JP4273157B2 - 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法 - Google Patents

抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4273157B2
JP4273157B2 JP2007016594A JP2007016594A JP4273157B2 JP 4273157 B2 JP4273157 B2 JP 4273157B2 JP 2007016594 A JP2007016594 A JP 2007016594A JP 2007016594 A JP2007016594 A JP 2007016594A JP 4273157 B2 JP4273157 B2 JP 4273157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kefir
lactose
lactic acid
saccharomyces cerevisiae
yogurt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007016594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008182900A (ja
Inventor
昇二 中村
忠彦 久山
敬章 藤原
信之 佐藤
洋介 砂田
祐介 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OHAYO DAIRY PRODUCTS CO., LTD.
Original Assignee
OHAYO DAIRY PRODUCTS CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OHAYO DAIRY PRODUCTS CO., LTD. filed Critical OHAYO DAIRY PRODUCTS CO., LTD.
Priority to JP2007016594A priority Critical patent/JP4273157B2/ja
Publication of JP2008182900A publication Critical patent/JP2008182900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273157B2 publication Critical patent/JP4273157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

本発明は、抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、乳糖非発酵性酵母菌と乳糖発酵性乳酸菌を種菌としてつくられる、製造後の過剰なガス生成を抑えたケフィア様炭酸含有ヨーグルトであって、好ましくは乳糖非発酵性酵母菌として抗アレルギー効果を有するサッカロミセス・セレビシエを、また乳糖発酵性乳酸菌として少なくともラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスを含む混合乳酸菌を種菌として製造されるI型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトに関するものである。
従来、酵母菌と乳酸菌の共生関係を利用してつくる発酵乳としては、中央アジアから旧ソ連邦の広い地域にかけて伝統的に食されているケフィアがよく知られている。
ケフィアは、酵母菌と乳酸菌から構成されるカリフラワー状の形をしたケフィア粒といわれる種菌を乳に加え、発酵させてつくられる酸乳で、適度な酸味に加え、さわやかな炭酸感が味わえることが特徴である。またケフィアは保健的機能性に富んだ食品としても良く認知されており、今までに抗アレルギー、胃腸病、糖尿病、高血圧、抗癌作用などの効用が見つかっている。
特に近年、先進国を中心にアトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーといったI型アレルギー疾患の患者が年々増加していることから、ケフィアによるアレルギー治療は大いに期待されるところである。
このように味覚的にも保健機能的にも優れたケフィアではあるが、従来のケフィア粒を使った工業的生産には技術的課題が存在している。
それは、ケフィア粒を構成している酵母菌の中には乳糖を資化してアルコール発酵をおこない、その結果多量のエタノールと炭酸ガスを生成する菌種が含まれていることである。そのため、過剰に生成された炭酸ガスが原因で、しばしば容器の膨張や破裂が生じることが問題となっている。
こうしたトラブルを防ぐ手段として、ケフィア粒を使わずに特定の酵母菌種、具体的には乳糖非発酵性酵母菌種、ならびに乳酸菌種を種菌として併用することで過剰な炭酸ガス生成を抑えたケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製法がすでに提案されている(特許文献1〜5参照)。
これらによれば、乳糖非発酵性酵母を唯一の酵母種菌として、この酵母菌と乳酸菌を併用して乳を発酵させることにより、酵母菌による乳糖からのアルコール発酵を抑えることが出来き、過剰なガス生成を心配すること無くケフィア様炭酸含有ヨーグルトの工業的生産が可能となるのである。
この場合、乳糖非発酵性酵母菌は、乳酸菌による乳酸発酵の過程で蓄積されたグルコースやガラクトースを利用することでアルコール発酵をおこない、僅かな量のエタノールと炭酸ガスを生成することになる。
しかしながら現在までのところ、乳糖非発酵性酵母菌を唯一の酵母種菌として乳酸菌と併用して乳を発酵させる製法では、過剰な炭酸ガス生成を抑えたケフィア様炭酸含有ヨーグルトは提供できるものの、望まれているような抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトを提供するには至っていない。
このような状況のもと、最近になって、エンテロコッカス・フェカリス(特許文献6〜7参照)、ラクトバチルス・ロイテリ(特許文献7参照)、ラクトバチルス・アシドフィルス(特許文献8参照)、ラクトバチルス・パラカゼイ(特許文献9参照)といった乳酸菌種の中から抗アレルギー作用を有する菌株が見出され、それら菌株を使った抗アレルギー剤が提案されている。
そしてこれにより、それら有用乳酸菌株と乳糖非発酵性酵母菌を併用することで抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造が可能となったが、この方法においても製法上充分満足できるものではない。
その理由としては、上記乳酸菌種はいずれも乳中での増殖性が悪く、そのためにこれら乳酸菌を種菌にしてケフィア様炭酸含有ヨーグルトをつくる場合、ヨーグルト状に固まる(カード形成)まで長い時間を必要とするからである。
それを解決する手段としては、ヨーグルトミックスに乳酸菌の増殖促進物質、例えば大豆ペプチドや酵母エキスを添加し種菌の増殖力を高める方法が考えられるが、一般に増殖促進物質の添加は製造コストがかかるうえ、ヨーグルトの味にも悪い影響を与えるので現実的な対処法とはいえない。
すなわち、このようにすでに見出だされている有用乳酸菌株をもってしても、抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に製造することは難しいのが現状である。
特公昭49−11432号公報 特開昭63−263044号公報 特開昭64−47338号公報 特開平1−317355号公報 特開平9−154483号公報 特開平11−199495号公報 特開2000−095697 特開2004−026729 特開2005−139160
本発明の第1の目的は、種菌として酵母菌と乳酸菌を併用してつくられるケフィア様炭酸含有ヨーグルトであって、特に製造後の過剰なガス生成が抑えられ、且つアトピー性皮膚炎、花粉症、通年性鼻炎などI型アレルギーの改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトを提供することであり、
本発明の第2の目的は、そのようなケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に容易に製造できる方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明者らは創意工夫を重ねた結果、乳糖非発酵性酵母菌サッカロミセス・セレビシエ、特に乳糖非発酵性酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)にI型アレルギー症状を改善する効果があることを見出し、さらにこの酵母菌と乳糖発酵性乳酸菌を種菌としてケフィア様炭酸含有ヨーグルトを製造することで本発明を完成させるに至った。
本発明の請求項1記載の、製造後の過剰な炭酸ガス生成を抑えた、I型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトは、乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)と乳糖発酵性乳酸菌を含有することを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルトにおいて、前記乳糖発酵性乳酸菌が、少なくともラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスを含む混合乳酸菌であることを特徴とする。
本発明の請求項3は、獣乳に対して、必要に応じて生クリーム、脱脂粉乳、乳清パウダーを含む乳成分、酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)の非発酵性糖、保型剤、離水防止剤を適量添加混合して調製される原料を主成分として含む主原料に対して、必須の種菌として乳糖非発酵性で且つ抗アレルギー作用を有する前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌を併用して所定量接種して醗酵せしめることを特徴とする製造後の過剰な炭酸ガス生成を抑えた、I型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法である。
本発明の請求項4は、請求項3記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法において、前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌の接種量が、前記主原料に対してそれぞれ0.5〜10質量%であることを特徴とする。
本発明の請求項1は、乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)と乳糖発酵性乳酸菌を含有することを特徴とするケフィア様炭酸含有ヨーグルトであり、
馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株は、薬物塗布によって皮膚炎を誘発させたアトピー性皮膚炎発症モデルマウスに対して皮膚炎症状の改善および皮膚炎発症にともなう痒みの抑制をもたらす微生物として、本発明者らが中華人民共和国・内蒙古自治区で採取した馬乳酒から分離した株であり、アトピー性皮膚炎、花粉症、通年性鼻炎などI型アレルギーの改善に確実に有効である上、前記S4−A株と乳糖発酵性乳酸菌を併用して乳を発酵させることにより、前記S4−A株による乳糖を利用したアルコール発酵が抑えられる一方、前記乳糖発酵性乳酸菌によって生成された乳糖分解物であるグルコースおよびガラクトースを、前記S4−A株が利用することによってアルコール発酵が僅かに生ずることから、過剰な炭酸ガス生成のないケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に容易に生産可能となり、特に製造後の過剰なガス生成が抑えられ、そのためこのケフィア様炭酸含有ヨーグルトの保存中において、容器の膨張や破裂を防止する効果があるという顕著な効果を奏する
本発明の請求項は、請求項1記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルトにおいて、前記乳糖発酵性乳酸菌が、少なくともラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスを含む混合乳酸菌であることを特徴とするものであり、
前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと、前記乳糖発酵性乳酸菌として、少なくともラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスを含む混合乳酸菌を種菌に用いることでヨーグルトのカード形成までの時間を短縮できるので生産効率を向上できるとともに、過剰な炭酸ガス生成を確実に抑制でき、しかもI型アレルギーの改善に有効であるというさらなる顕著な効果を奏する。
本発明の請求項は、獣乳に対して、必要に応じて生クリーム、脱脂粉乳、乳清パウダーを含む乳成分、酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)の非発酵性糖、保型剤、離水防止剤を適量添加混合して調製される原料を主成分として含む主原料に対して、必須の種菌として乳糖非発酵性で且つ抗アレルギー作用を有する前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌を併用して所定量接種して醗酵せしめることを特徴とする製造後の過剰な炭酸ガス生成を抑えた、I型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法であり、
本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に容易に製造できるという顕著な効果を奏する。
本発明の請求項は、請求項記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法において、前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌の接種量が、前記主原料に対してそれぞれ0.5〜10質量%であることを特徴とするものであり、
両種菌の接種量が多すぎると乳酸や炭酸による酸味・発泡感が強くなる恐れがあり、接種量が少なすぎると発酵までの時間がかかったり、炭酸感が弱くなったりする恐れがあるが、この接種量の範囲内でより優れた本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に容易に製造できるというさらなる顕著な効果を奏する。
以下、本発明を詳細に説明する。以下の説明において%は、質量%を示す。
本発明で使用する酵母菌サッカロミセス・セレビシエは、乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する菌株であれば特に限定されるものではない。
本発明で使用する酵母菌S4−A株は、本発明者らが中華人民共和国・内蒙古自治区において昔から伝統的製法でつくられている馬乳酒から分離した酵母菌であり、本発明において好ましく使用できる。
本菌株は、馬乳酒を適宜希釈したのち、その希釈液をポテトデキストロース寒天培地上に塗沫することによって分離できる。そしてこのようにして得られる菌株は、食経験が豊富なことから、安全性には何ら問題のない菌株である。
酵母菌S4−A株は、以下の菌学的性質を有し、28S rDNA D1/D2領域の塩基配列解析によってサッカロミセス・セレビシエと同定された菌種である。
酵母菌S4−A株と、標準酵母菌サッカロミセス・セレビシエ(S−288C)の炭素類の資化性を対比した結果を表1に示す。
さらに酵母菌S4−A株の特筆すべき特性としては、薬物塗布によって皮膚炎を誘発させたアトピー性皮膚炎発症モデルマウスに本菌株を経口投与した場合、明らかな皮膚炎症状の改善および皮膚炎発症にともなう痒みの抑制をもたらすことである。
このことから酵母菌S4−A株は、IgE抗体量の上昇によって引き起こされるI型アレルギー反応を改善する機能をもった微生物であると云える。
また、その抗アレルギー作用は培養菌体そのもので認められることから、本菌株は抗アレルギー効果を発揮せしめる目的でさまざまな発酵食品に利用することができる。
特に本菌株は乳糖非発酵性であることから、乳糖発酵性乳酸菌と併用することで過剰な炭酸ガス生成を抑えたケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造に使用できる。
Figure 0004273157
通常、酵母の培養には、バクトトリプトン、酵母エキス、麦芽エキスおよびぶどう糖を成分とする培地が適しており、本発明における酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株も同培地で培養できる。
一方、コスト面を考慮するならば、酵母エキス1〜2%およびぶどう糖1〜5%から成る液体培地で培養することが望ましく、同組成の液体培地で培養したS4−A株はそのまま種菌として使用できる。
また酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株の種菌は乳を成分とする培地でもつくることができ、その場合は、10%脱脂乳に酵母エキス1〜2%と本菌株の資化性糖であるグルコース、ガラクトースあるいはスクロースを1〜5%の範囲で任意に添加すればよい。
本菌株に関しては、その他培養条件も通常の酵母菌と変わるものではなく、例えば、酵母エキス1〜2%およびぶどう糖1〜5%から成る液体培地で、培養温度20℃〜37℃、培養時間18〜24時間の範囲で撹拌あるいは振とう培養することによって、菌数濃度がおよそ6×106 〜9×106 コロニー数/mlの酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株の種菌をつくることができる。
本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造には、乳糖非発酵性酵母菌で、且つ抗アレルギー作用を有するS4−A株と乳糖発酵性乳酸菌が種菌として使用される。
酵母菌S4−A株は、乳中の主たる糖である乳糖を分解してアルコール発酵をおこなうことはできないが、乳糖発酵性乳酸菌による乳酸発酵の過程で分解され乳中に蓄積される乳糖分解物、すなわちグルコースとガラクトースを資化することでアルコール発酵をおこない、その結果ヨーグルトに炭酸ガスとアルコールを付与することができる。
その際に酵母菌S4−A株と併用できる乳酸菌は、乳糖発酵性を有し、乳中での増殖性に優れた菌種であれば特に制限されるものではないが、好ましくは増殖性ならびに生酸性に優れた乳酸菌種、すなわちヨーグルト製造において常用されているラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスの混合乳酸菌を種菌として用いることが望ましい。
そしてそのときの両乳酸菌の混合比は、通常のヨーグルト製造に用いられる比率であれば何ら問題はない。
上記ラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスの混合乳酸菌とその他菌種、例えばラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ジョンソニー、ラクトバチルス・ガセリ、ラクトバチルス・クリスパタス、ラクトバチルス・アミロボラス、ラクトバチルス・ガリナラム、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・ヘルベティカス、ラクトコッカス・ラクティス、ラクトコッカス・クレモリス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティスから選ばれる少なくとも1種は併用して種菌とすることができる。
特に抗アレルギー作用のある乳酸菌株と本発明の酵母菌S4−A株を併用することで、両菌株による抗アレルギー効果が相乗的に期待できる。
本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトは獣乳を原料として作られるが、必要に応じて生クリーム、脱脂粉乳、乳清パウダーなどの乳成分を原料乳に適量添加してヨーグルト用ミックスをつくることができる。
また、添加できる甘味原料は、本発明で使用されるサッカロミセス・セレビシエS4−A株の非発酵性糖であれば特に制限はなく、甘味度にあわせて原料乳に添加できる。具体的にはキシリトール、トレハロース、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、イノシトールなどの糖アルコールが挙げられる。
さらにヨーグルトの保型性を高めたり、離水防止の目的でゼラチンや寒天などを加えることができるほか、適度な芳香を付与する目的で香料も添加することができる。
このように調製されたヨーグルトミックスは通常のヨーグルト製造の場合と同様の殺菌条件で処理を施したのちに使用される。
本発明では、上記ヨーグルトミックスに乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株と乳糖発酵性乳酸菌の両種菌を接種し、発酵させることで目的のケフィア様炭酸含有ヨーグルトが製造できるが、その際、酵母菌と乳酸菌の種菌接種量は、ヨーグルトミックス量に対してそれぞれ0.5〜10%量の範囲であれば任意に添加できる。
しかしながら、両種菌の接種量が多すぎると乳酸や炭酸による酸味・発泡感が強くなり、接種量が少なすぎると発酵までの時間がかかったり、炭酸感が弱くなったりするので、通常はヨーグルトミックスの量に対して酵母菌1%量、乳酸菌3%量の割合で種菌を接種するのが好ましい。
後発酵タイプのケフィア様炭酸含有ヨーグルトは、通常のヨーグルトと同じくミックスの容器への充填に続き、恒温室内での発酵工程を経て作られるが、その際、容器の密閉には紙やアルミシール、さらにはスクリュータイプの蓋が使用できる。
また、発酵は20〜39℃の広い温度帯でおこなうことができるが、カードが凝固するまでに要する時間や出来上がりのヨーグルトの風味・炭酸感を考慮すると、35〜37℃で発酵させるのが望ましく、そのときの培養時間は8〜18時間である。この場合、発酵時間が短いと酸味と炭酸感の弱いヨーグルトが、また発酵時間が長いと酸味と炭酸感の強いヨーグルトができるので、好みに応じて適宜発酵時間を設定する。
こうしてつくられるケフィア様炭酸含有ヨーグルトの品質は、酸度:1〜1.2%、エタノール含量:0.1〜0.3%、容器内圧:0.03〜0.05MPa、乳酸菌数:1×109 〜3×109 /ml、酵母菌数:3×106 〜6×106 コロニー数/mlである。
さらに10℃で4週間保存後の容器内圧は0.06〜0.07MPaであり、製造直後とほぼ変わらない。すなわち、アルコール発酵が抑制され、過剰な炭酸ガスが生成されていないことがわかる。
一方、前発酵タイプのヨーグルトは、種菌を接種したヨーグルトミックスをタンク内にて適温で発酵させたのち、冷却撹拌、容器充填の工程を経てつくることができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は本発明の主旨を逸脱しない限り実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
試験方法:アレルギー抑制効果
(酵母菌体の調製)
ポテトデキストロース寒天培地上で増殖した酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株のコロニーを、バクトトリプトン1.0%、酵母エキス0.5%、麦芽エキス0.3%、ぶどう糖5.0%から成る液体培地100mlに接種し、30℃で24時間振とう培養した。
続いてこの培養液を同じ成分組成の液体培地10リットルに移し、30℃で24時間通気撹拌培養した。培養終了後、遠心分離によって菌体を集め、さらに蒸留水で2回洗浄した。その後、この洗浄菌体を凍結乾燥処理することで粉末化し、得られた粉末菌体をマウスの投与試験に供した。
(動物種)
NC/Ngaマウス 雌性 5週齢 32匹
(区分け)
各群のマウスには、固型飼料(オリエンタル酵母工業(株))および水を自由摂取させた。
(1)対照群:蒸留水0.3ml/匹/日を74日間強制経口投与した群(8匹)
(2)S4−A株 0.1mg群:S4−A菌体0.1mg/匹/日を74日間強制経口投与した群(8匹)
(3)S4−A株 1.0mg群:S4−A菌体1.0mg/匹/日を74日間強制経口投与した群(8匹)
(4)S4−A株 10.0mg群:S4−A菌体10.0mg/匹/日を74日間強制経口投与した群(8匹)
(試験菌体の投与方法および投与期間)
S4−A株の粉末菌体は蒸留水で懸濁したのち、経口ゾンデで強制投与した。期間は、ピクリルクロライド[PCl:2, 4, 6 − trinitrochlorobenzene、東京化成工業(株)]で感作する14日前から感作後60日目まで連続投与した(計74日間)。
(PClによる感作)
あらかじめ背部と腹部を毛狩りしておいたマウスの背部、腹部、後脚フットパットに、5%PCl溶液をそれぞれ50μl、50μl、25μlずつマイクロピペットで滴下し、塗布した(感作0日目)。
初回感作から4日目に1%PCl溶液を左右耳介部の表裏に10μlずつ計40μl、さらに背部に150μl塗布し、その後は7日毎に同じ感作を8回(56日間)繰り返した。
(皮膚炎症状の観察)
皮膚炎症状の観察は、Leung らのClinical Skin Condition Scoreをもとに評価した。
すなわち、PCl塗布後の耳介部および背部皮膚について(1)紅斑・発赤・出血、(2)浮腫・丘疹、(3)痂皮・乾燥、(4)組織剥離・糜爛の状態を各々4段階評価し(スコア0 ;無症状、スコア1 ;皮膚面積の25%未満の範囲で発症、スコア2 ;皮膚面積の25%以上50%未満の範囲で発症、スコア3 ;皮膚面積の50%以上の範囲で発症)、これらスコアの合計点数を臨床スコアとした。
背部および耳介部の臨床スコアの測定は、PCl溶液を塗布したのち、2日目および7日目に実施した。また耳介部については臨床スコアによる評価に加え、肥厚(耳の厚さ)の測定もThickness Dial Gage を用いて実施した。なお、耳介肥厚はPCl溶液塗布後1日目および6日目に測定した。
(痒みによる引っかき行動の計測)
皮膚症状の悪化に伴う痒み度合いを調べるため、マウス用自動掻痒測定装置(MicroAct)を用いてマウスの背部引っかき行動を測定した。
最初に、マウスの後肢に小型強力磁石(横1mm、縦3mm)を埋め込む手術を行った。この手術は引っかき行動測定の最低1日以上前に行った。観察箱に入れたマウスが後肢で引っかき行動を起こすと後肢に埋め込まれた磁石の動きにより、観察箱内の磁場が変化する。その磁場の変化を観察箱の電磁コイルが感知して、情報をconnection boxに伝える。
Connection boxは送られてきた情報を整理して、パソコンの画面上に波形として表示する。この波形を解析することにより引っかき行動回数を測定することができる。
引っかき行動はPCl溶液塗布後24時間後に測定し、S4−A株菌体の投与は引っかき行動測定60分前に行い、続いて投与50分後にマウスを観察箱に移して10分間順化させのち、引っかき行動を60分間測定した。
試験結果:アレルギー抑制効果
(S4−A株による皮膚炎症状の緩和)
背部および耳介の皮膚炎症状の観察結果はそれぞれ図1と図2に示した。
図1に示すように、背部の皮膚炎症状を観察した結果、対照群では感作32日目以降症状の悪化が見られ臨床スコアが増加した。一方、S4−A株投与群の場合、0.1mg投与群では対照群に比べ臨床スコアの有意な低減効果は見られなかったものの、1mg投与群では感作41日目以降、10mg投与群では感作39日目以降、臨床スコアの増加が有意に抑制された。
図2に示すように、耳介の皮膚炎症状も同様に観察した結果、対照群では感作11日目以降症状の悪化が見られ臨床スコアが増加したのに対して、S4−A株投与群の場合、0.1mg投与群では対照群に比べ感作13日目および32日目で臨床スコアが有意に低かったが、それ以外の日にちでは有意な低減効果は見られなかった。一方、1および10mg投与群では感作13日目以降、臨床スコアの増加が有意に抑制された。
さらに耳介肥厚の測定結果を図3に示した。図3より、対照群では感作開始直後から耳介肥厚が増加し、感作後61日目には感作前の2.5倍程度にまで増加した。一方、S4−A株投与群では、0.1mgおよび1mg投与群において対照群に比べ感作10日目以降で耳介肥厚の増加が有意に抑制され、10mg投与群では感作5日目以降で同じく耳介肥厚の増加が有意に抑制されることが認められた。
(痒みによる引っかき行動の計測)
引っかき行動回数の測定結果を図4に示した。対照群では感作初日に比べ、5日目以降で引っかき行動回数が有意に増加したのに対してS4−A株投与群では、0.1mg投与群において感作後26日目以降、1mg投与群においては感作後47日目以降で感作初日に比べ引っかき行動回数が有意に増加した。そして、10mg投与群では試験期間を通して引っかき行動の有意な増加は認められなかった。
このように本発明の酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株は、経口摂取によってI型アレルギー症状を劇的に改善する能力をもっており、抗アレルギー食品に応用できることがわかった。
(実施例2)
次に、酵母菌サッカロミセス・セレビシエS4−A株および混合乳酸菌を種菌とする抗アレルギー作用のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造実施例を示す。
(酵母菌S4−A株の種菌調製)
濃度0.5%量の酵母エキスおよび1%量のぶどう糖を成分とする液体培地100mlにサッカロミセス・セレビシエS4−A株のコロニーを接種し、30℃で20時間浸とう培養した。こうして得られたS4−A株の種菌は6×107 コロニー/mlの生菌数であった。
(乳酸菌株の種菌調製)
ラクトバチルス・ブルガリカス菌およびストレプトコッカス・サーモフィルス菌の種菌は、いずれも定法に従い10%還元脱脂乳培地にて37℃、16時間培養したものを用いた。またラクトバチルス・アシドフィルス菌の種菌は、濃度0.1%量の酵母エキスを含む10%還元脱脂乳培地で37℃、16時間培養したものを用いた。
(ケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造)
牛乳1000g、脱脂粉乳250g、生クリーム250g、キシリトール100g、水3200gを成分とするヨーグルトミックスを均質化(150Kg/ml)、殺菌処理(95℃、40秒)したのち、40℃まで冷却した。
次にこのミックスに酵母菌S4−A株の種菌50g、ラクトバチルス・ブルガリカス菌の種菌50g、ストレプトコッカス・サーモフィルス菌の種菌50g、ラクトバチルス・アシドフィルス菌の種菌50gを加えて10分間撹拌した後、鉄製スクリュー蓋付ガラス瓶に90gずつ充填し、蓋をした。
なお発酵は37℃の恒温室内で10時間おこない、発酵後は冷蔵庫内にて冷却・保存した。
このようにして出来上がったヨーグルトの品質は、酸度:1.0%、酵母菌数:3.5×106 コロニー/ml、乳酸菌数:1.5×109 コロニー/mlであった。さらにヨーグルト中のエタノール濃度をエタノール測定用Fキット(ロッシュ)で測定したところ、0.17%であった。
また、缶テスター(横山計器)を用いて容器内圧力を測定した結果、0.05MPaであった。
10人のパネラーを対象にした味覚試験では、全員がヨーグルト本来の酸味と風味に加え、酵母菌による炭酸味とアルコール味を感じた。
本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトは、種菌として乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)と乳糖発酵性乳酸菌を併用して醗酵せしめて工業的に容易に製造でき、特に製造後の過剰なガス生成が抑えられ、そのためこのケフィア様炭酸含有ヨーグルトの保存中において、容器の膨張や破裂を防止する効果があり、且つアトピー性皮膚炎、花粉症、通年性鼻炎などI型アレルギーの改善に有効であるという顕著な効果を奏するものであり、
本発明の製造方法により本発明のケフィア様炭酸含有ヨーグルトを工業的に容易に製造できるという顕著な効果を奏するので、産業上の利用価値が高い。
マウスを使用したアレルギー抑制効果の確認試験における、マウス背部の臨床スコアに対するS4−A株投与の効果を示すグラフである。 マウスを使用したアレルギー抑制効果の確認試験における、マウス耳介部の臨床スコアに対するS4−A株投与の効果を示すグラフである。 マウスを使用したアレルギー抑制効果の確認試験における、マウス耳介肥厚に対するS4−A株投与の効果を示すグラフである。 マウスを使用したアレルギー抑制効果の確認試験における、マウスの引っかき行動に対するS4−A株投与の効果を示すグラフである。

Claims (4)

  1. 乳糖非発酵性で、且つ抗アレルギー作用を有する酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)と乳糖発酵性乳酸菌を含有することを特徴とする、製造後の過剰な炭酸ガス生成を抑えた、I型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルト。
  2. 前記乳糖発酵性乳酸菌が、少なくともラクトバチルス・ブルガリカスとストレプトコッカス・サーモフィルスを含む混合乳酸菌であることを特徴とする請求項1記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルト。
  3. 獣乳に対して、必要に応じて生クリーム、脱脂粉乳、乳清パウダーを含む乳成分、酵母菌サッカロミセス・セレビシエである馬乳酒由来のサッカロミセス・セレビシエS4−A株(特許生物寄託センター寄託番号FERM AP−21124)の非発酵性糖、保型剤、離水防止剤を適量添加混合して調製される原料を主成分として含む主原料に対して、必須の種菌として乳糖非発酵性で且つ抗アレルギー作用を有する前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌を併用して所定量接種して醗酵せしめることを特徴とする製造後の過剰な炭酸ガス生成を抑えた、I型アレルギー症状の改善に有効なケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法。
  4. 前記酵母菌サッカロミセス・セレビシエと乳糖発酵性乳酸菌の接種量が、前記主原料に対してそれぞれ0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項記載のケフィア様炭酸含有ヨーグルトの製造方法。
JP2007016594A 2007-01-26 2007-01-26 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法 Active JP4273157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016594A JP4273157B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016594A JP4273157B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008182900A JP2008182900A (ja) 2008-08-14
JP4273157B2 true JP4273157B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=39726349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016594A Active JP4273157B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273157B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209015A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Ohayo Dairy Product 抗アレルギー用組成物及びそれを含有する抗アレルギー剤および抗アレルギー食品
JP6002452B2 (ja) * 2012-06-04 2016-10-05 木曽町 新規酵母及びこれを含む医薬又は飲食品
CN107535598A (zh) * 2017-09-20 2018-01-05 云南乍甸乳业有限责任公司 一种啤酒酸奶饮品及其制备方法
SE543316C2 (en) * 2019-10-07 2020-11-24 Milmed Unico Ab Yeast for the treatment of allergy
CN113841741A (zh) * 2021-09-26 2021-12-28 河北农业大学 一种低醇起泡自发酵酸奶粉及其在制备发酵乳中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008182900A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4772131B2 (ja) 新規乳酸菌を用いた発酵乳の製造方法
JP2975148B2 (ja) 発酵乳及びその製造法
Kwak et al. Biostabilization of kefir with a nonlactose-fermenting yeast
JP4862053B2 (ja) 新規乳酸菌
CN111575207B (zh) 一株分离自酸牦牛奶的副干酪乳杆菌及其应用
CN102258082A (zh) 一种凝固型益生菌酸羊奶及其制备方法
JP5774517B2 (ja) ビフィドバクテリウム属細菌含有発酵食品の製造方法
JP4273157B2 (ja) 抗アレルギー効果のあるケフィア様炭酸含有ヨーグルトおよびその製造方法
CN103828929A (zh) 一种开菲尔发酵稀奶油及其制备工艺
CN111955548B (zh) 一种纯益生菌风味发酵乳及其制备方法
JP2008237224A (ja) ビフィドバクテリウム属細菌及びこれを含有する発酵乳飲食品
JP5393463B2 (ja) ビフィズス菌の増殖及び生存を改善するアラビアガムの使用
JP2017006097A (ja) 発酵物の製造方法
CN107567280A (zh) 具有稳定的乳糖含量的酸乳清
WO2017018440A1 (ja) 乳酸菌組成物、発酵乳及びその製造方法、並びに発酵乳製造キット
JP3172150B2 (ja) Gaba含有飲食品の製造法
Panda et al. Kefir and koumiss origin, health benefits and current status of knowledge
Walia et al. Effect of fermentation on physico-chemical, textural properties and yoghurt bacteria in mango soy fortified yoghurt
Havas et al. Performances of new isolates of Bifidobacterium on fermentation of soymilk
CN116790450B (zh) 用于提高益生菌活菌量的发酵菌剂、n-15发酵乳及制备方法
CN109527088A (zh) 一种泡腾片发酵剂及其制备方法
CN116098203B (zh) 一种植物基酸奶及其制备方法
Matejčeková et al. Fermentation of milk-and water-based amaranth mashes
Ray et al. Fermented Foods
Zacarchenco et al. Properties of Streptococcus thermophilus fermented milk containing variable concentrations of Bifidobacterium longum and Lactobacillus acidophilus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090302

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4