望の1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)を持つゴルフクラブシャフトは、例えば、単体の長さが1000mmのゴルフクラブシャフトを所望の長さ、例えば960mmにカットしてゴルフクラブを組み立てる場合、ゴルフクラブシャフトの径が大きい後端部を40mmカットする場合と、ゴルフクラブシャフトの径が小さい先端部をカットする場合とでは、1次共振周波数の和が異なる。このことを利用して、ゴルフクラブシャフトのカットする位置と長さを定めて1次共振周波数の和を調整して作製される。あるいは、ゴルフクラブシャフトの設計段階から素材および形状からシャフト曲げ剛性等を設定して1次共振周波数の和を調整してもよい。
【0053】
本発明においては、上述したように、ゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和が、ゴルフクラブセット10のゴルフクラブの番手の順番に対応して略線形的に増加するか、または略線形的に減少するように設定されているが、ゴルフクラブセット10は、ロフト角度、またはゴルフクラブシャフトの長さに対応して、ゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和が略線形的に増加または減少しているものであってもよい。
【0054】
本発明においては、例えば、アイアン(ゴルフクラブ)A3〜A8を、最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、この番号に対応するアイアンA3〜A8におけるゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)との関係を、回帰直線で表した場合、この回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下、好ましくは0.3(Hz)以下、より好ましくは0.2(Hz)となるように、1次共振周波数を設定するのが好ましい。
ここで、回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下とは、ゴルフクラブの番手に応じて定まる番号(自然数)を回帰直線の関数に入力して計算される推定値と、このゴルフクラブの1次共振周波数の和との誤差が、絶対値で0.5(Hz)以下、すなわち、−0.5(Hz)以上+0.5(Hz)以下であることをいう。
回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下の場合、ゴルフクラブセット内の16°〜41°のロフト角度を有するゴルフクラブ全体にわたって、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さが調和する。一方、この推定誤差が0.5(Hz)を超えると、ゴルフクラブセットにおいて、後述するように、ゴルファの感じる番手間のゴルフクラブシャフトの硬さの変化が崩れる。
【0055】
この場合、番号の変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば、2.0(Hz/番号)未満とすることができる。この場合、好ましくは、0以上2.0(Hz/番号)未満、より好ましくは、0.4(Hz/番号)以上1.8(Hz/番号)以下とするのがよい。
このように、ゴルフクラブセットにおいて回帰直線の傾きを2.0(Hz/番号)未満とすると、ゴルフクラブヘッドのロフト角度が小さいゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが硬いと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほど力を入れてスイングして飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適である。
【0056】
また、番号の変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば、2.0(Hz/番号)以上とすることもできる。この場合、好ましくは、2.0(Hz/番号)以上4.0(Hz/番号)以下、より好ましくは、2.2(Hz/番号)以上3.6(Hz/番号)以下とするのがよい。
このように、ゴルフクラブセットにおいて回帰直線の傾きを2.0(Hz/番号)以上とすると、ゴルフクラブヘッドのロフト角度が小さいゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが柔らかいと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほどゴルフクラブシャフトの長さを利用してゆったりスイングする感覚で確実に番手相応の飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適である。
【0057】
また、本発明においては、ロフト角度θが16°〜41°のアイアン(ゴルフクラブ)A3〜A8を、このアイアンA3〜A8について、ロフト角度θに対応するアイアンA3〜A8におけるゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和(Ft1+Fb1)を回帰直線で表した場合、この回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下となるように、1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)を設定してもよい。
ここで、回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下とは、ゴルフクラブヘッドのロフト角度θを回帰直線の関数に入力して計算される推定値と、このゴルフクラブの1次共振周波数の和との誤差が、絶対値で0.5(Hz)以下、すなわち、−0.5(Hz)以上+0.5(Hz)以下であることをいう。
回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下の場合、ゴルフクラブセット内の16°〜41°のロフト角度を有するゴルフクラブ全体にわたって、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さが調和する。一方、この推定誤差が0.5(Hz)を超えると、ゴルフクラブセットにおいて、後述するように、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さの調和が崩れる。
【0058】
また、ロフト角度θの変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば、0.5(Hz/°)未満とすることができる。この場合、好ましくは、0以上0.5(Hz/°)未満、より好ましくは、0.1以上0.45(Hz/°)以下とするとよい。
このように、ゴルフクラブセットにおいて回帰直線の傾きを0.5(Hz/°)未満とすると、ゴルフクラブヘッドのロフト角度が小さいゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが硬いと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほど力を入れてスイングして飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適である。
【0059】
また、ロフト角度θの変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば0.5(Hz/°)以上とすることもできる。この場合、好ましくは、0.5(Hz/°)以上1.0(Hz/°)以下、より好ましくは、0.55(Hz/°)以上0.9(Hz/°)以下とするのがよい。
このように、ゴルフクラブセットにおいて、回帰直線の傾きが0.5(Hz/°)以上の場合、ゴルフクラブヘッドのロフト角度が小さいゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが柔らかいと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほどゴルフクラブシャフトの長さを利用してゆったりスイングする感覚で確実に番手相応の飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適である。
【0060】
さらに、本発明は、ゴルフクラブセット10に用いられるゴルフクラブシャフトセットが、予め下記のように1次共振周波数の和が設定されたものを提供する。
すなわち、適用すべきゴルフクラブの番手が設定されているゴルフクラブシャフトからなるゴルフクラブシャフトセットにおいて、ロフト角度が16°〜41°のゴルフクラブヘッドに装着されるものであり、1次共振周波数の和(Ft1+Fb1)が、番手の順番に対応して設定されている。
この場合、適用すべき番手のうち最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、この番号に対応するゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)との関係を、回帰直線で表した場合、この回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下、好ましくは0.3(Hz)以下、より好ましくは0.2(Hz)となるように、1次共振周波数の和が設定されているのが好ましい。
さらに、ゴルフクラブシャフトセットにおける各ゴルフクラブシャフトの適用すべき番手の順番と、装着すべきゴルフクラブヘッドのロフト角度の大きさの順番およびゴルフクラブシャフトの長さの順番とが対応しており、したがって、ゴルフクラブシャフトの1次共振周波数の和(Ft1+Fb1)の大きさの順番が、ロフト角度の順番およびゴルフクラブシャフトの長さの順番と対応した構成となっている。
【0061】
ここで、上記回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下とは、適用すべき番手に応じて定まる番号(自然数)を回帰直線の関数に入力して計算される推定値と、この1次共振周波数の和との誤差が、絶対値で0.5(Hz)以下、すなわち、−0.5(Hz)以上+0.5(Hz)以下であることをいう。
回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下の場合、ゴルフクラブセット内の16°〜41°のロフト角度を有するゴルフクラブ全体にわたって、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さが調和するが、一方、この推定誤差が0.5(Hz)を超えると、ゴルフクラブセットにおいて、後述するように、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さの調和が崩れる。
【0062】
この場合、番号の変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば2.0(Hz/番号)未満とすることができる。この場合、好ましくは、0以上2.0(Hz/番号)未満、より好ましくは、0.4(Hz/番号)以上1.8(Hz/番号)以下とするのがよい。
このように、ゴルフクラブシャフトセットの回帰直線の傾きを2.0(Hz/番号)未満とすると、ゴルフクラブシャフト毎に定まっている適用すべき番手のうち、番手の小さい(ロフト角度の小さい)ゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが硬いと感じられるゴルフクラブセットを提供することができる。したがって、このようなゴルフクラブシャフトセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほど力を入れてスイングして飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適に用いられる。
【0063】
また、番号の変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば2.0(Hz/番号)以上とすることもできる。この場合、好ましくは、2.0(Hz/番号)以上4.0(Hz/番号)以下、より好ましくは、2.2(Hz/番号)以上3.6(Hz/番号)以下とするのがよい。
このように、ゴルフクラブシャフトセットの回帰直線の傾きが2.0(Hz/番号)以上の場合、ゴルフクラブシャフト毎に定まっている適用すべき番手のうち、番手の小さい(ロフト角度の小さい)ゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが柔らかいと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブシャフトセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほどゴルフクラブシャフトの長さを利用してゆったりスイングする感覚で確実に番手相応の飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適に用いられる。
【0064】
また、本発明のゴルフクラブシャフトセットは、長さの異なるゴルフクラブシャフトからなるゴルフクラブシャフトセットにおいて、1次共振周波数の和(Ft1+Fb1)が、ゴルフクラブシャフトの長さに対応して設定されていてもよい。この場合、ゴルフクラブシャフトの長さと、対応するゴルフクラブシャフトにおける1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)との関係を、回帰直線で表した場合、この回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下、好ましくは0.3(Hz)以下、より好ましくは0.2(Hz)となるように、1次共振周波数の大きさが設定されているのが好ましい。
【0065】
ここで、回帰直線の推定誤差が0.5(Hz)以下とは、適用すべき番手に応じて定まる番号(自然数)を回帰直線の関数に入力して計算される推定値と、この1次共振周波数の和との誤差が、絶対値で0.5(Hz)以下、すなわち、−0.5(Hz)以上+0.5(Hz)以下であることをいう。
長さの長いゴルフクラブシャフトほど、番手の小さいゴルフクラブに用いられるため、回帰直線の推定誤差を0.5(Hz)以下とすると、ゴルフクラブセット内の16°〜41°のロフト角度を有するゴルフクラブ全体にわたって、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さが調和する。一方、この推定誤差が0.5(Hz)を超えると、ゴルフクラブセットにおいて、後述するように、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さの調和が崩れる。
【0066】
この場合、ゴルフクラブシャフトの長さの変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きは、例えば、−0.16(Hz/mm)より大きくすることができる。この場合、好ましくは、−0.16(Hz/mm)より大きく0以下、より好ましくは、−0.14(Hz/mm)以上−0.03(Hz/mm)以下とするとよい。
この場合、長さの長いゴルフクラブシャフトほど、番手の小さいゴルフクラブに用いられるため、ゴルフクラブシャフトセットの回帰直線の傾きを−0.16(Hz/mm)未満とすると、番手の小さい(ロフト角度の小さい)ゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが硬いと感じられるゴルフクラブセットを提供することができる。したがって、このようなゴルフクラブシャフトセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほど力を入れてスイングして飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適に用いられる。
【0067】
また、ゴルフクラブシャフトの長さの変化に対する1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きを、例えば−0.16(Hz/mm)以下とすることもできる。この場合、好ましくは、−0.32(Hz/mm)以上−0.16(Hz/mm)以下、より好ましくは、−0.29(Hz/mm)以上−0.18(Hz/mm)以下とするのがよい。
この場合、長さの長いゴルフクラブシャフトほど、番手の小さいゴルフクラブに用いられるため、ゴルフクラブシャフトセットの回帰直線の傾きを−0.16(Hz/mm)未満とすると、番手の小さい(ロフト角度の小さい)ゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトが柔らかいと感じられるゴルフクラブセットとなる。したがって、このようなゴルフクラブシャフトセットは、主に、ロフト角度が小さい番手ほどゴルフクラブシャフトの長さを利用してゆったりスイングする感覚で確実に番手相応の飛距離を得ようとするゴルファのタイプに好適に用いられる。
【0068】
このように、ゴルフクラブの番手、ロフト角度あるいはゴルフクラブシャフトの長さの変化に対応するゴルフクラブシャフトにおける1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)の変化である回帰直線の傾きが、ゴルファのスイングのタイプに分けて区別されているが、これはあくまでも一般的な傾向を示すものである。例えば、ロフト角度が小さい番手ほど、力を入れてスイングして飛距離を得ようとするゴルファであっても、番手の小さい(ロフト角度の小さい)ゴルフクラブにおいてゴルフクラブシャフトが柔らかいと感じられるゴルフクラブセットを選択し、ゴルフクラブシャフトの所望の撓りを得てスイングしてもよい。ゴルファとしては、自分の技術レベル、好みのゴルフクラブシャフトの撓り、フィーリング、好みのゴルフプレイにおける戦略、好みの打球感等により自分にとって好適なゴルフクラブセットを選択することができる。
【0069】
なお、本発明におけるゴルフクラブシャフトセットは、上述した繊維強化複合材を用いて形成されるゴルフクラブシャフトであるのが好ましく、ゴルフクラブセットとして組み立てられる前のゴルフクラブシャフトセットも含まれる。ゴルフクラブシャフトセットとは、複数本のゴルフクラブシャフトからなるものである。一般的には、複数本の長さが異なったゴルフクラブシャフトからなり、長さが長いゴルフクラブシャフトから順番にロフト角度の小さいゴルフクラブヘッドに装着されてゴルフクラブとなる。
このようなゴルフクラブシャフトセットにおけるゴルフクラブシャフトは、ロフト角度が16°〜41°のゴルフクラブヘッドに装着されるものであり、適用すべき番手の順番およびゴルフクラブシャフトの長さの順番の少なくとも一方とロフト角度の大きさの順番とが対応しているのが好ましい。
当業者は、ゴルフクラブを組立てる際に、ゴルフクラブシャフトセットの各ゴルフクラブシャフトを、そのままの長さで使用したり、適宜切断して使用したりすることが可能である。
【0070】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明する。
以下、下記表1〜14に示す実施例1〜12および比較例1、2として、ロフト角度が16°〜41°の範囲内に含まれるアイアン6本(ロフト角度が20°、24°、28°、32°、36°、40°)をアイアンの群として用いた。これらのアイアンについて、1次共振周波数を測定し、ゴルフクラブシャフトの硬さのフィーリングの評価を200人のゴルファによって行った。
【0071】
実施例1〜12、比較例1、2においては、アイアンについて、ロフト角度が同一の場合には、長さ、質量、および外径が同じゴルフクラブシャフトを用い、さらにグリップについても同じものを使用した。ロフト角度については、高爾夫球頭測度台(昇峰企業社製)を用いて測定している。
【0072】
1次共振周波数の測定は、実施例1〜12および比較例1、2のゴルフクラブセットのゴルフクラブシャフトの先端部または他端部を固定して、後述するベースバンド解析とズーム解析と併用して行い、1次共振周波数を測定した。このように、ベースバンド解析により、1次共振周波数の概略値を求め、さらにズーム解析を行うことにより、1次共振周波数を高精度に測定することができる。この1次共振周波数の測定には、図16に示す測定装置60aを用いた。図16は、本実施例に使用される共振周波数の測定装置を示す模式図である。本実施例の測定装置60aは、図8に示す測定装置60に比して、ゴルフクラブシャフト12を固定する固定治具80の端部にフランジ部を有する点が異なる。また、ゴルフクラブシャフト12を加振する加振器70がインピーダンスヘッド72を介して設けられており、この加振器70にFFTアナライザ48から出力されるランダムノイズ信号を増幅するアンプ74が設けられている点が異なる。さらに、加速度ピックアップ44の加速度信号Aおよびインピーダンスヘッド72の加振力を表す力信号FがFFTアナライザ48に供給されて周波数応答関数を求める点が異なり、それ以外の構成は、図8に示す測定装置60と同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。本実施例の測定装置60aにおいては、加振器70によりゴルフクラブシャフト12をランダムに加振することにより、後述するズーム解析により1次共振周波数を正確に求めることができる。
【0073】
以下、ゴルフクラブシャフト12の後端部を固定し、先端部側の1次共振周波数を測定する場合を例に説明する。
なお、本実施例においては、加速度ピックアップ44に、共振周波数を変化させないために、可能な限り軽量であることが望ましいことから、質量が0.14gのエンデブコ社製モデル22を用いた。チャージアンプ46には、エミック株式会社製チャージアンプ振動計509CAを用い、FFTアナライザ48には、株式会社小野測器製マルチパーパスFFTアナライザCF5220を用いた。
加振器70には、株式会社振研製のG21−005Dを用いた。インピーダンスヘッド72には、リオン株式会社製のPF−60Aを用いた。アンプ74には、株式会社振研製のG11−812を用いた。
【0074】
先ず、ベースバンド解析について説明する。この場合、固定治具80に固定長さを178mmとして、ゴルフクラブシャフト12を固定し、この固定治具80の端部から先端部に向かって400mmの位置に加速度ピックアップ44を固定した。すなわち、ゴルフクラブシャフト12の後端から先端部側に向かって578mmの位置に加速度ピックアップ44を固定した。インピーダンスヘッド72を固定治具80の端部から先端部に向かって35mmの位置に配置した。1次共振周波数の測定条件は、FFTアナライザ48からのランダムノイズ信号をアンプ74により増幅して加振器70によってゴルフクラブシャフト12をランダムに加振するものとした。また、測定データのデータ長を2048とし、FFT解析の周波数の上限値を200Hzとし、周波数分解能を0. 25Hz、測定時間を4秒とした。
【0075】
次に、加振器70によりゴルフクラブシャフト12をランダム加振して加速度を測定し、加速ピックアップ44から出力された加速度信号Aおよびインピーダンスヘッド72の力信号FからFFTアナライザ48により、図16に示すように、加振力に対する周波数応答関数H1 (H1 =(A/F))のスペクトル波形を得た。図17は、縦軸に周波数応答関数H1 をとり、横軸に周波数をとったゴルフクラブシャフトのスペクトル波形の一例を示すグラフである。図17に示す周波数応答関数のスペクトル波形から1次共振周波数の概略値を求めた。この場合、ベースバンド解析により測定された1次共振周波数の概略値は23Hzとした。
【0076】
上述のように、ベースバンド解析により測定された1次共振周波数に基づいて、更に正確な1次共振周波数を測定するために、後述する手順でズーム解析を行った。次に、ズーム解析について説明する。このズーム解析は、ベースバンド解析により、求められた1次共振周波数の概略値に基づいて更に正確に1次共振周波数を測定するために、続けて行うものである。
ズーム解析においては、ゴルフクラブシャフト12の固定長さ、インピーダンスヘッド72の設置位置、および加速度ピックアップ44の固定位置は、上述のベースバンド解析と同じとした。1次共振周波数の測定条件は、測定データのデータ長を2048とし、FFT解析の周波数の幅を10Hzとし、周波数分解能を0. 0125Hzとし、測定時間を80秒とした。
ベースバンド解析により概略的に測定された1次共振周波数の±5Hzの範囲に周波数の幅を設定し、上述のベースバンド解析と同様に、ランダム振動をゴルフクラブシャフト12に与えて1次共振周波数を測定した。
ズーム解析においては、1次共振周波数の測定を5回行い、その5回の平均値をゴルフクラブシャフト12の1次共振周波数とした。このようにして、ゴルフクラブシャフト12の先端部側の1次共振周波数を正確に測定した。この結果を図18に示す。図18は、縦軸に周波数応答関数H1 をとり、横軸に周波数をとって1次共振周波数のズーム解析の結果の一例を示すグラフである。図18に示すように、1次共振周波数の共振ピークを正確に検出することができた。
【0077】
ゴルフクラブシャフトの硬さの評価は、200人のゴルファが3球ずつゴルフボールを打球した時のフィーリングによるもので、評点は、1点:軟らかい、2点:やや軟らかい、3点:普通、4点:やや硬い、5点:硬いの5点評価とし、3球で1つの評点を出すこととした。したがって、200人の集計点の最高点は1000点(5×200)である。この集計点の大小が、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さを示す数値といえる。
下記表1〜14には、実施例1〜12および比較例1、2の各ゴルフクラブセットにおけるゴルフクラブをロフト角度の小さい順番に並べ、1から始まる自然数の番号を割り当てると共に、ロフト角度、ゴルフクラブシャフトの長さ、さらには、各ゴルフクラブにおける1次共振周波数Ft1、Fb1、1次共振周波数の和(Fb1+Ft1)および、フィーリング評点の集計点が示されている。
【0078】
【表1】
Figure 0004286026
【0079】
【表2】
Figure 0004286026
【0080】
【表3】
Figure 0004286026
【0081】
【表4】
Figure 0004286026
【0082】
【表5】
Figure 0004286026
【0083】
【表6】
Figure 0004286026
【0084】
【表7】
Figure 0004286026
【0085】
【表8】
Figure 0004286026
【0086】
【表9】
Figure 0004286026
【0087】
【表10】
Figure 0004286026
【0088】
【表11】
Figure 0004286026
【0089】
【表12】
Figure 0004286026
【0090】
【表13】
Figure 0004286026
【0091】
【表14】
Figure 0004286026
【0092】
実施例1〜6は、下記表15に示すように、番号に対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが2.0(Hz/番号)未満、ロフト角度に対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが0.5(Hz/°)未満、シャフト長さに対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが−0.16(Hz/mm)より大きく、これらの回帰直線による最大推定誤差は0.5(Hz)以下となって、いずれも本発明の範囲に含まれている。しかし、より詳しく説明すると、実施例2は推定誤差の好ましい範囲0.3(Hz)以下からはずれ、実施例3は、推定誤差のより好ましい範囲0.2(Hz)以下からはずれ、実施例1および6は、回帰直線の傾きがより好ましい範囲からはずれている。一方、比較例1は、同様の回帰直線による最大推定誤差は0.5(Hz)より大きい。
【0093】
実施例7〜12は、下記表15に示すように、番号に対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが2.0(Hz/番号)以上、ロフト角度に対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが0.5(Hz/°)以上、シャフト長さに対する1次共振周波数の和の回帰直線の傾きが−0.16(Hz/mm)以下で、これらの回帰直線による最大推定誤差は0.5(Hz)以下となって、いずれも本発明の範囲に含まれている。しかし、より詳しく説明すると、実施例8は推定誤差の好ましい範囲0.3(Hz)以下からはずれ、実施例9は、推定誤差のより好ましい範囲0.2(Hz)以下からはずれ、実施例7および12は、回帰直線の傾きがより好ましい範囲からはずれている。一方、比較例2は、同様の回帰直線による最大推定誤差は0.5(Hz)より大きい。
【0094】
【表15】
Figure 0004286026
【0095】
一方、集計点についても、番手、ロフト角度、およびゴルフクラブシャフトの長さに対する直線回帰により回帰直線を得、回帰直線による集計点の推定誤差の幅を求めた。下記表16において、集計点の推定誤差の幅が小さいほど、番手、ロフト角度、およびゴルフクラブシャフトの長さに対応して集計点が線形的に変化していることを示し、したがって、ゴルファの感じるゴルフクラブシャフトの硬さが調和する方向にあるといえる。
各実施例1〜12および比較例1、2における推定誤差の幅は、比較例1が実施例1〜6に対して極めて大きく、同様に、比較例2が実施例7〜12に対して極めて大きいことがわかった。すなわち、実施例1〜12は、番手、ロフト角度、ゴルフクラブシャフトの長さに対応してゴルフクラブシャフトの硬さが調和している。一方、この結果は、上述した1次共振周波数の和を回帰した回帰直線の推定誤差の結果と極めて良く対応している。
【0096】
【表16】
Figure 0004286026
【0097】
以上より、1次共振周波数の和の回帰直線による推定誤差が0.5(Hz)以下に設定されているゴルフクラブセット(実施例1〜12)は、ゴルファが打球時に感ずるゴルフクラブシャフトの硬さについて調和がとれているといえる。
【0098】
以上、本発明のゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセットについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0099】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明は、ゴルフクラブセットのうち少なくとも3本のゴルフクラブにおいて、ゴルフクラブシャフトの先端部を固定した状態で後端部を振動させた1次共振周波数と、後端部を固定した状態で先端部を振動させた1次共振周波数との和が、ゴルフクラブの番手、ロフト角度あるいはゴルフクラブシャフトの長さに対応して設定され、例えば、略線形的に増加あるいは減少するように設定されているので、ゴルファが打球時に感じるゴルフクラブシャフトの硬さについて、各ゴルフクラブ間で調和のとれたゴルフクラブセットを提供できる。さらに、このようなゴルフクラブセットを実現するゴルフクラブシャフトセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ゴルフクラブにおける番手、ロフト角度、ゴルフクラブシャフトの長さと、1次共振周波数の和との関係を模式的に示すグラフである。
【図2】 本発明の実施形態に係るゴルフクラブセットの一例であるゴルフクラブセットを示す模式図である。
【図3】 本発明のゴルフクラブセットの各ゴルフクラブヘッドのロフト角度を測定する測定器の概略斜視図である。
【図4】 図3に示す測定器の要部を説明する説明図である。
【図5】 図3に示す測定器でロフト角度を測定する方法を説明する他の説明図である。
【図6】 図3に示す測定器でロフト角度を測定する方法を説明する他の説明図である。
【図7】 図3に示す測定器でロフト角度を測定する方法を説明する他の説明図である。
【図8】 本発明のゴルフクラブセットにおけるゴルフクラブシャフトの1次共振周波数を測定する測定装置を示す模式図である。
【図9】 (a)および(b)は、図8に示す測定装置における固定端を示す模式図である。
【図10】 従来のゴルフクラブの一例を説明する図である。
【図11】 従来のゴルフクラブの他の例を説明する図である。
【図12】 従来のゴルフクラブの他の例を説明する図である。
【図13】 本発明のゴルフクラブセットにおけるゴルフクラブシャフトの1次共振周波数を測定する測定装置の他の例を説明する説明図である。
【図14】 (a)および(b)は、ゴルフクラブシャフトの共振周波数の測定装置で得られる周波数特性の一例を示す図である。
【図15】 (a)〜(c)は、ゴルフクラブシャフトの振動を説明する図である。
【図16】 本実施例で使用される1次共振周波数の測定装置を示す模式図である。
【図17】 図16で示される測定装置で得られる1次共振周波数のベースバンド解析の結果である、ゴルフクラブシャフトのスペクトル波形の一例を示すグラフである。
【図18】 図16で示される測定装置で得られる1次共振周波数のズーム解析の結果の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ゴルフクラブセット
12 ゴルフクラブシャフト
14 グリップ
16 ゴルフクラブヘッド
18 ホーゼル
20 ソケット
22 フェース面
30 ロフト角度測定器
40 分度器
42,80 固定治具
44 加速度ピックアップ
46 チャージアンプ
48 FFTアナライザ
50 コンピュータ
52 重量体
60,60a 測定装置
70 加振器
72 インピーダンスヘッド
74 アンプ

Claims (6)

  1. ロフト角度が互いに異なる複数本のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットであって、
    ロフト角度が16°乃至41°である少なくとも3本のゴルフクラブからなる群を有し、
    前記群の全てのゴルフクラブを最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、
    前記番号に対応するゴルフクラブにおける、ゴルフクラブヘッドが取り付けられるゴルフクラブシャフトの先端部を前記ゴルフクラブシャフトの先端端部から固定長さ178mmで固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を前記ゴルフクラブシャフトの後端端部から固定長さ178mmで固定した状態で、ゴルフクラブシャフトの先端部を振動させた際の1次共振周波数との和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブについても0.5(Hz)以下であり、
    前記番号の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、0.4(Hz/番号)以上1.8(Hz/番号)以下であり、
    前記ゴルフクラブシャフトは、繊維強化複合材により形成されていることを特徴とするゴルフクラブセット。
  2. ロフト角度が互いに異なる複数本のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットであって、
    ロフト角度が16°乃至41°である少なくとも3本のゴルフクラブからなる群を有し、
    前記群のゴルフクラブヘッドのロフト角度と、
    前記ロフト角度に対応するゴルフクラブにおける、ゴルフクラブヘッドが取り付けられるゴルフクラブシャフトの先端部を前記ゴルフクラブシャフトの先端端部から固定長さ178mmで固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を前記ゴルフクラブシャフトの後端端部から固定長さ178mmで固定した状態で、ゴルフクラブシャフトの先端部を振動させた際の1次共振周波数との和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブについても0.5(Hz)以下であり、
    前記ロフト角度の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、0.1(Hz/°)以上0.45(Hz/°)以下であり、
    前記ゴルフクラブシャフトは、繊維強化複合材により形成されていることを特徴とするゴルフクラブセット。
  3. 複数本のゴルフクラブシャフトからなるゴルフクラブシャフトセットであって、
    前記ゴルフクラブシャフトのそれぞれは、適用すべきゴルフクラブの番手が設定されており、前記複数本のゴルフクラブシャフトは、少なくとも3本のゴルフクラブシャフトからなる群を有し、
    前記群の全てのゴルフクラブシャフトをゴルフクラブシャフトの適用すべき番手のうち最小の番手から順番に1から始まる連続する自然数で表した番号と、
    前記番号に対応するゴルフクラブシャフトにおける、このゴルフクラブシャフトの先端部を前記ゴルフクラブシャフトの先端端部から固定長さ178mmで固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を前記ゴルフクラブシャフトの後端端部から固定長さ178mmで固定した状態で、ゴルフクラブシャフトの先端部を振動させた際の1次共振周波数との和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブシャフトについても0.5(Hz)以下であり、
    前記番号の変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、0.4(Hz/番号)以上1.8(Hz/番号)以下であり、
    前記ゴルフクラブシャフトは、繊維強化複合材により形成されていることを特徴とするゴルフクラブセット。
  4. 複数本のゴルフクラブシャフトからなるゴルフクラブシャフトセットであって、
    前記ゴルフクラブシャフトのそれぞれは、適用すべきゴルフクラブの番手が設定されており、前記複数本のゴルフクラブシャフトは、少なくとも3本のゴルフクラブシャフトからなる群を有し、
    前記群のゴルフクラブシャフトの長さと、
    前記ゴルフクラブシャフトの長さに対応する、ゴルフクラブシャフトの先端部を前記ゴルフクラブシャフトの先端端部から固定長さ178mmで固定した状態で前記ゴルフクラブシャフトの後端部を振動させた際の1次共振周波数と、前記後端部を前記ゴルフクラブシャフトの後端端部から固定長さ178mmで固定した状態で、ゴルフクラブシャフトの先端部を振動させた際の1次共振周波数との和との関係を、前記群について直線で回帰した場合、前記群における前記1次共振周波数の和の推定誤差は、いずれのゴルフクラブシャフトについても0.5(Hz)以下であり、
    前記ゴルフクラブシャフトの長さの変化に対する前記1次共振周波数の和の変化である前記直線の傾きは、−0.14(Hz/mm)以上−0.03(Hz/mm)以下であり、
    前記ゴルフクラブシャフトは、繊維強化複合材により形成されていることを特徴とするゴルフクラブセット。
  5. 前記ゴルフクラブシャフトはロフト角度が16°〜41°のゴルフクラブヘッドに装着されるものであり、前記番手の順番前記ロフト角度の大きさの順番とが対応している請求項に記載のゴルフクラブシャフトセット。
  6. 前記ゴルフクラブシャフトはロフト角度が16°〜41°のゴルフクラブヘッドに装着されるものであり、前記ゴルフクラブシャフトの長さの順番前記ロフト角度の大きさの順番とが対応している請求項に記載のゴルフクラブシャフトセット。
JP2003056286A 2003-03-03 2003-03-03 ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット Expired - Fee Related JP4286026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003056286A JP4286026B2 (ja) 2003-03-03 2003-03-03 ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003056286A JP4286026B2 (ja) 2003-03-03 2003-03-03 ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004261465A JP2004261465A (ja) 2004-09-24
JP2004261465A5 JP2004261465A5 (ja) 2006-02-02
JP4286026B2 true JP4286026B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=33120044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003056286A Expired - Fee Related JP4286026B2 (ja) 2003-03-03 2003-03-03 ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4286026B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004261465A (ja) 2004-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7331877B2 (en) Golf club head
JPH0512831Y2 (ja)
US7674186B2 (en) Direction and distance correcting golf putter
US8475291B2 (en) Multiple flex shaft method and system for golf clubs
JP2004065964A (ja) 測定用ゴルフクラブおよび適したゴルフクラブを判定する方法ならびにゴルフクラブ
JP4286026B2 (ja) ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット
JP4363508B2 (ja) ゴルフクラブ
JP2006247169A (ja) ゴルフクラブセット及びゴルフクラブ用グリップ
JP2004216108A (ja) ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット
JP2004261467A (ja) ゴルフクラブセットおよびゴルフクラブシャフトセット
JP4107375B2 (ja) ゴルフクラブセット及びゴルフクラブシャフトセット
JPH09117534A (ja) ゴルフクラブセット
JP4233886B2 (ja) ゴルフクラブ
JP4107374B2 (ja) ゴルフクラブセット及びゴルフクラブシャフトセット
US10272305B2 (en) Golf club set
JP2001276289A (ja) 長尺ゴルフクラブ
KR100675035B1 (ko) 골프채 세트 및 골프채 샤프트 세트
JP4393981B2 (ja) ゴルフクラブセット
JP2005040232A (ja) ゴルフクラブ
JP2005211271A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2002210045A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2006271488A (ja) ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ
JP2008142321A (ja) ゴルフクラブ
JP2004261443A (ja) ゴルフクラブ
JP2002282396A (ja) ゴルフクラブセット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees