JP4261497B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、風車の回転状況が遊技の演出として取り入れられているが、風車の回転状況が遊技の内容自体には影響せず、全ての遊技者に対して公平性が保たれた遊技機を提供することを目的とする。
前記遊技制御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝達可能であり、
前記遊技領域中に、軸を中心として回動自在に設けられ、流下する遊技球に押されて回転する風車と、
前記表示制御手段のみに検出結果を伝達可能に接続され、前記風車の回転を検出するための風車回転検出センサと、
を備え、
前記風車と共に回転する部分に被検出要素が設けられ、この被検出要素が前記風車の回転に伴って所定の移動経路を移動する構成とされ、前記移動経路の異なる位置に臨むように配置されて前記被検出要素を各位置でそれぞれ検出してパルスを発生させる2つの回転検出センサが、前記風車回転検出センサとして設けられた構成であるとともに、
前記表示制御手段は、
前記風車の一回転周期の中で各々の前記回転検出センサにより発生した第1パルスと第2パルスとを検出可能であり、
一回転周期の中で、先に第1パルス、続いて第2パルスか、先に第2パルス、続いて第1パルスか否かを判別して風車の回転方向を検出する風車回転方向検出手段と、
前記風車回転方向検出手段の検出結果に基づき、前記風車の各回転方向の検出回数を計数する計数手段と、
前記遊技制御手段からの表示制御コマンドとは無関係に、前記計数手段の計数結果に基づいて、前記風車の回転方向の比率を前記表示装置に表示可能な風車回転比率表示手段と を備えることを特徴とする。
ここで、「前記遊技制御手段からの表示制御コマンドとは無関係に」とは、遊技制御手段からの表示制御コマンドを受信しなくても、という意味である。
前記遊技制御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝達可能であり、
所定条件の成立に基づき、遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に変化する特別遊技状態を発生可能な変動入賞装置であって、少なくとも前記第1の状態において遊技球が入賞可能な変動入賞装置と、
前記変動入賞装置の下流側に軸を中心として回動自在に設けられ、流下する遊技球に押されて回転する風車と、
を前記遊技領域中に備えるとともに、
前記風車の回転を検出するための風車回転検出センサを備え、
前記風車回転検出センサは、
前記表示制御手段のみに検出結果を伝達可能に接続され、
前記表示制御手段は、
前記遊技制御手段からの表示制御コマンドとは無関係に、前記特別遊技状態が発生した場合、前記風車回転検出センサの検出結果に基づき、前記表示装置に、前記変動入賞装置に入賞しないで遊技領域を流下した遊技球量の情報を表示することを特徴とする。
なお、「前記変動入賞装置に入賞しないで遊技領域を流下した遊技球量の情報」とは、当該遊技球量そのものの数値であってもよいが、例えば、前記変動入賞装置に入賞しないで遊技領域を流下した遊技球量が、平均的値に対して多いか少ないかの傾向を認識可能に表示するものであってもよい。
前記変動入賞装置内部に流入した球が落下する位置に前記風車を設けた構成としてもよい。
また請求項1に記載の遊技機では、遊技者が、遊技球の流下方向をデータとして確認することができ、遊技をする遊技機を選択する際の参考とすることができる。
(第1形態例)
まず、第1形態例を説明する。
A.パチンコ装置の正面構成及び全体構造
まず図1により、本例のパチンコ装置1(遊技機)の正面構成及び全体構造について説明する。
このパチンコ装置1は、図1に示すように、この場合いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるもので、大きく分けてパチンコ機2(遊技機本体)と、遊技媒体貸出装置としてのカード式球貸機(カードユニット)3とによって構成され、これらが対をなして設置される。カード式球貸機3には、カードリーダライタが内蔵され、前面には磁気カード又はICカードなどのカードが挿入されるカード挿入口4等が設けられている。
また、このガラス枠13の下側には、開閉パネル15が配置され、前面枠11に対して開閉自在に取付けられている。さらに、この開閉パネル15の下側には、操作パネル16が前面枠11に対して通常は固定状態に設けられている。
前面枠11の開閉側(図1において右側)の縁部には、前面枠11及びガラス枠13の施錠装置(図示省略)の鍵挿入部21が形成されている。
また、開閉パネル15に設けられた上皿17は、賞球として又は貸球として排出された発射前の遊技球を一時保持し、これら遊技球を前面枠11の裏面下側に設けられた発射装置(図示省略)への球送り装置(図示省略)に順次供給するもので、この上皿17には、上皿17の遊技球を後述の下皿26に移す玉通路開閉用の上皿球抜きレバー24と、演出ボタン18が設けられている。
また、図1において符号29で示すものは、ガラス枠13の左右両側や上皿17の前面側に設けられ、効果音を出力するスピーカ(左スピーカ、右スピーカ、下スピーカ)である。
次に、遊技盤10の正面構成を説明する。
図1において、遊技盤10の前面には、略円形領域がガイドレール32で囲まれることにより遊技領域33が形成されている。
この遊技領域33には、識別情報(以下、場合により特図という)を複数の変動表示領域毎に変動表示したり、演出用画像を表示したりするための表示画面34aを有する演出表示装置34と、開閉扉35aにより開閉される大入賞口35bを有する特別変動入賞装置35と、左右一対の開閉部材を有し特図始動口(特図の変動表示の始動条件となる入賞口)として機能する普通変動入賞装置36と、この場合大入賞口35bの下側に設けられ後述する普通図柄(以下、場合により普図という)を表示する普図表示器(普通図柄表示器)37と、スルーチャッカー形式の普図始動口(普図の変動表示の始動条件となる入賞口)38と、一般入賞口39,40と、打球方向変換部材である風車41と、サイドランプ42と、アウト穴(普図表示器37の下方にあり、図示省略)とが備えられている。
また、演出表示装置34の前部周囲を覆うセンターケース43の上部には、特図のみを小さい領域で表示する特図表示装置44と、4個の特図始動記憶表示器45が設けられている。また、特別変動入賞装置35の両側には、4個(両側にそれぞれ2個ずつ)の普図始動記憶表示器46が設けられている。
また、特別変動入賞装置35は、所定条件の成立(後述する変動表示ゲームが当りとなること)に基づき、遊技者にとって不利な第2の状態(大入賞口35bが閉じられた状態)から遊技者にとって有利な第1の状態(大入賞口35bが開けられた状態)に変化する特別遊技状態(後述する大当り)を発生可能な本発明の変動入賞装置に相当する。
また、本例の普図表示器37は、左右にLED等よりなる点灯部を有し、各点灯部が交互に複数回点灯した後、いずれか一方が点灯することで、普図の変動表示を実現するもので、この場合普図は上記点灯部の点灯状態(どちらが点灯しているかの状態)である。なお、普図表示器としては、一桁の数字を表示する7セグメントの表示部を有し液晶又はLED等よりなる表示器を用いてもよく、この場合前記普通図柄(普図)は、一桁の数字である。
また、特図始動記憶表示器45或いは普図始動記憶表示器46は、後述するように特図或いは普図の始動記憶の数を表示するものである。
また、特図始動センサ51は、普通変動入賞装置36に入賞した遊技球を1個ずつ検出し、普図始動センサ52は、普図始動口38を通過する遊技球を1個ずつ検出する。また、入賞口センサ53は、大入賞口35bに入賞した遊技球を1個ずつ検出するものである。
なお、遊技盤10の遊技領域33には、通常天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、ここでは繁雑になるので図示省略している。また、同様に図示省略しているが、遊技盤10には、その他の各種装飾ランプや、LED等が設けられていてもよい。
また本発明では、遊技盤における遊技領域はどのようなものでもよく、風車や表示装置を持つものであれば、任意の構成を取り得る。パチンコ機以外の遊技機であってもよい。なお、本例ではいわゆる「第1種」に属するパチンコ機に適用した例を説明する。
次に、本例の風車41を含む風車装置60の構成について、図2〜図5を参照して説明する。
図2(a)は風車装置60の斜視図、図2(b)は風車装置60の正面図である。また、図3は遊技盤10における風車装置60の部分の縦断面図、図4は風車装置60の分解斜視図である。また図5は、風車装置60の後述する回転部材64等を示す拡大斜視図である。
風車装置60は、図4等に示すように、風車41と、取付ベース部材63と、回転部材64と、係止部材65と、風車回転検出センサ66と、センサ基板67と、カバー部材68とを備える。
なお、遊技盤10の基板10a(いわゆるベニア)における風車41の裏側の位置には、カバー部材68がちょうど収まる断面円形の開口10bが形成され、カバー部材68はこの開口10b内に配置される。
風車本体61は、前面に装飾が施され基板10aに平行に配置される円板部61aと、この円板部61aの裏側中心から基板10aの側に直角に伸びる円柱状の軸用ボス部61bと、この軸用ボス部61bの外周における周方向の複数箇所(図の場合、3箇所)から径方向に伸びる羽根部61cとを有する。なお、遊技球は主に羽根部61cを押すことで、風車41を回転させる。また、回転軸部材62の一端がボス部61bの中心に挿入された状態で、回転軸部材62が風車本体61に一体成型されている。
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図6を参照して説明する。
図6において、遊技制御装置100は、遊技の総括的制御(遊技進行の制御やそのための各被制御機器の直接的又は間接的な制御含む)を行う制御装置であり、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイコン101(遊技用マイクロコンピュータ:いわゆるアミューズチップ用のICとして製造)と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103と、クロック発生用の発振器104を含んで構成されている。遊技用マイコン101は、CPU105、ROM106、RAM107を含む。
一方、遊技制御装置100の出力インターフェース103からは、前述の特図表示装置44、特図記憶表示器45、普図表示装置37、普図記憶表示器46、始動入賞口36のチューリップ型の開閉部材(符号省略)を駆動する普電ソレノイド71、大入賞口35bの開閉扉35aを駆動する大入賞口ソレノイド(大入賞口SOL)72、遊技店の管理装置に対して盤用外部情報(例えば、大当り信号等)を送信するための盤用外部出力部(接続端子)73に信号が出力される。
また、出力インターフェース103からは、前述の演出表示装置34等を制御する演出制御装置110に対して、制御情報(表示制御コマンド)が送信される。
そして、演出制御装置110は、遊技制御装置100から送信される表示制御コマンドに基づき演出表示装置34の画像表示制御等を実行する。例えば、変動表示ゲームを実行する際には、遊技制御装置100から特図の停止図柄の組合せ(停止表示態様)のデータと、変動時間のデータとを含む表示制御コマンドが、この場合送信される構成となっており、演出制御装置110では、この停止態様と変動時間を満足する変動態様を選択して、演出表示装置34に特図(識別情報)を変動表示させて最終的に特定の図柄の組合せを導出表示する変動表示ゲームを行う構成となっている。なお、演出制御装置110の制御で実際に実施される特図の変動表示の態様(変動態様)は、遊技制御装置100からの表示制御コマンドによって一義的に決定されてもよいが、上記表示制御コマンドで与えられた条件の範囲で、演出制御装置110が乱数抽出などによって変動態様を最終的に選択する構成(演出制御装置110にも変動態様を選択するある程度の裁量が与えられた構成)となっていてもよい。
また、演出制御装置110は、スピーカ29を制御して所定の音響効果を実現し、さらに、各種ランプ等の点灯制御も実行する。
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、客待ち画面の表示を指令する表示制御コマンドが遊技制御装置100から演出制御装置110に送信され、演出表示装置34の画面には客待ち画面(動画又は静止画)が表示される。
なお、変動表示ゲーム中に演出表示装置34の画面34aでは、例えば図8(a)又は(b)に示すように、特図の変動表示を演出する背景画像の表示や、後述する風車回転カウンタ(風車の回転回数のカウンタ)の値を表示する表示が、実行される。
即ち、変動表示ゲームが大当たりで終了すれば大当たり状態に移行し、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
この普図当りになると、始動入賞口36の一対の開閉部材が逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、始動入賞口36に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート38にさらに遊技球が入賞したときには、普図記憶表示器46で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
次に、演出制御装置110が実行する風車に関連する制御処理(風車回転検出処理、モード変更処理、風車回転カウンタリセット処理)の内容について、図7(a)〜(c)の各フローチャートにより説明する。
まず図7(a)は、演出制御装置110が実行する風車回転検出処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば2ms毎の割込みによって開始される。この処理が開始されると、まずステップS1で、風車回転検出センサ66の出力信号がオンしている状態(被検出要素である回転部材64の回転検出片64cを検出している状態)であるか否か判定し、オンしている状態であればステップS2に進み、オンしている状態でなければリターンする(図示省略したメインルーチンへ戻る)。そしてステップS2では、風車回転カウンタ(風車の回転回数をカウントするカウンタ)の値を「1」(1回転分)だけ増加させ、その後リターンする。
なお、風車回転カウンタの値は、演出制御装置110の図示省略した制御処理によって、例えば図8(a)又は(b)に示すように、画面34aの一部の領域に設けたカウンタ表示部34bに表示される。
次に図7(b)は、演出制御装置110が実行するモード変更処理を示すフローチャートである。この処理も、例えば2ms毎の割込みによって開始される。この処理が開始されると、まずステップS3で、風車回転カウンタの値が1万回転分になったか否か判定し、1万回転分になっていればステップS4に進み、そうでなければリターンする。そしてステップS4では、演出モードを変更し、その後リターンする。演出モードの変更とは、例えば、変動表示ゲーム中に演出表示装置34の画面34aに表示する背景画像を、図8(a)に示すもの(太陽と空の画像)から図8(b)に示すもの(波を含む海の画像)に変更することを意味する。
次に図7(c)は、演出制御装置110が実行する風車回転カウンタリセット処理を示すフローチャートである。この処理も、例えば2ms毎の割込みによって開始される。この処理が開始されると、まずステップS5で、演出ボタン18が操作されて演出釦検出スイッチ75がオンしている状態であるか否か判定し、オンしている状態であればステップS6に進み、オンしている状態でなければリターンする。そしてステップS6では、風車回転カウンタの値を「0」(0回転分)に更新してリセットし、その後リターンする。
次に、第2形態例を図9〜図11によって説明する。なお、第1形態例と同様の構成要素については同符号を使用して重複する説明を省略する(後述する他の形態例も同様)。
まず図9(a)は、特別変動入賞装置35の周辺を示す正面図である。本例では、風車41が、特別変動入賞装置35の左右下方の下流側(大当りで開閉扉35aが開いている時に大入賞口35bに入らずにその左右に流下した遊技球が通過する位置)に配置されている。
また図9(b)は、風車41の回転に基づく表示例を示す図である。本例では、特別変動入賞装置35(アタッカー)への寄り(大入賞口35bへの遊技球の入り易さ)を、風車41の回転検出に基づいて図9(b)のように例えば画面34aに表示可能である。
また図10(b)は、特別変動入賞装置35の周辺における遊技球Kの流れの具体例(大入賞口35bが開放中である時の具体例)を示す正面図である。本例では、大当りが発生して大入賞口35bが開放中である時、このように、特別変動入賞装置35の大入賞口35bへ入賞せずにその左右両側にこぼれ落ちた遊技球Kによって風車41が回転する。
ステップS12では、風車回転検出センサ66の出力信号がオンしている状態(被検出要素である回転部材64の回転検出片64cを検出している状態)であるか否か判定し、オンしている状態であればステップS13に進み、オンしている状態でなければリターンする(図示省略したメインルーチンへ戻る)。
ステップS14では、風車回転カウンタの値に対応した表示を行う。例えば、図9(b)に示すように、大当りの1ラウンド中の寄りの状況を表示する。図9(b)に示す場合、例えば大当りラウンド開始からの経過時間に対して風車回転カウンタの値が平均的な値であれば、「普通」の位置までの棒グラフが表示され、それよりも値が小さければ、小さい分だけ「良い」の方(図9(b)では右方)に伸びた棒グラフが表示され、それよりも値が大きければ、大きい分だけ「悪い」の方(図9(b)では左方)に縮んだ棒グラフが表示される。
ステップS16では、風車回転カウンタの値を「0」(0回転分)に更新してリセットし、その後リターンする。
なお本例では、変動入賞装置35に入賞しないで遊技領域を流下した遊技球量の情報を、大当たりラウンド毎に表示しているが、大当り毎に(例えば、大当り中継続的に)表示する態様であってもよい。また、上記情報を記憶しておいて、遊技者がなんらかの操作をしたとき(例えば演出釦18をオン操作したとき)に、過去の上記情報を表示する態様であってもよい。
次に、第3形態例を図12〜図15によって説明する。
まず図12は、センターケース43の周辺を示す正面図である。なお、図12において符号81は、遊技盤10に複数設けられた釘を示しており、また符号82は、普通変動入賞装置36(特図始動入賞口)の上方に設けられた飾りである。本例では、風車41が、センターケース43の下部の左方に配置されている。そして、風車41が右回転(時計回り方向の回転)する遊技球の流れの状態(風車41の右側を遊技球が流れる状態)の方が、左回転する場合(風車41の左側を遊技球が流れる状態)よりも、普通変動入賞装置36に入賞し易くなるように、釘81の配置などが設定されている。
また演出制御装置110は、前記風車回転方向検出手段の検出結果に基づき、風車41の各回転方向の検出回数を計数する処理機能(計数手段)を持ち、前記計数手段の計数結果に基づいて、風車の回転方向の比率を演出表示装置34に表示可能な処理機能(風車回転比率表示手段)を有する。
そしてステップS23では、風車情報切換処理を実行し、その後リターンする。風車情報切換処理とは、例えば、図14(a)に例示したような表示の有無を切換えたり、図14(a)に例示したような表示の形式(表示領域の大きさ、表示の仕方;棒グラフか円グラフか、など)を切換えたりする処理である。
また本例では、変動時間中或いは大当り中でない時に、遊技者が演出ボタン18を操作すると、上記風車情報切換処理が行われるので、遊技者は、風車情報の表示の有無を切換えたり、表示形式を切換えたりすることが任意に可能となり、便利である。なお、図14(b)に例示したような処理は、他の形態例で行ってもよく、この場合も同様の効果が得られることはいうまでもない。
また本例では、図13に示すように、配線処理用スリット68cが鉛直方向下方に設けられているため、木屑等の異物が特に侵入し難く、風車装置60の内部(カバー部材68の内部)に異物が侵入することによる風車回転方向の誤検出等のトラブルが高い信頼性で防止される。
次に、第4形態例を図16〜図21によって説明する。本例は、いわゆる2種(羽根物)のパチンコ機に本発明を適用した形態例である。
まず図16は、本例の遊技盤210を示す正面図である。図16において、遊技盤210の遊技領域33の略中央部には変動入賞装置211が、この変動入賞装置211の左右両側斜め下方には一般入賞口212,213が、変動入賞装置211の真下には始動入賞口217(1回開きの始動入賞口)が、この始動入賞口217の左右両側には始動入賞口218,219(1回開きの始動入賞口)が、それぞれ配設されている。
この場合、始動入賞口217〜219の何れかに遊技球が入賞すると、変動入賞装置211の後述する可動片(可動部材)231,232が1回開閉動作する。なお、例えば始動入賞口217に遊技球が入賞すると、前記可動片が2回開閉動作し、始動入賞口218,219に遊技球が入賞すると、前記可動片が1回開閉動作する構成、つまり、いわゆる始動遊技中に変動入賞装置211内(入賞空間内)へ遊技球が入る可能性が、始動入賞口の種類によって異なるように構成されていてもよい。
なお本例の場合、風車装置60を構成する風車41は、変動入賞装置211内に設けられている。そして、この風車装置60は、第3形態例と同じ構成となっている(二つの風車回転検出センサ66X,66Yを持つ構成)
また図示省略しているが、遊技盤前面には、その他の各種装飾ランプや、LED等、或いは他の一般入賞口が設けられていてもよい。
変動入賞装置211は、図17などに示すように、この変動入賞装置211の内部空間(即ち、入賞空間)に続く開口部(以下、大入賞口という)が上部に形成されているとともに、この大入賞口を開閉する可動片(可動部材)231,232が設けられている。
なお、外れ穴237又は238に落ちた遊技球Kも、一般入賞の遊技球として内部下方に排出される。
また、左側流下棚235と右側流下棚236は、それぞれ略半円状のものであり、特別入賞用回転体241の周囲を円形に囲むように配置されている。また、左側流下棚235と右側流下棚236は、前に向かって下方に傾斜し、風車41の左右どちらかに流下した遊技球Kを前方に案内する。これら流下棚235と236の上端側と下端側には、これら流下棚235と236を区画する球流下領域区画壁244と245が形成されている。
遊技制御装置100は、第1形態例と同様の構成であり、遊技用マイコン101と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103と、発振器104を含んで構成されている。
また、出力インターフェース103からは、演出制御装置110に対して、制御情報(表示制御コマンド)が送信される。
ここで、演出制御装置110の入力インターフェース112には、2つの風車回転検出センサ66X,66Y(風車回転検出センサ1,センサ2)、及び演出釦検出スイッチ75からの検出信号が入力される。
ステップS33に進むと、風車回転方向右側報知LED248を作動させて風車41の回転方向(右回り)を報知し、その後ステップS34で、右側のスピーカ29から報知音を出力した後、リターンする。
ステップS35に進むと、風車回転方向左側報知LED247を作動させて風車41の回転方向(左回り)を報知し、その後ステップS36で、左側のスピーカ29から報知音を出力した後、リターンする。
例えば、風車回転検出センサが常態で検出状態とならないようにするために、図22(a)に示すように、風車41に錘301を取り付けてもよいし、図22(b)に示すように、風車41と一体の回転部材64に錘302を取り付けてもよい。
33 遊技領域
35,211 変動入賞装置
41 風車
43 演出表示装置(表示装置)
60 風車装置
64 回転部材(風車と共に回転する部分)
64c 回転検出片(被検出要素)
66,66X,66Y 風車回転検出センサ
100 遊技制御装置(遊技制御手段)
110 演出制御装置(表示制御手段)
247 風車回転方向左側報知LED(表示装置)
248 風車回転方向右側報知LED(表示装置)
Claims (3)
- 遊技球が流下する遊技領域を前面に形成する遊技盤を有し、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段からの表示制御コマンドを受信することにより、遊技盤上に形成される遊技領域に備えられる表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を備える遊技機において、
前記遊技制御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝達可能であり、
前記遊技領域中に、軸を中心として回動自在に設けられ、流下する遊技球に押されて回転する風車と、
前記表示制御手段のみに検出結果を伝達可能に接続され、前記風車の回転を検出するための風車回転検出センサと、
を備え、
前記風車と共に回転する部分に被検出要素が設けられ、この被検出要素が前記風車の回転に伴って所定の移動経路を移動する構成とされ、前記移動経路の異なる位置に臨むように配置されて前記被検出要素を各位置でそれぞれ検出してパルスを発生させる2つの回転検出センサが、前記風車回転検出センサとして設けられた構成であるとともに、
前記表示制御手段は、
前記風車の一回転周期の中で各々の前記回転検出センサにより発生した第1パルスと第2パルスとを検出可能であり、
一回転周期の中で、先に第1パルス、続いて第2パルスか、先に第2パルス、続いて第1パルスか否かを判別して風車の回転方向を検出する風車回転方向検出手段と、
前記風車回転方向検出手段の検出結果に基づき、前記風車の各回転方向の検出回数を計数する計数手段と、
前記遊技制御手段からの表示制御コマンドとは無関係に、前記計数手段の計数結果に基づいて、前記風車の回転方向の比率を前記表示装置に表示可能な風車回転比率表示手段と を備えることを特徴とする遊技機。 - 遊技球が流下する遊技領域を前面に形成する遊技盤を有し、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段からの表示制御コマンドを受信することにより、遊技盤上に形成される遊技領域に備えられる表示装置の表示制御を行う表示制御手段と、を備える遊技機において、
前記遊技制御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝達可能であり、
所定条件の成立に基づき、遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に変化する特別遊技状態を発生可能な変動入賞装置であって、少なくとも前記第1の状態において遊技球が入賞可能な変動入賞装置と、
前記変動入賞装置の下流側に軸を中心として回動自在に設けられ、流下する遊技球に押されて回転する風車と、
を前記遊技領域中に備えるとともに、
前記風車の回転を検出するための風車回転検出センサを備え、
前記風車回転検出センサは、
前記表示制御手段のみに検出結果を伝達可能に接続され、
前記表示制御手段は、
前記遊技制御手段からの表示制御コマンドとは無関係に、前記特別遊技状態が発生した場合、前記風車回転検出センサの検出結果に基づき、前記表示装置に、前記変動入賞装置に入賞しないで遊技領域を流下した遊技球量の情報を表示することを特徴とする遊技機。 - 所定条件の成立に基づき、遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態に変化する特別遊技状態を発生可能な変動入賞装置であって、少なくとも前記第1の状態において遊技球が入賞可能な変動入賞装置を、前記遊技領域中に備え、
前記変動入賞装置内部に流入した球が落下する位置に前記風車を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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