JP4252971B2 - 1缶式複合熱源機 - Google Patents

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Description

本発明は、単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器とを備える1缶式複合熱源機に関する。
従来、この種の1缶式複合熱源機として、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁を備え、一方のバーナ、例えば、第2バーナのみを燃焼させて第2熱交換器を加熱する単独運転時に、第2バーナの燃焼排気が第1熱交換器側に流れて第1熱交換器が加熱されるといった不具合を防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このものでは、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにしている。
ところで、缶体内に仕切り壁を設ける場合、第1と第2の各バーナの燃焼熱により仕切り壁が加熱されて非常に高温になり、仕切り壁の耐熱性の確保が問題になる。上記従来例では、給気室から分布板の分布孔を介して各燃焼室に流入する空気の一部が仕切り壁の外壁面に沿って流れるようにしているが、仕切り壁の外壁面に沿って流れるのは、仕切り壁寄りの分布孔から流入する僅かな量の空気であり、仕切り壁を十分に冷却できない。そのため、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を広くして、仕切り壁に対する各バーナからの熱影響を低減することが必要になり、熱源機が大型化する不具合がある。
特公平2−17784号公報(第3図、第6図)
本発明は、以上の点に鑑み、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を広くせずに仕切りの耐熱性を確保できるようにして、小型化を可能とした1缶式複合熱源機を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器と、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁とを備えると共に、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、本発明によれば、仕切り壁を、空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成し、両板間の空隙に給気室からの空気を流すようにしている。
また、本発明によれば、仕切り壁を構成する2枚の板間の空隙、即ち、仕切り壁の内部空隙に給気室からの空気が流れ、仕切り壁が内側から効率良く冷却されることになる。従って、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を左程広くしなくても、仕切り壁の耐熱性を確保でき、熱源機の小型化を図れる。
ところで、缶体内では気柱振動を生ずる。ここで、第1と第2の両燃焼室は第1と第2の両熱交換器を介して通気可能に連通し、このままでは、両燃焼室を連続した一つの振動空間として気柱振動が発生し、気柱振動の固有振動数が低くなる。そして、気柱振動の固有振動数が低くなると、火炎が共鳴振動し易くなって、燃焼騒音が大きくなる。この場合、両熱交換器の境界部に面する各熱交換器の側端部に、各熱交換器を構成する吸熱フィン間の隙間を封止する封止部を設ければ、両熱交換器間の通気が遮断され、両燃焼室の両熱交換器を介しての連通が断たれる。また、仕切り壁を上記の如く2枚の板で構成する場合、両板を、両熱交換器の境界部に挿入される両板の上端部において、両熱交換器の封止部に接触させれば、各板と各熱交換器との間の隙間を介しての両燃焼室の連通も断たれる。従って、気柱振動は各燃焼室で個別に発生することになり、気柱振動の固有振動数が高くなる。その結果、火炎の共鳴振動が有効に防止され、燃焼騒音が低減される。
尚、仕切り壁を構成する2枚の板に空気吹出し孔を開設すると、両燃焼室が空気吹出し孔と2枚の板間の空隙とを介して連通し、両燃焼室に跨る気柱振動が発生する。この場合、仕切り壁を構成する2枚の板間に、両板間の空隙を分布板から仕切り壁の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板を介設すれば、両燃焼室の連通が中仕切り板により断たれる。従って、両燃焼室に跨る気柱振動は発生せず、気柱振動の固有振動数の低下による燃焼騒音の増大を確実に防止できる。
図1は、単一の缶体1内に、第1バーナ2−1と第2バーナ2−2とを横方向に並べて設けると共に、缶体1の上部に、第1バーナ2−1で加熱される給湯用の第1熱交換器3−1と第2バーナ2−2で加熱される暖房用の第2熱交換器3−2とを横方向に並べて設けて成る1缶式複合熱源機の参考例を示している。
缶体1の下部には、缶体1内の空間に対し分布板4で仕切られた給気室5が画成されている。そして、給気室5に接続される燃焼ファン6を設け、燃焼ファン6からの燃焼用空気を給気室5から分布板4に形成した多数の分布孔4aを介して缶体1内に供給するようにしている。
各バーナ2−1,2−2は、夫々、缶体1の奥行方向(図1の紙面直交方向)に長手の単位バーナ2aを横方向に複数列設して構成されている。各単位バーナ2aは、図2に示す如く、缶体1の奥側(後側)にのびる混合管部2bを備えている。そして、分布板4の後部を上方にオフセットして、給気室5の後部に立上り部5aを形成し、この立上り部5aに各単位バーナ2aの混合管部2bの流入端を臨ませている。また、給気室5の立上り部5aに各バーナ2−1,2−2用のガスマニホールド2cを収納し、ガスマニホールド2cに設けた各ノズル2dから各単位バーナ2aの混合管部2bにガスが供給され、且つ、混合管部2bに給気室5から燃焼用一次空気が供給されるようにしている。尚、暖房よりも給湯の方が大きな加熱能力を要求されるため、各バーナ2−1,2−2を構成する単位バーナ2aの個数は第1バーナ2−1の方が多くなっている。
各熱交換器3−1,3−2は、缶体1の奥行方向に隙間を存して多数積層した吸熱フィン3aと、これら吸熱フィン3aを貫通する蛇行形状の吸熱管3bとで構成される。第1熱交換器3−1の吸熱管3bには、図示しないが、上流側の給水管と下流側の出湯管とが接続されており、出湯管の下流端の出湯栓を開いて第1熱交換器3−1に通水したとき、第1バーナ2−1に点火されて、出湯栓から設定温度の湯が出湯される。第2熱交換器3−2の吸熱管3bは、図示しないが、往き管と戻り管とを介して床暖房等の暖房回路(図示せず)に接続されており、暖房回路に第2熱交換器3−2を介して湯水を循環させて、暖房を行う。
また、缶体1内には、第1と第2の両バーナ2−1,2−2と第1と第2の両熱交換器3−1,3−2との間の空間を、第1バーナ2−1から第1熱交換器3−1に至る第1燃焼室7−1と第2バーナ2−2から第2熱交換器3−2に至る第2燃焼室7−2とに区画する仕切り壁8が設けられている。かくして、第1バーナ2−1の燃焼排気は第1燃焼室7―1を介して第1熱交換器3−1に導かれ、第2バーナ2−2の燃焼排気は第2燃焼室7−2を介して第2熱交換器3−2に導かれる。第1と第2の各熱交換器7−1,7−2で熱交換した燃焼排気は両熱交換器3−1,3−2の上側の排気フード9に流れ、排気フード9に形成した排気口9aから外部に排出される。
尚、図1に示す参考例では、両バーナ2−1,2−2と両熱交換器3−1,3−2との間の空間だけでなく両バーナ2−1,2−2の配置部も2分するように、仕切り壁8を両熱交換器3−1,3−2の境界部の隙間から分布板4に亘って上下方向に延在させている。そして、分布板4上に、仕切り壁8の配置位置に合わせて、仕切り壁8より横方向幅が広い中空の空気案内部材10を配置している。これを詳述するに、分布板4に、仕切り壁8の横方向両外側に位置させて、一対の側板10a,10aを立設し、両側板10a,10aで空気案内部材10を構成している。そして、各側板10aと仕切り壁8との間の空隙、即ち、空気案内部材10の内部空隙を分布板4に形成した連通孔4bを介して給気室5に連通させている。この連通孔4bは、図3に示す如く前後方向に長手の長孔であり、単位面積当りの開口面積は分布孔4aより大きい。
また、仕切り壁8は、空隙を存して横方向に対向する2枚の板8a,8aで構成されており、両板8a,8a間の空隙、即ち、仕切り壁8の内部空隙を分布板4に形成した連通孔4cを介して給気室5に連通させている。連通孔4bは、上記連通孔4bと同様に前後方向に長手の長孔であり、単位面積当りの開口面積は分布孔4aより大きい。
かくして、給気室5から空気案内部材10の内部空隙に比較的多量の空気が供給され、空気案内部材10の上端から吹出す空気により仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aが生成され、更に、給気室5から仕切り壁8の内部空隙にも比較的多量の空気が供給される。そのため、仕切り壁8は、その内部空隙に流れる冷却空気流bと外壁面に沿って流れる冷却空気流aとで内外から効率良く空冷される。従って、第1と第2の各バーナ2−1,2−2の仕切り壁8寄りの単位バーナ2aと仕切り壁8との間の横方向間隔が狭く、仕切り壁8に各バーナ2−1,2−2の燃焼熱が及び易くなっても、仕切り壁8の温度は左程高くならず、耐熱性が確保される。このように各バーナ2−1,2−2と仕切り壁8との間の横方向間隔を狭めることができるため、熱源機の小型化を図れる。
尚、空気案内部材10が各バーナ2−1,2−2の上端よりも上方にのびていると、空気案内部材10に各バーナ2−1,2−2の燃焼熱が及び、空気案内部材10の耐熱性を確保し難くなる。また、空気案内部材10の上端の高さが各バーナ2−1,2−2の上端に比し低いと、空気案内部材10の上端から吹出す空気の一部が各バーナ2−1,2−2側に流れて燃焼用二次空気として利用され、仕切り壁8の外壁面に沿って流れる冷却空気量が減少してしまう。そこで、本実施形態では、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、空気案内部材10の上端の高さを各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定している。
また、他の参考例として図4に示す如く、仕切り壁8を1枚板構造とする場合図1に示した参考例と同様に、分布板4に立設した一対の側板10a,10aで構成される空気案内部材10を設け、給気室5からの空気を連通孔4bと空気案内部材10の内部空隙とを介して空気案内部材10の上端から吹出させ、仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aを生成させる。尚、第2実施形態においても、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、空気案内部材10の上端の高さを各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定する。
図5は本発明の第1実施形態を示している。このものでは、仕切り壁8を2枚の板8a,8aから成る中空構造に構成すると共に、仕切り壁8の下部に、各板8aの曲げにより、横方向両外側に張り出す一対の肩部10b,10bと、両肩部10b,10bから分布板4に向けて下方にのびる一対の側板部10c,10cとを形成している。かくして、両肩部10b,10bと両側板部10c,10cとにより、仕切り壁8と一体の中空の空気案内部材10が構成される。そして、空気案内部材10の内部空隙を、分布板4に形成した、単位面積当りの開口面積が分布孔4aより大きな連通孔4bを介して給気室5に連通させている。また、空気案内部材10の上端となる両肩部10b,10bに、図6に示す如く、上向きに開口する複数の空気吹出し孔10dを開設している。
これによれば、給気室5から空気案内部材10の内部空隙に比較的多量の空気が供給され、この空気の一部が仕切り壁8の2枚の板8a,8a間の空隙に流れて、仕切り壁8の内部に冷却空気流bが生成されると共に、肩部10bの空気吹出し孔10dから吹出す空気により仕切り壁8の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aが生成される。従って、仕切り壁8が内外から効率良く空冷される。そして、第1実施形態では、空気案内部材10が仕切り壁8と一体化されるため、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
尚、肩部10bの高さは、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定する。また、第1実施形態では、仕切り壁8を2枚の板8a,8aから成る中空構造に構成しているが、仕切り壁8を1枚板構造とし、仕切り壁8の下部のみを二股状に分岐して、上記両肩部10b,10bと両側板部10c,10cとから成る空気案内部材10を形成することも可能である。但し、この場合には、仕切り壁8を押し出し成形等の特殊な製法で形成することが必要になる。これに対し、第1実施形態のように構成すれば、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aの単純な曲げ加工で肩部10bと側板部10cを形成できるため、加工コストが安くなり、しかも仕切り壁8をその内外から空冷して冷却性能を向上させることができ、有利である。
また、図5に示す第1実施形態では、燃焼騒音を低減させるための対策も施している。ここで、第1と第2の両燃焼室7−1,7−2が第1と第2の両熱交換器3−1,3−2や仕切り壁8を介して通気可能に連通していると、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間として気柱振動が発生する。気柱振動の固有振動数Fは、音速をC、振動空間の長さをLとして、F=C/2Lになる。両燃焼室7−1,7−2が連続した一つの振動空間になった場合、缶体1の横幅が例えば31cmであると、Lは仕切り壁8による抵抗の影響で37cm程度になる。また、燃焼時の缶体1内の平均温度は170℃程度になり、このときCは435m/秒になる。そして、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間として発生する気柱振動の固有振動数Fは590Hzになる。このような低い振動数では火炎が共鳴振動し易く、大きな燃焼騒音を生ずる。
そのため、第1実施形態では、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2の境界部に面する各熱交換器3−1,3−2の側端部に、図7に示す如く、各熱交換器3−1,3−2の吸熱フィン3a間の隙間を封止する封止部3cを設けている。そして、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aを、両熱交換器3−1,3−2の境界部に挿入される両板8a,8aの上端部において、両熱交換器3−1,3−2の封止部3c、3cに接触させている。これによれば、封止部3cにより両熱交換器3−1,3−2間の通気が遮断され、両燃焼室7−1,7−2の両熱交換器3−1,3−2を介しての連通が断たれると共に、仕切り壁8と各熱交換器3−1,3−2との間の隙間を介しての両燃焼室3−1,3−2の連通も断たれる。尚、封止部3cは、吸熱フィン3aの側端部に形成した折曲げ部で形成されているが、吸熱フィン3aとは別体の板材で封止部3cを構成することも可能である。
また、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aの夫々の肩部10bに空気吹出し孔10dが開設されているため、このままでは、空気吹出し10dと両板8a,8a間の空隙とを介して両燃焼室7−1,7−2が連通する。そこで、両板8a,8a間に、両板8a,8a間の空隙を分布板4から仕切り壁8の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板8bを介設している。これにより、空気吹出し10dと両板8a,8a間の空隙とを介しての両燃焼室7−1,7−2の連通も断たれる。尚、両板8a,8aの最上端には横方向内側への折曲げ部8c,8cを存して起立する接合フランジ部8d,8dが形成されており、両接合フランジ部8d,8dを中間に中仕切り板8bの上端を挟むようにして結合させている。そして、両板8a,8aの上端の折曲げ部8c,8cに、図7に示す如く、通気孔8eを開設し、両板8a,8a間の空隙に流れた空気が通気孔8eから両熱交換器3−1,3−2の境界部に流れ出るようにしている。
以上の如く両燃焼室7−1,7−2の連通が断たれると、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間とする気柱振動の発生が防止され、気柱振動は各燃焼室7−1,7−2で個別に発生することになり、気柱振動の固有振動数が高くなる。例えば、第1燃焼室7−1の横幅が23cm、第2燃焼室7−2の横幅が7cmである場合、各燃焼室7−1,7−2で発生する気柱振動の固有振動数は、第1燃焼室7−1で950Hz、第2燃焼室7−2で3100Hzになる。固有振動数がこのような高い値になると、火炎が共鳴振動し難くなり、燃焼騒音が低減される。
図8は第1実施形態の変形例である第2実施形態を示している。第2実施形態の缶体1及び両熱交換器3−1,3−2は上記第1実施形態と同一であるが、第2バーナ2−2の定格燃焼量を低くするために、第1実施形態における第2バーナ2−2の横方向最内側の単位バーナ2aが取外されている。そして、第2バーナ2−2側(図8の左側)の側板部10cを、取外した単位バーナ2aの分だけ左側に変位させている。一方、両熱交換器3−1,3−2は第1実施形態のものと同一であるため、両熱交換器3−1,3−2の境界部に挿入される仕切り壁8の上端部の位置は変化しない。その結果、仕切り壁8の左側の板8aの上端部と左側の側板部10cとの間の横方向距離が大きくなる。この場合、左側の板8aに第2バーナ2−2の上端と同等高さで形成する左側の肩部10bの横方向幅を上記横方向距離に等しく設定すると、左側の肩部10bの直上部に圧力の低い還流域が発生し、第2バーナ2−2の火炎が還流域側に傾いて燃焼が不安定になる。これを防止するため、左側の肩部10bに形成する空気吹出し孔10dの開口面積を大きくすることも考えられるが、これでは空気過多になり、第2熱交換器3−2が空気で冷却されて熱効率が悪くなってしまう。
そこで、第2実施形態では、左側の肩部10bの横方向幅を上記横方向距離より狭く設定し、左側の板8aに、第2バーナ2−2の最大燃焼時における火炎の上端と同等高さになる部分に位置させて、上記横方向距離と左側の肩部10bの横方向幅との差分の横方向幅を持つ段部8fを形成している。これによれば、左側の板8aの肩部10bと段部8fとの間の部分が第2バーナ2−2側に近付く。そのため、左側の肩部10bに開設する空気吹出し孔10dの開口面積を大きくしなくても、該肩部10bの直上部に還流域は発生せず、火炎の傾きが防止されて燃焼が安定する。
ここで、最大燃焼時においても燃焼の安定性を確保するには、段部8fの位置を最大燃焼時における火炎の上端と同等高さに設定することが必要になる。一方、段部8fの位置が高くなると、段部8fと第2熱交換器3−2との間の上下方向距離が短くなって、段部8fの直上部に位置する第2熱交換器3−2の部分に燃焼排気が流れにくくなり、熱効率が低下する。第4実施形態の如く第2バーナ2−2の最大燃焼時における火炎の上端と同等高さの位置に段部8fを形成しておけば、燃焼の安定性と熱効率とをうまく両立できる。
尚、第2実施形態では、段部8fを水平に形成しているが、段部8fの直上部に位置する第2熱交換器3−2の部分に燃焼排気を導き易くするために、横方向内側に向かって上方に傾斜するように段部8fを形成しても良い。また、第1バーナ2−1の横方向最内側の単位バーナ2aを取外して、右側の側板部10cの位置を、取外した単位バーナ2aの分だけ右側に変位させる場合には、右側の板8aにも左側の板8aと同様に段部を形成する。
以上、給湯用の第1熱交換器3−1と暖房用の第2熱交換器3−2とを有する1缶式複合熱源機に本発明を適用した実施形態について説明したが、第2熱交換器3−2がその吸熱フィンに風呂の湯水を循環させる風呂吸熱管を貫通させた風呂追い焚き用の熱交換器である場合や、吸熱フィンに暖房吸熱管と風呂吸熱管とを貫通させた暖房兼風呂追い焚き用の熱交換器である場合にも、また、第1熱交換器3−1がその吸熱フィンに給湯吸熱管と風呂吸熱管とを貫通させた給湯兼風呂追焚き用の熱交換器である場合や、給湯用以外の熱交換器である場合にも同様に本発明を適用できる。また、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2は、上記何れの実施形態においても、完全に分離しているが、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2の吸熱フィン3a,3aを連続した共通フィンで構成することも可能である。
参考例としての熱源機の構成を示す模式的な切断正面図。 図1のII−II線で切断した切断側面図。 図1のIII−III線で切断した切断側面図。 他の参考例としての熱源機の構成を示す模式的な切断正面図。 本発明熱源機の第1実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 第1実施形態の仕切り壁を示す斜視図。 図5のVII−VII線で切断した拡大切断平面図。 本発明熱源機の第2実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。
符号の説明
1…缶体、2−1…第1バーナ、2−2…第2バーナ、2a…単位バーナ、3−1…第1熱交換器、3−2…第2熱交換器、4…分布板、4a…分布孔、5…給気室、6…燃焼ファン、7−1…第1燃焼室、7−2…第2燃焼室、8…仕切り壁、8a…板、8b…中仕切り板、10d…空気吹出し孔。

Claims (1)

  1. 単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器と、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁とを備えると共に、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、
    仕切り壁を、給気室からの空気を流す空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成し、
    前記両熱交換器の境界部に面する各熱交換器の側端部に、各熱交換器を構成する吸熱フィン間の隙間を封止する封止部を設けると共に、前記仕切り壁を構成する前記2枚の板を、両熱交換器の境界部に挿入される両板の上端部において、両熱交換器の封止部に接触させ、
    前記仕切り壁を構成する前記2枚の板に空気吹出し孔を開設し、
    両板間に、両板間の空隙を前記分布板から仕切り壁の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板を介設することを特徴とする1缶式複合熱源機。
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