JP4256231B2 - 電子制御装置、asicおよび保護システム - Google Patents

電子制御装置、asicおよび保護システム Download PDF

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Description

本発明は、高い信頼性を要求されるシステムで使用されるような電子制御装置、ASICおよび保護システムに関する。
従来から、自動車などの移動体には、事故の際に乗員を保護するエアバッグシステムなどが設けられている。エアバッグシステムでは、事故時には確実にエアバッグが作動し、事故時以外ではエアバッグが作動しない必要がある。乗員保護の必要がないのにエアバッグが作動してしまうと、運転者などの動作や視界を妨げてしまうからである。
エアバッグシステムでは、事故が生じているか否かの判断に加速度センサなどを用い、エアバッグの展開の制御には、点火用の駆動も必要なので専用の電子制御ユニット(ECU)を用いる。エアバッグの展開の判断は、移動体内の複数箇所に設ける加速度センサからの検知出力に基づいて総合的行う必要があるので、駆動用の電子制御ユニットとともに、全体の制御を行う電子制御ユニットも設けられる。すなわち、全体の制御を行う電子制御ユニットが上位となり、駆動用の電子制御ユニットが下位となって、複合的に制御を行うシステムが構成される。
図35は、エアバッグシステムなどを一般化したシステム1の形態を示す。システム1は、ASIC2とマイコン3とを含む。ASIC2は、特定用途向けの半導体集積回路(
Application Specific Integrated Circuit )であり、システム1の目的を達成するため、システム制御に必要な機能4を備え、システム1に特有のハードウエアに対するインタフェースや駆動を行う。マイコン3は、ASIC2を介してシステム1の全体的な制御を行う。マイコン3としては、ソフトウエア開発のツールなどが充実している汎用の半導体集積回路化されているマイクロコンピュータが用いられる。
半導体集積回路、特にASICには、自己チェック、自己修復、あるいは故障検出などの機能が設けられ、信頼性の向上が図られている(たとえば、特許文献1〜3参照。)また、複数の制御部を備えるコンピュータシステムでは、信頼性を高めるために診断動作を行い、障害発生時の動作を確認するために疑似障害を発生させることもある(たとえば、特許文献4参照)。
図36は、図35のシステム1で、ASIC2がダイアグ(diagnosis )を行う動作タイミングの概要を示す。ASIC2には、自己診断のために、ダイアグ機能が設けられている。システム1が実際に市場に出てからも、ASIC2内に故障が発生しているか否かを常に監視するためである。ダイアグ機能では、時刻t1にマイコン3が内蔵するタイマ5からの一定時間毎の要求や、外部要因6からの要求をトリガとして、(a)ダイアグ要求を示す制御信号をASIC2に与える。ASIC2では、ダイアグ要求を示す制御信号に応答して、時刻t2から(b)ダイアグを実施し、時刻t3で診断結果を表す(c)状態出力を含む状態通知を、マイコン3に返信する。マイコン3では、状態通知を受信して、ASIC2の状態出力を取込み、ASIC2内に故障が発生しているか否かを(d)判定し、時刻t4では判定に従って(e)判定後処理を行う。
図37は、ASIC2として、ASIC自身のダイアグをマイコン3からの処理なしで行う場合の構成を示す。ASIC2内には、テスト回路7と結果出力回路8とが含まれる。図38は、図37の動作タイミングの概要を示す。時刻t11で、内蔵するタイマや外部要因などをトリガとして、(a)ダイアグ要求が行われる。時刻t12では、テスト回路7によって(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t13では、テスト回路7によって、ダイアグに基づく診断結果の(d)判定が行われる。時刻t14では、判定結果の出力が行われる。
特開平11−168179号公報 特開平8−255500号公報 特開平9−292447号公報 特開平5−28064号公報
図35に示すようなシステム1では、マイコン3がASIC2内に故障が発生していないことを、ダイアグによって常に確認している。マイコン3は、システム1の頭脳というべきものであり、ASIC2のダイアグのための制御も、ソフトウエアで実現することができる。しかしながら、マイコン3がシステム1のために行う処理の内容が高度化、複雑化すると、ASIC2に対してダイアグの処理を行うことは、マイコン3にかかる処理負担を無視することができなくなってきている。
図37に示すように、ASIC2に自己診断の機能を持たせ、ダイアグをマイコン3からの処理無しで行うようにすれば、マイコン3の処理負担を軽減することができる。ただし、テスト回路7に故障などが発生すると、ダイアグ結果の信頼性が損われてしまう。故障が発生しているテスト回路7からは、故障を示す信号が発生されるとは限らず、システム制御に必要な機能4に故障が生じても、診断結果には示されない可能性がある。
本発明の目的は、自己診断機能を備えるASICなどの電子制御装置で、自己診断を行う部分に故障が発生すれば、故障が発生していることも含めて確実に診断結果を導出することができる電子制御装置、ASICおよび保護システムを提供することである。
本発明は、予め定めるシステムの制御動作を、上位の制御装置からの制御を受けて行う電子制御装置であって、
該制御動作についての自己診断テストを行うテスト手段を複数含み、
該複数のテスト手段は、該自己診断テストとともに、テスト手段同士の相互監視も行い、自己診断結果および相互監視結果の出力を、該上位の制御装置に導出することを特徴とする電子制御装置である。
本発明に従えば、予め定めるシステムの制御動作を、上位の制御装置からの制御を受けて行う電子制御装置には、制御動作についての自己診断テストを行う複数のテスト手段が含まれる。複数のテスト手段は、自己診断テストとともに、テスト手段同士の相互監視も行い、自己診断結果および相互監視結果の出力を、上位の制御装置に導出する。テスト手段が自己診断テストを行うので、上位の制御装置の負担を軽減することができる。複数のテスト手段が設けられ、テスト手段同士の相互監視の結果も上位の制御装置に導出されるので、テスト手段のうちに故障が発生しているものがあれば、相互監視の結果から判断することができる。上位の制御装置では、テスト手段に故障が発生していないときで、自己診断テストの結果に異常がないときに、電子制御装置の動作には異常がないことを確実に知ることができる。
また本発明で、前記テスト手段は、前記自己診断テストおよび前記相互監視の実行と結果出力とを、それぞれ予め定める条件に従って行うことを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、前記予め定める条件として、前記上位の制御装置から予め定める結果出力要求が入力されるときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする。
また本発明で、前記予め定める結果出力要求には、前記自己診断テストの結果を要求する機能の部分についての指定を含み、
前記テスト手段は、自己診断テストの結果のうち要求される機能の部分のみを導出することを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、前記結果出力要求で結果出力が指定される機能の部分についてのみ自己診断テストを行うことを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、前記自己診断テストの結果出力に、故障していると判断する機能の部分を示す情報を含めて導出することを特徴とする。
また本発明で、前記制御動作は、半導体集積回路によって実行され、
前記機能の部分は、該半導体集積回路のチップレイアウトのエリアによって分割されることを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、前記システムの制御動作に伴って入力される信号が前記予め定める条件を満たすときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、予め設定される時間的条件が満たされるときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする。
また本発明で、前記複数のテスト手段は、前記システムの制御動作についての自己診断テストをそれぞれ行うことを特徴とする。
また本発明で、前記複数のテスト手段からの結果出力を比較し、故障を示す結果出力が含まれるときのみ、前記上位の制御装置に結果出力を導出するAND手段を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、3以上の複数含まれ、
該複数のテスト手段からの相互監視の結果出力を比較し、相互監視結果の異常の有無についての多数決に従い、異常の有無を表す結果出力が多数であるときのみ、前記上位の制御装置に相互監視の結果出力を導出する多数決手段を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明で、前記テスト手段は、前記上位の制御装置が通常動作とは異なる予め定める動作を行う際に、故意に故障を示す結果出力を導出し、該制御装置が結果出力に応答することの確認を行うことを特徴とする。
さらに本発明は、前述のいずれかに記載の電子制御装置を、半導体チップ上に集積して形成してあることを特徴とするASICである。
さらに本発明は、移動体に搭載され、移動体の乗員を保護する保護システムであって、
前述のASICと、
移動体の予め定める動作状態を監視してASICに入力するセンサと、
センサによって移動体の動作状態が予め定める条件となることが検知されるとき、ASICによって駆動されて、乗員の保護を行う保護具とを含むことを含むことを特徴とする保護システムである。
また本発明で、前記センサは、衝撃の加速度を検知し、
前記保護具は、エアバッグであることを特徴とする。
本発明によれば、電子制御装置には制御動作についての自己診断テストを行う複数のテスト手段が含まれ、上位の制御装置の処理負担を軽減することができる。複数のテスト手段は自己診断テストとともに、テスト手段同士の相互監視も行い、自己診断結果および相互監視結果の出力を、上位の制御装置に導出するので、テスト手段のうちに故障が発生しているものがあれば、相互監視の結果から判断することができる。上位の制御装置では、テスト手段に故障が発生していないときで、自己診断テストの結果に異常がないときに、電子制御装置の動作には異常がないことを確実に知ることができ、自己診断を行う部分に故障が発生すれば、故障が発生していることも含めて確実に診断結果を導出することができる。
また本発明によれば、テスト手段による自己診断テストおよび相互監視の実行と結果出力とは、それぞれ予め定める条件に従って行われるので、たとえば高頻度で自己診断テストと相互監視とを行い、異常が生じない限り結果出力は行わないなど、信頼性を高めて、上位の制御装置の負担を軽減するような動作を行わせることができる。
また本発明によれば、上位の制御装置からの要求に応じて、自己診断テストおよび相互監視を実行し、その結果出力を上位の制御装置に出力することができる。
また本発明によれば、上位の制御装置から要求される機能の部分のみを自己診断テストの結果出力として導出するので、結果出力として上位の制御装置に転送する情報量を低減し、上位の制御装置の負担を軽減することができる。
また本発明によれば、テスト手段は、上位の制御装置からの結果出力要求で結果出力が指定される機能の部分についてのみ自己診断テストを行うので、自己診断テストに要する時間を低減することができる。
また本発明によれば、テスト手段は、自己診断テストの結果出力に故障していると判断する機能の部分を示す情報を含めて導出するので、上位の制御装置ではどの部分に故障が発生しているかを迅速に知ることができる。
また本発明によれば、システムの制御動作は、半導体集積回路によって実行され、自己診断テストが行われて診断の対象となる機能を果す部分は、半導体集積回路のチップレイアウトのエリアによって分割されるので、故障原因の解析などで、ASICのパッケージを開封するような場合に、対象を判り易くすることができる。
また本発明によれば、システムの制御動作に伴う時間的な条件や、外界の環境に基づいて入力される信号が予め定める条件を満たすときに、自己診断テストおよび相互監視を実行するので、上位の制御装置からの制御を受けなくても実行することができ、制御装置の処理負担を軽減することができる。
また本発明によれば、タイマなどの計時で予め設定される時間的条件が満たされるときに、自己診断テストおよび相互監視を実行するので、定期的に信頼性の確認を行う鋼とができる。
また本発明によれば、システムの制御動作についての自己診断テストを複数のテスト手段それぞれ行うので、確実な自己診断テストを行うことができる。複数のテスト手段について故障が発生しているものがあれば、相互監視結果に基づいて容易に判定することができる。
また本発明によれば、AND手段は、複数のテスト手段からの結果出力を比較し、故障を示す結果出力が含まれるときのみ、上位の制御装置に結果出力を導出するので、確実な相互監視結果のみを導出することができる。
また本発明によれば、3以上のテスト回路からの相互監視の結果出力を比較し、相互監視結果の異常の有無についての多数決に従い、異常の有無を表す結果出力が多数であるときのみ、上位の制御装置に相互監視の結果出力を導出するので、テスト回路のうちに故障が発生しても、多数決の判定結果には影響を与えず、信頼性が高い結果出力を得ることができる。
また本発明によれば、上位の制御装置が通常動作とは異なる予め定める動作を行う際に、故意に故障を示す結果出力を導出し、制御装置が結果出力に応答することの確認を行うので、上位の制御装置の応答動作を含めて診断を行うことができる。
さらに本発明によれば、上位の制御装置の処理負担が軽減されて、信頼性が高い自己診断を行うASICを得ることができる。
さらに本発明によれば、移動体に搭載され、移動体の乗員を保護する保護システムでに使用するASICの動作の信頼性を向上させて、センサによって移動体の動作状態が予め定める条件となることが検知されるとき、ASICによって保護具を確実に駆動して、乗員の保護を行うことができる。
また本発明によれば、移動体の衝突時など、エアバッグによる乗員の保護が必要なときにのみ、確実に動作するように、制御用のASICに対して、常に故障の診断を行い、保護動作が可能な状態を保つことができる。
図1は、本発明の実施の第1形態であるエアバッグシステム10の概略的な構成を示す。エアバッグシステム10は、自動車の車両に搭載され、衝突時などに乗員を保護するために、スクイブ11に通電してエアバッグを膨らませる。スクイブ11の電気的な駆動のためにASIC12が設けられ、上位の制御装置としてのマイコン13からの制御に従って動作する。ASIC12内には、エアバッグシステム10としてのシステム制御に必要な機能14が含まれる。ASIC12とマイコン13とは、離れた場所に設置され、通信ライン15で制御信号の伝送が可能なように接続される。ASIC12とマイコン13とには、それぞれ近傍に設置されるGセンサ16,17が検出する衝撃の加速度に対応する入力が与えられる。Gセンサ16は機械的なセンサであり、Gセンサ17は半導体による電気的なセンサである。ASIC12は、マイコン13がGセンサ17によって予め設定される基準を超える加速度を検出してエアバッグ展開を指令する制御信号を導出し、Gセンサ16も予め設定される基準を超える加速度を検出しているときに、スクイブ11を点火するように動作する。
ASIC12には、複数、たとえば2つのテスト回路21,22が設けられ、一方のテスト回路21がシステム制御に必要な機能14について自己診断テストを行い、テスト回路21,22同士で相互監視を行う。テスト回路21,22による自己診断テストの結果と相互監視の結果とは、結果出力回路23,24からそれぞれ通信ライン15を介してマイコン13に出力される。このようなASIC12では、図37に示すようなテスト回路7が単一のASIC2に比較して、テスト回路21,22内の故障についてもダイアグが可能となり、信頼性を高めることができる。このように信頼性を高める考え方は、エアバッグシステム10ばかりではなく、安全性や確実性が要求される保護システムに好適に用いることができる。
図2は、図1のASIC12の内部構成例を示す。自己診断テストを可能にするために、システム制御に必要な機能14およびテスト回路21には、セレクタ25,26がそれぞれ設けられる。テスト回路21,22同士の相互監視を行うために、テスト回路22にもセレクタ27が設けられる。セレクタ25は、システム制御に必要な機能14の入力を、通常動作時には外部入力信号、テスト時はテスト回路21からの信号をそれぞれ選択するように切換える。セレクタ26は、テスト時はシステム制御に必要な機能14の出力信号、相互監視時はテスト回路22からの出力信号を、テスト回路21に入力するように切換える。セレクタ27は、テスト回路21からの出力に応じて、テスト時と相互監視時との切換を行う。相互監視は、テスト時に続けて行われ、テストは、タイマ28がトリガとなって定期的に実行される。テスト回路21,22によるダイアグ実施の結果出力は、結果出力回路23,24からシリアルデータとしてそれぞれ導出される。
図3は、図1のエアバッグシステム10でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t21では、タイマ28によるトリガで(a)ダイアグ要求が発生し、時刻t22から(b)ダイアグ実施がなされる。(a)ダイアグ要求は、外部要因で発生させるようにすることもできる。(b)ダイアグ実施では、システム制御に必要な機能14に対する自己診断テストと、テスト回路21,22同士の相互監視とが実行される。実行の順番は任意である。時刻t23からダイアグ実施結果に基づく(d)判定が行われ、時刻t24から結果出力が行われる。判定と結果出力とは、ASIC12内で実行される。時刻t25からは、マイコン13で(e)判定後処理が行われる。
図4は、本発明の実施の第2形態を一般化したシステム30の概略的な構成を示す。このような一般化したシステムは、図1のエアバッグシステム10と同様に用いることができ、自動車ではシートベルトシステムなど、乗員の安全に関する保護システムや、ブレーキ、エンジンなどの走行に関するシステムにも適用することができる。
本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には、同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム30では、ASIC32として、複数のテスト回路21,22に対してそれぞれダイアグ実施の結果出力を蓄積する情報蓄積回路33,34を設けておく。情報蓄積回路33は、マイコン13からの結果出力要求時に、蓄積されているダイアグ結果を通知する。システム30では、図1のエアバッグシステム10に比較して、マイコン13が自分に都合がいいときに、自己診断テスト結果による故障情報などを引出すことができる。
図5は、図4のASIC32の内部構成例を示す。情報蓄積回路33,34には、情報蓄積を行うラッチ35,36が設けられ、マイコン13からの結果出力要求を検出して、検出時にラッチ35,36に蓄積されている結果出力をシリアルデータとして出力させる要求検出回路37も設けられる。なお、通信ライン15の本数を多くして、結果出力をパラレルデータとして導出させることもできる。以下に示す実施の形態でも、結果出力のデータは、シリアルデータと記載していても、同様にパラレルデータとして導出させることもできる。
図6は、図4のシステム30でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t31でタイマ28や外部要因による(a)ダイアグ要求が行われ、時刻t32から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t33からは、(d)判定が行われ、時刻t34で判定結果がラッチされる。その後、マイコン13から任意の時刻t35に結果要求が行われ、時刻t36でASIC32による結果出力が行われ、時刻t37からマイコン13での(e)判定後処理が行われる。
図7は、本発明の実施の第3形態を一般化したシステム40の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1または図4の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム40のASIC42では、システム制御に必要な機能44が複数、たとえば12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けて形成されている。回路ブロックには、演算処理、タイマ、割込み処理などの機能を実行する部分が含まれる。システム制御に必要な機能44の自己診断テストを行うテスト回路21は、回路ブロック毎に分けて判定を行い、結果出力回路23から、たとえばシリアルデータとして結果出力を導出する。シリアルデータ中では、先頭からのビットの位置と、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lのリスト中での位置とを対応させる。マイコン13では、結果出力のシリアルデータで異常を示すビットの位置に基づいて、故障機能を特定することができる。
図8は、図7のシステム40でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t41でタイマなどによるトリガがあると、ダイアグ実施が行われる。図3などと同様に、ダイアグ要求に一定の時間をかけることもできる。ダイアグ実施に続き、時刻t42では、(d)判定が行われ、時刻t43からはシリアルデータとして結果出力が行われる。シリアルデータとして、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lを1ビットずつで順次表すように12ビットを出力するときには、回路ブロックDが故障の場合、4番目のビットで故障を示すことができる。
図9は、本発明の実施の第4形態を一般化したシステム50の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4または図7の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム50のASIC52では、システム制御に必要な機能44が複数、たとえば12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けて形成されている。回路ブロックには、演算処理、タイマ、割込み処理などの機能を実行する部分が含まれる。システム制御に必要な機能44の自己診断テストを行うテスト回路21は、回路ブロック毎に分けて判定を行い、結果出力を情報蓄積回路33に蓄積する。テスト回路22は、相互監視の結果出力を、情報蓄積回路34に蓄積する。情報蓄積回路33,34に蓄積された結果出力は、マイコン13からの結果出力要求時に、シリアルデータとして導出する。シリアルデータ中では、先頭からのビットの位置と、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lのリスト中での位置とを対応させる。マイコン13では、結果出力のシリアルデータで異常を示すビットの位置に基づいて、故障機能を特定することができる。
図10は、図9のASIC52とマイコン13とのインタフェース部分の構成を示す。この構成は、図5の構成と同等である。図11は、図9のシステム50でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t51でタイマなどによるトリガがあると、(a)ダイアグ要求がなされ、時刻t52から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t53からは、(d)判定が行われ、時刻t54で情報蓄積回路33,34によるラッチ動作が行われる。その後、マイコン13から任意の時刻t55に結果要求が行われ、時刻t56でASIC52による結果出力が行われ、時刻t57からマイコン13での(e)判定後処理が行われる。図8と同様に、回路ブロックDが故障の場合、4番目のビットで故障を示すことができる。
図12は、本発明の実施の第5形態を一般化したシステム60の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7または図9の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム60のASIC62では、システム制御に必要な機能44が複数、たとえば12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けて形成されている。回路ブロックには、演算処理、タイマ、割込み処理などの機能を実行する部分が含まれる。システム制御に必要な機能44の自己診断テストを行うテスト回路21は、回路ブロック毎に分けて判定を行い、結果出力を情報蓄積回路63に蓄積する。テスト回路22は、相互監視の結果出力を、情報蓄積回路34に蓄積する。情報蓄積回路63,34に蓄積された結果出力は、マイコン13からの結果出力要求時に、シリアルデータとして導出する。シリアルデータ中では、先頭からのビットの位置と、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lのリスト中での位置とを対応させる。マイコン13では、結果出力のシリアルデータで異常を示すビットの位置に基づいて、故障機能を特定することができる。
情報蓄積回路63では、マイコン13から結果出力要求で指定される機能を有する回路ブロックのみについての結果出力を導出する。たとえば、システム制御に必要な機能44が12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けられるときに、6つの回路ブロックA,B,C,D,E,Fが指定されていれば、情報蓄積回路63は、指定された回路ブロックA,B,C,D,E,Fのみについて蓄積されている結果出力をシリアルデータとして導出する。
図13は、図12のASIC62とマイコン13とのインタフェース部分の構成を示す。マイコン13は、必要な回路ブロックのダイアグ結果の出力を要求し、要求検出回路67が検出すると、情報蓄積回路63に対しては、要求デコード回路68によるデコード出力が与えられる。デコード出力には、マイコン13がダイアグ結果の出力を要求する回路ブロックの指定が含まれる。
図14は、図12のシステム60でのダイアグ動作のタイミングを、図11での動作タイミングと比較して示す。すなわち、図14(a)は図11と同様に、全部の回路ブロックについての結果出力を導出する動作タイミングを示し、図14(b)でダイアグ結果の出力を指定された範囲のみについて行うダイアグ動作のタイミングを示す。図14(b)では、時刻t61でタイマなどによるトリガがあると、(a)ダイアグ要求がなされ、時刻t62から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t63からは、(d)判定が行われ、時刻t64で情報蓄積回路63,34によるラッチ動作が行われる。その後、マイコン13から任意の時刻t65に結果要求が行われ、時刻t66でASIC62による結果出力が行われ、時刻t67からマイコン13での(e)判定後処理が行われる。図8と同様に、回路ブロックDが故障の場合、4番目のビットで故障を示すことができる。図14(a)と図14(b)とを比較すると、図14(a)では時刻t56から12ビットのシリアルデータを導出する替りに、図14(b)では時刻t66から6ビットのシリアルデータを導出することが判る。このように、必要なデータのみ出力して、データ容量を小さくすることができる。
図15は、本発明の実施の第6形態を一般化したシステム70の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9または図12の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム70のASIC72では、システム制御に必要な機能44が複数、たとえば12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けて形成されている。回路ブロックには、演算処理、タイマ、割込み処理などの機能を実行する部分が含まれる。システム制御に必要な機能44の自己診断テストを行うテスト回路73は、回路ブロック毎に分けて判定を行い、結果出力を情報蓄積回路63に蓄積する。テスト回路22は、相互監視の結果出力を、情報蓄積回路34に蓄積する。情報蓄積回路63,34に蓄積された結果出力は、マイコン13からの結果出力要求時に、シリアルデータとして導出する。シリアルデータ中では、先頭からのビットの位置と、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lのリスト中での位置とを対応させる。マイコン13では、結果出力のシリアルデータで異常を示すビットの位置に基づいて、故障機能を特定することができる。
テスト回路73では、マイコン13から結果出力要求で指定される機能を有する回路ブロックのみについての自己診断テストを実行する。たとえば、システム制御に必要な機能44が12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けられるときに、6つの回路ブロックA,B,C,D,E,Fが指定されていれば、テスト回路73は、指定された回路ブロックA,B,C,D,E,Fのみについて自己診断テストを行い、情報蓄積回路63に結果出力を蓄積する。
図16は、図15のASIC72とマイコン13とのインタフェース部分の構成を示す。マイコン13は、必要な回路ブロックのダイアグ結果の出力を要求し、要求検出回路77が検出すると、テスト回路73および情報蓄積回路63に対しては、要求デコード回路78によるデコード出力が与えられる。デコード出力には、マイコン13がダイアグ結果の出力を要求する回路ブロックの指定が含まれる。
図17は、図15のシステム70でのダイアグ動作のタイミングを、図11での動作タイミングと比較して示す。すなわち、図17(a)は図11と同様に、全部の回路ブロックについての自己診断テストを実施して、結果出力を導出する動作タイミングを示し、図17(b)でダイアグ結果の出力を指定された範囲のみについて自己診断テストと結果出力とを行うダイアグ動作のタイミングを示す。図17(b)では、時刻t71でタイマなどによるトリガがあると、(a)ダイアグ要求がなされ、時刻t72から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t73からは、(d)判定が行われ、時刻t74で情報蓄積回路63,34によるラッチ動作が行われる。時刻t72からのダイアグ実施では、6つの回路ブロックA,B,C,D,E,Fまでについて自己診断テストを行うので、12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L全部について自己診断テストを行うよりも時間を短縮することができる。
その後、マイコン13から任意の時刻t75に結果要求が行われ、時刻t76でASIC72による結果出力が行われ、時刻t77からマイコン13での(e)判定後処理が行われる。図8と同様に、回路ブロックDが故障の場合、4番目のビットで故障を示すことができる。図17(a)と図17(b)とを比較すると、図17(a)では時刻t52から12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L全部について自己診断テストを行い、時刻t56から12ビットのシリアルデータを導出する替りに、図17(b)では時刻t72から6つの回路ブロックA,B,C,D,E,Fについて自己診断テストを行い、時刻t76から6ビットのシリアルデータを導出することが判る。このように、必要な回路ブロックのみ自己診断テストを実行して時間短縮を図り、その結果出力データのみ出力して、データ容量を小さくすることができる。
図18は、本発明の実施の第7形態を一般化したシステム80の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12または図15の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム80のASIC82では、システム制御に必要な機能14に対し、複数、たとえば2つのテスト回路21,83で自己診断テストを実施することができる。2つのテスト回路21,83は、図7、図9、図12または図15の実施形態と同様に、システム制御に必要な機能14を複数の回路ブロックに分けて、自己診断テストをそれぞれ行い、結果出力をシリアルデータまたはパラレルデータとして導出する。同一の機能に対する総合的な診断は、AND回路84で複数のテスト回路21,83からの結果出力の論理積(AND)をとって行うことができる。すなわち、全部のテスト回路21,83が異常なしを示すときにのみ、対象となる回路ブロックに故障が発生していないと診断して、診断結果の出力を結果出力回路23から導出することができる。
図19は、図18のASIC82の内部構成例を示す。自己診断テストを可能にするために、システム制御に必要な機能14およびテスト回路21,83には、セレクタ25,26,87がそれぞれ設けられる。テスト回路21,83は、システム制御に必要な機能14およびテスト回路21,83同士の相互監視を行い、結果出力をAND回路84に与えて、AND演算の結果を、結果出力回路23からシリアルデータとして導出する。
図20は、図18のシステム80でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t81では、タイマ28によるトリガで(a)ダイアグ要求が発生し、時刻t82から(b)ダイアグ実施がなされる。(b)ダイアグ実施では、システム制御に必要な機能14に対する2つのテスト回路21,83による自己診断テストと、テスト回路21,83同士の相互監視とが実行される。実行の順番は任意である。時刻t83からダイアグ実施結果に基づく(d)判定が行われ、時刻t84からは、全てのテスト回路21,83による結果出力についてAND回路84によるAND処理が行われ、時刻t85から結果出力が行われる。このように、判定から結果出力までは、ASIC12内で実行される。時刻t86からは、マイコン13で(e)判定後処理が行われる。
図21は、本発明の実施の第8形態を一般化したシステム90の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12、図15または図18の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム90のASIC92では、システム制御に必要な機能14に対し、3以上の複数、たとえば3つのテスト回路21,83,93で自己診断テストを実施することができる。3つのテスト回路21,83,93は、図7、図9、図12、図15または図18の実施形態と同様に、システム制御に必要な機能14を複数の回路ブロックに分けて、自己診断テストをそれぞれ行い、結果出力をシリアルデータまたはパラレルデータとして導出する。同一の機能に対する総合的な診断は、多数決回路94によって、複数のテスト回路21,83,93からの結果出力の多数決をとって行うことができる。すなわち、テスト回路21,83,93のうちの多数が異常なしを示すときにのみ、結果出力回路95から異常なしを示す結果出力が導出され、対象となる回路ブロックに故障が発生していないと診断することができる。テスト回路83,93からの結果出力は、結果出力回路24,96からもそれぞれ導出される。
図22は、図21のASIC92の内部構成例を示す。自己診断テストを可能にするために、システム制御に必要な機能14およびテスト回路21,83,93には、セレクタ25,26,87,97がそれぞれ設けられる。テスト回路21,83,93は、システム制御に必要な機能44およびテスト回路21,83,93同士の相互監視を行い、結果出力を多数決回路94に入力し、多数決回路94からの結果出力が結果出力回路23を介してシリアルデータとして導出される。
図23は、図21のシステム90でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t91では、タイマ28によるトリガで(a)ダイアグ要求が発生し、時刻t92から(b)ダイアグ実施がなされる。(b)ダイアグ実施では、システム制御に必要な機能14に対する3つのテスト回路21,83,93による自己診断テストと、テスト回路21,83,93同士の相互監視とが実行される。実行の順番は任意である。時刻t93から各テスト回路21,83,93によるダイアグ実施結果に基づく(d)判定が行われる。時刻t94からは、多数決回路94によって、テスト回路21,83,93の判定結果に対する多数決処理が行われ、時刻t95から結果出力が行われる。判定と結果出力とは、ASIC92内で実行される。時刻t96からは、マイコン13で(e)判定後処理が行われる。
テスト回路21,83,93からの結果出力を同時に多数決回路94に入力することによって、テスト回路21,83,93の故障を検知することができる。テスト回路21,83,93の判定結果で多い方の判定結果を採用する。ASIC92などの半導体集積回路は基本的に信頼性が高く、複数のテスト回路21,83,93に故障が生じるとしても少数であることが期待されるので、多数決をとれば、確実な判定結果を得ることができる。
図24は、本発明の実施の第9形態を一般化したシステム100の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12、図15、図18または図21の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム100のASIC102では、システム制御に必要な機能14に対し、複数、たとえば2つのテスト回路103,104のうちの一方のテスト回路103で自己診断テストを実施することができる。全部のテスト回路で自己診断テストを実施してもよいことはもちろんである。また、回路ブロックに分けて自己診断テストを実施してもよりことはもちろんである。
2つのテスト回路103,104には、結果出力回路23,24をそれぞれ設けるとともに、検知回路105,106をそれぞれ設ける。マイコン13は、結果出力回路23,24からの結果出力が正常判定であるときは、ASIC102に対して特別な信号を与えない物とする。ASIC102からマイコン13に異常判定を示す結果出力が与えられと、まず、その結果出力が入力されることを確認する確認応答信号ACKがマイコン13からASIC102に返信されるものとする。
実際の通常動作時には、異常判定を示す結果出力がASIC102からマイコン13に与えられることはないので、異常時のマイコン13側の動作を通常のダイアグ機能のみでは確認することができない。たとえば、ASIC102とマイコン13との間を接続する通信ライン15に断線などが生じていると、異常時になるまで気が付かず、異常時にシステム100が期待された保護動作などを行うことができない。この対策として、テスト回路103,104では、ダイアグ動作の一環として、マイコン13に対し、故意に故障判定結果を導出する機能を有する。
図25は、図24のASIC102の内部構成例を示す。検知回路105,106は、テスト回路103,104からの故障判定結果に対してマイコン13が確認応答信号ACKを導出するか否かを判断する。故障判定結果に対してマイコン13が確認応答信号ACKを導出しないと判断するとき、マイコン13に対して断線検知を通知する。通信ライン15の断線によって、故障判定結果がマイコン13まで到達しないか、到達しても確認応答信号ACKを検知回路105,106で検知することができない可能性が高いからである。
図26は、図24のシステム100でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t101では、故意に故障判定結果をマイコン13に送信する。時刻t102では、マイコン13でテスト信号を判定し、故障判定結果であるので確認応答信号ACKを導出する。時刻t103では、ASIC102の検知回路105,106でマイコン13からの確認応答ACKの有無を検知し、時刻t104で検知結果をマイコン13に通知する。このような故障判定を含む動作を、マイコン13の通常動作時に行うと、マイコン13は本物の故障判定として動作してしまうので、通常動作時以外、たとえば、電源投入後などで、マイコン13がダイアグ動作を行うタイミングに合わせて実施する。
図27は、本発明の実施の第10形態を一般化したシステム110の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12、図15、図18、図21または図24の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム110のASIC112では、システム制御に必要な機能14に対し、複数、たとえば2つのテスト回路113,114のうちの一方のテスト回路113で自己診断テストを実施することができる。全部のテスト回路で自己診断テストを実施してもよいことはもちろんである。また、回路ブロックに分けて自己診断テストを実施してもよりことはもちろんである。
2つのテスト回路113,114には、結果出力回路23,24をそれぞれ設ける。テスト回路113,114は、マイコン13からの要求ではなく、外部からの要求でダイアグを実施し、結果を出力する。すなわち、ASIC112自らが外部要因等をトリガとして、ダイアグを実施する。ASIC112やマイコン13では制御することができない外部要因をトリガ発生のイベントとして、ダイアグを実施することができる。
図28は、図27のASIC112の内部構成例を示す。テスト回路113,114には、外部からの指示やスイッチ(SW)によるダイアグ開始の信号が与えられる。テスト回路113,114からの結果出力は、結果出力回路23,24を介してマイコン13に与えられる。が確認応答信号ACKを導出するか否かを判断する。
図29は、図27のシステム110でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t111では、外部要因に基づくトリガで、(a)ダイアグ要求がなされる。ダイアグに対する要求であるか否かは、ASIC112内で判断される。時刻t112では、(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t113からは、(d)判定が行われる。時刻t114からは、結果出力が行われる。時刻t111から結果出力の終了までは、ASIC112での動作であり、マイコン13の動作には影響しない。時刻t115からは、マイコン13による(e)判定後処理が行われる。
図30は、本発明の実施の第11形態を一般化したシステム120の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12、図15、図18、図21、図24または図27の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム120のASIC122では、システム制御に必要な機能124が複数、たとえば12の回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lに分けて形成されている。回路ブロックには、演算処理、タイマ、割込み処理などの機能を実行する部分が含まれ、機能毎に、半導体チップレイアウトのエリアを分割するように形成される。システム制御に必要な機能124の自己診断テストを行うテスト回路21は、回路ブロック毎に分けて判定を行い、結果出力を情報蓄積回路33に蓄積し、マイコン13からの要求に応じてシリアルデータとして出力する。テスト回路22は、相互監視の結果出力を、情報蓄積回路34に蓄積してマイコン13に出力する。シリアルデータ中では、先頭からのビットの位置と、回路ブロックA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lのチップレイアウト上での位置とを対応させる。ASIC122のパッケージを部分的に開封して、半導体チップの回路パターンを検査するような場合に、位置を特定することができる。
図31は、図30のシステム120でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t121でタイマなどによるトリガがあると、(a)ダイアグ要求がなされ、時刻t122から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t123からは、(d)判定が行われ、時刻t124で情報蓄積回路33,34によるラッチ動作が行われる。その後、マイコン13から任意の時刻t125に結果要求が行われ、時刻t126でASIC52による結果出力が行われ、時刻t127からマイコン13での(e)判定後処理が行われる。図8と同様に、回路ブロックDが故障の場合、4番目のビットで故障を示すことができる。
図32は、本発明の実施の第12形態を一般化したシステム130の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1、図4、図7、図9、図12、図15、図18、図21、図24図27、または図30の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。システム130のASIC132では、システム制御に必要な機能14に対してテスト回路133で自己診断テストを実施した結果、またはテスト回路133,134同士の相互監視の結果で、異常が発生していると判定される故障時のみ、結果出力回路135,136はマイコン13への通知を行う。システム制御に必要な機能14については、前述のように、回路ブロックに分けて自己診断テストを行うこともできる。
図33は、図32のASIC132の内部構成例を示す。図34は、図32のシステム130でのダイアグ動作のタイミングを示す。時刻t131でタイマ28によるトリガがあると、(a)ダイアグ要求がなされ、時刻t132から(b)ダイアグ実施が行われる。時刻t133からは、(d)判定が行われ、時刻t134で判定結果を集積し、異常があれば、時刻t135から,結果出力回路135,136からマイコン13に対してシリアルデータで結果出力が行われる。蓄積された判定結果に対しては、閾値を設けて、マイコン13に対する結果出力を行うか否かを判定するようにすることもできる。その後、マイコン13では時刻t136から(e)判定後処理が行われる。
本発明の実施の第1形態であるエアバッグシステム10の概略的な構成を示すブロック図である。 図1のASIC12の内部構成例を示すブロック図である。 図1のエアバッグシステム10でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第2形態を一般化したシステム30の概略的な構成を示すブロック図である。 図4のASIC32の内部構成例を示すブロック図である。 図4のシステム30でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第3形態を一般化したシステム40の概略的な構成を示すブロック図である。 図7のシステム40でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第4形態を一般化したシステム50の概略的な構成を示すブロック図である。 図9のASIC52とマイコン13とのインタフェース部分の構成例を示すブロック図である。 図9のシステム50でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第5形態を一般化したシステム60の概略的な構成を示すブロック図である。 図11のASIC62とマイコン13とのインタフェース部分の構成例を示すブロック図である。 図12のシステム60でのダイアグ動作のタイミングを、図11での動作タイミングと比較して示すタイミングチャートである。 本発明の実施の第6形態を一般化したシステム70の概略的な構成を示すブロック図である。 図15のASIC72とマイコン13とのインタフェース部分の構成例を示すブロック図である。 図15のシステム70でのダイアグ動作のタイミングを、図11での動作タイミングと比較して示すタイミングチャートである。 本発明の実施の第7形態を一般化したシステム80の概略的な構成を示すブロック図である。 図18のASIC82の内部構成例を示すブロック図である。 図18のシステム80でのダイアグ動作のタイミングチャートである。
本発明の実施の第8形態を一般化したシステム90の概略的な構成を示すブロック図である。 図21のASIC92の内部構成例を示すブロック図である。 図21のシステム90でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第9形態を一般化したシステム100の概略的な構成を示すブロック図である。 図24のASIC102の内部構成例を示すブロック図である。 図24のシステム100でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第10形態を一般化したシステム110の概略的な構成を示すブロック図である。 図27のASIC112の内部構成例を示すブロック図である。 図27のシステム110でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第11形態を一般化したシステム120の概略的な構成を示すブロック図である。 図30のシステム120でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 本発明の実施の第12形態を一般化したシステム130の概略的な構成を示すブロック図である。 図32のASIC132の内部構成例を示すブロック図である。 図32のシステム130でのダイアグ動作のタイミングチャートである。 従来からのエアバッグシステムなどを一般化したシステム1の形態を示すブロック図である。 図35のシステム1で、ASIC2がダイアグ動作を行うタイミングの概要を示すタイミングチャートである。 従来からのASIC2で、ASIC自身のダイアグをマイコン3からの処理なしで行う場合の構成を示すブロック図である。 図37の動作タイミングの概要を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 エアバッグシステム
11 スクイブ
12、32,42,52,62,72,82,92,102,112,122,132 ASIC
13 マイコン
14,44,124 システム制御に必要な機能
15 通信ライン
16,17 Gセンサ
21,22,73,83,93,103,104,113,114 テスト回路
23,24,135,136 結果出力回路
28 タイマ
30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130 システム
33,34,63 情報蓄積回路
37,67,77 要求検出回路
68,78 要求デコード回路
84 AND回路
94 多数決回路
105,106 検知回路

Claims (16)

  1. 予め定めるシステムの制御動作を、上位の制御装置からの制御を受けて行う電子制御装置であって、
    該制御動作についての自己診断テストを行うテスト手段を複数含み、
    該複数のテスト手段は、該自己診断テストとともに、テスト手段同士の相互監視も行い、自己診断結果および相互監視結果の出力を、該上位の制御装置に導出することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記テスト手段は、前記自己診断テストおよび前記相互監視の実行と結果出力とを、それぞれ予め定める条件に従って行うことを特徴とする請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記テスト手段は、前記予め定める条件として、前記上位の制御装置から予め定める結果出力要求が入力されるときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする請求項2記載の電子制御装置。
  4. 前記予め定める結果出力要求には、前記自己診断テストの結果を要求する機能の部分についての指定を含み、
    前記テスト手段は、自己診断テストの結果のうち要求される機能の部分のみを導出することを特徴とする請求項3記載の電子制御装置。
  5. 前記テスト手段は、前記結果出力要求で結果出力が指定される機能の部分についてのみ自己診断テストを行うことを特徴とする請求項4記載の電子制御装置。
  6. 前記テスト手段は、前記自己診断テストの結果出力に、故障していると判断する機能の部分を示す情報を含めて導出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御装置。
  7. 前記制御動作は、半導体集積回路によって実行され、
    前記機能の部分は、該半導体集積回路のチップレイアウトのエリアによって分割されることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の電子制御装置。
  8. 前記テスト手段は、前記システムの制御動作に伴って入力される信号が前記予め定める条件を満たすときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする請求項2記載の電子制御装置。
  9. 前記テスト手段は、予め設定される時間的条件が満たされるときに、前記自己診断テストおよび前記相互監視を実行することを特徴とする請求項2記載の電子制御装置。
  10. 前記複数のテスト手段は、前記システムの制御動作についての自己診断テストをそれぞれ行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電子制御装置。
  11. 前記複数のテスト手段からの結果出力を比較し、故障を示す結果出力が含まれるときのみ、前記上位の制御装置に結果出力を導出するAND手段を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電子制御装置。
  12. 前記テスト手段は、3以上の複数含まれ、
    該複数のテスト手段からの相互監視の結果出力を比較し、相互監視結果の異常の有無についての多数決に従い、異常の有無を表す結果出力が多数であるときのみ、前記上位の制御装置に相互監視の結果出力を導出する多数決手段を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電子制御装置。
  13. 前記テスト手段は、前記上位の制御装置が通常動作とは異なる予め定める動作を行う際に、故意に故障を示す結果出力を導出し、該制御装置が結果出力に応答することの確認を行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電子制御装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の電子制御装置を、半導体チップ上に集積して形成してあることを特徴とするASIC。
  15. 移動体に搭載され、移動体の乗員を保護する保護システムであって、
    請求項14記載のASICと、
    移動体の予め定める動作状態を監視してASICに入力するセンサと、
    センサによって移動体の動作状態が予め定める条件となることが検知されるとき、ASICによって駆動されて、乗員の保護を行う保護具とを含むことを含むことを特徴とする保護システム。
  16. 前記センサは、衝撃の加速度を検知し、
    前記保護具は、エアバッグであることを特徴とする請求項15記載の保護システム。
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