JP4285974B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像情報を獲得するカメラやチューナ等の映像獲得機器が着脱可能な映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラを記録再生装置本体から取り外し可能に構成すると共に、記録再生装置本体はチューナを取り付け接続可能とし、カメラとチューナの何れが接続されたかを検出し、カメラが接続されたことを検出した場合には、装置本体の映像信号処理部にはカメラからの輝度信号と色信号が入力され、音声信号処理部にはマイクからの音声信号が入力され、一方、チューナが接続されたことを検出した場合には、装置本体の映像信号処理部にはチューナからのコンポジット信号が入力され、音声信号処理部にはチューナからの音声信号が入力される構成とした記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、カメラ本体部に着脱可能なアクセサリを組み合わせたカメラシステムにおいて、アクセサリが不正に使用される場合に撮影機能を制限するために、接続されたアクセサリから所定の情報を読み出して、アクセサリが正規であるか否かを認識する手段を設ける構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−294079号公報(第3頁)
【特許文献2】
特開2001−16498号公報(第4,第5頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、特許文献1に記載の技術では、装置本体が本体に接続されるカメラとチューナとを判別して、装置本体の信号ブロックに入力される入力信号をスイッチで切り換えてカメラ及びチューナを択一的に選択し、使い分けするものであったため、カメラやチューナを一旦装置本体から分離すると、カメラ或いはチューナへの電源が供給されなくなるので、分離前に設定した設定情報がカメラ或いはチューナから消えてなくなってしまい、再度、同様の設定情報の入力動作が必要となり、煩雑な作業が必要となる。
【0006】
また、例えば、特許文献2に記載の技術では、アクセサリが正規であることを識別するだけのものであるので、同一のアクセサリで異なる設定がなされた別のアクセサリが接続された場合に区別することができないという不具合がある。
【0007】
また、チューナにタイマー録画機能を付加する場合は、チューナに時計手段を備え、また、タイマー設定情報(例えば毎日、毎週ある決まった時間帯を録画する場合)を記憶する必要があるので、リチウム電池等の常時バックアップ電源が必要となるなどの課題があった。
【0008】
本発明は、前記の問題点を解消するためになされたものであって、映像獲得機器を映像信号処理装置本体から取り外し、再度、取り付ける場合や、異なる映像獲得機器に接続する場合にも、設定条件の再入力等の煩雑な作業をすることなく使い勝手のよい映像獲得機器の着脱可能な映像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記の目的を達成するため、映像獲得機器を着脱可能とする映像信号処理装置において、映像獲得機器を映像信号処理装置に接続し、設定情報を設定した時に、その映像獲得機器を識別する固有情報とその設定情報とを記憶部に格納しておき、映像獲得機器が接続された場合には、その映像獲得機器から固有情報を読み出し、記憶部に登録(記憶)してある固有情報と比較し、登録されていればその固有情報に関連(対応)する設定情報を自動的に記憶部から読み出すことで、再度、設定情報を入力するなどの煩雑な操作を回避できる。尚、映像は、画像を含む。
【0010】
また、映像獲得機器毎に固有情報を割り振ることで、同一の映像獲得機器が2個以上あっても、其々に設定された設定情報を読み出し、設定することができる。
【0011】
また、読み出した設定情報をユーザに表示部に提示することで、同一の映像獲得機器が2個以上あっても設定内容を確認できるので、間違った設定内容の機能を実行することがなくなったり、設定内容の微調整等や、変更等を容易に行うことができる。
【0012】
また、映像信号処理装置側に時計手段を設けて、時刻情報と共に設定情報を映像獲得機器に送信することで、映像獲得機器側に時計手段やその電源を設けることなく予約機能等の時刻情報を必要とする機能も再接続時に実行できるので、映像獲得機器の大型化を避けて予約機能等を確保できる。
【0013】
また、設定情報の実行内容が、映像獲得機器が表示部を使用しない機能の実行の場合には、表示部の電源を省電力電源モードに制御することで、タイマー録画時の消費電力を低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、映像獲得部(カメラ部或いはチューナ部)と映像信号処理装置本体を接続したカメラ部着脱型記録再生装置の平面図(a)と、正面図(b)を示している。
【0015】
カメラ部着脱型記録再生装置は、図1に示すように、表示部5を備えた映像信号処理装置本体1と、映像信号処理装置本体1に着脱自在に設けられる映像獲得部3とを有している。
【0016】
表示部5は、映像獲得部3から取り入れた、あるいは映像信号処理装置本体1内の記憶媒体より読み出した映像や画像(以下、「映像」と略記し、「映像」には「画像」を含めるものとする)を表示する表示画面であり、例えば液晶ディスプレイ、プラズマデリスプレイ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)等、映像を表示できるものであればよい。
【0017】
映像獲得部3は、表示部5に表示する映像を獲得する撮像機器であり、例えば、動画像カメラや静止画像カメラなどの撮像機器や、放送電波から所要のチャネルを同調選択装置であるTVチューナ等で構成できる。
【0018】
映像獲得部3には、各機器が備える機能を実行するにあたり、設定情報(データ、条件)の入力、変更、削除等をユーザが行うために用いる操作ボタンなどの設定入力部7を有している。
【0019】
図2は、カメラ部着脱型記録再生装置の映像信号処理装置本体1の構成を示す概略ブロック図である。
映像信号処理装置本体1は、図2に示すように、バスラインBL、CPU101、記憶回路(メモリ)107、時計109、リチウム電池111、表示部電源制御ライン113、映像信号ラインAL、音声入力・A/D変換部・音声信号処理部115、音声出力ライン117、映像信号処理部119、映像信号ラインVL1、映像入力・A/D変換部121、カメラ部映像信号ラインVL2、カメラ信号処理部123、表示部5、符号化圧縮伸張部125、記録媒体127、及び接続部CONaを有している。
【0020】
映像信号処理装置本体1は、接続部CONaを介して映像獲得部3と接続される。接続部CONaには、バスラインBL、映像信号ラインAL、映像信号ラインVL1、及びカメラ部映像信号ラインVL2の接続端子を有し、映像獲得部3側の各ラインと接続される。
【0021】
バスラインBLは、CPU101や記憶回路107と電気的に接続(以下、電気的な接続を「接続」と略記する場合がある)されており、図3、図4に示す映像獲得部3内のCPU211,309とも接続されている。
【0022】
CPU101は、後述する固有情報制御(検出/比較)手段103と設定情報制御手段105を有しており、バスラインBLを介して記憶回路107へのアクセス(情報の書込、読出、消去等)可能となっている。
【0023】
また、CPU101は、リチウム電池111による駆動される時計部109からの時間情報に基づいて、各種予約機能の制御を行う。例えば、映像信号処理装置本体1にチューナが接続され、表示部5に映像情報を表示する必要のないTV番組の録画モード時には、CPU101は、表示部5を駆動する図示しない駆動回路に電源を供給する表示部電源制御ライン113への電源供給を減少又は断ち、表示画面を暗く又は黒くすることで消費電力の低減を図ることができる。
【0024】
固有情報制御手段103は、映像信号処理装置本体1に接続される映像獲得部3の固有情報を管理する。
【0025】
固有情報とは、映像信号処理装置本体1に接続可能な映像獲得部3毎に付与された識別情報であり、機種情報や、更に詳細にその映像獲得部自体の機体情報等をいう。
【0026】
固有情報制御手段103は、例えば、固有情報を記憶回路107に書込んだり、映像信号処理装置本体1に接続された映像獲得部3の固有情報格納部211、309(図2,3)に格納されている固有情報を検出し、使用可能か否かの判断や検出された固有情報が記憶回路107に既に記録されているか否か(過去に接続されたことがあるかどうか)等を比較するなどの管理を行う。
【0027】
設定情報制御手段105は、接続された映像獲得部3で設定された設定情報(設定条件、データ)をその映像獲得部3の固有情報と関連(対応)付けて記憶回路107に記憶したり、記憶回路107から読み出して表示部5に表示するなどの管理を行う。
【0028】
前記設定情報(設定条件、データ)とは、例えば、映像獲得部3がチューナであれば、予約録画機能を実行するための予約情報(予約録画/再生等の予約モード、予約チャネル、予約タイムスケジュール(予約時間含む))等の設定情報などがあり、映像獲得部3が撮像機器であれば撮影する時の設定条件、例えば、ポートレート撮影モードやスポーツ撮影モードなどのモード選択や、各撮影モードでのアイリス、シャッタースピード、及びホワイトバランス設定等がある。
【0029】
記憶回路107は、前記したように映像獲得部3として接続される各機器毎の固有情報と、その固有情報に対応する設定情報と、対応付けて記憶する。
【0030】
音声入力・A/D変換部・音声信号処理部115は、音声データを図示しないスピーカー等の音声出力部で出力するための処理を行う処理部であり、撮像機器(図3)やチューナ(図4)から音声信号ラインALを介して送信されてくる音声信号を、A/D変換し、且つ、後述する映像表示と同期させるための遅延処理等を行い、音声出力ライン117を介してスピーカー等に送信する。
【0031】
映像信号処理部119は、表示部5に映像信号を表示するための処理を行うものであり、チューナ(図4)から映像信号ラインVL1を介して送信される映像信号をA/D変換する映像入力・A/D変換部121と、撮像機器(図3)から映像信号ラインVL2を介して送信される映像信号を処理するカメラ信号処理部123と接続されており、該映像入力・A/D変換部121とカメラ信号処理部123の何れかより選択的に映像信号を入力する。
【0032】
符号化圧縮伸張部125は、映像信号と音声信号を記憶媒体127に効率よく格納するために符号化圧縮すると共に、該記録媒体127に記録された該符号化圧縮信号を表示部5やスピーカー等から出力するために伸張するものであり、音声入力・A/D変換部・音声信号処理部115と映像信号処理部119と接続されている。
【0033】
記憶媒体127に記録される映像、音声信号は、カメラ部着脱型記録再生装置の映像獲得部3を用いて記録した信号に限定するものではなく、他の記録装置で記録した信号でもよい。
【0034】
図3は、映像獲得部3として用いられる撮像機器の一例として静止画像カメラの構成を示す概略ブロック図であり、マイク201、音声信号ラインAL、レンズ群203、CCD(Charge Coupled Device:半導体撮像素子)205、CDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)・A/D(アナログ/デジタル)変換部207、TG(Timing Generator:タイミング発生器)209,CPU・固有情報格納部211、設定手段7a、バスラインBL、及び接続部CONbを有している。
【0035】
撮像機器は、図2に示した映像信号処理部1の接続部CONaと接続部CONbを介して接続され、接続される配線には同一名称、同一符号を示し、その説明を省略する。
【0036】
音声信号は、マイク201、音声信号ラインALを介して音声入力・A/D変換部・音声信号処理部115(図2)に送信される。
【0037】
被写体像をレンズ群203を介して受光した撮像は、CCD205、CDS・A/D変換部207、映像信号ラインVL2を介して、映像信号としてカメラ信号処理部123(図2)に送信される。
【0038】
すなわち、受光した撮像は、撮像を電気信号に変換するCCD205にて、CPU・固有情報格納部211から出力された水平リセット信号と垂直リセット信号に基づいてTG209が発生する水平駆動信号と垂直駆動信号に従って読み出されて電気信号に変換され、CDS・A/D変換部207にて撮像信号にいわゆる相関2重サンプリング、A/D変換等を行って映像信号としてカメラ信号処理部123(図2)に伝送される。
【0039】
CPU・固有情報格納部211は、その静止画像カメラの機種識別情報や機体識別情報等の固有情報を格納する格納部を有している。
【0040】
設定手段7aは、この静止画像カメラの設定入力部7にあたり、撮影する時の設定条件、例えば、ポートレート撮影モードやスポーツ撮影モードなどのモード選択や、各撮影モードでのアイリス、シャッタースピード、及びホワイトバランス設定等を設定できる。
【0041】
設定手段7aから入力された設定条件は、CPU・固有情報格納部211に入力され、この静止画像カメラの設定が実行されると共に、映像信号処理装置本体1のCPU101に固有情報と共に送信され、記憶回路107に記録される。
【0042】
図4は、映像獲得部3として用いられるチューナ部の構成を示す概略ブロック図であり、選局部301、中間周波増幅部/検波部303、映像信号出力部305、映像信号ラインVL1、音声信号出力部307、音声信号ラインAL、CPU/選局シンセサイザ309、設定手段7b、バスラインBL、及び接続部CONcを有している。
【0043】
チューナ部は、図2に示した映像信号処理部1の接続部CONaと接続部CONcを介して接続され、接続される配線には同一名称、同一符号を示し、その説明を省略する。
【0044】
選局部301は、CPU/選局シンセサイザ309からの制御信号に基づいて所望チャネルの選局、映像中間周波信号の生成し、中間周波増幅部/検波部303は、該中間周波信号を増幅し、さらに該変調波から原放送信号を再生する。中間周波増幅部/検波部303で再生された映像信号は、映像信号出力部305から映像信号ラインVL1を介して映像入力・A/D変換部121(図2)に伝送され、一方、再生された音声信号は、音声信号出力部307から映像信号ラインALを介して音声入力・A/D変換部・音声信号処理部115(図2)に伝送される。
【0045】
CPU/選局シンセサイザ309は、そのチューナの機種識別情報や機体識別情報等の固有情報を格納する固有情報格納部を有している。
【0046】
設定手段7bは、このチューナの設定入力部7にあたり、例えば、予約再生/録画機能等を実行するための設定情報、例えば予約録画/再生等の予約モード、予約チャネル、予約タイムスケジュール(予約時間含む))等を設定できる。
【0047】
設定手段7bから入力された設定条件は、CPU/選局シンセサイザ309に入力され、このチューナへの設定が実行されると共に、映像信号処理部1のCPU101に固有情報と共に送信され、記憶回路107に記録される。
【0048】
図5は、本発明の実施形態に係る映像信号処理部1に映像獲得部3を接続した場合の信号処理のフローチャートである。
【0049】
映像信号処理装置本体1に映像獲得部3が接続されると映像信号処理装置本体1の固有情報制御手段103により映像獲得部3の固有情報(第1の固有情報)を検出する(ステップS1)。検出できない場合は、映像信号処理部1に不適合な映像獲得部と判断して終了する。
【0050】
ステップS1で検出した固有情報が過去に接続されたことがあるかどうかを調べるために、固有情報制御手段103は記憶回路107から記録する固有情報(第2の固有情報)を読み出して(ステップS2)、上記ステップS1で検出した固有情報と比較する(ステップS3)。
【0051】
ステップS3にて記憶回路107に上記ステップS1で検出した固有情報と同一の固有情報が登録されていない場合には、固有情報制御手段103は該検出した固有情報を記憶回路107に登録する。
【0052】
上記ステップS1で検出した固有情報と同一の固有情報が既に記憶回路107に登録済みの場合には、設定情報制御手段105が記憶回路107から第2の固有情報に対応する設定情報(設定条件)を読み出し(ステップS4、S5)、読み出した設定情報を表示部5に表示する(ステップS6)。
【0053】
ユーザは、表示部5に表示された設定情報の内容を見て、設定情報を変更する場合は、接続した映像獲得部3の操作部7(7a,7b)を用いて設定変更操作を行う。係る変更後の設定情報は、映像獲得部3のCPU(211、309)から設定情報制御手段105に送信され、設定情報制御手段105が記憶回路107の設定情報を書き換え、更新する(ステップS6)。
【0054】
ユーザが、該設定情報が正しいことを表示部5で確認後(設定情報の変更なし)、該設定情報で映像信号処理装置本体1と映像獲得部3を制御、動作実行する(ステップS7)。例えば、映像獲得部3がチューナ部で、タイマー録画中の動作実行(ステップS7)を行った場合は、タイマー録画条件を実行すると共に、映像信号処理装置本体1は表示部5の電源を制御することで、装置の消費電力を低減することができる。
【0055】
尚、ユーザが、該設定情報が正しいことを表示部5で確認後に記憶回路107の設定情報の書き換え、更新を行ってもよい。
【0056】
また、CPU101には、リチウム電池111にバックアップされた時計部109が接続されているので、映像信号処理部を駆動する電源(バッテリー)が映像信号処理部より取り外されても、前記の時計部109は時刻の継承が可能である。
【0057】
また、記憶回路107は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することにより、電源(バッテリー)が映像信号処理部から取り外されても記憶が失われることがない構成としている。
【0058】
上記構成により、映像信号処理装置本体1は、映像信号処理装置本体1に接続される各映像獲得部3の固有情報と設定情報を記憶することで、例えば、接続機器がタイマー録画可能なチューナ部であり、チューナ部で設定したタイマー録画時間が毎日或いは毎週該設定時間に繰り返し録画を行う場合、該チューナ部を映像信号処理装置本体1から取り外し、他の機器である撮像部を用いて使用しても、再度前記のチューナ部を映像信号処理装置本体1に取り付ければ、過去に設定したタイマー録画時間等の設定情報が表示され、設定情報の内容を確認でき、且つ、映像信号処理装置本体1が備える時計部109の現在時刻をもとにタイマー録画を実行することができるようになる。
【0059】
また、映像信号処理装置本体1に接続される映像獲得部3が静止画を撮影する撮像部である場合でも、撮像部で撮影する時の設定条件、例えば、ポートレートモード撮影時に、或いはスポーツモード撮影時に、夫々のアイリス及びシャッタースピード及びWB(ホワイトバランス)情報を映像信号処理部1が記憶しているので、該映像獲得部3を一旦映像信号処理装置本体1から取り外しても再度接続した時は、前回の設定条件で撮影することが可能となる。
【0060】
また、上記の設定条件は、映像信号処理装置本体1に接続される映像獲得部3の固有情報を基にしているので、同一機能の機器であっても設定条件を識別することができる。つまり、映像信号処理装置本体1に接続された映像獲得部3が撮像部であって、映像信号処理装置本体1を共有して複数の撮像部、例えば、第1の撮像部および第2の撮像部が存在する場合に、第1の撮像部と第2の撮像部が異なる条件で撮影条件が設定されていても、映像信号処理装置本体1は第1の撮像部と第2の撮像部の撮影条件を識別して、夫々の撮像部で設定された設定条件で撮影することが可能となる。
【0061】
また、映像信号処理装置本体1に接続される映像獲得部3が、チューナ部でありタイマー録画の際は、映像信号処理装置本体1にある表示部5の電源を切ることができるので、タイマー録画時の消費電力を低減できるなどの効果がある。
【0062】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、映像獲得機器を着脱可能とする映像信号処理装置において、その映像獲得機器を識別する固有情報とその設定情報とを記憶部に格納しておき、映像獲得機器が接続された場合には、その映像獲得機器から固有情報を読み出し、記憶部に登録(記憶)してある固有情報と比較し、登録されていればその固有情報に関連する設定情報を自動的に読み出すことで、再度、設定情報を入力するなどの煩雑な操作を回避できる。
【0063】
また、映像獲得機器毎に固有情報を割り振ることで、同一の映像獲得機器が2個以上あっても、其々に設定された設定情報を読み出し、設定することができる。
【0064】
また、読み出した設定情報をユーザに表示部に提示することで、同一の映像獲得機器が2個以上あっても設定内容を確認できるので、間違った設定内容の機能を実行することがなくなったり、設定内容の微調整等や、変更等を容易に行うことができる。
【0065】
また、映像信号処理装置側に時計手段を設けて、時刻情報と共に設定情報を映像獲得機器に送信することで、映像獲得機器側に時計手段やその電源を設けることなく予約機能等の時刻情報を必要とする機能も再接続時に実行できるので、映像獲得機器の大型化を避けて予約機能等を確保できる。
【0066】
また、設定情報の実行内容が、映像獲得機器が表示部を使用しない機能の実行の場合には、表示部の電源を省電力電源モードに制御することで、タイマー録画時の消費電力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る記録再生装置の概略平面図(a)と概略正面図(b)である。
【図2】本発明の実施形態に係る映像信号処理装置本体1のブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る撮像部のブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るチューナのブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る映像信号処理装置本体1への映像獲得部3の着脱に伴う動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 映像信号処理装置本体
3 映像獲得部
5 表示部
CONa,CONb,CONc 接続部
101 CPU
103 固有情報制御(検出/比較)手段
105 設定情報制御手段
107 記憶回路
109 時計
113 表示部電源制御ライン
211 CPU・固有情報格納部
309 CPU/選局シンセサイザ
Claims (3)
- 映像信号を記録、及び/又は、再生する映像信号処理装置において、
前記映像信号再生装置に前記映像信号を伝送する映像獲得機器との接続部と、
前記映像獲得機器に割り当てられた、該映像獲得機器を識別可能な固有情報と、該映像獲得機器の機能を実行するための設定情報と、を格納する記憶部と、
前記接続部に接続された前記映像獲得機器から前記固有情報を検出する固有情報制御部と、
前記固有情報制御部が検出した前記固有情報に基づいて、該固有情報に対応する前記設定情報を前記記憶部から読み出す設定情報制御部と、
時計手段を有し、
前記設定情報制御部は、前記時計手段から得た時刻情報と、前記記憶部から読み出した前記設定情報と、を前記接続部に送信することを特徴とする映像信号処理装置。 - 前記設定情報制御部で読み出した前記設定情報を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
- 前記設定情報の実行内容が、前記映像獲得機器が前記表示部を使用しない機能の実行の場合には、前記設定情報制御部は、該表示部の電源を省電力電源モードに制御することを特徴とする請求項2に記載の映像信号処理装置。
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