JP4276879B2 - 撮像素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造を均一化した多チャンネル出力方式の撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、数百万個の画素を有する撮像素子から高フレームレートで映像信号を得るための一般的手法として、単一の撮像素子から同時並列に複数の映像信号出力を得る多チャンネル出力方式(多線出力方式)が採用されることがある。
【0003】
図20は一般的なMOS型固体撮像素子における多チャンネル出力方式の構成を示す説明図である。図20は画素数がn×n画素の固体撮像素子を示している。
【0004】
マトリクス状に配置された画素P11〜Pnnは、4つの分割領域に分割されている。分割領域1は画素P11からPaaまでの領域を有し、分割領域2は画素P1bからPanまでの領域を有し、分割領域3は画素Pb1からPnaまでの領域を有し、分割領域4は画素PbbからPnnまでの領域を有する。
【0005】
1乃至a行の画素は垂直走査回路5によって駆動され、b乃至n行の画素は垂直走査回路6によって駆動される。また、1乃至a列の画素は水平読出し回路1,3によって読出され、b乃至n列の画素は水平読出し回路2,4によって読出される。
【0006】
即ち、分割領域1の画素P11〜Paaは水平読出し回路(水平走査回路ともいう)1及び垂直走査回路5によって、分割領域2の画素P1b〜Panは水平読出し回路2及び垂直走査回路5によって、分割領域3の画素Pb1〜Pnaまでは水平読出し回路3及び垂直走査回路6によって、分割領域4の画素Pbb〜Pnnは水平読出し回路4及び垂直走査回路6によって各分割領域内に配置された各画素から信号出力が得られるようになっている。
【0007】
図21はこのようにして得られた複数の映像信号出力を処理する撮像装置の構成例である。水平読出し回路1乃至4からの信号は夫々信号処理部7乃至10に与えられる。信号処理部7乃至10は相互に同一構成であり、増幅器及びAD変換器によって構成されている。信号処理部7乃至10は、夫々入力された信号を増幅器によって増幅し、AD変換器によってディジタル信号に変換した後画像メモリ11に供給するようになっている。画像メモリ11は、信号処理部7乃至10からの信号を記憶保持して、後段の図示しない映像信号処理部に供給するようになっている。画像メモリ11によって、各分割領域1乃至4の各画素の信号に基づいて1枚の画像が合成されるようになっている。
【0008】
ところで、このように構成された装置においては、各分割領域毎の映像信号がそれぞれ別々の走査回路及び映像信号処理部からなる信号処理系を経由することから、各信号処理系の電気的特性の相違によって信号レベルにばらつきが生じる。従って、最終的に合成された1枚の画像の品質が劣化してしまう。
【0009】
そこで、特開2000−209503号公報(特許文献1)においては、この問題を解決する提案が開示されている。
【0010】
図22は特許文献1における撮像素子を示す説明図である。図22の撮像素子は、一般的なMOS型固体撮像素子を示している。
【0011】
図22の撮像素子の画素配列は図20と同様である。図20の撮像素子においては各画素はいずれかの分割領域に含まれているが、各分割領域は相互に共通の画素を含んでいない。これに対し、図22の装置は左右に隣接する各分割領域同士が相互に共通の画素を含んでいる。即ち、図22の例では、分割領域1は画素P11〜Pbbによって構成され、分割領域2は画素P1a〜Pbnによって構成され、分割領域3は画素Pa1〜Pnbによって構成され、分割領域4は画素Paa〜Pnnによって構成される。
【0012】
分割領域1乃至4の各画素は夫々水平読出し回路15乃至18によって読出されるようになっており、画素Paa,Pabについては水平読出し回路15,16の両方から信号が出力され、画素Pba,Pbbについては、水平読出し回路17,18の両方から信号が出力される。例えば、これらの重複読出しされる画素について、読出した信号を平均化することによって、各分割領域の境界部における各読出し回路の特性ばらつきを平均化し画像の劣化を軽減することが可能となる。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−209503号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、多チャンネル出力方式の従来の撮像素子においては、分割領域の境界部分の画素については各信号処理系において重複読出し、例えば平均化することによって分割領域の境界部における画像の劣化を軽減するようになっている。
【0015】
しかしながら、重複読出しする画素については、複数の走査回路によって駆動され複数の信号処理系に信号を伝送する必要から、配線及びスイッチ等の構造が重複読出ししない他の画素と異なる構造に形成する必要があり、画素構造が複雑化すると共に、特性差が生じてしまうという問題点があった。この特性差によって、結果的に取得する画像が劣化してしまう。
【0016】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、撮像素子内の構造の均一性を確保することができる撮像素子を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る撮像素子は、光を電気信号に光電変換する複数の画素をマトリクス状に配列した画素領域部と、前記複数の画素すべてに接続し、前記マトリクスの水平方向に配列した画素が光電変換した電気信号を水平方向に走査する水平走査手段と、前記複数の画素すべてに接続し、前記マトリクスの垂直方向に配列した画素が光電変換した電気信号を垂直方向に走査する垂直走査手段とを有し、前記画素領域部は水平方向および/または垂直方向に複数の分割領域に分割され、且つ、隣接する各分割領域は相互に共通の画素を含んでおり、さらに、前記水平走査手段は、前記画素領域部が水平方向に分割された場合には、前記複数の画素すべてに接続した複数の水平副走査回路により構成されると共に、前記垂直走査手段は、前記画素領域部が垂直方向に分割された場合には、前記複数の画素すべてに接続した複数の垂直副走査回路により構成され、前記複数の水平副走査回路および/または複数の垂直副走査回路は、前記分割領域のそれぞれから前記電気信号を読み出すことを特徴とするものである。
【0018】
第1の走査回路或は第2の走査回路の少なくとも一方の走査回路が、選択する画素への信号線を全て共有して且つ、各々、映像信号を出力するので、素子内の配線パタン及び配置する回路等に均一性を持たせることができる。これにより、どの領域からも一様な特性の映像信号出力を得る。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る撮像素子を示す説明図である。
【0020】
図1の固体撮像素子は画素領域21、垂直駆動系22及び水平駆動系(出力系を含む)23によって構成されている。垂直駆動系22は垂直走査制御回路24及び垂直走査回路25によって構成されている。水平駆動系23は2つの水平走査制御回路31,32及び2つの水平走査回路33,34によって構成されており、4チャンネルの出力系を有している。
【0021】
画素領域21にはマトリクス状に配置された画素P1a〜P5eが構成されている。各画素Puv(図1では1≦u≦5,a≦v≦e)は夫々光電変換素子Puv及びスイッチSWuv_1,SWuv_2を有している。光電変換素子Puvは入射光に対応した信号を蓄積する。光電変換素子Puvに蓄積された信号は夫々画素内のスイッチSWuv_1,SWuv_2を介して出力されるようになっている。なお、図1では説明を簡略化するために、実際と異なる少ない画素数(5×5)の画素領域を示している。画素領域21は垂直方向に2分割、水平方向に2分割の4つの分割領域1乃至4に分割されている。なお、分割数は適宜設定可能である。
【0022】
本実施の形態においては上下左右に隣接する各分割領域は相互に共通の画素を含んでいる。即ち、分割領域1は画素P1a〜P3cを含み、分割領域2は画素P1c〜P3eを含み、分割領域3は画素P3a〜P5cを含み、分割領域4は画素P3c〜P5eを含んでおり、梨地模様で囲った画素は複数の分割領域に含まれる重複画素である。
【0023】
本実施の形態においては、同一行の各画素は夫々各2本ずつの共通の行選択線φVu1,φVu2に接続される。そして、これらの行選択線φVu1,φVu2は、第u(図1では1≦u≦5)行の2つのスイッチSWuv_1,SWuv_2に行選択信号を供給するようになっている。各画素の2つのスイッチSWuv_1,SWuv_2は、夫々行選択線φVu1,φVu2によって伝送された行選択信号によってオン,オフ制御される。
【0024】
行選択線φVu1には垂直副走査回路26によって行選択信号が供給され、行選択線φVu2には垂直副走査回路27によって行選択信号が供給される。本実施の形態においては、垂直副走査回路26,27は相互に同一構成であり、画素領域の各行に対応したパルス転送部び出力端を有している。垂直副走査回路26の各出力端は夫々行選択線φVu1に接続され、垂直副走査回路27の各出力端は夫々行選択線φVu2に接続される。垂直走査制御回路24は垂直副走査回路26,27に垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTを供給して、行選択信号を各行の行選択線φVu1,φVu2に選択的に供給させるようになっている。
【0025】
即ち、垂直走査回路25内の各垂直副走査回路26,27は、垂直スタートパルスφVSTが所定行のパルス転送部に与えられ、図示しない所定のクロックタイミングで次行のパルス転送部に順次パルスを転送して、行選択信号として各行に対応する出力端から出力する。そして、各垂直副走査回路26,27は、垂直リセットパルスφVRSTが所定行のパルス転送部に供給されて、垂直リセットパルスφVRSTのタイミングで行選択信号をリセットする。
【0026】
一方、本実施の形態においては、同一列の各画素は夫々各2本ずつの共通の垂直信号線VSIG1v,VSIG2v(この場合には1≦v≦5)に接続されるようになっている。即ち、第v列の各画素の光電変化素子は、2つのスイッチSWuv_1,SWuv_2を夫々介して垂直信号線VSIG1v,VSIG2vに接続されるようになっている。各スイッチSWuv_1,SWuv_2は、オンとなることによって、各画素に蓄積された信号を接続された垂直信号線に伝送するようになっている。
【0027】
本実施の形態においては、水平走査回路33,34内の水平副走査回路35乃至38は相互に同一構成であり、画素領域の各列に応じた水平読出し回路及び入力端を有している。水平副走査回路35,36の各入力端は夫々垂直信号線VSIG1vに接続され、水平副走査回路37,38の各入力端は夫々垂直信号線VSIG2vに接続される。水平走査制御回路31,32は夫々水平副走査回路35,36又は37,38に水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTを供給して、垂直信号線を介した画素信号の読出しを制御する。
【0028】
各水平副走査回路35乃至38は、水平スタートパルスφHSTが所定列の水平読出し回路に与えられ、図示しない所定のクロックタイミングで次段の水平読出し回路に順次パルスを転送する。各水平読出し回路は転送されるパルスに基づくクロック期間に各列に対応する入力端に接続された垂直信号線を介して信号を取込み、水平副走査回路35乃至38の各出力端から出力1乃至4として出力する。そして、各水平副走査回路35乃至38は、水平リセットパルスφHRSTが所定列の水平読出し回路に供給されて、水平リセットパルスφHRSTのタイミングで水平スタートパルスをリセットする。
【0029】
従って、垂直副走査回路26,27のいずれも画素領域21内の全ての画素Puvの信号を出力させることができ、水平副走査回路35乃至38のいずれも画素領域21内の全ての画素Puvからの画素信号を読出して出力することができる。
【0030】
このように、本実施の形態においては、画素領域内の各画素の構成は相互に同一であり、画素領域内の各信号線の配線パターンも各画素間で同一である。また、各画素を駆動する複数の垂直副走査回路同士も同一構成であり、各画素からの読出しを行う水平副走査回路の構成も相互に同一である。
【0031】
次に、このように構成された実施の形態の作用について図2を参照して説明する。図2は各画素からの読出しを説明するためのタイミングチャートである。
【0032】
先ず、垂直走査制御回路24から図2に示す垂直スタートパルスφVSTを垂直副走査回路26と垂直副走査回路27に供給して、行選択信号の出力を開始する。例えば、垂直スタートパルスφVSTを垂直副走査回路26の第1行目のパルス転送部及び垂直副走査回路27の第3行目のパルス転送部に与える。これにより、図2に示すように、先ず行選択線φV11,φV32にハイレベル(以下、“H”という)の行選択信号が発生する。これにより、第1行の各画素P1vの全てのスイッチSW1v_1及び第3行の各画素P3vの全てのスイッチSW3v_2がオンとなる。
【0033】
この状態で、水平走査制御回路31,32は、水平スタートパルスφHSTを、水平副走査回路35,37の第1列目の水平読出し回路及び水平副走査回路36,38の第3列目の水平読出し回路に与える。水平副走査回路35乃至38は、水平スタートパルスφHSTを所定のクロックで順次次段の水平読出し回路にシフトさせる。各水平読出し回路は、水平スタートパルスφHST入力後の所定のクロックタイミングで入力端に接続されている垂直信号線からの信号を出力端から出力する。即ち、この場合には、水平副走査回路35乃至38からは、先ず画素P1a,P1c,P3a,P3cから読出した画素信号P1a,P1c,P3a,P3cが夫々出力される。
【0034】
次のクロックタイミングでは、第2列目及び第4列目の水平読出し回路によって読出しが行われる。即ち、この場合には、水平副走査回路35乃至38からは、夫々画素信号P1b,P1d,P3b,P3dが出力される。更に、次のクロックタイミングでは、第3列目及び第5列目の水平読出し回路によって読出しが行われる。即ち、この場合には、水平副走査回路35乃至38からは、夫々画素信号P1c,P1e,P3c,P3eが出力される。これらの画素信号の読出し終了後に、水平リセットパルスφHSTが水平副走査回路35,37の第4列目の水平読出し回路に供給されることによって、パルス転送が停止し画素の読出しが終了する。
【0035】
次の水平走査期間になると、垂直副走査回路26,27の第2行目のパルス転送部にパルスが転送されて、垂直副走査回路26,27によって、第2及び第4行目の行選択線φV21,φV42に“H”の行選択信号が供給される。この状態で、“H”の水平スタートパルスが発生して、第1行目の走査期間と同様に、第1,3列目から画素の読み出しが行われる。この場合にも第1行目と同様の読出しが行われる。
【0036】
更に、第3行目の水平走査期間についても同様の読出しが行われ、第3行目の水平走査期間が終了すると、垂直リセットパルスφVSTが垂直副走査回路26,の第4列目のパルス転送部に供給されることによって、行選択信号のシフトが停止し1フレームの画素の読出しが終了する。
【0037】
図2の出力1乃至4に示すように、1フレーム期間において、梨地模様にて示す重複画素からは夫々2回ずつ読出しが行われ、他の画素は1回のみ読出しが行われる。重複画素については2回の読出しによって得た画素信号を例えば平均化することによって、分割領域境界における画質の劣化を防止することができる。
【0038】
この場合において、各画素の構成、行選択線φVu1,φVu2の配線状態及び接続状態、垂直信号線VSIG1v,VSIG2vの配線状態及び接続状態、水平副走査回路35乃至38同士の構成等が同一又は均一であることから、各画素に蓄積された信号は、信号経路の相違による影響を受けることなく特性差がない画素信号として各出力端1乃至4から出力される。
【0039】
このように、本実施の形態においては、複数の画素同士の構成が同一で、行選択線及び垂直信号線の配線状態及び接続状態が画素間で同一であり、各分割領域の垂直信号線に行選択信号を与える複数の垂直副走査回路26,27同士の構成が同一で、更に、各分割領域の行選択線から画素信号を読出して出力する複数の水平副走査回路35乃至38同士の構成が同一であることから、各出力は、信号経路の影響をうけることなく、各画素に蓄積された信号に応じた特性差がない信号となる。例えば、複数の出力端から出力される重複画素については、略同一レベルの信号が得られる。
【0040】
また、垂直信号線及び行選択線の選択順は図2に示すものに限らず、種々の読出し方法を採用することができることは明らかである。
【0041】
図3及び図4は本発明の第2の実施の形態に係り、図3は第2の実施の形態の固体撮像素子を示す説明図であり、図4は図3の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。図3において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
本実施の形態は水平走査制御回路31,32に夫々代えて水平走査制御回路41,42を採用し、水平走査回路33,34に夫々代えて水平走査回路43,44を採用した点が第1の実施の形態と異なる。図3に示すように、水平走査回路43は夫々水平副走査回路45,46によって構成されており、水平走査回路44は夫々水平副走査回路47,48によって構成されている。
【0043】
水平副走査回路45乃至48は、相互に同一構成であり、画素領域21の各列に対応した水平読出し回路を有しており、各水平読出し回路と垂直信号線VSIG1v,VSIG2vとの間にサンプルホールド回路を備えている。水平走査制御回路41,42は、水平副走査回路45乃至48に水平スタートパルス及び水平リセットパルスを供給すると共に、サンプルホールドタイミングを示すサンプルホールド制御信号を供給する。
【0044】
即ち、水平副走査回路45の第v列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量C1vが設けられ、垂直信号線VSIG1vとの間にサンプルスイッチSH_SW1vが設けられている。水平副走査回路46の第v列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量C2vが設けられ、垂直信号線VSIG1vとの間にサンプルスイッチSH_SW2vが設けられている。水平副走査回路47の第v列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量C3vが設けられ、垂直信号線VSIG2vとの間にサンプルスイッチSH_SW3vが設けられている。また、水平副走査回路48の第v列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量C4vが設けられ、垂直信号線VSIG2vとの間にサンプルスイッチSH_SW4vが設けられている。
【0045】
次に、このように構成された実施の形態の作用について図4を参照して説明する。図4は第2の実施の形態における画素信号の読出し方法の一例を示している。本実施の形態においては、各水平走査期間は、画素からの信号をサンプルホールド回路に供給して保存させる読出し期間と、サンプルホールド回路に保存されている画素信号を出力する出力期間とに分けられる。
【0046】
先ず、図4に示すように、垂直走査制御回路24から垂直スタートパルスφVST1を垂直副走査回路26,27の3行目のパルス転送部に供給する。垂直副走査回路26により“H”の行選択信号が行選択線φV31に与えられ、垂直副走査回路27により“H”の行選択信号が行選択線φV32に供給される。こうして、画素領域21の第3行の各画素P3vのスイッチSW3v_1,SW3v_2の両方がオンとなって、第3行の各画素の読出し可能となる。
【0047】
この場合には、画素P3a〜P3eからの画素信号は、行選択を行うスイッチSW3a_1〜SW3e_1を介して垂直信号線VSIG1vに供給されると共に、行選択のスイッチSW3a_2〜SW3e_2を介して垂直信号線VSIG2vにも供給される。
【0048】
サンプルホールド制御信号φSHによって、垂直信号線VSIG1v(VSIG11〜VSIG15)の出力信号は水平副走査回路45のサンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW1e及び水平副走査回路46のサンプルスイッチSH_SW2a〜SH_SW2eを介してホールド容量C1a〜C1e及びC2a〜C2eに保存される。また、垂直信号線VSIG21〜VSIG25の出力信号は水平副走査回路47のサンプルスイッチSH_SW3a〜SH_SW3e及び水平副走査回路48のサンプルスイッチSH_SW4a〜SH_SW4eを介してホールド容量C3a〜C3e及びC4a〜C4eに保存される。
【0049】
こうして、垂直副走査回路26によって選択された第3行の全画素の画素信号が、水平走査回路45,46中のサンプルホールド回路に保持されると共に、垂直走査回路27によって選択された第3行の全画素の画素信号が、水平走査回路47,48中のサンプルホールド回路に保持される。
【0050】
次に、全てのサンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW4eをオフにして、垂直信号線VSIG11〜VSIG25とホールド容量C1a〜C4eとの電気的接続を切断する。次に、水平走査制御回路41,42から水平スタートパルスφHSTを水平読出し回路45,47の1列目の水平読出し回路及び水平読出し回路46,48の3列目の水平読出し回路に供給する。これにより、図4に示すように、水平走査回路45からは、出力1としてホールド容量C1a〜C1cに保存された画素P3a〜P3cの画素信号が順次出力され、水平走査回路46からは出力2としてホールド容量C2c〜C2eに保存された画素P3c〜P3eの画素信号が順次出力され、水平走査回路47からは出力3としてホールド容量C3a〜C3cに保存された画素P3a〜P3cの画素信号が順次出力され、水平走査回路48からは出力4としてホールド容量C4c〜C4eに保存された画素P3c〜P3eの画素信号が順次出力される。
【0051】
これらの画素信号の読出し後に、水平走査制御回路41,42から水平リセットパルスφHRSTが水平読出し回路45,47の4番目の水平読出し回路に供給される。これにより、水平副走査回路45,47の動作が停止して、画素P3a〜P3eの読出しが終了する。こうして、画素信号P3a〜P3eを対応する複数の出力系の出力端から得ることが可能になる。
【0052】
本実施の形態においては、4系統の出力系は水平副走査回路の構造、配線状態及び接続状態等が相互に同一であり、4系統の出力系から得られる各画素信号は、特性差がない。例えば、画素P3cからの信号を読出すための垂直信号線VSIG11〜VSIG15及び垂直信号線VSIG21〜VSIG25の配線状態や接続状態が相互に同一であり、出力1〜出力4で得られる画素信号P3cは略同一信号となる。
【0053】
また、画素の出力信号を水平副走査回路45乃至48のホールド容量C1a〜C4eに一旦保存するようになっていることから、非破壊読出しが不可能な画素においても画素の出力信号を複数の出力端子から読出すことが可能となる。
【0054】
また、ホールド容量C1a〜C4eに一旦保存するようになっていることから、画素P3a〜P3eから読出す画素信号のサンプリングタイミングを一致させることができ、画素毎の光電変換の時間を相互に一致させることができる。
【0055】
次の水平走査期間において、垂直副走査回路26については、垂直走査制御回路24から垂直リセットパルスφVRST1を4列目のパルス転送部に供給し、垂直副走査回路26がパルスを次行のパルス転送部に転送することを禁止する。そして、垂直走査制御回路24から垂直スタートパルスφVST2を垂直副走査回路26の第1行目のパルス転送部に供給する。これにより、垂直副走査回路26は行選択線φV11に“H”の行選択信号を供給し、垂直副走査回路27は行選択線φV42に“H”の行選択信号を供給する。
【0056】
この場合にも、前水平走査期間と同様の動作によって、画素P1a〜P1e及びP4a〜P4eからの信号が読出される(図4参照)。次の水平走査期間には、垂直副走査回路26により行選択線φV21が、垂直副走査回路27により行選択線φV52が選択されて、同様の動作によって画素P2a〜P2e及びP5a〜P5eからの信号が読出される。画素P1a〜P5eの読出しを終了すると、垂直走査制御回路24から垂直リセットパルスφVRST2が垂直副走査回路26に供給されて、垂直副走査回路26の動作が停止する。
【0057】
梨地模様で示した画素P1c、P2c、P3a、P3b、P3c、P3d、P3e、P4c、P5cの画素信号については、夫々2回ずつ出力端1〜4から出力される。これらの画素信号を例えば平均化することによって、境界部分における画質の劣化を防ぐことができる。そして、画素領域21、水平駆動系、垂直駆動系、出力系の構成が均一であることから、各画素の画素信号同士には特性差がなく、入射光量に応じた高画質の画像を得ることができる。
【0058】
このように本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、画素信号を水平副走査回路45〜48のホールド容量C1a〜C4eに一旦保存することで、非破壊読み出しが不可能な画素においても画素の出力信号を複数の出力端子より読出すことができる。さらに、ホールド容量C1a〜C4eに対する画素P3a〜P3eからの信号のサンプリングタイミングを一致させることができる。
【0059】
なお、第1の実施の形態に本実施の形態における読出し順を採用してもよいことは明らかである。
【0060】
図5及び図6は本発明の第3の実施の形態に係り、図5は第3の実施の形態の固体撮像素子を示す説明図であり、図6は図5の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5において図3と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0061】
本実施の形態における固体撮像素子は画素領域及び垂直駆動系の構成が第2の実施の形態と異なる。図5において画素領域51はマトリクス状に配置された画素P1a〜P5eを有している。各画素Puvは夫々光電変換素子Puv及びスイッチSWuvを有している。光電変換素子Puvは入射光に対応した信号を蓄積する。光電変換素子Puvに蓄積された信号は夫々画素内のスイッチSWuvを介して出力されるようになっている。なお、図5においても、説明を簡略化するために、実際と異なる少ない画素数(5×5)の画素領域を示している。画素領域51は垂直方向に2分割、水平方向に2分割の4つの分割領域1乃至4に分割されている。なお、分割数は適宜設定可能である。
【0062】
本実施の形態においても上下左右に隣接する各分割領域は相互に共通の画素を含んでいる。即ち、分割領域1は画素P1a〜P3cを含み、分割領域2は画素P1c〜P3eを含み、分割領域3は画素P3a〜P5cを含み、分割領域4は画素P3c〜P5eを含んでおり、梨地模様で囲った画素は複数の分割領域に含まれる重複画素である。
【0063】
本実施の形態においては、同一行の各画素は夫々1本の共通の行選択線φVuに接続される。そして、行選択線φVuは、第u(図3では1≦u≦5)行のスイッチSWuvに行選択信号を供給するようになっている。各画素のスイッチSWuvは、夫々行選択線φVuによって伝送された行選択信号によってオン,オフ制御される。
【0064】
行選択線φVuには垂直走査回路55によって行選択信号が供給される。垂直走査回路55は画素領域51の各行に応じたパルス転送部び出力端を有している。垂直走査回路55の各出力端は夫々行選択線φVuに接続される。垂直走査制御回路54は垂直走査回路55に垂直スタートパルスφVST1,φVST2を供給して、行選択信号を各行の行選択線φVuに選択的に供給させるようになっている。
【0065】
即ち、垂直走査回路55は、垂直スタートパルスφVST1,φVST2が所定行のパルス転送部に与えられ、図示しない所定のクロックタイミングで次行のパルス転送部に順次パルスを転送して、行選択信号として各行に対応する出力端から出力する。そして、垂直走査回路55は、垂直リセットパルスφVRSTが所定行のパルス転送部に供給されて、垂直リセットパルスφVRSTのタイミングで行選択信号をリセットする。
【0066】
また、本実施の形態においては、同一列の各画素は夫々共通の垂直信号線VSIGvに接続されるようになっている。即ち、第v(この場合には1≦v≦5)列の各画素の光電変化素子は、スイッチSWuvを夫々介して垂直信号線VSIGv,に接続されるようになっている。各スイッチSWuvは、オンとなることによって、各画素に蓄積された信号を接続された垂直信号線に伝送するようになっている。
【0067】
次に、このように構成された実施の形態の作用について図6を参照して説明する。図6は画素信号の読出し方法の一例を示している。本実施の形態においても、各水平走査期間は、画素からの信号をサンプルホールド回路に供給して保存させる読出し期間と、サンプルホールド回路に保存されている画素信号を出力する出力期間とに分けられる。更に、図6の読出し方法では、読出し期間を前半と後半の2つの期間に分けて、行毎に時分割の読み出しを行っている。
【0068】
先ず、垂直走査制御回路54から図6に示す垂直スタートパルスφVST1を垂直走査回路55に供給して、行選択信号の出力を開始する。例えば、垂直スタートパルスφVST1を垂直走査回路55の第3行目のパルス転送部に与える。これにより、図6に示すように、先ず行選択線φV3に“H”の行選択信号が発生する。これにより、第3行の各画素P3vの全てのスイッチSW3v(SW3a〜SW3e)がオンとなって、第3行の各画素の読出し可能となる。この場合には、画素P3a〜P3eからの画素信号は、行選択を行うスイッチSW3a〜SW3eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0069】
サンプルホールド制御信号φSH1によって、垂直信号線VSIGv(VSIG1〜VSIG5)の出力信号は水平副走査回路45のサンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW1e及び水平副走査回路46のサンプルスイッチSH_SW2a〜SH_SW2eを介してホールド容量C1a〜C1e及びC2a〜C2eに保存される。また、サンプルホールド制御信号φSH2によって、垂直信号線VSIG1〜VSIG5の出力信号は水平副走査回路47のサンプルスイッチSH_SW3a〜SH_SW3e及び水平副走査回路48のサンプルスイッチSH_SW4a〜SH_SW4eを介してホールド容量C3a〜C3e及びC4a〜C4eに保存される。
【0070】
こうして、垂直副走査回路26によって選択された第3行の全画素の画素信号が、水平走査回路45,46中のサンプルホールド回路に保持されると共に、垂直走査回路27によって選択された第3行の全画素の画素信号が、水平走査回路47,48中のサンプルホールド回路に保持される。
【0071】
次に、全てのサンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW4eをオフにして、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C1a〜C4eとの電気的接続を切断する。次に、出力期間の開始時に、水平走査制御回路41,42から水平スタートパルスφHSTを水平読出し回路45,47の1列目の水平読出し回路及び水平読出し回路46,48の3列目の水平読出し回路に供給する。これにより、図6に示すように、水平走査回路45からは、出力1としてホールド容量C1a〜C1cに保存された画素P3a〜P3cの画素信号が順次出力され、水平走査回路46からは出力2としてホールド容量C2c〜C2eに保存された画素P3c〜P3eの画素信号が順次出力され、水平走査回路47からは出力3としてホールド容量C3a〜C3cに保存された画素P3a〜P3cの画素信号が順次出力され、水平走査回路48からは出力4としてホールド容量C4c〜C4eに保存された画素P3c〜P3eの画素信号が順次出力される。
【0072】
これらの画素信号の読出し後(出力期間の終了時)に、水平走査制御回路41,42から水平リセットパルスφHRSTが水平読出し回路45,47の4番目の水平読出し回路に供給される。これにより、水平副走査回路45,47の動作が停止して、画素P3a〜P3eの読出しが終了する。こうして、画素信号P3a〜P3eを対応する複数の出力系の出力端から得ることが可能になる。
【0073】
本実施の形態においては、4系統の出力系は水平副走査回路の構造、配線状態及び接続状態等が相互に同一であり、4系統の出力系から得られる各画素信号は、特性差がない。このため、出力1〜出力4で得られる画素信号P3cは略同一信号となる。
【0074】
また、画素の出力信号を水平副走査回路45乃至48のホールド容量C1a〜C4eに一旦保存するようになっていることから、非破壊読出しが不可能な画素においても画素の出力信号を複数の出力端子から読出すことが可能となる。
【0075】
また、ホールド容量C1a〜C4eに一旦保存するようになっていることから、画素P3a〜P3eから読出す画素信号のサンプリングタイミングを一致させることができ、画素毎の光電変換の時間を相互に一致させることができる。
【0076】
次の水平走査期間の開始時(読出し期間の前半)に、垂直走査制御回路54から垂直スタートパルスφVST2を垂直走査回路55の第1行目のパルス転送部に供給する。これにより、垂直走査回路55は行選択線φV1に“H”の行選択信号を供給する。こうして、この水平走査期間の読出し期間の前半においては、第1行目の画素の各スイッチSW1vがオンとなって、これらの画素からの画素信号が垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0077】
ここで、水平走査制御回路41は、サンプルホールド制御信号φSH1により、垂直信号線VSIG1〜VSIG5の出力信号を水平副走査回路45のスイッチSH_SW1a〜SH_SW1e及び水平副走査回路46のサンプルスイッチSH_SW2a〜SH_SW2eを介してホールド容量C1a〜C1e及びC2a〜C2eに供給して保存させる。次いで、サンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW2eをオフにし、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C1a〜Ceとを切り離すことで、画素P1a〜P1eからからの信号の読出しを終了する。
【0078】
一方、この水平走査期間の読出し期間の後半には、垂直スタートパルスφVST1に基づくパルスが4行目のパルス転送部から“H”の行選択信号として行選択線φV4に出力される。これにより、この水平走査期間の読出し期間の後半においては、第4行目の画素の各スイッチSW4vがオンとなって、これらの画素からの画素信号が垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0079】
ここで、水平走査制御回路42は、サンプルホールド制御信号φSH2により、垂直信号線VSIG1〜VSIG5の出力信号を水平副走査回路47のスイッチSH_SW3a〜SH_SW3e及び水平副走査回路48のサンプルスイッチSH_SW4a〜SH_SW4eを介してホールド容量C3a〜C3e及びC4a〜C4eに供給して保存させる。次に、サンプルスイッチSH_SW3a〜SH_SW4eをオフにし、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C3a〜C4eとを切り離すことで、画素P4a〜P4eからからの信号の読出しを終了する。
【0080】
こうして、この水平走査期間の読出し期間において、第1行及び第4行の全ての画素の画素信号がホールド容量C1a〜C4eに保存される。
【0081】
次に、この水平走査期間の出力期間の開始時に、水平走査制御回路41,42から水平スタートパルスφHSTを水平読出し回路45,47の1列目の水平読出し回路及び水平読出し回路46,48の3列目の水平読出し回路に供給する。これにより、図4に示すように、水平走査回路45からは、出力1としてホールド容量C1a〜C1cに保存された画素P1a〜P1cの画素信号が順次出力され、水平走査回路46からは出力2としてホールド容量C2c〜C2eに保存された画素P1c〜P1eの画素信号が順次出力され、水平走査回路47からは出力3としてホールド容量C3a〜C3cに保存された画素P4a〜P4cの画素信号が順次出力され、水平走査回路48からは出力4としてホールド容量C4c〜C4eに保存された画素P4c〜P4eの画素信号が順次出力される。
【0082】
これらの画素信号の読出し後(出力期間の終了時)に、水平走査制御回路41,42から水平リセットパルスφHRSTが水平読出し回路45,47の4番目の水平読出し回路に供給される。これにより、水平副走査回路45,47の動作が停止して、画素P1a〜P1e及びP4a〜P4eの読出しが終了する。こうして、画素信号P1a〜P1e及びP4a〜P4eを対応する複数の出力系の出力端から得ることが可能になる。
【0083】
次の水平走査期間においては、第2行及び第5行の画素が選択されて、同様の読出し及び出力が行われる。こうして、この水平走査期間には、画素信号P2a〜P2e及びP5a〜P5eが4系統の出力端から出力される。
【0084】
画素P1a〜P5eの読出し終了後に、垂直走査制御回路54は垂直リセットパルスφVRSTを垂直走査回路55に供給して、垂直走査回路55の動作を停止させて、行選択を終了させる。
【0085】
このように、図6の読出し方法を採用した場合でも、梨地模様にて示す重複画素の画素信号P1c、P2c、P3a、P3b、P3c、P3d、P3e、P4c、P5cを、2回ずつ読出すことができ、平均化等の処理によって分割領域の境界部分の画質劣化を抑制することができる。
【0086】
このように、本実施の形態においては、画素領域内の各画素同士の構成が同一で、行選択線及び垂直信号線の配線状態及び接続状態が画素間で同一であり、各分割領域の行選択線から画素信号を読出して出力する複数の水平副走査回路同士の構成が同一であることから、各出力は、信号経路の影響をうけることなく、各画素に蓄積された信号に応じた特性差がない信号となる。例えば、複数の出力端から出力される重複画素については、略同一レベルの信号が得られる。しかも、画素領域を構成する各画素を駆動する行選択線及び垂直信号線は、夫々1系統だけ構成しており、また、各画素には行選択のためのスイッチを1系統のみ設ければよく、回路の簡素化が可能である。
【0087】
図7及び図8は本発明の第1の参考例に係り、図7は第1の参考例の固体撮像素子を示す説明図であり、図8は図7の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。図7において図1及び図5と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0088】
本参考例における固体撮像素子は、図7に示すように、画素領域51、垂直走査制御回路54、垂直走査回路55、水平走査制御回路31及び水平走査回路33によって構成されている。
【0089】
本参考例においては、画素領域51の分割の仕方が第1及び第3の実施の形態と異なり、画素領域51は2つの分割領域1,2に分割されている。分割領域1は画素P1a〜P5b及び画素P1c,P3c,P5cを含み、分割領域2は画素P1d〜P5e及び画素P2c,P4cを含んでいる。即ち、図7の破線にて示すように、分割領域1,2は水平方向には相互に入り組んだ領域を有する。
【0090】
次に、このように構成された参考例の作用について図8を参照して説明する。図8は画素信号の読出し方法の一例を示している。
【0091】
先ず、垂直走査制御回路54から図8に示す垂直スタートパルスφVSTを垂直走査回路55に供給して、行選択信号の出力を開始する。例えば、垂直スタートパルスφVSTを垂直走査回路55の第1行目のパルス転送部に与える。これにより、図8に示すように、先ず行選択線φV1に“H”の行選択信号が発生する。これにより、第1行の各画素P1vの全てのスイッチSW1v(SW1a〜SW1e)がオンとなって、第1行の各画素の読出し可能となる。この場合には、画素P1a〜P1eからの画素信号は、行選択を行うスイッチSW1a〜SW1eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0092】
ここで、水平走査制御回路31は、図8に示す水平スタートパルスφHST1を発生して水平副走査回路35の第1列目の水平読出し回路及び水平副走査回路36の第4列目の水平読出し回路に供給する。
【0093】
これにより、水平副走査回路35は、垂直信号線VSIG1〜VSIG3の出力信号を出力1として順次出力し、水平副走査回路36は、垂直信号線VSIG4〜VSIG5の出力信号を出力2として順次出力する(図8参照)。
【0094】
必要な画素信号の読出し後に、水平走査制御回路31から水平リセットパルスφHRSTが水平副走査回路35に供給されて、水平副走査回路35の動作が停止し、画素P1a〜P1eの読出しが終了する。
【0095】
次に、垂直走査回路55によって行選択線φV2が選択され、画素P2a〜P2eからの画素信号は行選択スイッチSW2a〜SW2eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0096】
ここで、水平走査制御回路31は水平スタートパルスφHST2を水平副走査回路35の第1列目の水平読出し回路及び水平副走査回路36の第3列目の水平読出し回路に供給する。これにより、水平副走査回路35から出力1として画素信号P2a〜P2bが順次出力され、水平副走査回路36から出力2として画素信号P2c〜P2eが順次出力される。
【0097】
必要な画素信号の読出し後に、水平走査制御回路31から水平リセットパルスφHRST2が水平副走査回路35に供給されて、水平副走査回路35の動作が停止し、画素P2a〜P2eの読出しが終了する。
【0098】
以後同様に、垂直走査回路55により各水平走査期間において行選択線φV3〜φV5を順次選択し、水平副走査回路35,36により画素信号P3a〜P5eを順次読出して出力する。
【0099】
このように本参考例においては、上記各例と同様に、画素領域の構造、配線の構造及び垂直、水平駆動系、出力系等の構成が均一であり、各画素の画素信号を2系統の出力系から特性差なく出力させることができる。
【0100】
また、水平副走査回路35,36に供給する水平スタートパルスφHST1及びφHST2のスタート位置を水平走査制御回路31によって制御することにより、分割領域同士の水平方向の境界を非直線状にすることができる。これにより、境界部での各領域における特性のばらつきを視覚的に緩和した映像を得ることができる。
【0101】
図9及び図10は本発明の第2の参考例に係り、図9は第2の参考例の固体撮像素子を示す説明図であり、図10は図9の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。図9において図5及び図7と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0102】
本参考例における固体撮像素子は、図9に示すように、水平走査制御回路31及び水平走査回路33によって構成されている。
【0103】
本参考例においては、画素領域51を垂直方向に2分割したものであり、画素領域51は2つの分割領域1,2に分割されている。分割領域1は画素P1a〜P2e及び画素P3a,P3c,P3eを含み、分割領域2は画素P4a〜P5e及び画素P3b,P3dを含んでいる。即ち、図9の破線にて示すように、分割領域1,2は垂直方向に相互に入り組んだ境界で、画素領域51が上下に2分割されたものである。
【0104】
また、本参考例は水平走査制御回路31に代えて水平走査制御回路61,62を採用し、水平走査回路33に代えて水平走査回路63,64を採用した点が第1の参考例と異なる。図9に示すように、水平走査回路63は1系統の水平副走査回路45によって構成されており、水平走査回路64は1系統の水平副走査回路47によって構成されている。
【0105】
水平副走査回路45,47の構成及び水平副走査回路45,47の各水平読出し回路と各垂直信号線VSIG1〜VSIG5との間に設けられたサンプルホールド回路の構成は、図5と同様である。
【0106】
次に、このように構成された参考例の作用について図10を参照して説明する。図10は画素信号の読出し方法の一例を示している。
【0107】
先ず、垂直走査制御回路54から図10に示す垂直スタートパルスφVST1を垂直走査回路55に供給して、行選択信号の出力を開始する。例えば、垂直スタートパルスφVSTを垂直走査回路55の第3行目のパルス転送部に与える。これにより、図10に示すように、先ず行選択線φV3に“H”の行選択信号が発生する。これにより、第3行の各画素P3vの全てのスイッチSW3v(SW3a〜SW3e)がオンとなって、第3行の各画素の読出し可能となる。この場合には、画素P3a〜P3eからの画素信号は、行選択を行うスイッチSW3a〜SW3eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0108】
ここで、水平走査制御回路61は、図10に示すサンプルホールド制御信号φSH1Aを発生する。このサンプルホールド制御信号φSH1Aは水平副走査回路45の奇数列(第1,第3,第5列)の水平読出し回路に与えられる。これにより、垂直信号線VSIG1、VSIG3、VSIG5の各出力信号は、水平副走査回路45の対応するサンプルスイッチSH_SW1a、SH_SW1c、SH_SW1eを介して夫々ホールド容量C1a、C1c、C1eに保存される。
【0109】
一方、水平走査制御回路62は、図10に示すサンプルホールド制御信号φSH1Bを発生する。このサンプルホールド制御信号φSH1Bは水平副走査回路45の偶数列(第2,第4列)の水平読出し回路に与えられる。これにより、垂直信号線VSIG2、VSIG4の各出力信号は、水平副走査回路47の対応するサンプルスイッチSH_SW2b、SH_SW2dを介して夫々ホールド容量C2b、C2dに保存される。
【0110】
次に、サンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW2eをオフにし、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C1a〜Ceとを切り離した後、水平走査制御回路61及び水平走査制御回路62から水平スタートパルスφHSTを水平副走査回路45,47の1列目の水平読出し回路に供給する。これにより、水平副走査回路45から出力としてホールド容量C1a、C1c、C1eに保存された画素信号P3a、P3c、P3eが順次出力され、水平副走査回路47から出力2としてホールド容量C2b、C2dに保存された画素信号P3b、P3d信号が順次出力される。
【0111】
次に、垂直走査制御回路54から垂直スタートパルスφVST2が垂直走査回路55の第1行目のパルス転送部に供給される。これにより、行選択線φV1が選択され、画素P1a〜P1eからの信号が行選択スイッチSW1a〜SW1eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。
【0112】
水平走査制御回路61は、サンプルホールド制御信号φSH1A,φSH1Bによって、垂直信号線VSIG1〜VSIG5の各出力信号を、水平副走査回路45の対応するサンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW1eを介してホールド容量C1a〜C1eに保存させる。
【0113】
次に、水平走査制御回路61は、サンプルスイッチSH_SW1a〜SH_SW1eをオフにし、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C1a〜C1eとを切り離すことで、画素P1a〜P1eの読出しを終了する。
【0114】
次に、垂直走査回路55によって行選択線φV4が選択され、画素信号P4a〜P4eは行選択スイッチSW4a〜SW4eを介して垂直信号線VSIG1〜VSIG5に供給される。ここで、水平走査制御回路62は、サンプルホールド制御信号φSH2A,φSH2Bによって、垂直信号線VSIG1〜VSIG5の各出力信号を、水平副走査回路46のサンプルスイッチSH_SW2a〜SH_SW2eを介してホールド容量Ca〜Ceに保存させる。
【0115】
次に、水平走査制御回路62は、サンプルスイッチSH_SW2a〜SH_SW2eをオフにし、垂直信号線VSIG1〜VSIG5とホールド容量C2a〜C2eとを切り離した後、水平走査制御回路61及び水平走査制御回路62から水平スタートパルスφHSTを水平副走査回路45,47の1列目の水平読出し回路に供給する。これにより、水平副走査回路45の出力1としてホールド容量C1a〜C1eに保存された画素信号P1a〜P1eが出力され、出力2としてホールド容量Ca〜Ceに保存された画素信号P4a〜P4dが順次出力される。
【0116】
以後、同様の動作によって、画素P2a〜P2e及びP5a〜P5eからの信号が読み出される。画素P1a〜P5eの読出しを終了した後、垂直走査制御回路54から垂直リセットパルスφVRSTを垂直走査回路55に供給して、垂直走査回路55の動作を停止させることで行選択を終了する。
【0117】
以上説明したように、本参考例においては、図5の実施の形態と同様の効果が得られると共に、水平副走査回路45,47に印加するサンプルホールド制御信号φSH1A,φSH2Bを供給する列を水平走査制御回路61及び水平走査制御回路62によって個別に制御することにより、垂直方向の分割領域を非直線状とすることができる。これにより、境界部での各領域における特性のばらつきを視覚的に緩和した画像を得ることができる。
【0118】
なお、水平走査制御回路61,62を同一のものとし、サンプルホールド制御信号φSH1A=サンプルホールド制御信号φSH2B、かつ、サンプルホールド制御信号φSH1B=サンプルホールド制御信号φSH2Aとしても全く同一の効果が得られ、その場合には更に回路規模を縮小することが可能となる。
【0119】
図11は本発明の第の実施の形態に係る撮像素子を示す説明図である。本実施の形態は画素領域内の重複読み出しを行う重複画素の画素領域(重複画素領域)を可変にしたものである。
【0120】
の実施の形態における撮像素子は、画素領域71と、主に垂直走査制御回路72及び垂直走査回路73によって構成される垂直駆動系と、主に水平走査制御回路81,82及び水平走査回路83,84によって構成される水平駆動系と主に水平読出し回路によって構成される出力系を備えている。
【0121】
画素領域71は、図1の画素領域21又は図5の画素領域51と同一構成である。垂直走査制御回路72は図1の垂直走査制御回路24又は図5の垂直走査制御回路54と同一構成である。垂直走査回路73は図1の垂直走査回路25と同一構成である。垂直走査回路73内の垂直副走査回路74,75は、図1の垂直副走査回路26,27と同一構成である。水平走査制御回路81,82は図1の水平走査制御回路31,32又は図5の水平走査制御回路41,42と略同一構成である。水平走査回路83,84は、図1の水平走査回路33,34又は図5の水平走査回路43,44と同一構成である。水平走査回路83,84内の水平副走査回路85乃至88は、図1の水平副走査回路35乃至38又は図5の水平副走査回路45乃至48と同一構成である。
【0122】
本実施の形態においては、垂直走査制御回路72は、垂直副走査回路74,75に供給する垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTの行の位置を可変である。また、水平走査制御回路81,82は、水平副走査回路85乃至88に供給する水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTの列の位置を可変である。
【0123】
図11の画素領域71内の斜線部は重複読み出しを行う重複画素の画素領域(重複画素領域)を示している。また、垂直副走査回路74,75の斜線領域は、画素の読出しに用いられるパルス転送部を示し、斜線が重なった範囲が垂直方向の重複走査領域に対応する。また、水平副走査回路85乃至88の斜線領域は、画素の読出しに用いられる列の水平読出し回路を示し、斜線が重なった範囲が水平方向の重複走査領域に対応する。
【0124】
垂直方向の重複走査領域は、垂直副走査回路74,75に供給する垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTによって決定される。また、同様に、水平方向の重複走査領域は、水平副走査回路85乃至88に供給する水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTによって決定されるようになっている。
【0125】
次に、このように構成された実施の形態の作用について説明する。
【0126】
本実施の形態においては、垂直走査制御回路72は、垂直副走査回路74,75に供給する垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTの行の位置を変化させることができ、水平走査制御回路81,82は、水平副走査回路85乃至88に供給する水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTの列の位置を変化させることができる。
【0127】
例えば、水平スタートパルスφHSTを水平副走査回路86,88の2列目の水平読出し回路に与え、水平リセットパルスφHRSTを水平副走査回路85,87の4列目の水平読出し回路に与えることによって、重複して読み出すことができる画素列を水平方向の3列分に広げることが可能である。
【0128】
このように、本実施の形態においては、垂直スタートパルスφVST、垂直リセットパルスφVRST、水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTの与える位置を変化させることで、水平及び垂直方向の重複走査領域を1画素単位で調整することができる。
【0129】
このように本実施の形態においては、垂直駆動系及び水平駆動系が画素領域の全域に対応して構成されていることから、分割領域境界部の重複して読出す画素数を増減可能である。これにより、分割領域毎の特性ばらつきを効果的に緩和することが可能になり、例えば、シーンや撮影状態に応じてフレーム単位で重複画素数を制御することでダイナミックな補正が可能である。従って、カメラ等のモードに応じて適宜この制御を行うことで、多様なフレームレートでの撮影が効果的な特殊撮影用途のカメラを構成する場合等において、フレームレートを所定の範囲で可変することも可能となる。
【0130】
図12は本発明の第の実施の形態に係る撮像素子を示す説明図である。本実施の形態は画素領域内の任意の数の分割領域からの画像読出しを可能にするものである。図12において図11と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0131】
本実施の形態は垂直走査制御回路72及び水平走査制御回路81,82に夫々代えて垂直走査制御回路90及び水平走査制御回路91,92を採用した点が第の実施の形態と異なる。
【0132】
垂直走査制御回路90は、垂直副走査回路74,75の任意の行数のパルス転送部に垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTを供給し、水平走査制御回路91,92は、水平副走査回路85乃至88の任意の列数の水平読出し回路に水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTを供給する。
【0133】
このように構成された実施の形態においては、垂直副走査回路74,75に供給される垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRSTの行の位置及び水平副走査回路85乃至88に供給される水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTの列の位置に応じて、画素領域71の分割領域が決定される。そして、垂直スタートパルスφVST及び垂直リセットパルスφVRST並びに水平スタートパルスφHST及び水平リセットパルスφHRSTを供給する数を任意に設定することができ、分割領域数を自由に設定可能である。
【0134】
このように本実施の形態においては、垂直副走査回路74,75を同一構成にして画素領域71の垂直方向の全域に対応させ、水平副走査回路85乃至88を同一構成にして画素領域71の水平方向の全域に対応させたことから、水平及び垂直スタートパルス並びに水平及び垂直リセットパルスの供給方法を適宜設定することによって、簡単に分割領域数を適宜変化させることができる。
【0135】
これにより、例えばデジタルスチルカメラ等のように静止画を扱うカメラにおいては、必ずしも高フレームレートが必要でない場合もあり、このようなときに撮影状況やカメラ自体の用途に応じて分割領域数を減らすことで特性ばらつきの発生する領域数を減らし、より高画質な画像を得ることが可能になる。また、不要な回路の動作を停止させることで消費電力を削減することも可能となる。
【0136】
また、例えば、高フレームレートでの画像出力が不要である場合等には、必ずしも全ての垂直副走査回路、水平副走査回路を使用する必要はない。図13はこの場合の一例を示しており、2つの水平副走査回路85,87のみを使用した例を示している。
【0137】
図13は垂直方向に2分割で水平方向には1分割(分割無し)(以下、2×1分割という)で画素領域71を分割した場合の読出しを示している。図13中、画素領域71内の斜線部は重複読み出しを行う重複画素領域を示している。また、垂直副走査回路74,75の斜線領域は、画素の読出しに用いられるパルス転送部を示し、斜線が重なった範囲が垂直方向の重複走査領域に対応する。また、水平副走査回路85,87の斜線領域は、画素の読出しに用いられる列の水平読出し回路を示している。図13の斜線部に示すように、水平副走査回路86,88は読出しに使用されていない。
【0138】
例えば、水平走査制御回路91,92が水平スタートパルスφHSTを水平副走査回路85,87のみに供給することによって、図13の斜線部に示す読出しが可能となる。
【0139】
図13の例を採用すると、2×2分割読出し時に比べて、水平方向の分割領域を半分に削減しており、2系統の水平副走査回路86,88の動作を完全に停止させることができる。
【0140】
図14は垂直方向に1×2分割で画素領域71を分割した場合の読出しを示している。図14中、画素領域71内の斜線部は重複読み出しを行う重複画素領域を示している。また、垂直副走査回路74の斜線領域は、画素の読出しに用いられるパルス転送部を示している。また、水平副走査回路85乃至88の斜線領域は、画素の読出しに用いられる列の水平読出し回路を示しており、斜線が重なった範囲が水平方向の重複走査領域に対応する。図14の斜線部に示すように、垂直副走査回路75は読出しに使用されていない。
【0141】
例えば、垂直走査制御回路90が垂直スタートパルスφVSTを垂直副走査回路74のみに供給することによって、図14の斜線部に示す読出しが可能となる。
【0142】
図14の例を採用すると、2×2分割読出し時に比べて、垂直方向の分割領域を半分に削減しており、垂直副走査回路75の動作を完全に停止させることができる。
【0143】
図15は垂直方向に1×1分割、即ち、画素領域71を分割しない場合の読出しを示している。図15中、垂直副走査回路74の斜線領域は、画素の読出しに用いられるパルス転送部を示し、水平副走査回路85の斜線領域は、画素の読出しに用いられる列の水平読出し回路を示している。図15の斜線部に示すように、垂直副走査回路75及び水平副走査回路86〜88は読出しに使用されていない。
【0144】
例えば、水平走査制御回路91が水平スタートパルスφHSTを水平副走査回路85のみに供給し、垂直走査制御回路90が垂直スタートパルスφVSTを垂直副走査回路74のみに供給することによって、図15の斜線部に示す読出しが可能となる。
【0145】
図15の例を採用すると、2×2分割読出し時に比べて、垂直・水平方向の分割領域を半分に削減しており、垂直副走査回路75及び水平副走査回路86〜88の動作を完全に停止させることができる。
【0146】
図13乃至図15の例においても、図12の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0147】
図16は本発明の第3の参考例に係る撮像素子を示す説明図である。
【0148】
一般的に、画素領域には、例えば両端部等に黒レベル調整用のオプティカルブラック画素が配置されている。ここで、上記各参考例によって得られる各分割領域の画素信号は異なる出力系を介して出力されることから、各出力系の出力を用いて黒レベル調整を行う場合には、用いるオプティカルブラック画素の画素を考慮しないと、分割領域毎に黒レベル調整が変化して、画質が劣化してしまう。
【0149】
そこで、本参考例は、各分割領域の画素信号を出力する各出力系から共通のオプティカルブラック画素の画素信号を得ることを可能にしたものである。なお、図16においては、説明を簡略化するために、画素領域の一部、垂直駆動系の一部、水平駆動系及び出力系のみを示している。図16では水平駆動系として2系統の水平副走査回路を有する1つの水平走査回路のみを示したが、水平駆動系として図3と同様に2系統の水平走査回路を備えたものに適用してもよいことは明らかである。
【0150】
第3の参考例における撮像素子は、画素領域102と、図示しない垂直走査制御回路及び垂直走査回路107によって構成される垂直駆動系と、主に水平走査制御回路101及び水平走査回路103によって構成される水平駆動系と主に水平読出し回路によって構成される出力系を備えている。
【0151】
画素領域102は、図3の画素領域21と同様の構成である。画素領域102には、マトリクス状に配置された画素Puvが構成されている。図16は水平方向の画素数が5である例を示している。図16の画素P1,P2,…は、いずれも図3の光電変換素子Puv及びスイッチSWuv_1,SWuv2を含む構成であり、各画素同士の構成は相互に同一である。また、画素領域102内の垂直信号線及び行選択線の構成も画素間で同一である。なお、画素領域として図5に示すものを採用してもよい。
【0152】
図16では、画素領域102が水平方向には2分割され分割領域1,2を有する例を示している。画素領域102の分割領域1の外側の領域には2つのオプティカルブラック画素FOB1,FOB2を含むOB領域O1が設けられ、画素領域102の分割領域2の外側の領域には2つのオプティカルブラック画素ROB1,ROB2を含むOB領域O2が設けられている。中央の画素P3は分割領域1,2の双方に含まれる重複画素である。なお、OB画素は2つに限らず、任意の個数であってもよい。
【0153】
垂直走査回路107は図3の垂直副走査回路26と同様の構成である。水平走査制御回路101は図3の水平走査制御回路41と同様の構成である。水平走査回路103は、図3の水平走査回路43と同様の構成である。水平走査回路103内の水平副走査回路105,106は、図3の水平副走査回路45,46と同様の構成である。
【0154】
水平副走査回路105,106は相互に略同様の構成であり、画素領域102の各列に対応した水平読出し回路を有している。水平副走査回路105の第i列(図16ではOB領域OB 1,OB2を含んで1≦i≦9)の水平読出し回路は、シフトレジスタユニットSRia及びこのシフトレジスタユニットSRiaの端子からの信号によってオン,オフ制御されるスイッチSW_Siaによって構成されている。また、水平副走査回路106の第i列の水平読出し回路は、シフトレジスタユニットSRib及びこのシフトレジスタユニットSRibの端子からの信号によってオン,オフ制御されるスイッチSW_Sibによって構成されている。
【0155】
各水平読出し回路と垂直信号線との間にはサンプルホールド回路が設けられている。サンプルホールド回路は、サンプルスイッチ及びホールド容量によって構成される。即ち、水平副走査回路105の第i列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量Ciaが設けられ、対応する列の垂直信号線との間にサンプルスイッチSW_Ciaが設けられている。同様に、水平副走査回路106の第i列の水平読出し回路の入力端は、基準電位点との間にホールド容量Cibが設けられ、対応する列の垂直信号線との間にサンプルスイッチSW_Cibが設けられている。
【0156】
これらの構成は図3の水平副走査回路45,46と同様である。
【0157】
水平走査制御回路101は、水平副走査回路105,106に画素信号のサンプルホールドを指示するためのサンプルホールド制御信号φSW、水平スタートパルスφHST,φHST1,φHST2、水平リセットパルスφRST1,φRST2、コントロールクロックφCONT1,φCONT2を供給する。
【0158】
本参考例においては、水平副走査回路105のシフトレジスタユニットSR4a,SR5a相互間に転送制御スイッチSW4aが設けられ、水平副走査回路106のシフトレジスタユニットSR7b,SRn−1b相互間に転送制御スイッチSW7bが設けられている。これらの転送制御スイッチSW4a,SW7bは夫々コントロールクロックφCONT1,φCONT2によってオン,オフ制御されて、シフトレジスタユニットの動作を停止させることができるようになっている。転送制御スイッチSW4a,SW7bは、OB領域O2からのオプティカルブラック画素信号(以下、OB画素信号ともいう)を読み出す開始位置を制御するためのものである。
【0159】
次に、このように構成された参考例の作用について図17を参照して説明する。図17は画素信号の読出し方法の一例を示している。本参考例においても、各水平走査期間は、画素からの信号をサンプルホールド回路に供給して保存させる読出し期間と、サンプルホールド回路に保存されている画素信号を出力する出力期間とに分けられる。図17は出力期間を示している。
【0160】
垂直走査回路107は画素領域102の1行目の行選択線に“H”の行選択信号を出力する。これにより、第1行のオプティカルブラック画素を含む全画素の画素信号が対応する垂直信号線に供給される。
【0161】
読出し期間において、水平走査制御回路101からのサンプルホールド制御信号φSWにより水平副走査回路105,106の各サンプルスイッチはオンになる。これにより、1行目の各画素信号は、対応する列の垂直信号線から水平副走査回路105,106のサンプルスイッチSW_Cia,SW_Ciaを介してホールド容量Cia〜Cibに保存される。こうして、垂直走査回路107によって選択された第1行の全画素の画素信号が、水平走査回路105,106中のサンプルホールド回路に保持される。
【0162】
ここで、水平副走査回路105にリセットパルスφRST1を、水平副走査回路106にリセットパルスφRST2を夫々供給して、シフトレジスタユニット内のノードをリセットする。次に、1列目のシフトレジスタユニットSR1a,SR1bにスタートパルスφHSTを供給する。これにより、各水平読出し回路内のホールド容量C1a、C2a及びC1b、C2bに対応した画素信号FOB1、FOB2がSW_S1a、SW_S2a及びSW_S1b,SW_S2bのスイッチを介して出力1、出力2として出力される。
【0163】
水平副走査回路105においては、OB画素信号を出力した後、再度リセットパルスφRST1を与えシフトレジスタユニット内のノードをリセットする。次に、コントロールクロックφCONT1により、スイッチSW4aをオフにし、分割領域2からOB領域O2までの列に対応するシフトレジスタユニットの走査を行うためのスタートパルスφHST1を、水平副走査回路105内のシフトレジスタユニットの当該位置、即ちスイッチSW4aとシフトレジスタユニットSR5a間に入力する。
【0164】
これにより、分割領域2の読出し開始位置より、スタートパルスにより生じた選択パルスが順次転送されることになり、ホールド容量C5a、C6a、C7aに蓄積されている分割領域2に対応した画素信号P3,P4,P5がスイッチSW_S5a,SW_S6a,SW_S7aを介して出力1として出力される。後段のOB領域O2においても、このまま順次走査していくことにより、ホールド容量Cn-1a及びCnaに蓄積されている後段のOB画素信号ROB1,ROB2がスイッチSW_Sn-1a及びSW_Snaを介して読み出されて走査が終了する。
【0165】
一方、水平副走査回路106に入力されたスタートパルスφHSTにより、OB画素信号FOB1,FOB2がスイッチSW_S1a、SW_S2a及びSW_S1b,SW_S2bを介して出力される。更に、選択パルスは順次シフトレジスタユニット内を転送され、分割領域1に存在する画素信号P1,P2,P3がホールド容量C3b、C4b、C5bからスイッチSW_S3b,SW_S4b,SW_S5bを介して出力される。
【0166】
分割領域1を走査した後、水平副走査回路106にリセットパルスφRST2を与え、シフトレジスタ内のノードをリセットする。次に、コントロールクロックφCONT2により、スイッチSW7bをオフにして、OB領域O2に対応するシフトレジスタユニットの走査を行うためのスタートパルスφHST2を、水平副走査回路106内のシフトレジスタユニットの当該位置、即ちスイッチSW7bとシフトレジスタユニットSR_Sn-1b間に供給する。これにより、ホールド容量Cn-1b及びCnbに蓄積されているOB領域O2のOB画素信号ROB1、ROB2がスイッチSWSn-1b及びSW_Snbを介して読み出されて、走査が終了する。
【0167】
このように、本参考例においては、読出し分割領域の各々に対して、同一のOB画素領域の出力を得ることが可能となる。OB画素は、映像信号の黒レベルを規定するために遮光された画素であり、固体撮像素子上の非受光部で特性上問題の無い場所であれば、基本的にどこに配置されていても構わない。従って、画素部を複数領域に分割して読み出す撮像素子において、同一のOB画素を異なる各分割領域毎の読出し回路で読み出せるようにすることで、後段の回路で黒レベル側の読出し回路特性ばらつきをリアルタイムにモニタしながら補正することが可能になる。
【0168】
なお、各出力系相互間で同一のオプティカルブラック画素を読み出せればよく、必ずしも全てのオプティカルブラック画素を読出す必要はない。
【0169】
図18は本発明の第4の参考例に係る撮像素子を示す説明図である。図18において図16と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0170】
第3の参考例においては、画素信号の読出しが行われない空き時間が生じる。本参考例は読出す画素信号を指定するためのパルスを転送することによって、空き時間が生じることを防止するようにしたものである。
【0171】
本参考例は転送制御スイッチSW2a,SW5b及び転送ユニット111,112を付加した点が図16の参考例と異なる。水平副走査回路105のシフトレジスタユニットSR2a,SR3a相互間に転送制御スイッチSW2aが設けられ、水平副走査回路106のシフトレジスタユニットSR5b,SR6b相互間に転送制御スイッチSW5bが設けられている。これらの転送制御スイッチSW2a,SW4a,SW5b,SW7bはコントロールクロックφCONT3によってオン,オフ制御されるようになっている。
【0172】
転送ユニット111はシフトレジスタユニットSR2aの出力パルスを転送してシフトレジスタユニットSR5aに供給し、転送ユニット112はシフトレジスタユニットSR5bの出力パルスを転送してシフトレジスタユニットSRn-1bに供給するようになっている。
【0173】
転送ユニット111,112は、読出さない列に対応するシフトレジスタユニットを間引くためのものである。なお、転送ユニット111,112としては、単なる金属配線によって構成して当該シフトレジスタユニットを接続するだけでもよいし、クロックで制御できるバッファ機能を備えたものでもよい。ただし、転送ユニット111,112によって転送されるパルスの遅延時間はできるだけ小さく抑えた方がよい。
【0174】
次に、このように構成された参考例の作用について図19を参照して説明する。図19は画素信号の読出し方法の一例を示している。本参考例においても、各水平走査期間は、画素からの信号をサンプルホールド回路に供給して保存させる読出し期間と、サンプルホールド回路に保存されている画素信号を出力する出力期間とに分けられる。図19は出力期間の信号を示している。
【0175】
垂直走査回路107は画素領域102の1行目の行選択線に“H”の行選択信号を出力する。これにより、第1行のオプティカルブラック画素を含む全画素の画素信号が対応する垂直信号線に供給される。
【0176】
読出し期間において、水平走査制御回路101からのサンプルホールド制御信号φSWにより水平副走査回路105,106の各サンプルスイッチはオンになる。これにより、1行目の各画素信号は、対応する列の垂直信号線から水平副走査回路105,106のサンプルスイッチSW_Cia,SW_Ciaを介してホールド容量Cia〜Cibに保存される。こうして、垂直走査回路107によって選択された第1行の全画素の画素信号が、水平走査回路105,106中のサンプルホールド回路に保持される。
【0177】
ここで、水平副走査回路105,106にリセットパルスφRSTを供給して、シフトレジスタユニット内のノードをリセットする。次に、水平副走査回路105においては、コントロールクロックφCONT3を入力することで、スイッチSW2a,SW4aをオフにして、シフトレジスタユニットSR2a、転送ユニット111及びシフトレジスタユニットSR5aのクロックの転送系を構成する。同様にして、水平副走査回路106においても、コントロールクロックφCONT3を入力して、スイッチSW5b、SW7bをオフにし、シフトレジスタユニットSR5b、転送ユニット112及びシフトレジスタユニットSRn-1bのクロック転送系を構成する。
【0178】
次に、初段のシフトレジスタユニットSR1a,SR1bにスタートパルスφHSTを供給する。これにより、各水平読出し回路内のホールド容量C1a、C2a及びホールド容量C1b、C2bに保持されているOB画素信号FOB1、FOB2がスイッチSW_S1a,SW_S2a及びスイッチSW_S1b,SW_S2bを介して出力1,2として出力される。
【0179】
ここで、水平副走査回路105においては、スイッチSW2aがオフになっているので、スタートパルスφHSTはシフトレジスタユニットSR3aには伝わらず、転送ユニット111を介してシフトレジスタユニットSR5aの入力端に供給される。即ち、分割領域1については、シフトレジスタユニットSR3a,SR4aに対応する画素P1,P2の画素信号が蓄積されているホールド容量C3a,C4aからは、スイッチSW_S3a,SW_S4aを介した読出しがスキップされることになる。
【0180】
次に、スタートパルスφHSTがシフトレジスタユニットSR5a,SR6a,SR7aに順次転送される。これにより、ホールド容量C5a,C6a,C7aに蓄積されている分割領域2の画素信号P3,P4,P5がスイッチSW_S5a,SW_S6a,SW_S7aを介して出力1として出力される。後段のOB領域O2においても、このまま順次走査されることによって、ホールド容量Cn-1a及びCnaに蓄積されているOB画素信号ROB1,ROB2がスイッチSW_Sn-1a及びSW_Snaを介して読み出されて走査が終了する。
【0181】
水平副走査回路106の水平読出し回路においても同様の動作が行われる。即ち、スタートパルスφHSTによって、OB画素信号FOB1,FOB2がホールド容量C1b、C2bからスイッチSW_S1b、SW_S2bを介して読み出される。更に、シフトレジスタユニットSR3b,SR4b,SR5b内をスタートパルスが転送され、分割領域1の画素信号P1,P2,P3を保持しているホールド容量C3b,C4b,C5bからスイッチSW_S3b,SW_S4b,SW_S5bを介して出力される。
【0182】
ここで、スイッチSW2a,SW5bがオフになっていることから、スタートパルスφHSTはシフトレジスタユニットSR6bには伝わらず、転送ユニット112を介してシフトレジスタユニットSR7bの入力端に供給される。即ち、分割領域2については、シフトレジスタユニットSR6b、SR7bに対応する画素P4,P5の画素信号が蓄積されているホールド容量C6b、C7bからの、スイッチSW_S6b,SW_S7bを介した読出しがスキップされることになる。
【0183】
次に、スタートパルスφHSTは、シフトレジスタユニットSRn-1b,SRnbに転送される。これにより、OB領域O2の読出し開始位置より、順次選択パルスが転送されることになり、ホールド容量Cn-1b,Cnbに蓄積されているOB画素信号ROB1,ROB2がスイッチSW_Sn-1b、SW_Snbを介して出力2として出力される。これによって走査が終了する。
【0184】
このように、分割領域1の画素信号を出力する出力系と分割領域2の画素信号を出力する出力系のいずれからも、同一のOB画素信号FOB1,FOB2,ROB1,ROB2を含む出力が得られる。
【0185】
このように本参考例においては、画素部を複数領域に分割して読み出す撮像素子において、同一のOB画素を異なる各分割領域毎の読出し回路で読み出せるようにすることで、後段の回路で黒レベル側の読出し回路特性ばらつきをリアルタイムにモニタしながら補正することが可能になると共に、読出しの空き時間を無くすことができる。
【0186】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像素子内の構造の均一性を確保することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る撮像素子を示す説明図。
【図2】各画素からの読出しを説明するためのタイミングチャート。
【図3】第2の実施の形態の固体撮像素子を示す説明図。
【図4】図3の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図5】第3の実施の形態の固体撮像素子を示す説明図。
【図6】図5の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図7】第1の参考例の固体撮像素子を示す説明図。
【図8】図7の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図9】第2の参考例の固体撮像素子を示す説明図。
【図10】図9の固体撮像素子の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図11】本発明の第の実施の形態に係る撮像素子を示す説明図。
【図12】本発明の第の実施の形態に係る撮像素子を示す説明図。
【図13】本発明の第の実施の形態の他の例を示す説明図。
【図14】本発明の第の実施の形態の他の例を示す説明図。
【図15】本発明の第の実施の形態の他の例を示す説明図。
【図16】本発明の第3の参考例に係る撮像素子を示す説明図。
【図17】第3の参考例の作用を説明するためのタイミングチャート。
【図18】本発明の第4の参考例に係る撮像素子を示す説明図。
【図19】第4の参考例の作用を説明するためのタイミングチャート。
【図20】一般的なMOS型固体撮像素子における多チャンネル出力方式の構成を示す説明図。
【図21】複数の映像信号出力を処理する撮像装置の構成例を示す回路図。
【図22】特許文献1における撮像素子を示す説明図。

Claims (4)

  1. 光を電気信号に光電変換する複数の画素をマトリクス状に配列した画素領域部と、
    前記複数の画素すべてに接続し、前記マトリクスの水平方向に配列した画素が光電変換した電気信号を水平方向に走査する水平走査手段と、
    前記複数の画素すべてに接続し、前記マトリクスの垂直方向に配列した画素が光電変換した電気信号を垂直方向に走査する垂直走査手段とを有し、
    前記画素領域部は水平方向および/または垂直方向に複数の分割領域に分割され、且つ、隣接する各分割領域は相互に共通の画素を含んでおり、
    さらに、前記水平走査手段は、前記画素領域部が水平方向に分割された場合には、前記複数の画素すべてに接続した複数の水平副走査回路により構成されると共に、前記垂直走査手段は、前記画素領域部が垂直方向に分割された場合には、前記複数の画素すべてに接続した複数の垂直副走査回路により構成され、
    前記複数の水平副走査回路および/または複数の垂直副走査回路は、前記分割領域のそれぞれから前記電気信号を読み出す
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記水平走査手段に含まれる前記水平副走査回路の数は、前記画素領域部の水平方向における分割数と同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記垂直走査手段に含まれる前記垂直副走査回路の数は、前記画素領域部の垂直方向における分割数と同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  4. 前記水平走査手段および/または前記垂直走査手段は、
    前記分割領域のうち相互に共通の画素を含んだ領域である重複走査領域の位置を調整する走査制御回路を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
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