JP4254288B2 - ガラス搬送用パレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば幅寸法が3m以上、高さが2mを越えるような大型のガラス板をトラック等の荷台に載せて搬送する際に使用するガラス板搬送用のパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
幅寸法が3m以上、高さが2mを越えるような大型のガラス板は、従来は板材を扁平な箱状に組み立てて製作した木製パレットを使用して梱包され、搬送に供されていた。
しかしながら、ガラス板の大きさからも分かるようにこれに対応する木製パレットの大きさも相当なものとなり、一度使用すれば解体され大量の廃材がでることになる。従ってこのような大量の廃材の処理と資源の節約を図る上で大きな問題となっていた。
また木製パレットはガラス板のサイズや形状に合わせてその都度製作されるものであるため、種々のサイズや形状のガラス板に対応できるような自由度は兼ね備えていなかった。
【0003】
一方、幅寸法が3m以下、高さが2m以下の中型のガラス板に対してはガラス板の種々のサイズに対応して大きさを可変できる自立式のガラス搬送コンテナが存在していた。
しかし、この自立式のガラス搬送コンテナの頑強な構造をそのまま踏襲して単に大型化しただけでは重量が重くなり過ぎ、トラック等の荷台への荷揚げや荷降ろし作業が非常に困難となる。またトラックの積載重量が増加するため、走行安定性を損ねたり、運送コストの増大につながる。
【0004】
またこのような大型のガラス板はそれ自体重量が相当あるので、自立式のガラス搬送コンテナ等によってわざわざ自立できるように保持しなくても単に建物の壁等に立て掛けておき、必要に応じてロープ等によって固定するだけでも使用に充分耐えられるという施工現場サイドの指摘もある。
【0005】
また輸送効率を考慮すれば、ガラス搬送用パレットの大きさはガラスを梱包しているときはできるだけ大きく、ガラスを梱包していないときはできるだけコンパクトにしたい。特許文献1には、大きさを変えられるガラス梱包用パレットとして、一対の袖フレーム(サイドフレーム)を本体フレーム(パレット本体)の左右両側に一基ずつ設け、袖フレームのスライド横棧(スライドロッド)を移動させることでパレット全体の大きさを変えることが記載されている。しかしながら、このパレットでは、対向する左右の袖フレームのスライド横棧の高さ位置は同じである。従って、本体フレームの幅寸法は対向する左右の袖フレームの幅寸法の合計以上に設定しなければならず、パレットの大きさの許容される変更幅は小さい。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−8980号公報(第3−4頁、図1、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような木製パレットを使用した場合の問題点や施工現場の指摘等を踏まえてなされたものであって、大型でしかも種々のサイズや形状のガラス板に対応でき、加えて繰り返して使用することが可能で軽量性にも優れ、既存の設備の有効利用を通じて自立構造とすることができ、更にコンパクトに収納できる極めて汎用性に富んだガラス搬送用パレットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、ガラス板の下面及び後面を保持するパレット本体と、ガラス板の側面を保持し且つ前記パレット本体に対して幅方向に伸縮自在に移動可能なサイドフレームと、サイドフレーム固定装置と、ガラス板の上面及び前面を保持するフロントガードとを備えるガラス板搬送用のパレットにおいて、前記サイドフレームは前記パレット本体の左右に一基ずつ計2基設けられており、左右のサイドフレームには伸長ストロークを実質的に決定するスライドロッドが少なくとも上下に1本ずつ設けられていて、対向する左右のスライドロッドは高さ位置を異にし、段違い状態に配設されていると共に、長さ寸法が一部オーバーラップするような長さに設定されており、且つ垂直フレームが前記スライドロッドの端面に接続され、上方に向けて立ち上げられており、前記パレット本体には前記スライドロッドのガイド部材が設けられており、前記サイドフレーム固定装置は、前記サイドフレームの伸長方向にサイドフレームにおけるスライドロッドを固定するものであり、さらに、ガラス板の側面に当接する内壁面を有するホルダが前記サイドフレームの垂直フレームに設けられており、ガラス板を前記パレット本体に対して載置した後、前記フロントガードを前記パレット本体との間にガラス板を挟んでその前面を覆うように着脱自在に設けことを特徴とするガラス搬送用パレットを提供する。
この構成によれば、パレット本体に対してサイドフレーム伸縮自在に移動可能なので、種々のサイズの大型ガラス板に柔軟に対応できる。また、対向する左右のスライドロッドは高さ位置を異にし、段違い状態に配設されているので、各々のスライドロッドの長さを、パレット本体の幅と同程度まで設けることができ、パレット本体をコンパクトなサイズとしつつ、より大型のガラス板を載置し、固定できる。なお、サイドフレームが伸縮移動する際には、スライドロッドがガイド部材にガイドされて動作する。
【0009】
好ましい構成例においては、サイドフレームの伸長方向にサイドフレームにおけるスライドロッドを任意の位置で固定するサイドフレーム固定装置が設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、サイドフレームにおけるスライドロッドを任意の位置で固定できるので、種々のサイズのガラス板に柔軟に対応可能である。
【0010】
さらに好ましい構成例によれば、サイドフレームにおける垂直フレームとスライドロッドとの接続部にはスライドロッドの直径方向に若干の隙間が形成されており、この隙間によってサイドフレームにおける垂直フレームをガラス板の端面形状に合わせて傾倒し得るように構成したことを特徴としている。
この構成によれば、載置されるガラス板が矩形ではない場合、例えばガラス板の左右の縦辺が垂直ではなく、所定の角度だけ傾斜したような形状を有していても、左右の縦辺に倣うようにサイドフレームにおける垂直フレームを傾倒して、ガラス板をより安定して支持できる。
【0011】
さらに好ましい構成では、パレット本体の最下段の水平フレーム下面には自立式のガラス搬送コンテナの基部フレーム端面と係合する係合凸部が設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、パレット本体を自立式のガラス搬送コンテナに載置することで、大型ガラス板に対応した自立構造を備えるガラス搬送用パレットが簡易的に得られる。
【0012】
さらに好ましくは、パレット本体における水平フレームとガラス搬送コンテナにおける水平フレームとの間には、それぞれの水平フレームと係合する係合具と、対向する係合具を内側に向かって緊張状態に引っ張る引張り具とを備える固定金具が設けられていることが望ましい。
このような構成とすれば、パレット本体と自立式のガラス搬送コンテナを強固に一体化でき、一体化されたガラス搬送用パレットをフォークリフト等で搬送する際の安定性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本明細書では幅寸法が約3m以上で約8m位まで、高さが約2m以上で約2m80cm位までの大きさのガラス板を大型、幅寸法が約3m以下で高さが約2m以下、サッシ等に使用されている標準サイズ以上のガラス板を中型と便宜上定義して説明する。
本発明のガラス搬送用パレット1は、図1〜12に示すようにガラス板Aの下面及び後面を保持するパレット本体3と、ガラス板Aの側面を保持するサイドフレーム5と、ガラス板Aの上面及び前面を保持するフロントガード7とを備えている。尚、このガラス搬送用パレット1は先に定義した大型のガラス板Aの搬送用に主に使用される。
【0014】
パレット本体3は幅寸法が約4m、高さ2m80cm程度の断面L字形のフレーム部材であって、ガラス板Aの載置部を形成する基部フレーム9と、基部フレーム9の後端部から垂直に立ち上がる垂直フレーム11と、垂直フレーム11に対して直交する方向に設けられる水平フレーム13とを備えている。
基部フレーム9は一例として60mm×30mmの角鋼管を2本、前後に並設することによって構成されており、その底面には一例として100mm×50mmの溝形鋼によって構成される脚部15が4本設けられている。
また基部フレーム9の上面には厚さ6mm程度のゴム板17が貼設されており、ガラス板Aの破損を防止する緩衝作用を担っている。
【0015】
垂直フレーム11は一例として50mm×50mmの角鋼管によって構成されており、ほぼ等間隔に5本設けられている。また前面には厚さ10mm程度のウレタン板19が貼設されており、ガラス板Aの破損を防止する緩衝作用を担っている。
水平フレーム13は垂直フレーム11と同様、一例として50mm×50mmの角鋼管によって構成されており、等間隔に5ヶ所、計7本設けられている。このうち最下段と上から2段目には2本の水平フレーム13が重ね合わされた状態で設けられており、後述するサイドフレーム5におけるスライドロッド21と嵌合するガイド部材としての機能を併せ持っている。
【0016】
またこの部分の水平フレーム13を他と区別する場合には、ガイドフレーム23の語を用いて両者を識別する。
水平フレーム13の前面にも厚さ10mm程度のウレタン板19が貼設されており、ガラス板Aの破損を防止する緩衝作用を担っている。
なお、これらのウレタン板19やゴム板17等のガラス板Aの破損を防止する緩衝用の部材は、図示した部位にのみ設置することに限定されるものではなく、必要に応じてガラス板Aと接触する部分に適宜設ければよい。
この他、垂直フレーム11と水平フレーム13の接続部には適宜、矩形平板状の補強板25が溶接等によって取り付けられている。
【0017】
一方、サイドフレーム5はパレット本体3に対して、その左右に一基ずつ計2基設けられており、パレット本体3を正面から見た場合の幅方向に伸縮自在に移動し得るように構成されている。
サイドフレーム5は伸長ストロークを実質的に決定するスライドロッド21と、その端面に接続され、上方に向けて立ち上げられている垂直フレーム29と、垂直フレーム29に対して取り付けられ、ガラス板Aの側面を直接保持するホルダ部31とを備えている。
【0018】
スライドロッド21はパレット本体3におけるガイドフレーム23に対して内嵌めされる円形断面の直径40mm程度の丸鋼管で、上下に1本ずつ計2本設けられている。スライドロッド21はガイドフレーム23に挿入されており、ガイドフレーム23にガイドされて出入できる。スライドロッド21がガイドフレーム23から出ると、サイドフレーム5はパレット本体3を正面から見た場合の幅方向に伸びる。また、スライドロッド21がガイドフレーム23へ入り込むと、サイドフレーム5はパレット本体3を正面から見た場合の幅方向に縮む。
対向する左右のスライドロッド21は高さ位置を異にし、段違い状態に配設されており、長さ寸法は両者が一部オーバーラップするような長さに設定されている。これによって、2m余に及ぶ大きな伸長ストロークを確保している。
垂直フレーム29は一例として50mm×50mmの角鋼管によって構成されており、その上端、下端及び中央の3ヶ所にホルダ部31が設けられている。
【0019】
ホルダ部31は図3〜6に示すように垂直フレーム29の外側面に設けられる外側板33と、垂直フレーム29の前面側に設けられる断面L字形のホルダ枠35とによって構成されている。
外側板33は矩形平板状の部材で、その周囲には丸棒をコの字状に折り曲げて製作したハンドル37が設けられている。ハンドル37はサイドフレーム5を伸長ないし収縮させる際の手掛かりとなる部材である。
ホルダ枠35は垂直フレーム29の前面側(パレット本体3の手前側)に設けられることによって垂直フレーム29の前面を含めてコの字状の凹陥部39を形成している。この凹陥部39には適宜の厚さのゴム板17が貼設されており、ガラス板Aの破損を防止する緩衝作用を担っている。
凹陥部39には11mm〜15mm程度の厚さのガラス板Aが5、6枚入るスペースが形成されている。
【0020】
スライドロッド21と垂直フレーム29との接続は、垂直フレーム29がガラス板Aの端面形状に合わせて傾倒し得るようにスライドロッド21の直径方向に若干の隙間ができるように取り付けられている。
具体的には図7、8に示すように垂直フレーム29の外側面にスライドロッド21の端部を受ける角箱状のロッドホルダ41が設けられている。このスライドロッド21の後端部は垂直フレーム29の内外の側面に形成されたスライドロッド21の外径より大きな内径を有する嵌合穴43を貫通し、ロッドホルダ41内に至っている。従って、スライドロッド21と嵌合穴43との間には、スライドロッド21の直径方向の隙間がある。
ロッドホルダ41の上面には穴部45が設けられている。この穴部45に対して上方から穴部45の内径より小さな外径を有する接続ピン47を嵌め込み、スライドロッド21の端部付近に形成されているピン孔に挿入することで垂直フレーム29はスライドロッド21に対して嵌合穴43と穴部45のそれぞれにおける隙間の範囲内で傾倒し得る構成になっている。
【0021】
サイドフレーム5の伸長位置はパレット本体3の両サイド下部に設けられるロッドクランパ49によって挟持されることによって固定される。ロッドクランパ49は一例として角鋼管によって形成され、対向する2面にはスライドロッド21を受け入れる受入穴51と受入穴51からロッドクランパ49の端部にかけて形成される所定幅のスリット53がそれぞれ設けられている。
またスリット53が形成されていない対向する2面には、ナットが溶接された雌ネジ部が形成されている。この雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を備えたノブ55を所定方向に回転することによってスリット53の間隔及び受入穴51の内径が縮まり、スライドロッド21を挟持し、サイドフレーム5の伸長位置を固定できる構成になっている。これら受入穴51とスリット53を有するロッドクランパ49、雄ネジ部を有するノブ55によってサイドフレーム固定装置が構成されている。
またパレット本体3の両サイド上部には図9に示すようにシリンダケースによって保持された上下スライド式のロックピン57が設けられている。このロックピン57をサイドフレーム5における垂直フレーム29に対して設けられているピンホルダ58の上面に形成されている図示しないピン孔に差し込むことで収縮時におけるサイドフレーム5の固定の万全が図られている。
【0022】
フロントガード7は図10、11に示すように矩形枠の内部に3本の補強桟を等間隔に配した梯子様の部材である。フロントガード7の上部には後方に向けて上部枠59が設けられており、その端部側に2本の上部係合ピン61が取り付けられている。この上部係合ピン61はパレット本体3上部の水平フレーム13に対して形成されている図示しない上部係合穴と係合することによって、フロントガード7をパレット本体3に連結する役割を有している。
一方、フロントガード7の下部にはパレット本体3下部の基部フレーム9から前方に突出している3本の下部係合ピン63と係合する3つの下部係合穴65が設けられている。これによりフロントガード7の幅方向の移動が規制されている。
【0023】
またフロントガード7の下部中央にはフロントガード7をパレット本体3に対して固定する際に使用するガードロック装置67が設けられている。
ガードロック装置67は図12に示すように逆L字形のロックレバー69と、ロックレバー69を下方に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング71と、ロックレバー69のロック状態を保持するロック状態保持溝73と、ロックレバー69のロック状態を解除した自由状態を保持する自由状態保持溝75と、ロック状態保持溝73と自由状態保持溝75との間のロックレバー69の移動を案内する案内傾斜面77とを備えている。
【0024】
ロックレバー69は丸棒状の部材を逆L字形に折り曲げることによって形成されており、上部の折り曲げられた部分がグリップ部79、下方に向けて垂直に延長形成されている部分が軸部81となっている。
また軸部81にはコイルスプリング71の上端と接続されるワッシャを係止することによって形成されているフランジ部83が設けられている。
ロックレバー69は垂直に支持される角箱状のレバーホルダ85内に収容される部材であって、レバーホルダ85内にはロックレバー69の軸部81を受け入れるガイド穴87が形成された2枚の仕切壁89、91が水平に設けられている。コイルスプリング71の下端は下方の仕切壁91に対して固定されている。
【0025】
仕切壁89より上方のレバーホルダ85の対向する2面の側壁に対してロック状態保持溝73と自由状態保持溝75が形成されている。これらはロックレバー69のグリップ部79と係合するU字形の溝で、自由状態保持溝75の方がロック状態保持溝73より高い位置に設けられている。
レバーホルダ85における残り2面の側壁のうち、一方の面には自由状態保持溝75の上縁とロック状態保持溝73の上縁とを結び、図12(a)(b)において右下がりに傾斜している案内傾斜面77が設けられている。
またロックレバー69の軸部81はパレット本体3の基部フレーム9から突出している中央の下部係合ピン63に形成されている図示しないピン孔に嵌る(図3参照)。軸部81がこのピン孔に完全に嵌った状態がロック状態であり、軸部81がピン孔から出て、上方に退去した状態が自由状態となる。
【0026】
次にこのようなガラス搬送用パレット1に対してガラス板Aを固定する手順について説明する。
最初にガラス板Aをパレット本体3の基部フレーム9上に載置し、ガラス板Aの後面を垂直フレーム11及び水平フレーム13に寄り掛けるようにして保持させる。尚、このときサイドフレーム5はガラス板Aの載置に支障がない位置まで伸長させておく。サイドフレーム5を伸長させるには、ハンドル37を持って垂直フレーム11を引き、スライドロッド21をガイドフレーム23から引き出す。 ガラス板Aを基部フレーム9上に載置した後、ハンドル37を手で持ってスライドロッド21をガイドフレーム23へ押し込み、サイドフレーム5を内側に移動させる。スライドロッド21をガイドフレーム23に対し出入させる際には、スライドロッド21はガイドフレーム23にガイドされる。
ガラス板Aの端面がホルダ枠35の内壁面に当接した状態においてロッドクランパ49におけるノブ55を回してスライドロッド21の伸長位置を固定する。
このとき上下のスライドロッド21の伸長位置は同じである必要はなく、垂直フレーム29との間に形成されるガタの範囲内で、ガラス板Aの端面形状に合わせて適宜垂直フレーム29を傾倒させ、ロッドクランパ49によって固定を図る。
なお、本例では、下側のスライドロッド21に対してのみ、ロッドクランパ49を設けたが、必要に応じて上側のスライドロッド21にのみ設けたり、上下両方のスライドロッド21に設けてもよい。
【0027】
次にフロントガード7における上部係合ピン61をパレット本体3における最上部の水平フレーム13に形成されている図示しないピン孔に嵌める。
またピン孔に嵌めた上部係合ピン61を回動支点としてフロントガード7の下端部をパレット本体3における基部フレーム9に向けて回動させて行き、基部フレーム9に対して設けられている下部係合ピン63に対してフロントガード7下部の下部係合穴65を係合させる。
【0028】
そして、ガードロック装置67におけるロックレバー69のグリップ部79を手で持ってコイルスプリング71の付勢力に抗して上方に引っ張り、自由状態保持溝75に対して係合していたグリップ部79を自由状態保持溝75から引き上げる。
この状態でグリップ部79を案内傾斜面77側に90°回転させると、グリップ部79はフランジ部83を介して伝達されるコイルスプリング71の引張力によって案内傾斜面77を滑って下方に向けて移動し、さらに90°回転させるとロック状態保持溝73内に至り、ロック状態保持溝73と係合した状態となる。
これに伴い、ロックレバー69の軸部81は上下のガイド穴87によって案内されながら下方に移動し、基部フレーム9から突出している中央の下部係合ピン63に対して形成されている図示しないピン孔に嵌り込んだ状態となる。
なお、ガラス板Aの前面側には、緩衝材を適宜配置して、フロントガード7とガラス板Aとの隙間をうめると同時に、フロントガード7とガラス板Aとの直接接触を防止する。
【0029】
このようにしてガラス板Aが固定されたガラス搬送用パレット1はクレーン等によってトラックTの荷台Nに荷揚げされ、図1に示すようにトラックTの荷台Nに設けられる固定用のポスト93やワイヤ95を使用して荷台Nに対して固定される(図1はパレット本体3の背面側から眺めた図である)。
そして施工現場に到着した後、ポスト93及びワイヤ95による固定を解除し、クレーン等を利用してトラックTの荷台Nからガラス板Aが装着されたガラス搬送用パレット1を降ろし、建築中の建物の壁面等に立て掛ける等して使用する。
事後は上記と逆の手順によりフロントガード7を取り外し、サイドフレーム5を充分に伸張させてガラス板Aを取り出す。
【0030】
またガラス板Aを取り出した後はサイドフレーム5を収縮状態とし、ロッドクランパ49によってスライドロッド21を固定すると共にパレット本体3に対して設けられているロックピン57をシリンダケースに形成されているガイド溝に沿わせて下方に移動させる。ロックピン57がピンホルダ58に形成されている図示しないピン孔に嵌るとサイドフレーム5を不用意に移動することが防止され、ロッドクランパ49を閉め忘れたとしてもサイドフレーム5は動かず、サイドフレーム5の固定の万全が図られている。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
図13、14はガラス搬送用パレット101を示す実施の形態である。基本的な構成は図1〜12に示す上記実施の形態と同様であるので異なる構成のみについて説明する。
この実施の形態では、パレット本体3には基部フレーム9は設けられておらず、最下段の水平フレーム13の下面には中型のガラス板を搬送する際に主に使用する自立式のガラス搬送コンテナCにおける基部フレームBFの端面と係合する係合凸部103が設けられている。またこのようなガラス搬送用パレット101をガラス搬送コンテナCに載置した後、以下に述べる固定金具105を使用して両者を固定することによって両者は一体となり、ガラス搬送用パレット101は自立構造を備えることになる。
【0032】
固定金具105はパレット本体3における水平フレーム13と、ガラス搬送コンテナCにおける水平フレームHFに対してそれぞれ係合する断面逆凹字形の2個の係合具107と、対向する2個の係合具107を内側に向かって緊張状態に引っ張る引張り具109とを備えている(図15参照)。
引張り具109としては中央の操作レバー111を挟んでネジ方向を異ならせたネジ棒が一例として使用でき、操作レバー111を所定の方向に回転させることによって対向する係合具107を接近離反させる。
このような固定手段105は複数個使用され、これによりガラス搬送コンテナCとの確実な固定が図られている。
【0033】
【発明の効果】
本発明のガラス梱包用パレットによれば、大型で種々のサイズのガラス板であって、しかも、矩形ではなく、例えば台形や平行四辺形の場合など、ガラス板の左右の縦辺が垂直でないような特殊な形状のガラス板にも対応でき、繰り返して使用することが可能である。
また自立構造を排除し、ガラス板を単に保持するだけの基本的な構成としたことに伴い重量の軽量化が達成され、トラック等の荷台への荷揚げや荷降ろし作業の効率化を図ることができる。また軽量化することでトラック等の走行安定性が向上し、運送コストの削減にも寄与し得る。
また施工現場において自立式のガラス搬送コンテナを別途用意しておけば、固定金具を使用する等の簡単な構成により自立構造を備えたガラス搬送用パレットとすることも可能であり、同時に既存設備の有効利用も図ることができる。
また、ガラスを梱包していないときには非常にコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガラス搬送用パレットをトラックの荷台に設置した状態を示すガラス搬送用パレット後面側からの斜視図である。
【図2】図1に示すガラス搬送用パレットを示す正面図である。
【図3】図1に示すガラス搬送用パレットを示す側面図である。
【図4】図1に示すガラス搬送用パレットの縦断面図である。
【図5】図2に示すガラス搬送用パレットにおけるサイドフレームを拡大して示す正面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5のサイドフレームにおけるロッドホルダ周辺を示す斜視図である。
【図8】図5のサイドフレームにおけるロッドクランパ周辺を示す斜視図である。
【図9】図5のサイドフレームにおけるロックピン周辺を示す正面図である。
【図10】図2に示すガラス搬送用パレットにおけるフロントガードを拡大して示す正面図である。
【図11】図2に示すガラス搬送用パレットにおけるフロントガードを拡大して示す平面図である。
【図12】図10に示すフロントガードにおけるガードロック装置を拡大して示す正面図(a)及び側面図(b)である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る自立式のガラス搬送用パレットを示す正面図である。
【図14】図13に示す自立式のガラス搬送用パレットを斜め側方から眺めた斜視図である。
【図15】図13に示すガラス搬送用パレットにおいて使用する固定金具を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ガラス搬送用パレット 3 パレット本体
5 サイドフレーム 7 フロントガード
9 基部フレーム 11 垂直フレーム
13 水平フレーム 15 脚部
17 ゴム板 19 ウレタン板
21 スライドロッド 23 ガイドフレーム
25 補強板 29 垂直フレーム
31 ホルダ部 33 外側板
35 ホルダ枠 37 ハンドル
39 凹陥部 41 ロッドホルダ
43 嵌合穴 45 穴部
47 接続ピン 49 ロッドクランパ
51 受入穴 53 スリット
55 ノブ 57 ロックピン
58 ピンホルダ 59 上部枠
61 上部係合ピン 63 下部係合ピン
65 下部係合穴 67 ガードロック装置
69 ロックレバー 71 コイルスプリング
73 ロック状態保持溝 75 自由状態保持溝
77 案内傾斜面 79 グリップ部
81 軸部 83 フランジ部
85 レバーホルダ 87 ガイド穴
89 仕切壁 91 仕切壁
93 ポスト 95 ワイヤ
101 ガラス搬送用パレット 103 係合凸部
105 固定金具 107 係合具
109 引張り具 111 操作レバー
A ガラス板 T トラック
N 荷台 C ガラス搬送コンテナ
BF 基部フレーム HF 水平フレーム

Claims (5)

  1. ガラス板の下面及び後面を保持するパレット本体と、ガラス板の側面を保持し且つ前記パレット本体に対して幅方向に伸縮自在に移動可能なサイドフレームと、サイドフレーム固定装置と、ガラス板の上面及び前面を保持するフロントガードとを備えるガラス板搬送用のパレットにおいて、
    前記サイドフレームは前記パレット本体の左右に一基ずつ計2基設けられており、左右のサイドフレームには伸長ストロークを実質的に決定するスライドロッドが少なくとも上下に1本ずつ設けられていて、対向する左右のスライドロッドは高さ位置を異にし、段違い状態に配設されていると共に、長さ寸法が一部オーバーラップするような長さに設定されており、且つ垂直フレームが前記スライドロッドの端面に接続され、上方に向けて立ち上げられており、
    前記パレット本体には前記スライドロッドのガイド部材が設けられており、
    前記サイドフレーム固定装置は、前記サイドフレームの伸長方向にサイドフレームにおけるスライドロッドを固定するものであり、
    さらに、ガラス板の側面に当接する内壁面を有するホルダが前記サイドフレームの垂直フレームに設けられており、
    ガラス板を前記パレット本体に対して載置した後、前記フロントガードを前記パレット本体との間にガラス板を挟んでその前面を覆うように着脱自在に設けことを特徴とするガラス搬送用パレット。
  2. 請求項1に記載のガラス搬送用パレットにおいて、サイドフレーム固定装置は、
    パレット本体の両サイド下部とサイドフレームの垂直フレームとの間に設けられ、前記サイドフレームのスライドロッドを受け入れる受入穴と前記受入穴から前記スライドロッドの軸に平行な所定幅のスリットが形成されたロッドクランパと、前記ロッドクランパに前記スリットの間隔及び前記受入穴の内径を縮めて前記スライドロッドを挟持する手段とを備えることを特徴とするガラス搬送用パレット。
  3. 請求項2に記載のガラス搬送用パレットにおいて、スライドロッドを挟持する手段は、ロッドクランパのスリットが形成されていない対向する2面に設けられた雌ネジ部と、前記雌ネジ部に螺合する雄ネジ部とを備えることを特徴とするガラス搬送用パレット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のガラス搬送用パレットにおいて、サイドフレームにおける垂直フレームとスライドロッドとの接続部にはスライドロッドの直径方向に若干の隙間が形成されており、この隙間によってサイドフレームにおける垂直フレームをガラス板の端面形状に合わせて傾倒し得るように構成したことを特徴とするガラス搬送用パレット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス搬送用パレットにおいて、パレット本体の最下段の水平フレーム下面には、自立式のガラス搬送コンテナの基部フレーム端面と係合する係合凸部が設けられていることを特徴とするガラス搬送用パレット。
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