JP4282079B2 - 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド - Google Patents

圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP4282079B2
JP4282079B2 JP2005230574A JP2005230574A JP4282079B2 JP 4282079 B2 JP4282079 B2 JP 4282079B2 JP 2005230574 A JP2005230574 A JP 2005230574A JP 2005230574 A JP2005230574 A JP 2005230574A JP 4282079 B2 JP4282079 B2 JP 4282079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
piezoelectric
piezoelectric element
substrate
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005230574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006080500A (ja
Inventor
哲朗 福井
活水 青木
堅義 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005230574A priority Critical patent/JP4282079B2/ja
Publication of JP2006080500A publication Critical patent/JP2006080500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4282079B2 publication Critical patent/JP4282079B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

本発明は、圧電体(電歪体)素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド(以下、「インクジェットヘッド」とも称する)に関するものである。特に、センサー、トランスデューサー及びアクチュエータ等としての応用が可能な圧電体素子に関するものである。特に、近年注目されているMEMS素子やインクジェットヘッドに好適なものである。また、インクジェットヘッド以外には、メモリー用ヘッド、光シャッター等や、超音波モータ、スピーカー等に応用される。
圧電体素子として、近年、半導体プロセスの利用を考えて、Si基板上に素子を作製したものの開発が行われている。そのために、ゾルゲル法、スパッタ法、MO−CVD法等の薄膜形成方法の検討がなされている。また、圧電体素子の特性を向上させるために、圧電体膜の結晶性を向上させる検討が併せてなされている。
特に、汎用的な(100)表面を有するSi基板を用いて、PZT等の圧電体膜を(001)優先配向あるいは(111)優先配向にさせることが発表されている。
また、圧電体膜として、(110)優先配向させた膜が検討されているが、Si基板上に圧電体膜を結晶制御して成膜させるために700℃以上の高温プロセスが必要となる。
例えば、(110)優先配向の圧電体膜を利用したものとして、特許文献1及び2に記載のものが知られている。
特開2001−80995号公報 特開2003−179279号公報
特許文献1に記載の圧電体素子は、(110)表面を有するSi基板を用いたものであり、(110)表面上に(110)優先配向を積層していく方法であり、従来通り高温工程が必要となる。そのため、膜中に応力が残り耐久性に問題が発生する。
また、特許文献2に記載の圧電体素子は、(100)表面を有するSi基板上に(100)優先配向のバッファー層(YSZ等)を成膜した後、電極層で(110)に結晶制御しているが、同様にバッファー層成膜に高温工程が必要となり、特許文献1記載の圧電体素子と同様の問題が発生する。特にインクジェットヘッドにバッファー層を振動板として利用した場合、残留応力の影響のためか振動板の割れ、電極層とバッファー層間の剥がれの問題発生がある。
本発明の目的の一つは、圧電体層と該圧電体層を挟持する一対の電極層とを含む圧電体素子であって、Siの(100)面上に、(110)面に優先配向した少なくとも三つの層が積層されており、前記少なくとも三つの層は前記圧電体層と前記一対の電極層の一方の層とを含むことを特徴とする圧電体素子を提供するものである。
また、本発明は(100)表面を有するSi基板上に(110)優先配向、一軸配向の圧電体層又は(110)エピタキシャル膜の圧電体層を提供するものである。
また、それから得られる圧電体素子及びこの圧電体素子を備えた液体吐出ヘッドに関するものである。
特に、本発明では成膜温度を低温に設定出来、膜中の応力を低減した、特性の良い圧電体素子、インクジェットヘッドを得る事が出来る。
本発明の圧電体素子は、Si基板の(100)表面上に少なくとも3層以上の(110)面に優先配向した層を有するため、成膜温度を低温に設定でき、残留応力の影響などによる振動板の割れ、電極層とバッファー層間の剥がれなどが発生しない圧電体素子を得ることができる。また、本発明では膜中の応力を低減した、特性の良い圧電体素子、インクジェットヘッドを得る事が出来る。
本発明の圧電体素子について説明する。本発明は、Si基板の(100)表面上に少なくとも、(110)優先配向の3層以上の機能層を有する圧電体素子に関する。また、上記機能層とは、バッファー層、電極層、圧電体層とすることができる圧電体素子であり、この3層の機能層は、少なくとも圧電体層及び一対の電極層のうち一方の層(上部電極層又は下部電極層)として機能する。特にバッファー層と電極間で方位の違いがなく、電極剥がれ等の問題のない耐久性に優れた素子である。
本発明で「優先配向」とは、基板面にほぼ平行に(110)面を優先的に配向する、面内はランダムな一軸配向、あるいは面内も配向するエピタキシャル配向を意味する。なお、配向はX線回折法によって測定する。
また、本発明の圧電体素子は、Si基板の(100)表面上に、少なくとも(110)優先配向の蛍石型酸化物層、(110)優先配向の電極層、(110)優先配向の圧電体層を有する圧電体素子であることが好ましい。
特にバッファー層となる層が、蛍石型酸化物であることが好ましい。また、電極層として好ましくは、二層以上有するものであり、その層の少なくとも一層は、ペロブスカイト型酸化物導電層である圧電体素子である。
また、圧電体層は好ましくは擬立方晶の結晶構造を含んでいても良い。又は、擬立方晶、菱面体晶及び正方晶からなる群より選択された少なくとも二種以上の結晶構造を含んでいても良い。
圧電体層はABO3型ペロブスカイト酸化物を含むことが好ましい。本発明の圧電体層とは、圧電体膜及び/又は電歪膜を意味する。圧電体膜に用いられる材料としては、ペロブスカイト型化合物が挙げられる。例えば、チタン酸ジルコン酸鉛PZT [Pb(ZrxTi1-x)O3]やチタン酸バリウムBaTiO3などの圧電材料やリラクサ系材料の電歪材料である。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のxは0.45から0.65のMPB(morphotoropic phase boundary)組成が好ましいが、それ以外の組成比でも良い。
本発明で使用する電歪材料としては以下の物が選択出来る。例えば、PMN [Pb(MgxNb1-x)O3]、PNN [Pb(NbxNi1-x)O3]、PSN [Pb(ScxNb1-x)O3]、PZN [Pb(ZnxNb1-x)O3]、PMN−PT {(1−y)[Pb(MgxNb1-x)O3]−y[PbTiO3]}、PSN−PT {(1−y)[Pb(ScxNb1-x)O3]−y[PbTiO3]}、PZN−PT {(1−y)[Pb(ZnxNb1-x)O3]−y[PbTiO3]}、LN[LiNbO3]、KN[KNbO3]である。ここで、xおよびyは1以下で0以上の数である。例えば、PMNの場合xは0.2〜0.5で、PSNではxは0.4〜0.7が好ましく、PMN−PTのyは0.2〜0.4、PSN−PTのyは0.35〜0.5、PZN−PTのyは0.03〜0.35が好ましい。また、PMN−PT、PZN−PT、PSN−PTにZrがTiに代替されて含まれたPMN−PZT、PZN−PZT、PSN−PZT化合物であっても良い。好ましくは、キューリー温度を低下させないためにZrを含まない方がよい。
圧電体膜は単一組成であっても良いし、2種類以上の組み合わせでも良い。又、上記主成分に微量の元素をドーピングした組成物であっても良い。本発明の圧電・電歪膜は、優れた圧電性を発現するために、結晶制御されたものが良く、X線回折で結晶構造の(110)方位が50%以上あるものが好ましく、さらには、90%以上のものがより好ましい。
上記構成にする事により、配向性の良好な(110)優先配向の圧電体層を得る事が出来る。また、本発明の基板としては、(100)表面を有するSi基板(面方位が(100)面のSi基板)以外に、好ましくは、面方位が(100)面のSi層/酸化物層/面方位が(110)面のSi層を有する基板である(この場合、機能層は面方位が(100)面のSi層上に設ける)。
また、本発明は上記圧電体素子を有するインクジェットヘッドに関する。また、本発明の圧電体素子の製造方法としては、Si基板の(100)表面上に、(110)優先配向の蛍石型酸化物層を形成する工程、(110)優先配向の電極層を形成する工程、(110)優先配向の圧電体層を形成する工程を有する製造方法を挙げることができる。
特に、バッファー層の蛍石型酸化物層を形成する工程で、基板温度が100℃以上400℃以下で形成することができる。このことにより、(110)優先配向の膜が得られ、膜中の応力が低く、剥離等の問題のない素子を得る事が出来る。また、本発明は、好ましくは基板として、面方位が(100)面のSi層/酸化物層/面方位が(110)面のSi層を用いる製造方法である。ここで、面方位が(110)面のSi層は、圧電体素子としてデバイス化に際して加工処理される部分であっても良い。
次に、圧電体素子としての詳説を行う。本発明の圧電体素子として有する機能層である(110)優先配向層は少なくとも3層存在し、圧電体層及び一方の電極層を含む。上記3層にはバッファー層も含まれていることが好ましい。上記3層((110)優先配向層)に含まれる電極層は、下部電極であっても上部電極であっても良い。機能層の積層順序は、基板((100)面のSi層)側からバッファー層、下部電極層、圧電体層の順になるが、電極層が上部電極になる場合は、この順序ではなく、圧電体層、上部電極層、バッファー層の順となる。この機能層の好ましい厚みは、バッファー層では0.01μmから0.5μm、圧電体層では0.5μmから15μm、電極層では、0.1μmから0.5μmである。また、バッファー層は、蛍石型酸化物を含む層である事が好ましい。蛍石型酸化物としては、例えば、AmO2,CeO2,CmO2,K2O,Li2O,Na2O,NpO2,PaO2,PuO2,RbO2,TbO2,ThO2,UO2,ZrO2であるが、好ましくはCeO2、ZrO2であり、(110)優先配向である。ZrO2は希土類元素をドーパントとして含むものであっても良い。蛍石型酸化物を選ぶことにより、500℃以下、好ましくは400℃以下の低温成膜でSi基板の(100)表面上に(110)優先配向の膜を得る事が出来る。
電極層は、二層構成が好ましく、少なくともその内一層は、ペロブスカイト型酸化物導電層である事が好ましい。酸化物導電層は、圧電体層側に配置される事が好ましい。また、酸化物以外に用いられる電極材料としては、金属材料であり、面心立方晶、体心立方晶、六法最密構造の材料を使用出来る。好ましくは、面心立方晶である。
面心立方晶となる金属材料としては、例えば、Ni,Pt,Pb,Ir、Cu,Al,Ag,γ−Fe等である。好ましくは、Pt、Irである。この金属層は、エッチング等でのエッチストップ層としてデバイス化時に利用できる。
圧電体層の結晶性を向上させるために、電極層のペロブスカイト型酸化物導電層は、(Srx,Cay,Baz)RuO3(但しx+y+z=1)系酸化物、やLaがAサイトに存在するペロブスカイト型酸化物を含む事が好ましい。
LaがAサイトに入った酸化物としては、例えば、LaMoO3,LaCoO3,LaCrO3,LaAlO3,LaSrCoO3,LaCuO3,LaSrMnO3,CaLaMnO3,LaCaRhO3,LaSrRhO3,LaBaRhO3、LaNiO3などが挙げられる。
これらペロブスカイト型化合物は圧電体層も含め、ABO3として組成が表示されるが、組成が完全に1:1:3である必要は無く、特性を損なわない範囲でズレている場合も本発明の範囲である。例えば、ペロブスカイト型酸化物導電層の酸素が導電性及び結晶性に大きな問題を生じない範囲で酸素プア−であっても良いし、圧電体層の特性向上のためにAサイト元素がリッチであっても良い。組成ズレの範囲は、特に限定されないが、例えば、±10%の範囲でずれる現象は、製法にもよるが、許容範囲である。
本発明では機能層が(110)優先配向の場合を示したが、結晶の構造が正方晶の場合は、機能層の一部が(101)優先配向および(011)優先配向の場合をも含む。特に蛍石型酸化物は、立方晶であるが、スパッタ成膜での成膜条件下では、c軸が伸びた正方晶構造を採る場合もある。
本発明は、上記圧電体素子を有する事を特徴とするインクジェットヘッドに関する。本発明のインクジェットヘッドは、上記圧電体素子を有するので耐久性が良く、性能の安定したヘッドを得る事が出来る。本発明のインクジェットヘッドを図1,2を用いて説明する。図1はインクジェットヘッドの模式図であり、1は吐出口、2は個別液室3と吐出口1をつなぐ連通孔、4は共通液室、5は振動板、6は下部電極、7は圧電体層、8は上部電極である。7の圧電体膜は、図示されているように矩形の形をしている。この形状は矩形以外に楕円形、円形、平行四辺形等でも良い。本発明の圧電体膜7を更に詳細に図2で説明する。図2は、図1の圧電体膜の幅方向での断面図である。図中11は基板であり、5は(100)表面を有するSi層である。6は、(110)優先配向したバッファー層である。9は(110)優先配向の下部電極層であり、7は(110)優先配向の圧電体層、8は上部電極層を示す。
インクジェットヘッドでは、5および6は振動板として機能する。9の電極は圧電体層と同様にパターニングされた表示になっているが、バッファー層と同様に均一なベタ膜でも良い。また、逆にバッファー層6も、電極層と同様にパターニングされた構造でも良い。電極層9は、2層構成が好ましく、圧電体層側がペロブスカイト型酸化物導電層、バッファー層側が金属層であるのが好ましい。その場合、金属層は、パターニングされていないベタ膜で酸化物層は圧電体層と同様にパターニングされている形状とするのが好ましい。7の断面形状は矩形で表示されているが台形あるいは逆台形でも良い。また8と9、6の構成順序が上下逆でも良い。即ち、上部電極として9が圧電体膜の上に7(圧電体膜)/9(電極層)/6(バッファー層)の順で構成されていても良い。また、この場合、素子として6のバッファー層を有していなくても良い。このように構成が逆になる理由は、デバイス化の製造方法によるものであり、逆となった場合でも同様に本発明の効果を得る事が出来る。
下部電極となる電極層9は圧電体膜7が存在しない部分まで引き出されており、上部電極8は、下部電極と反対側(不図示)に引き出され駆動電源に繋がれる。
本発明の圧電体素子の電極層/バッファー層/Si基板の好ましい層構成を、以下に例示する。( )は結晶の優先配向を表す。また、各層はSi基板の(100)表面上に設ける。
(1)SrRuO3(110)/Pt(110)/CeO2(110)/Si
(2)SrRuO3(110)/Ir(110)/CeO2(110)/YSZ(110)/Si
(3)CaRuO3(110)/Pt(110)/CeO2(110)/Si
(4)LaNiO3(110)/Ir(110)/CeO2(110)/Si
(5)CaRuO3(110)/Ir(110)/CeO2(110)/ZrO2(110)/Si
(6)LaSrCoO3(110)/Ru(110)/CeO2(110)/Si
(7)LaSrCoO3(110)/Pt(110)/CeO2(110)/Si
(8)SrRuO3(100)/CeO2(110)/YSZ(110)/Si
上記構成の内、特に好ましい構成は、(1)、(2)及び(7)である。本発明のインクジェットヘッドにおける振動板材料としては面方位が(100)面のSi層を用いるが、これとバッファー層との積層体、あるいはこれとバッファー層及び電極層の積層体が振動板として用いられても良い。
本発明のインクジェットヘッドにおける振動板5の厚みは、0.5〜10μmであり、好ましくは1.0〜6.0μmである。また、電極層の膜厚は、0.05〜0.65μmであり、好ましくは、0.08〜0.4μmである。バッファー層の膜厚は、5nm〜450nmであり、好ましくは10nm〜200nmである。上記膜厚にすることにより結晶性を良好に保持し、圧電体層の結晶性も良好にすることが出来る。(110)優先配向の電極層の膜厚は、50nm〜650nmであり、好ましくは80nm〜400nmである。
図3は、インクジェットヘッドの個別液室を圧電体層側から見た平面図である。個別液室12の幅Waは、30〜180μmである。長さWb(図3参照)は、吐出液滴量にもよるが、0.3〜6.0mmである。反対面にある吐出口1の形は、円形あるいは星型であり、径は7〜40μmが好ましい。吐出口の断面形状は、連通孔2方向に拡大されたテーパー形状を有することが、好ましい。連通孔2の長さは、0.05mmから0.5mmが好ましい。0.5mmを超える長さであると、液滴の吐出スピードが小さくなる恐れがある。また、0.05mm未満であると各吐出口から吐出される液滴の吐出スピードのばらつきが大きくなる恐れがある。
また、図7、8は本発明のインクジェットヘッドを用いたインクジェット記録装置の概略図である。本発明は、これらにより、吐出特性が安定し、長寿命の、インクジェットヘッドが得られ、性能の良いインクジェット記録装置を達成する事が出来る。図7の外装をはずした動作機構部を図8に示す。記録媒体としての記録紙を装置本体内へ自動給送する自動給送部97と、自動給送部97から送出される記録紙を所定の記録位置へと導くとともに、記録位置から排出口98へと記録紙を導く搬送部99と、記録位置に搬送された記録紙に記録を行う記録部と、記録部に対する回復処理を行う回復部90とから構成されている。本発明のインクジェットヘッドは、キャリッジ92に配置され使用される。図7は、プリンターとしての例を示したが、本発明は、Faxや複合機、複写機あるいは、産業用吐出装置に使用されても良い。
本発明の圧電体素子の製造方法は、Si基板の(100)表面上に、(110)優先配向した電極層、圧電体層を設ける製造方法である。この製造方法の一例としては、基板上に(110)優先配向の蛍石型酸化物層(バッファー層)を形成する工程、蛍石型酸化物層上に(110)優先配向の電極層を形成する工程、電極層上に(110)優先配向の圧電体層を形成する工程を有する製造方法がある。特に蛍石型酸化物層の形成時の基板温度が100℃以上400℃以下、好ましくは100℃以上350℃以下である。
これによりバッファー層の(110)結晶制御性が良好になり、また、圧電体素子を作成した後の特性も良好に保持する事が出来る。
さらにこの製造方法の他の一例は、面方位が(100)面のSi層/酸化物層/面方位が(110)面のSi層の構成を有する基板を用いた製造方法である。面方位が(100)面のSi層または、面方位が(100)面のSi層と酸化物層を前述した振動板(例えば、図1及び2の振動版5など)に用いるため、前述した膜厚になる物を用いる。但し、加工方法により酸化物層が個別液室上の振動板にならず、エッチング等で除去される場合は、Si層が振動板として利用される。酸化物層としては、SiO2層あるいはB23−SiO2層等であるが、これ以外の酸化物であっても良い。
上記基板の面方位が(110)面のSi層をウエットエッチング処理により加工することでインクジェットヘッドに適した個別液室を設けることが出来る。
本発明の製造方法の他の態様としては、面方位が(100)面のSi基板に本発明の(110)優先配向の層を形成し、振動板を有する構造体にこれを転写する方法がある。さらに本発明の(110)優先配向の層を形成し、電極層、振動板を形成し、別の基板、あるいは個別液室等が加工された基板に転写する方法でも良い。
この場合の基板は、Si基板以外にSUS、インコネル、Ti箔、Ni箔などの結晶性がランダムな基板を用いることが出来る。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法としては、上記圧電体層を形成する基板中に圧力室となる個別液室を形成する方法であっても、別途個別液室を形成した、あるいは形成できる別の基板に圧電体素子となる構成物を転写する方法であっても良い。
電極層及び誘電体層(圧電体層)の成膜方法は、スパッタ法、MO−CVD法、レーザーアブレーション法、ゾルゲル法、MBE法等であり、好ましくはスパッタ法、MO−CVD法、ゾルゲル法であり、より好ましくはMO−CVD法とスパッタ法である。MO−CVD法による、基板温度以外の条件としては基板上に原料ガスを連続的に供給するのではなく、断続的に供給するパルスMO−CVD法を採る事が好ましい。
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、前記誘電体を成膜した時に用いた基板に圧力室となる個別液室を設ける方法と、別の基板に個別液室を設ける二つの方法が採用される。
前者の方法としては、圧電体層を設ける工程までは、上記製造方法と同じであり、さらに少なくとも、基板の一部を除去する工程、インク吐出口を形成する工程をさらに含む製造方法である。基板の一部を除去する事により、個別液室(図1の3あるいは図2の12)を形成する。個別液室の製造方法は、基板のウエットエッチング、ドライエッチング、あるいはサンドミル等により製造する事が出来るが、上記に説明したように面方位が(110)面のSi層にウエットエッチング処理の加工を行うことが好ましい。個別液室は、基板上に一定のピッチ数で複数個作成される。インクジェットヘッドの平面的配置を図示した図4で示されるように、個別液室12が千鳥配列で配置されるものは、好ましい態様である。図4において、破線で示された12の領域は、圧力が加わる個別液室であり、7は、パターニングされた圧電体素子部である。この圧電体素子部の圧電体膜は、少なくとも本発明の誘電体層と上部電極で構成されている。5は、振動板の部分と下部電極である。下部電極は、振動板と異なり、図2のようにパターニングされていても良い。図4で、個別液室の形状が、平行四辺形に図示されているのは、基板として、面方位が(110)面のSi基板を用い、アルカリエッチャントによるウエットエッチングを行って個別液室を作成した場合には、このような形状になるためである。個別液室の形状はこれ以外に長方形であっても良いし、正方形でも良い。図4で示された平行四辺形状のような場合、吐出口1と1’間の距離を短くするために圧電体膜も平行四辺形状にパターニングされるのが好ましい。
インク吐出口は、吐出口1が設けられた基板を接合する、あるいは、吐出口1および連通孔2が形成された基板を接合する方法で形成される。図9はこのようにして形成されたインク吐出口の概略を表したものである。吐出口の形成方法は、エッチングあるいは、機械加工、あるいはレーザー光照射により形成される。吐出口が形成される基板は、圧電体膜が形成される基板と同じであっても異なっていても良い。異なる場合に選択される基板としては、SUS基板、Ni基板等があり、圧電体膜が形成される基板との熱膨張係数の差が10-6/℃から10-8/℃の材料が選択される。
上記基板の接合方法としては、有機接着剤を用いる方法でも良いが、無機材料による金属接合による方法が好ましい。金属接合に用いられる材料は、In,Au,Cu、Ni、Pb、Ti,Cr、Pd等であり、300℃以下の低温で接合出来、基板との熱膨張係数の差が小さくなるため、長尺化された場合に素子の反り等による問題が回避される以外に、圧電体層に対する損傷もなく、好ましい。
次に第二の製造方法について説明する。第二の方法は、第一の基板上に設けられた圧電体層を第二の基板に転写する方法である。圧電体層を設けるまでは、前述した方法と同じであるが、圧電体層をパターニングされない状態で振動板5を上部電極上に成膜し、第二の基板に転写する。
あるいは圧電体層上に電極及び/もしくは振動板を成膜し、振動板を第二の基板に接合し、圧電体層も含めて転写する。あるいは、前述したように圧電体層をパターニングして振動板が設けられた第二の基板に転写する。第二の基板は、例えば、図5で示されるa)からf)の工程により、個別液室12、連通孔2、共通液室4が順次、形成される。
a)工程は第二の基板11上に個別液室に応じたマスク11aを形成した工程、
b)工程はa)工程で設けたマスク11aをエッチングマスクにして、上部からエッチング等により加工を行い個別液室12を設ける工程(斜線部12aは、加工部(個別液室)を意味する)、
c)工程はマスク除去工程および第二の基板のa)工程で設けたマスクと反対側に連通孔2用のマスク11bを作成する工程、
d)工程はc)工程で設けたマスク11bをエッチングマスクに用いてエッチング等により斜線部2a及び4aの加工を行い、連通孔2および共通液室4を形成する工程、
e)工程はc)工程により形成されたマスクの除去により個別液室12、連通孔2、共通液室4が形成された状態を模式的に示した。
f)工程は吐出口1と共通液室の一部が形成された基板とが接合された状態を示す。
図6は更に、図5のf)工程で吐出口と共通液室とが接合されたものの個別液室側に、面方位が(100)面のSi層5、下部電極9、圧電体層7、上部電極8の3層からなる機能層を接合したインクジェットヘッドを表したものである。図6のインクジェットヘッドの吐出口がある基板表面16(図6)は、撥水処理がされている事が好ましい。
また、後者の方法の一例として記述しているように、第二の基板に振動板を形成しておき、その上に圧電体層を転写し、第一の基板を除去する場合の圧電体は、パターニングされた状態であっても、そうでなくても良い。この工程を採用する場合は、金属接合層を下部電極として、利用する事が好ましい。
本発明のインクジェットヘッドを製造する製造方法の特徴として、製造工程中、圧電体層のパターニング及び/又は、第一の基板除去工程が含まれるが、その際、金属電極膜が有る場合はエッチングストップ層として、利用する事が出来、工程上好ましい。
また、バッファー層の蛍石型酸化物層の応力を制御して対応することが出来、割れ、剥離、反り等の問題をなくす事が出来る。次に本発明を実施例を挙げて説明する。
以下に実施例を示す。なお、実施例中の( )は結晶の優先配向を表す。
(実施例1)
まず、面方位が(100)面のSi層が3μm厚で形成され、酸化物層としてB23−SiO2層が2μm、ハンドル基板として面方位が(110)面のSi層が625μm厚の構成の基板を準備した。この基板の面方位が(100)面のSi層上に、基板温度250℃、ガス圧0.5Pa、スパッタ法でCeO2層(バッファー層)を50nm成膜した。CeO2層は良好な(110)優先配向であった。この上に基板温度450℃でPt(110)(下部電極層)、続いてSRO(110)膜(下部電極層:ルテニウム酸ストロンチウム)をそれぞれ、30nm、150nm厚で設けた。さらに圧電体層をPb(Zr0.60Ti0.40)O3の組成比で基板温度550℃で3.5μm厚に成膜した。この圧電体層は、(110)優先配向性が95%以上で正方晶と菱面体晶が混在した構成であった。
これに上部電極としてSROを120nm成膜した後、面方位が(110)面のSi基板部をエッチング処理により、幅60μm,長さ2.2mmの平行四辺形部を除去し、複数の圧力室を300dpiの密度で形成し、上部電極と圧電体層を上記圧力室に対応してパターニングした。これにノズルと各圧力室とを連通させる連通部を有するオリフィスプレートを接合し、本発明の圧電体素子を有するインクジェットヘッド1を得た。
(実施例2)
実施例1で用いた基板の面方位が(100)面のSi層表面をフッ酸処理した後、YがドープされたZrO2層(バッファー層)をスパッタ製法で基板温度300℃で100nm厚で成膜し、続いてCeO2層(バッファー層)を基板温度350℃で60nm成膜した。どちらも(110)優先配向膜であった。この上に下部電極層としてSRO/Irの積層構造を基板温度をそれぞれ、400℃(Ir)と450℃(SRO)で成膜した。どちらも(110)優先配向膜であった。この上にPZT膜(Zr/Ti比=62/38)(圧電体膜)をスパッタで基板温度550℃で3.5μm厚成膜させた。圧電体膜の配向は、(110)優先配向膜で配向率は92%で正方晶と菱面体晶の混在系であった。この後、実施例1と同様に加工してインクジェットヘッド2を得た。
(実施例3)
Si(100)第一層/SiO2層/Si(100)第二層構成のSOI基板(各膜厚3μm/1μm/300μm)を用いて、3μm厚のSi(100)第一層上にCeO2(110)(バッファー層)を基板の加熱温度400℃で40nm厚にスパッタ成膜した。この上に下部電極層としてPt(110)を120nm厚、(La,Sr)CoO3(110)を40nm、圧電体層として(110)エピタキシャル膜のPb(Zr0.55,Ti0.45)O3を3.5μm厚に600℃下で成膜した。これに金の上部電極層をパターニング成膜し、上部電極層に沿ってPZT膜を幅47μm、長さ3mmでパターニングした。PZTが残る部位に合うようにSi第二層側をICP法によりSiO2層までエッチング除去し、幅58μm、長さ2.6mmの複数の個別液室3を形成した。
この素子に連通孔、吐出口及びインク供給路が設けられたSUS基板を接合し、本発明のインクジェットヘッド3を得た。また、上記と同様な方法で個別液室の幅を90μmに広げたインクジェットヘッド4を得た。
(評価)
上記ヘッドを、電界強度10000kV/mを掛けて、粘度3.5cpsの液体を吐出させて特性評価を行った。その結果を表1に示した。ここでの液滴量及び吐出速度は、高速度カメラによる液滴サイズ及び移動距離から換算した。上記ヘッドはいずれも耐久性に優れ、108回以上の吐出においても初期吐出時と比べて大きな特性ダウンがない事が確認された。
Figure 0004282079
本発明に係るインクジェットヘッドの概略図 本発明に係る圧電体素子の断面図 本発明に係るインクジェットヘッドの個別液室の平面図 本発明に係るインクジェットヘッドの平面図 本発明に係るインクジェットヘッドの第二の基板製造工程を示す概略図 本発明に係るインクジェットヘッドの長手方向の断面図 本発明に係るインクジェット記録装置の概観図 本発明に係る外装を除いたインクジェット記録装置の概略図 本発明に係るインクジェットの液体吐出部分の概略図
符号の説明
1 液体吐出口
2 連通孔
3 個別液室
4 共通液室
5 Si(100)層
7 圧電体層
8 上部電極
10 酸化物層
11 基板
12 個別液室
13 上部電極

Claims (10)

  1. 圧電体層と該圧電体層を挟持する一対の電極層とを含む圧電体素子であって、
    Siの(100)面上に、(110)面に優先配向した少なくとも三つの層が積層されており、前記少なくとも三つの層は前記圧電体層と前記一対の電極層の一方の層とを含むことを特徴とする圧電体素子。
  2. 前記少なくとも三つの層が、バッファー層を有することを特徴とする請求項1に記載の圧電体素子。
  3. 前記少なくとも三つの層が、蛍石型酸化物層を有することを特徴とする請求項1に記載の圧電体素子。
  4. 前記圧電体層が、擬立方晶の結晶構造を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の圧電体素子。
  5. 前記圧電体層が擬立方晶、菱面体晶及び正方晶からなる群より選択された少なくとも二種以上の結晶構造を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の圧電体素子。
  6. 前記蛍石型酸化物層が、CeO2及びZrO2の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項3に記載の圧電体素子。
  7. 前記蛍石型酸化物層が、該蛍石型酸化物層の材料を100℃以上400℃以下で熱処理することによって形成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の圧電体素子。
  8. 前記(110)面に優先配向した前記一対の電極層の一方の層が、ペロブスカイト型酸化物導電層を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の圧電体素子。
  9. 前記Siの(100)面を有する層は、面方位が(110)のSi層に接して設けられた酸化物層に接して設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の圧電体素子。
  10. 圧電体層と該圧電体層を挟持する一対の電極層とを含む圧電体素子と、該圧電体素子に対応して圧力室が設けられた圧力室部材と、を備え、前記圧電体素子の変位によって前記圧力室内の液体を吐出する液体吐出ヘッドであって、
    前記圧電体素子が、Siの(100)面上に、(110)面に優先配向した少なくとも三つの層が積層されており、前記少なくとも三つの層は前記圧電体層と前記一対の電極層の一方の層とを含むことを特徴とする液体吐出ヘッド。
JP2005230574A 2004-08-10 2005-08-09 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド Expired - Fee Related JP4282079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005230574A JP4282079B2 (ja) 2004-08-10 2005-08-09 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004233317 2004-08-10
JP2005230574A JP4282079B2 (ja) 2004-08-10 2005-08-09 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006080500A JP2006080500A (ja) 2006-03-23
JP4282079B2 true JP4282079B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=36159668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005230574A Expired - Fee Related JP4282079B2 (ja) 2004-08-10 2005-08-09 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4282079B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235917B2 (en) * 2004-08-10 2007-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Piezoelectric member element and liquid discharge head comprising element thereof
JP5391395B2 (ja) * 2007-10-15 2014-01-15 日立金属株式会社 圧電薄膜付き基板及び圧電素子
JP5871117B2 (ja) * 2011-09-13 2016-03-01 株式会社リコー 電気−機械変換素子、電気−機械変換素子を具備した液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドを具備したインクジェットプリンタ及び電気−機械変換素子の製造方法
US9263272B2 (en) 2012-04-24 2016-02-16 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Gate electrodes with notches and methods for forming the same
JP6311179B2 (ja) * 2013-12-27 2018-04-18 株式会社ユーテック 強誘電体セラミックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006080500A (ja) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100777468B1 (ko) 유전체, 압전 부재, 잉크 제트 헤드, 잉크 제트 기록 장치 및 유전체의 제조 방법
US7235917B2 (en) Piezoelectric member element and liquid discharge head comprising element thereof
JP4293312B2 (ja) 誘電体素子、圧電体素子、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置、並びにこれらの製造方法
KR100875315B1 (ko) 유전체 소자, 압전 소자, 잉크젯 헤드 및 잉크젯 헤드제조 방법
KR100738290B1 (ko) 유전체 소자, 압전체 소자, 잉크 제트 헤드 및 잉크 제트기록 장치, 및 그 제조 방법
JP5164052B2 (ja) 圧電体素子、液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP4717344B2 (ja) 誘電体薄膜素子、圧電アクチュエータおよび液体吐出ヘッド
JP4931148B2 (ja) ペロブスカイト型酸化物積層体及び圧電素子、液体吐出装置
JP2005175099A5 (ja)
JP2007088447A (ja) 圧電体、圧電素子、圧電素子を用いた液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び圧電素子の製造方法
JP2003309299A (ja) Si基板上に単結晶酸化物導電体を有する積層体及びそれを用いたアクチュエーター及びインクジェットヘッドとその製造方法
JP4290151B2 (ja) 圧電/電歪体素子構造体及び圧電/電歪体素子構造体の製造方法、並びに液体噴射ヘッドの製造方法
JP4250593B2 (ja) 誘電体素子、圧電体素子、インクジェットヘッド及びその製造方法
JP4282079B2 (ja) 圧電体素子及び該素子を備えた液体吐出ヘッド
JP2004071933A (ja) アクチュエータおよび液体噴射ヘッドならびに前記液体噴射ヘッドの製造方法
JP4086864B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法および液体吐出ヘッド用基板の製造方法
JP2006205572A (ja) 三次元中空構造体及び液体吐出ヘッドの各製造方法
JP6801495B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2004237676A (ja) インクジェットヘッド
JP4314009B2 (ja) アクチュエータおよび液体噴射ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090311

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4282079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees