JP2002282396A - ゴルフクラブセット - Google Patents

ゴルフクラブセット

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JP2002282396A
JP2002282396A JP2001260733A JP2001260733A JP2002282396A JP 2002282396 A JP2002282396 A JP 2002282396A JP 2001260733 A JP2001260733 A JP 2001260733A JP 2001260733 A JP2001260733 A JP 2001260733A JP 2002282396 A JP2002282396 A JP 2002282396A
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golf club
degrees
golf
clubs
loft angle
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Takayuki Shiraishi
享之 白石
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少本数のゴルフクラブで従来と同等以上の機
能を発揮することを可能にしたゴルフクラブセットを提
供する。 【解決手段】 シャフト1の先端部にヘッド3を装着し
た4〜7本のゴルフクラブA1〜A6からなるゴルフク
ラブセットであって、ゴルフクラブA1〜A6のうち、
最もロフト角度が小さいゴルフクラブのロフト角度が2
4度以下であり、最もロフト角度が大きいゴルフクラブ
のロフト角度が46度以上であり、かつロフト角度が2
4〜46度の範囲に含まれる全てのゴルフクラブについ
て、ヘッド重心のシャフト軸からの後退量を略一定に
し、その重心後退量の変動幅を2mm以下にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロフト角度を種々
異ならせた複数本のゴルフクラブを含むゴルフクラブセ
ットに関し、更に詳しくは、少本数のゴルフクラブで従
来と同等以上の機能を発揮するようにしたゴルフクラブ
セットに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフルールによれば、プレーヤーが携
帯できるゴルフクラブの本数は14本に制限されてい
る。このことより、通常のゴルフクラブセットは、ウッ
ドゴルフクラブやアイアンゴルフクラブを含めて総数で
14本以内となるように組み合わされている。しかしな
がら、一般のゴルファーにとって14本のゴルフクラブ
の全てを状況に応じて的確に使いこなすことは極めて困
難である。そのため、14本のゴルフクラブの中には打
ちこなせない番手が数本あり、これらのゴルフクラブを
殆ど使用することなく携帯している場合が多い。
【0003】このような状況に鑑みて、ゴルフクラブの
本数を減らしながら従来と同等以上のスコアが得られる
ようなゴルフクラブセットの開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少本
数のゴルフクラブで従来と同等以上の機能を発揮するこ
とを可能にしたゴルフクラブセットを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフクラブセットは、シャフトの先端部に
ヘッドを装着した4〜7本のゴルフクラブからなるゴル
フクラブセットであって、前記ゴルフクラブのうち、最
もロフト角度が小さいゴルフクラブのロフト角度が24
度以下であり、最もロフト角度が大きいゴルフクラブの
ロフト角度が46度以上であり、かつロフト角度が24
〜46度の範囲に含まれる全てのゴルフクラブについ
て、ヘッド重心のシャフト軸からの後退量を略一定に
し、その重心後退量の変動幅を2mm以下にしたことを
特徴とするものである。
【0006】このように少なくともロフト角度24〜4
6度の範囲を跨ぐ少本数のゴルフクラブからゴルフクラ
ブセットを構成する一方で、ロフト角度が24〜46度
の範囲に含まれる全てのゴルフクラブについて重心後退
量を略一定にすることにより、ゴルフクラブの打球時の
フィーリングをセット内で統一すると共に、ロフト角度
に応じて正確な打球の高さ及び飛距離を得ることが可能
になる。従って、少本数のゴルフクラブでありながら従
来と同等以上のスコアを得ることが可能になる。
【0007】上記効果をより確実に得るために、隣り合
う番手のロフト角度の差は2〜10度に設定することが
好ましい。
【0008】本発明におけるゴルフクラブセットとは、
アイアンゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブセッ
ト、ウッドゴルフクラブとアイアンゴルフクラブを含む
ゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブとアイアンゴ
ルフクラブとの中間的性能を備えるユーティリティクラ
ブを含むゴルフクラブセット、ウッドゴルフクラブやア
イアンゴルフクラブに分類することができないゴルフク
ラブからなるゴルフクラブセット等のようにロフト角度
が種々異なる複数本のゴルフクラブによって構成される
ものである。
【0009】本発明におけるゴルフクラブセットは4〜
7本のゴルフクラブから構成されるが、ゴルファーがプ
レー中に携帯するゴルフクラブの全数には、他のゴルフ
クラブを適宜補充することが可能である。その他のゴル
フクラブとしては、基本的に必須であるパターのほか、
大きな飛距離を得るためにロフト角度を小さくしたドラ
イバー類に属するゴルフクラブ、アプローチやバンカー
専用にロフト角度を大きくしたウェッジ類に属するゴル
フクラブ、ロフト角度が24〜46度の範囲のものもあ
り得るチッパーやジガーというようなアプローチ専用の
ゴルフクラブ、トラブルに陥り正規のストロークができ
ない場合に使用する逆打ち用、つまり正規には右打ちで
ストロークする場合には左打ち用といったゴルフクラブ
等が挙げられる。
【0010】例えば、本発明のゴルフクラブセットを構
成するゴルフクラブを7本、パターを1本、ドライバー
を1本携帯しても、総数が9本であり、一般のゴルファ
ーにとっても携帯する全てのゴルフクラブが使いこなせ
るようなものになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面では
右打ち用のゴルフクラブ又はヘッドにて説明している
が、本発明においては左打ち用も包含される。
【0012】図1は本発明の実施形態からなるゴルフク
ラブセットを例示するものであり、ゴルフクラブA1〜
A6の6本から構成されている。各ゴルフクラブは、シ
ャフト1の一端にグリップ2を有し、他端にヘッド3を
備えた構成になっている。また、シャフト1はヘッド3
のヒール側に設けたホーゼル4に連結されている。
【0013】これらゴルフクラブA1〜A6は、番手が
大きくなるに連れて、フェース面5のロフト角θ(度)
が次第に大きくなると共にクラブ長さが次第に短くなっ
ている。即ち、ゴルフクラブA1〜A6は、A1からA
6に向かうほど打球飛距離が短くなるように設定されて
いる。例えば、ゴルフクラブA1〜A6のロフト角度θ
は、19度,25度,31度,37度,43度,49度
に設定されている。
【0014】上記番手とは、主にロフト角度の異なった
ゴルフクラブをロフト角度の順番に並べることができる
ように、各ゴルフクラブに付与した数字、文字、記号等
によって表されたロフト角度の順番に関する識別情報の
内容であり、各番手のロフト角度は、一定または概ね一
定の間隔で当業者によって適宜設定されている。また、
番手が大きいとは、ロフト角度が大きい番手を指す。
【0015】本発明のゴルフクラブセットは、4〜7
本、好ましくは5〜7本、より好ましくは5〜6本のゴ
ルフクラブから構成されている。このようなゴルフクラ
ブセットにおいて、最も小さいロフト角度θが24度以
下、最も大きいロフト角度θが46度以上になってい
る。ロフト角度θが24〜46度の範囲を跨ぐことによ
り、ゴルフクラブセット内に大きな飛距離を出すことが
可能な番手とアプローチショットに好適な番手とを具備
し、ゴルフプレーにおける様々な状況に対処することが
可能になる。
【0016】また、最も小さいロフト角度θは、好まし
くは22度以下、更に好ましくは20度以下であり、最
も大きいロフト角度θは、好ましくは48度以上、更に
好ましくは50度以上である。
【0017】上記ゴルフクラブセットにおいて、特にロ
フト角度θが24度〜46度の範囲に含まれるゴルフク
ラブについて調和を図ることが必要である。即ち、ロフ
ト角度θが24度未満のゴルフクラブは、飛距離を打ち
分ける性能よりも、より大きな飛距離を得る性能が要求
されるゴルフクラブであって、より大きな飛距離を得る
ための設計が優先されるので、ゴルフクラブセット内に
おいて他のクラブに調和するような設計があまり要求さ
れない。一方、ロフト角度θが46度を超えるゴルフク
ラブは、飛距離を打ち分ける性能よりも、スイング力を
加減するコントロールショット又はアプローチショット
を行うための機能が要求されるゴルフクラブであって、
アプローチショットを行いやすいような設計が優先され
るので、ゴルフクラブセット内において他のクラブに調
和するような設計があまり要求されない。
【0018】上記ゴルフクラブセットにおいて、ロフト
角度θが24〜46度の範囲に含まれる全てのゴルフク
ラブについて、ヘッド重心のシャフト軸からの後退量が
略一定に設定されている。この重心後退量とは、図2に
示すゴルフクラブのヘッドの平面図において、ヘッド3
の重心Gと、シャフト軸を含み飛球線方向Fに対して垂
直な平面Pとの距離Lである。図3はゴルフクラブのヘ
ッドをトウ側より見た側面図であるが、同様に距離Lが
重心後退量である。
【0019】上述のように少なくともロフト角度θが2
4〜46度の範囲を跨ぐ少本数のゴルフクラブからセッ
トを構成する一方で、ロフト角度θが24〜46度の範
囲に含まれる全てのゴルフクラブについて重心後退量
(距離L)を略一定にすることにより、ゴルフクラブの
打球時のフィーリングをセット内で統一すると共に、ロ
フト角度θに応じて正確な打球の高さ及び飛距離を得る
ことが可能になる。
【0020】つまり、従来のゴルフクラブセットは、ウ
ッドゴルフクラブとアイアンゴルフクラブに大別される
が、前者は大きな飛距離を得ることを重視し、後者は飛
距離を打ち分けることを重視するものであり、その要求
特性に応じてゴルフクラブの形状やクラブ長さ等が種々
異なっている。また、外観から識別できる要素以外に、
ゴルフクラブの機能に応じて異なる要素の一つとして上
述したヘッドの重心後退量がある。
【0021】この重心後退量は打球を上げるために重要
な要素であり、重心後退量が大きいほど打球が上がり易
くなる。例えば、ロフト角度が互いに等しい5番ウッド
と2番アイアンでは、5番ウッドのほうが打球が上がり
易いことが挙げられる。一般的に、ウッドゴルフクラブ
は重心後退量が大きく、アイアンゴルフクラブは重心後
退量が小さいが、ロングアイアンの打球が上がり難いこ
とは重心後退量が小さいことに起因するところがある。
ゴルファーの中には、ウッドゴルフクラブは得意である
がアイアンゴルフクラブは不得意であるゴルファーやそ
の逆のゴルファーがおり、このような傾向もゴルフクラ
ブ間における重心後退量のギャップに起因するところが
ある。
【0022】そこで、本発明のゴルフクラブセットは、
セット内において重心後退量を実質的に同一にすること
により、ゴルフクラブの打球時のフィーリングをセット
内で統一し、かつ少本数のゴルフクラブによって正確な
打球の高さ及び飛距離を得ることを可能にするのであ
る。
【0023】本発明において、ロフト角度θが24〜4
6度の範囲に含まれる全てのゴルフクラブについてヘッ
ドの重心後退量(距離L)を略一定にするとは、重心後
退量の変動幅を2mm以下にすることである。言い換え
れば、これらゴルフクラブのロフト角度θの最大値をL
max とし、最小値をLmin としたとき、Lmax −Lmi n
≦2mmの関係にすることである。この重心後退量の変
動幅は、好ましくは1mm以下にすると良い。
【0024】隣り合う番手のロフト角度θの差は、2〜
10度、好ましくは3〜9度、より好ましくは4〜8度
に設定すると良い。なお、隣り合う番手とは、ゴルフク
ラブセット中の複数の番手をロフト角度の順番に並べた
とき、番手が隣り合う関係にあることを指す。隣り合う
番手のロフト角度θの差を上記範囲にすることにより、
番手間の飛距離の差を適正に保つことが容易になるため
好ましい。
【0025】本発明において、ヘッド重心のシャフト軸
からの後退量(重心後退量)は、より具体的には、ヘッ
ドをライ角度通りに水平面に設置し、そのフェース面を
飛球線方向に向けた状態で、ヘッドの重心と、シャフト
軸を含み飛球線方向に対して垂直な平面との距離であ
る。
【0026】ここで、ライ角度通りに設置とは、ヘッド
のソール面のラウンドと平面からなる設置面とのなす隙
間がトウ側及びヒール側にて略等しくなる状態である。
ソール面のラウンドが不明瞭な場合は、スコアラインと
設置面とが平行な状態によって設定される。ソール面の
ラウンドが不明瞭でかつスコアラインが直線状でない
等、設置面との平行が判別できない場合は、ライ角度
(度)=(100−クラブ長さ(インチ))にて設定さ
れる。例えば、44インチのクラブ長さであれば、ライ
角度は100−44=56度になる。
【0027】クラブ長さは、社団法人日本ゴルフ用品協
会が定める測定法により測定される。測定器としては、
株式会社鴨下精衡所製のクラブ・メジャーIIが挙げられ
る。即ち、図4及び図5に示すように、ヒール端部を基
点P1 とし、グリップエンドを終点P2 としたとき、こ
れらP1 ,P2 間の距離Cをクラブ長さとする。
【0028】上述した重心後退量(距離L)は、図6に
示すように、支点11を中心に矢印Uの方向に揺動可能
なシーソー型の天秤計10によって測定される。天秤計
10には、ヘッドのホーゼル孔に対して隙間の無い嵌め
合いを持つシャフトピン12を有し、ヘッドや重量体を
装着しない状態では、アーム13が水平になるように釣
り合っている。ヘッド重心Gのシャフト軸からの距離L
の測定は、図7に示すように、シャフトピン12に質量
Wのヘッド3を装着し、図2及び図3に示した距離Lが
アーム長手方向に対して平行に測定されるように、つま
り図2に示すヘッド3を、図7に示す鉛直方向に延びる
シャフトピン12に装着することができるように、平面
Pに沿って回転させた状態で固定する。そして、アーム
13が水平に釣り合うような質量W’の重量体14及び
該重量体14の重心G’から支点までの長さL’を選択
する。
【0029】以上より、シャフト軸からの重心後退量
(距離L)は、釣り合いの式W×L=W’×L’から、
L=(W’×L’)/Wにて求まる。なお、図7に示す
天秤計10の側面視においては、ヘッド3にロフト角度
とライ角度が存在するために、フェース面5が若干見え
る状態になる。
【0030】以上の説明は、シャフト軸からの重心後退
量の測定原理であり、その測定器としては、株式会社鴨
下精衡所製の重心測定器が挙げられる。
【0031】本発明において、ロフト角度θは、図1中
のゴルフクラブA5に示すように、シャフト軸とフェー
ス面5とのなす角度であり、図8に示すようなロフト角
度測定器20により測定される。図8はゴルフクラブを
ロフト角度測定器20に取り付けた状態を示し、図9は
ゴルフクラブのヘッド3の周辺を拡大して示すものであ
る。
【0032】ロフト角度θの測定にあたって、ロフト角
度測定器20の基準面21に対してゴルフクラブがライ
角度通りに設置されるようにライ角度調整部22でゴル
フクラブの取り付け角度を調整し、次いで、該ゴルフク
ラブのソール部6が基準面21に接するように、かつ、
フェース面5がフェース角度調整具23の先端部23’
に密着するように、即ち、フェース角が0度になるよう
に、ゴルフクラブをチャック部24で固定する。
【0033】ゴルフクラブをライ角度通りに設置するに
あたって、図10に示すように、トウ側Tからヒール側
Hまで凸状に湾曲したソール部6と基準面21との間に
生じる隙間がトウ側Tとヒール側Hとで略等しくなるよ
うに設置する。ソール面のラウンドが不明瞭な場合は、
図9に示すように、フェース面5のスコアライン7がフ
ェース角度調整具23の先端部23’と平行になるよう
に設置する。スコアライン7が直線でない等、スコアラ
イン7による判別が困難な場合は、前述したライ角度
(度)=(100−クラブ長さ(インチ))の関係に基
づいて設置すれば良い。
【0034】そして、図11に示すように、フェース面
5及び基準面21に対して垂直に立てた分度器25を用
いてロフト角度θを測定する。フェース面5が平面であ
る場合、上記測定によってロフト角度θが得られるが、
フェース面5が凸状に湾曲している場合は、図12に示
すように、フェース面5の中点Mに分度器25の測定面
が接するようにしてロフト角度θを測定する。
【0035】ロフト角度θの測定は、上述のようにゴル
フクラブの状態で測定するほか、ヘッド単体にシャフト
ピンを差し込んで測定することも可能である。ヘッド単
体で測定して得られるロフト角度θの数値は、上述のよ
うにゴルフクラブの状態で測定して得られるロフト角度
θの数値と実質的に同じである。
【0036】このようなロフト角度測定器は、市販され
ている公知のものであれば良く、例えば、高爾夫球頭測
度台(昇峰企業社製)やゴルフクラブアングル測定器
(ゴルフギャレーヂ社製)やゴルフクラブゲージ(ゴル
フスミス社製)等が例示される。
【0037】本発明のゴルフクラブセットは基本的に殆
どのタイプのゴルファーに好適であるが、特に中級者、
初級者のゴルファーにとって好適である。これは、特に
中級者、初級者のゴルファーは従来のゴルフクラブセッ
トを構成する14本のゴルフクラブの中に打ちこなせな
い番手が多く、14本のゴルフクラブを持て余している
傾向にあるからである。
【0038】
【実施例】(1)ゴルフクラブセットの作製 複数本のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットにおい
て、ロフト角度と重心後退量との関係だけを種々異なら
せた実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフクラブセッ
トをそれぞれ製作した。これらゴルフクラブセットにお
いて、同一のロフト角度を有するゴルフクラブには同一
グリップを装着した。
【0039】表1及び表2には、それぞれ実施例1〜6
及び比較例1〜4のゴルフクラブセットについて、ロフ
ト角度(度)に対応する重心後退量(mm)を示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】(2)打球テスト 上記の如く準備したゴルフクラブセットに対して、3段
階のレベルのゴルファー各10人により以下の打球テス
トを行った。即ち、ゴルファーの打球位置から60m離
れた地点を中心に半径5m及び半径10mの円を描いた
Aグリーン、以下同様にして80m離れた地点にBグリ
ーン、100m離れた地点にCグリーン、120m離れ
た地点にDグリーン、140m離れた地点にEグリー
ン、160m離れた地点にFグリーン、180m離れた
地点にGグリーンを設け、各ゴルファーはA〜Gのグリ
ーン内にボールが収まるように打球した。このとき、足
場としては、平坦、傾斜角度5度のつま先下がり、傾斜
角度5度のつま先上がり、傾斜角度5度の左足上がり、
傾斜角度5度の左足下がりの5種類を用意した。打点位
置の高さとしては、打点位置とグリーン面とが同一高さ
の場合、打点位置がグリーン面より10m高い場合の2
種類を用意した。
【0043】そして、ゴルファーは各ゴルフクラブセッ
トから各グリーンを狙うために相応しい番手を選択しな
がら、A〜Gのグリーンを5種類の傾斜及び2種類の高
低差を組み合わせた各条件でそれぞれ1回づつ打球し
た。なお、打球テストを行う3段階のレベルのゴルファ
ーは下記の如く〜のゴルファー群に分類される。
【0044】 平均スコア120前後のゴルファー群 平均スコア110前後のゴルファー群 平均スコア100前後のゴルファー群
【0045】打球テストの採点は、以下のようにして行
った。即ち、各グリーンの半径10mの円内にボールが
収まると1点とし、半径5mの円内に収まると更に1点
追加した。ゴルファーの1回の打球に対して1回採点
し、全点数を集計した。つまり、1つのゴルファー群に
おける各ゴルフクラブセットの満点は、2(半径5mの
円内)×7(A〜Gのグリーン数)×10(ゴルファー
の数)×5(傾斜の種類)×2(高低差の種類)=14
00点である。この採点を各ゴルフクラブセット、各レ
ベルのゴルファー群について行った。
【0046】実施例1〜6及び比較例1〜4のゴルフク
ラブセットについての打球テストの結果を表3に示し
た。
【0047】
【表3】
【0048】表3から判るように、4〜7本のゴルフク
ラブでロフト角度24〜46度の範囲を跨ぎ、かつロフ
ト角度が24〜46度の範囲に含まれる全てのゴルフク
ラブについて重心後退量を略一定にした実施例1〜6の
ゴルフクラブセットは、打球テストの結果が良好であっ
た。
【0049】一方、比較例1はロフト角度24〜46度
の範囲を跨ぐゴルフクラブが3本だけであるため良好な
テスト結果が得られなかった。比較例2は重心後退量が
一定になっていないため良好なテスト結果が得られなか
った。比較例3はセットを構成するゴルフクラブがロフ
ト角度24〜46度の範囲を跨いでいないため良好なテ
スト結果が得られなかった。比較例4はロフト角度24
〜46度の範囲を跨ぐゴルフクラブが8本と多いため良
好なテスト結果が得られなかった。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくともロフト角度24〜46度の範囲を跨ぐ少本数の
ゴルフクラブからセットを構成する一方で、ロフト角度
が24〜46度の範囲に含まれる全てのゴルフクラブに
ついて重心後退量を略一定にするから、ゴルフクラブの
打球時のフィーリングをセット内で統一すると共に、ロ
フト角度に応じて正確な打球の高さ及び飛距離を得るこ
とが可能になり、その結果、少本数のゴルフクラブで従
来と同等以上の機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなるゴルフクラブセット
を構成する複数本のアイアンゴルフクラブをそれぞれ一
部省略して示す側面図である。
【図2】本発明におけるゴルフクラブのヘッドを示す平
面図である。
【図3】本発明におけるゴルフクラブのヘッドを示す側
面図である。
【図4】本発明におけるクラブ長さの定義を説明するた
めのゴルフクラブのヘッド周辺の正面図である。
【図5】本発明におけるクラブ長さの定義を説明するた
めのゴルフクラブのグリップ周辺の正面図である。
【図6】重心後退量測定装置の一例を示す側面図であ
る。
【図7】図6の測定装置による重心後退量の測定を示す
側面図である。
【図8】ロフト角度測定器の一例を示す斜視図である。
【図9】図8におけるゴルフクラブのヘッド周辺を拡大
して示す一部切り欠き斜視図である。
【図10】図8におけるゴルフクラブのライ角度通りの
設置状態を示す説明図である。
【図11】フェース面が平面である場合のロフト角度の
測定を示す側面図である。
【図12】フェース面が湾曲面である場合のロフト角度
の測定を示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 グリップ 3 ヘッド 4 ホーゼル A1〜A6 ゴルフクラブ θ ロフト角度 G 重心 L 距離(重心後退量) F 飛球線方向 P シャフト軸を含み飛球線方向に対して垂直な平面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの先端部にヘッドを装着した4
    〜7本のゴルフクラブからなるゴルフクラブセットであ
    って、前記ゴルフクラブのうち、最もロフト角度が小さ
    いゴルフクラブのロフト角度が24度以下であり、最も
    ロフト角度が大きいゴルフクラブのロフト角度が46度
    以上であり、かつロフト角度が24〜46度の範囲に含
    まれる全てのゴルフクラブについて、ヘッド重心のシャ
    フト軸からの後退量を略一定にし、その重心後退量の変
    動幅を2mm以下にしたゴルフクラブセット。
  2. 【請求項2】 隣り合う番手のロフト角度の差が2〜1
    0度である請求項1に記載のゴルフクラブセット。
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