JP4285115B2

JP4285115B2 - Ballpoint pen tip

Info

Publication number: JP4285115B2
Application number: JP2003188557A
Authority: JP
Inventors: 裕一高橋; 洋勝初谷
Original assignee: Pentel Co Ltd
Current assignee: Pentel Co Ltd
Priority date: 2003-03-31
Filing date: 2003-06-30
Publication date: 2009-06-24
Anticipated expiration: 2023-06-30
Also published as: JP2004351913A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に対する圧入接続部を有すると共に、前記インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に挿入される後端部分に加工変形部が形成されたボールペンチップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ボールペンはインキタンクよりボールペンチップ内にインキを供給し、筆記部材としてのボールの回転によって紙などの被筆記面にこのインキを転写し筆跡を形成するものである。
このようなボールペンチップの後端部は、インキタンクなど他部材への挿入のしやすさから切削や塑性変形によって縮径加工されたり（特許文献１参照）、ボールをボールホルダーの先端部内壁に密着させようとしてボールホルダー内にコイルスプリングなどの弾撥部材を挿置してボールペンチップの後端をカシメて縮径し弾撥部材の抜け止めとしたり（特許文献２参照）、カシメて縮径する代わりに剪断加工によってボールペンチップの後端周上に複数の折り曲げ部を形成して弾撥部材の抜け止めとする（特許文献３参照）ことなどが知られている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２０００−２８０６７９号公報（図１）
【特許文献２】
特許登録公報第３３０４９０６号公報（第３頁第５欄第３０行〜第３２行）
【特許文献３】
特開平９−７６６９０号公報（第３頁第３欄第１３行〜第１７行）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ボールホルダー後部を塑性変形などにより縮径する場合、押圧力による変形の歪を吸収する部分として外形の膨れが発生したり、真円度の低下が起こることがあった。一般的に、この変形量や変形後の形状を予期することは困難であり、インキタンク（もしくはそれとの接続中継部材）と接続されたときに密閉性を失うことがあった。真円度を損なっていた場合には言うに及ばず、真円度自体は密閉性を損なうほどではなくとも、例えば、ボールペンチップの後端を挿入する際に、インキタンク（もしくはインキタンクとの接続中継部材）に対して予期せぬ変形を伴う場合があり、その変形がインキタンクとの圧入部分を変形させてしまったり、またはこの部分の内面に傷等を発生させ、それによって圧入固定が緩くなって外れてしまったり、空気や水分の流入、インキの漏れ出し等の問題点があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に対する圧入接続部を有すると共に、前記インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に挿入される後端部分に加工変形部が形成されたボールペンチップにおいて、前記圧入接続部と前記加工変形部との間に圧入接続部に対する縮径部を、前記加工変形部形成の際の応力集中部として配置したボールペンチップを要旨とする。
【０００６】
【作用】
ボールホルダー後部に形成されたインキタンク圧入接続部と加工変形させる部分との間に縮径部を設け、その縮径部を加工変形時の応力集中部とすることによって、加工ひずみを小さくするとともに、加工変形部の最大径部がインキタンク圧入接続部外径よりも大径にならないようにした。それによって、インキタンクを圧入固定する際に、インキタンクの内面に、加工変形によって形成される突出部によって、ひっかき傷を作ってしまったり、圧入固定後の固定強度不足をおこして、抜けや液密気密を保てないという圧入不具合を回避することができる。
【０００７】
【実施例】
以下、図面に基づき１例を説明する。
図１に示すように、筒状のインキタンク１の先端に、筆記用のボール２を先端に一部突出して回転自在に抱持するボールホルダー３が圧入され接続されている。ボールホルダー３は内部にコイルスプリング４を挿置しており、コイルスプリング４のボール側はボール２に直接接触して押圧力を付与する棒状部で、コイルスプリング４の巻きの中心から延出している。
【０００８】
ボールホルダー３の後端部分は、コイルスプリング４の後方移動規制をなす内方突出部３ａとして、塑性変形で内倒する部分を形成するかしめ加工により縮径された部分となっており、コイルスプリング４の後端を支えている。また、この部分の縮径による内径の調節によってはインキの流量を調整することもできる。さらに、塑性変形によるため外形も縮径された形状となっており、インキタンク１に対して挿入する際に挿入作業がし易くなるための案内ともなっている。この内方突出部３ａを塑性変形ではなく、内径の縮径変形を伴うような強い切削加工によって行っても良いし、案内用の外形縮径部を形成する切削加工を同時に行っても差し支えない。また、内方突出部とせずにインキタンク１への挿入案内のみを目的にする外形の縮径化のみであれば、切削加工のみで十分である。ボールホルダー３の後ろ部分のインキタンク１と重なって接触している部分がインキタンク１に対する圧入接続部３ｂであり、インキタンク１の重なり部分の内径よりも若干大径に形成され液密気密に接触している。
【０００９】
図１のＩ部拡大図である図２に示すように、塑性変形を伴う加工によって内方突出部３ａを形成した場合、加工変形時の応力集中部には変形に伴って、膨れ部３ｃができる。切削加工も少なからず塑性変形を伴うので膨出部分としての膨れが発生することもあるが、バリとして発生することもある。圧入接続部３ｂと塑性変形を伴う加工が施された部分である内方突出部３ａとの間部分に、内方突出部３ａを形成する前に予め形成した縮径部３ｄを配置している。即ち、内方突出部３ａはこの縮径部３ｄの一部として位置付けられ、縮径部３ｄ内で内方突出部３ａを形成することによって、膨れ部３ｃの外接円径を圧入接続部３ｂよりも小径とし、インキタンク１を圧入固定する際に、外径の大きな部分として形成される膨れ部３ｃによって、インキタンク１の内面にひっかき傷を作ってしまったり、圧入固定後の固定強度不足をおこして抜けや液密気密を保てないという問題点が極力発生しないようになすことができる。圧入接続部３ｂの外径よりも、膨れ部３ｃの外接円径が小さければ、インキタンク１の圧入時にインキタンク１の内面が膨れ部３ｃに接触することがないため、悪影響を受けなくすることができるのである。
【００１０】
図３および図４に他の一例を示す。図３はボールペンチップ後端に該当するインキタンク１との部分の拡大図であり、図４はこのボールペンチップのみを図３に記載した矢印ＩＩの方向からの見た面の外観図である。
上述の一例と異なる点は、加工により変形される部分を上述の例のように全周で加工するのではなく、同一周状の３箇所で形成した点である。即ち、ボールホルダー３の後端部を剪断加工によって複数の薄片状折り曲げ部を形成してコイルスプリング４の抜け止めとしている。
圧入接続部３ｂと加工変形された内方突出部３ａとの間には内方突出部３ａを形成する前に予め設置した縮径部３ｄが形成されている。縮径部３ｄは圧入接続部３ｂと略同心かつ小径に形成されている。
【００１１】
前述した実施例と同じように、加工変形時の応力集中部には変形に伴って、膨れ部３ｃができる。さらに、この実施例の場合、後端加工変形される部分の隣接する部分が大きく外側に膨れてしまうこともある（膨れ部３ｅ）。加工変形箇所を１箇所や３箇所以外の複数箇所で行った場合も膨れの大きさは異なるが同様の現象が起こる。加工変形に伴う膨れ部３ｃおよび膨れ部３ｅの最大外接円径は、圧入接続部３ｂよりも小径となるように縮径部３ｄおよび加工変形の膨れ部３ｃ、膨れ部３ｅを形成するようにする。コイルスプリング４を固定するために、内方突出部を大きく形成する必要がある場合は、その加工変形の大きさに伴って、膨れ部３ｃの外径も大きくなってしまう。それを圧入接続部３ｂよりも小さく収容する場合は、縮径部３ｄの外径を予め小さくすることが必要になる。
【００１２】
また、他の実施例を図３に相当する図５と、図４に相当する図６に示す。ボールペンチップの後端周上に複数の折り曲げ部の代わりに、剪断加工を伴わない折り曲げ加工によって内倒湾曲で内方突出部３ａを形成したものである。この場合も前述したように、膨れ部３ｃおよび膨れ部３ｅが形成されるため、圧入接続部３ｂよりも小径となるように縮径部３ｄおよび加工変形の膨れ部３ｃ、膨れ部３ｅを形成するようにする。
【００１３】
本例においては、圧入接続部３ｂの外径を１．８５ｍｍ、縮径部３ｄの最小外径を１．６５ｍｍとしている。前記２つの径の差を大きくするほど膨れ部３ｃ（および膨れ部３ｅ）の影響を受けにくくすることができるが、そのために極端にボールホルダー３の後端部肉厚が薄くなってしまうと、インキタンク１への圧入固定前に他部品等との衝突などによる異常変形などがあり、弾発部材４の挿入作業を困難にしてしまうばかりか、インキの流路を極端に狭くして筆記性能を満足できないことがある。よって、圧入接続部３ｂの外径と縮径部３ｄの最小径の差は、０．０１ｍｍ〜０．８０ｍｍ程度が望ましい。
【００１４】
他の実施例を図７に示す。
縮径部３ｄを後端に向かって縮径するテーパー形状としたものである。内方突出部３ａは縮径部３ｄ内で行い、それによる膨れ部３ｃの外径は圧入接続部３ｂよりも小径となるようにした。この場合も、内方突出部３ａは切削加工によって形成しても良く、また、前述のように、内方突出部３ａを１ヶ所または複数ヶ所の剪断加工および塑性変形で行っても良い。
【００１５】
更に他の実施例を図８に示す。
筒状のインキタンク１の先端に、筆記用のボール２を先端に一部突出して回転自在に抱持するボールホルダー３が圧入され接続されている。前記ボールホルダー３は先端に小径筒部３ｆを切削加工によって形成している。前記インキタンク１内には水性インキ５と水性インキ５の界面に接触してインキフォロワー組成物６が収容されている。前記ボールホルダー３は内部にコイルスプリング４を挿置しており、コイルスプリング４のボール側はボール２に直接接触して押圧力を付与する棒状部で、コイルスプリング４の巻きの中心から延出している。その他、ボールホルダー３のインキタンク１との接続部分は、コイルスプリングの後方移動規制をする内方突出部３ａ以外は同様なので説明を省略する。
【００１６】
図８のＩＶ拡大図を図９に示す。本例では圧入接続部３ｂの外径を１．８５ｍｍ、縮径部３ｄの外径を１．６５ｍｍ、内方吐出部３ａを形成する前の穴径を１．３５ｍｍとしている。それぞれ圧入接続部３ｂの肉厚ｂ１は０．２５ｍｍ、縮径部３ｄの肉厚ｄ１は０．１５ｍｍとなっており、縮径部３ｄの肉厚ｄ１は圧入接続部３ｂの肉厚３ｂに対して６０％となっている。後述する塑性変形加工によって内方突出部３ａを形成し、コイルスプリング４を固定している。ここで縮径部３ｄの肉厚ｄ１が圧入接続部３ｂの肉厚ｂ１に対して９０％を超える様に設定すると、内方突出部３ａを形成した際の応力が圧入接続部３ｂに及んでしまい圧入接続部３ｂに膨れ部やそれによる真円度低下が起こってしまう。それによって圧入固定後の固定強度不足が生じ、抜けや液密気密を保てないという圧入不具合が発生してしまう。また２０％より小さくなるように設定すると、圧入接続部３ｂに掛かる応力は少なくなるが、縮径部３ｄの強度不足という問題を引き起こし、他部品との衝突による異常変形や、それに伴いコイルスプリング４が抜けてしまう等の問題が発生してしまう。よって縮径部３ｄの肉厚ｄ１は圧入接続部３ｂの肉厚ｂ１に対して２０％〜９０％の範囲内にすることが望ましい。
【００１７】
図１０と図１１にて内方突出部３ａを形成する方法を示す。
図１０に示したものは内方突出部３ａを形成する前の状態の要部拡大図であり、図１１に示したものは押圧治具７によって内方突出部３ａを形成している時の状態を示した要部拡大図である。
ボールホルダー３の後端部に形成された縮径部３ｄに押圧治具７を押し当てることによって内方突出部３ａを形成する。前記押圧治具７は中央に円錐状の凹部７ａが形成されており、その中央にコイルスプリング４をボールホルダー３の内部にまで押し入れるコイルスプリング挿入ピン８が固定されている。尚、円錐状の凹部７ａの開き角度は９０°になっている。
また、全周を塑性変形させる方法としては回転するローラーを押し当てる方法が良く知られているが、この方法は回転は必要とせず上下の動作だけなので設備等を簡単にできる利点がある。
【００１８】
コイルスプリング挿入ピン８の径はコイルスプリング４の小径部４ａの内径より大に大径部４ｂの内径より小になっている。コイルスプリング挿入ピン８によってコイルスプリング４の小径部４ａを押すことで、コイルスプリング４がボールホルダー３の内部に挿入される。コイルスプリング４を押して内方突出部３ａを形成する場合、内方突出部３ａの内径は挿入ピン８の外径に制限されるので、コイルスプリング４に小径部分を形成しておけばコイルスプリング４の大径部分を支えるに十分な内方突出部３ａの内径とすることができるが、図に示すように、コイルスプリング４の後端ではない部分に挿入ピン８で押される小径部４ａを形成することによって、コイルスプリングの内方突出部３ａと接触して支えられる部分は後端の座巻きが形成された安定な部分とすることができ。コイルスプリング４の支えを確実になすことができると共に、小径部４ａがボールホルダーの後端より飛び出るようなこともない。
【００１９】
他の実施例として図９に相当する図を図１２に示す。
縮径部３ｄの内側の穴径を拡大し縮径部３ｄの肉厚ｄ１を調整したものである。このように圧入接続部３ｂと縮径部３ｄの内側の穴径は連続である必要はなく、独自に調整できるものとする。内方突出部３ａは縮径部３ｄ内で行い、それによる膨れ部３ｃの外径は圧入接続部３ｂよりも小径となるようにした。
【００２０】
【発明の効果】
本発明は、ボールペンチップの後端に設置されたインキタンク圧入部に隣接した部分に縮径部を設けることによって、後端を加工変形させた場合に形成される突出部の最大外接円径を、インキタンク圧入径よりも小さくすることで、インキタンク圧入固定時にインキタンク内面にひっかき傷を作ったり、圧入後の固定強度不足をおこして抜けや液密気密を保てないという圧入不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】一例を示す要部縦断面図。
【図２】図１のＩ部拡大縦断面図。
【図３】他の一例を示す要部縦断面図。
【図４】図３のＩＩ方向矢視図。
【図５】他の一例を示す要部縦断面図。
【図６】図５のＩＩＩ方向矢視図。
【図７】他の一例を示す要部縦断面図。
【図８】一例を示す要部縦断面図。
【図９】図８のＩＶ部拡大縦断面図。
【図１０】製造方法を示した要部縦断面図。
【図１１】図１０に続く製造方法を示した要部縦断面図。
【図１２】他の一例を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
１インキタンク
２ボール
３ボールホルダー
３ａ内方突出部
３ｂ圧入接触部
３ｃ膨れ部
３ｄ縮径部
３ｅ膨れ部
３ｆ小径筒部
４コイルスプリング
４ａコイルスプリング小径部
４ｂコイルスプリング大径部
５水性インキ
６インキフォロワー組成物
７押圧治具
７ａ円錐状の凹部
８コイルスプリング挿入ピン
ｂ１圧入接続部肉厚
ｄ１縮径部肉厚[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball-point pen tip having a press-fit connection portion for a connection relay member for an ink tank or an ink tank, and a processing deformation portion formed at a rear end portion inserted into the connection relay member for the ink tank or the ink tank.
[0002]
[Prior art]
The ballpoint pen supplies ink into a ballpoint pen tip from an ink tank, and transfers the ink onto a writing surface such as paper by rotation of a ball as a writing member to form handwriting.
The rear end of such a ball-point pen tip is reduced in diameter by cutting or plastic deformation for ease of insertion into another member such as an ink tank (see Patent Document 1), or the ball is placed on the inner wall of the tip of the ball holder. An elastic member such as a coil spring is inserted into the ball holder so as to be in close contact, and the rear end of the ballpoint pen tip is crimped to reduce the diameter to prevent the elastic member from coming off (see Patent Document 2). Instead of this, it is known that a plurality of bent portions are formed on the rear end periphery of the ball-point pen chip by shearing to prevent the elastic member from coming off (see Patent Document 3).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-280679 (FIG. 1)
[Patent Document 2]
Patent Registration Publication No. 3304906 (page 3, column 5, line 30 to line 32)
[Patent Document 3]
JP-A-9-76690 (page 3, column 3, lines 13 to 17)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When the diameter of the rear part of the ball holder is reduced by plastic deformation or the like, the outer shape may bulge as a portion that absorbs deformation distortion caused by the pressing force, or the roundness may decrease. In general, it is difficult to anticipate the amount of deformation and the shape after deformation, and the sealing property may be lost when connected to an ink tank (or connection relay member). Needless to say, when the roundness is impaired, the roundness itself does not impair the sealing property, but for example, when inserting the rear end of the ballpoint pen tip, The connection relay member) may be unexpectedly deformed, and the deformation may deform the press-fitted part with the ink tank, or may cause scratches on the inner surface of this part, thereby causing the press-fitting and fixing. There were problems such as loosening and falling off, inflow of air and moisture, and leakage of ink.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a ball-point pen tip having a press-fit connection portion for a connection relay member for an ink tank or an ink tank, and a processing deformation portion formed in a rear end portion inserted into the connection relay member for the ink tank or the ink tank. The gist is a ball-point pen tip in which a reduced diameter portion with respect to the press-fit connection portion is disposed as a stress concentration portion when forming the work-deformed portion between the press-fit connection portion and the work deformation portion .
[0006]
[Action]
A reduced diameter part is provided between the ink tank press-fit connection part formed at the rear part of the ball holder and the part to be processed and deformed, and the reduced diameter part is used as a stress concentration part during processing deformation, thereby reducing processing strain. The maximum diameter portion of the deformed deformation portion was not made larger than the outer diameter of the ink tank press-fit connection portion. As a result, when the ink tank is press-fitted and fixed, the inner surface of the ink tank may be scratched by protrusions formed by processing deformation, or the fixing strength after press-fitting may be insufficient. It is possible to avoid a press-fitting problem that airtightness cannot be maintained.
[0007]
【Example】
Hereinafter, an example will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, a ball holder 3 is press-fitted and connected to the tip of a cylindrical ink tank 1 so that a writing ball 2 partially protrudes from the tip and is rotatably held. The ball holder 3 has a coil spring 4 inserted therein, and the ball side of the coil spring 4 is a rod-shaped portion that directly contacts the ball 2 and applies a pressing force, and extends from the winding center of the coil spring 4. Yes.
[0008]
The rear end portion of the ball holder 3 is a portion that is reduced in diameter by caulking to form a portion that inwardly falls due to plastic deformation, as an inward protruding portion 3a that restricts the backward movement of the coil spring 4. The rear end of 4 is supported. Further, the flow rate of the ink can be adjusted by adjusting the inner diameter by reducing the diameter of this portion. Further, since the outer shape is also reduced due to plastic deformation, it serves as a guide for facilitating the insertion operation when the ink tank 1 is inserted. The inwardly projecting portion 3a may be performed by a strong cutting process that is not plastically deformed but accompanied by a contraction deformation of the inner diameter, or may be simultaneously performed by a cutting process that forms an outer diameter reduced diameter portion for guidance. . Further, if only reducing the outer diameter for the purpose of only guiding the insertion into the ink tank 1 without using the inward projecting portion, only the cutting process is sufficient. The portion of the rear portion of the ball holder 3 that is in contact with the ink tank 1 is a press-fit connecting portion 3b for the ink tank 1, and is formed slightly larger than the inner diameter of the overlapping portion of the ink tank 1 and is liquid-tight and air-tight. In contact.
[0009]
As shown in FIG. 2, which is an enlarged view of the I part of FIG. 1, when the inward protruding portion 3a is formed by processing accompanied by plastic deformation, a bulging portion 3c is formed in the stress concentration portion at the time of processing deformation along with the deformation. it can. Since the cutting process is accompanied by plastic deformation, the bulge as the bulging part may occur, but it may occur as a burr. A diameter-reduced portion 3d formed in advance before forming the inward projecting portion 3a is disposed between the press-fit connection portion 3b and the inward projecting portion 3a, which is a portion subjected to plastic deformation. . That is, the inward protruding portion 3a is positioned as a part of the reduced diameter portion 3d. By forming the inward protruding portion 3a in the reduced diameter portion 3d, the circumscribed circle diameter of the swollen portion 3c is made larger than that of the press-fit connecting portion 3b. However, when the ink tank 1 is press-fitted and fixed, the swollen part 3c formed as a part having a large outer diameter may cause scratches on the inner surface of the ink tank 1 or insufficient fixing strength after press-fitting and fixing. As a result, it is possible to prevent the occurrence of the problem of being unable to maintain omission and liquid-tight airtightness as much as possible. If the circumscribed circle diameter of the swollen portion 3c is smaller than the outer diameter of the press-fit connecting portion 3b, the inner surface of the ink tank 1 will not come into contact with the swollen portion 3c when the ink tank 1 is press-fitted. Can do it.
[0010]
3 and 4 show another example. FIG. 3 is an enlarged view of a portion with the ink tank 1 corresponding to the rear end of the ball-point pen tip, and FIG. 4 is an external view of only the ball-point pen tip as viewed from the direction of the arrow II shown in FIG.
The difference from the above example is that the part deformed by processing is not processed all around as in the above example, but is formed at three points of the same circumference. That is, the rear end portion of the ball holder 3 is sheared to form a plurality of thin bent portions to prevent the coil spring 4 from coming off.
Between the press-fit connection part 3b and the inward projecting part 3a that has been deformed by machining, a reduced diameter part 3d that is installed in advance before the inward projecting part 3a is formed is formed. The reduced diameter portion 3d is formed substantially concentrically with the press-fit connection portion 3b and has a small diameter.
[0011]
As in the above-described embodiment, a swollen portion 3c is formed in the stress concentration portion during processing deformation along with the deformation. Furthermore, in the case of this embodiment, the portion adjacent to the portion to be rear end processed and deformed may swell greatly outward (swelled portion 3e). A similar phenomenon occurs even when the deformation location is performed at one place or a plurality of places other than three places, although the size of the swelling is different. The reduced diameter portion 3d and the swollen portions 3c and swollen portions 3e of the work deformation are formed so that the maximum circumscribed circle diameter of the swollen portion 3c and the swollen portion 3e accompanying the processing deformation is smaller than the press-fit connecting portion 3b. . In order to fix the coil spring 4, when it is necessary to form a large inward projecting portion, the outer diameter of the swollen portion 3c increases with the size of the processing deformation. When accommodating it smaller than the press-fit connection portion 3b, it is necessary to reduce the outer diameter of the reduced diameter portion 3d in advance.
[0012]
Another embodiment is shown in FIG. 5 corresponding to FIG. 3 and FIG. 6 corresponding to FIG. Instead of a plurality of bent parts on the periphery of the rear end of the ball-point pen tip, an inward protruding part 3a is formed by inward bending by a bending process without a shearing process. Also in this case, since the swollen portion 3c and the swollen portion 3e are formed as described above, the reduced diameter portion 3d, the swollen portion 3c and the swollen portion 3e are formed so as to have a smaller diameter than the press-fit connecting portion 3b. Like that.
[0013]
In this example, the outer diameter of the press-fit connecting portion 3b is 1.85 mm, and the minimum outer diameter of the reduced diameter portion 3d is 1.65 mm. The larger the difference between the two diameters, the less the influence of the swollen portion 3c (and swollen portion 3e) can be. However, if the thickness of the rear end of the ball holder 3 becomes extremely thin, Abnormal deformation due to collision with other parts before press-fitting into the ink tank 1 makes it difficult to insert the elastic member 4, and also makes the ink flow path extremely narrow to reduce writing performance. May not be satisfied. Therefore, the difference between the outer diameter of the press-fit connecting portion 3b and the minimum diameter of the reduced diameter portion 3d is preferably about 0.01 mm to 0.80 mm.
[0014]
Another embodiment is shown in FIG.
The diameter-reduced portion 3d is tapered to reduce the diameter toward the rear end. The inward projecting portion 3a is performed in the reduced diameter portion 3d, and the outer diameter of the swollen portion 3c thereby is made smaller than that of the press-fit connection portion 3b. Also in this case, the inward protruding portion 3a may be formed by cutting, and as described above, the inward protruding portion 3a may be performed by one or a plurality of shearing processes and plastic deformation.
[0015]
Yet another embodiment is shown in FIG.
A ball holder 3 is press-fitted and connected to the tip of the cylindrical ink tank 1 so that a writing ball 2 partially protrudes from the tip and is rotatably held. The ball holder 3 has a small-diameter cylindrical portion 3f formed at the tip by cutting. In the ink tank 1, an ink follower composition 6 is accommodated in contact with the interface between the water-based ink 5 and the water-based ink 5. The ball holder 3 has a coil spring 4 inserted therein, and the ball side of the coil spring 4 is a rod-shaped portion that directly contacts the ball 2 and applies a pressing force, and extends from the winding center of the coil spring 4. ing. In addition, since the connection part of the ball holder 3 with the ink tank 1 is the same except for the inward projecting part 3a for restricting the backward movement of the coil spring, the description thereof is omitted.
[0016]
An enlarged view of IV in FIG. 8 is shown in FIG. In this example, the outer diameter of the press-fit connecting portion 3b is 1.85 mm, the outer diameter of the reduced diameter portion 3d is 1.65 mm, and the hole diameter before the inner discharge portion 3a is formed is 1.35 mm. The thickness b1 of the press-fit connection portion 3b is 0.25 mm, the thickness d1 of the reduced diameter portion 3d is 0.15 mm, and the thickness d1 of the reduced diameter portion 3d is relative to the thickness 3b of the press-fit connection portion 3b. 60%. An inward projecting portion 3a is formed by a plastic deformation process to be described later, and the coil spring 4 is fixed. Here, when the thickness d1 of the reduced diameter portion 3d is set to exceed 90% with respect to the thickness b1 of the press-fit connection portion 3b, the stress when the inward protruding portion 3a is formed reaches the press-fit connection portion 3b. As a result, the press-fitting connection portion 3b is swollen and the roundness is lowered. As a result, the fixing strength is insufficient after press-fitting and a press-fitting problem occurs in that it cannot be removed or liquid-tight. If it is set to be smaller than 20%, the stress applied to the press-fit connecting portion 3b is reduced, but this causes a problem of insufficient strength of the reduced diameter portion 3d, resulting in abnormal deformation due to collision with other parts, and accordingly the coil spring 4 Problems such as falling off. Therefore, it is desirable that the thickness d1 of the reduced diameter portion 3d is in the range of 20% to 90% with respect to the thickness b1 of the press-fit connection portion 3b.
[0017]
10 and 11 show a method of forming the inward protrusion 3a.
10 is an enlarged view of a main part before the inward projecting portion 3a is formed, and FIG. 11 shows the state when the inward projecting portion 3a is formed by the pressing jig 7. FIG. It is the principal part enlarged view which showed the state.
The inward protruding portion 3 a is formed by pressing the pressing jig 7 against the reduced diameter portion 3 d formed at the rear end portion of the ball holder 3. The pressing jig 7 is formed with a conical recess 7a at the center, and a coil spring insertion pin 8 for pressing the coil spring 4 into the ball holder 3 is fixed at the center. The opening angle of the conical recess 7a is 90 °.
Further, as a method of plastically deforming the entire circumference, a method of pressing a rotating roller is well known. However, this method does not require rotation and has only an up-and-down motion, so that there is an advantage that facilities and the like can be simplified.
[0018]
The diameter of the coil spring insertion pin 8 is larger than the inner diameter of the small diameter portion 4a of the coil spring 4 and smaller than the inner diameter of the large diameter portion 4b. The coil spring 4 is inserted into the ball holder 3 by pushing the small diameter portion 4 a of the coil spring 4 with the coil spring insertion pin 8. When the inner protrusion 3a is formed by pushing the coil spring 4, the inner diameter of the inner protrusion 3a is limited to the outer diameter of the insertion pin 8. Therefore, if the coil spring 4 is formed with a small diameter portion, the coil spring 4 However, as shown in the figure, a small-diameter portion 4a that is pushed by the insertion pin 8 is formed at a portion that is not the rear end of the coil spring 4, as shown in the figure. By doing so, the portion that is supported in contact with the inwardly projecting portion 3a of the coil spring can be a stable portion in which the end winding is formed. The coil spring 4 can be reliably supported and the small diameter portion 4a does not protrude from the rear end of the ball holder.
[0019]
FIG. 12 shows a diagram corresponding to FIG. 9 as another embodiment.
The inner diameter of the reduced diameter portion 3d is enlarged to adjust the thickness d1 of the reduced diameter portion 3d. Thus, the hole diameter inside the press-fit connecting portion 3b and the reduced diameter portion 3d does not need to be continuous and can be adjusted independently. The inward projecting portion 3a is performed in the reduced diameter portion 3d, and the outer diameter of the swollen portion 3c thereby is made smaller than that of the press-fit connection portion 3b.
[0020]
【The invention's effect】
The present invention provides a reduced diameter portion at a portion adjacent to the ink tank press-fitting portion installed at the rear end of the ballpoint pen tip, thereby increasing the maximum circumscribed circle diameter of the protruding portion formed when the rear end is processed and deformed. By making it smaller than the ink tank press-in diameter, it avoids press-fitting problems such as scratching the inner surface of the ink tank when the ink tank is press-fitted, and insufficient fixing strength after press-fitting to prevent removal or liquid tightness. can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an example.
FIG. 2 is an enlarged vertical sectional view of a portion I in FIG.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a main part showing another example.
4 is a view taken in the direction of the arrow II in FIG. 3;
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a main part showing another example.
6 is a view taken in the direction of the arrow III in FIG.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view of a main part showing another example.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an example.
9 is an enlarged vertical sectional view of a portion IV in FIG.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of an essential part showing a manufacturing method.
11 is an essential part longitudinal cross-sectional view showing a manufacturing method subsequent to FIG. 10; FIG.
FIG. 12 is a longitudinal sectional view of a main part showing another example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Ink tank 2 Ball | bowl 3 Ball holder 3a Inward protrusion part 3b Press-fit contact part 3c Swelling part 3d Decreasing diameter part 3e Swelling part 3f Small diameter cylinder part 4 Coil spring 4a Coil spring small diameter part 4b Coil spring large diameter part 5 Water-based ink 6 Ink Follower composition 7 Press jig 7a Conical recess 8 Coil spring insertion pin b1 Press-fit connection portion thickness d1 Reduced diameter portion thickness

Claims

インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に対する圧入接続部を有すると共に、前記インキタンクまたはインキタンクに対する接続中継部材に挿入される後端部分に加工変形部が形成されたボールペンチップにおいて、前記圧入接続部と前記加工変形部との間に圧入接続部に対する縮径部を、前記加工変形部形成の際の応力集中部として配置したボールペンチップ。In the ball-point pen tip having a press-fit connection portion for the ink tank or the connection relay member for the ink tank and having a deformed deformation portion formed in a rear end portion inserted into the connection relay member for the ink tank or the ink tank, the press-fit connection portion The ball-point pen tip which arrange | positioned the diameter reduction part with respect to a press-fit connection part as a stress concentration part at the time of the said process deformation | transformation part formation between the said process deformation part .

前記加工変形部が、ボールペンチップ内に挿入されたコイルスプリングの抜け止めのための圧延縮径加工であると共に、前記縮径部が前記圧入接続部の径に対して０.０１ｍｍ以上０.８０ｍｍ以下だけ縮径されている請求項１記載のボールペンチップ。 The deformation part is a rolling diameter reduction process for preventing a coil spring inserted in the ballpoint pen tip from being removed, and the diameter reduction part is 0.01 mm or more and 0.80 mm with respect to the diameter of the press-fit connection part. The ball-point pen tip according to claim 1, wherein the diameter is reduced by the following.

前記縮径部の肉厚が前記圧入接続部の肉厚の２０％以上９０％以下の範囲内である請求項１又は２記載のボールペンチップ。 The ballpoint pen tip according to claim 1 or 2, wherein a thickness of the reduced diameter portion is in a range of 20% to 90% of a thickness of the press-fit connection portion.