JP4258564B2 - 電話システム、電話制御装置、およびプログラム - Google Patents
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Description
これにより、電話機88から回線92を用いた発呼が実現されるものとなっていた。
このようなボタン電話システムでは、各ボタン電話装置を遠隔地に配置するとともにこれら装置間を公衆電話網より通話コストの安いデータ通信網を介して接続し、任意のボタン電話装置から他のボタン電話装置の配置地域に近い相手先へ発呼する際、ボタン電話装置間をデータ通信網を介して形成した通話路を用いて接続することにより、他のボタン電話装置に接続されている回線を利用して、通話コストを削減できる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、各ボタン電話装置に収容されている回線のうち、利用者の発呼操作に応じて他のボタン電話装置の所望の回線を容易に指定できるボタン電話システムを提供することを目的としている。
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるボタン電話システムの構成を示すブロック図である。
このボタン電話システムは、複数のボタン電話装置10A,10B〜10Nから構成されている。これらボタン電話装置10A〜10Nは、それぞれ1つ以上のボタン電話機2またはIP電話端末3などの電話機と、公衆電話網やISDN網などの電話網51からの回線を接続するとともにボタン電話機2やIP電話端末3を収容しその回線にこれら電話機を交換接続する主装置1とを有している。
主装置1には、電話網接続部11、データ通信網接続部12、IP電話端末接続部13、ボタン電話機接続部14、スイッチ15、データ/音声変換部16、制御部17および記憶部18が設けられている。
制御部17には、機能手段として、ボタン電話機2およびIP電話端末3に関する発呼処理や着呼処理を行う呼制御手段17Aが設けられている。この機能手段は、上記ハードウェア資源とプログラムとを協働させることにより実現されている。
この記録媒体19に記録されているプログラムは、ボタン電話装置の設置後の初期動作時やメンテナンス時など必要に応じて主装置1で読み込まれて記憶部18へ格納され、制御部17での各種処理を実現する。なお、プログラムは、記録媒体19からではなく、データ通信網52や電話網51を介して受信したものを用いてもよい。この場合、プログラムは、データ通信網接続部12または電話網接続部11を介して制御部17で受信され記憶部18へ格納される。
このIP電話端末3には、データ通信部31、音声処理部32、端末制御部33、表示部34、操作部35、および記憶部36が設けられている。
データ通信部31は、データ通信路30を介して主装置1とパケット通信を行う回路部である。音声処理部32は、データ通信部31でやり取りする音声パケットと音声信号とを相互に変換したり、着信音などの各種信号音を出力する回路部である。端末制御部33は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路からなり、所定のプログラムを読み込んで各部を制御する。
また、ボタン電話機2については、データ通信部31に代えて主装置1と内線伝送を行うデータ伝送部を有しているほかは、図3のIP電話端末3と同様の構成をなしており、ここでの詳細な説明は省略する。
また、本発明は、発呼時に他のボタン電話装置の回線を利用する発呼制御に関するものであり、各ボタン電話装置に1つ以上の電話機、すなわちボタン電話機2またはIP電話端末3を備えていればよい。
なお、IP電話端末3としては、前述のように通話専用の電話機であってもよく、通話機能を備えたパソコンなどの情報通信端末であってもよい。
以下では、IP電話端末3A,3Bをそれぞれ収容する2つのボタン電話装置10A,10Bのうち、ボタン電話装置10BのIP電話端末3Bからの発呼操作に応じて、ボタン電話装置10Aの回線を利用する場合を例として説明する。
本発明では、このような物理的な通話回線や通信回線によって実現されて通話に用いられる通話路を総称して単に回線と呼ぶ。また、ボタン電話機やIP電話端末での発呼操作では、当該ボタン電話システム内のボタン電話機やIP電話端末との内線通話と識別するため、当該ボタン電話システムの外部の電話機との通話に用いる回線を外線と呼び、図4に示したように電話機に外線ボタンとして設けられているものとする。
まず、利用者によりIP電話端末3Bの送受器がオフフックされて外線2ボタンが押下された場合、そのオフフック操作が検出されて主装置1Bへ通知されるとともに(ステップ100)、外線2ボタンの押下が検出されて主装置1Bへ通知される(ステップ101)。
これに応じて、主装置1BからIP電話端末3Bへダイヤルトーン(DT)が出力され(ステップ102)、この後の利用者による相手先電話番号のダイヤル操作が検出されて主装置1Bへ通知されて(ステップ103)、外線2の発呼操作が終了する。
この場合、図5に示すように、外線2に対して、ボタン電話装置10Aの回線1,2が対応付けられていることから、主装置1Bは、そのボタン電話装置10Aの主装置1Aに対して、回線1,2を指定した発呼要求を送信する(ステップ105)。この発呼要求は、主装置1Bのデータ通信網接続部12からデータ通信網52を介して主装置1Aのデータ通信網接続部12で受信される。
ここで、回線2が選択された場合、呼制御手段17Aでは、電話網接続部11を制御して回線2を用いた呼設定メッセージを相手電話機6へ送信し(ステップ108)、相手電話機6からの呼出メッセージに応じて(ステップ109)、主装置1Bへ呼出メッセージを送信する(ステップ110)。これにより主装置1Bの呼制御手段17Aでは、呼出音をIP電話端末3Bへ出力する(ステップ111)。
主装置1Bでは、この応答メッセージに応じてデータ通信網接続部12を制御して、主装置1Aの回線2を用いた通話に接続される通話(VoIP)を形成するとともに(ステップ115)、その通話をIP電話端末3Bへ接続する(ステップ116)。
これにより、主装置1Aの回線2を利用した、IP電話端末3Bと相手電話機6との通話が確立される。
これにより、例えば遠隔地に設置された他のボタン電話装置の地域に近い相手先に発呼する際、他のボタン電話装置の回線を指定して容易に発呼することができ、ボタン電話装置間を公衆電話網より安価なインターネットなどの通話路で結ぶことにより通話コストを削減できる。また、このような通話コストに限らず、通話に必要な回線をその回線種別や回線帯域幅で選択することも可能となる。
前述した第1の実施の形態では、発呼操作に他のボタン電話装置の回線を対応付けた場合について説明した。本実施の形態では、発呼操作に他のボタン電話装置で設定されている発呼操作を対応付ける場合を例として説明する。
まず、利用者によりIP電話端末3Bの送受器がオフフックされて外線2ボタンが押下された場合、そのオフフック操作が検出されて主装置1Bへ通知されるとともに(ステップ130)、外線2ボタンの押下が検出されて主装置1Bへ通知される(ステップ131)。
これに応じて、主装置1BからIP電話端末3Bへダイヤルトーン(DT)が出力され(ステップ132)、この後の利用者による相手先電話番号のダイヤル操作が検出されて主装置1Bへ通知される(ステップ133)、外線2の発呼操作が終了する。
この場合、図5に示すように、外線2に対して、ボタン電話装置10Aの外線1が対応付けられていることから、そのボタン電話装置10Aの主装置1Aに対して、外線1を指定した発呼要求を送信する(ステップ135)。この発呼要求は、主装置1Bのデータ通信網接続部12からデータ通信網52を介して主装置1Aのデータ通信網接続部12で受信される。
ここで、回線2が選択された場合、呼制御手段17Aでは、電話網接続部11を制御して回線2を用いた呼設定メッセージを相手電話機6へ送信する(ステップ139)。以降、図7のステップ109〜116と同様の手順で動作し、主装置1Aの回線2を利用した、IP電話端末3Bと相手電話機6との通話が確立される。
例えば、同一利用者が複数のボタン電話装置10A,10Bを併用する場合、ボタン電話装置10Aで利用していた外線1と同じ回線環境を、他のボタン電話装置10Bでも利用したい場合がある。このような場合には、上記のようにボタン電話装置10Bの外線2ボタンに元のボタン電話装置10Aで用いていた外線1ボタンを対応付けることにより、元のボタン電話装置10Aと同じ回線環境が容易に利用でき、回線管理情報の設定作業を大幅に削減できる。
また、以上の各実施の形態では、回線管理情報での各発呼操作と回線との対応付けが、個々のボタン電話装置に収容されている各電話機で共通に使用される場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、各電話機ごとに回線管理情報を設けて個別に設定するようにしてもよく、各利用者の要求に応じたきめ細かなサービスを提供できる。
Claims (3)
- 電話網からの回線を接続するとともに1つ以上の電話端末を収容し前記回線に前記電話端末を交換接続する第1および第2の電話制御装置を含み、これら電話制御装置間で、データ通信網を介して制御データをやり取りすることにより呼制御を行うとともに、音声データをやり取りすることにより通話路を形成し、その通話路を利用することにより第2の電話制御装置の回線を用いた通話を実現する電話システムであって、
前記第2の電話制御装置は、
前記第1の電話制御装置で収容する電話端末での第1の発呼操作に応じて前記第1の電話制御装置から前記データ通信網を介して通知された、当該第2の電話制御装置に接続している回線のうち当該第1の発呼操作に対応する回線を指定した発呼要求に応じて、当該回線を前記電話網へ発呼する制御手段を備える
ことを特徴とする電話システム。 - 電話網からの回線を接続するとともに1つ以上の電話端末を収容し前記電話端末を収容し前記回線に前記電話端末を交換接続する第1および第2の電話制御装置を含み、これら電話制御装置間で、データ通信網を介して制御データをやり取りすることにより呼制御を行うとともに、音声データをやり取りすることにより通話路を形成し、その通話路を利用することにより第2の電話制御装置の回線を用いた通話を実現する電話システムで、第2の電話制御装置として用いられる電話制御装置あって、
前記第1の電話制御装置で収容する電話端末での第1の発呼操作に応じて前記第1の電話制御装置から前記データ通信網を介して通知された、当該第2の電話制御装置に接続している回線のうち当該第1の発呼操作に対応する回線を指定した発呼要求に応じて、当該回線を前記電話網へ発呼する制御手段を備える
ことを特徴とする電話制御装置。 - 電話網からの回線を接続するとともに1つ以上の電話端末を収容し前記回線に前記電話端末を交換接続する第1および第2の電話制御装置を含み、これら電話制御装置間で、データ通信網を介して制御データをやり取りすることにより呼制御を行うとともに、音声データをやり取りすることにより通話路を形成し、その通話路を利用することにより第2の電話制御装置の回線を用いた通話を実現する電話システムで用いられる、第2の電話制御装置のコンピュータに、
前記第1の電話制御装置で収容する電話端末での第1の発呼操作に応じて前記第1の電話制御装置から前記データ通信網を介して通知された、当該第2の電話制御装置に接続している回線のうち当該第1の発呼操作に対応する回線を指定した発呼要求に応じて、当該回線を前記電話網へ発呼するステップ
を実行させるプログラム。
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