JP4254210B2 - 有底の溝をもつ樹脂性物体の製造方法と製造装置 - Google Patents

有底の溝をもつ樹脂性物体の製造方法と製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有底の溝をもつ樹脂性物体を製造する技術に関する。また有底の溝をもつ樹脂性物体自体に関する。本明細書で使用する「樹脂性」とは、本発明が利用する「樹脂の性質」を有することを意味している。従って「樹脂性物体」とは、樹脂成形品自体又は本発明が利用する「樹脂の性質」を有する物体を意味する。また「樹脂性材料」とは、樹脂成形品のための樹脂材料又は本発明が利用する「樹脂の性質」を有する材料を意味する。
【0002】
【従来の技術】
有底の溝をもつ樹脂性物体が必要とされている。例えば、自動車の内装用表皮には、エアバック展開時に破断し易いように、裏面に溝を設けておくことが必要とされている。溝をもつ自動車用表皮の製造方法が下記特許文献1に開示されている。この公報に記載の方法では、まず、流動性を有する樹脂材料を成形型のキャビティ内に封じる封入工程を実施する。次いで、先端が平坦形状のコア(溝成形部材)を、キャビティと連通するガイド溝に沿って、キャビティ内の樹脂材料を貫通しない範囲でキャビティ内に移動させる工程を実施する。この移動工程を実施することによって、キャビティ内の樹脂材料に溝成形部材が差込まれる。次いで、そのままの状態でしばらく放置して樹脂性材料を冷却する。以上の製造工程を経ることによって、コアが差込まれた部分に溝が成形された自動車用表皮が製造される。この製造方法では、コアを差込むことに起因して完成品である自動車表皮の表面に***が生じて外観が損なわれないように、以下の2つの工夫がなされている。
(1)封入工程の間は、コアの先端の平坦部と、ガイド溝のキャビティ側の開口部とを面一状となる位置関係に維持している。これにより、ガイド溝のキャビティ側の開口部が閉塞され、樹脂材料がガイド溝に流れ込まない。もし、この工夫をしていないと、コアを差込むことによって、ガイド溝内で固化した樹脂材料(いわゆるバリ)がキャビティ内に運ばれ、これにより自動車用表皮の***の程度が大きくなってしまう。
(2)移動工程の前に、コアが差込まれる部分の樹脂材料を加熱しておく(特許文献1ではキャビティ内の樹脂材料を全体的に加熱している)。これにより、コアが差込まれる部分での固化層を薄くすることができる。コアを差し込むことによってキャビティ内に運ばれる固化物の量を低減させ、自動車用表皮の表面に生じる***の程度を抑えている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−234413号公報(第6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記した従来の製造技術によると、自動車用表皮の表面に生じる***をある程度抑えることができる。しかしながら、コアの先端の平坦部とガイド溝のキャビティ側の開口部とを完全に面一状に維持しても、さらには樹脂材料を加熱する温度をどのように調整しても、***の程度を抑えることに限界があった。
【0005】
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、上記のコア等の溝成形部材を差込むことによって生じる***の程度を限りなく小さくできる技術を提供する。これによって、外観に極めて優れた「有底の溝をもつ樹脂性物体」を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
上記課題を解決するために、本発明では、請求項1に記載の「有底の溝をもつ樹脂性物体(例えば樹脂成形品)」を製造する装置を創作した。
この装置は、キャビティが形成されているとともにそのキャビティに連通するガイド溝を有する成形型と、流動性を有する樹脂性材料をキャビティに封じる手段と、ガイド溝に沿って移動可能であるとともに本体部と先端に向かって細くなっている端部とを有する溝成形部材と、キャビティ内の樹脂性材料を貫通しない範囲で溝成形部材をキャビティ内に移動させる手段とを備える。成形型は、第1成形型と第2成形型を有している。第1成形型と第2成形型の間に前記キャビティが形成されている。第1成形型内に前記ガイド溝が形成されている。第1成形型内に温水通過経路が形成されている。第1成形型は、前記溝成形部材を前記キャビティ内に移動させる前に温水通過経路を通過する温水によって加熱されるものである。第2成形型は、前記溝成形部材を前記キャビティ内に移動させる前に加熱されないものである。そして、この製造装置では、流動性を有する樹脂性材料をキャビティに封じる間に、ガイド溝のキャビティ側の開口部を溝成形部材の本体部で閉塞するとともに、その溝成形部材の端部がキャビティ内に突入する位置関係に維持しておく。
上述した従来の技術は溝成形部材の先端が平坦であるために、溝成形部材を樹脂性材料に差込む際に、樹脂性材料の固化層に溝成形部材が面的に大きく接触する。樹脂性材料を加熱しておく温度を調整して樹脂性材料の固化層を限りなく薄くしていたとしても、面的に大きく接触した溝成形部材が多くの固化物を樹脂性材料の内部に運ぶために、樹脂性物体の***の程度を小さく抑えることができなかった。
本発明の製造装置では、(1)溝成形部材の本体部でガイド溝のキャビティ側の開口部を閉塞し、ガイド溝内に樹脂性材料が流れ込まないようにしている。これによりバリの影響を防止している。そして、(2)樹脂性材料を加熱しておいて樹脂性材料の固化層を薄くしている。しかも、(3)溝成形部材の端部は先端が細くなるようにしている。上記(2)と(3)によって、溝成形部材を樹脂性材料に差込んだときに、樹脂性材料の内部に固化物がほとんど運ばれないようにしている。上記の(1)〜(3)の工夫を凝らしたことによって、樹脂性材料の内部に固化物が運ばれることをほぼ完全に防止でき、樹脂性物体の***の程度を極めて小さく抑えることに成功した。この(1)〜(3)の全てが揃うことによって、外観に優れた樹脂性物体を製造するという目的が果たせるのであって、このうちの一つでも欠けると***の程度の大きい樹脂性物体が成形されてしまう。
【0007】
また、上記課題を解決するために創作された請求項の発明は、第1成形型と第2成形型を有するとともに第1成形型と第2成形型の間にキャビティが形成されている成形型を利用して、有底の溝をもつ樹脂性物体製造する方法である。この方法は、流動性を有する樹脂性材料を成形型のキャビティに封じる封入工程と、本体部と先端に向かって細くなっている端部を有する溝成形部材を、キャビティと連通するとともに第1成形型内に形成されているガイド溝に沿って、キャビティ内の樹脂性材料を貫通しない範囲でキャビティ内に移動させる移動工程と、その移動工程の前に第1成形型内に形成されている温水通過経路を通過する温水によって第1成形型を加熱しておく工程とを備える。第2成形型は、前記移動工程の前に加熱されないものである。そして、封入工程の間は、ガイド溝のキャビティ側の開口部を溝成形部材の本体部で閉塞するとともに、その溝成形部材の端部がキャビティ内に突入する位置関係に維持しておく。
本方法では、(1)溝成形部材の本体部でガイド溝のキャビティ側の開口部を閉塞し、ガイド溝内に樹脂性材料が流れ込まないようにしている。(2)樹脂性材料を加熱しておいて樹脂性材料の固化層を薄くしている。(3)溝成形部材の端部は先端が細くなるようにしている。この(1)〜(3)の全てが揃うことによって、***の程度が極めて小さい樹脂性物体を成形することができる。この方法で製造された樹脂性物体は、外観に非常に優れている。
【0008】
なお、上記した方法で製造された有底の溝をもつ樹脂性物体自体も本発明の創造物である。
この樹脂性物体は、溝成形部材を差込むことに起因して生じる***の程度が限りなく小さく、外観に極めて優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】
各請求項に記載の発明は、次の形態で好適に実施することができる。
(形態1)請求項1からのいずれかに記載の「樹脂性材料」は樹脂である。
(形態2)請求項1からのいずれかに記載の「樹脂性物体」は樹脂成形品である。
(形態3)形態2の樹脂成形品は、エアバック展開時に破断し易いように溝が設けられた自動車用表皮である。
(形態4)請求項1からのいずれかに記載の「溝成形部材」は刃である。
(形態5)請求項1からのいずれかにおいて、成形型内に温水通過経路が設けられる。この温水通過経路を通過する温水(約40度の水)によって、樹脂性材料の溝成形部材が差込まれる側の面に接する成形型が加熱される。これにより、溝成形部材が差込まれる部分の樹脂性材料が加熱される。
(形態6)請求項1からのいずれかでは、油圧シリンダによって溝成形部材を移動させる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。図1は、本実施例の自動車用表皮製造装置(以下では簡単に製造装置と記載する)の一部を断面で表した図である。図1では、製造装置を極めて簡略化して示してある。
製造装置10は、左側にある第一成形型12と、右側にある第二成形型14と、第一成形型12に収納されている油圧シリンダ16と、その油圧シリンダ16を駆動する制御装置18と、油圧シリンダ16と接続している軸20と、軸20の先端に設けられた刃30,32,34等を備えている。
【0011】
第一成形型12と第二成形型14との間にキャビティ24が形成されている。このキャビティ24には樹脂が流し込まれる。キャビティ24の形状は、必要とされる自動車用表皮の形状に合わせてある。
第一成形型12内には、キャビティ24と連通するガイド溝50(図1では図示省略しているが図2から図4に示されている)が設けられている。このガイド溝50には、溝内を摺動可能な刃30,32,34が収納されている。
油圧シリンダ16と制御装置18との間には信号線26が接続されている。制御装置18は、油圧シリンダ16の動作を統括的に制御する。油圧シリンダ16は、制御装置18から出力される駆動信号がONされると軸20を矢印D1方向に移動させる。これにより、軸20の先端に設けられた刃30,32,34がキャビティ方向に前進する。また油圧シリンダ16は、制御装置18から出力される駆動信号がOFFされると軸20を矢印D2方向に移動させる。これにより、軸20の先端に設けられた刃30,32,34が反キャビティ方向に後退する。
【0012】
図中の符号62は温水の通過経路である。温水の温度は約40度に設定されている。この温水によって第一成形型12が加熱される。これにより、第一成形型12のキャビティ24側の面がある程度高温に維持されている。
【0013】
次に、上記構成を有する製造装置10で自動車用表皮を製造する方法について説明する。
(射出工程)
射出機(図示省略)によってキャビティ24に流動性を有する樹脂を注入する。これによりキャビティ24内が樹脂で満たされる。射出工程では、完成品である自動車用表皮の全樹脂量のうち約95%の樹脂が注入される。残りの5%程度の樹脂は、次の保圧工程で注入される。
(保圧工程)
保圧工程では、キャビティ24に少しずつ樹脂を注入していく。ここでの樹脂の注入も上記した射出機によって行なわれる。これにより、キャビティ24内の樹脂に圧力がかかり、固化していく樹脂表面の変形が抑えられる。保圧工程は、自動車用表皮の全樹脂量のうち約5%の樹脂を約3〜7秒かけて注入していく。
保圧工程中に、油圧シリンダ16がONされて、刃30,32,34が樹脂に差込まれる(即ち刃30,32,34をキャビティ24内に進入させる)。この様子は、後で詳しく説明する。
なお、保圧のかけ方は本実施例のものに限られない。例えば、シリンダによってキャビティ内に圧力をかけるようにしてもよい。
(冷却工程)
キャビティ24内で樹脂をしばらく放置しておくことによって、樹脂を冷却して固化させる。この冷却工程中に、差込んだ刃30,32,34を抜いておく。冷却工程後には、第二成形型14を開いてキャビティ24内の樹脂成形品を取出す。これにより、刃30,32,34が差込まれた部分が溝になった自動車用表皮が完成する。形成された溝は、エアバックが展開するときに破断する部分となる。従って、完成した自動車用表皮は、溝が形成された面がエアバック側に向き、溝が形成されていない面が自動車の車室側を向くように配置される。
【0014】
次に、図2から図4を参照して、刃30,32,34が差込まれて樹脂に溝が形成される様子を詳しく説明する。図2から図4は、図1の破線の丸で囲まれた領域を拡大して示している。
図2は、射出工程終了時の様子を示している。図2の符号40は、キャビティ24内に封じられた樹脂である。符号50は、キャビティ24と連通しているガイド溝である。ガイド溝50には、刃32が摺動可能に収納されている。刃32は、ガイド溝50の径とほぼ同径に形成されている本体部32bと、先端にいくにつれて細くなっている端部(刃先)32aとによって構成されている。刃32の刃先32aは約90度に形成されている。射出工程中に、刃32は図2の位置にある。即ち、第一成形型12のキャビティ24側の面12aよりも刃先32aが上方に突出している。しかも、ガイド溝50のキャビティ24側の開口が刃32の本体部32bによって閉塞されている。
なお、刃32の幅(ガイド溝50の幅)s1は約0.5mmである。また、キャビティ24の幅(樹脂40の厚さ)s2は約2.5mmである。面12aから上方に突出している刃先32aの長さs3は約0.2mmである。
【0015】
図3は、刃32を樹脂40に差込んだときの様子を示す。差込まれた刃32と第二成形型14のキャビティ24側の面14aとの間の距離s4は約0.4mmである。
図4は、差込まれた刃32を樹脂40から抜いたときの様子を示す。このとき刃32は、樹脂40に差込まれる前の位置(図2の位置)に戻っている。樹脂40には溝42が形成されている。このときの溝42の幅は刃32の幅と同じである。
【0016】
なお、上記したように、第一成形型12には温水通過経路62が設けられている。図5を参照して、温水通過経路62によって第一成形型12を加熱した場合の作用を説明する。図5は、刃32が抜かれて溝42が形成された樹脂40の断面を示している。図5の状態では、樹脂40には、未固化層(流動層)40aと第一成形型側固化層40bと第二成形型側固化層40cとが形成されている。第一成形型側固化層40bの厚さs7が、第二成形型側固化層40cの厚さs6よりも小さいことがわかる。これは、温水通過ガイド溝62によって第一成形型12のキャビティ側の面12aが高温に維持されており、第一成形型側にある樹脂40の固化速度が遅いからである。このように第一成形型側固化層40bが薄いと、刃32が差込まれることによってキャビティ24内に運ばれる固化物の量が少なくなる。しかも、刃先32aが細くなっているために、キャビティ24内には固化物がほとんど運ばれない。従って、刃32を差込むことに起因して樹脂40に形成されてしまう***部70の***の程度が非常に小さくなる。
【0017】
(1)仮に、温水通過経路62を設けなかった場合は、第一成形型側固化層40bが厚く形成されてしまう。この場合、刃32を差込むことによってキャビティ24内に運ばれる固化物の量が多くなり、これにより***部70の***の程度が大きくなってしまう。
(2)また仮に、刃先が平坦形状であれば、第一成形型側固化層40bに刃が面的に大きく接触し、やはりキャビティ24内に運ばれる固化物の量が多くなってしまう。
(3)また仮に、射出工程中に刃32が反キャビティ24側(図2の下側)に大きく後退していると、キャビティ24に封入された樹脂がガイド溝50に流れ込んでしまう。この場合、刃32を差込むときに、ガイド溝50に流れ込んで固化した樹脂がキャビティ24内に運ばれてしまう。
本実施例では、これら3つの問題が全て解決されており、キャビティ24内に固化物が全く運ばれない。このために、完成品である自動車用表皮の***の程度が極めて小さい。本実施例によると、外観に優れた自動車用表皮を製造することができる。
上記の3つの問題のうち一つでも未解決であると、***の程度が大きくなり、自動車用表皮の外観が損なわれてしまう。
【0018】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、刃先の形状は実施例のものに限定されない。図6には、他の刃先の一例を示している。図6(a)は、刃先が90度よりも鋭角になっている。同図(b)には、片刃形状の刃32が示されている。また刃は鋭利である必要はなく、同図(c)のように断面丸形状であってもよいし、同図(d)のように断面台形状であってもよい。
また、第2成形型14に例えば15℃〜20℃の冷水の通過経路を設けることもできる。この場合、第2成形型側固化層40cの厚さs6をより厚くすることができ、これにより刃32の差込みによる***の程度をより小さくすることもできる。第2成形型側固化層40cに厚みがあると変形し難いからである。
【0019】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る自動車用表皮製造装置の一部を断面で示す。
【図2】 キャビティ部分を拡大して示した図である(射出工程終了時)。
【図3】 キャビティ部分を拡大して示した図である(刃を差込んだ時)。
【図4】 キャビティ部分を拡大して示した図である(刃を抜いた時)。
【図5】 樹脂の固化部分と未固化部分を示した図である。
【図6】 刃先の形状の一例である。
【符号の説明】
10・・自動車用表皮製造装置
12・・第一成形型
12a・・第一成形型のキャビティ側の面
14・・第二成形型
14a・・第二成形型のキャビティ側の面
16・・油圧シリンダ
18・・制御装置
20・・軸
24・・キャビティ
26・・信号線
30,32,34・・刃
32a・・刃先
32b・・刃の本体部
40・・キャビティ内の樹脂
40a・・樹脂の未固化部分
40b・・樹脂の第一成形型側固化部分
40c・・樹脂の第二成形型側固化部分
42・・樹脂に形成された溝
62・・温水通過経路

Claims (4)

  1. キャビティが形成されているとともにそのキャビティに連通するガイド溝を有する成形型と、
    流動性を有する樹脂性材料を前記キャビティに封じる手段と、
    前記ガイド溝に沿って移動可能であるとともに本体部と先端に向かって細くなっている端部とを有する溝成形部材と、
    前記キャビティ内の樹脂性材料を貫通しない範囲で前記溝成形部材を前記キャビティ内に移動させる移動手段とを備え、
    成形型は、第1成形型と第2成形型を有し、
    第1成形型と第2成形型の間に前記キャビティが形成されており、
    第1成形型内に前記ガイド溝が形成されており、
    第1成形型内に温水通過経路が形成されており、
    第1成形型は、前記溝成形部材を前記キャビティ内に移動させる前に温水通過経路を通過する温水によって加熱されるものであり、
    第2成形型は、前記溝成形部材を前記キャビティ内に移動させる前に加熱されないものであり、
    流動性を有する樹脂性材料を前記キャビティに封じる間は、前記ガイド溝の前記キャビティ側の開口部を前記溝成形部材の前記本体部で閉塞するとともに前記端部がキャビティ内に突入する位置関係に維持しておく
    ことを特徴とする有底の溝をもつ樹脂性物体の製造装置。
  2. 前記移動手段は、第1成形型内を前記溝成形部材から反キャビティ側に伸びている軸と、その軸の反キャビティ側の端部に接続されているシリンダとを有し、
    前記温水通過経路は、前記軸の反キャビティ側の端部よりも前記キャビティに近い位置において第1成形型内を伸びている部分を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の製造装置。
  3. 第2成形型内に冷水通過経路が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造装置。
  4. 第1成形型と第2成形型を有するとともに第1成形型と第2成形型の間にキャビティが形成されている成形型を利用して、有底の溝をもつ樹脂性物体を製造する方法であり、
    流動性を有する樹脂性材料を成形型のキャビティに封じる封入工程と、
    本体部と先端に向かって細くなっている端部とを有する溝成形部材を、前記キャビティと連通するとともに第1成形型内に形成されているガイド溝に沿って、前記キャビティ内の樹脂性材料を貫通しない範囲で前記キャビティ内に移動させる移動工程と、
    その移動工程の前に、第1成形型内に形成されている温水通過経路を通過する温水によって第1成形型を加熱しておく工程とを備え、
    第2成形型は、前記移動工程の前に加熱されないものであり、
    前記封入工程の間は、前記ガイド溝の前記キャビティ側の開口部を前記溝成形部材の前記本体部で閉塞するとともに前記端部がキャビティ内に突入する位置関係に維持しておくことを特徴とする製造方法。
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