以下、本発明の画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の画像形成装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
[実施の形態1]
図1は、本発明の画像形成装置の断面図を示したものである。本発明の画像形成装置は、主に紙等の媒体に印刷等で画像を形成する画像形成部1と、主に画像が形成された媒体にステープル処理や穴あけ処理等の後処理を行う加工部を有する後処理部20とに大別される。そして、この画像形成部1と後処理部20とは例えばシリアルケーブル等で接続されている。
画像形成部1は、画像を形成する用紙を格納する給紙トレイ2、3、4、5を有している。この給紙トレイ2、3、4、5は、印刷装置本体の下部に着脱可能に設置されている。給紙トレイ2、3、4、5には、各々給紙ローラ6、7、8、9が設けられている。この給紙ローラ6、7、8、9は、回転するローラがトレイ内の用紙に接触応圧することで用紙を1枚ずつ取り出すことができる。そして、画像形成部1の内部における用紙搬送経路に配設された搬送ローラ10の回転に応じて、下記で説明する現像部11に搬送することができる。
画像形成部1には、搬送ローラ10の下流に搬送された用紙に画像データを形成する形成部11を有している。例えば、この現像部11は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応するイメージドラムやトナー画像を転写する転写ローラ等を有する。この現像部11は、イメージドラムに格納された感光体ドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーによって現像してトナー画像とした上で、この感光体ドラム上のトナー画像を用紙上に転写する。
現像部11によって用紙上に形成されたトナー画像を用紙に定着させる定着部12を有する。この定着部12は、例えば、ヒータや加圧ローラ等を有し、熱と圧力によって用紙上のトナーを定着させることができる。画像を定着した用紙は、定着部12の下流側に搬送される。そして、両面印刷や後処理装置20への搬送などを行うセパレータ13、14に送信される。
セパレータ13は、印刷ジョブに応じて切り替わり、画像が定着した用紙を両面ユニット部16に搬送する又は画像形成部1の外部に排出することができる。例えば、両面印刷を行う場合、用紙の片面に画像を定着させた後、セパレータ13は、両面ユニット部16にその用紙を搬送するように切り替わり、両面ユニット部16で用紙を反転させることができる。用紙を反転させた後、上述した用紙搬送路に用紙を供給し、同様に裏面に画像を定着させ、両面印刷することができる。画像形成部1の外部に用紙を排出する場合、セパレータ13は、セパレータ14に用紙が搬送されるように切り替わり、用紙を後処理部20又は画像形成装置の外部に排出することができる。
セパレータ14は、印刷ジョブに応じて切り替わり、画像が定着した用紙を後処理部20又は画像形成装置の外部のいずれかに排出することができる。セパレータ14は、例えば、後処理部20でステープル処理や穴あけ処理を行う場合、用紙を後処理部20に排出するように切り替わり、後処理部20でステープル処理や穴あけ処理を行うことができる。用紙を画像形成装置の外部に排出する場合、セパレータ14は、画像形成部1の排出スタッカに排出するための排出ローラ15に用紙を搬送するように切り替わり、用紙を外部に排出することができる。
後処理部20は、画像形成部1から排出された用紙をステープル処理又は穴あけ処理といった加工を後処理として行うことができる。後処理部20には、画像が形成された用紙の所定の位置に穴を開けることができる穴あけ部21がある。穴あけ部21は、搬送ローラ22の上流側に設けられ、穴あけ処理を行うように指令されると、用紙の所定の位置に穴あけすることができる。この穴あけ部21では、例えば、搬送される用紙を停止させ、穴あけ処理を行ってもよい。穴あけ処理を行わない場合は、この穴あけ部21を素通りし、搬送ローラ22、23に搬送される。
搬送ローラ22、23は、後処理部20に排出された画像が形成された用紙をステープルスタッカ28に搬送される。ステープルスタッカ28に搬送された用紙は、ステープル部24でステープル処理することができる。ステープル部24で綴じられた用紙は、ステープルスタッカ28から排出部26によって排出スタッカ27に排出される。排出スタッカ27は、印刷済みの用紙をスタックすることができる。
図2は、本発明の画像形成装置を含むブロック図である。画像形成装置は、シリアルケーブル等で接続された画像形成部1と後処理部20とを有し、ネットワークやUSB(Universal Serial Bus)等でコンピュータ40と接続されている。コンピュータ40は、アプリケーション41と、プリンタドライバ42と、インターフェース43とを有している。
アプリケーション41は、文書やイメージ等を作成する一般的なソフトウェアである。アプリケーション41で作成した文書やイメージ等のデータは、印刷が指示されることでプリンタドライバ42に渡され、画像形成装置で所定の媒体に印刷することができる。
プリンタドライバ42は、アプリケーション42により通知された文書やイメージ等のデータを画像形成部1で印刷が実行できるようにPDL(Page Description Language)からなるPDLデータを有する印刷ジョブを生成し、所定の画像形成装置にインターフェース43を介して送信される。この印刷ジョブには、例えば、用紙両面への印刷、ステープル処理、穴あけ処理等の指令も含まれている。インターフェース43は、画像形成部1のインターフェース51と接続し、コンピュータ40と画像形成部1とを接続している。このインターフェース43は、プリンタドライバ42で生成した印刷ジョブを画像形成装置に送信することができる。
画像形成装置は、上述のように画像形成部1と後処理部20とに大別される。画像形成部1は、インターフェース51と、PDL処理部52と、操作パネル制御部53と、印刷制御部54と、給紙制御部55と、画像形成制御部54と、排出先制御部57と、両面印刷制御部59と、インターフェース58とを有している。
インターフェース51は、コンピュータ40のインターフェース43と接続し、コンピュータ40と画像形成部1とを接続している。このインターフェース51は、コンピュータ40から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブは、PDL処理部52に渡される。PDL処理部52は、受信した印刷ジョブからPDLデータを読み込み、画像形成部1で印刷することができる印刷データに変換することができる。
印刷制御部54は、PDL処理部52が変換した印刷データを有する印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて、給紙制御部55、画像形成制御部56、排出先制御部57及び両面印刷制御部59を制御する。また、画像形成制御部56は、画像形成部1の状態を監視し、操作パネル制御部53にその情報を渡すことができる。また、印刷ジョブに含まれる後処理部20でのステープル処理の指令や穴あけ処理の指令等の後処理指令やジョブの終了の指令や印刷の取消し要求等を後処理部20に送信する。
操作パネル制御部53は、画像形成部1及び後処理部20の状態を監視し、画像形成部装置の外表面に備えられた操作パネルに表示させることができる。また、操作パネル制御部53は、操作パネル上での操作も監視し、その操作に応じた指令を印刷制御部54に伝え、印刷制御部54を介して各部材を制御することができる。例えば、印刷の途中でキャンセルする場合、操作パネルでキャンセルキーを押すことで、印刷の取消し要求を行うことができる。この印刷の取消し要求は、操作パネル制御部53から印刷制御部54に伝えられ、印刷制御部54が印刷データの取消しや、後処理部20へのステープル処理の取消し指令を行う。これにより、印刷ジョブの途中で印刷を中止することができる。このように、印刷ジョブの途中で印刷が中止されるという動作の変更があった場合、印刷制御部54は、この動作変更を判断することができる。
給紙制御部55は、印刷制御部54に制御され、印刷ジョブに基づき適切な用紙を判断し、給紙トレイ2、3、4、5から適切な用紙を選択し、用紙搬送路に用紙を供給させる。この給紙制御部55は、印刷制御部54の制御により、給紙動作処理を行う。この給紙動作処理は、まず、印刷制御部54がPDL処理部52より受け取った印刷ジョブに基づいて印刷する用紙を決定するように給紙制御部55に指示を出す。その指示を受けて給紙制御部55が指定された印刷する用紙の情報に基づいて給紙トレイ2、3、4、5から給紙先を決定し、給紙ローラ6、7、8、9を作動させ、印刷する用紙を用紙搬送路に給紙する処理である。これにより現像部11に所定の用紙を搬送することができる。
画像形成制御部56は、印刷制御部54に制御され、印刷ジョブに基づき用紙搬送路に供給された用紙の状態を監視して、現像部11にて適切な用紙の位置に画像を映写させる。この画像形成制御部56は、印刷制御部54の制御により、画像形成処理を行う。この画像形成処理は、まず、印刷制御部54が給紙の状況を監視し、用紙が現像部11に搬送されるタイミングを司る。そして、画像形成制御部56に現像部11に搬送される用紙面上に画像を形成するように指示を出す。指示を受けた画像形成制御部56がPDL処理部52で変換された印刷データを現像部11で用紙面上に映写させ、定着部12で用紙面上に定着させる処理である。
排出先制御部57は、印刷制御部54により制御され、印刷ジョブに基づき現像部11で映写された用紙の排出先を決定する。すなわち、セパレータ14を制御し、後処理部20に排出するか排出ローラ15を介して画像形成装置の外部に排出するかを決定する。
両面印刷制御部59は、印刷制御部54により制御され、印刷ジョブに両面印刷指令が含まれている場合、セパレータ13を制御し、両面ユニット部16に用紙を搬送する。両面印刷指令が無い場合あるいは既に両面印刷を終えた場合、セパレータ13を制御し、セパレータ14に用紙を搬送する。この両面印刷制御部59は、印刷制御部54の制御により、両面印刷処理を行う。この両面印刷処理は、まず、印刷制御部54が両面印刷制御部59に対し、両面印刷をするように指示を出す。指示を受けた両面印刷制御部59が両面ユニット部16に用紙を搬送させるようにセパレータ13を切り替える処理である。これにより、用紙が両面ユニット部16に搬送され、用紙を反転させることができる。
インターフェース58は、後処理部20のインターフェース61と接続し、後処理部20と画像形成部1とを接続している。このインターフェース58は、印刷ジョブ中に後処理指令が含まれている場合、その後処理指令を印刷制御部54から後処理部20に送信することができる。また、画像形成部1や後処理部20の状態等をやり取りすることができる。
後処理部20は、インターフェース61と、メイン制御部62と、穴あけ制御部63と、ステープル制御部64と、排出先制御部65とを有している。インターフェース61は、画像形成部1のインターフェース58と接続し、画像形成部1と後処理部20とを接続している。このインターフェース61は、画像形成部1からの後処理指令を受信し、画像形成部1と後処理部20の状態をやり取りすることができる。
メイン制御部62は、画像形成部1からの後処理指令を受けることができ、後処理部20の状態を監視することができる。そして、この後処理指令やジョブの終了の通知や印刷の取消し要求や後処理部20の状態に応じて穴あけ制御部63と、ステープル制御部64と、排出先制御部65との制御することができる。また、印刷制御部54から受け取った後処理指令に基づいて、穴あけ処理やステープル処理等を行うためのフラグのオンとオフとを切り替えることができる。このメイン制御部62は、印刷制御部54による画像形成部1の動作変更の判断に基づきステープル制御部64や穴あけ制御部63を制御し、フラグをオンからオフに切り替え、後処理を停止することができる。このとき、印刷制御部54から後処理の停止を促す指令に基づいて後処理を停止してもよい。
穴あけ制御部63は、メイン制御部62に制御され、画像形成部1から送信された穴あけ処理の指令があった場合、穴あけ部21を作動させ、用紙の所定の位置に穴あけ処理を行うことができる。この穴あけ制御部63は、メイン制御部62により、穴あけ処理を行う。この穴あけ処理は、まず、メイン制御部62が穴あけフラグがオンであるか否かを確認してオンである場合、用紙の搬送の状況を監視し、用紙が穴あけ部21に搬送されるタイミングを司る。そして、穴あけ制御部63に穴あけ部21で穴あけを行うように指示を出す。指示を受けた穴あけ制御部63は、穴あけ部21を用紙が搬送されるタイミングにあわせて作動させる処理である。これにより、用紙の所定の位置に穴を開けることができる。
ステープル制御部64は、メイン制御部62に制御され、画像形成部1から送信されたステープル処理の指令があった場合、ステープル部24を作動させ、用紙を綴じ込むことができる。このステープル制御部64は、メイン制御部62の制御により、ステープル処理を行う。このステープル処理は、まず、メイン制御部62がステープルフラグがオンであるか否かを確認してオンである場合、ステープルスタッカ28に搬送される用紙の状況を監視する。さらに、メイン制御部62がステープル制御部64にステープル部24でステープルスタッカ28に搬送された用紙を綴じるように指示を出す。そして、指示を受けたステープル制御部64がステープル部24を作動させる処理である。これにより、用紙を綴じることができる。
排出先制御部65は、画像形成部1からの印刷ジョブの終了の通知があった場合、排出部26によりステープルスタッカ28から排出スタッカ27に用紙を搬送することができる。
上記のように構成される本発明の画像形成装置の動作について図面を参照しながら説明する。図1及び2のように、コンピュータ40のアプリケーション41にて作成した文書やイメージ等のデータを印刷指示することで、作成されたデータがプリンタドライバ42に渡される。データを受け取ったプリンタドライバ42は、このデータからPDLデータを有する印刷ジョブを生成し、この印刷ジョブをコンピュータ40のインターフェース43及び画像形成部1のインターフェース51を介して画像形成部1に送信する。
画像形成部1に送信された印刷ジョブは、PDL処理部52に渡され、PDLデータを画像形成部1で印刷可能な印刷データに変換し、印刷制御部54に渡される。印刷制御部54は、渡された印刷ジョブに基づいて印刷を行う。この印刷制御部54の動作について図1乃至図3を用いて説明する。
印刷制御部54は、印刷ジョブを受け取ると図3のような処理を行う。印刷制御部54は、印刷ジョブを受け取ると、ステップS100のように、操作パネル制御部53を介して操作パネル上で印刷の取消しの要求があるか否かを確認する。例えば、操作パネル上でキャンセルキーが押された場合、印刷の取消し要求があると判断する。印刷の取消し要求がある場合、印刷制御部54は、ステップS109に移行し、印刷データ受け捨て処理として印刷データを破棄し、その時点でジョブの終了とする。印刷データを破棄した後、ステップS110に移行する。
ステップS100において、印刷の取消しの要求が無い場合、印刷制御部54は、ステップS101のように、この印刷制御部54で受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭であるか否かを確認する。受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭ではない場合、ステップS104に移行する。
ステップS101において、受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭である場合、印刷制御部54は、ステップS102のように、後処理部20でのステープル処理の指令や穴あけ処理の指令等の後処理指令があるか否かを確認する。後処理指令がない場合ステップS104に移行する。
ステップS102において、後処理部20への後処理指令がある場合、印刷制御部54は、ステップS103のように、インターフェース58を介して後処理部20にその指令を通知し、ステップS104に移行する。
そして、印刷制御部54は、ステップS104のように、画像形成部1が印刷する用紙を用紙搬送路に供給するように給紙動作処理を行い、所定の用紙を現像部11に給紙する。
印刷制御部54が給紙動作処理を行った後、印刷制御部54は、ステップS105のように、画像形成部1が用紙搬送路に給紙された用紙に現像部11にて印刷ジョブに基づいて印刷するように画像形成処理を行う。
印刷制御部54が画像形成処理を行った後、印刷制御部54は、ステップS106のように、印刷ジョブに両面印刷を行う指令があるか否かを確認する。両面印刷の指令がない場合ステップS110に移行する。
ステップS106において、両面印刷を行う指令がある場合、印刷制御部55は、ステップS107のように、両面印刷が行われた用紙であるかを確認する。両面印刷が行われている用紙である場合、ステップS110に移行する。
ステップS107において、両面印刷が行われていない用紙である場合、印刷制御部55は、ステップS108のように、両面印刷を行うように両面印刷処理を行う。両面印刷処理を行った後、印刷制御部54は、ステップS105に移行し、再び画像形成処理を行う。
そして、印刷制御部54は、ステップS110のように、後処理部20での後処理指令があるか否かを確認する。後処理指令がない場合ステップS116に移行し、印刷制御部54は、排出制御部57に用紙を画像形成装置の外部に排出するように指示する。支持を受けた排出制御部57は、排出ローラ16に用紙を搬送するようにセパレータ13、14を切り替えて排出ローラ15に用紙を搬送し、画像形成装置の外部に排出する。用紙の排出後印刷制御部54は、処理を終了する。
ステップS110において、後処理部20での後処理指令がある場合、印刷制御部54は、ステップS111のように、後処理部20に用紙を搬送させるようにセパレータ13、14を切り替え、後処理部20に用紙を搬送する。
後処理部20に用紙を搬送した後、印刷制御部54は、ステップS112のように、ジョブを終了したか否かを確認する。ジョブの終了でない場合、印刷の途中であるため、ステップS100に移行する。
ステップS112において、ジョブの終了である場合、印刷制御部54は、ステップS113のように、操作パネル制御部53を介して操作パネル上で印刷の取消しの要求があるか否かを確認する。印刷の取消し要求がある場合、印刷制御部54は、ステップS114のように、印刷の動作変更があったと判断し、後処理部20にステープル処理を取り消すように促す指令をインターフェース58、61を介してメイン制御部62に通知する。ステープル処理の取消しを通知後、印刷制御部54は、ステップS115のように、後処理部20に印刷ジョブが終了したことを通知し、排出部26により用紙を排出スタッカ27に排出させ、この処理を終了する。
ステップS113において、印刷の取消し要求がない場合、ステップS115に移行し、印刷制御部54は、後処理部20に印刷ジョブが終了したことを通知し、排出部26により用紙を排出スタッカ27に排出させ、この処理を終了する。
後処理部20は、後処理指令があることを画像形成部1の印刷制御部54から通知されると、下記で説明するメイン制御部62の処理が行われる。このメイン制御部62の処理により、図1、図2及び図4のように、後処理部20で上述の穴あけ処理やステープル処理を行うことができる。
画像形成部1から後処理指令があることを通知されると、図4のように、メイン制御部62は、ステップS120のように、ステープル処理の指令があるか否かを確認する。ステープル処理の指令がない場合、メイン制御部62は、ステップS121のように、ステープル制御部64でステープル処理を行うための目印であるステープルフラグをオフにし、ステップS123に移行する。
ステップS120において、ステープル処理の指令がある場合、メイン制御部62は、ステップS122のように、ステープルフラグをオンにし、ステップS123に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS123のように、穴あけ処理の指令があるか否かを確認する。穴あけ処理の指令がない場合、メイン制御部62は、ステップS124のように、穴あけ制御部63で穴あけ処理を行うための目印である穴あけフラグをオフにし、ステップS126に移行する。
ステップS123において、穴あけ処理の指令がある場合、メイン制御部62は、ステップS125のように、ステープルフラグをオンにし、ステップS126に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS126のように、画像形成部1から後処理部20に用紙が搬送されているか否かを確認する。用紙が搬送されていない場合、メイン制御部62は、ステップS127のように、ジョブの終了が画像形成部1より通知されているか否かを確認する。ジョブの終了が通知されている場合、印刷の終了であるため、メイン制御部62は処理を終了する。ステップS127において、ジョブの終了が通知されていない場合、メイン制御部62はステップS126に戻る。
ステップS126において、用紙が搬送された場合、メイン制御部62は、ステップS129のように、穴あけフラグがオンであるか否かを確認する。穴あけフラグがオフである場合、メイン制御部62は、ステップS131に移行する。
ステップS129において、穴あけフラグがオンである場合、メイン制御部62は、ステップS130のように、穴あけ部21により、用紙の所定の位置に穴あけ処理を行う。この穴あけ処理後、メイン制御部62はステップS131に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS131のように、搬送ローラ23を作動させて用紙をステープルスタッカ28に搬送させる。ステープルスタッカ28に用紙を搬送後、メイン制御部62は、ステップS132のように、ステープル処理の取消しが印刷形成部1から通知されたか否かを確認する。印刷の取消し要求が通知された場合、メイン制御部62は、ステップS136に移行する。
ステップS132において、ステープル処理の取消しが通知されていない場合、メイン制御部62は、ステップS133のように、ジョブの終了が画像形成部1より通知されているか否かを確認する。ジョブの終了が通知されていない場合、まだ用紙が搬送されてくることを示し、メイン制御部62は、ステップS126に戻る。
ステップS133において、ジョブの終了が通知されている場合、用紙の搬送が終了したことを示し、メイン制御部62は、ステップS134のように、ステープルフラグがオンであるか否かを確認する。ステープルフラグがオフである場合、メイン制御部62は、ステップS136に移行する。
ステップS134において、ステープルフラグがオンである場合、メイン制御部62は、ステップS135のように、ステープル部24により、ステープルスタッカ28に搬送された用紙を綴じるステープル処理を行う。このステープル処理後、メイン制御部62はステップS136に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS136に移行し、排出部26を作動させ、用紙を排出スタッカ27に排出させ、処理を終了する。
このように、実施の形態1に示された画像形成装置は、画像形成部1の印刷制御部54からの後処理指令の通知に応じて、メイン制御部62により穴あけ制御部63、ステープル制御部64、排出先制御部65を制御し、搬送された用紙の穴あけ処理やステープル処理を施すことができる。例えば、穴あけ処理の指令がある場合、搬送された用紙のタイミングを計りながら穴あけ部21で穴あけすることができる。また、ステープル処理の指令がある場合、ステープルスタッカ28にスタックされた用紙をジョブの終了のタイミングでステープル部24により綴じることができる。そして、ステープルスタッカ28の用紙を排出部26によって排出スタッカ27に排出することができる。
また、印刷中に印刷の取消し要求があった場合、印刷制御部54は、ステープル処理の指令をステープル処理の停止の指令に変更することで、ステープル処理を取消すことができる。すなわち、途中で印刷の取消しを行った場合に、それまで印刷された用紙に対してステープル処理を行わないようにすることができる。したがって、実施の形態1に示された画像形成装置は、不完全な状態でのステープル処理を防ぐことができ、ステープルの芯の取り外しの手間を省くことができ、その芯の無駄をなくすことができる。
[実施の形態2]
この実施の形態2は、図5のように、実施の形態1で説明した画像形成部1に用紙の厚さを検知する紙厚測定部100を実装し、図6のように、それを制御する紙厚検知部101を備えることにより、用紙の厚さで両面印刷を制御することを意図したものである。したがって、この実施の形態2の説明においては、実施の形態2の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
紙厚測定部100は、画像形成装置の画像形成部1に実装され、搬送ローラ10と現像部11との間に備えられる。この紙厚測定部100は、紙厚検知部101によって制御され、給紙された用紙の厚さを測定することができる。
紙厚検知部101は、印刷制御部54により制御され、紙厚測定部100で用紙の厚さを測定させる。この紙厚検知部101は、印刷制御部54の制御により、紙厚検知処理を行う。この紙厚検知処理は、印刷制御部54が紙厚検知部101で印刷ジョブの指定する用紙が両面印刷を行うことができる用紙であるかを判断するように指示を出す。この指示を受けて紙厚検知部101が紙厚測定部100を作動させ、搬送される用紙の厚さを測定させる。そして、紙厚検知部101がこの測定値と例えば下記表1のような両面印刷をすることができる用紙であるか否かを判断する条件を示すテーブル等とを比較し、両面印刷が可能であるか否かを判断し、その結果を印刷制御部54に渡す処理である。この判断の結果、両面印刷が行えない用紙である場合、画像形成部1において両面印刷から片面印刷に切り替えられる。すなわち、画像形成部1による画像形成の動作変更が行われる。印刷制御部54は、この動作変更を判断し、この判断に基づいて、後処理を制御することができる。
実施の形態2の画像形成部1での印刷もコンピュータ40のプリンタドライバ42から送信される印刷ジョブに基づき行われる。印刷ジョブは、インターフェース43、51を介して印刷制御部54に渡される。印刷制御部54は、渡された印刷ジョブに基づいて印刷を行う。この印刷制御部54の処理について図5乃至図7を用いて説明する。
印刷制御部54は、印刷ジョブを受け取ると図7のような処理を行う。印刷制御部54は、印刷ジョブを受け取ると、ステップS200のように、受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭であるか否かを確認する。受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭ではない場合、ステップS203に移行する。
ステップS200において、受け取った印刷ジョブがそのジョブの先頭である場合、印刷制御部54は、ステップS201のように、後処理部20でのステープル処理の指令や穴あけ処理の指令等の後処理指令があるか否かを確認する。後処理指令がない場合ステップS203に移行する。
ステップS201において、後処理部20への後処理指令がある場合、印刷制御部54は、ステップS202のように、インターフェース58を介して後処理部20にその指令を通知し、ステップS203に移行する。
そして、印刷制御部54は、ステップS203のように、画像形成部1が印刷する用紙を用紙搬送路に供給するように給紙動作処理を行う。
給紙動作処理後、印刷制御部54は、ステップS204のように、紙厚検知部101で紙厚検知処理を行わせる。そして、印刷制御部54は、ステップS205のように、印刷ジョブに両面印刷指令があり、且つ、紙厚検知部101の判断結果から両面印刷が不可能な用紙であるか否かを確認する。印刷ジョブに両面印刷の指令がない又は両面印刷可能な用紙でないと判断された場合、ステップS207に移行する。
ステップS205において、印刷ジョブに両面印刷の指令があり、且つ、両面印刷不可能な用紙が搬送されている場合、印刷制御部54は、印刷の動作変更があったと判断し、ステップS206のように、後処理部20にステープル処理及び/又は穴あけ処理の指令を取り消すように促す。これにより、両面印刷が片面印刷に変更されるため、排出用紙の順序や印刷の向きが変更される。このことによって生じる意図しない位置の穴あけ処理やステープル処理を防ぐことができる。
そして、印刷制御部54は、ステップS207のように、画像形成部1が用紙搬送路に給紙された用紙に現像部11にて印刷ジョブに基づいて印刷するように画像形成処理を行う。
印刷制御部54が画像形成処理を行った後、印刷制御部54は、ステップS208のように、印刷ジョブに両面印刷を行う指令があり、且つ紙厚検知部101の判断結果から両面印刷が可能な用紙であるか否かを確認する。印刷ジョブに両面印刷の指令がない又は両面印刷可能な用紙でないと判断された場合、ステップS211に移行する。
ステップS208において、印刷ジョブに両面印刷の指令があり、且つ、両面印刷可能な用紙が搬送されている場合、印刷制御部55は、ステップS209のように、両面印刷が行われた用紙であるかを確認する。両面印刷が行われている用紙である場合、ステップS211に移行し、片面印刷が指令されたものとして扱う。
ステップS209において、両面印刷が行われていない用紙である場合、印刷制御部55は、ステップS210のように、両面印刷を行うように両面印刷処理を行う。両面印刷処理を行った後、印刷制御部54は、ステップS204に移行し、再び画像形成処理を行う。
そして、印刷制御部54は、ステップS211のように、後処理部20での後処理指令があるか否かを確認する。後処理指令がない場合ステップS215に移行し、印刷制御部54は、排出制御部57に用紙を画像形成装置の外部に排出するように指示する。支持を受けた排出制御部57は、排出ローラ16に用紙を搬送するようにセパレータ13、14を切り替えて用紙を排出ローラ15に搬送し、画像形成装置の外部に用紙を排出する。用紙の排出後、印刷制御部54は、処理を終了する。
ステップS211において、後処理部20での後処理指令がある場合、印刷制御部54は、ステップS212のように、後処理部20に用紙を搬送させるようにセパレータ13、14を切り替え、後処理部20に用紙を搬送する。
後処理部20に用紙を搬送した後、印刷制御部54は、ステップS213のように、ジョブを終了したか否かを確認する。ジョブの終了でない場合、印刷の途中であるため、ステップS200に移行する。
ステップS213において、ジョブの終了である場合、印刷制御部54は、ステップS214のように、後処理部20に印刷ジョブが終了したことを通知し、排出部26により用紙を排出スタッカ27に排出させ、この処理を終了する。
この印刷制御部54の処理において、紙厚検知処理は上述の記載に限らず、例えば印刷ジョブに両面印刷の指令がある場合にのみ実行させてもよい。
後処理部20は、実施の形態1と同様に、後処理指令が通知されることで後処理部20のメイン制御部62の処理が行われ、穴あけ処理やステープル処理といった所定の後処理が施される。
実施の形態2で示した画像形成装置は、紙厚測定部及び紙厚検知部を備えることで、両面印刷ができないと判断された場合、自動的に両面印刷を片面印刷に変更して印刷が実行される。このとき、印刷制御部54は、後処理指令を後処理を停止する指令に変更し、後処理指令の取消しを行うことができる。したがって、不完全な状態で、後処理部20での穴あけ処理やステープル処理を防ぐことができる。これにより、用紙の無駄をなくすことができる。また、ステープルの芯の取り外しの手間を省くことができ、その芯の無駄をなくすことができる。
[実施の形態3]
実施の形態3に示される画像形成装置は、図8のように、後処理部20にステープルスタッカの用紙の有無を確認するステープルスタッカ用紙有無センサ200を実装し、図9のように、それを制御する用紙有無監視部201を備えている。これにより例えば何らかの理由で用紙がステープルスタッカ28から取り除かれた場合等のように用紙が全て揃っていない状態でのステープル処理を防ぐことを意図したものである。したがって、この実施の形態3の説明においては、実施の形態1の説明と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略するものとする。
ステープルスタッカ用紙有無センサ200は、後処理部20のステープルスタッカ28に実装されている。このステープルスタッカ用紙有無センサ200は、用紙有無監視部201によって制御され、ステープルスタッカ28に搬送される用紙を感知することができる。そして、ステープルスタッカ用紙有無センサ200は、搬送される用紙の枚数を数えることができる図示されていないカウンタも備えられている。これにより、搬送された用紙の枚数を数えることができる。
用紙有無監視部201は、メイン制御部62により制御され、ステープルスタッカ用紙有無センサ200でステープルスタッカ28の搬送された用紙を感知させる。この用紙有無監視部201は、メイン制御部62の制御により、用紙有無監視処理を行う。この用紙有無監視処理は、メイン制御部62が用紙有無監視部201でステープルスタッカ28に用紙があるか否かを確認するように指示を出す。この指示を受けて用紙有無監視部201がステープルスタッカ用紙有無センサ200にステープルスタッカ28に用紙が有るか否かを確認させる。そして、用紙有無監視部201がその結果をメイン制御部62に渡す処理である。用紙有無監視部201によって確認された情報をメイン制御部62は、印刷制御部54に通知される。また、用紙有無監視部201は、カウンタでステープルスタッカ28の搬送された用紙の枚数を数えさせる。この枚数は、メイン制御部62の要求に応じて用紙有無監視部201から渡される。さらに、用紙有無監視部201は、用紙が排出スタッカ27に排出される際、カウンタをゼロにする。
実施の形態3で示された画像形成装置は、後処理部20にステープルスタッカ用紙有無センサ200及び用紙有無監視部201を有するものである。この後処理部を搭載した画像形成部1は、実施の形態1と同様にコンピュータ40のプリンタドライバ42から送信される印刷ジョブに基づき印刷が行われる。印刷ジョブは、インターフェース43、51を介して印刷制御部54に渡される。印刷制御部54は、渡された印刷ジョブに基づいて例えば、実施の形態1や2のような処理を行う。印刷ジョブに後処理指令が含まれている場合、印刷制御部54の処理中に後処理指令を後処理部20の通知し、印刷した用紙を後処理部20に搬送する。
後処理部20は、後処理指令があることを画像形成部1の印刷制御部54から通知されると、下記で説明するメイン制御部62の処理が行われる。このメイン制御部62の処理により、図8乃至図11のように、後処理部20で穴あけ処理やステープル処理を行うことができる。
画像形成部1から後処理指令があることを通知されると、図10及び図11のように、メイン制御部62は、ステップS300のように、ステープル処理の指令があるか否かを確認する。ステープル処理の指令がない場合、メイン制御部62は、ステップS301のように、ステープル制御部64でステープル処理を行うための目印であるステープルフラグをオフにし、ステップS303に移行する。
ステップS301において、ステープル処理の指令がある場合、メイン制御部62は、ステップS302のように、ステープルフラグをオンにし、ステップS303に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS303のように、ステープルスタッカ用紙有無センサ200のカウンタがゼロか否かを確認する。カウンタがゼロである場合、ステップS307に移行する。
ステップS303において、カウンタがゼロでない場合、メイン制御部62は、ステップS304のように、ステープルスタッカ28に用紙が有るか否かを確認する用紙有無監視処理を行う。この用紙有無監視処理後、その結果からステープルスタッカ28に用紙が有るか否かを確認する。ステープルスタッカ28に用紙がある場合、ステップS307に移行する。
ステップS305において、ステープルスタッカ28に用紙がない場合、メイン制御部62は、ステップS307のように、ステープルフラグをオフにし、ステップS307に移行する。このように、ステップS305において、ステープルスタッカ28に用紙がない場合、例えば紙詰まりなどにより印刷が中断され、用紙をステープルスタッカ28から取り除いた等の理由で用紙が取り除かれたことを示す。この状態でステープル処理されると全ての用紙が揃わない状態で綴じられてしまう。したがって、メイン制御部62は、ステープル処理を防ぐためにステープル処理をするための目印となるステープルフラグをオフにする。
そして、メイン制御部62は、ステップS307のように、穴あけ処理の指令があるか否かを確認する。穴あけ処理の指令がない場合、メイン制御部62は、ステップS309のように、穴あけ制御部63で穴あけ処理を行うための目印である穴あけフラグをオフにし、ステップS309に移行する。
ステップS307において、穴あけ処理の指令がある場合、メイン制御部62は、ステップS308のように、ステープルフラグをオンにし、ステップS309に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS310のように、画像形成部1より用紙が搬送されているか否かを確認する。用紙が搬送されていない場合、メイン制御部62は、ステップS311のように、ジョブの終了が画像形成部1より通知されているか否かを確認する。ジョブの終了が通知されている場合、印刷の終了であるため、メイン制御部62は処理を終了する。ステップS311において、ジョブの終了が通知されていない場合、メイン制御部62はステップS310に戻る。
ステップS310において、用紙が搬送された場合、メイン制御部62は、ステップS312のように、穴あけフラグがオンであるか否かを確認する。穴あけフラグがオフである場合、メイン制御部62は、ステップS314に移行する。
ステップS312において、穴あけフラグがオンである場合、メイン制御部62は、ステップS313のように、穴あけ部21により、用紙の所定の位置に穴あけ処理を行う。この穴あけ処理後、メイン制御部62はステップS314に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS314のように、搬送ローラ23を作動させて用紙をステープルスタッカ28に搬送させる。ステープルスタッカ28に用紙を搬送後、メイン制御部62は、ステップS315のように、用紙有無監視部201を介してステープルスタッカ用紙有無センサ200のカウンタをインクリメントさせる。
その後、メイン制御部62は、ステップS317のように、ジョブの終了が画像形成部1より通知されているか否かを確認する。ジョブの終了が通知されていない場合、まだ用紙が搬送されてくることを示し、メイン制御部62は、ステップS310に戻る。
ステップS317において、ジョブの終了が通知されている場合、用紙の搬送が終了したことを示し、メイン制御部62は、ステップS317のように、ステープルフラグがオンであるか否かを確認する。ステープルフラグがオフである場合、メイン制御部62は、ステップS319に移行する。
ステップS317において、ステープルフラグがオンである場合、メイン制御部62は、ステップS318のように、ステープル部24により、ステープルスタッカ28に搬送された用紙を綴じるステープル処理を行う。このステープル処理後、メイン制御部62はステップS319に移行する。
そして、メイン制御部62は、ステップS319に移行し、排出部26を作動させ、用紙を排出スタッカ27に排出させる。排出後、メイン制御部62は、用紙有無監視部201にステープルスタッカ用紙有無センサ200のカウンタをゼロにさせ、この処理を終了する。
本実施の形態3に示された画像形成装置は、上述のようにステープルスタッカ用紙有無センサ200及びそれを制御する用紙有無監視部201でステープルスタッカ28に用紙が有るか否かを確認する。そして、カウンタがゼロでないにも関わらず、用紙がステープルスタッカ28にない場合、メイン制御部62は、ステープル処理の指令をステープル処理を停止する指令に変更し、ステープル処理を行わないように後処理部20を制御することができる。したがって、印刷された用紙が全て揃ってないとう不完全な状態でのステープル処理を防ぐことができる。そのため、ステープルの芯の取り外しの手間を省くことができ、その芯の無駄をなくすことができる。
ステープルスタッカ28から用紙が取り除かれる場合とは、例えば、印刷中に紙詰まり等が発生し、印刷が中断され、その紙詰まりを除去する際、ステープルスタッカ28から用紙を取り除くような状況が想定される。このとき、印刷を再開することで、残っている印刷が行われるが、ステープルスタッカ28から用紙が取り除かれてしまっていた場合、用紙が全て揃っていないという不完全な状態でステープル処理してしまうことになる。この場合、上記のように処理することで、ステープル処理を防ぐことができる。
また、取り除かれていない場合は、用紙は全て揃っていることになり、そのままステープル処理を行うことが望まれる。この場合、本実施の形態3では、印刷制御部54やメイン制御部62で印刷の再開を判断し、残りの処理を行う際、ステープルスタッカ用紙有無センサ200及び用紙有無監視部により用紙が取り除かれていないと判断した場合、ステープル処理を行わせることもできる。用紙がステープルスタッカ28から取り除かれていない場合、当初の指令通り、ステープル処理を後処理部20に行わせることができる。すなわち、画像処理が中断されても媒体が全て揃っているという完全な状態であれば後処理を行うことができる。これにより、全て揃った媒体を取り出した後に新たに加工する手間を省くことができる。
本発明の画像形成装置は、上述した実施の形態1、2及び3を組み合わせることもできる。例えば、実施の形態1と2とを組み合わせる場合、実施の形態2で説明した紙厚測定部100及び紙厚検知部101を画像形成部1に実装する。具体的には、図3に示された給紙動作処理後に紙厚検知処理を行い、両面印刷の指令の有無と紙厚検知処理の結果から、後処理指令を取り消す。そして、画像形成後、再び両面印刷の指令の有無と紙厚検知処理の結果から、両面印刷を行うか否かを判断するという処理を行うことで、実施の形態1と2とを組み合わせた画像形成装置を実現することができる。
また、例えば、実施の形態1と3とを組み合わせることもできる。この場合、ステープルスタッカ用紙有無センサ200及び用紙有無監視部201を後処理部20に実装する。具体的には、図7に示されたのカウンタのインクリメント後に、画像形成部1から印刷の取消し要求がある場合に通知されるステープル処理の取消しが通知されたか否かの確認を行い、確認の結果、ステープル処理の取消しが通知されている場合、ステップS319に移行し、通知されていない場合、ステップS317に移行するように処理を行うことで、実施の形態1と3とを組み合わせた画像形成装置を実現することができる。
さらに、例えば、実施の形態2と3とを組み合わせることもできる。この場合、紙厚測定部100及び紙厚検知部101を画像形成部1に実装し、ステープルスタッカ用紙有無センサ200及び用紙有無監視部201を後処理部20に実装する。そして、印刷制御部54の処理は、図7のように行い、メイン制御部62の処理は、図10のように行うことで、実施の形態2と3とを組み合わせた画像形成装置を実現することができる。
またさらに、例えば、実施の形態1、2及び3を組み合わせることもできる。この場合、紙厚測定部100及び紙厚検知部101を画像形成部1に実装し、ステープルスタッカ用紙有無センサ200及び用紙有無監視部201を後処理部20に実装する。そして、印刷制御部54の処理は、上述した実施の形態1と2とを組み合わせた場合における印刷制御部54の処理を行い、メイン制御部62の処理は、上述した実施の形態1と3とを組み合わせた場合における印刷制御部54の処理を行うことで、実施の形態1、2及び3とを組み合わせた画像形成装置を実現することができる。
上述の実施の形態では、画像形成部1の情報がインターフェースを介して後処理部20に直接通知される例を挙げたが、本発明はこの例に限られるものではない。例えば、コンピュータ40等の上位装置から画像形成部1の情報を通知させてもよく、また、後処理部20の入口付近に媒体を検知するセンサを設け、媒体の通過の状況を確認して、間接的に画像形成部1の情報を読み取ってもよい。この情報に基づいて印刷制御部54やメイン制御部62での後処理の判断制御を行ってもよい。
また、上述の実施の形態では、上位装置であるコンピュータ40で画像情報である印刷ジョブを生成し、画像形成部1がこの画像情報である印刷ジョブを受信する例を示したが、本発明はこの例に限られるものではない。画像形成部1に接続されるスキャナ等で画像原稿を読み込ませることで画像情報を入力してもよい。