JP4271123B2 - 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法 - Google Patents

防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4271123B2
JP4271123B2 JP2004305855A JP2004305855A JP4271123B2 JP 4271123 B2 JP4271123 B2 JP 4271123B2 JP 2004305855 A JP2004305855 A JP 2004305855A JP 2004305855 A JP2004305855 A JP 2004305855A JP 4271123 B2 JP4271123 B2 JP 4271123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
soundproof
plate
sound
joist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004305855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006118177A (ja
Inventor
博文 柿本
治 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority to JP2004305855A priority Critical patent/JP4271123B2/ja
Publication of JP2006118177A publication Critical patent/JP2006118177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271123B2 publication Critical patent/JP4271123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

本発明は、防音床構造、防音床材及び防音床構造の施工方法に関する。特に詳しくは、本発明は、RC造等の建物の様に、梁、柱、床、壁等の様な建築構造部材の相互間が高い固定度で固定された建物の居住区のうち、その床構造に関するもので、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も共に大きく低減する事が出来る防音床構造、防音床材及びそれらについての施工方法に関する。
従来から、RC造等の高固定度の建物構造は、マンションや事務所ビル等の高層建築として多用されている。この様な高固定度建物の床は、床スラブに、直接床仕上材を貼る直貼り床と、ゴム脚付支持脚で高さ調整し、床板にパーチクルボードを用い、フローリング材を貼る二重床といった2種類の方式の床が主流である。床スラブは200mm厚が主流である。
直貼り床は、防音対策をした防音フロアからなり、軽量床衝撃音(以下、単に「軽量音」と称する。)を低減出来るが、重量床衝撃音(以下、単に「重量音」と称する。)の低減効果はないので、床スラブ厚に起因する重量音性能となる。
二重床は、ゴム脚で振動低減出来るので、衝撃力の小さな軽量音に対しては、防音対策のないフローリングでも満足出来るレベルであり、重量音は1ランクの改善が出来る。ところが、二重床の場合は、床スラブ面より高い位置に床が設けられる為、載荷による床の沈み込みを回避する目的で、床外周の壁際に際根太が設けられ、際根太上に床端部を固定する方法が行われている。際根太は、455mmピッチ程度の間隔で床スラブ上に束を立て、その上に角材を横架固定し、二重床の外周部を固定するので、際根太を設けて供用し得る床とした場合、重量音、軽量音共に1ランク悪化し、結局、二重床の場合、重量音は床スラブ性能だけで改善出来ず、軽量音も所定の性能値より1ランク悪化する事になる。
そこで、際根太に衝撃吸収機能を付加して、際根太本来の床の沈み込みを防止すると共に、音性能の悪化防止を行う試みが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−287219号公報
しかし乍ら、特許文献1の様な手法は、際根太両端に高さ調整機能付きの独立束を床面に立て、その下面を床面に接着固定し、際根太中間部の所々に、多孔質強性素材に硬化後に弾性を示す接着剤を含浸した物を差し込むもので、両端の独立束は未硬化接着剤で独立束や際根太の重みで薄い状態となり、床衝撃に対応出来る変位量は保てない。この様に、今だに、重量音及び軽量音の低減効果が十分に発揮される手法は行われていない。
高固定度建物に於ては、古くより、重量音を低減する手段は、床スラブ厚を増す事によって行われ、これが唯一の手段であった。従来、多用される床スラブ厚は150mmであったが、予定のLH−55が確保出来ない場合があるので、LH−55の確保が出来る確率をより一層向上させる為と、LL値もスラブ厚が厚い方が良い結果となるので、近年では、床スラブ厚200mmのものが多用されている。
一方で、特に、高層建物では、1つの階で床スラブ厚だけで50mm増す事は、床躯体の荷重増は各階で発生する為、梁、柱等の強度も増さざるを得ず、コスト増は回避出来ない問題である。また、一方、近年は中国の発展により鋼材を始めとする建築資材コスト高が無視出来ないコスト圧迫要因となっている。又、高層建物では床厚増は建築可能階数にも影響を与えるので、1戸当りのコストに大きな差が生じる原因となる。
この様に、従来のものでは、高固定度建物に於て、供用出来る状態で、床スラブ厚を増す事なく、際根太を使用し、床スラブ表面だけのものよりも2ランク以上の重量音の改善が出来、しかも、同じ床構造で、天然木無垢板仕上材を用いてもLL50以下を達成出来るものはない。
本発明の課題は、建築構造部材間の互いの固定度が高い高固定度建物に於て、床スラブ厚を上げる事無く供用可能な状態の防音床構造を提供し、特に、際根太を用いた状態で、重量音を2ランク以上低減させ、しかも、軽量音も、防音フローリングやカーペット等の特別の防音仕様の仕上材に頼る事なく、同じ防音床構造でLL50以下を達成する事である。更に、本発明の課題は、天然木無垢材仕上に於ても、重量音及び軽量音の目標を確保する事である。
本発明は、床スラブと、前記床スラブ上の防音床材と、前記防音床材上の床上部材と、前記床上部材の外周端近傍部の際根太を備える防音床構造であって、前記防音床材及び前記際根太の組合せが、可塑性を有する粘弾性体と前記粘弾性体上の衝撃吸収材との積層体及び前記衝撃吸収材上の細長い板状支持材を備え、前記粘弾性体が0.5〜5.0mmの厚さを有し、且つ、前記床スラブの上面に接しており、前記細長い板状支持材の下面にコマが設けられており、前記コマが床形成後の載荷による前記際根太の一定距離以上の沈み込みを抑制し、前記コマが、10〜40mmの幅×20〜80mmの長さの設置寸法を有することを特徴とする防音床構造、かかる防音床構造に用いる防音床材及び際根太の組合せ、及びかかる防音床構造の施工方法に係るものである。
本発明は、所定の粘弾性体が、衝撃吸収材と床スラブとの間で、床スラブの不陸を吸収し、その結果として、衝撃吸収材が優れた防音性能を安定して発揮出来るといった知見に基づくものである。
本発明によれば、衝撃吸収材と床スラブとの間に所定の粘弾性体を介在させる事で、重量音及び軽量音の低減に優れた防音床構造を提供出来、この事は必然的に、柱や梁の強度アップ、床スラブ厚増が不要となり、建築コスト低減及び同一高さの建物での階数増の可能性が高まる。
本発明の実施をする形態について、以下、防音床構造の下側から順に説明する。
床スラブは、梁、柱、壁等の建築構造部材と一体となっている高固定度建物の床躯体を言う。かかる床スラブには、鉄筋コンクリート製のものや中空スラブが包含される。床スラブ厚は床スラブ素面の重量音がLH−55を満足するものが望ましい。この様な床スラブは、梁の上に複数の床版を並べて作る戸建やアパートの床躯体と相違して、階下との隙間も無く、床の透過損失に優れ、床衝撃を受けた部屋での空気伝播音である発生音が階下に透過し難い特徴がある。しかし、一方で、一旦、振動が躯体に伝播されると、固体伝播音として意外と遠くまで伝播し、放射音となる欠点も有する。
本発明で言う床スラブは、それ自体の下面が直接階下の天井となる直天であっても、別途天井を設けた構造であっても良い。天井を別途設ける場合は、天井が共振しない状態である事を確認する必要がある。
床スラブの前記以外の欠点は、人手によってコテ仕上をする為、どうしても不陸が生じる点と、コンクリート表面がレイタンスにより表面強度の弱い場合がある点である。更には、コンクリート中には余分の水分があり、徐々に乾燥するが、コンクリート打設から充分な乾燥日数が経過しないうちに、工期の関係から床工事を行わざるを得ない点が挙げられ、防音床材の衝撃吸収材等を床スラブ面に接着させるために可塑性を有する粘弾性体を用いる場合、粘弾性体が粘接着不足になることがある。かかる場合、詳細は後述するが、可塑性を有する粘弾性体が、未硬化のモルタルの硬化時にこのモルタルに接着する特徴のある粘弾性体であれば、この様な心配を回避する事が出来る。
最初に記載した床スラブの不陸は、セルフレベリング材で表面仕上げされたものでは少ないが、これも完全に不陸を解消するものではないので、可塑性を有する粘弾性体で対策する事が良い手段となる。
次に、コンクリート表面のレイタンスであるが、冬期に生じ易く、箒で床スラブ面を清掃し、いつまでも床スラブ表面から粉状の埃が生じる場合は、床スラブ表面にプライマーを塗布して、床スラブ表面の強度を確保する必要がある。このプライマー処理の判断は、経験が必要となるので、予め工事手順に入れておいて、常にプライマー処理をする事に決めても良い。
床スラブ上に配設する防音床材について説明する。
防音床材は、可塑性を有する粘弾性体とその上の衝撃吸収材との積層体からなる事が出来る。可塑性を有する粘弾性体は0.5〜5.0mmの厚さを有する事が出来、可塑性を有する粘弾性体は、床スラブの上面に接する事が出来る。防音床材としては、上記積層体からなるもの以外のもの、例えば、可塑性を有する粘弾性体を用いないで、衝撃吸収材が直接床スラブに接触する種類のものや、上記積層体からなるもので、床スラブと接していないものも、本発明にかかる防音床材の作用効果を妨げない限り、用いる事が出来る。
防音床材は、複数用いる事が出来、異なる種類の防音床材を複数で用いる事が出来る。又、可塑性を有する粘弾性体、衝撃吸収材及び積層体の少なくとも1種は、複数用いる事が出来、異なる種類のものを複数で用いる事が出来る。これらの際、少なくとも1種の防音床材の少なくとも1種の衝撃吸収材は、床スラブと接する面に0.5〜5.0mm厚の可塑性を有する粘弾性体が設けられた積層体を構成する。防音床材は、複数用いる場合、各防音床材を床スラブ上で列状に設ける事が出来る。列状には、直列及び並列、その他の配列の形状が包含される。各防音床材は、各々を離間させて用いる事が出来る。防音床材は、衝撃吸収材上の細長い板状支持材を備える事が出来る。
衝撃吸収材は防音床材の必須構成部材である。衝撃吸収材としては、特に制限されることなく、種々の種類、形状、組成等のものを用いる事が出来る。衝撃吸収材は、複数用いる事が出来、異なる種類のものを複数で用いる事も出来る。但し、衝撃吸収材が、金属バネや弾性に富む粘弾性体の様に、弾性に富む衝撃吸収材である場合は、かかる衝撃吸収材が床スラブに接触又は固定されない方が、床の振動減衰性が良い。
衝撃吸収材としては、粘弾性体を用いる事が出来る。本発明では、粘弾性体は、弾性に富む粘弾性体と粘性に富む粘弾性体とに分ける。弾性に富む粘弾性体は、23±2℃の温度で反撥弾性が65以上のものである。粘性に富む粘弾性体は、弾性に富まないもの、例えば、23±2℃の温度で反撥弾性が65未満のものである。
衝撃吸収材としては、金属バネを用いる事が出来る。金属バネは、金属単体のバネで良く、プラスチック等で被覆されたバネでも良い。金属バネは弾性に富む衝撃吸収材に分類される。
衝撃吸収材は、特に、重量音の衝撃源の衝撃力に着目して、衝撃吸収材の1個当りに受ける力を設定する事が必要である。その1個当りの最大応力を受ける時迄の各衝撃吸収材のバネ特性は、複数の組合せが好ましい。
かかる複数種のバネ特性は、線形バネ特性、プログレッシブバネ特性、デグレッシブバネ特性、定荷重バネ特性に大別出来る。かかるバネ特性を少なくとも1種持つ衝撃吸収材としては、金属バネ、各種繊維、発泡体、粘弾性体を用いることができる。かかる衝撃吸収材は、受ける衝撃力から、寸法や材質の強度等を各々設定すれば良い。
本発明者は、衝撃吸収材の選定には、静バネ定数、反撥弾性率、圧縮復元時間等も大きな影響を与える因子であるという知見を得た。しかし乍、これらの相互間の完全な理論付けは出来ていない。又、静バネ定数等の因子に関する公知文献等も見当らないので、衝撃吸収材は、実験によってベストな組合せを見出す事が必要である。
本発明者の実験では、金属バネやゴムを始めとする粘弾性体のうち、弾性に富む衝撃吸収材と、粘性に富み、低反発弾性で、圧縮復元率は高い値を示すが、圧縮復元時間が長い衝撃吸収材との組合せについて好結果が得られた。
又、床上部材の振動減衰を早める事は、歩行感の良さと密接な関連があり、かかる観点からは、弾性に富む衝撃吸収材は、粘性に富む衝撃吸収材よりもやや厚みを薄く設定する事と、床スラブへの粘接着を避ける事が効果的である。
防音床材は、細長い板状支持材を衝撃吸収材上に設けて構成する事が出来る。かかる防音床材は、床スラブ上に複数で各々列状に離間して固定する事で、施工性にも優れる。例えば、防音床材を細長い板状支持材に設ける場合等において、衝撃吸収材は、複数で、かつ、複数種類で、列状に各々離間して固定する事が出来、板状支持材の反対方向を、床スラブに、粘着又は接着の手段で固定する事が好ましい。
細長い板状支持材としては、特に制限されないが、合板、パーチクルボード、繊維板、木材板、角材等の木質材の単体又は併用品、鋼板、折り曲げ加工鋼板、パイプ等の金属材の単体又は併用品又は前記木質材と金属材の複合品で良い。又、板状支持材が複合品や併用品の場合は、制振材を介在させて拘束型制振材としたもので、床上部材の振動減衰効果があり、床振動の早期減衰効果がある。
板状支持材を細長くする事は、床衝撃を広い面積で受け易くなるメリットと、施工性を良くするメリットとがある。細長さの度合いは、50〜200mmの幅で、1500〜1800mmの長さ、又は700〜900mmの長さとするのが、性能面、コスト面、施工面共に良い寸法である。又、板状支持材は、後述する衝撃吸収材に均等な変位をさせる上でも有効である。
粘性に富む粘弾性体には、本発明にかかる可塑性を有する粘弾性体が包含される。可塑性を有する粘弾性体は、床スラブの不陸を吸収出来、衝撃吸収材の防音性能を安定して発揮させる事が出来るものである。好ましくは、可塑性を有する粘弾性体は可塑性に富む粘弾性体であり、例えば、可塑性に富む粘弾性体と衝撃吸収材との積層物において、特に、0.5〜5.0mmの厚さの可塑性を有する粘弾性体と衝撃吸収材との積層物において、23±2℃の温度で、50mm/分の速度で垂直引張を10mm行ったとき、衝撃吸収材の伸びが7mm以上のものである。
高固定度建物では、戸建やアパートの様に床版を複数板材で固定する場合と異なり、床スラブ面は、コテ仕上げとなり、不陸が必然的に発生し、しかも、防音床材が細長い板状支持材から構成される場合には、より一層不陸の影響を受け易くなる。防音床材の設置時において、各衝撃吸収材の当初からの変位置をより一層均一化させる観点から、複数の衝撃吸収材のうち、少なくとも1種の衝撃吸収材の床スラブ側に、粘弾性体で構成される物のうち粘性に富む衝撃吸収材、特に、可塑性を有する粘弾性体を設ける事が出来る。
かかる可塑性を有する粘弾性体は、衝撃吸収材の床スラブと接する面に、0.5〜5.0mmの厚さを有する事が出来、かかる粘弾性体は、床スラブの不陸を調整し、衝撃吸収材各々の当初からの変位量を均一にし、かつ、床スラブとの粘接着による固定が可能となる。かかる粘弾性体は、床スラブがレイタンスの影響を受け難くする特徴もある。厚みについて、0.5mm未満であると、徐々に、粘接着性、可塑性が不足する傾向があり、本発明に適さなくなる場合がある。逆に5.0mmを超えると、衝撃反力による床上部材の瞬時の復元により、引張変形を受け易くなり、衝撃吸収材の引張変形応力をうまく使えなくなる傾向が出てきて、不適切となる場合がある。
可塑性を有する粘弾性体は非加硫ブチル系ゴムが好適である。非加硫ブチル系ゴムは、ブチルゴム、ポリイソブチレン、部分架橋ブチルゴム、再生ブチルゴム等を単独又は併用したポリマーを、ポリマー成分の85重量%以上としたポリマーからなる事が出来る。かかる粘弾性体は、可塑剤や軟化剤で可塑度を調整し、粘着付与樹脂で床スラブとの粘接着性を調整し、必要に応じて、カーボン、タルク、炭酸カルシウム等の充填剤を混合し、使用する事が出来る。
可塑性を有する粘弾性体は、粘性に富む粘弾性体からなる衝撃吸収材の床スラブと接する面に設ける事で、床スラブの不陸吸収や床スラブとの粘接着性を確保するのが可能である。
この目的の他に、可塑性を有する粘弾性体は、以下の作用を行う。
衝撃吸収材、特に、粘性に富む衝撃吸収材は、床上部材が床衝撃の衝撃反力で瞬時に衝撃変形を回復するのに比べ、衝撃変形をすぐに復元させる事が出来ないので、必然的にこの様な衝撃吸収材には引張応力が作用し、衝撃吸収材は強制的に復元させられる。このとき、積層している可塑性を有する粘弾性体よりも衝撃吸収材が主として伸び変形する事になり、これが、床上部材の振動減衰を早める上で有効に作用する。
又、伸縮繰り返し耐久性の点で、可塑性を有する粘弾性体の方が他の種類の衝撃吸収材より弱いので、他の種類の衝撃吸収材の方が伸び変形の主体となる事で、耐久性の向上が期待出来る。かかる条件は、可塑性を有する粘弾性体と他の種類の衝撃吸収材との積層物が、23±2℃の温度で、50mm/分の速度で垂直引張を10mm行ったとき、衝撃吸収材の伸びが7mm以上の設定で可能である。このとき、衝撃吸収材の伸びが7mm未満であると、可塑性を有する粘弾性体の伸びの比率が徐々に高くなり、衝撃吸収材自体の変形応力による衝撃エネルギーロスを充分に利用出来なくなり、好ましくない。
適した可塑性を有する粘弾性体は、単に可塑性を有するものでは好ましくなく、短期間に容易に変形する物では、他方の衝撃吸収材の伸び変形を起こす事が出来なくなる。つまり、非加硫ブチル系ゴムでも、再生ブチルゴムや部分架橋ブチルゴムの加硫ゲル分を有効に利用して、クリープ特性を調整し、ポリイソブチレンでグリーン強度の調整を行い、前記の衝撃吸収材の伸び条件に入れる必要がある。
一方、可塑性を有する粘弾性体のうち、非加硫ブチル系ゴムのポリマー成分に再生ブチルゴムを50重量%以上含有させたものは、含水モルタルと接しておいても、モルタル乾燥後の接着性が良い特徴があり、床スラブがコンクリート打設後の日数が充分でなく含水率が高い時にも、床スラブとの粘接着性が良好である。
際根太について説明する。
床上部材の外周近傍部には、際根太を設ける事が出来る。かかる際根太は上述の防音床材と同様の構成にする事が出来る。即ち、防音床材を、床外周の壁際に1周させて際根太とする事が出来る。防音床材を際根太とする事で、衝撃吸収効果も床全体に持たす事が出来、重量音及び軽量音共に悪化する事を回避出来る。
際根太に用いる床材は、必ずしも際根太に囲われた床スラブ上の防音床材と同じにする必要はなく、可塑性を有する粘弾性体、衝撃吸収材及び板状支持材の材質及び配置をそれぞれ変えても良い。
又、際根太は、家具等の荷重で大きく沈み込む事を防ぐ目的で用いる為、際根太には、予め沈み込む量の最大値を設定する事が出来る。例えば、際根太には、板状支持材の下面に、その沈み込み量分の厚みを引いた厚みを持つコマを用いる事が出来る。複数の小さなコマを所々に設けても良い。
かかるコマは、床形成後の載荷による際根太の一定距離以上の沈み込みを抑制する。かかるコマは、小片でも有効であり、小さな木片やパーチクルボード片や発泡スチロール等のポリマー発泡体でも良い。コマの床スラブとの接触寸法は、1個当り10〜40mmの幅×20〜80mmの長さとする事が出来る。
又、コマは、2mm程度の厚さのゴムやポリマーのソリッド又は発泡体とする事が出来、及びコマの設置位置を、細長い板状支持材の下面の床外周側、板状支持材の幅の1/3以内とする事が出来る。このとき、板状支持材よりコマが床外周側に突出しても良い。この様に設置すると、床衝撃時は際根太が床内側に傾き易くなり、コマの衝撃が回避出来、それ故、コマが床スラブに接した場合の重量音や軽量音の悪化を最小限にする事が出来る。
コマは細長い板状支持材1個当り2〜3個が良い。一方で、床は周囲の壁際より中央がやや高くなる様に設置した方が、壁際との直線性が出やすくなり、美感上優れる。
この様な状況を作る為、本発明者は際根太配置を検討した。その結果、本発明者は、床上部材外周と壁又は壁内装材との取り合い部を5mm程度の距離だけ離し、隙間を設けるのがよい事が分かった。
又、本発明者は、壁際との直線性は、際根太を床上部材の外周端近傍部下又は床スラブの外周近傍部上に設ける事で解決するという知見を得た。例えば、床上部材の外周端近傍部下又は床スラブの外周端近傍部上としては、壁際から床内側に向けて50〜200mmの距離だけ内側の床上部材の外周部下又は床スラブの外周部上である。この位置に、際根太の細長い板状支持材の幅方向の端部の外側端を設置する事が出来る。
このとき、防音床材の沈み防止コマは、コマの中心部が板状支持材の幅方向の1/3以内に入る様にし、床外周側に設ける、即ち、板状支持材のコマ設置側が床外周方向に向けられる方がこの傾向が強い。したがって、コマの寸法によっては、板状支持材の外側にコマの一部が突出しても良い。
床外周と壁の取り合い部の隙間の効果は後述するが、この壁際と床外周との直線性を出す上でも、床外周への壁による固定がなくなり、際根太による床上部材の支持のための距離を設ける事で、支持点からの距離が増す程、床荷重で少したわみ、床上部が床中央で床周囲より少し高くなる状況を作り出す事が出来る。この際、床端部を踏んでも、際根太があるので大きく変位はしない。
際根太の床スラブ外周端部からの設置距離は、後述する床上部構造の荷重や積層数によっても若干変化するが、50mm未満では、床上部材の端部についてたわむ現象を得難くなり、好ましくない。逆に、200mmを超えると、床上部材の端部が下がり過ぎ、徐々に距離を増す毎に踏んだ時の沈みも気になる様になり、床としては好ましくなくなる。
施工面では、際根太を床外周に一周設置した後、防音床材を長手方向に直線状に設置固定し、床上部材の最下層の板状材は、長辺端部又は短辺端部を防音床材の板状支持材の幅の半分で防音床材に固定する事が施工上の重要なポイントとなる。
その様な施工の為には、床上部材を形成する板状材が303mmの倍数の製品寸法である場合が多いので、必然的に防音床材の直線状の列の配置ピッチは、防音床材の芯/芯距離が303mm、455mm、606mm等が適切となる。この様な施工上の観点から、防音床材の板状支持材表面に板状支持材幅の中心線を入れておくと、床上部材の最下層板状材の固定位置が一目で判別出来、墨打ち手間が不要となる。
次に、防音床材上の床上部材について順に説明する。
床上部材は複数の板状材の接合体から構成することができる。床上部材は各板状材を垂直方向に積層する事で得られ、又、水平方向に突き合わされて構成する事が出来る。
床上部材の最下層板状材は、合板、パーチクルボードが適している。最下層板状材は、床上部材の構成材の中で、一番曲げ剛性の高い板状材を用いる事が好ましい。つまり、最下層板状材は、床衝撃を受けて床上部材が変形する際、一番曲率半径が大きくなり、必然的に床上部材で衝撃エネルギーをロスさせる上で好都合となり、床上部材が垂直方向に隣接する板状材の長辺を互いに直交し、水平方向に隣接する板状材の継目を垂直方向に隣接する継目とずらして積層されると、曲げ剛性が高い事で必然的に広い面積で変形し、衝撃エネルギーロスをする事になる。尚、この広い面積での変形は、床上部材の重量の移動に費やす衝撃エネルギーロスも含まれる。最下層の水平方向に隣接する各板状材の長辺又は短辺の継目は、板状支持材上で突き合わす事が出来る。
この様に、広い面積での変形は、部分的な床の沈み込みが生じないので、歩行感にも良い印象を与える。床上部材を構成する板状材は、前記合板やパーチクルボードの他に、石膏ボード、高比重石膏ボード、高比重アスファルト含有遮音板、ゴム板等も用いる事が出来るが、石膏ボード、高比重石膏ボード、高比重アスファルト含有遮音板、ゴム板等は、ねじ等による固定度が低いので、合板やパーチクルボードの様な板状材とサンドイッチして、合板やパーチクルボードの上から最下層板状材に固定するのがよい。
このとき、床上部材内の固定及び床上部材と板状支持材との間の固定の少なくとも1方に、ねじ等の固定金具を用いる事が出来る。固定金具としては、ねじやビス等を用いる事が出来る。ビスはビスの先端が床上部材又は板状支持材の下面に突き出る長さで固定し、ビスの頭端は合板やパーチクルボード等の床上部材の表面から1〜2mm沈み込む様に固定するのが、ビスのゆるみを防ぎ、ビス頭が板状材等とこすれて生じる床鳴り現象を防止する上で重要な施工上のポイントとなる。これ等の注意点は施工上守られない事が多いので、施工上の重要ポイントとして周知徹底させる必要がある。
床上部材に、高比重アスファルト含有遮音板やゴム板を用いる場合は、オイル類や老化防止材が移行して、床仕上材を変色させる原因となる事を防ぐ目的で、合板やパーチクルボードを捨貼りして、その上に、床仕上材を設置する事が望ましい。
床仕上材は、汎用フローリング等の床仕上材で良く、天然木無垢材を使用しても良い。天然木無垢材を用いても、重量音、軽量音共に悪化させる事はない。
上述の様に、本発明の実施をする形態について、防音性能に優れる防音床構造は、以下に説明する組合せのものである。
床スラブ上に防音床材を複数で各々列状に離間して固定し、その上に床上部材を複数層固定した防音床構造に用いる。防音床材は、細長い板状支持材に複数の衝撃吸収材を列状に各々離間して固定する。衝撃吸収材は複数種類で構成する。衝撃吸収材のうち、粘弾性体で構成されるものの少なくとも1種に、床スラブと接する面に0.5〜5.0mm厚の可塑性を有する粘弾性体を設ける。床上部材は複数の板状材を接合する事によって構成する。板状材は垂直方向及び水平方向に複数で用いる。垂直方向に隣接する各板状材は、各々長辺方向を交互に直交して積層固定する。最下層の板状材では、水平方向に隣接する各板状材は、長辺若しくは短辺の継目を、防音床材の板状支持板上で突き合わせて固定する。
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は本発明の1例の防音床構造の断面図である。図2は1例の防音床材の配置を示す平面図である。図3は1例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。図4は1例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。図5は他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。図6は更に他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。図7は他の例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。図8は防音床材の他の例の配置を示す平面図である。図9は更に他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。図10は更に他の例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。
図1〜4に示す様に、1例の防音床構造1は、床スラブ2と、床スラブ2上の防音床材3と、防音床材3上の床上部材4とを備える事が出来る。防音床材3は、可塑性を有する粘弾性体3Aと粘弾性体3A上の衝撃吸収材3Bとの積層体からなる事が出来る。粘弾性体3Aは0.5〜5.0mmの厚さを有し、粘弾性体3Aは床スラブ2の上面2Aに接する事が出来る。図1に示す様に、床スラブ2と床上部材4との間には、防音床材3の未設置部分に空間5が形成される。
図2に示す様に、防音床構造1は、複数の防音床材3を備える事が出来る。又、防音床材3は、図1及び3に示す様に、細長い板状支持材3Cを備える事が出来る。衝撃吸収材3Bは、ゴムやバネ等からなる事が出来、衝撃吸収材3Bは、他の異なる種類や形状等からなる事が出来る。
衝撃吸収材3Bが、図1に示す様に円錐バネからなる場合、図1及び3に示す様に、座金3Dを板状支持材3C側に設ける事が出来、バネの先端にキャップ3Eを設ける事が出来る。キャップ3Eは、床スラブ2と接触しておらず、荷重によって、衝撃吸収材と床スラブとが接触する際の音を抑制する事が出来る。図2に示す様に、各防音床材3は床スラブ2上で互いに離間し、列を形成する事が出来る。
図1及び2に示す様に、際根太6を床スラブ2上に設ける事が出来る。図1に示す際根太6は、床上部材4の外周端から所定距離7だけ離れた床スラブ2の近傍部上に設ける事が出来る。尚、図1では、床上部材4の外周端と壁又は壁外装材との間に隙間8を設けるので、床上部材4の外周端からの距離が問題となるが、床上部材4の外周端と壁等との間に隙間を設けない場合には、図2に示す様に、床スラブ2の外周端から所定距離9だけ離して際根太6を設ける事が出来る。
際根太6は、図1及び4に示す様に、可塑性を有する粘弾性体6A、粘弾性体6A上の衝撃吸収材6B及び衝撃吸収材6B上の細長い板状支持材6Cからなる事が出来る。粘弾性体6Aは0.5〜5.0mmの厚さを有する事が出来る。粘弾性体6Aは床スラブ2の上面に接触する事が出来る。際根太6は、図2及び4に示す様に、防音床材3と同様に、複数で用いる事が出来、衝撃吸収材6Bも、複数で、種類が異なる様にして用いる事が出来る。
際根太6では、コマ6Dを、図4に示す様に、板状支持材6Cの下面上に設ける事が出来る。コマ6Dは、床形成後の載荷による際根太6の一定距離以上の沈み込みを抑制する事が出来る。又、コマ6Dは、10〜40mmの幅×20〜80mmの長さの設置寸法を有する事が出来る。
図4に示す様に、コマ6Dは、コマ6Dの中心部が板状支持材6Cの幅方向の端部から板状支持材6Cの幅の1/3以内に入る様に固定する事が出来る。板状支持材6Cは、コマ6Dの設置側が床外周方向に向けられる様に設置する事が出来る。
図1に示す様に、床上部材4は複数の板状材4A,4B,4C,4Dの接合体から構成する事が出来る。この際、一方の板状材4Aは、垂直方向に隣接する他方の板状材4Bと各々長辺方向を交互に直交する様に積層固定する事が出来る。又、最下層の板状材4Aが複数の板状材からなり、それぞれが水平方向に継ぎ合わされる場合、各板状材4Aの長辺又は短辺の継目は、防音床材3の板状支持材3C上で突き合わせる事が出来る。
床上部材4内の固定及び床上部材4と板状支持材3C,6Cとの間の固定の少なくとも1方には、図1に示す様に、ビス11を用いる事が出来る。この際、図1に示す様に、ビス11の先端11Aを床上部材4又は板状支持材3C,6Cの下面に突出させ、ビス11の頭端11Bを床上部材4の表面から1〜2mm沈み込ませる事が出来る。床上部材4の最上部の板状材4Dは、フロアーネイル12等で固定する事が出来る。
以下、各図面について、説明する。
図1は実施例1にかかる床断面図であり、図1に示すものは、例えば、残響室での防音床構造である。床開口部周辺の床躯体13は、ゴム14を介して、床スラブ2を支持する事が出来る。床スラブ2の周囲は、粘土15で絶縁する事が出来る。床スラブ2の周囲は壁想定角材16で囲い、壁想定角材16は床スラブ2にボルト17とナット18で固定する事が出来る。前述した様に、床上部材4の外周から際根太の板状支持材6Cの幅方向端部までの距離7を置いて、床スラブ2上に、際根太6が固定され、その内側に防音床材3を固定する事が出来る。壁想定角材16には、座ぐり穴19を設ける事が出来る。ボルト17とナット18との間には、座金20を配置する。
床上部材4は、下層からパーチクルボード4A、高比重アスファルト含有遮音板4B、合板4C、フローリング4D等の板状材を用いる事が出来、この順で積層固定する事が出来る。最下層のパーチクルボード4Aは、防音床材3及び際根太6の各々の板状支持材3C,6Cにビス11で固定され、ビス11の先端11Aは、板状支持材の下面に突出部を有する。ビス11の頭部11Bは、板状材の表面からの沈み込み部とする事が出来る。床上部材4の外周端部と壁想定角材16との間には隙間7を設ける事が出来る。
図2は、実施例1、2及び5の想定壁内寸の平面図で、床スラブ2上の際根太6を床スラブ2の床端部より100mm内側の外周一周の配置状況と、その内側の防音床材3の配置状況を示す図である。
図3は、実施例1の防音床材3を、床スラブ側から見た衝撃吸収材3Bの配置状況を示す図である。図3では、可塑性を有する粘弾性体及びバネのキャップは省略してある。図3、図4、図5〜7、図9及び10も同様である。衝撃吸収材3Bは、構成I,II,IIIの3種類あり、最も多い数の種類の構成Iのものが4個で、最も少ない数の種類の構成IIIのものが2個であり、これらが略直線状に配列してある。構成IIIのものはバネであり、バネには床スラブ側にキャップを付け、キャップは無荷重の状態では床スラブには接触させない。
図4は、実施例1の際根太6の衝撃吸収材6Bと、沈み込み防止コマ6Dとを示し、衝撃吸収材6Bは、構成I,IIの2種類あり、最も多い数の種類の構成Iのものが4個で、最も少ない数の種類の構成IIのものが3個である。衝撃吸収材6Bは、それぞれ、略直線状に配列してある。コマ6Dは、板状支持材6Cの幅方向端部から板状支持材6Cの幅の1/3の幅以内で設けられる。床スラブ2上への際根太6の取り付けは、床外周側に、コマ6Dが設けられた側を向けて使われる。
図5は、実施例3、4で使用する防音床材23の長尺タイプのもので、衝撃吸収材23Bは構成II,III,IVの3種類あり、構成II及びIVの2種類が各々7個、幅方向で、左右交互に設けられ、残りの構成IIIの1種類が円錐バネであり、これが2個、それらの間に設けられる。図6は、実施例3、4で使用する防音床材23の短尺タイプのものであり、衝撃吸収材23Bは、長尺タイプのものと同様に、構成II,III及びIVの3種類あり、構成II及びIVの2種類が各々4個交互に設けられ、構成IIIのバネがそれらの中央に1個設けられる。
図7は、実施例3、4で使用する際根太26の衝撃吸収材26Bと沈み込み防止コマ26Dの配置を示すものである。衝撃吸収材26Bは、図5及び6の防音床材23のものと同様に、構成II,III及びIVの3種類あり、構成II及びIVの2種類が各々7個交互に設けられる。図4と同様、コマ26Dは、板状支持材26Cの幅方向の1/3の幅内に、最大で3個の衝撃吸収材26Bを間に入れて、設けられる。
図8は、実施例3、4の防音床材23及び際根太26の床スラブ2上での配置を示す平面図である。際根太26は、床スラブ2の外周から、際根太26の板状支持材26Cの幅方向端部までの距離9を空けて、際根太26が床スラブ2の外周に一周配置され、その内側に床スラブ2の短辺方向に平行に防音床材23が設けられる。
図9は、実施例5で使用する防音床材33の衝撃吸収材33Bの配置を示し、衝撃吸収材33Bは、3種類の構成I,IV,Vのものを用いる。構成Iを4個、構成IVを4個及び構成Vを2個用いている。
図10は、実施例5の床外周一周に用いる際根太36の衝撃吸収材36Bとコマ36Dの配置を示す。衝撃吸収材36Bは、図8の防音床材33と同様に、構成Iが4個、構成IVが4個及び構成Vが2個の3種類のものからなる。防音床材33との違いとして、コマ36Dのみを加える。
以下、図面を参照して、本発明を、実施例及び比較例により、具体的に説明する。
(実施例1)
図1〜4に示すような防音床構造を施工する。
残響室にて、床開口部にRC床版(150mm厚×2,730mm幅×4,160mm長さ)を設置し、その床版の外周に木枠を固定し、高さ250mmの想定壁を設け、壁内寸を150mm厚×2,590mm幅×4,020mm長さとする。
床版上に、際根太を壁内周より100mm内側に1周設置する。このとき、際根太の板状支持材の長辺の壁側端部に、600mmピッチで、ポリエチレン10倍発泡シート2mm厚を貼った総厚24mm×25mm幅×40mm長さのパーチクルボード製コマを貼り付ける。
次に、際根太内側の床版長辺上に防音床材を固定する。この際、防音床材は壁内側より防音床材の幅中心線が303mmになる様に固定し、次々に、防音床材を、芯/芯303mmピッチで固定する。
防音床材は、20mm厚×100mm幅×1780mm長さのパーチクルボードの板状支持材に、衝撃吸収材I,II及びIIIを、各々4個、3個及び2個固定し、衝撃吸収材I及びII、床版との接地面に、可塑性を有する粘弾性体aの1mm厚を予め貼り付ける。際根太では、防音床材と同サイズの板状支持材に、衝撃吸収材I及びIIを、各々4個及び3個取り付ける。尚、際根太の衝撃吸収材I及びIIにも、床版との接地面に可塑性を有する粘弾性体aの1mm厚を貼り付ける。衝撃吸収材I,II,III及び可塑性を有する粘弾性体aの組成、構成等を表1〜4に示す。
次に、床上部材として、最下層に、20mm厚×606mm幅×1,818mm長さのパーチクルボードを、ビスにより、303mmピッチで防音床材及び際根太に固定する。このパーチクルボードの設置時に、壁内周の所々に、5.5mm厚合板をスペーサーとして仮止めし、床仕上材設置後にスペーサーを除去し、壁内周と床端部との間に、5.5mmの隙間を設ける。この時、ビス頭は、パーチクルボード表面より1〜2mm沈み込ませ、際根太及び防音床材の板状支持材下面より、ビス先が少し突き出る様に固定する。
次に、高比重アスファルト含有遮音板を、最下層の板状材の全面に敷き並べ、その上に合板9mm厚×910mm幅×1,818mm長さを下層のパーチクルボードと継目が重ならない様に、下地パーチクルボードの長辺と合板の長辺が直交する様に、ビスピッチ303mmで固定する。このとき、各板状材は、前述と同様に、ビス頭の沈み込みとビス先の突き出しによって固定する。次に、12mm厚×303mm幅×1,818mm長さのフローリングを床仕上材としてフロアーネイルで固定する。
(実施例2)
実施例1において、用いる床仕上材としてのフローリングを取り、代わりに、15mm厚ナラ天然無垢材を表面仕上材として釘止めする以外は、実施例1と同様に防音床構造を施工する。
(実施例3)
図1、5〜8に示す様な防音床構造を施工する。
実施例1と同様に、残響室の床版上に、際根太を、壁内周より100mm内側に、際根太の板状支持材の長辺外側端部が設置される様に、一周設置する。床版短辺の壁内側から303mmの位置に、防音床材の幅中心を固定し、順次、防音床材の芯/芯303mmピッチで、防音床材を設置固定する。
防音床材は、12mm厚×100mm幅×1650mm長さの長尺タイプと、12mm厚×100mm幅×900mm長さの短尺タイプとする。合板製板状支持材に、衝撃吸収材II、III及びIVを、長尺タイプでは、Bを7個、Cを2個及びDを7個、短尺タイプでは、Bを4個、Cを1個及びDを4個固定して防音床材とする。このとき、衝撃吸収材II及びIVには、可塑性を有する粘弾性体bを2mm厚で床スラブ当接面に貼り付ける。可塑性を有する粘弾性体b及び衝撃吸収材IVの組成、構成等を表4及び5に示す。
際根太は、防音床材と同様の長尺タイプの板状支持材に、衝撃吸収材IIを7個及びIVを7個固定し、沈み込み防止コマとして、600mmピッチで、24mm厚×30mm幅×60mm長さの発泡スチロール片を取り付ける。
床上部材は、下層よりパーチクルボード20mm厚、高比重石膏ボード12mm厚、パーチクルボード12mm厚、フローリング12mm厚×303mm幅×1,818mm長さの順に、高比重石膏ボード12mm厚を除き、下地板状材の長辺に対し、板状材の長辺を直交させ、継目が重ならない様にずらしてビス固定する。ビス先は下地板状材の下面に突き出る様にし、ビス頭は板状材表面から1〜2mm沈み込む様に固定する。ビスピッチは縦、横共303mmとする。
(実施例4)
図1、5〜8に示す様な防音床構造を施工する。
実施例3において、床仕上材のフローリング材を取り、19mm厚メイプル天然無垢材を表面仕上材として釘止めする以外は、実施例3と同様に防音床構造を施工する。
(実施例5)
図1、2、9及び10に示す様な防音床構造を施工する。
実施例1と同様に、想定壁内の床版に、壁内周より75mm内側で、際根太を1周させて設け、その内側の床版上に、実施例1と同様に、床版長辺端部から防音床材の幅方向中心線までの距離が303mmになる様に、防音床材を床版に固定し、順々、防音床材の芯/芯303mmピッチで、防音床材を固定する。
防音床材及び際根太は、共に、板状支持材として、20mm厚×100mm幅×1780mm長さのパーチクルボードを使用し、衝撃吸収材は、Iを4個、IIを4個、Vを2個とする。際根太では、沈み防止コマを、ポリエチレン10倍発泡シート1mm厚を貼ったパーチクルボード片として、総厚23mm×25mm幅×50mm長さにして、約600mmピッチで貼る。板状支持材は、コマを貼付けた側を床外周に向けて設置する。尚、防音床材及び際根太は、共に、可塑性を有する粘弾性性cを、衝撃吸収材I、IIに、2mm厚で貼り付けて使用する。可塑性を有する粘弾性体c及び衝撃吸収材Vの組成、構成等を表4及び表6に示す。
床上部材は、下から、パーチクルボード20mm厚、高比重アスファルト含有遮音板、パーチクルボード12mm厚、フローリング12mm厚×303mm幅×1,818mm長さの順に、高比重アスファルト含有遮音板を除き、下地板状材の長辺に対し、板状材の長辺を直交させ、継目が重ならない様にずらして、ビス固定する。ビス先は、下地板状材の下に突き出させ、ビス頭は、板状材表面から1〜2mm沈み込ませる。ビスピッチは、縦、横、共に303mmとする。
(比較例1)
残響室の想定壁内の床版素面とする。
(比較例2)
比較例1の床版上に、ゴム脚付高さ調整付き支持脚を立て、その上に、合板12mm厚×100mm幅×100mm長さの受け材を設けて、20mm厚×600mm幅×1820mm長さのパーチクルボードを支持する。支持脚は、パーチクルボードの長辺に、各5個使用し、10mmの間隔を空けて、隣接するパーチクルボードで、支持脚を1/2づつ供用する様にする。尚、際根太は、床外周に445mmピッチで、木製の束を立て、その上に、角材を横架固定して、その上に、二重床の端部をビス固定する。次に、パーチクルボード上に、フローリング12mm厚×303mm幅×1818mm長さをフロアーネイルで固定する。尚、二重床も、床外周と壁とは、約10mmの間隔の隙間を設ける。
Figure 0004271123
Figure 0004271123
Figure 0004271123
Figure 0004271123
Figure 0004271123
Figure 0004271123
(性能評価)
この様にして得られる実施例1〜5の防音床構造、比較例1及び2の床構造について、バングマシンとタッピングマシンを床衝撃源として、重量音及び軽量音を測定する。その結果を表7に示す。尚、床設置1日後に、オートレベルで、床面高さを、床外周及び床中央の各々10点で測定し、床中央高さの平均値から床外周高さの平均値の差を算出する。その結果も表7に示す。又、可塑性を有する粘弾性体を設けた衝撃吸収材について、衝撃吸収材の垂直引張伸び量を測定し、これも表7に示す。
Figure 0004271123
以下、本発明を、実施例及び比較例の測定結果により説明する。
実施例1の防音床構造は、重量音L−44(L−45等級)、軽量音L−47(L−45等級)であり、比較例1の床スラブ素面から、重量音で2ランク、軽量音で7ランク低減し、大きな騒音低減効果が得られる。又、床中央の高さより、床外周の高さが1.1mm低く、美感上好ましくなっている。可塑性を有する粘弾性体aと積層した衝撃吸収材の垂直引張伸び量も、衝撃吸収材A、B共に7mm以上伸びがあり、床振動減衰性も良い事が判る。
実施例2は、実施例1の表面仕上材を天然無垢材とした場合である。重量音L−42(L−40等級)、軽量音L−49(L−50等級)となり、比較例1の床スラブ素面と比べ、重量音で3ランク、軽量音で6ランク低減し、大きな効果が得られる。床中央高さよりも、床外周高さが0.8mm低く、美感上好ましい。
実施例3は、実施例1、2とは別の防音床材、際根太を設ける例である。その結果、重量音は、L−43(L−45等級)、軽量音L−48(L−50等級)であり、床スラブ素面から、重量音で2ランク、軽量音で7ランク低減し、大きな効果が得られる。又、床中央高さより、床外周高さが1.0mm低く、美感上好ましい。可塑性を有する粘弾性体bと積層した衝撃吸収材B及びDは、何れも7mm以上の垂直引張伸び量を保持しており、床振動減衰性も良い事が判る。
実施例4は、実施例3の表面仕上材を天然無垢材に変更した場合を示す。その結果、重量音L−42(L−40等級)、軽量音L−49(L−50等級)となり、床スラブ素面と比べ、重量音で3ランク、軽量音で6ランク大きく改善する。床中央高さと床外周高さも、床外周が0.7mm低くなっており、美感上好ましい。
実施例5は、他の実施例とは別の防音床材、際根太を用いた例である。その結果、重量音L−46(L−45等級)、軽量音L−47(L−45等級)となり、比較例1の床スラブ素面と比べ、重量音で2ランク、軽量音で7ランクの大きな改善が出来る。床中央高さより、床外周高さが0.9mm低く、美感上好ましい。可塑性を有する粘弾性体Cを積層した場合の衝撃吸収材A、Bの垂直引張伸び量も、7mm以上保持しており、床振動減衰性も良い事が判る。
この様に、実施例1〜5は、何れも重量音で、150mmコンクリートスラブのL−55から、2ランク以上改善出来、軽量音では150mmコンクリートスラブのL−80から6ランク以上、L−50以上となる。比較例2は、現在多用されている二重床であり、比較例1の床スラブ素面と比べ、重量音はL−54(L−55等級)となるが、1ランクも改善出来ていない。軽量音はL−53(L−55等級)となり、床スラブ素面より5ランク改善出来ている。しかし、実施例1〜5と比べると、重量音で2ランク以上、軽量音で1ランク以上の差が生じる。
以上の様に、本発明の防音床構造は、重量音、軽量音で共に大きな改善効果があるだけでなく、床中央の高さより床外周の高さが低く出来、美感上好ましく、床振動減衰特性にも優れる事が判る。
本発明によれば、衝撃吸収材と床スラブとの間に所定の粘弾性体を介在させる事で、重量音及び軽量音の低減に優れた防音床構造を提供出来、柱や梁の強度アップ、床スラブ厚増が不要となり、建築コスト低減及び同一高さの建物での階数増の可能性が高まる。
本発明の1例の防音床構造の断面図である。 1例の防音床材の配置を示す平面図である。 1例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。 1例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。 他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。 更に他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。 他の例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。 他の例の防音床材の配置を示す平面図である。 更に他の例の防音床材を衝撃吸収材側から見た平面図である。 更に他の例の際根太を衝撃吸収材側から見た平面図である。
符号の説明
1 防音床構造
2 床スラブ
2A 床スラブ上面
3 防音床材
3A 可塑性を有する粘弾性体
3B 衝撃吸収材
3C 板状支持材
3D 座金
3E キャップ
4 床上部材
4A,4B,4C,4D 板状材
5 空間
6 際根太
6A 可塑性を有する粘弾性体
6B 衝撃吸収材
6C 板状支持材
6D コマ
7 床上部材の外周端から距離
8 隙間
9 床スラブの外周端から距離
11 ビス
11A ビスの先端
11B ビスの頭端
12 フロアーネイル
13 床躯体
14 ゴム
15 粘土
16 壁想定角材
17 ボルト
18 ナット
19 座ぐり穴
20 座金

Claims (6)

  1. 床スラブと、前記床スラブ上の防音床材と、前記防音床材上の床上部材と、前記床上部材の外周端近傍部の際根太を備える防音床構造であって、前記防音床材及び前記際根太の組合せが、可塑性を有する粘弾性体と前記粘弾性体上の衝撃吸収材との積層体及び前記衝撃吸収材上の細長い板状支持材を備え、前記粘弾性体が0.5〜5.0mmの厚さを有し、且つ、前記床スラブの上面に接しており、前記細長い板状支持材の下面にコマが設けられており、前記コマが床形成後の載荷による前記際根太の一定距離以上の沈み込みを抑制し、前記コマが、10〜40mmの幅×20〜80mmの長さの設置寸法を有することを特徴とする防音床構造。
  2. 複数の前記防音床材を備えており、前記各防音床材が複数の前記衝撃吸収材を備えており、前記各防音床材中、一方の前記衝撃吸収材が他方の前記衝撃吸収材と種類が異なっており、前記各防音床材が前記床スラブ上で互いに離間して列を形成しており、前記床上部材が複数の板状材の接合体から構成されており、一方の前記板状材が垂直方向に隣接する他方の前記板状材と各々長辺を互いに直交する様に積層固定されており、最下層の水平方向に隣接する前記各板状材の長辺又は短辺の継目が前記板状支持材上で突き合わされていることを特徴とする請求項1記載の防音床構造。
  3. 前記コマの中心部が前記板状支持材の幅方向の端部から前記板状支持材の幅の1/3以内に入る様に、前記コマが固定されており、前記板状支持材のコマ設置側が床外周方向に向けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の防音床構造。
  4. 床スラブと、前記床スラブ上の床上部材と、前記防音床材上の床上部材と、前記床上部材の外周端近傍部の際根太とを備える防音床構造に用いられ、前記床スラブと前記床上部材との間に配置される防音床材及び際根太の組合せであって、
    前記防音床材及び際根太の組合せが、可塑性を有する粘弾性体と前記粘弾性体上の衝撃吸収材との積層体及び前記衝撃吸収材上の細長い板状支持材を備え、前記粘弾性体が0.5〜5.0mmの厚さを有し、且つ、前記床スラブの上面に接しており、前記細長い板状支持材の下面にコマが設けられており、前記コマが床形成後の載荷による前記際根太の一定距離以上の沈み込みを抑制し、前記コマが、10〜40mmの幅×20〜80mmの長さの設置寸法を有することを特徴とする防音床材及び際根太の組合せ
  5. 床スラブと、前記床スラブ上の防音床材と、前記防音床材上の床上部材と、前記床上部材の外周端近傍部の際根太とを備える防音床構造の施工方法であって、
    (a)防音床材及び際根太を準備し、前記防音床材及び際根太が、可塑性を有する粘弾性体と前記粘弾性体上の衝撃吸収材との積層体及び前記衝撃吸収材上の細長い板状支持材を備え、前記粘弾性体が0.5〜5.0mmの厚さを有する工程、
    (b)前記防音床材及び際根太を前記床スラブ上に配置し、前記粘弾性体を前記床スラブの上面に接触させる工程、及び
    (c)前記細長い板状支持材の下面にコマを設け、前記コマが、10〜40mmの幅×20〜80mmの長さの設置寸法を有し、床形成後の載荷による前記際根太の一定距離以上の沈み込みを抑制する工程
    を含むことを特徴とする防音床構造の施工方法
  6. さらに、
    (d)前記床上部材の壁際の床外周端部と壁又は壁内装材との間に、5mm程度の隙間を設ける工程、及び
    (e)前記床上部材内の固定及び前記床上部材と前記板状支持材との間の固定の少なくとも1方にビスを用い、前記ビスの先端を前記床上部材又は前記板状支持材の下面に突出させ、且つ、前記ビスの頭端を前記床上部材の表面から1〜2mm沈み込ませる工程
    を含むことを特徴とする請求項5記載の防音床構造の施工方法
JP2004305855A 2004-10-20 2004-10-20 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法 Active JP4271123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004305855A JP4271123B2 (ja) 2004-10-20 2004-10-20 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004305855A JP4271123B2 (ja) 2004-10-20 2004-10-20 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006118177A JP2006118177A (ja) 2006-05-11
JP4271123B2 true JP4271123B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=36536307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004305855A Active JP4271123B2 (ja) 2004-10-20 2004-10-20 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4271123B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5766929B2 (ja) * 2009-10-13 2015-08-19 吉野石膏株式会社 二重床構造体
JP6571343B2 (ja) * 2015-02-13 2019-09-04 大成建設株式会社 二重床
JP2018003303A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 株式会社ノザワ 遮音床用リブ材と遮音床構造
JP2019094679A (ja) * 2017-11-22 2019-06-20 株式会社熊谷組 床構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006118177A (ja) 2006-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8347575B2 (en) Lightweight acoustical flooring underlayment
US6672426B2 (en) Sound-insulating floor structures, sound-insulating floor members and method for constructing said sound-insulating floor structures
US8622169B2 (en) Sound-insulating and vibration-isolating rubber pad and method for installing a sound-insulating and vibration-isolating floor using same
CN100337002C (zh) 高刚性三明治型板构成的降低噪音的房屋活动地板***
JP4271123B2 (ja) 防音床構造、防音床材と際根太の組合せ及び防音床構造の施工方法
JP5124108B2 (ja) 制震部材
JP4413344B2 (ja) 防音床構造
KR100863295B1 (ko) 탄성 목재 마루구조
ES2907006T3 (es) Suelo flotante
JP4414323B2 (ja) 床パネル支持脚及び床パネルの施工方法
JPH11293810A (ja) 床下地材、床板および建築物の床構造
KR101428760B1 (ko) 층간소음 바닥재
JP6434760B2 (ja) 防音断熱床構造
JP3865954B2 (ja) 置床構造の脚柱
JP6001899B2 (ja) 遮音床構造
JP2006328896A (ja) 防振際根太及び防振際根太の施工方法
KR100959183B1 (ko) 탄성마루바닥재
JP2000144999A (ja) 防音床構造及び防音床材
KR100981921B1 (ko) 차음 방진용 고무패드 및 이를 이용한 차음 방진용 마루바닥의 설치공법
JP2002285700A (ja) 防音床構造及び防音床材
CN201217870Y (zh) 高强度隔音楼板
JP3380722B2 (ja) 複合床版及び床
JP4121303B2 (ja) 床構造及び床構造に用いる幅木
JPH08199781A (ja) 防音二重床構造
JP2023016386A (ja) 耐火床下地構造及び耐火木製床ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4271123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150306

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250