JP4260714B2 - 網点からなる画像の印刷方法ならびに画像変換方法および装置 - Google Patents

網点からなる画像の印刷方法ならびに画像変換方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、網点からなる画像の印刷方法に関し、特に、連続的な階調を有する原画像を、多数の網点によって表現したハーフトーン画像に変換する技術に関する。
オフセット印刷や凸版印刷などでは、原画像として与えられた連続階調画像を印刷する際に、これをハーフトーン画像に変換するスクリーニング処理を行う必要がある。これは、通常のオフセット印刷や凸版印刷では、原画像の濃淡情報に応じて濃度の異なる複数種類のインキを使い分けることができないためである。また、グラビア印刷においても、原画像の濃淡情報を個々の網点(グラビア印刷の場合、一般に「セル」と呼ばれているが、本願に言う「網点」とは、このようなグラビア印刷用のセルも含むものとする)の面積によって表現する方式をとることができ、この場合も、スクリーニング処理を行ってハーフトーン画像への変換処理を行う必要がある。ハーフトーン画像は、基本的には、インキを付着させる部分と付着させない部分との区別を示す二値画像であるため、印刷を行う際に、濃度の異なる複数種類のインキを用意する必要はない。ただ、原画像として与えられた連続階調画像を、ハーフトーン画像に変換した後にも、原画像上に表現されていた濃淡情報を維持させるために、ハーフトーン画像では、濃淡情報を網点の面積や密度として表現する必要がある。結局、変換により得られたハーフトーン画像は、疑似的に連続階調を表現した疑似階調画像(疑似濃淡画像)と言うことができる。
原画像をハーフトーン画像に変換するためのスクリーニング処理は、AMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理に大別される。AMスクリーニング処理は、画像のもつ濃度情報(濃淡情報)を、文字どおり、振幅変調(Amplitude Modulation)する処理であり、原画像のもつ画素値(濃度)は網点の面積として反映されることになる。これに対して、FMスクリーニング処理は、画像のもつ濃度情報(濃淡情報)を、文字どおり、周波数変調(Frequency Modulation)する処理であり、原画像のもつ画素値(濃度)は、一定面積をもった網点の平面内の分布密度として反映されることになる。
最近では、このAMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理とを組み合わせたスクリーニング処理も提案されている。たとえば、下記の特許文献1には、カラー原画像をHSL表色系で表現し、明度の高い部分にはAMスクリーニング処理を適用し、明度の低い部分にはFMスクリーニング処理を適用する技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、化粧材などの用途に用いるために、基材上に大粒径の光輝性顔料層を形成し、その上面に通常インキによる印刷を行う場合に、光輝性顔料層については、原画像をFMスクリーニング処理することにより絵柄を表現し、通常インキ層については、原画像をAMスクリーニング処理することにより絵柄を表現する手法が開示されている。
特開平8−79547号公報 特開2003−341297号公報
上述したAMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理には、それぞれ一長一短がある。まず、AMスクリーニング処理は、原画像の低濃度領域を表現する際に、配置する網点の面積を小さくするという手法を採るため、実際の印刷プロセスにおいて、低濃度領域のインキが紙に十分に転写されないという問題が生じる。特に、グラビア印刷の場合、個々の網点は凹状のセルに充填されたインキを紙側に転写することにより得られることになるが、粒径の大きな光輝性顔料などを含むインキの場合、セルの開口面積が小さくなると、光輝性顔料がセル内にうまく充填されなかったり、セル内に目詰まりしたりして、紙側に十分に転写されない事態が生じやすい。一方、FMスクリーニング処理は、濃度情報を網点の密度で表現することになるが、網点の分布密度が小さくなればなるほど、画像の空間解像度が低下し、画質の劣化が避けられなくなる。
前掲の特許文献1および2には、AMスクリーニングおよびFMスクリーニングの利点をそれぞれ生かすことができるように、両者を併用する技術が開示されているが、上述の問題を解決するために、必ずしも十分な効果を奏することはできず、原画像の高濃度部から低濃度部に至るすべての領域について、良好な画質をもった印刷を行うことはできない。
そこで本発明は、原画像の高濃度部から低濃度部に至るすべての領域について、良好な画質をもったハーフトーン画像に変換することができる画像変換方法および装置を提供することを目的とし、また、そのような画像変換方法を利用した網点からなる画像の印刷方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる画像を、多数の網点によって表現する印刷方法において、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を定め、Pth以上の画素値をもった画素位置には、画素値が大きいほど大きな面積となるように、当該画素値に応じた面積をもった網点を配置し、Pth未満の画素値をもった画素位置には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点を配置し、各網点内の全領域にインキを付着させるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る網点からなる画像の印刷方法において、
Pth未満の画素値Pをもった画素位置には、P/Pthなる確率で、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点を配置するようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係る網点からなる画像の印刷方法において、
光輝性顔料を含むインキを用いて印刷を行い、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点の径が、光輝性顔料の平均粒径よりも十分大きくなるように設定したものである。
(4) 本発明の第4の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる画像を、多数の網点によって表現する印刷方法において、
二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割し、
印刷対象画像をこの二次元平面に重ね合わせ、個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義し、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を定め、Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど当該単位領域に対する占有率が大きくなるように、当該画素値に応じた占有率をもった網点を配置し、Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で、画素値Pthに応じた占有率をもった網点を配置し、各網点内の全領域にインキを付着させるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係る網点からなる画像の印刷方法において、
個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義する際に、母点位置に隣接する複数の画素のもつ画素値を用いた補間演算を行い、得られた補間値を当該母点の画素値とするようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、網点を有する印刷版または印刷物において、
高濃度部と低濃度部との2種類の領域により画像を形成するようにし、高濃度部では、最大面積〜最小面積の範囲内の面積をもつ多数の網点を配置し、個々の網点の面積により濃度を表現するようにし、低濃度部では、上記最小面積をもつ多数の網点を配置し、個々の網点の密度により濃度を表現するようにし、各網点内の全領域にインキが付着しているようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法において、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定する段階と、
Pth以上の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな面積となるように、当該画素値に応じた面積をもった網点に変換する段階と、
Pth未満の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、当該画素を、画素値Pthをもった画素についての変換対象となる網点と同一面積をもった網点に変換し、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合には、当該画素を網点のない空領域に変換する段階と、
をコンピュータに実行させるようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法において、
二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割する段階と、
印刷対象画像をこの二次元平面に重ね合わせ、個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義する段階と、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定する段階と、
Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど当該単位領域に対する占有率が大きくなるように、当該画素値に応じた占有率をもった網点を配置する段階と、
Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、当該単位領域に、画素値Pthに応じた占有率をもった網点を配置し、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合には、当該単位領域を網点のない空領域に変換する段階と、
をコンピュータに実行させるようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第7または第8の態様に係る網点からなる画像への画像変換方法において、
Pth未満の画素値Pをもった画素については、P/Pthなる確率で網点配置を行う旨の決定を行うようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法において、
原画像を入力する原画像入力段階と、
個々の網点を配置するための網点配置位置を定義する網点配置位置定義段階と、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定段階と、
個々の網点配置位置について、必要に応じて所定面積をもった網点を配置する網点配置段階と、
配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力段階と、
をコンピュータに実行させ、
1つの網点配置位置Cに関する網点配置段階を、
当該網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値Pを認識するステップと、
この画素値Pをしきい値Pthと比較するステップと、
比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置するステップと、
比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置するステップと、
によって構成するようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法において、
原画像を入力する原画像入力段階と、
個々の網点を配置するための単位領域を定義する単位領域定義段階と、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定段階と、
個々の単位領域について、必要に応じて所定面積をもった網点を配置する網点配置段階と、
配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力段階と、
をコンピュータに実行させ、
1つの単位領域Uに関する網点配置段階を、
当該単位領域Uに対応する原画像上の画素値Pを認識するステップと、
この画素値Pをしきい値Pthと比較するステップと、
比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置するステップと、
比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置するステップと、
によって構成するようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第11の態様に係る網点からなる画像への画像変換方法において、
単位領域定義段階で、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割し、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域を定義するようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述の第7〜第12の態様に係る網点からなる画像への画像変換方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを用意し、当該プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して配付できるようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換装置において、
原画像を入力する原画像入力部と、
個々の網点を配置するための網点配置位置を定義する網点配置位置定義部と、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定部と、
個々の網点配置位置について、所定面積をもった網点を配置する網点配置部と、
配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力部と、
を設け、
網点配置部が、1つの網点配置位置Cに網点を配置する際に、
当該網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値Pを認識する処理と、
この画素値Pをしきい値Pthと比較する処理と、
比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置する処理と、
比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置する処理と、
を行うようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換装置において、
原画像を入力する原画像入力部と、
個々の網点を配置するための単位領域を定義する単位領域定義部と、
所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定部と、
個々の単位領域について、所定面積をもった網点を配置する網点配置部と、
配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力部と、
を設け、
網点配置部が、1つの単位領域Uに網点を配置する際に、
当該単位領域Uに対応する原画像上の画素値Pを認識する処理と、
この画素値Pをしきい値Pthと比較する処理と、
比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理と、
比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理と、
を行うようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述の第15の態様に係る網点からなる画像への画像変換装置において、
単位領域定義部が、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割する処理を実行する機能を有し、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域が定義されるようにしたものである。
本発明によれば、原画像の高濃度部に対してはAMスクリーニング処理を行い、低濃度部に対してはFMスクリーニング処理を行うようにして、AMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理とを使い分けて網点からなるハーフトーン画像を得るようにしたため、原画像の高濃度部から低濃度部に至るすべての領域について、良好な画質をもったハーフトーン画像を得ることができるようになる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.一般的なスクリーニング処理 >>>
ここでは、まず、発明の理解を容易にするために、一般的なスクリーニング処理の基本概念を簡単に述べておく。既に述べたように、スクリーニング処理は、連続階調をもった原画像をハーフトーン画像に変換するための演算処理である。図1は、一般的なスクリーニング処理の基本概念を示すブロック図である。図示のとおり、画像変換装置100は、スクリーニング処理を行うスクリーニング処理装置というべき装置であり、与えられた原画像10(連続階調画像)をハーフトーン画像20(疑似階調画像)に変換する機能を有する。原画像10もハーフトーン画像20も、その実体は、二次元画素配列からなるデータであり、それぞれ所定の画素値(画像の濃度)をもつ画素の集合によって構成されている。ただ、原画像10を構成する画素には、多段階の階調を表現するために必要な所定範囲内の画素値が定義されているのに対し、ハーフトーン画像20を構成する画素には、二値のいずれかの画素値が定義されることになる。
たとえば、8ビットの階調値をもつ原画像10の場合、個々の画素には、0〜255の範囲内のいずれかの画素値が定義されているが、ハーフトーン画像20を構成する画素は、最終的な印刷物上でインキを付着させるか、付着させないか、を示す2つの値のいずれかの画素値しか有していない。このハーフトーン画像20を構成する画素のもつ二値情報は、コンピュータ上では、0または1のビットで表現されることになるが、ここでは説明の便宜上、0または1の代わりに、黒(インキを付着させる)または白(インキを付着させない)なる画素値を用いて説明を行うことにする。
図2は、画像変換装置100によって行われる一般的なAMスクリーニング処理の原理図である。ここでは、説明の便宜上、4画素からなるモノクロの原画像11をハーフトーン画像21に変換する処理が示されている。図示の例では、原画像11は、0〜255の範囲内の8ビットの画素値をもった4つの画素P1〜P4によって構成されている。ここで、画素P1は画素値255、画素P2は画素値120、画素P3は画素値30,画素P4は画素値0を有しているものとする。最大画素値255をもった画素P1は最高濃度を示し、最低画素値0をもった画素P4は最低濃度を示している(図では、便宜上、原画像11を構成する各画素の濃度をハッチング密度で示してある)。
一方、ハーフトーン画像21は、複数の網点によって構成されている。図示の例では、網点配置位置Cとして、4×4の行列からなる16個の升目を用意しており、個々の網点はそれぞれの升目の中心に配置されている。この図2に示す例では、原画像11の画素ピッチL1とハーフトーン画像21の網点ピッチL2との関係は、L1=2×L2となっているため、原画像11上の1つの画素は、ハーフトーン画像21上の4つの網点配置位置Cに対応する。たとえば、原画像11上の画素P1は、ハーフトーン画像21上では、左上に配置された4つの網点D1によって表現されることになる。
AMスクリーニング処理の特徴は、原画像上の1つの画素を、その画素値に応じた面積をもった網点によって表現することにある。図2に示す例では、画素値255を有する画素P1は、4つの網点D1によって表現されており、画素値120を有する画素P2は、4つの網点D2によって表現されており、画素値30を有する画素P3は、4つの網点D3によって表現されている。なお、画素値0を有する画素P4は、原理的には、4つの網点D4によって表現されていることになるが、網点D4は面積が0の網点であるため、実質的には、画素P4は網点の存在しない空領域として表現されていることになる。
図2の下段に記載されている原画像の画素値を示すテーブル15は、ハーフトーン画像21における個々の網点配置位置C(4×4に配列された個々の升目の位置)に対応する原画像上の画素値を示している。上述したように、図示の例では、1つの画素が4つの網点配置位置に対応するため、テーブル15では、隣接する4つの升目に同一の画素値が配置されている。ハーフトーン画像21上に配置されている各網点の面積は、このテーブル15上の各画素値に応じたものになっている。すなわち、テーブル15上の画素値が大きければ大きいほど、面積の大きな網点が配置されることになる。
たとえば、画素値と網点面積とが線形関係となるように設定した場合、ハーフトーン画像21上の網点D1の面積を1とすると、網点D2の面積は120/255,網点D3の面積は30/255,網点D4の面積は0/255となる。もっとも、実際には、紙面上にインキを転写したときに、必ずしも期待どおりの面積の網点が形成されるとは限らないので、実用上は、種々の補正ファクターを考慮して、画素値と網点面積との関係を非線形に設定する場合が多い。
図2に示す例では、最大画素値255をもつ画素P1に対応する網点D1は、網点配置位置Cの升目一杯ではなく、周囲に若干の隙間が確保できるような大きさになっているが、これは、グラビア印刷を行うための便宜を考慮したためである。グラビア印刷では、版面上に物理的な凹部からなるグラビアセルを形成し、このグラビアセル内にインキを充填させ、充填させたインキを紙側に転写する方法がとられる。したがって、紙面上に形成される個々の網点は、版面上では個々のグラビアセルに対応することになり、隣接するグラビアセル間には、いわゆる土手となる領域を確保しておく必要がある。図2に示す網点D1の周囲に若干の隙間が確保されているのは、この土手となる領域を形成するためである。
もちろん、オフセット印刷や凸版印刷など、土手となる領域を確保する必要がない場合には、最大画素値255をもつ画素P1に対応する網点D1を、網点配置位置Cの升目一杯に形成するようにしてかまわない。この場合、隣接配置された網点D1は互いに接触して融合した領域を形成することになる。なお、グラビア印刷の場合、図2に示す網点D1〜D3は、一般に「セル」と呼ばれているが、本明細書では、このようなグラビア印刷における「セル」についても「網点」と呼ぶことにする。別言すれば、本願における「網点」なる文言は、グラビア印刷における「セル」も含むものである。
一方、図3は、画像変換装置100によって行われる一般的なFMスクリーニング処理の原理図であり、図2に示す例と同様に、4画素からなるモノクロの原画像11をハーフトーン画像22に変換する処理が示されている。やはり、ハーフトーン画像22には、網点配置位置Cとして、4×4の行列からなる16個の升目が用意されており、個々の網点はそれぞれの升目の中心に配置されている。したがって、原画像11上の1つの画素は、ハーフトーン画像22上の4つの網点配置位置Cに対応し、たとえば、原画像11上の画素P1は、ハーフトーン画像22上では、左上に配置された4つの網点D1によって表現されることになる。
FMスクリーニング処理の特徴は、原画像上の1つの画素を、その画素値に応じた密度で配置された網点によって表現することにある。図3に示す例では、ハーフトーン画像22を構成する各網点D1は、いずれも同一の面積を有する網点であり、図2に示すハーフトーン画像21上の網点D1(最大画素値255に対応する面積をもった網点)と同一のものである。但し、ハーフトーン画像22上の個々の網点配置位置Cには、必ずしも網点が配置されるわけではない。図示の例では、画素値255を有する画素P1は、4つの網点によって表現されているが、画素値120を有する画素P2は、2つの網点によって表現されており、画素値30を有する画素P3は、1つの網点によって表現されており、画素値0を有する画素P4は、0個の網点によって表現されている。
図3の下段に記載されている原画像の画素値を示すテーブル15は、図2に示すテーブル15と同様に、ハーフトーン画像22における個々の網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値を示している。ハーフトーン画像22上に配置されている各網点の配置密度は、このテーブル15上の各画素値に応じたものになっている。すなわち、テーブル15上の画素値が大きければ大きいほど、大きな配置密度で網点が配置されることになる。
たとえば、画素値と網点配置密度とが線形関係となるように設定した場合、画素P1に対応する領域に密度1で網点を配置したとすると、画素P2に対応する領域には密度120/255で、画素P3に対応する領域には密度30/255で、画素P4に対応する領域には密度0/255で、それぞれ同一の大きさをもった網点D1を配置すればよい。もっとも、前述したとおり、実用上は、種々の補正ファクターを考慮して、画素値と網点配置密度との関係を非線形に設定する場合が多い。
結局、FMスクリーニング処理を行う場合、個々の網点配置位置Cに、網点を配置するか、配置しないか、の二者択一の決定を行うことになるが、コンピュータを利用した処理では、乱数を利用した確率計算により、この決定を行うことができる。たとえば、図3に示す例の場合、原画像の画素値を示すテーブル15上に示された個々の画素値を参照して、網点を配置する確率が(参照画素値/最大画素値)となるように、二者択一の決定を行えばよい。この例では、最大画素値は255であるから、図3のテーブル15において、画素値255が割り当てられている網点配置位置には、255/255の確率で、網点を配置する旨の決定がなされることになり、その結果、4カ所のすべてに網点が配置されている。一方、画素値120が割り当てられている網点配置位置には120/255の確率で、画素値30が割り当てられている網点配置位置には30/255の確率で、画素値0が割り当てられている網点配置位置には0/255の確率で、それぞれ網点を配置する旨の決定がなされることになり、図示の例では、それぞれ2カ所、1カ所、0カ所に網点が配置されている。
以上、従来の一般的なAMスクリーニング処理およびFMスクリーニング処理の基本原理を説明したが、これら従来のスクリーニング処理には、それぞれ一長一短があることは、既に述べたとおりである。すなわち、AMスクリーニング処理には、実際の印刷プロセスにおいて、低濃度領域のインキが紙に十分に転写されないという問題が生じる。たとえば、図2に示す例の場合、原画像11上の低濃度領域の画素P3(画素値30)は、ハーフトーン画像21上では、4つの網点D3によって表されることになるが、この網点D3の面積は、網点D1やD2の面積に比べて小さいため、紙面上へのインキの転写が不十分になるおそれがある。特に、粒径の大きな光輝性顔料などを含むインキを用いたグラビア印刷の場合、光輝性顔料がセル内にうまく充填されなかったり、セル内に目詰まりしたりして、紙側に十分に転写されない事態が生じやすい。これに対して、FMスクリーニング処理には、網点の分布密度が小さくなればなるにほど、画像の空間解像度が低下してしまうという問題がある。たとえば、図3に示す例の場合、ハーフトーン画像22の下半分の領域には、網点が配置されていない空白の部分が多く目立っており、観察時に粒状感を生じる要因になる。
<<< §2.本発明に係るスクリーニング処理の原理 >>>
本発明に係るスクリーニング処理は、上述したAMスクリーニング処理とFMスクリーニング処理とを組み合わせることにより、原画像の高濃度部から低濃度部に至るすべての領域について、良好な画質をもったハーフトーン画像に変換することを意図したものである。図4は、本発明に係るスクリーニング処理の基本概念を示す原理図である。本発明の基本概念は、原画像の高濃度部に対してはAMスクリーニング処理、低濃度部に対してはFMスクリーニング処理を適用することにある。
図4に示すとおり、原画像は、最小画素値Pmin 〜最大画素値Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合から構成されている。そこで、Pmin <Pth<Pmax なる条件を満たすように、所定のしきい値Pthを定め、Pth以上の画素値をもった画素の位置(原画像の高濃度部)には、当該画素値に応じた面積をもった網点を配置し(AMスクリーニング処理に相当)、Pth未満の画素値をもった画素の位置(原画像の低濃度部)には、当該画素値に応じた確率で所定面積をもった網点を配置する(FMスクリーニング処理に相当)のである。
図5は、本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理の一例を示す原理図である。この例では、9画素からなるモノクロの原画像12をハーフトーン画像23に変換する処理が示されている。図示の例では、原画像12は、0〜255の範囲内の8ビットの画素値をもった9つの画素P1〜P9によって構成されている。
一方、ハーフトーン画像23は、複数の網点によって構成されている。図示の例では、網点配置位置Cとして、6×6の行列からなる36個の升目を用意しており、個々の網点はそれぞれの升目の中心に配置されている。この図5に示す例においても、これまで示した例と同様に、原画像12の画素ピッチL1とハーフトーン画像23の網点ピッチL2との関係は、L1=2×L2となっているため、原画像12上の1つの画素は、ハーフトーン画像23上の4つの網点配置位置Cに対応する。
図5の下段に記載されている原画像の画素値を示すテーブル16は、ハーフトーン画像23における個々の網点配置位置C(6×6に配列された個々の升目の位置)に対応する原画像上の画素値を示している。図示のとおり、原画像12を構成する画素P1〜P9には、255,180,120,90,60,45,30,15,0なる画素値が割り当てられており、原画像を構成する最小画素値Pmin =0、最大画素値Pmax =255となっている。
この図5に示す例では、しきい値Pthを、Pth=60に設定している。したがって、上述した本発明の基本原理によれば、原画像12を構成する各画素のうち、画素値がしきい値Pth以上の画素P1〜P5については、AMスクリーニング処理が適用され、個々の画素のもつ画素値に応じた面積をもった網点が配置されることになる。すなわち、しきい値Pth以上の画素値をもつ画素P1〜P5は、図4に示す高濃度部に所属する画素となり、画素値が大きいほど大きな面積となるように、その画素値に応じた面積をもった網点を配置することにより表現されることになる。
これに対して、画素値がしきい値Pth未満の画素P6〜P9については、FMスクリーニング処理が適用され、個々の画素のもつ画素値に応じた確率で、所定面積をもった網点が配置されることになる。すなわち、しきい値Pth未満の画素値をもつ画素P6〜P9は、図4に示す低濃度部に所属する画素となり、画素値が大きいほど大きな確率となるように、その画素値に応じた確率で所定面積をもった網点(具体的には、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点)を配置することにより表現されることになる。
図5に示されているハーフトーン画像23を見ると、原画像12の高濃度部に相当する画素P1〜P5に対応する網点配置位置には、すべての升目に網点が配置されていることがわかる。これは、高濃度部では、AMスクリーニング処理が適用されるため、網点の配置密度は常に100%になるためである。ただ、網点の面積は、それぞれ異なっている。図示のとおり、画素P1に対応する網点D11,画素P2に対応する網点D12,画素P3に対応する網点D13,画素P4に対応する網点D14,画素P5に対応する網点D15の各面積は、徐々に小さくなってきている。これは、個々の網点の面積が、対応する画素のもつ画素値に応じたものになっているためである。
たとえば、画素値と網点面積とが線形関係となるように設定した場合、網点D11の面積を1とすると、網点D12の面積は180/255,網点D13の面積は120/255,網点D14の面積は90/255,網点D15の面積は60/255になるようにすればよい。もちろん、§1で述べたように、画素値と網点面積との関係は、必ずしも線形にする必要はなく、画素値が小さくなればなるほど、網点面積も小さくなるような関係が満足されていれば足りる。
一方、原画像12の低濃度部に相当する画素P6〜P9に対応する網点配置位置には、所定の確率で同一面積をもった網点が配置されている。すなわち、配置されている網点D16,D17,D18,D19は、いずれも網点D15と同一面積をもった網点であるが、すべての升目に網点が配置されているわけではなく、対応する画素のもつ画素値に応じた確率で配置されている。
具体的には、画素値45をもった画素P6に対応する網点配置位置については、4カ所のうちの3カ所にだけ網点D16が配置されており、画素値30をもった画素P7に対応する網点配置位置については、4カ所のうちの2カ所にだけ網点D17が配置されており、画素値15をもった画素P8に対応する網点配置位置については、4カ所のうちの1カ所にだけ網点D18が配置されており、画素値0をもった画素P9に対応する網点配置位置については、4カ所のうちの0カ所にだけ網点D19が配置されている。
このような網点配置を行うには、しきい値Pth未満の画素値Pをもった画素位置には、P/Pthなる確率で、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点を配置するようにすればよい。そうすれば、低濃度部に関しては、画素値と網点密度との関係が線形関係になる。もっとも、この画素値と網点密度との関係も、必ずしも線形関係にする必要はなく、画素値が小さくなればなるほど、網点密度も小さくなるような関係が満足されていれば足りる。
こうして得られたハーフトーン画像23は、高濃度部については、網点の面積により濃度が表現され、低濃度部については、網点の密度により濃度が表現されている画像ということができる。より詳しく言えば、この画像は、高濃度部(図5の例では、画素P1〜P5に対応する領域)と低濃度部(図5の例では、画素P6〜P9に対応する領域)との2種類の領域により画像が形成されており、高濃度部では、最大面積をもつ網点D11〜最小面積をもつ網点D15が配置され、個々の網点の面積により濃度が表現されており、低濃度部では、最小面積をもつ網点D16〜D19が配置され、個々の網点の密度により濃度が表現されていることになる。
さて、この図5に示されているハーフトーン画像23を観察すると、原画像12上の濃淡情報がそのまま再現されていることが理解できよう。すなわち、原画像12上の画素の濃度は、画素P1〜P9へゆくに従って徐々に低下してゆくが、そのうちの高濃度部である画素P1〜P5の部分は、ハーフトーン画像23上では、網点D11〜D15によって表現されており、網点の面積が徐々に減少してゆくことにより、濃度の低下が表現されている。一方、低濃度部である画素P6〜P9の部分は、ハーフトーン画像23上では、網点D16〜D19によって表現されており、網点の密度が徐々に減少してゆくことにより、濃度の低下が表現されている。
ここで、ハーフトーン画像23上に配置される網点の大きさに着目すると、最も面積の小さな網点は、しきい値Pthに対応する網点D15と同等の大きさをもった網点であり、これより小さな網点は一切用いられていない。これは、図2に示す従来のAMスクリーニング処理には見られない特徴である。すなわち、図2に示すハーフトーン画像21上の網点D3のような小さな網点は、図5に示すハーフトーン画像23上には見られない。これは、「小さな網点が存在するとインキの転写不良が生じる」という従来のAMスクリーニング処理の問題点が、本発明では解決することを意味している。
特に、比較的粒径の大きな光輝性顔料を含むインキを用いてグラビア印刷を行うような場合は、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点D15(グラビアセル)の径が、この光輝性顔料の平均粒径よりも十分大きくなるように設定しておけば、光輝性顔料がセル内にうまく充填されなかったり、セル内に目詰まりしたりして、紙側に十分に転写されない事態を防ぐことができる。
一方、ハーフトーン画像23上に配置される網点の空間解像度に着目すると、低濃度部においては、網点の配置密度が低下することは否めないが、高濃度部では、個々の網点配置位置に対する網点の配置確率は100%となっており、十分な空間解像度が確保されていることになる。これは、「画像の空間解像度が低下する」という従来のFMスクリーニング処理の問題点が、本発明により緩和されることを意味している。
<<< §3.本発明に係る画像変換方法および画像変換装置 >>>
図6は、本発明に係る画像変換方法の手順を示す流れ図である。この手順は、§2で述べた原理に基づいて、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換の手順であり、実際には、コンピュータに実行させることになる。
まず、ステップS1において、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像をコンピュータに入力する。続いて、ステップS2において、網点配置位置の定義を行う。これまで述べた例では、網点配置位置を、網点を配置すべき行列の升目として説明したが、実際には、この網点配置位置の定義は、線数と角度というパラメータを設定することによって行われる。線数は、単位長さあたりの網点配置位置の数を示すパラメータであり、角度は、前述した網点配置位置を構成する行列の傾きを示すパラメータである。これらのパラメータを設定して、網点配置位置を定義する方法は、既に公知の事項であるため、ここでは詳しい説明は省略する。
続くステップS3では、高濃度部と低濃度部との境界を示す所定のしきい値Pthが設定される。ここで、しきい値Pthとしては、Pmin <Pth<Pmax なる条件を満たす値であれば、どのような値を設定してもかまわないが、実用上は、インキの転写に支障が生じないような最小の面積をもった網点に対応する画素値を、しきい値Pthに設定するのが好ましい。そうすれば、十分な空間解像度を確保することが可能なAMスクリーニング処理の対象となる高濃度部をできるだけ広げることができる。
以上のステップS1〜S3までは、この変換処理の準備段階ともいうべき手順であり、実際の画像変換処理は、続くステップS4〜S11の手順によって実行される。これらの手順の目的は、しきい値Pth以上の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな面積となるように、当該画素値に応じた面積をもった網点に変換するとともに、しきい値Pth未満の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、当該画素を、画素値Pthをもった画素についての変換対象となる網点と同一面積をもった網点に変換し、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合には、当該画素を網点のない空領域に変換することにある。実際には、しきい値Pth未満の画素値Pをもった画素については、P/Pthなる確率で網点配置を行う旨の決定を行えばよい。
まず、ステップS4では、網点配置位置C(x,y)に対応する原画像上の画素値P(x,y)を認識する処理が行われる。ここで、網点配置位置C(x,y)は、XY座標系におけるX座標x,Y座標yで示される網点配置位置を示している。たとえば、図5に示す例の場合、ハーフトーン画像23上の1つの升目を示しており、1行1列目の網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値Pは255ということになる。そして、ステップS5において、認識した画素値P(x,y)がしきい値Pthと比較される。
認識した画素値P(x,y)がしきい値Pth以上であった場合には、ステップS5からステップS6へと進み、画素値P(x,y)に応じた面積をもった網点(たとえば、図5に示す例では、網点D11)を当該網点配置位置C(x,y)に配置する処理が行われる。
一方、認識した画素値P(x,y)がしきい値Pth未満であった場合には、ステップS5からステップS7へと進み、まず、0≦R≦Pthなる範囲内の一様分布乱数Rを発生させる。そして、ステップS8において、発生させた乱数Rを、画素値P(x,y)と比較し、R<P(x,y)だった場合にはステップS9へ分岐し、R≧P(x,y)だった場合にはステップS10へと分岐する。このステップS8の判定は、P(x,y)/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定するためのものである。すなわち、上述のような条件を満たす乱数Rを発生させた場合、ステップS8からステップS9へ分岐する確率は、P(x,y)/Pthとなる。
ステップS9は、網点配置を行う旨の決定がなされた場合の処理であり、この場合、しきい値Pthに応じた面積をもった網点(図5に示す例の場合、網点D15)を当該網点配置位置C(x,y)に配置する処理が行われる。一方、ステップS10は、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合の処理であり、この場合、当該網点配置位置C(x,y)には網点の配置は行われず、空白領域となる。
ステップS11では、以上述べたステップS4からの処理が全網点配置位置について完了するまで、繰り返し実行される。そして、最後のステップS12において、配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力する処理が実行される。
図7は、本発明に係る画像変換装置100の基本構成を示すブロック図である。この装置100は、図6の流れ図に示す手順を実行するための装置であり、Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像10を、それぞれ所定面積をもった網点の集合として表現されるハーフトーン画像20に変換する機能を有する。
この画像変換装置100は、図示のとおり、原画像10を入力する原画像入力部110と、個々の網点を配置するための網点配置位置を定義する網点配置位置定義部120と、所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定部130と、個々の網点配置位置について、所定面積をもった網点を配置する網点配置部140と、配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像20として出力するハーフトーン画像出力部150と、によって構成されている。もっとも、実際には、これらの各構成要素は、コンピュータに所定のプログラムを組み込むことによって構成されるものであり、この画像変換装置100は、コンピュータのハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより構成されるものである。
原画像入力部110は、図6のステップS1を実行するための構成要素であり、網点配置位置定義部120は、ステップS2を実行するための構成要素であり、しきい値設定部130は、ステップS3を実行するための構成要素である。また、網点配置部140は、図6のステップS4〜S11を実行するための構成要素であり、ハーフトーン画像出力部150は、ステップS12を実行するための構成要素である。
<<< §4.実際に得られたハーフトーン画像 >>>
続いて、従来の一般的なAM/FMスクリーニング処理の結果と、本発明に係るスクリーニング処理の結果とを、実際に得られたハーフトーン画像で比較してみる。図8は、従来の一般的なAMスクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図、図9は、従来の一般的なFMスクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図、図10は、本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図である。いずれも、上段の図(a) は、すべての画素値Pが250、中段の図(b) は、すべての画素値Pが100、下段の図(c) は、すべての画素値Pが50、であるような原画像(いわゆるベタ塗り画像)についての変換結果である。
従来のAMスクリーニング処理を行った場合、図8(c) に示すように、原画像の画素値が小さくなると、網点の面積もそれに応じて小さくなるため、インキの転写不良などが生じるおそれがある。
一方、従来のFMスクリーニング処理を行った場合、図9(a) 〜(c) に示すように、最大画素値をもった原画像でない限り、網点の抜け領域(網点が配置されていない領域)が発生することになり、空間周波数が低下し、観察時に粒状感を与えるなど、画質の低下が見られることになる。
これに対して、本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理を行った場合、図10(a) 〜(c) に示すように、これらの問題を解消することができる。すなわち、図10(c) に示す網点は、図10(b) に示す網点と同じ面積を有しており、低濃度部におけるインキの転写不良が生じる可能性は少ない。また、図10(a) および(b) に示すハーフトーン画像では、網点の抜け領域は全く発生しておらず、少なくともこれらの濃度領域については、十分な空間周波数を確保することができ、画質の低下を防ぐことができる。
<<< §5.網点配置を不規則にする実施形態および変形例 >>>
これまで述べた実施形態では、網点配置位置を規則的に定義していたため、作成されたハーフトーン画像上の網点は、周期性を有することになる。もちろん、FMスクリーニングが適用された低濃度部に関しては、所定の確率で網点を配置しない領域が存在するため、個々の網点の周期性はかなり失われるが、AMスクリーニングが適用された高濃度部に関しては、網点が一定ピッチで必ず配置されることになるため、完全な周期性を有することになる。たとえば、図5の右側に示すハーフトーン画像23では、網点配置位置となる升目が一定のピッチL2で配列されているため、AMスクリーニングが適用された網点D11〜D15までは、ピッチL2の周期的配置をとることになる。FMスクリーニングが適用された網点D16〜D18までは、完全な周期性はもたないが、ある程度の周期性は依然として残っている。このような網点の周期性は、モアレ縞やロゼッタパターンの発生原因となり、また、連続グラデーションパターンの場合、いわゆるジャンピングと呼ばれている濃度跳躍の発生原因にもなる。
このような弊害を解消するために、本願発明者は、特願2004−155653号明細書および特願2004−254037号明細書において、網点配置を不規則にする新規なスクリーニング技術を開示した。本発明に係る印刷方法および画像変換方法は、前掲の明細書に開示された新規なスクリーニング技術と併用することが可能である。そこで、以下、両者を併用した実施形態を述べる。
図11は、図5の右側に示すハーフトーン画像23における網点配置位置C(升目)および網点を抜き出し、各升目の中心にそれぞれ母点Mを表示した平面図である。各網点配置位置Cは、文字どおり、網点を配置するための升目であり、その実体は矩形の閉領域である。そこで、ここでは、この網点配置位置Cを、単位領域Uと呼ぶことにする。個々の単位領域Uは、母点Mを中心とした正方形によって構成されている。したがって、図11は、一定ピッチL2で配置された母点Mに基づいて、網点配置のための単位領域Uを定義した一例を示す平面図ということができる。このように、規則的に配置された母点Mに基づいて単位領域Uを定義し、この単位領域U内に網点を配置する、という手法をとる以上、網点配置に周期性が現れることは避けられない。
これに対して、図12は、二次元平面上にランダムなピッチで配置された母点Mに基づいて、網点配置のための単位領域Uを定義した一例を示す平面図である。このように、ランダム配置された母点に基づいて定義された単位領域Uは、互いに形状および大きさが異なる不定形の領域となる。したがって、各単位領域U内に配置される網点も不定形となり、網点配置も不規則なものになる。図12には、一例として、単位領域U21内に配置された網点D21と、単位領域U22内に配置された網点D22が示されている。
さて、図12に示すような不定形の単位領域Uを定義するには、次のような手順を行えばよい。まず、二次元平面上にランダムなピッチで母点Mを配置する。そのためには、たとえば、コンピュータを利用して乱数x,yを発生させ、発生させた乱数(x,y)を座標値とする位置に、母点Mをプロットしてゆけばよい。ただ、母点Mの位置を全くランダムにしてしまうと、母点Mに基づいて定義される単位領域Uの面積のばらつきが大きくなり過ぎるおそれがあり、実用上、好ましくない結果になる可能性がある。そこで、より好ましい母点Mの配置方法として、前掲の明細書では、次のような方法を提案している。
はじめに、図11に示すように母点Mを一定ピッチで配置する。図11では、正方格子状に母点Mを配置しているが、実用上は、二次元平面上に隙間なく敷き詰めた正六角形の中心位置に母点Mを配置するのが好ましい。続いて、個々の母点Mをランダムに移動させるのである。移動は、個々の母点Mごとに、ランダムな方向に、ランダムな距離だけ行うようにする。具体的には、コンピュータを利用して発生させた乱数に基づいて、個々の母点Mごとの移動方向および移動距離を決定すればよい。このとき、移動距離の上限を定めておくようにすれば、全母点Mに対する移動処理を完了した後も、各母点の配置に、若干の規則性が残るようにすることができ、実用上、好ましい結果が得られる。
こうして、ランダムなピッチで配置された母点Mを得ることができたら、続いて、個々の母点Mに基づいて、それぞれ単位領域Uを決定する処理を行う。この処理は、母点配置が行われた二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割する処理を行えばよい。このような処理は、一般に「ボロノイ分割」として知られている処理である。別言すれば、二次元平面上のすべての点は、いずれかの母点の勢力下に所属させられることになるのであるが、どの母点の勢力下に入れるかというと、自分に最も近い母点の勢力下に入れられることになる。このボロノイ分割処理によって得られた各単位領域Uは、個々の母点の勢力範囲を示す領域ということになり、隣接する2つの単位領域間の境界線は、当該2つの単位領域内の各母点から等距離の位置を示している。
以上の手順により、二次元平面上に図12に示すような単位領域Uが定義できたら、印刷対象となる原画像をこの二次元平面に重ね合わせ、個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義する。たとえば、図5の左側に示すような原画像12を、図12に示す単位領域群の上に重ね、各母点Mに対応する画像上の画素値を、当該母点Mの画素値と定義する作業が行われることになる。このとき、必要に応じて、各母点Mの位置に隣接する複数の画素のもつ画素値を用いた補間演算を行い、得られた補間値を当該母点の画素値とすればよい。たとえば、図12に示す例では、合計36個の母点Mが定義されているのに対して、図5の左側に示す原画像12は、合計9個の画素によって構成されている。このように、母点の解像度の方が、画像の解像度よりも高い場合には、隣接する画素間で補間演算を行い、特定の母点についての画素値を決定するようにすればよい。
この後は、これまで述べてきた実施形態と同様に、所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を定め、Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、AMスクリーニング処理に基づく網点配置を行い、Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、FMスクリーニング処理に基づく網点配置を行うようにすればよい。具体的には、Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど当該単位領域に対する占有率が大きくなるように、当該画素値に応じた占有率をもった網点を配置し、Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で、画素値Pthに応じた占有率をもった網点を配置するようにすればよい。
たとえば、最小画素値Pmin =0,最大画素値Pmax =255,しきい値Pth=60,最大占有率90%という設定を行った場合を考えてみる。ここで、最大占有率90%とは、個々の単位領域には、最大でも、当該単位領域の面積の90%に相当する面積をもった網点しか割り当てられないことを示している。残りの10%の部分は、網点間に形成される土手となる領域ということになる(土手となる領域が不要の場合には、最大占有率を100%に設定すればよい)。結局、上述の設定の場合、60以上の画素値Pをもつ母点が所属する単位領域には、当該単位領域の面積の(90×(P/255))%の大きさの網点を配置すればよい。また、60未満の画素値Pをもつ母点が所属する単位領域については、P/60なる確率で、当該単位領域の面積の(90×(60/255))%の大きさの網点(別言すれば、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点)を配置すればよい。
この実施形態では、個々の網点の大きさは、原画像上の画素値に基づいて、絶対値としてではなく、単位領域に対する占有率という相対値として決定される。したがって、最終的にハーフトーン画像上に形成される網点面積の最小値を絶対値として定めることはできず、インキの転写不良を生じるおそれのある小さな網点の発生を完全に抑制することはできない。しかしながら、最終的にハーフトーン画像上に形成される網点面積の最小値を相対値(単位領域に対する占有率)として定めることはできるので、インキの転写不良を生じるおそれのある小さな網点の発生を低減させる効果は十分に期待できる。
この§5で述べた原理に基づいて、原画像を網点からなる画像へ変換する画像変換方法の手順は、図6に流れ図で示した方法とほぼ同様である。ただし、ステップS2で定義する網点配置位置として、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域が定義される。具体的には、前述したとおり、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割することにより、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域を定義することができる。
そして、ステップS4では、所定の単位領域U(x,y)に対応する原画像上の画素値P(x,y)の認識が行われ、ステップS6では、画素値P(x,y)に応じた占有率をもった網点を当該単位領域U(x,y)に配置する処理が行われる。一方、ステップS9では、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域U(x,y)に配置する処理が行われる。
また、この§5で述べた原理に基づく画像変換装置の構成は、図7のブロック図に示す構成とほぼ同様であるが、網点配置位置定義部120の代わりに、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域を定義することができる単位領域定義部を設けるようにする。この単位領域定義部は、たとえば、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、この二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、二次元平面を複数の単位領域に分割する処理を実行することにより、各単位領域を定義すればよい。また、網点配置部140は、1つの単位領域Uに網点を配置する際に、当該単位領域Uに対応する原画像上の画素値Pを認識し、この画素値Pをしきい値Pthと比較した結果、P≧Pthであった場合には、画素値Pに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理を行い、P<Pthであった場合には、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理を実行するようにすればよい。
以上、本発明を図示する実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
たとえば、上述の実施形態では、モノクロの原画像についての取り扱いのみを述べたが、本発明はもちろんカラー原画像についても適用可能である。一般的なカラー印刷物は、CMYKなる4色のインキを重ねて印刷することにより構成されるが、この場合、個々の色ごとに上述した実施形態に基づく処理を実行すればよい。なお、モアレの発生などを防ぐため、図6のステップS2における網点配置位置の定義を行う際には、個々の色ごとに異なる網点配置位置を定義するのが一般的である。
また、図5に示す実施形態では、原画像12の画素ピッチL1とハーフトーン画像23の網点ピッチL2との関係がL1>L2となるように、網点配置位置の定義を行っているため、原画像上の1画素が複数の網点に対応するハーフトーン画像23が得られているが、もちろん両ピッチの関係がL1=L2あるいはL1<L2となるように、網点配置位置の定義を行うことも可能である。なお、両ピッチの関係がL1<L2となるように定義した場合、1つの網点が原画像上の複数の画素に対応することになるので、1つの網点配置位置に対応する原画像上の画素の画素値としては、複数の画素の画素値の平均値などを用いるようにすればよい。
また、図5に示す実施形態では、原画像上の対応画素が同一となる複数の網点配置位置については、当該同一の対応画素についての画素値を共通して参照するようにしているが、隣接する画素の画素値を考慮に入れるような取り扱いも可能である。たとえば、原画像12の中央部分に位置する画素P5に対しては、ハーフトーン画像23上において4つの網点配置位置(升目)が対応している。そこで、上述の実施形態では、これら4つの升目にそれぞれ網点を配置する際に、いずれも画素P5の画素値60を用いた処理を行っており、その結果、4つの升目に同一面積をもった網点D15を配置している。その代わりに、4つの升目のうち、左上の升目については、斜めに隣接する画素P1の画素値255を若干考慮に入れ、右上の升目については、斜めに隣接する画素P3の画素値120を若干考慮に入れ、左下の升目については、斜めに隣接する画素P7の画素値30を若干考慮に入れ、右下の升目については、斜めに隣接する画素P9の画素値0を若干考慮に入れ、それぞれ所定の処理を実行するようにしてもかまわない。隣接する画素の画素値を考慮した取り扱いを行う際には、隣接画素との距離に応じた重みづけを行うようにすればよい。
一般的なスクリーニング処理の基本概念を示すブロック図である。 一般的なAMスクリーニング処理の一例を示す原理図である。 一般的なFMスクリーニング処理の一例を示す原理図である。 本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理の基本概念を示す原理図である。 本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理の一例を示す原理図である。 本発明に係る画像変換方法の手順を示す流れ図である。 本発明に係る画像変換装置の基本構成を示すブロック図である。 従来の一般的なAMスクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図である。 従来の一般的なFMスクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図である。 本発明に係るAM/FM混合スクリーニング処理によって得られたハーフトーン画像の拡大図である。 一定ピッチで配置された母点Mに基づいて、網点配置のための単位領域Uを定義した例を示す平面図である。 ランダムなピッチで配置された母点Mに基づいて、網点配置のための単位領域Uを定義した例を示す平面図である。
符号の説明
10〜12…原画像
15〜16…原画像の画素値を示すテーブル
20〜23…ハーフトーン画像
100…画像変換装置(スクリーニング処理装置)
110…原画像入力部
120…網点配置位置定義部
130…しきい値設定部
140…網点配置部
150…ハーフトーン画像出力部
C…網点配置位置(升目)
C(x,y)…座標(x,y)に存在する網点配置位置
D1〜D22…網点
L1〜L2…画素や網点のピッチ
M…母点
P1〜P9…原画像を構成する画素
P(x,y)…座標(x,y)に存在する画素
Pmin …最小画素値
Pmax …最大画素値
Pth…しきい値
S1〜S12…流れ図の各ステップ
U,U21,U22…単位領域

Claims (16)

  1. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる画像を、多数の網点によって表現する印刷方法において、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を定め、Pth以上の画素値をもった画素位置には、画素値が大きいほど大きな面積となるように、当該画素値に応じた面積をもった網点を配置し、Pth未満の画素値をもった画素位置には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点を配置し、各網点内の全領域にインキを付着させることを特徴とする網点からなる画像の印刷方法。
  2. 請求項1に記載の印刷方法において、
    Pth未満の画素値Pをもった画素位置には、P/Pthなる確率で、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点と同一面積をもった網点を配置することを特徴とする網点からなる画像の印刷方法。
  3. 請求項1または2に記載の印刷方法において、
    光輝性顔料を含むインキを用いて印刷を行い、画素値Pthをもった画素位置に配置されるべき網点の径が、前記光輝性顔料の平均粒径よりも十分大きくなるように設定することを特徴とする網点からなる画像の印刷方法。
  4. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる画像を、多数の網点によって表現する印刷方法において、
    二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、前記二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、前記二次元平面を複数の単位領域に分割し、
    前記画像を前記二次元平面に重ね合わせ、個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義し、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を定め、Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど当該単位領域に対する占有率が大きくなるように、当該画素値に応じた占有率をもった網点を配置し、Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で、画素値Pthに応じた占有率をもった網点を配置し、各網点内の全領域にインキを付着させることを特徴とする網点からなる画像の印刷方法。
  5. 請求項4に記載の印刷方法において、
    個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義する際に、前記母点位置に隣接する複数の画素のもつ画素値を用いた補間演算を行い、得られた補間値を当該母点の画素値とすることを特徴とする網点からなる画像の印刷方法。
  6. 高濃度部と低濃度部との2種類の領域により画像が形成されており、前記高濃度部では、最大面積〜最小面積の範囲内の面積をもつ多数の網点が配置され、個々の網点の面積により濃度が表現されており、前記低濃度部では、前記最小面積をもつ多数の網点が配置され、個々の網点の密度により濃度が表現されており、各網点内の全領域にインキが付着していることを特徴とする印刷版または印刷物。
  7. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法であって、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定する段階と、
    Pth以上の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな面積となるように、当該画素値に応じた面積をもった網点に変換する段階と、
    Pth未満の画素値をもった画素については、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、当該画素を、画素値Pthをもった画素についての変換対象となる網点と同一面積をもった網点に変換し、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合には、当該画素を網点のない空領域に変換する段階と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  8. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法であって、
    二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、前記二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、前記二次元平面を複数の単位領域に分割する段階と、
    前記画像を前記二次元平面に重ね合わせ、個々の母点位置に対応する画像上の画素値を当該母点の画素値と定義する段階と、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定する段階と、
    Pth以上の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど当該単位領域に対する占有率が大きくなるように、当該画素値に応じた占有率をもった網点を配置する段階と、
    Pth未満の画素値をもった母点が所属する単位領域には、画素値が大きいほど大きな確率となるように当該画素値に応じた確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、当該単位領域に、画素値Pthに応じた占有率をもった網点を配置し、網点配置を行わない旨の決定がなされた場合には、当該単位領域を網点のない空領域に変換する段階と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  9. 請求項7または8に記載の画像変換方法において、
    Pth未満の画素値Pをもった画素については、P/Pthなる確率で網点配置を行う旨の決定を行うことを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  10. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法であって、
    原画像を入力する原画像入力段階と、
    個々の網点を配置するための網点配置位置を定義する網点配置位置定義段階と、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定段階と、
    個々の網点配置位置について、必要に応じて所定面積をもった網点を配置する網点配置段階と、
    配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力段階と、
    をコンピュータに実行させ、
    1つの網点配置位置Cに関する網点配置段階を、
    当該網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値Pを認識するステップと、
    この画素値Pを前記しきい値Pthと比較するステップと、
    比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置するステップと、
    比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置するステップと、
    によって構成することを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  11. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換方法であって、
    原画像を入力する原画像入力段階と、
    個々の網点を配置するための単位領域を定義する単位領域定義段階と、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定段階と、
    個々の単位領域について、必要に応じて所定面積をもった網点を配置する網点配置段階と、
    配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力段階と、
    をコンピュータに実行させ、
    1つの単位領域Uに関する網点配置段階を、
    当該単位領域Uに対応する原画像上の画素値Pを認識するステップと、
    この画素値Pを前記しきい値Pthと比較するステップと、
    比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置するステップと、
    比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置するステップと、
    によって構成することを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  12. 請求項11に記載の画像変換方法において、
    単位領域定義段階で、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、前記二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、前記二次元平面を複数の単位領域に分割し、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域を定義するようにしたことを特徴とする網点からなる画像への画像変換方法。
  13. 請求項7〜12のいずれかに記載の画像変換方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
  14. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換装置であって、
    原画像を入力する原画像入力部と、
    個々の網点を配置するための網点配置位置を定義する網点配置位置定義部と、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定部と、
    個々の網点配置位置について、所定面積をもった網点を配置する網点配置部と、
    配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力部と、
    を備え、
    前記網点配置部が、1つの網点配置位置Cに網点を配置する際に、
    当該網点配置位置Cに対応する原画像上の画素値Pを認識する処理と、
    この画素値Pを前記しきい値Pthと比較する処理と、
    比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置する処理と、
    比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた面積をもった網点を当該網点配置位置Cに配置する処理と、
    を行う機能を有することを特徴とする網点からなる画像への画像変換装置。
  15. Pmin 〜Pmax の範囲内の画素値をもった画素の集合からなる原画像を、それぞれ所定面積をもった単一閉領域からなる網点の集合として表現されるハーフトーン画像に変換する画像変換装置であって、
    原画像を入力する原画像入力部と、
    個々の網点を配置するための単位領域を定義する単位領域定義部と、
    所定のしきい値Pth(但し、Pmin <Pth<Pmax )を設定するしきい値設定部と、
    個々の単位領域について、所定面積をもった網点を配置する網点配置部と、
    配置された網点の集合からなる画像をハーフトーン画像として出力するハーフトーン画像出力部と、
    を備え、
    前記網点配置部が、1つの単位領域Uに網点を配置する際に、
    当該単位領域Uに対応する原画像上の画素値Pを認識する処理と、
    この画素値Pを前記しきい値Pthと比較する処理と、
    比較の結果、P≧Pthであった場合に、画素値Pに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理と、
    比較の結果、P<Pthであった場合に、P/Pthなる確率で網点配置を行うか否かを決定し、網点配置を行う旨の決定がなされた場合には、しきい値Pthに応じた占有率をもった網点を当該単位領域Uに配置する処理と、
    を行う機能を有することを特徴とする網点からなる画像への画像変換装置。
  16. 請求項15に記載の画像変換装置において、
    単位領域定義部が、二次元平面上にランダムなピッチで母点を配置し、前記二次元平面上の各点について、それぞれ最も距離が近い母点を最近接母点と定義し、同一の母点を最近接母点とする点の集合により1つの単位領域が構成されるように、前記二次元平面を複数の単位領域に分割する処理を実行する機能を有し、互いに形状および大きさが異なる不定形の単位領域が定義されるようにしたことを特徴とする網点からなる画像への画像変換装置。
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