JP4259314B2 - マッサージ機 - Google Patents

Description

本発明は手持ち型のマッサージ機、殊にソレノイド駆動による叩きマッサージを得ることができるマッサージ機に関するものである。

特開平１１−１６６０２７号公報に示されているように、幅が狭く且つ長さの長い施療部をソレノイドで駆動することによって、手刀による叩き動作（チョッパー動作）を模したマッサージが得られるようにしたものがある。しかし、施療部が長いために、あるポイントだけをマッサージしたいという要求に応えることができない。

施療部をポイント形状や円形状としたものが特開平７−２２７４１３号公報に示されているが、このものでは逆にチョッパー感覚のマッサージ動作を得ることができない。
特開平１１−１６６０２７号公報 特開平７−２２７４１３号公報

本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、チョッパー感覚のマッサージ動作と、ポイントマッサージ動作とを選択的に得ることができるマッサージ機を提供することを課題とするものである。

上記課題を解決するために本発明に係るマッサージ機は、幅に比して長さが長い施療部を備えて該施療部の下面にて叩きマッサージ動作を行うマッサージ機において、上記施療部をその長手方向において異なる長さで分割される２つの施療部で形成するとともに、上記叩き動作方向における長手方向における長さが短い方の施療部の他方の施療部に対する位置を、両施療部の下面が連続して並ぶ状態と長手方向における長さが短い方の施療部が他方の施療部より突出して固定される２状態に切り替える切り替え手段を備えていることに特徴を有している。２つの施療部の下面が連続して並ぶ状態でのチョッパー感覚でのマッサージ動作と、長手方向における長さが短い方の施療部が他方の施療部より突出して固定される状態でのポイントマッサージとを得ることができる。

この時、叩き動作方向において一方の施療部が他方の施療部に対してスライドで位置を可変としたり、一方の施療部が他方の施療部に対して回転で位置を可変とすることができる。

本発明によれば、２つの施療部の下面が並んだ状態でのチョッパー感覚のマッサージ動作に加えて、長手方向における長さが短い方の施療部の他方の施療部に対する位置変更により、長手方向に長さが短い施療部によるこりが激しい部分を集中的に刺激するポイントマッサージも得ることができ、より効果的なマッサージを簡便に得ることができる。しかも施療部をその長手方向において分割して２つの施療部として、チョッパー感覚のマッサージは２つの施療部の下面が連続して並ぶ状態で得ているために、十分な長さの施療部を得ることができて、チョッパー感覚のマッサージ動作を容易に且つ確実に得ることができる。

以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図１，２において、図中１は手持ち時に把持するためのグリップ部１２の上端から側方へヘッド部１１を延長したＬ字形形状の本体であり、該本体１におけるヘッド部１１の下面側に幅に比して前後の長さが長い施療部２を備えている。

この施療部２は長手方向において２つの施療部２１，２２で構成されたものであり、施療部２１は図３にも示すように、ある程度の長さを有するとともに、上記本体１のヘッド部１１内に固定されるソレノイド３のプランジャーがコイルばね（図示せず）を介して連結されるもので、長手方向一端側にヘッド部１１に軸支される軸孔２４を備え、長手方向他端側に施療部２２を連結するための連結部２５を備えている。ソレノイド３による駆動時、施療部２１は上記軸孔２４を中心とする回動を行う。図中３０はその上端側がヘッド部１１に連結されて、上記ソレノイド３による施療部２の駆動時に動きを所要の状態にコントロールする連結ばねである。

施療部２の長手方向における長さが短い他方の施療部２２は、施療部２１における上記連結部２５に取り付けられて、ソレノイド３を作動させた時、施療部２１とともに駆動されるものであるが、この施療部２２は施療部２１に対して上下にスライド自在になっているとともに、上下方向における異なる２つの位置で固定することができるようになっている。

すなわち、施療部２１の連結部２５の左右両側面には上下に並ぶとともに幅が狭い溝２５ｂでつながっている２つの大径孔２５ａ，２５ｃを夫々設けている。また、図４に示すように、施療部２２の両側面に夫々配した切替釦４には、夫々上記大径孔２５ａまたは大径孔２５ｃに嵌合する直径のロック部４０を設けている。これらロック部４０，４０は間に配された復帰ばね４１による付勢で常時は大径孔２５ａもしくは大径孔２５ｃに嵌合することで、施療部２２の施療部２１に対する上下方向スライド動作を禁止しているが、図４(b)に示すように切替釦４を押し込んでロック部４０を大径孔２５ａもしくは大径孔２５ｃから離脱させれば、施療部２１を下方にあるいは上方にスライドさせることができる状態となり、それまでと異なる大径孔２５ｃもしくは大径孔２５ａにロック部４０を嵌合させれば、施療部２２は施療部２１に対してそれまでと異なる上下位置で固定されることになる。

ここで、施療部２１に対して施療部２２を上方位置で固定した時、施療部２１の下面と施療部２２の下面とが図１に実線で示すようにほぼ連続することから、２つの施療部２１，２２が一つの施療部２としてチョッパー感覚でのマッサージ動作を得られる状態となる。

そして施療部２１に対して施療部２２を下方に引き出して固定した時には、図１に鎖線で示すように施療部２１よりも施療部２２が下方に突出するものであり、このために上記長手方向に長さが短く且つ幅も狭い施療部２２によるポイントマッサージを得ることができる。

図５に示すものは、切替釦４とロック部４０とを別部材として分離して切替釦４を本体１の外面に配置するとともにロック部４０を施療部２１の連結部２５に配置し、大径孔２５ａ，２５ｃと溝２５ｂとを施療部２２側に設けて、常時は復帰ばね４１による付勢でロック部４０が大径孔２５ａもしくは大径孔２５ｃに嵌合して、施療部２２の施療部２１に対する上下方向スライド動作を禁止している。そして図５(b)に示すように切替釦４をばね４２に抗して押し込めば、ロック部４０も押し込まれて大径孔２５ａもしくは大径孔２５ｃから離脱するために、施療部２１を下方にあるいは上方にスライドさせることができる状態となり、それまでと異なる大径孔２５ｃもしくは大径孔２５ａにロック部４０を嵌合させれば、施療部２２は施療部２１に対してそれまでと異なる上下位置で固定されることになる。

図６に更に他の例を示す。これは施療部２１における連結部２５に軸２６によって施療部２２を回転自在に取り付けたものであり、施療部２２を９０°回転させたならば、施療部２２と施療部２１とが連続している状態と、施療部２２が施療部２１よりも下方に突出する状態とを得ることができる。上記２つの状態での施療部２２の選択的な固定は、図４に示したロック構造のうち、施療部２２に設けるものを図７(b)に示す係合孔２５ｄから２方向に溝２５ｅ，２５ｅが連続するものとし、ロック部４０を図７(a)に示すように外周に１つだけ突起４１が突出するものとすることで行うことができる。ロック部４０が係合孔２５ｄに嵌る時、突起４１が２つの溝２５ｅ，２５ｅのうちのどちらに係合するかによって、回転についてのロックを２つの異なる位置で行うことができるものである。

本発明の実施の形態の一例の側面図である。 同上の正面図である。 同上の一方の施療部の側面図である。 (a)(b)は同上のロック構造を示す断面図である。 (a)(b)は他例のロック構造を示す断面図である。 (a)(b)は他の実施例の施療部の側面図である。 (a)はロック部の正面図、(b)はロック部が係合する係合孔の正面図である。

符号の説明

１ 本体
２ 施療部
３ ソレノイド
４ 切替釦
２１ 施療部
２２ 施療部
４０ ロック部

Claims (3)

1. 幅に比して長さが長い施療部を備えて該施療部にて叩きマッサージ動作を行うマッサージ機において、上記施療部をその長手方向において異なる長さで分割される２つの施療部で形成するとともに、上記叩き動作方向における長手方向における長さが短い方の施療部の他方の施療部に対する位置を、両施療部の下面が連続して並ぶ状態と長手方向における長さが短い方の施療部が他方の施療部より突出して固定される２状態に切り替える切り替え手段を備えていることを特徴とするマッサージ機。
2. 叩き動作方向において一方の施療部が他方の施療部に対してスライドで位置を可変としていることを特徴とする請求項１記載のマッサージ機。
3. 一方の施療部が他方の施療部に対して回転で位置を可変としていることを特徴とする請求項１記載のマッサージ機。

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