JP4264311B2 - 伸縮ブーム - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮動自在に構成されたブーム本体に沿って送油ホースや信号伝送線等のライン状部材が配されてなる伸縮ブームに関する。
高所作業車やクレーン車等に備えられる伸縮ブームは、複数のブーム部材が入れ子式に構成されたブーム本体と、これら複数のブーム部材を相対移動させてブーム本体全体を伸縮動させるブーム伸縮手段(例えば伸縮シリンダ)から構成されている。このような伸縮ブームには、ブームの先端側に配されたアクチュエータ(例えばブームの上段側に配された伸縮シリンダや高所作業車の作業台を首振りさせる油圧モータ等)に圧油を供給する送油ホースや、ブームの基端側と先端側との間を繋ぐ信号伝送線等からなるライン状部材が設けられており、ブーム本体の伸縮動に合わせて全体が伸縮される構成となっている。
このようなブーム本体の伸縮動に合わせた伸縮を可能にするため、ライン状部材は伸縮ブームの内部若しくは外部において複数の屈曲反転部を有する形で設置される。具体的には、ライン状部材が伸縮ブームの基端側に向けて凸となるように(U字状に)屈曲反転された反転部と、先端側に向けて凸となるように屈曲反転された反転部とがブームの高さ方向に交互に位置するように設置される。ここで、ライン状部材はブーム本体に沿って設置されるベルト状の保護案内部材等により伸縮ブーム上に支持される(例えば、下記の特許文献参照)。
特開平8−108997号公報
しかしながら、上記のようにU字状に屈曲反転された反転部がブームの高さ方向に交互に位置するようにライン状部材が配置された場合には、ライン状部材全体としての高さ方向(伸縮ブームの高さ方向)の寸法が大きくなって、伸縮ブームに対する取り付け設計(レイアウト)が難しくなる場合があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ライン状部材全体の高さ方向寸法を小さく抑えることができ、ライン状部材のブーム本体に対する取り付け設計を容易にすることが可能な構成の伸縮ブームを提供することを目的としている。
このような目的を達成するため、本発明に係る伸縮ブームは、基端側から順に第1、第2、第3、第4及び第5ブーム部材が入れ子式に構成されてなるブーム本体と、各ブーム部材を相対移動させてブーム本体全体を伸縮動させるブーム伸縮手段(例えば、実施形態における伸縮シリンダ37等)と、ブーム本体の伸縮方向に延びて設けられた送油部材及び送電部材の少なくとも一方からなるライン状部材とを有してなる伸縮ブームにおいて、一端側が第1ブーム部材に固定されるとともに他端側が第3ブーム部材に固定され、中間部にブーム本体の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部を有した第1の保護案内部材(例えば、実施形態における第1保護案内部材42a)と、一端側が第3ブーム部材に固定されるとともに他端側が第5ブーム部材に固定され、中間部にブーム本体の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部を有した第2の保護案内部材(例えば、実施形態における第2保護案内部材42b)とを備え、第2の保護案内部材はブーム本体の縮小時に第1の保護案内部材の内側領域内に位置して、第2の保護案内部材の屈曲反転部が第1の保護案内部材の屈曲反転部の内側に位置するように配置されており、ライン状部材は、第1の保護案内部材により案内されて第1の保護案内部材の一端側から中間部を経て他端側へ延びた後、第2の保護案内部材により案内されて第2の保護案内部材の一端側から中間部を経て他端側へ延びている。
なお、第1ブーム部材に固定されてライン状部材をブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する第1支持具と、第1ブーム部材における第1支持具の上方に固定され、第1支持具から延びるライン状部材をブーム本体の先端側より基端側へ延びるように支持する第2支持具と、第2支持具から延びるライン状部材をブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する伸縮式の第3支持具と、第3支持具から延びるライン状部材をブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する伸縮式の第4支持具とを備え、第1支持具からブーム本体の先端側へ延びるライン状部材は、上方へ折り返されるとともにブーム本体の先端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、第1の保護案内部材により案内された状態で第2支持具に支持され、第2支持具においてブーム本体の基端側へ延びるライン状部材は、第1の保護案内部材の屈曲反転部において上方へ折り返されるとともにブーム本体の基端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、第1の保護案内部材により案内された状態で第3支持具に支持され、第3支持具からブーム本体の先端側へ延びる前ライン状部材は、第1の保護案内部材による案内から外れて下方へ折り返されるとともにブーム本体の先端側に向けて凸となるように屈曲反転された後、第2の保護案内部材により案内されてブーム本体の先端側より基端側へ延び、第2の保護案内部材の屈曲反転部において下方へ折り返されるとともにブーム本体の基端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、第2の保護案内部材により案内された状態で第4支持具に支持されることが好ましい。
また、第3支持具は、先端部が第2ブーム部材に固定された外側部材と、外側部材の内側に入れ子式に収容されて先端部が第3ブーム部材に固定された内側部材とを有し、ブーム本体の伸縮に応じて伸縮可能に構成され、第4支持具は、先端部が第4ブーム部材に固定された外側部材と、外側部材の内側に入れ子式に収容されて先端部が第5ブーム部材に固定された内側部材とを有し、ブーム本体の伸縮に応じて伸縮可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る伸縮ブームにおいては、ライン状部材を案内する2つの保護案内部材はそれぞれブーム本体の基端側に凸となる形状(U字状)の屈曲反転部を有しており、一方の保護案内部材がブーム本体の縮小時に他方の保護案内部材の内側領域内に位置するように配置されているため、ブーム本体の全縮時においては一方の屈曲反転部が他方の屈曲反転部の内側に入り込む。このため、U字状に屈曲反転された屈曲反転部がブーム本体の高さ方向に交互に位置するようにライン状部材が配置された従来の構成と比べてライン状部材全体としての高さ方向(ブーム本体の高さ方向)の寸法を小さくすることができ、ライン状部材のブーム本体に対する取り付け設計(レイアウト)が大変容易となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係る伸縮ブームを備えた高所作業車1を示している。この高所作業車1はタイヤ車輪11,11,…を備えて運転席12から走行運転が可能なトラック式の走行体10と、走行体10上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22により上下揺動自在に取り付けられた伸縮ブーム30と、この伸縮ブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台60とを有して構成されている。
旋回台20は走行体10の上部に垂直軸まわり360度回動自在に取り付けられている。走行体10の内部には旋回モータ(油圧モータ)23が設けられており、この旋回モータ23を回転作動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台20を水平旋回動させることができる。伸縮ブーム30は基端側から順に第1ブーム部材31、第2ブーム部材32、第3ブーム部材33、第4ブーム部材34及び第5ブーム部材35が入れ子式に構成されてなるブーム本体36内に伸縮シリンダ(油圧シリンダ)37を有しており、この伸縮シリンダ37を伸縮作動させ、各ブーム部材間に連結された伸縮用ワイヤ及び収縮用ワイヤ(いずれも図示せず)を介して各ブーム部材31,32,33,34,35を相対移動させることにより、ブーム本体36全体を長手方向に伸縮動させることができるようになっている。また、最も基端側に位置する第1ブーム部材31と旋回台20との間には起伏シリンダ(油圧シリンダ)24が跨設されており、この起伏シリンダ24を伸縮作動させることにより伸縮ブーム30全体を上下面内で起伏動させることが可能である。
ブーム本体36の最も先端側に位置する第5ブーム35の先端部には垂直ポスト保持金具38が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具38には揺動ピン51を介して垂直ポスト52の下端部が取り付けられている。この垂直ポスト52は伸縮ブーム30内に設けられた図示しないレベリング装置により、伸縮ブーム30の起伏角度によらず常時垂直姿勢が保持される構成となっている。
作業台60は箱形状を有しており、外部に突出して設けられた作業台保持ブラケット61を介して垂直ポスト52の上端部に回動自在に取り付けられている。作業台保持ブラケット61の内部には首振りモータ(油圧モータ)62が設けられており、この首振りモータ62を回転作動させることにより、作業台60全体を垂直ポスト52まわりに首振り動(水平旋回動)させることができる。ここで、垂直ポスト52は上述のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台60の床面は伸縮ブーム30の起伏角度によらず常時水平に保持される。
走行体10の前後左右各箇所には作業中の走行体10を安定状態に支持するためのアウトリガジャッキ13,13,…が設けられている。各アウトリガジャッキ13は上下方向に延びたアウタージャッキ(シリンダチューブ)13aと、このアウタージャッキ13a内に設けられて上下方向に伸縮自在なインナージャッキ(ピストンロッド)13bと、インナージャッキ13bの下端部に揺動自在に取り付けられたジャッキパッド13cとを有して構成されており、各アウトリガジャッキ13においてインナージャッキ13bを下方に移動(伸長)させ、ジャッキパッド13cを地面に接地させて突っ張らせることにより走行体10を持ち上げ状態に支持させることができる。また、各アウトリガジャッキ13は走行体10の側方に張り出させることも可能であり、より高い走行体10の安定が得られるようになっている。
作業台60上には作業台60の移動操作、すなわち旋回台20の旋回操作、伸縮ブーム30の起伏、伸縮操作及び作業台60の首振り操作を行うための作業台移動操作装置63が備えられている。作業台60に搭乗した作業者は、この作業台移動操作装置63を操作することにより、旋回モータ23の回転作動、起伏シリンダ24の伸縮作動、伸縮シリンダ37の伸縮作動及び首振りモータ62の回転作動の各操作を行って作業台60を所望位置に移動させることができる。
図1は本高所作業車1における伸縮ブーム30の拡大側面図である。この図に示すように伸縮ブーム30におけるブーム本体36の側面部には、首振りモータ62に作動油を供給する送油ホースや、作業台60上に設けられた上記作業台移動操作装置63と走行体10上に設けられた図示しないコントローラとの間を繋ぐ信号伝送線等からなるライン状部材40が設けられている。このライン状部材40はベルト状の保護案内部材42(この保護案内部材は第1保護案内部材42aと第2保護案内部材42bの2つからなる)により案内されており、ライン状部材40及び2つの保護案内部材42a,42bはブーム本体36の側面に設けられた2つの固定式支持具43(第1支持具43aと第2支持具43b)及び2つの伸縮式支持具45(第3支持具45aと第4支持具45b)により支持されている。
ライン状部材40を外部からの衝撃から保護し、かつブーム本体36の伸縮動に従ってライン状部材40を滑らかに案内する保護案内部材42(第1保護案内部材42aと第2保護案内部材42b)は、図3に示すように第1のリンク部材42pと第2のリンク部材42qとがピン部材42rを介して交互に結合された構成を有しており、図中に示す矢印Aの方向(ライン状部材40の延びる方向に相当する)に変形自在となっている。第1のリンク部材42p及び第2のリンク部材42qの内側には空間42sが形成されており、ライン状部材40はこの空間42s内に収容される。また、固定式支持具43は図4(A)に示すように、上方に開口する断面「コ」の字状の部材からなっており、ブーム本体36(具体的には第1ブーム部材31)上に固設される。一方、伸縮式支持具45は図4(B)に示すように、上方に開口する断面「コ」の字状の2つの部材が入れ子式に構成されている(以下、外側の部材を外側部材45p、内側の部材を内側部材45qと称することがある)。外側部材45pの先端部及び内側部材45qの先端部はそれぞれ相異なるブーム部材の先端部(例えば第3支持具45aであれば第2ブーム32の先端部と第3ブーム部材33の先端部)に固定されており、ブーム本体36の伸縮動に伴い全体が図4(B)中に示す矢印Bの方向に伸縮するようになっている。なお、伸縮式支持具45の内側部材45qはブーム部材の側面部に回転自在に設けられたローラにより支持され、ブーム本体36が伸縮動した際でもその姿勢の安定が保たれるようになっている(ローラについては後述)。
保護案内部材42は上述のように第1保護案内部材42aと第2保護案内部材42bとからなっている。第1保護案内部材42aは、一端側が第1ブーム部材31に固定されるとともに他端側が第3ブーム部材33の先端部に固定され、中間部にブーム本体36の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部G1を有している。また、第2保護案内部材42bは、一端側が第3ブーム部材33に固定されるとともに他端側が第5ブーム部材35に固定され、中間部にブーム本体36の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部G2を有している。なお、第2保護案内部材42bは図1に示すように、ブーム本体36の縮小時に第1保護案内部材42aの内側領域内に位置するように配置されている。
図1及び図5に示すように、ライン状部材40は第1保護案内部材42a及び第2保護案内部材42bにより保護された状態で、ブーム本体36の側面部を基端側より先端側へ延びて設けられるが、第1保護案内部材42aにより保護される前の段階では、先ず、第1ブーム部材31に固定された第1支持具43aによりブーム本体36の基端側より先端側へ延びるように支持される。その後ライン状部材40は第1ブーム部材31の先端部において上方へ折り返され、ブーム本体36の先端側に向けて凸となるように(U字状になるように)屈曲反転された後、第1保護案内部材42aにより保護された状態のまま、第1ブーム部材31における第1支持具43aの上方位置に固定された第2支持具43bによりブーム本体36の先端側より基端側へ延びるように支持される。そして、第1保護案内部材42aごと第1ブーム部材31の基端部において上方へ折り返され、ブーム本体36の基端側に向けて凸となるように屈曲反転された後(第1保護案内部材42aにおけるこの屈曲反転部が上記屈曲反転部G1に相当する)、今度は第1保護案内部材42aにより保護された状態のまま、第3支持具45aによりブーム本体36の基端側より先端側へ延びるように支持される。ここで、第3支持具45aは、外側部材(図4(B)における外側部材45pに相当する部材)の先端部が第2ブーム部材32の先端部に固定具S1を介して取り付けられており、内側部材(図4(B)における内側部材45qに相当する部材)の先端部が第3ブーム部材33の先端部に固定具S2を介して取り付けられている。また、この第3支持具45aの外側部材は第1ブーム部材31の先端部に設けられた第1ローラR1及び第1ブーム部材31の基端部に設けられた第2ローラR2によりその下面が支持されている。
第3支持具45aに支持された部分よりもブーム本体36の先端側に延びるライン状部分40は、一旦第1保護案内部材42aによる保護を外れた後、第3ブーム部材33の先端部において下方へ折り返される。そして、ブーム本体36の先端側に向けて凸となるように屈曲反転された後、今度は第2保護案内部材42bにより保護されてブーム本体36の先端側より基端側へ延びる。そして、第2保護案内部材42bごと第1ブーム部材31の基端部において下方へ折り返された後、ブーム本体36の基端側に向けて凸となるように屈曲反転され(第2保護案内部材42bにおけるこの屈曲反転部が上記屈曲反転部G2に相当する)、第2保護案内部材42bにより保護された状態のまま、第4支持具45bによりブーム本体36の基端側より先端側へ延びるように支持される。ここで、第4支持具45bは、外側部材(図4(B)における外側部材45pに相当する部材)の先端部が第4ブーム部材34の先端部に固定具S3を介して取り付けられており、内側部材(図4(B)における内側部材45qに相当する部材)の先端部が第5ブーム部材35の先端部に固定具S4を介して取り付けられている。また、この第4支持具45bの外側部材は第3ブーム部材33の先端部に設けられた第3ローラR3、第2ブーム部材32の先端部に設けられた第4ローラR4、第1ブーム部材31の先端部に設けられた第5ローラR5及び第1ブーム部材31の基端部に設けられた第6ローラR6によりその下面が支持されている。
ここで、ライン状部材40は、第1保護案内部材42aにより保護された状態のまま、第3支持具45aにおける内側部材に対して固定されており、また第2保護案内部材42bにより保護された状態のまま、第4支持具45bにおける内側部材に対して固定されている。このためブーム本体36が伸縮動するときには、第1及び第2保護案内部材42a,42bはこれら両内側部材と一体となって移動する。
また、第1保護案内部材42aの一端側(図1における下端側)は第1ブーム部材31に固定された第2支持具43bに固定されることにより第1ブーム部材31に対して固定された状態となっており(この固定の範囲を図1中に斜線領域D1にて示す)、第1保護案内部材42aの他端側(図1における上端側)は第3ブーム部材33に固定された第3支持具45aの内側部材に固定されることにより第3ブーム部材33に対して固定された状態となっている(この固定の範囲を図1中に斜線領域D2にて示す)。また、第2保護案内部材42bの一端側(図1における上端側)は固定具S5により第3ブーム部材33に固定されており(この固定の範囲を図1中に斜線領域D3にて示す)、第2保護案内部材42bの他端側(図1における下端側)は第5ブーム部材35に固定された第4支持具45bの内側部材に対して固定されることにより第5ブーム部材35に対して固定された状態となっている(この固定の範囲を図1中に斜線領域D4にて示す)。
ここで、ブーム本体36が全縮の状態(図1に示す状態)から伸縮シリンダ37を伸長作動させると(図1中に伸縮シリンダ37は示さず)、各ブーム部材31,32,33,34,35は相対移動してブーム本体36全体が伸長動するが、このブーム本体36の伸長動の際には、第3支持具45aの内側部材は第3ブーム部材33の第2ブーム部材32に対する伸長作動に伴って外側部材上をスライド移動しながら第3ブーム部材33とともに移動し、第3支持具45aの外側部材は第2ブーム部材32の第1ブーム部材31に対する伸長作動に伴って第1ローラR1及び第2ローラR2を回転させながら第2ブーム部材32とともに移動する。また、第4支持具45bの内側部材は第5ブーム部材35の第4ブーム部材34に対する伸長作動に伴って、外側部材上をスライド移動しながら第5ブーム部材35とともに移動し、第4支持具45bの外側部材は第4ブーム部材34の第3ブーム部材33に対する伸長作動に伴って第3ローラR3、第4ローラR4、第5ローラR5及び第6ローラR6を回転させながら第4ブーム部材34とともに移動する。これにより、ライン状部材40はブーム本体36の伸長作動に合わせて全体が伸長方向に移動する。なお、第3支持具45aにおけるブーム本体36基端側を支持する第2ローラR2と、第4支持具45bにおけるブーム本体36基端側を支持する第6ローラR6は、それぞれブーム本体36の伸長時に第1保護案内部材42aと干渉しないよう、その寸法(ブーム本体36の側方側の方向)は極めて小さいもの(第2支持具45a又は第4支持具45bの下面を最小限支持し得る寸法)となっている。
また、ブーム本体36が全伸の状態(図5に示す状態)から伸縮シリンダ37を収縮作動させると(図5中に伸縮シリンダ37は示さず)、各ブーム部材31,32,33,34,35は相対移動してブーム本体36全体が収縮動するが、このブーム本体36の収縮動の際には、第3支持具45aの内側部材及び第4支持具45bの内側部材はそれぞれの外側部材内に収容される方向に移動する。これにより保護案内部材42(第1保護案内部材42a及び第2保護案内部材42b)に保護された状態のライン状部材40は全体が収縮方向に移動する。
このように上記高所作業車1に備えられた伸縮ブーム30においては、ライン状部材40を案内する2つの保護案内部材(第1保護案内部材42a及び第2保護案内部材42b)はそれぞれブーム本体36の基端側に凸となる形状(U字状)の屈曲反転部(G1とG2)を有しており、一方の保護案内部材(第2保護案内部材42b)がブーム本体36の縮小時に他方の保護案内部材(第1保護案内部材42a)の内側領域内に位置するように配置されているため、ブーム本体36の全縮時においては一方の屈曲反転部(G2)が他方の屈曲反転部(G1)の内側に入り込む。このため、U字状に屈曲反転された屈曲反転部がブーム本体の高さ方向に交互に位置するようにライン状部材が配置された従来の構成と比べてライン状部材40全体としての高さ方向(ブーム本体36の高さ方向)の寸法を小さくすることができ、ライン状部材40のブーム本体36に対する取り付け設計(レイアウト)が大変容易となる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、ライン状部材40はブーム本体36の外部(側面部)に取り付けられていたが、ライン状部材40がブーム本体36の内部に取り付けられるのであってもよい。
また、上述の実施形態では、ライン状部材40はブーム本体36の基端側から先端側へかけて一本の部材であるとして説明したが、これは一例であり、途中に連結部材を有して複数のライン状部材が繋ぎ合わされた構成となっているものであってもよい。特に、ライン状部材が送油管などの管部材のみからなる場合には、ブーム本体36の伸縮動に応じて変形(屈曲)する部分には可撓性のあるホース部材を配置し、ブーム本体36が伸縮動しても変形しない部分(例えば、上述の例でいえば第1支持具43aにより支持される部分や第1保護案内部材42aと第2保護案内部材42bとの間の部分など)には金属等をベースとして構成される配管部材を配置するようにしてもよい。また、ライン状部材40は送油部材及び送電部材の少なくとも一方からなっていればよい。
また、本発明に係る伸縮ブームを備えた高所作業車は、上述の実施形態ではタイヤ車輪により走行する構成であったが、これは必ずしもタイヤ車輪により走行するものでなくてもよく、クローラ装置等により走行するものであってもよい。或いは軌道走行用車輪を備えて軌道上を走行する軌道走行用の高所作業車、更にはタイヤ車輪と軌道走行用車輪との両方を備えた軌陸両用の高所作業車等であってもよい。また、上述の実施形態では、本発明に係る伸縮ブームが高所作業車に適用される場合を示したが、これは一例であり、その他のブーム作業車、例えばクレーン車に適用することも可能である。
本発明の一実施形態に係る伸縮ブームを備えた高所作業車における伸縮ブームの側面図(ブーム本体の全縮時)である。 上記高所作業車の側面図である。 ライン状部材を保護案内する保護案内部材の構成(一部)を示す斜視図である。 (A)は固定式支持具の構成を示す斜視図であり、(B)は伸縮式支持具の構成を示す斜視図である。 伸縮ブームの側面図(ブーム本体の全伸時)である。
符号の説明
1 高所作業車
30 伸縮ブーム
31 第1ブーム部材
32 第2ブーム部材
33 第3ブーム部材
34 第4ブーム部材
35 第5ブーム部材
36 ブーム本体
37 伸縮シリンダ(ブーム伸縮手段)
40 ライン状部材
42a 第1保護案内部材(第1の保護案内部材)
42b 第2保護案内部材(第2の保護案内部材)
43a 第1支持具
43b 第2支持具
45a 第3支持具
45b 第4支持具
G1 第1保護案内部材の屈曲反転部
G2 第2保護案内部材の屈曲反転部

Claims (3)

  1. 基端側から順に第1、第2、第3、第4及び第5ブーム部材が入れ子式に構成されてなるブーム本体と、前記各ブーム部材を相対移動させて前記ブーム本体全体を伸縮動させるブーム伸縮手段と、前記ブーム本体の伸縮方向に延びて設けられた送油部材及び送電部材の少なくとも一方からなるライン状部材とを有してなる伸縮ブームにおいて、
    一端側が前記第1ブーム部材に固定されるとともに他端側が前記第3ブーム部材に固定され、中間部に前記ブーム本体の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部を有した第1の保護案内部材と、
    一端側が前記第3ブーム部材に固定されるとともに他端側が前記第5ブーム部材に固定され、中間部に前記ブーム本体の基端側に向けて凸となる形状の屈曲反転部を有した第2の保護案内部材とを備え、
    前記第2の保護案内部材は前記ブーム本体の縮小時に前記第1の保護案内部材の内側領域内に位置して、前記第2の保護案内部材の前記屈曲反転部が前記第1の保護案内部材の前記屈曲反転部の内側に位置するように配置されており、
    前記ライン状部材は、前記第1の保護案内部材により案内されて前記第1の保護案内部材の前記一端側から前記中間部を経て前記他端側へ延びた後、前記第2の保護案内部材により案内されて前記第2の保護案内部材の前記一端側から前記中間部を経て前記他端側へ延びていることを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 前記第1ブーム部材に固定されて前記ライン状部材を前記ブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する第1支持具と、
    前記第1ブーム部材における前記第1支持具の上方に固定され、前記第1支持具から延びる前記ライン状部材を前記ブーム本体の先端側より基端側へ延びるように支持する第2支持具と、
    前記第2支持具から延びる前記ライン状部材を前記ブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する伸縮式の第3支持具と、
    前記第3支持具から延びる前記ライン状部材を前記ブーム本体の基端側より先端側へ延びるように支持する伸縮式の第4支持具とを備え、
    前記第1支持具から前記ブーム本体の先端側へ延びる前記ライン状部材は、上方へ折り返されるとともに前記ブーム本体の先端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、前記第1の保護案内部材により案内された状態で前記第2支持具に支持され、
    前記第2支持具において前記ブーム本体の基端側へ延びる前記ライン状部材は、前記第1の保護案内部材の前記屈曲反転部において上方へ折り返されるとともに前記ブーム本体の基端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、前記第1の保護案内部材により案内された状態で前記第3支持具に支持され、
    前記第3支持具から前記ブーム本体の先端側へ延びる前記ライン状部材は、前記第1の保護案内部材による案内から外れて下方へ折り返されるとともに前記ブーム本体の先端側に向けて凸となるように屈曲反転された後、前記第2の保護案内部材により案内されて前記ブーム本体の先端側より基端側へ延び、前記第2の保護案内部材の前記屈曲反転部において下方へ折り返されるとともに前記ブーム本体の基端側に向けて凸となるように屈曲反転されて、前記第2の保護案内部材により案内された状態で前記第4支持具に支持されることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム。
  3. 前記第3支持具は、先端部が前記第2ブーム部材に固定された外側部材と、前記外側部材の内側に入れ子式に収容されて先端部が前記第3ブーム部材に固定された内側部材とを有し、前記ブーム本体の伸縮に応じて伸縮可能に構成され、
    前記第4支持具は、先端部が前記第4ブーム部材に固定された外側部材と、前記外側部材の内側に入れ子式に収容されて先端部が前記第5ブーム部材に固定された内側部材とを有し、前記ブーム本体の伸縮に応じて伸縮可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の伸縮ブーム。
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