JP4256555B2 - 座標入力/検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体 - Google Patents

座標入力/検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報の入力や選択をするためにペン等の指示部材や指等によって指示された座標位置を光学的に検出する座標入力/検出装置、この座標入力/検出装置を主体に構成される電子黒板システム、座標入力/検出装置における座標位置検出方法及び座標位置検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホワイトボードや書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、電子黒板装置の書き込み面に座標入力/検出装置を配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした電子黒板システムも提供されている。
【0003】
例えば、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むことを可能にした装置である。このソフトボードを用いて構成された電子黒板システムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで記録紙に出力したりすること等が可能となっている。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】
また、文字および画像を表示するための表示装置と、表示装置の前面に座標入力面(タッチパネル面)を配設した座標入力/検出装置と、座標入力/検出装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示装置および座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成した電子黒板システムが提供されている。
【0005】
例えば、スマート・テクノロジィズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000では、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設された座標入力/検出装置(書き込み面)を用いて手書きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示できるようにしている。
【0006】
このような電子黒板システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、座標入力/検出装置を用いて入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育現場等において既に広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような電子黒板システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用されている。
【0007】
また、近年においては、電子黒板システムにおいて利用される座標入力/検出装置として検出方式の異なる種々の方式のものが考えられている。しかしながら、前述した電子黒板システムに適用するのに適切な方式を検討すると、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さなくとも入力が可能になる、例えば光学式のような座標入力/検出装置が有望であると考えられる。
【0008】
このような光学式の座標入力/検出装置としては、各種の方式が提案されている。光学式の座標入力/検出装置の一例としては、特開平8−240407号公報に記載された座標入力/検出装置がある。この特開平8−240407号公報に記載された座標入力/検出装置は、赤外線CCDカメラを備えた2つのユニットを有し、座標入力/検出領域に挿入されたペン型の指示部材に配された赤外線LEDからの赤外線のピーク信号をそれらの赤外線CCDカメラによって検出し、指示部材で指示された座標位置を検出するものである。
【0009】
また、光学式の座標入力/検出装置の他の一例としては、特開平9−319501号公報に記載された座標入力/検出装置がある。この特開平9−319501号公報に記載された座標入力/検出装置は、2つのユニットにそれぞれ設けられた光源から出射されるレーザビーム光を走査させた座標入力/検出領域に再帰性反射部材であるコーナキューブリフレクタを有するペン型の指示部材を挿入させて指示させることにより、その指示部材から再帰反射する光を2つのユニットにそれぞれ設けられた受光素子で受光し、指示部材で指示された座標位置を検出するものである。
【0010】
さらに、光学式の座標入力/検出装置の他の一例としては、特開平11−85376号公報や特開平11−85377号公報に記載された座標入力/検出装置がある。これらの特開平11−85376号公報や特開平11−85377号公報に記載された座標入力/検出装置は、2つのユニットにそれぞれ設けられた光源から出射されるレーザビーム光を走査させ、そのレーザビーム光を再帰性反射部材で反射させることにより形成した座標入力/検出領域を有している。そして、この座標入力/検出領域に指先やペン等の指示部材を挿入することで座標入力/検出領域の光を遮ることにより生じる2つのユニットにそれぞれ設けられた受光素子における光の強度分布に基づいて、指示部材を挿入した座標位置を検出するものである。
【0011】
以上に代表されるような座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さない光学式の座標入力/検出装置は、表示装置の表示面に装着して使用した場合であっても視認性に優れると共に、その大型化も比較的容易になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平8−240407号公報、特開平9−319501号公報、特開平11−85376号公報、特開平11−85377号公報等に記載されたような光学式の座標入力/検出装置は、指示部材を挿入した座標位置を三角測量の原理等により算出するものであるために、受光素子等をそれぞれ備えた2つのユニットが必要となっている。
【0013】
しかしながら、このような受光素子等をそれぞれ備えたユニットを2つ設けることは、光学式の座標入力/検出装置の構成部品の点数が増加するとともに装置構成が複雑化して装置自体が高価なものになってしまうという問題がある。
【0014】
本発明の目的は、従来に比べて構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる座標入力/検出装置、電子黒板システム、座標位置検出方法及び記憶媒体を提供することである。
【0015】
本発明の目的は、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出精度を高めることができる座標入力/検出装置を提供することである。
【0016】
本発明の目的は、指示部材の実サイズの測定を容易にすることができる座標入力/検出装置を提供することである。
【0017】
本発明の目的は、平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を確実に形成することができる座標入力/検出装置を提供することである。
【0018】
本発明の目的は、座標入力/検出領域に挿入される指示部材の角度にかかわらずに、指示部材の指示部の直径を一定の大きさにすることができる座標入力/検出装置を提供することである。
【0019】
本発明の目的は、指示部材の実サイズを測定する際にのみ、座標入力/検出領域内の所定の位置を出現させることができる操作性に優れた電子黒板システムを提供することである。
【0020】
本発明の目的は、座標入力/検出領域内の所定の位置をユーザが解らない態様であって、かつ、必要的に指示せざるを得ない位置とし、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材の指示部の直径を測定することができる電子黒板システムを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の座標入力/検出装置は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、前記座標入力/検出領域で指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する検出手段と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、を備える。
【0022】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0023】
請求項2記載の発明の座標入力/検出装置は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する検出手段と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、を備える。
【0024】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0025】
請求項3記載の発明の座標入力/検出装置は、光を出射する光源を有し、その光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を形成する投光手段と、この投光手段により形成される前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記座標入力/検出領域を形成する前記光を同一光路に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した前記光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、この光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出するピーク点検出手段と、このピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する結像サイズ検出手段と、前記ピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出するピーク距離検出手段と、このピーク距離検出手段により検出された前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する角度算出手段と、前記結像サイズ検出手段により検出された前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する距離算出手段と、この距離算出手段により算出された前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記角度算出手段により算出された前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、を備える。
【0026】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度が算出されるとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0027】
請求項4記載の発明の座標入力/検出装置は、光を出射する光源を有し、その光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を形成する投光手段と、この投光手段により形成される前記座標入力/検出領域を形成する前記光を同一光路に反射する再帰性反射部材を有し、前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した前記光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、この光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出するピーク点検出手段と、このピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する結像サイズ検出手段と、前記ピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出するピーク距離検出手段と、このピーク距離検出手段により検出された前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する角度算出手段と、前記結像サイズ検出手段により検出された前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する距離算出手段と、この距離算出手段により算出された前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記角度算出手段により算出された前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、を備える。
【0028】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度が算出されるとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0029】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記指示部材の実サイズは既知であって、この既知である前記指示部材の実サイズを予め記憶する実サイズ記憶手段を備える。
【0030】
したがって、実サイズが既知であってその実サイズが予め記憶されている指示部材、つまり、専用の指示部材を用いることにより、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出精度を高めることが可能になる。
【0031】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記指示部材の実サイズを測定する実サイズ測定手段と、この実サイズ測定手段によって測定された前記指示部材の実サイズを記憶する測定実サイズ記憶手段と、を備える。
【0032】
したがって、実サイズ測定手段により測定された指示部材の実サイズが測定実サイズ記憶手段により記憶されることにより、例えば指等を指示部材として適用する場合には人によってそのサイズが異なることから、その都度指示部材の実サイズを測定することで、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出精度を高めることが可能になる。
【0033】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の座標入力/検出装置において、前記実サイズ測定手段は、前記投光手段からの距離が既定された前記座標入力/検出領域内の所定の位置に挿入された前記指示部材の実サイズをその前記投光手段からの距離に基づいて測定する。
【0034】
したがって、座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離は結像サイズ検出手段により検出された指示部材の受光素子上における結像サイズと指示部材の実サイズとに基づいて算出されることから、投光手段からの距離が既定された座標入力/検出領域内の所定の位置に指示部材が挿入された場合には、その既定された距離と結像サイズ検出手段により検出された指示部材の受光素子上における結像サイズとに基づいて指示部材の実サイズが算出される。これにより、座標入力/検出領域内の所定の位置に指示部材を挿入するだけで指示部材の実サイズが測定されるので、指示部材の実サイズの測定が容易になる。
【0037】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記投光手段は、前記光源から出射される光を扇形状に成形して投光する。
【0038】
したがって、平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域が確実に形成される。
【0039】
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記投光手段は、前記光源から出射される光ビームを放射状に順次走査して投光する。
【0040】
したがって、平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域が確実に形成される。
【0041】
請求項10記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記座標入力/検出領域は多角形形状であって、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの角部に位置する。
【0042】
したがって、多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの角部に投光手段と受光素子とが位置することにより、投光手段からの光の投光角度は小さくて済むので、装置の小型化が可能になる。
【0043】
請求項11記載の発明は、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記座標入力/検出領域は多角形形状であって、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺に位置する。
【0044】
したがって、このように投光手段と受光素子とが多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの辺に位置した場合には多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの角部に投光手段と受光素子とが位置した場合に比べて、投光手段から最も遠い位置に到達する光の光路長が短くなることにより、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出処理における誤差を低減化することが可能になるとともに、投光位置に応じた再帰反射光の光強度のばらつきが減少するので、スレッシュホルドレベルを複数段階設ける必要がなくなる。
【0045】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の座標入力/検出装置において、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺の中央に位置する。
【0046】
したがって、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出処理における誤差をさらに低減化することが可能になるとともに、投光位置に応じた再帰反射光の光強度のばらつきをさらに減少させることが可能になる。
【0049】
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記ピーク距離検出手段における前記受光素子上の所定の位置は、前記受光素子の中心である。
【0050】
したがって、距離の検出が容易になる。
【0051】
請求項14記載の発明の電子黒板システムは、文字および画像を表示するための表示装置と、この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する。
【0052】
したがって、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することが可能になる。
【0053】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の電子黒板システムにおいて、前記制御装置は、前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を前記表示装置に出現/消去自在に表示する測定位置表示手段を備える。
【0054】
したがって、指示部材の実サイズを測定する際には、表示装置に表示された座標入力/検出領域内の所定の位置を指示部材で指示すれば良いことになるので、指示部材の指示部の直径を測定が容易になるとともに、指示部材の実サイズを測定する際にのみ、座標入力/検出領域内の所定の位置を表示装置に表示することが可能になるので、操作性に優れた電子黒板システムを得ることが可能になる。
【0055】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の電子黒板システムにおいて、前記測定位置表示手段は、前記表示装置に出現/消去自在に表示される前記所定の位置を必要的に指示せざるを得ない位置とする。
【0056】
したがって、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材の指示部の直径を測定することが可能になる。
【0057】
請求項17記載の発明の電子黒板システムは、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する。
【0058】
したがって、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することが可能になる。
【0059】
請求項18記載の発明は、請求項14または17記載の電子黒板システムにおいて、前記電子黒板部の表示面/書き込み面に前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を備える。
【0060】
したがって、指示部材の実サイズを測定する際には、電子黒板部の表示面/書き込み面の座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を指示部材で指示すれば良いことになるので、指示部材の指示部の直径の測定が容易になる。
【0061】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の電子黒板システムにおいて、前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の前記座標入力/検出領域に対して出没自在に設けられる。
【0062】
したがって、指示部材の実サイズを測定する際にのみ、座標入力/検出領域内に座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を出没させることが可能になるので、操作性に優れた電子黒板システムを得ることが可能になる。
【0063】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の電子黒板システムにおいて、前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチを兼ねる。
【0064】
したがって、座標入力/検出領域内の所定の位置をユーザが解らない態様であって、かつ、必要的に指示せざるを得ない位置とすることにより、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材の指示部の直径を測定することが可能になる。
【0065】
請求項21記載の発明の座標位置検出方法は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を用い、前記座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する工程と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、を含んでなる。
【0066】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0067】
請求項22記載の発明の座標位置検出方法は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を用い、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する工程と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、を含んでなる。
【0068】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0069】
請求項23記載の発明の座標位置検出方法は、光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられた再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を用い、検出された光強度分布に基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する工程と、検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する工程と、検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する工程と、前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する工程と、前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する工程と、前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、を含んでなる。
【0070】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度が算出されるとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0071】
請求項24記載の発明の座標位置検出方法は、光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして再帰性反射部材を有する指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を用い、検出された光強度分布に基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する工程と、検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する工程と、検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する工程と、前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する工程と、前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する工程と、前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、を含んでなる。
【0072】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度が算出されるとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0073】
請求項25記載の発明の記憶媒体は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、前記座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する機能と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0074】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0075】
請求項26記載の発明の記憶媒体は、二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する機能と、前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0076】
したがって、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0077】
請求項27記載の発明の記憶媒体は、光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられた再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、検出された光強度分布に基づく前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する機能と、検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する機能と、検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する機能と、前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する機能と、前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する機能と、前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0078】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度が算出されるとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0079】
請求項28記載の発明の記憶媒体は、光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして再帰性反射部材を有する指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、検出された光強度分布に基づく前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、前記プログラムは、前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する機能と、検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する機能と、検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する機能と、前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する機能と、前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する機能と、前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0080】
したがって、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとが検出され、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度が算出されるとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離が算出される。そして、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置が算出される。これにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0081】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。ここで、図1は電子黒板システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、電子黒板システム1は、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び座標入力/検出装置3で構成される電子黒板部4と、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5・原稿の画像を読み取るためのスキャナ6・画像データを記録紙に出力するプリンタ7・ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)を収納する機器収納部9とを主体に構成されている。なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な40インチや50インチ等の大画面タイプのものが用いられている。また、座標入力/検出装置3には、詳細は後述するが、扇形状に投光される光束膜によって形成される座標入力/検出面である座標入力/検出領域3aを有し、この座標入力/検出領域3aに専用の指示部材A(図7参照)を挿入することで座標入力/検出領域3a内の光束を遮ることにより、CCD(Charge Coupled Device)等の受光素子39(図5参照)における受光位置に基づいてその指示位置を検出し、文字等の入力を可能にする光学式の座標入力/検出装置が適用されている。
【0082】
PDP2及び座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2a側に座標入力/検出装置3が位置するようにして一体化され、PDP2のディスプレイ面2aに座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aが位置するようにして電子黒板部4を形成している。このように、電子黒板部4はPDP2及び座標入力/検出装置3を収納して、電子黒板システム1の表示面(PDP2のディスプレイ面2a)及び書き込み面(座標入力/検出領域3a)を構成している。
【0083】
さらに、図示することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。また、PDP2には、PDP2の表示位置、幅、高さ、歪等についての調整を行うための調整手段(図示せず)も設けられている。
【0084】
次に、電子黒板システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、電子黒板システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、指示部材Aで指示された座標入力/検出領域3a内の座標位置の演算等を行う座標入力/検出装置3に設けられるコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して座標入力/検出装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板システム1をネットワーク11に接続することができ、ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、電子黒板システム1で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0085】
次に、コンピュータ5について説明する。ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コンピュータ5は、システム全体を制御するCPU12(Central Processing Unit)と、起動プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワーク11に接続するためのネットワーク・カード(またはモデムでも良い。)19と、コントローラ10・スキャナ6・プリンタ7等を接続するためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
【0086】
ハードディスク17には、オペレーティング・システム(OS:Operating System)22、コントローラ10を介してコンピュータ5上で座標入力/検出装置3を動作させるためのデバイスドライバ23、描画ソフト・ワードプロセッサソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプログラム24等が格納されている。
【0087】
また、コンピュータ5には、OS22、デバイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置25が搭載されている。
【0088】
各種アプリケーションプログラム24は、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される。例えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によって描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS22とともに起動され、コントローラ10を介した座標入力/検出装置3からのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソフトを起動した状態で座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aにユーザが指示部材Aを挿入して文字や図形を描いた場合、座標情報が指示部材Aの記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力された画像データに基づいて線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報に基づく座標位置に併せてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2に送信することにより、ユーザが書いた文字と同一の文字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コンピュータ5は座標入力/検出装置3をマウス16のようなポインティングデバイスとして認識しているため、コンピュータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を書いた場合と同様な処理が行われることになる。
【0089】
次に、座標入力/検出装置3について詳細に説明する。ここで、図4は座標入力/検出装置3の構成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、座標入力/検出装置3は、PDP2のディスプレイ面2aのサイズに対応したサイズで横長の四角形状の座標入力/検出領域3aを備えている。この座標入力/検出領域3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。この座標入力/検出領域3aの左下方に位置する角部には、光の発光と受光とを行う光学ユニット27が取付角度β(図9参照)で設けられている。この光学ユニット27からは、平面若しくはほぼ平面をなし、例えばB1,B2,B3,・・・,Bnといった光(プローブ光)の束で構成される扇形状の光束膜が、座標入力/検出領域3aの全域に行き渡るようにPDP2のディスプレイ面2aの表面に沿って平行に投光される。
【0090】
また、座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aの下部を除く周辺部には、再帰性反射部材28が設けられている。この再帰性反射部材28は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、光学ユニット27から投光されたプローブ光B3は、再帰性反射部材28によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光B3´として光学ユニット27により受光されることになる。
【0091】
次に、光学ユニット27について説明する。ここで、図5は光学ユニット27の構造を概略的に示す構成図である。なお、図5はx−z方向を主体に示しているが、二点鎖線で示す部分については同一の構成要素を別方向(x−y方向、又はy−z方向)から見た図である。
【0092】
図5に示すように、光学ユニット27は、投光手段29と受光手段30とを備えている。投光手段29は、スポットをある程度絞ることの可能なLD(Laser Diode:半導体レーザ),ピンポイントLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源31を備えている。この光源31からPDP2のディスプレイ面2aに対して垂直に照射された光は、一方向の倍率のみを変更可能なシリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされる。シリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされた光は、シリンドリカルレンズ32とは曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ33,34によりy方向に対して集光される。つまり、これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)の作用により、光源31からの光を線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ34の後方に形成されることになる。ここに、y方向に狭くx方向に細長いスリットを有するスリット板35を配置する。したがって、シリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)を通過した光は、スリット板35のスリット位置において、線状の二次光源36を形成する。二次光源36から発した光は、ハーフミラー37で折り返され、PDP2のディスプレイ面2aの垂直方向には広がらずにディスプレイ面2aの表面に沿った平行光で、ディスプレイ面2aと平行方向には二次光源36を中心にした扇形状の光束膜となって座標入力/検出領域3aを進行する。換言すれば、扇形状の光が座標入力/検出領域3aを形成する。これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)とスリット板35とによって、集光光学系が形成されている。
【0093】
前述したように、扇形状となって座標入力/検出領域3aを進行した光束膜は、再帰性反射部材28で再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー37に戻ることになる。したがって、再帰性反射部材28で再帰的に反射された光束膜も座標入力/検出領域3aを形成する。
【0094】
再帰性反射部材28で反射されてハーフミラー37に戻った再帰反射光は、ハーフミラー37を透過して受光手段30に入射する。受光手段30に入射した再帰反射光は、集光レンズであるシリンドリカルレンズ38を通って線状にされた後、このシリンドリカルレンズ38から距離f(fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離)の間隔で設けられたCCD(Charge Coupled Device:受光素子)39において、プローブ光毎に異なる位置で受光される。
【0095】
詳細には、再帰性反射部材28で反射された再帰反射光は、z軸方向ではシリンドリカルレンズ38の作用を受けず、コリメートされたまま受光素子39に到達する。また、再帰反射光は、PDP2のディスプレイ面2aと平行方向では、シリンドリカルレンズ38の中心に集光するように伝搬し、その結果、シリンドリカルレンズ38の作用を受けてシリンドリカルレンズ38の焦点面に設置された受光素子39上に結像する。これにより、受光素子39上に再帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成される。すなわち、再帰反射光を指示部材Aで遮った場合、受光素子39上の遮られた再帰反射光に相当する位置に光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じることになる。再帰反射光を受光した受光素子39は、再帰反射光(プローブ光)の光強度分布に基づいた電気信号を生成し、前述したコントローラ10に対して出力する。
【0096】
なお、図5に示すように、二次光源36とシリンドリカルレンズ38とは、ハーフミラー37に対して共に距離dの位置に配設されて共役な位置関係にある。
【0097】
図6は、受光素子39から再帰反射光の光強度分布に基づいた電気信号が入力され、座標入力/検出領域3aを進行する光が遮られた位置の座標を特定する処理を実行するコントローラ10のブロック構成図である。このコントローラ10は、光源(LD)31の発光制御と、CCD(受光素子)39からの出力の演算を行うものである。図6に示すように、コントローラ10には、各部を集中的に制御するCPU40が設けられており、このCPU40には、プログラム及びデータを記憶するROM41、RAM42、コンピュータ5に接続するためのインタフェース43、A/D(Analog/Digital)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続されている。また、CPU40には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク46や後述する指示部材Aの直径のサイズや光学ユニット27の取付角度βを予め記憶するための不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)47がバス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及びRAM42によりコンピュータとしてのマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置50が接続されている。
【0098】
CCD(受光素子)39からの出力を演算する回路として、CCD(受光素子)39の出力端子に、アナログ処理回路51が図のように接続される。CCD(受光素子)39に入射した反射光は、CCD(受光素子)39内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナログ信号として出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路51で処理された後、A/D(Analog/Digital)コンバータ44によってデジタル信号に変換されてCPU40に渡される。ここに、光強度分布検出手段が実現されている。この後、CPU40によって指示部材Aの二次元座標の演算が行われる。
【0099】
ハードディスク46に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体49に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRAM42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
【0100】
続いて、制御プログラムに基づいてCPU40によって実行される機能について説明する。ここでは、本実施の形態の座標入力/検出装置3の備える特長である座標検出手段の機能を実現する座標検出処理について以下に説明する。ここで、図7は指示部材Aを示す斜視図、図8は座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3a内の一点を指示部材Aで指し示した一例を示す正面図、図9はその一部を拡大して示す正面図である。また、図10は座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図7に示すように、指示部材Aは、座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3a内の一点を指し示すための球形状の指示部A1と、ユーザが把持するための略円柱形状の把持部A2とで構成されている。この指示部材Aの指示部A1の直径Dの実サイズは、既定値としてEEPROM47に記憶されている。ここに、実サイズ記憶手段が実現されている。なお、指示部材Aの指示部A1は、その中心部を座標入力/検出領域3aを形成する光束膜が通過する大きさの球形に形成されている。このように、指示部材Aの指示部A1を球形に形成し、かつ、その中心部を座標入力/検出領域3aを形成する光束膜が通過する大きさに形成することにより、座標入力/検出領域3aに挿入される指示部材Aの角度にかかわらずに、指示部材Aの指示部A1の直径Dを一定の大きさにすることができる。また、このように専用の指示部材Aを用いることにより、座標入力/検出領域3aに挿入された指示部材Aの二次元座標位置の算出精度を高めることが可能になる。
【0101】
図8に示すように、このような指示部材Aの指示部A1を座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aを介してPDP2のディスプレイ面2a上の適当な位置(x,y)に対して記述のために挿入し、例えば光学ユニット27から投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Bnが指示部材Aによって遮られた場合、そのプローブ光Bnは再帰性反射部材28に到達することはない。したがって、そのプローブ光Bnは光学ユニット27のCCD(受光素子)39によって受光されることはないため、図9に示すように、プローブ光Bnに対応する光学ユニット27のCCD(受光素子)39上の所定の位置Xnが光強度の弱い領域(暗点)となる。より詳細には、光束膜の中のプローブ光Bnが指示部材Aによって遮られた場合、図11に示すようなCCD(受光素子)39から出力される光強度の波形にピーク点が出現することになる。したがって、CPU40は、このような光強度の波形におけるピーク点の出現を電圧の変化により認識し、例えばCCD(受光素子)39の画素番号に基づいてこの光強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する(図10に示すステップS1のY)。ここに、ピーク点検出手段の機能が実行される。そして、この暗点位置XnからCCD(受光素子)39の中心画素までの距離(CCD(受光素子)39の中心からそのピーク点に至る距離)aをCCD(受光素子)39の画素番号に基づいて検出する。ここに、図10に示すステップS2の処理であるピーク距離検出手段の機能が実行される。加えて、CPU40は、スレシュホルドレベルに応じてCCD(受光素子)39が受光した指示部材Aの指示部A1の結像サイズ(指示部材AのCCD(受光素子)39上における結像サイズ)bも検出する。以上により、図10に示すステップS3の処理である結像サイズ検出手段の機能が実行される。
【0102】
次に、CPU40による指示部材Aの座標位置(x,y)の算出について説明する。まず、暗点位置XnからCCD(受光素子)39の中心画素までの距離aは、CCD(受光素子)39の中心からの垂線と、指示部材Aの中心と暗点位置Xnとを結ぶ線とで形成される角度αに依存しており、この角度αは、
α=tan-1(a/f) (1)
により算出される。ただし、fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離である。
【0103】
また、光学ユニット27の取付角度βおよび(1)式を用いることにより、指示部材Aの指示部A1によって遮られた光束膜の中のプローブ光Bnの出射/入射角度θ(図8,9参照)は、
Figure 0004256555
により算出される。ここに、角度算出手段の機能が実行される。ただし光学ユニット27の取付角度βは、前述したように、既定値としてEEPROM47に予め記憶されている。
【0104】
一方、CCD(受光素子)39が受光する指示部材Aの被写体像の像倍率は、シリンドリカルレンズ38から指示部材Aの中心に至る距離L(図8,9参照)に依存しており、
L:l=D:b (l:シリンドリカルレンズ38から暗点位置Xnまでの距離(図9参照))
の関係が成立することにより、距離Lは、
Figure 0004256555
により算出される。ここに、距離算出手段の機能が実行される。ただし、指示部材Aの指示部A1の直径Dは、前述したように、既定値としてEEPROM47に予め記憶されている。
【0105】
したがって、指示部材Aの指示した座標位置(x,y)は、図8に示すように、
Figure 0004256555
および、
Figure 0004256555
により算出される。
【0106】
これらの(1)(2)(3)(4)(5)式は制御プログラムの一部として予めハードディスク46に格納されており、(1)(2)(3)(4)(5)式により、指示部材Aの指示した座標位置(x,y)がCPU40により算出される。以上により、図10に示すステップS4の処理である座標位置算出手段の機能が実行される。
【0107】
CPU40は、以上のようにして算出された指示部材Aの指示した座標位置(x,y)をインタフェース43を介してコンピュータ5に転送し、指示部材Aによる指示位置の表示や指示位置に対応するコマンド入力などの処理に利用することになる。以上により、図10に示すステップS5の処理が実行される。つまり、描画ソフトを起動した状態で座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3aにユーザが指示部材Aを挿入して文字や図形を描いた場合、座標位置(x,y)が指示部材Aの記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。
【0108】
ここに、座標入力/検出領域3aを形成する光の一部が指示部材Aの挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子39の中心からそのピーク点に至る距離aと光を遮った指示部材の受光素子39上における結像サイズbとが検出され、検出された受光素子39の中心からそのピーク点に至る距離aに基づいて指示部材Aに遮られた光の出射角度θが算出されるとともに、検出された光を遮った指示部材Aの受光素子39上における結像サイズbに基づいて座標入力/検出領域3aに挿入された指示部材Aと投光手段29との間の距離Lが算出される。そして、これらの指示部材Aに遮られた光の出射角度θと指示部材Aと投光手段29との間の距離Lとに基づいて座標入力/検出領域3aに挿入された指示部材Aの二次元座標位置(x,y)が算出される。これにより、従来は指示部材Aを挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段29と受光素子39とが、それぞれ一つずつで足りることになり、構成部品の点数が削減されるとともに装置構成が簡単になるので、製造コストを安価にすることが可能になる。
【0109】
なお、本実施の形態においては、座標入力/検出装置3を表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2に備えたが、これに限るものではなく、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、前面投影型プロジェクター、背面投影型プロジェクター等を表示装置として適用しても良い。さらに、これらの表示装置に限るものではなく、ライティングボードとして機能する黒板やホワイトボード等に備えるようにしても良い。
【0110】
本発明の第二の実施の形態を図12ないし図15に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の電子黒板システム60は、本発明の第一の実施の形態の電子黒板システム1で説明したような専用の指示部材Aを使用して座標入力/検出領域3aを介してPDP2のディスプレイ面2a上の適当な位置(x,y)を指示するのではなく、例えばユーザの指やペン等を任意の指示部材A´(図13参照)として利用する点で電子黒板システム1とは異なるものである。つまり、コントローラ10のEEPROM47には、指示部材A´の指示部A1´の直径D´が既定値としては記憶されておらず、所定のタイミングで指示部材A´の指示部A1´の直径D´を測定し、その測定された指示部材A´の指示部A1´の直径D´がコントローラ10のEEPROM47に記憶されることになる。
【0111】
ここで、本実施の形態の座標入力/検出装置3の備える特長的な機能であって、制御プログラムに基づいてCPU40により実行される指示物体測定処理について以下に説明する。なお、本実施の形態の指示物体測定処理は、コンピュータ5およびPDP2に対して電源が投入され、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される各種アプリケーションプログラム24の中から指示物体測定に係る制御プログラム(キャリブレーションソフトウェア)が選択されて起動されることにより、PDP2にグラフィックス・ボード18を介してキャリブレーションソフトウェアに基づく所定の画像が表示されることが処理の前提条件とされている。ここで、図12は電子黒板システム60のPDP2に表示される画像の一例を示す正面図である。図12に示すように、電子黒板システム60のPDP2のディスプレイ面2a上の所定の位置には、指示マークMが表示される。ここに、測定位置表示手段が実現されている。なお、この指示マークMの中心からシリンドリカルレンズ38に至る距離L´は、規定値としてEEPROM47に予め記憶されている。以上のように、電子黒板システム60のPDP2のディスプレイ面2a上の所定の位置に指示マークMが表示された状態で座標入力/検出装置3に対して電源が投入され、指示物体測定処理の実行が可能な状態になる。
【0112】
指示物体測定処理の流れについて以下に説明する。ここで、図13は指示マークMを指で指示した場合の一例を示す説明図、図14は指示物体測定処理の流れを概略的に示すフローチャートである。指示物体測定処理は、図13に示すように、例えば1本の指を指示部材A´としてディスプレイ面2a上の指示マークMを指示した場合には、指先が指示部A1´として機能して座標入力/検出領域3aを形成する光束膜の中のプローブ光Bnを遮断する。これにより、そのプローブ光Bnは光学ユニット27のCCD(受光素子)39によって受光されることはないため、前述したようにプローブ光Bnに対応する光学ユニット27のCCD(受光素子)39上の所定の位置Xnが光強度の弱い領域(暗点)となる。したがって、CPU40は、このような光強度の波形におけるピーク点の出現を電圧の変化により認識し、例えばCCD(受光素子)39の画素番号に基づいてこの光強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xnを検出する(図14に示すステップS11のY)。そして、この暗点位置XnからCCD(受光素子)39の中心画素までの距離a´をCCD(受光素子)39の画素番号に基づいて検出する。以上により、図14に示すステップS12の処理が実行される。加えて、CPU40は、スレシュホルドレベルに応じてCCD(受光素子)39が受光した指示部材A´の指示部A1´の結像サイズb´も検出する。以上により、図14に示すステップS13の処理が実行される。
【0113】
次に、CPU40による指示部材A´の指示部A1´の直径D´の算出について説明する。前述したように、
α=tan-1(a´/f) (1)
の関係が成立し、EEPROM47には指示マークMの中心からシリンドリカルレンズ38に至る距離L´が規定値として予め記憶されていることから、指示部材A´の指示部A1´の直径D´は、
Figure 0004256555
により算出される。
【0114】
これらの(1)(6)式は制御プログラムの一部として予めハードディスク46に格納されており、(1)(6)式により、指示部材A´の指示部A1´の直径D´がCPU40により算出される。以上により、図14に示すステップS14の直径算出処理が実行される。すなわち、ステップS12〜S14により、実サイズ測定手段の機能が実行される。
【0115】
CPU40は、以上のようにして算出された指示部材A´の指示部A1´の直径D´をEEPROM47に記憶し(測定実サイズ記憶手段)、指示部材A´により指示された座標位置(x,y)の算出処理に利用することになる。以上により、図14に示すステップS15の処理が実行される。
【0116】
ここに、座標入力/検出領域3aに挿入された指示部材A´と投光手段29との間の距離L´は指示部材A´の受光素子39上における結像サイズb´と指示部材A´の指示部A1´の直径D´の実サイズとに基づいて算出されることから、投光手段29からの距離L´が既定された座標入力/検出領域3a内の所定の位置(指示マークM)に指示部材A´が挿入された場合には、その既定された距離L´と指示部材A´の受光素子39上における結像サイズb´とに基づいて指示部材A´の指示部A1´の直径D´の実サイズが算出される。これにより、座標入力/検出領域3a内の所定の位置(指示マークM)に指示部材A´を挿入するだけで指示部材A´の指示部A1´の直径D´の実サイズが測定されるので、指示部材A´の指示部A1´の直径D´の実サイズの測定が容易になる。
【0117】
また、例えば指等を指示部材A´として適用する場合には人によってそのサイズが異なることから、その都度指示部材A´の指示部A1´の直径D´の実サイズを測定することで、座標入力/検出領域3aに挿入された指示部材A´の二次元座標位置の算出精度を高めることが可能になる。
【0118】
なお、本実施の形態においては、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22により制御されるキャリブレーションソフトウェアによって電子黒板システム60のPDP2のディスプレイ面2a上の所定の位置に指示マークMを表示するようにしたが、この指示マークMについては種々の態様が考えられる。例えば、キャリブレーションソフトウェアの起動と同時に図15に示すようなパスワード入力用のダイアログボックス61をPDP2のディスプレイ面2aの所定の位置に表示し、パスワード入力後に指示部材A´である指で“OK”ボタン62をクリック(指示)する際に指示部材A´の指示部A1´の直径D´を測定するようにすれば、“OK”ボタン62が指示マークMとして機能することになり、ユーザが指示部材A´の指示部A1´の直径D´を測定するものとは解らない態様であって、かつ、必要的に指示せざるを得ない位置に指示マークMを設けることが可能になり、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材A´の指示部A1´の直径D´を得ることが可能になる。
【0119】
また、本実施の形態の制御プログラムは指示物体測定処理のみをCPU40に実行させたが、これに限るものではなく、前述したように、
α=tan-1(a´/f) (1)
および、
Figure 0004256555
の関係が成立することから、
指示マークMを指示した指示部材A´の指示部A1´により遮断されたプローブ光Bnの出射/入射角θを規定値としてEEPROM47に予め記憶しておくことにより、(1)(2)式により算出された出射/入射角θをEEPROM47に予め記憶されていた出射/入射角θに基づいて補正する角度補正処理を指示物体測定処理に併せてCPU40に実行させるようにしても良い。ここに、角度補正手段の機能が実行される。これによれば、指示部材A´により指示された座標位置(x,y)の算出処理をより正確に行うことが可能になる。
【0120】
本発明の第三の実施の形態を図16ないし図18に基づいて説明する。なお、本発明の第一または第二の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態の電子黒板システム70は、ユーザの指等を任意の指示部材A´として利用する点で前述した第二の実施の形態の電子黒板システム60と同じであるが、電子黒板システム60のように座標入力/検出装置3をPDP2のような表示装置に備えるのではなく、ライティングボードとして機能するホワイトボードに座標入力/検出装置3とは一部構成の異なる座標入力/検出装置73を装着した点で異なるものである。
【0121】
ここで、図16は電子黒板システム70を概略的に示す外観斜視図、図17は電子黒板システム70に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図16に示すように、電子黒板システム70は、ライティングボードとして機能するホワイトボード71及び座標入力/検出装置73で構成される電子黒板部72と、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ5・画像データを記録紙に出力するプリンタ7(いずれも図17参照)を収納する機器収納部9とを主体に構成されている。
【0122】
また、図17に示すように、電子黒板システム70は、コンピュータ5にプリンタ7を接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、指示部材A´で指示された座標入力/検出領域73a内の座標位置の演算等を行う座標入力/検出装置73に設けられるコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して座標入力/検出装置73もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して電子黒板システム70をネットワーク11に接続することができ、電子黒板システム70で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0123】
次に、本実施の形態の座標入力/検出装置73について説明する。図16に示すように、本実施の形態の座標入力/検出装置73には、第一の実施の形態で説明した座標入力/検出装置3の構成に加え、座標入力/検出装置73の電源のON/OFFを切り替えるための電源切替部74が電子黒板部72から一部を露出させた状態で設けられている。電源切替部74は、薄板形状の磁石板で形成され、図18に示すように、座標入力/検出装置73の本体に対して回動自在な硬質のコード76により有線接続されており、座標入力/検出領域73aに対して出没自在とされている。この電源切替部74には、感圧センサ75が設けられており、この感圧センサ75を指等で触れることにより、座標入力/検出装置73の電源のON/OFFの切り替えが可能になっている。つまり、感圧センサ75が、電源スイッチとして機能することになる。なお、電源切替部74を電子黒板部72から引出す際の回動軌跡上には、このコード76の回動を規制するストッパ(図示せず)が設けられており、電源切替部74は所定の位置で停止する構成とされている。本実施の形態においては、電源切替部74の感圧センサ75の中心から光学ユニット27のシリンドリカルレンズ38に至る距離がL´となる位置においてコード76の回動が規制されるものとする。なお、この感圧センサ75の中心から光学ユニット27のシリンドリカルレンズ38に至る距離L´は、規定値としてEEPROM47に予め記憶されている。
【0124】
したがって、本実施の形態の座標入力/検出装置73の指示物体測定処理は、第二の実施の形態の座標入力/検出装置3における指示物体測定処理と何ら変わるものではないが、その処理の前提条件が異なるものとなっている。すなわち、本実施の形態においては、電源切替部74を電子黒板部72から引出し、電源切替部74の感圧センサ75の中心から光学ユニット27のシリンドリカルレンズ38に至る距離がL´となる位置において電源切替部74をホワイトボード71のライティング面71aに磁力により取り付ける。その後、指示部材A´である指で電源切替部74の感圧センサ75を押すことにより、座標入力/検出装置73の電源をONに切り替えられるので、座標入力/検出装置73は光学ユニット27から扇形状の光束膜を座標入力/検出領域73aの全域に行き渡るようにホワイトボード71のライティング面71aの表面に沿って平行に投光することになる。このように、指示部材A´である指で電源切替部74の感圧センサ75を押した状態で光学ユニット27から扇形状の光束膜が投光された場合には、指先が指示部A1´として機能して座標入力/検出領域73aを形成する光束膜の中のプローブ光Bnを遮断する。つまり、電源切替部74の感圧センサ75が、第二の実施の形態の電子黒板システム60で説明した指示マークM(基準部材)として機能することになり、指示物体測定処理の実行が可能な状態になる。すなわち、電源切替部74を所定の位置にセットし、指示部材A´である指で電源切替部74の感圧センサ75を押した直後に指示部材A´の指示部A1´の直径D´を測定するようにすれば、ユーザが指示部材A´の指示部A1´の直径D´を測定するものとは解らない態様であって、かつ、必要的に指示せざるを得ない位置に指示マークMを設けることが可能になり、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材A´の指示部A1´の直径D´を得ることが可能になる。
【0125】
なお、本実施の形態においては、座標入力/検出装置73をライティングボードとして機能するホワイトボード71に備えたが、これに限るものではなく、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、前面投影型プロジェクター、背面投影型プロジェクター等の表示装置に備えるようにしても良い。
【0126】
本発明の第四の実施の形態を図19ないし図22に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第三の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、座標入力/検出装置の方式の変形例である。詳細には、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第三の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3(座標入力/検出装置73)は光遮蔽式であったが、本実施の形態の座標入力/検出装置80においては、光反射式としたものである。
【0127】
ここで、図19は座標入力/検出装置80に用いられる指示部材Aを示す斜視図、図20は座標入力/検出装置80の座標入力/検出領域80a内の一点を指示部材Aで指し示した一例を示す正面図、図21はその一部を拡大して示す正面図である。図19に示すように、座標入力/検出装置80の座標入力/検出領域80a内の一点を指し示すために用いられる指示部材Aの球形状の指示部A1には、再帰性反射部材82が設けられている。この再帰性反射部材82は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、光学ユニット27から投光されたプローブ光Bnは、図20に示すように、再帰性反射部材82によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光Bn´として光学ユニット27により受光されることになる。そのため、図20に示すように、本実施の形態の座標入力/検出装置80においては、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第三の実施の形態で用いた座標入力/検出装置3(座標入力/検出装置73)のように座標入力/検出領域3a(座標入力/検出領域73a)の下部を除く周辺部に再帰性反射部材28を設ける必要はない。
【0128】
図21に示すように、このような指示部材Aの再帰性反射部材82を備えた指示部A1を座標入力/検出装置80の座標入力/検出領域80aの適当な位置(x,y)に挿入し、例えば光学ユニット27から投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Bnが指示部材Aの指示部A1によって反射された場合、その再帰反射光Bn´は光学ユニット27のCCD(受光素子)39によって受光される。このようにしてCCD(受光素子)39が再帰反射光Bn´を受光した場合には、図21に示すように、再帰反射光Bn´に対応する光学ユニット27のCCD(受光素子)39上の所定の位置Xnが光強度の強い領域(明点)となる。より詳細には、光束膜の中のプローブ光Bnが指示部材Aによって反射された場合、図22に示すようなCCD(受光素子)39から出力される光強度の波形にピーク点が出現することになる。
【0129】
したがって、このような光反射式の座標入力/検出装置80を電子黒板システム1,60,70に適用した場合であっても、光遮蔽式の座標入力/検出装置3(座標入力/検出装置73)を用いた場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0130】
本発明の第五の実施の形態を図23に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第四の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、光学ユニットの変形例である。詳細には、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第四の実施の形態で用いた光学ユニット27においては扇形状の光束膜を投光して座標入力/検出領域を形成したが、本実施の形態の光学ユニット90においては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して座標入力/検出領域を形成するものである。
【0131】
ここで、図23は光学ユニット90を概略的に示す平面図である。図23に示すように、光学ユニット90は、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を出射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レーザ)91とハーフミラー92とポリゴンミラー93と集光レンズ94とで構成される投光手段90aと、受光素子95とが備えられている。受光素子95は、集光レンズ94から距離f(fは集光レンズ94の焦点距離)の間隔で設けられたCCD(Charge Coupled Device)で構成されている。このような光学ユニット90は、LD91から出射したレーザ光をハーフミラー92を透過させた後、モータ(図示せず)により回転駆動されるポリゴンミラー93によって放射状に順次反射する。したがって、光学ユニット90は、ビーム光を放射状に繰り返し投光することになる。つまり、光学ユニット90から放射状に投光されるビーム光によって座標入力/検出領域96が形成されることになる。
【0132】
したがって、このような光学ユニット90を座標入力/検出装置3,73,80に適用した場合であっても、指示部材による光の遮蔽または反射によってCCD(受光素子)95から出力される光強度の波形にピーク点が出現することになるので、前述した光学ユニット27を用いた場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0133】
本発明の第六の実施の形態を図24および図25に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態ないし本発明の第五の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、光学ユニット27(光学ユニット90)の設置位置の変形例である。以下において、座標入力/検出装置3の光学ユニット27の設置位置の変形例を例示的に説明する。
【0134】
ここで、図24は座標入力/検出装置3の座標入力/検出領域3a内の一点を指示部材Aで指し示した一例を示す正面図、図25はその一部を拡大して示す正面図である。図24に示すように、本実施の形態においては、光学ユニット27が、座標入力/検出領域3aの下辺の中央部に設けられている。このように光学ユニット27を座標入力/検出領域3aの下辺の中央部に設けた場合には、座標入力/検出領域3aにおいて光学ユニット27から最も遠い位置である座標入力/検出領域3aの左上方に位置する角部に達する光学ユニット27から投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Bmの光路長が、光学ユニット27を座標入力/検出領域3aの左下方に位置する角部に設けた場合における光学ユニット27から最も遠い位置までの光路長に比べて短くなることにより、座標位置(x,y)の算出処理における誤差を低減化することが可能になっている。また、座標入力/検出領域3aにおいて光学ユニット27から最も遠い位置である座標入力/検出領域3aの左上方に位置する角部に達する光学ユニット27から投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Bmの光路長が短くなることにより、投光位置に応じた再帰性反射部材28からの再帰反射光の光強度のばらつきが減少するので、スレッシュホルドレベルを複数段階設ける必要がなくなる。
【0135】
なお、図25に示すように、光学ユニット27を座標入力/検出領域3aの下辺の中央部に設けた座標入力/検出装置3を使用した場合であっても、本発明の第一の実施の形態の電子黒板システム1で説明したような指示部材Aの指示した座標位置(x,y)の座標算出処理は何ら変わるものではなく、かつ、本発明の第二の実施の形態の電子黒板システム1で説明したような任意の指示部材A´の指示部A1´の直径D´を算出する指示物体測定処理も何ら変わるものではない。
【0136】
また、本実施の形態においては、座標入力/検出装置3のみについて説明したが、本発明の第三の実施の形態の座標入力/検出装置73や本発明の第四の実施の形態の座標入力/検出装置80においても同様の作用効果が得られ、また、光学ユニット27に代えて光学ユニット90を適用した場合にも同様の作用効果が得られる。
【0137】
なお、各実施の形態においては、コントローラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10として機能させるようにしても良い。
【0138】
また、各実施の形態においては、座標入力/検出装置を電子黒板システムに一体化させて組み込んだが、これに限るものではなく、座標入力/検出装置を表示装置やライティングボードに対して着脱自在な構成としても良い。
【0139】
さらに、各実施の形態においては、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26や記憶媒体49としてフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用したが、これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0140】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の座標入力/検出装置によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0141】
請求項2記載の発明の座標入力/検出装置によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0142】
請求項3記載の発明の座標入力/検出装置によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度を算出するとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0143】
請求項4記載の発明の座標入力/検出装置によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度を算出するとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0144】
請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記指示部材の実サイズは既知であって、この既知である前記指示部材の実サイズを予め記憶する実サイズ記憶手段を備えることにより、実サイズが既知であってその実サイズが予め記憶されている指示部材、つまり、専用の指示部材を用いることになるので、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出精度を高めることができる。
【0145】
請求項6記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記指示部材の実サイズを測定する実サイズ測定手段と、この実サイズ測定手段によって測定された前記指示部材の実サイズを記憶する測定実サイズ記憶手段と、を備え、実サイズ測定手段により測定された指示部材の実サイズを測定実サイズ記憶手段により記憶することにより、例えば指等を指示部材として適用する場合には人によってそのサイズが異なることから、その都度指示部材の実サイズを測定することで、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出精度を高めることができる。
【0146】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の座標入力/検出装置において、前記実サイズ測定手段は、前記投光手段からの距離が既定された前記座標入力/検出領域内の所定の位置に挿入された前記指示部材の実サイズをその前記投光手段からの距離に基づいて測定することにより、座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離は結像サイズ検出手段により検出された指示部材の受光素子上における結像サイズと指示部材の実サイズとに基づいて算出されることから、投光手段からの距離が既定された座標入力/検出領域内の所定の位置に指示部材が挿入された場合には、その既定された距離と結像サイズ検出手段により検出された指示部材の受光素子上における結像サイズとに基づいて指示部材の実サイズを算出することができるので、座標入力/検出領域内の所定の位置に指示部材を挿入するだけで指示部材の実サイズを測定することができ、指示部材の実サイズの測定を容易にすることができる。
【0148】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記投光手段は、前記光源から出射される光を扇形状に成形して投光することにより、平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を確実に形成することができる。
【0149】
請求項記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記投光手段は、前記光源から出射される光ビームを放射状に順次走査して投光することにより、平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を確実に形成することができる。
【0150】
請求項10記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの角部に投光手段と受光素子とを位置させることにより、投光手段からの光の投光角度は小さくて済むので、装置を小型化することができる。
【0151】
請求項11記載の発明によれば、請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置において、前記座標入力/検出領域は多角形形状であって、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺に位置することにより、このように投光手段と受光素子とを多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの辺に位置させた場合には多角形形状の座標入力/検出領域のいずれかの角部に投光手段と受光素子とを位置させた場合に比べて、投光手段から最も遠い位置に到達する光の光路長を短くすることができるので、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出処理における誤差を低減化することができるとともに、投光位置に応じた再帰反射光の光強度のばらつきを減少させることができるので、スレッシュホルドレベルを複数段階設ける必要がなくなる。
【0152】
請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の座標入力/検出装置において、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺の中央に位置することにより、座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の算出処理における誤差をさらに低減化することができるとともに、投光位置に応じた再帰反射光の光強度のばらつきをさらに減少させることができる。
【0154】
請求項13記載の発明によれば、請求項1ないし12のいずれか一記載の座標入力/検出装置において、ピーク距離検出手段における受光素子上の所定の位置を受光素子の中心とすることにより、距離の検出を容易にすることができる。
【0155】
請求項14記載の発明の電子黒板システムによれば、文字および画像を表示するための表示装置と、この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成することにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、表示装置の表示面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0156】
請求項15記載の発明によれば、請求項14記載の電子黒板システムにおいて、前記制御装置は、前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を前記表示装置に出現/消去自在に表示する測定位置表示手段を備えることにより、指示部材の実サイズを測定する際には、表示装置に表示された座標入力/検出領域内の所定の位置を指示部材で指示すれば良いことになるので、指示部材の指示部の直径を測定を容易にすることができるとともに、指示部材の実サイズを測定する際にのみ、座標入力/検出領域内の所定の位置を表示装置に表示することができるので、操作性に優れた電子黒板システムを得ることができる。
【0157】
請求項16記載の発明によれば、請求項15記載の電子黒板システムにおいて、前記測定位置表示手段は、前記表示装置に出現/消去自在に表示される前記所定の位置を必要的に指示せざるを得ない位置とすることにより、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材の指示部の直径を測定することができる。
【0158】
請求項17記載の発明の電子黒板システムによれば、文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成することにより、座標入力面(タッチパネル面)のような物理的な面を有さず、ライティングボードの書き込み面に装着して使用した場合であっても視認性に優れる電子黒板システムを安価で提供することができる。
【0159】
請求項18記載の発明によれば、請求項14または17記載の電子黒板システムにおいて、前記電子黒板部の表示面/書き込み面に前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を備えることにより、指示部材の実サイズを測定する際には、電子黒板部の表示面/書き込み面の座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を指示部材で指示すれば良いことになるので、指示部材の指示部の直径を測定を容易にすることができる。
【0160】
請求項19記載の発明によれば、請求項18記載の電子黒板システムにおいて、前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の前記座標入力/検出領域に対して出没自在に設けられることにより、指示部材の実サイズを測定する際にのみ、座標入力/検出領域内に座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を出没させることができるので、操作性に優れた電子黒板システムを得ることができる。
【0161】
請求項20記載の発明によれば、請求項19記載の電子黒板システムにおいて、前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチを兼ねることにより、座標入力/検出領域内の所定の位置をユーザが解らない態様であって、かつ、必要的に指示せざるを得ない位置とすることができるので、ユーザが煩雑な作業を行うことなく指示部材の指示部の直径を測定することができる。
【0162】
請求項21記載の発明の座標位置検出方法によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0163】
請求項22記載の発明の座標位置検出方法によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0164】
請求項23記載の発明の座標位置検出方法によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度を算出するとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0165】
請求項24記載の発明の座標位置検出方法によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度を算出するとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0166】
請求項25記載の発明の記憶媒体によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって遮られた場合に、光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に遮られた光の出射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0167】
請求項26記載の発明の記憶媒体によれば、座標入力/検出領域の光の一部が指示部材の挿入によって反射された場合に、光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて算出された指示部材と投光手段との間の距離と、受光素子上の結像位置に基づいて算出される指示部材に反射された光の入射角度とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0168】
請求項27記載の発明の記憶媒体によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって遮られて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材に遮られた光の出射角度を算出するとともに、検出された光を遮った指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材に遮られた光の出射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とがそれぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【0169】
請求項28記載の発明の記憶媒体によれば、座標入力/検出領域を形成する光の一部が指示部材の挿入によって反射されて光強度分布のピーク点が検出された場合に、受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離と光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズとを検出し、検出された受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離に基づいて指示部材により反射された光の入射角度を算出するとともに、検出された光を反射した指示部材の受光素子上における結像サイズと実サイズとに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材と投光手段との間の距離を算出し、これらの指示部材により反射された光の入射角度と、指示部材と投光手段との間の距離とに基づいて座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を算出することにより、従来は指示部材を挿入した二次元座標位置を三角測量の原理等により算出するために各々複数個必要であった投光手段と受光素子とが、それぞれ一つずつで足りることになるので、構成部品の点数を削減することができるとともに装置構成を簡単にすることができ、製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の電子黒板システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】座標入力/検出装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】光学ユニットの構造を概略的に示す構成図である。
【図6】コントローラのブロック構成図である。
【図7】指示部材を示す斜視図である。
【図8】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の一点を指示部材で指し示した一例を示す正面図である。
【図9】その一部を拡大して示す正面図である。
【図10】座標検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図11】受光素子から出力される光強度の波形の一例を示すグラフである。
【図12】本発明の第二の実施の形態の電子黒板システムのPDPに表示される画像の一例を示す正面図である。
【図13】指示マークを指で指示した場合の一例を示す説明図である。
【図14】指示物体測定処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図15】パスワード入力用のダイアログボックスが表示されたPDPを示す正面図である。
【図16】本発明の第三の実施の形態の電子黒板システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図17】電子黒板システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図18】(a)は電源切替部が収納されている状態を示し、(b)は電源切替部が引き出された状態を示す正面図である。
【図19】本発明の第四の実施の形態の座標入力/検出装置に用いられる指示部材を示す斜視図である。
【図20】座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の一点を指示部材で指し示した一例を示す正面図である。
【図21】その一部を拡大して示す正面図である。
【図22】受光素子から出力される光強度の波形の一例を示すグラフである。
【図23】本発明の第五の実施の形態の光学ユニットを概略的に示す平面図である。
【図24】本発明の第六の実施の形態の座標入力/検出装置の座標入力/検出領域内の一点を指示部材で指し示した一例を示す正面図である。
【図25】その一部を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
1,60,70 電子黒板システム
2 表示装置
3,73,80 座標入力/検出装置
3a,73a,80a,96 座標入力/検出領域
4,72 電子黒板部
5 制御装置
26,49 記憶媒体
28 再帰性反射部材
29,90a 投光手段
31,91 光源
39,95 受光素子
62,M 所定の位置
71 ライティングボード
75 基準部材、電源スイッチ
82 再帰性反射部材
A,A´ 指示部材
1,A1´ 指示部
D,D´ 実サイズ
L,L´ 指示部材と投光手段との間の距離
a,a´ 受光素子上の所定の位置からピーク点に至る距離
b,b´ 結像サイズ
θ 出射/入射角度

Claims (28)

  1. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、
    前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、
    この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、
    前記座標入力/検出領域で指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する検出手段と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、
    を備える座標入力/検出装置。
  2. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、
    この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、
    この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、
    前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する検出手段と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、
    を備える座標入力/検出装置。
  3. 光を出射する光源を有し、その光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を形成する投光手段と、
    この投光手段により形成される前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記座標入力/検出領域を形成する前記光を同一光路に反射する再帰性反射部材と、
    この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、
    この受光素子が受光した前記光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、
    この光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出するピーク点検出手段と、
    このピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する結像サイズ検出手段と、
    前記ピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出するピーク距離検出手段と、
    このピーク距離検出手段により検出された前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する角度算出手段と、
    前記結像サイズ検出手段により検出された前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する距離算出手段と、
    この距離算出手段により算出された前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記角度算出手段により算出された前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、
    を備える座標入力/検出装置。
  4. 光を出射する光源を有し、その光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける二次元の座標入力/検出領域を形成する投光手段と、
    この投光手段により形成される前記座標入力/検出領域を形成する前記光を同一光路に反射する再帰性反射部材を有し、前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、
    この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、
    この受光素子が受光した前記光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、
    この光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出するピーク点検出手段と、
    このピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する結像サイズ検出手段と、
    前記ピーク点検出手段により検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出するピーク距離検出手段と、
    このピーク距離検出手段により検出された前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する角度算出手段と、
    前記結像サイズ検出手段により検出された前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する距離算出手段と、
    この距離算出手段により算出された前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記角度算出手段により算出された前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する座標位置算出手段と、
    を備える座標入力/検出装置。
  5. 前記指示部材の実サイズは既知であって、この既知である前記指示部材の実サイズを予め記憶する実サイズ記憶手段を備える請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  6. 前記指示部材の実サイズを測定する実サイズ測定手段と、
    この実サイズ測定手段によって測定された前記指示部材の実サイズを記憶する測定実サイズ記憶手段と、
    を備える請求項1ないし4のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  7. 前記実サイズ測定手段は、前記投光手段からの距離が既定された前記座標入力/検出領域内の所定の位置に挿入された前記指示部材の実サイズをその前記投光手段からの距離に基づいて測定する請求項6記載の座標入力/検出装置。
  8. 前記投光手段は、前記光源から出射される光を扇形状に成形して投光する請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  9. 前記投光手段は、前記光源から出射される光ビームを放射状に順次走査して投光する請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  10. 前記座標入力/検出領域は多角形形状であって、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの角部に位置する請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  11. 前記座標入力/検出領域は多角形形状であって、投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺に位置する請求項1ないしのいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  12. 投光手段と受光素子とは、前記座標入力/検出領域の多角形形状を形成するいずれかの辺の中央に位置する請求項11記載の座標入力/検出装置。
  13. 前記ピーク距離検出手段における前記受光素子上の所定の位置は、前記受光素子の中心である請求項1ないし12のいずれか一記載の座標入力/検出装置。
  14. 文字および画像を表示するための表示装置と、
    この表示装置の表示面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、
    前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記表示装置の表示制御を行う制御装置と、
    を備え、前記表示装置及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の表示面および書き込み面を構成する電子黒板システム。
  15. 前記制御装置は、前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を前記表示装置に出現/消去自在に表示する測定位置表示手段を備える請求項14記載の電子黒板システム。
  16. 前記測定位置表示手段は、前記表示装置に出現/消去自在に表示される前記所定の位置を必要的に指示せざるを得ない位置とする請求項15記載の電子黒板システム。
  17. 文字および画像の筆記を受け付けるライティングボードと、
    このライティングボードの書き込み面に前記座標入力/検出領域を一致させて配設される請求項1ないし13のいずれか一記載の座標入力/検出装置と、
    前記座標入力/検出装置からの入力に基づいて前記ライティングボードに筆記された情報の制御を行う制御装置と、
    を備え、前記ライティングボード及び前記座標入力/検出装置を用いて電子黒板部の書き込み面を構成する電子黒板システム。
  18. 前記電子黒板部の表示面/書き込み面に前記指示部材の実サイズを測定するための前記座標入力/検出領域内の所定の位置を特定する基準部材を備える請求項14または17記載の電子黒板システム。
  19. 前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の前記座標入力/検出領域に対して出没自在に設けられる請求項18記載の電子黒板システム。
  20. 前記基準部材は、前記座標入力/検出装置の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチを兼ねる請求項19記載の電子黒板システム。
  21. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を用い、前記座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する工程と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、
    を含んでなる座標位置検出方法。
  22. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を用い、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する工程と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、
    を含んでなる座標位置検出方法。
  23. 光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられた再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を用い、検出された光強度分布に基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する工程と、
    検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する工程と、
    検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する工程と、
    前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する工程と、
    前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する工程と、
    前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、
    を含んでなる座標位置検出方法。
  24. 光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして再帰性反射部材を有する指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を用い、検出された光強度分布に基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を検出する座標位置検出方法であって、
    前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する工程と、
    検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する工程と、
    検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する工程と、
    前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する工程と、
    前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する工程と、
    前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する工程と、
    を含んでなる座標位置検出方法。
  25. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられ、前記投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材と、この再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、前記座標入力/検出領域に挿入された指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を遮ったことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する機能と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材に遮られた前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
  26. 二次元の座標入力/検出領域に光を投光する投光手段と、この投光手段により投光された前記光を入射方向と同一方向に反射する再帰性反射部材を有して前記座標入力/検出領域に挿入される指示部材と、この指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光素子と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記座標入力/検出領域で前記指示部材が前記光を反射したことにより生じる前記受光素子上の結像位置及び結像サイズを検出する機能と、
    前記受光素子上の結像位置及び結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて算出される前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離と、前記指示部材により反射された前記光の出射角度とに基づいて、前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
  27. 光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記座標入力/検出領域の周辺部に設けられた再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、検出された光強度分布に基づく前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する機能と、
    検出されたピーク点に基づいて前記光を遮った前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する機能と、
    検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する機能と、
    前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材に遮られた前記光の出射角度を算出する機能と、
    前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する機能と、
    前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材に遮られた前記光の前記出射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
  28. 光を投光して平面若しくはほぼ平面をなして再帰性反射部材を有する指示部材の挿入を受け付ける座標入力/検出領域を形成する投光手段と、前記指示部材の前記再帰性反射部材によって反射された前記光を受光する受光する受光素子と、この受光素子が受光した光の光強度分布を検出する光強度分布検出手段と、を備える座標入力/検出装置に用いられ、検出された光強度分布に基づく前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置の検出をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶している記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記光強度分布検出手段により検出された光強度分布のピーク点を検出する機能と、
    検出されたピーク点に基づいて前記光を反射した前記指示部材の前記受光素子上における結像サイズを検出する機能と、
    検出されたピーク点に基づいて前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る距離を検出する機能と、
    前記受光素子上の所定の位置からそのピーク点に至る前記距離に基づいて前記指示部材により反射された前記光の入射角度を算出する機能と、
    前記指示部材の前記受光素子上における前記結像サイズと前記指示部材の実サイズとに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材と前記投光手段との間の距離を算出する機能と、
    前記指示部材と前記投光手段との間の前記距離と前記指示部材により反射された前記光の前記入射角度とに基づいて前記座標入力/検出領域に挿入された前記指示部材の二次元座標位置を算出する機能と、
    を前記コンピュータに実行させる記憶媒体。
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