JP4257836B2 - 光ファイバコードの融着接続部補強構造および補強方法 - Google Patents

光ファイバコードの融着接続部補強構造および補強方法 Download PDF

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【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、光ファイバ心線の外周に抗張力繊維を添わせその外側にシースを施した光ファイバコードどうしの融着接続部を補強する光ファイバコードの融着接続部補強構造、および、補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバコードは、光ファイバ心線に抗張力材を添わせてシースを施した構造であるが、抗張力材としてアラミド繊維(ケブラー)等の抗張力繊維を用いた構造の光ファイバコードの一例を図1に示す。この光ファイバコード1は、1本の光ファイバ(0.25mmUV素線)3をパイプ4内に収容した単心の光ファイバ心線(単心のルースチューブ心線)2の外周にアラミド繊維(ケブラー)等の抗張力繊維5を添わせ、その外側にPVC(塩化ビニル)等のシース6を施した構造である。
【0003】
ところで、単に光ファイバ心線2どうしを融着接続する場合であれば、光ファイバの融着接続部に被せる融着補強スリーブの中に、光ファイバ心線2をそのまま挿入できるので、融着接続部を補強し、この接続部全体を補強処理することは比較的容易である。
しかし、抗張力繊維入りの光ファイバコード1どうしを融着接続する場合、コード端部の抗張力繊維の引き止め作業が必要になる。一般にこの作業は抗張力繊維を外側に折り畳んでコード端部に固定する場合が多いが、融着接続部の強度を十分高く保つためには、融着接続した両側の光ファイバコード1の抗張力繊維5どうしおよびシース6どうしを互いに引き止めることが必要となる。しかし、光ファイバコード本来の機械強度を維持するように引き止め処理することは簡単ではない。
【0004】
上記の光ファイバコード1どうしを融着接続し次いでその融着接続部を補強する要領を図7を参照して説明すると、まず、接続しようとする各光ファイバコード1の端部近傍のシース6をそれぞれ除去し、ハサミ等では簡単に切れない抗張力繊維5をほぐしてパイプ4の周囲から離し、パイプ4を適宜の長さ除去して光ファイバ3を露出させ、この露出した光ファイバ3どうし(正確にはさらに被覆を除去した裸ファイバどうし)を融着接続機を用いて融着接続する。次いで、光ファイバ3どうしの融着接続部に融着補強スリーブ7を被せる。この融着補強スリーブ7は、例えば、熱収縮ポリエチレンチューブあるいはEVAチューブのように加熱すると溶融軟化して内面が融着接続部およびその近傍の外周に溶融接着するものが好適に用いられ、一般には鋼線やセラミックロッドの抗張力体が平行に添えられ、融着接続部を保護する。
さらに、融着接続部は通常の光ファイバよりも強度が低下しているので、必要によっては、図7に示すように、融着補強スリーブ7の近傍に補強部材8を長手方向に沿って配置し、それらの上にABSや塩化ビニル等の保護パイプ9を被せるとともに、この保護パイプ9内に接着剤10を充填する。これにより、光ファイバ3の融着接続部が融着補強スリーブ7で直接補強されるとともに、両側の光ファイバコード1の抗張力繊維5どうしおよびシース6どうしが互いに引止められて、融着接続部の補強が十分堅固なものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の光ファイバコードの融着接続部補強方法では、一度ほぐしてパイプ4から離した抗張力繊維5を補強部材8とともに保護パイプ9内に収容する作業は煩雑である。また、補強部材8を配置したことにより光ファイバコード1の融着接続部分の外径が光ファイバコード1自体と比べてかなり大きくなり、コンパクト化の要請に応えられない。
また、補強部材8として固い樹脂成形品が広く用いられているが、この補強部材8は光ファイバコード1の外径に対応した形状のものを用いるので、光ファイバコードの外径の種類に応じて形状の異なる補強部材を成形する必要があり、複数種の金型が必要となり、コストがかかるという問題がある。
【0006】
さらに、従来の融着接続部補強構造は、補強部材8の存在のため非対称の断面形状をなし、保護パイプ9内に充填された接着剤10は光ファイバ3の周囲で均一に分布していない。すなわち、光ファイバ3の補強部材8が配置されている側とその反対側とでは充填されている接着剤10の量が異なっている。したがって、接着剤10が保護パイプ9内で硬化する際に接着剤10の硬化収縮に異方性が生じる等により、光ファイバ3に不均一な応力が発生し、場合によっては破断する恐れがある。
【0007】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、光ファイバコードどうしの融着接続部の補強を低コストで行なうことができるとともに、融着接続個所のコンパクト化を図ることができ、また光ファイバに不均一な応力が作用することのない光ファイバコードの融着接続部補強構造および補強方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、光ファイバ心線の外周に抗張力繊維を添わせその外側にシースを施した光ファイバコードどうしの融着接続部を補強する光ファイバコードの融着接続部補強構造において、
両側の光ファイバコードの各光ファイバ心線からそれぞれ露出させたファイバどうしの融着接続部に合成樹脂製の融着補強スリーブを加熱による溶融軟化接着作用により被せ、この融着補強スリーブの部分およびその両側におけるシース端近傍までの部分の外周に、両側のシース端間の距離より若干短くかつ光ファイバ心線に密着しない内径の内層チューブを前記抗張力繊維が中に入らないようにして被せ、前記内層チューブの両端と各シース端との間を、内層チューブの両端と各シース端との間の隙間部分に塗布した接着剤で、抗張力繊維を含めて互いに接着固定し、両側のシース端からそれぞれ露出している抗張力繊維どうしを前記内層チューブの外周面上で、重ね合わせた状態で互いに接着固定し、前記内層チューブの部分およびシース端近傍のシース部分に外層チューブを被せ、固定したことを特徴とする。
【0011】
請求項の発明は、光ファイバ心線の外周に抗張力繊維を添わせその外側にシースを施した光ファイバコードどうしを融着接続する際に、融着接続部を補強する光ファイバコードの融着接続部補強方法において、
接続すべき光ファイバコードの端部近傍のシースを除去してそれぞれ光ファイバ心線を露出させ、各光ファイバ心線からそれぞれ露出させたファイバどうしを融着した後その融着接続部に合成樹脂製の融着補強スリーブを加熱による溶融軟化接着作用により被せ、この融着補強スリーブの部分およびその両側におけるシース端近傍までの部分の外周に、両側のシース端間の距離より若干短くかつ光ファイバ心線に密着しない内径の内層チューブを前記抗張力繊維が中に入らないようにして被せ、
前記内層チューブの両端と各シース端との間を、内層チューブの両端と各シース端との間の隙間部分に塗布した接着剤で、抗張力繊維を含めて互いに接着固定し、両側のシース端からそれぞれ露出している抗張力繊維どうしを前記内層チューブの外周面上で、重ね合わせた状態で互いに接着固定し、前記内層チューブの部分およびシース端近傍のシース部分に熱収縮チューブを被せ、固定することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施形態の光ファイバコードの融着接続部補強構造を示す縦断面図、図3は図2の要部拡大図である。この実施形態で対象とする光ファイバコード1は前述した図1の通りであり、1本の光ファイバ(0.25mmUV素線)3をパイプ4内に収容した単心の光ファイバ心線(単心のルースチューブ心線)2の外周にアラミド繊維(ケブラー)等の抗張力繊維5を添わせ、その外側にPVC(塩化ビニル)等のシース6を施した構造である。この光ファイバコード1の具体的な寸法の一例を示すと、光ファイバ心線2の外径(パイプ4の外径)は0.9mm、光ファイバコード1の外径(シース6の外径)は2.0mmである。
【0013】
上記の光ファイバコード1どうしを融着接続し次いでその融着接続部を補強する要領を説明すると、まず、融着接続しようとする各光ファイバコード1の端部近傍のシース6をそれぞれ除去し、ハサミ等では簡単に切れない抗張力繊維5をほぐしてパイプ4の周囲から離し、パイプ4を適宜の長さ除去して光ファイバ3を露出させ、この露出した光ファイバ3どうし(正確にはさらに被覆を除去した裸ファイバどうし)を融着接続機を用いて融着接続する。次いで、光ファイバ3どうしの融着接続部15に融着補強スリーブ7を被せる。この融着補強スリーブ7は、加熱すると溶融軟化した内面が融着接続部15およびその近傍の外周に溶融接着して、融着接続部15を保護するものである。以上の手順は従来と同じである。
【0014】
本発明では、融着補強スリーブ7の部分およびその両側におけるシース端6a近傍までの部分の外周に、内層チューブ11を抗張力繊維5が中に入らないようにして被せる。内層チューブ11の長さは、両側のシース端6a間の距離より若干短い程度とする。内層チューブ11の両端と各シース端6aとの間隙はあまり大きくせず、例えば3.0mm以下が適切である。次いで、内層チューブ11の両端と各シース端との間を抗張力繊維5を含めて接着剤12で接着固定する。次いで、両側のシース端6aからそれぞれ露出している抗張力繊維5どうしを前記内層チューブ11の外周面上で互いに重ね合わせ、接着剤13を塗布して、抗張力繊維5どうしを互いに接着固定する。次いで、内層チューブ11の部分およびシース端6a近傍のシース6部分に熱収縮チューブ(外層チューブ)14を被せ付ける。この熱収縮チューブ14は、加熱することで収縮してシース6に密着固定される。
ここで、内層チューブ11とシース端6aとの間の接着剤12は例えば2液混合のエポキシ系接着剤を用いることができる。内層チューブ11の外周面上で抗張力繊維5どうしを接着固定する接着剤13はエポキシ系接着剤であるスタイキャスト(商標)等を用いることができる。しかし、接着剤の種類はこれに限らず種々の接着剤を用いることができ、また、一種類の接着剤に統一して用いることもできる。
【0015】
上記の光ファイバコードの融着接続補強構造において、左右の光ファイバコード1の抗張力繊維5どうしが内層チューブ11の外周面上で重ね合わせた状態で互いに接着固定されていることにより、抗張力繊維5どうしが互いに堅固に引止められる。また、熱収縮チューブ14が左右の光ファイバコード1のシース6部分に渡って被せ付けられていることにより、左右の光ファイバコード1のシース6どうしも堅固に引き止められる。このように、左右の光ファイバコード1の抗張力繊維5どうし、およびシース6どうしが堅固に引き止められているので、光ファイバ3の融着接続部が堅固に補強される。
上記における、両側の抗張力繊維5どうしを内層チューブ11の外周面上で互いに接着固定する作業は、保護パイプ内に補強部材を挿入し接着剤を充填する従来方法と比べて容易である。
また、抗張力繊維5どうしが内層チューブ11の外周面上で互いに接着固定されていることで、実施形態のように熱収縮チューブ14を被せることが容易になっている。
【0016】
上記の融着接続部補強構造によれば、図7で説明した従来構造において用いている補強部材8が不要となるので、光ファイバコード1の融着接続部近傍の外径をコンパクトにすることができるだけでなく、補強部材を製造するための金型が不要となるので大幅にコストを削減することができる。また、熱収縮チューブ14で左右の光ファイバコード1のシース6どうしを引き止めるものであり、内部に接着剤を充填する必要がないので、従来構造と異なり、接着剤が硬化するのを待つことなく次の工程を行うことができる。
【0017】
また、内層チューブ11が左右のシース端6a間の概ね全長を覆っており、パイプ4から露出した光ファイバ3を覆っているので、抗張力繊維5どうしを互いに接着するための接着剤13が光ファイバ3に付着する恐れはない。なお、内層チューブ11を接着する接着剤12は、内層チューブ11の両端のみであり、内層チューブ11の内部の深く入り込むことはないので、接着剤12が光ファイバ3に付着する恐れはない。したがって、従来構造と異なり、接着剤の硬化収縮に異方性が生じて光ファイバに不均一な応力が発生し、破断する恐れがある、という問題は生じない。
【0018】
上述の実施形態は単心の光ファイバコード1を対象とするものであるが、例えば図4に示すような多心の光ファイバコード21を対象とする場合にも適用できる。図4の光ファイバコード21は、2本の光ファイバ(0.25mmUV素線)3をパイプ24内に収容した2心の光ファイバ心線(2心のルースチューブ心線)22の外周にアラミド繊維(ケブラー)等の抗張力繊維25を添わせ、その外側にPVC(塩化ビニル)等のシース26を施した構造である。
【0019】
図5は図4の光ファイバコード21の融着接続部補強構造を示すもので、左右の光ファイバコード21の2本の光ファイバ3どうしの融着接続部に多心用の融着補強スリーブ27を被せる。次いで、その融着補強スリーブ27の部分およびその両側におけるシース端26a近傍までの部分の外周に、多心用の内層チューブ31を抗張力繊維25が中に入らないようにして被せる。その後は、上述した単心の光ファイバコード1の場合と同じであり、内層チューブ31の両端を接着剤12で接着固定し、両側の抗張力繊維25どうしを内層チューブ11の外周面上で互いに接着固定し、その上に熱収縮チューブ(外層チューブ)34を被せ付ける。
【0020】
図6に本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、図2、図3の実施形態における収縮チューブ14の代わりに、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂または塩化ビニル樹脂製の保護パイプ44を用いたものである。この場合、補強部材48を保護パイプ44内に配置し接着剤43を充填する。接着剤43は抗張力繊維5どうしを接着する接着剤13と同じでよい。
この場合には従来と同様に補強部材48が必要となるので、上述した熱収縮チューブを用いるほうが望ましいが、内層チューブ11内に収容されている光ファイバ3に接着剤43が付着することはないので、光ファイバ3に接着剤の悪影響による不均一な応力が生じることはない、という利点はある。
【0021】
なお、本発明の対象とする光ファイバコードの外径、材質は上記実施形態に限定されるものではなく適宜変更可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の光ファイバコードの融着接続部補強構造または補強方法によれば、融着接続した各光ファイバコードの抗張力繊維どうしを内層チューブの外周面上で互いに接着固定するので、抗張力繊維どうしの引き止め操作が容易であり、保護パイプ内に接着剤を充填して抗張力繊維どうしを引き止める従来方法と比べて作業性が向上し、しかも機械的強度が向上する。
また、内層チューブ内に収容された光ファイバ素線には、直接、抗張力繊維を接着する接着剤が付着することがないので、光ファイバに接着剤の悪影響が生じて部分的に不均一な応力や歪みが生じる恐れはなく、光ファイバが破断や光損失等の悪影響の発生を防止できる。
【0023】
両側の抗張力繊維どうしが内層チューブの外周面上で互いに接着固定されるので、両側の光ファイバコードのシースどうしを引き止める部材として、請求項のように熱収縮チューブを用いることができる。
熱収縮チューブを被せ付ける方法は、保護パイプを被せその内部に接着剤を充填する方法と比べて、光ファイバコードのシースどうしを引止める操作としてきわめて容易である。また、保護パイプの場合に必要な補強部材が不要となるので、融着接続部の外径がコンパクトとなるだけでなく、補強部材を製造するための金型も不要となり大幅にコストを削減することができる。また、熱収縮チューブによる固定であるから、保護パイプの場合と異なり、接着剤が硬化するのを待つことなく次の工程を行うことができ、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用しようとする光ファイバコードの一例を示すもので、単心の光ファイバコードの断面図である。
【図2】図1の光ファイバコードに本発明を適用した実施形態を示すもので、光ファイバコードの融着接続部補強構造の縦断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】本発明を適用しようとする光ファイバコードの他の例を示すもので、多心の光ファイバコードの断面図である。
【図5】図4の多心の光ファイバコードに本発明を適用した実施形態を示すもので、多心の光ファイバコードの融着接続部補強構造の縦断面図である。
【図6】図1の光ファイバコードに本発明を適用した他の実施形態を示すもので、光ファイバコードの融着接続部補強構造の縦断面図である。
【図7】従来の光ファイバコードの融着接続部補強構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、21 光ファイバコード
2、22 光ファイバ心線
3、23 光ファイバ
4、24 パイプ
5、25 抗張力繊維
6、26 シース
7、27 融着接続スリーブ
11、31 内層チューブ
12、13 接着剤
14、34 熱収縮チューブ
15 融着接続部

Claims (2)

  1. 光ファイバ心線の外周に抗張力繊維を添わせその外側にシースを施した光ファイバコードどうしの融着接続部を補強する光ファイバコードの融着接続部補強構造において、
    両側の光ファイバコードの各光ファイバ心線からそれぞれ露出させたファイバどうしの融着接続部に合成樹脂製の融着補強スリーブを加熱による溶融軟化接着作用により被せ、この融着補強スリーブの部分およびその両側におけるシース端近傍までの部分の外周に、両側のシース端間の距離より若干短くかつ光ファイバ心線に密着しない内径の内層チューブを前記抗張力繊維が中に入らないようにして被せ、前記内層チューブの両端と各シース端との間を、内層チューブの両端と各シース端との間の隙間部分に塗布した接着剤で、抗張力繊維を含めて互いに接着固定し、両側のシース端からそれぞれ露出している抗張力繊維どうしを前記内層チューブの外周面上で、重ね合わせた状態で互いに接着固定し、前記内層チューブの部分およびシース端近傍のシース部分に外層チューブを被せ、固定したことを特徴とする光ファイバコードの融着接続部補強構造。
  2. 光ファイバ心線の外周に抗張力繊維を添わせその外側にシースを施した光ファイバコードどうしを融着接続する際に、融着接続部を補強する光ファイバコードの融着接続部補強方法において、
    接続すべき光ファイバコードの端部近傍のシースを除去してそれぞれ光ファイバ心線を露出させ、各光ファイバ心線からそれぞれ露出させたファイバどうしを融着した後その融着接続部に合成樹脂製の融着補強スリーブを加熱による溶融軟化接着作用により被せ、この融着補強スリーブの部分およびその両側におけるシース端近傍までの部分の外周に、両側のシース端間の距離より若干短くかつ光ファイバ心線に密着しない内径の内層チューブを前記抗張力繊維が中に入らないようにして被せ、前記内層チューブの両端と各シース端との間を、内層チューブの両端と各シース端との間の隙間部分に塗布した接着剤で、抗張力繊維を含めて互いに接着固定し、両側のシース端からそれぞれ露出している抗張力繊維どうしを前記内層チューブの外周面上で、重ね合わせた状態で互いに接着固定し、前記内層チューブの部分およびシース端近傍のシース部分に熱収縮チューブを被せ、固定することを特徴とする光ファイバコードの融着接続部補強方法。
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