JP4270896B2 - 水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ - Google Patents

水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、油類などの流体を輸送する管路において流路を高頻度に開閉させるバルブとして用いられる、シリンダ形弁体を有する、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブに関するものである。
より具体的には、例えば、熱間圧延鋼板の冷却あるいはディスケーリングのために供給する高圧水などの高圧流体の供給制御を行う際に、高頻度にかつ急激に開閉動作させるシリンダバルブに係り、特に、供給配管途中に設けられて、配管内を流れる流体の流路を開閉する場合に、バルブに作用する流体の衝撃(水撃現象)を防止する機能を備えたシリンダバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシリンダバルブとしては、例えば、特許文献1において、図7に示すような構成のものが提案されている。このシリンダバルブは、上端に流体入口202が設けられた円筒状のバルブ本体201と、当該バルブ本体201の下流側に接続され且つその底部に流体出口208が形成された函状の弁座室205と、当該弁座室の内部の中央部分に配設され且つ環状のパッキン212がその上方部材210と下方部材211との間に装着された弁座200と、前記バルブ本体201の内周に昇降自在に装着され、且つその中間部外周にピストン部分215が形成されたシリンダ形の弁体214とから構成され、弁体214の下端を弁座室205内の弁座200の環状パッキン212に臨ませて配置して、弁体214の昇降動によって弁座室205内の流体流路を開閉するように構成したものである。
【0003】
しかしながら、このようなシリンダバルブにおいて、シリンダ形弁体214で急速に閉止動作を行った場合、バルブ本体201に連結した配管中に流れている流体の持つ運動エネルギーも急激に停止されることになる。このような急激な速度変動は、急激な圧力変動に変換されて、大きな衝撃いわゆる水撃現象(ウオーターハンマー現象)を発生させ、弁体、配管、周辺機器に悪影響を与えるとともに円滑な弁開閉ができないという問題を発生させる懸念があり、このような現象を生じないように閉止速度を調整しなければならないという問題がある。
【0004】
このような水撃現象の問題を解消するものとして、特許文献2においては、弁座に対してシリンダ形弁体を昇降動させて流体流路を開閉する特許文献1のような構造のシリンダバルブにおいて、図8(a)、(b)に示すように、弁座200aを円錐体の周面にその頂点から底部周縁にわたり波状の凹凸面を連続形成し、その凹部にボルトの通孔を穿ってなる上方部材210aの周縁部と、倒円錐体の下方部材211の周縁部との間に、環状のパッキン212をその上面を露出させて装着し上方部材210aの通孔から下方部材211のねじ孔にボルト213をねじ込んで環状のパッキン212を締め付け固定するようにしたシリンダバルブが開示されている。
この特許文献2に開示されるシリンダバルブでは、弁座200aの形状を波形にすることによって、流路面積と開度の関係を変化させ、バルブの解放から閉止作用において弁開度の大きい位置では流量減少割合を大きくし、閉止になるに伴い流量減少を小さくして閉止することによって、シリンダ形弁体214aを急速に閉止しても水撃現象を生じないようにしたものである。
【0005】
しかし、この特許文献2に開示されるシリンダバルブは、特許文献3の中に記載されるように、上方部材210aの下端外周面と弁体214aの下端内周面との間隙が2段階に減少するように上方部材210aの外周面を傾斜面に形成してバルブを解放状態から閉止状態にする際に、弁開度の大きい位置では流量減少割合を大きくし、閉止になるに伴い流量減少割合を小さくして閉止することによって、シリンダ形弁体214aを急速に閉止しても水撃現象が生じないように構成した、いわゆる2段階絞り形式のものである。このため、弁開度6〜10%の範囲において、流量特性を示すCV値(弁係数)が開度に比例して減少しない領域が発生することから、水撃現象の発生を確実に防止できない場合がある。
【0006】
このような問題を解消するために、特許文献3においては、図9に示すように、特許文献2のような弁座300の上方部材310の下端外周面310−1と、弁体314の下端内周面314Aとの間隙が、3段階(例えばS1、S2、S3)に減少するように、上方部材310の外周面を、例えば上方から第1ストレート面310A1、第1傾斜面310B1および第2傾斜面310B2、第2ストレート面に310A2を順次形成し、バルブを解放状態から閉止状態にする際に、弁開度の大きい位置では流量減少割合を大きくし、閉止になるにつれて流量減少割合を小さく、緩やかな流量減少とともにバルブが閉止されるようにして、シリンダ形弁体を急速に閉止しても水撃現象が生じないようにしたシリンダバルブが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
実公昭62−4772号公報
【特許文献2】
実公昭60−2377号公報
【特許文献3】
特開平11−236981号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、鉄鋼の分野では、鋼板製造を行う熱間圧延工程で、熱間圧延された鋼板に対して、冷却媒体(例えば水)を(高圧)噴射し、長手方向あるいは幅方向に自在に冷却して、要求される性質を確保する工程があり、鋼板の種類によっては、冷却水の供給を行う場合に、冷却精度を確保するために急激(1秒未満)に流路を開閉することが求められる場合が少なくなく、この開閉動作が遅延すると要求された品質の鋼板の製造が不可能となる場合がある。
【0009】
すなわち、熱間圧延工程の冷却水を供給する管路においては、要求されたタイミングで冷却水の供給管路を開閉する必要があり、要求に応じてシリンダ形弁体で急速に閉止動作を行った場合、バルブ本体に連結した配管中に流れている流体の流れも急激に停止され、この流体の急激な速度変動が急激な圧力変動に変換されて、大きな衝撃いわゆる水撃現象が発生しやすい状況下にある。そのため、配管に発生する衝撃も、かなりの頻度で発生することになり、配管を固定している配管サポートの脱落や配管を連結しているフランジ締結ボルトの緩みに繋がり、最終的には配管にき裂を生じさせるなどのトラブルを生じる場合がある。
さらに、き裂部からの鋼板上への水漏れ、あるいは配管のき裂トラブルにより圧延作業の中止を余儀なくされ、作業能率の低下を招くなどの悪影響も受けているのが実情であり、この水撃現象のないシリンダバルブが強く望まれていた。
【0010】
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されるようなシリンダバルブにおいては、(1)大きいシリンダ形弁体がバルブ本体の内面を摺動するように配置されており、流体にダストなどの微細物が混在している場合には、この摺動面に微細物が侵入して円滑な摺動が損なわれる懸念があること、(2)流体の漏れを防止するためのバルブ本体との間のシール構造が複雑でシール機能の維持管理の負荷が大きいこと、(3)シリンダ形弁体を摺動させるために大きい作動力が必要でバルブ全体が大きいものになること、(4)摺動面が損耗しやすく、損耗した場合の補修や交換が容易ではないことなどの問題があり、例えば、高圧流体を対象として、高頻度で且つ急激な開閉を必要とする場合には、充分に対応できないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、シリンダ形の弁体を用いるシリンダバルブにおいて、例えば、高圧流体を対象とし、流路を高頻度で且つ急激な開閉をしても、水撃現象(通常は、水を対象とした場合の現象であるが、ここでは他の流体を対象とした場合の同様の現象を総称して、単に「水撃現象」という。)を防止可能であり、上記特許文献1、2、3に開示されるシリンダバルブのような問題点を有利に解消可能な、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブを提供することを目的とする。
なお、弁開閉に伴う圧力変動(水撃現象)は、弁閉止に伴う圧力変動の方が弁開放に伴う圧力変動よりおおよそ一桁大きくなるのが通常であるため、水撃現象の制御については、弁閉止の際の水撃現象の制御を中心に検討されれば十分であることが多い。そのため、本明細書においても、弁閉止の際の水撃現象の防止を主体に説明しているが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するためになされたものであって、以下の(1)〜(5)を要旨とする。
(1) 熱間圧延鋼板の冷却あるいはディスケーリングのために供給する流体を開閉動作するバルブにおいて、上流側に流体流入口2を設け、内空の筒状構造により流体を下流側に流通させる筒状ボディキャップ1と、上流側に凸の円錐状部材10と下流側に凸の円錐状部材11からなる弁座9をボディ 5 と同心に設けて外壁との間に環状の流体流通路17を形成し、上流側に接続される前記筒状ボディキャップ1から受け入れた流体を下流側に設けた流体流出口8から排出するボディ5とで、流体を流通させる流路を形成するとともに、
外部配管との接続用に、前記ボディキャップ1には、上流側端部の前記流体流入口2の外周に上流側外部接続用フランジ3を設け、前記ボディ5には、下流側端部の前記流体流出口8の外周に下流側外部接続用フランジ7bを形成し、
さらに、前記ボディキャップ1と前記ボディ5との連結・固定用に、前記ボディキャップ1には、中間部外周にボディキャップ固定用フランジ4を形成し、前記ボディ5には、上流側開口に筒状部6を形成してその外周にボディ固定用フランジ7aを設けて、該ボディキャップ固定用フランジ4と該ボディ固定用フランジ7aとをボディキャップ連結環20を介して連結・固定するシリンダバルブであって、
前記流体流通路17の上流側には、前記筒状ボディキャップ1の下流側の外周面の延長上にその外周面を有し、かつ開口幅が上流側より下流側に向けて減少するような五角形、三角形またはこれらに準ずる孔形状であって、バルブ軸と平行な中心線で対称となるような通孔Aを周方向に複数有する筒状ケージ16を、前記筒状ボディキャップ1の下流側端部と前記弁座9の上流側の円錐状部材10の外周部とに嵌合・連結するように配設し、
該筒状ケージ16の外周および前記筒状ボディキャップ1の外周と、ボディ5の前記上流側開口筒状部6の内周との間に、筒状ピストンプラグ14を、バルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動可能に、かつその下流側の端部を前記弁座9の上流側円錐状部材10の周縁部に配設された環状の弁座パッキン12に臨ませて嵌挿し、
前記筒状ボディキャップ1の下流側の外周、前記ボディキャップ固定用フランジ4、前記ボディ固定用フランジ7a、および前記ボディキャップ連結環20の間に形成されるピストン作動室18内に、前記筒状ピストンプラグ14と一体に形成された筒状ピストン15を配設し、
該ピストン作動室18内での流体圧による該筒状ピストン15の往復動により、前記筒状ピストンプラグ14をバルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動させて、前記筒状ケージ16の各通孔Aを開閉するようにしたことを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
(2) (1)において、前記筒状ケージ16の周方向に複数並設される前記通孔Aは、形状や面積の異なる複数種の通孔が周方向に組み合わされて配設されるものであることを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
(3) (1)または(2)において、前記筒状ピストンプラグ14および/または前記筒状ピストン15との摺動面となる、前記ボディ5の上流側開口筒状部6の内周面、前記筒状ボディキャップ1の外周面、前記筒状ケージ16の外周面、および前記ボディキャップ連結環20の内周面、ならびに前記筒状ピストンプラグ14および前記筒状ピストン15の摺動面のうちの一つまたは二つ以上の面に、それぞれ、炭化物系分散粒子と金属マトリックスとからなる炭化物サーメットの溶射被膜を形成して、該摺動面に耐摩耗性を付与したことを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
(4) (1)〜(3)のいずれかにおいて、前記筒状ピストンプラグ14および/または前記筒状ピストン15との摺動面となる、前記ボディ5の上流側開口筒状部6の内周面、前記筒状ボディキャップ1の外周面、前記筒状ケージ16の外周面、および前記ボディキャップ連結環20の内周面、ならびに前記筒状ピストンプラグ14および前記筒状ピストンの摺動面のうちの一つまたは二つ以上の面に、シール材としてX状リングを装着したことを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
(5) (1)〜(4)のいずれかにおいて、前記筒状ピストンプラグ14との摺動面となる、前記ボディ5の前記上流側開口筒状部6の内周面のうち、前記流体流通路17とのバルブ閉時の最接近部に、シール材としてダストシールを装着したことを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシリンダバルブの実施の形態を、図1〜図3に基づいて、具体的に説明する。
図1は弁が全開の状態を示し、図2は弁が全閉の状態を示す。また、図3は図1の筒状ケージ16の周方向に並設された通孔Aの形状と配置を示す展開説明図、図4(a)、(b)、(c)は筒状ケージ16の周方向に並設される通孔Aの他の形状例を示す説明図で、矢印は流体が流れる方向を示す。
【0014】
本発明によるシリンダバルブは、図1、図2に示すように、下流側端部に流体流出口8とその外周に外部配管との接続用のフランジ7bとを有し、上流側開口に筒状部6を形成してその外周に筒状ボディキャップ1との接続、固定用のボディ固定用フランジ7aを設けたボディ5の中央部に、ボディ5の外壁との間に流体流通路17を形成するように配設した弁座9が配設されており、この弁座9の周縁部の上流側に、五角形の通孔A(図3参照)を周方向に複数並設した筒状ケージ16が配設(ここでは、ボディ5に固定された筒状ボディキャップ1で押圧され弁座9に密に当接)されている。
この筒状ケージ16の通孔Aの形状は、図3に示すような形状の他に、例えば図4(a)、(b)に示すような五角形に準ずる形状、同図(c)に示すような三角形に準ずる形状などであり、これらの形状、サイズ、配置条件は、対象流体条件、流量(流速)条件、求められる開閉条件などに応じて、水撃現象を発生しない条件を満足するように選択されるものである。
【0015】
この筒状ケージ16の上流側端部には、上流側に流体流入口2を形成した筒状ボディキャップ1の下流側端部が嵌合・連結されている。筒状ボディキャップ1は、上流側に外部配管との接続用のフランジ3を有し、中間部にボディ5との接続、固定用のフランジ4を有するものであり、このボディキャップ固定用フランジ4が、一対のフランジ20a、20bを有するボディキャップ連結環20を介して、ボディ5の上流側のボディ固定用フランジ7aにボルト・ナット21で締結・固定されている。
筒状ボディキャップ1のボディキャップ固定用フランジ4部より筒状ケージ16側の外周および筒状ケージ16の外周には、ピストン作動室18内の筒状ピストン15により作動する筒状ピストンプラグ14がバルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動可能に嵌挿されており、この筒状ピストンプラグ14の外周面はボディ5の上流側開口筒状部6の内周面とも摺動可能である。
【0016】
この筒状ピストンプラグ14は、上流側に筒状ピストン15を一体的に形成したものであり、この筒状ピストン15が上記の筒状のボディキャップ連結環20の内周側のピストン作動室18内で摺動し、往復動することによって、筒状ピストンプラグ14は安定してバルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動可能である。この筒状ピストンプラグ14の往復動によって筒状ケージ16の周方向に並設した複数の通孔Aを同時に開閉するように構成されている。
【0017】
図1、図2中の12は、弁座9の上流側円錐部材10の周縁部に設けられた環状パッキンであり、通孔Aが全閉のとき、筒状ピストンプラグ14の先端を密に当接するシール機能を有するものである。
また、図1、図2中の22は、シール手段の好ましい実施の形態として摺動面に配設したX状リングで、図5(a)に示すような断面形状を有するものであり、軸線方向で1条または複数条装着される。また、図1、図2中の23は、摺動面間への微細物(ダスト)の侵入を防止するための好ましい実施の形態として配設したリング状のダストシールで、図5(b)に示すように外側部に小径のリング状リップ23rを有する断面形状を有するものである。なお、図5(a)、(b)中では、X状リング、ダストシールに隣接させて、公知のバックアップリング26を配設した例が示されているが、このバックアップリング26を用いない場合も本発明の範囲内である。
さらに、また、図1、図2には、好ましい実施の形態の例として、筒状ピストンプラグ14の上流側の筒状ピストン15にインジケータ24を、また、ボディ上流側開口筒状部6ないしボディ固定用フランジ7a形成部に流体の漏れ検知プラグ25を設置した例が示されている。
【0018】
このように構成した本発明のシリンダバルブによる流体流路の開閉について以下に説明する。以下の説明中のA1、A2、A3、A4は、図3に示すように、通孔Aのバルブ軸線方向の位置を表す。
流体流入口2から流入し、筒状ボディキャップ1内、ボディ5内の流体流通路17を経て、流体流出口8から流出する流体の流路を、筒状ピストンプラグ14の一定速度での閉止動作により閉止する場合は、図1で示すように解放位置にある筒状ピストンプラグ14を、ピストン作動室18の筒状ピストン15の流体圧による作動により、弁座9側に移動させ、筒状ケージ16の周方向に並設された通孔Aを、開口幅が一定のA1〜A2から開口幅が傾斜漸減するA2〜A3、A3〜A4側に、すなわち下流側に連続的に遮蔽して行き、図2に示すように、その先端を弁座9の上流側円錐状部材10の周縁部に配設された環状の弁座パッキン12に密に当接・着座させ、バルブ内の流体流通路17を全閉状態にすることができる。
【0019】
この際、筒状ケージ16の通孔Aが五角形になっていることから、図6の開度−流量特性(Cv値)関係図に示すように、筒状ピストンプラグ14による閉止の初期および中期段階では、バルブ内を流れる流体の流量は、A1〜A2で一定流量割合で減少して行き、A2〜A3〜A4までの閉止の最終段階では徐々にその流量減少割合が減少しながら全閉になることがわかる。すなわち、前述した五角形の孔の効果により、大きな水撃現象を生むことなく、全開流量から最終段階で完全閉止状態に移行するまで推移制御することが可能となる。
また、図2の全閉状態から筒状ピストンプラグ14の一定速度での作動で図1の全開状態にする場合にも、本発明により大きな水撃現象を生じさせることなく、推移制御することができるが、同様の作用効果に基づくものであるため、ここではその説明を省略する。
【0020】
本発明のシリンダバルブにおいては、上記特許文献3に開示のシリンダバルブと同様、バルブを解放状態から閉止状態にする際に、弁開度の大きい位置では流量減少割合を大きくし、閉止状態に近づくにつれて流量減少割合を小さくすることで、緩やかな流量減少とともにバルブが閉止されるようにして、筒状ピストンプラグ14(特許文献3のシリンダ形弁体に相当)を急激(急速)に閉止しても水撃現象が生じないようにする。その点では、本発明は、特許文献3に記載の発明と概念的には共通の効果を奏するものであるが、シリンダバルブ自体の構造が明らかに異なるものであり、構造の差異により、以下のような固有の効果も奏するものである。
【0021】
(1)請求項1に記載の本発明では、筒状ピストンプラグ14を流体が流通する流路の外に配設しているので、特許文献3に記載の発明のシリンダ形弁体314と比較して、
a シール箇所も少なく単純で強固な安定構造にできる、
b 流体にダストなどの微細物が混在している場合でも摺動面に微細物が侵入して円滑な摺動が損なわれる懸念が少なく、シール機能の維持管理の負荷が小さい、
c また、筒状ピストンプラグ14の摺動が円滑にでき、その作動力も小さくできることから、バルブ全体の小型化も可能である、
などの効果を奏する。
(2)また、請求項1に記載の本発明では、ボディ5と筒状ボディキャップ1との固定を解除して、筒状ケージ16を交換自在にすることができるので、例えば、筒状ピストンプラグ1や筒状ケージ16の摺動面が損耗した場合などには、補修や交換が容易にできる。
(3)請求項2または請求項3に記載の本発明では、筒状ケージ16の通孔Aの形成条件(形状、サイズ、配置など)を、五角形、三角形もしくはこれらに準ずる孔形状とするか、または、形状や面積の異なる複数種の通孔を周方向に組み合わされて配設することとすることで、対象流体条件、流量(流速)条件、求められる開閉条件などに応じて、水撃現象を発生させない条件を容易に選択、調整することができる。
(4)請求項4に記載の本発明では、各部の摺動面に、それぞれ、炭化物系分散粒子と金属マトリックスとからなる炭化物サーメットの溶射被膜を形成して耐摩耗性を付与しているので、摺動面の寿命を大幅に延長させることができる。なお、本発明では、炭化物サーメットとしては、特に限定するものではなく、公知のもの(例えば、特開2000−1763号公報参照)を採用することができる。すなわち、例えば、TiC、ZrC、HfC、VC、Tac、NbC、WC、B4C、SiCあるいはCr32などの少なくとも1種以上からなる炭化物と、Ni、Co、CrあるいはMoなどの少なくとも1種以上からなる金属、合金を添加した炭化物サーメットを用いることができる。さらに言えば、WC系のサーメット(WC−NiCr、WC−12質量%Co、WC−17質量%Co、WC−10質量%Co−4質量%Crなど)がその優れた耐摩耗性から、本発明の溶射被膜として好ましいものである。
(5)請求項5に記載の発明では、摺動面でのシール材として、シール性の良好なX状リング22を用いることにより、充分なシール性を確保することができる。
(6)請求項6に記載の発明では、特に、微細物(ダスト)が混在した流体を対象とする場合に、摺動面の流体流通路17との最接近部(入口)に、ダストシール23を配置することにより、摺動面からの微細物の侵入を確実に阻止することが可能になる。
【0022】
本発明のシリンダバルブを適用可能な流体としては、水、油などが主体であるが、薬剤その他の流体でも適用可能である。特に、腐食性がある流体に適用する場合には、流体に接触する部位をステンレス鋼などの耐食性に優れた材料で形成することが有効である。
筒状ピストンプラグ14の作動には、流体圧を用いるが、この作動用流体としては、大きな力を安価に得られる空気、水、水と空気の混合体、油等を用いることができる。この中では、仮に漏れたり付着しても実害がない空気、水、水と空気の混合体がより好ましいものと言える。
【0023】
【発明の効果】
本発明によるシリンダバルブは、例えば五角形の開口面積が上流側より下流側で小さくなるような通孔Aを周方向に複数並設した筒状ケージ16を弁座9の周縁部に固定して、その外周に筒状ピストンプラグ14を嵌挿して外部で摺動させることにより筒状ケージ16の通孔Aを開閉する構造を有するので、構造が単純、強固で整備も容易であり長期使用に耐えて低コストを実現しながら、バルブ、配管、周辺機器などに悪影響を与える水撃現象を確実に防止して円滑な開閉が可能である。さらには、流体の流路を高頻度で且つ急激に開閉する必要のある各種操業の安定確保を可能にするなどの効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例でのシリンダバルブ全開状態を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施例でのシリンダバルブ全閉状態を示す断面説明図である。
【図3】本発明の実施例での五角形の通孔を有する筒状ケージの展開説明図である。
【図4】本発明で筒状ケージに形成する通孔の他の形状例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例で用いたシール材の適用例を示す断面説明図であり、(a)図はX状リング、(b)図はダストシールを示す。
【図6】本発明の実施例でのシリンダバルブを用いて流体流路を全開から全閉へ移行した場合の開度−流量特性の関係を示す説明図である。
【図7】従来のシリンダバルブの構造例を示す断面図である。
【図8】従来のシリンダバルブの他の構造例を、(a)図では断面説明図で示すものであり、(b)図ではその弁座の構造例を平面説明図で示し、(c)図ではその弁座の上方部材の構造例を立体説明図で示すものである。
【図9】従来のシリンダバルブのさらに他の構造例について、バルブ閉止状態の弁体先端部近傍を拡大して示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 筒状ボディキャップ 2 流体流入口
3 上流側外部接続用フランジ 4 ボディキャップ固定用フランジ
5 ボディ 6 ボディ上流側開口筒状部
7a ボディ固定用フランジ 7b 下流側外部接続用フランジ
8 流体流出口 9 弁座
10 弁座上流側部材 11 弁座下流側部材
12 弁座パッキン 13 締付ボルト
14 筒状ピストンプラグ 15 筒状ピストン
16 筒状ケージ 17 流体流通路
18 ピストン作動室 20 ボディキャップ連結環
20a、20b フランジ 21 ボルト・ナット
22 X状リング 23 ダストシール
24 インジケータ 25 漏れ検知プラグ
26 バックアップリング

Claims (5)

  1. 熱間圧延鋼板の冷却あるいはディスケーリングのために供給する流体を開閉動作するバルブにおいて、上流側に流体流入口(2)を設け、内空の筒状構造により流体を下流側に流通させる筒状ボディキャップ(1)と、上流側に凸の円錐状部材(10)と下流側に凸の円錐状部材(11)からなる弁座9をボディ(5)と同心に設けて外壁との間に環状の流体流通路(17)を形成し、上流側に接続される前記筒状ボディキャップ(1)から受け入れた流体を下流側に設けた流体流出口(8)から排出するボディ(5)とで、流体を流通させる流路を形成するとともに、
    外部配管との接続用に、前記ボディキャップ(1)には、上流側端部の前記流体流入口(2)の外周に上流側外部接続用フランジ(3)を設け、前記ボディ(5)には、下流側端部の前記流体流出口(8)の外周に下流側外部接続用フランジ(7b)を形成し、
    さらに、前記ボディキャップ(1)と前記ボディ(5)との連結・固定用に、前記ボディキャップ(1)には、中間部外周にボディキャップ固定用フランジ(4)を形成し、前記ボディ(5)には、上流側開口に筒状部(6)を形成してその外周にボディ固定用フランジ(7a)を設けて、該ボディキャップ固定用フランジ(4)と該ボディ固定用フランジ(7a)とをボディキャップ連結環(20)を介して連結・固定するシリンダバルブであって、
    前記流体流通路(17)の上流側には、前記筒状ボディキャップ(1)の下流側の外周面の延長上にその外周面を有し、かつ開口幅が上流側より下流側に向けて減少するような五角形、三角形またはこれらに準ずる孔形状であって、バルブ軸と平行な中心線で対称となるような通孔(A)を周方向に複数有する筒状ケージ(16)を、前記筒状ボディキャップ(1)の下流側端部と前記弁座(9)の上流側の円錐状部材(10)の外周部とに嵌合・連結するように配設し、
    該筒状ケージ(16)の外周および前記筒状ボディキャップ(1)の外周と、ボディ(5)の前記上流側開口筒状部(6)の内周との間に、筒状ピストンプラグ(14)を、バルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動可能に、かつその下流側の端部を前記弁座(9)の上流側円錐状部材(10)の周縁部に配設された環状の弁座パッキン(12)に臨ませて嵌挿し、
    前記筒状ボディキャップ(1)の下流側の外周、前記ボディキャップ固定用フランジ(4)、前記ボディ固定用フランジ(7a)、および前記ボディキャップ連結環(20)の間に形成されるピストン作動室(18)内に、前記筒状ピストンプラグ(14)と一体に形成された筒状ピストン(15)を配設し、
    該ピストン作動室(18)内での流体圧による該筒状ピストン(15)の往復動により、前記筒状ピストンプラグ(14)をバルブ軸線と平行な方向に摺動・往復動させて、前記筒状ケージ(16)の各通孔(A)を開閉するようにしたことを特徴とする、水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
  2. 前記筒状ケージ(16)の周方向に複数並設される前記通孔(A)は、形状や面積の異なる複数種の通孔が周方向に組み合わされて配設されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
  3. 前記筒状ピストンプラグ(14)および/または前記筒状ピストン(15)との摺動面となる、前記ボディ(5)の上流側開口筒状部(6)の内周面、前記筒状ボディキャップ(1)の外周面、前記筒状ケージ(16)の外周面、および前記ボディキャップ連結環(20)の内周面、ならびに前記筒状ピストンプラグ(14)および前記筒状ピストン(15)の摺動面のうちの一つまたは二つ以上の面に、それぞれ、炭化物系分散粒子と金属マトリックスとからなる炭化物サーメットの溶射被膜を形成して、該摺動面に耐摩耗性を付与したことを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
  4. 前記筒状ピストンプラグ(14)および/または前記筒状ピストン(15)との摺動面となる、前記ボディ(5)の上流側開口筒状部(6)の内周面、前記筒状ボディキャップ(1)の外周面、前記筒状ケージ(16)の外周面、および前記ボディキャップ連結環(20)の内周面、ならびに前記筒状ピストンプラグ(14)および前記筒状ピストンの摺動面のうちの一つまたは二つ以上の面に、シール材としてX状リングを装着したことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
  5. 前記筒状ピストンプラグ(14)との摺動面となる、前記ボディ(5)の前記上流側開口筒状部(6)の内周面のうち、前記流体流通路(17)とのバルブ閉時の最接近部に、シール材としてダストシールを装着したことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の水撃現象防止機能に優れたシリンダバルブ。
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