JP4277584B2 - ステッピングモータ原点位置制御装置及び方法、およびこれらを用いた燃料電池 - Google Patents

ステッピングモータ原点位置制御装置及び方法、およびこれらを用いた燃料電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータ原点位置制御装置及び方法、およびこれらを用いた燃料電池、特に、ステッピングモータを用いた駆動機構において、電源投入時や初期調整時になされる原点位置合わせを行う際、可動部を基準壁に突き当てることによってステッピングモータを脱調させ、ステッピングモータの原点位置を規定するようにしたステッピングモータ原点位置制御装置及び方法、およびこれらを用いた燃料電池の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータは、デジタル信号(パルス信号)で直接駆動でき、パルス信号が入力されるごとに一定角度ずつ回転することが可能な、位置決め機能を持ったモータである。このようなステッピングモータでは、電源切断時にその原点位置情報が消滅し、電源を再投入した時点ではロータが位置ずれを起こす。そこで、電源投入時や初期調整時等にステッピングモータの原点位置あるいは装置上での基準位置を設定し直す必要がある。また、ステッピングモータのシャフト等に大きなトルクが作用して脱調が発生したような場合にも、ロータの位置ずれが発生してしまうので、その都度ステッピングモータの原点位置を設定しなければならない。
【0003】
ステッピングモータの原点位置制御を行う方法としては、原点を設定するために基準となる基準壁を設け、この基準壁に対してシャフトに設けられた可動体を突き当てる方法が従来から知られている。この方法によれば、可動体が基準壁に突き当たった後もさらに回転を続けようとするステッピングモータは脱調することになるので、この時点でステッピングモータを停止させ、この停止位置を原点位置とすることができる。ただし、この方法では、可動体は基準壁に突き当たった時点で跳ね返りを起こすので、この跳ね返り量分の原点位置誤差が発生してしまうことになる。
【0004】
そこで、従来から、このようなステッピングモータの原点位置制御方法においては、その原点位置の停止精度を向上するために、様々な技術が創案されている。
【0005】
例えば、下記特許文献1は、基準壁(メカニカルストッパ)に可動体を突き当てた際に発生する跳ね返り量をあらかじめ求めておき、突き当て後、この跳ね返り量に相当するステップ数の駆動信号を再度ステッピングモータに供給することによって原点位置停止精度の向上を図ったものである。このとき、下記特許文献1では、突き当てによって生じる跳ね返り量をステッピングモータの相数あるいは歯数に応じて求めている(特許文献1参照)。
【0006】
また、下記特許文献2には、第1回目の突き当てによって発生する跳ね返り量をあらかじめ実験等によって求めておき、この跳ね返り量分の駆動信号をステッピングモータに与え、さらに、第2回目の突き当てでは跳ね返りが発生しないように低速でステッピングモータを駆動させることによって原点位置停止精度の向上を図る技術が開示されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平09−065699号公報
【特許文献2】
特開平11−257473号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステッピングモータの原点位置合わせを行うために基準壁に対して可動体を突き当てたとき、「バウンズバック」と呼ばれる現象が発生する場合がある。このバウンズバック現象について図面を用いて説明する。
【0009】
図1は、4相モータにおける2相励磁のシーケンスを示す真理値表と、その際におけるロータ及びステータの関係を示す図である。また、図2は、基準壁に対して可動体を突き当てたときのロータの動きを平面的に表現した図である。なお、図1及び図2は、バルブの開閉に用いられる50歯のステッピングモータを例示しており、ステップ角は1.8°である。
【0010】
まず、図1で示すシーケンスによってステッピングモータが回転しているとする。例えば、ロータは、入力パルス「1」のI-II相励磁から入力パルス「2」のII-III相励磁に、続いて入力パルス「3」のIII-IV相励磁、入力パルス「4」のIV-I相励磁へと励磁され、パルス毎に1.8°で移動することになる。なお、入力パルス「1」から入力パルス「4」までの一連の駆動動作が1サイクルに相当する。
【0011】
しかしながら、上記のようなサイクルを繰り返して正常にステッピングモータが回転している途中において、図2(b)で示すように、突如連続して2サイクル以上逆回転が発生することがある。この現象を「バウンズバック」と呼んでいる。このバウンズバック現象は、例えば、可動体が基準壁に突き当たった際に発生するものであり、ロータの位置関係や反発力、負荷状態などの所定の条件が一致した場合に発生すると考えられている。また、逆転時のロータの移動速度は正常時の3倍程度であり、さらに、正常回転時と比較して小さなトルクで回転していることも明らかになっている。
【0012】
このようなバウンズバック現象が発生した場合には、従来の技術で示した各特許文献の方法では、正確な原点位置合わせを行うことは不可能である。図2を用いて説明すると、上記各特許文献は、図2中(a)[正常時]として示される場合のみを想定していることが明らかとなる。
【0013】
図2(a)で示す[正常時]においては、バルブ全開の状態からステッピングモータは入力パルスに従って駆動され、入力パルス「10」を与えられたときに基準壁に突き当たることになる。この場合、入力パルス「10」ではII-III相励磁がされているので直前のII-III相励磁である入力パルス「6」の位置にロータが跳ね返って停止する。ここで上記各特許文献の場合には、実験等で入力パルス「6」の位置にロータが跳ね返って停止するものとして、さらに3パルス分の駆動信号をステッピングモータに与えて入力パルス「9」の位置にロータを停止させる。
【0014】
しかしながら、図2(b)で示す[バウンズバック発生時]においては、ロータの跳ね返り量が2サイクル以上発生してしまう。したがって、上記各特許文献が開示する方法ではステッピングモータの原点位置合わせを行うことは不可能である。すなわち、上記各特許文献が開示する方法では、あらかじめ調べておいた個々のステッピングモータに発生する跳ね返りの相数だけで原点位置合わせを行うので、バウンズバック現象のような相数とは関係ない変位が発生した場合には、正確な原点位置合わせが不可能となるのである。
【0015】
本発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、バウンズバック現象が発生した場合においても精度良くステッピングモータの原点位置合わせを行うことができる装置及び方法を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明に係るステッピングモータ原点位置制御装置は、ステッピングモータの回転を制御するモータ制御部と、前記ステッピングモータの回転に伴って移動する可動体と、前記可動体の基準位置に配置された基準壁とを有し、前記ステッピングモータの原点位置制御の際に、前記可動体が前記基準壁に突き当たる以上の回転量の指令を前記モータ制御部から前記ステッピングモータに対して発し、前記可動体を前記基準壁に突き当てて前記ステッピングモータを脱調させることによって前記ステッピングモータの原点位置を規定するステッピングモータ原点位置制御装置であって、前記可動体と前記基準壁との相対的な位置を規定するための位置情報を検出する状態検出センサを備え、前記モータ制御部は、前記状態検出センサから前記位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて前記ステッピングモータに与える回転量を演算して指令を発し、前記ステッピングモータを回転させることによって原点位置を規定することを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るステッピングモータ原点位置制御装置において、前記モータ制御部は、前記可動体の位置情報により算出される可動体と基準壁との距離が所定のしきい値内になるまで、前記位置情報の取得と前記演算および前記指令を行うことによってステッピングモータの回転動作を繰り返し実施することを特徴とする。
【0018】
本発明に係るステッピングモータ原点位置制御方法は、ステッピングモータの回転を制御するモータ制御部と、前記ステッピングモータの回転に伴って移動する可動体と、前記可動体の基準位置に配置された基準壁と、前記可動体と前記基準壁との相対的な位置を規定するための位置情報を検出する状態検出センサとを備え、ステッピングモータの原点位置制御をコンピュータで行う場合に用いられるステッピングモータ原点位置制御方法であって、前記可動体が前記基準壁に突き当たる以上の回転量の指令を前記モータ制御部から前記ステッピングモータに対して発し、前記可動体を前記基準壁に突き当てて前記ステッピングモータを脱調させる第1工程と、前記状態検出センサが脱調によって前記基準壁から跳ね返った前記可動体の位置情報を検出する第2工程と、前記状態検出センサが取得した前記位置情報を前記モータ制御部で取得する第3工程と、前記モータ制御部が前記状態検出センサから取得した位置情報に基づいて前記ステッピングモータに与える回転量を演算して指令を発し、前記ステッピングモータを回転させることによって原点位置を規定する第4工程とを有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るステッピングモータ原点位置制御方法は、前記可動体の位置情報により算出される可動体と基準壁との距離が、所定のしきい値内になるまで前記第2工程から前記第4工程を繰り返し実施することを特徴とする。
【0020】
本発明に係るステッピングモータ原点位置制御装置又は方法は、燃料電池に設置される排気圧力調整用バルブの流体制御のために用いることが好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明におけるステッピングモータ原点位置制御装置の好適な実施の形態について、図を用いて説明する。図3は、本実施の形態におけるステッピングモータ原点位置制御装置の全体構成を例示する概略図である。
【0022】
本実施の形態におけるステッピングモータ原点位置制御装置は、シャフトにボール螺子10を備えるステッピングモータ11と、ボール螺子10に螺合し、ステッピングモータ11の回転に伴って直線移動する可動体12とを有している。ステッピングモータ11は、コンピュータからなるモータ制御部20の指示に基づいてロータが回転し、シャフトの先に設置されている図示しないバルブの開閉を行っている。また、ステッピングモータ11には、脱調を検出するために状態検出センサ13が設置されており、状態検出センサ13は、ロータ軸の位置情報を取得することによってステッピングモータ11の駆動状況を監視している。
【0023】
可動体12の基準位置には、可動体12と突き当て可能に基準壁14が設置されている。この基準壁14の役割については、従来の技術で説明した通りステッピングモータの原点位置制御を行うために設けられているものである。
【0024】
一方、モータ制御部20には、駆動指令パルスとしての駆動信号を発信する駆動司令部21と、この駆動司令部21からの駆動指令パルスを計数する指令位置カウンタ22とが設置されており、ステッピングモータ11への駆動指令を発信している。また、モータ制御部20は、ステッピングモータ11のロータ軸に設けられた状態検出センサ13からの出力パルスを受信し、この出力パルスを計数する位置検出カウンタ24を備えており、ステッピングモータ11の駆動状況を監視している。さらに、指令位置カウンタ22の計数値と位置検出カウンタ24の計数値とを比較することにより、脱調発生の有無を判定する脱調検出部23を備えている。
【0025】
このように構成されるモータ制御部20において、駆動司令部21から出力される駆動指令パルスに基づいてステッピングモータ11が駆動されることになる。ステッピングモータ11が備えるロータ軸の回転角度は、状態検出センサ13によって検出され、回転角度に基づくパルス信号が状態検出センサ13から送信されることになる。このパルス信号は、位置検出カウンタ24によって計数され、指令位置カウンタ22の計数値と位置検出カウンタ24の計数値とが脱調検出部23によって比較され、両カウンタの計数値が一致しないときには脱調が発生したものと判定されることになる。
【0026】
ここで、本実施の形態におけるステッピングモータ原点位置制御装置で特徴的なことは、モータ制御部20が、さらに、可動体移動量演算部25を有していることである。この可動体移動量演算部25は、脱調検出部23からの脱調検出信号を受信することによって、現時点での可動体12と基準壁14の距離を演算することが可能である。すなわち、指令位置カウンタ22の計数値と位置検出カウンタ24の計数値とを比較し、この両計数値の差分を求め、この計数値差をボール螺子10の長さに換算することによって可動体12と基準壁14の距離を求めることができるのである。
【0027】
続いて、可動体12と基準壁14の距離を求めた可動体移動量演算部25は、この移動量分の駆動をステッピングモータ11に実施させるため、駆動司令部21に対して駆動指令信号を発信する。この駆動指令信号は、可動体12と基準壁14の距離に対応するステッピングモータ11の駆動指令パルス数を演算したものであり、駆動司令部21が駆動指令信号を受信すると駆動司令部21はステッピングモータ11に対して駆動指令パルスを発信し、可動体12と基準壁14の距離に対応したステッピングモータ11の駆動が実施されることになる。
【0028】
以上のような動作を繰り返し実施することにより、ステッピングモータ原点位置合わせが実施されることになる。実際に原点位置合わせを行った際におけるバルブの動きについて、図4を用いて説明する。
【0029】
(1回目) バルブ開度全開の状態からステッピングモータ11を駆動し、矢印Aで示される時間において第1回目の突き当てが実施される。この突き当ては、可動体12が基準壁14に突き当たる以上の回転量のパルス信号を、モータ制御部20からステッピングモータ11に対して発信することにより行われる。例えば、ボール螺子10の全長が200パルス分に相当する場合には、220パルス分の駆動信号をステッピングモータ11に対して与える。すると、可動体12が基準壁14に突き当たることによってステッピングモータ11に脱調が発生し、可動体12は矢印Yの距離だけ跳ね返ることになる(第1工程)。このとき、ステッピングモータ11のロータ軸に設けられた状態検出センサ13は、モータ制御部20に対して出力パルスを発信し、脱調によって発生したロータ軸のズレ情報を検出することによって、結果的に基準壁14から跳ね返った可動体12の位置情報を得ることができる(第2工程)。ここで、可動体12と基準壁14との距離を、40パルス分であるとする。
【0030】
(2回目以降) モータ制御部20は、状態検出センサ13からの出力パルスを受信する(第3工程)。そして、モータ制御部20内の可動体移動量演算部25は、矢印Yの距離を演算し、第2回目の突き当てに必要な駆動指令パルス数を求め、ステッピングモータ11を駆動させる。このときの駆動方法としては、例えば、以下の方法を選択することができる。
(α) 可動体12と基準壁14との距離が40パルス分あるので、41パルス以上の駆動信号を発信して跳ね返りを発生させる方法。
(β) 可動体12と基準壁14との距離が40パルス分あるので、39パルス以下の駆動信号を発信して跳ね返りを発生させない方法。
【0031】
方法(α)によれば、ステッピングモータ11は、矢印A’で示される時間において第2回目の突き当てが実施される。このときも、ステッピングモータ11に脱調が発生し、可動体12は矢印Y’の距離だけ跳ね返ることになる。この際の跳ね返り量は、第1回目と比較して非常に少ないものとなる。また、突き当てを実施することによって可動体12の位置を再確認することができるので、精度良い原点合わせが可能となる。なお、矢印Y’で示される跳ね返り量が所定のしきい値以下となると突き当て動作を終了し、ステッピングモータ11の原点位置合わせが完了することになる(第4工程)。
【0032】
方法(β)によれば、可動体の突き当てが行われないので位置精度の再確認はできないが、高い原点位置精度を求められない駆動機構に用いられる場合には、短時間に原点合わせを完了することが可能である。このときも、モータ制御部20は状態検出センサ13からの出力パルスを受信しているので、ステッピングモータ11に脱調が発生しなければ所望の位置に可動体12が停止したものとして原点位置合わせを完了する。
【0033】
以上の動作は、可動体12と基準壁14との距離が所定のしきい値内になるまで繰り返されることになる。つまり、3回目以降も2回目と同様の動作を繰り返し実施することになるのであるが、ここで矢印Y,Y’,Y”で示される跳ね返り量が所定のしきい値以下となると突き当て動作を終了し、ステッピングモータ11の原点位置合わせが完了することになる(第4工程)。
【0034】
このように、本実施の形態におけるステッピングモータ原点位置制御装置によれば、従来の技術では不可能であった「バウンズバック現象」発生時におけるステッピングモータ11の原点位置合わせを行うことが可能となる。また、従来から脱調検出用に用いていた状態検出センサ13をそのまま可動体移動量演算のためのセンサとして流用することができるので、製造コストを抑えた装置構成とすることが可能である。
【0035】
さらに本発明は、例えば、燃料電池に設置される排気圧力調整用バルブの流体制御に用いられることが好適である。特に、自動車等移動体用の燃料電池システムでは、電気負荷が0〜100%の範囲内で時間とともに著しく変化するので、この幅広い電気負荷に対応するために、高応答、高精度の流量制御バルブが必要となる。つまり、本発明におけるステッピングモータ原点位置制御装置を用いることにより、急激な運転・停止動作や正逆転を短時間の内に繰り返すような脱調が発生しやすい環境であっても、位置精度の高いステッピングモータを適用することが可能となるのである。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明におけるステッピングモータ原点位置制御装置によれば、バウンズバック現象が発生した場合においても精度良くステッピングモータの原点位置合わせを行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4相モータにおける2相励磁のシーケンスを示す真理値表と、その際におけるロータ及びステータの関係を示す図である。
【図2】 基準壁に対して可動体を突き当てたときのロータの動きを平面的に表現した図である。
【図3】 本実施の形態におけるステッピングモータ原点位置制御装置の全体構成を例示する概略図である。
【図4】 実際に原点位置合わせを行った際におけるバルブの動きを示す図である。
【符号の説明】
10 ボール螺子、11 ステッピングモータ、12 可動体、13 状態検出センサ、14 基準壁、20 モータ制御部、21 駆動司令部、22 指令位置カウンタ、23 脱調検出部、24 位置検出カウンタ、25 可動体移動量演算部。

Claims (5)

  1. ステッピングモータの回転を制御するモータ制御部と、
    前記ステッピングモータの回転に伴って移動する可動体と、
    前記可動体の基準位置に配置された基準壁と、
    を有し、
    前記ステッピングモータの原点位置制御の際に、前記可動体が前記基準壁に突き当たる以上の回転量の指令を前記モータ制御部から前記ステッピングモータに対して発し、前記可動体を前記基準壁に突き当てて前記ステッピングモータを脱調させることによって前記ステッピングモータの原点位置を規定するステッピングモータ原点位置制御装置であって、
    前記可動体と前記基準壁との相対的な位置を規定するための位置情報を検出する状態検出センサを備え、
    前記モータ制御部は、前記状態検出センサから前記位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて前記ステッピングモータに与える回転量を演算して指令を発し、前記ステッピングモータを回転させることによって原点位置を規定すること、
    を特徴とするステッピングモータ原点位置制御装置。
  2. 請求項1に記載のステッピングモータ原点位置制御装置において、
    前記モータ制御部は、前記可動体の位置情報により算出される可動体と基準壁との距離が所定のしきい値内になるまで、前記位置情報の取得と前記演算および前記指令を行うことによってステッピングモータの回転動作を繰り返し実施すること、
    を特徴とするステッピングモータ原点位置制御装置。
  3. ステッピングモータの回転を制御するモータ制御部と、
    前記ステッピングモータの回転に伴って移動する可動体と、
    前記可動体の基準位置に配置された基準壁と、
    前記可動体と前記基準壁との相対的な位置を規定するための位置情報を検出する状態検出センサと、
    を備え、
    ステッピングモータの原点位置制御をコンピュータで行う場合に用いられるステッピングモータ原点位置制御方法であって、
    前記可動体が前記基準壁に突き当たる以上の回転量の指令を前記モータ制御部から前記ステッピングモータに対して発し、前記可動体を前記基準壁に突き当てて前記ステッピングモータを脱調させる第1工程と、
    前記状態検出センサが脱調によって前記基準壁から跳ね返った前記可動体の位置情報を検出する第2工程と、
    前記状態検出センサが取得した前記位置情報を前記モータ制御部で取得する第3工程と、
    前記モータ制御部が前記状態検出センサから取得した位置情報に基づいて前記ステッピングモータに与える回転量を演算して指令を発し、前記ステッピングモータを回転させることによって原点位置を規定する第4工程と、
    を有することを特徴とするステッピングモータ原点位置制御方法。
  4. 請求項3に記載のステッピングモータ原点位置制御方法において、
    前記可動体の位置情報により算出される可動体と基準壁との距離が、所定のしきい値内になるまで前記第2工程から前記第4工程を繰り返し実施すること、
    を特徴とするステッピングモータ原点位置制御方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のステッピングモータ原点位置制御装置又は方法を、燃料電池に設置される排気圧力調整用バルブの流体制御のために用いたことを特徴とする燃料電池。
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