JP4278604B2 - 可変動弁装置のアクチュエータ - Google Patents

可変動弁装置のアクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は、例えば内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブリフト量や作動角等を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置の駆動機構として用いられるアクチュエータに関する。
従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、この可変動弁装置は、機関のクランク軸からスプロケットを介して回転駆動される駆動軸と、該駆動軸の外周に一定の隙間をもって同軸上に配置され、駆動軸と相対回転自在なカムシャフトと、駆動軸とカムシャフトとの間に介装されて、機関運転状態に応じて両者の回転位相を変化させて吸気弁の開閉時期を可変制御する可変機構と、該可変機構を駆動するアクチュエータとを備えている。
このアクチュエータは、可変機構の作動を制御機構を介して制御する電動モータと、該電動モータの回転力を制御軸に減速して伝達するボール螺子機構とを備え、該ボール螺子機構はシリンダヘッドに固定されたハウジング内に収容配置されていると共に、該ハウジングの端部に前記電動モータの各構成部品が収容されたモータケーシングが取り付けられている。
そして、機関運転状態の変化に応じて、コントローラからの制御信号によって前記電動モータを正逆いずれかの方向へ回転駆動させることにより、前記ボール螺子機構のボール螺子軸を回転させることにより、該ボール螺子軸の外周面とボールナット内周面の各溝間の複数のボールを介して前記ボールナットを軸方向に沿って移動させる。
このボールナットの移動力をリンク部材と連係アームを介して制御軸に伝達し、該制御軸を所定方向に回転させ、これによって、吸気弁の作動角及び開閉時期を可変制御し、機関低回転から高回転までの機関性能を向上させるようになっている。
特開2002−155716号公報
しかしながら、前記従来のアクチュエータにあっては、前記電動モータの出力軸側には、前記ボール螺子機構を潤滑するエンジンオイルや異物などの電動モータの内部への侵入を阻止するためのシール部材が設けられているが、前記電動モータがモータケーシングと共にシリンダヘッドに対して重力方向水平に配置固定されている。
したがって、前記シール部材は、前記ハウジング内のエンジンオイルに常時浸されている状態になっていることから、シール部材のシール機能の低下に伴って、エンジンオイルが電動モータの内部に侵入してしまうおそれがある。
すなわち、前記シール部材は、長期使用後に摩耗などにより劣化してシール機能が経時的に低下する可能性があり、これによって、電動モータ内にシール部材を介してエンジンオイルが侵入し易くなる。
この結果、エンジンオイルが電動モータのコイルに付着して、該コイルの通電に影響を与えるおそれがある。
本発明は、前記従来の可変動弁装置のアクチュエータの実情に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明にあっては、とりわけ、電動モータの出力軸とモータケーシングとの間にシール部材を設けると共に、減速機構を収容するハウジング内に滞留させるエンジンオイルの油面が、移動ナットを浸漬させ、かつ、前記シール部材のシール面よりも重力方向に対して下となるように傾斜状に配置したことを特徴としている。
この発明によれば、当該アクチュエータを、ハウジング内に滞留させるエンジンオイルの油面が、移動ナットを浸漬させ、かつ、シール部材のシール面よりも重力方向に対して下側となるように、傾斜状に配置したことによって、減速機構の摺動部である移動ナットの十分な潤滑を図りつつも、減速機構内のエンジンオイルが前記出力軸の周囲から前記電動モータの内部へ侵入するといった不具合を極力低減することができる
したがって、減速機構の摺動部における摩耗を効果的に抑制しながら、前記シール部材が経時的な摩耗などにより劣化してシール機能が低下した場合であっても、電動モータの構成部品であるコイルなどへのエンジンオイルの付着が極力抑制されて、通電機能に対する悪影響を回避することができる。
しかも、電動モータの出力軸とモータケーシングとの間にシール部材を介装したことで、例えば前記減速機構の作動によ跳ね上られたエンジンオイルが前記電動モータ付近に付着しても、前記シール部材によって電動モータ内部への侵入を確実に阻止できる。
以下、本発明に係る可変動弁装置のアクチュエータの実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態では、可変動弁装置を直列4気筒の内燃機関の吸気弁側に適用されたものを示している。
すなわち、可変動弁装置は、図4〜図6に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一気筒当たり2つの吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動して前記可変機構4を作動させるアクチュエータ6とを備えている。
前記可変機構4は、シリンダヘッド1上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、図4にも示すように、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや、該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図中、時計方向(矢印方向)に設定されている。
前記軸受14は、図5Aに示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締め固定されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、その軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量βだけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない一方の外側に駆動軸挿通孔を介して圧入固定されていると共に、外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されている。
前記両揺動カム17は、図6及び図7に示すように、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円環状のカムシャフト20の両端部に一体的に設けられていると共に、該カムシャフト20が内周面を介して駆動軸13に回転自在に支持されている。また、下面にはカム面22が形成され、カムシャフト20側の基円面と、該基円面からカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達手段は、図4〜図6に示すように、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、後述する制御カム33に回転自在に支持されていると共に、一端部23aがリンクアーム24を介して前記駆動カム15に連係している一方、他端部23bがリンクロッド25を介して前記揺動カム17,17に連係している。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bに前記ロッカアーム23の一端部23aがピン26を介して回動自在に連結されている。
前記リンクロッド25は、両端部25a、25bが前記ロッカアーム23の他端部23b及び揺動カム17のカムノーズ部21に各ピン27,28を介して回転自在に連結している。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれが設けられている。
前記制御機構19は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の支持孔に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
前記制御軸32は、図4に示すように、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部32bが前記軸受14のメインブラケット14aとサブブラケット14bとの間に回転自在に軸受されている。また、制御軸32の内部軸方向には、シリンダヘッド1内の図外のオイルギャラリーからエンジンオイルが導入される油導入通路34が形成されている。前記制御カム33は、図5及び図6に示すように円筒状を呈し、軸心P2位置が制御軸32の軸心P1からα分だけ偏倚している。
前記アクチュエータ6は、図1〜図4に示すように、シリンダヘッド1及び該シリンダヘッド1の上端部に固定されたヘッドカバー1aの後端部に固定されたハウジング35と、該ハウジング35の一端部に固定された回転力付与機構である電動モータ36と、ハウジング35の内部に収容配置されて、前記電動モータ36の回転駆動力を前記制御軸32に減速して伝達する減速機構であるボール螺子機構37とから構成されている。
前記ハウジング35は、アルミ合金材などによって一体に形成され、内部に前記制御軸32の軸方向とほぼ直角方向に沿って配置されて、ボール螺子機構37が収容配置される細長い収容35aと、該収容35aの上端部中央に上方へ突出して、内部に前記制御軸32の一端部32aが臨む膨出室35bが形成されて、この両室35a、35bによって作動室が構成されている。
また、この作動室35a、35bは、一端開口がシール部材を介して図外のカバーによって閉塞されるようになっている一方、他端開口が前記シリンダヘッド1の内部に連通し、前記収容室35aの内部には、前記シリンダヘッド1の内部に供給されるエンジンオイル直接が導入されるようになっている。また、前記収容35aは、軸方向の一端部に円形状の開口部35cが形成されていると共に、他端部側が壁部35dによって閉塞されている。
さらに、前記ハウジング35は、前記シリンダヘッド1に対して前記収容35aの壁部35dが重力方向の下方側となるように所定角度で傾斜状に配置固定されている。
したがって、前記ハウジング35内に導入されたエンジンオイルは、図1に示すように、該ハウジング35が傾斜状に配置されていることから、その油面レベルLが後述するボールナット46が浸されかつ後述するメカニカルシール39aに対して若干接触する程度の高さになっている。
前記電動モ−タ36は、比例型のDCモータによって構成され、内部にコイルなどの構成部品を備えたほぼ円筒状のモータケーシング38の先端部38aが前記収容室35aの一端開口部35cを封止する状態でボルト固定されており、その傾斜角度は前記ハウジング35と同軸上に傾斜状に配置固定されている。つまり、モータケーシング38は、電動モータ36の出力軸である駆動シャフト36aの先端部36bが重力方向の下方位置になるように所定角度で傾斜状に配置固定されている。
また、この電動モ−タ36は、一端開口部35cの内周面に圧入された円筒状のリテーナ39の内周側に設けられたシール部材であるメカニカルシール39aによって駆動シャフト36aを介して内部がシールされている。
さらに、電動モータ36は、機関の運転状態を検出するコントローラ40からの制御信号によって駆動するようになっている。
このコントローラ40は、クランク角センサ41やエアーフローメータ42、水温センサ43や、制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ44等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36に制御信号を出力している。
前記ボール螺子機構37は、図1及び図2に示すように、前記ハウジング35の収容室35a内に電動モータ36の駆動シャフト36aとほぼ同軸上に配置されたボール螺子軸45と、該ボール螺子軸45の外周に螺合する移動ナットであるボールナット46と、膨出室35b内で前記制御軸32の一端部32aに軸方向から連結された連係アーム47と、該連係アーム47と前記ボールナット46とを連係するリンク部材48とから主として構成されており、前記連係アーム47とリンク部材48によって伝達部が構成されている。
前記ボール螺子軸45は、両端部を除く外周面全体に所定幅のボール循環溝49が螺旋状に連続して形成されていると共に、収容室35aの一端開口部35cと他端部の小径部内にそれぞれ臨んだ両端部45a、45bがボールベアリング50、51によって回転自在に軸受けされている。
さらに、ボール螺子軸45は、一端部45aの先端の六角軸と電動モータ36の駆動シャフト36aの先端部が円筒状の連結部材52によって同軸上で軸方向移動可能に結合され、かかる結合によって電動モータ36の回転駆動力を前記ボール螺子軸45に伝達すると共に、ボール螺子軸45の軸方向の僅かな移動を許容している。
前記ボールナット46は、ほぼ円筒状に形成され、内周面に前記ボール循環溝49と共同して複数のボール54を転動自在に保持するガイド溝53が螺旋状に連続して形成されていると共に、複数のボール54の循環列61,62をボールナット46の軸方向の前後端部側の2個所に設定する2つのディフレクタが取り付けられている。
また、前記ボールナット46は、各ボール54を介してボール螺子軸45の回転運動をボールナット46に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっていると共に、前記制御軸32側の外端部に、前記リンク部材48の他端部が回転自在に軸受される枢支部55が設けられている。この枢支部55は、ボールナット46の軸方向の電動モータ36側の端縁にほぼ円筒状に一体に形成されて、内部に枢支ピン55aが貫通固定されている。
前記連係アーム47は、ほぼ円柱状の基部が制御軸32の一端部32aに連結され、先細り状の先端部にスリットが形成されていると共に、該先端部に形成されたピン孔の軸心が制御軸32の軸心P1より偏倚している。
前記リンク部材48は、比較的短い長さに設定されていると共に、全体が平面ほぼY字形状に形成されて、平板状の一端部と、二股状の他端部とから構成されている。前記一端部は、前記連係アーム47のスリット内に挿通配置されて、前記ピン孔に貫通したピン60によって先端部に回転自在に連結されている。
一方、二股状の他端部は、前記枢支部55の両側に配置されて、前記ピン55aの両端部に摺動自在なピン孔が貫通形成されており、前記ピン55aによって枢支部55に対して回転自在に連結されている。
したがって、このリンク部材48は、枢支部55を介してボール螺子軸45の軸心とほぼ平行でかつボールナット46の外面軸方向にほぼ沿って傾倒かつ揺動可能に設けられており、完全に傾倒した姿勢では上端部がボールナット46の外面から上方へ僅かに突出した形になっている。
また、前記連係アーム47の大径基部の内部には、前記制御軸32の油導入通路34と連通する油孔34aが貫通形成されており、この油孔34aから流下したエンジンオイルは、前記スリット内を通ってリンク部材47の一端部や各他端部の各外面を伝って枢支部55内やボールナット46の外面に供給され、さらに前記ボールナット46両端側の各ガイド溝53内に貯留されると共に、ハウジング35内に滴下するようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントローラ40からの制御信号によって電動モータ36に伝達された回転トルクは、ボール螺子軸45に伝達されて回転すると、この回転に伴って各ボール54がボール循環溝49とガイド溝53との間を転動しながらボールナット46を図2に示すように、最大左方向位置へ直線状に移動させる。
これによって制御軸32は、リンク部材48と連係アーム47とによって時計方向に回転駆動される。したがって、制御カム33は、軸心P2が図5A、Bに示すように制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L1は充分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
また、機関高回転領域に移行した場合は、コントローラ40からの制御信号によって電動モータ36が逆回転し、この回転トルクがボール螺子軸45に伝達されて回転すると、この回転に伴ってボールナット46が各ボール54を介して図2に示す位置から図1に示す右方向へ直線移動する。したがって、制御軸32は、制御カム33を図5に示す位置から時計方向へ回転させて、図6A、Bに示すように軸心P2を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
したがって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L2は大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、バルブリフト量が最大に大きくなり、各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
そして、この実施形態では、前述のように、本アクチュエータを、前記ハウジング35内に滞留させるエンジンオイルの油面が、前記ボールナット46を浸漬させ、かつ、前記メカニカルシール39aのシール面よりも重力方向に対して下側となるように、傾斜状に配置したことによって、ボール螺子機構37の摺動部であるボールナット46の十分な潤滑を図りつつも、前記ハウジング35内のエンジンオイルが前記駆動シャフト36aの周囲から前記モータケーシング38の内部へ侵入するといった不具合を極力低減することができる
したがって、ボール螺子機構37の摺動部における摩耗を効果的に抑制しながら、メカニカルシール39aが経時的な摩耗などにより劣化してシール機能が低下した場合であっても、電動モータ36の構成部品であるコイルなどへのエンジンオイルの付着が極力抑制されて、通電機能に対する悪影響を回避することができる。
しかも、前記電動モータ36の駆動シャフト36aとモータケーシング38との間にメカニカルシール39aを介装したことで、例えば前記ボール螺子機構37の作動などによって跳ね上られたエンジンオイルが前記駆動シャフト36aりに付着しても、前記メカニカルシール39aによってモータケーシング38内部への侵入を極力抑制できる
また、ハウジング35は、作動室35aなどが前記シリンダヘッド1の内部と連通して該シリンダヘッド1内のエンジンオイルを内部に直接的に導入するようになっているため、前記ボール螺子機構37の各部をより効果的に潤滑することが可能になる。
また、この実施形態では、前記油導入通路34から油孔34aを通りリンク部材48の外面などを伝ってボールナット46の周囲に供給されたエンジンオイルは、ボール54が配置されていないボールナット46のガイド溝53の凹部に十分貯留されることから、ボールナット46の直線移動時において、予め貯留された前記エンジンオイルが内側の複数のボール54などの外面に付着して、該各ボール54とボール循環溝49及びガイド溝53との間を効果的に潤滑するため、ボール螺子軸45の回転とボールナット46の直線移動をさらに円滑に行うことができる。
また、両端側のガイド溝53に貯留されたエンジンオイルは、両ボール循環列61,62間にも徐々に供給されて、ここにもエンジンオイルを貯留させることができるので、各部の潤滑性能が向上する。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1)前記ハウジング内に、前記制御軸の一部を挿通配置したことを特徴とする請求項3に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
ハウジング内に予め滞留されたエンジンオイルによって制御軸の一部や前記減速機構との連結箇所なども効果的に潤滑することが可能になる。
請求項(2)前記ハウジングの内部をシリンダヘッドの内部に連通させたことを特徴とする請求項3又は(1)に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
シリンダヘッド内の動弁装置を潤滑するためのエンジンオイルを、そのまま前記ハウジング内に導入、滞留させることができるので、減速機構などの各摺動部を簡単な潤滑構成で潤滑することが可能になる。
請求項(3)外周にねじ部が形成された前記出力軸を機関運転状態に応じて回転制御する前記電動モータと、
前記ねじ部に噛み合って前記出力軸の回転に応じて軸方向へ移動自在な移動ナットと、
該移動ナットの軸方向の移動を回転運動に変換して前記制御軸に伝達する伝達部と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜(2)のいずれかに記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
請求項(4)前記伝達部を、前記制御軸と一体的に揺動するレバー部材と、
該レバー部材と前記移動ナットとに対して揺動自在に互いに連結するリンクと、によって構成したことを特徴とする請求項(3)に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
請求項(5) 前記可変動弁装置は、
機関のクランクシャフトによって回転駆動され、外周に駆動カムが一体的に固定された駆動軸と、
前記駆動カムを回転自在に支持するリンクアームと、
前記制御軸に制御カムを介して揺動自在に支持されて、一端側が前記リンクアームに回転自在に連係されたロッカアームと、
一端側が前記ロッカアームの他端側に回転自在連係されたリンクロッドと、
該リンクロッドの他端側に揺動自在に連係されて、前記ロッカアームから前記リンクロッドを介して伝達された揺動運動によって機関弁を開閉作動させる揺動カムと、
を備えたことを特徴とする請求項1〜(4)のいずれかに記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば電動モータ36やボール螺子機構37の配置を、エンジンルームのレイアウトなどによって自由に変更することも可能であるが、前述のように傾斜状の配置構成は維持されていなければならない。また、本発明は、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
本発明に係る可変動弁装置のアクチュエータを内燃機関に傾斜状に固定した状態を一部断面して示す要部側面図である。 本実施形態のアクチュエータの最小リフト時における要部側面図である。 本実施形態に供されるアクチュエータの斜視図である。 本実施形態が適用される可変動弁装置の斜視図ある。 Aは可変動弁装置における最小リフト制御時の閉弁作用を示す図4のA矢視図、Bは同最小リフト制御時の開弁作用を示す図4のA矢視図である。 Aは可変動弁装置における最大リフト制御時の閉弁作用を示す図4のA矢視図、Bは同最大リフト制御時の開弁作用を示す図4のA矢視図である。
符号の説明
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
6…アクチュエータ
32…制御軸
34…油導入通路
35…ハウジング
37…電動モータ
38…モータケーシング
37…ボール螺子機構(減速機構)
45…ボール螺子軸
46…ボールナット(移動ナット)
47…連係アーム(伝達部)
48…リンク部材(伝達部)

Claims (1)

  1. ハウジング内に収容され、該ハウジング内に滞留させたエンジンオイルによって潤滑される減速機構と、前記ハウジングに固定されたモータケーシング内に構成部品が収容された電動モータと、を備え、前記減速機構を介して前記電動モータの出力軸の回転を制御軸に伝達することにより機関弁の開閉特性を可変にする可変動弁装置のアクチュエータにおいて、
    前記減速機構を、前記出力軸に連係して前記電動モータにより回転制御され、外周にねじ部を有する螺子軸と、
    前記ねじ部に螺合して前記螺子軸の回転に応じて軸方向へ移動自在に設けられた移動ナットと、
    該移動ナットの軸方向の移動を回転運動に変換して前記制御軸に伝達する伝達部と、によって構成し、
    前記出力軸と前記モータケーシングとの間にシール部材を設けると共に、
    前記滞留させるエンジンオイルの油面が、前記移動ナットを浸漬させ、かつ、前記シール部材のシール面よりも重力方向に対して下となるように傾斜状に配置したことを特徴とする可変動弁装置のアクチュエータ。
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