JP4255043B2 - Hand furnace for pressure casting machine - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、非鉄金属もしくは非鉄金属合金を溶解して保持し、そこから溶湯を汲み出して鋳造機に供給して加圧鋳造する加圧鋳造機の手元炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】
加圧鋳造に供される溶湯は、鋳造欠陥を無くするために、溶湯中にガス吸収が少ない、酸化物などの懸濁スラグ、もしくは介在物を含まない、スラグが無いなどの清浄溶湯であることが望まれる。この清浄溶湯を得るためには下記事項が不可欠である。
【０００３】
▲１▼黒鉛るつぼを抵抗加熱する抵抗炉、もしくはガスや重油で加熱するガス炉、重油炉を用いて黒鉛るつぼを加熱し黒鉛るつぼからの輻射熱、および伝達熱により金属を溶解して、溶解および出湯などのための保温中は誘導溶解時に生じるような攪拌力を溶湯に与えない静かな状態にしてガス吸収を少なくする。
▲２▼溶解完了後に若干の鎮静時間を与える。
【０００４】
▲３▼溶解材料は主として予め成分調整されたインゴットおよびリターン材を使用する。
▲４▼他の材料を溶解する際は溶解後塩素処理、フッ素処理などを行い介在物を除去するとともに、必要であればガスバブリングにより不純物を除去する。
▲５▼加圧鋳造機への給湯はラドルなどにより炉内部の溶湯を汲み出し、表面のスラグ皮膜を巻き込まないようにする。必要に応じて注湯時にフィルターを通して介在物を除去する。
【０００５】
アルミニウム、マグネシウムおよびそれらの合金などの溶湯は溶解温度が低いこともあり、従来より上記の項目を考慮したガス炉、もしくは抵抗炉が一般的に加圧鋳造機の手元炉として使用されていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から使用されているすガス炉、重油炉、抵抗炉などは間接加熱であり、また溶湯を攪拌しない静かな加熱であることから長い溶解時間を要し、エネルギー効率の悪いエネルギー多使用型設備となっている。
例えば２００ｋｇのアルミニウムの溶湯を得るのに抵抗炉では８００ＫＷＨ／Ｔのエネルギーと３．５〜４時間の溶解時間を要する。
【０００７】
また、ガス炉、重油炉、抵抗炉など間接加熱炉は以下の問題がある。
▲１▼溶解開始から完了までの時間（立ち上がり時間）が長いために休日などは溶湯を保温して休日明けの操業に間に合わせるために保温のためのエネルギーが余分に必用になる。
▲２▼溶湯を攪拌しないので炉内での溶湯の成分調整や脱ガス作業が困難であり、予め別の溶解炉で成分調整されたインゴットを使用する必要があり、材料コストが高くなるとともに、二重に溶解するためにトータルエネルギーの消費量が増大する。
【０００８】
▲３▼小ロットで金種の異なる各種合金に対応するためには１台の炉では炉を空にしてから新しい合金の溶解を行うと３．５〜４時間のブランクが生じるので複数炉を使用して各種合金に対応することになり、それぞれの炉での保温エネルギーが必要となり、炉の数が多くなるほどトータルエネルギー消費が多くなる。
しかしながら現状では黒鉛るつぼを用いた抵抗炉、もしくはガス炉で溶解した後、ラドルで溶湯を汲み出して加圧鋳造機に給湯するやり方が加圧鋳造機の手元炉の主流になっている。
【０００９】
上記の問題を解決するために誘導炉を手元炉とする試みが為された。それは誘導炉の特長である高速溶解と、攪拌力による溶湯の均質化を活かして短時間で溶解して手元炉を少なくしても小ロットに対応できるようにするとともに、種々の材料を溶解してから成分調整することによりインゴット溶解と同じ成分の溶湯を安価な材料の組み合わせ溶解により得ることを目的としたが結果は失敗であった。
【００１０】
それは誘導炉の特長である攪拌力がある故に溶湯中にガスを吸収し、かつ酸素と結びついた金属などの酸化物を介在物として溶湯中に巻き込んでしまう不具合であった。
この不具合を解消するためにはガスバブリングにより介在物を強制的に除去したり、溶解後３０分程度の鎮静時間を与えて溶湯中に巻き込まれた介在物を溶湯との比重差により浮上させて除去したりする操作が必用になり、結果的には抵抗炉での溶解時間とそれほど変わらなかった。
【００１１】
誘導炉の特長を活かす別の試みとして複室誘導炉が考案された。これは、一方を溶解専用室とし、他方を溶湯を保持、鎮静してその溶湯を鋳造に供するようにした鋳造室とし、両室を溝部と呼ばれる連通管で接続したものである。
この炉は溶解と、鋳造との機能を別室に分けたことで一応の成果を見たものの、連通管が存在することで基本的には溝形誘導炉と同じであり、連通管を含む連通管近辺の耐火物の寿命を長引かせるために連通管内を常時溶湯で満たしておく必要があることから休祭日でも溶湯保温しておくことが不可欠であった。
【００１２】
さらに炉の耐火物構造が複雑であるので湯漏れし易く安定した耐火物寿命が得られない欠点があった。
上述のことから誘導炉で溶解した溶湯を直ちにそのまま加圧鋳造することはできず、誘導炉は加圧鋳造機用の手元炉には不向きであると言う結果を余儀なくされている。
【００１３】
また、最近の試みとしては成分調整されたビレットを一回分の鋳造に見合う重量に切断しておき、鋳込み直前に半溶融状態にして加圧成形する半溶融法や半凝固法の開発が盛んであるが、これらは特殊鋳造に区分されるもので一般的な加圧鋳造に適用される溶湯とは基本的に異なったものである。
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、短時間で、かつガス吸収や介在物の巻き込みが無い静かな溶解ができる加圧鋳造機の手元炉を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項１記載の発明は、非鉄金属もしくは非鉄金属合金を溶解して保持し、そこから溶湯を汲み出して鋳造機に供給して加圧鋳造する加圧鋳造機の手元炉において、金属の加熱過程を固相領域と液相領域とに区分し、固相領域の加熱には金属自身が発熱する直接加熱装置を設け、固相領域の加熱に続く液相領域の加熱には、抵抗線、燃焼ガスなどの熱源により加熱した黒鉛るつぼからの輻射および熱伝達により溶解する間接加熱炉を設けることを特徴とする。
【００１５】
上記の金属の加熱過程を固相領域と液相領域とに区分する加熱について図２に示す純アルミニウムを例に説明する。この図２は横軸に加熱温度（℃）を、縦軸に理論加熱エネルギー（ＫＷＨ／Ｔ）（熱容量）を示したもので金属をある温度にするために単位重量当たりに必用な加熱エネルギーを示す。図においてａは固相領域を示し、ｂは溶解潜熱受容領域を、ｃは液相領域を示す。ａの固相領域の加熱は金属が固体であるから加熱中にガス吸収や介在物の巻き込みは無く、また酸化も殆ど無い。ｂの溶解潜熱受容領域は金属の温度が殆ど変化しない固体の領域であり、ｃは金属が溶解して液相になった領域である。純アルミニウムの場合固相領域ａの理論加熱エネルギーは１８０ＫＷＨ／Ｔであり、そこから鋳造温度７５０℃にまで加熱するエネルギーは１４０ＫＷＨ／Ｔである。
【００１６】
この固相領域の加熱を誘導加熱にして、それ以上の加熱を抵抗炉とする場合と、固相領域から液相領域までの加熱を抵抗炉のみで行う場合について比較すると表１となる。
【００１７】
【表１】

ただし、２００Ｋｇ／４５ＫＷ抵抗炉の加熱時間を約３．５時間として電気効率を（３２０ＫＷＨ／Ｔ）／（４５ＫＷ×３．５Ｈ／０．２Ｔ）＝約０．４、誘導炉の電気効率を０．７として求めた。また、抵抗炉での液相領域の加熱時間は（１４０ＫＷＨ／Ｔ）／（３２０ＫＷＨ／Ｔ）×３．５時間×６０分＝約９０分とした。
【００１８】
表１に示すように上記誘導加熱と抵抗炉とを組み合せる構成は加熱時間を略半分に短縮し、溶解エネルギーを約７６％に削減することが可能であり、固相領域で急速加熱を行ってもガス吸収や介在物の巻き込みが無くそこから鋳造温度までの加熱を抵抗炉で行えば最初から抵抗炉で加熱する場合の利点を損なわないので加圧鋳造機の手元炉として使用することが可能になる。
【００１９】
また、請求項２記載の発明のように、請求項１記載の加圧鋳造機の手元炉において、直接加熱装置は非鉄金属もしくは非鉄金属合金のインゴット、もしくはビレットを誘導加熱する誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに非鉄金属もしくは非鉄金属合金のインゴット、もしくはビレットを供給し、加熱終了後直ちに後段の間接加熱炉に投入する材料搬送装置とから構成することができる。
【００２０】
さらに、請求項３記載の発明のように、請求項１または請求項２に記載の加圧鋳造機の手元炉において、間接加熱炉で熔解を行う際に間接加熱炉から汲み出した溶湯重量に見合う重量のインゴット、もしくはビレットを誘導加熱コイルで加熱して間接加熱炉に投入するようにしても良い。
上記請求項２および３の構成により、加圧鋳造機の手元炉としては一般的な２台の抵抗炉から交互に出湯させる方式に一台の誘導加熱コイルとインゴットもしくはビレット供給装置を組み合せることで固相領域の加熱時間を短くして立ち上がり時間を短縮することができるとともに、鋳造機に溶湯を供給し終わった抵抗炉に汲み出した溶湯重量に見合う重量のインゴットもしくはビレットを誘導加熱して抵抗炉に投入し溶解してスタンバイすることにより抵抗炉の交互使用のインターバルを短縮することも可能になる。
【００２１】
上記の交互使用のインターバルを短縮することは鋳造機に余裕があれば稼働率を上げる効果があり、鋳造機に余裕が無ければ抵抗炉を小型にして抵抗炉でのエネルギー消費量を削減することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
図１はこの発明の実施の形態の主要部の構成図を示す。この図１において、１は図示されていない高周波電源に接続された誘導加熱コイル、２は前段の材料払い出し装置から払い出されて縦一列に並べて搬送されたビレット３を誘導加熱コイル１内に供給してそこで加熱した後振り分けシュート４を経て抵抗炉（間接加熱炉）５に供給するビレット３の搬送装置、６は抵抗炉５の溶湯を加圧鋳造する加圧鋳造機を示す。図において、円筒形の誘導加熱コイル１を通して加熱したビレット３を振り分けシュート４にまで搬送する搬送装置２は２本のスキッドレールと図示されていないピンチロールおよびチェーンコンベヤ、もしくはプッシャー、ウォーキングビームのいずれかからなる搬送機構とで構成されており、前記払い出し機構から払い出されてスキッドレール上に縦一列に並べられたビレット３に該搬送機構で前進力を与えてそこから前方にあるビレット３を押してスキッドレール上を滑らせて搬送する。このようにして誘導加熱コイル１内に搬送されたビレット３は誘導加熱コイル３内を通過中に固相領域の目標温度に加熱されて振り分けシュート４に送り出されそこからは自重で振り分けシュート４上を滑って抵抗炉５に投入される。そして抵抗炉５内で所望の温度にまで溶解されて若干の鎮静時間を経て図示されていないラドルで溶湯を汲み出して加圧鋳造機６に給湯して加圧鋳造する。なお、この装置に適用されるビレット３は予め別の炉で溶解して成分調整されており抵抗炉５内で再溶解するだけで所望の成分の溶湯が得られるようになっている。
【００２３】
また、誘導加熱コイル１に供給するビレット３の重量を抵抗炉５で汲み出した溶湯重量に見合う重量にして誘導コイル１内で所望の温度に加熱した後抵抗炉５に投入し、次に抵抗炉５にビレット３を供給する事態になるまで加熱を停止するようにした誘導加熱コイル１をバッチ加熱炉としても良い。
また、図に示すように抵抗炉５は２台用意されており、一方の抵抗炉５が出湯中は他方の抵抗炉５で溶解して次の出湯に備えてスタンバイする交互出湯により、加圧鋳造機６が連続運転できるようにしている。
【００２４】
【発明の効果】
この発明によれば、手元炉の立ち上げ時間を短縮できるので休祭日などの長時間の操業停止時に溶湯を保温しておく必要が無くなり省エネルギーになるとともに、休祭日中に溶湯を保持することにより発せする事故を無くする効果がある。また、交互出湯の際の溶解時間を短縮できるのでその分加圧鋳造機の稼働率を上昇させ、生産性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態の主要部分の構成図
【図２】各種金属の加熱温度に対応する理論熱容量を示す図
【符号の説明】
１ 誘導加熱コイル
２ 搬送装置
３ ビレット
４ 振り分けシュート
５ 抵抗炉
６ 加圧鋳造機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hand furnace for a pressure casting machine that melts and holds a non-ferrous metal or a non-ferrous metal alloy, draws molten metal therefrom, supplies the molten metal to a casting machine, and performs pressure casting.
[0002]
[Prior art]
In order to eliminate casting defects, the molten metal used for pressure casting is a clean molten metal that absorbs less gas in the molten metal, does not contain oxides or other suspended slag, or does not contain inclusions or slag. It is desirable. The following items are indispensable for obtaining this clean molten metal.
[0003]
(1) Resistance furnace for resistance heating of a graphite crucible, or a gas furnace for heating with a gas or heavy oil, or a heavy oil furnace to heat the graphite crucible to melt the metal by radiant heat from the graphite crucible and transfer heat, During heat insulation for hot water, etc., the gas absorption is reduced by making it quiet so as not to give the stirring force to the molten metal that occurs during induction melting.
(2) Give some sedation time after dissolution is complete.
[0004]
{Circle around (3)} Ingots and return materials whose components are adjusted in advance are mainly used as the melting material.
(4) When other materials are dissolved, the inclusions are removed by chlorination and fluorine treatment after dissolution, and impurities are removed by gas bubbling if necessary.
(5) For hot water supply to the pressure casting machine, the molten metal inside the furnace is pumped out with a ladle or the like so that the slag film on the surface is not caught. If necessary, inclusions are removed through a filter during pouring.
[0005]
Molten metal such as aluminum, magnesium and alloys thereof may have a low melting temperature, and conventionally, a gas furnace or a resistance furnace considering the above items has generally been used as a hand furnace of a pressure casting machine.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, conventional gas furnaces, heavy oil furnaces, resistance furnaces, etc. are indirect heating, and because they are quiet heating that does not stir the molten metal, it takes a long melting time and uses a lot of energy with low energy efficiency. It is a mold facility.
For example, to obtain 200 kg of molten aluminum, a resistance furnace requires an energy of 800 KWH / T and a melting time of 3.5 to 4 hours.
[0007]
Indirect heating furnaces such as gas furnaces, heavy oil furnaces, and resistance furnaces have the following problems.
(1) Since the time from the start of melting to completion (rise time) is long, extra energy is required to keep the molten metal warm during the holidays and to keep up with the operation after the holidays.
(2) Since the molten metal is not agitated, it is difficult to adjust the composition of the molten metal and degassing work in the furnace, and it is necessary to use an ingot whose components have been adjusted in advance in another melting furnace, which increases the material cost. Due to the double dissolution, the total energy consumption increases.
[0008]
(3) In order to deal with various alloys of different denominations in a small lot, if one furnace is emptied and a new alloy is melted, a blank of 3.5 to 4 hours is generated. It will be used for various alloys, and heat insulation energy is required in each furnace, and the total energy consumption increases as the number of furnaces increases.
However, at present, the main method of the pressure furnace is to use a method in which the molten metal is melted in a resistance furnace using a graphite crucible or a gas furnace, and then the molten metal is pumped out by a ladle and supplied to the pressure casting machine.
[0009]
In order to solve the above problems, an attempt was made to use an induction furnace as a local furnace. It utilizes the high-speed melting characteristics of induction furnaces and the homogenization of the molten metal by stirring force to enable melting in a short time to accommodate small lots even if the number of local furnaces is reduced. The aim was to obtain a molten metal of the same component as the ingot melting by combining the inexpensive materials by adjusting the components, but the result was unsuccessful.
[0010]
This is a problem that gas is absorbed in the molten metal due to the stirring power that is a feature of the induction furnace, and oxides such as metals combined with oxygen are involved in the molten metal as inclusions.
In order to solve this problem, inclusions are forcibly removed by gas bubbling, or a sedation time of about 30 minutes is given after melting and the inclusions entrained in the molten metal are floated due to the difference in specific gravity from the molten metal. The removal operation was necessary, and as a result, the melting time in the resistance furnace was not so different.
[0011]
A multi-chamber induction furnace was devised as another attempt to make use of the features of the induction furnace. In this case, one is a melting chamber, the other is a casting chamber in which the molten metal is held and calmed and used for casting, and both chambers are connected by a communication pipe called a groove.
Although this furnace has seen some results by dividing the functions of melting and casting into separate chambers, it is basically the same as a grooved induction furnace because of the presence of a communication pipe, and the communication including the communication pipe In order to prolong the life of the refractory near the pipe, it was indispensable to keep the molten metal warm even on holidays, because it was necessary to always fill the communication pipe with the molten metal.
[0012]
Furthermore, since the refractory structure of the furnace is complicated, there is a drawback that it is easy for water to leak and a stable refractory life cannot be obtained.
From the above, the molten metal melted in the induction furnace cannot be immediately subjected to pressure casting, and the induction furnace is forced to be unsuitable for a hand furnace for a pressure casting machine.
[0013]
Also, as a recent attempt, the development of a semi-melting method and a semi-solidifying method in which a billet whose component has been adjusted is cut to a weight suitable for a single casting and is made into a semi-molten state and pressure-molded immediately before casting is actively developed. Although these are classified into special castings, they are basically different from molten metal applied to general pressure casting.
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a local furnace for a pressure casting machine capable of performing a quiet melting in a short time without gas absorption or inclusion inclusions. There is to do.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the invention according to claim 1 is a hand of a pressure casting machine that melts and holds a non-ferrous metal or a non-ferrous metal alloy, draws a molten metal from the molten metal, supplies the molten metal to a casting machine, and performs pressure casting In the furnace, the heating process of the metal is divided into a solid phase region and a liquid phase region, and the solid phase region is heated by providing a direct heating device that generates heat from the metal itself. Is characterized by providing an indirect heating furnace that melts by radiation and heat transfer from a graphite crucible heated by a heat source such as a resistance wire or combustion gas.
[0015]
The heating for dividing the metal heating process into a solid phase region and a liquid phase region will be described by taking pure aluminum shown in FIG. 2 as an example. This FIG. 2 shows the heating temperature (° C.) on the horizontal axis and the theoretical heating energy (KWH / T) (heat capacity) on the vertical axis. The heating energy required per unit weight to bring the metal to a certain temperature. Show. In the figure, a represents a solid phase region, b represents a solution latent heat receptive region, and c represents a liquid phase region. In the heating of the solid phase region a, since the metal is solid, there is no gas absorption or inclusion inclusion during heating, and there is almost no oxidation. The melting latent heat receptive region of b is a solid region where the temperature of the metal hardly changes, and c is a region where the metal is dissolved and becomes a liquid phase. In the case of pure aluminum, the theoretical heating energy of the solid phase region a is 180 KWH / T, and the energy for heating from there to a casting temperature of 750 ° C. is 140 KWH / T.
[0016]
Table 1 shows a comparison between the case where the heating of the solid phase region is induction heating and further heating is performed in the resistance furnace, and the case where the heating from the solid phase region to the liquid phase region is performed only in the resistance furnace.
[0017]
[Table 1]

However, when the heating time of the 200 Kg / 45 KW resistance furnace is about 3.5 hours, the electric efficiency is (320 KWH / T) / (45 KW × 3.5 H / 0.2 T) = about 0.4, and the electric efficiency of the induction furnace is 0. .7. The heating time of the liquid phase region in the resistance furnace was (140 KWH / T) / (320 KWH / T) × 3.5 hours × 60 minutes = about 90 minutes.
[0018]
As shown in Table 1, the combination of the induction heating and the resistance furnace can shorten the heating time to about half and reduce the melting energy to about 76%. Rapid heating is performed in the solid phase region. However, if there is no gas absorption or inclusion entrainment and heating from there to the casting temperature in a resistance furnace, the advantage of heating in the resistance furnace from the beginning is not impaired, so it can be used as a hand furnace for a pressure casting machine It becomes possible.
[0019]
Further, as in the invention according to claim 2, in the hand furnace of the pressure casting machine according to claim 1, the direct heating device is an induction heating coil for induction heating a non-ferrous metal or non-ferrous metal alloy ingot, or a billet, The induction heating coil can be configured by a non-ferrous metal or non-ferrous metal alloy ingot or billet, and a material conveying device that is put into a subsequent indirect heating furnace immediately after the heating is completed.
[0020]
Further, as in the invention according to claim 3, in the local furnace of the pressure casting machine according to claim 1 or claim 2, it corresponds to the weight of the melt pumped from the indirect heating furnace when melting in the indirect heating furnace. A heavy ingot or billet may be heated by an induction heating coil and put into an indirect heating furnace.
According to the constructions of claims 2 and 3 described above, a single induction heating coil and an ingot or billet supply device are combined in a system in which hot water is alternately discharged from two general resistance furnaces as a hand furnace of a pressure casting machine. In addition to shortening the heating time in the solid phase region, the rise time can be shortened, and the ingot or billet with a weight suitable for the weight of the molten metal pumped into the resistance furnace after the molten metal has been supplied to the casting machine is heated by induction. It is also possible to shorten the interval of alternate use of the resistance furnace by putting it in the furnace and melting it to stand-by.
[0021]
Shortening the above-mentioned alternate use interval has the effect of increasing the operating rate if there is a margin in the casting machine, and reducing the energy consumption in the resistance furnace by reducing the resistance furnace if there is no margin in the casting machine. Can do.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a block diagram showing the main part of an embodiment of the present invention. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes an induction heating coil connected to a high-frequency power source (not shown), and 2 denotes a billet 3 that is discharged from the material discharging apparatus in the previous stage and conveyed in a vertical row and is supplied into the induction heating coil 1. The billet 3 is fed to the resistance furnace (indirect heating furnace) 5 after being heated and then distributed to the resistance furnace (indirect heating furnace) 5, and 6 is a pressure casting machine for pressure casting the molten metal of the resistance furnace 5. In the figure, the pinch rolls and chain conveyor conveying device 2 is not shown and two skid rails for conveying to the chute 4 distributes the billet 3 is heated through induction heating coil 1 of cylindrical or pusher, walking beam The billet 3 is formed by any one of the conveying mechanisms, and the billet 3 which is paid out from the dispensing mechanism and arranged in a vertical line on the skid rail is given a forward force by the conveying mechanism, and the billet 3 located in front of the billet 3 Press to slide on the skid rail. Thus sorting shoe by its own weight is billet 3 conveyed is heated to a target temperature of the solid phase region while passing through the induction heating coil 3 and from there fed to the distribution chute 4 to the induction heating coil 1 by preparative 4 It slides on and is put into the resistance furnace 5. Then, it is melted to a desired temperature in the resistance furnace 5, and after a slight sedation time, the molten metal is pumped out with a ladle (not shown) and supplied to the pressure casting machine 6 for pressure casting. Note that the billet 3 applied to this apparatus is previously adjusted in a separate furnace to adjust the components, and a molten metal having a desired component can be obtained simply by remelting in the resistance furnace 5.
[0023]
Further, the weight of the billet 3 supplied to the induction heating coil 1 is set to a weight corresponding to the weight of the molten metal pumped out by the resistance furnace 5, heated to a desired temperature in the induction coil 1, and then charged into the resistance furnace 5. The induction heating coil 1 in which heating is stopped until the billet 3 is supplied to 5 may be used as a batch heating furnace.
In addition, as shown in the figure, two resistance furnaces 5 are prepared, and one resistance furnace 5 is melted in the other resistance furnace 5 during the tapping and pressurized by alternate tapping to stand by in preparation for the next tapping. The casting machine 6 can be continuously operated.
[0024]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the start-up time of the local furnace can be shortened, it is not necessary to keep the molten metal warm when the operation is stopped for a long time such as a holiday, and the energy is saved, and the molten metal is held during the holiday. This has the effect of eliminating accidents. Moreover, since the melting time in the alternate hot water can be shortened, there is an effect of increasing the operating rate of the pressure casting machine and improving the productivity accordingly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of main parts of an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a diagram showing theoretical heat capacities corresponding to heating temperatures of various metals.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Induction heating coil 2 Conveyor 3 Billet 4 Sorting chute 5 Resistance furnace 6 Pressure casting machine

Claims (3)

非鉄金属もしくは非鉄金属合金を溶解して保持し、そこから溶湯を汲み出して鋳造機に供給して加圧鋳造する加圧鋳造機の手元炉において、金属の加熱過程を固相領域と液相領域とに区分し、固相領域の加熱には金属自身が発熱する直接加熱装置を設け、固相領域の加熱に続く液相領域の加熱には、抵抗線、燃焼ガスなどの熱源により加熱した黒鉛るつぼからの輻射および熱伝達により溶解する間接加熱炉を設けることを特徴とする加圧鋳造機の手元炉。In the local furnace of the pressure casting machine that melts and holds the non-ferrous metal or non-ferrous metal alloy, draws the molten metal from it, supplies it to the casting machine, and press-casts it, the heating process of the metal is performed in the solid phase region and the liquid phase region. For the heating of the solid phase region, a direct heating device that heats the metal itself is provided, and for the heating of the liquid phase region following the heating of the solid phase region, graphite heated by a heat source such as a resistance wire or combustion gas is used. A hand furnace for a pressure casting machine, characterized in that an indirect heating furnace that melts by radiation from a crucible and heat transfer is provided. 請求項１記載の加圧鋳造機の手元炉において、直接加熱装置は非鉄金属もしくは非鉄金属合金のインゴット、もしくはビレットを誘導加熱する誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに非鉄金属もしくは非鉄金属合金のインゴット、もしくはビレットを供給し、加熱終了後直ちに後段の間接加熱炉に投入する材料搬送装置とから構成することを特徴とする加圧鋳造機の手元炉。2. The direct furnace of the pressure casting machine according to claim 1, wherein the direct heating device is a non-ferrous metal or non-ferrous metal alloy ingot or an induction heating coil for induction heating a billet, and the induction heating coil is made of non-ferrous metal or non-ferrous metal alloy A hand furnace for a pressure casting machine, characterized in that it comprises an ingot or billet and a material conveying device that is put into a subsequent indirect heating furnace immediately after heating. 請求項１または請求項２に記載の加圧鋳造機の手元炉において、間接加熱炉で熔解を行う際に間接加熱炉から汲み出した溶湯重量に見合う重量のインゴット、もしくはビレットを誘導加熱コイルで加熱して間接加熱炉に投入するようにしたことを特徴とする加圧鋳造機の手元炉。3. The ingot or billet having a weight corresponding to the weight of the molten metal pumped from the indirect heating furnace when melting in the indirect heating furnace in the local furnace of the pressure casting machine according to claim 1 or claim 2 is heated by an induction heating coil. A furnace for a pressure casting machine characterized in that it is put into an indirect heating furnace.

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