JP4274439B2 - 閉塞鍛造用金型装置 - Google Patents
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また上記特許文献2の押出し加工方法は、穴部を有するパンチにより押出し成形して、パンチの穴部より凸部を形成すると共に、この部分の凸部解放端を所定圧力で加圧した状態で押出加工し、加工終了前に圧力を低減または除去するようにした方法であり、下死点付近で金型に作用する最大荷重を大幅に低減できる効果を有する。
また上記公報の押出し加工方法では、上パンチ側にのみ加圧部材を設けた構成のため、上パンチと下パンチの加圧力が不均一となって材料が一方向へのみ流動することから、得られた製品のファイバーフローが不均一となって、製品の強度が低下したり、製品中にクラックやヒケなどの欠陥が発生しやすいなどの不具合もある。
上記スライド6下面に上部シリンダブロック5を介して上部支持部材4を取付け、この上部支持部材4内に収容した第1の昇降部材4aの下面に、上記上型1を取付け、
上記上部シリンダブロック5に第1の外側シリンダ11を設け、この第1の外側シリンダ11内に第1のピストン11bを上下摺動自在で、かつ第1の油圧室11c内の圧油で下方に移動するように収容し、この第1のピストン11bの下面を第1の作動ピストン10に当接すると共に、その第1の作動ピストン10を上記第1の昇降部材4aの上面に当接し、上記第1の油圧室11c内に圧油を供給する油圧発生装置25を設けて上記上型1を上方より加圧する加圧手段とし、
上記第1の外側シリンダ11の中心部に第1の内側シリンダ12を設け、この第1の内側シリンダ12内に、上記上カウンタパンチ8を下方に押す第2のピストン12aを上下摺動自在に収容し、この第2のピストン12aを下方に移動する第2の油圧室12bへの圧油の充満、およびタンク(35)へのドレーンを行う油圧発生装置25を設けて、上記上カウンタパンチ8に背圧を付与する背圧付与手段とし、
上記ボルスタ17上面に下部シリンダブロック16を介して下部支持部材14を取付け、この下部支持部材14内に収容した第2の昇降部材14aの上面に、上記下型2を取付け、
上記下部シリンダブロック16に第2の外側シリンダ19を取付け、この第2の外側シリンダ19内に第3のピストン19bを上下摺動自在で、かつ第3の油圧室19c内の圧油で上方に移動するように収容し、この第3のピストン19bの上面を第2の作動ピストン18に当接すると共に、その第2の作動ピストン18を上記第2の昇降部材14aの下面に当接し、上記第3の油圧室19c内に圧油を供給する油圧発生装置25を設けて上記下型2を下方より加圧する加圧手段とし、
上記第2の外側シリンダ19の中心部に第2の内側シリンダ20を設け、この第2の内側シリンダ20内に、上記下カウンタパンチ22を上方に押す第4のピストン20aを上下摺動自在に収容し、この第4のピストン20aを上方に移動する第4の油圧室20bへの圧油の充満、およびタンク(35)へのドレーンを行う油圧発生装置25を設けて、上記下カウンタパンチ22に背圧を付与する背圧付与手段とし、
上記スライド6が下降するとき、上記第1の油圧室11cに圧油を供給して第1のピストン11bを下方に移動し、かつ上記第3の油圧室19cに圧油を供給して第3のピストン19bを上方に移動して加圧手段により上型1、下型2を上下方向より加圧してキャビティ1a,2aを両側閉塞するとともに、上記第2の油圧室12bに圧油を充満して上カウンタパンチ8に背圧を付与し、かつ上記第4の油圧室20bに圧油を充満して下カウンタパンチ22に背圧を付与してキャビティ1a,2a内のワーク7を加圧分流し、上記スライド6が上昇する前で、かつ上記キャビティ1a,2a内にワーク7が充満されたら上記第2の油圧室12b及び第4の油圧室20b内の圧油をタンク35へドレーンさせ、背圧を除圧する構成としたことを特徴とする閉塞鍛造用金型装置である。
図1は両側閉塞、両側分流により等速ジョイントのインナレースや、ベベルギヤ、フランジ部品などの機械部品(以下ワークという)を鍛造するための閉塞鍛造用金型装置の断面図、図2は油圧発生装置の回路図を示す。
上記上型1の下面中央には、ワーク7を成形するキャビティ1aが形成されていて、このキャビティ1a内には、上型1の中心部に上下摺動自在に支承された上カウンタパンチ8のテーパ状先端部8aが上方より出没自在に突出するようになっている。
上記ピストン11bの上側は油圧室11cとなっていてシリンダブロック5内に形成された油路5a及び管路29を介して図2に示す油圧発生装置25に接続されている。
そして上記ピストン12aの上側は油圧室12bとなっていて、予め油が充満されていると共に、シリンダブロック5内に形成された油路5b及び途中に第1電磁弁32とリリーフ弁33が並列接続された管路34を介して図2に示す油圧発生装置25の油タンク35に接続されている。
上記昇降部材14aの外周面には段部14bが形成されていて、この段部14bが係止リング14cに係止されることにより、昇降部材14aが上方へ抜け出さないようになっていると共に、昇降部材14aの上面には、複数の作動ピン18の下端が当接されている。
上記ピストン19bの下側は油圧室19cとなっていて、シリンダブロック16内に形成された油路16a及び管路29を介して油圧発生装置25に接続されている。
上記下カウンタパンチ22の上端に形成されたテーパ状先端部22aは、下型2の上面に形成されたキャビティ2a内に下方より出没自在に突出されていると共に、上記ピストン20aの中心部には、ベッドに設けられたベッドノックアウト(ともに図示せず)のノックアウトピン23が上下摺動自在に貫通されている。
スライド6が上死点に停止されている状態で、図示しないワーク搬送手段により下型2のキャビティ2a内にワーク7を搬入したら、スライド6と共に上型1を下降させ、上型1の下面を下型2の上面に密着させたら、この状態で中圧発生手段26または高圧発生手段27より圧油を外側シリンダ11,19の各油圧室11c,19cへ同時に供給して、上型1と下型2を上下方向より加圧し、キャビティ1a,2aを閉塞する(これを両側閉塞という)。
これによって上下カウンタパンチ8,22に付与されていた背圧が除圧されて、ワーク7の加圧分流が停止されるため、キャビティ1a,2aの内圧上昇が抑制され、内圧が異常に上昇することにより生じる金型の破損などが防止される。
Claims (1)
- スライド(6)側に取付けられた上型(1)のキャビティ(1a)と、ボルスタ(17)側に設置された下型(2)のキャビティ(2a)を閉塞し、かつ上型(1)及び下型(2)に設けられた上カウンタパンチ(8)及び下カウンタパンチ(22)でキャビティ(1a),(2a)内のワーク(7)を加圧分流してワーク(7)を閉塞鍛造する閉塞鍛造用金型装置において、
上記スライド(6)下面に上部シリンダブロック(5)を介して上部支持部材(4)を取付け、この上部支持部材(4)内に収容した第1の昇降部材(4a)の下面に、上記上型(1)を取付け、
上記上部シリンダブロック(5)に第1の外側シリンダ(11)を設け、この第1の外側シリンダ(11)内に第1のピストン(11b)を上下摺動自在で、かつ第1の油圧室(11c)内の圧油で下方に移動するように収容し、この第1のピストン(11b)の下面を第1の作動ピストン(10)に当接すると共に、その第1の作動ピストン(10)を上記第1の昇降部材(4a)の上面に当接し、上記第1の油圧室(11c)内に圧油を供給する油圧発生装置(25)を設けて上記上型(1)を上方より加圧する加圧手段とし、
上記第1の外側シリンダ(11)の中心部に第1の内側シリンダ(12)を設け、この第1の内側シリンダ(12)内に、上記上カウンタパンチ(8)を下方に押す第2のピストン(12a)を上下摺動自在に収容し、この第2のピストン(12a)を下方に移動する第2の油圧室(12b)への圧油の充満、およびタンク(35)へのドレーンを行う油圧発生装置(25)を設けて、上記上カウンタパンチ(8)に背圧を付与する背圧付与手段とし、
上記ボルスタ(17)上面に下部シリンダブロック(16)を介して下部支持部材(14)を取付け、この下部支持部材(14)内に収容した第2の昇降部材(14a)の上面に、上記下型(2)を取付け、
上記下部シリンダブロック(16)に第2の外側シリンダ(19)を取付け、この第2の外側シリンダ(19)内に第3のピストン(19b)を上下摺動自在で、かつ第3の油圧室(19c)内の圧油で上方に移動するように収容し、この第3のピストン(19b)の上面を第2の作動ピストン(18)に当接すると共に、その第2の作動ピストン(18)を上記第2の昇降部材(14a)の下面に当接し、上記第3の油圧室(19c)内に圧油を供給する油圧発生装置(25)を設けて上記下型(2)を下方より加圧する加圧手段とし、
上記第2の外側シリンダ(19)の中心部に第2の内側シリンダ(20)を設け、この第2の内側シリンダ(20)内に、上記下カウンタパンチ(22)を上方に押す第4のピストン(20a)を上下摺動自在に収容し、この第4のピストン(20a)を上方に移動する第4の油圧室(20b)への圧油の充満、およびタンク(35)へのドレーンを行う油圧発生装置(25)を設けて、上記下カウンタパンチ(22)に背圧を付与する背圧付与手段とし、
上記スライド(6)が下降するとき、上記第1の油圧室(11c)に圧油を供給して第1のピストン(11b)を下方に移動し、かつ上記第3の油圧室(19c)に圧油を供給して第3のピストン(19b)を上方に移動して加圧手段により上型(1)、下型(2)を上下方向より加圧してキャビティ(1a),(2a)を両側閉塞するとともに、上記第2の油圧室(12b)に圧油を充満して上カウンタパンチ(8)に背圧を付与し、かつ上記第4の油圧室(20b)に圧油を充満して下カウンタパンチ(22)に背圧を付与してキャビティ(1a),(2a)内のワーク(7)を加圧分流し、上記スライド(6)が上昇する前で、かつ上記キャビティ(1a),(2a)内にワーク(7)が充満されたら上記第2の油圧室(12b)及び上記第4の油圧室(20b)内の圧油をタンク(35)へドレーンさせ、背圧を除圧する構成としたことを特徴とする閉塞鍛造用金型装置。
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