JP4258389B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は光ピックアップ装置に関するものであり、例えば、青色レーザ光とその他の波長帯のレーザ光を用いて、規格の異なった複数のディスク媒体のいずれに対しても光情報の記録や再生を行うことが可能な光ピックアップ装置に関するものである。
青色レーザを用いる高NA(numerical aperture)の光ピックアップ装置において、従来のDVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)にも対応可能なメディア互換が強く要望されている。しかし、青色用ディスク媒体(基板厚0.1mm)とDVD(基板厚0.6mm)やCD(基板厚1.2mm)とでは基板厚差が大きいため、対物レンズを共用することは困難である。この問題を解決するため、従来より様々なタイプの光ピックアップ装置が提案されている。例えば特許文献1には、波長選択フィルタを用いることにより、青色用ディスク媒体に対しては無限共役長で対物レンズにレーザ光を入射させ、DVDやCDに対しては有限共役長で対物レンズにレーザ光を入射させる光ピックアップ装置が示されている。また特許文献2には、波長選択素子を用いることにより3波長互換の構成にした光ピックアップ装置が示されている。
特開2003−67972号公報 特開2003−207714号公報
しかし、特許文献1記載の光ピックアップ装置では、例えば、基板厚最大のCDのディスクと対物レンズとが衝突しないようにワーキングディスタンスを確保しようとすると、対物レンズの共役長が極端に短くなり、各ディスク媒体に対するレーザ光の光路合成や光路分岐を行うための光学素子を配置することが困難になる。また、DVDとCDでは有限共役長を用いて、大きい使用波長差(青色用ディスク媒体で405nm,DVDで650nm,CDで780nm)や使用基板厚差に対応していることから、それらで発生する球面収差と色収差とを、共通の対物レンズで補正しながら軸外性能を確保することが困難となり望ましくない。特許文献2記載の光ピックアップ装置では、ガラスの波長選択素子を2枚用いてそれらを対物レンズと組み合わせて一体で用いるので、光学系の重量が重くなってしまい望ましくない。また使用枚数が多いことで全長の増大による装置の大型化と高コスト化も問題となる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、軽量・小型・高性能でありながら、基板厚の異なる複数のディスク媒体に対応可能な光ピックアップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の光ピックアップ装置は、第1の波長のレーザ光を出射するBlu-rayディスク用の第1光源と、第1の波長よりも大きい第2の波長のレーザ光を出射するDVD用の第2光源と、第1,第2の波長よりも大きい第3の波長のレーザ光を出射するCD用の第3光源と、を少なくとも備え、Blu-rayディスク、DVD、CDについて、Blu-rayディスクの光学記録面には第1の波長のレーザ光を集光させ、DVDの光学記録面には第2の波長のレーザ光を集光させ、CDの光学記録面には第3の波長のレーザ光を集光させる対物レンズを備えた光ピックアップ装置であって、第1,第2の波長のレーザ光と第3の波長のレーザ光との光路合成,光路分岐の少なくとも一方を行うための光路合成/分岐光学素子を備え、その光路合成/分岐光学素子と前記第3光源との間に、第3の波長のレーザ光が前記対物レンズに対して有限共役長で入射するとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように、少なくとも1枚のレンズから成り、かつ、以下の条件式(1)を満たすリレーレンズを備えたことを特徴とする。
1.5<|fRZ/fOZ|<10.0 …(1)
ただし、
fRZ:前記第3の波長のレーザ光に対する前記リレーレンズの焦点距離、
fOZ:前記第3の波長のレーザ光に対する前記対物レンズの焦点距離、
である。
第2の発明の光ピックアップ装置は、上記第1の発明において、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする。
0.15<WDX/fOX<0.7 …(2)
ただし、
WDX:Blu-rayディスクに対するワーキングディスタンス、
fOX:Blu-rayディスクへのレーザ光に対する前記対物レンズの焦点距離、
である。
第3の発明の光ピックアップ装置は、上記第1又は第2の発明において、Blu-rayディスクに対応するときの前記対物レンズの共役長が無限遠であることを特徴とする
第4の発明の光ピックアップ装置は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記リレーレンズは、1枚構成であり、以下の条件式(13)を満たすことを特徴とする。
-1.0<(r2R+r1R)/(r2R−r1R)<2.0 …(13)
ただし、
r1R:前記リレーレンズの光源側面の曲率半径、
r2R:前記リレーレンズのディスク側面の曲率半径、
である。
本発明によれば、光学記録面までの基板厚が最大のディスク媒体に対応した光路中にリレーレンズを有する構成になっているため、物点位置を近接側に設定することによりワーキングディスタンスを確保しながら、光源位置を対物レンズから遠ざけることが可能となる。これにより、各ディスク媒体に対するレーザ光の光路合成や光路分岐を行うための光路合成/分岐光学素子を、リレーレンズと対物レンズとの間に配置することが容易となり、基板厚差で発生する球面収差や波長差による色収差を補正しながら軸外収差の補正を行うことが容易になる。したがって、軽量・小型・高性能でありながら、基板厚の異なる複数のディスク媒体に対応可能な光ピックアップ装置を実現することができる。
以下、本発明を実施した光ピックアップ装置を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
《第1〜第4の実施の形態》
図1,図5,図9,図13に、光ピックアップ装置の第1〜第4の実施の形態に対応する光学構成をそれぞれ示す。これらの光ピックアップ装置は、青色レーザ対応(波長405nm)の第1のディスク媒体(Blu-rayディスク;基板厚0.1mm,NA=0.85),赤色レーザ対応(波長650nm)の第2のディスク媒体(DVD;基板厚0.6mm,NA=0.6〜0.65),赤外レーザ対応(波長780nm)の第3のディスク媒体(CD;基板厚1.2mm,NA=0.45〜0.5)のいずれに対しても光情報の記録/再生を行うことが可能な3波長対応の光ピックアップ装置である。
また各光ピックアップ装置は、半導体レーザ光源(LD:laser diode)として、波長405nmのレーザ光LXを出射する第1光源1Xと、波長650nmのレーザ光LYを出射する第2光源1Yと、波長780nmのレーザ光LZを出射する第3光源1Zと、を備えている。ただし、3つのレーザ光源1X,1Y,1Zの2つ以上が同時に点灯することはない。例えば、ディスク媒体の基板厚の違いや光学記録面SX,SY,SZに書き込まれている何らかの情報に応じて、どのレーザ光源1X,1Y,1Zを使うかが判断される。その判断を行うための手段(図示せず)を各光ピックアップ装置が備えており、そこでの判断に基づいて3つのレーザ光源1X,1Y,1Zのいずれか1つが点灯する。そして、レーザ光LX,LY,LZのうちのいずれか1つが出射して、光学記録面SX,SY,SZに対する光情報の記録又は再生が行われることになる。
〈第1の実施の形態(図1〜図4)〉
第1の実施の形態(図1)の光学構成を、各レーザ光の光路に沿って説明する。まず、第1光源1Xから出射した波長405nmのレーザ光LXは、ビーム整形素子2でビーム整形された後、PBS(polarizing beam splitter)プリズム3に入射する。PBSプリズム3の接合面3aは、第1光源1Xから出射する偏光方向のレーザ光LXを透過させ、それに対して偏光方向が垂直なレーザ光LXを反射させる偏光分離機能を有している。したがって、第1光源1Xから出射したレーザ光LXはPBSプリズム3を透過する。PBSプリズム3を透過したレーザ光LXは、コリメータレンズ4でコリメートされた後、1/4波長板5で円偏光に変換される。そして、(特にBlu-rayで問題となる)レーザの波長変動に伴う色収差を補正するための色収差補正素子6を通過した後、ダイクロイックプリズム10に入射する。
ダイクロイックプリズム10の接合面10aには、波長405nmのレーザ光LXを反射させ、波長650nmのレーザ光LYを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム10によって反射される。ダイクロイックプリズム10で反射したレーザ光LXは、ダイクロイックプリズム21に入射する。ダイクロイックプリズム21の接合面21aには、波長405nmのレーザ光LXと波長650nmのレーザ光LYを反射させ、波長780nmのレーザ光LZを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム21によって反射される。
ダイクロイックプリズム21で反射したレーザ光LXは、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Xに入射する。波長選択回折光学素子22には回折面22aが設けられており、回折面22aでは、波長405nm,780nmのレーザ光LX,LZは回折せず、波長650nmのレーザ光LYは回折する。したがって、波長405nmのレーザ光LXは波長選択回折光学素子22の影響を受けずに透過して、そのまま対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、ディスク基板24Xに対する波長405nmのレーザ光LX(コリメート光束)について収差補正がなされており、ディスク基板24X裏面の光学記録面SXに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Xからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,色収差補正素子6の順に光路を戻り、1/4波長板5に入射する。1/4波長板5では、レーザ光LXの偏光方向が第1光源1Xからの行きのレーザ光LXに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LXは、コリメータレンズ4を通過後、PBSプリズム3の接合面3aで反射される。接合面3aで反射されたレーザ光LXは、レンズ9を透過し、ミラー8で反射された後、フォトダイオード7に入射する。フォトダイオード7では、ディスク媒体の光学記録面SXからの信号検出が行われる。
波長405nmのレーザ光LXを使用する場合、対物レンズの開口数(NA)が他よりも大きいため、ディスク基板24Xの誤差による球面収差の発生が問題となる。この球面収差を補正するには、例えばコリメータレンズ4を移動させることにより、対物レンズ23に入射するレーザ光LXのコリメート度合いを変えることが好ましい。また、コリメータレンズ4を第1光源1X側から順に第1レンズ群と第2レンズ群との2群構成とし、第1,第2レンズ群間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。コリメータレンズ4と対物レンズ23との間にビームエキスパンダを用いた場合には、ビームエキスパンダを構成する負レンズ群と正レンズ群との間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。なお、球面収差補正手段(例えば液晶素子等)を光路中に別途設けることによっても上記球面収差に対応可能である。
第2光源1Yから出射した波長650nmのレーザ光LYは、PBSプリズム13(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板14で円偏光に変換され、コリメータレンズ15でコリメートされる。そして、ダイクロイックプリズム10を透過し、ダイクロイックプリズム21で反射される。その後、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Yに入射する。ここで、波長650nmのレーザ光LYは、波長選択回折光学素子22の回折面22aで回折され、発散光となって対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、波長選択回折光学素子22によって回折された波長650nmのレーザ光LYについて収差補正がなされており、ディスク基板24Y裏面の光学記録面SYに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Yからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,コリメータレンズ15の順に光路を戻り、1/4波長板14に入射する。1/4波長板14では、レーザ光LYの偏光方向が第2光源1Yからの行きのレーザ光LYに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LYは、PBSプリズム13の接合面13aで反射される。接合面13aで反射されたレーザ光LYは、フォトダイオード12に入射する。フォトダイオード12では、ディスク媒体の光学記録面SYからの信号検出が行われる。
第3光源1Zから出射した波長780nmのレーザ光LZは、PBSプリズム18(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板19で円偏光に変換され、リレーレンズ20に入射して収束光となる。リレーレンズ20を透過したレーザ光LZは、一旦結像しながらダイクロイックプリズム21を透過する。その後、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Zに入射する。ここで、波長780nmのレーザ光LZは波長選択回折光学素子22の影響を受けずに透過して、そのまま発散光として対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、リレーレンズ20により形成される結像点を物点とする有限共役長のレーザ光LZについて、リレーレンズ20と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Z裏面の光学記録面SZに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Zからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,ダイクロイックプリズム21,リレーレンズ20の順に光路を戻り、1/4波長板19に入射する。1/4波長板19では、レーザ光LZの偏光方向が第3光源1Zからの行きのレーザ光LZに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LZは、PBSプリズム18の接合面18aで反射される。接合面18aで反射されたレーザ光LZは、フォトダイオード17に入射する。フォトダイオード17では、ディスク媒体の光学記録面SZからの信号検出が行われる。
図2〜図4に、第1の実施の形態の各波長に対応する要部光学構成を示す。図2は波長405nmのレーザ光LXの光路における、波長選択回折光学素子22以降の光学構成を示しており、図3は波長650nmのレーザ光LYの光路における、波長選択回折光学素子22以降の光学構成を示している。レーザ光LXが回折面22aの回折作用を受けずに平行光束のまま対物レンズ23に入射しているのに対し、レーザ光LYは回折面22aの回折作用により発散光として対物レンズ23に入射している。図4は、波長780nmのレーザ光LZの光路における、リレーレンズ20以降の光学構成を示している。第3光源1Z(図1)からのレーザ光LZがリレーレンズ20の集光作用により一旦結像し、その後に発散光として波長選択回折光学素子22,対物レンズ23の順に有限共役長で入射している。
〈第2の実施の形態(図5〜図8)〉
第2の実施の形態(図5)の光学構成を、各レーザ光の光路に沿って説明する。まず、第1光源1Xから出射した波長405nmのレーザ光LXは、ビーム整形素子2でビーム整形された後、PBS(polarizing beam splitter)プリズム3に入射する。PBSプリズム3の接合面3aは、第1光源1Xから出射する偏光方向のレーザ光LXを透過させ、それに対して偏光方向が垂直なレーザ光LXを反射させる偏光分離機能を有している。したがって、第1光源1Xから出射したレーザ光LXはPBSプリズム3を透過する。PBSプリズム3を透過したレーザ光LXは、コリメータレンズ4でコリメートされた後、1/4波長板5で円偏光に変換される。そして、(特にBlu-rayで問題となる)レーザの波長変動に伴う色収差を補正するための色収差補正素子6を通過した後、ダイクロイックプリズム10に入射する。
ダイクロイックプリズム10の接合面10aには、波長405nmのレーザ光LXを反射させ、波長650nmのレーザ光LYを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム10によって反射される。ダイクロイックプリズム10で反射したレーザ光LXは、ダイクロイックプリズム21に入射する。ダイクロイックプリズム21の接合面21aには、波長405nmのレーザ光LXと波長650nmのレーザ光LYを反射させ、波長780nmのレーザ光LZを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム21によって反射される。
ダイクロイックプリズム21で反射したレーザ光LXは、対物レンズ23を通ってディスク基板24Xに入射する。対物レンズ23は、ディスク基板24Xに対する波長405nmのレーザ光LX(コリメート光束)について収差補正がなされており、ディスク基板24X裏面の光学記録面SXに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Xからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,色収差補正素子6の順に光路を戻り、1/4波長板5に入射する。1/4波長板5では、レーザ光LXの偏光方向が第1光源1Xからの行きのレーザ光LXに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LXは、コリメータレンズ4を通過後、PBSプリズム3の接合面3aで反射される。接合面3aで反射されたレーザ光LXは、レンズ9を透過し、ミラー8で反射された後、フォトダイオード7に入射する。フォトダイオード7では、ディスク媒体の光学記録面SXからの信号検出が行われる。
波長405nmのレーザ光LXを使用する場合、対物レンズの開口数(NA)が他よりも大きいため、ディスク基板24Xの誤差による球面収差の発生が問題となる。この球面収差を補正するには、例えばコリメータレンズ4を移動させることにより、対物レンズ23に入射するレーザ光LXのコリメート度合いを変えることが好ましい。また、コリメータレンズ4を第1光源1X側から順に第1レンズ群と第2レンズ群との2群構成とし、第1,第2レンズ群間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。コリメータレンズ4と対物レンズ23との間にビームエキスパンダを用いた場合には、ビームエキスパンダを構成する負レンズ群と正レンズ群との間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。なお、球面収差補正手段(例えば液晶素子等)を光路中に別途設けることによっても上記球面収差に対応可能である。
第2光源1Yから出射した波長650nmのレーザ光LYは、PBSプリズム13(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板14で円偏光に変換され、コリメータレンズ15でコリメートされる。そして、リレーレンズ16によって収束光となり、ダイクロイックプリズム10に入射する。レーザ光LYは、リレーレンズ16で一旦結像しながらダイクロイックプリズム10を透過し、ダイクロイックプリズム21で反射される。その後、対物レンズ23を通ってディスク基板24Yに入射する。対物レンズ23は、リレーレンズ16により形成される結像点を物点とする有限共役長のレーザ光LYについて、リレーレンズ16と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Y裏面の光学記録面SYに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Yからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,リレーレンズ16,コリメータレンズ15の順に光路を戻り、1/4波長板14に入射する。1/4波長板14では、レーザ光LYの偏光方向が第2光源1Yからの行きのレーザ光LYに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LYは、PBSプリズム13の接合面13aで反射される。接合面13aで反射されたレーザ光LYは、フォトダイオード12に入射する。フォトダイオード12では、ディスク媒体の光学記録面SYからの信号検出が行われる。
第3光源1Zから出射した波長780nmのレーザ光LZは、PBSプリズム18(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板19で円偏光に変換され、リレーレンズ20に入射して収束光となる。リレーレンズ20を透過したレーザ光LZは、一旦結像しながらダイクロイックプリズム21を透過する。その後、発散光として対物レンズ23に入射し、対物レンズ23を通ってディスク基板24Zに入射する。対物レンズ23は、リレーレンズ20により形成される結像点を物点とする有限共役長のレーザ光LZについて、リレーレンズ20と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Z裏面の光学記録面SZに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Zからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,リレーレンズ20の順に光路を戻り、1/4波長板19に入射する。1/4波長板19では、レーザ光LZの偏光方向が第3光源1Zからの行きのレーザ光LZに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LZは、PBSプリズム18の接合面18aで反射される。接合面18aで反射されたレーザ光LZは、フォトダイオード17に入射する。フォトダイオード17では、ディスク媒体の光学記録面SZからの信号検出が行われる。
図6〜図8に、第2の実施の形態の各波長に対応する要部光学構成を示す。図6は波長405nmのレーザ光LXの光路における、対物レンズ23以降の光学構成を示しており、図7は波長650nmのレーザ光LYの光路における、リレーレンズ16以降の光学構成を示しており、図8は波長780nmのレーザ光LZの光路における、リレーレンズ20以降の光学構成を示している。レーザ光LXは、平行光束として対物レンズ23に入射している。これに対し、レーザ光LYはリレーレンズ16の集光作用により一旦結像し、その後に発散光として対物レンズ23に有限共役長で入射しており、レーザ光LZはリレーレンズ20の集光作用により一旦結像し、その後に発散光として対物レンズ23に有限共役長で入射している。
〈第3の実施の形態(図9〜図12)〉
第3の実施の形態(図9)の光学構成を、各レーザ光の光路に沿って説明する。まず、第1光源1Xから出射した波長405nmのレーザ光LXは、ビーム整形素子2でビーム整形された後、PBS(polarizing beam splitter)プリズム3に入射する。PBSプリズム3の接合面3aは、第1光源1Xから出射する偏光方向のレーザ光LXを透過させ、それに対して偏光方向が垂直なレーザ光LXを反射させる偏光分離機能を有している。したがって、第1光源1Xから出射したレーザ光LXはPBSプリズム3を透過する。PBSプリズム3を透過したレーザ光LXは、コリメータレンズ4でコリメートされた後、1/4波長板5で円偏光に変換される。そして、(特にBlu-rayで問題となる)レーザの波長変動に伴う色収差を補正するための色収差補正素子6を通過した後、ダイクロイックプリズム10に入射する。
ダイクロイックプリズム10の接合面10aには、波長405nmのレーザ光LXを反射させ、波長650nmのレーザ光LYを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム10によって反射される。ダイクロイックプリズム10で反射したレーザ光LXは、ダイクロイックプリズム21に入射する。ダイクロイックプリズム21の接合面21aには、波長405nmのレーザ光LXと波長650nmのレーザ光LYを反射させ、波長780nmのレーザ光LZを透過させるコーティングが施されている。したがって、波長405nmのレーザ光LXはダイクロイックプリズム21によって反射される。
ダイクロイックプリズム21で反射したレーザ光LXは、対物レンズ23を通ってディスク基板24Xに入射する。対物レンズ23は、ディスク基板24Xに対する波長405nmのレーザ光LX(コリメート光束)について収差補正がなされており、ディスク基板24X裏面の光学記録面SXに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Xからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,色収差補正素子6の順に光路を戻り、1/4波長板5に入射する。1/4波長板5では、レーザ光LXの偏光方向が第1光源1Xからの行きのレーザ光LXに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LXは、コリメータレンズ4を通過後、PBSプリズム3の接合面3aで反射される。接合面3aで反射されたレーザ光LXは、レンズ9を透過し、ミラー8で反射された後、フォトダイオード7に入射する。フォトダイオード7では、ディスク媒体の光学記録面SXからの信号検出が行われる。
波長405nmのレーザ光LXを使用する場合、対物レンズの開口数(NA)が他よりも大きいため、ディスク基板24Xの誤差による球面収差の発生が問題となる。この球面収差を補正するには、例えばコリメータレンズ4を移動させることにより、対物レンズ23に入射するレーザ光LXのコリメート度合いを変えることが好ましい。また、コリメータレンズ4を第1光源1X側から順に第1レンズ群と第2レンズ群との2群構成とし、第1,第2レンズ群間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。コリメータレンズ4と対物レンズ23との間にビームエキスパンダを用いた場合には、ビームエキスパンダを構成する負レンズ群と正レンズ群との間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。なお、球面収差補正手段(例えば液晶素子等)を光路中に別途設けることによっても上記球面収差に対応可能である。
第2光源1Yから出射した波長650nmのレーザ光LYは、PBSプリズム13(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板14で円偏光に変換された後、正レンズ26a及び負レンズ26bから成る補正レンズ26に入射する。補正レンズ26は、この光路で使用する場合に対物レンズ23で発生する収差を補正するため光学系であり、対物レンズ23と合わせて有限共役長での良好な性能を達成するとともに、光学配置の自由度の向上にも寄与する。補正レンズ26を透過したレーザ光LYは、ダイクロイックプリズム10を透過した後、ダイクロイックプリズム21で反射される。その後、対物レンズ23を通ってディスク基板24Yに入射する。対物レンズ23は、有限共役長のレーザ光LYについて、上記補正レンズ26と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Y裏面の光学記録面SYに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Yからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,ダイクロイックプリズム10,補正レンズ26の順に光路を戻り、1/4波長板14に入射する。1/4波長板14では、レーザ光LYの偏光方向が第2光源1Yからの行きのレーザ光LYに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LYは、PBSプリズム13の接合面13aで反射される。接合面13aで反射されたレーザ光LYは、フォトダイオード12に入射する。フォトダイオード12では、ディスク媒体の光学記録面SYからの信号検出が行われる。
図9ではレンズ2枚構成の補正レンズ26を示しているが、補正レンズ26を単レンズで構成してもよく、その他の必要に応じた光学構成を採用してもよい。また、波長650nmに対応するディスク基板23Yが波長405nmに対応するディスク基板23Xよりも厚いことから、ディスク基板23Yを用いる際の対物レンズ23とディスク基板23Yとの間の空気間隔(すなわちワーキングディスタンス)を確保するために、この実施の形態のように、補正レンズ26を透過したレーザ光LYは発散光であることが好ましい。
第3光源1Zから出射した波長780nmのレーザ光LZは、PBSプリズム18(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板19で円偏光に変換され、リレーレンズ20に入射して収束光となる。リレーレンズ20を透過したレーザ光LZは、一旦結像しながらダイクロイックプリズム21を透過する。その後、発散光として対物レンズ23に入射し、対物レンズ23を通ってディスク基板24Zに入射する。対物レンズ23は、リレーレンズ20により形成される結像点を物点とする有限共役長のレーザ光LZについて、リレーレンズ20と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Z裏面の光学記録面SZに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Zからの戻り光は、対物レンズ23,ダイクロイックプリズム21,リレーレンズ20の順に光路を戻り、1/4波長板19に入射する。1/4波長板19では、レーザ光LZの偏光方向が第3光源1Zからの行きのレーザ光LZに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LZは、PBSプリズム18の接合面18aで反射される。接合面18aで反射されたレーザ光LZは、フォトダイオード17に入射する。フォトダイオード17では、ディスク媒体の光学記録面SZからの信号検出が行われる。
図10〜図12に、第3の実施の形態の各波長に対応する要部光学構成を示す。図10は波長405nmのレーザ光LXの光路における、対物レンズ23以降の光学構成を示しており、図11は波長650nmのレーザ光LYの光路における、補正レンズ26(ここではレンズ1枚構成として示す。)以降の光学構成を示しており、図12は波長780nmのレーザ光LZの光路における、リレーレンズ20以降の光学構成を示している。レーザ光LXは、平行光束として対物レンズ23に入射している。これに対し、レーザ光LYは補正レンズ26のパワーにより発散光として対物レンズ23に有限共役長で入射しており、レーザ光LZはリレーレンズ20の集光作用により一旦結像し、その後に発散光として対物レンズ23に有限共役長で入射している。
〈第4の実施の形態(図13)〉
第4の実施の形態(図13)では、第1の実施の形態(図1)において2つのダイクロイックプリズム10,21の代わりに1つのクロスダイクロイックプリズム30を用いた構成になっている。これによりプリズム数を減らして、光ピックアップ光学系のコンパクト化を達成している。第4の実施の形態(図13)の光学構成を、各レーザ光の光路に沿って説明する。まず、第1光源1Xから出射した波長405nmのレーザ光LXは、ビーム整形素子2でビーム整形された後、PBS(polarizing beam splitter)プリズム3に入射する。PBSプリズム3の接合面3aは、第1光源1Xから出射する偏光方向のレーザ光LXを透過させ、それに対して偏光方向が垂直なレーザ光LXを反射させる偏光分離機能を有している。したがって、第1光源1Xから出射したレーザ光LXはPBSプリズム3を透過する。PBSプリズム3を透過したレーザ光LXは、コリメータレンズ4でコリメートされた後、1/4波長板5で円偏光に変換される。そして、(特にBlu-rayで問題となる)レーザの波長変動に伴う色収差を補正するための色収差補正素子6を通過した後、クロスダイクロイックプリズム30に入射する。
クロスダイクロイックプリズム30には、4つの接合面30a,30b,30c,30dが設けられている。接合面30aには、波長405nmのレーザ光LXを透過させ、波長650nmのレーザ光LYを反射させるコーティングが施されている。接合面30bには波長405nmのレーザ光LXを反射させるコーティングが施されており、接合面30cには波長650nmのレーザ光LYを反射させるコーティングが施されている。接合面30dには、波長405nmのレーザ光LXを反射させ、波長650nmのレーザ光LYを透過させるコーティングが施されている。いずれの接合面30a,30b,30c,30dも波長780nmのレーザ光LZを透過させるので、レーザ光LZはクロスダイクロイックプリズム30を透過することになる。このような構成を有するクロスダイクロイックプリズム30を用いることにより、3つのレーザ光LX,LY,LZの光路を合成/分岐することができる。
波長405nmのレーザ光LXは、クロスダイクロイックプリズム30の接合面30b,30dで反射された後、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Xに入射する。波長選択回折光学素子22には回折面22aが設けられており、回折面22aでは、波長405nm,780nmのレーザ光LX,LZは回折せず、波長650nmのレーザ光LYは回折する。したがって、波長405nmのレーザ光LXは波長選択回折光学素子22の影響を受けずに透過して、そのまま対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、ディスク基板24Xに対する波長405nmのレーザ光LX(コリメート光束)について収差補正がなされており、ディスク基板24X裏面の光学記録面SXに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Xからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,クロスダイクロイックプリズム30,色収差補正素子6の順に光路を戻り、1/4波長板5に入射する。1/4波長板5では、レーザ光LXの偏光方向が第1光源1Xからの行きのレーザ光LXに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LXは、コリメータレンズ4を通過後、PBSプリズム3の接合面3aで反射される。接合面3aで反射されたレーザ光LXは、レンズ9を透過し、ミラー8で反射された後、フォトダイオード7に入射する。フォトダイオード7では、ディスク媒体の光学記録面SXからの信号検出が行われる。
波長405nmのレーザ光LXを使用する場合、対物レンズの開口数(NA)が他よりも大きいため、ディスク基板24Xの誤差による球面収差の発生が問題となる。この球面収差を補正するには、例えばコリメータレンズ4を移動させることにより、対物レンズ23に入射するレーザ光LXのコリメート度合いを変えることが好ましい。また、コリメータレンズ4を第1光源1X側から順に第1レンズ群と第2レンズ群との2群構成とし、第1,第2レンズ群間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。コリメータレンズ4と対物レンズ23との間にビームエキスパンダを用いた場合には、ビームエキスパンダを構成する負レンズ群と正レンズ群との間の空気間隔を変化させることによっても、上記球面収差を補正することができる。なお、球面収差補正手段(例えば液晶素子等)を光路中に別途設けることによっても上記球面収差に対応可能である。
第2光源1Yから出射した波長650nmのレーザ光LYは、PBSプリズム13(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板14で円偏光に変換され、コリメータレンズ15でコリメートされる。そして、クロスダイクロイックプリズム30の接合面30a,30cで反射された後、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Yに入射する。ここで、波長650nmのレーザ光LYは、波長選択回折光学素子22の回折面22aで回折され、発散光となって対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、波長選択回折光学素子22によって回折された波長650nmのレーザ光LYについて収差補正がなされており、ディスク基板24Y裏面の光学記録面SYに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Yからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,クロスダイクロイックプリズム30,コリメータレンズ15の順に光路を戻り、1/4波長板14に入射する。1/4波長板14では、レーザ光LYの偏光方向が第2光源1Yからの行きのレーザ光LYに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LYは、PBSプリズム13の接合面13aで反射される。接合面13aで反射されたレーザ光LYは、フォトダイオード12に入射する。フォトダイオード12では、ディスク媒体の光学記録面SYからの信号検出が行われる。
第3光源1Zから出射した波長780nmのレーザ光LZは、PBSプリズム18(PBSプリズム3と同様の偏光分離機能を有する。)を透過し、1/4波長板19で円偏光に変換され、リレーレンズ20に入射して収束光となる。リレーレンズ20を透過したレーザ光LZは、一旦結像しながらクロスダイクロイックプリズム30の各接合面30a,30b,30c,30dを透過する。その後、波長選択回折光学素子22と対物レンズ23を通ってディスク基板24Zに入射する。ここで、波長780nmのレーザ光LZは波長選択回折光学素子22の影響を受けずに透過して、そのまま発散光として対物レンズ23に入射する。対物レンズ23は、リレーレンズ20により形成される結像点を物点とする有限共役長のレーザ光LZについて、リレーレンズ20と合せて収差補正がなされており、ディスク基板24Z裏面の光学記録面SZに対しほぼ無収差で結像させて、ディスク媒体へ情報の書き込み(記録),読み出し(再生),消去等を行う。
ディスク基板24Zからの戻り光は、対物レンズ23,波長選択回折光学素子22,クロスダイクロイックプリズム30,リレーレンズ20の順に光路を戻り、1/4波長板19に入射する。1/4波長板19では、レーザ光LZの偏光方向が第3光源1Zからの行きのレーザ光LZに対し垂直方向に変換される。偏光方向が変換されたレーザ光LZは、PBSプリズム18の接合面18aで反射される。接合面18aで反射されたレーザ光LZは、フォトダイオード17に入射する。フォトダイオード17では、ディスク媒体の光学記録面SZからの信号検出が行われる。
第4の実施の形態では、光路の合成/分岐以外の光学構成が各波長について第1の実施の形態と同様になっている。したがって、図2〜図4に示す要部光学構成は第4の実施の形態に関しても同様である。なお、第2,第3の実施の形態(図5,図9)において2つのダイクロイックプリズム10,21の代わりに1つのクロスダイクロイックプリズム30を用いることによっても、第4の実施の形態と同様、プリズム数を減らして、光ピックアップ光学系のコンパクト化を達成することが可能である。
《基板厚の異なる複数のディスク媒体に対応するための特徴点等》
1つの対物レンズで複数波長・複数基板厚に対応しようとする場合、少なくとも基板厚最大のディスク媒体に対して光源位置を有限共役長に設定することにより(対物レンズとディスク基板との衝突を防止するための)ワーキングディスタンスを確保し、それと同時に収差補正も行う必要がある。このとき複数のディスク媒体の基板厚差が大きいと、基板厚最大のディスク媒体に対するワーキングディスタンスを確保するために、レンズ共役長を非常に短くしなければならなくなる。その結果、光源位置が対物レンズに近くなってしまい、その間に各ディスク媒体に対するレーザ光の光路合成や光路分岐を行うための光学素子を配置することができなくなってしまう。
上述した各実施の形態のように、光学記録面までの基板厚が最大のディスク媒体に対応した光路中にリレーレンズを用いれば、物点位置を近接側に設定することによりワーキングディスタンスを確保しながら、光源位置を対物レンズから遠ざけることが可能となる。これにより、各ディスク媒体に対するレーザ光の光路合成や光路分岐を行うための光学素子を、リレーレンズと対物レンズとの間に配置することが可能となる。また、リレーレンズと対物レンズとの合成光学系で性能を確保すればよいので設計自由度が向上し、対物レンズ単独で補正困難であった複数メディア使用時の収差補正が可能となる。したがって、軽量・小型・高性能でありながら、基板厚の異なる複数のディスク媒体に対応可能な光ピックアップ装置を実現することができる。なお、特定波長のレーザ光を回折させる波長選択回折光学素子を対物レンズの光源側に配置することによっても、その回折作用によるパワーで見かけ上の物点位置を近接側に設定することができる。したがって、リレーレンズを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
実際に規格の異なった複数のディスク媒体の大きな基板厚差を考慮した場合、光学記録面までの基板厚が互いに異なるとともに以下の条件式(i)を満たす複数のディスク媒体について、各レーザ光源からのレーザ光を対応するディスク媒体の光学記録面に集光させる必要がある。それには、上述したように光学記録面までの基板厚が最大のディスク媒体に対応した光路中にリレーレンズを設け、各レーザ光源に対応した複数のディスク媒体に対して収差補正をなすことが望ましい。なお、前述した各実施の形態の場合、ディスク基板24Xの基板厚0.1mmがtminであり、ディスク基板24Zの基板厚1.2mmがtmaxである。
3<tmax/tmin …(i)
ただし、
tmax:光学記録面までの基板厚の最大値、
tmin:光学記録面までの基板厚の最小値、
である。
前述した各実施の形態のように、基板厚の異なる少なくとも3種類のディスク媒体に対応するとともに、コンパクト化及び高性能化を効果的に達成するには、適正なパワーを有するリレーレンズを用いることが望ましい。例えば、第1の波長のレーザ光を出射する第1光源と、第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を出射する第2光源と、第1,第2の波長とは異なる第3の波長のレーザ光を出射する第3光源と、を少なくとも備え、以下の条件式(ii)を満たす第1,第2,第3のディスク媒体について、第1のディスク媒体の光学記録面には第1の波長のレーザ光を集光させ、第2のディスク媒体の光学記録面には第2の波長のレーザ光を集光させ、第3のディスク媒体の光学記録面には第3の波長のレーザ光を集光させる対物レンズを備える場合には、第1,第2の波長のレーザ光と第3の波長のレーザ光との光路合成,光路分岐の少なくとも一方を行うための光路合成/分岐光学素子を備え、その光路合成/分岐光学素子と前記第3光源との間に、第3の波長のレーザ光が前記対物レンズに対して有限共役長で入射するとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように、少なくとも1枚のレンズから成り、かつ、以下の条件式(1)を満たすリレーレンズを備えることが望ましい。なお、前述した各実施の形態の場合、ディスク基板24Xの基板厚0.1mmがtXであり、ディスク基板24Yの基板厚0.6mmがtYであり、ディスク基板24Zの基板厚1.2mmがtZである。
tX<tY<tZ …(ii)
1.5<|fRZ/fOZ|<10.0 …(1)
ただし、
tX:第1のディスク媒体の光学記録面までの基板厚、
tY:第2のディスク媒体の光学記録面までの基板厚、
tZ:第3のディスク媒体の光学記録面までの基板厚、
fRZ:第3の波長のレーザ光に対するリレーレンズの焦点距離、
fOZ:第3の波長のレーザ光に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(1)の上限を越えると、リレーレンズの焦点距離が長くなりすぎて系がコンパクトでなくなる。あるいは、対物レンズの焦点距離が短くなることでワーキングディスタンスを確保することが困難になるだけでなく、特に最も厚いディスク基板に対応しようとすると物点を非常に近く(つまり共役長を短く)しなければならなくなり、トラッキング性能を確保することが困難になる。逆に、条件式(1)の下限を越えると、リレーレンズの焦点距離が短くなることからリレーレンズと対物レンズとの間隔を確保しにくくなり、光路合成/分岐光学素子を配置することが困難になる。あるいは、対物レンズの焦点距離が長くなるため、必要なNAを確保しようとするとレンズ径が大きくなり、その結果、レンズ重量が重くなってしまう。
以下の条件式(1a)を満たすことが更に望ましい。
1.5<|fRZ/fOZ|<6.0 …(1a)
この条件式(1a)は、上記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
1つの対物レンズで複数基板厚に対応するときの望ましい条件として、以下の条件式(2)が挙げられる。条件式(2)を満たすことにより、光学性能とワーキングディスタンスとを良好にバランスさせることができる。
0.15<WDX/fOX<0.7 …(2)
ただし、
WDX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)に対するワーキングディスタンス、
fOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(2)の上限を越えると、最も薄い基板厚に対応する際の軸外性能を確保することが困難になる。また、ワーキングディスタンス確保のためレンズ心厚を小さくしなければならなくなり、レンズ周辺部のコバ厚を確保するのが困難になる。逆に、条件式(2)の下限を越えると、最も厚い基板厚に対応する際のワーキングディスタンス確保と収差性能確保とが非常に困難になる。
以下の条件式(2a)を満たすことが更に望ましい。
0.25<WDX/fOX<0.4 …(2a)
この条件式(2a)は、上記条件式(2)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
対物レンズの共役長を有限にした場合、トラッキングによるレンズ移動において性能を確保することが困難になる。つまり、対物レンズが高NAになると、ディスク媒体のチルトやレンズ偏心等の誤差による性能劣化が生じ、対物レンズの物体距離が有限であると、この性能劣化が無視できない大きさとなる。したがって、トラッキング性能を確保する上で、最も大きい開口数に対応するときの対物レンズの共役長(言い換えれば物体距離)を無限遠にすることが望ましい。前述した各実施の形態では、ディスク基板24X裏面の光学記録面SXに対する開口数が最も大きく(NA=0.85)、その共役長は無限遠になっている。
《対物レンズ,波長選択回折光学素子,リレーレンズにおいて望ましい構成》
次に、対物レンズ,波長選択回折光学素子,リレーレンズにおいて、それぞれ満たすことが望ましい条件を説明する。なお、各実施の形態のようにメディア互換のために設けられる波長選択回折光学素子に関しては、光路合成/分岐光学素子と対物レンズとの間に配置して、第2又は第3の波長のレーザ光を対物レンズに対して有限共役長で入射させるとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように構成するのが望ましい。
〈対物レンズ〉
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(3)を満たすことが望ましい。
1.0<dO/fOX<1.4 …(3)
ただし、
dO:対物レンズの心厚、
fOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(3)は、高NAを達成しながらバックフォーカスを確保し、かつ、コンパクト性を保つための好ましい条件範囲を規定している。条件式(3)の上限を越えると、ワーキングディスタンスの確保が困難になるとともに、レンズ重量も大きくなってしまう。逆に、条件式(3)の下限を越えると、レンズコバ部分の厚み確保が困難になる。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
0.6<r1O/fOX<0.95 …(4)
ただし、
r1O:対物レンズの光源側面の曲率半径、
fOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(4)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、製造可能性を確保しながら高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(4)の上限を越えると、軸外性能を確保するのが困難になる。逆に、条件式(4)の下限を越えると、曲率半径が小さくなりすぎて、高NA化を図った場合にレンズ周辺でレンズの局所傾きがきつくなってしまい製造が困難になる。一般に、このタイプの対物レンズはモールドにより作製されるが、そのモールド金型の製造が困難になるのである。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(5)を満たすことが望ましい。
1.5<|r2O/fOX| …(5)
ただし、
r2O:対物レンズのディスク側面の曲率半径、
fOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(5)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(5)の下限を越えると、曲率半径が小さくなりすぎて軸外性能を確保するのが困難になる。また、高次収差の補正も困難になってしまう。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(6)を満たすことが望ましい。
1<θ1O−θ2O<20 …(6)
ただし、
θ1O:対物レンズの光源側面の有効径最周辺に入射する光線(最外光線)が対物レンズの光源側面となす角度(°)、
θ2O:対物レンズのディスク側面の有効径最周辺から出射する光線(最外光線)が対物レンズのディスク側面となす角度(°)、
である。
条件式(6)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(6)の上限又は下限を越えると、軸外特性が悪化し、偏心に対する感度が厳しくなる。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(7)を満たすことが望ましい。
0.35<(nOX-1)sinθ1O<0.8 …(7)
ただし、
nOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの屈折率、
θ1O:対物レンズの光源側面の有効径最周辺に入射する光線(最外光線)が対物レンズの光源側面となす角度、
である。
条件式(7)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、製造容易としながら高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(7)の下限を越えると、高NAの確保が困難になる。逆に、条件式(7)の上限を越えると、角度θ1Oが極端に大きくなってレンズの製造が困難になるか、あるいは屈折率の実用的な光学ガラスが存在しなくなる。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、以下の条件式(8)を満たすことが望ましい。
0.3<(r2O+r1O)/(r2O−r1O)<1.5 …(8)
ただし、
r1O:対物レンズの光源側面の曲率半径、
r2O:対物レンズのディスク側面の曲率半径、
である。
条件式(8)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定しており、特に球面収差補正のための好ましい条件範囲を規定している。条件式(8)の条件範囲を越えた場合、球面収差の3次範囲での倒れが大きくなってしまい、高次による補正で収差がうねってしまいがちになる。このため、高NA化が困難になる。
レンズ1枚構成の対物レンズにおいて、その少なくとも1面を非球面にすることが望ましく、その少なくとも光源側面を非球面にすることが更に望ましい。小型の対物レンズで高NAを達成する場合、光源側面の曲率半径が小さくなる。そこで発生する収差を抑えるために光源側面を非球面にすれば、高NAの光ピックアップレンズにおいて高性能化を効果的に達成することができる。
対物レンズの光源側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(9A)を満たすことが望ましく、対物レンズのディスク側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(9B)を満たすことが望ましい。なお、条件式(9A),(9B)のいずれか一方のみを満たしてもよく、条件式(9A),(9B)を両方共満たしてもよい。
0.4<αmax−αmin<1.5 …(9A)
0.01<αmax−αmin<0.5 …(9B)
ただし、
αmax:0≦h≦hmaxにおけるα(h)の最大値(mm)、
αmin:0≦h≦hmaxにおけるα(h)の最小値(mm)、
α(h)≡dz(h)/dh−h/[r・{1-(1+k)・(h/r)2}1/2]
h:非球面に入射する軸上光線の光軸からの入射高さ(mm)、
hmax:非球面に入射する軸上マージナル光線の光軸からの入射高さ(mm)、
z(h):非球面形状(各高さhでの非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離)、
z(h)=r-{r2-(1+k)・h2}1/2+(A4・h4+A6・h6+A8・h8+…) …(AS)
r:非球面の近軸曲率半径(mm)、
k:コーニック係数、
Ai:hのi次の非球面係数、
dz(h)/dh:非球面形状の入射高さhに対する微分値、
である。
条件式(9A),(9B)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(9A),(9B)の上限を越えると、非球面による高次の収差が発生して収差補正が困難になるので、高性能化を図る上では望ましくない。逆に、条件式(9A),(9B)の下限を越えると、非球面による収差補正効果が小さくなり、特に球面収差補正が困難になる。したがって、高性能化を図ることが難しくなるので望ましくない。
対物レンズの光源側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(10A)を満たすことが望ましく、対物レンズのディスク側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(10B)を満たすことが望ましい。なお、条件式(10A),(10B)のいずれか一方のみを満たしてもよく、条件式(10A),(10B)を両方共満たしてもよい。
0.01<Δ(hmax)/fOX<0.3 …(10A)
0.01<Δ(hmax)/fOX<0.1 …(10B)
ただし、
Δ(h):光軸からの高さhにおける、非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離z(h)と、基準2次曲面[≡r-{r2-(1+k)・h2}1/2]の面頂点から光軸に沿った方向の距離と、の差、
h:非球面に入射する軸上光線の光軸からの入射高さ、
hmax:非球面に入射する軸上マージナル光線の光軸からの入射高さ、
z(h):非球面形状(各高さhでの非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離)、
z(h)=r-{r2-(1+k)・h2}1/2+(A4・h4+A6・h6+A8・h8+…) …(AS)
r:非球面の近軸曲率半径、
k:コーニック係数、
Ai:hのi次の非球面係数、
fOX:光学記録面までの基板厚が最も薄いディスク媒体(例えば第1のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第1の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(10A),(10B)は、高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(10A),(10B)の上限又は下限を越えると、非球面による高次の収差が発生して収差補正が困難になるので、高性能化を図る上では望ましくない。
〈波長選択回折光学素子〉
波長選択回折光学素子において、以下の条件式(11)を満たすことが望ましい。
-120<fDY/fOY<-15 …(11)
ただし、
fDY:回折面で回折するレーザ光(例えば第2の波長のレーザ光)に対する波長選択回折光学素子の焦点距離、
fOY:回折面で回折するレーザ光(例えば第2の波長のレーザ光)に対する対物レンズの焦点距離、
である。
条件式(11)は、回折面で回折する波長についてワーキングディスタンス並びに波長選択回折光学素子の収差性能及び回折効率を確保するとともに、製造可能性を保つ上で好ましい条件範囲を規定している。条件式(11)の上限を越えると、回折面の屈折力が強くなりすぎて、回折面で回折するレーザ光の使用時において収差性能を確保するのが困難になる。また、回折格子のピッチが小さくなってしまうため、回折効率の低減を招くとともに製造も困難になる。逆に、条件式(11)の下限を越えると、回折面で回折するレーザ光の使用時においてワーキングディスタンスを確保するのが困難になる。
波長選択回折光学素子において、以下の条件式(12)を満たすことが望ましい。
0.006<|C2×fY3|<0.025 …(12)
ただし、
C2:回折面の2次の位相係数、
fY:回折面で回折するレーザ光(例えば第2の波長のレーザ光)に対するレンズ全系(すなわち波長選択回折光学素子と対物レンズとの合成光学系)の焦点距離(mm)、
であり、回折面は光路差関数φ(h)[≡C1・h+C2・h2+C3・h3+…]で定義される。
条件式(12)は、回折面で回折する波長について高性能を確保するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(12)の上限を越えると、回折レンズで発生する球面収差が問題となる。逆に、条件式(12)の下限を越えると、特に球面収差の補正に対して回折レンズの効果が小さくなり、対物レンズとの組み合わせで収差補正が困難になる。
〈リレーレンズ〉
レンズ1枚構成のリレーレンズにおいて、以下の条件式(13)を満たすことが望ましい。
-1.0<(r2R+r1R)/(r2R−r1R)<2.0 …(13)
ただし、
r1R:リレーレンズの光源側面の曲率半径、
r2R:リレーレンズのディスク側面の曲率半径、
である。
条件式(13)は、複数波長・複数基板厚に対応できる高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定しており、特に球面収差補正のための好ましい条件範囲を規定している。条件式(13)の範囲を越えた場合、基板厚が最も厚いディスク媒体を用いたときに球面収差の3次範囲での倒れが大きくなってしまい、高次による補正で収差がうねってしまいがちになる。
レンズ1枚構成のリレーレンズにおいて、その少なくとも1面を非球面にすることが望ましい。基板厚が最も厚いディスク媒体を用いたときに対物レンズで発生する収差を抑えるために、リレーレンズの少なくとも1面を非球面にすれば、複数波長・複数基板厚に対応できる高NAの光ピックアップレンズにおいて高性能化を効果的に達成することができる。
リレーレンズの光源側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(14A)を満たすことが望ましく、リレーレンズのディスク側面に非球面を用いる場合、その非球面は以下の条件式(14B)を満たすことが望ましい。なお、条件式(14A),(14B)のいずれか一方のみを満たしてもよく、条件式(14A),(14B)を両方共満たしてもよい。
-0.1<Δ(hmax)/fRZ<0.1 …(14A)
-0.1<Δ(hmax)/fRZ<0.1 …(14B)
ただし、
Δ(h):光軸からの高さhにおける、非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離z(h)と、基準2次曲面[≡r-{r2-(1+k)・h2}1/2]の面頂点から光軸に沿った方向の距離と、の差、
h:非球面に入射する軸上光線の光軸からの入射高さ、
hmax:非球面に入射する軸上マージナル光線の光軸からの入射高さ、
z(h):非球面形状(各高さhでの非球面の面頂点から光軸に沿った方向の距離)、
z(h)=r-{r2-(1+k)・h2}1/2+(A4・h4+A6・h6+A8・h8+…) …(AS)
r:非球面の近軸曲率半径、
k:コーニック係数、
Ai:hのi次の非球面係数、
fRZ:光学記録面までの基板厚が最も厚いディスク媒体(例えば第3のディスク媒体)へのレーザ光(例えば第3の波長のレーザ光)に対するリレーレンズの焦点距離、
である。
条件式(14A),(14B)は、複数波長・複数基板厚に対応できる高NAの光ピックアップレンズにおいて、高性能化を達成するための好ましい条件範囲を規定している。条件式(14A),(14B)の上限又は下限を越えると、基板厚が最も厚いディスク媒体を用いたときに非球面による高次の収差が発生して収差補正が困難になるので、高性能化を図る上では望ましくない。
《その他》
なお、上述した各実施の形態や後述する各実施例には以下の構成(P1),(P2),…等が含まれており、その構成によると、光学記録面までの基板厚が最大のディスク媒体に対応した光路中にリレーレンズを有する構成になっているため、物点位置を近接側に設定することによりワーキングディスタンスを確保しながら、光源位置を対物レンズから遠ざけることが可能となる。これにより、各ディスク媒体に対するレーザ光の光路合成や光路分岐を行うための光路合成/分岐光学素子を、リレーレンズと対物レンズとの間に配置することが容易になり、基板厚差で発生する球面収差や波長差による色収差を波長全域にわたって補正することも容易になる。したがって、軽量・小型・高性能でありながら、基板厚の異なる複数のディスク媒体に対応可能な光ピックアップ光学系を実現することができる。
(P1) 複数のレーザ光の光路合成,光路分岐の少なくとも一方を行うための光路合成/分岐光学素子と、光学記録面までの基板厚が互いに異なるとともに前記条件式(i)を満たす複数のディスク媒体について、各レーザ光源からのレーザ光を対応するディスク媒体の光学記録面に集光させる対物レンズとを備え、各レーザ光源に対応した複数のディスク媒体に対して収差補正がなされた光ピックアップ光学系であって、少なくとも光学記録面までの基板厚が最大のディスク媒体に対応した光路中にリレーレンズを有することを特徴とする光ピックアップ光学系。
(P2) 前記条件式(ii)を満たす第1,第2,第3のディスク媒体について、第1のディスク媒体の光学記録面には第1の波長のレーザ光を集光させ、第2のディスク媒体の光学記録面には第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を集光させ、第3のディスク媒体の光学記録面には第1,第2の波長とは異なる第3の波長のレーザ光を集光させる対物レンズを備えた光ピックアップ光学系であって、第1,第2の波長のレーザ光と第3の波長のレーザ光との光路合成,光路分岐の少なくとも一方を行うための光路合成/分岐光学素子を備え、第3の波長のレーザ光が前記対物レンズに対して有限共役長で入射するとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように、少なくとも1枚のレンズから成り、かつ、前記条件式(1)又は(1a)を満たすリレーレンズを備えたことを特徴とする光ピックアップ光学系。
(P3) さらに、前記光路合成/分岐光学素子と前記対物レンズとの間に波長選択回折光学素子を備え、その波長選択回折光学素子が第2の波長のレーザ光を対物レンズに対して有限共役長で入射させるとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように構成されていることを特徴とする上記(P2)記載の光ピックアップ光学系。
(P4) 前記条件式(11)又は(12)を満たすことを特徴とする上記(P3)記載の光ピックアップ光学系。
(P5) 前記条件式(2),(2a),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9A),(9B),(10A),(10B),(13),(14A),(14B))のうちの少なくとも1つを満たすことを特徴とする上記(P1)〜(P4)のいずれか1項に記載の光ピックアップ光学系。
(P6) 最も大きい開口数に対応するときの前記対物レンズの共役長が無限遠であることを特徴とする上記(P1)〜(P5)のいずれか1項に記載の光ピックアップ光学系。
(P7) 前記対物レンズの少なくとも光源側面が非球面であることを特徴とする上記(P1)〜(P6)のいずれか1項に記載の光ピックアップ光学系。
(P8) 前記リレーレンズの少なくとも1面が非球面であることを特徴とする上記(P1)〜(P7)のいずれか1項に記載の光ピックアップ光学系。
以下、本発明を実施した光ピックアップ装置の光学構成を、コンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜4は、前記第1,第4の実施の形態(図1〜図4,図13)に対応する光学構成を数値実施例として具体化したものである。また、実施例5は前記第2の実施の形態(図5〜図8)に対応する光学構成を数値実施例として具体化したものであり、実施例6は前記第3の実施の形態(図9〜図12)に対応する光学構成を数値実施例として具体化したものである。
表1〜表14に、実施例1〜実施例6のコンストラクションデータを示す。表1,表3,表5,表7は、レーザ光LX,LY(波長405nm,波長650nm)の光路における実施例1〜4の波長選択回折光学素子22以降の光学構成(図2,図3)をそれぞれ示しており、表2,表4,表6,表8は、レーザ光LZ(波長780nm)の光路における実施例1〜4のリレーレンズ20以降の光学構成(図4)をそれぞれ示している。表9は、レーザ光LX(波長405nm)の光路における実施例5の対物レンズ23以降の光学構成(図6)を示しており、表10は、レーザ光LY(波長650nm)の光路における実施例5のリレーレンズ16以降の光学構成(図7)を示しており、表11は、レーザ光LZ(波長780nm)の光路における実施例5のリレーレンズ20以降の光学構成(図8)を示している。表12は、レーザ光LX(波長405nm)の光路における実施例6の対物レンズ23以降の光学構成(図10)を示しており、表13は、レーザ光LY(波長650nm)の光路における実施例6の補正レンズ26以降の光学構成(図11)を示しており、表14は、レーザ光LZ(波長780nm)の光路における実施例6のリレーレンズ20以降の光学構成(図12)を示している。
各コンストラクションデータにおいて、λは波長(nm)、NAは開口数、ODは物体距離(mm)であり、Si(i=1,2,3,...)は物体側(光源側)から数えてi番目の面、riは面Siの曲率半径(mm)、di(i=1,2,3,...)は面Siと面Si+1との間の軸上面間隔(心厚,mm)を示しており(WD:ワーキングディスタンス)、Ni(i=1,2,...)は軸上面間隔diに位置する光学材料の波長λに対する屈折率を示している。*印が付された面Siは非球面であり、非球面の面形状を表わす前記式(AS)で定義される。また、#印が付された面は回折面であり、前記光路差関数φ(h)で定義される。各非球面データ及び各回折面データを他のデータとあわせて示す。ただし、表記の無い係数は0であり、すべてのデータに関してE-n=×10-n,E+n=×10+nである。
表15に、条件式(1)〜(8),(11)〜(13)に対応するデータを各実施例について示す。また表16〜表21に、条件式(9A),(9B),(10A),(10B),(14A),(14B)に対応するデータ及び関連するデータを各実施例について示す。
Figure 0004258389
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第1の実施の形態(実施例1〜4)を示す光学構成図。 第1の実施の形態(実施例1〜4)の波長405nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第1の実施の形態(実施例1〜4)の波長650nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第1の実施の形態(実施例1〜4)の波長780nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第2の実施の形態(実施例5)を示す光学構成図。 第2の実施の形態(実施例5)の波長405nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第2の実施の形態(実施例5)の波長650nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第2の実施の形態(実施例5)の波長780nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第3の実施の形態(実施例6)を示す光学構成図。 第3の実施の形態(実施例6)の波長405nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第3の実施の形態(実施例6)の波長650nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第3の実施の形態(実施例6)の波長780nmに対応する要部光学構成を示す光路図。 第4の実施の形態(実施例1〜4)を示す光学構成図。
符号の説明
LX 波長405nm(第1の波長)のレーザ光
LY 波長650nm(第2の波長)のレーザ光
LZ 波長780nm(第3の波長)のレーザ光
1X 第1光源(レーザ光源)
1Y 第2光源(レーザ光源)
1Z 第3光源(レーザ光源)
10 ダイクロイックプリズム
20 リレーレンズ
21 ダイクロイックプリズム(光路合成/分岐光学素子)
22 波長選択回折光学素子
23 対物レンズ
24X ディスク基板(第1のディスク媒体)
24Y ディスク基板(第2のディスク媒体)
24Z ディスク基板(第3のディスク媒体)
30 クロスダイクロイックプリズム(光路合成/分岐光学素子)
SX 波長405nm対応の光学記録面(第1のディスク媒体)
SY 波長650nm対応の光学記録面(第2のディスク媒体)
SZ 波長780nm対応の光学記録面(第3のディスク媒体)

Claims (4)

  1. 第1の波長のレーザ光を出射するBlu-rayディスク用の第1光源と、第1の波長よりも大きい第2の波長のレーザ光を出射するDVD用の第2光源と、第1,第2の波長よりも大きい第3の波長のレーザ光を出射するCD用の第3光源と、を少なくとも備え、Blu-rayディスク、DVD、CDについて、Blu-rayディスクの光学記録面には第1の波長のレーザ光を集光させ、DVDの光学記録面には第2の波長のレーザ光を集光させ、CDの光学記録面には第3の波長のレーザ光を集光させる対物レンズを備えた光ピックアップ装置であって、第1,第2の波長のレーザ光と第3の波長のレーザ光との光路合成,光路分岐の少なくとも一方を行うための光路合成/分岐光学素子を備え、その光路合成/分岐光学素子と前記第3光源との間に、第3の波長のレーザ光が前記対物レンズに対して有限共役長で入射するとともに対物レンズと合わせて収差補正がなされるように、少なくとも1枚のレンズから成り、かつ、以下の条件式(1)を満たすリレーレンズを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置;
    1.5<|fRZ/fOZ|<10.0 …(1)
    ただし、
    fRZ:前記第3の波長のレーザ光に対する前記リレーレンズの焦点距離、
    fOZ:前記第3の波長のレーザ光に対する前記対物レンズの焦点距離、
    である。
  2. 以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置;
    0.15<WDX/fOX<0.7 …(2)
    ただし、
    WDX:Blu-rayディスクに対するワーキングディスタンス、
    fOX:Blu-rayディスクへのレーザ光に対する前記対物レンズの焦点距離、
    である。
  3. Blu-rayディスクに対応するときの前記対物レンズの共役長が無限遠であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記リレーレンズは、1枚構成であり、以下の条件式(13)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置;
    -1.0<(r2R+r1R)/(r2R−r1R)<2.0 …(13)
    ただし、
    r1R:前記リレーレンズの光源側面の曲率半径、
    r2R:前記リレーレンズのディスク側面の曲率半径、
    である。
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