JP4283624B2 - 短絡保護用のヒューズ並びにこのヒューズを用いた床暖房装置 - Google Patents

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Description

この発明は、とくに床暖房装置の面状発熱体の発熱回路に用いて好適な短絡保護用のヒューズ並びにこのヒューズを用いた床暖房装置に関する。
近年、室内を暖房する暖房装置として、人体にやさしく、大気を汚染しないことから、電気を用いて発熱させる複数枚のプレート状ヒーターから成る面状発熱体を用いた床暖房装置が注目されている。しかし、この床暖房装置は、床下地材と床材の間に複数枚のプレート状ヒーターを設置して面状発熱体とするものであるが、とくに既存の建物の床に面状発熱体を設置しようとすると、床下地材と床材の間にプレート状ヒーターを挟んだり、配線用の溝を刻設したりする必要のあることから、施工に多大な費用が掛かるため、普及の障害となっていた。
特開平11−337093号公開特許公報
そこで、カーペットのように床材の上に敷設して電源に接続すれば、そのまま床暖房ができるようにした、シート状で可撓性を備えた構成の床暖房装置がこの発明者によって開発された。このシート状の床暖房装置は、面状発熱体を薄くて可撓性のある複数枚のシート状ヒーターで構成し、このシート状ヒーターを複数枚可撓性を有する床安定シートの上に敷設して面状発熱体と成し、その上に同じく可撓性を有するフロアシートを重ねて全体を接着し、厚さ5mm程度の一枚の可撓性を有するシート状に構成するものである。
そうすると、床暖房装置全体が薄く可撓性を有することとなったことから、短絡等の事故が起こる虞が多くなることから、短絡時に面状発熱体が発火するのを防止して安全性の向上を図るために、ヒューズが必要となった。そこで、このヒューズ自体も薄板状にして、かつ、短絡に伴う溶断時に溶断部に発生する火花や高温の溶解部によって面状発熱体やこの面状発熱体をサンドイッチするシート状の床材やフロアー材が発火しないように工夫することが必要となった。
この発明の目的は、薄型で踏まれても切断されたり壊れたりしてしまうことない上に、溶断部が溶断した際に火花が飛散したり、発火させたりすることのない、とくに床暖房装置のシート状ヒーターの短絡保護用のヒューズを提供せんとするにある。
この発明のもう一つの目的は、かかるシート状ヒーターの短絡保護用のヒューズを用いた床暖房装置を提供せんとするにある。
上述した目的を達成するためにこの発明は、床安定シートの上に、短絡すると発火し易い性質を有する複数のシート状ヒーターからなる面状発熱体を敷設し、この面状発熱体の上にさらにフロアシートを重ねて取り付け、全体を一体化させることによって構成した床暖房装置における前記シート状ヒーターの短絡保護用のヒューズであって、両端部に設けた端子部とこれらの各端子部に続いて設けられた当該各端子部よりも幅の狭い連結部とこれらの連結部の間に設けられた当該連結部よりも幅の狭い溶断部とを有する全体として薄板状のヒューズ本体と、このヒューズ本体をその上下方向から覆って接着された耐熱フィルムとから成り、前記各端子部に鳩目取付用の透孔を設け、前記各連結部の長さを前記各端子部の長さよりも短く構成し、少なくとも3分の1程度に構成し、前記溶断部はその中央部長手方向に長孔を設けると共に、前記耐熱フィルムは前記溶断部と前記各連結部の全部、及び前記各端子部の一部を覆って設けられていることを特徴とする。
その際にこの発明は、前記溶断部の幅を、前記ヒューズ本体の構成材料を鉛、錫、銅の合金とし、材厚を0.08mm、全体の長さを60mm、各端子部の幅を10mmとした時に、2.35mmから2.95mmとすることが好ましい。
この発明はまた、前記耐熱フィルムを、雲母を原料とするものであり、片面に接着剤を塗布してあることを特徴とする。
この発明はまた、前記短絡保護用のヒューズを、前記床暖房装置の各シート状ヒーターへ電力を供給する平線と、前記各シート状ヒーターの内部に設置した銅線との間に取り付けたことを特徴とする。
以上のように構成したこの発明に係るヒューズは、全体として薄く、かつ溶断部の溶断時に生ずる火花や溶解物が耐熱フィルムによって外部へ飛散したり、外接物へ付着したりするのを防止できるので、これを床暖房装置の面状発熱体のシート状ヒーターの発熱回路に用いると、上下方向に凹凸がほとんど生ずることがなく上下に設けた床材でその厚さを吸収できる上に、短絡が生ずると極めて短時間の間に溶断部が切断して面状発熱体が発火することを防止すると共に、溶断部の溶断時に生ずる火花や溶解物が溶断部を覆った耐熱フィルムによって外部へ飛火したり、上下に設けた床材等の外接物へ付着したりすることも防止できるので、面状発熱体の上面と下面に重ね合わせた外接物である床安定シートやフロアシートが燃えることを確実に防止して安全性を高めることができる上に、シート状を呈した床暖房装置を可能とするので、単に既存の床の上に敷設して電源に接続するだけで良いことから、設置費用が安価で済むという効果を奏し得る。
以下にこの発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3において、指示記号1で示したものが薄板状を呈したヒューズ本体である。このヒューズ本体1は、両端部に設けた幅広の端子部1a,1aに鳩目取付用の透孔1b,1bを設け、各端子部1a,1aに続いて当該端子部1a,1aより幅狭の連結部1c,1cを設け、この連結部1c,1c間に長手方向に伸びる長孔2aを有する連結部1c,1cよりさらに幅狭の溶断部2を一体的に設けたもので、さらに各端子部1a,1aの一部と連結部1c,1c及び溶断部2を例えば雲母フィルム(商品名:マイカ粘着テープ)から成る耐熱フィルム3を貼着被覆することによって、この発明に係る短絡保護用のヒューズ(以下単にヒューズという)4を構成してある。
このヒューズ本体1の材料は、鉛、錫、銅の合金を用いているが、このものに限定されず、必要に応じて燐青銅、その他の銅合金、鉛、錫、アルミニウム等を単体で或は適宜組み合わせて合金として用いることができる。耐熱フィルム3は、雲母フィルム(商品名:マイカ粘着テープ)が好適であるが、これ以外に耐熱温度500℃以上のフィルムやテープ等を用いることができる。
尚、耐熱フィルム3でヒューズ4の溶断部2を覆う方法としては、図1乃至図3に示したように、耐熱フィルム3を短冊状に切って溶断部2の上下方向から貼着するようにしても良いし、図4に示したように、耐熱フィルム5を中央部より折り畳んで溶断部2を上下方向から覆うようにしても良い。
また、図5に示したように、耐熱フィルム6を溶断部2に巻きつけるようにしても良い。
ヒューズ本体1の材料は、上述したように鉛、錫、銅の合金で、その材厚は、0.08mm程度の極めて薄いものを使用し、全体の長さを60mm、両端部の端子部の幅を10mm、その長さを12.5mm、耐熱フィルムの厚さを0.15mm、その幅を12mm、溶断部の幅を2.35mm、その長さを20mm、長孔の幅を1.5mm、その長さを14mmとし、さらに端子部1a,1aから溶断部2に至る連結部1c,1cの幅を5mm、その長さを3.5mmとしたものであり、両端子部1a,1aの長さよりも連結部1c,1cの長さが短く、適度な強度を持ち、単に上から踏む等の圧力が加えられただけでは折れたり、切断されてしまうことはない。
図6と図7は、上述したこの発明に係るヒューズ4を床暖房装置の面状発熱体を構成するシート状ヒーターに装着してヒューズ特性の確認試験を行った際の接続例を示すもので、図6のものが商用周波数2P−100V電源を用いた例であり、図7に示したものが、商用周波数2P−200V電源を用いた例である。
ヒューズ特性の確認試験に用いた試料としてのシート状ヒーターは、全てPTC導電性塗料を含浸させた上で、乾燥、加熱加工して作成した綿布生地を基材としたものである。このうち表1の左側の試料No.1のものは、幅117mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に104mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
試料No.2のものは、幅117mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に104mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
表1の右側の資料No.1のものは、幅235mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に215mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
表1の右側の資料No.2のものは、幅235mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に215mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
次に、表3、表5、表6の各試料1〜4は、幅117mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に104mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
表4の各試料1〜4のものは、幅235mm、長さ2650mm、厚さ0.5mmのもので、長手方向両端部に215mmの幅を空けて0.2mm程度の銅線を14本ずつ織り込んだ電極を平行に配置し、さらに基材の両面をポリエステルフィルムでラミネートしたものを用いた。
各試料は全てPTC導電特性を有し、このPTC導電特性を有するものは、大電流の通過時に電気抵抗が増して電流ひいては発熱量が減少する自己温度制御特性を示すことから、床暖房装置の面状発熱体を構成するシート状ヒーターとして最も好ましい発熱シートである。かかるシート状ヒーターを用いることにより、該シート状ヒーターの温度が短絡等の事故のない場合、実用上又は安全上の上限値を超える温度にまで上昇する危険はなくなり、ニクロム線を使ったシート状ヒーターと違って、複雑な加熱防止機構が不要となる利点を有することになる。
図6と図7にはいずれもシート状ヒーター7,8の中に組み込んだ銅線9,9を短絡用電線10と11で接続して短絡したものを示してあるが、この短絡用電線10と11はいずれも短絡時のヒューズ特性を調べるためのものであり、定常電流通電試験の時には取り外すものである。
このようにして、図6と図7のものからいずれも短落用電線10と11を取り外して、ナイフスイッチ12とこの発明に係るヒューズ4,4との間に図示してない電流計を直列に接続し、ナイフスイッチ12をONにして定常電流通電試験を行った結果を表1に示す。
Figure 0004283624
この表1から解かるように、シート状ヒーター7,8のワット数が同じに設定してあるため、電源電圧が100Vでも200Vでも発熱回路に通電される電流値に大きな変わりはなかった。
次に、図6に示した回路構成で、ヒューズ4,4を取り外してシート状ヒーター7を電源に直結し、かつ短絡用電線を取り付けて短絡試験を行ったところ、以下の表2のような結果となった。
Figure 0004283624
この表2から、短絡開始より1.5秒経過程度で面状発熱体に既に発煙現象が見られることから、この時間以前に発熱回路を遮断する必要があることが解かる。
続いて、短絡用電線10,11を図6と図7に示したように、シート状ヒーター7と8の各銅線9,9間に短絡接続し、さらに溶断部2の幅を2.35mmとしたヒューズ4,4を図示のようにナイフスイッチ12,12と銅線9,9の間に直列に接続し、さらに各ナイフスイッチ12とヒューズ4,4との間に、オシロスコープにつないだ図示してないシャントを直列に挿入して、各ナイフスイッチ12をONした時に、各ヒューズ4,4がどのような挙動を示すかを試験した。そして、ヒューズ4,4の溶断後の絶縁抵抗は、試験後直ちにヒューズ4,4を発熱回路から取り外し、DC500Vメガーを用いて該ヒューズ4の両端子部1a,1a間で測定した。
以上の試験結果を表3と表4に示す。
Figure 0004283624
Figure 0004283624
定常電流使用時においては、上述した表2に示したように、電源電圧が100Vでも200Vであってもシート状ヒーター7,8の各ワット数がほぼ同じに設定されているため、発熱回路に通電される電流値は表1に示したようにあまり変わりがなかった。しかし、短絡時においては短絡箇所が銅線部分であり、個々の銅線9の抵抗値が全く同じであるため、電源電圧が100Vの場合より200Vの方が電圧の高い分だけ回路電流は大きな値を示した。これはオームの法則・E=IRによって計算した場合、200V発熱回路においてはR=E/1:200/246 =0.813(Ω)となる。これを100V発熱回路に適合させるとI=E/R:100/0.813=123(A)となり、実測値にほぼ等しい値となる。
上記の事柄を考え合わせ、回路電流値が小さい100Vの方が遮断時間が長くなるため、ヒューズ4の溶断部2の寸法の幅を狭小にしなければならないことが解かる。発熱回路の短絡時には、100Vよりも200Vの方が電圧の高い分、ヒューズ4との溶断部2の溶断後のアーク発生量は多くなるが、回路電流が大きいため、瞬時にアークを消滅させて発熱回路を遮断できる。
シート状ヒーター7,8の各銅線9間で短絡事故が発生した場合、上述したように極めて短時間にヒューズ4の溶断部2が溶断してシート状ヒーター(PET樹脂)7,8の発火を防止しなければならないことから、短絡電流値の小さい100V発熱回路に照準を合わせ、量産品(量産金型)における溶断部の溶断部の最適寸法を確定するため、該溶断部の寸法を変えた上で、以下の短絡試験は図6に示したシート状ヒーター7を用いて各ヒーター4の溶断部2の幅寸法を変え、電源電圧を100Vに定めて行った。
Figure 0004283624
Figure 0004283624
以上の短絡試験結果から、ヒューズ4の溶断部2の幅寸法は、最大の2.95mmであっても、溶断時間が試料No.1〜4に伴って178.2msから195.0msであることから、いずれも1秒以内であり、それはシート状ヒーター4の発煙時間1.5秒よりも短いので問題が生じないことが解かった。しかし、安全性及び強度等を加味して、溶断部の幅寸法を2.35mmとするのを最適とする。溶断部の幅寸法を2.35mmよりも狭くすると、ちょっとした電圧の変化で溶断してしまったり、切れてしまったり、安全性と強度の点で問題が生じた。尚、いずれの場合にも溶断部には、図1乃至図5に示したような長孔を設けたものを使用した。この長孔があると、強度と溶断性のバランスを取りやすいという利点がある。
図8乃至図9はこの発明に係るヒューズを、シート状ヒーターを面状発熱体として使用した床暖房装置に実施した場合を示す。図面によれば、この床暖房装置15は、図8に示したように、床安定シート16と、複数枚のシート状ヒーター17,17に電力を送る平型配線から成る面状発熱体18と、フロアーシート19の合計3枚のシートを重ね合わせて互いを接着することにより、可撓性を有するシート状に形成されている。なお、図示してないが、面状発熱体は、両面をポリプロピレンフィルム等でラミネートして絶縁処理をしてあり、ヒューズ4の部分もフィルムその他の手段によって絶縁処理をしてある。
このうち床安定シート16は、鉄粉と粉状のアスファルトとを均一に捏練して加熱した後、圧延ロールで圧延することによりシート状に形成したものであり、鉄粉を少なくとも30%前後含んでおり、約1.5mm厚で3坪の大きさにすると、約60kgの重さとなって、床上にしわがよったり、めくれ上がることなく安定した状態で敷設展延される。
各シート状ヒーター17は、上述した試料1のものを使用したが、試料1以外のものを使用することが可能である。例えば布帛としては、ポリエステル系繊維の他に、綿、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維、ビニロン系繊維等、又はこれらのうち少なくとも1種を含む紡績糸、又は混繊糸等よりなる繊維糸条を経糸及び/又は緯糸に配し、その経糸及び又は緯糸の一部に銅線又はこれに代わる良導電性線条物を所定間隔で配置した繊維織物が挙げられる。加熱方法としては、例えば、遠赤外線照射、マイクロウエーブ照射、誘電加熱等が利用できるが、これらに限定されるものではなく、適切な温度管理が可能なものであればよく、また、導電性塗料の溶媒の発散速度に塗膜の表面と内部とで差ができない方法が好ましい。
この際使用されるPTC導電性塗料としては、米国特許第5,556,576号明細書に記載されているものが典型的に用いられる。すなわち、次の順序の工程により製造される導電性塗料である。(1)加熱された攪拌容器に芳香族の溶剤を入れ、40〜60℃の温度まで加熱する。(2)熱可塑性樹脂、未硬化の熱硬化性樹脂及びエラストマーより選ばれた基板形成物質を,後の工程における導電性物質の25〜40重量%加える。(3)添加される導電性粉体の25〜40重量%のパラフィンを添加し、すべての固形分が溶解するまで、攪拌を続ける。(4)黒鉛、カーボンブラック、金属粉等から選択された導電性微細粉体を加え、滑らかなペーストが形成されるまで攪拌する。(5)そのペーストを、導電性微細粉体の実質的に均一な分散体となるまで混練する。このようにして得たPTC導電性塗料は、布帛や繊維に塗布したり、浸漬させたりして用いることになる。
次に、フロアシート19としては、市販されている例えば南海アートフロアー21のような床暖房対応品を使用し、厚さ3mm程度が望ましいが、この厚さのものに限定されない。6mm、9mm、12mmというように現場に応じて選択できる。
そして、図9に示したように、床暖房装置15の各シート状ヒーター17から成る面状発熱体18へ電流を流すラミネート加工した平線20,20と、各シート状ヒーター17の銅線21,21との間に、鳩目加工によって、この発明に係るヒューズ4,4が接続されている。
このように構成すると、ヒューズ4自体が薄いために全体としてシート状の床暖房装置15に凹凸ができるのを防止できた上で、足で踏んでもそれによって破壊されてしまう心配がない上に、シート状ヒーター17に何らかの原因によって短絡電流が流れた時に、ヒューズ4の溶断部が溶断することによって、電流が遮断されるので、シート状ヒーター17が発火するのを未然に防止することができるものである。また、ヒューズ4自体が溶断しても、その際の火花や高温の溶解物が耐熱フィルム3によって外部へ飛び散ることを防止し、床安定シート16やフロアーシート19及びシート状ヒーター17がその火花や溶解物によって焼けたり、発火するのを防止することができるものである。
勿論、この発明に係るヒューズは、シート状の床暖房装置に用いる面状発熱体以外の面状発熱体及びそれ以外のものに用いることができる上に、床暖房装置以外の電子回路・モーター等にも用いることができる。
以上詳細に説明したように、この発明に係るヒューズは薄く、短絡時において瞬時に回路を遮断できた上で、溶断部の溶断時に火花が飛散したり、高温の溶解物が外接物に付着することがないので、とくにシート状の床暖房装置の面状発熱体を構成するシート状ヒーターの短絡保護用にヒューズとして最適である。
また、この発明にかかるヒューズを用いた床暖房装置は、該床暖房装置をシート状ヒーターを面状発熱体として用いた、可撓性を有するしシート状のものとすることができ、安価であることから、とくに一般家庭用の床暖房装置として利用価値の高いものとなる。
この発明に係る短絡保護用ヒューズの斜視図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズの一部欠載の平面図である。 図2のA−A線断面図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズの他の実施の形態を示す一部欠載の斜視図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズのさらに他の実施の形態を示す一部欠載の斜視図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズの短絡遮断試験を行った際の回路構成図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズの短絡遮断試験を行った際の他の回路構成図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズを使用した床暖房装置の説明図である。 この発明に係る短絡保護用ヒューズを使用したシート状ヒーターの接続例を説明する説明図である。
1 ヒューズ本体
1a 端子部
1b 透孔
1c 連結部
2 溶断部
2a 長孔
3,5,6 耐熱フィルム
7,8 シート状ヒーター
9 銅線
10,11 短絡用電線
12 ナイフスイッチ
15 床暖房装置
16 床安定シート
17 シート状ヒーター
18 面状発熱体
19 フロアーシート
20 平線
21 銅線

Claims (4)

  1. 床安定シートの上に、短絡すると発火し易い性質を有する複数のシート状ヒーターからなる面状発熱体を敷設し、この面状発熱体の上にさらにフロアシートを重ねて取り付け、全体を一体化させることによって構成した床暖房装置における前記シート状ヒーターの短絡保護用のヒューズであって、両端部に設けた端子部とこれらの各端子部に続いて設けられた当該各端子部よりも幅の狭い連結部とこれらの連結部の間に設けられた当該連結部よりも幅の狭い溶断部とを有する全体として薄板状のヒューズ本体と、このヒューズ本体をその上下方向から覆って接着された耐熱フィルムとから成り、前記各端子部に鳩目取付用の透孔を設け、前記各連結部の長さを前記各端子部の長さよりも短く構成し、少なくとも3分の1程度に構成し、前記溶断部はその中央部長手方向に長孔を設けると共に、前記耐熱フィルムは前記溶断部と前記各連結部の全部、及び前記各端子部の一部を覆って設けられていることを特徴とする、短絡保護用のヒューズ。
  2. 前記溶断部は、前記ヒューズ本体の構成材料を鉛、錫、銅の合金とし、材厚を0.08mm、全体の長さを60mm、各端子部の幅を10mmとした時に、その幅を2.35mmから2.95mmとしたことを特徴とする、請求項1に記載の短絡保護用のヒューズ。
  3. 前記耐熱フィルムは、雲母を原料とするものであり、片面に接着剤を塗布してあることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の短絡保護用のヒューズ。
  4. 前記床暖房装置の各シート状ヒーターへ電力を供給する平線と、前記各シート状ヒーターの内部に設置した銅線との間に、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の短絡保護用のヒューズを取り付けたことを特徴とする、床暖房装置。
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