JP4265873B2 - ベルト装置及びそのベルト装置を有する画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト装置及びそのベルト装置を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のローラに巻き掛けられて走行駆動されるベルトを備えたベルト装置は各種の機械、装置に広く採用されている。例えば、画像形成装置においては、画像を担持する像担持ベルトを有するベルト装置が用いられており、この像担持ベルトは感光体ベルト又は中間転写ベルトなどとして構成される。ベルト装置のベルトが劣化したり、寿命となったようなときは、当該ベルトは新たなベルトと交換される。ベルトの交換時には、交換すべきベルトを複数のローラから外し、次いで新たなベルトを複数のローラに巻き掛けて装着するのであるが、従来のベルト装置によると、このベルトの交換作業が大変煩雑で面倒なものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の欠点を除去し、簡単にベルトの交換作業を行えるベルト装置を提供することを第1の目的とし、そのベルト装置を有する画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第1の目的を達成するため、複数のローラに巻き掛けられたベルトを有するベルト装置において、前記複数のローラの全ての一方の端部を支持する第1の支持部材と、一部のローラの他方の端部を支持する第2の支持部材と、他のローラの他方の端部を支持する第3の支持部材とを有し、該第3の支持部材は第2の支持部材に着脱可能に固定されていて、前記第1の支持部材と第2の支持部材は、治具によって位置調整された状態で、ステーを介して互いに固定され、前記ベルトの内側空間に物品を収納することができると共に、前記ステーは、前記物品を収納する収納部を兼ねていて、該ステーは、当該ステーから物品を外部に取り出すときと、当該ステーに物品を入れるときに、その物品を案内するガイドとしての働きをなすことを特徴とするベルト装置を提案する(請求項1)。
【0006】
また、上記請求項1に記載のベルト装置において、前記第3の支持部材は、1つのローラの他方の端部を支持していると有利である(請求項2)。
【0009】
さらに、上記請求項1又は2に記載のベルト装置において、前記ベルトは、画像を担持する像担持ベルトより成ると有利である(請求項3)。
【0010】
また、本発明は、上記第2の目的を達成するため、請求項3に記載されたベルト装置を具備することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項4)。
【0011】
その際、前記像担持ベルト上のトナー像を転写したあとに像担持ベルト上に残留するトナーを除去するクリーニング装置を有し、前記物品は、前記クリーニング装置により像担持ベルトから除去されたトナーを収容する廃トナータンクであると有利である(請求項5)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は画像形成装置の一例を示す概略断面図である。画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機等として構成されるものであるが、図1に示した画像形成装置はフルカラー画像を形成するカラープリンタとして構成されている。図1に示した画像形成装置の本体筐体50内には、現像装置12と、像担持ベルトの一例である無端状の感光体ベルト4と、同じく像担持ベルトの一例である無端状の中間転写ベルト15がそれぞれ設けられている。感光体ベルト4は、駆動ローラ1と従動ローラ2,3に巻き掛けられ、中間転写ベルト15は、クリーニング対向ローラ16、一次転写ローラ17、駆動ローラ18、テンションローラ19、二次転写対向ローラ20の複数のローラに巻き掛けられている。
【0013】
現像装置12は、駆動ローラ1と従動ローラ2との間の感光体ベルト部分に対向して配置され、イエロー現像器12Y、マゼンタ現像器12M、シアン現像器12C及びブラック現像器12BKの4つの現像器を有している。各現像器12Y乃至12BKは、それぞれイエロートナーYT、マゼンタトナーMT、シアントナーCT及びブラックトナーBKTを収容した現像ケース13Y,13M,13C,13BKと、その各トナーを担持して搬送する現像ローラ14Y,14M,14C,14BKとを有している。各現像器12Y乃至12BKは、図示していない駆動装置によって、感光体ベルト4の外周面に対して接近した現像位置と、その外周面から離隔した退避位置を占めるように支持されている。
【0014】
画像形成動作が開始されると、駆動ローラ1が時計方向に回転駆動されることにより、感光体ベルト4は矢印A方向の走行駆動され、その感光体ベルト4に当接した中間転写ベルト15も矢印B方向に走行駆動される。このとき、帯電ローラ8によって感光体ベルト4が均一に帯電され、その帯電面に対し、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット11から出射した光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体ベルト4に静電潜像が形成される。
【0015】
上述の静電潜像は、現像位置を占めた第1の現像器、この例ではイエロー現像器12Yによりトナー像として可視像化される。このとき他の現像器12M乃至12BKは退避位置を占める。イエロー現像器12Yの現像ローラ14Yは、感光体ベルト4の外周面に当接するか、又はその外周面に対して微小間隙をあけて対置し、当該現像ローラ14Yが例えば反時計方向に回転駆動され、その現像ローラ14Yに所定の現像バイアスが印加される。これにより現像ローラ14Yの周面に担持されて搬送されたイエロートナーYTが静電的に静電潜像に移行し、該潜像がイエロートナー像として可視像化される。感光体ベルト4上に形成されたイエロートナー像は、一次転写ローラ17に印加された転写電圧の作用により、感光体ベルト4に当接した中間転写ベルト15の表面に静電的に一次転写される。トナー像転写後に感光体ベルト4の外周面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置25のクリーニング部材22によって掻き取り除去される。除去されたトナーは、図示していないパイプを介して、同じく図示していない廃トナー容器に搬送されてここに収容される。
【0016】
次いで、上述したところと全く同様にして、感光体ベルト4に2番目の静電潜像が形成され、これが現像位置を占めたマゼンタ現像器12Mによりマゼンタトナー像として可視像化され、そのトナー像が中間転写ベルト15の表面にイエロートナー像の上から重ねて転写される。そのトナー像転写後の感光体ベルト表面は、クリーニング装置25によりクリーニングされる。全く同様にして、感光体ベルト4の外周面に、シアン現像器12C及びブラック現像器12BKによって、順次シアントナー像とブラックトナー像が形成され、これらのトナー像が中間転写ベルト15の表面に、先に転写されたトナー像に重ねて転写される。
【0017】
一方、本体筐体内の下部には、給紙カセット24と、給紙ローラ26を有する給紙装置27が配置され、給紙カセット24に例えば転写紙より成る転写材Pが積載されている。給紙ローラ26は最上位の転写材Pの上面に当接して回転し、これによりその最上位の転写材Pが矢印C方向に送り出される。送り出された転写材Pは、上方に向けて搬送され、次いでレジストローラ対33の回転によって所定のタイミングで、中間転写ベルト15と、二次転写ローラ28との間に給送される。このとき、二次転写ローラ28に転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト15上の重ね合せトナー像が転写材Pの表面に一括して転写される。トナー像を転写された転写材は、転写部からさらに上方領域へ向けて搬送されて定着装置29を通り、このとき熱と圧力の作用によってトナー像が転写材表面に定着される。引き続きこの転写材は、本体筐体上部の排紙部30に矢印Dで示す如く排出される。
【0018】
トナー像転写後の中間転写ベルト表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置31のクリーニング部材32によって除去される。中間転写ベルト15上の転写前のトナー像がクリーニング部材32を通るとき、そのクリーニング部材32は中間転写ベルト表面から離間し、転写残トナーの除去時にだけ、中間転写ベルト表面に当接する。同様に、二次転写ローラ28も、トナー像を転写材P上に転写するときに、その転写材を介して中間転写ベルト15の表面に当接し、それ以外の時期には、中間転写ベルト表面から離間し、中間転写ベルト15上の未転写トナー像が乱されることが阻止される。
【0019】
上述のように、像担持ベルトの一例である中間転写ベルト15上のトナー像を転写材に転写した後にその像担持ベルト上に残留するトナーは、クリーニング装置31により除去されるが、その除去されたトナーは、図示していないトナー搬送装置によって廃トナータンク5に搬送され、ここに収容される。この廃トナータンク5は、中間転写ベルト15の内側空間に配置されている。このように、従来はデッドスペースとなっていた中間転写ベルト15の内側の空間に廃トナータンク5を収納することにより、本体筐体50内のスペースを有効に活用でき、画像形成装置の小型化を達成できる。
【0020】
ここで、中間転写ベルト15と、このベルトを張架する複数のローラ16乃至20は、次に説明する支持部材などと共に、ユニット状のベルト装置6として構成されている。
【0021】
図2は、ベルト装置6を図1の矢印II方向に見た概略側面図である。図2では、図が煩雑化することを避けるため、複数のローラ16乃至20のうちのローラ16及び18以外のローラの図示は省略してある。図2における符号Fは、本体筐体50の手前側を示し、Rは奥側を示しており、本体筐体の図示していない前ドアを開いた上で、ユニット状のベルト装置6を、手前側F、すなわち図1の紙面に対して垂直な手前方向に引くと、このベルト装置6は図示していないガイドレールによって案内されて当該手前側に引き出され、このベルト装置6を本体筐体50から離脱することができる。逆にベルト装置6をガイドレールによって案内しながら奥側R、すなわち図1の紙面に対して垂直な奥方向に押し込むことによって、当該ベルト装置6を図1に示した本体筐体内の所定の位置に位置決めして装填することができる。
【0022】
図2から判るように、複数のローラ16乃至20の長手方向における一方の端部側、図示した例では奥側Rに第1の支持部材40が位置し、これらのローラ16乃至20の長手方向における他方の端部側、すなわち手前側Fには第2及び第3の支持部材41,42が位置している。第3の支持部材42は、適宜な着脱手段、図示した例ではねじ43(図3参照)によって第2の支持部材41に着脱可能に固定され、これらの支持部材40,41,42に、互いに平行に延びる複数のローラ16乃至20が支持されている。
【0023】
図3は、ベルト装置6を手前側Fから見たときの正面図であり、図4は第2及び第3の支持部材41,42を取り外した状態で、ベルト装置6を手前側Fから見たときの正面図である。図2及び図4から判るように、第1の支持部材40には、中間転写ベルト15を支持する全てのローラ16乃至20の長手方向における一方の端部をそれぞれ軸支する支持孔16A,17A,18A,19A,20Aが形成され、これらの孔に嵌合した軸受16B,17B,18B,19B,20Bを介して、各ローラ16乃至20の一方の端部が、第1の支持部材40にそれぞれ回転自在に支持されている。
【0024】
また、図2及び図3から判るように、第2の支持部材41には、複数のローラ16乃至20のうちの一部のローラ16,17,19,20の長手方向における他方の端部を軸支するための支持孔16C,17C,19C,20Cが形成され、第3の支持部材42には、他のローラ18の長手方向における他方の端部を軸支するための支持孔18Cが形成されている。そして、これらの支持孔16C乃至20Cに嵌合した軸受16D,17D,18D,19D,20Dを介して、各ローラ16乃至20の他方の端部が、第2及び第3の支持部材41,42にそれぞれ回転自在に支持されている。各ローラ16乃至20の各端部は、図示していない係止リングによって、各支持部材からの離脱が阻止され、その係止リングを外すことによって、ローラを支持部材から外すことができる。
【0025】
第1乃至第3の支持部材40乃至42の形態は適宜設定できるが、図示した例では、これらの支持部材が板状に形成された側板として構成され、例えば金属板又は硬質樹脂板などの高剛性の材料によって構成されている。第1の支持部材40と、第2および第3の支持部材41,42は互いに対峙して平行に配置されている。
本例のベルト装置6においては、1本のローラ18の他方の端部だけが第3の支持部材42に支持され、他のローラ16,17,19,20の他方の端部は第2の支持部材41に支持されているが、複数のローラの他方の端部を第3の支持部材42に支持するように構成することもできる。
【0026】
複数のローラ16乃至20のうちのテンションローラ19は、中間転写ベルト15に張力を付与するローラである。図3及び図4に示すようにローラ19の各端部を支持する軸受19B,19Dは、支持孔19A,19Cに摺動可能に嵌合し、その各軸受19B,19Dが圧縮ばね44A,44Bによって加圧され、これによりテンションローラ19が中間転写ベルト15の内周面に圧接し、中間転写ベルト15に所定の張力を付与する。
【0027】
また、第1の支持部材40と第2の支持部材41には、ステー45の各端部が固定され、これらの支持部材40,41がステー45を介して互いに固定連結されている。本例のベルト装置6においては、このステー45が、前述の廃トナータンク5を収納する収納部を兼ねている。
【0028】
第1の支持部材40と第2の支持部材41には、廃トナータンク5が摺動可能に嵌合する開口46A,46Bがそれぞれ形成され、前ドアを開いた後、ベルト装置6を本体筐体50内に装着したまま、廃トナータンク5を手前側Fに引くと、その廃トナータンク5はステー45に案内されながら手前側へスライドし、第2の支持部材41に形成された開口46Bを通して、その廃トナータンク5を外部に取り出すことができる。逆に、廃トナータンク5を開口46Bに嵌合して、これを奥側Rへ押し込むと、その廃トナータンク5はステー45に案内されながら第1の支持部材40に形成された開口46Aに嵌合して所定の位置に位置決めされて装填される。このようにして、廃トナータンク5はステー45に支持されて収納される。このように、本例のステー45は、そのステー45から廃トナータンク5を外部に出すときと、該ステー45に廃トナータンク5を入れるときに、その廃トナータンク5を案内するガイドとしての働きもなす。廃トナータンク5が本体筐体内の所定の位置に装填されたとき、図示していないロック装置によって廃トナータンク5がその位置に係止される。ロック装置のロックを解除して、上述のように廃トナータンク5を手前側に引き出すことができる。
【0029】
ベルト装置6は上述のように構成され、中間転写ベルト15は、互いに平行に位置する複数のローラ16乃至20に適度に緊張して巻き掛けられているので、中間転写ベルト15は前述のようにトナー像を担持する機能を支障なく果たすことができる。
【0030】
中間転写ベルト15は、経時的に劣化するので、これが寿命となったとき、当該中間転写ベルト15を新たな中間転写ベルトと交換する必要がある。その際、従来のベルト装置においては、その中間転写ベルトの交換作業が大変煩雑であった。中間転写ベルトの内側空間に廃トナータンクなどの物品が収納されていない場合には、一部のローラを中間転写ベルトの内側へ退避移動させることにより、中間転写ベルトに緩みを生じさせ、その中間転写ベルトを複数のローラから外し、新たな中間転写ベルトを取り付けることも可能であるが、本例のベルト装置6のように、中間転写ベルト15の内側空間に廃トナータンク5の如き物品が収容されていると、ローラを内側へ退避させると、これが廃トナータンク5に干渉するため、当該ローラを退避移動させることは難しく、特に中間転写ベルトの交換作業が煩雑なものとなるおそれがあった。
【0031】
これに対し、本例のベルト装置6においては、次のようにして簡単に中間転写ベルト15を交換することができる。
【0032】
先ず、本体筐体50の前ドアを開いてベルト装置6を手前側Fに引き出し、これを本体筐体50外に取り出す。次いで、図2及び図3に示したねじ43を緩めて当該ねじ43を外し、図5に示すように、第3の支持部材42を第2の支持部材41から離脱する。このとき、ローラ18の一方の端部を第1の支持部材40から外し、このローラ18と第3の支持部材42を共に、第1の支持部材40及び第2の支持部材41から離脱する。すると、それまで緊張していた中間転写ベルト15は、図5に示すように緩んだ状態となるので、これをローラ16,17,19,20から容易に外すことができる。逆の操作によって、新たな中間転写ベルトを容易に複数のローラ16乃至20に巻き掛け、そのベルト装置6を本体筐体内に押し込んでセットすることができる。このように、中間転写ベルト15の内側空間に廃トナータンク5が位置していても、中間転写ベルト15を極めて容易に交換することができる。
【0033】
上述した構成は、無端状のベルトが中間転写ベルト15以外のベルトから成るときも適用でき、またベルトを巻き掛けるローラの数は、2以上であれば適宜な数に設定できるものである。このように、ベルト装置は、複数のローラに巻き掛けられた無端状のベルトを有していると共に、複数のローラの全ての一方の端部を支持する第1の支持部材と、この複数のローラのうちの一部のローラの他方の端部を支持する第2の支持部材と、残りの他のローラの他方の端部を支持する第3の支持部材とを有しており、その第3の支持部材は第2の支持部材に着脱可能に固定されている。かかるベルト装置の構成によって、ベルトを容易に交換することが可能となる。
【0034】
仮に、第2及び第3の支持部材を1枚の支持部材として構成したとすると、ベルトを外すとき、その1枚の支持部材を全てのローラの端部から外し、かつ少なくとも1つのローラの端部を第1の支持部材から外さなければならず、その作業が煩雑なものとならざるを得ない。図示した例では、第3の支持部材42を第2の支持部材41から外し、1つのローラ18の一方の端部を第1の支持部材40から外すだけで良く、その作業は至って簡単である。
【0035】
ところで、複数のローラ16乃至20は、中間転写ベルト15を支持するものであるから、その中間転写ベルト上に正しく画像を形成できるように、複数のローラ16乃至20の平行度を高く保つことが望ましい。そこで、ベルト装置6の製造時に、支持部材にローラを組み付ける前に、先ずステー45を第1の支持部材40にのみ固定し、次いで図示していない治具によって第1の支持部材40の支持孔16A,17A,19A,20Aの各中心と、第2の支持部材41の支持孔16C,17C,19C,20Cの各中心とがそれぞれ合致するように、第1の支持部材40と第2の支持部材41を位置決めし、この状態でステー45を第2の支持部材41に固定し、次いで第2及び第3の支持部材41,42に設けられた図示していない位置決めピンなどからなる位置決め手段を用いて、第3の支持部材42を第2の支持部材41に対して位置決めし、この状態でねじ43により第3の支持部材42を第2の支持部材41に固定するように構成すると、支持部材40,41,42に組み付けられた各ローラの平行度を高く保つことができる。しかもベルト装置6に外力が加えられたとき、そのベルト装置にねじれが発生することを防止できる。第1の支持部材40と第2の支持部材41が、治具によって位置調整された状態で、ステー45を介して互いに固定されるように構成するのである。
【0036】
この構成によれば、ベルトの交換時に、第3の支持部材42を第2の支持部材41から外しても、第1及び第2の支持部材40,41に支持されたローラ16,17,19,20の平行度が狂うことはなく、ローラの平行精度を維持したまま、ベルトの交換作業を行うことができる。
【0037】
図示した例では、第3の支持部材42は、1つのローラ18の他方の端部だけを支持している。換言すれば、治具によって高い精度で位置調整された第1及び第2の支持部材40,41に多数のローラが支持され、治具による位置調整のなされていない第3の支持部材42には、1本のローラ18の他方の端部だけが支持されているのである。このため、多数のローラの平行精度を高めることができ、結局、複数のローラ16乃至20の全体的な平行度を高く維持することができる。しかも、ベルトの交換時に、支持部材から1本のローラの端部を外すだけで良いため、ベルトの交換作業をより一層簡素化することができる。
【0038】
さらに、図示した例では中間転写ベルト15の内側に廃トナータンク5を収納したが、廃トナータンク以外の物品を収納するように構成することもできる。このように、ベルトの内側空間に何らかの物品が収納されている場合でも、前述のように、簡単にベルトを交換することができる。
【0039】
また、前述のように、ステー45が、物品を収納する収納部を兼ねていると、物品用の専用の収納部を省くことができ、ベルト装置の構成を簡素化することができる。
【0040】
中間転写ベルト以外のベルトより成るベルト装置にも本発明を適用できることは先に説明したとおりであり、例えば転写材を搬送する搬送ベルトを有するベルト装置や、図1に示した感光体ベルト4を有するベルト装置などにも本発明を適用できる。その際、感光体ベルト4も中間転写ベルト15も、共に画像を担持する像担持ベルトであるが、図示した画像形成装置のように、当該画像形成装置が、像担持ベルト上のトナー像を転写したあとに像担持ベルト上に残留するトナーを除去するクリーニング装置を有し、前述の物品が、上記クリーニング装置により像担持ベルトから除去されたトナーを収容する廃トナータンクであると、効果的に画像形成装置の小型化を達成できる。
【発明の効果】
【0041】
請求項1乃至5に係る各発明によれば、容易にベルトを交換することができる。
【0042】
特に、請求項1に係る発明によれば、ベルト装置の精度を維持したままベルトの交換を行うことができ、しかもベルトの内側空間を有効に利用でき、しかもベルトを容易に交換することができる。さらに、ベルト装置の構造を簡素化できる。
【0043】
また、請求項2に係る発明によれば、ベルトの交換作業をより一層簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略断面図である。
【図2】ベルト装置を図1の矢印II方向に見たときの概略側面図であって、一部の要素を省略し、かつ一部を簡略化して示した図である。
【図3】ベルト装置を画像形成装置の手前側から見たときの正面図である。
【図4】第2及び第3の支持部材を取り外した状態のベルト装置を画像形成装置の手前側から見たときの正面図である。
【図5】第3の支持部材を第2の支持部材から離脱したときのベルト装置の正面図である。
【符号の説明】
5 廃トナータンク
16 ローラ
17 ローラ
18 ローラ
19 ローラ
20 ローラ
31 クリーニング装置
40 第1の支持部材
41 第2の支持部材
42 第3の支持部材
45 ステー
Claims (5)
- 複数のローラに巻き掛けられたベルトを有するベルト装置において、前記複数のローラの全ての一方の端部を支持する第1の支持部材と、一部のローラの他方の端部を支持する第2の支持部材と、他のローラの他方の端部を支持する第3の支持部材とを有し、該第3の支持部材は第2の支持部材に着脱可能に固定されていて、前記第1の支持部材と第2の支持部材は、治具によって位置調整された状態で、ステーを介して互いに固定され、前記ベルトの内側空間に物品を収納することができると共に、前記ステーは、前記物品を収納する収納部を兼ねていて、該ステーは、当該ステーから物品を外部に取り出すときと、当該ステーに物品を入れるときに、その物品を案内するガイドとしての働きをなすことを特徴とするベルト装置。
- 前記第3の支持部材は、1つのローラの他方の端部を支持している請求項1に記載のベルト装置。
- 前記ベルトは、画像を担持する像担持ベルトより成る請求項1又は2に記載のベルト装置。
- 請求項3に記載されたベルト装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
- 前記像担持ベルト上のトナー像を転写したあとに像担持ベルト上に残留するトナーを除去するクリーニング装置を有し、前記物品は、前記クリーニング装置により像担持ベルトから除去されたトナーを収容する廃トナータンクである請求項4に記載の画像形成装置。
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