JP4268168B2 - 検査管理システム及び検査管理装置、検査管理方法 - Google Patents
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Description
特に規格や作成データの種類、工程などによって異なる検査方法やフォーマットに適応するカスタマイズ可能な管理技術を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、作成データの検査管理システムであって、該検査管理システムが検査管理装置と、少なくとも作成データを該検査管理装置に送出する作成者入出力装置と、少なくとも検査者が作成データを検査し、その結果を検査管理装置に送出する検査者入出力装置とを備える。
そして、前記のデータ転送部が、検査対象情報テーブルを参照して検査対象となる作成データを作成者入出力装置に提示すると共に、作成者入力装置から送出された作成データのバージョンを、該バージョン管理テーブルと照合して現在のバージョンであるときにのみ受理することを特徴とする。
そして、作成者入出力装置から作成データを検査管理装置に送出する工程、検査管理装置において作成者入出力装置からの作成データを検査者入出力装置に転送すると共に、データ格納部に格納する工程、検査者入出力装置から検査結果を検査管理装置に送出する工程、作成者入出力装置に該検査結果を送信する工程を少なくとも有する。
これにより、確実に連絡が行えるだけでなく、連絡に要するコストの抑制、メッセージを確認する手間の低減を図ることができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、その検査管理方法として提供することもできる。
本発明の検査管理システムAの全体構成図を図1に示す。本システムAでは、本発明の要部である検査管理装置である検査管理サーバ1と共に、作成者が所属する領域(設計部署と呼ぶ。)、検査者が所属する領域(検査部署と呼ぶ。)にそれぞれ入出力装置2、3を設置している。
なお、入出力装置2,3も同様の構成であるが、さらに出力手段としてユーザに対して情報表示するモニタ、ユーザからの入力を受け付けるキーボード、マウス、タブレット、タッチパネル等の入力手段とを備える。
検査管理サーバ1には処理機能別に制御部10、発番登録部101、警告表示部102、メール送付部103、媒体転送部104、媒体保管部105、検査部106、電子捺印部107、結果提供部108、ルーティング部109、検査分析部110を備える。
また、記憶手段には、受付管理データベース(以下、管理DBと呼ぶ。)20、受付ファイル31、格納ファイル32、分析ファイル33をそれぞれ格納している。
本システムが有する機能は、(1)検査対象が新規発番した時に登録を行う発番登録機能、(2)端末の一覧画面に警告着色表示を行う警告表示機能、(3)検査部署から設計部署へ検査対象となる作成データ(以下、検査物と呼ぶ。)の送付依頼メールを送付するメール送付機能、(4)設計部署から検査部署へ検査物の転送を行う媒体転送機能、(5)検査物の保管を行う媒体保管機能、(6)検査を行い不適合票を発行する検査機能、(7)検査結果に捺印する電子捺印機能、(8)設計部署へ検査結果の提供を行う結果提供機能、(9)検査のワークフローを管理するルーティング機能、(10)検査結果を分析する検査分析機能である。
各情報テーブルについては各部の説明において詳述するが、広い分類ではデータ格納用テーブル20aと、システム定義用テーブル20bに分けられる。データ格納用テーブル20aには図2のようにマスタテーブル201、検査履歴テーブル202、合否判定テーブル203、検査指摘テーブル204、ファイル名管理テーブル205、メール送信履歴テーブル206が備えられる。
発番登録機能は、新規に検査対象が判明して検査番号が発番された時に、検査対象の基本情報(受注先名、システム名等)を本システムに登録する機能である。検査番号は、一般的に各期の期首に発番され、また、発番した部署が電子媒体で基本情報を一覧にして所有していることが多い。検査部署にて、端末から1件1件登録することも可能であるが、電子媒体を読み込んで一括して登録することもできる。
電子媒体の発番情報を入力S5し、退避した項目名、シート名、セル番号を元にして、受注先名、システム名、課名称等を取得し、マスタテーブル201に出力処理S6する。
後続データがあるか否かを判定S7して、ある場合には、処理S5に戻り、無い場合には処理を終了する。
警告表示機能は、設計部署から検査部署への検査物の送付において、検査予定日と現在日との差異がどのくらいであるかを求めて、その差異により、入出力装置3の一覧画面において、該当の検査番号の背景を赤、黄、水色、着色なしの4種類により表示する機能である。これにより作業者に対して注意を喚起させることができる。また一覧画面では、部署ごとのフィルタリング機能や検査番号によるソート機能を同時に備え、操作性を向上させている。当機能の着色を行うための差異日数は、各検査部署にて設定できる。
後続データがあるか否かを判定S12して、ある場合には、処理S10に戻り、無い場合には次の処理に進む。
次に、着色フラグを先ほどのビューに格納S17する。後続データがあるか否かを判定S18して、ある場合には、処理S13に戻り、無い場合には次の処理に進む。
メール送付機能は、警告表示機能により着色した検査番号について、設計部署に対して、検査部署への検査物の送付を依頼するメールを作成し、メールサーバ34を通して送付する機能である。
メール本文は、警告レベルに応じて文面を変更したり、送付先を変更できる。例えば、検査物の送付予定を3日オーバーした場合は、督促文を設計部署の上位部署の部署長に送付することができる。督促文面およびその場合の送付先の変更は、各検査部署にて設定できる。
再度、アドレステーブル(定義テーブル)214を、検索項目に部名称と役職等に1(部長)を設定して入力し、名前とメールアドレスを取得する。(S35)
媒体転送機能は、設計部署が検査物を設計部署に送付する機能である。検査物は、各検査部署の規格により規定されており、実施する検査の種類、ソフトウェアの種類や開発におけるどの工程での検査かによって異なる。
転送は全ての検査物の転送が完了するまで何度もやり直すことができ、全ての転送が完了した後も、必要があれば検査部署で転送されたファイルの入れ替えができるようにしている。必要な検査物やバージョン番号の付された検査物レイアウトについては、各検査部署にて設定できる。
まず媒体転送部104は、検査対象の現在の検査の種類、対象工程を元に検査物情報テーブル(定義テーブル)217を検索し、必要な検査物を入出力装置(設計用)3に全て表示する。
検査物情報テーブル217を、検索項目に検査区分を設定して入力S40し、取得した数分、検査物名と注意書きをアップロード用画面に表示S41する。このとき、同時にアップロードボタンを配置している。後続するデータがあるかどうか判定S42し、ある場合には処理S40からの処理を繰り返すことで全てのデータについて処理する。
アップロード用画面の検査物数分、アップロード対象のファイルについて、以下の処理を行う。まず、アップロード一覧画面からアップロードしたファイル、ファイルバージョンを取得S45し、必須物フラグを検査S46する。
必須物フラグが1(必須)の検査物については、バージョン管理テーブル(定義テーブル)211を、検索項目にファイルバージョンを設定して入力し、有効フラグを取得S46する。
また、必須物フラグが0(必須ではない)の場合には、直接、処理S48に進む。
後続データの有無を確認S51し、アップロード画面の検査物すべてについて処理S45?S49を行う。
媒体保管機能は、媒体転送機能により送付された電子媒体のファイル名を正規化して、保存用のディレクトリに保管する機能である。ファイル名は、保管するファイルがどのファイルであるかを分かりやすく設定できる必要があり、検査番号、検査工程、正規化のための略称を組合せて作成する。
保存用のディレクトリも分かりやすく整理されたディレクトリ構造にして、後から検索が容易なようにする。ファイル名および保存用ディレクトリ名については、各検査部署にて設定できる。
媒体保管部105は、それぞれのテーブルから正規化名(検査区分)、正規化名(検査物)を取得し、これと検査番号を組み合わせて、保存用のファイル名を作成する。また、保存ディレクトリの階層は、第1階層として検査番号が発番された期でディレクトリを自動作成し、第2階層として検査番号でディレクトリを作成し、第3階層として検査区分テーブル(定義テーブル)218の検査区分名でディレクトリを作成する。
ファイル名管理テーブル205を入力して検査物数分、受付ファイル31から格納ファイル32(作成した保存ディレクトリ階層)に名前を正規化したファイルをコピーする機能である。また、受付ファイルは、設計部署に検査結果を返却すると削除されるようにしている。
次にファイル名管理テーブル205を、検索項目に検査番号を設定して全件入力する。入力データより検査物名、ファイル名、シーケンス番号を取得S61する。検査区分と取得したシーケンス番号を元に、検査物情報テーブル217を入力して、正規化名(検査物)を取得S62する。
検査機能は、入出力装置2に、検査用のチェックリストを表示して、チェックリストの消化を行うための機能である。送付された検査物を参照しながら操作を行う。検査用チェックリストは、検査の種類、検査の工程、ソフトウェアの種類に応じて表示される。
保管されている検査物は、入出力装置2からクリック1つで参照が可能となっている。検査者は、端末上で検査チェックリストに「適合/不適合」のマークをチェックする。検査完了ボタンを押下すると、不適合項目について「検査不適合票」が自動的に作成されて、自動的に保管される。使用する検査用チェックリストは、各検査部署にて設定できる。
入出力装置(検査用)2に該当する検査チェックリストを表示して、格納ファイル32に保管されている検査物をみながら検査を実施する。検査チェックリストを消化すると、その内容を合否判定テーブル203に出力し、不適合のものはテーブル上に「不適合」フラグを付与する。
オプションボタンの判定S74で「1」(適合)か「3」(対象外)の場合には処理S75?S77をスキップする。
後続データの有無を判定S78することで全てのデータについて処理を行う。
電子捺印機能は、検査担当者により検査作業が完了した時、審査者により審査が完了した時、および承認者により承認が完了した時、検査結果の必要な箇所に捺印する機能である。捺印する電子媒体は何種類でもよく、例えば、設計部署が送付した検査申請書、品質評価票、検査機能で不適合時に出力した不適合票等である。捺印を行う電子媒体と捺印位置、捺印を行う権限については、各検査部署にて設定できる。
捺印を行う電子媒体については、ファイル名管理テーブル205を入力して、電子媒体のファイル名とファイルバージョンを取得する。取得したファイルバージョンを元に媒***置情報テーブル212を入力して捺印を行う位置情報を取得する。また、格納ファイル32より該当ファイルを読み込み電子媒体の所定の位置に捺印して再格納する。
ファイル名管理テーブル205を、検索項目に検査番号、検査区分、検査回数を設定して入力S80し、全件入力し終わるまで、以下の処理を行う。ファイル名管理テーブル205より、ファイル名、ファイルバージョンを取得し、ファイルバージョンが設定されているかを判定S81して、設定されている場合、そのファイルバージョンを検索項目として、媒***置情報テーブル(定義テーブル)より、項目名、シート名、セル番号を取得S82する。存在する項目数分、格納ファイル32内の検査物について、該当のシート名、セル位置に対し、システム日付と、画面から入力する担当者名を出力S83する。
さらに後続データの有無を判定S85することでファイル名管理テーブル205の全てのデータについて処理を行う。
検査結果提供機能は、設計部署にて、電子捺印されて検査が完了し格納ファイル32に保管されている検査結果を取得するための機能である。設計部署にて必要とする検査物(検査部署の捺印がされる検査物)については、各検査部署にて設定できる。
ファイル名管理テーブル205を、検索項目に検査番号、検査区分、検査回数を設定して入力S90し、全件入力し終わるまで、以下の処理を行う。ファイル名管理テーブル205より、検査物名、ダウンロード対象フラグを取得する。ダウンロード対象フラグを判定S91して、「1」(対象)の場合、結果提供画面に、検査物名と、検査物を取得するためのダウンロードボタンを配置して表示S92する。フラグ「0」(非対象)の場合には処理S92をスキップする。
後続データの有無を判定S93することで全てのデータについて処理を行う。
ルーティング機能は、現在の作業者(本実施例では検査者であるが作成者を含んでもよい。)が現在の作業を終了した時、次はどの作業者が何の作業を行うかを決定する機能である。一般にルーティングは、設計部署による検査物の送付、検査部署の受付、検査実施、審査、承認、設計部署への返却という順に各検査者に作業が引き継がれて、検査ワークフローが形成されている。
これをマスタテーブル201に再設定することによりルーティングが終了し、メールサーバを経由して次の担当者へ作業引継ぎのメールを送付する。なお、検査履歴テーブル202は、既に検査部106により、検査物(プロセス票)を入力して今後の検査予定を登録している。
マスタテーブル201を、検索項目に検査番号を設定して入力S100し、検査区分(現在)とステータス(現在)を取得する。次にステータステーブル220を、検索項目に取得した検査区分(現在)とステータス(現在)を設定して入力S101し、次回ステータスを取得する。
また、次回ステータスを判定S102して「08」以外の場合は、マスタテーブル201に、次回のステータスを設定して再出力S105を行う。
検査分析機能は、入出力装置2で、期間の範囲指定を行い、過去の検査結果について分析し、その分析結果を電子媒体にて取得する機能である。分析を行う内容は、不適合コード(指摘コード、原因コード、重要度)の集計、設計部署から検査部署への送付遅延日数等であり、過去の集計値との比較や部署ごとの比較を行って分析される。集計を行う不適合コードは、各検査部署にて設定できる。
分析結果は電子媒体に出力され、分析ファイル33に格納される。入出力装置(検査用)2には「結果取得」ボタンを配置し、このボタンを押下すると、分析結果を分析ファイル33から入出力装置(検査用)2に転送するものである。
部署テーブル216を全件入力S110し、内部テーブルに退避S111する。後続データの有無を判定S112することで全てのデータについて処理を行う。
同様に、コードテーブル221を全件入力S113し、内部テーブルに退避S114する。コードテーブルについても後続データの有無を判定S115することで全てのデータについて処理を行う。
検査履歴テーブルから検査番号と検査日を取得S116し、検査日について、画面から入力した日付範囲内であるかを判定S117する。範囲内である場合、検査番号を元に、検査指摘テーブル204を入力S118し、該当した件数分、退避した内部テーブルの該当の統計コード、原因コード、抽出コードを1ずつカウントアップ処理S119する。全データの集計後、これらの件数を、分析ファイル33内に、統計表/分析結果として電子媒体で出力する。
後続データの有無を判定S120することで検査指摘テーブル204の全てのデータについて処理を行う。
さらに、後続データの有無を判定S121することで検査履歴テーブル202の全てのデータについて処理を行う。
全てのデータにつき処理が終了したら、分析ファイルに内部テーブルの集計値を出力S122して処理を終了する。
ダウンロード一覧画面に、各種の集計結果、分析結果単位にダウンロード用ボタンを配置し、表示S123する。
Claims (6)
- 検査者端末装置を用いた被検査データの検査を管理する検査管理システムであって、
被検査データの入力を受け付ける被検査データ入力受付手段と、
被検査データに対して行われる検査内容情報、被検査データの検査手順情報、被検査データの検査進捗情報及び被検査データの検査結果情報を記憶する検査管理データベースと、
検査者端末装置に被検査データを送信し、検査者端末装置から被検査データの検査進捗情報及び被検査データの検査結果情報を受信し、当該検査進捗情報及び検査結果情報を前記検査管理データベースに格納する検査実行管理手段と、
前記検査管理データベースに記憶された被検査データの検査手順情報及び検査進捗情報に基づいて、被検査データが次に受けるべき検査内容の情報を検査者端末装置に送信する検査手順指示手段と、
検査が完了した被検査データの検査結果情報を出力する検査結果出力手段とを有する検査管理システムにおいて、
前記検査実行管理手段は、前記検査管理データベースに記憶された被検査データの検査内容情報に基づき、実施されるべき検査項目を含む検査チェックリストを生成し、当該検査チェックリストを検査者端末装置に送信し、当該検査者端末装置から受診される前記査チェックリストに対するチェック入力情報を被検査データの検査結果情報として取り扱うことを特徴とする検査管理システム。 - 前記検査管理データベースは、被検査データのバージョン情報を記憶しており、
前記被検査データ入力受付手段は、検査対象として予め指定されたバージョンの被検査データの入力のみを受け付けることを特徴とする請求項1に記載の検査管理システム。 - 前記検査管理データベースは、被検査データの検査期限情報を記憶しており、
前記検査実行管理手段は、被検査データの検査期限までの残り時間の情報を検査者端末装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の検査管理システム。 - 前記検査結果情報に電子捺印処理を行う電子捺印手段を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の検査管理システム。
- 前記検査結果出力手段は、被検査データの検査結果情報に、検査者に関する情報及び検査に要した日数に関する情報を含めて出力することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の検査管理システム。
- 前記検査結果出力手段から出力される被検査データの検査結果情報を、検査依頼者端末にメール送信するメール送信手段を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の検査管理システム。
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