JP4272042B2 - ミシンの糸通し装置。 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシン針の針穴の糸通しの装置において、糸通しフックにより前記針穴に引き込んだ上糸のループ状態を十分に確保して、一旦針穴に挿通させた上糸が装置解除時に針穴から抜け出すことを防止することができるミシンの糸通し装置に関する。
従来から針穴用の糸通し装置に関する発明は数多くなされている。たとえば基本的に以下に示すような機構によっている。糸通し棒が下降し、針穴の位置で回転する機構が存在している。そして、糸通しレバーを下降させると、糸通しレバーに押された糸通し棒が下降し、ストッパー位置すなわち針穴位置で下降を停止する。さらに、糸通しレバーを下降させると、糸通しレバーの下降動作を糸通し棒の回転動作に変換するカムにより針穴位置で糸通し棒が回転する。この動きにより糸通しフックが針の後方側から前方側に向かって針穴に挿通し、手動により針穴から突出した糸通しフックに糸を引っ掛ける。その後、糸通しレバーの操作を解除する又は上昇させることにより、まず糸通しフックが針の後方側に後退して更に糸通し棒が上昇することにより、糸は針の針穴に通され糸通しを完了する。このような装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
特開平9−192381号公報
上記特許文献1では、操作体25の押圧を解除して糸通しフック8aを目孔12aから糸通しフック8aを抜くことで、糸を目孔12aにループ状態で通すことができる。しかし、この糸通しフック8aが目孔12aから抜けて糸を該目孔12aに挿通を完了し、糸通しフック8aが上昇を始めると、糸通しフック8aから前記目孔12aを挿通してループ状になっている上糸は緊張が維持されず、すぐに緩み、糸通しフック8aから外れてしまう。この糸通しフック8aから外れるときには、未だ前記目孔12aからの上糸の挿通量が安定した状態に達していないことが多い。それゆえに、せっかく目孔12aに挿通した上糸が何らかの衝撃や、作業員の操作ミス等で目孔12aから上糸が外れてしまうことも十分にあり得る。また、特許文献1によれば、糸通しフック8aに近接して鉤状部9が形成されており、上糸が一旦,その鉤状部9に係止されているものが確認されるが、この鉤状部9では、糸通しフック8aの上昇に伴い、その上糸を係止状態に維持することができず、直ぐ外れてしまうものである。この発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的)は、針穴にループ状に挿通する上糸を簡単に外れることが無い程度の挿通量としながら、且つ適当なループの挿通量とすることにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、該糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具に設けられた糸掛けには上下方向に沿って上糸移動案内壁が形成され、該上糸移動案内壁の揺動自由端側且つ上下動作動領域で前記上糸の後方位置を案内する糸掛け可能な外端縁が形成され、前記上糸移動案内壁の揺動中心側に内端縁が形成され、前記上糸移動案内壁の背面側には揺動中心側に向かって下方に傾斜する糸保持凸部が形成され、前記上糸はミシン本体側から前記糸掛けの外端縁を介して上糸移動案内壁の背面側を通過し、内端縁から上糸移動案内壁の正面側に引き出され、前記内端縁に対して上糸が上下方向に移動することができるようにしてなることを特徴とするミシンの糸通し装置としたことにより、前記課題を解決した。
次に、下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、前記針棒の下端に装着されて前記糸通し棒側後方に開口する挿通口が設けられて前記針穴への上糸を押通可能にガイドする糸掛け部が設けられた針棒糸掛けと、該糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具に設けられた糸掛けは上下動作動領域で前記上糸の後方位置を案内する糸掛け可能な外端縁が設けられ、上糸に対し弛みを与える前記糸掛けの下端縁には揺動中心側に向かって下方に傾斜する糸保持凸部が形成され、前記糸通しフックの前記針穴への出没による糸通し後の前記糸通し棒の上昇に対して、前記上糸が前記糸保持凸部の傾斜部に従って移動することで糸掛けから解放されるようにしたことを特徴とするミシンの糸通し装置としたことにより上記課題を解決したものである。
次に、下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し、布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、前記糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具の針穴糸通し部の回動中心となる揺動中心部と前記糸通しフックとの間には糸掛けが形成され、前記糸通しフックの付近には針案内が形成され、前記糸掛けと前記糸通しフックとの間に上位置案内部が形成され、前記糸掛けの下端箇所で裏面側に突出する糸保持凸部が形成され、上糸の一端を前記上位置案内部の正面側から糸掛けの後方側を通過するように保持させ、該糸掛けの下降により前記糸通しフックを針穴に位置させ、且つ上糸を前記針穴の正面側に前記糸掛けと針案内との間で針穴の高さに位置させ、前記糸通しフックの針穴への出没により針穴の前方に配置された上糸が糸通しフックにより針穴の後方側に引き込み引込ループを形成させ、前記糸掛けの上昇により上糸は糸掛けの下方に位置し糸保持凸部に係止させ、前記糸掛けの上昇により前記引込ループ量を所定大きさ増大させるとともに前記上糸が糸保持凸部から脱落することで前記糸掛けと針穴間の上糸に糸弛み状態を与えて前記引込ループから糸通しフックが外れてなるミシンの糸通し装置としたことにより上記課題を解決したものである。
さらに、本発明は、前述の構造において、前記糸掛けの下端縁は前記揺動自由端側から揺動中心側に向かって下向傾斜となるように形成され、且つ前記糸保持凸部は前記糸掛けの下端縁の傾斜方向に沿って形成されてなるミシンの糸通し装置としたことにより、前記課題を解決したものである。さらに前述の構造において、前記糸保持凸部は、揺動自由端側から揺動中心部側に向かって次第に消滅するように形成されてなるミシンの糸通し装置としたことにより、前記課題を解決したものである。
本発明によれば、針穴への糸通し作業により、針穴に糸を通した後に、糸通しフック等の糸通し装置を初期位置に戻すときに、糸を針穴に十分に通しながら、しかも糸通しフックから糸をスムーズに離脱させることができるものである。また、糸掛けの下端縁は前記揺動自由端側から揺動中心側に向かって下向傾斜となるように形成され、且つ前記糸保持凸部は前記糸掛けの下端縁の傾斜方向に沿って形成されることで、上糸の糸掛けからの離脱がより一層スムーズに行われるものである。さらに、前記糸保持凸部は、揺動自由端側から揺動中心部側に向かって次第に消滅するように形成されることにより確実なる糸通しができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の構成は、図1,図2等に示すように、主に糸通し軸部材A、固定ガイド部材B、操作部材C等からなる。これらは、主に針棒支持体1に装着される。その針棒支持体1は、針棒を摺動可能に支持し布送り方向と直交する方向に揺動するようにミシン本体部内に装着されている。その針棒支持体1に後述する糸通し軸部材A及び固定ガイド部材B及び針棒16等が装着される。針棒支持体1には、糸通し軸部材Aの糸通し棒2を摺動自在に軸支する取付支持部1aが上下方向に2つ形成されている。
前記糸通し軸部材Aは、図2(c)に示すように、糸通し棒2,ガイドピン3及び糸通し具A1 とから構成されている。そのガイドピン3は、前記糸通し棒2の軸方向における適宜の箇所に略直角状に貫通して固着され、そのガイドピン3の両軸端が糸通し棒2の直径方向から外部に突出している。また前記ガイドピン3は、糸通し棒2の上方からその軸長の略1/3程度の箇所に装着されている。そのガイドピン3は、後述する操作部材Cの可動ガイド部材9等を介して上下方向に移動操作され、そのガイドピン3とともに前記糸通し棒2が上下方向に移動するものである。
次に、糸通し具A1 は、図3(a),図5等に示すように、主に針穴糸通し部4と、糸掛け5とから構成されている。まず、針穴糸通し部4は、揺動腕部4a,糸通しフック4b及び揺動中心部4c等から形成されている。その針穴糸通し部4は、前記揺動中心部4cを介して前記糸通し棒2の下端に固着されるものであり、前記揺動中心部4cは、略円筒状に形成され、直径方向の中心に糸通し棒2が挿入されピン等により空転しないように固着される〔図2(c)参照〕。
また糸通しフック4bは、前記揺動腕部4aの揺動自由端側の位置に設けられている。該糸通しフック4bは、鉤形状であり、針17の針穴17aに遊挿可能な大きさとなっている。なお、揺動自由端とは、図4に示すように、前記揺動中心部4cを揺動中心として水平面上に振れる側のことをいう。その揺動腕部4aにおいて前記糸通しフック4b装着箇所の両側には2つの針案内4d,4dが形成され、前記揺動腕部4aの揺動自由端側を針17に近接させたときに、前記針案内4d,4dは前記針17の両側箇所を包囲するようにして該針17の針穴17aを糸通しフック4bに案内するものである。
次に、糸通し具A1 を構成する糸掛け5は、図3(a),図5等に示すように、前記揺動腕部4aに一体的に形成されている。その糸掛け5は、幅方向両側端縁が略平行状で、且つ下端縁が傾斜した台形状として形成されている。また、糸掛け5は、上糸移動案内壁5aを有し、その上糸移動案内壁5aの正面側を正面部5a1 と称する。また糸掛け5の背面側を正面部5a2 と称する。前記糸掛け5の幅方向の両側端縁において、その揺動自由側に位置する外端縁5cの上下方向寸法は、揺動中心側に位置する内端縁5dの上下方向寸法よりも短く形成されている。そして、糸掛け5の下端縁5eは、揺動自由端側から揺動中心側に向かって下向き傾斜に形成されている。
さらに、糸掛け5の正面部5a2 は、図6,図7(a)に示すように、前記揺動腕部4aの長手方向に対して適宜の角度θを有して傾斜する構造となっている。すなわち、前記正面部5a2 は、垂直面上において傾斜面に形成されたものであり、具体的には前記揺動腕部4aの揺動自由端側において前記正面部5a2 は、前記揺動腕部4aの背面側と略同一面上に形成され、前記正面部5a2 の揺動中心部4c側に向かうに従い前記揺動腕部4aより離間して正面側に突出するように形成されている。
その正面部5a2 で且つ下端縁5e箇所には、図6(A),(B)及び図8(A),(B)に示すように、糸保持凸部5fが形成されている。この糸保持凸部5fは、正面部5a2 から外方に向かって膨出形成されており、また前記下端縁5eの長手方向に沿って形成されたものであるが、揺動自由端側から揺動中心側に向かうに従い、次第に消滅するように形成されている。又は換言するならば揺動中心側から揺動自由端側に向かうに従い、次第に膨出する量が大きくなるように形成されている。また、その糸保持凸部5fと正面部5a2 とは滑らかな弧状面とすることが好適である。これによって、糸保持凸部5fには、鋭利な部位を少なくして、上糸nが糸掛け5からスムーズに離れるようになっている。
また、前述したように正面部5a2 を傾斜面とすることにより、揺動自由端側からその正面部5a2 を通過した上糸nを再度,揺動中心部4c側から前記糸掛け5の正面部5a1 側に引き出す作業を行い易くすることができ、且つその上糸nが正面部5a2 に沿って案内されることにより、前記上糸nに過度の負荷を与えないようにすることができるものである。
前記ガイドピン3と、糸通し具A1 の揺動腕部4aとは、所定の角度をなしてそれぞれ装着される。上記ガイドピン3と揺動腕部4aとのなす角度は、後述する固定ガイド部材Bのガイド溝7とガイドピン3とにより決定される糸通し棒2の回動角度により決定されるものである。その糸通し棒2には、弾性部材25が装着され、該弾性部材25が糸通し棒2に固着されたガイドピン3と前記針棒支持体1の下方側の取付支持部1aとの間に装着されたものである。その弾性部材25によって、糸通し棒2は常時上方に弾性的に付勢されている。すなわち、糸通し棒2の下端に固着された糸通し具A1 は、常時は上方に位置している。
次に、固定ガイド部材Bは、図2(a),(b)等に示すように、ガイド板6にガイド溝7が形成されたものである。該ガイド溝7は、前記糸通し軸部材Aのガイドピン3の一方が挿通し、該ガイドピン3がそのガイド溝7に沿って移動し、上下方向に移動する第1の領域と、その領域端で前記糸通し棒2が軸周方向に回動する第2の領域が与えられる。そのガイド溝7は、上方から垂直状溝7a,角度変移溝7b及びセット溝7cの構成になって連続的に形成されている。前記垂直状溝7aでは、ガイドピン3が水平方向に非回動状態で上下方向に移動する。次に、角度変移溝7bでは、ガイドピン3は、水平方向に回動しつつ上下方向の移動を行うことで前記第1の領域を担当する。
その角度変移溝7bは、前記垂直状溝7aに対して僅かの傾斜角度をなして、下降時の糸通しフック4bが他の機構部品を回避する動作を形成している。また、セット溝7cでは、ガイドピン3を介して前記糸通し軸部材Aの糸通し具A1 を所定位置に回動させる第2の領域を担当するものである。そのガイド溝7は、挿通するガイドピン3により糸通し棒2が回動して糸通し具A1 の揺動腕部4aの糸通しフック4bが針棒16の下端に針止め部19を介して装着された針17の針穴17aに向かって移動するようにしたものである。そして、角度変移溝7bによって、ガイドピン3が水平方向に回動を開始し、セット溝7cにより、糸通しフック4bが針穴17aに挿通するものである。
すなわち、角度変移溝7bは、図2(a),(b)に示すように、前記垂直状溝7aに対して僅かに傾斜状態に形成されており、糸通し棒2に装着されたガイドピン3は、その傾斜状に角度変移溝7bに沿って上下方向に移動するにあたり、回動する。該ガイドピン3の回動が糸通し棒2に伝達し、糸通し棒2が回動し、該糸通し棒2とともに揺動腕部4aが回動するものである。そのセット溝7cは、角度変移溝7bの下端に存在し、角度変移溝7bの下端よりその傾斜方向に沿って拡開する溝となっている。
その針棒16(又は針棒支持体1)には、図2(b)に示すように、位置決め部材13が装着されている。該位置決め部材13は、前記糸通し具A1 が前記針棒16に装着された針17の針穴17a位置に達すると、前記ガイドピン3が当接し、糸通し棒2の下降を停止させ、該糸通し棒2を軸周方向に回動させる役目をなすものである。その位置決め部材13は、略垂直板状をなしており、前記ガイドピン3が下降動作時に当接する停止突起片13aと、前記ガイドピン3が遊挿する保持溝13bと、針棒16に装着するための連結部13cとから構成されている。前記停止突起片13aから保持溝13b内部までは、略水平状に連続している。
その位置決め部材13の停止突起片13aと、保持溝13bとは、糸通しフック4bが針穴17aに侵入できる位置を定めるとともに、糸通しフック4bの針穴17aへの出没動作時には、ガイドピン3が上下方向の動作を抑制し、糸通しフック4bや針17等の破損を防止するものである。その位置決め部材13の連結部13cは、針穴17aの高さの変化に対して、ガイドピン3の下降停止位置が対応できるように、前記針棒16の軸方向の適宜の位置に固定することが可能となるようにビス等の固着具を介して固着することができるようになっている。
次に、操作部材Cは、前記固定ガイド部材Bに対して上下方向に移動自在に装着されている。その操作部材Cは、可動ベース部8,可動ガイド部9,被ガイド溝10及び操作レバー部11とから構成されている。その可動ベース部8は、前記糸通し棒2が挿通する軸孔8aが形成され、該軸孔8aを介して可動ベース部8が前記糸通し棒2に軸支されるようになっている。
また、操作部材Cは、図1,図2等に示すように、前記可動ベース部8に隣接して可動ガイド部9が一体的成形されている。前記可動ベース部8と前記可動ガイド部9との間に被ガイド溝10が形成されている。該被ガイド溝10には、前記固定ガイド部材Bのガイド板6が挿入される部位であり、操作部材Cが上下動するときのガイドを構成する。前記可動ベース部8の軸孔8aに前記糸通し棒2が挿通して、可動ベース部8が糸通し軸部材Aに連結され、その可動ベース部8の直下に前記弾性部材25が配置され、可動ベース部8を上方に付勢している。
すなわち、コイルスプリングタイプの弾性部材25には、図1に示すように、糸通し棒2が挿通し、その弾性部材25の上端は前記可動ベース部8に当接した状態となり、また弾性部材25の下端は針棒支持体1の下方の取付支持部1aに当接し、前記可動ベース部8を常時上方に押圧し、該可動ベース部8とともに可動ガイド部9も上方に位置している。そして、可動ガイド部9を介してガイドピン3とともに糸通し軸部材Aが上方に付勢され、上方の位置に維持される。
また、可動ガイド部9には、図2(c)に示すように、長孔部9aが形成され、該長孔部9aに前記ガイドピン3が挿通し、該ガイドピン3を上下方向に移動させるとともに、糸通し軸部材Aを上下方向に移動させるものである。その長孔部9aは、適宜な角度で傾斜している。該長孔部9aの傾斜角度は、具体的には略45度程度であるが、この数値に限定されるものではなく、適宜に設定されることもある。また、該長孔部9aの傾斜方向は、前記ガイド溝部7の角度変移溝7bの傾斜方向と反対方向となっている。
その長孔部9aが前記角度変移溝7bの傾斜方向と反対方向に傾斜状に形成されることにより、前記長孔部9aが角度変移溝7bの領域を下降するときに、ガイドピン3の水平方向における回動速度を適宜に調整する役目をなしている。そのガイドピン3の回動速度は長孔部9aの傾斜が大きければ遅くなり、小さければ早くなる。すなわち、糸通し棒2及び前記揺動腕部4aの回動速度は長孔部9aの傾斜角度により決定される。また、長孔部9aは、特に図示しないが、略水平状に形成された実施例も存在する。なお、該長孔部9aが略水平状である場合には、ガイドピン3の回動速度が最も早くなることになる。
操作レバー部11は、図2(a),(c)に示すように、操作撮み部11aと、軸杆部11bとから構成されている。該軸杆部11bは、前記可動ベース部8の下端から垂直状に形成された部位であり、前記軸杆部11bの下端に操作撮み部11aが形成されている。該操作撮み部11aは、作業員の指先で押さえて、糸通し軸部材Aに糸通し下降工程を行わせる。操作部材Cは、前記固定ガイド部材Bに上下動可能に装着されるものであるが、まず操作部材Cの被ガイド溝10に固定ガイド部材Bのガイド板6を挿入させる。
次に、糸掛け及び糸通し作業について説明する。まず、糸通し具A1 の糸掛け5にミシン本体部から供給される上糸nを、図9(a),(b)に示すように、揺動腕部4aの正面側から糸掛け5の正面部5a2 を通過させて再度糸掛け5の正面部5a1 に引き出す。このとき前記上糸nの一端は、手で摘んで僅かに緊張状態としておく。そして、図10に示すように、前記操作レバー部11の操作撮み部11aを介して下げることにより、前記固定ガイド部材Bのガイド溝部7と操作レバー部11の可動ガイド部9で押されたガイドピン3が下降し、前記糸通し棒2とともに糸通し具A1 が下降する。
前記ガイドピン3は、糸通し位置決め部材13によって係止されることにより、前記糸通し棒2の下降が停止される。このとき前記糸通し具A1 は糸通し棒2の回動にともなって揺動腕部4aが水平面上を揺動し、図11に示すように、前記上糸nは、糸掛け部20の挿通口20aに次第に近接する。
さらに、操作レバー部11を下降させると、可動ガイド部9の長孔部9aに案内されたガイドピン3を介して前記糸通し棒2が下降且つ回転し、前記糸通し具A1 は、揺動腕部4aが回動を行い、図12に示すように、前記上糸nは糸掛け部20の挿通口20aから内部に入り上糸nが糸掛け部20に収まる。また、前記揺動腕部4aに装着されている糸通しフック4bは、針17の針穴17aの高さに位置するように設定され、針17の針穴17aに遊挿する。
次に、前記針穴17aの反対側から糸通しフック4bに前記上糸nの一端を引っ掛けて、前記操作撮み部11aを離すことにより、今度は揺動腕部4aが反対側に揺動して、糸通しフック4bが針穴17aから離れることにより、前記上糸nが針穴17aに挿通される。また、上糸nは前記糸掛け部20に挿通した状態が維持されている。
ここで、糸通し作業が完了して、前記糸通し具A1 が上昇して元の位置に戻るときに、前記糸掛け5から上糸nが外れてゆく状態について説明する。まず、図15(a)は、糸通し具A1 が操作レバー部11を介して最下位置Tに位置し、糸通しフック4bが針穴17aに挿通した状態である。そして、上糸nが針穴17aの前方側より作業員により糸通しフック4bに引っ掛けられる。前記操作レバー部11の操作撮み部11aの下降方向への力を解除すると、糸通し具A1 は、下降するときとは反対の方向に揺動しつつ上昇しはじめる。
さらに、糸通し動作を詳述すると、前記上糸nの一端を保持する糸保持凸部5fと糸通しフック4b側による糸通し案内で、前記針穴17a前方に上糸nを配置する糸保持凸部5fの糸掛け5に、該糸掛け5を上下動するように配置して、糸掛け5の外端縁5cと内側の針案内4dとの間に形成される略門形状の上位置案内部5gに前記上糸nを係止状態に維持される。該上位置案内部5gは、外端縁5cと,揺動腕部4aと,揺動中心部4c側寄りの針案内4dとによって包囲された略門形状の部分である。この上位置案内部5gは、下方側に開口部が位置しており、前記上糸nはその開口より上位置案内部5gに入り込み正面部5a2 を通過することができるようになっている。また、その係止状態としては、上糸nが内端縁5dに当接する状態となることもある。
そして、上糸nを糸掛け5の上糸移動案内壁5aを経由して案内され、糸掛け5の下降により、糸通し具A1 が最下位置Tに到達し、前記糸通しフック4bが針穴17aの高さ位置に至った状態における糸通し位置で上糸nの一端を糸通しフック4bの内側(揺動中心側)及び外側(揺動自由端側)の針案内4d,4dで保持させる〔図15(A)参照〕。これにより、糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸n位置は、上糸移動案内壁5aと糸通しフック4b側の内外両針案内4d,4dとを結ぶ間に位置することとなる。
次いで、操作レバー部11の押圧を解除すると、前記糸通し具A1 は、糸通しフック4bの針穴17aへの挿通方向とは反対方向に回動しつつ上昇し、その糸通しフック4bの出没により針穴17a前方に配置された上糸nを引き込み,上糸nはループ状を形成する〔図15(c),(d)参照〕。このループ形状は、引込ループrと称する。この時に、糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸nの位置は、糸掛け5の上位置案内部5gと、針穴17aとを結ぶ間に位置することとなる。
その糸掛け5の上昇により、糸通しフック4bが上昇するに従い上糸nの針穴17aへの挿通による引込ループrが次第に大きくなってゆく。このとき前記糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸n位置は、糸掛け5の上位置案内部5g側の下方に位置する糸保持凸部5fに保持され、且つ上糸nは糸掛け5の内端縁5d側に折り返し状態で係止されている〔図15(b)参照〕。前記糸保持凸部5fは、上糸nが糸掛け5から脱落しにくいものとし、ひいては上糸nの針穴17aへの挿通における引込ループrを増大させる役目をなすものである。
さらに、前記糸掛け5の上昇により、糸通しフック4bもともに上昇して、上糸nの引込ループrが大きくなるが、このとき、糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸n位置は、糸掛け5の上位置案内部5gの下方の糸保持凸部5f位置と、針穴17aとを結ぶ間に位置することとなり、糸掛け5の上糸移動案内壁5aを上方から下方に向かって移動する。このときに、上糸nは糸掛け5の内端縁5dを上方から下方に徐々に降下移動してゆく〔図16(a),(b)参照〕。この移動をなめらかにするために、前記糸保持凸部5fは、図6(b),図8に示すように、上糸移動案内壁5aに対して滑らかに傾斜し、上糸nの上糸移動案内壁5aに対する下方移動を案内を良好にしている。
その引込ループrが所定大きさに達する位置で、前記上糸nが上糸移動案内壁5a又は内端縁5dの下端(下端縁5e)から脱落する。この脱落動作は、上糸nに対して急激に弛みを与え、糸通しフック4bが引込ループrからスムーズに外れることができる。このようにして、前記糸掛け5は上方位置に復帰してゆく。このとき上糸nの引込ループrの量は、十分な量を得ることができ、後は作業員が手で引込ループrを解除することで糸通しが完了する。すなわち、糸掛け5の上位置案内部5g,糸保持凸部5f及び上糸移動案内壁5aの左側糸位置の端縁である内端縁5dの大きさにより前記上糸nの引込ループrの大きさを決定することができ、特に前記内端縁5dの上下方向寸法を適宜に設定することで前記引込ループrの量を適宜に設定できる。
また、前記糸掛け5の下端縁5eは、前記揺動自由端側から揺動中心側に向かって下向傾斜となるように形成され、且つ前記糸保持凸部5fは前記糸掛け5の下端縁5eの傾斜方向に沿って形成することで、糸通し作業時において、上糸nは、揺動中心部4c側から揺動自由端側に向かって離脱するものであり、且つ下端縁5eも揺動中心部4c側から揺動自由端側に向かって見た場合には上向き傾斜となるので、上糸nは下端縁5eからより一層スムーズに外れてゆくことができる。また、糸通し作業の過程において、上糸nを下端縁5eに沿って折り返してテンションを与えることにより、上糸nを上位置案内部5gに容易に誘導することができる。また前記糸保持凸部5fは、揺動自由端側から揺動中心部4c側に向かって次第に消滅するように形成することで、上糸nが糸保持凸部5fからより一層外れやすくすることができる。
針棒糸掛けへの糸掛けとは無関係に、上糸nの一端を保持する糸保持部と糸通しフック4b側の糸案内で、糸通しのための針穴17a前方に上糸nを配置する糸通し保持部の糸掛けに、糸掛け5を上下動するように配置して、糸掛け5の「上位置案内部5g」で上糸nを維持して、該上糸nを糸掛け5の上糸移動案内壁5aを経由して案内し、糸掛け5の下降により、糸通しフック4bが針穴17aの高さ位置に至った糸通し位置で、上糸nの一端を糸通しフック4b側の針案内4dで保持させる。これにより糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸n位置は、糸掛け5の「上位置案内部5g」と、糸通しフック4b側付近の針案内4dとを結ぶ間に位置することとなる。この時糸掛けの「上位置案内部5g」の高さが糸通しフック4b側の針案内4dと同じになるように形成されていれば、上糸移動案内壁5aにおける上糸位置も同じ位置となり、上糸nは、針穴17aの高さに位置する。したがって、糸掛け5の「上位置案内部5g」の高さ位置と糸通しフック4b側の針案内との高さが糸通しフック4bによる上糸捕捉に関係している。
回転動作による糸通しフック4bの出没により、針穴17a前方に配置された上糸nを引込ループrを形成する。このとき、糸掛け5は高さ位置は変化しないから、糸掛け5の上糸移動案内壁における上糸n位置は、糸掛け5の「上位置案内部5g」と針穴17aとを結ぶ間に位置することとなる。糸掛け5の上昇により、糸通しフック4bが上昇して針穴17aからの引込ループrが大きくなり始めるが、このとき、糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸n位置は、糸掛け5の「上位置案内部5g」の下方の糸保持凸部5fに保持され、この糸保持凸部5f位置と、針穴17aとを結ぶ間に位置することとなる。糸保持凸部5fは引込ループrプの増大に寄与している。
さらに、糸掛け5の上昇により、糸通しフック4bが上昇して引込ループrが大きくなるが、このとき糸掛け5の上糸移動案内壁5aにおける上糸位置は、糸掛け5の「上位置案内部5g」の下方の糸保持凸部位置と、針穴17aとを結ぶ間に位置することとなり、糸掛け5の上昇分、糸掛け5の上糸移動案内壁5aを上方から下方に移動する。この移動を滑らかにするために、糸保持凸部が傾斜し下方移動を案内している。引込ループrの規定大きさ位置で、上糸nが上糸移動案内壁5aの下端位置から脱落して、糸掛け5は上方位置に復帰することを可能とする。
上糸nの上糸移動案内壁5aの下端位置からの脱落により、「上位置案内部5g」の下方の糸保持凸部5fから針穴17aまでの上糸nが急激に糸弛み状態となり、引込ループrが糸通しフック4bから外れることとなる。十分大きな引込ループrを針穴17a後方に取り出すことで、糸通しが完了する。すなわち、糸保持凸部5f、上糸案内壁5aが引込ループrの大きさを決定するために機能することを内容としている。また針穴17aから上糸移動案内壁5aまでの距離が開放時の弛み糸の量を決定すること。この量は糸通しフック4bからの糸外しの確実さと共に、その後の糸通し済み上糸nの引き出しを決定している。
本発明の糸通し装置の構成を示す正面図である。 (a)は本発明の構成を示す斜視図、(b)は針棒支持体及び固定ガイド部材を示す分解斜視図、(c)は操作部材及び糸通し具の分解斜視図である。 (a)は糸通し具の斜視図、(b)は針棒,糸掛け部の要部斜視図である。 糸通し具と糸掛け部との位置関係を示す一部断面にした平面図である。 糸通し具の正面図である。 (a)は糸通し具の背面図、(b)は糸掛けの要部斜視図である。 (a)は図6(a)のX1 −X1 矢視断面図、(b)は図6(a)のX2 −X2 矢視図である。 (a)は図6(a)のX3 −X3 矢視端面図、(b)は図6(a)のX4 −X4 矢視端面図、(c)は図6(a)のX5 −X5 矢視端面図である。である。 (a)は糸掛けに上糸を巻き付ける状態の斜視図、(b)は(a)の要部の正面図である。 上糸を糸掛けに掛けられた状態の斜視図である。 操作部材を降ろして上糸が糸掛け部の挿入口に向かって移動する状態の斜視図である。 上糸が針穴に挿通した糸通しフックに引っ掛けている状態の斜視図である。 操作部材を解除して上糸が針穴に通された状態の斜視図である。 糸掛け及び糸通し作業が完了した斜視図である。 (a)は糸通しフックに上糸が引っ掛けられている状態の要部正面図、(b)は糸掛けが針穴から離れて上糸が糸掛けの糸保持凸部から外れてゆく状態を示す要部正面図、(c)はさらに上糸が糸保持凸部から外れた状態を示す要部平面図、(d)は針穴を挿通した引き込みループの拡大図である。 (a)は引き込みループが大きくなる状態の要部正面図、(b)は上糸が糸掛けの最下端に位置している要部正面図、(c)は上糸が糸掛けから脱落する状態の要部正面図、(d)は(c)の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 …糸通し具
C…操作部材
n…上糸
1…針棒支持体
2…糸通し棒
4a…揺動腕部
4b…糸通しフック
5…糸掛け
5a1 …正面部
5a2 …背面部
5d…内端縁
5e…下端縁
5f…糸保持凸部
5g…上位置案内部
16…針棒
17…針
17a…針穴
20…糸掛け部
20a…挿通口

Claims (5)

  1. 下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、該糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具に設けられた糸掛けには上下方向に沿って上糸移動案内壁が形成され、該上糸移動案内壁の揺動自由端側且つ上下動作動領域で前記上糸の後方位置を案内する糸掛け可能な外端縁が形成され、前記上糸移動案内壁の揺動中心側に内端縁が形成され、前記上糸移動案内壁の背面側には揺動中心側に向かって下方に傾斜する糸保持凸部が形成され、前記上糸はミシン本体側から前記糸掛けの外端縁を介して上糸移動案内壁の背面側を通過し、内端縁から上糸移動案内壁の正面側に引き出され、前記内端縁に対して上糸が上下方向に移動することができるようにしてなることを特徴とするミシンの糸通し装置。
  2. 下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、前記針棒の下端に装着されて前記糸通し棒側後方に開口する挿通口が設けられて前記針穴への上糸を押通可能にガイドする糸掛け部が設けられた針棒糸掛けと、該糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具に設けられた糸掛けは上下動作動領域で前記上糸の後方位置を案内する糸掛け可能な外端縁が設けられ、上糸に対し弛みを与える前記糸掛けの下端縁には揺動中心側に向かって下方に傾斜する糸保持凸部が形成され、前記糸通しフックの前記針穴への出没による糸通し後の前記糸通し棒の上昇に対して、前記上糸が前記糸保持凸部の傾斜部に従って移動することで糸掛けから解放されるようにしたことを特徴とするミシンの糸通し装置。
  3. 下端に針穴を有する針を保持して上下動する針棒と、該針棒を摺動可能に支持し、布送り方向と直交する方向に揺動する針棒支持体と、該針棒支持体に前記針棒より後方で上下動及び回転可能に支持され、下端に糸通しフックを有する針穴糸通し部を備えた糸通し具を具備した糸通し棒と、前記糸通し棒を上下動且つ回転させる操作部材とが具備され、該操作部材の操作により前記糸通しフックを前記針穴に出没させて上糸を針穴に糸通しするミシンの糸通し装置において、前記糸通し具の針穴糸通し部の回動中心となる揺動中心部と前記糸通しフックとの間には糸掛けが形成され、前記糸通しフックの付近には針案内が形成され、前記糸掛けと前記糸通しフックとの間に上位置案内部が形成され、前記糸掛けの下端箇所で裏面側に突出する糸保持凸部が形成され、上糸の一端を前記上位置案内部の正面側から糸掛けの後方側を通過するように保持させ、該糸掛けの下降により前記糸通しフックを針穴に位置させ、且つ上糸を前記針穴の正面側に前記糸掛けと針案内との間で針穴の高さに位置させ、前記糸通しフックの針穴への出没により針穴の前方に配置された上糸が糸通しフックにより針穴の後方側に引き込み引込ループを形成させ、前記糸掛けの上昇により上糸は糸掛けの下方に位置し糸保持凸部に係止させ、前記糸掛けの上昇により前記引込ループ量を所定大きさ増大させるとともに前記上糸が糸保持凸部から脱落することで前記糸掛けと針穴間の上糸に糸弛み状態を与えて前記引込ループから糸通しフックが外れてなることを特徴とするミシンの糸通し装置。
  4. 前記糸掛けの下端縁は前記揺動自由端側から揺動中心側に向かって下向傾斜となるように形成され、且つ前記糸保持凸部は前記糸掛けの下端縁の傾斜方向に沿って形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のミシンの糸通し装置。
  5. 前記糸保持凸部は、揺動自由端側から揺動中心部側に向かって次第に消滅するように形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のミシンの糸通し装置。
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