JP4261252B2 - 真空ポンプの故障診断装置及び故障診断方法 - Google Patents

真空ポンプの故障診断装置及び故障診断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置や液晶装置の製造プロセス等で使用される各種ガスの排気に用いられる真空ポンプの故障診断装置及び故障診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスや液晶デバイスの製造プロセス等で使用される真空ポンプの故障診断予測は、定常運転時のモータ電流、電力、温度、振動、音、ポンプ吸気圧力、ポンプ排気圧力、アコースティックエミッション等の物理量の状態をオペレータによる日常点検結果、又はコンピュータを用いた集中監視によって収集し得られた日常運転データから閾値を設定し、その値を目安に真空ポンプの交換を行っている。しかしながら、このような日常運転データの常時監視では、状態変化量(物理量)が小さいため、真空ポンプに発生する異常を見逃してしまい、真空ポンプが故障して突然停止してしまうことが多い。
【0003】
半導体装置や液晶装置の製造プロセス等で使用される真空ポンプは、機械の経年変化、反応副生成物のロータとロータの間、ロータとケーシングの間への噛み込み、腐食性ガスによるロータ及びケーシング材の腐食・表面荒れによる擦動抵抗の増大、排気配管閉塞による背圧上昇等の要因により、突然停止することがある。また、このような真空ポンプの突然の停止が発生すると製造中の半導体ウエハ等に損傷を与えることもある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−110735号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記真空ポンプ停止となる要因を事前に予測し突然の真空ポンプ停止による半導体ウエハ等の損傷を防止することができる真空ポンプの故障診断装置及び故障診断方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、プロセス装置に接続され、該プロセス装置で使用するプロセスガスを排気する真空ポンプの故障を事前に診断する真空ポンプの故障診断装置であって、プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングに真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させるポンプロータ回転数変化手段と、ポンプロータ回転数変化手段によるポンプロータの回転数変化時における真空ポンプの状態変化量を測定する状態変化量測定手段と、真空ポンプの正常時の状態変化量と状態変化量測定手段で測定した状態変化量を比較する状態変化量比較手段と、状態変化量比較手段で正常時の状態変化量と測定した状態変化量とを比較し、その差が所定量大きく又は小さくなった場合、異常と診断する診断手段とを備えたことを特徴とする。ここで正常時とは、真空ポンプを製造し、検査を行い求められた基準を満たした時点である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、状態変化量は、ポンプロータ回転数変化手段による真空ポンプ起動時のポンプロータの停止から定速回転に達するまでの状態変化量であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、状態変化量は、ロータ回転数変化手段による真空ポンプ停止時のポンプロータの定速回転から停止までの状態変化量であることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、状態変化量は、ロータ回転数変化手段による真空ポンプのポンプロータを定速回転から所定の低速回転に下げた時の状態変化量であることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、
状態変化量は、ロータ回転数変化手段による真空ポンプのポンプロータを定速回転から所定の高速回転に上げた時の状態変化量であることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、プロセス装置に接続され、該プロセス装置で使用するプロセスガスを排気する真空ポンプの故障を事前に診断する真空ポンプの故障診断方法であって、プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングに真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させるポンプロータ回転数変化工程と、ポンプロータ回転数変化工程によるポンプロータの回転数変化時における真空ポンプの状態変化量を測定する状態変化量測定工程と、真空ポンプの正常時の状態変化量と状態変化量測定工程で測定した状態変化量を比較する状態変化量比較工程と、状態変化量比較工程で正常時の状態変化量と測定した状態変化量とを比較し、その差が所定量大きく又は小さくなった場合、異常と診断する診断工程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この種の真空ポンプに異常が生じているときの状態量(物理量、モータ電流値等)変化は、ポンプ定常運転時のそれよりも、真空ポンプのポンプロータの回転数が変化する(又は変化させる)ときの方が変化量は顕在化する。即ち、真空ポンプに異常が生じているときの状態変化量は真空ポンプ定常運転時のそれよりもポンプロータの回転数が変化する(或いは変化させる)時の方が変化幅が大きくなる。そこで請求項1に記載のように、ポンプロータの回転数変化時における状態変化量を正常時の状態変化量と比較して、その正常・異常の判定を行うことにより、容易で正確な判断が可能となる。
【0013】
例えば、真空ポンプを起動させたときのポンプロータの起動から定格回転数に達する間の状態量(物理量)を測定し、その変化量に関して出荷時の、フィールド(現場)からフィードバックした(使用条件(圧力、ガス量)等の条件を含んだ)値と比較し異常・正常の判定を行う。
【0014】
また、請求項2又は3に記載の発明のように、真空ポンプ起動時のポンプロータの停止から定格回転に達するまで又は真空ポンプの停止時のポンプロータの定格回転から停止状態に達するまでの状態変化量を測定し、その変化量に関しての出荷時の値、フィールドからフィードバックした(使用条件(圧力、ガス量)等の条件を含んだ)値と比較し異常・正常の判定を行うことにより、容易で且つ正確に正常・異常を判定できる。
【0015】
また、請求項4又は5に記載の発明のように、真空ポンプのポンプロータの回転数を定格回転数よりも意図的に速くし、若しくは遅くしたときの状態変化を測定する。その変化量を使用条件等に合わせて予め設定した値、若しくは使用状態からフィードバックした値と比較し異常・正常の判定を行うことにより、容易で且つ正確に正常・異常を判定できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る真空ポンプの故障診断装置のシステム構成例を示す図である。CVD装置又はエッチング装置等のプロセス装置10には該プロセスで用いるガスを排気するために真空ポンプ11が接続され、該真空ポンプ11で排気されたガスは除害装置12及び工場スクラバ13を通って有害成分が除去された後、排気される。
【0017】
真空ポンプ11には図示しない状態変化量(物理量)、例えばガス温度、ケーシング温度、モータコイル温度、モータ電流、モータ電力、背圧、吸気圧力、規定値に達するまでの時間、アコースティックエミッションAE、振動、回転数等を計測するための各種センサ群14が設けられ、該センサ群14の測定出力が正常・異常判定装置15aに送られる。
【0018】
正常・異常判定装置15aはポンプ制御盤15内に組み込まれているパソコンで構成され、該正常・異常判定装置15aではセンサ群14で測定した測定出力から、各状態変化量を検出し、該検出した各状態変化量と正常時の状態変化量とを比較し、真空ポンプ11の正常・異常を判断し、その結果を警報装置、ポケベル、E−mail16に出力すると共に、プロセス装置10にフィードバックする。
【0019】
真空ポンプ11は半導体デバイス製造プロセスや液晶デバイス製造プロセスにおいて多く使用されているが、下記に示すような原因による突然停止により、製造中のウエハ等に損傷を与えることがある。
【0020】
真空ポンプ11はプロセス装置10のチャンバ内を真空状態にし、同時にプロセスガスを排気するために使用される。このプロセスガスの中には腐食性の強いものや排気途中に配管内や真空ポンプ11内で固体化してしまうガスが含まれる。
【0021】
真空ポンプ11のロータとロータの間、ロータとケーシングの間の隙間は微小であり、このようなプロセスガスによりロータやケーシングが腐食すると、面荒れによりロータとロータの間、ロータとケーシングの間のかじりが発生し、モータに負荷がかかり真空ポンプ11が停止する。
【0022】
また、反応副生成物がロータとロータの間、ロータとケーシングの間に発生し、付着し、成長し、接触したり、配管中で発生した反応副生成物が落ち込んできて噛み込みが発生し、モータに負荷がかかることにより真空ポンプ11が停止するという問題が起る。特に、真空ポンプ11の後段側では気体の圧力が高くなるため、反応副生成物の発生が起こりやすく、その部分へ生成物が付着し、擦動抵抗の増大によりポンプが停止に至る事例が多い。
【0023】
また、潤滑用油の漏れ、ガスによる劣化、経年劣化により軸受が加熱、摩擦等のダメージを受け、その結果モータに負荷がかかり真空ポンプ11が停止することもある。
【0024】
また、軸受の劣化によりスムーズな回転が行われずモータに負荷がかかりポンプ停止に至ることもある。
【0025】
上記のように、真空ポンプ11の突然の停止はこのような機械的、物理的な要因によって引き起こされることが多く、その際には、必ず物理的な信号がポンプから発せられる。但し、真空ポンプ11の通常の運転時に発生されるこのような物理的信号は、変化量が小さく又緩やかに変化するため、真空ポンプ11の異常に起因するものなのか、或いはポンプ使用状況の変化によるものなのか判別がつきにくい。或いは大きな変化が検知されるときには真空ポンプ11の停止直前で、交換するまでに時間的余裕がない。
【0026】
そこで、図1に示すように、故障診断装置を構成し、真空ポンプ11の起動時若しくは停止時の状態変化量、低速回転から高速回転若しくは高速回転から低速回転に移行する間の状態変化量を正常・異常判定装置15aでセンサ群14の各センサの測定出力から検知する。このように回転数を変化させると、状態変化量の絶対値が大きくなり、正常・異常判定装置15aでこの検知した状態変化量と正常時の状態変化量とを比較することにより、異常が検知しやすくなる。
【0027】
また、この正常・異常を判断するための操作は任意のタイミングでおこなうことができるので、プロセスへの影響がないタイミングを選んで実施することが可能である。
【0028】
図2は故障診断装置で真空ポンプの回転数を上下させて故障診断する場合の処理例を示す図である。先ず、ポンプ制御盤15から真空ポンプ11へ回転数上昇・減少の指令を出す(ステップST1)。センサ群14の各センサの出力をポンプ制御盤15の正常・異常判定装置15aへ入力し(ステップST2)、該正常・異常判定装置15aで各センサの測定出力から各状態変化量を検知し、該検知した状態変化量と正常時の状態変化量とを比較し正常・異常の判定を行う(ステップST3)。判定結果が正常であったら、真空ポンプ11の運転状態を回転数を変化させる前の状態に復帰させ(ステップST4)、判定結果が異常であったら、警報装置、ポケベル、E−mail16に警報を出力する(ステップST5)。
【0029】
図3は上記回転数を上下させて故障診断する場合の正常・異常の判定ルーチン例を示す図である。先ず、上記検知した状態変化量が規定値、即ち正常時の状態変化量を所定量超えたか否かを判断する(ステップST11)。規定値を超えなかった場合は正常(OK)であるから、真空ポンプ11の運転を回転数変更前の状態に復帰し(ステップST12)、規定値を超えた場合は回転数を一旦元に戻し(ステップST13)、続いて再度真空ポンプ11へ回転数上昇・減少の指令を出し、回転数を再度変化させる(ステップST14)。
【0030】
続いて、状態変化量が規定値を超えたか否かを判断し(ステップST15)、規定値を超えなかった場合は正常(OK)として真空ポンプ11の運転を回転数変更前の状態に復帰させ(ステップST16)、規定値を超えた場合は前記ステップST13に戻して処理を繰り返す。この処理を所定のN回繰り返す(Nは任意の数)。設定したN回処理を繰り返しても状態変化が規定値、即ち正常時の状態変化量を所定量超えた場合、真空ポンプ11が異常であるとして、上記のように、警報装置、ポケベル、E−mail16に警報を出力する。
【0031】
図4は故障診断装置で真空ポンプを起動若しくは停止させて故障診断する場合の処理例を示す図である。先ず、ポンプ制御盤15から真空ポンプ11へポンプ起動若しくは停止の指令を出力する(ステップST21)。センサ群14の各センサの出力をポンプ制御盤15の正常・異常判定装置15aへ入力し(ステップST22)、該正常・異常判定装置15aで各センサの出力から各状態変化量を検知し、該検知した状態変化量と正常時の状態変化量とを比較し正常・異常の判定を行う(ステップST23)。判定結果が正常であったら、前の状態に復帰させ(ステップST24)、判定結果が異常であったら、警報装置、ポケベル、E−mail16に警報を出力する(ステップST25)。
【0032】
図5は上記真空ポンプを起動若しくは停止させて故障診断する場合の正常・異常の判定ルーチン例を示す図である。先ず、上記検知した状態変化量が規定値、即ち正常時の状態変化量を所定量超えたか否かを判断する(ステップST31)。規定値を超えなかった場合は正常(OK)とし(ステップST32)、規定値を超えた場合は状態を元(起動又は停止)の状態に戻し(ステップST33)、続いて再度真空ポンプ11へポンプ起動若しくは停止の指令を出力する(ステップST34)。
【0033】
続いて、状態変化量が規定値を超えたか否かを判断し(ステップST35)、規定値を超えなかった場合は正常(OK)とし(ステップST36)、規定値を超えた場合は前記ステップST33に戻して処理を繰り返す。この処理を所定の設定したN回繰り返す(Nは任意の数)。設定したN回処理を繰り返しても状態変化が規定値、即ち正常時の状態変化量を所定量超えた場合、真空ポンプ11が異常であるとして、警報装置、ポケベル、E−mail16に警報を出力する。
【0034】
上記真空ポンプの故障診断装置では、ポンプ制御盤15内の正常・異常判定装置(パソコン)15aで正常・異常を判断する場合を示したが、図6に示すように、センサ群14の測定出力をポンプ制御盤15からポンプモニタシステム17に伝送し、ポンプモニタシステム17で真空ポンプ11の正常・異常を判断するようにしてもよい。
【0035】
図7はポンプモニタシステムの構成例を示す図であり、ポンプモニタシステム17はシステム管理パソコン20を具備し、該システム管理パソコン20には各データ収集パソコン21、21(このデータ収集パソコン21はポンプ制御盤15に備えられている)、モニタパソコン22、故障予測判定パソコン23が接続されている。各データ収集パソコン21には各真空ポンプ11に取りつけたセンサ群14の各センサからの測定出力が入力され、各状態変化量が検知される。この検知された状態変化量は各データ収集パソコン21、21からシステム管理パソコン20に送られる。モニタパソコン22は、各真空ポンプ11の状態をモニタし、故障予測判定パソコン23で各真空ポンプ11の状態変化量を基に正常・異常を判断し、異常と判断する場合、警報を出力する。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0037】
請求項1に記載の発明によれば、プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングで真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させ、該回転数変化時における状態変化量を正常時の状態変化量と比較して、その正常・異常の判定を行うので、真空ポンプに異常が生じているときの状態変化量はポンプ定常運転時のそれよりも回転数が変化する(或いは変化させる)時の方が変化幅が大きくなるから、容易で正確に正常・異常を判定でき、しかもプロセス装置のプロセスに影響を与えることがない
【0038】
請求項2又は3に記載の発明によれば、真空ポンプ起動時のポンプロータの停止から定格回転に達するまで又は真空ポンプの停止時のポンプロータの定格回転から停止状態に達するまでの状態変化量を測定し、その変化量に関して出荷時の値、フィールドからフィードバックした(使用条件(圧力、ガス量)等の条件を含んだ)値と比較し異常・正常の判定を行うことにより、容易で且つ正確に正常・異常を判定できる。
【0039】
また、請求項4又は5に記載の発明によれば、真空ポンプのポンプロータの回転数を定格回転数よりも意図的に速くし、若しくは遅くしたときの状態変化を測定する。その変化量を使用条件等に合わせて予め設定した値、若しくは使用状態からフィードバックした値と比較し異常・正常の判定を行うことにより、容易で且つ正確に正常・異常を判定できる。
【0040】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1の発明と同様、プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングで真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させ、該回転数変化時における状態変化量を正常時の状態変化量と比較して、その正常・異常の判定を行うので、真空ポンプに異常が生じているときの状態変化量はポンプ定常運転時のそれよりも回転数が変化する(或いは変化させる)時の方が変化幅が大きくなるから、容易で正確に正常・異常を判定でき、しかもプロセス装置のプロセスに影響を与えることがない
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る真空ポンプの故障診断装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】 本発明に係る真空ポンプの故障診断装置で真空ポンプの回転数を上下させて故障診断する場合の処理例を示す図である。
【図3】 真空ポンプの回転数を上下させて故障診断する場合の正常・異常の判定ルーチン例を示す図である。
【図4】 本発明に係る真空ポンプの故障診断装置で真空ポンプを起動若しくは停止させて故障診断する場合の処理例を示す図である。
【図5】 真空ポンプを起動若しくは停止させて故障診断する場合の正常・異常の判定ルーチン例を示す図である。
【図6】 本発明に係る真空ポンプの故障診断装置のシステム構成例を示す図である。
【図7】 図6のポンプモニタシステムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 プロセス装置
11 真空ポンプ
12 除害装置
13 工場スクラバ
14 センサ群
15 ポンプ制御盤
16 警報装置、ポケベル、E−mail
17 ポンプモニタシステム
20 システム管理パソコン
21 データ収集パソコン
22 モニタパソコン
23 故障予測判定パソコン

Claims (6)

  1. プロセス装置に接続され、該プロセス装置で使用するプロセスガスを排気する真空ポンプの故障を事前に診断する真空ポンプの故障診断装置であって、
    前記プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングに前記真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させるポンプロータ回転数変化手段と、
    前記ポンプロータ回転数変化手段によるポンプロータの回転数変化時における前記真空ポンプの状態変化量を測定する状態変化量測定手段と、
    前記真空ポンプの正常時の状態変化量と前記状態変化量測定手段で測定した状態変化量を比較する状態変化量比較手段と、
    記状態変化量比較手段で正常時の状態変化量と前記測定した状態変化量とを比較し、その差が所定量大きく又は小さくなった場合、異常と診断する診断手段とを備えたことを特徴とする真空ポンプの故障診断装置。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、
    前記状態変化量は、前記ポンプロータ回転数変化手段による前記真空ポンプ起動時のポンプロータの停止から定速回転に達するまでの状態変化量であることを特徴とする真空ポンプの故障診断装置。
  3. 請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、
    前記状態変化量は、前記ロータ回転数変化手段による前記真空ポンプ停止時のポンプロータの定速回転から停止までの状態変化量であることを特徴とする真空ポンプの故障診断装置。
  4. 請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、
    前記状態変化量は、前記ロータ回転数変化手段による前記真空ポンプのポンプロータを定速回転から所定の低速回転に下げた時の状態変化量であることを特徴とする真空ポンプの故障診断装置。
  5. 請求項1に記載の真空ポンプの故障診断装置において、
    前記状態変化量は、前記ロータ回転数変化手段による前記真空ポンプのポンプロータを定速回転から所定の高速回転に上げた時の状態変化量であることを特徴とする真空ポンプの故障診断装置。
  6. プロセス装置に接続され、該プロセス装置で使用するプロセスガスを排気する真空ポンプの故障を事前に診断する真空ポンプの故障診断方法であって、
    前記プロセス装置のプロセスへの影響がないタイミングに前記真空ポンプのポンプロータの回転数を変化させるポンプロータ回転数変化工程と、
    前記ポンプロータ回転数変化工程によるポンプロータの回転数変化時における前記真空ポンプの状態変化量を測定する状態変化量測定工程と、
    前記真空ポンプの正常時の状態変化量と前記状態変化量測定工程で測定した状態変化量を比較する状態変化量比較工程と、
    前記状態変化量比較工程で正常時の状態変化量と前記測定した状態変化量とを比較し、その差が所定量大きく又は小さくなった場合、異常と診断する診断工程とを備えたことを特徴とする真空ポンプの故障診断方法。
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