JP4261145B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力装置から入力されたストロークの情報やコマンドを他の装置に送出する情報処理装置、情報処理装置の制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子情報機器を用いた会議やプレゼンテーションが一般的に行われるようになってきた。そして、従来の黒板に代わり、座標入力装置や電子黒板装置などの電気的な機構を持つ座標入力装置を用いた会議支援機器が数多く提案されている。これらの機器のユーザは、必ずしも電子情報機器に関する知識を持っているとは限らないため、利用時の操作性の向上が重要となる。
【0003】
そこで、座標入力における編集操作性を向上させる方法として、例えば指示装置側にファンクションキーを設けて、ファンクションキーを押しながら描画することによって、編集種別を指定する方法が提案されている(特公平7−113871号公報を参照)。
【0004】
また、手書き入力図形によって、編集対象図形セグメントの指定および編集種別の指定を行い、従来の紙上での図形編集と類似した手順によって図形編集ができる手書き入力情報の処理手法もある(特許第2627407号を参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したような従来方式では、図形や文字の描画と編集命令を識別するために、特殊なスイッチ装置あるいはマウスボタンやキーボードなどで代用したスイッチなど、編集用のファンクションスイッチを必要とする。
【0006】
電子情報機器に関する知識を充分持っていないユーザにとってファンクションスイッチなどの操作は煩雑であり、操作が座標入力装置や電子黒板装置を利用した会議やプレゼンテーションの円滑な流れを妨げることにもなりかねない。このため、座標入力装置や電子黒板装置にとっては、いっそう操作性を高めることが望まれていた。
【0007】
座標入力装置などにおける情報の入力を簡易化し、操作性を高めるため、いったん入力した情報を再度利用することが考えられる。過去に入力した情報を再利用する従来技術としては、例えば特開平8−286831号公報が挙げられる。特開平8−286831号公報に記載された構成では、過去に入力した情報を表示しておく領域(ジェスチャ表示領域)を別途設けておき、ジェスチャ表示領域に表示されている命令をオペレータが選択する。そして、ジェスチャ表示領域以外の表示領域に表示されている操作対象となるオブジェクトに命令を示すコマンドをドラッグ、ドロップする。この結果、コマンドがオブジェクトに対して再適用される。しかし、入力した情報を再利用する操作についても、ドラッグ、ドロップより簡易な操作を実現することが望まれている。
【0008】
また、従来の方式は、基本的に表示装置を備えた座標入力装置を前提としていて、座標入力装置のみを備えた電子黒板装置などのように、表示装置のない機器には適用できず、さらに、描画したデータをコマンドとして送出する仕組みを備えていない。このため、機器間において共有できるのは描画情報のみであり、命令情報を共有できないことから、複数機器の利用が想定される会議やプレゼンテーションの場面において利便性が著しく低下してしまう。
【0009】
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、従来の黒板や白板のペンによる書き味を生かしながら、描画情報の共有機能やコマンド情報の送出機能を実現すると共に、操作性に優れたユーザインタフェースを備えた情報処理装置、情報処理装置の制御方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを順次記憶するストローク記憶手段と、前記ストローク記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定手段と、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出手段とを備え、前記命令領域決定手段は、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストローク上の所定の点を内包するか否かを判定し、内包すると判定したとき、前記第1のストローク上の所定の点と前記第2のストローク上の所定の点との間の距離を判定することによって、前記第1のストロークと第2のストロークとの関係を求め、当該関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明にかかる情報処理装置は、所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを順次記憶するストローク記憶手段と、前記ストローク記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定手段と、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出手段とを備え、前記命令領域決定手段は、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定し、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点と終点とを結んだ線分と、前記第2のストロークの始点との距離、および、前記線分と前記第2のストロークの終点との距離、が所定の距離以下であるか否かを判定し、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定することを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明によれば所定の平面上で描画を行うことによって命令領域を決定し、命令領域に座標を入力することによってデータを外部に送出することができる。このようにすれば、特殊なスイッチ装置あるいはマウスボタンやキーボードなどで代用したスイッチなど、編集用のファンクションスイッチを使うことなくデータを外部の機器に出力することができる。したがって、電子情報機器の操作に不慣れなオペレータにとっての操作性を高め、複数の機器間においてデータを共有することがきる。
【0012】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、所定の平面上に入力された座標を検知する座標検知手段をさらに備え、前記命令領域決定手段にて、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定し、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがあるとき、前記命令領域をストローク送出用の命令領域と決定すると共に、 前記データ送出手段が、前記命令領域内のストロークデータを、前記タグ領域で指定されるストローク送出先に送出するストローク送出手段を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記ストローク送出手段が、前記タグ領域と決定された前記第2のストロークの異なる形状に応じて指定されるストローク送出先に前記ストロークデータを送出することを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記第2のストロークの異なる形状が、ストロークの自己交差点の数が異なっていることを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記ストロークデータをビットマップデータとしてストローク送出先の装置に送ることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、所定の平面上に入力された座標を検知する座標検知手段をさらに備え、前記命令領域決定手段にて、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定し、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがないとき、前記命令領域をコマンド送出用の命令領域と決定すると共に、前記データ送出手段が、前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークに対応した所定のコマンドを、前記タグ領域で指定されるコマンド送出先に送出するコマンド送出手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記コマンド送出手段が、前記タグ領域と決定された前記第2のストロークの異なる形状に応じて指定されるコマンド送出先に前記所定のコマンドを送出することを特徴とする。
【0018】
請求項に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記第2のストロークの異なる形状が、ストロークの自己交差点の数が異なっていることを特徴とする。
【0019】
請求項10に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークを認識する手段と、認識された所定形状のストロークに対応した所定のコマンドに変換する手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記所定のコマンドが、コマンド送出先の装置で所定のイベントを発生させるコマンドであることを特徴とする。
【0022】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記命令領域決定手段は、前記第1のストロークが描画された時刻と前記第2のストロークが描画された時刻との差が所定の時間内にあるか否かを判定し、所定の時間内にあると判定されたときに、前記第1のストロークと第2のストロークとの関係を求め、当該関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定することを特徴とする。
【0023】
請求項13に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記座標検知手段が前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標を検知した場合、前記命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0024】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記属性情報提示手段が、前記命令領域に付された属性情報を文章化して提示する文章情報出力手段をさらに備えることを特徴とする。
【0025】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記属性情報提示手段が、前記命令領域に付された属性情報を文章化すると共に、該文章を音声として出力する音声出力手段をさらに備えることを特徴とする。
【0026】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置は、前記座標検知手段が前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を所定の時間内に連続して検知した場合、前記データ送出手段は、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出することを特徴とする。
【0027】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、所定の平面上において指示された座標を配列して形成されるストロークに基づいて命令領域を決定する命令領域決定ステップと、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを外部に送出するデータ送出ステップと、を含み、前記命令領域決定ステップが、連続して入力された座標列からなる第1のストロークと第2のストロークについて、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定するステップと、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点、終点を結んだ線分と前記第2のストロークの始点との距離および前記線分と前記第2のストロークの終点との距離が所定の距離以下であるか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定するステップとを含み、前記データ送出ステップが、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがあるとき、前記命令領域をストローク送出用の命令領域と決定するステップと、前記命令領域内のストロークデータを前記タグ領域で指定される送出先に送出するステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
請求項1に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、所定の平面上において指示された座標を配列して形成されるストロークに基づいて命令領域を決定する命令領域決定ステップと、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを外部に送出するデータ送出ステップと、を含み、前記命令領域決定ステップが、連続して入力された座標列からなる第1のストロークと第2のストロークについて、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定するステップと、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点、終点を結んだ線分と前記第2のストロークの始点との距離および前記線分と前記第2のストロークの終点との距離が所定の距離以下であるか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定するステップとを含み、前記データ送出ステップが、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがないとき、前記命令領域をコマンド送出用の命令領域と決定するステップと、前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークを認識するステップと、認識されたストロークを、対応する所定のコマンドに変換するステップと、前記所定のコマンドを前記タグ領域で指定される送出先に送出するステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
請求項19に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標が指示された場合、前記命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示ステップをさらに含むことを特徴とする。
【0031】
請求項20に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、前記属性情報提示ステップが、前記命令領域に付された属性情報を文章化して提示することを特徴とする。
【0032】
請求項21に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、前記属性情報提示ステップが、前記命令領域に付された属性情報を文章化すると共に、該文章を音声として出力することを特徴とする。
【0033】
請求項22に記載の発明にかかる情報処理装置の制御方法は、前記座標検知ステップが前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を連続して検知した場合、前記データ送出手段は、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出することを特徴とする。
【0034】
請求項23に記載の発明にかかるプログラムは、コンピュータに、前記請求項1〜2のいずれか一つに記載の情報処理装置の制御方法を実行させることを特徴とする。
【0035】
また、以上述べた本発明は、所定平面上に指示された座標を検知し、前記検知された座標値の配列をストロークとして記憶し、前記記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを判定し前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、前記第1のストロークの閉領域を基に命令領域を決定し、前記第2のストロークの閉領域を基にタグ領域を決定し、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがあるとき、前記命令領域をストローク送出用の命令領域と決定し、前記命令領域内のストロークデータを、前記タグ領域で指定されるストローク送出先に送出し、前記命令領域内に前記ストロークがないとき、前記命令領域をコマンド送出用の命令領域と決定し、前記コマンド送出用の命令領域内にその後生成される所定形状のストロークを認識し、認識されたストロークに対応したコマンドを、前記タグ領域で指定されるコマンド送出先に送出する。
【0036】
また、以上述べた本発明は、タグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標が検知された場合に命令領域に付された属性情報を提示する。この属性情報は、文章化して提示することもできる。また、文章化された属性情報を、音声として出力することもできる。さらに、タグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標が連続して検知された場合、命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出することもできる。このため、電子情報機器の操作に不慣れなオペレータにとっての操作性をいっそう高めることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態1、実施の形態2を図面を用いて具体的に説明する。実施の形態1、2の情報処理装置は、いずれも所定の平面上に入力された座標を配列して形成されるストロークに基づいて命令領域を決定する手段、この命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいてデータを決定する。そして、決定したデータを外部に送出する手段を備えるものである。
【0038】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の情報処理装置の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、電子黒板装置10、中央制御装置20から構成されていて、中央制御装置20は、さらに、電子黒板装置から入力されるストロークを記憶するストローク記憶部21、ストローク間の関係を調べ、各ストロークを命令領域とタグ領域に決定する命令領域決定部22、命令領域内のストロークデータなどを格納する命令領域記憶部23、タグ領域で指定される送出先にストロークデータを送出するストローク送出部24、命令領域内に描かれたストロークの特徴量を計算してジェスチャとして決定するジェスチャ認識部25、ジェスチャに対応するコマンドをジェスチャテーブル記憶部から参照するジェスチャテーブル参照部26、タグ領域で指定される送出先にコマンドを送出するコマンド送出部27、命令領域、タグ領域の決定処理、ストロークの自己交差数の計測処理などのために一時的にストロークデータを格納する編集用メモリー部28、ジェスチャとコマンドとの対応を格納したジェスチャテーブル記憶部29から構成されている。
【0039】
電子黒板装置10は、筆記面10aの裏面に圧力検知センサーをマトリクス状に配置した構造となっており、マーカーペンのような筆記具10bが筆記面10aに接地した際の位置を検出して、RS232Cのシリアル通信を通じて中央制御装置20に出力される。
【0040】
ストローク記憶部21について説明する。筆記具10bによる描画は、筆記具10bが電子黒板10の筆記面10aに接地した際に、電子黒板装置10上の圧力検知センサーにより、一定のサンプリング周期でリアルタイムにx,yの2次元座標として検知される。そして、筆記具10bが電子黒板装置10の筆記面10aから離れると、座標検出は停止する。
【0041】
筆記具10bが電子黒板装置10の筆記面10aに接地状態になったときから離れた状態になるまでのサンプリング周期毎に得られた座標値は、中央制御装置20内のストローク記憶部21に座標値の配列X[n],Y[n]として順次記憶される。XとYは座標値を記憶する配列で、ここでnはサンプリングされた座標点数であり、XとYの配列のインデックス番号を示している。座標値はサンプリングされた順番に、この配列に記憶されていく。筆記具10bが電子黒板装置10の筆記面10aに接地してから離れるまでに記憶された座標値の配列をストロークと呼ぶ。
【0042】
ストロークは筆記具10bが電子黒板装置10の筆記面10aに接地してから離れる度に、中央制御装置20内のストローク記憶部21上にストロークの配列ST[M]として順次記憶されていく。ここで、Mはストローク配列の最大数である。C言語の構造体記述表記で表すとすると、ストロークの記憶は以下のような形で実現される。ここで、STはストロークの配列、Mは記憶するストローク配列の最大要素数である。また、Nは最大の座標点数であり、nは各ストロークにおいてサンプリングされた座標点数であり1からNの間の値をとる。
【0043】
Figure 0004261145
【0044】
ストローク配列には、オプションとしてストロークが描画された日付や時刻あるいは時間差などの時間に関する情報をデータとして記憶してもよい。例えば、C言語の構造体で示すと、以下のようなデータ形式で表現できる。変数timeには例えば、ストロークの始点(X[1],Y[1])が入力されたときの時刻情報を記憶すればよい。時刻情報は例えばタイマーなどから日時を取得することで得られる。もちろん、時刻情報は必ずしもデータ構造に常に入っている必要はない。
【0045】
Figure 0004261145
【0046】
命令領域決定部22について説明する。本発明では、命令領域とタグ領域をそれぞれ指示する、特殊な属性を持つ2つのストロークによって、描画送出やコマンド送出という機能を実現させている。
【0047】
ストローク記憶部21上に記憶された連続した2つのストロークが、所定の条件を満たしたときに、各ストロークが命令領域とタグ領域であると決定する。命令領域はネットワークに接続された端末に対して描画情報やコマンドを送出する機能を持ち、タグ領域は命令領域の属性情報(描画情報やコマンドの送出先を指定する情報)を保持する機能を持つ。
【0048】
図2は、電子黒板装置10の筆記面10aに命令領域、タグ領域、通常のストロークが描かれた様子を示す。連続した2つのストロークを第一のストロークと第二のストロークとするとき、この連続した2つのストロークが所定の条件を満たしたときに、第一のストロークの閉領域部分を命令領域、第二のストロークの閉領域部分をタグ領域として決定する。
【0049】
そして、命令領域内に既にあるストロークデータ(描画情報)を、タグ領域のストローク形状で指定される装置に送出し、命令領域内にその後入力されるストロークをコマンドに変換して、タグ領域のストローク形状で指定される装置に送出する。
【0050】
以下に、命令領域とタグ領域の決定条件を説明する。図3は、命令領域決定部22の処理フローチャートを示す。ただし、ストローク送出やコマンド送出などの個別の処理の詳細については後述する。
【0051】
ここで、中央制御装置20のストローク記憶部21上に記憶された連続したストローク配列の第一のストロークをST[a]、第二のストロークをST[a+1]とする。aはストローク記憶部21上に記憶されている任意の時点でのストローク番号を示し、1からMの値をとる。また、ST[a]のストロークを構成する座標値の内、k番目に相当する座標値を参照する際には、ST[a].X[k],ST[a].Y[k]のように参照することとする。
【0052】
ステップS001において、第一のストロークST[a]および第二のストロークST[a+1]が中央制御装置20のストローク記憶部21上に記憶されると、ストロークデータST[a]とST[a+1]を編集用のメモリー部28に送出して、命令領域とタグ領域を決定する処理を開始する。
【0053】
ステップS002では、第二のストロークST[a+1]の閉領域部分が第一のストロークST[a]の始点(ST[a].X[1],ST[a].Y[1])を内包するか否かを判定する。
【0054】
ステップS002において内包すると判定された場合、次にステップS003においてS[a+1]の閉領域部分が第一のストロークの終点(ST[a].X[n],ST[a].Y[n])を内包するか否かを判定する。
【0055】
図4は、ステップS002とステップS003の処理が行われる際の、第一のストロークと第二のストロークの描画例である。
【0056】
ステップS003において内包すると判定された場合、次に、ステップS004において、ST[a]の始点・終点を結んだ線分と第二のストロークの始点(ST[a+1].X[1],ST[a+1].Y[1])との距離を計算する。この結果、距離の値が充分小さいと判定された場合、次に、ステップS005において、ST[a]の始点・終点を結んだ線分と第二のストロークの終点(ST[a+1].X[n],ST[a+1].Y[n])との距離を計算する。この値が充分小さいと判定された場合、ST[a]を命令領域、ST[a+1]をST[a]に関するタグ領域として判別する。
【0057】
ステップS006において、ST[a]の閉領域部分にストロークが内包されている場合は、ステップS007によってST[a]をストローク送出用の命令領域、ステップS008によってST[a+1]をタグ領域として決定し、ステップS009によってST[a]、ST[a+1]を命令領域記憶部23に記憶する。さらに、ステップS010によって、ST[a]が内包していたストロークを検出し、ビットマップデータとしてストローク送出部24へ送出する。
【0058】
ステップS006においてST[a]がストロークを内包していない場合は、ステップS011によってST[a]をコマンド送出用の命令領域、ステップS012においてST[a+1]をタグ領域として決定し、ステップS013によって命令領域記憶部23に記憶する。
【0059】
前述したストロークと点の内包処理(ステップS002、S003)については、例えば以下のような公知の技術を用いる。従って、その詳細な説明は省略するが以下に概略を示す。
http://www.wombat.or.jp/tomoyashuttle/shtml/algorithm/Hougan.htm
【0060】
ストロークはいくつかの座標点によって構成されており、その座標点を結んだ軌跡は多角形として考えることができる。ストロークと点との内包処理は、この座標点によって構成される多角形と所定の点との内包関係を判定することに置き換えられる。
【0061】
図5を用いて説明すると、まず、多角形は三角形の集合であると考えて、多角形を構成する三角形それぞれについて、所定の点が三角形に包含されるかどうかを判定する。
【0062】
例えば、多角形を構成する三角形のうち、ある三角形の頂点をABC、ABCの重心点をG、内包を判定したい所定の点をP(説明のためPaとPbという2つの状態を想定する)とする。このとき線分PGがAB,BC,CAのいずれかの線分と交差した場合、Pは三角形ABCに包含されていないと判定できる。
【0063】
例えば図5の例では、Paは線分PaGとBCが交わるため、ABCには内包されていないと判定される。一方、Pbは線分PbGが線分AB,BC,CAと交わらないことから、ABCに内包されると判定される。
【0064】
このような処理を多角形を構成するすべての三角形について計算して、いずれか一つの三角形に包含されていれば、所定の点は多角形に内包されていると判定できる。一方、いずれの三角形にも包含されていない場合には、所定の点は多角形に内包されていないと判定できる。
【0065】
図6は、ストロークが点を内包するか否かを判定する際の、上記した判定方法の処理フローチャートを示す。これは、図3のステップS002とS003の詳細の処理フローチャートである。
【0066】
この例では、任意の座標P(px,py)がストロークST[u]に内包されるかどうかを判定する。まず、ステップS101〜S106では、1≦u≦Mについて各ストロークST[u]の探索を行うパスである。ストロークを構成する各頂点のうち、三角形を構成する3点(ST[u].X[v],ST[u].Y[v])(ST[u].X[v+1],ST[u].Y[v+1])(ST[u].X[v+2],ST[u].Y[v+2])を順に探索していって、各三角形がPを内包するかどうかを判定する。ステップS107〜S112では、三角形の重心座標G(GX,GY)を計算する。ステップS113〜S115では、三角形を構成する各線分と、PGの交差を判定する。三角形を構成するいずれかの線分と交差した場合は、Pはその三角形に内包されないと判断して、ステップS117でvをインクリメントして、次の三角形について探索する。三角形のいずれの線分とも交差しなかった場合は、Pはその三角形に内包されていると判断できる。すなわち、ステップS116において、PはST[u]に内包されると判定される。ステップS105の処理でvがn−2より大きくなった場合には、ステップS106でuをインクリメントする。ステップS102の処理でuがMより大きくなった場合には、Pはいずれのストロークにも内包されなかったと判定される。
【0067】
図3のステップS002とS003では、前述したような内包判定処理を第二のストロークST[a+1]と第一のストロークST[a]の始点(ST[a].X[1],ST[a].Y[1])、終点(ST[a].X[n],ST[a].Y[n])に関して計算している。
【0068】
図7は、ステップS004とS005の処理を説明する図である。前述したようにステップS004とS005では、点と線分との距離計算を基に、命令領域とタグ領域を決定する条件を判定している。
【0069】
点と線分の距離の計算は公知の技術を用いる。例えば2つの座標値A(x0,y0)とB(x1,y1)によって構成されている線分ABと、ある座標点P(x2,y2)との距離hは、PからABに垂線を下ろしたときの、その垂線の長さとして計測できる。
【0070】
上記したような計測処理によって、第一のストロークの始点と終点を結んだ線分と、第二ストロークの始点との距離h1および終点との距離h2を計算する。その結果、ステップS004においてh1が充分近く、S005においてh2の距離が充分近い場合、例えばh1とh2共に40ピクセル以下という条件を満たした場合に、第一ストロークの閉領域部分つまり第一ストロークの座標点によって構成される多角形内部を命令領域として決定する。また、第二ストロークの閉領域部分つまり第二ストロークの座標点によって構成される多角形内部をタグ領域として決定する。
【0071】
この連続した2つのストロークによる命令領域決定処理によって、ユーザの描いた通常の描画のためのストロークと、命令領域・タグ領域のためのストロークとを判別できる。
【0072】
すなわち、本発明で提案している命令領域とタグ領域を決定するために、2つのストローク間に幾何学的な制約条件を持たせることで、ユーザが単なる絵を描きたいのか、命令領域を作成したいのかを、明確に区別することができる。
【0073】
本発明ではさらに、図8(a)、(b)で示すように、命令領域とタグ領域を決定する際の制約条件として、時間的な経過を考慮することもできる。この処理は、例えば図3のステップS001あるいはステップS006の処理の一部として組み込むこともできる。
【0074】
図8(a)に示すように、第一のストロークの描画された時刻をt1、第二のストロークの描画された時刻をt2とした場合、時間差t2−t1が所定の時間Tpとの比較において所定の条件を満たした場合に、前述した図2から図7に示したような命令領域の決定処理を開始する。t2−t1がTpとの条件を満たさない場合、前述したような命令領域の決定処理を行わず、すなわち第一のストロークと第二のストロークは通常のストロークとして記憶する。
【0075】
図8(b)は、上記した処理の流れをさらに具体的に示す。前述したような時間的な経過を考慮する場合は、ストローク記憶部21には、ストロークが描画された場合の時間的な情報を記録する。
【0076】
まず、第一のストロークの描画された時刻t1を取得する。次に、第二のストロークの描画された時刻t2を取得する。t1とt2はストローク記憶部21において、例えば現在の時刻情報として取得してもよいし、例えば装置が起動されてからの経過時間を計測してもよい。次にt2−t1を計算して、この時間差があるしきい値(Tp)よりも小さい場合、図3のステップS001に処理を組み込んだ場合にはステップS002の処理へ、ステップS006の条件を満たした箇所(ステップS006の判定でYesの場合)に組み込んだ場合には、ステップS007の処理へと処理を続行する。t2−t1がTpよりも大きい場合、処理を終了する。
【0077】
このように、時間的な経過も命令領域を決定するための制約条件とすることにより、ユーザが単なる絵を描きたいのか、命令領域を作成したいのかを、より明確に区別することができる。もちろん、時間的な経過を考慮することなく、ストローク情報のみから命令領域とタグ領域を決定できることはいうまでもない。
【0078】
図9は、図3のステップS006からS009の処理の詳細フローチャートである。命令領域には、ストローク情報を描画として参加者の手元端末に送出する機能と、参加者の手元端末を制御するためのコマンドを送出する機能との2つの機能がある。そこで、作成した命令領域が描画送出用かコマンド送出用であるかを判定する。
【0079】
まず、命令領域が描画送出用であるかを判定する処理について説明する。命令領域内にこれまでに描かれたストロークが内包されているかを探索する。命令領域内にストロークが内包されている場合、描画送出用の命令領域として判定される。
【0080】
内包の判定は、個々のストロークを構成する座標情報に対して前述した内包判定処理のアルゴリズムを適用する。すなわち、1≦j≦Mのようにパラメータ変化させる場合、ストロークST[1]からST[M]のうち命令領域として記録されていないストロークST[j]に対して、命令領域内にそのストロークを構成する各座標点(ST[j].X[k],ST[u].Y[k])(1≦k≦n)に対して前述の内包処理を適用する。その結果、すべての座標点が命令領域に内包されている場合に、ストロークST[j]が命令領域ST[a]に内包されていると判断して、ST[j]をST[a]が内包するストロークとして命令領域記憶部23に保持しておく。
【0081】
以上のような処理を行った結果、命令領域記憶部23に保持されている内包されていたストローク群を、描画情報としてユーザの手元端末に対して送出する。
【0082】
次に、図3のステップS010におけるストロークデータの描画情報としての送出処理について、図10を用いて説明する。
【0083】
まず、内包されていたストロークを順次ビットマップデータとしてファイルに保存する場合、内包されていたストロークのX座標の最大値、Y座標の最大値、X座標の最小値、Y座標の最小値を求める。ここでMaxは値のうち最大のものを返す関数であり、Minは値のうち最小のものを返す関数である。
【0084】
MaxX=Max(内包されていたストロークのX座標の値)
MaxY=Max(内包されていたストロークのY座標の値)
MinX=Min(内包されていたストロークのX座標の値)
MinY=Min(内包されていたストロークのY座標の値)
内包されていたストロークデータを、座標点(MinX,MinY)と座標点(MaxX,MaxY)で切り取られる矩形に描いておいて、ビットマップとして保存する。ここでは、命令領域記憶部23の一部をビットマップファイルとして用いる。
【0085】
ファイルの共有方法については、公知の技術を用いることができる。ビットマップファイルを例えばネットワーク上で共有できるようなファイルシステムに保存することによって、複数の端末から描画情報を共有できるようになる。ネットワークに接続された端末からその共有フォルダのある記憶装置に対してアクセスして、そのビットマップファイルを共有できる。
【0086】
図3のステップS006の処理において、命令領域内にストロークが内包されていない場合、その命令領域はコマンド送出用の命令領域として命令領域記憶部23に記録され、ジェスチャとしてのストローク入力待ち状態となる。
【0087】
図11は、コマンド送出用の命令領域におけるジェスチャストロークの処理フローチャートであり、命令領域決定部22、ジェスチャ認識部25、ジェスチャテーブル参照部26、コマンド送出部27によって実行される。
【0088】
ある連続した2つのストロークST[a]とST[a+1]によって命令領域とタグ領域が構成されていて、この第一ストロークによって構成される命令領域ST[a]がコマンド送出用であるとする。さらに、新規に入力されたストロークをST[b]とする。
【0089】
ストロークデータST[b]が入力されると、ステップS301によって、ST[b]のデータが編集用メモリー部28に送出される。次に、ステップS302からS306の処理において、命令領域決定部22はST[b]に対して命令領域との内包判定処理を行う。内包処理の計算方法については前述したアルゴリズムを適用できるためここでは説明を省略する。
【0090】
ステップS302でi=1と置き、ステップS303においてiが記憶されているストロークの最大値M以下である場合、ステップS304のようにST[i]が命令領域記憶部23に命令領域として記憶されているとき、ステップS305の処理によってST[i]を編集用メモリー部28に送出する。ST[i]が命令領域として記憶されていない場合は、ステップS307によってi=i+1として、次のストロークを探索する。ステップS306において、ST[b]がST[i]のストロークに内包されると判定された場合、ST[b]はST[i]に関するジェスチャストロークであると判定される。ST[b]がST[i]に内包されていない場合は、ステップS307の処理に移って次のストロークについて探索する。
【0091】
新たなストロークST[b]がコマンド送出用の命令領域内に描かれたと判定された場合、ストロークST[b]はコマンド用のストロークと定義され、そのストロークST[b]に対して、ジェスチャ認識部25はジェスチャの認識処理(ステップS308)を実行する。
【0092】
ジェスチャ認識部25は、ストロークの形状を計算して、その形状に基づいてジェスチャテーブル参照部26は、コマンドのテーブル記憶部29を参照して、そのテーブルにおいて対応するコマンドを、コマンド送出部27から送出する。
【0093】
ジェスチャ認識処理は、例えば以下のようにストロークの形状を示す様々な特徴量の計算処理によって行われる。
【0094】
幾何学上の特徴量の計算方法については、例えば、森健一監修「パターン認識」電子情報通信学会(1993)などの公知の技術を用いる。
【0095】
まず、
座標点数(point)=ST[b]を構成する座標点の合計
長さ(length)=ST[b]を構成する座標点間の距離の合計
面積(area)=ST[b]を構成する多角形の面積
矩形面積(rec_area)=ST[b]を、前述したMin、Maxで処理した矩形の面積
水平方向の座標値の分散(stdx)=ST[b].X[1]...ST[b].X[n]の分散
垂直方向の座標値の分散(stdy)=ST[b].Y[1]...ST[b].Y[n]の分散
占有度(pos)=面積/矩形面積
円形度(circ)=4*円周率*面積/(長さ*長さ)
複雑度(comp)=長さ*長さ/面積
自己交差数(sc)=ST[b]を構成する各線分の交差数の合計
を計算する。
【0096】
次に、ST[b]の自己交差数scを計算する。ここで自己交差とは、ST[b]を構成する座標点を順に結んだ線分同士が交差することを指す。
【0097】
線分の交差判定処理については、例えば、
http://www.wombat.or.jp/tomoyashuttle/shtml/algorithm/Hougan.htm
に示されている公知の技術を用いる。その詳細な説明は省略するが、以下に概略を示す。
【0098】
図12は、自己交差の例を示す。座標点A,B,C,Dがある場合、線分ABと線分CDが交差するということは、点A,Bを通る直線が線分CDと交差し、かつ、点C,Dを通る直線が線分ABと交差していることと考えられる。そこで、直線を境界線として、線分を構成する2つの点が直線に対して両側に存在するとき、すなわちy=dx+eという直線を考えた場合にy−dx−eに対して2つの点の座標値を代入して符号が異なるときに、直線と線分は交差すると考えられる。この処理を直線ABと点C,D、直線CDと点A,Bに対して計算した結果、双方が交差すると判定された場合、線分ABと線分CDが交差すると判定される。
【0099】
このような線分交差判定処理を、ST[b]を構成する座標点を結んだ線分間に適用することで、自己交差数scを計算できる。
【0100】
例えば、iとjが互いに独立に1からn(対象とするストロークの頂点数)までの値を取る変数であるとすると、座標点A(ST[b].X[i],ST[b].Y[i])、B(ST[b].X[i+1],ST[b].Y[i+1])、C(ST[b].X[j],ST[b].Y[j])、D(ST[b].X[j+1],ST[b].Y[j+1])によって構成される線分AB,CDのうち、i=j、i=j+1、j=i+1の条件を除くすべての場合について、線分の交差を検出する。このとき検出された交差の和を自己交差数とする。
【0101】
ジェスチャ認識部25は、充分に長さが短い、円形度が高く占有度が低い、円形度が低く占有度が高い、自己交差数が一つで水平方向の分散が垂直方向の分散に比較して大きいなど、ストロークST[b]の形状を示す特徴量を様々に組み合わせて、ステップS309においてジェスチャとして決定する。ジェスチャ認識部25は、ジェスチャとして識別すると、そのストロークの形状に基づいてID番号を割り振る。ステップS309の処理においてジェスチャとして認識できなかったものについては、ストローク記憶部21に通常の描画のストロークとして記録しておく。
【0102】
例えば、以下に示すようなST[b]の形状の特徴量の組み合わせによってジェスチャを認識する。以下、プログラムのコード様式で説明する。以下の数値パラメータは説明のために経験値に基づくものである。ここでは、マウスクリック、マウスダウン、マウスアップ、矢印キー(上下左右)という7つのコマンドをジェスチャから認識する方法を示している。
【0103】
マウスクリックを例にとって説明すると、長さが9より小さく、かつ頂点数が5より小さい場合にマウスクリックのコマンドとして認識している。以下、様々な特徴量の組み合わせから他のコマンドも認識している。ジェスチャはもちろん、ここに挙げた以外にもストロークの形状の特徴量の組み合わせによってさらにコマンド数を増やすことができる。
【0104】
Figure 0004261145
Figure 0004261145
【0105】
ストロークの形状からジェスチャが特定されてそのIDが判別されると、ジェスチャテーブル参照部26はステップS310において、ジェスチャIDに対応するコマンドをジェスチャテーブル記憶部29から参照する。ジェスチャテーブル記憶部29は、中央制御装置20内にあり、識別されたジェスチャのIDとコマンドとの対応関係を記述したメモリーテーブルである。ステップS310においてジェスチャからコマンドを参照した結果、ステップS311においてコマンドを取得して、コマンド送出部27はステップS312においてユーザの手元端末に対してコマンドを送出する。
【0106】
ユーザの手元端末では後述するようなマウス・キーボードイベント発生サーバを起動させておき、送出したコマンドをこのサーバで取得・解析することで、実際の動作としてユーザにフィードバックすることができる。
【0107】
図13は、ジェスチャテーブル記憶部29の実施形態を示す。図の左欄はジェスチャストロークとして認識されたストロークで、図の中央欄は、その認識されたジェスチャストロークに対するIDの値、図の右欄はそのジェスチャに対応するコマンドである。コマンドとしては例えば手元端末のマウスやキーボードのイベントをエミュレートする命令を記述できる。単一のマウスイベントやキーボードイベントとして記述することはもちろん、複数のイベントを組み合わせて記述することもできる。
【0108】
図14は、図3のステップS009とS013(命令領域記憶部23の処理)の詳細な処理フローチャートを示す。
【0109】
本発明では、タグ領域を構成する第二のストロークの自己交差点の数(自己交差数)を計算して、その自己交差の数に応じて、命令領域のストローク送出先やコマンド送出先を切り換えることができる。
【0110】
命令領域記憶部23における命令領域の記憶形式はC言語の構造体様式で示すと、以下のように実施できる。CRは命令領域の構造体データであり、CRmaxはCRの要素の最大数を示す。また、typeは命令領域がストローク送出用かコマンド送出用かを示す定数を記憶する変数である。また、stroke_idは、命令領域として検出されたストロークの番号(配列STのインデックス番号)である。さらに、その他にも送出先に関する属性情報(ホスト名hostname,IPアドレスip_address,接続ポートser_port,cli_port,ログインユーザ名login_name,パスワードpasswdなど)が記憶される。stringは文字列のデータ型を表すこととする。
【0111】
Figure 0004261145
【0112】
図3のステップS009とS013においてストロークが命令領域として記憶する際のより詳細な処理として、図14のステップS401において、その時点で対象となった命令領域のストロークをST[i]とすると、ST[i]に関するタグ領域ST[i+1]を編集用メモリー部28に送出する。
【0113】
次に、ステップS402においてST[i+1]のストロークの自己交差数scを計測する。自己交差点の計算方法については前述のアルゴリズムを適用できるためここでは説明を省略する。
【0114】
次に、ステップS403において、計測したscの値がCRの最大値CRmaxを超えていないか判定する。scがCRmaxを超えている場合、処理を終了する。scがCRmax以下の場合、ステップS404において、CR[sc]を参照して、CR[sc]の属性情報を読み出して、送出先をその情報に更新する。
【0115】
図15は、タグ領域ストローク形状、自己交差数sc、属性情報の関係を概念的に示したものである。属性情報とは、前述した命令領域の記憶形式におけるホスト名、IPアドレス、接続ポート、ログインユーザ名、パスワードなどを指す。タグストロークの自己交差数を計測して、その数に従って、前述のように属性情報を変更する。すなわち計測した自己交差数をscとすると、CR[sc]を参照して、CR[sc]構造体のメンバー(変数)であるhostnameやip_address情報を基にして送出先を変更し、ser_portやcli_port情報を基にして接続するポート番号を変更し、login_nameやpasswd情報を基にして、その変更した送出先にアクセスする。
【0116】
ホスト名、IPアドレス、接続ポート、ログインユーザ名、パスワードなどの属性情報の具体的なデータはあらかじめ編集用メモリー部28に記憶しておいても良いし、ファイルに記録しておいて、必要に応じてファイルから読み出して編集用メモリー部28に取り込むようにしてもよい。もちろんこれらの値を必要に応じて変更あるいは編集する。
【0117】
例えば、ホスト名を例にとると、CR[0].hostname=”hostpc1”,CR[1].hostname=”hostpc2”…のように既知のホスト名データなどをあらかじめ構造体の各変数に対して代入しておくことができる。
【0118】
また、ファイル中にデータを書き出しておき、必要に応じてファイルから読み出すことができる。以下、「ホスト名、IPアドレス、自ポート番号、相手ポート番号、ログイン名、パスワード」のデータがカンマ区切りで行単位にファイルに記録されている例を示している。
【0119】
hostpc1,169.254.255.0,1000,1001,john,john's password
hostpc2,169.254.255.0,1000,1001,mike,mike's password
hostpc3,169.254.255.0,1000,1001mary,mary's password
このとき、例えばsc=0の場合、上記したデータをファイルから読み出して、CR[0].hostname=”hostpc1”,CR[0].ip_address=”169.254.255.0”,CR[0].ser_port=1000,CR[0].cli_port=1001,CR[0].login_name=”john”,CR[0].passwd=”john’spassword”のように自己交差数にしたがって順次データを読み出すことができる。
【0120】
タグ領域のストローク形状は、自己交差点部分が検出できれば、図15の100b,100d,100fのように、自己交差部分がタグ領域のストロークの外側にできるような交差の仕方や、100c,100e,100gのように自己交差部分がタグ領域の閉領域側にできるような交差の仕方、あるいは100hのように交差方法が組み合わせたものも使用できる。
【0121】
このようにタグ領域の自己交差数scにしたがってストロークの送出先、およびコマンドの送出先を指定、変更できることから、複数端末のうちから特定の端末を選択して、その端末に対してストローク情報を送出したり、あるいは端末に対して個別に制御するコマンドを送出することができる。
【0122】
図16は、命令領域のストローク送出機能を実施する場合の構成例を示す。前述したように、図3のステップS006〜S010の処理によって、所定のストロークを複数の端末に対して送出することができる。
【0123】
例えば、本発明における情報処理装置1と複数の端末とを図16のようにネットワーク上に接続するように構成する。すなわち、図16の例では、ネットワーク1(50a)上に本発明の情報処理装置1,PC−1(30a),PC−2(30b),サーバPC(40)の3つの端末が接続されており、サーバPC(40)はさらにネットワーク2(50b)に接続されていて、ネットワーク2(50b)にはさらにPC−a(30c),PC−b(30d),PC−c(30e)が接続されている。もちろん、PCの数はここに挙げた数に限定されるものではない。またネットワーク1(50a)とネットワーク2(50b)は便宜上2つのネットワークとして図示しているが、もちろん同一のネットワークとして構成することもできる。ネットワークの技術としては、Ethernet(R)などの公知の技術を用いるため、ここでは説明を省略する。
【0124】
前述したように、本発明の命令領域のストローク送出機能を用いることで、例えば情報処理装置1からPC−1(30a),PC−2(30b),サーバPC(40)に対して、所定のストロークのビットマップファイルを送出することができる。送出方法としては、Microsoft Windows(R)の共有フォルダ、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などの公知の技術を用いることができるため、ここでは説明を省略する。
【0125】
また、サーバPC上で、例えばWWW(World Wide Web)のサーバソフトウェアSER0を起動しておくことにより、さらに多くの端末PCa,PC−b,PC−cに対してストロークのビットマップファイル情報を共有することができる。WWWのサーバソフトウェアは公知の技術を用いることができる。
【0126】
図14と図15で説明した送出先を切り換える機能により、送出先を選択的に指定、変更することもできる。例えば、命令領域に関するタグ領域の自己交差数が1つの場合、PC−1(30a)へ送出するように記述しておくことで、タグ領域の自己交差が1つである命令領域を描いた場合には、ストロークの送出先をPC−1(30a)のみに限定することができる。このように、送出先を切り換えられることから、特定のユーザ間で情報の共有を行えるようにしたり、多数のユーザと状況の共有を行うなど、様々な情報共有方法を実現することができる。
【0127】
図17は、命令領域のコマンド送出機能を実施する場合の構成例を示す。本発明の情報処理装置1とPC−4(30f),PC−5(30g)がネットワーク3(50c)によって接続されている。PC−4(30f)上では、マウス・キーボードイベント発生サーバ(SER1)とプレゼンテーションソフトウェア1(APP1)とプレゼンテーションソフトウェア2(APP2)が起動しており、APP1にフォーカスが移っているとする。またPC−5(30g)上では、マウス・キーボードイベント発生サーバ(SER2)とビデオ装置制御ソフトウェア(APP3)が起動している。さらに、PC−5(30g)にはビデオ録画再生装置(60)が接続されている。このビデオ録画再生装置(60)はRS232C端子の接続インタフェースを持ち、PCから録画、再生、早送り、巻き戻しなどの機能を制御可能なものである。本発明の情報処理装置1とSER1とSER2との通信方法は、UDP(User Datagram Protocol)などの公知の通信技術を用いて実現できる。また、ビデオ録画再生装置(60)の接続インタフェースとRS232Cによる制御方法についてもVISCA(Video System Control Architecture)などの公知の技術を用いるのでここでは構成の説明は省略する。
【0128】
まず、PC−4(30f)の動作例について図18と図19を用いて説明する。図18は、情報処理装置1上で命令領域を描いて所定のコマンドを送出した場合に、PC−4(30f)が具体的にどのように制御されるのかを概念的に描いた図である。また、図19は、図18の制御例を実現したときのPC−4(30f)側で動作しているSER1,APP1,APP2の内部処理フローチャートを示している。
【0129】
図18の例では、命令領域を決定する場合の自己交差数をsc1としたときの命令送出先をPC−4(30f)とする。このときに、PC−4(30f)に対して、画面送り(GES1)、画面戻り(GES2)、アプリケーション切換え(GES3)の3つのコマンドを送出することを例にする。この場合、PC−4(30f)上の画面の具体的な遷移としては、GES1のコマンドによってAPP1の画面Aが画面Bに切り替わる。次にGES2のコマンドによって、APP1の画面Bが画面Aに戻る。さらに、GES3のコマンドによって、APP1からAPP2にフォーカスが移る。
【0130】
図19のステップS501a〜S505aは、GES1が情報処理装置1から送出された場合の処理、ステップS501b〜S505bはGES2が送出された場合の処理、ステップS501c〜S505cはGES3が送出された場合の処理のフローチャートを示している。SER1がGES1を受信する(ステップS501a)と、そのGES1を解析して(ステップS502a)、APP1の「画面送り」操作信号として、APP1に操作信号を送出する(ステップS503a)。APP1がその信号を受信すると(ステップS504a)その操作を実行して、実際に画面を送る(ステップS505a)。以下、ステップS501b〜S505bも同様の手続きでAPP1の画面が以前のものに戻る。次に、SER1がGES3を受信する(ステップS501c)と、そのGES3を解析して(ステップS502c)、今度はAPP2に対してアクティブになるような操作信号を送出する(ステップS503c)。APP2はアクティブになる操作信号を受信すると(ステップS504c)、その操作を実行してAPP2がアクティブな状態になる(ステップS505c)。これはちょうどAPP1からAPP2にアプリケーションが切り替わったようになる。このように、情報処理装置1の命令領域に所定のコマンドを描くことにより、PC端末のアプリケーションを遠隔から制御することができる。
【0131】
図20は、情報処理装置1に描かれた命令領域内へのコマンドジェスチャによって、図17のPC−5(30g)に接続されたビデオ録画再生装置(60)を制御する際のコマンドの例を示している。命令領域を決定する自己交差数がsc2の場合に、命令送出先がPC−5(30g)であるとする。このとき、ビデオを制御するコマンドとして例えば、早送りGES4、巻き戻しGES5、再生GES6、停止GES7のようにジェスチャコマンドを定義しておくことで、これらジェスチャがコマンド送出用の命令領域内に描かれた場合に、遠隔のビデオ録画再生装置を制御できる。もちろんもっと多くの制御用のジェスチャコマンドを用意しておくことも可能であるし、コマンドと関連付けるジェスチャストロークとして、他のジェスチャストローク形状と関連付けることもできる。
【0132】
図21は、図17のPC−5(30g)の制御のフローチャートを示す。情報処理装置1からPC−5(30g)上に対してビデオを制御するコマンドが送出されると、PC−5(30g)上で動作するSER2がそのコマンドを受信する(ステップS601)。SER2はそのコマンドを解析し(ステップS602)、ビデオ制御ソフトウェアAPP3にその操作信号を送出する(ステップS603)。APP3は操作信号を受信すると(ステップS604)、その信号をRS232Cで接続されているビデオ録画再生装置(60)を制御するための信号に変換して(ステップS605)、RS232C端子を通じてビデオ制御信号を送出する(ステップS606)。このように、情報処理装置1の命令領域に所定のコマンドを描くことにより、ビデオ録画再生装置(60)のビデオを制御することができる。
【0133】
なお、図18と図20のコマンドジェスチャGES1とGES4,GES2とGES5が同一であっても処理が異なるのは、GES1とGES4から同じ「右矢印キー」の押下という命令が情報処理装置1から送出されて、PC−4(30f)上のSER1とPC−5(30g)上のSER2から「右矢印キー」という操作信号が送出される場合でも、APP1、APP2とAPP3がそれぞれ操作信号を受信した後の操作の実行環境が異なるためである。例えば、プレゼンテーションソフトウェアAPP1とAPP2に対して右矢印キーを入力すると、画面のページ送りをするのに対して、APP3に対して右矢印キーを入力するとシリアルポートなどによって接続されているビデオ録画再生装置に対して送りの制御信号を送出する、という違いがあるためである。
【0134】
本発明の情報処理装置を構成する入力部は、上記した電子黒板装置10に限定されず、前述したような座標入力機能が付いていれば様々な装置を利用することができる。図22は、本発明の情報処理装置1を構成する電子黒板装置10の異なる実施例を示す。
【0135】
すなわち、情報処理装置1aのように電子黒板として構成することもでき、また、情報処理装置1bのようにペンタブレット装置を利用することもでき、さらに、情報処理装置1cのようにハンドヘルド型の入力装置を利用することもできる。このように、情報処理装置1aの電子黒板装置10部分には、電子黒板装置の大きさによらず、様々な装置を利用することができる。
【0136】
本発明は専用のハードウェアで実施してもよいことは当然であるが、一般的なコンピュータを利用しソフトウェアで実施してもよい。すなわち、前述した一連の処理(ストローク送出処理、コマンド送出処理など)を実行するプログラムがコンピュータにインストールされて、実行可能な状態となる。また、プログラムは、例えば図23(a)に示すようにコンピュータ200aに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク210に、あらかじめインストールした状態で提供できる。
【0137】
プログラムは、図23(b)に示すように、記録媒体215に一時的あるいは永続的に格納し、コンピュータ200bにユニットとして組み込んだり、あるいは着脱式の記録媒体として利用することで、パッケージソフトウェアとして提供できる。
【0138】
記録媒体としては、図23(c)に示すように、例えばフロッピー(R)ディスク220、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)221、MO(Magneto optical)ディスク222、磁気ディスク223、DVD(Digital Versatile Disc)224、半導体メモリ225などが利用できる。
【0139】
プログラムは、図23(d)に示すように、ダウンロードサイト300から、LAN(Local Area Network)やインターネットといったネットワーク50dを介して、有線または無線でコンピュータ200cに転送し、そのコンピュータ200cにおいて、内蔵するハードディスクなどにダウンロードさせるようにすることができる。
【0140】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2の情報処理装置は、実施の形態1で述べたタグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標を電子黒板装置10が検知した場合、命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示手段をさらに備えるものである。
【0141】
図24は、実施の形態2の情報処理装置を説明するための図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付して示し、説明の一部を略すものとする。
【0142】
実施の形態2の情報処理装置は、電子黒板装置10と、中央制御装置20と、情報提示・再実行部2400とを備えている。情報提示・再実行部2400は、命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示手段であって、タグ領域内の座標の少なくとも1つがペンなどのよって指示されたことを検知する指示検知部240、指示検知部240が検知した座標を含むタグ領域に対応する属性情報を文章化して提示する属性情報提示部241、属性情報提示部241によって文章化された属性情報を音声として出力する音声出力部242、電子黒板装置10がタグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を連続して検知した場合、命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出する命令再実行部243を備えている。
【0143】
以下、実施の形態2の情報処理装置の動作を説明する。電子黒板装置10は、筆記面10aに対する座標の入力を筆記具10bが筆記面10aに接地した際の位置を検出することによって検知する。検知された位置を示す座標のデータは、RS232Cのシリアル通信を通じて中央制御装置20に出力される。
【0144】
中央制御装置20のストローク記憶部21は、座標のデータを入力する。そして、入力した座標を順次記憶すると共に配列して形成されるストロークを記憶する。記憶されたストロークを示すストロークデータは命令領域決定部22に入力し、命令領域決定部22は、ストロークデータから第二のストロークの閉領域部分が第一のストロークを内包するか否かを判定する。そして、第二のストロークの閉領域部分が第一のストロークを内包している場合、第一のストロークの閉領域部分を命令領域、第二のストロークの閉領域部分をタグ領域に決定する。
【0145】
次に、命令領域記憶部23は、命令領域内のストロークデータを格納する。格納されたストロークデータは、ストローク送出部24によってタグ領域で指定される送出先に送出される。
【0146】
また、実施の形態2の情報処理装置では、ストローク記憶部21から命令領域記憶部23に出力されるストロークを示す信号が分岐し、情報提示・再実行部2400に入力する。実施の形態1では、指示検知部240がタグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標を検知したか否かを以下のようにして判定する。そして、特にタグ領域内でクリックがなされた場合にクリックがなされたことを属性情報提示部241に通知する。なお、指示検知部240は、タグ領域内に内包されるストローク上に配列される座標が以下の条件を満たした場合にクリックがなされたと判断する。
【0147】
▲1▼ストロークを形成する点の座標がすべてタグ領域を構成する第二のストローク内にある。
▲2▼ストロークを形成する点の数が所定の数以下である。
▲3▼ストロークを形成する点間の距離が所定の距離以下である。
▲4▼筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間が所定の時間より短い。
【0148】
図25(a)はストロークを形成する点間の距離を説明するための図であって、(b)は筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間を説明するための図である。さらに、図25(c)は、▲1▼〜▲4▼に記した条件を満たすストロークによって描画される図形を示す図である。
【0149】
▲3▼で述べた、ストロークを形成する点間の距離が所定の距離以下とは、例えばストロークST[d]を考えたとき、ストロークを形成する点間の距離(D1,…Dn)を各点の座標から計算する。そして、距離(D1,…Dn)を合計した距離Dsumと所定の距離とを比較し、距離Dsumが所定の距離以下であることをいう。なお、このような状態を、実施の形態2では、ストロークを形成する点間の距離が充分小さいともいう。
【0150】
また、▲4▼で述べた、筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間が所定の時間より短いとは、以下のようにして判定する。すなわち、図25(b)に示すように、ストロークST[d]を考えたとき、指示検知部240は、ストロークの始点(ST[d].X[0],ST[d].Y[0])が入力された時刻t0を図示しないタイマなどによって計時する。また、ストロークの終点(ST[d].X[n],ST[d].Y[n])が入力された時刻tnを計時する。そして、時刻t0と時刻tnとの差をとって時間tdiffを求める。時間tdiffが所定の時間よりも短い場合、筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間が所定の時間より短いという。なお、このような状態を、実施の形態2では、筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間が充分短いともいう。
【0151】
さらに、タグ領域内のストロークが以上の条件を満たした場合、図25(c)に示すように、クリックによるストローク2501が描画される。
【0152】
図26は、実施の形態2の情報処理装置がタグ領域内のストロークからタグ領域においてクリックがなされたと判断する処理を説明するためのフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、命令領域を示すストロークをST[a]、命令領域に関するタグ領域を示すストロークをST[a+1]として示す。また、タグ領域内に形成されるストロークをST[d]として示す。
【0153】
指示検知部240は、ST[d]を形成するすべての点の(0…N)の座標がST[a+1]に内包されているか否か判断する(ステップS261)。判断の結果、点(0…N)の座標がST[a+1]に内包されていた場合(ステップS261:Yes)、ST[d].nが3以下、つまり、ST[d]を形成する点が3つ以下であるか否か判断する(ステップS262)。
【0154】
ステップS262において、ST[d]を形成する点が3つ以下であると判断されれば(ステップS262:Yes)、3つの点の互いの距離の合計Dsumが例えば10(所定の単位長さを単位とする)以下であるか否か判断する(ステップS263)。さらに、Dsumが10以下であれば(ステップS263:Yes)、ST[d]を描画するために筆記具10bが筆記面10aに接触してから離れるまでにかかる時間Tdiffが1秒以下であるか否か判断する(ステップS264)。
【0155】
さらに、ステップS264において、Tdiffが1秒以下であると判断された場合(ステップS264:Yes)、タグ領域を示すストロークST[a+1]に指示(コマンドまたはストロークデータの出力先の指定)が与えられているか否か判断する(ステップS265)。この結果、ST[a+1]に指示が与えられていると判断された場合(ステップS265:Yes)、ST[a]に付された属性情報をオペレータに提示する(ステップS266)。
【0156】
また、以上述べたフローチャートにおけるステップS261〜S266のいずれかにおいて、ノーの判断がなされた場合、すべての処理が終了し、ストロークST[d]はクリックを示すものでないと判断される。
【0157】
タグ領域内でクリックがなされると、属性情報提示部241は、タグ領域に対応する命令領域の属性を提示する。以下、属性の提示について、構造体データCRを使って説明する。すなわち、クリックによって例えば図3に示したストロークST[a]に対応する命令領域CR[i]が指示された場合、属性情報提示部241において、文字列変数(例えばstring tmpBuf)に以下のような文字列を一時的に代入する。
Figure 0004261145
【0158】
上記したCR[i].typeには、ストロークST[a]に対応する命令領域が描画送出用であるか、コマンド送出用であるかが指定されている。描画送出用の場合は0、コマンド送出用の場合には0が代入される。CR[i].stroke_idには命令領域を形成するストロークST[a]のインデックス番号(a)が代入される。sprintf()は、C言語の文字列操作関数の一つであり、第1引数で指定された文字列変数に対して第2引数以降で指定された文字列を指定されたフォーマットにしたがって代入するものである。%dは、整数型のデータを文字列として出力するための記号である。
【0159】
属性情報提示部241は、tmpBufに代入された以上の文字列を音声出力部242に送る。音声出力部242は、tmpBufに代入された文字列を音声に変換して出力する。この結果、オペレータは、命令領域の属性の音声による提示を受ける。音声の合成はハードウェアによって行ってもソフトウェアによって行ってもよい。なお、音声を合成する構成は、例えば、文字列から音声を合成するソフトウェアであるMicrosoft(R) Text−To−Speechエンジンのように公知であるので、これ以上の詳細な説明を省く。
【0160】
さらに、実施の形態2の情報処理装置は、以上述べた命令領域の構造データCRに例えばdescriptionといった自由記入用の文字列変数を追加することができる。そして、descriptionに命令領域を説明するための文字列変数(属性情報)を追加し、descriptionに追加した内容をオペレータに音声で提示することができる。以下に追加される文字列変数を例示する。
Figure 0004261145
【0161】
CR[i].descriptionに追加される属性情報としては、以下のような内容が考えられる。なお、下記の文字列変数において、%sは、文字列型のデータを出力するための記号である。
sprintf(CR[i].description,“会議室Aにて3月7日の会議Bで利用したものです。”);
sprintf(tmpBuf,“サーバ%sのポート%dを利用します。%s”,CR[i]hostname,CR[i].hostname,CR[i].ser_port,CR[i].description);
【0162】
以上のようにして代入したtmpBufを音声出力部242に出力すると、音声出力部242は、図示しない音声合成装置によって音声合成し、属性情報をオペレータに音声として合成する。
【0163】
また、本発明の実施の形態2は、電子黒板装置10がタグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を所定の時間内に連続して検知した場合、データ送出手段であるストローク送出部24またはコマンド送出部27が、命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出するものである。
【0164】
すなわち、実施の形態2の情報処理装置は、図26で説明した処理により判定されるクリックが所定の時間(1秒程度)内に連続してなされたと指示検知部240が判断した場合、タグ領域内でダブルクリックがなされたと判断する。そして、ダブルクリックがなされたことを示す情報を命令再実行部243に通知する。
【0165】
命令再実行部243は、構造体データCRを持つ命令領域CR[i]がタグ領域のダブルクリックによって指示された場合、CR[i]の属性がストロークデータ(描画データ)送出用かコマンド送出用かを判断する。判断は、CR[i].typeの判別によって以下のように行われる。
Figure 0004261145
【0166】
CR[i].typeが0の場合、すなわち、命令領域がストロークデータ送出用である場合、命令領域決定部22が、ST[a]により命令領域を決定し、ST[a+1]によりタグ領域を決定する。そして、ストローク送出部24から命令領域内のストロークデータをタグ領域において指定された出力先に再度送出する。
【0167】
一方、CR[i].typeが1の場合、すなわち、命令領域がコマンド送出用である場合、命令再実行部243は、命令領域決定部22に命令領域がコマンド送出用であることを通知する。命令領域決定部22は、ST[a]により命令領域を決定し、ST[a+1]によりタグ領域を決定する。そして、コマンド送出部27が、命令領域内に前回入力されたジェスチャストロークに対応するコマンドをタグ領域において指定された送出先に送出する。
【0168】
図27は、以上述べた実施の形態2の情報処理装置においてなされる情報処理装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。以下、図27のフローチャートを用い、実施の形態2の情報処理装置の制御方法を説明する。指示検知部240は、図26のフローチャートで説明した処理によってタグ領域内でクリックの操作がなされたか否か判断する(ステップS271)。この判断の結果、操作がクリックでないと判断した場合(ステップS271:No)、クリック操作がなされるまで待機する。
【0169】
また、クリックがなされたと判断すると(ステップS271:Yes)、命令領域決定部22によって決定された命令領域の属性が属性情報提示部241を判定する(ステップS272)。また、指示検知部240がさらにクリックがダブルクリックであるか否か判断し(ステップS273)、ダブルクリックでない場合(ステップS273:No)、判定によって得られた命令領域の属性を文章に変換する(ステップS274)。
【0170】
文章化された命令領域の属性の情報は、音声出力部242に入力して図示しない合成装置によって音声に変換される。そして、出力されることによってオペレータに命令領域の属性を提示する(ステップS275)。
【0171】
一方、ステップS273において、ダブルクリックの操作がなされたと判断された場合(ステップS273:Yes)、命令領域決定部22によって決定された命令領域の属性にしたがってストロークデータの送出、またはコマンドの送出のいずれかの命令を再実行する(ステップS276)。以上の処理の後、図27に示したフローチャートの処理は終了する。
【0172】
以上述べた実施の形態2によれば、いったん形成された命令領域がコマンド送出用であるか、またはストロークデータの送出用であるかといった属性をオペレータに提示することができる。このため、オペレータは、命令領域の形成後にも命令領域の機能や動作を正確に理解することができる。さらに、すでに利用した命令領域を再度利用してストロークデータやコマンドを送出することができるので、情報処理装置の操作を簡易にすることができる。
【0173】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜12,17,18に記載の発明は、電子情報機器の操作に不慣れなオペレータにとっての操作性を高め、複数の機器間においてデータを共有できる情報処理装置を提供することができるという効果を奏する。更に、電子黒板装置の画面上に描いたストロークにより命令領域を指定し、命令領域内のストローク情報を記録したり送出したりできる。また、ジェスチャストロークにより、コマンドを送出することもできる。これにより、会議やプレゼンテーションなどにおいて発生した電子黒板装置上の情報共有が促進される。また、ジェスチャにより会議やプレゼンテーションで用いられる電子機器の操作を行えることから、これら電子機器を会議中に有効活用することができる。
【0175】
また、電子黒板装置から入力されたストロークによって簡単にストローク送出を行うための命令領域を構成することができる。必ずしも特殊なファンクションスイッチを利用する必要がないため、座標入力機能を持つ電子黒板装置上であれば簡素な構成でも本発明の効果が得られる。
【0176】
また、ストロークの始点、終点、自己交差点を検出して閉領域を検知し、命令領域を決定しているため、ユーザがストロークを送出する際に、命令領域を構成するストロークの入力誤りを低減できる。また、ストロークで描かれた領域を命令領域としているため、ユーザが命令領域部分を直感的に識別しやすくすることができる。
【0177】
また、命令領域の形状を判別してストロークやコマンドを送出する出力先装置を切り換えられるので、単一の出力先装置はもちろんのこと、複数の出力先装置、出力先プログラム、出力先記録媒体などに対してストロークやコマンド情報を送出できるようになる。これにより、会議やプレゼンテーションにおける電子機器間の包括的な操作環境を提供することができる。
【0178】
また、ストロークの自己交差数を命令領域の形状判別に用いることにより、命令領域の形状判別における計算量を減らすと同時に、ユーザが確実に望みの命令領域を入力できる手段が提供される。
【0179】
請求項1、請求項19に記載の発明は、命令領域に付された属性情報を提示することができるので、命令領域の決定後にも命令領域の状態や機能をオペレータが把握することができる。
【0180】
請求項1、請求項2に記載の発明は、属性情報を文章化して提示するため、オペレータに理解しやすい形で属性情報を提示することができる。
【0181】
請求項1、請求項2に記載の発明は、文章化された属性情報を音声によって提示するため、オペレータにいっそう理解しやすい形で属性情報を提示することができる。
【0182】
請求項1、請求項2に記載の発明は、いったん形成された命令領域を繰り返し利用することができる。
【0183】
請求項2に記載の発明は、コンピュータに、前記請求項1〜2のいずれか一つに記載の情報処理装置の制御方法を実行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】電子黒板装置の筆記面に命令領域、タグ領域、通常のストロークが描かれた様子を示す図である。
【図3】命令領域決定部の処理を示すフローチャートを示す図である。
【図4】第一のストロークと第二のストロークの描画例を示す図である。
【図5】ストロークと点との内包処理を説明する図である。
【図6】ストロークが点を内包するか否かを判定する処理を示すフローチャートである。
【図7】図3のステップS004とS005の処理内容を説明する図である。
【図8】(a)、(b)は、命令領域とタグ領域を決定する際の制約条件として時間を考慮した場合の処理例を示す図である。
【図9】図3のステップS006からS009の詳細の処理を示すフローチャートである。
【図10】ストロークデータを描画情報として送出処理する例を示す図である。
【図11】ジェスチャストロークの処理を示すフローチャートである。
【図12】自己交差の例を示す図である。
【図13】実施の形態1のジェスチャテーブル記憶部を示す図である。
【図14】図3のステップS009とS013の詳細の処理を示すフローチャートである。
【図15】タグ領域ストローク形状、自己交差数、属性情報の関係を示す図である。
【図16】命令領域のストローク送出機能を実施する場合の構成例を示す図である。
【図17】命令領域のコマンド送出機能を実施する場合の構成例を示す図である。
【図18】ジェスチャコマンドを描画したときのPCの動作例を説明する図である。
【図19】図18の動作例におけるPCの処理を示すフローチャートである。
【図20】ビデオ録画再生装置を制御する際のコマンドの例を示す図である。
【図21】図20のコマンドによって制御されるPCの処理を示すフローチャートである。
【図22】情報処理装置の異なる実施例を示す図である。
【図23】(a)〜(d)は、本発明をソフトウェアによって実現する場合の構成例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態2の情報処理装置を説明するための図である。
【図25】タグ領域内に内包されるストローク上に配列される座標がクリックがなされたと判断される場合の条件を説明するための図である。
【図26】タグ領域においてクリックがなされたと判断する処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態2の情報処理装置においてなされる情報処理装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報処理装置
10 電子黒板装置
10a 筆記面
10b 筆記具
20 中央制御装置
21 ストローク記憶部
22 命令領域決定部
23 命令領域記憶部
24 ストローク送出部
25 ジェスチャ認識部
26 ジェスチャテーブル参照部
27 コマンド送出部
28 編集用メモリー部
29 ジェスチャテーブル記憶部
240 指示検知部
241 属性情報提示部
242 音声出力部
243 命令再実行部
2400 情報提示・再実行部

Claims (23)

  1. 所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを順次記憶するストローク記憶手段と、
    前記ストローク記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定手段と、
    前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出手段とを備え、
    前記命令領域決定手段は、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストローク上の所定の点を内包するか否かを判定し、内包すると判定したとき、前記第1のストローク上の所定の点と前記第2のストローク上の所定の点との間の距離を判定することによって、前記第1のストロークと第2のストロークとの関係を求め、当該関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定すること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを順次記憶するストローク記憶手段と、
    前記ストローク記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定手段と、
    前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出手段とを備え、
    前記命令領域決定手段は、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定し、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点と終点とを結んだ線分と、前記第2のストロークの始点との距離、および、前記線分と前記第2のストロークの終点との距離、が所定の距離以下であるか否かを判定し、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定すること
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 所定の平面上に入力された座標を検知する座標検知手段をさらに備え、
    前記命令領域決定手段にて、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定し、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがあるとき、前記命令領域をストローク送出用の命令領域と決定すると共に、 前記データ送出手段が、前記命令領域内のストロークデータを、前記タグ領域で指定されるストローク送出先に送出するストローク送出手段を備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ストローク送出手段は、
    前記タグ領域と決定された前記第2のストロークの異なる形状に応じて指定されるストローク送出先に前記ストロークデータを送出すること
    を特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2のストロークの異なる形状は、ストロークの自己交差点の数が異なっていること
    を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ストロークデータをビットマップデータとしてストローク送出先の装置に送ること
    を特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
  7. 所定の平面上に入力された座標を検知する座標検知手段をさらに備え、
    前記命令領域決定手段にて、前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定し、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがないとき、前記命令領域をコマンド送出用の命令領域と決定すると共に、前記データ送出手段が、前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークに対応した所定のコマンドを、前記タグ領域で指定されるコマンド送出先に送出するコマンド送出手段を備えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  8. 前記コマンド送出手段は、前記タグ領域と決定された前記第2のストロークの異なる形状に応じて指定されるコマンド送出先に前記所定のコマンドを送出すること
    を特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第2のストロークの異なる形状は、ストロークの自己交差点の数が異なっていること
    を特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークを認識する手段と、認識された所定形状のストロークに対応した所定のコマンドに変換する手段とをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  11. 前記所定のコマンドは、コマンド送出先の装置で所定のイベントを発生させるコマンドであること
    を特徴とする請求項7または8に記載の情報処理装置。
  12. 前記命令領域決定手段は、前記第1のストロークが描画された時刻と前記第2のストロークが描画された時刻との差が所定の時間内にあるか否かを判定し、所定の時間内にあると判定されたときに、前記第1のストロークと第2のストロークとの関係を求め、当該関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載の情報処理装置。
  13. 前記座標検知手段が前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標を検知した場合に、前記命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項3〜1のいずれか1に記載の情報処理装置。
  14. 前記属性情報提示手段は、前記命令領域に付された属性情報を文章化して提示する文章情報出力手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記属性情報提示手段は、前記命令領域に付された属性情報を文章化すると共に、該文章を音声として出力する音声出力手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項13または14に記載の情報処理装置。
  16. 前記座標検知手段が前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を所定の時間内に連続して検知した場合、前記データ送出手段は、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出すること
    を特徴とする請求項3〜11,13〜15のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  17. 所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを記憶手段に順次記憶するストローク記憶制御ステップと、
    前記記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定ステップと、
    前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出ステップとを含み、
    前記命令領域決定ステップが、連続して入力された座標列からなる第1のストロークと第2のストロークについて、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定するステップと、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点、終点を結んだ線分と前記第2のストロークの始点との距離および前記線分と前記第2のストロークの終点との距離が所定の距離以下であるか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定するステップとを含み、
    前記データ送出ステップが、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがあるとき、前記命令領域をストローク送出用の命令領域と決定するステップと、前記命令領域内のストロークデータを前記タグ領域で指定される送出先に送出するステップとを含む
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  18. 所定の平面上に入力された座標が示す点を配列して形成されるストロークを記憶手段に順次記憶するストローク記憶制御ステップと、
    前記記憶手段に記憶された第1のストロークと当該第1のストロークの次に入力された第2のストロークとの関係に基づいて、当該第1のストロークが命令領域であるか否かを決定する命令領域決定ステップと、
    前記第1のストロークが命令領域であると決定された場合に、当該命令領域内のストロークを所定の送出先に送出するデータ送出ステップとを含み、
    前記命令領域決定ステップが、連続して入力された座標列からなる第1のストロークと第2のストロークについて、前記第2のストロークの閉領域が前記第1のストロークの始点および終点を内包するか否かを判定するステップと、内包すると判定したとき、前記第1のストロークの始点、終点を結んだ線分と前記第2のストロークの始点との距離および前記線分と前記第2のストロークの終点との距離が所定の距離以下であるか否かを判定するステップと、前記判定の結果、前記距離が所定の距離以下であると判定したとき、前記第1のストロークを基に命令領域を決定し、前記第2のストロークを基にタグ領域を決定するステップとを含み、
    前記データ送出ステップが、前記命令領域内にストロークがあるか否かを判定し、前記命令領域内にストロークがないとき、前記命令領域をコマンド送出用の命令領域と決定するステップと、前記コマンド送出用の命令領域内に生成される所定形状のストロークを認識するステップと、認識されたストロークを、対応する所定のコマンドに変換するステップと、前記所定のコマンドを前記タグ領域で指定される送出先に送出するステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  19. 前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも1つの座標が指示された場合、前記命令領域に付された属性情報を提示する属性情報提示ステップをさらに含むことを特徴とする請求項17または18に記載の情報処理装置の制御方法。
  20. 前記属性情報提示ステップは、前記命令領域に付された属性情報を文章化して提示することを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置の制御方法。
  21. 前記属性情報提示ステップは、前記命令領域に付された属性情報を文章化すると共に、該文章を音声として出力することを特徴とする請求項19または20に記載の情報処理装置の制御方法。
  22. 前記座標検知手段が前記タグ領域内の座標のうちの少なくとも2つの座標を連続して検知した場合、前記データ送出ステップは、前記命令領域上で検知された座標の入力タイミングおよび座標の配列に基づいて決定されたデータを再度外部に送出することを特徴とする請求項19〜21のいずれか一つに記載の情報処理装置の制御方法。
  23. コンピュータに、前記請求項17〜22のいずれか一つに記載の情報処理装置の制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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