JP4275329B2 - 表示支援装置、そのプログラム及びそのプログラムを格納した記録媒体並びに番組情報表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示支援装置に関し、特に、統合ディジタル放送(ISDB)で使われるメニュー画面などの視覚的な選択項目から、弱視者が情報にアクセスする際に使用する弱視者用インタフェース装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータのGUI(Graphical User Interface)環境で、アイコンや動作項目の選択あるいはインターネットなど、視覚障害者に画面上の情報を伝えるための研究開発が行われている。たとえば、音声によるGUI画面読み上げソフト(95READER、「視覚障害者用Windows画面読み上げソフトウェアの開発とその評価」,波辺,岡田,ヒューマンインタフエース68−7)が実用化され、1999年には98READERにバージョンアップし、音声・点字出力による画面読み上げを可能としている。
【0003】
また、弱視者用の画面拡大機能としては、国内外20機種あまりの拡大読書器が実用化されている(「ロービジョン者のCCTVの利用状況とその改良ニーズ」,岡田ほか,第24回感覚代行シンポジウム)。さらに、パソコンにはほとんどの機種が拡大機能を有しており、アプリケーションソフトではWindowsの表示画面を見やすくすることを目的とした「ズームテキスト」(NEC)が実用化されている。「ズームテキスト」では、1〜16倍の拡大機能を有し、以下に示す4通りの表示ができる。
(1)画面全体を使用する。画面の移動はできない。
(2)画面を上下、あるいは左右に分割し、標準画面に重ねて拡大部を表示する。拡大部の中では、画面の移動はできない。
(3)画面の任意の部分を使用し、標準画面に重ねて拡大部を表示する。拡大部では画面のどの部分でも移動して表示できる。
(4)画面の中、マウスのポインタで指定されるアイコンなどを拡大表示できる。
【0004】
一方、ディジタル放送では、データ情報にアクセスするには、メニュー画面から希望する項目を選択するGUI的な形式が考えられている。通常、リモコンやトラックボールによって選択カーソルを所望の選択項目ボタンに移動し、決定キーを押下するなどの方法で選択を可能とする。これらのメニュー画面を視覚障害者に伝える方法としてリモコンなどの操作やキーワードで選択項目ボタンのタグ項目やキーワード入力によって、選択した項目の内容を音声や点字で出力して伝える方式などのインタフェースが提案されている(「視覚障害者向け統合型放送受信端末の開発;坂井ほか,HIシンポジウム,99−1411」)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
従来、弱視者がGUI環境でコンピュータを操作する方法には、前述するように、画面拡大機能と音声読み上げを併用して行われることが多い。アイコンやISDBの選択項目ボタン等の選択オブジェクトの選択には、ズームテキストなどが有効な手段であるが、(1)〜(3)では拡大表示のために画面全体の構成がわからなくなるという問題があり、拡大と縮小表示を繰返し行う必要がある。また、(4)は極度の弱視者には、画面全体の中で、アイコンの形状が複雑で区別が難しい、あるいは図2に表すISDBのメニュー画面では、選択項目ボタンの輝度や色が中間的な輝度レベルを用いられることが多いため、見にくく識別が難しいなどの問題がある。
【0006】
このように、弱視者がアイコンやISDBの選択項目ボタンを探索し、選択項目へのアクセス性を向上するには、さらなるインタフェース方式の改善が要望されている。
【0007】
本発明の目的は、弱視者がGUI環境のメニュー画面に負担なくアクセスすることが可能な技術を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0010】
(1)情報源から選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報を抽出する手段と、予め計測された1以上の視覚特性が格納される視覚特性格納手段と、前記選択オブジェクトの情報を抽出する手段により抽出された選択オブジェクトの情報を前記視覚特性格納手段に格納される視覚特性に応じた情報に変換する選択オブジェクト変換手段と、前記選択オブジェクト変換手段により変換された情報を含む選択オブジェクト情報に基づいて生成される選択オブジェクトを、前記情報源からの選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトに変えて表示させる表示制御手段と、前記表示制御手段により表示された選択オブジェクトの位置情報と使用者が操作したカーソルの位置情報とに基づいて、選択オブジェクトを抽出する選択オブジェクト抽出手段と、前記選択オブジェクト抽出手段により抽出された選択オブジェクトの内容を表すテキストデータを抽出するテキストデータ出力手段と、を備えた表示支援装置。
【0011】
前述した手段によれば、選択オブジェクト変換手段は選択オブジェクトの情報を抽出する手段により抽出された選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報から選択オブジェクトの属性や性質を表す付加情報を選択する。
【0012】
次に、選択オブジェクト変換手段は選択オブジェクトの情報から選択した付加情報に対応する視覚特性の情報を検索するために、視覚特性格納手段を検索し、検索された視覚特性の情報に基づいて、選択オブジェクトの情報から選択した付加情報を置換する。
【0013】
この置換された付加情報を有する選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報は、表示制御手段により情報源からの選択オブジェクトの情報に変えて表示されることとなる。すなわち、表示装置には視覚特性格納手段に格納される視覚特性に応じた認識のしやすい選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクト表示がなされることとなる。従って、例えば使用者が弱視者の場合には、この弱視者の視覚特性に適合した視覚特性を視覚特性格納手段に格納しておき、選択オブジェクト変換手段がこの弱視者の視覚特性に基づいた付加情報の置換を行うことによって、弱視者であっても選択オブジェクトを用いたアクセスを負担なく行うことが可能となる。その結果、使用者はGUI環境であっても迅速にアクセスすることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、発明の実施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の表示支援装置の概略構成を説明するための図である。ただし、1は画面表示データ部、2は選択オブジェクト属性データ抽出部、3は選択オブジェクト画面表示変換部、4は弱視者特性変換則設定部、5は画面表示モニタを示す。ただし、本願明細書中では、パソコンやデジタル放送のGUI的な表示項目である選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報等を選択オブジェクトと記す。
【0016】
図1において、実施の形態1の表示支援装置は、パソコンのアイコンやISDBメニュー画面の選択項目ボタンなど画面上の選択オブジェクトの属性情報をもつ画面表示データ部1と、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの画面上の位置やサイズなどのデータを抽出する選択オブジェクト属性データ抽出部2と、弱視者の視覚特性に応じて、最適な呈示を行うための変換則を設定する選択オブジェクト変換則設定部となる弱視者特性変換則設定部4と、画面を構成するデータに対し、弱視者特性変換則設定部4の記述ファイルで規定された変換則に応じて弱視者の特性に合った画面の表示に変換する選択オブジェクト画面表示変換部3と、変換されたGUI環境のメニュー画面を表示する画面表示モニタ5とから構成される。ただし、各部は例えば周知の情報処理装置上で動作するプログラムによって実現可能であるが、ハードウェアによって構成してもよい。
【0017】
図1に示すように、実施の形態1の表示支援装置では、画面表示データ部1が、パソコンやデータ放送メニュー画面などGUIで画面表示を行う際の選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの表示位置やサイズ、機能、項目内容などを表すテキストデータ、表示する図のファイル名などのデータを取得し格納する構成となっている。画面表示データ部1から読み出されたそれぞれの選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの形状や表示位置、サイズなどの属性データは、選択オブジェクト属性データ抽出部2において抽出される構成となっている。
【0018】
一方、弱視者に最適な見え方に関する変換則、すなわち使用者の視覚特性に応じた変換則は、弱視者特性変換則設定部4にあらかじめ設定される構成となっている。弱視者特性変換則設定部4には、例えば、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトに対する変換後の形状や輝度、明度、色相などの変換則が設定されている。弱視者特性変換則設定部4に設定される変換則の一例としては、たとえば、反転表示が見やすい弱視者の場合には、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの表示として、背景色を黒、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクト本体を白に変換するなどの変換則が設定されている。
【0019】
従って、実施の形態1の表示支援装置では、当該表示支援装置の起動や図示しない表示支援装置の始動指示に基づいて、選択オブジェクト画面表示変換部3が弱視者特性変換則設定部4に格納されるデータ変換則に従って、画面表示データ部1のそれぞれの選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトを基本的な図形に変換して、得られた映像を画面表示モニタ5に表示させる構成となっている。このとき、画面表示モニタ5に表示される図形は、例えば図2の(2)に示すように、弱視者特性変換則設定部4に格納されるデータ変換則に基づいた選択項目ボタンとして表示されるので、このデータ変換則に適合する弱視者にとっては、最も判別しやすい輝度・明度・色相・背景色などに変換された表示となっている。ただし、図2の(1)は、変換前のISDBメニュー表示の一例を示した図であり、実施の形態1では、このISDBメニュー表示に必要となる選択項目ボタンの表示位置やサイズ、機能、項目内容などを表すテキストデータ、表示する図のファイル名などのデータが画面表示データ部1に格納される。また、図2の(3)は弱視者特性変換則設定部における変換則の一例を示す図であり、弱視者特性変換則設定部4に格納される。
【0020】
以上説明したように、実施の形態1の表示支援装置では、パソコンのアイコンやISDBメニュー画面の選択項目ボタンや制御項目のボタンやEPGのセル(番組時間枠)情報などの選択オブジェクトを探索する場合、弱視者の視覚特性に応じて見やすく、判別しやすいような輝度・明度・色相・背景色、位置などを設定し、また、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの機能やジャンルに応じた形状などを設定し、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトを変換して表示するので、識別しやすく、所望の情報に迅速にアクセスすることが可能である。
【0021】
(実施の形態2)
図3は実施の形態2の表示支援装置を統合ディジタル放送の受信装置に適用した場合の受信装置の概略構成を説明するための図である。ただし、6は選択オブジェクト変換則設定部、7はカーソル操作部、8はカーソルの位置検出部、9は選択オブジェクト抽出部、10はテキストデータ出力部、11はデータ受信部、12は拡大表示付加部、14は音声合成装置、15は点字出力装置を示す。
【0022】
図3において、選択オブジェクト変換則設定部6は、選択項目ボタンや制御項目のボタンの有するジャンルや機能などに応じ変換後の選択項目ボタンや制御項目のボタンの形状や表示位置、サイズなどの変換則を設定する手段である。カーソル操作部7は、周知のリモコンやトラックボールなどのポインティングデバイスからなり、選択箇所を移動する手段である。カーソルの位置検出部8は、カーソル操作部7の操作により移動されたカーソルの位置を検出する手段である。選択オブジェクト抽出部9は、カーソルが指定する選択項目ボタンや制御項目のボタンを検出する手段である。テキストデータ出力部10は、選択項目ボタンや制御項目のボタンの有するテキスト情報を選択し出力する手段である。データ受信部11は、番組供給事業者から配信される番組及び情報を選択して受信する周知の受信手段である。拡大表示付加部12は、選択項目ボタンや制御項目のボタンが選択された場合に、変換前の選択項目ボタンや制御項目のボタンを拡大表示する手段である。音声合成装置14は、テキストデータ出力部10から出力されるテキストデータを読み上げる周知の音声合成装置であり、点字出力装置15はテキストデータ出力部10から出力されるテキストデータを点字データに変換して出力する周知の点字出力装置である。
【0023】
図4は実施の形態2の表示支援装置による表示の一例を示した図である。ただし、図4の(1)は変換前のISDBメニュー表示の一例を示した図であり、図4の(2)は変換後のISDBメニュー表示の一例を示した図であり、図4の(3)は弱視者特性変換則設定部における変換則の一例を示す図であり、図4の(4)は実施の形態2の表示支援装置による選択出力の一例を示す図である。
【0024】
以下、図4に基づいて、実施の形態2の表示支援装置を備える受信装置の動作を説明する。
【0025】
統合ディジタル放送(ISDB)では、情報源である番組供給事業者からは番組と共に、例えば図4の(1)に示すようなISDBメニュー画面を生成するための情報(以下、「メニュー情報」と記す)が配信されている。従って、このISDBに対応したデータ受信部11は、まず受信した放送波から番組(AV情報)と、XMLなどのデータフォーマットで記述されたデータ放送メニュー画面の選択項目ボタンや制御項目のボタンやEPGのセル(番組時間枠)情報等とを復調する。次に、データ受信部11は、復調した番組を図示しないAV情報復調部に出力すると共に、データ放送メニュー画面の選択項目ボタンや制御項目のボタンやEPGのセル(番組時間枠)情報等を画面表示データ部1に出力する。ただし、AV情報復調部によるAVデータの抽出は、従来の受信装置と同様の処理となるので、以下の説明では、実施の形態2の表示支援装置による処理について説明する。
【0026】
画面表示データ部1に格納されたデータ放送メニュー画面の選択項目ボタンや制御項目のボタンやEPGのセル(番組時間枠)情報等は、選択オブジェクト属性データ抽出部2によって読み出され、XMLなどで記述された選択項目ボタンや制御項目のボタンやセルの形状、表示位置、サイズ、機能、項目内容のテキストデータ、表示する図のファイル名、番組ジャンルなどの属性データが抽出される。選択オブジェクト属性データ抽出部2により抽出された属性データは、選択オブジェクト画面表示変換部3に出力される。
【0027】
一方、弱視者特性変換則設定部4は、前述した実施の形態1に示すように、弱視者に最適な見え方に関する変換則を格納している。たとえば、選択項目ボタンや制御項目のボタンを背景色に対して反転表示させるための情報や、それぞれの選択項目ボタンや制御項目のボタンのサイズと位置とを見やすいサイズや位置に変換させる変換則を格納する。
【0028】
また、選択オブジェクト変換則設定部6は、変換対象とされる選択項目ボタンや制御項目のボタンの位置、サイズ及び形状等を、ジャンルや機能などに対応したオブジェクトに変換させる変換則を格納している。例えば、選択オブジェクト変換則設定部6は、図4の(1)の丸1〜丸5で示す選択項目ボタンには□を割り当てる変換則を、C1〜C4で示す制御項目のボタンには△を割り当てる変換則を格納する。すなわち、選択オブジェクト変換則設定部6は、読み込まれた選択項目ボタンや制御項目のボタンのあらたに表示する各選択項目ボタンや各制御項目のボタンの表示位置、サイズを決定するための情報を設定ファイルとして格納する。
【0029】
従って、選択オブジェクト画面表示変換部3が、弱視者特性変換則設定部4に設定される変換則と、選択オブジェクト変換則設定部6に設定される変換則とに基づいて、図4の(1)に示す標準(変換前)のISDBメニュー画面を変換した場合には、図4の(2)に示す変換後のISDBメニュー画面となる。ただし、図4の(2)の丸1〜丸5で示す選択項目ボタン及びC1〜C4で示す制御項目のボタンのそれぞれの外形形状に関しては、図4の(3)に示す選択オブジェクト変換則設定部6の変換則に従ったものである。また、図4の(2)の丸1〜丸5で示す選択項目ボタン及びC1〜C4で示す制御項目のボタンのそれぞれの表示色、サイズ、表示位置に関しては、図4の(3)に示す弱視者特性変換則設定部4の変換則に従ったものである。
【0030】
ただし、以上に説明した動作は、データ受信部11によって得られたISDBメニュー画面を弱視者特性変換則設定部4に設定される変換則と、選択オブジェクト変換則設定部6に設定される変換則とに基づいて表示させる場合の動作である。従って、以上に説明した動作時には、拡大表示付加部12による選択項目ボタンや制御項目のボタン等の拡大表示は行われない。
【0031】
次に、使用者がこのISDBメニューに表示されるや制御項目のボタンを選択した場合の動作について説明する。
【0032】
図示しない使用者がリモコンやトラックボールなどの移動キーなどからなるカーソル操作部7により、画面上の図示しないカーソルを選択項目ボタンや制御項目のボタン上に移動する。このときのカーソルの位置は、カーソル位置検出部8にて検出される。このとき選択オブジェクト抽出部9は、カーソル位置検出部8からのカーソルの位置情報と、選択オブジェクト画面表示変換部3からの変換された選択オブジェクトとの位置情報とに基づいて、カーソルの位置と一致する選択項目ボタンや制御項目のボタンを常に抽出する。また、選択オブジェクト抽出部9は、選択項目ボタンや制御項目のボタンに対し、カーソルが一定時間停止存在していないか、あるいは、予め定められたスイッチの押下など操作に伴うトリガの入力がないかを監視している。ここで、選択オブジェクト抽出部9が、カーソルが一定時間停止存在あるいはトリガの入力を検出した場合には、選択オブジェクト抽出部9は抽出された選択項目ボタンや制御項目のボタンの情報をテキストデータ出力部10と拡大表示付加部12とに出力する。その結果、拡大表示付加部12は、図4の(4)に示すように、選択項目ボタンを拡大し画面表示モニタ5に表示する。また、テキストデータ出力部10により選択項目ボタンの内容を表すテキストデータが抽出され、この抽出されたテキストデータがテキストデータ出力部10から音声合成装置14や点字出力装置15に出力される。一方、選択項目ボタンや制御項目のボタンが所望の項目であれば、あらかじめ定められた選択スイッチなどの押下により、次の階層が選択される。
【0033】
ただし、実施の形態2では、選択オブジェクト変換則設定部6では、項目の機能について形状を設定したが、選択項目ボタンや制御項目のボタンの情報では、たとえばニュースや天気などのジャンルにより選択項目ボタンや制御項目のボタンの形状を設定することも可能である。また、弱視者特性変換則設定部4では、表示される図形は、判別しやすい輝度・明度・色相・背景色、位置などが変換され、個々の特性に応じて設定することが可能である。
【0034】
以上説明したように、実施の形態2の表示支援装置では、選択項目ボタンや制御項目のボタンの確認には、一定時間カーソルが選択項目ボタンや制御項目のボタンに存在したときや、あらかじめ定められたスイッチ押下により、変換前の選択項目ボタンや制御項目のボタンを拡大表示することにより、内容を知ることができる。さらに、これと同時に音声や点字で表示することにより確実な情報の把握ができる。このように弱視者は、迅速な選択項目ボタンや制御項目のボタンへの探索が可能となり、使いやすい情報アクセスのインタフェースが期待できる。
【0035】
なお、実施の形態1、2では、本願発明の表示支援装置を番組情報表示装置となるISDBの受信装置に適用した場合について説明したが、本願発明の表示支援装置はパソコン等の情報処理装置にも適用することが可能であり、特に情報処理装置のGUI表示に適用することによって、前述する効果に加えて、情報処理装置の操作性を向上させることが可能となるという格別の効果を得ることができる。
【0036】
また、実施の形態1,2の表示支援装置では、予め変換則を格納する構成としたが、これに限定されることはなく、例えば視覚特性に応じた変換則を複数種類格納しておき、使用者の視覚特性に応じて予め格納される変換則から使用者の視覚特性の応じた変換則のみを選択し、変換用のテーブルデータを当該使用者用の変換則として使用する構成としてもよいことはいうまでもない。
【0037】
さらには、実施の形態1,2の表示支援装置では、弱視者を対象とした場合について説明したが、これに限定されることはなく、弱視者特性変換則設定部4に高齢者や低年齢者に適した変換則を設定しておくことによって、高齢者や低年齢者に適した支援表示を行うことができる。
【0038】
例えば、図5に示すように、選択オブジェクト変換則設定部となる第1の弱視者特性変換則設定部4aと第2の弱視者特性変換則設定部4bとに、弱視者の最適な見え方に関する異なる変換則をそれぞれ格納すると共に、高齢者に適した変換則を高齢者特性変換則設定部16に格納し、低年齢者に適した変換則を低年齢者特性変換則設定部17に格納し、使用者が何れの変換則を使用するかを選択するためのスイッチ18を設けることによって、それぞれ異なる変換特性が必要となる使用者に適した支援表示を行うことができる。このとき、高齢者特性変換則設定部16には、例えば図6に示すように、選択項目ボタンが有するテキスト情報の文字の視認性を向上させるために白黒を反転表示させる変換則や、視認性を向上できるフォントで文字を表示させる変換則等が格納される。また、低年齢者特性変換則設定部17には、例えば漢字かな文をかな文に変換して表示させる変換則や、項目の意味を平易な言葉に変換して表示させる変換則等が格納される。このように、それぞれ異なる複数の変換則を予め設定しておき、使用者がスイッチ18によって必要とする変換則が格納される変換則設定部を選択する構成とすることによって、異なる特性の使用者にそれぞれ適した支援表示が可能となる。
【0039】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
【0041】
(1)メニュー画面など視覚的な選択項目ボタンやアイコンやEPG等のセル情報等の選択オブジェクトを、弱視者の視覚特性に合わせて、形状や輝度、色度、色相、反転表示などもっとも見やすいように変換して表示することができる。
【0042】
(2)視覚的選択項目ボタンやアイコン等やEPG等のセル情報等の選択オブジェクトの情報を弱視者用に変換して表示する際に、選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトの持つ属性・性質(ジャンルや機能)に応じて、形状や輝度、色相などを変換するので、即座に認知できる。
【0043】
(3)リモコンやマウスなどでメニュー画面などの選択項目ボタンやアイコンやEPG等のセル情報等の選択オブジェクトに、一定時間ポインタすることにより、あるいは、あらかじめ定められたスイッチの押下により、変換前の選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトを拡大表示し、かつ選択項目ボタンやアイコン等の選択オブジェクトが有するデータを音声や点字で項目の内容を呈示するので、わかりやすく確実な選択項目ボタンやアイコンや制御項目のボタン等の選択オブジェクトへのアクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の表示支援装置の概略構成を説明するための図である。
【図2】実施の形態1の表示支援装置によるディスプレー上に表示した中間調画像の写真である。
【図3】実施の形態2の表示支援装置を統合ディジタル放送の受信装置に適用した場合の受信装置の概略構成を説明するための図である。
【図4】実施の形態2の表示支援装置によるディスプレー上に表示した中間調画像の写真である。
【図5】本発明の他の構成の表示支援装置の概略構成を説明するための図である。
【図6】他の構成の表示支援装置によるディスプレー上に表示した中間調画像の写真である。
【符号の説明】
1…画面表示データ部 2…選択オブジェクト属性データ抽出部
3…選択オブジェクト画面表示変換部 4…弱視者特性変換則設定部
4a…第1の弱視者特性変換則設定部 4b…第2の弱視者特性変換則設定部
5…画面表示モニタ 6…選択オブジェクト変換則設定部
7…カーソル操作部 8…カーソルの位置検出部
9…選択オブジェクト抽出部 10…テキストデータ出力部
11…データ受信部 12…拡大表示付加部
14…音声合成装置 15…点字出力装置
16…高齢者特性変換則設定部 17…低年齢者特性変換則設定部
18…スイッチ
Claims (4)
- 情報源から選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報を抽出する手段と、
予め計測された1以上の視覚特性が格納される視覚特性格納手段と、
前記選択オブジェクトの情報を抽出する手段により抽出された選択オブジェクトの情報を前記視覚特性格納手段に格納される視覚特性に応じた情報に変換する選択オブジェクト変換手段と、
前記選択オブジェクト変換手段により変換された情報を含む選択オブジェクト情報に基づいて生成される選択オブジェクトを、前記情報源からの選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトに変えて表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段により表示された選択オブジェクトの位置情報と使用者が操作したカーソルの位置情報とに基づいて、選択オブジェクトを抽出する選択オブジェクト抽出手段と、
前記選択オブジェクト抽出手段により抽出された選択オブジェクトの内容を表すテキストデータを抽出するテキストデータ出力手段と、
を備えたことを特徴とする表示支援装置。 - 情報源からの選択オブジェクトの情報に変えて他の選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトを表示させる表示支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムにおいて、
情報源から選択項目ボタン及びアイコン情報並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報を抽出する手順と、
前記選択オブジェクトの情報を抽出する手順により抽出された選択オブジェクトの情報を予め指定された視覚特性に応じた情報に変換する選択オブジェクト変換手順と、
前記選択オブジェクト変換手順により変換された情報を含む選択オブジェクト情報に基づいて生成される選択オブジェクトを、前記情報源からの選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトに変えて表示させる表示制御手順と、
前記表示制御手順により表示された選択オブジェクトの位置情報と使用者が操作したカーソルの位置情報とに基づいて、選択オブジェクトを抽出する選択オブジェクト抽出手順と、
前記選択オブジェクト抽出手順により抽出された選択オブジェクトの内容を表すテキストデータを抽出するテキストデータ出力手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 情報源からの選択オブジェクトの情報に変えて他の選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトを表示させる表示支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記請求項2に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
- 番組の放送を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された番組情報から選択項目ボタン及びアイコン並びにEPG等のセル情報を含む選択オブジェクトの情報を抽出する手段と、
予め計測された1以上の視覚特性が格納される視覚特性格納手段と、
前記選択オブジェクトの情報を抽出する手段により抽出された選択オブジェクトの情報を前記視覚特性格納手段に格納される視覚特性に応じた情報に変換する選択オブジェクト変換手段と、
前記選択オブジェクト変換手段により変換された情報を含む選択オブジェクト情報に基づいて生成される選択オブジェクトを、前記番組情報からの選択オブジェクトの情報から生成される選択オブジェクトに変えて表示させる表示制御手段と、
前記変換された情報に基づいて生成された選択オブジェクトを前記表示制御手段からの表示制御に従い表示する表示手段と、
前記表示制御手段により前記表示手段に表示された選択オブジェクトの位置情報と使用者が操作したカーソルの位置情報とに基づいて、選択オブジェクトを抽出する選択オブジ ェクト抽出手段と、
前記選択オブジェクト抽出手段により抽出された選択オブジェクトの内容を表すテキストデータを抽出するテキストデータ出力手段と、
を備えたことを特徴とする番組情報表示装置。
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