JP4263181B2 - コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラム - Google Patents

コミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラム Download PDF

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Description

この発明は、複数の言語間の翻訳を行うことによりコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラムに関するものである。
近年、自然言語処理技術の進展に伴い、入力された任意の文章を機械翻訳する自動翻訳装置が開発されている。例えば、日本語で記述された文章を、英語などの他言語に翻訳する装置が実用化されている。
また、翻訳可能な文数は限られるが、一般的な会話における例文を用意し利用者に適切な例文を選択させること、または、入力された利用者発話に類似した例文を検索し対応する訳文を提示することにより、お互いの意志疎通を迅速に行わせる例文利用型の翻訳装置も実用化されている。
例えば、外国語会話の支援装置として、利用者の母語による会話文と目的言語による対訳を提示する電子辞書などの翻訳装置が実用化されている。また、会話学習の際に行った会話内容の履歴を格納することにより、利用者の好み、属性を反映した発話候補を簡便に選択することができる自動翻訳装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
一方、音声処理技術の進展に伴い、電子データとして存在する自然言語文字列を、音声出力に変換する音声合成システムや、ユーザによる音声発話を入力し、入力した音声を文字列変換することで、音声による自然言語文字列の入力を可能にする音声入力システムが実用化されている。
グローバル化の進展などに伴い、異言語間におけるコミュニケーションの機会が増加しており、上述のような自動翻訳装置、例文利用型翻訳装置、および音声処理技術を利用して、異なる言語を母語とする人同士のコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置の実現への期待が高まっている。
特開2003−30187号公報
しかしながら、上述のような自動翻訳装置においては、正確な翻訳結果を間違いなく得ることは一般に非常に困難であり、利用者が意図した内容の全てが、必ずしも正しく伝わらない場合があるという問題があった。
そのため、自動翻訳装置が利用者の意図に可能な限り近い範囲で対象言語として正しい表現に翻訳できるように、発話内容の入力を制限することなどに意識を集中し、利用者が本来意図した内容を十分伝えられない場合があった。また、最低限の用件を伝えるための機器の操作に集中している間に、利用者が本来伝えたいと考えていた補足的用件を忘れる場合があった。
一方、特許文献1のような例文利用型翻訳装置においては、装置に収録される例文が有限であること、および、表示領域の制限から利用者に提示できる例文数が限られることなどから、利用者が望んでいる発話内容を十分に反映した例文が見つからず、利用者が本来意図した内容を十分伝えられない場合や、本来伝えたかった内容を探し出せない場合があるという問題があった。
また、自動翻訳装置、例文利用型翻訳装置のどちらを利用する場合であっても、異言語におけるコミュニケーションという環境の下、利用者は最低限の用件を伝えることに集中しがちであり、細かな条件付けに対しておろそかになりやすい。また、文化的な背景や、知識の欠如に伴って、発話自体を怠る場合があるほか、利用者が常識である思っているために、指摘がない状態では発話に思い至らない場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の発話に加えて、発話内容を補足する例文を提示することにより、機器の操作に不慣れな場合や対話する相手の文化的、慣例的な背景を知らない場合であっても、利用者の意図した内容を適切に伝えることができるコミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の言語間の翻訳を行うことによりコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置において、翻訳の元となる原言語文の意味内容の解釈である原言語解釈と、前記原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納する補足例文記憶手段と、利用者が入力した前記原言語文を受付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受付けた前記原言語文の意味内容を解析し、前記原言語解釈を出力する原言語解析手段と、前記原言語解析手段が出力した前記原言語解釈に対応づけられた前記補足例文を、前記補足例文記憶手段から検索する補足例文検索手段と、前記入力受付手段が受付けた前記原言語文と、前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文とを翻訳し、翻訳の対象言語で記述した文である対象言語文を出力する翻訳手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記装置を実行することができるコミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラムである。
本発明によれば、利用者が入力した原言語文の意味内容を補足する補足例文を原言語文とともに翻訳して出力することができる。このため、利用者が機器の操作に不慣れな場合や対話する相手の文化的、慣例的な背景を知らない場合であっても、利用者の意図した内容を適切に伝えることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるコミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置は、原言語文における意味内容と、意味内容を補足する補足例文とを対応づけて格納する記憶手段から、利用者が入力した原言語文の意味内容に対応する補足例文を検索して画面に表示し、表示した画面上で利用者が指定した補足例文を原言語文とともに翻訳した対象言語文を出力するものである。
ここで、原言語文とは、翻訳の元になる言語である原言語によって表現された文字列をいい、対象言語文とは、翻訳される先の言語である対象言語によって表現された文字列をいう。なお、原言語文および対象言語文は、句点で区切られる文に限るものではなく、文章、段落、句、単語などであってもよい。また、補足例文とは、原言語文の意味内容を補足する文の例をいう。
第1の実施の形態においては、利用者から音声入力される日本語を英語に翻訳して音声出力するコミュニケーション支援装置を例として説明を行うが、原言語と対象言語の組み合わせはこれに限られず、原言語と異なる対象言語に翻訳するものであればあらゆる組み合わせに対して本発明を適用することができる。
図1は、第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、コミュニケーション支援装置100は、入力受付部101と、原言語解析部102と、補足例文検索部104と、表示制御部107と、翻訳部108と、出力部109と、補足例文記憶部121とを備えている。
入力受付部101は、利用者による原言語文の入力を受付けるものである。原言語文の入力は、キーボード、ポインティングデバイスなどの一般的に用いられているあらゆる入力方法を適用することができる。また、入力受付部101は、利用者からの音声入力を受付け、受付けた音声に対し音声認識処理を行い、原言語文を出力するように構成してもよい。
この際に行われる音声認識処理は、LPC分析、隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)、ダイナミックプログラミング、ニューラルネットワーク、Nグラム言語モデルなどを用いた、一般的に利用されているあらゆる音声認識方法を適用することができる。
原言語解析部102は、入力受付部101が受付けた原言語文に対し、原言語の語彙情報、文法規則を参照した形態素解析、構文解析、係り受け解析、意味解析、文脈解析などの自然言語解析処理を行うことによって、原言語文が表している意味内容の解釈である原言語解釈を出力するものである。
なお、原言語解析部102により行われる自然言語解析処理は、A*アルゴリズムを用いた形態素解析や、アーリー法、チャート法、一般化LR法による構文解析など、一般的に利用されているあらゆる方法を適用することができる。また、形態素情報、構文情報、意味情報などを格納した自然言語処理用の辞書が、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されている記憶手段に格納され、これらの自然言語解析処理において参照される。
原言語解析部102が出力する原言語解釈の書式の一例を以下の(1)式〜(3)式に示す。
意味要素=概念|意味関係|意味要素,意味要素 ・・・(1)
意味関係=(意味役割,意味要素) ・・・(2)
概念=<見出し語,概念記号> ・・・(3)
ここで、各式の左辺の要素は右辺の要素で書き換えることが可能であることを示している。また、記号“|”で区切られた要素は、そのうちのいずれかにより書き換えることが可能であることを示している。見出し語とは、原言語文に現れた表層文字列であり、概念記号とは、概念を一意に識別するための識別子である。また、意味役割とは、“()”で括られた概念同士の意味上の関係を表している。また、“,”は、2つの要素の区切りを表す記号であり、右辺の“意味要素”が、左辺において“意味要素,意味要素”のように2つの要素に書き換えられることを示す際に用いる。
例えば、「髪を短く切ってください」という原言語を解析すると、以下のような原言語解釈が得られる。
(依頼(程度,<短く,3x102030>,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>))))
これは、<髪,0x006166>という対象を、<短く,3x102030>という程度で、<切る,1x000c75>という動作を、(依頼)しているという意味内容を示している。
補足例文検索部104は、原言語解析部102が出力した原言語解釈を検索キーとして、補足例文記憶部121から対応する補足例文を検索するものである。検索方法の詳細については後述する。
補足例文記憶部121は、原言語解釈と、原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納するものであり、補足例文検索部104が、原言語解析部102により出力された原言語解釈に対応する補足例文を検索するときに参照される。補足例文記憶部121は、HDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶手段により構成することができる。
図2は、補足例文記憶部121のデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、補足例文記憶部121は、IDと、発話種別と、原文見出と、訳文見出と、条件とを対応付けて格納している。また、上記に加え、補足内容や効果を示す説明文を、更に対応付けて格納するように構成しても良い。
ID211は、補足例文を一意に識別するための識別番号である。また、発話種別212は、補足例文の発話内容を分類する区分であり、例えば、「病気」、「注文」、「数量」、「ホテル」などが設定される。発話種別はこれに限られるものではなく、補足例文の発話内容を分類するものであれば、あらゆる区分を発話種別とすることができる。同図においては、発話種別として「依頼」が設定されており、これは、補足例文が対話の相手に対し何かを依頼する内容を記述していることを示している。
原文見出213は、原言語により記述された補足例文を、訳文見出214は、対象言語により記述された補足例文を示している。条件215は、補足例文を検索する条件を表しており、原言語解釈に関する条件を規定する"concept"部からなる。“concept部”の書式は、上述の原言語解釈と同様であり、それぞれの項目を対応付けることが可能である。すなわち、原言語解析部102が出力した原言語解釈が、条件215に記述された書式と一致する場合に、その条件を含む補足例文が補足例文検索部104により検索される。
なお、書式が原言語解釈と完全に一致する場合だけでなく、その一部が一致している場合に補足例文を検索するように構成してもよい。例えば、図2に示すように、原言語解釈が「(依頼(程度,<短く,3x102030>,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>))))」であるとき、程度を表す意味要素を除いた「(依頼(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>)))」を検索キーとして検索してもよい。この場合、図2におけるID=21およびID=23で識別される補足例文201および補足例文202が検索される。
なお、条件215は、意味要素に記号“*”を指定することができる。記号“*”が指定されている場合は、任意の意味要素に置き換えて原言語解釈との一致の判定がなされる。
表示制御部107は、補足例文検索部104が検索した補足例文を、補足例文表示画面により利用者に提示するものである。この際、入力された原言語文とともに表示するように構成してもよいし、さらに翻訳部108により翻訳された結果である対象言語文とともに表示するように構成してもよい。また、補足例文表示画面において、利用者が複数の補足例文から使用する補足例文を指定する機能や、補足例文を使用しないことを指定する機能を備えるように構成してもよい。加えて、補足内容や効果を示す説明文を表示するように構成しても良い。補足例文表示画面の詳細については後述する。
翻訳部108は、日本語による原言語文を英語による対象言語文に翻訳するものである。なお、翻訳部108より行われる翻訳処理は、一般的なトランスファ方式、用例ベース方式、統計ベース方式、中間言語方式の機械翻訳システムにおいて利用されているあらゆる方法を適用することができる。
出力部109は、翻訳部108が翻訳した対象言語文および補足例文の訳文を受け取り、その内容を対象言語である英語の合成音声として出力するものである。出力部109により行われる音声合成処理は、音声素片編集音声合成、フォルマント音声合成、テキストトゥスピーチなどの一般的に利用されているあらゆる方法を適用することができる。
なお、出力部109による音声出力は省略してもよい。すなわち、入力受付部101による音声入力や、出力部109による音声出力をする代わりに、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置による原言語のテキスト入力と、テキストを画面表示するディスプレイなどの表示装置による対象言語のテキスト出力を行うように構成してもよい。
次に、このように構成された第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100によるコミュニケーション支援処理について説明する。図3は、第1の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、入力受付部101が、利用者による原言語文の入力を受付ける(ステップS301)。上述のように、入力受付部101は、利用者による音声の入力を受付け、音声認識処理により原言語文を取得するように構成してもよい。
次に、原言語解析部102が、入力受付部101により受付けられた原言語文を解析し、原言語解釈を出力する(ステップS302)。具体的には、原言語文に対して、形態素解析、構文解析、意味解析、文脈解析などの一般的な自然言語解析処理を実行し、その結果得られた各形態素と形態素間の関係とを上述の書式により記述して原言語解釈を出力する。
次に、翻訳部108が、入力受付部101により受付けられた原言語文を翻訳し、対象言語文を出力する(ステップS303)。なお、対象言語文は、補足例文表示画面に表示するために必要なものであるため、後述するステップS306またはステップS307において補足例文表示画面を表示するまでの間であれば、翻訳部108による翻訳処理はいつ実行してもよい。
次に、補足例文検索部104が、原言語解析部102が出力した原言語解釈を検索キーとして、原言語解釈と一致する条件の"concept"部を有する補足例文を補足例文記憶部121から検索する(ステップS304)。
次に、補足例文検索部104は、補足例文が検索されたか否かを判断する(ステップS305)。補足例文が検索された場合は(ステップS305:YES)、表示制御部107が、原言語文と、原言語文の翻訳結果と、補足例文とを補足例文表示画面に表示する(ステップS306)。また、補足例文が検索されない場合は(ステップS305:NO)、表示制御部107が、原言語文と、原言語文の翻訳結果とを補足例文表示画面に表示する(ステップS307)。
図4は、補足例文表示画面の内容を示す模式図である。同図に示すように、補足例文表示画面400には、原言語である日本語による入力文である日本語入力401と、対象言語である英語に翻訳した結果である英語出力402と、補足例文の候補である入力補足403と、補足例文を使用しない場合に指定する補足なしチェックボックス404と、指定された補足例文の訳文見出である補足英語出力405とが表示されている。
入力補足403は、利用者がキーボード、ポインティングデバイスなどを用いていずれか1つを指定するように構成してもよい。この場合、補足英語出力405には、利用者が指定した補足例文の訳文見出を出力する。補足なしチェックボックス404を押下した場合は、補足英語出力405は空欄となる。
なお、入力補足403に表示された補足例文を、利用者が修正できるように構成してもよい。これにより、より的確に利用者の意図を伝えることが可能となる。
表示制御部107は、ステップS306またはステップS307において補足例文表示画面を表示した後、同画面において補足例文が指定されたか否かを判断する(ステップS308)。補足例文が指定されている場合は(ステップS308:YES)、出力部109が、原言語文の翻訳結果である対象言語文と、補足例文の訳文とを、対象言語である英語の音声により出力し(ステップS309)、コミュニケーション支援処理を終了する。
補足例文が指定されていない場合は(ステップS308:NO)、出力部109は、原言語文の翻訳結果である対象言語文のみを、対象言語である英語の音声により出力し(ステップS310)、コミュニケーション支援処理を終了する。
次に、第1の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の具体例について説明する。ここでは、図2に示すような補足例文が補足例文記憶部121に登録されていることを前提とする。
まず、利用者が「髪を切ってください。」という原言語文を入力したとすると、入力受付部101が、その原言語文の入力を受付ける(ステップS301)。次に、原言語解析部102が、当該原言語文を解析し、原言語解析結果である原言語解釈として、(依頼,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>)))を出力する(ステップS302)。
翻訳部108は、原言語文の翻訳結果である対象言語文として、「A haircut, please.」を出力する(ステップS303)。また、補足例文検索部104が、上記原言語解釈(依頼,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>)))と一致する条件を有する補足例文を、補足例文記憶部121から検索する(ステップS304)。この結果、図2に示す補足例文201および補足例文202が検索される。
補足例文が検索されたため(ステップS305:YES)、表示制御部107は、原言語文「髪を切ってください。」と、翻訳結果「A haircut, please.」と、補足例文「顔を剃ってください。」および「シャンプーをしてください。」とを、補足例文表示画面に表示する(ステップS306)。
補足例文表示画面において、利用者が使用する補足例文として、「シャンプーをしてください。」を指定したとすると(ステップS308)、出力部109は、翻訳部108により翻訳された対象言語文「A haircut, please.」と、補足例文記憶部121に記憶されている補足例文の訳文見出「A shampoo, please.」とを、対象言語である英語により音声合成を行ってその結果を出力する(ステップS309)。
このように、第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100では、原言語における意味内容と、意味内容を補足する補足例文とを対応づけて格納する記憶手段から、利用者が入力した原言語文の意味内容に対応する補足例文を検索して画面に表示し、表示した画面上で利用者が指定した補足例文を、原言語文とともに翻訳して出力することができる。このため、最低限の用件を伝えるだけでなく、それを補足する用件や、文化的背景や慣習についての知識不足のため伝えられなかった用件を適切に伝えることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置は、発話する内容に対して利用者が関心を有する度合いを示す重要度と利用者の対話履歴とを記憶した記憶手段を備え、利用者が発話している状況に応じた補足例文を検索するとともに、検索した補足例文を、重要度や対話履歴に応じて選別するものである。
図5は、第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置500の構成を示すブロック図である。同図に示すように、コミュニケーション支援装置500は、入力受付部101と、原言語解析部102と、利用状況認識部503と、補足例文検索部504と、補足例文選択部505と、表示制御部107と、翻訳部108と、出力部109と、補足例文記憶部521と、対話履歴記憶部522と、個人情報記憶部523とを備えている。
第2の実施の形態においては、利用状況認識部503と、補足例文選択部505と、対話履歴記憶部522と、個人情報記憶部523とを追加したこと、および、補足例文検索部504の機能と、補足例文記憶部521のデータ構造とが第1の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100の構成を表すブロック図である図1と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
利用状況認識部503は、利用者が音声認識装置やキーボード、ポインティングデバイスなどを介して入力した利用状況を認識するものである。ここで、利用状況とは、利用者が対話する状況を表す情報をいい、例えば、会話が行われる場所、時間、場面などが該当する。なお、利用状況はこれらに限られるものではなく、利用者が対話する状況を表す情報であればあらゆるものが利用状況に該当する。
なお、利用状況認識部503は、GPS受信機能やRFID(Radio Frequency Identification)などにより利用場所の位置情報を取得することにより利用状況(会話が行われる場所)を認識するように構成してもよい。また、過去に発話した内容、または、直前に発話した内容から、現在の利用状況を認識するように構成してもよい。
利用状況認識部503は、認識した利用状況をHDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されている記憶手段に記憶する。例えば、場所が「レストラン」であり、場面が「注文」であるとき、これらを前者は「Place(Restaurant)」のように、後者は「Opportunity(Order)」のように記憶する。すなわち、利用状況の種別と利用状況の具体的な内容とが対応づけて記憶される。記憶した利用状況は、後に補足例文検索部504が、利用状況が一致する補足例文を補足例文記憶部521から検索する際に参照される。
補足例文検索部504は、原言語解析部102が出力した原言語解釈と、利用状況認識部503が認識した利用状況とを検索キーとして、補足例文記憶部521から対応する補足例文を検索するものである。検索方法の詳細については後述する。
補足例文記憶部521は、原言語解釈と、利用条件と、原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納するものである。補足例文記憶部521は、補足例文検索部504が、利用条件認識部により認識された利用状況と、原言語解析部102により出力された原言語解釈とに対応する補足例文を検索するときに参照される。
図6は、補足例文記憶部521のデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、第2の実施の形態にかかる補足例文記憶部521においては、条件615に利用状況を表す"condition"部、および重要度616が追加されたことが、第1の実施の形態にかかる補足例文記憶部121と異なっている。
条件615の"condition"部は、利用状況認識部503により認識される利用状況と同じ書式により、補足例文が適用される利用状況を記述する。例えば、同図においては、場所が美容院であり(Place(Barber))、対話の場面が注文(Opportunity(Order))であるときの"condition"部の記述の例が示されている。この例は、美容院で注文するという利用状況のときに、補足例文601、補足例文602が検索されうることを示している。
重要度616は、補足例文の重要性の程度を示す値である重要度を記述するものである。ここでは、1から10までの整数値に対応させて表現しており、数値が大きいほど重要度が高いことを示している。
対話履歴記憶部522は、利用者自身が行った発話の履歴である対話履歴を記憶する記憶手段であり、HDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶手段により構成することができる。なお、対話履歴記憶部522は、対話の相手の発話の履歴を保持するように構成してもよい。この場合、利用状況認識部503が、対話の相手の発話した内容から現在の利用状況を認識するように構成することができる。
このように、対話履歴記憶部522は、利用状況認識部503が過去の対話履歴から利用状況を認識する際、または、後述する補足例文選択部505が既に発話した補足例文を削除する際に参照される。
図7は、対話履歴記憶部522のデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、対話履歴記憶部522は、発話者701と、原言語による文である日本語702と、対象言語による文である英語703とを対応付けて格納している。発話者701は、発話者の種類を格納しており、「あなた」は利用者が発話したことを、「相手」は対話の相手が発話したことを、「システム」は自装置が補足して発話したことを示している。
個人情報記憶部523は、利用者に関する情報である個人情報を記憶するものである。個人情報記憶部523は、個人情報として、発話種別ごとの利用者の関心の度合いを示す重要度を重要度テーブル523−aに記憶している。重要度テーブル523−aは、補足例文選択部505が、補足例文記憶部521から検索された補足例文の重要度を個人ごとに設定された重要度で更新するために参照される。
図8は、重要度テーブル523−aのデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、重要度テーブル523−aは、発話種別801と、重要度802とを対応付けて格納している。発話種別801は、補足例文記憶部521と同様に、発話内容を分類する区分を表している。また、重要度802は、補足例文記憶部521に格納されている重要度と同様に、1から10までの整数値に対応させて表現しており、数値が大きいほど重要度が高いことを示している。
同図に示す例では、利用者は発話種別「病気」に対して重要度=10を設定しているため、利用者の関心が「病気」に対して最も高いことを示している。また、利用者は発話種別「数量」に対して重要度=0を設定しているため、利用者は「数量」に対しては関心がないことを示している。
補足例文選択部505は、重要度テーブル523−aに記憶された重要度と、対話履歴記憶部522に記憶された対話履歴とを参照し、補足例文検索部504が検索した補足例文から、重要度および対話履歴に応じた補足例文を選択するものである。
具体的には、補足例文選択部505は、対話履歴記憶部522を参照し、補足例文検索部504により検索された補足例文のうち、現在の対話中に既に発話済みの補足例文を削除する。また、重要度テーブル523−aを参照し、検索された補足例文の重要度を重要度テーブル523−aに記憶された個人ごとの重要度で更新する。この際、重要度が0になった補足例文は削除する。これにより、不要な補足例文を提示することにより利用者が適切な補足例文を指定できず、利用者が意図した内容を十分に伝えられないといった問題が発生する可能性を軽減することができる。
また、複数の発話種別が設定されているため、個人ごとの重要度の値が複数存在する場合は、最も値の大きい重要度により更新する。個人ごとの重要度が重要度テーブル523−aに設定されていない場合は、補足例文記憶部521に記憶されている重要度の値をそのまま使用する。
なお、補足例文選択部505は、得られた重要度の順に順位付けを行うとともに、表示制御部107が、補足例文を順位付けに従って利用者に提示するようにしてもよい。また、補足例文選択部505は、予め定められた個数の補足例文を選択するように構成してもよい。これにより、表示領域の制限がある場合でも補足例文の表示や利用者による補足例文の指定が容易に行えるようになる。
次に、このように構成された第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置500によるコミュニケーション支援処理について説明する。図9は、第2の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、利用状況認識部503が、利用者が入力した利用状況の受付け、または位置情報の取得による利用状況の認識を行う(ステップS901)。
ステップS902からステップS906までの、原言語入力・解析処理、翻訳処理、補足例文検索処理は、第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100におけるステップS301からステップS305までと同様の処理なので、その説明を省略する。
ステップS906において、補足例文検索部504が補足例文を検索した後、補足例文選択部505が補足例文選択処理を実行する(ステップS907)。補足例文選択処理の詳細については後述する。
補足例文選択処理が実行された後、ステップS908からステップS912までの、補足例文表示画面表示処理、音声出力処理は、第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置100におけるステップS306からステップS310までと同様の処理なので、その説明を省略する。
次に、ステップS907に示した補足例文選択処理の詳細について説明する。図10は、第2の実施の形態における補足例文選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、補足例文選択部505は、対話履歴記憶部522を参照し、補足例文と重複する発話内容が存在するか否かを判断する(ステップS1001)。重複する発話内容が存在する場合は(ステップS1001:YES)、補足例文選択部505は、重複する補足例文を削除する(ステップS1002)。既に発話した補足例文をさらに出力することを回避するためである。
重複する発話内容が存在しない場合(ステップS1001:NO)、または、重複する補足例文を削除した後、補足例文選択部505は、個人情報記憶部523の重要度テーブル523−aに記憶されている重要度を参照し、補足例文の重要度を更新する(ステップS1003)。
具体的には、補足例文内の発話種別を検索キーとして、重要度テーブル523−aの対応する重要度を検索し、重要度が検索できた場合には、検索した重要度により補足例文内の重要度を更新する。重要度が検索できない場合には、補足例文内の重要度は更新せず、事前に設定された値がそのまま維持される。
次に、補足例文選択部505は、重要度の順に補足例文を順位付けする(ステップS1004)。これにより、表示制御部107が順位付けに従い補足例文を重要度の順に表示することが可能となる。
次に、補足例文選択部505は、補足例文の重要度が0であるか否かを判断し(ステップS1005)、重要度が0である場合は(ステップS1005:YES)、その補足例文を削除する(ステップS1006)。これにより、利用者が関心を示さない発話種別に対応する補足例文を表示しないようにすることが可能となる。
重要度が0でない場合は(ステップS1005:NO)、補足例文選択部505は、すべての補足例文が処理されたか否かを判断し(ステップS1007)、すべての補足例文が処理されていない場合は(ステップS1007:NO)、重要度の判定処理に戻って処理を繰り返す(ステップS1005)。すべての補足例文が処理された場合は(ステップS1007:YES)、補足例文選択処理を終了する。
次に、第2の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の具体例について説明する。ここでは、図6に示すような補足例文601、602が補足例文記憶部521に登録され、図7に示すような対話履歴が対話履歴記憶部522に登録され、図8に示すような重要度が重要度テーブル523−aに登録されていることを前提とする。
まず、利用者が、現在の利用状況として、美容院で注文を出しているという状況を入力し、利用状況としてPlace(Barber)、Opportunity(Order)が利用状況認識部503により認識される(ステップS901)。
次に、利用者が「髪を切ってください。」という原言語文を入力したとすると、入力受付部101が、その原言語文の入力を受付ける(ステップS902)。次に、原言語解析部102が、当該原言語文を解析し、原言語解析結果である原言語解釈として、(依頼,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>)))を出力する(ステップS903)。
翻訳部108は、原言語文の翻訳結果である対象言語文として、「A haircut, please.」を出力する(ステップS904)。また、補足例文検索部504が、利用状況であるPlace(Barber)、Opportunity(Order)と一致する“condition"部、および、原言語解釈である(依頼,(動作,<切る,1x000c75>,(対象,<髪,0x006166>)))と一致する”concept“部の条件を有する補足例文を、補足例文記憶部521から検索する(ステップS905)。この結果、図2に示す補足例文201、補足例文202が検索される。
補足例文が検索されたため(ステップS906:YES)、補足例文選択部505による補足例文選択処理が実行される(ステップS907)。図7に示す対話履歴記憶部522には、補足例文「顔を剃ってください。」および「シャンプーをしてください。」は登録されていないため(ステップS1001:NO)、補足例文は削除されない。
次に、補足例文選択部505は、図8に示す重要度テーブル523−aを参照して、補足例文の発話種別「依頼」に対応するデータを検索するが、対応するデータが存在しないため、重要度は更新されずに出力される(ステップS1003)。
次に、補足例文選択部505は、重要度の順に補足例文の順位付けを行う(ステップS1004)。図6に示すように、補足例文602「シャンプーをしてください。」の重要度(5)が、補足例文601「顔を剃ってください。」の重要度(3)より大きいため、補足例文「シャンプーをしてください。」が上位にくるように順位付けがなされる。
次に、補足例文選択部505は、重要度が0であるか否かを判断するが(ステップS1005)、重要度が0である補足例文は存在しないため(ステップS1005:NO)、補足例文は削除されない。
この結果、表示制御部107は、原言語文「髪を切ってください。」と、翻訳結果「A haircut, please.」と、補足例文「顔を剃ってください。」および「シャンプーをしてください。」とを、補足例文表示画面に表示する(ステップS908)。この際、重要度が大きい「シャンプーをしてください。」を画面の最上位に表示する。
この後、補足例文表示画面において、利用者が使用する補足例文として、「シャンプーをしてください。」を指定したとすると(ステップS910)、出力部109は、翻訳部108により翻訳された対象言語文「A haircut, please.」と、補足例文記憶部521に記憶されている補足例文の訳文見出「A shampoo, please.」とを、対象言語である英語により音声合成を行ってその結果を出力する(ステップS911)。
このように、第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置500では、利用状況に応じて補足例文を検索するとともに、利用者固有の嗜好などの個人情報や対話履歴に応じて、検索した補足例文の並べ替え、削除を行って補足例文を提示することができる。このため、表示領域の制限がある場合でも補足例文の指定を容易に行うことができ、利用者が意図した内容をより的確に伝えることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置は、単語の意味内容が表す概念の階層関係を記憶する記憶手段を備え、補足例文に含まれる概念を下位概念の個人情報で置換することにより、利用者固有の情報に応じた補足例文を出力するものである。
図11は、第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置1100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、コミュニケーション支援装置1100は、入力受付部101と、原言語解析部102と、利用状況認識部503と、補足例文検索部1104と、補足例文選択部1105と、概念置換部1106と、表示制御部107と、翻訳部108と、出力部109と、補足例文記憶部1121と、対話履歴記憶部522と、個人情報記憶部1123と、概念階層記憶部1124とを備えている。
第3の実施の形態においては、概念置換部1106と概念階層記憶部1124とを追加したこと、および、補足例文検索部1104と補足例文選択部1105との機能、および、補足例文記憶部1121と個人情報記憶部1123とのデータ構造とが第2の実施の形態と異なっている。その他の構成および機能は、第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置500の構成を表すブロック図である図5と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
補足例文記憶部1121は、第2の実施の形態にかかる補足例文記憶部521と同様に、原言語解釈と、利用条件と、原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納するものである。
図12は、補足例文記憶部1121のデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、第3の実施の形態にかかる補足例文記憶部1121においては、原文見出および訳文見出に、編集可能な変数部分が含まれる場合があることが、第2の実施の形態にかかる補足例文記憶部521と異なっている。
同図に示すように、原文見出は、記号《》で括られた、編集可能な変数部分1210と、記号《》以外の一般的な言語表現であり編集不可能な定型部分から構成されている。なお、原文見出は、編集可能な変数部分を含まなくてもよい。記号《》で示される変数部分は、その位置を一意に識別するための変数識別番号と、その変数部分に対応付けられる素性の名称を表す変数素性名と、素性の具体的な値である変数素性値とからなる。また、変数素性値は、その名称を表す変数素性値見出しと、変数素性値を一意に識別するための変数素性値概念記号からなり、変数部分は[変数素性名:変数素性値見出し,変数素性値概念記号]の書式により記述される。
ここで、素性とは、利用者の特性、嗜好などの利用者に関する情報を分類する区分であり、例えば、「国籍」、「アレルギー」、「既往症」、「クレジットカード」、「常備薬」などが設定される。素性はこれに限られるものではなく、利用者に関する情報を分類するものであれば、あらゆる区分を素性として設定することができる。
変数素性値は、素性を具体的に表す概念であって、個々の利用者が有する特性を表す概念の上位概念にあたる値を設定する。例えば、変数素性名が「アレルギー」である場合、変数素性値として「食品」を設定することができる。「食品」は、個々の利用者が有するアレルギー原因である「卵」や、「牛乳」などの上位概念に該当し、利用者の個人情報に応じて置換することが可能となるからである。概念を置換する処理の詳細については後述する。
また、同図に示すように、訳文見出は、記号《》で括られた、編集可能な変数部分1211と、記号《》以外の一般的な言語表現であり編集不可能な定型部分から構成されている。なお、訳文見出は、編集可能な変数部分を含まなくてもよい。変数部分1211は、原文見出の変数部分1210に対応する部分であり、原文見出の変数部分1210の位置を一意に識別するための変数識別番号が記述されている。変数部分1211には、原文見出の変数部分1210を翻訳した文が挿入される。
個人情報記憶部1123は、利用者に関する情報である個人情報を記憶するものであり、重要度テーブル523−aの他に、利用者素性テーブル1123−bを記憶している点が、第2の実施の形態にかかる個人情報記憶部523と異なっている。
利用者素性テーブル1123−bは、概念置換部1106が、補足例文記憶部1121から検索された補足例文の素性値を個人ごとに設定された利用者素性値で更新するために参照される。概念を置換する処理の詳細については後述する。
図13は、利用者素性テーブル1123−bのデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、利用者素性テーブル1123−bは、利用者素性の素性名1301と、利用者素性の素性値1302とを対応付けて格納している。
ここで、利用者素性の素性名とは、利用者の素性を表す名称であり、利用者素性の素性値とは、利用者の素性を具体的に表す概念であって、上述の変数素性値の下位概念に相当する素性の値が設定される。
素性値は、その名称を表す見出し語と、素性値を一意に識別するための概念記号との組を用いて、“<見出し語,概念記号>”の書式により記述される。また、素性値は1つの素性名に対して複数設定することが可能である。例えば、同図に示すように、「アレルギー」の素性名1303に対して、利用者素性の素性値として、「<卵,0x0ef00d>」および「<ダニ,0x126400>」の2つを設定することができる。
概念階層記憶部1124は、単語の意味内容が表す概念の階層関係を記憶する記憶手段であり、HDD、光ディスク、メモリカードなどの一般的に利用されているあらゆる記憶手段により構成することができる。概念階層記憶部1124は、後述する概念置換部1106が、補足例文内の変数部分の概念を利用者素性テーブル1123−bに記憶された利用者の素性値が表す概念で置換する際に、概念間の階層関係を確認するために参照される。概念を置換する処理の詳細については後述する。
図14は、概念階層記憶部1124のデータ構造の一例を示す説明図である。同図に示すように、概念階層記憶部1124は、楕円で描かれた1つの概念を表すノード1401と、単方向の有向グラフ1402により表される。ノードは、それが表す概念の見出し語と概念記号との組を用いて、“<見出し語,概念記号>”の書式により記述される。概念記号は、その見出しの概念を一意に識別するための記号であり、1つの見出しに対して複数の概念が存在する場合は、複数の概念記号を割り当てることができる。
例えば、ノード1404は、見出しが「卵」であり、これに対応する概念記号が「0x0ef00d」である概念を示している。また、1つの有向グラフは、それによって結ばれた2つのノードが表す概念の関係を表しており、矢印の終点が始点の上位概念であることを意味する。例えば、見出しが「卵」、概念記号が「0x0ef00d」で表されるノード1404の上位概念は、見出しが「食品」、概念記号が「0x00f00d」で表されるノード1405である。なお、同図の点線1403は、紙面の都合により省略したことを示す記号である。
補足例文検索部1104は、第2の実施の形態にかかる補足例文検索部504と同様に、原言語解析部102が出力した原言語解釈と、利用状況認識部503が認識した利用状況とを検索キーとして、補足例文記憶部1121から対応する補足例文を検索するものである。この際、概念階層記憶部1124を参照し、補足例文記憶部1121に記憶されている補足例文の条件の“concept"部に含まれる単語の概念が、原言語解釈に含まれる概念の上位概念であれば、補足例文候補として検索するように構成してもよい。
例えば、利用者が「スパゲティをお願いします。」という原言語文を入力したとすると、原言語解釈として、(依頼(動作,<注文,1x0f00ab>,(対象,<スパゲティ,0x2ff0a0>)))が得られる。このとき、補足例文検索部1104は、上記原言語解釈と完全一致する“concept"部を有する図12における補足例文1202だけでなく、対象が「スパゲティ」の上位概念である「料理」で置き換えられた“concept"部(依頼(動作,<注文,1x0f00ab>,(対象,<料理,0x0ff0a0>)))を有する図12における補足例文1201および1203を検索するように構成してもよい。
補足例文選択部1105は、重要度テーブル523−aに記憶された重要度と、対話履歴記憶部522に記憶された対話履歴とに加え、利用者素性テーブル1123−bに記憶された利用者素性の素性値を参照し、補足例文検索部1104が検索した補足例文から、重要度、対話履歴、および利用者素性の素性値に応じた補足例文を選択するものである。このように、第3の実施の形態にかかる補足例文選択部1105は、利用者素性の素性値も参照して補足例文を選択する点が、第2の実施の形態にかかる補足例文選択部505と異なっている。
具体的には、補足例文選択部1105は、第2の実施の形態にかかる補足例文選択部505の機能に加え、検索した補足例文に含まれる変数部分の下位概念に相当する利用者素性の素性値を、利用者素性テーブル1123−bから取得できなかった場合に、その補足例文を削除する機能を有する。
これにより、利用者の嗜好や特性に応じた補足例文の提示を行うことができるとともに、不要な補足例文を提示することにより利用者が適切な補足例文を指定できず、利用者が意図した内容を十分に伝えられないといった問題が発生する可能性を軽減することができる。
概念置換部1106は、補足例文検索部1104により検索され、補足例文選択部1105により選択された補足例文が変数部分を含む場合に、その変数部分の表す概念の下位概念に相当する利用者素性の素性値が、利用者素性テーブル1123−bに存在するか否かを確認し、存在する場合、その利用者素性の素性値で補足例文の変数部分を置換するものである。
概念間の関係の確認は、上述の概念階層記憶部1124を参照して行う。例えば、図14に示すような概念階層が概念階層記憶部1124に記憶されているとすると、補足例文の変数部分に「食品」が存在し、利用者素性の素性値に「卵」が存在した場合、概念置換部1106は、「食品」に対応するノード1405から、有向グラフを下位方向にたどり、「卵」に対応するノード1404に到達することが可能であるため、「卵」の概念は「食品」の概念の下位概念であると判定する。
次に、このように構成された第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置1100によるコミュニケーション支援処理について説明する。第3の実施の形態においては、図9のステップS907に示す補足例文選択処理の内容が、第2の実施の形態と異なっている。その他のコミュニケーション支援処理の全体の流れは、第2の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の全体の流れを示す図9と同様であるので、その説明を省略する。
図15は、第3の実施の形態における補足例文選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。ステップS1501からステップS1505までの、対話履歴確認処理、重要度更新・判定処理は、第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置500におけるステップS1001からステップS1005までと同様の処理なので、その説明を省略する。
ステップS1505において、重要度が0であると判定した場合は(ステップS1505:YES)、補足例文選択部1105は、その補足例文を削除する(ステップS1510)。
重要度が0でないと判定した場合は(ステップS1505:NO)、補足例文選択部1105は、補足例文に変数部分を含むか否かを判定する(ステップS1506)。補足例文に変数部分を含まない場合は(ステップS1506:NO)、補足例文選択部1105は、すべての補足例文が処理されたか否かの判定処理を実行する(ステップS1511)。
補足例文に変数部分を含む場合は(ステップS1506:YES)、概念置換部1106が、個人情報記憶部1123の利用者素性テーブル1123−b、および概念階層記憶部1124を参照し、利用者素性の素性値の概念と、変数部分の概念との階層関係を確認する(ステップS1507)。
次に、概念置換部1106は、変数部分の概念の下位概念に相当する利用者素性の素性値が存在するか否かを判断し(ステップS1508)、存在する場合は(ステップS1508:YES)、補足例文の変数部分を利用者素性の素性値で置換した補足例文を生成する(ステップS1509)。
なお、補足例文の対象言語による翻訳文を生成するため、利用者素性の素性値を対象言語に翻訳する必要があるが、この翻訳処理は上述の翻訳部108により実行することができる。また、利用者素性テーブル1123−bに予め利用者素性の素性値の翻訳を格納しておき、これにより補足例文の訳文見出の変数部分を置換して補足例文の翻訳文を生成するように構成してもよい。
ステップS1508において、変数部分の概念の下位概念に相当する利用者素性の素性値が存在しないと判断した場合は(ステップS1508:NO)、補足例文選択部1105が、補足例文を削除する(ステップS1510)。次に、補足例文選択部1105が、すべての補足例文がすべての補足例文が処理されたか否かを判断し(ステップS1511)、すべての補足例文が処理されていない場合は(ステップS1511:NO)、重要度の判定処理に戻って処理を繰り返す(ステップS1505)。すべての補足例文が処理された場合は(ステップS1511:YES)、補足例文選択処理を終了する。
次に、第3の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の具体例について説明する。ここでは、図7に示すような対話履歴が対話履歴記憶部522に登録され、図8に示すような重要度が重要度テーブル523−aに登録され、図12に示すような補足例文が補足例文記憶部1121に登録され、図13に示すような利用者素性が利用者素性テーブル1123−bに登録され、図14に示すような概念階層が概念階層記憶部1124に登録されていることを前提とする。
まず、利用者が、現在の利用状況として、レストランで注文を出しているという状況を入力し、利用状況としてPlace(Restaurant)、Opportunity(Order)が利用状況認識部503により認識される(ステップS901)。
次に、利用者が「カルボナーラをお願いします。」という原言語文を入力したとすると、入力受付部101が、その原言語文の入力を受付ける(ステップS902)。次に、原言語解析部102が、当該原言語文を解析し、原言語解析結果である原言語解釈として、(依頼,(動作 ,<注文,1x0f00ab>,(対象,<スパゲティ,0x2ff0a0>)))を出力する(ステップS903)。
翻訳部108は、原言語文の翻訳結果である対象言語文として、「Carbonara,please」を出力する(ステップS904)。また、補足例文検索部1104が、利用状況であるPlace(Restaurant)、Opportunity(Order)と一致する“condition"部、および、原言語解釈である(依頼,(動作,<注文,1x0f00ab>,(対象,<スパゲティ,0x2ff0a0>)))と一致する”concept“部の条件を有する補足例文を、補足例文記憶部1121から検索する(ステップS905)。この際、概念「スパゲティ」を上位概念「料理」で置き換えた原言語解釈(依頼,(動作 ,<注文,1x0f00ab>,(対象,<料理,0x0ff0a0>)))と一致する”concept“部の条件を有する補足例文も検索する。この結果、図12に示す3つの補足例文1201、1202、1203が検索される。
補足例文が検索されたため(ステップS906:YES)、補足例文選択部1105による補足例文選択処理が実行される(ステップS907)。図7に示す対話履歴記憶部522には、補足例文1201、1202、1203と同じ対話内容は登録されていないため(ステップS1501:NO)、補足例文は削除されない。
次に、補足例文選択部1105は、図8に示す重要度テーブル523−aを参照して、各補足例文の発話種別に対応するデータを検索し、補足例文1201の発話種別「病気」および補足例文1202の発話種別「数量」に対応するデータが存在するため、重要度をそれぞれ10、0に更新して補足例文が出力される(ステップS1503)。なお、補足例文1203の発話種別「好き嫌い」、「依頼」に対応するデータが重要度テーブル523−aに存在しないため、補足例文1203の重要度は更新されずに出力される。
次に、補足例文選択部1105は、重要度の順に補足例文の順位付けを行う(ステップS1504)。更新の結果に従い、補足例文1201(重要度10)、補足例文1203(重要度3)、補足例文1202(重要度0)の順で順位付けがなされる。
次に、補足例文選択部1105は、重要度が0であるか否かを判断する(ステップS1505)。補足例文1202の重要度が0であるため(ステップS1005:YES)、補足例文1202は削除される。その他の補足例文は重要度が0でないため、ステップS1506以降の処理が実行される。
図16は、図12に示した補足例文について、順位付けおよび重要度0の補足例文が削除された後の補足例文の一例を示す説明図である。図16に示すように、ここまでの処理により、図12の補足例文1201および補足例文1203が選択されている。
次に、補足例文選択部1105が、補足例文に変数部分を含むか否かを判断する(ステップS1506)。補足例文1201、1203ともに変数部分を含むため(ステップS1506:YES)、概念置換部1106は、利用者素性テーブル1123−bを参照し、変数部分の下位概念に相当する利用者素性の素性値が存在するか確認する(ステップS1507)。
補足例文1201については、変数素性名「アレルギー」についての変数素性値「食品」に対応して、利用者素性の素性名「アレルギー」についての素性値「卵」が、図13に示す利用者素性テーブル1123−bに存在する(ステップS1508:YES)。したがって、概念置換部1106は、「食品」を「卵」で置換して補足例文を生成する(ステップS1509)。
補足例文1203については、変数素性名「嫌い」に対応する利用者素性の素性名「嫌い」が、図13に示す利用者素性テーブル1123−bに存在しないため(ステップS1508:NO)、補足例文選択部1105により削除される(ステップS1510)。
したがって、最終的に補足例文としては補足例文1201が選択される。図17は、このときの補足例文の一例を示した説明図である。同図に示すように、図12に示す補足例文の変数部分が置換され、原文見出が「その料理には卵がはいっていますか?」に変更された補足例文1701が選択される。
この結果、表示制御部107は、原言語文「カルボナーラをお願いします。」と、翻訳結果「Carbonara, please.」と、補足例文「その料理には卵がはいっていますか?」と、補足例文の訳文見出「Egg is used in this dish?」とを、補足例文表示画面に表示する(ステップS908)。
この後、出力部109は、原言語文の翻訳結果「Carbonara, please.」と、補足例文の訳文見出「Egg is used in this dish?」とを、対象言語である英語により音声合成を行ってその結果を出力する(ステップS911)。
このように、第3の実施の形態においては、利用者の嗜好や制約事項を反映して補足例文を生成し、原言語文の翻訳結果とともに音声出力することによりコミュニケーションを支援することが可能となる。
次に、第3の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の別の具体例について説明する。図18は、この例において補足例文記憶部1121に記憶されている補足例文の一例を示す説明図である。なお、図18に示すような補足例文が補足例文記憶部1121に登録されていること以外は、上述の例と同様の情報が各記憶手段に格納されていることを前提とする。
まず、利用者が、現在の利用状況として、病院で病状の説明をしているという状況を入力し、利用状況としてPlace(Hospital)、Opportunity(symptom-explain)が利用状況認識部503により認識される(ステップS901)。
次に、利用者が「この薬はどうやって飲むのですか?」という原言語文を入力したとすると、入力受付部101が、その原言語文の入力を受付ける(ステップS902)。次に、原言語解析部102が、当該原言語文を解析し、原言語解析結果である原言語解釈として、(疑問,(方法,<どう,4x001030>,(動作,<飲む,1x0d611c>,(対象,<薬,0x1d6a1c>))))を出力する(ステップS903)。
翻訳部108は、原言語文の翻訳結果である対象言語文として、「How should I take this medicine?」を出力する(ステップS904)。また、補足例文検索部1104が、利用状況であるPlace(Hospital)、Opportunity(symptom-explain)と一致する“condition"部、および、原言語解釈である(疑問,(方法,<どう,4x001030>,(動作,<飲む,1x0d611c>,(対象,<薬,0x1d6a1c>))))と一致する”concept“部の条件を有する補足例文を、補足例文記憶部1121から検索する(ステップS905)。この結果、図18に示す2つの補足例文1801、1802が検索される。
補足例文が検索されたため(ステップS906:YES)、補足例文選択部1105による補足例文選択処理が実行される(ステップS907)。図7に示す対話履歴記憶部522には、補足例文1801、1802と同じ対話内容は登録されていないため(ステップS1501:NO)、補足例文は削除されない。
次に、補足例文選択部1105は、図8に示す重要度テーブル523−aを参照して、各補足例文の発話種別に対応するデータを検索し、補足例文1801の発話種別「病気」に対応するデータが存在するため、重要度を10に更新して補足例文が出力される(ステップS1503)。なお、補足例文1802の発話種別「薬」に対応するデータが重要度テーブル523−aに存在しないため、補足例文1802の重要度は更新されずに出力される。
次に、補足例文選択部1105は、重要度の順に補足例文の順位付けを行う(ステップS1504)。更新の結果に従い、補足例文1801(重要度10)、補足例文1802(重要度9)の順で順位付けがなされる。
次に、補足例文選択部1105は、重要度が0であるか否かを判断するが(ステップS1505)、重要度が0である補足例文は存在しないため(ステップS1505:NO)、補足例文は削除されない。
次に、補足例文選択部1105が、補足例文に変数部分を含むか否かを判断する(ステップS1506)。補足例文1801、1802ともに変数部分を含むため(ステップS1506:YES)、概念置換部1106は、利用者素性テーブル1123−bを参照し、変数部分の下位概念に相当する利用者素性の素性値が存在するか確認する(ステップS1507)。
補足例文1801については、変数素性名「既往症」についての変数素性値「病名」に対応して、利用者素性の素性名「既往症」についての素性値「心臓病」および「糖尿病」が、図13に示す利用者素性テーブル1123−bに存在する(ステップS1508:YES)。したがって、概念置換部1106は、「病名」を「心臓病」および「糖尿病」で置換して2つの補足例文を生成する(ステップS1509)。
補足例文1802については、変数素性名「常備薬」に対応する利用者素性の素性名「薬」が、図13に示す利用者素性テーブル1123−bに存在する(ステップS1508:YES)。したがって、概念置換部1106は、「常備」を「アスピリン」で置換した補足例文を生成する(ステップS1509)。
このように、概念置換部1106により、最終的に3つの補足例文が出力される。図19は、このときの補足例文の一例を示した説明図である。同図に示すように、図18に示す補足例文1801の変数部分が置換された補足例文1901および補足例文1902と、補足例文1802の変数部分が置換された補足例文1903とが出力される。
この結果、表示制御部107は、原言語文「この薬はどうやって飲むのですか?」と、翻訳結果「How should I take this medicine?」と、補足例文「心臓病の治療を受けています。」および「糖尿病の治療を受けています。」および「アスピリンを飲んでいます。」とを、補足例文表示画面に表示する(ステップS908)。
この後、補足例文表示画面において、利用者が使用する補足例文として、「アスピリンを飲んでいます。」を指定したとすると(ステップS910)、出力部109は、原言語文の翻訳結果「How should I take this medicine?」と、補足例文の訳文見出「「I've taken aspirin.」とを、対象言語である英語により音声合成を行ってその結果を出力する(ステップS911)。
このように、第3の実施の形態においては、利用者の嗜好や制約事項を反映して補足例文を生成し、発話されるべき補足事項を全て列挙するため、利用者が未発話である内容を気付かせることができる。また、利用者が改めて入力し直すことなく、利用者の発話履歴や個人情報に関連した発話内容が追加提示されるため、発話入力が簡便となり、対話の相手との意思疎通を迅速、円滑に行うことができる。
以上のように、第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置1100では、利用状況に応じて補足例文を検索するとともに、検索した補足例文に上位概念で記載された変数部分が含まれる場合に、記憶手段に記憶された個人情報によりその変数部分を下位概念に置換することができる。このため、利用者の嗜好や特性に応じた補足例文の提示を行うことができ、さまざまな状況におけるコミュニケーションの支援が可能となる。
なお、上述した第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置は、すべて単体で使用することを前提としていたが、通信手段を持たせることにより複数のコミュニケーション支援装置を接続し、各装置間で補足例文を共有するように構成してもよい。
例えば、インターネットなどのネットワークに接続された共有サーバ装置と通信手段を介して通信することにより、当該共有サーバ装置上に備えられた補足例文記憶部から補足例文を検索するように構成することができる。この際、各利用者が設定した重要度や補足例文ごとの利用頻度から、補足例文の重要度を更新するように構成してもよい。また、各利用者が修正した補足例文を参照し、共有サーバ上の補足例文をより適切な例文に修正する機能を設けてもよい。このような補足例文の学習機能を備えることにより、文化や慣習が流行により変化した場合などであっても、より適切な補足例文を提示することができる。ここで、通信方法は、前述の方法に捉われるものではなく、技術範囲によって種々変化させて実施することができ、例えば利用者の端末同士間で直接通信を可能としても良い。
なお、第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援プログラムは、ROM(Read Only Memory)等に予め組み込まれて提供される。
第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
第1〜第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援プログラムは、上述した各部(入力受付部、原言語解析部、利用状況認識部、補足例文検索部、補足例文選択部、概念置換部、表示制御部、翻訳部、出力部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(Central Processing Unit)が上記ROMからコミュニケーション支援プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上のように、本発明にかかるコミュニケーション支援装置、コミュニケーション支援方法およびコミュニケーション支援プログラムは、音声入力または文字入力した原言語文を対象言語に翻訳して文字出力または音声出力するコミュニケーション支援装置に適している。
第1の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置の構成を示すブロック図である。 補足例文記憶部のデータ構造の一例を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の全体の流れを示すフローチャートである。 補足例文表示画面の内容を示す模式図である。 第2の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置の構成を示すブロック図である。 補足例文記憶部のデータ構造の一例を示す説明図である。 対話履歴記憶部のデータ構造の一例を示す説明図である。 重要度テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態におけるコミュニケーション支援処理の全体の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における補足例文選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかるコミュニケーション支援装置の構成を示すブロック図である。 補足例文記憶部のデータ構造の一例を示す説明図である。 利用者素性テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 概念階層記憶部のデータ構造の一例を示す説明図である。 第3の実施の形態における補足例文選択処理の全体の流れを示すフローチャートである。 補足例文の一例を示す説明図である。 補足例文の一例を示す説明図である。 補足例文の一例を示す説明図である。 補足例文の一例を示す説明図である。
符号の説明
100、500、1100 コミュニケーション支援装置
101 入力受付部
102 原言語解析部
104 補足例文検索部
107 表示制御部
108 翻訳部
109 出力部
121 補足例文記憶部
201、202 補足例文
211 ID
212 発話種別
213 原文見出
214 訳文見出
215 条件
400 補足例文表示画面
401 日本語入力
402 英語出力
403 入力補足
404 補足なしチェックボックス
405 補足英語出力
503 利用状況認識部
504 補足例文検索部
505 補足例文選択部
521 補足例文記憶部
522 対話履歴記憶部
523 個人情報記憶部
523−a 重要度テーブル
601、602 補足例文
615 条件
616 重要度
701 発話者
702 日本語
703 英語
801 発話種別
802 重要度
1104 補足例文検索部
1105 補足例文選択部
1106 概念置換部
1121 補足例文記憶部
1123 個人情報記憶部
1123−b 利用者素性テーブル
1124 概念階層記憶部
1201、1202、1203 補足例文
1210、1211 変数部分
1301 利用者素性の素性名
1302 利用者素性の素性値
1303 素性名
1401、1404、1405 ノード
1402 有向グラフ
1403 点線
1701 補足例文
1801、1802 補足例文
1901、1902、1903 補足例文

Claims (11)

  1. 複数の言語間の翻訳を行うことによりコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置において、
    翻訳の元となる原言語文の意味内容の解釈である原言語解釈と、前記原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納する補足例文記憶手段と、
    利用者が入力した前記原言語文を受付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段が受付けた前記原言語文の意味内容を解析し、前記原言語解釈を出力する原言語解析手段と、
    前記原言語解析手段が出力した前記原言語解釈に対応づけられた前記補足例文を、前記補足例文記憶手段から検索する補足例文検索手段と、
    前記入力受付手段が受付けた前記原言語文と、前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文とを翻訳し、翻訳の対象言語で記述した文である対象言語文を出力する翻訳手段と、
    を備えたことを特徴とするコミュニケーション支援装置。
  2. 発話する内容と、前記発話する内容に対する利用者の関心の度合いを示す重要度とを対応付けた情報を含む利用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、
    利用者が発話した対話の履歴である対話履歴を記憶する対話履歴記憶手段と、
    利用者が対話する状況を表す情報である利用状況を認識する利用状況認識手段と、
    前記個人情報記憶手段に記憶された前記個人情報に含まれる前記重要度と、前記対話履歴記憶手段に記憶された前記対話履歴との少なくとも1つに基づき、前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文を選択する補足例文選択手段と、をさらに備え、
    前記補足例文記憶手段は、前記利用状況と、前記原言語解釈と、前記補足例文とを対応付けて格納し、
    前記補足例文検索手段は、前記原言語解析手段が出力した前記原言語解釈と前記利用状況認識手段が認識した前記利用状況とに対応づけられた前記補足例文を、前記補足例文記憶手段から検索し、
    前記翻訳手段は、前記補足例文選択手段が選択した前記補足例文と、前記原言語文とを翻訳することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援装置。
  3. 単語の意味内容が表す概念の階層関係を記憶する概念階層記憶手段と、
    前記概念階層記憶手段に記憶された前記階層関係と、前記個人情報記憶手段に記憶された前記個人情報とに基づき、前記補足例文に含まれる概念を、前記補足例文に含まれる概念の下位概念に相当する前記個人情報で置換する概念置換手段と、をさらに備え、
    前記翻訳手段は、前記概念置換手段が置換した前記補足例文と、前記原言語文とを翻訳
    することを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション支援装置。
  4. 前記入力受付手段は、利用者が入力した前記利用状況を受付け、
    前記利用状況認識手段は、前記入力受付手段が受付けた前記利用状況により前記利用状況を認識することを特徴とする請求項2または3に記載のコミュニケーション支援装置。
  5. 前記利用状況認識手段は、利用者が対話する場所の位置情報を取得し、取得した位置情報により前記利用状況を認識することを特徴とする請求項2または3に記載のコミュニケーション支援装置。
  6. 前記利用状況認識手段は、利用者が発話した内容に基づいて前記利用状況を認識することを特徴とする請求項2または3に記載のコミュニケーション支援装置。
  7. 前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文を利用者に対して表示し、利用者による前記補足例文の選択を受付ける表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のコミュニケーション支援装置。
  8. 前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文を前記重要度の大きい順に利用者に対して表示し、利用者による前記補足例文の選択を受付ける表示制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載のコミュニケーション支援装置。
  9. 前記入力受付手段は、利用者が発話した原言語による音声を音声認識し、音声認識した結果である前記原言語文の入力を受付け、
    前記対象言語文を対象言語による音声で出力する出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のコミュニケーション支援装置。
  10. 複数の言語間の翻訳を行うことによりコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援装置で実行されるコミュニケーション支援方法において、
    入力受付手段が、利用者が入力した、翻訳の元となる原言語文を受付ける入力受付ステップと、
    原言語解析手段が、前記入力受付ステップが受付けた前記原言語文の意味内容を解析し、前記原言語文の意味内容の解釈である原言語解釈を出力する原言語解析ステップと、
    補足例文検索手段が、前記原言語解釈と、前記原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納する補足例文記憶手段から、前記原言語解析ステップが出力した前記原言語解釈に対応づけられた前記補足例文を検索する補足例文検索ステップと、
    翻訳手段が、前記入力受付ステップが受付けた前記原言語文と、前記補足例文検索ステップが検索した前記補足例文とを翻訳し、翻訳の対象言語で記述した文である対象言語文を出力する翻訳ステップと、
    を備えたことを特徴とするコミュニケーション支援方法。
  11. コンピュータを、
    利用者が入力した、翻訳の元となる原言語文を受付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段が受付けた前記原言語文の意味内容を解析し、前記原言語文の意味内容の解釈である原言語解釈を出力する原言語解析手段と、
    前記原言語解釈と、前記原言語解釈の表す意味内容を補足する文の例である補足例文とを対応づけて格納する補足例文記憶手段から、前記原言語解析手段が出力した前記原言語解釈に対応づけられた前記補足例文を検索する補足例文検索手段と、
    前記入力受付手段が受付けた前記原言語文と、前記補足例文検索手段が検索した前記補足例文とを翻訳し、翻訳の対象言語で記述した文である対象言語文を出力する翻訳手段と、
    として機能させるためのコミュニケーション支援プログラム。
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