JP4252407B2 - ナビゲーション装置及び経路誘導方法 - Google Patents
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または、ナビゲーション装置に、さらに立寄地とする地点の指定を受け付ける立寄地受付手段を設け、前記誘導経路探索手段において、前記立寄地受付手段が受け付けた立寄地とする地点を経由する経路を基本経路として探索し、探索した基本経路に最寄りの前記降車駅と同じ鉄道路線上の非普通列車の停車駅を前記乗車駅として探索して経由地に設定すると共に、前記各立寄地を経由地に設定し、設定した各経由地をユーザが経由するための経路を前記誘導経路として探索するようにしてもよい。ここで、非普通列車の停車駅とは、急行列車や快速列車などの、普通列車(鈍行列車)が停車する駅を停車しない旅客列車が停車する駅である。なお、誘導経路は、いづれかの経由地を当該誘導経路の最終地点とするものであってもよいし、各経由地を経由して他の地点に至るものであってもよい。
また、本発明は、前記課題達成のために、設定された目的地までの経路を誘導する、自動車に搭載されるナビゲーション装置に、鉄道の列車の指定を受け付ける乗車列車受付手段と、前記乗車列車受付手段が指定を受け付けた列車の搭乗者が鉄道の利用を終了可能な駅のうち、当該駅を経由地として設定した場合に、前記目的地の到着時刻が最先となる駅を降車駅として探索して経由地に設定し、設定した経由地を経由する前記目的地までの経路を誘導経路として探索する誘導経路探索手段と、前記誘導経路に従ったユーザの走行を案内する経路誘導手段とを備えたものである。
ところで、以上の各ナビゲーション装置の誘導経路設定の技術は、鉄道に代えてバスや船舶などの他の種類の公共交通を対象として適用するようにしてもよい。
図1に本実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示す。
ナビゲーション装置は自動車に搭載される装置であり、図示するように、制御装置1、地図データを格納したDVD−ROMやハードディスク等の記憶媒体21にアクセスするための記録媒体ドライブ2、GPS受信機3、角加速度センサや車速センサなどの車両の走行状態を検知する走行状態センサ4、ユーザよりの入力を受け付けるリモコン5(リモートコントローラ)、表示装置6を備えている。
ここで、地図データは、所定の地理的区域毎に図葉と呼ばれる単位で管理されており、各図葉は地図の詳細度に応じた複数のレベルで構成されている。そして、各図葉の各レベルの地図は、1つまたは複数のユニットよりなり、各ユニットは、自身が属する図葉の地理的区域またはこれを分割した区域に対応し、対応する区域の地図を、自身が属するレベルで表現したものである。
ここで、基本地図データは、前述したユニット毎のユニットデータと、各ユニットデータと図葉や対応区域やレベルとの関係を記述したユニット管理データを含む。そして、各ユニットデータは、ユニット内の道路ネットワークを表す道路ユニットとユニット内の表示地図を規定する描画ユニットとを有する。
ここで、道路ユニットでは、道路を直線であるリンクの集合として表現しており、この各リンクの端点がノードである。このようなノードは、交差点等の道路の接続点に必ず設けられる他、隣接するユニットの境界に必ず設けられる。また、各リンクは方向を持ち、リンクを介して隣接する二つのノードの間には、その道路が一方通行である場合には通行方向の一つのリンクのみが設けられるが、その道路が双方向である場合には基本的には相互に逆方向の二つのリンクが設けられる。
そして、地図データに含まれるサービスデータは、鉄道路線データと鉄道時刻表データとプリセット地点データとを有する。
鉄道路線データは、鉄道路線の構成を示す情報であり、各鉄道路線毎に設けられた路線レコードの集合である。また、各路線レコードは、対応する鉄道路線に与えた一意の路線番号、鉄道路線の路線名を含む。また、各路線レコードには、対応する鉄道路線上の各駅の駅情報が、対応する路線上の順序に従って含められる。そして、各駅情報には、対応する駅に与えた一意の駅番号、対応する駅の駅名、対応する駅の位置を示す駅位置情報、対応する駅において接続している他の鉄道路線の情報や対応する駅から徒歩で乗り換えられる他鉄道路線の駅の情報などを示す乗換路線情報が記述されている。
次に、図1のメモリ106に格納されるデータについて説明する。
さて、図1に戻り、このような構成において、地図データ読出処理部102は、主制御部107の制御下で、記録媒体ドライブ2を介して記憶媒体21から地図データの所要範囲を読み出し地図データバッファ101に格納する。
また、現在状態算出部103は、以下の処理を繰り返し行う。
すなわち、現在状態算出部103は、走行状態センサ4やGPS受信機3の出力から推定される現在位置に対して、地図データバッファ101から読み出した前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい位置や走行方向を求め、メモリ106に格納する処理を繰り返す。
すなわち、主制御部107は、メモリ106に格納されている現在の走行方位に応じた方位を表示方位に決定し、予め成されたユーザ設定や初期設定に応じて縮尺を決定し、メモリ106に格納されている現在位置周辺の、決定した表示方位と決定した縮尺とに応じて定まる所定範囲を表示範囲として決定する。ここで表示方位は、現在走行方位が常に上となるように算出する。
図4aは、このようにして表示されたナビゲート画像の例を示すものであり、図示するようにナビゲート画像は、地図表示要素や各種文字列や施設マークが表された地図画像401上に、現在位置マーク402と、誘導経路図形403が表されたものとなる。ただし、誘導経路データ303が設定されておらず経路誘導中でない場合には、前述のように誘導経路図形403は描画されない。また、表示範囲に目的地が含まれる場合には、目的地マーク404も表示され、表示範囲に経由地が含まれる場合には、経由地マーク405も表示されることになる。
図3に、誘導経路設定処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、ユーザから、リモコン、GUI制御部を介して目的地と経由地の指定の受け付け行う(ステップ302)。
この受け付けは、たとえば、図4bに示すように、まず、目的地/経由地の設定をどのように行うかを受け付けるメニューウインドウ410を表示装置6に表示する。そして、メニューウインドウ410で、「座標で選ぶ」が選択された場合には、ナビゲーション画像の地図上でカーソル411による地点の選択と、当該地点を目的地にするか経由地にするかの選択を受け付け、選択を受け付けた地点の座標を目的地または経由地として設定する。また、メニューウインドウ410上で「リストから選ぶ」が選択された場合には、地図データのプリセット地点データに登録されている各地点の地点名称のリストを表示する。そして、表示したリスト上での地点名称の選択と、当該地点を目的地にするか経由地にするかの選択を受け付け、地点名称が選択された地点の地点レコードの地点位置情報が示す当該地点の座標を、目的地または経由地として設定する。なお、この地点名称のリストは、地点分類ごとに階層的に表示するようにしてもよい。次に、メニューウインドウ上で「電話番号で選ぶ」が選択された場合には、ユーザから電話番号の入力を受け付け、受け付けた電話番号と一致する電話番号が登録されている地点レコードの地点名称を表示する。そして、当該地点を目的地にするか経由地にするかの選択を受け付け、地点名称を表示した地点レコードの地点位置情報が示す当該地点の座標を、目的地または経由地として設定する。
次に、路線データを参照して、下車路線上の駅であって、基本ルートに最も近い駅を第1送り駅候補とする(ステップ308)。すなわち、下車路線に対応する路線レコードの駅情報の内、駅位置情報が示す位置から基本ルート上の任意のリンクまでの最短距離が最短の駅情報に対応する駅を第1送り駅候補とする。次に、路線データを参照して、下車路線上の駅であって、基本ルートに最も近い急行停車駅を第2送り駅候補とする(ステップ310)。また路線データを参照して、任意の路線上の駅であって、基本ルートに最も近い駅を第3送り駅候補とする(ステップ312)。そして、任意の路線上の駅であって、基本ルートに最も近い急行停車駅を第4送り駅候補とする(ステップ314)。
そして、以上の各送り駅候補の各々について、当該送り駅候補と設定されている各経由地を任意順番で経由する、設定されている目的地までの最小コストのルートをルート探索部104に探索させ(ステップ318、324、330、336)、探索されたルートを走行した場合の、ナビゲーション装置搭載車両の当該送り駅候補の到着時刻を算出する(ステップ320、326、332、338)。そして、鉄道時刻表データを参照して、ナビゲーション装置搭載車両の当該送り駅候補の駅への到着時刻から列車乗換用に予め設定した時間(たとえば、5分)経過した時刻を、当該送り駅候補の駅からの列車の再先の出発時刻とする、最も下車駅への到着時刻が早い列車利用シーケンスを探索し、探索した列車利用シーケンスによる下車駅への列車の到着時刻を算出する(ステップ322、328、334、340)。ただし、ここでは各経由地や送り駅候補において、同乗者の降車のために数分の時間を要するものとして、探索したルートを走行した場合の、各経由地の到着時刻や出発時刻を算出するようにする。
以上の誘導経路設定処理によれば、たとえば、図5aに示すように、Aさん宅でAさんとB、C、Dさんがホームパーティを開いた後、Aさんが、ナビゲーション装置が搭載された自動車でAさん宅からB、C、Dさんを送っていく場合に、Dさん宅は遠方で鉄道を利用した方がDさんが早く帰宅できることが期待できるために、Dさんについてのみ自宅まで送らずに駅まで送っていこうとする場合には、次のように誘導経路を設定することができる。
以上のように本実施形態によれば、より同乗者の目的地の到着時間が早まるように、同乗者が鉄道を利用することのできる経路の誘導を行うことができる。
ところで、以上では、誘導経路設定処理において、同乗者を駅に送っていく場合の誘導経路を設定した場合について説明したが、この誘導経路設定処理を図6に示すように修正することにより、同乗者となる者を駅に迎えにいく場合の誘導経路を設定するようにすることもできる。
次に、路線データを参照して、乗車列車が運行する鉄道路線上の駅であって、基本ルートに最も近い駅を第1迎え駅候補とする(ステップ608)。次に、路線データを参照して、乗車列車が運行する鉄道路線上の駅であって、基本ルートに最も近い急行停車駅を第2迎え駅候補とする(ステップ610)。また路線データを参照して、任意の路線上の駅であって、基本ルートに最も近い駅を第3迎え駅候補とする(ステップ612)。そして、任意の路線上の駅であって、基本ルートに最も近い急行停車駅を第4迎え駅候補とする(ステップ614)。
そして、以上の各迎え駅候補の各々について、鉄道時刻表データを参照して、乗車列車または乗車列車から他の列車を乗り継いで至る、迎え駅候補への、迎えられる者の到着時刻を算出する(ステップ618、624、630、636)。そして、当該迎え駅候補と設定されている各経由地を任意順番で経由する、設定されている目的地までの最小コストのルートをルート探索部104に探索させる(ステップ620、626、632、638)。そして、探索したルートを走行した場合の当該迎え駅候補へのナビゲーション装置搭載車両の到着時刻を算出する。また、算出した迎えられる者の迎え駅候補への到着時刻がナビゲーション装置搭載車両の迎え駅候補への到着時刻より後である場合には、算出した迎えられる者の迎え駅候補の到着時刻からナビゲーション装置搭載車両への搭乗用に設けた所定の時間を経過した時刻をナビゲーション装置搭載車両の迎え駅候補からの出発時刻として、他の場合には、ナビゲーション搭載車両の迎え駅候補への到着時刻からナビゲーション装置搭載車両への搭乗用に設けた所定の時間を経過した時刻を迎え駅候補からの出発時刻として、探索されたルートに従った目的地の到着時刻を算出する(ステップ622、628、634、640)。ただし、ここでは各経由地において、同乗者の搭乗のために数分の時間を要するものとして、ルートに従った各経由地の到着時刻や出発時刻を算出するようにする。
以上のように誘導経路処理を行うことにより、たとえば、複数の友人を自宅や駅に向かえにいく場合に、友人を迎える駅として、より効率的な送迎を行うことができる駅を経由する誘導経路を設定することができるようになる。
ところで、以上では、同乗者を送迎する駅は経由地として、目的地とは別に設定するようにしたが、本実施形態は、同乗者を送迎する駅を目的地となるように誘導駅路を設定するようにしてもよい。すなわち、たとえば、以上の処理において目的地の受付を行わず、各経路の探索では、設定された経由地を巡回する経路を探索するようにしてもよい。
Claims (4)
- 自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
鉄道の駅まで前記自動車の運転者が送っていく前記自動車の同乗者が鉄道の列車からの降車を予定している降車駅の指定を受け付ける降車駅受付手段と、
指定された降車駅と同じ鉄道路線上の駅を乗車駅として探索して経由地に設定し、設定した経由地をユーザが経由するための経路を誘導経路として探索する誘導経路探索手段と、
前記誘導経路に従ったユーザの走行を案内する経路誘導手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1記載のナビゲーション装置であって、
立寄地とする地点の指定を受け付ける立寄地受付手段を有し、
前記誘導経路探索手段は、前記立寄地受付手段が受け付けた立寄地とする地点を経由する経路を基本経路として探索し、探索した基本経路に最寄りの前記降車駅と同じ鉄道路線上の駅を前記乗車駅として探索して経由地に設定すると共に、前記各立寄地を経由地に設定し、設定した各経由地をユーザが経由するための経路を前記誘導経路として探索することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1記載のナビゲーション装置であって、
立寄地とする地点の指定を受け付ける立寄地受付手段を有し、
前記誘導経路探索手段は、前記立寄地受付手段が受け付けた立寄地とする地点を経由する経路を基本経路として探索し、探索した基本経路に最寄りの前記降車駅と同じ鉄道路線上の非普通列車の停車駅を前記乗車駅として探索して経由地に設定すると共に、前記各立寄地を経由地に設定し、設定した各経由地をユーザが経由するための経路を前記誘導経路として探索することを特徴とするナビゲーション装置。 - 自動車に搭載されるナビゲーション装置における経路誘導方法であって、
鉄道の駅まで前記自動車の運転者が送っていく前記自動車の同乗者が鉄道の列車からの降車を予定している降車駅の指定を受け付けるステップと、
指定された降車駅と同じ鉄道路線上の駅を乗車駅として探索して経由地に設定し、設定した経由地をユーザが経由するための経路を誘導経路として探索するステップと、
前記誘導経路に従ったユーザの走行を案内するステップとを有することを特徴とする経路誘導方法。
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