JP4271908B2 - ダイピックアップ装置及びダイピックアップ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ装置及びダイピックアップ方法に関するものである。詳述すれば、ウエハテーブル上のダイを前記テンプレートとして登録する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ダイピックアップ装置にあっては、ウエハテーブル上のダイの位置を画像処理装置を使用して認識する一つの手段として、ウエハテーブル上のダイを部品認識カメラにより撮像した画像を基準の画像データであるマスターテンプレートとして登録し、このテンプレートを使用してダイの位置を認識するという方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ウエハテーブル上のダイをテンプレートとして登録する際に、そのウエハがウエハテーブルに傾いて取付けられている場合、そのままマスターテンプレートとして登録するには適さないという問題がある。このような場合、通常マニュアル操作でウエハテーブルを回転させ、傾きを無くしてから登録するという方法が考えられるが、ウエハテーブルの種類やダイピックアップ装置の構造によっては回転させることができないという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、ウエハテーブル上のダイをテンプレートとして登録する際に、そのウエハがウエハテーブルに傾いて取付けられている場合であっても、ウエハテーブルを回転させることなく登録が行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ装置において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込む認識処理装置と、該認識処理装置に取り込まれた画像を表示する表示装置と、該表示装置に表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように作業者が指示するための指示装置と、該指示装置による指示に基づき前記表示装置に表示された画像を回転させるように制御する制御装置と、該制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして格納する記憶装置とを設けたことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は、部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ装置において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込む認識処理装置と、該認識処理装置に取り込まれた画像に基づきダイの傾きを検出し、取り込まれた画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように制御する制御装置と、該制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして格納する記憶装置とを設けたことを特徴とする。
【0007】
また第3の発明は、部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ方法において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像し、この部品認識カメラにより撮像された画像を認識処理装置により取り込み、この認識処理装置に取り込まれた画像を表示装置に表示し、この表示装置に表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように作業者が指示装置により指示し、この指示装置による指示に基づき前記表示装置に表示された画像を制御装置により回転させるように制御し、この制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして記憶装置に格納することを特徴とする。
【0008】
第4の発明は、部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ方法において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像し、この部品認識カメラにより撮像された画像を認識処理装置により取り込み、この認識処理装置に取り込まれた画像に基づきダイの傾きを検出し、取り込まれた画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように制御装置が制御し、この制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして記憶装置に格納することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のダイピックアップ装置としてテーピング装置に適用する実施形態について、図面を参照しながら説明する。先ず、図1及び図2のテーピング装置の平面図及び左側面図に基づき、テーピング装置について説明する。1はテーピング装置本体で、この本体1に立設されたピンにテープ供給リール2が回転可能に係止され、当該テープ供給リール2に巻装されたテープ本体(キャリアテープとも称される。)3Aの先端が、当該テープ本体3Aに図示しないプーリにより適度なテンションを与えられ、搬送レール4を介して巻取りリール5に固定されている。
【0010】
そして、図示しない回転駆動系による当該巻取りリール5の回転に合わせて順次テープ本体3Aが所定量搬送されて(巻取りリール5に巻取られて)いく間で、テープ本体3Aの収納溝3B内にダイDが挿入され、更に所定位置まで搬送されて収納溝3B上面の開口部をカバーテープ供給リール6から供給されるカバーテープ3Cで被覆した後、前記巻取りリール5に巻取られていく。尚、上述したようにテープ本体3Aと、これに設けられた収納溝3Bと、その上面に圧着されるカバーテープ(トップテープ)3Cとでテープ3が形成されるが、前記テープ本体3Aはボトムテープと間隔子とで形成される。
【0011】
そして、部品装填装置10によるテープ本体3Aの収納溝3B内へダイDが挿入された後、部品検査機構7によりこのダイDが検査され、そしてテープ圧着機構8によりテープ本体3Aとカバーテープ3Cとが圧着され、前記巻取りリール5に巻き取られることとなる。
【0012】
次に、前記部品装填装置10について、説明する。先ず、Y軸駆動モータ11AによりY方向に移動可能なYテーブル11の上にはX軸駆動モータ12AによりX方向に移動可能なXテーブル12が設けられ、該Xテーブル12の上に枠体13が固定されている。そして、前記枠体13の水平板14の中央部にはインデックスユニット15が、また前後部には対向して認識カメラ16及び認識カメラ17が設けられている。
【0013】
また、前記水平板14の下面には図示しない駆動モータにより前記インデックスユニット15を介して間欠回転(90度間隔で)する回転盤20が設けられ、該回転盤20には複数個、例えば90度間隔で4個配設された各装着ヘッド21に吸着装填ノズル22が配設されている。
【0014】
尚、前記吸着装填ノズル22は図示しない上下軸駆動モータ18により装着ヘッド21が上下動可能に構成されると共に、θ軸駆動モータ19により垂直線回りに回転可能である。
【0015】
また、前記Xテーブル12の上にはY軸駆動モータ24AによりY方向に移動可能なYテーブル24が設けられ、更に該Yテーブル24の上にはX軸駆動モータ25AによりX方向に移動可能なXテーブル25が設けられている。そして、該Xテーブル25上は支持テーブル26を介して鉛直方向を軸として所定回転範囲でθ回転可能なダイ供給テーブル27が設けられ、該供給テーブル27上にはシート28に貼付されたウエハがダイシングされて個々のダイDに分割された状態で固定されており、このダイDは裏面より突き上げピン29により突き上げられながら、取出されるものである。
【0016】
30はθ軸駆動モータで、該θ軸駆動モータ30の駆動軸の周囲に形成された歯車31が前記ダイ供給テーブル27の下部周囲に形成された歯車32に噛み合い、該θ軸駆動モータ30の駆動による前記駆動軸の回転により両歯車31、32が回転してベアリング33を介して前記ダイ供給テーブル27を例えば90度、180度、270度回転させるものである。
【0017】
図1における認識カメラ17の下方は部品吸着(取出し)ステーションで、この図1の状態、即ち回転盤20の回転中にダイ供給テーブル27上の取出すべきダイD及び次に取出すべきダイDを認識カメラ17で撮像して認識処理装置34で当該ダイDの位置を認識し、移動してくる吸着装填ノズル22の直下方位置に位置するよう前記Yテーブル24及びXテーブル25を移動させ、この部品吸着ステーションでダイ供給テーブル27上のダイDを下降した前記吸着装填ノズル22が吸着して取出す構成である。
【0018】
次にインデックスユニットを介する回転盤20の90度回転に合わせて次の認識ステーションに搬送され、更にその次の部品挿入ステーションに搬送される。この認識ステーションに部品認識カメラ9が配置され、前記吸着装填ノズル22に吸着保持されているダイDが撮像され、吸着姿勢、外観の形状、バンプの大きさや位置等が認識処理装置34により認識される。この場合、外観の形状(欠け等)、バンプの大きさや位置が異常であれば、後述するように廃棄される。
【0019】
次にインデックスユニットを介する回転盤20の90度回転に合わせて次の部品挿入ステーションに搬送されるが、この搬送中において、認識カメラ16により搬送レール4上のテープ本体3Aの3個の収納溝3Bを撮像する。即ち、最左の収納溝3B内にダイDが挿入されたか否かの有無確認のためと、ひとつおいて最右の収納溝3B内には挿入されていない(空である)ことの確認及び当該最右の収納溝3Bの位置認識のために3個の収納溝3Bを同時に撮像する。
【0020】
従って、撮像した後に認識処理装置34により当該最右の収納溝3Bの位置を認識処理し、その結果に基づいて制御装置であるCPU35が前記Yテーブル11の駆動モータ11A、Xテーブル12の駆動モータ12A及び前記θ軸駆動モータ19を補正制御し、真中の収納溝3B内の適正位置に下降する吸着装填ノズル22によりダイDを挿入することとなる。即ち、この部品挿入ステーションでは、吸着装填ノズル22に吸着されたダイDを下方で待機している搬送レール4上のテープ本体3Aの収納溝3B内に、回転盤20のXY方向の補正移動及び吸着装填ノズル22のθ方向の補正移動により、適正な位置に挿入装填することができるものである。
【0021】
そして、この挿入装填後に、巻取りリール5の回転に合わせて順次テープ本体3Aが所定量搬送されて(巻取りリール5に巻取られて)いく間に、部品検査機構7が前記テープ本体3Aの収納溝3B内に挿入された状態のチップ部品に対して部品検査(例えば、電気特性検査等)を行い、テープ圧着機構8でダイDの検査が終了したテープ本体3Aとカバーテープ3Cとを圧着させて、テーピングを完了させるものである。
【0022】
前記部品検査機構7は、マーク認識カメラ7Aと検査部7Bとから構成され、マーク認識カメラ7Aは前記収納溝3B内に挿入された状態のダイDを照明装置で照明した状態で撮像するマーク認識カメラで、当該収納溝3B内のダイDに付された機種番号等のマークを認識し、検査部7Bは下面にプローブ針を備え、平面方向に移動可能であると共に上下動機構(図示せず)により上下動可能で、下降することにより前記収納溝3B内に挿入されたダイDにプローブ針を接触させて、例えば電気特性などを検査する。
【0023】
尚、最左の収納溝3B内にダイDが挿入されたか否かの有無確認のため、前記認識カメラ16の撮像に基づく認識処理装置34の認識処理の結果、挿入されていないと判断された場合には、当該テーピング装置を停止するように前記CPU35が制御する。
【0024】
また、最右の収納溝3B内には既に挿入されていると判断された場合にも、当該テーピング装置を停止するように前記CPU35が制御する。
【0025】
次に、図3に基づき、テーピング装置の制御ブロック図について説明する。35はテーピング装置のチップ部品の取出し及び装填に係る動作を統括制御する制御装置としてのCPU、36は記憶装置としてのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、37はROM(リ−ド・オンリー・メモリ)である。そして、CPU35は前記RAM36に記憶されたデータに基づき、前記ROM37に格納されたプログラムに従い、前記テーピング装置のチップ部品の取出し及び装填に係る動作についてインターフェース38及び駆動回路39を介して各駆動源を統括制御する。尚、ROM37の代わりにハードディスクを用い、このハードディスクからRAM36に読み込まれたプログラムに従い、CPU35が各駆動源を統括制御するようにしてもよい。
【0026】
40は操作部で、数字をキーインするテンキー41、カーソルキー42、モードの設定等をするSETキー43、電子部品装着装置を教示モードにするための教示キー44、同装置を自動運転モードにするための自動キー45、同装置を手動運転モードにするための手動キー46、始動キー47、作動キー48及び停止キー49とを備えている。
【0027】
また、前記各認識カメラ16、17により撮像された画像を認識処理装置34が取り込むが、50はその取り込まれた画像を表示するCRTで、51は教示の際の編集画面を表示するCRTで、52はマウスである。
【0028】
ここで、以上の構成により、ダイ供給テーブル27上のダイをテンプレートとして登録する教示動作について説明する。先ず、作業者が教示キー44を押圧すると、CPU35がY軸駆動モータ24A及びX軸駆動モータ25Aを制御してYテーブル24及びXテーブル25を移動させ、認識カメラ17の下方にダイ供給テーブル27に固定されたシート28上のダイDを位置させて、この認識カメラ17が撮像し、認識処理装置34が前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込み、この認識処理装置34に取り込まれた画像がCRT50に表示される(図4参照)。
【0029】
また、教示キー44を押圧すると、CPU35はCRT51に教示編集画面を表示させる(図5参照)。この編集画面において、作業者は「回転」と表示された部分の上方にある編集ボックスに前記CRT50に表示された画像を回転させたい基準角度をテンキー41を用いて入力すると、前記RAM36にこの基準角度が格納される。そして、作業者は、前記CRT50に表示された画像を見ながら、マウス52を用いて「回転」と表示された部分をクリックすると、そのクリック毎に前記基準角度ずつ画像が回転するようにCPU35が制御する。
【0030】
従って、図4に示すように、ダイDは画面において右上がりにわずか傾いていたが、作業者は、前記CRT50に表示された画像を見ながら、マウス52を用いて「回転」と表示された部分をクリックすると、CPU35は表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させ、傾きを無くすことができる。このとき、Staticと表示されている部分に現在の回転角度が表示される。
【0031】
そして、カメラセンターCとの前記傾きを無くした状態(図6参照)で、作業者が操作部40を操作し、図6に破線にて示した登録テンプレート用ウインドウW1のサイズ及び位置を登録しようとするダイD1と一致させ、SETキー43を操作すると、前記CPU35は回転後のダイDの画像を基準の画像データであるテンプレートとして前記RAM36に格納させる。以上により、ダイ供給テーブル27上のダイをテンプレートとして登録する教示動作が終了する。
【0032】
以上の構成により、以下ダイDの取出し動作について説明する。先ず、部品吸着(取出し)ステーションへの回転盤20の移動中にダイ供給テーブル27上の取出すべきダイDを認識カメラ17で撮像して認識処理装置34により当該ダイDの位置を認識する。このとき、前記認識カメラ17により撮像された取出すべきダイDの画像とRAM36に格納されて登録されているテンプレートとを比較して当該ダイDの位置を認識処理装置34が認識処理する。そして、この認識結果に基づき、移動してくる吸着装填ノズル22の直下方位置に位置するよう前記Yテーブル24及びXテーブル25を移動させ、この部品吸着ステーションでチップ部品供給テーブル27上のダイDを前記吸着装填ノズル22が下降して吸着して取出す。
【0033】
次に、回転盤20の90度回転により次の認識ステーションに搬送され、認識カメラ9が吸着装填ノズル22に吸着保持されているダイDを撮像し、吸着姿勢、外観の形状、バンプの大きさや位置等が認識処理装置34により認識される。この場合、外観の形状(欠け等)、バンプの大きさや位置が異常であれば、回収用のトレイ(図示せず)に廃棄される。このとき、前記認識カメラ9により撮像された取出すべきダイDの画像とRAM36に格納されて登録されているテンプレートとを比較して当該ダイDの位置を認識処理装置34が認識処理する。
【0034】
そして、更なる回転盤20の90度回転による搬送中において、認識カメラ16により搬送レール4上のテープ本体3Aの3個の収納溝3Bを撮像する。即ち、最左の収納溝3B内にチップ部品30が挿入されたか否かの有無確認のためと、ひとつおいて最右の収納溝3B内には挿入されていない(空である)ことの確認及び当該最右の収納溝3Bの位置認識のために3個の収納溝3Bを同時に撮像する。
【0035】
従って、撮像した後に認識処理装置34により当該最右の収納溝3Bの位置を認識処理し、その結果に基づいて図示しない制御装置が前記Yテーブル11のY軸駆動モータ11A、Xテーブル12のX軸駆動モータ12A及び前記θ軸駆動モータ19を補正制御し、真中の収納溝3B内の適正位置に下降する吸着装填ノズル22によりチップ部品30を挿入することとなる。即ち、この部品挿入ステーションでは、吸着装填ノズル22に吸着されたダイDを下方で待機している搬送レール4上のテープ本体3Aの収納溝3B内に、部品認識カメラ9及び認識カメラ16の撮像結果に基づき認識処理され、回転盤20のXY方向の補正移動及び吸着装填ノズル22のθ方向の補正移動により、適正な位置に挿入装填することができるものである。
【0036】
そして、この挿入装填後に、図示しない回転駆動系による当該巻取りリール5の回転に合わせて順次テープ本体3Aが所定量搬送されて(巻取りリール5に巻取られて)いく間に、収納溝3B内に挿入された状態のダイDに対して部品検査機構7により部品検査が行なわれる。
【0037】
即ち、前記収納溝3B内に挿入された状態のダイDを照明装置で照明した状態でマーク認識カメラ7Aで撮像し、当該チップ部品30に付された機種番号等のマークを認識する。また、プローブ針を備えた検査部7Bが平面方向及び上下方向に移動して、前記収納溝3B内に挿入されたダイDにプローブ針を接触させて、例えば電気特性などを検査する。
【0038】
そして、このようにして次々にダイDは挿入され、検査終了後にテープ圧着機構8によりテープ本体3Aとカバーテープ3Cとを圧着させて、テーピングを完了させ、テープ3は巻取りリール5に順次巻き取られていく。
【0039】
次に、ダイ供給テーブル27上のダイをテンプレートとして登録する教示動作についての他の実施形態について説明する。
【0040】
先ず、作業者が教示キー44を押圧すると、CPU35がY軸駆動モータ24A及びX軸駆動モータ25Aを制御してYテーブル24及びXテーブル25を移動させ、認識カメラ17の下方にダイ供給テーブル27に固定されたシート28上のダイDを位置させて、この認識カメラ17が撮像し、認識処理装置34が前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込み、この認識処理装置34に取り込まれた画像が図7に示したようにCRT50に表示される。この状態で、作業者は画像の表示を確認しながら、図7に破線にて示した仮登録テンプレート用ウインドウW2のサイズ及び位置を登録しようとするダイDとほぼ一致させ、SETキー43を操作すると、ダイDの画像を仮のテンプレートとしてRAM36に格納させる。そして、認識処理装置34によりRAM36に格納された仮のテンプレートに基づいて、例えば図7に一点鎖線にて示した傾き検出用のウインドウW3の範囲で、仮のテンプレートと一致する画像を検索し、一致した画像の例えば中心座標(図7にXにて示す)の並びに基づいてカメラセンターCに対してどの位傾いているかが認識される。
【0041】
そして、CPU35は前記認識処理装置34による認識結果に基づき、表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させ、傾きを無くすことができ、このカメラセンターCとの前記傾きを無くした状態の画像、即ち図6に示した画像に切換わり、作業者が上記手動による登録時と同様に操作部40を操作し、SETキー43を操作すると、前記CPU35は回転後の画像をテンプレートとして前記RAM36に格納させる。以上により、ダイ供給テーブル27上のダイをテンプレートとして登録する教示動作が終了する。
【0042】
尚、本発明はテーピング装置に適用したが、ダイボンダ等におけるダイのテンプレート登録にも適用できるものである。
【0043】
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ウエハテーブル上のダイをテンプレートとして登録する際に、そのウエハがウエハテーブルに傾いて取付けられている場合であっても、認識処理装置に取り込まれた画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させ、ウエハテーブルを回転させることなく登録が行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーピング装置の平面図である。
【図2】テーピング装置の左側面図である。
【図3】テーピング装置の制御ブロック図。
【図4】認識処理装置に取り込まれた画像の表示画面を示す図である。
【図5】教示編集画面を示す図である。
【図6】カメラセンターとの傾きが無くなった状態の表示画面を示す。
【図7】他の実施形態の認識処理装置に取り込まれた画像の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1 テーピング装置本体
3 収納テープ
3A テープ本体
3B 収納溝
3C カバーテープ
10 部品装填装置
20 回転盤
21 装着ヘッド
22 吸着装填ノズル
34 認識処理装置
35 CPU
36 RAM
43 SETキー
44 教示キー
50 CRT
51 CRT
C カメラセンター
D ダイ
Claims (4)
- 部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ装置において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込む認識処理装置と、該認識処理装置に取り込まれた画像を表示する表示装置と、該表示装置に表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように作業者が指示するための指示装置と、該指示装置による指示に基づき前記表示装置に表示された画像を回転させるように制御する制御装置と、該制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして格納する記憶装置とを設けたことを特徴とするダイピックアップ装置。
- 部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ装置において、前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像した画像を取り込む認識処理装置と、該認識処理装置に取り込まれた画像に基づきダイの傾きを検出し、取り込まれた画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように制御する制御装置と、該制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして格納する記憶装置とを設けたことを特徴とするダイピックアップ装置。
- 部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ方法において、
前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像し、
この部品認識カメラにより撮像された画像を認識処理装置により取り込み、
この認識処理装置に取り込まれた画像を表示装置に表示し、
この表示装置に表示された画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように作業者が指示装置により指示し、
この指示装置による指示に基づき前記表示装置に表示された画像を制御装置により回転させるように制御し、
この制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして記憶装置に格納することを特徴とするダイピックアップ方法。 - 部品認識カメラにより撮像されたピックアップされるべきダイの画像と登録されているテンプレートとを比較してウエハテーブル上のダイの位置を認識するダイピックアップ方法において、
前記ウエハテーブル上のダイを前記部品認識カメラにより撮像し、
この部品認識カメラにより撮像された画像を認識処理装置により取り込み、
この認識処理装置に取り込まれた画像に基づきダイの傾きを検出し、取り込まれた画像を傾いている角度分だけ反対方向に回転させるように制御装置が制御し、
この制御装置により回転させた画像を前記テンプレートとして記憶装置に格納することを特徴とするダイピックアップ方法。
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