JP4271697B2 - 光学素子、光半導体装置及びそれらを用いた光学式情報処理装置 - Google Patents

光学素子、光半導体装置及びそれらを用いた光学式情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクなどの情報記録媒体に、情報の記録、再生、消去などの処理を行う光学式情報処理装置に関する。特にその光学式ヘッド装置に使用される、再生信号及び各種サーボ信号の検出機能を有する光半導体装置、及びそれに用いる光学素子に関する。
光学式情報処理装置に使用される、再生信号及び各種サーボ信号の検出機能を有する従来の光半導体装置の構成及び動作原理について図10を参照して説明する。光源である半導体レーザ素子101からの出射光束は、3ビーム生成用回折格子素子102により、図中Y方向に回折を受け、その0次光がメインビームとして、±1次光がサブビームとして分岐される。それらの3つの分岐光は、対物レンズ105により情報記録媒体106上に集光され、情報記録媒体106により反射されてホログラム素子103に入射する。(例えば特許文献1参照)
ホログラム素子103は、曲線状の格子列から形成された回折格子である。情報記録媒体106からの反射光束は、ホログラム素子103により分岐され、その際、+1次回折光107Aは集光作用を受け、−1次回折光107Bは発散作用を受けて、受光素子104A、104Bへと導かれる。受光素子104Aに入射する+1次回折光107Aの焦点は受光面の手前に、受光素子104Bに入射する−1次回折光107Bの焦点は受光面よりも奥側に配される。
受光素子104A、104Bへ導かれた反射光束のうち、メインビームから再生信号及びフォーカス誤差信号が検出され、サブビームからトラッキング誤差信号が検出される。フォーカスサーボは、ホログラム素子103で分岐された+1次回折光107Aと−1次回折光107Bの受光素子上でのスポットサイズがほぼ同一になるように実施される。トラッキングサーボは、サブビームの光量が同一になるように実施される。これらのサーボにより対物レンズの位置制御が行われて、光学式情報処理装置としての適切な動作が得られる。
特開平4−232621号公報
上記従来の光半導体装置においては、再生信号とフォーカス誤差信号を同一の受光素子104A、104Bを用いて検出している。しかし、受光素子104A、104Bは、ホログラム素子103で集光もしくは発散作用を受けた±1次回折光をそれぞれデフォーカスした状態で受光する必要があるため、その受光面積は30000μm2程度と大きなものが必要であった。受光素子の受光面積が大きいと、その受光素子に付随する静電容量も大きくなり、高速応答性が著しく阻害される。特に、CD−ROMやDVD−ROM等の数十倍速の高速再生を行う上で大きな課題となっていた。また、再生信号検出用受光素子の受光面積が大きいと、入射する迷光成分(外来光、不要な反射)が大きくなり、再生信号の信号雑音比(以後、S/N比と称する)を低下させてしまうという課題もあった。
本発明は上記従来の課題を解決し、情報記録媒体の高倍速再生が可能であるとともに、S/N比の良好な再生信号が得られる光半導体装置、及びそれを用いた光学式情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の光半導体装置は、レーザ素子と、前記レーザ素子からの出射光束をメインビームと2本のサブビームとに分岐する出射光束分岐部と、情報記録媒体からの反射光束を互いに異なる集光状態の光束に分岐する反射光束分岐部と、前記反射光束分岐部により分岐された反射光束をデフォーカス状態で受光するサーボ信号検出用受光素子と、前記サーボ信号検出用受光素子とは別に設けられた信号検出用受光素子と、を備え、前記出射光束分岐部は、前記メインビームを発生させる第1の回折格子の領域と、前記サブビームを発生させる第2の回折格子の領域及び第3の回折格子の領域とを含み、前記メインビームと、前記メインビームの反射光束のうち、前記反射光束分岐部による0次回折光束とは、前記出射光束分岐部から前記反射光束分岐部までの光路が同じであり、当該0次回折光束が、前記第1の回折格子によって回折されて前記信号検出用受光素子により受光される。
本発明の光学式情報処理装置は、レーザ素子と、前記レーザ素子からの出射光束をメインビームと2本のサブビームとに分岐する出射光束分岐部と、前記出射光束分岐部により分岐された光束を情報記録媒体に導く光学系と、前記情報記録媒体からの反射光束を、互いに異なる集光状態の光束に分岐する反射光束分岐部と、前記反射光束分岐部により分岐された反射光束をデフォーカス状態で受光するサーボ信号検出用受光素子と、前記サーボ信号検出用受光素子とは別に設けられた信号検出用受光素子と、を備え、前記出射光束分岐部は、前記メインビームを発生させる第1の回折格子の領域と、前記サブビームを発生させる第2の回折格子の領域及び第3の回折格子の領域とを含み、前記メインビームと、前記メインビームの反射光束のうち、前記反射光束分岐部による0次回折光束とは、前記出射光束分岐部から前記反射光束分岐部までの光路が同じであり、当該0次回折光束が、前記第1の回折格子によって回折されて前記信号検出用受光素子により受光される。
本発明の構成によれば、第1の回折格子による情報記録媒体からの反射光束の回折光を、再生信号検出用の受光素子上でほぼ集光するように構成することができるため、再生信号検出用の受光素子の受光面積を縮小することができる。それに伴い、受光素子の付随静電容量が大幅に低減されるので、再生信号の高速応答が可能となる。さらに、再生信号検出用受光素子の面積縮小により、入射する迷光成分も低減でき、S/N比の良好な再生信号を得ることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の光半導体装置1(原理的な断面構成)及びそれを用いた光学式情報処理装置2の構成の概要を示す。光学式情報処理装置2は、光半導体装置1と、光半導体装置1から出射される光束を情報記録媒体3(例えば、光ディスク、光磁気ディスク等)に集光する対物レンズ4と、それらの動作を制御する機構(図示してないが、サーボ機構や信号処理回路等)とを含む。
光半導体装置1は、半導体素子11と、それを搭載するパッケージ21と、パッケージ21上に載置した光学素子31とを含む。光半導体装置1は、パッケージ21と光学素子31とにより半導体素子11を封止し、一体化することで集積化されている。この封止の気密性を高めると、半導体素子11の信頼性を高めることができる。
半導体素子11は、シリコン基板上に熱拡散等で設けた複数の受光部43、45、47を有する受光素子41と、同シリコン基板に形成された半導体レーザ素子51とを含む。半導体レーザ素子51は、シリコン基板に傾斜斜面を有する凹部(図示せず)をウエットエッチにより形成し、その凹部底面に載置した化合物からなり、波長約300〜800nmである。光束は、半導体レーザ素子51よりY方向に出射され、前記傾斜面で反射されてZ方向に立ち上げられる。なお、半導体レーザ素子51を面発光型にすれば、このような傾斜面を用いなくても良い。
このように半導体レーザ素子51及び受光素子41を1つのシリコン基板上に集積すれば、光半導体装置として小型化できる。さらに、前記シリコン基板の形成時に、半導体レーザ素子51及び受光素子41の相対的な位置関係を半導体プロセスで決定できる構成(例えば、受光部の形成と凹部の形成をマスク合わせして行う)であれば、それらの素子を独立で組立、位置調整及び固定する方法と比較すると、工程が減少し、組立の時間短縮及びコストの削減が可能となる。また、受光部と、それらから得られる電気信号を電流電圧変換するため、もしくは演算するための集積回路とを一括して、同一のシリコン基板に形成してもよい。これにより、一層の小型化が可能となる。なお、光源としては、半導体レーザ素子に限らず、他の種類のレーザ(例えば、SHGを用いたもの)を用いても良い。
光学素子31は、用いられる波長に対してほぼ透明なガラスや樹脂等を基体とし、その一方の面の側に、半導体レーザ素子51からの出射光束を分岐する出射光束分岐部61が設けられ、他方の面の側に、情報記録媒体3からの反射光束を分岐する反射光束分岐部71が設けられている。出射光束分岐部61には、後述のように、情報記録媒体3からの反射光束のうち、反射光束分岐部71を通過した光束を分岐するための回折格子が設けられている。出射光束分岐部61と反射光束分岐部71は、各々別体の第1の光学素子及び第2の光学素子として設置しても良い。また、出射光束分岐部61は、半導体レーザ51からの出射光束を分岐させる機能を持たない単に通過させる構成としても良い。
半導体レーザ素子51からの出射光束は、出射光束分岐部61及び反射光束分岐部71を介して、対物レンズ4により情報記録媒体3上に集光される。情報記録媒体3からの反射光束は、反射光束分岐部71にてX方向に回折分岐され、その±1次回折光束83、85は受光素子41の受光部43、45へと導かれる。また、0次回折光(透過光)は再び出射光束分岐部61に入射し、出射光束分岐部61に設けられた第1の回折格子により回折され、受光部47へと導かれる。
出射光束分岐部61は、図2に示すように、第1の回折格子63、第2の回折格子65、および第3の回折格子67の領域を含み、3ビーム生成用回折格子素子を構成している。図中に複数の線束でそれぞれの回折格子のパターン形状を示す。また、対物レンズ4に取り込まれる各ビームの出射光束分岐部61上での有効領域が、メインビーム81(rはその半径)、サブビーム82、84として示されている。
半導体レーザ素子51からの出射光束は、出射光束分岐部61により、図中のY方向に回折を受け、第1の回折格子63の0次回折光がメインビーム81として、また、第2、第3の回折格子65、67の±1次回折光がサブビーム82、84として分岐され、集光手段である対物レンズ4に取り込まれる。
半導体レーザ素子51の発光点と情報記録媒体3上に入射したメインビームスポットを結ぶ光軸上において、半導体レーザ素子51の発光点から出射光束分岐部61までの空気換算距離をdとする。空気換算距離とは、媒質内を伝わる光の進む距離を、その媒質の屈折率で除算した値のことを言う。また、対物レンズ4の開口数をNAとする。さらに、出射光束分岐部61上における前記光軸と出射光束分岐部61との交点から測ったX方向における距離をrとするとき、第1の回折格子63の領域は、少なくとも
r≦dtan(sin-1(NA)) (1)
を満たす領域を含むように形成されている。
反射光束分岐部71は、曲線状の格子列から形成された回折格子よりなるホログラム素子により構成されている。情報記録媒体3からの3ビームの反射光束は、メインビーム81及びサブビーム82、84のいずれについても、+1次回折光束83は集光作用を受け、−1次回折光束85は発散作用を受けながら分岐され、それぞれ、受光素子41の受光部43、45へと導かれる。一方、反射光束のメインビーム81の、反射光束分岐部71による0次回折光束87は、再び出射光束分岐部61に入射する。この光束は、出射光束分岐部61の第1の回折格子63によりX方向に回折される。第1の回折格子63での+1次回折光束88が、受光素子41に設けた再生信号検出用受光部47上でほぼ集光した状態になるように、第1の回折格子63等が構成されている。それにより、再生信号検出用受光部47の受光部面積を小さくでき、高速で再生信号を検出できる。実施例では、再生信号検出用受光部47の受光面積を、400〜2500μm2程度にすることが可能であった。
図3は、出射光束分岐部61における第1の回折格子63の部分拡大断面図である。第1の回折格子63の個々の回折格子の中に、さらに階段型の格子63Aが形成されている。この構成によれば、再生信号検出用受光部47に入射する+1次回折光束88の回折効率を、−1次回折光束89の回折効率よりも優先的に大きくすることができる。そのため再生信号検出用受光部47に入射する信号光量が上昇し、S/N比の良好な再生信号を得ることが可能となる。この階段型の格子63Aは、例えばフォトリソグラフィーとエッチングの繰り返しにより形成可能である。
図4は、第1の回折格子63の他の形態を示す部分拡大断面図である。第1の回折格子63における個々の回折格子として、三角形の格子63Bが設けられている。この三角形の格子63Bは、例えば段階的な強度変化が可能なEB(エレクトロンビーム)を用いて直接形成することも可能であるし、一度、感光性材料上に露光・現像し、その感光性材料を鋳型として用いて形成することも可能である。この形態においても、再生信号検出用受光部47に入射する+1次回折光束88の回折効率を、−1次回折光束89の回折効率よりも優先的に大きくすることができ、S/N比の良好な再生信号を得ることが可能となる。
第1の回折格子63がほぼ矩形の回折格子でも良いことは述べるまでもない。
図5は、受光素子41の受光部43、45及び再生信号検出用受光部47の部分拡大平面図である。受光部43は、X方向に伸びた主に3つの受光部433、435、437を含む。受光部433は、Y方向に3つの部分433a、433b、433cに分割されている。受光部45も受光部43と同様に、受光部453、455、457を含む。受光部453は、Y方向に3つの部分453a、453b、453cに分割されている。受光部43、45に導かれた反射光束のうち、メインビーム81からフォーカス誤差信号が検出され、また、サブビーム82、84からトラッキング誤差信号が検出される。それぞれの受光部でのスポットが図5に模式的に示されている。
ここで、受光部433a,433b,433c,435,437,453a,453b,453c,455,457で検出される信号量を各々、S(433a),S(433b),S(433c),S(435),S(437),S(453a),S(453b),S(453c),S(455),S(457)とする。
フォーカスサーボは、メインビームの受光部上でのスポットサイズがほぼ同一になる状態、すなわち
{S(433a)+S(433c)+S(453b)}
−{S(433b)+S(453a)+S(453c)}=0
である状態となるように実施される。トラッキングサーボは、サブビームの光量が同一になる状態、すなわち、
{S(435)+S(455)}
−{S(437)+S(457)}=0
である状態となるように実施される。
上述のように、反射光束分岐部71の0次回折光束87は出射光束分岐部61における第1の回折格子63に入射し、それによる+1次回折光束88が再生信号検出用受光部47にほぼ集光した状態で入射する。再生信号検出用受光部47面上での+1次回折光束88のスポットを模式的に図5に示す。+1次回折光束88がほぼ集光した状態で入射するため、再生信号検出用受光部47は、他のサーボ用の受光部433、435、437等よりも受光面積を縮小できる。再生信号検出用受光部47の受光面積低減により、受光素子に付随する静電容量を大幅に低減でき、再生信号の高速応答が可能となる。また、再生信号検出用受光部47に入射する迷光成分も低減できるため、S/N比の良好な再生信号を得ることができる。
(第2実施形態)
図6に、第2実施形態における出射光束分岐部62の平面図を示す。本実施の形態は、第1実施形態における出射光束分岐部61の他の形態の例である。
反射光束分岐部62は、第1の回折格子68を曲線状の格子列にしたことが特徴である。他の構成は、出射光束分岐部61と同様であり、同一の要素には同じ符号を用いて説明する。前記曲線状の格子列の構成によれば、第1の回折格子68により回折された光束に対して、集光もしくは発散作用を与えることができる。従って、格子列の曲率を変化させることにより、情報記録媒体3からの反射光束の集光する位置を自由に変化させることが可能となる。これにより、受光素子面と出射光束分岐部62の距離に関わらず、情報記録媒体3からの反射光束を再生信号検出用受光部47上で、ほぼ集光した状態に導くことが可能となる。
言うまでもなく、第1の回折格子68における個々の格子内に、第1実施形態と同様の階段状等の格子を設ければ、第1実施形態と同じ効果が得られる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態における出射光束分岐部61が更に他の構成を有する例である。図7に、本実施の形態における出射光束分岐部62Aの平面図を示す。図8には、受光素子の部分拡大平面図を示す。第1の回折格子69、及び信号検出用受光部48a、48b、48c、48d以外の要素は、第1実施形態と同じ構成を有するので、同一の要素には同じ符号を用いた。
本実施形態における出射光束分岐部62Aにおいては、第1の回折格子69が、格子列方向の異なる複数の回折格子領域で形成されている。図7に示す第1の回折格子69では、格子列方向の異なる4つの回折格子領域69a、69b、69c、69dが、情報記録媒体3からの反射光束のスポットを等分割するように配置されている。
回折格子領域69a、69b、69c、69dで回折された各々の光束を受光するため、図8に示すように、複数の信号検出用受光部48a、48b、48c、48dが設けられている。回折格子領域69a、69b、69c、69dで回折された光は各々、信号検出用受光部48a、48b、48c、48d上に、ほぼ集光するように構成されている。
この構成によれば、メインビーム81の情報記録媒体3からの反射光束は、第1の回折格子69を構成する複数の回折格子領域69a、69b、69c、69dにより回折され、信号検出用受光部48a、48b、48c、48dにそれぞれ入射される。このように、それぞれのスポットに対応した複数の信号検出用受光部48a、48b、48c、48dにより検出された信号を用いることにより、プッシュプル信号や位相差信号を得ることが可能となる。そのため、トラッキング誤差信号を、使用する情報記録媒体3の方式に対応させて、3ビーム法、プッシュプル法、位相差法の中から最適な方法を選択して使用することが可能となる。
また、図9に示した受光素子の部分拡大平面図のように、信号検出用受光部48a、48b、48c、48dを、それぞれ発光点から等距離になるように配置しても良い。この構成によれば、第1の回折格子69を構成する複数の回折格子領域69a、69b、69c、69dのすべての領域で、格子周期を等しく構成できる。従って、第1の回折格子をエッチィング等で形成するとき、格子の深さバラツキなどの作製時のバラツキが発生しにくくなり、安定した特性を持って作製することが可能となる。
なお、図1の光学式情報処理装置において、光半導体装置1に対物レンズ4を固定配置し、それらを一体駆動する構成としても良い。それにより、例えば、信号量の減少など、対物レンズを独立して駆動した時に発生する光学特性の劣化が生じないため、良好な再生信号及びフォーカス/トラッキングエラー信号を得る事ができる。
本発明における光半導体装置は、広義に定義される。例えば、光半導体装置1と、対物レンズ4や一部の制御機構をモジュール化した、いわゆる光ピックアップ装置も、本発明の光半導体装置に含まれる。一方、半導体素子11を単体として扱う場合は、半導体レーザ装置あるいは受光装置と呼ばれるが、これも本発明における広義の光半導体装置に含まれる。
また、上記の実施の形態においては、再生信号検出用受光部の面積縮小を図った例が示されたが、他の理由により、高速処理が必要な受光部にも本発明を適用することができる。
本発明の光半導体装置は、高倍速再生が可能で、しかもS/N比の良好な再生信号を得ることが可能であって、光ディスクなどの情報記録媒体に、情報の記録、再生、消去などの処理を行うための光学式ヘッド装置として有用である。
本発明の第1実施形態の光半導体装置及びそれを用いた光学式情報処理装置の概要を示す断面図である。 図1の光半導体装置における出射光束分岐部の平面図である。 図2の出射光束分岐部における第1の回折格子の部分拡大断面図である。 第1の回折格子の他の形態を示す部分拡大断面図である。 図1の光半導体装置における受光素子に含まれる受光部の配置を示す部分拡大平面図である。 本発明の第2実施形態の光半導体装置における出射光束分岐部の平面図である。 本発明の第3実施形態の光半導体装置における出射光束分岐部の平面図である。 本発明の第3実施形態の光半導体装置における受光素子に含まれる受光部の配置を示す部分拡大平面図である。 本発明の第3実施形態の光半導体装置における受光素子の他の形態を示す部分拡大平面図である。 従来の光半導体装置及びそれを用いた光学式情報処理装置を示す断面図である。
符号の説明
1 光半導体装置
2 光学式情報処理装置
3 情報記録媒体
4 対物レンズ
11 半導体素子
21 パッケージ
31 光学素子
41 受光素子
43、45、47 受光部
47 再生信号検出用受光部
48a、48b、48c、48d 信号検出用受光部
51 レーザ素子
61 出射光束分岐部
62 反射光束分岐部
62A 出射光束分岐部
63 第1の回折格子
63B 三角形の格子
65 第2の回折格子
67 第3の回折格子
68、69 第1の回折格子
69a、69b、69c、69d 回折格子領域
71 反射光束分岐部
81 メインビーム
82、84 サブビーム
83 +1次回折光束
85 −1次回折光束
87 0次回折光束
88 +1次回折光束
89 −1次回折光束
433、435、437 受光部
453、455、457 受光部

Claims (17)

  1. レーザ素子と、前記レーザ素子からの出射光束をメインビームと2本のサブビームとに分岐する出射光束分岐部と、情報記録媒体からの反射光束を互いに異なる集光状態の光束に分岐する反射光束分岐部と、前記反射光束分岐部により分岐された反射光束をデフォーカス状態で受光するサーボ信号検出用受光素子と、前記サーボ信号検出用受光素子とは別に設けられた信号検出用受光素子と、を備え、
    前記出射光束分岐部は、前記メインビームを発生させる第1の回折格子の領域と、前記サブビームを発生させる第2の回折格子の領域及び第3の回折格子の領域とを含み、
    前記メインビームと、前記メインビームの反射光束のうち、前記反射光束分岐部による0次回折光束とは、前記出射光束分岐部から前記反射光束分岐部までの光路が同じであり、
    当該0次回折光束が、前記第1の回折格子によって回折されて前記信号検出用受光素子により受光される光半導体装置。
  2. 前記出射光束分岐部は、透光性を有する光学素子の一方の面に設けられている請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記第1の回折格子により回折された前記情報記録媒体からの反射光束が、前記信号検出用受光素子面上でほぼ集光するように構成された請求項1記載の光半導体装置。
  4. 前記第1の回折格子により回折された2つの同次数の回折光束の回折効率が互いに異なり、回折効率の高い回折光束が前記信号検出用受光素子に受光される請求項1に記載の光半導体装置。
  5. 前記第1の回折格子の格子断面形状が、階段型、もしくは三角形等の傾斜型である請求項4に記載の光半導体装置。
  6. 前記第1の回折格子が、曲線状の格子列からなる請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体装置。
  7. 前記第1の回折格子が、回折効率の等しい複数の回折格子領域から構成された請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体装置。
  8. 前記第1の回折格子が、格子列方向の異なる少なくとも2つの回折格子領域から構成された請求項1または2に記載の光半導体装置。
  9. 前記第1の回折格子が、格子周期の等しい回折格子領域から構成された請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体装置。
  10. 前記第1の回折格子が、反射光束のスポットを等分割する複数の回折格子領域から構成された請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体装置。
  11. 前記レーザ素子の発光点と集光レンズを介して前記情報記録媒体上に形成されるメインスポットとを結ぶ光軸上に前記出射光束分岐部が配置され、前記レーザ素子の発光点と前記出射光束分岐部までの空気換算距離をd、前記集光レンズの開口数をNA、前記出射光束分岐部における前記光軸と前記出射光束分岐部との交点からの距離をrとしたとき、少なくとも
    r≦dtan(sin-1(NA))
    を満たす領域内に入射した前記情報記録媒体からの反射光束が、前記信号検出用の受光素子上でほぼ集光するように分岐される請求項1に記載の光半導体装置。
  12. レーザ素子と、前記レーザ素子からの出射光束をメインビームと2本のサブビームとに分岐する出射光束分岐部と、前記出射光束分岐部により分岐された光束を情報記録媒体に導く光学系と、前記情報記録媒体からの反射光束を、互いに異なる集光状態の光束に分岐する反射光束分岐部と、前記反射光束分岐部により分岐された反射光束をデフォーカス状態で受光するサーボ信号検出用受光素子と、前記サーボ信号検出用受光素子とは別に設けられた信号検出用受光素子と、を備え、
    前記出射光束分岐部は、前記メインビームを発生させる第1の回折格子の領域と、前記サブビームを発生させる第2の回折格子の領域及び第3の回折格子の領域とを含み、
    前記メインビームと、前記メインビームの反射光束のうち、前記反射光束分岐部による0次回折光束とは、前記出射光束分岐部から前記反射光束分岐部までの光路が同じであり、
    当該0次回折光束が、前記第1の回折格子によって回折されて前記信号検出用受光素子により受光される光学式情報処理装置。
  13. 前記信号検出用受光素子の受光部面積が、前記サーボ信号検出用受光素子の受光部面積よりも小さい請求項12に記載の光学式情報処理装置。
  14. 光軸に対して略対称に配置された一対のサーボ信号検出用受光素子と、前記サーボ信号検出用受光素子よりも前記光軸からの距離が短い位置に配置され、前記サーボ信号検出用受光素子よりも受光面積の小さい信号検出用受光素子とが集積化された請求項1に記載の光半導体装置。
  15. 前記信号検出用受光素子が、前記サーボ信号検出用受光素子の一方に近接して配置された請求項14に記載の光半導体装置。
  16. 前記信号検出用受光素子が、発光点とほぼ同一の面内に設けられた請求項14に記載の光半導体装置。
  17. 前記信号検出用受光素子が、ほぼ同等面積の複数の受光部に分割された請求項14に記載の光半導体装置。
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