JP4257579B2 - 光送信装置及び光通信ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザダイオードなどのレーザ発振素子を用いた光送信装置及び光通信ネットワークシステムに関するものである。この光送信装置は、親局と光分岐局との間を幹線光ファイバで接続し、光分岐局と複数の子局との間をそれぞれ支線光ファイバで接続したPON(Passive OpticalNetwork)システムなどに好適に利用される。本発明の光通信ネットワークシステムは、前記PONシステムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
親局と複数の子局との間を、光データ通信ネットワークを使って双方向通信するシステムにおいて、親局と各子局との間を、それぞれ1本の光ファイバで放射状に結ぶネットワーク構成が実用化されている(Point to Point)。このネットワーク構成では、システム、機器構成は簡単になるが、1つの子局が1本の光ファイバを占有するので(子局数がNあれば、通しの光ファイバがN本必要)、システムの低価格化を図るのが困難である。
【0003】
そこで、1本の光ファイバを、複数の子局で共有するPON(Passive Optical Network; Point to Multi Point)システム(PDS(Passive Double Star)ともいう)が提案されている。このPONシステムは、親局と受動型光合分波器(スターカプラー)を備える光分岐局との間を幹線光ファイバで接続し、光分岐局と複数の子局との間をそれぞれ複数の支線光ファイバで接続したものである。
このPONシステムでは、親局から子局へは、光信号が放送形態で配信され、光信号に含まれているあて先情報に合致する子局がこの光信号を取り込む。子局からの上りのパケットは、何らかの交通整理をしないと衝突するので、各子局は、親局の指定する時分割スロットを用いて、上り光信号を送信している。
【0004】
一方、近年、光通信速度が一段と高速化され、これに伴い、光送信装置に供給され光通信のために用いられる、0,1のディジタル信号からなる電気信号(バースト信号という)も高速化されている。具体的には、バースト信号における0,1のディジタル信号のビット周期は0.8ナノ秒程度にまで短縮されている。光送信装置は、このバースト信号の電気振幅を、レーザダイオードの駆動電流の強弱に変換する。レーザダイオードの出力光は、この駆動電流で強度変調され、光ファイバに入射され、この光ファイバを伝搬する。
【0005】
図5は、従来の光送信装置の要部回路図であり、差動増幅回路の一方にレーザダイオードLDが接続され、他方に抵抗Rが負荷として接続されている。レーザダイオードLDをオンオフするバースト信号INが差動増幅回路の一方のFETスイッチに供給され、バースト信号INの反転が差動増幅回路の他方のFETスイッチに供給される。そしてレーザダイオードLDを駆動する電流I2を供給する電流源が、両差動増幅回路に共通に接続されている。さらに、レーザダイオードLDのバイアス電流I1を供給する電流源が、FETスイッチを介して差動増幅回路の一方に接続されている。このFETスイッチには、常時オンとなるバイアス信号BIASが与えられている。
【0006】
バイアス電流I1をレーザダイオードLDに常時供給するのは、レーザダイオードLDに常時電流を流すことにより、レーザダイオードLDのオンオフ追従速度を速めるためである。
ところが、この図5の回路であれば、バイアス電流I1をレーザダイオードLDに常時流れるために、バースト信号が“0”の時間でも微弱ながら光出力されてしまい、PONシステムの子局に、この光送信装置を採用すると、他の子局の光信号送信の妨害となってしまう。
【0007】
そこで、親局から指定された時分割スロット以外では、バイアス電流I1を完全にオフにするために、図6に示すような光送信装置が用いられる。
図6では、反転可能なバイアス信号BIASを用いて、親局から指定された時分割スロットでのみFETスイッチにバイアス信号BIASを与える。親局から指定されない時分割スロットではFETスイッチに与えるバイアス信号BIASを反転させる。このとき、バイアス電流I1を供給する電流源がオープンとなるのを防ぐために、他方の回路のFETスイッチにバイアス信号BIASを与えて常時電流が流れるようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6-164038号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記図6の回路で、親局から指定されない時分割スロットにおいて、バースト信号の供給回路(図示せず)にノイズが入ってきて、“0”であるはずのバースト信号が瞬間的に“1”になることが予想される。この場合、バイアス信号BIASをオフに反転させているにもかかわらず、光出力されてしまうという問題がある。このため、親局には、各時分割スロットにおいて、該当する子局以外からの光信号が入って、これがノイズとなって通信に悪影響を及ぼす。
【0010】
そこで、本発明は、親局は常に、各時分割スロットにおいて、該当する子局からノイズの少ないきれいな光信号を受信することができる光送信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、この項では、発明の構成要素に、発明の実施の形態で説明する対応素子の番号を付すものとする。
本発明の光送信装置は、電源端子につながれたレーザ発振素子LDと、前記レーザ発振素子LDに駆動電流を供給する駆動電流源22と、前記レーザ発振素子に対して前記駆動電流源と並列に接続され、前記レーザ発振素子LDにバイアス電流を供給するバイアス電流源21と、前記レーザ発振素子LDと前記バイアス電流源21とをつなぐ第一の電流路に挿入され、当該加入者装置に割り当てられた時分割スロットに対応するバイアス期間信号に基づいて、当該第一の電流路をオンオフする第一のスイッチング素子FET3と、前記レーザ発振素子と前記駆動電流源とをつなぐ第二の電流路に挿入され、前記上りバースト信号の電気振幅を、前記レーザ発振素子LDの駆動電流の強弱に変換するための変換素子FET2と、前記第二の電流路に挿入され、前記バイアス期間信号に基づいて、当該第二の電流路をオンオフする第二のスイッチング素子FET5とを備え、
前記駆動電流源22に対して、前記第二の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記駆動電流源22とをつなぐ第三の電流路に、前記レーザ発振素子LD及び前記変換素子FET2を含む部分と相補になる第一の負荷R3と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて当該第三の電流路をオンオフする第三のスイッチング素子FET6とが挿入され、
前記バイアス電流源21に対して、前記第一の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記バイアス電流源21とをつなぐ第四の電流路に、前記レーザ発振素子LDと相補になる第二の負荷R2と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて、当該第四の電流路をオンオフする第四のスイッチング素子FET4とが挿入されているものである。
【0012】
この構成によれば、バイアス期間中はバイアス期間信号に基づいて、スイッチング素子FET5が導通し、バイアス期間中以外は、スイッチング素子FET5が遮断される。したがって、バイアス期間中以外に瞬間的なバースト信号がノイズなどにより発生しても、第2の電流源22の電流がレーザ発振素子LDに流れることがなく、レーザ発振素子LDの誤発光が防止される。親局は常に、各時分割スロットにおいて、該当する子局からノイズの少ないきれいな光信号を受信することができる。
【0013】
前記レーザ発振素子LDと相補になる負荷R1と、バースト信号の電気振幅の反転信号に基づき動作する第2の変換素子FET1を、前記電源端子と前記第二のスイッチング素子FET5との間に直列に接続したものであれば、バースト信号が0の期間中、前記電流源22の電流が第2の変換素子FET1を通して負荷R1に流れるので、電流源22に常時電流を流しておくことができる。このため、バースト信号の急峻な立ち上がり立下りでも、電流源22が追従でき、バースト信号の波形が立ち上がり立下り部分でなまることがない。
【0014】
本発明の光通信ネットワークシステムは、前記光送信装置の発明と実質同一の発明に係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、PONシステムを示すブロック図である。局舎内のPONシステム構成部分を親局1といい、加入者宅内のPONシステム構成部分を子局5という。PONシステムは、親局1、複数の子局5、及び光分岐局(リモートノードともいう)3a,3bを備え、親局1と光分岐局3aとの間を幹線光ファイバ2で接続し、光分岐局3aと光分岐局3bとの間、光分岐局3aと子局5との間、及び光分岐局3bと子局5との間をそれぞれ支線光ファイバ4で接続している。幹線光ファイバ2と支線光ファイバ4とを総称して「光ファイバ」という。光ファイバはシングルモードファイバを用いている。光分岐局3a,3bは、それぞれスターカップラーで構成される。
【0016】
親局1から子局5への下り光信号及び子局5から親局1への上り光信号は、それぞれパケットで構成される。
親局1は、上位のネットワーク(インターネットなど)から送られてくるパケットを受けて、光ファイバを通して子局5に送り出し、子局5から送られてきたパケットを受信し、上位のネットワークに送り出す機能を持っている。
親局1は、幹線光ファイバ2との接続端となる光伝送路終端装置OLT(Optical Line Terminals)、レイヤ2スイッチ、及び上位のネットワークの接続端となるブロードバンドアクセスルータ等を備えている。
【0017】
子局5は、宅内に設置されるパーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータのブロードバンド光信号を光ネットワークに送受する光加入者線終端装置ONU(Optical Network Unit)等を備えている。
前記PONシステムの動作を簡単に説明すると、上位のネットワークから親局1に入ってくる下りパケットは、親局1においてレイヤ2スイッチで所定の処理が行われる。そして、光伝送路終端装置OLTを通して光ファイバに送信される。光ファイバに送信された光信号は、光分岐局3a,3bで分岐され、光分岐局3a,3bにつながる子局5に送信されるが、送信先アドレスの合致した子局5がその光信号を取り込み、パケットを復号解読する。
【0018】
一方、子局5から送信される上りパケットは、光分岐局3a,3bを経由して親局1に送信される。親局1では、レイヤ2スイッチで所定の処理が行われた後、ここからブロードバンドアクセスルータを介して上位のネットワークに送信される。
子局5から送信される上りパケットは、互いに時間的に競合しないようにする必要がある。そのために、親局1から子局5にパケットを送信するときに、親局1が各子局5に対して上り時間スロット(以下単に「スロット」という)を割り当てる。スロットを割り当てられた子局5は、その割り当てられたスロットに上りパケットを送出する。したがって、子局5間の上りパケットの競合は回避される。なお、親局1と子局5との間で時計を共有している必要があるが、この時計の時刻合わせは、パケットの通信を行うときに、時刻情報をパケットの中に含ませることによって行うことができる。
【0019】
図2は、本発明の光送信装置10を示す回路図である。この光送信装置10は、以下、子局5の光加入者線終端装置ONUに用いられるものを想定するが、この光送信装置10を親局1の光伝送路終端装置OLTに用いてもよい。
以下に説明するFETは、GaAs半導体層上に形成されるnチャンネル型ショットキ電界効果トランジスタで構成されているものであるが、本発明はこれに限られるものではなく、シリコン基板などの上に形成されるMOSFETなどで構成されていてもよい。
【0020】
光送信装置10は、レーザダイオードLDと、2つのFET1,2から構成される差動増幅回路Aと、2つのFET3,4から構成される差動増幅回路Bとを備えている。
差動増幅回路Aは、レーザダイオードLDに駆動電流I2を流すための電流源22を有し、FET2のゲートに0,1のディジタル信号からなるバースト信号INを印加することにより、レーザダイオードLDをオンオフする。一方、対となるFET1のゲートには、バースト信号の反転−INが印加されている。これは、レーザダイオードLDのオフ時にも電流源22に電流を流すためである。
【0021】
差動増幅回路Bは、レーザダイオードLDに電流源21からバイアス電流I1を設定するための回路である。バイアス電流を流す期間中、FET3のゲートに、バイアス期間を示す電圧(バイアス期間信号)BIASが印加される。これにより、電流源21からFET3を通して、レーザダイオードLDにバイアス電流I1が流れる。対となるFET4のゲートには、バイアス期間信号の反転−BIASが印加されている。これは、バイアス電流を流さない期間中も電流源21に電流を流すためである。
【0022】
本実施形態では、差動増幅回路Aにおいて、電流源22と直列に、FET5が挿入されている。このFET5のゲートには、バイアス期間信号BIASが印加される。また、電流源22にFET5の相補となるFET6が接続され、このFET6のゲートに、バイアス期間信号の反転−BIASが印加される。これにより、バイアス期間信号が0の期間は、電流源22からFET6に電流が流れ、電流源22の常時電流が流れるようになる。
【0023】
[従来の技術]の項で述べたように、各子局5は、親局1の指定する時分割スロットを用いて、上り光信号を送信しているので、子局5は、自ら光信号を送信するスロットの期間を知っている。そこで、前記バイアス電流を流す期間をこのスロットの期間に一致させると、光信号を送信するスロットの期間だけバースト信号に基づいて光発振を行うことができる。
図3は、バースト信号(a)とバイアス期間信号(b)との関係を示す波形図である。これらの信号はいずれも送信バースト信号を発生する回路(図示せず)から与えられるものである。バースト信号は、0,1のディジタル信号からなり、値1のときにオンとなるのがバースト信号IN、値0のときにオンとなるのがバースト信号−INである。バイアス期間信号は、バースト信号が立ち上がっている期間中、値1をとり、バースト信号のない期間中、値0をとる。バイアス期間信号が1になる時刻は、バースト信号の立ち上がり時刻よりも、時間T1だけ早くなっている。時間T1は、10〜20ナノ秒程度又はそれ以内に設定される。
【0024】
以上の光送信装置10の回路構成により、レーザダイオードLDには、バイアス期間信号BIASが値1をとり、かつ、バースト信号INが値1をとる期間に、電流が流れてレーザ発振する。バイアス期間信号BIASが値0をとっている期間は、FET5がオフになるので、バースト信号INがノイズ等の影響で瞬間的に値1をとっても、レーザダイオードLDに電流が流れない。したがって、親局1から指定された時分割スロット以外の期間中、当該子局から光が漏れることはない。したがって、親局1は、各時分割スロットにおいて、該当する子局からノイズの少ないきれいな光信号を受信することができる。
【0025】
図4は、本発明の他の実施形態に係る光送信装置10′を示す回路図である。この光送信装置10′は、図2の光送信装置10と比べて、FET1の負荷抵抗R1と、FET4の負荷抵抗R2とがサーミスタで構成されているところが異なっているだけである。これらのサーミスタは、温度が高くなれば抵抗値が小さくなるという特性をもっている。
レーザダイオードLDは、一定の光出力を得るには、温度が高いほど駆動電流Iを大きくしなければならないという特性を持っている。そこで電流源22の電流I2を、温度の関数として、温度が高いほど電流I2が大きくなるように、温度が低いほど電流I2が小さくなるように調整している。
【0026】
ところがサーミスタを使用せずに固定抵抗を使用すると、バースト信号INが値1をとる期間にレーザダイオードLDによる電圧降下と、バースト信号INが値0をとる期間に固定抵抗を流れる電流による電圧降下のバランスが崩れてしまう。電圧のバランスが崩れると、バースト信号の急峻な立ち上がり立下りで、電流源22が追従できず、バースト信号の波形が立ち上がり立下り部分でなまってしまう。そこで、FET1の負荷抵抗R1にサーミスタを使用して、電流のバランスを維持しようとしたのである。
【0027】
FET4の負荷抵抗R2をサーミスタで構成したのも、バイアス期間信号の変化に電流源21が追従できるようにしたためである。
なお、この図4の光送信装置10′において、サーミスタに代えて、レーザダイオードLDと同じ電流電圧特性を持つダイオードを用いても、同じ効果が得られる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】PONシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の光送信装置10を示す要部回路図である。
【図3】バースト信号(a)とバイアス期間信号(b)との関係を示す波形図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る光送信装置10′を示す要部回路図である。
【図5】従来の光送信装置の要部回路図である。
【図6】従来の光送信装置の要部回路図である。
【符号の説明】
1 親局
2 幹線光ファイバ
3a,3b 光分岐局
4 支線光ファイバ
5 子局
10 光送信装置
10′光送信装置
21 電流源
22 電流源
A 差動増幅回路
B 差動増幅回路
Claims (3)
- 光分岐局を経て親局と複数の加入者装置が接続され、1本の光ファイバを複数の加入者装置で共有し、各加入者装置は親局の指定する時分割スロットを用いて上りバースト信号を送信することにより、前記親局と複数の加入者装置との間を双方向通信する光通信ネットワークシステムに使用される光送信装置であって、いずれかの前記加入者装置に備えられ、
電源端子につながれたレーザ発振素子と、
前記レーザ発振素子に駆動電流を供給する駆動電流源と、
前記レーザ発振素子に対して前記駆動電流源と並列に接続され、前記レーザ発振素子にバイアス電流を供給するバイアス電流源と、
前記レーザ発振素子と前記バイアス電流源とをつなぐ第一の電流路に挿入され、当該加入者装置に割り当てられた時分割スロットに対応するバイアス期間信号に基づいて、当該第一の電流路をオンオフする第一のスイッチング素子と、
前記レーザ発振素子と前記駆動電流源とをつなぐ第二の電流路に挿入され、前記上りバースト信号の電気振幅を、前記レーザ発振素子の駆動電流の強弱に変換するための変換素子と、
前記第二の電流路に挿入され、前記バイアス期間信号に基づいて、当該第二の電流路をオンオフする第二のスイッチング素子とを備え、
前記駆動電流源に対して、前記第二の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記駆動電流源とをつなぐ第三の電流路に、前記レーザ発振素子及び前記変換素子を含む部分と相補になる第一の負荷と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて当該第三の電流路をオンオフする第三のスイッチング素子とが挿入され、
前記バイアス電流源に対して、前記第一の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記バイアス電流源とをつなぐ第四の電流路に、前記レーザ発振素子と相補になる第二の負荷と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて、当該第四の電流路をオンオフする第四のスイッチング素子とが挿入されていることを特徴とする光送信装置。 - 前記レーザ発振素子と前記変換素子とをつなぐ前記第二の電流路の一部と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記第二のスイッチング素子とをつなぐ第五の電流路に、前記レーザ発振素子と相補になる負荷と、前記バースト信号の電気振幅の反転信号に基づき動作する第二の変換素子とが挿入されていることを特徴とする請求項1記載の光送信装置。
- 光分岐局を経て親局と複数の子局が接続され、親局から子局へは光信号を放送形態で配信し、各子局は親局の指定する時分割スロットを用いて上りバースト信号を送信することにより、前記親局と複数の子局との間を双方向通信する光通信ネットワークシステムであって、
少なくとも1つの前記子局が、
電源端子につながれたレーザ発振素子と、
前記レーザ発振素子に駆動電流を供給する駆動電流源と、
前記レーザ発振素子に対して前記駆動電流源と並列に接続され、前記レーザ発振素子にバイアス電流を供給するバイアス電流源と、
前記レーザ発振素子と前記バイアス電流源とをつなぐ第一の電流路に挿入され、当該加入者装置に割り当てられた時分割スロットに対応するバイアス期間信号に基づいて、当該第一の電流路をオンオフする第一のスイッチング素子と、
前記レーザ発振素子と前記駆動電流源とをつなぐ第二の電流路に挿入され、前記上りバースト信号の電気振幅を、前記レーザ発振素子の駆動電流の強弱に変換するための変換素子と、
前記第二の電流路に挿入され、前記バイアス期間信号に基づいて、当該第二の電流路をオンオフする第二のスイッチング素子とを備え、
前記駆動電流源に対して、前記第二の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記駆動電流源とをつなぐ第三の電流路に、前記レーザ発振素子及び前記変換素子を含む部分と相補になる第一の負荷と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて当該第三の電流路をオンオフする第三のスイッチング素子とが挿入され、
前記バイアス電流源に対して、前記第一の電流路と並列に設けられ、かつ前記電源端子と前記バイアス電流源とをつなぐ第四の電流路に、前記レーザ発振素子と相補になる第二の負荷と、前記バイアス期間信号の反転に基づいて、当該第四の電流路をオンオフする第四のスイッチング素子とが挿入されていることを特徴とする光通信ネットワークシステム。
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