JP4266338B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を配設した電解質膜・電極構造体を備え、前記電解質膜・電極構造体を第1及び第2金属セパレータにより挟持する発電セルを積層するとともに、前記第1金属セパレータの一方の面には、電極面に沿って反応ガスを供給するサーペンタイン型反応ガス流路が形成される一方、前記第1金属セパレータの他方の面には、前記発電セル間に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路の少なくとも一部が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この発電セルにおいて、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)と、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)とが設けられている。また、発電セル間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路がセパレータの面方向に沿って設けられている。燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路は、一般的にセパレータの積層方向に貫通する流路入口連通孔から流路出口連通孔に向かって設けられる複数本の流路溝を備えるとともに、この流路溝は、サーペンタイン型溝形状で構成される場合がある。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池のガス通路板では、図7に示すように、例えば、酸化剤ガス側のガス通路板1が、カーボンや金属により構成される溝部材2を備えている。ガス通路板1の上部側には、酸化剤ガスの入口マニホールド3が設けられる一方、前記ガス通路板1の下部側には、酸化剤ガスの出口マニホールド4が形成されている。
溝部材2には、入口マニホールド3に連通する入口側通流溝5aと、出口マニホールド4に連通する出口側通流溝5bと、前記入口側通流溝5aと前記出口側通流溝5bとを連通する中間通流溝6とが設けられている。入口側通流溝5a及び出口側通流溝5bは、複数の突起7aを介して格子状に形成される一方、中間通流溝6は、複数回折り返した曲折形状に形成され、複数本の直線状溝部8と、折り返し部位に複数の突起7bにより形成された格子状溝部9とを備えている。
このように構成される燃料電池のガス通路板1では、入口側通流溝5a及び出口側通流溝5bがバッファ部を構成しており、供給ガスの電極への接触面積が広くなるとともに、この供給ガスが自由に移動することができる一方、中間通流溝6では、複数本の直線状溝部8を介して反応ガスを高速でむらなく通流させることができる、としている。
特開平10−106594号公報(図1)
上記のガス通路板1では、実際上、入口マニホールド3から出口マニホールド4に至る複数本の蛇行する流路(サーペンタイン流路)1aが形成されている。その際、特に流路1aの折り返し部位で流体の圧力差が大きくなり易く、溝部材2が薄板状金属製プレートで構成されている場合、前記溝部材2の剛性が不足し易い。このため、溝部材2では、局所的に電解質膜・電極構造体(図示せず)を保持する面圧が不十分になるおそれがある。
この面圧の不足は、反応ガスと冷却媒体との差圧により顕著になって、導電機能が低下したり、反応ガスが流路1aに沿って流れずに電極の外周部分を通過してしまうおそれがある。いわゆる、ショートカットの発生であり、これによって発電性能の低下が惹起される。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、蛇行する反応ガス流路が設けられる金属セパレータに面圧不足部位が発生することがなく、簡単な構成で、所望の発電性能を維持することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池では、電解質膜の両側に電極を配設した電解質膜・電極構造体を備え、前記電解質膜・電極構造体を第1及び第2金属セパレータにより挟持する発電セルを積層し、スタックを構成している。
第1金属セパレータの一方の面には、電極面に沿って反応ガスを供給するサーペンタイン型反応ガス流路が形成される一方、前記第1金属セパレータの他方の面には、発電セル間に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路の少なくとも一部が形成され、且つ前記冷却媒体流路を囲繞してセパレータ面方向に平坦な平坦シールが設けられている。そして、第1金属セパレータの他方の面には、反応ガス流路の折り返し部位の外側に、前記第2金属セパレータの電極接触面の裏側を保持し且つ平坦シールよりもセパレータ厚さ方向の高さが高い裏受け部材が設けられている。
また、第2金属セパレータの電極接触面側には、電極面に沿って反応ガスを供給するサーペンタイン型反応ガス流路が形成され、前記第2金属セパレータの前記反応ガス流路の折り返し部位は、電極に接触する前記電極接触面を有するとともに、裏受け部材は、前記第2金属セパレータの前記電極接触面とは反対の裏面に接触して該電極接触面を保持する膨出部を備えることが好ましい。
さらに、裏受け部材は、第1金属セパレータの外周端部を覆って両面に設けられる平坦シールと一体的に形成されることが好ましい。
さらにまた、裏受け部材は、第1金属セパレータの外周端部を覆って両面に設けられる平坦シールと冷却媒体流路との間隙に配設されることが好ましい。
本発明によれば、第1金属セパレータの他方の面に、反応ガス流路の折り返し部位に対応して裏受け部材が設けられるため、特に薄肉状の金属セパレータにおいて、面圧不足部位が発生することがない。従って、反応ガスが電極反応面の外周から折り返し部位へ流入又は折り返し部位から外周へ流出して、いわゆる、ショートカットが発生することを確実に阻止することができる。これにより、発電に利用されない反応ガスを良好に削減することが可能になり、簡単な構成で、効率的且つ経済的に所望の発電性能を維持することができる。
また、裏受け部材は、第2金属セパレータの電極接触面の裏面を保持するため、前記第2金属セパレータと第1金属セパレータとの間で、良好な剛性を確保することが可能になる。このため、第1及び第2金属セパレータは、局所的な面圧不足部位が発生することがなく、ショートカットを可及的に阻止することができる。
さらに、裏受け部材は、第1金属セパレータの外周端部を覆って両面に設けられるシール部材と一体的に形成されるため、シール部材全体の製造作業が簡素化される。さらにまた、裏受け部材は、シール部材と冷却媒体流路との間隙に充填される固形シールであり、任意の個所を確実に閉塞することが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する発電セル12の要部分解斜視説明図であり、図2は、複数の発電セル12を矢印A方向に積層してスタック化された前記燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図である。
図1に示すように、発電セル12は、電解質膜・電極構造体14が、第1及び第2金属セパレータ16、18に挟持されている。第1及び第2金属セパレータ16、18は、薄板状金属プレート、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、あるいはめっき処理鋼板等により構成される。
発電セル12の矢印B方向(図1中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔20a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22b、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔24bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔24a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔20bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体14に向かう一方の面16aには、例えば、矢印B方向に1往復半だけ折り返す蛇行流路である酸化剤ガス流路(サーペンタイン型反応ガス流路)26が設けられる。酸化剤ガス流路26は、第1金属セパレータ16を波形状に成形することにより設けられる複数の溝部28を備えるとともに、入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bを介して酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bに連通する。入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bは、例えば、エンボス加工やディンプル加工により設けられる。
図3に示すように、第1金属セパレータ16の他方の面16bには、酸化剤ガス流路26の形状に対応して冷却媒体流路34の一部を構成する溝部34aが設けられる。溝部34aは、エンボス等の入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bを介して冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する。
第1金属セパレータ16の面16a、16bには、この第1金属セパレータ16の外周端部を周回して、第1シール部材40が焼き付けや射出成形等により一体化される。第1シール部材40は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
第1シール部材40は、平坦状に構成されており、図1に示すように、面16aでは、酸化剤ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔20bを酸化剤ガス流路26に連通する第1平坦シール40aを設ける。第1シール部材40は、図3に示すように、面16bでは、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bを冷却媒体流路34に連通する第2平坦シール40bを設ける。第2平坦シール40bは、第1平坦シール40aよりも長尺に構成される(図2参照)。
図3に示すように、第2平坦シール40bには、酸化剤ガス流路26の折り返し部位26a、26bに対応する部位(溝部34aが矢印C方向に延在する部位)に、裏受け部材42a、42bが一体的に形成される。図2及び図3に示すように、裏受け部材42a、42bは、第2平坦シール40bと同一平面状に形成される薄肉部44a、44bと、隣接する発電セル12の第2金属セパレータ18に向かって膨出する肉厚部46a、46bとを有する。
肉厚部46a、46bは、複数の発電セル12が積層されて燃料電池10に締め付け荷重が付与された状態で、前記肉厚部46a、46bが接触する第2金属セパレータ18に面圧不足部位が発生しないように、予め高さ寸法が設定されている。燃料電池10全体に締め付け荷重が付与された際、肉厚部46a、46bを圧縮させて所望の反力を発生させるためである。
図4に示すように、第2金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体14に向かう面18aには、燃料ガス入口連通孔24aと燃料ガス出口連通孔24bとに連通し、矢印B方向に1往復半だけ折り返す蛇行流路を構成する燃料ガス流路(サーペンタイン型反応ガス流路)50が形成される。燃料ガス流路50は、第2金属セパレータ18を波形状に成形することにより設けられる複数の溝部52を備える。燃料ガス流路50は、入口バッファ部54a及び出口バッファ部54bを介して燃料ガス入口連通孔24a及び燃料ガス出口連通孔24bに連通する。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の面18aとは反対の面18bには、燃料ガス流路50の形状に対応して冷却媒体流路34の一部を構成する溝部34bが設けられる。溝部34bは、入口バッファ部56a及び出口バッファ部56bを介して冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する。
第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端部を周回して、第2シール部材58が一体化される。この第2シール部材58は、上記の第1シール部材40と同一の材料で構成される。図4に示すように、第2シール部材58は、外側突起60と、この外側突起60から内方に所定の距離だけ離間する内側突起62とを、第2金属セパレータ18の面18aに設ける。この内側突起62は、後述する固体高分子電解質膜70の外周縁部に接して燃料ガス流路50を閉塞している。
図1に示すように、第2シール部材58は、外側突起64と、この外側突起64の内方に離間して冷却媒体流路34を囲繞する内側突起66とを、第2金属セパレータ18の面18bに設ける。
図5に示すように、第1及び第2金属セパレータ16、18が互いに重ね合わされることにより、溝部34a、34bを介して冷却媒体流路34が形成される。この冷却媒体流路34は、入口バッファ部36a、56a及び出口バッファ部36b、56bを介して冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する。
図1及び図2に示すように、電解質膜・電極構造体14は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜70と、前記固体高分子電解質膜70を挟持するカソード側電極72及びアノード側電極74とを備える。アノード側電極74は、カソード側電極72よりも小さな表面積に設定されている。
カソード側電極72及びアノード側電極74は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布された電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜70の両面に接合されている。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔22aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、燃料ガスは、図1及び図4に示すように、燃料ガス入口連通孔24aから入口バッファ部54aを通って第2金属セパレータ18の燃料ガス流路50に導入される。この燃料ガスは、矢印B方向に往復移動しながら、電解質膜・電極構造体14を構成するアノード側電極74に供給される。一方、酸化剤ガスは、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aから入口バッファ部32aを通って第1金属セパレータ16の酸化剤ガス流路26に導入され、矢印B方向に往復移動しながら、電解質膜・電極構造体14を構成するカソード側電極72に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体14では、アノード側電極74に供給される燃料ガスと、カソード側電極72に供給される酸化剤ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、アノード側電極74に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部54bを通り燃料ガス出口連通孔24bに沿って矢印A方向に排出される(図1及び図4参照)。同様に、カソード側電極72に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部32bを通り酸化剤ガス出口連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される(図1参照)。
また、冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、図5に示すように、入口バッファ部36a、56aから第1及び第2金属セパレータ16、18間の冷却媒体流路34に導入される。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体14を冷却した後、出口バッファ部36b、56bを通って冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、第2平坦シール40bには、酸化剤ガス流路26の折り返し部位26a、26bに対応する部位に裏受け部材42a、42bが一体的に形成されている。この裏受け部材42a、42bは、第2平坦シール40bと同一平面状に形成される薄肉部44a、44bと、隣接する発電セル12の第2金属セパレータ18に向かって膨出する肉厚部46a、46bとを有している(図2参照)。
ここで、第2金属セパレータ18には、図2に示すように、比較的長尺な距離Lにわたって非保持範囲が存在している。具体的には、第2金属セパレータ18に第2シール部材58を成形する際に、この第2金属セパレータ18を保持する金型の寸法に対応する平坦部距離L1、前記第2金属セパレータ18を波状に加工することによる2つの傾斜距離L2、及び電解質膜・電極構造体14のアノード側電極74を確実に押えるための保持範囲L3が必要である。このため、非保持範囲の距離Lは、L=L1+2L2+L3となり、該非保持範囲の剛性が大幅に低下してしまう。
そこで、第1の実施形態では、第2金属セパレータ18が電解質膜・電極構造体14のアノード側電極74と接触する部位の裏面側に、裏受け部材42a、42bを配設することにより、特に薄肉状の前記第2金属セパレータ18に、局所的に面圧不足部位が発生することがない。従って、第2金属セパレータ18が面圧不足により変形し、燃料ガス(及び酸化剤ガス)が電極反応面の外周から折り返し部位26a、26bへ流入又は折り返し部位26a、26bから外周へ流出して、いわゆる、ショートカットが発生することを確実に阻止することができる。特に、燃料ガスの圧力差が大きくなり易い折り返し部位26a、26bでのショートカットの発生が良好に阻止される。
これにより、発電に利用されない燃料ガス(及び酸化剤ガス)を良好に削減することが可能になり、簡単な構成で、効率的且つ経済的に所望の発電性能を維持することができるという効果が得られる。
また、裏受け部材42a、42bは、第1金属セパレータ16の外周端部を覆って両面に設けられる第1シール部材40と一体的に形成されている。このため、第1シール部材40全体の製造作業が有効に簡素化される。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ80の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10を構成する第1金属セパレータ16と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
第1金属セパレータ80は、両方の面80a、80bに第1シール部材40が一体化される。第1シール部材40を構成する第2平坦シール40bと、冷却媒体流路34を構成する溝部34aの矢印C方向に延在する部位との間には、裏受け部材82a、82bが配設される。
裏受け部材82a、82bは、第1シール部材40とは別体に構成されており、第2平坦シール40bと同一平面状に形成される薄肉部84a、84bと、隣接する発電セル12の第2金属セパレータ18に向かって膨出する肉厚部86a、86bとを有するとともに、好ましくは、第1シール部材40と同一の材質で形成される。
このように構成される第2の実施形態では、裏受け部材82a、82bの面圧保持作用下に、反応ガスが電極反応面の外周から折り返し部位へ流入又は折り返し部位から外周へ流出し、ショートカットが発生することを確実に阻止することができる。これにより、簡単な構成で、効率的且つ経済的な発電が遂行される等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。しかも、裏受け部材82a、82bは、任意の位置に選択的に配置することができ、作業性及び汎用性の向上が容易に図られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記発電セルを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電セルを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記第1及び第2金属セパレータ間に形成される冷却媒体流路の斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池のガス通路板の正面説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…発電セル
14…電解質膜・電極構造体 16、18、80…金属セパレータ
16a、16b、18a、18b、80a、80b…面
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24a…燃料ガス入口連通孔 24b…燃料ガス出口連通孔
26…酸化剤ガス流路 28、34a、34b、52…溝部
32a、36a、54a、56a…入口バッファ部
32b、36b、54b、56b…出口バッファ部
34…冷却媒体流路 40、58…シール部材
40a、40b…平坦シール
42a、42b、82a、82b…裏受け部材
44a、44b、84a、84b…薄肉部
46a、46b、86a、86b…肉厚部
50…燃料ガス流路 60、64…外側突起
62、66…内側突起 70…固体高分子電解質膜
72…カソード側電極 74…アノード側電極

Claims (4)

  1. 電解質膜の両側に電極を配設した電解質膜・電極構造体を備え、前記電解質膜・電極構造体を第1及び第2金属セパレータにより挟持する発電セルを積層するとともに、前記第1金属セパレータの一方の面には、電極面に沿って反応ガスを供給するサーペンタイン型反応ガス流路が形成される一方、前記第1金属セパレータの他方の面には、前記発電セル間に沿って冷却媒体を供給する冷却媒体流路の少なくとも一部が形成され、且つ前記冷却媒体流路を囲繞してセパレータ面方向に平坦な平坦シールが設けられる燃料電池であって、
    前記第1金属セパレータの他方の面には、前記反応ガス流路の折り返し部位の外側に、前記第2金属セパレータの電極接触面の裏側を保持し且つ前記平坦シールよりもセパレータ厚さ方向の高さが高い裏受け部材が設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記第2金属セパレータの前記電極接触面側には、電極面に沿って反応ガスを供給するサーペンタイン型反応ガス流路が形成され、前記第2金属セパレータの前記反応ガス流路の折り返し部位は、前記電極に接触する前記電極接触面を有するとともに、
    前記裏受け部材は、前記第2金属セパレータの前記電極接触面とは反対の裏面に接触して該電極接触面を保持する膨出部を備えることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記裏受け部材は、前記第1金属セパレータの外周端部を覆って両面に設けられる前記平坦シールと一体的に形成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記裏受け部材は、前記第1金属セパレータの外周端部を覆って両面に設けられる前記平坦シールと前記冷却媒体流路との間隙に配設されることを特徴とする燃料電池。
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