JP4252014B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機に関する。詳しくは、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関する。
従来から一般的に知られている遊技機に、たとえば、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果(たとえばゾロ目)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(たとえば大当り状態)に制御されるものがあった。
また、従来の遊技機としては、複数の変動表示部各々に対応してパチンコ玉が通過可能な特定入賞部を複数有し、パチンコ玉が通過した特定入賞部に対応する変動表示部において変動表示を1回行なうものがあった。また、変動表示が行なわれている変動表示部に対応する特定入賞部にパチンコ玉が通過したときに、当該パチンコ玉の入賞個数を複数の特定入賞部各々に対応させて表示する入賞個数表示部を複数設けたものがあった(特許文献1)。
特開平8−187332号公報
しかしながら、この種の従来の遊技機は、複数の特定入賞部各々に対応する入賞個数表示部において、複数の特定入賞部各々の入賞個数を表示していたため、複数の特定入賞部すべての総入賞個数を認識し難いものになっていた。すなわち、複数の変動表示部各々において変動表示が行なわれる回数はそれぞれ対応する入賞個数表示部を視認すれば個別に認識できるものの、複数の変動表示部において変動表示が行なわれる合計回数を認識し難いものになっていた。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、複数の変動表示部において変動表示の行なわれる合計回数が認識し易い遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、「0」〜「9」の全10種類の数字図柄、「C,E,F,H,J,L,O,P,S,U」の全10種類のアルファベット図柄)の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部(たとえば、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9)を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果(たとえば、停止図柄)が予め定められた特定表示結果(たとえば、第1特図特定表示結果、第2特図特定表示結果)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)に制御される遊技機(弾球遊技機1)であって、
遊技機を制御するための遊技制御を行なう遊技制御手段(主基板31、基本回路53)を備え、
該遊技制御手段は、
前記複数の変動表示部各々における変動表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否かの表示結果決定(大当り判定)に用いる数値データ(ランダムカウンタR1、大当り判定用乱数)を所定の数値範囲内(たとえば、0〜658)で更新する結果決定用数値データ更新手段(図6のS24)と、
該結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを前記第1の変動表示部についての前記表示結果決定に用いる数値データとして抽出する第1抽出条件(打球が第1始動入賞口14へ入賞)が成立しているか否か判定する第1抽出条件判定手段(図7のS50)と、
該第1抽出条件判定手段によって前記第1抽出条件が成立していると判定されたことを条件として(たとえば、図7のS50でYES、かつ、図8のS100でNOのとき)、前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを抽出する第1抽出手段(図8のS102)と、
該第1抽出手段により抽出された数値データ毎に抽出された順番で成立(打球が第1始動入賞口14へ入賞があった順番で成立)する条件であって前記第1の変動表示部において変動表示を開始するための第1開始条件(第1特別図柄表示器8において変動表示が行なわれておらず、かつ、第1特別図柄表示器8における変動表示に用いる乱数値が保留記憶バッファに記憶されている等)が成立しているか否か判定する第1開始条件判定手段(図10のS112、図26のS111a)と、
該第1開始条件判定手段により前記第1開始条件が成立していると判定されたときに、前記第1抽出手段によって抽出された数値データを用いて、前記第1の変動表示部についての前記表示結果決定を行なう第1表示結果決定手段(図10および図26のS118)と、
前記第1開始条件判定手段によって前記第1開始条件が成立していると判定されたことを条件として、前記第1の変動表示部において前記複数種類の識別情報の変動表示を開始した後に、前記第1表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果とする決定であるとき(たとえば、第1大当りフラグがオン状態にセットされているとき)に前記特定表示結果を、前記第1表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果としない決定であるとき(たとえば、第1大当りフラグがオン状態にセットされていないとき)に前記特定表示結果以外の非特定表示結果(はずれ図柄)を、表示結果として導出表示する第1変動制御を行なう第1変動制御手段(図7のS53〜S56)と、
前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを前記第2の変動表示部についての前記表示結果決定に用いる数値データとして抽出する第2抽出条件(打球が第2始動入賞口16へ入賞)が成立しているか否か判定する第2抽出条件判定手段(第2特別図柄プロセス処理における図7のS50)と、
該第2抽出条件判定手段によって前記第2抽出条件が成立していると判定されたことを条件として(たとえば、第2特別図柄プロセス処理における図7のS50でYES、かつ、第2始動口スイッチ通過処理における図8のS100でNOのとき)、前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを抽出する第2抽出手段(第2始動口スイッチ通過処理における図8のS102)と、
該第2抽出手段により抽出された数値データ毎に抽出された順番で成立(打球が第2始動入賞口16へ入賞があった順番で成立)する条件であって前記第2の変動表示部において変動表示を開始するための第2開始条件(第2特別図柄表示器9において変動表示が行なわれておらず、かつ、第2特別図柄表示器9における変動表示に用いる乱数値が保留記憶バッファに記憶されている等)が成立しているか否か判定する第2開始条件判定手段(第2特別図柄通常処理における図10のS112、図26のS111a)と、
該第2開始条件判定手段により前記第2開始条件が成立していると判定されたときに、前記第2抽出手段によって抽出された数値データを用いて、前記第2の変動表示部についての前記表示結果決定を行なう第2表示結果決定手段(第2特別図柄通常処理における図10および図26のS118)と、
前記第2の変動表示部における前記複数種類の識別情報の変動表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの変動表示時間を示す変動表示データを予め定められた複数種類の変動表示データの中から選択する変動表示データ選択手段(第2特別図柄プロセス処理における図7のS54参照)と、
該変動表示データ選択手段によって選択された変動表示データに基づく前記変動表示時間を計測する変動表示時間計測手段(第2特別図柄プロセス処理における図13のS151参照)と、
該変動表示時間計測手段により計測された前記変動表示時間が経過したか否かを判定する変動表示時間判定手段(第2特別図柄プロセス処理における図13のS153参照)と、
前記第2開始条件判定手段によって前記第2開始条件が成立していると判定されたことを条件として、前記第2の変動表示部において前記複数種類の識別情報の変動表示を開始した後に、前記第2表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果とする決定であるとき(たとえば、第2大当りフラグがオン状態にセットされているとき)に前記特定表示結果を、前記第2表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果としない決定であるときに前記特定表示結果以外の非特定表示結果(はずれ図柄)を、表示結果として前記変動表示時間判定手段により前記変動表示時間が経過した旨の判定がなされたときに導出表示する第2変動制御を行なう第2変動制御手段(第2特別図柄プロセス処理における図7のS53〜S56)と、
前記第1抽出手段により抽出された数値データのうち前記第1開始条件が未だ成立しておらず前記第1変動制御が行なわれていない第1未消化数値データ(図8のS102、または、図24のS302で抽出された乱数値)と、前記第2抽出手段により抽出された数値データのうち前記第2開始条件が未だ成立しておらず前記第2変動制御が行なわれていない第2未消化数値データ(第2始動口スイッチ通過処理における図8のS102、または、図24のS302で抽出された乱数値)と、を未消化数値データとして記憶する記憶手段(RAM55、保留記憶バッファ、図9、図25)と、
前記記憶手段に記憶されている前記第1未消化数値データのうち最も先(一番古く)に記憶された最先第1未消化数値データ(特別図柄フラグの値が「0」であってかつ最小の保留記憶カウンタの値に対応する領域に記憶された乱数値、または、第1保留記憶バッファに記憶されておりかつ最小のカウント数Cの値を記憶する領域に記憶された乱数値)が前記第1表示結果決定手段により行なわれる前記表示結果決定に用いられた後(図10のS113等で読出された後)に、当該最先第1未消化数値データを前記記憶手段において無効化(削除、上書き等)し、前記記憶手段に記憶されている前記第2未消化数値データのうち最も先(一番古く)に記憶された最先第2未消化数値データ(特別図柄フラグの値が「1」であってかつ最小の保留記憶カウンタの値に対応する領域に記憶された乱数値、または、第2保留記憶バッファに記憶されておりかつ最小のカウント数Cの値を記憶する領域に記憶された乱数値)が前記第2表示結果決定手段により行なわれる前記表示結果決定に用いられた後(第2特別図柄通常処理における図10のS113等で読出された後)に、当該最先第2未消化数値データを前記記憶手段において無効化(削除、上書き等)する無効化制御手段(図10のS114,図26のS114、第2特別図柄通常処理における図10の図10のS114,図26のS114)と、
前記記憶手段に記憶可能な前記未消化数値データの個数(上限個数「4」)分の表示部(第1LED10a〜第4LED10d)が設けられ、前記記憶手段に記憶されている前記第1未消化数値データの個数と前記第2未消化数値データの個数との合計個数の表示を行なう保留記憶表示手段(特別図柄保留記憶表示器10)の表示制御(点灯制御、駆動信号出力)を行なう保留表示制御手段(図16、図30)と、
前記記憶手段に数値データを記憶させるときに数値データが前記第1未消化数値データであるかまたは前記第2未消化数値データであるかを特定可能に記憶させる記憶制御手段(図8のS103、第2始動口スイッチ通過処理における図8のS103、図24のS303およびS304、第2始動口スイッチ通過処理における図24のS303およびS304)と、を備え、
前記遊技制御手段は、定期的に実行される割込処理内で、前記第1抽出手段が数値データを抽出するための処理を実行した後であって前記第2抽出手段が数値データを抽出するための処理を実行する前に、前記結果決定用数値データ更新手段が数値データを更新するための処理を実行し(図6(b)のS23〜S25参照)、
前記変動表示時間計測手段は、前記第1の変動表示部に前記特定表示結果が導出表示され、かつ、前記第2の変動表示部にて前記識別情報の変動表示が実行されているとき、前記第1の変動表示部にて前記特定表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態が開始された第1の時点で前記第2の変動表示部における前記変動表示時間の計測を中断し、前記第1の変動表示部にて前記特定表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態が終了した第2の時点で前記変動表示時間の計測を再開する計測中断再開手段(第2特別図柄プロセス処理における図13のS150、S157〜S160参照)を含み、
前記保留表示制御手段は、
前記記憶制御手段により前記記憶手段に数値データが記憶されたとき(図8のS104または第2始動口スイッチ通過処理における図8のS104で保留表示フラグがオン状態にセットされたとき、図24のS305または第2始動口スイッチ通過処理における図24のS305で、保留表示フラグがオン状態にセットされたとき)に、前記保留記憶表示手段の表示部の表示を一つ増加させる増加保留表示制御手段(図16のS205、S206、図30のS205、S206)と、
前記無効化制御手段により前記記憶手段において無効化された数値データが前記最先第1未消化数値データであるかまたは前記最先第2未消化数値データであるかを特定する無効化数値データ特定手段(図10のS116、図16のS203、S204、図30のS201a、S203a、S204a、図10、図26等)と、
該無効化数値データ特定手段により特定された前記最先第1未消化数値データまたは前記最先第2未消化数値データに対応する表示部の表示を終了させる終了保留表示制御手段(図16のS208、図30のS201c、S203b)と、を含む。
このような構成によれば、保留表示制御手段は、記憶制御手段により第1未消化数値データであるかまたは第2未消化数値データであるかが特定可能に記憶されたときに表示部の表示を一つ増加させ、無効化数値データ特定手段が特定した最先第1未消化数値データまたは最先第2未消化数値データに対応する表示部の表示を終了させるように、保留記憶表示手段の表示制御を行なうことができる。これにより、保留表示制御手段により表示制御される保留記憶表示手段を確認することにより、記憶手段に記憶されている第1未消化数値データの個数と第2未消化数値データの個数との合計個数を正確に認識することができるため、複数の変動表示部各々において変動表示が行なわれる正確な合計回数を容易に認識することができる。
また、第1抽出条件と第2抽出条件とが不正行為などにより同時に成立した場合であっても、割込処理内で第1抽出手段が数値データを抽出した後であって第2抽出手段が数値データを抽出する前に、結果決定用数値データ更新手段が数値データを更新するため、第1抽出手段および第2抽出手段各々により抽出される数値データを異ならせることができ、第1の変動表示部と第2の変動表示部とにおいて不正に同時に特定遊技状態に制御されることを防止できる。その結果、射倖性を適正に保ちつつ不正行為の発生を極力防止できる。
また、第1の変動表示部に特定表示結果が導出表示されたときに、第2の変動表示部における変動表示時間の計測を中断するので、第1の変動表示部と第2の変動表示部との両方にて同時に特定遊技状態に制御されることを防止できる。その結果、第1の変動表示部と第2の変動表示部との両方にて同時に特定遊技状態に制御されてしまうことにより遊技者に有利な状態となり過ぎて射倖性が高くなり過ぎてしまうことを防止できる。
(2) 前記記憶制御手段は、
前記記憶手段に記憶する数値データが第1未消化数値データであるときに、前記第1抽出手段により抽出された数値データであることを示す第1指示データ(特別図柄フラグの値として「0」)を当該第1未消化数値データに対応付けて前記記憶手段に記憶する第1記憶制御手段(図8のS103)と、
前記記憶手段に記憶する数値データが第2未消化数値データであるときに、前記第2抽出手段により抽出された数値データであることを示す第2指示データ(特別図柄フラグの値として「1」)を当該第2未消化数値データに対応付けて前記記憶手段に記憶する第2記憶制御手段(第2始動口スイッチ通過処理における図8のS103)とを含み、
前記合計個数が所定個数(上限個数「4」)を越えない範囲で、前記第1未消化数値データと前記第2未消化数値データとを前記記憶手段に記憶し(図8のS100、第2始動口スイッチ通過処理における図8のS100)、
前記無効化数値データ特定手段は、前記数値データに対応付けられている数値データが前記第1指示データと前記第2指示データとのうちいずれの指示データであるかに基づいて、前記最先第1未消化数値データであるか前記最先第2未消化数値データであるかを特定する(図10のS112でYESのときにS114、第2特別図柄通常処理における図10のS112でYESのときにS114)。
このような構成によれば、記憶制御手段は、第1指示データを第1未消化数値データに、そして、第2指示データを第2未消化数値データに、各々対応付けて、その未消化数値データの合計個数が所定個数を越えない範囲で記憶手段に記憶することができる。これにより、第1未消化数値データと第2未消化数値データとを記憶手段に記憶できる許容範囲となる上限個数を容易に特定することができる。また、合計個数が上限個数未満であるときには、第1未消化数値データを記憶手段に記憶することも、第2未消化数値データを記憶手段に記憶することもできる。
(3) 前記保留表示制御手段は、
前記記憶手段に記憶された前記第1未消化数値データに対応して予め定められた第1の態様(赤色)での保留記憶表示(点灯)を行ない、
前記記憶手段に記憶された前記第2未消化数値データに対応して前記第1の態様と異なる第2の態様(青色)での保留記憶表示(点灯)を行なう。
このような構成によれば、保留表示制御手段により表示制御される保留記憶表示手段を確認することにより、合計個数を容易に認識できるとともに、第1の態様での保留記憶表示から記憶手段に記憶されている第1未消化数値データの正確な個数を認識することができ、第2の態様での保留記憶表示から記憶手段に記憶されている第2未消化数値データの正確な個数を認識することができる。
(4) 前記記憶手段は、前記第1未消化数値データを記憶する第1記憶領域(第1保留記憶バッファ)と、当該第1記憶領域と異なる領域であって前記第2未消化数値データを記憶する第2記憶領域(第2保留記憶バッファ)とを含み(図25)、
前記記憶制御手段は、
前記記憶手段に記憶する数値データが第1未消化数値データであるときに、前記第1記憶手段に記憶される前記第1未消化数値データの個数が予め定められた第1個数(突入モードから特定される第1保留記憶バッファの上限個数)を越えない範囲で、当該第1未消化数値データを前記第1記憶手段に記憶し(図24のS300でNOのときにS304)、
前記記憶手段に記憶する数値データが第2未消化数値データであるときに、前記第2記憶手段に記憶される前記第2未消化数値データの個数が予め定められた第2個数(突入モードから特定される第2保留記憶バッファの上限個数)を越えない範囲で、当該第2未消化数値データを前記第2記憶手段に記憶し(第1保留記憶カウンタの値が上限個数未満であるときに第2保留記憶カウンタの値に対応する乱数記憶エリアに乱数値記憶、第2始動口スイッチ通過処理における図24のS300でNOのときにS304)、
前記無効化数値データ特定手段は、前記無効化制御手段により無効化された数値データが前記第1記憶領域と前記第2記憶領域とのうち、いずれの領域に記憶されていたかに基づいて、前記最先第1未消化数値データであるか前記最先第2未消化数値データであるかを特定する(図26のS111aでYESのときにS114、第2特別図柄通常処理において第2保留記憶バッファに乱数値が記憶されているときに読出し削除する処理、図26のS111aでYESのときにS114)。
このような構成によれば、記憶制御手段は、第1未消化数値データを第1記憶領域に第1個数を越えない範囲で、そして、第2未消化数値データを第2記憶領域に第2個数を越えない範囲で、各々記憶することができる。これにより、第1未消化数値データを第1記憶手段に記憶できる許容範囲となる上限個数と、第2未消化数値データを第2記憶手段に記憶できる許容範囲となる上限個数とを容易に特定することができる。また、第1記憶手段に記憶している第1未消化数値データの個数が上限個数になったときは第2抽出条件が成立しやすいように、第2記憶手段に記憶している第2未消化数値データの個数が上限個数になったときは第1抽出条件が成立しやすいように、遊技者は、遊技の進行具合を変化させて遊技を行なうため、遊技の興趣を向上させることができる。
(5) 前記第1個数と前記第2個数との総和数を変化させることなく(上限個数は「4」個)、前記第1個数と前記第2個数とを各々変化させる制御(突入モードに応じて上限個数をセットする)を行なう個数制御手段(図23、図29のS134a、S134b)をさらに備える。
このような構成によれば、総和数を一定数に保ちながら、第1個数と、第2個数とを変化させることができるため、記憶手段の記憶容量を一定に保ちつつ、遊技者にとって無駄となる抽出条件が成立する割合を、異ならせることができる。たとえば、第1個数の方が、第2個数よりも多くなるように変化したときには、遊技者にとって無駄となる第1抽出条件が成立する割合よりも、第2抽出条件が成立する割合の方が高くなるように制御することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例として弾球遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえば、画像式の遊技機、コイン遊技機、および、スロット機等であってもよく、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
第1実施形態
まず、遊技機の一例である弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1は弾球遊技機1を正面からみた正面図である。
弾球遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、弾球遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)と、を含む構造体である。
図1に示すように、弾球遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7中には、所定の始動条件の成立(たとえば、打球が第1始動入賞口14へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、「0」〜「9」の全10種類の数字図柄)の変動表示を行なって表示結果を導出表示する第1特別図柄表示器8と、所定の始動条件の成立(たとえば、打球が第2始動入賞口16へ入賞)に基づいて各々が識別可能な複数種類の識別情報(たとえば、「C,E,F,H,J,L,O,P,S,U」の全10種類のアルファベット図柄)の変動表示を行なって表示結果を導出表示する第2特別図柄表示器9と、が間隔を隔てて配置されている。
第1特別図柄表示器8の下には、その第1特別図柄表示器8に対応する識別情報(たとえば、「0」〜「9」の全10種類の数字図柄)の変動表示を行なって表示結果を導出表示する第1飾り変動表示部8kが設けられ、第2特別図柄表示器9の下にはその第2特別図柄表示器9に対応する識別情報(たとえば、「A〜J」の全10種類のアルファベット図柄)の変動表示を行なって表示結果を導出表示する第2飾り変動表示部9kが設けられている。
本実施の形態では、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9はそれぞれ7セグメントLED表示器により構成されている。第1飾り変動表示部8kおよび第2飾り変動表示部9kは、それぞれ液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域(たとえば、第1飾り変動表示部8kにおいては第1飾り図柄8a〜8c、第2飾り変動表示部9kにおいては第2飾り図柄9a〜9c)に識別情報が表示制御されるものである。これら左・中・右の3つの表示領域で変動表示される飾り図柄は、左図柄、中図柄、右図柄と呼ばれる。
第1特別図柄表示器8の表示結果が大当りの発生する第1特図特定表示結果(たとえば、奇数図柄)の場合には、第1飾り変動表示部8kの表示結果も大当りが発生する第1飾り特定表示結果(たとえば、左図柄、中図柄、右図柄が同一となる図柄組合せ、すなわちゾロ目)となるように制御され、第2特別図柄表示器9の表示結果が大当りの発生する第2特図特定表示結果(たとえば、「C,E,F,H,J」の図柄)となる場合には、第2飾り変動表示部9kの表示結果も大当りの発生する第2飾り特定表示結果(たとえば、左図柄、中図柄、右図柄が同一となる図柄組合せ、すなわちゾロ目)となるように制御され、両表示結果の整合性が保たれるように制御される。
なお、第1特別図柄表示器8で変動表示される識別情報は第1特別図柄と呼ばれ、第2特別図柄表示器9で変動表示される識別情報は第2特別図柄と呼ばれる。
また、第1飾り変動表示部8kで変動表示される識別情報は第1飾り図柄と呼ばれ、第1特別図柄表示器8における第1特別図柄の変動表示の装飾効果を高めるために第1特別図柄の変動表示と所定の関係を有して変動表示される装飾的な意味合いがある図柄をいう。
また、第2飾り変動表示部9kで変動表示される識別情報は第2飾り図柄と呼ばれ、第2特別図柄表示器9における第2特別図柄の変動表示の装飾効果を高めるために第2特別図柄の変動表示と所定の関係を有して変動表示される装飾的な意味合いがある図柄をいう。
所定の関係には、たとえば、特別図柄の変動表示が開始されたときに飾り図柄の変動表示が開始される関係や、特別図柄の変動表示が終了し表示結果が表示されたときに飾り図柄の変動表示が終了し表示結果が表示される関係等が含まれる。
なお、本実施形態における弾球遊技機1では、定期的に実行されるタイマ割込み処理において次のような処理が行なわれることにより、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9の変動表示の表示結果が決定される。
第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9の表示結果を決定するために実行することが必要な処理としては、共通の処理である特定更新処理、第1特別図柄表示器8専用の処理である第1抽出条件判定処理と第1抽出処理と第1表示結果決定処理、第2特別図柄表示器9専用の処理である第2抽出条件判定処理と第2抽出処理と第2表示結果決定処理、を含む処理が実行される。
そして、弾球遊技機1は、第1表示結果決定処理により第1特別図柄表示器8の表示結果を第1特図特定表示結果とし特定遊技状態(大当り)とすることが決定されたときに、第1特別図柄表示器8に第1特図特定表示結果を、第1飾り変動表示部8kに第1飾り特定表示結果をそれぞれ表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当りに制御する機能を有する。
また、第2表示結果決定処理により第2特別図柄表示器9の表示結果を第2特定表示結果とし特定遊技状態(大当り)とすることが決定されたとき、第2特別図柄表示器9に第2特図特定表示結果を、第2飾り変動表示部9kに第2飾り特定表示結果をそれぞれ表示した後に遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当りに制御する機能を有する。
なお、この実施の形態では、第1特別図柄表示器8に第1特図特定表示結果が、第1飾り変動表示部8kに第1飾り特定表示結果が導出表示されたことにより発生する特定遊技状態と、第2特別図柄表示器9に第2特図特定表示結果が、第2飾り変動表示部9kに第2飾り特定表示結果が導出表示されたことにより発生する特定遊技状態とを同一(たとえば、大当りラウンド数、入賞払出数、等)の特定遊技状態としているが、一方の特定遊技状態を他方の特定遊技状態と比べてさらに有利となるように構成してもよい。
また、この実施の形態では、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kと、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kとの2系統の表示部により識別情報の変動表示を行なう構成となっているが、これに限らず複数系統の表示部を備え、複数(2〜∞のうちの任意の自然数)の表示部にて識別情報の変動表示を行なう構成としてもよい。
次に、第1特別図柄表示器8における変動表示に用いられる第1特別図柄の種類と、第1飾り変動表示部8kにおける変動表示に用いられる第1飾り図柄の種類と、第2特別図柄表示器9における変動表示に用いられる第2特別図柄の種類と、第2飾り変動表示部9kにおける変動表示に用いられる第2飾り図柄の種類と、について図2を参照し説明する。図2は、第1特別図柄表示器8,第1飾り変動表示部8k,第2特別図柄表示器9,および,第2飾り変動表示部9k各々の変動表示に用いられる図柄の種類を説明するための図である。
第1特別図柄表示器8は、0〜9の10種類の数字からなる第1特別図柄を表示する。第1飾り変動表示部8kは、0〜9の10種類の数字からなる第1飾り図柄を表示する。
第1特別図柄表示器8により奇数(1,3,5,7,9)の第1特別図柄が表示結果として導出表示されたときには第1特図特定表示結果となり、大当りが発生する。第1特別図柄表示器8により奇数が表示結果として導出表示されるときには、第1飾り変動表示部8kにゾロ目となる第1飾り特定表示結果が表示結果として導出表示される。
第1特別図柄表示器8により「7」が表示結果として導出表示されたときには確変図柄の表示結果となり、大当りが発生するばかりでなくその大当りが終了した後大当りの発生確率が通常遊技状態時に比べて向上した確変状態となる。なお、通常遊技状態とは、特別遊技状態(確変状態)および大当りとは異なる遊技状態のことである。
第1特別図柄表示器8により「5」が表示結果として導出表示されたときには確変図柄および時短図柄の表示結果となり、後述するように、大当りが発生しするばかりでなくその大当りが終了した後大当りの発生確率が向上した確変状態となり、さらにその確変状態が終了した後時短回数の残り回数だけ時短制御が行なわれる。時短制御とは、後に詳述するが、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9と後述する普通図柄表示器12との変動表示時間を通常よりも短縮して早期に表示結果を導出表示する制御である。この時短制御により、後述する保留記憶数が早期に消化され、保留記憶数の上限(たとえば「4」)を超えて発生した始動入賞が無効になってしまう状態を減少でき、短期間に頻繁に表示結果を導出表示して早期に当りの表示結果を導出表示できるという遊技者にとって有利な遊技状態となる。
なお、第1特別図柄表示器8により確変図柄としての「5」または「7」が表示結果として導出表示されるときには、第1飾り変動表示部8kに奇数図柄のいずれかのゾロ目が表示結果として導出表示される。
第1特別図柄表示器8により「3」が表示結果として導出表示されたときには、大当りが発生するばかりでなく前述の時短制御が行なわれる。第1特別図柄表示器8により「3」が表示結果として導出表示されるときには、第1飾り変動表示部8kに「0」のゾロ目が表示結果として導出表示される。
第1特別図柄表示器8により「1」または「9」が表示結果として導出表示されたときには、大当りのみが発生し、確変状態や時短制御は生じない。第1特別図柄表示器8により「1」または「9」が表示結果として導出表示されるときには、第1飾り変動表示部8kに偶数のゾロ目が表示結果として導出表示される。
第1特別図柄表示器8により「0」または偶数図柄のいずれかが表示結果として導出表示されたときには、はずれとなり、大当り状態、確変状態、時短制御は生じない。第1特別図柄表示器8により「0」または偶数図柄のいずれかが表示結果として導出表示されるときには、第1飾り変動表示部8kにばらけ目(ゾロ目以外の組合せ)が表示結果として導出表示される。
第1特図特定表示結果のうち、前述の確変状態が発生する第1特図特定表示結果(ここでは、「5,7」)を「第1特図特別表示結果(確変図柄)」といい、確変状態が発生しない第1特図特定表示結果(ここでは、「1,3,9」)を「第1特図非特別表示結果(非確変図柄)」という。
第2特別図柄表示器9は、「C,E,F,H,J,L,O,P,S,U」の10種類のアルファベットからなる第2特別図柄を表示する。第2飾り変動表示部9kは、A〜Jの10種類のアルファベットからなる第2飾り図柄を表示する。
第2特別図柄表示器9により「C,E,F,H,J」が表示結果として導出表示されたときには第2特定表示結果となり、大当りが発生する。第2特別図柄表示器9により「C,E,F,H,J」が表示結果として導出表示されるときには、第2飾り変動表示部9kにゾロ目となる第2飾り特定表示結果が表示結果として導出表示される。
第2特別図柄表示器9により「C」が表示結果として導出表示されたときには確変図柄の表示結果となり、大当りが発生するばかりでなくその大当りが終了した後に確変状態となる。
第2特別図柄表示器9により「E」が表示結果として導出表示されたときには確変図柄および時短図柄の表示結果となり、後述するように、大当りが発生するばかりでなくその大当りが終了した後に確変状態となり、さらにその確変状態が終了した後時短回数の残り回数だけ時短制御が行なわれる。
なお、第2特別図柄表示器9により「C」または「E」が表示結果として導出表示されるときには、第2飾り変動表示部9kに「A〜E」図柄のいずれかのゾロ目が表示結果として導出表示される。
第2特別図柄表示器9により「F」が表示結果として導出表示されたときには、大当りが発生するばかりでなく前述の時短制御が行なわれる。第2特別図柄表示器9により「F」が表示結果として導出表示されるときには、第2飾り変動表示部9kに「F」のゾロ目が表示結果として導出表示される。
第2特別図柄表示器9により「H」または「J」が表示結果として導出表示されたときには、大当りのみが発生し、確変状態や時短制御は生じない。第2特別図柄表示器9により「H」または「J」が表示結果として導出表示されるときには、第2飾り変動表示部9kに「G」〜「J」のいずれかによるゾロ目が表示結果として導出表示される。
第2特別図柄表示器9により「L,O,P,S,U」図柄のいずれかが表示結果として導出表示されたときには、はずれとなり、大当り状態、確変状態、時短制御は生じない。第2特別図柄表示器9により「L,O,P,S,U」図柄のいずれかが表示結果として導出表示されるときには、第2飾り変動表示部9kにばらけ目が表示結果として導出表示される。
第2特図特定表示結果のうち、前述の確変状態が発生する第2特定表示結果(ここでは、「C,E」)を「第2特図特別表示結果(確変図柄)」といい、確変状態が発生しない第2特図特定表示結果(ここでは、「F,H,J」)を「第2特図非特別表示結果(非確変図柄)」という。
なお、本実施の形態においては、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kと、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kとで表示する図柄の種類が各々異なる例について説明するが、これに限らず、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kと、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kとで表示する図柄の種類が同じであってもよい。
第1,第2の2系統の第1特別図柄表示器8、または、第2特別図柄表示器9のいずれか一方において特別表示結果が導出表示されて確変状態になれば、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9との両方で特定表示結果となる確率が向上するように制御される。また、確変状態が発生すれば、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9と普通図柄表示器12との変動表示時間が短縮される時短制御も実行される。第1,第2の2系統の第1特別図柄表示器8、または、第2特別図柄表示器9のいずれか一方において時短制御が実行される表示結果が導出表示されれば、第1特別図柄表示器8、第2特別図柄表示器9、および、普通図柄表示器12との変動表示時間が短縮される時短制御が、所定回数(たとえば100回)の範囲内で実行される。
第1の始動条件が成立(打球が第1始動入賞口14へ入賞)したときには、第1抽出手段により、数値データ更新手段によって更新された数値データ(たとえば、大当り判定用乱数等の乱数、以下、乱数値という)を抽出する処理が行なわれる。また、第2の始動条件が成立(打球が第2始動入賞口16へ入賞)したときには、第2抽出手段により、数値データ更新手段によって更新された数値データ(たとえば、大当り判定用乱数等の乱数値、以下、乱数値という)を抽出する処理が行なわれる。
第1抽出手段によって抽出された乱数値および第2抽出手段によって抽出された乱数値は、記憶制御手段により、抽出順に上限個数である4個を越えない範囲で、記憶手段としての保留記憶バッファ(たとえば、主基板31に搭載されるRAM55(図3参照))に記憶する処理が行なわれる。なお、保留記憶バッファに記憶可能となる乱数値の上限個数は上記のものに限らず、たとえば、上限個数を20(または0〜∞のうち任意の整数)としてもよい。また、所定条件が成立した(たとえば、表示結果が特別表示結果となったことに基づいて特定遊技状態に移行する)ことに基づいて、上限個数を変更する(たとえば、4個から20個に変更する)構成としてもよい。
図8および図9を用いて後述するように、本実施形態における記憶制御手段は、保留記憶バッファに記憶される乱数値に、当該乱数値が第1抽出手段によって抽出された乱数値であるか、第2抽出手段によって抽出された乱数値であるかを特定するための特別図柄フラグを対応付けて記憶する処理が行なわれる。これにより、たとえば、特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているときには、当該特別図柄フラグが対応付けて記憶されている乱数値が、第1始動入賞口14に打球が入賞し第1抽出手段によって抽出された乱数値であることを特定することができる。また、特別図柄フラグの値として「1」が記憶されているときには、当該特別図柄フラグが対応付けて記憶されている乱数値が、第2始動入賞口16に打球が入賞し第2抽出手段によって抽出された乱数値であることを特定することができる。
また、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数は、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9の下方に設けられている特別図柄保留記憶表示器10によって、遊技者に報知される。この特別図柄保留記憶表示器10は、第1LED10a,第2LED10b,第3LED10c,および第4LED10dから構成されており、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数と同数のLEDを点灯表示することにより、その個数を遊技者に報知することができる。
特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1LED10a〜第4LED10dは、各々フルカラーLEDであって、乱数値に対応付けて保留記憶バッファに記憶される特別図柄フラグに基づき赤色または青色で点灯表示することができる。
これにより、たとえば、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の記憶個数が2個のときに、打球が第1始動入賞口14に入賞すると、3個目の乱数値であることを示す第3LED10cを、赤色で点灯表示することができるため、遊技者は、乱数値が3個記憶されており、3個目の乱数値が第1抽出手段によって抽出された乱数値であることを認識することができる。また、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の記憶個数が3個のときに、打球が第2始動入賞口16に入賞すると、4個目の乱数値であることを示す第4LED10dを、青色で点灯表示することができるため、遊技者は、乱数値が4個記憶されており、4個目の乱数値が第2抽出手段によって抽出された乱数値であることを認識することができる。
以上のように、特別図柄保留記憶表示器10は、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の記憶個数が4未満のときに、打球が第1始動入賞口14または第2始動入賞口16に入賞すると、記憶個数に応じて第1LED10a〜第4LED10dのうちいずれか一のLEDを、特別図柄フラグに基づき赤色または青色で、点灯表示する。このため、遊技者は、特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1LED10a〜第4LED10dの点灯数を確認することにより保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数を認識することができ、さらに、点灯色を確認することにより保留記憶バッファに記憶されている乱数値が第1抽出手段によって抽出された乱数値であるか、第2抽出手段によって抽出された乱数値であるかを認識することができる。
また、第1特別図柄表示器8において新たな変動表示が開始される毎に、保留記憶バッファに記憶されている乱数値のうち、特別図柄フラグの値として「0」が記憶されている乱数値であって一番古く(最も先)に第1抽出手段によって抽出された乱数値が、読み出されるとともに、無効化制御手段により保留記憶バッファにおいて無効化する処理が行なわれる。なお、無効化とは、読み出された乱数値自体を削除することや、読み出された乱数値が記憶されていた記憶領域に乱数値と異なる新たなデータを上書きすることや、読み出された乱数値を新たな変動表示に用いられないように無効にすること等を含む。同様に、第2特別図柄表示器9において新たな変動表示が開始される毎に、保留記憶バッファに記憶されている乱数値のうち、特別図柄フラグの値として「1」が記憶されている乱数値であって一番古く(最も先)に第2抽出手段によって抽出された乱数値が、読み出されるとともに、無効化制御手段により保留記憶バッファにおいて無効化する処理が行なわれる。なお、特別図柄保留記憶表示器10は、乱数値が無効化制御手段により保留記憶バッファにおいて無効化する処理に伴い、当該乱数値に対応付けて記憶されていた特別図柄フラグに基づく色で点灯表示されているLEDの数を一つ減少させる。
第1特別図柄表示器8の下方には、遊技球が入賞可能な第1始動入賞口14が設けられている。第1始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ62によって検出される。
また、第2特別図柄表示器9の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口16を有する可変入賞装置17が設けられている。第2始動入賞口16に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ67によって検出される。また、第2始動入賞口16を有する開閉動作を行なう可変入賞装置17には、左右一対の可動片が設けられている。可変入賞装置17の可動片は、ソレノイド74によって開状態とされる。ソレノイド74により可変入賞装置17の可動片が開状態となることにより、遊技球が第2始動入賞口16に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態となる。
第1始動入賞口14の下方には、第1特別図柄表示器8に第1特図特定表示結果が導出表示されたことに基づく大当りにおいて、ソレノイド72によって開状態とされる第1特別可変入賞装置20が設けられている。第1特別可変入賞装置20は、内部に第1大入賞口21を備えている。ソレノイド72は、第1特別可変入賞装置20の前面に設けられている開閉扉を開閉する手段である。
第1特別可変入賞装置20の第1大入賞口21には、V入賞領域とV入賞領域とは異なる10カウント入賞領域が備えられている。第1大入賞口20から入賞して、遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球は第1V入賞スイッチ64で検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球は第1カウントスイッチ63で検出される。遊技盤6の背面には、第1大入賞口21内の経路を切り換えるためのソレノイド73も設けられている。
可変入賞装置17の下方には、第2特別図柄表示器9に第2特図特定表示結果が導出表示されたことに基づく大当りにおいて、ソレノイド75によって開状態とされる第2特別可変入賞装置22が設けられている。第2特別可変入賞装置22は、内部に第2大入賞口23を備えている。ソレノイド75は、第2特別可変入賞装置22の前面に設けられている開閉扉を開閉する手段である。
第2特別可変入賞装置22の第2大入賞口23には、V入賞領域とV入賞領域とは異なる10カウント入賞領域が備えられている。第2大入賞口23から入賞して、遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち、一方(V入賞領域)に入った入賞球は第2V入賞スイッチ69で検出され、もう一方(10カウント入賞領域)に入った入賞球は第2カウントスイッチ68で検出される。遊技盤6の背面には、第2大入賞口23内の経路を切り換えるためのソレノイド73も設けられている。
なお、この実施の形態では、第1特別図柄表示器8に第1特図特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉する第1特別可変入賞装置20と第2特別図柄表示器9に特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉する第2特別可変入賞装置22とを備えているが、特別可変入賞装置を1つだけ備えるように構成してもよい。すなわち、第1特別図柄表示器8に第1特図特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉制御される特別可変入賞装置と、第2特別図柄表示器9に第2特図特定表示結果が導出表示されたことに基づいて開閉制御される特別可変入賞装置と、を同一の特別可変入賞装置を用いて構成してもよい。
また、この実施の形態では、第2特別図柄表示器9の始動条件成立に関わる可変入賞装置17を備える構成として説明するが、これに限らず、たとえば、変動表示部の数だけ可変入賞装置を設けるように構成してもよい。すなわち、この実施の形態では、第2特別図柄表示器9の始動条件成立に関わる可変入賞装置17を備えているが、さらに、第1特別図柄表示器8の始動条件成立に関わる可変入賞装置15をさらに備えてもよい。また、この実施の形態では、可変入賞装置を1つだけ備える構成において、可変入賞装置が1つの変動表示部(第2特別図柄表示器9)の始動条件の成立に関わる例を示した。しかし、これに限らず、可変入賞装置を1つだけ備える構成において、可変入賞装置が2つの変動表示部(第1特別図柄表示器8,第2特別図柄表示器9)の始動条件の成立に関わるようにしてもよい。その場合には、可変入賞装置の始動入賞口に遊技球が入賞したときにいずれの変動表示部(たとえば、第1特別図柄表示器8または第2特別図柄表示器9のいずれか)にて変動表示を実行するかを選択する構成としてもよく、また、2つの変動表示部(たとえば、第1特別図柄表示器8,第2特別図柄表示器9)について予め定められた所定の順序(たとえば、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9とを交互に変動表示)で変動表示を実行するように構成してもよい。
第2飾り変動表示部9kの下方には、「○」および「×」と付された一対のLEDからなる普通図柄表示器12が設けられている。この普通図柄表示器12は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(たとえば、「○」および「×」)を変動表示可能なものである。
第1ゲート28を遊技球が通過し第1ゲートスイッチ61で検出されると、または第2ゲート29を遊技球が通過して第2ゲートスイッチ66で検出されると、普通図柄当り判定用乱数が抽出されて主基板31に搭載されるRAM55の普通図柄バッファに格納される。この実施の形態では、RAM55の普通図柄バッファに記憶可能な普通図柄当り判定用乱数の記憶数の上限は、4個となっている。そして、普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が上限に達していなければ、つまり、普通図柄バッファに記憶される普通図柄当り判定用乱数の記憶数が4個に達していなければ、普通図柄当り判定用乱数が抽出される。そして、普通図柄表示器12において普通図柄の表示状態が変化(「○」および「×」が交互に点灯)する変動表示を開始できる状態であれば、普通図柄表示器12において普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄表示器12において表示状態が変化する変動表示を開始できる状態でなければ、普通図柄当り判定用乱数を普通図柄バッファに格納することで普通図柄当り判定用乱数の記憶数が1増加する。また、普通図柄表示器12の右側には、普通図柄当り判定用乱数の記憶数を表示する所定数(この実施の形態では4つ)のLEDを有する普通図柄保留記憶表示器18が設けられている。この普通図柄保留記憶表示器18は、第1,第2ゲート28,29を遊技球が通過し、第1,第2ゲートスイッチ61,66で遊技球が検出される毎に点灯するLEDを1つ増やす。そして、普通図柄表示器12にて普通図柄(たとえば、「○」および「×」)の変動表示が開始される毎に点灯しているLEDを1減らす。
この実施の形態では、普通図柄表示器12にて、「○」と「×」の付された上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって普通図柄の変動表示が行なわれ、変動表示は通常では標準変動時間(たとえば、29.2秒)継続する。そして、変動表示の終了時に「○」の付された上側のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否かは、第1,第2ゲート28,29を遊技球が通過し、第1,第2ゲートスイッチ61,66で遊技球が検出されたときに抽出された乱数値(普通図柄当り判定用乱数)の値が所定の普通図柄当り判定値と合致したか否かによって決定される。普通図柄表示器12における変動表示の表示結果が当りである場合には、可変入賞装置17が所定回数、所定時間だけ開状態になって遊技球が第2始動入賞口16に入賞しやすい状態になる。すなわち、可変入賞装置17の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。
なお、上記の特別遊技状態として特図時短状態に制御することにより、遊技者にとって通常遊技状態よりも有利な状態とするようにしてもよい。特図時短状態では、第1特別図柄表示器8,第1飾り変動表示部8k,第2特別図柄表示器9,第2飾り変動表示部9kにおいて変動表示が所定回数(たとえば、100回)実行されるまで、第1特別図柄表示器8,第1飾り変動表示部8k,第2特別図柄表示器9,第2飾り変動表示部9kおよび普通図柄表示器12の変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。さらに、可変入賞装置17において、開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常遊技状態より高められる。可変入賞装置17の開放時間または開放回数が通常遊技状態より高められることにより、第2始動入賞口16への始動入賞が起こりやすくなり、所定期間内での第2特別図柄表示器8,第2飾り変動表示部9kにおける変動表示回数が増加して当り図柄となる確率が通常遊技状態より高まるため、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
なお、上述した確変状態は、時短状態よりもさらに遊技者にとって有利な状態となるため、一方(または複数のうちのいずれか1つまたは任意の自然数個)の特別遊技状態を確変状態とし、他方(または残りの複数のうちの1つまたは任意の自然数個)の特別遊技状態を時短状態とすることにより特別遊技状態に格差をつけるように構成してもよい。また、この場合には、特別遊技状態として時短状態に制御する(他の特別遊技状態に比べて遊技者にとって不利となる特別遊技状態に制御する)変動表示部の大当りとなる確率を特別遊技状態として確変状態に制御する(他の特別遊技状態に比べて遊技者にとって有利となる特別遊技状態に制御する)変動表示部の大当りとなる確率よりも高くなるように構成してもよい。このように構成することにより、遊技者の興趣をさらに向上させることができる。
また、特別遊技状態は上記のものに限らず、遊技者に有利となる遊技制御を特別遊技状態とすればよい。以下、この遊技制御を大当りに直接的には係わらないもの(特定遊技状態中以外)と大当りに直接的に係わるもの(特定遊技状態中)とに分けて説明する。すなわち、特定遊技状態に加える特別遊技状態とは、特定遊技状態とは別の特別遊技状態のことであってもよいし、また特定遊技状態を含む特別遊技状態のことであってもよい。
先ず、特別遊技状態の当りに直接的には係わらない遊技制御としては、第1特別図柄表示器8、第2特別図柄表示器9および普通図柄に対しての時間短縮(時短)制御または確率変動(確変)制御、電役(たとえば、可変入賞装置17)の開放期間の延長制御、特別図柄および普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(たとえば、遊技盤6に設置される入賞口(図示しない)を特別図柄の始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(たとえば、入賞に伴う賞球を通常遊技状態時の13個から15個に増加する制御)、または所定領域への通過率向上制御(たとえば、第1始動入賞口14の上流側に打球規制装置を設け、該打球規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態とすることができ、さらには始動入賞に基づいて変動表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する弾球遊技機に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。
一方、特別遊技状態の当りに直接的に係わる遊技制御としては、ラウンド上限数の向上制御、カウント上限数の向上制御、特別可変入賞装置20,22の開放延長制御、または特別可変入賞装置20,22によって開放された大入賞口21,23への入賞に伴う賞球数の増加制御を特別遊技状態とすることができる。なお、上記の遊技制御を組合せて特別遊技状態とすることもできる。さらには、特別遊技状態への突入条件および特別遊技状態の終了条件については、本実施形態中に記載のものに限定せず、特別遊技状態を発生させるための判定用乱数、特別遊技状態を終了させるための判定用乱数(確変判定用乱数)、遊技履歴(たとえば、時間、リーチ回数、所定入賞口への入賞回数、通過回数等)、入賞、およびサブゲーム(たとえば、ジャンケンなどで遊技者自身が選択できるものを含む)の4つの要素のうちいずれか1つまたは任意の組合せを、特別遊技状態への突入条件または特別遊技状態の終了条件に設定するものであればよい。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周上部、外周左部および外周右部には、前面枠に設けられた天枠ランプ40、枠ランプ左41および枠ランプ右42が設けられている。また、枠ランプ左41の近傍には賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51が、枠ランプ右42の近傍には補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が、設けられている。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。本実施形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない図柄については変動表示が行なわれていること、および全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
本実施形態では、たとえば、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9におけるリーチ表示態様とは、特定表示結果(第1特別図柄表示器8の大当り図柄である「1,3,5,7,9」、第2特別図柄表示器9の大当り図柄である「C,E,F,H,J」)が点滅表示している状態をリーチ表示態様またはリーチという。
また、第1飾り変動表示部8kおよび第2飾り変動表示部9kにおけるリーチ表示態様とは、予め定められた図柄が停止することで当りとなる有効ラインが定められ、その有効ライン上の一部の表示領域に予め定められた図柄が停止しているときに未だ停止していない有効ライン上の表示領域において変動表示が行なわれている状態(たとえば、第1飾り変動表示部8k,第2飾り変動表示部9kにおける左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には同一の図柄が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行なわれている状態)、および有効ライン上の表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(たとえば、第1飾り変動表示部8k,第2飾り変動表示部9kにおける左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行なわれており、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行なわれている状態)をリーチ表示態様またはリーチという。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行なわれることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(特別図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、第1飾り変動表示部8kおよび/または第2飾り変動表示部9kの背景の表示態様(たとえば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。
また、図示しないが弾球遊技機1には打球操作ハンドル5を操作することにより駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置45が設けられている。打球発射装置45から発射された遊技球は、遊技盤6に遊技領域7を囲むように円形状に載設された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。
打球が第1始動入賞口14に入り第1始動口スイッチ62で検出されると、第1特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、大当り遊技終了または前回の変動表示の終了)、第1特別図柄表示器8の変動表示を開始する。第1特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態でなければ、保留記憶バッファに記憶される乱数値(たとえば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、特別図柄保留記憶表示器10において赤色での点灯数を増加させる。
また、打球が第2始動入賞口16に入り第2始動口スイッチ67で検出されると、第2特別図柄表示器9の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、大当り遊技終了または前回の変動表示の終了)、第2特別図柄表示器9の変動表示を開始する。第2特別図柄表示器9の変動表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶バッファに記憶される乱数値(たとえば、大当り判定用乱数等)の記憶数を1増やし、特別図柄保留記憶表示器10において青色での点灯数を増加させる。
第1特別図柄表示器8の変動表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の第1特別図柄表示器8が大当り図柄となると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が第1大入賞口21に入賞するまで第1特別可変入賞装置20によって第1大入賞口21が開放される。なお、第1特別可変入賞装置20によって第1大入賞口21が開閉されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が第1大入賞口21に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、第1特別可変入賞装置20による第1大入賞口21の開放中に打球が第1大入賞口21内のV入賞領域に入賞し、第1V入賞スイッチ64で検出されると、継続権が発生し第1特別可変入賞装置20により第1大入賞口21の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、所定回数(たとえば、15ラウンド)許容される。
第1特別図柄表示器8の変動停止時の停止図柄が確率変動を伴う大当り図柄(特別表示結果:確変図柄)である場合には、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技状態終了後に、次に大当りとなる確率が通常遊技状態よりも高い確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
第2特別図柄表示器9の変動表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の第2特別図柄表示器9が大当り図柄となると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が第2大入賞口23に入賞するまで第2特別可変入賞装置22によって第2大入賞口23が開放される。なお、第2特別可変入賞装置22によって第2大入賞口23が開閉されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(たとえば、10個)の打球が第2大入賞口23に入賞するまで、が大当り遊技状態における1ラウンドである。そして、第2特別可変入賞装置22による第2大入賞口23の開放中に打球が第2大入賞口23内のV入賞領域に入賞し、第2V入賞スイッチ69で検出されると、継続権が発生し第2特別可変入賞装置22により第2大入賞口23の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、所定回数(たとえば、15ラウンド)許容される。
第2特別図柄表示器9の変動停止時の停止図柄が確率変動を伴う大当り図柄(特別表示結果:確変図柄)である場合には、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技状態終了後に、次に当りとなる確率が通常遊技状態よりも高い確変状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
なお、本発明に係る特定遊技状態は、上記に限らず以下に示す1〜5の制御のうちいずれか1つの制御または組合せた制御を実行する状態であればよい。
1.打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
2.特定の入賞または通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする第1の状態と、打球が入賞できないまたは入賞し難い第2の状態と、に変化可能な可変入賞装置に対して所定時間連続的または間欠的に第1の状態にする制御
3.打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
4.有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
5.得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に対して得点を付与する制御
図3は、本実施形態に係る弾球遊技機1の回路構成の概要を表したブロック図である。
主基板31には、プログラムに従って弾球遊技機1を制御する基本回路53が搭載されている。基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って遊技の信号を制御するCPU56、および表示制御基板80等に制御信号を送信するI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU56はROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPU56が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについても同様である。また、この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータとは、主基板31に搭載されるCPU56、ROM54、RAM55、I/Oポート部57、等の周辺回路のことである。
また、第1ゲートスイッチ61、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、第2ゲートスイッチ66、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、余剰球受皿4がいっぱいになったときに検出する満タンスイッチ(図示しない)、カウントスイッチ短絡信号(図示しない)、からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路32、第1特別可変入賞装置20を開閉するソレノイド72、第1大入賞口21内に設けられたシーソーを可動するソレノイド73、可変入賞装置17を開閉するソレノイド74、第2特別可変入賞装置22を開閉するソレノイド75、第2大入賞口23内に設けられたシーソーを可動するソレノイド76、等を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路33、電源投入時に基本回路53をリセットするためのシステムリセット回路(図示しない)、基本回路53から与えられるデータに従って、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報、等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路34、も主基板31に搭載されている。
基本回路53は、LED駆動回路71に対して第1特別図柄表示器8、第2特別図柄表示器9、および、特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1〜第4LED等を駆動させるための駆動信号を出力する。LED駆動回路71には、第1特別図柄表示器8、第2特別図柄表示器9、普通図柄表示器12、特別図柄保留記憶表示器10、普通図柄保留記憶表示器18が接続されている。
主基板31は、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9各々において、変動表示を開始した後に表示結果を導出表示する表示制御を行なうための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータは、プログラムに従い、駆動信号を第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9各々に出力し表示制御を行なう。これにより、主基板31と第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9との間にドライバ回路やマイクロコンピュータを搭載した特別図柄表示器用の制御基板等を設け、主基板31からの指令信号に基づき制御基板等により第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9の表示制御を行なう場合と比較して、大当り判定の結果を確実に間違いなく表示させることができる。
主基板31は、特別図柄保留記憶表示器10において、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の記憶個数を報知するための回路が形成されている。遊技制御用マイクロコンピュータは、図16を用いて後述するプログラムに従い、駆動信号を特別図柄保留記憶表示器10に出力し制御を行なう。また、主基板31は、普通図柄表示器12の表示制御を行なう。
主基板31に設けられた遊技制御用マイクロコンピュータ(CPU56およびROM54,RAM55等の周辺回路)は、プリペイドカード等が挿入されることによって球貸しを可能にするカードユニット50、遊技盤6に設けられた複数の入賞口にて遊技球の入賞を検出したことにより賞球払い出しを行なう球払出装置44、を制御する払出制御基板36に払出制御信号を送信する。また、遊技制御用マイクロコンピュータは、打球操作ハンドル5を操作することにより打球発射装置45を駆動制御して遊技球を遊技領域7に向けて発射制御する発射制御基板37に発射制御信号を送信する。
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータは、表示制御基板80に演出制御コマンド(演出制御信号)を送信する。演出制御コマンドを受信することにより表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータ(表示制御用CPU(図示しない)、RAM(図示しない)、ROM(図示しない)、I/Oポート部(図示しない)、等の周辺回路)が第1飾り変動表示部8kおよび第2飾り変動表示部9kの表示制御を行なう。演出制御コマンドには、第1飾り変動表示部8kの表示を指定する第1コマンドと、第2飾り変動表示部9kの表示を指定する第2コマンドとが含まれ、表示制御用マイクロコンピュータは、受信したコマンドに応じた変動表示部(第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9k)を表示制御する。
表示制御用CPUは、ROMに格納されたプログラムに従って動作し、主基板31から演出制御コマンドを受信すると、受信した演出制御コマンドに従って受信したコマンドに応じた変動表示部(第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9k)の表示制御を行なう。具体的には、画像表示を行なう表示制御機能および高速描画機能を有するVDP(図示しない)により変動表示部の表示制御を行なう。表示制御用CPUは、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示しない)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、第1飾り変動表示部8kおよび第2飾り変動表示部9kに表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、怪物、文字、図形または記号等を予め格納しておくためのものである。
そして、表示制御用CPUはキャラクタROMから読み出したデータをVDPに出力する。VDPは表示制御用CPUからデータが入力されたことに基づいて動作する。この実施の形態では、第1飾り変動表示部8kの表示制御を行なう第1VDP(図示しない)と、第2飾り変動表示部9kの表示制御を行なう第2VDP(図示しない)と、の2つのVDPが表示制御基板80に搭載されている。なお、変動表示部を3つとした場合にはVDPが3つ搭載される。すなわち、変動表示部の数に対応した数のVDPが表示制御基板80に搭載される。また、第1VDPおよび第2VDPは、それぞれ、表示制御用CPUとは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこに第1VRAM(図示しない)および第2VRAM(図示しない)をマッピングしている。なお、1つのVDPで複数の変動表示部の表示制御を行なう構成としてもよい。たとえば、第1飾り変動表示部8kと第2飾り変動表示部9kとの両方の表示制御を行なうVDPを1つ備える構成としてもよい。
第1VDPまたは第2VDPはキャラクタ画像データに従って受信したコマンドに応じた変動表示部(第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9k)に表示するための画像データを生成し、第1VDPは第1VRAMに、第2VDPは第2VRAMに展開する。第1RAMは第1VDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリであり、第2VRAMは第2VDPによって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。そして、受信したコマンドに応じた変動表示部(第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9k)に出力する。
また、この実施の形態では、表示制御基板80に設けられた表示制御用マイクロコンピュータが音声出力基板70にスピーカ27の駆動信号を出力し、スピーカ27の音声出力制御を行なうともに、ランプドライバ基板35にランプ・LEDの駆動信号を出力し、弾球遊技機1に設けられたランプ・LEDの発光制御を行なう。すなわち、表示制御基板80に搭載される表示制御用マイクロコンピュータは、主基板31から送信される第1飾り変動表示部8kおよび第2飾り変動表示部9kの表示制御、ランプ・LEDの点灯制御、遊技音発生等の演出の制御に関する指令情報としての演出制御コマンド(制御信号)に基づいて第1飾り変動表示部8k、第2飾り変動表示部9k、スピーカ27、弾球遊技機1に設けられるランプ・LED等の発光体の制御を行なう演出制御用マイクロコンピュータである。
次に、この実施の形態の弾球遊技機1での制御に用いられる乱数値を発生させるためのランダムカウンタについて説明する。図4は、遊技制御用マイクロコンピュータが遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。図4には、ランダムカウンタの一例として、ランダムカウンタR1〜R6の6種類のランダムカウンタが示されている。
R1は、第1特別図柄表示器8(第1飾り変動表示部8kも含む)および第2特別図柄表示器9(第2飾り変動表示部9kも含む)のそれぞれの変動表示について大当りを発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる乱数値を発生させるための大当り判定用のランダムカウンタであり、「0」からカウントアップしてその上限である「658」までカウントアップし、再度「0」からカウントアップし直すように構成されている。このR1は、2msec毎に加算更新されることとなる。第1始動口スイッチ62または第2始動口スイッチ67により有効な始動入賞が検出されると、それに応じてこのR1のカウント値が抽出されて第1始動入賞記憶のデータまたは第2始動入賞記憶のデータとしてRAM55に記憶される。そして、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9のそれぞれについて、特別図柄の変動表示を開始する前の段階で、そのようにRAM55に記憶された抽出値が予め定められた大当り判定値と一致(合致)するか否かが判断される。この判断において、一致した場合には、大当り図柄を変動表示の表示結果として導出表示し大当りを発生させることが決定されて、前述した大当り遊技状態の制御が行なわれ、一致しない場合には、はずれ図柄を変動表示の表示結果として導出表示することが決定されて、遊技状態が変化しない。確変状態以外の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば2つの数値に設定される。確変状態においては、大当り判定値が複数個の数値(この場合、大当り判定値は、大当り判定に偏りが生じなくするために、数値順番が隣接した数値とならないように設定される)に設定されることにより、通常遊技状態に比べて大当りの発生確率が向上する。
図4の各ランダムカウンタについての範囲の欄に示されている数値範囲は、このようなランダムカウンタのカウント範囲であって、R1で説明したように初期値から上限値までカウントアップした後、再度初期値からカウントアップし直すものである。したがって、説明を簡略化するために、以下の各種カウンタの説明においては、カウント範囲およびカウント方法についての説明を省略する。
R2は、R1を用いた大当り判定により大当りを発生させることが事前決定されているときに、どの種類の大当り図柄を第1特別図柄表示器8(第1飾り変動表示部8kも含む)および第2特別図柄表示器9(第2飾り変動表示部9kも含む)に表示させるかをランダムに決定するために用いられる乱数値を発生させるためのランダムカウンタである。2msec毎に更新され、0から更新されてその上限である9まで更新された後再度0から更新される。
なお、本実施の形態においては、R2を用いて決定された大当り図柄が、図2を用いて説明した確変図柄(第1特別図柄表示器8においては「5,7」、第2特別図柄表示器9においては「C,E」)であるときに、当該大当り終了後に確変状態に制御される。また、第1特別図柄表示器8の図柄として「5,7」のいずれかが決定されたときには、第1飾り変動表示部8kにおいて奇数図柄のゾロ目が導出表示されるように、第2特別図柄表示器9の図柄として「C,E」のいずれかが決定されたときには、第2飾り変動表示部9kにおいて「A〜E」のいずれかの図柄のゾロ目が導出表示されるように制御される。
また、R2を用いて、第1特別図柄表示器8の図柄として「1,3,9」のいずれかが決定されたときには、第1飾り変動表示部8kにおいて偶数図柄のゾロ目が導出表示されるように、第2特別図柄表示器9の図柄として「F,H,J」のいずれかが決定されたときには、第2飾り変動表示部9kにおいて「G〜J」のいずれかの図柄のゾロ目が導出表示されるように制御される。
R3は、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9のそれぞれについて、はずれとなる停止図柄を事前にランダムに決定するために用いられる乱数値を発生させるためのはずれ図柄決定用のランダムカウンタである。R3のカウント値は、2msec毎および割込処理余り時間に所定数ずつ加算されることとなる。
ここで、R3等の所定のランダムカウンタにおいて行なわれる割込み処理余り時間におけるカウントアップ動作について説明する。遊技制御用マイクロコンピュータのCPU56は、定期的な割込み処理の実行により、各種制御を行なうが、ある割込み処理について、割込み処理が実行された後に、その割込み処理の次回の実行開始までの期間は割込み処理待ち状態となる。そのような割込み処理待ち状態である割込み処理の余り時間において、無限ループを利用してランダムカウンタの加算更新処理を繰返し実行することを割込み処理余り時間におけるカウントアップという。
なお、本実施の形態におけるはずれ図柄は、R1を用いて大当りに制御されないことが決定されているときには、はずれ図柄(第1特別図柄表示器8においては「0,2,4,6,8」、第2特別図柄表示器9においては「L,O,P,S,U」)から、このランダムカウンタR3の抽出値に従って決定される。
たとえば、第1特別図柄表示器8におけるはずれ図柄としては、ランダムカウンタR3の抽出値が「0」のとき「0」が、ランダムカウンタR3の抽出値が「1」のとき「2」が、ランダムカウンタR3の抽出値が「2」のとき「4」が…、ランダムカウンタR3の抽出値が「13」のとき「6」が、決定される。第2特別図柄表示器9におけるはずれ図柄についても、第1特別図柄表示器8におけるはずれ図柄と同様である。
なお、本実施の形態においては、R3を用いて、第1特別図柄表示器8の図柄として「0,2,4,6,8」のいずれかが決定されたときには、第1飾り変動表示部8kにおいてゾロ目とならないはずれ図柄が導出表示されるように、第2特別図柄表示器9の図柄として「L,O,P,S,U」のいずれかが決定されたときには、第2飾り変動表示部9kにおいてゾロ目とならないはずれ図柄が導出表示されるように制御される。
R4は、第1特別図柄表示器8(第1飾り変動表示部8kも含む)および第2特別図柄表示器9(第2飾り変動表示部9kも含む)の変動表示時間をランダムに決定するために用いられる乱数値を発生するためのランダムカウンタである。R4のカウント値は、2msec毎および割込処理余り時間に所定数ずつ加算されることとなる。特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで変動時間決定用のランダムカウンタR4から抽出されたカウンタの値により、変動時間が決定される。
R5は、第1特別図柄表示器8(第1飾り変動表示部8kも含む)および第2特別図柄表示器9(第2飾り変動表示部9kも含む)のそれぞれについて、前述の大当り判定においてはずれとする判定がされたときに、変動表示中に前述したリーチ表示態様を形成する(以下、リーチはずれという)かリーチ表示態様を形成しない(以下、非リーチはずれという)かをランダムに判定するために用いられる乱数値を発生させるためのリーチ判定用のランダムカウンタである。R5のカウント値は、2msec毎および割込処理余り時間に1ずつ加算されることとなる。第1特別図柄表示器8、第1飾り変動表示部8kおよび第2特別図柄表示器9、第2飾り変動表示部9k各々に停止させる図柄を決定する前の段階で、R5から抽出されたカウント値が予め定められたリーチ判定値と一致するか否かが判断される。そして、これらの値が一致した場合には、リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態とする制御が行なわれる。一方、これらの値が一致した場合には、非リーチはずれとすることが判定され、表示結果がはずれとなる変動表示中にリーチ状態としない制御が行なわれる。
R6は、普通図柄表示器12の変動表示について当りを発生させるか否かを事前にランダムに判定するために用いられる乱数値を発生させるためのランダムカウンタである。R6のカウント値は、2msec毎および割込処理余り時間に1ずつ加算されることとなる。第1ゲートスイッチ61または第2ゲートスイッチ66により有効な始動通過が検出されると、それに応じて、このR6のカウント値が抽出されて通過記憶データとしてRAM55に記憶される。そして、普通図柄の変動表示を開始する前の段階で、その抽出値が予め定められた当り判定値と一致するか否かが判断され、一致した場合には普通図柄の当りを発生させることが決定されて前述のような制御が行なわれ、不一致の場合にははずれとすることが決定されて前述のような制御が行なわれる。
以上に示したような大当り判定機能、はずれ停止図柄決定機能、大当り図柄決定機能、リーチ判定機能、変動時間選択機能、普通図柄当り判定機能等の機能、および、確変判定機能は、遊技制御用マイクロコンピュータ53の制御機能により実現される。
図5は、遊技制御用マイクロコンピュータにより実行される各種処理に用いられる各種判定値を記憶したデータテーブルを説明するための図である。本実施の形態におけるデータテーブルは、前述した主基板31に搭載されるROM54に予め記憶されている。
図5(a)は、大当りを発生させるか否かの判定に用いられる大当り判定値を記憶した大当り判定用テーブルを説明するための図である。本実施の形態における大当り判定用テーブルは、遊技状態が通常遊技状態であるか確変状態であるかに応じて、大当り判定値の数が異なるように記憶されている。大当り判定は、第1始動入賞口14または第2始動入賞口16へ入賞したときにR1から抽出された乱数値が、通常遊技状態であるときに通常時の大当り判定値と一致するか否か、また、確変状態であるときに確変時の大当り判定値と一致するか否かにより行なわれる。
具体的に、遊技状態が通常遊技状態であるときには、R1から抽出した乱数の値が通常時の大当り判定値である「7,17」のいずれかと一致するときに、大当りとする判定が行なわれる。
一方、遊技状態が確変状態であるときには、R1から抽出した乱数の値が確変時の大当り判定値である「7,107,207,307,407,507,607,17,117,217」のいずれかと一致するときに、大当りとする判定が行なわれる。
なお、本実施の形態における大当り判定用テーブルは、確変時における大当り判定値の数の方が、通常時の大当り判定値の数よりも多くなるように、予め記憶されている。たとえば、確変時の大当り判定値は「10個」、通常時の大当り判定値は「2個」、予め記憶されている。これにより、確変状態であるときに大当りとする判定が行なわれる確率を、通常遊技状態であるときに大当りとする判定が行なわれる確率よりも高くすることができる。
図5(b)は、変動表示中にリーチ状態を発生させるか否かに用いられるリーチ判定値を記憶したリーチ判定用テーブルを説明するための図である。本実施の形態におけるリーチ判定は、第1始動入賞口14または第2始動入賞口16へ入賞したときにR5から抽出された乱数値が、リーチ判定値と一致するか否かにより行なわれる。具体的に、R5から抽出した乱数の値が、リーチ判定値である「0〜3」のいずれかと一致するときに、リーチを発生させる判定が行なわれる。
図6は、遊技制御用マイクロコンピュータにより実行される遊技制御用メイン処理およびタイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。図6においては、(a)に遊技制御用メイン処理が示され、(b)にタイマ割込処理が示されている。このタイマ割込処理は、たとえば2msec毎に1回実行される。
(a)に示す遊技制御用メイン処理においては、まずS11において内蔵デバイスレジスタ等の初期化をする初期化処理が行なわれ、S12においてランダムカウンタを更新するための乱数更新処理が行なわれる。S12における乱数更新処理は前述のR3〜R6の値を更新するための処理である。なお、本実施形態において、2msec毎の割込処理が実行された後次回の割込処理が実行されるまでの割込待ち処理余り時間に、無限にS12の処理が繰返し行なわれることとなる。
次に、(b)のタイマ割込処理について説明する。タイマ割込が発生すると、CPU56は、レジスタの退避処理(S21)を行なった後、S22〜S36の割込処理である遊技制御処理を実行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路32を介して、第1ゲートスイッチ61、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、クリアスイッチ65、第2ゲートスイッチ66、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等のスイッチの検出信号を入力し、それらの状態判定を行なう(スイッチ処理:S22)。
そして、CPU56は、第1特別図柄プロセス処理を行なう(S23)。第1特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じて第1特別図柄表示器8、第1特別可変入賞装置20、等を所定の順序で制御するための第1特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。さらに、本実施の形態においては、第1特別図柄表示器8における図柄の変動表示を制御するための駆動信号を、RAM55の所定の領域に設定して各々出力する処理が行なわれる。
また、本実施の形態においては、さらに、第1特別図柄プロセス処理による第1特別図柄表示器8の制御に応じて、第1飾り変動表示部8kを制御させるための第1飾り図柄コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理が行なわれる。
たとえば、第1特別図柄表示器8において確変図柄(5,7等)を停止表示するときには、第1飾り変動表示部8kにおいても確変図柄(奇数図柄等)のゾロ目を停止表示させるための第1飾り確変図柄コマンドが設定される。また、第1特別図柄表示器8において非確変図柄(1,3,9等)を停止表示するときには、第1飾り変動表示部8kにおいても非確変図柄(偶数図柄等)のゾロ目を停止表示させるための第1飾り非確変図柄コマンドが設定される。第1特別図柄表示器8の変動表示においてリーチ(大当り図柄による点滅)が発生するときには、第1飾り変動表示部8kにおいてもリーチ(左図柄と右図柄同一)を発生させるための第1飾りリーチコマンドが設定される。第1特別図柄表示器8においてはずれ図柄(0,2,4,6,8等)を停止表示するときには、第1飾り変動表示部8kにおいてばらけ目を停止表示させるための第1飾りはずれ図柄コマンドが設定される。
次に、CPU56は、S24において、ランダムカウンタの値を更新するための乱数更新処理を行なう。S24における乱数更新処理は、前述のR1〜R6を更新するための処理である。
次いで、CPU56は、第2特別図柄プロセス処理を行なう(S25)。第2特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じて第2特別図柄表示器9、第2特別可変入賞装置22等を所定の順序で制御するための第2特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、第2特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。さらに、本実施の形態においては、第2特別図柄表示器9における図柄の変動表示を制御するための駆動信号を、RAM55の所定の領域に設定して各々出力する処理が行なわれる。また、本実施の形態においては、さらに、第2特別図柄プロセス処理による第2特別図柄表示器9の制御に応じて、第2飾り変動表示部9kを制御させるための第2飾り図柄コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理が行なわれる。なお、設定される第2飾り図柄コマンドについては、第1飾り図柄コマンドと同様であるため、説明を省略する。
このように、S23の第1特別図柄プロセス処理とS25の第2特別図柄プロセス処理との間にS24の乱数更新処理を行なっているために、S23の第1プロセス処理で抽出した乱数値とS25の第2プロセス処理とで同じ乱数値を抽出する(同期した乱数を取得する)不都合を防止できる。
次に、CPU56は、保留表示制御処理を行なう(S26)。保留表示制御処理では、保留記憶バッファに記憶されている特別図柄フラグの値が「0」の乱数値の個数と特別図柄フラグの値が「1」の乱数値の個数とを、特別図柄保留記憶表示器10の第1LED10a〜第4LED10dの点灯数および点灯色により報知する処理が行なわれる。
次に、普通図柄プロセス処理を行なう(S27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示器12の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。普通図柄プロセス処理を実行することにより普通図柄表示器12の表示制御および可変入賞装置15の開閉制御が実行される。
次いで、CPU56は、S23の第1特別図柄プロセス処理またはS25の第2特別図柄プロセス処理によりRAM55の所定の領域に設定された第1飾り図柄コマンドおよび第2飾り図柄コマンド等の表示制御に関する演出制御コマンドを、表示制御用CPUに出力するする処理を行なう(飾り図柄コマンド制御処理:S28)。また、普通図柄に関する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して演出制御コマンドを送出する処理を行なう(普通図柄コマンド制御処理:S29)。
さらに、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行なう(S30)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等の検出信号に基づく賞球個数の設定などを行なう賞球処理を実行する(S31)。具体的には、第1始動口スイッチ62、第1カウントスイッチ63、第1V入賞スイッチ64、第2始動口スイッチ67、第2カウントスイッチ68、第2V入賞スイッチ69、等の何れかがオンしたことに基づく入賞検出に応じて、払出制御基板36に賞球個数を示す払出制御コマンドを出力する。払出制御基板36に搭載されている払出制御用CPUは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置44を駆動する。
そして、CPU56は、保留記憶数の増減をチェックする記憶処理を実行する(S32)。また、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力する処理である試験端子処理を実行する(S33)。さらに、所定の条件が成立したときにソレノイド回路33に駆動指令を行なうソレノイド出力処理を実行する(S34)。第1特別可変入賞装置20、可変入賞装置17、第2特別可変入賞装置を開状態または閉状態としたり、第1大入賞口21、第2大入賞口23、内の遊技球通路を切り替えたりするために、ソレノイド回路33は、駆動指令に応じてソレノイド72〜76を駆動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(S35)、割込許可状態に設定する(S36)。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理ではたとえば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
図7は、主基板31に搭載されるCPU56が実行する第1特別図柄プロセス処理(S23)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、第1特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器8を制御する処理が実行される。特別図柄プロセス処理としては、第1特別図柄表示器8を対象として処理を行なう第1特別図柄プロセスと、第2特別図柄表示器9を対象として処理を行なう第2特別図柄プロセスとが実行される。第1特別図柄プロセス処理および第2特別図柄プロセス処理の処理内容は、第1特別図柄プロセス処理が第1特別図柄表示器8を対象として処理を行ない、第2特別図柄プロセス処理が第2特別図柄表示器9を対象として処理を行なう点で異なるが、処理の対象となる特別図柄を制御するための処理内容は同様である。このため、ここでは、第1特別図柄プロセス処理をこれらの特別図柄プロセス処理の代表例として説明し、第2特別図柄プロセス処理についての処理内容の重複した説明は繰り返さない。
まず、CPU56は、第1特別図柄プロセス処理を行なう際に、遊技盤6に設けられている第1始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ62がオンしている場合、すなわち遊技球が第1始動入賞口14に入賞する始動入賞が発生していたときに(S50においてYESのときに)、第1始動口スイッチ通過処理(S51)を行なった後に、内部状態に応じて、S52〜S59のうちのいずれかの処理を行なう。
第1特別図柄通常処理(S52):第1特別図柄表示器8の変動表示を開始できる状態になるのを待つ。CPU56は、第1特別図柄表示器8の変動表示が開始できる状態になると、第1特別図柄表示器8の変動表示の結果、大当りとするか否か(第1特図特定表示結果とするか否か)を決定する。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をS53に移行するように更新する。
第1特別図柄停止図柄設定処理(S53):前述の大当り図柄決定用のランダムカウンタR2の抽出値または前述のはずれ図柄決定用のランダムカウンタR3の抽出値とを用いて、変動表示後の第1特別図柄表示器8の停止図柄(大当り図柄またははずれ図柄)を決定する。さらに、はずれ停止図柄を決定するときには、前述のリーチ判定用のランダムカウンタR5の抽出値を用いてリーチ判定を行ない、リーチとするときには、R3の抽出値を用いて決定されたはずれ図柄の手前の大当り図柄をリーチ図柄として決定する(たとえばR3の抽出値が「6」であるときは、一つ手前の「5」を第1特別図柄表示器8において点滅させ、リーチとする)。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をS54に移行するように更新する。
なお、第1特別図柄表示器8の停止図柄は、確変図柄となるときに、確変図柄として定められた「5,7」の識別情報のうちから決定する。第1特別図柄表示器8の停止図柄は、非確変大当りとなるときに、非確変図柄として定められた「1,3,9」の識別情報のうちから決定する。第1特別図柄表示器8の停止図柄は、はずれとなるときに、はずれ図柄として定められた「0,2,4,6,8」の識別情報のうちから決定する。また、第2特別図柄表示器9の停止図柄は、確変大当りとなるときに、確変図柄として定められた「C,E」の識別情報のうちから決定する。第2特別図柄表示器9の停止図柄は、非確変大当りとなるときに、非確変図柄として定められた「F,H,J」の識別情報のうちから決定する。第2特別図柄表示器9の停止図柄は、はずれとなるときに、はずれ図柄として定められた「L,O,P,S,U」の識別情報のうちから決定する。
第1変動時間設定処理(S54):第1特別図柄表示器8の変動表示の変動表示の変動パターン(変動表示データ)を、始動入賞発生時に抽出した変動パターン決定用のランダムカウンタR4の値に応じて予め定められた複数種類の変動パターン(変動表示データ)の中から選択する。変動パターンには変動態様と、該変動態様を実行する変動時間(変動開始時から表示結果の導出表示時までの時間)とを特定する情報が含まれている。また、決定された変動パターンに基づいて、第1特別図柄表示器8において図柄の変動表示が行なわれてから停止されるまでの変動時間を第1特別図柄プロセスタイマにセットした後、第1特別図柄プロセスタイマをスタートさせる。このとき、表示制御基板80に対して、変動時間の長さを含む変動態様(変動パターン)を指令する情報(第1飾り図柄変動パターンコマンド)が送信される。そして、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をステップS55に移行するように更新する。
第1特別図柄変動処理(S55):第1変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(S54でセットされた第1特別図柄プロセスタイマがタイムアウト)すると、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をS56に移行するように更新する。
第1特別図柄停止処理(S56):第1特別図柄表示器8において変動表示される図柄が停止されるように制御する。具体的には、第1特別図柄停止する駆動信号が送信される。そして、第1大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をS57に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をS52に移行するように更新する。
第1大入賞口開放前処理(S57):第1大入賞口21を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイド72を駆動して第1特別可変入賞装置20を開状態とすることで第1大入賞口21を開放する。また、プロセスタイマによって第1大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(第1特別図柄プロセスフラグ)をS58に移行するように更新する。
第1大入賞口開放中処理(S58):大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを表示制御基板80に送出する制御や第1大入賞口21の閉成条件の成立を確認する処理等を行なう。最後の第1大入賞口21の閉成条件が成立したら、第1大入賞口21内に設けられた第1V入賞スイッチ64の通過の有無を監視して、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行なう。大当り遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態をS57に移行するように更新する。また、所定の有効時間内に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、または、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をS59に移行するように更新する。
第1大当り終了処理(S59):大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御手段に行なわせるための制御を行なう。そして、内部状態をS52に移行するように更新する。
図8は、S51の第1始動口スイッチ通過処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S100により、保留記憶カウンタの値が上限個数である「4」以上になっているか否かの判断がなされる。保留記憶カウンタは、打球が始動入賞して抽出条件が成立したが未だに変動表示に用いられていない開始条件を保留記憶するカウンタであり、前述したように保留記憶バッファに記憶できる乱数値の上限個数がたとえば「4」と定められている。この保留記憶カウンタの値(保留記憶数)が「4」に既に達している場合にはそれ以上保留記憶できないために、このサブルーチンが終了するが、「4」に達していない場合には制御がS101へ進み、保留記憶カウンタを「1」加算更新する処理がなされる。次にS102へ進み、ランダムカウンタR1〜R6の乱数値を抽出する処理がなされる。次に制御がS103へ進み、加算した保留記憶カウンタの値に対応する記憶エリアに、特別図柄フラグの値として「0」を対応付けて各抽出値を記憶する制御が行なわれる。このように第1始動口スイッチ62がオンし、かつ、保留記憶バッファに記憶される乱数値の記憶個数(保留記憶数)が上限個数に達していないときに、R1〜R6から乱数を抽出し、特別図柄フラグの値として「0」を対応付けて保留記憶バッファに記憶する制御が行なわれる。S104では、図6のS26で説明した保留表示制御処理を行なうための、保留表示フラグをオン状態にセットする処理を行ない、第1始動口スイッチ通過処理を終了する。
以上のような第1始動口スイッチ通過処理によれば、保留記憶カウンタの値が「4」未満であるときに、R1〜R6の各ランダムカウンタから乱数値が抽出されて第1特別図柄表示器8における図柄の変動表示のために用いるデータとして、保留記憶バッファに設けられた保留記憶カウンタに対応する乱数記憶エリアに格納される。一方、図示を省略した第2特別図柄プロセス処理に含まれる第2始動口スイッチ通過処理でも同様に、保留記憶カウンタの値が「4」未満であるときに、R1〜R6の各ランダムカウンタから乱数値が抽出されて第2特別図柄表示器9における図柄の変動表示のために用いるデータとして、特別図柄フラグの値として「1」を対応付けて、保留記憶バッファに設けられた保留記憶カウンタに対応する乱数記憶エリアに格納される。具体的には、第2始動口スイッチ67がオンし、かつ、保留記憶バッファに記憶される乱数値の記憶個数(保留記憶数)が上限個数に達していないときに、R1〜R6から乱数を抽出し、特別図柄フラグの値として「1」を対応付けて保留記憶バッファに記憶する制御が行なわれる。
図9は、保留記憶バッファに記憶される乱数値を示す図である。RAM55の保留記憶バッファには、前述した保留記憶カウンタの値に対応して、特別図柄フラグの値を記憶する領域と、R1〜R6の各抽出値(乱数値)を格納する乱数記憶エリアとが各々設けられている。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、最先に記憶された乱数値は、保留記憶カウンタ1に対応する領域に記憶されている。図9における保留記憶カウンタ1に対応する領域には、特別図柄フラグの値として「0」が記憶され、R1の抽出値として「521」が、R2の抽出値として「2」が、R3の抽出値として「5」が、R4の抽出値として「3」が、R5の抽出値として「24」が、R6の抽出値として「7」が、各々記憶されている。なお、特別図柄フラグの値が「0」であるため、保留記憶カウンタ1に対応する領域に記憶されている乱数値は、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値であって、第1特別図柄表示器8の変動表示に用いられることを特定することができる。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、2番目に記憶された乱数値は、保留記憶カウンタ2に対応する領域に記憶されている。図9における保留記憶カウンタ2に対応する領域には、特別図柄フラグの値として「1」が記憶され、R1の抽出値として「109」が、R2の抽出値として「8」が、R3の抽出値として「0」が、R4の抽出値として「5」が、R5の抽出値として「14」が、R6の抽出値として「2」が、各々記憶されている。なお、特別図柄フラグの値が「1」であるため、保留記憶カウンタ2に対応する領域に記憶されている乱数値は、第2始動口スイッチ67がON状態になることにより抽出された乱数値であって、第2特別図柄表示器9の変動表示に用いられることを特定することができる。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、3番目に記憶された乱数値は、保留記憶カウンタ3に対応する領域に記憶されている。図9における保留記憶カウンタ3に対応する領域には、同様に、特別図柄フラグの値として「0」が記憶され、R1〜R6各々の抽出値が記憶されている。なお、保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、4番目に記憶される乱数値は、同様に、保留記憶カウンタ4に対応する領域に記憶されることとなる。
図10は、S52の第1特別図柄通常処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理において、CPU56は、第2大当り実行中フラグがセットされているか否かを確認する(S110)。第2大当り実行中フラグは、第2特別図柄表示器9に大当り図柄(第2特図特定表示結果)が導出表示されて大当りが開始するときに第2特別図柄プロセス処理(S25)における第2特別図柄変動処理(図示しない)にてセットされ、大当り遊技状態(特定遊技状態)が終了するときに第2大当り終了処理(図示しない)にてリセット(クリア)される。次いで、CPU56は、保留記憶数の値を確認する(S111)。具体的には、保留記憶カウンタのカウント値を確認する。なお、第1特別図柄プロセスフラグの値がS52を示す値となっている場合とは、第1特別図柄表示器8において変動表示がなされておらず、かつ、大当り遊技中でもない場合である。
保留記憶数が0でなければ、RAM55の保留記憶バッファに特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているか否かを確認する(S112)。すなわち、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値が保留記憶バッファに記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。なお、第2特別図柄通常処理におけるS112では、RAM55の保留記憶バッファに特別図柄フラグの値として「1」が記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。すなわち、第2始動口スイッチ67がON状態になることにより抽出された乱数値が保留記憶バッファに記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。
保留記憶バッファに特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているときには、S113において、特別図柄フラグの値が「0」であって、かつ、最小の保留記憶カウンタに対応する乱数値を読出す処理が行なわれる。なお、S111で「YES」またはS112で「NO」と判断されたときには、第1特別図柄通常処理を終了する。よって、S111で「NO」かつS112で「YES」と判断されない限り、S113以降の処理は行なわれることがない。
次に、S114では、S113で読出した乱数値を乱数記憶エリアから削除(無効化)する処理が行なわれる。次に、S115において、保留表示フラグがオン状態にセットされているか否かを確認する処理を行ない、オン状態でないときには、S116において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
次に、S117に進み、CPU56は、保留記憶カウンタのカウント値を1減算し、かつ、S113で乱数値を読出した保留記憶カウンタの値よりも大きい保留記憶カウンタの値に対応する領域に記憶されている特別図柄フラグの値および乱数値を一つ小さい保留記憶カウンタに対応する領域にシフトする。具体的に、図9を参照して説明すると、S113で乱数値が読出された保留記憶カウンタの値が「2」であるときには、S117において保留記憶カウンタの値が「3」に対応する領域に記憶されている特別図柄フラグの値および乱数値を保留記憶カウンタの値が「2」に対応する領域にシフトする処理が行なわれる。また、S113で乱数値が読出された保留記憶カウンタの値が「1」であるときには、S117において保留記憶カウンタの値が「2」と「3」とに対応する領域に記憶されている特別図柄フラグの値および乱数値を、それぞれ、保留記憶カウンタの値が「1」と「2」とに対応する領域にシフトする処理が行なわれる。
次いで、CPU56は、大当り判定処理を実行する(S118)。この大当り判定処理では、大当りとすることに決定した場合に、第1大当りフラグをセットする処理が行なわれる。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止図柄設定処理(S53)に対応した値に更新する(S119)。
以上の処理のうち、S110の判定処理により第2特別図柄表示器9に大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態が発生したときには第1特別図柄表示器8の変動表示を開始させない制御がなされる。すなわち、第2特別図柄表示器9に大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態が発生したときに第2大当り実行中フラグがセットされて、大当り遊技状態が終了するまで第2大当り実行中フラグがリセットされないため、第2特別図柄表示器9に大当り図柄が導出表示されたことに基づく大当り遊技状態が終了するまでは第1特別図柄通常処理(S52)におけるS110でYESが選択され、S111〜S119の処理が実行されない。
図11は、S118に示された大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S120により、確変フラグがセットされているか否かの判断がなされ、セットされていない場合すなわち通常確率の遊技状態の場合には、S122により、S113において保留記憶バッファから読出された大当り判定用乱数R1が、図5(a)で説明した大当り判定用テーブルの通常時大当り判定値であるか否かを判定する処理が行なわれる。
一方、確変フラグがセットされている場合にはS121により、S113において保留記憶バッファから読出された大当り判定用乱数R1が、図5(a)で説明した大当り判定用テーブルの確変時大当り判定値であるか否かを判定する処理が行なわれる。
S121またはS122において大当り判定値であると判定されたときには、S123において、第1大当りフラグをセットする処理が行なわれる。一方、S121またはS122において大当り判定値でない判定がなされたときには、はずれとなるため、そのまま大当り判定処理を終了する。
図12は、S53の第1特別図柄停止図柄設定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。この第1特別図柄停止図柄設定処理においては、第1大当りフラグ等に基づき第1特別図柄表示器8における変動表示の表示結果として導出表示する停止図柄を決定する処理が行なわれる。
まず、S130においては、図11のS123においてセットされる第1大当りフラグがセットされているか否かを判定する処理が行なわれる。すなわち、今から開始される変動表示の表示結果が大当り図柄となるか否かを判定する処理が行なわれる。
S130において、第1大当りフラグがセットされていると判定がなされたときには、S131において図10のS113において保留記憶バッファから読出された大当り図柄決定用乱数R2が、奇数であるか否かを判定する処理が行なわれる。
S131において奇数であると判定がなされたときには、S131において確変図柄から大当り図柄決定用乱数R2の値に基づき大当り図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。そして、S133において、大当り終了後に確変状態に制御させるための確変開始フラグをセットする処理が行なわれる。
一方、S131において奇数でないと判定がなされたときには、S134において非確変図柄から大当り図柄決定用乱数R2の値に基づき大当り図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。
S135においては、確変フラグがセットされているか否かを判別する処理が行なわれ、確変フラグがセットされているときにはS136において確変状態を終了させるために確変フラグをクリアする処理が行なわれる。
一方、S130において、第1大当りフラグがセットされていないと判定されたときには、S137において図5(b)で説明したリーチ判定用テーブルをルックアップし、リーチ判定値を読み出す処理が行なわれる。
S138においては、S113において保留記憶バッファから読出されたリーチ判定用乱数R4と、S137において読み出されたリーチ判定値と、を比較する処理が行なわれる。
S139においては、S138による比較の結果、読出したリーチ判定用乱数R5がリーチ判定値と一致するか否かを判定する処理が行なわれる。S139においてリーチ判定値と一致すると判定されたときには、S140において大当り図柄以外からはずれ図柄決定用乱数R3の値に基づきはずれ図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。なお、変動表示中に点滅表示させリーチ状態を発生させるリーチ図柄は、はずれ図柄として決定された図柄の一つ手前の大当り図柄として設定するようにしてもよい。たとえば、はずれ図柄として「4」が決定されたときには、図柄「4」の一つ手前の大当り図柄「3」をリーチ図柄として設定し、大当り図柄「3」を点滅表示することによりリーチ状態を発生させるようにしてもよい。
一方、S139においてリーチ判定値と一致しないと判定されたときには、S141において大当り図柄以外からはずれ図柄決定用乱数R3の値に基づきはずれ図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。
S142においては、S132,S134,S140,S141のいずれかにおいて決定された停止図柄に対応する予定停止図柄をセットする処理を行ない、S143において第1特別図柄プロセスフラグの値を第1変動時間設定処理(S54)に対応した値に更新し、第1特別図柄停止図柄設定処理を終了する。なお、本実施の形態においては、S142でセットされた予定停止図柄から、前述した第1飾り図柄コマンドおよび第2飾り図柄コマンドとがRAM55の所定の領域に設定され、S28の飾り図柄コマンド制御処理により、表示制御用CPUへ出力される。これにより、第1特別図柄表示器8に停止表示される第1特別図柄と対応する飾り図柄を、第1飾り変動表示部8kに停止表示させることができる。たとえば、第1特別図柄表示器8により「5、7」のいずれかが停止表示されるときには、第1飾り変動表示部8kに奇数図柄のいずれかのゾロ目が停止表示される。第1特別図柄表示器8により「1,3,9」のいずれかが停止表示されるときには、第1飾り変動表示部8kに「0」または偶数図柄のゾロ目が停止表示される。第1特別図柄表示器8によりリーチが発生するときには、第1飾り変動表示部8kの左図柄と右図柄とが同一となる図柄が停止表示される。第1特別図柄表示器8により「0,2,4,6,8」が停止表示されるときには、第1飾り変動表示部8kにばらけ目が停止表示される。なお、第2特別図柄停止図柄設定処理(図示しない)についても、同様に処理することにより、第2特別図柄表示器9に停止表示される第2特別図柄と対応する飾り図柄を、第2飾り変動表示部9kに停止表示させることができる。
図13は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(S55)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、CPU56は、先ず第2大当りフラグがセットされているか否かを確認する(S150)。第2大当りフラグがセットされていない場合には、第1特別図柄プロセスタイマを1減算し(S151)、次に第1特別図柄表示器8側の変動表示に用いられる変動図柄で変動表示する(S152)。
そして、第1特別図柄プロセスタイマがタイムアウトしたら(S153)、第1大当りフラグがセットされているか否か確認する(S154)。第1大当りフラグがセットされていれば(S154)、第1大当り実行中フラグをセットし(S155)、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止処理(S56)に対応した値に更新する(S156)。S153で第1特別図柄プロセスタイマがタイムアウトしていなければ第1特別図柄プロセスフラグの値を更新しない。すなわち、再び第1特別図柄プロセス処理が実行されると第1特別図柄変動処理が再び行なわれる。また、S155で第1大当り実行中フラグがセットされることにより第2特別図柄プロセス処理(S25)で第2特別図柄表示器9の変動表示を停止させる処理が実行される。
一方、S150で第2大当りフラグがセットされていれば、中断フラグがセットされているか否か確認する(S157)。中断フラグがセットされていなければ(S157)、第2大当り実行中フラグがセットされているか否かを確認し(S158)、第2大当り実行中フラグがセットされていれば(S158)、中断フラグをセットし(S159)、中断コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(S160)。中断コマンドは、第1特別図柄表示器8の変動表示を中断させる旨を指示するコマンドである。また、S160でセットされた中断コマンドは2msタイマ割込処理における飾り図柄コマンド制御処理(S28)で表示制御基板80に送信される。すなわち、S158で大当り実行中フラグがセットされていると判定すると、S151の処理を実行しないため特別図柄プロセスタイマを減算しないとともに、中断コマンドを表示制御基板80に送信する。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは中断コマンドを受信すると、第1飾り変動表示部8kにおける第1飾り図柄8a〜8cの変動表示を中断させる制御を実行する。
このように、この実施の形態では、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kの変動表示を実行しているときに(第1特別図柄プロセスタイマがタイムアウトしていないとき)に第2大当り実行中フラグがセットされると、変動時間を計測する特別図柄プロセスタイマの減算を中断する。そして、その中断時には、第1特別図柄表示器8への駆動信号に基づいて第1特別図柄の変動表示を中断させる制御を行なうとともに、表示制御基板80に第1飾り変動表示部8kにおける変動表示の中断を指示するコマンドを送信して第1飾り変動表示部8kにおける変動表示を中断させることにより、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kで特定表示結果が導出表示されたことに基づく大当りが発生してから、その大当りが終了するまでは、第1特別図柄表示器8における第1特別図柄の変動表示、および、第1飾り変動表示部8kにおける変動表示を中断させる処理を行なっている。
図14は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄停止処理(S56)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、CPU56は、S161において、第1飾り図柄停止コマンドをセットする処理が行なわれる。第1飾り図柄停止コマンドとは、変動表示が行なわれる毎にセットされる変動時間が計時されたとき(計時が終了したとき)にセットされるコマンドであって、第1飾り変動表示部8kにおいて飾り図柄を停止表示させるためのコマンドである。S162においては、第1特別図柄表示器8において特別図柄を停止表示させる処理が行なわれる。このような処理により、定められた変動時間が経過すると、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8において同期する態様で変動表示が停止され、表示結果が導出表示されることとなる。
次に、第1大当りフラグがセットされているか否かを確認する(S163)。S163で第1大当りフラグがセットされていれば、すなわち、第1特別図柄通常処理(S52)における図11のS123で大当りと判定された第1大当りフラグがセットされたときには、第1大当り開始コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットし(S164)、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1大入賞口開放前処理(S57)に対応した値に更新する(S165)。また、S164でセットされた第1大当り開始コマンドは、2msタイマ割込処理における飾り図柄コマンド制御処理(S28)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは第1大当り開始コマンドを受信すると、第1飾り変動表示部8kに大当りを開始する旨の表示制御を行なう。
また、S163で第1大当りフラグがセットされていなければ、すなわち、第1特別図柄通常処理(S52)においてはずれと判定されて第1大当りフラグがセットされていないときには、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(S52)に対応した値に更新する(S166)。
図15は、第1特別図柄プロセス処理における第1大当り終了処理(S59)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1大当り終了処理において、CPU56は、図12のS133においてセットされる確変開始フラグがセットされているか否か確認する(S170)。すなわち、今回の確変図柄が表示されたことにより発生した大当りであるか否か確認する。確変図柄以外の非確変図柄が導出表示されることにより発生した大当りの場合には、S174に移行する。
一方、確変開始フラグがセットされている場合には、確変開始フラグをクリアし(S171)、確変フラグをセットする(S172)。これにより、以降確変状態となる。次に確変開始コマンドをセットする(S173)。このセットされた確変開始コマンドが表示制御基板80へ送信される。
次いで、CPU56は、第1大当り実行中フラグをリセットした後(S174)、第2特別図柄プロセス処理(S25)における第2特別図柄変動処理でセットされた中断フラグをリセットするとともに(S175)、第1大当りフラグをリセットし(S176)、再開コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットする(S177)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理(S52)に対応した値に更新する(S178)。
S174で第1大当り実行中フラグをリセットすることにより第2特別図柄プロセス処理(S25)における第2特別図柄通常処理が実行されて第2特別図柄表示器9の変動を開始させる処理と、第2特別図柄変動処理が実行されて特別図柄の変動時間を計測する特別図柄プロセスタイマの減算処理とが実行可能な状態になる。また、S177でセットされた再開コマンドは、中断している第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kの変動表示の再開を指示するコマンドであり、2msタイマ割込処理における飾り図柄コマンド制御処理(S28)で表示制御基板80に送信される。表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUは再開コマンドを受信すると、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kの変動表示を再開する制御を行なう。
図16は、図6(b)のタイマ割込処理における保留表示制御処理(S26)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。保留表示制御処理において、CPU56は、S200において、保留表示フラグがオン状態にセットされているか否かを確認する。保留表示フラグは、図8の第1始動口スイッチ通過処理のS104、図10の第1特別図柄通常処理のS116、第2始動口スイッチ通過処理および第2特別図柄通常処理の対応するステップでセットされる。すなわち、保留表示フラグは、保留記憶バッファに記憶されている特別図柄フラグの値が「0」の乱数値の個数または特別図柄フラグの値が「1」の乱数値の個数が変化したときにセットされる。
S200において保留表示フラグがオン状態にセットされていないと判断されたときには、S201以降の処理を行なうことなく保留表示制御処理を終了する。よって、特別図柄保留記憶表示器10において、第1LED10a〜第4LED10dの現時点における点灯数および点灯色で継続して保留記憶表示が行なわれる。S200において保留表示フラグがオン状態にセットされていると判断されたときには、S200aにおいて保留表示フラグをオフ状態にセットし、S201に移行される。
S201においては、保留記憶カウンタ1〜4各々の値に対応する領域に乱数値が記憶されている状態に合わせて、第1LED10a〜第4LED10dを点灯制御するためのNの値を「0」にセットする処理が行なわれる。そして、S202において、現在のNの値に「1」加算する処理が行なわれる。たとえば、S202において「1」加算された結果、Nの値が「1」となったときには保留記憶カウンタ1の値に対応する領域に記憶されている状態に合わせて第1LED10aを点灯する制御が以降の処理で行なわれ、Nの値が「2」となったときには保留記憶カウンタ2の値に対応する領域に記憶されている状態に合わせて第2LED10bを点灯する制御が以降の処理で行なわれ、…Nの値が「4」となったときには保留記憶カウンタ4の値に対応する領域に記憶されている状態に合わせて第4LED10dを点灯する制御が以降の処理で行なわれる。
S203においては、保留記憶カウンタNの値に対応する領域に乱数値が記憶されているか否かを判断する処理が行なわれる。S203において記憶されていないと判断されたときには、S208において現在のNの値に対応するLED以降のLEDを消灯する処理を行ない保留表示制御処理を終了する。たとえば、Nの値が「2」であるときには、Nの値である「2」に対応する第2LED10b〜第4LED10dを消灯する処理が行なわれる。
一方、S203において記憶されていると判断されたときには、S204において保留記憶カウンタNの値に対応する領域に特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているか否かを判断する処理が行なわれる。すなわち、保留記憶カウンタNの値に対応する領域に記憶されている乱数値は、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値であるか否かを特定する処理が行なわれる。
S204において、特別図柄フラグの値として「0」が記憶されていると判断したときには、S205において第NLEDを赤色で点灯させるための駆動信号を出力する処理が行なわれる。一方、S204において、特別図柄フラグの値として「0」が記憶されていないと判断したときには、S206において第NLEDを青色で点灯させるための駆動信号を出力する処理が行なわれる。たとえば、Nの値が「3」であり、保留記憶カウンタ3に対応する領域に特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているときには、S205により第3LED10cを赤色で点灯する処理が行なわれる。また、Nの値が「4」であり、保留記憶カウンタ4に対応する領域に特別図柄フラグの値として「0」が記憶されていないときには、S206により第4LED10dを青色で点灯する処理が行なわれる。
S207においては、現在のNの値が、保留記憶数の上限個数である「4」に到達したか否かを判断する処理が行なわれ、到達していない判断がなされたときにはS202に再度移行されS202以降の処理が行なわれる。これにより、保留記憶カウンタ1〜4各々の値に対応する領域に乱数値が記憶されている状態に合わせて、第1LED10a〜第4LED10dを順番に点灯制御することができる。一方、到達している判断がなされたときには保留表示制御処理を終了する。
図17は、特別図柄保留記憶表示器10における保留記憶表示を説明するための図である。
図17(a)は、保留記憶バッファに特別図柄フラグの値および乱数値が図9で説明した状態で記憶されているときの保留記憶表示である。図9で前述したように、保留記憶カウンタ1と保留記憶カウンタ3とに対応する領域には特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているため、第1LED10aと第3LED10cとが図16のS205において出力される駆動信号により赤色で点灯している。また、保留記憶カウンタ2に対応する領域には特別図柄フラグの値として「1」が記憶されているため、第2LED10bが図16のS206において出力される駆動信号により青色で点灯している。また、保留記憶カウンタ4に対応する領域には乱数値が記憶されていないため、第4LED10dが図16のS208の処理により消灯している。
図17(b)は、図17(a)の状態であるときに、第1特別図柄表示器8において新たな変動表示が開始されたときの保留記憶表示である。第1特別図柄表示器8において新たな変動表示が開始されるときには、図10のS114において保留記憶カウンタ1に対応する領域に記憶されていた乱数値等が削除され、S116において保留表示フラグがオン状態にセットされ、S117において保留記憶カウンタ2,3に対応する領域に記憶されていた乱数値等が各々保留記憶カウンタ1,2にシフトされる。そして、図16のS200で「YES」と判断され、S201以降の処理が行なわれる。
S117においてシフトされた後の保留記憶カウンタ1に対応する領域には特別図柄フラグの値として「1」が記憶されているため、第1LED10aが図16のS206において出力される駆動信号により青色で点灯している。また、保留記憶カウンタ2に対応する領域には特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているため、第2LED10bが図16のS205において出力される駆動信号により赤色で点灯している。また、保留記憶カウンタ3,4に対応する領域には乱数値が記憶されていないため、第3LED10cおよび第4LED10dが図16のS208の処理により消灯している。
図17(c)は、図17(a)の状態であるときに、第2特別図柄表示器9において新たな変動表示が開始されたときの保留記憶表示である。第2特別図柄表示器9において新たな変動表示が開始されるときには、保留記憶カウンタ2に対応する領域に記憶されていた乱数値等が削除され(第2特別図柄通常処理:図10のS114参照)、保留表示フラグがオン状態にセットされ(第2特別図柄通常処理:図10のS116参照)、保留記憶カウンタ3に対応する領域に記憶されていた乱数値等が保留記憶カウンタ2にシフトされる(第2特別図柄通常処理:図10のS117参照)。そして、図16のS200で「YES」と判断され、S201以降の処理が行なわれる。
シフトされた後の保留記憶カウンタ1,2に対応する領域には特別図柄フラグの値として「0」が記憶されているため、第1LED10aおよび第2LED10bが図16のS205において出力される駆動信号により赤色で点灯している。また、保留記憶カウンタ3,4に対応する領域には乱数値が記憶されていないため、第3LED10cおよび第4LED10dが図16のS208の処理により消灯している。
図17(d)は、図17(a)の状態であるときに、第1始動口スイッチ62がオンとなり乱数が抽出され記憶されたときの保留記憶表示である。第1始動口スイッチ62がオンとなり乱数が抽出され記憶されるときには、図8のS101において保留記憶カウンタの値に「1」加算され、S103において保留記憶カウンタの値に対応する領域に抽出した乱数値等が記憶され、S104において保留表示フラグがオン状態にセットされる。そして、図16のS200で「YES」と判断され、S201以降の処理が行なわれる。保留記憶カウンタが「1」加算された後の保留記憶カウンタ4に対応する領域には特別図柄フラグの値として「0」が記憶されるため、第4LED10dが図16のS205において出力される駆動信号により赤色で点灯している。なお、第1LED10a〜第3LED10cについては、図10(a)と同様のため説明を省略する。
図17(e)は、図17(a)の状態であるときに、第2始動口スイッチ67がオンとなり乱数が抽出され記憶されたときの保留記憶表示である。第2始動口スイッチ67がオンとなり乱数が抽出され記憶されるときには、保留記憶カウンタの値に「1」加算され(第2始動口スイッチ通過処理:図8のS101参照)、保留記憶カウンタの値に対応する領域に抽出した乱数値等が記憶され(第2始動口スイッチ通過処理:図8のS103参照)、保留表示フラグがオン状態にセットされる(第2始動口スイッチ通過処理:図8のS104参照)。そして、図16のS200で「YES」と判断され、S201以降の処理が行なわれる。保留記憶カウンタが「1」加算された後の保留記憶カウンタ4に対応する領域には特別図柄フラグの値として「1」が記憶されるため、第4LED10dが図16のS206において出力される駆動信号により青色で点灯している。なお、第1LED10a〜第3LED10cについては、図10(a)と同様のため説明を省略する。
図18は、表示制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔を決めるための2msタイマの初期設定等を行なうための初期化処理が行なわれる(Sub1)。その後、表示制御用CPUは、タイマ割込フラグの監視(Sub2)の確認を行なうループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、表示制御用CPUは、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、表示制御用CPUは、そのフラグをクリアし(Sub3)、以下の演出制御処理を実行する。
この実施の形態では、タイマ割込は33ms毎にかかる。すなわち、表示制御メイン処理は、33ms毎に起動される。また、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、具体的な表示制御は、表示制御メイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で表示制御メイン処理を実行してもよい。
表示制御メイン処理において、表示制御用CPUは、まず、受信した演出制御コマンドを解析する(コマンド解析処理:Sub4)。次いで、表示制御用CPUは、主基板31側から送信される第1飾り図柄コマンド等に基づき第1飾り変動表示部8kの表示制御を行なう第1表示制御プロセス処理を行なう(Sub5)。第1表示制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態に対応したプロセスを選択して実行する。
また、表示制御用CPUは、主基板31側から送信される第2飾り図柄コマンド等に基づき第2飾り変動表示部9kの表示制御を行なう第2表示制御プロセス処理を行なう(Sub6)。第2表示制御プロセス処理では、第1表示制御プロセス処理と同様に、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態に対応したプロセスを選択して実行する。そして、主基板31側から送信される飾り図柄コマンド等に基づき、特別図柄と対応する飾り図柄の変動表示内容を決定するために用いる乱数(ランダムカウンタ)や、変動表示の表示結果として導出表示する飾り図柄の組合せを決定するために用いる乱数(ランダムカウンタ)を更新する処理を実行する(Sub7)。その後、Sub2のタイマ割込フラグの確認を行なう処理に戻る。
次に、表示制御基板80に搭載されている表示制御用CPUが実行する表示制御プロセス処理について説明する。表示制御プロセス処理としては、第1飾り変動表示部8kを対象として処理を行なう第1表示制御プロセスと、第2飾り変動表示部9kを対象として処理を行なう第2表示制御プロセスとが実行される。第1表示制御プロセス処理および第2表示制御プロセス処理の処理内容は、第1表示制御プロセス処理が第1飾り変動表示部8kを対象として処理を行ない、第2表示制御プロセス処理が第2飾り変動表示部9kを対象として処理を行なう点で異なるが、処理の対象となる変動表示部を制御するための処理内容は同様である。このため、ここでは、第1表示制御プロセス処理をこれらの表示制御プロセス処理の代表例として説明し、第2表示制御プロセス処理についての処理内容の重複した説明は繰り返さない。
なお、以下に説明する第1表示制御プロセス処理の処理内容は、第1表示制御プロセス処理での第1飾り変動表示部8kおよびそれに関連する装置という処理対象を第2飾り変動表示部9kおよびそれに関連する装置という処理対象に置き換えることで、第2表示制御プロセス処理の処理内容となる。
図19は、表示制御基板80に搭載されている表示制御用CPUが実行する第1表示制御プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。第1表示制御プロセス処理では、第1表示制御プロセスフラグの値に応じてSub10〜Sub16のうちのいずれかの処理が行なわれる。各処理において、以下のような処理が実行される。なお、図示を省略するが、第2表示制御プロセス処理についても同様に、第2表示制御プロセスフラグの値に応じて第2飾り変動表示部9kに対するSub10〜Sub16と同様の処理のうちのいずれかが行なわれる。
第1飾り図柄変動パターンコマンド受信待ち処理(Sub10):コマンド解析処理によって、第1飾り図柄変動パターンコマンド(変動表示コマンド)を含む演出制御コマンドを受信したか否か確認する。具体的には、第1飾り図柄変動パターンコマンドが受信されたことを示すフラグ(第1飾り図柄変動パターン受信フラグ)がセットされたか否か確認する。第1飾り図柄変動パターン受信フラグは、表示制御用CPUが実行するコマンド解析処理にて第1飾り変動表示部8kにおける第1飾り図柄の変動パターン指定の演出制御コマンドが受信されたことが確認された場合にセットされる。
第1飾り図柄変動パターン決定処理(Sub11):主基板31から受信した第1飾り図柄変動パターンコマンドから特定される変動時間に基づき第1飾り図柄の変動パターンを決定する。また、第1飾り図柄コマンドから特定される表示結果に基づき表示結果として導出表示する飾り図柄の組合せを決定する。
第1飾り図柄変動開始処理(Sub12):変動表示が開始されるように制御する。なお、変動表示を開始するときに、Sub11で決定された第1飾り図柄の変動パターンから特定される第1変動時間タイマがセットされる。
第1飾り図柄変動中処理(Sub13):前述のように決定された第1飾り図柄の変動パターンに応じて選択されたプロセスデータを参照してプロセスタイマに設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動態様で第1飾り図柄を変動表示させる制御を行なう。その制御においては、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミングの制御、および、左右図柄の停止制御等を行なう。
また、第1変動時間タイマを減算していき、第1飾り図柄の変動時間の終了を監視する。そして、第1変動時間タイマがタイムアウトしたことに応じて、第1飾り図柄停止待ち処理に移行する。
第1飾り図柄停止待ち処理(Sub14):第1飾り図柄停止コマンドを受信したことに応じて、第1飾り図柄の変動表示を終了し、Sub11で決定されている第1飾り図柄の組合せを表示結果として導出表示する。
第1大当り表示処理(Sub15):変動表示終了後、確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行なう。
第1大当り遊技中処理(Sub16):大当り遊技中の制御を行なう。たとえば、ソレノイド72により特別可変入賞装置20を駆動して大入賞口21を開放させることを示す大入賞口開放前表示や大入賞口21が開放中であることを示す大入賞口開放時表示の演出制御コマンドを受信したら、ラウンド数の表示制御等を行なう。
図20は、第1表示制御プロセス処理における第1飾り図柄変動中処理(Sub13)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1飾り図柄変動中処理において表示制御用CPUは、変動中断フラグがセットされているか否か確認し(Sub21)、変動中断フラグがセットされていないと確認されれば、中断コマンドを受信したか否か確認する(Sub25)。そして、Sub25で中断コマンドを受信していると確認されれば、変動中断フラグをセットし(Sub26)、第1飾り変動表示部8kに第1特別図柄および第1飾り図柄の変動表示を中断する旨を示す変動中断表示を行なう(Sub27)。この変動中断表示は、変動中断表示が行なわれている方の図柄表示部での変動時間を計測する特別図柄プロセスタイマの減算が中断されている旨を意味する表示でもある。
また、Sub21で変動中断フラグがセットされていると確認されれば、表示制御用CPUは再開コマンドを受信したか否か確認する(Sub22)。Sub22で再開コマンドを受信していると確認されれば、変動中断フラグをリセットするとともに(Sub23)、第1飾り変動表示部8kに第1特別図柄および第1飾り図柄の変動表示を再開する旨を示す変動再開表示を行なう(Sub24)。Sub22で再開コマンドを受信していないと確認されれば、第1飾り図柄変動中処理を終了する。
Sub25で中断コマンドを受信していないと確認されれば、プロセスタイマがタイムアウトしたか否か確認し(Sub28)、タイムアウトしていることが確認されれば、表示制御実行データの切替を行なう(Sub29)。この実施の形態では、飾り図柄の変動態様を示すプロセスデータが変動パターン毎に設けられている。プロセスデータは、プロセスタイマと表示制御実行データの組合せが複数集まったデータで構成され、表示制御用CPUは選択決定した変動パターンコマンドに応じたプロセスデータを選択するとともに該プロセスデータを参照してプロセスタイマに設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動態様で第1変動図柄コマンドから特定される第1飾り図柄を変動表示させる制御を行なう。
また、第1変動時間タイマがタイムアウトしていることが確認されれば(Sub30)、監視タイマをスタートさせ(Sub31)、第1プロセスフラグを第1飾り図柄停止待ち処理(Sub14)に対応した値に更新する(Sub32)。
以上の処理によって、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kに大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態となったときには、中断コマンドを受信したことに基づいて変動中断フラグをセットするとともに第1飾り変動表示部8kで変動中断表示を行なう。そして、再開コマンドを受信するまでSub28以降の処理を実行しないように制御する。すなわち、第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kに大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態となったときには、第1飾り図柄の変動表示を行なわない制御がなされる。同様に、第1飾り図柄変動中処理に対応する第2表示制御プロセス処理中の第2飾り図柄変動中処理では、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kに大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態となったときには、中断コマンドを受信したことに基づいて変動中断フラグをセットするとともに第2飾り変動表示部9kで変動中断表示を行なう。
このように上述した実施の形態では、一方の変動表示部に大当り図柄が導出表示されたときに、主基板31から中断コマンドが表示制御基板80に送信され、中断コマンドを受信したことに基づいて表示制御用CPUは他方の変動表示部での変動表示を中断させる制御を行なっている。また、大当り遊技状態が終了するときに主基板31から再開コマンドが表示制御基板80に送信され、再開コマンドを受信したことに基づいて、表示制御用CPUは、中断していた変動表示を再開させる制御を行なっている。
なお、前述した実施の形態では、主基板31から中断コマンドおよび再開コマンドを送信することにより飾り図柄の変動の中断および再開を行なう例を示したが、これに限らず、主基板31から中断コマンドおよび再開コマンドを送信することなく、表示制御基板80に搭載される表示制御用CPUに飾り図柄の変動の中断および再開を行なわせるように構成してもよい。
たとえば、一方の変動表示部に大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態となったときに、主基板31からその変動表示部についての大当り開始コマンドを表示制御基板80に送信する。そして、その大当り開始コマンドを受信したことに基づいて表示制御用CPUが、他方の変動表示部での飾り図柄の変動表示を中断させる制御を行なう。また、そのような一方の変動表示部での大当り図柄の導出表示に基づく大当り遊技状態が終了するときに、主基板31からその一方の変動表示部についての確変大当り終了コマンドまたは非確変大当り終了コマンドを表示制御基板80に送信する。その確変大当り終了コマンドまたは非確変大当り終了コマンドを受信したことに基づいて、表示制御用CPUが、中断していた他方の変動表示部での飾り図柄の変動表示を再開させる制御を行なう。
図21は、第1表示制御プロセス処理における第1飾り図柄停止待ち処理(Sub14)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
まず、Sub40においては、第1飾り図柄停止コマンドを受信したか否かを判別する処理が行なわれる。第1飾り図柄停止コマンドは、第1特別図柄表示器8において第1特別図柄の表示結果を停止表示するタイミングに到達したときに、主基板31から表示制御基板80に送信されるコマンドである。
Sub40において第1飾り図柄停止コマンドを受信していないと判別されたときには、第1飾り図柄停止待ち処理を終了し、リターンする。一方、Sub40において第1飾り図柄停止コマンドを受信していると判別されたときには、Sub41において、Sub11で既に決定されている飾り図柄(全図柄)を停止表示させる制御が行なわれる。
Sub42では、飾り図柄の組合せがゾロ目となる大当り図柄が停止表示されているか否かを判別する処理が行なわれる。Sub42で大当り図柄が停止表示されていると判別されたときには、Sub44において第1プロセスフラグの値を第1大当り表示処理(Sub15)に対応した値に設定される。一方、Sub42で大当り図柄が停止表示されていないと判別されたときには、Sub43において第1プロセスフラグの値を第1飾り図柄変動パターンコマンド受信待ち処理(Sub10)に対応した値に設定される。
なお、図示を省略するが、第2表示制御プロセス処理に含まれる第2飾り図柄停止待ち処理についても同様に、第2飾り図柄停止コマンドを受信したときに、第2飾り変動表示部9kにおいて飾り図柄を停止表示させる制御が行なわれる。また、飾り図柄の組合せがゾロ目となる大当り図柄が停止表示されているときには、第2プロセスフラグの値を第2大当り表示処理に対応した値に設定される。一方、大当り図柄が停止表示されていないときには、第2プロセスフラグの値を第2飾り図柄変動パターンコマンド受信待ち処理に対応した値に設定される。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 前述した実施形態においては、図8のS103により特別図柄フラグの値として「0」を対応付けてS102で抽出した乱数値を記憶しS104において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。また、同様に、第2始動口スイッチ通過処理においても、特別図柄フラグの値として「1」を対応付けて第2始動口スイッチ67がオンとなったことにより抽出される乱数値を記憶し保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
また、第1特別図柄通常処理において、図10のS112において特別図柄フラグの値として「0」が対応付けて記憶されている乱数値(保留記憶)があるか否かを判断し、ある場合にS113において特別図柄フラグの値が「0」として最先に記憶された乱数値を読出し、S114において当該乱数値等を削除し、S116において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。また、同様に、第2特別図柄通常処理においても、特別図柄フラグの値として「1」が対応付けて記憶されている乱数値(保留記憶)があるか否かを判断し、ある場合に特別図柄フラグの値が「1」として最先に記憶された乱数値を読出し、当該乱数値等を削除し、保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
そして、図16の保留表示制御処理において、S200でYESと判断され、S202〜S208により保留記憶バッファに記憶されている特別図柄フラグの値および乱数値の個数に基づき、第1LED10a〜第4LED10d各々の点灯制御が行なわれる。
すなわち、第1始動口スイッチ62または第2始動口スイッチ67がオンになる毎に、特別図柄フラグの値として「0」または「1」を対応付けた乱数値が保留記憶バッファに記憶され、第1特別図柄表示器8または第2特別図柄表示器9において変動表示が開始される毎に、対応する特別図柄フラグの値が対応付けられて記憶されている乱数値を大当り判定等に用いるために読出し、削除する。そして、記憶または削除が行なわれる毎に、保留記憶バッファに記憶されている特別図柄フラグの値および乱数値の個数に基づき、第1LED10a〜第4LED10d各々を点灯する。これにより、特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1LED10a〜第4LED10d各々の点灯状態を確認することにより、保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数を正確に認識することができるため、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9各々において変動表示が行なわれる正確な合計回数を容易に認識することができる。
(2) 前述した実施形態においては、第1始動口スイッチ62がオンになっても、第1始動口スイッチ通過処理におけるS100により、保留記憶カウンタのカウント値が「4」であるときには、それ以上乱数値等を保留記憶バッファに記憶させないために、第1始動口スイッチ通過処理を終了する。また、第2始動口スイッチ通過処理においても同様に、第2始動口スイッチ67がオンになっても、保留記憶カウンタのカウント値が「4」であるときには、それ以上乱数値等を保留記憶バッファに記憶させないために、第2始動口スイッチ通過処理を終了する。これにより、第1始動口スイッチ通過処理および第2始動口スイッチ通過処理において抽出された乱数値等を保留記憶バッファに記憶する場合であっても、記憶できる上限個数を「4」と固定しているため、記憶できるか否かを容易に特定することができる。また、記憶されている乱数値等の個数が上限個数未満であるときには、第1始動口スイッチ通過処理において抽出された乱数値等を保留記憶バッファに記憶することも、第2始動口スイッチ通過処理において抽出された乱数値等を保留記憶バッファに記憶することもできる。
(3) 前述した実施形態においては、図16のS204により、保留記憶カウンタNの値に対応する領域に特別図柄フラグの値として「0」が対応付けて記憶されているときには、S205において第NLEDを赤色で点灯させることができ、また、保留記憶カウンタNの値に対応する領域に特別図柄フラグの値として「1」が対応付けて記憶されているときには、S206において第NLEDを青色で点灯させることができる。これにより、特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1LED10a〜第4LED10d各々の点灯色を確認することにより、保留記憶バッファに特別図柄フラグの値として「0」を対応付けて記憶されている正確な乱数値の個数と、特別図柄フラグの値として「1」を対応付けて記憶されている正確な乱数値の個数とを認識することができるため、第1特別図柄表示器8において変動表示が行なわれる正確な回数および第2特別図柄表示器9において変動表示が行なわれる正確な回数を容易に認識することができる。
(4) 図6のS23〜S25に示されるように、2msタイマ割込処理を一回実行する間に、大当り判定用のランダムカウンタによる数値データの更新(S24)が実行される前に、第1特別図柄プロセス処理の第1始動口スイッチ通過処理(図8)により第1特別図柄表示器8の変動表示の大当り判定に関する大当り判定用ランダムカウンタの値の抽出が実行され(S23,S102)、大当り判定用ランダムカウンタR1による数値データの更新が実行された後に、第2特別図柄プロセス処理の第2始動口スイッチ通過処理(図8と同様)により第2特別図柄表示器9の変動表示の大当り判定に関する大当り判定用ランダムカウンタの値の抽出が実行される(S25,S102と同様)。これにより、大当り判定値が共通である遊技機において、複数の特別図柄表示器各々における表示態様決定に共通の大当り判定用のランダムカウンタを用いることにより、複数の特別図柄表示器を制御するために必要となるデータ量を最小限度に抑えたときであって、第1特別図柄プロセス処理における数値データの抽出条件と第2特別図柄プロセス処理における数値データの抽出条件とが不正行為により同時に成立した場合であっても、タイマ割込処理を一回実行する間に、大当り判定用ランダムカウンタR1による数値データの更新が実行される前に第1特別図柄プロセス処理で数値データが抽出され、大当り判定用ランダムカウンタR1による数値データの更新が実行された後に第2特別図柄プロセス処理で数値データが抽出される。これにより、第1特別図柄プロセス処理における数値データの抽出条件と第2特別図柄プロセス処理における数値データの抽出条件とが不正行為により同時に成立した場合であっても、これらの特別図柄プロセス処理において抽出された数値データが異なることとなり、第1特別図柄表示器8および第1飾り変動表示部8kと第2特別図柄表示器9および第2飾り変動表示部9kにおいて不正に同時に特定遊技状態に制御されることを防止できるため、射倖性を適正に保ちつつ不正行為の発生を極力防止することができる。
(5) たとえば、図13の第1特別図柄変動処理のS150およびS157によりYESとなると、以降の処理を実行しない制御を行なうことにより、第1および第2特別図柄表示器のうちの一方の側の特別図柄表示器および飾り変動表示部にて特定表示結果が導出表示されたときに、他方の側の特別図柄表示器および飾り変動表示部における変動表示時間の計測を中断するので、第1および第2特別図柄表示器の両方にて同時に特定遊技状態となる表示結果が発生することを防ぐことができ、第1および第2特別図柄表示器の両方で同時に特定遊技状態が発生することにより遊技者に有利な状態となり過ぎて射倖性が高くなり過ぎてしまわないようにすることができる。
(6) CPU56が、特別図柄表示器を構成する7セグメント表示器へ駆動信号を出力する制御を行なうとともに、選択した変動パターンに応じた飾り図柄変動パターンコマンドを表示制御基板80に送信する。そして、表示制御用CPUが、受信した飾り図柄変動パターンコマンドに基づき、第1または第2特別図柄表示器各々に対応して設けられている第1または第2飾り変動表示部における飾り図柄の変動表示に用いる変動パターンや、停止図柄を決定するとともに、該決定した変動パターンおよび停止図柄に従って、第1または第2飾り変動表示部において飾り図柄の変動表示を実行する。これにより、CPU56による制御負担を軽減させることができ、多くのバリエーションの演出を行なうことができる。
第2実施形態
次に、第2実施形態を説明する。前述した第1実施形態では、図9を用いて説明したようにRAM55に設けられた保留記憶バッファに、特別図柄フラグの値を対応付けて抽出された乱数値を記憶し、特別図柄フラグの値に基づき第1特別図柄表示器8における変動表示に用いられる乱数値であるか第2特別図柄表示器9における変動表示に用いられる乱数値であるかを特定する例について説明したが、この第2実施形態では、第1特別図柄表示器8における変動表示に用いられる乱数値を記憶する第1保留記憶バッファと、第2特別図柄表示器9における変動表示に用いられる乱数値を記憶する第2保留記憶バッファとをRAM55に設け、第1保留記憶バッファに記憶されているか第2保留記憶バッファに記憶されているかに基づき、第1特別図柄表示器8における変動表示に用いられる乱数値であるか第2特別図柄表示器9における変動表示に用いられる乱数値であるかを特定する例について説明する。なお、第2実施形態における弾球遊技機1の全体構成、および、制御回路の構成は、それぞれ、図1で説明した全体構成、および、図3,図6等で説明した制御回路の構成と同様であるため、この第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図22は、第2実施形態における遊技制御用マイクロコンピュータが遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。なお、図22のランダムカウンタR1〜ランダムカウンタR6については、図4で説明したランダムカウンタR1〜ランダムカウンタR6と同様であるためその説明を省略する。
R7は、大当りを発生させることが事前決定されているときに確変状態に制御させるか否かの判定(確変判定)をランダムに決定するために用いられる乱数値を発生させるためのランダムカウンタである。2msec毎に更新され、0から更新されてその上限である99まで更新された後再度0から更新される。なお、本実施の形態においては、確変判定は確変判定用ランダムカウンタR7から抽出した乱数値を用いて行ない、大当り図柄決定は大当り図柄決定用ランダムカウンタR2から抽出した乱数値を用いて行なわれる。なお、本実施の形態においても、第1実施形態と同様に、確変判定と大当り図柄決定とに大当り図柄決定用ランダムカウンタR2から抽出した乱数値を兼用するように構成してもよい。
R8は、確変状態に制御するか否かの確変判定に用いられる突入モードを、ランダムに決定するために用いられる乱数値を発生させるためのランダムカウンタである。R8のカウント値は、2msec毎に更新され、0から更新されてその上限である8まで更新された後再度0から更新される。なお、本実施形態における突入モードは、確変判定において確変状態に制御するための突入判定値を特定するものである。確変開始判定においては、R8からの抽出値に基づき決定された突入モードから特定される突入判定値と、R7から抽出した値が一致するか否かを判定し、一致するときに確変状態への制御を開始する判定が行なわれる。また、逆に、一致しないときに確変状態へ制御しない判定が行なわれる。
図23は、確変状態に制御するか否か、すなわち確変状態に突入させるか否かに用いられる突入判定値を記憶した確変突入判定用テーブルを説明するための図である。さらに、本実施の形態における確変突入判定用テーブルは、第1特別図柄表示器8での変動表示に用いる乱数値を第1保留記憶バッファに記憶できる上限個数と、第2特別図柄表示器9での変動表示に用いる乱数値を第2保留記憶バッファに記憶できる上限個数と、を各突入モードから特定できるように構成されている。なお、この確変突入判定用テーブルは、前述した主基板31に搭載されるROM54に予め記憶されている。
本実施の形態における確変突入判定用テーブルは、R8から抽出した乱数値に基づき突入モード1〜突入モード9うちから突入モードが決定される。たとえば、R8から抽出した乱数値が、「0」のときには突入モード1が、「1」のときには突入モード2が、…「8」のときには突入モード9が、突入モードとして決定される。
さらに、確変突入判定用テーブルは、R2から抽出した乱数値に基づき、確変判定に用いられる突入判定値がそれぞれの突入モード毎に予め記憶されている。たとえば、突入モード1については、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜49」が、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜49」が、予め記憶されている。これにより、突入モード1がセットされているときには、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率と、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率とが同じになるように、確変判定が行なわれる。また、突入モード1がセットされているときには、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファの上限個数として「2」がセットされる。これにより、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率と、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率とが同じとなることに対応させて、第1保留記憶バッファの上限個数と第2保留記憶バッファの上限個数とを同数にすることができる。
また、本実施の形態における確変突入判定用テーブルは、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値の数と、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値の数とが異なり、かつ、第1保留記憶バッファの上限個数と第2保留記憶バッファの上限個数とが異なる突入モードが含まれるように複数種類の突入モード毎に突入判定値が予め記憶されている。
たとえば、突入モード2について、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜55」が、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜41」が、予め記憶されている。また、突入モード3について、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜59」が、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜33」が、予め記憶されている。突入モード4について、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜64」が、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜20」が、予め記憶されている。以下同様に突入モード毎に第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値と、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値とが各々記憶されている。
これにより、突入モード2〜9のいずれかがセットされているときには、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率と、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率とが異なるように、確変判定が行なわれる。
また、突入モード2、3について、第1保留記憶バッファの上限個数として「3」が、第2保留記憶バッファの上限個数として「1」が予め記憶されている。また、突入モード4、5について、第1保留記憶バッファの上限個数として「4」が、第2保留記憶バッファの上限個数として「0」が予め記憶されている。突入モード6、7について、第1保留記憶バッファの上限個数として「1」が、第2保留記憶バッファの上限個数として「3」が予め記憶されている。突入モード8、9について、第1保留記憶バッファの上限個数として「0」が、第2保留記憶バッファの上限個数として「4」が予め記憶されている。このように、突入モード毎に第1保留記憶バッファの上限個数と、第2保留記憶バッファの上限個数とが各々記憶されている。
これにより、突入モード2〜9のいずれかがセットされているときには、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率と、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率とを異なることに対応させて、第1保留記憶バッファの上限個数と第2保留記憶バッファの上限個数とを異ならせることができる。
なお、本実施の形態において、突入モード2〜突入モード4については、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率よりも、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率の方が段階的に高くなるように、各々突入判定値が記憶されている。また、突入モード6〜突入モード8については、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率よりも、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率の方が段階的に高くなるように、各々突入判定値が記憶されている。
また、突入モード5について、第1特別図柄表示器8側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜67」が予め記憶されているが、第2特別図柄表示器9側の突入判定値は一つも記憶されていない。これにより、突入モード5がセットされているときには、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされる確率が他の突入モードと比較し最も高くなるが、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされないように、確変判定が行なわれる。突入モード9について、第2特別図柄表示器9側の確変判定に用いられる突入判定値として「0〜67」が予め記憶されているが、第1特別図柄表示器8側の突入判定値は一つも記憶されていない。これにより、突入モード9がセットされているときには、第2特別図柄表示器9側で確変状態に制御する判定がなされる確率が他の突入モードと比較し最も高くなるが、第1特別図柄表示器8側で確変状態に制御する判定がなされないように、確変判定が行なわれる。
図24は、第2実施形態におけるS51の第1始動口スイッチ通過処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S300により、第1保留記憶カウンタの値が現在セットされている突入モードから特定される第1保留記憶バッファの上限個数であるか否かの判断がなされる。第1保留記憶カウンタは、打球が第1始動入賞口14へ始動入賞して抽出条件が成立したが未だに変動表示に用いられていない開始条件を保留記憶するカウンタである。この第1保留記憶カウンタの値(保留記憶数)が上限個数に既に達している場合にはそれ以上保留記憶できないために、このサブルーチンが終了するが、上限個数に達していない場合には制御がS301へ進み、第1保留記憶カウンタを「1」加算更新する処理がなされる。なお、第2始動口スイッチ通過処理においては、第2保留記憶カウンタの値が現在セットされている突入モードから特定される第2保留記憶バッファの上限個数であるか否かの判断がなされ、第2保留記憶カウンタの値(保留記憶数)が上限個数に既に達している場合にはそれ以上保留記憶できないために、サブルーチンを終了するが、上限個数に達していない場合には第2保留記憶カウンタを「1」加算更新する処理がなされることとなる。
次にS302へ進み、ランダムカウンタR1〜R8の乱数値を抽出する処理がなされる。次に制御がS303へ進み、カウント数Cの値に「1」加算する処理が行なわれる。なお、カウント数Cの値とは、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9での変動表示に用いる乱数値が抽出された回数を特定するためのカウント値であって、図24の第1始動口スイッチ通過処理および第2始動口スイッチ通過処理(図示省略)においてR1〜R8から乱数値が抽出される毎に1加算更新される値である。
その後、S301において加算された第1保留記憶カウンタの値に対応する第1保留記憶バッファの乱数記憶エリアに、S303で加算したカウント数Cの値を対応付けて各抽出値を記憶する制御が行なわれる。このように第1始動口スイッチ62がオンし、かつ、第1保留記憶バッファに記憶される乱数値の記憶個数(保留記憶数)が上限個数に達していないときに、R1〜R8から乱数を抽出し、カウント数Cの値を対応付けて第1保留記憶バッファに記憶する制御がS304で行なわれる。S305では、図6のS26で説明した保留表示制御処理を行なうための、保留表示フラグをオン状態にセットする処理を行ない、第1始動口スイッチ通過処理を終了する。
以上のような第1始動口スイッチ通過処理によれば、第1保留記憶カウンタの値が突入モードから特定される上限個数未満であるときに、R1〜R8の各ランダムカウンタから乱数値が抽出されて第1特別図柄表示器8における図柄の変動表示のために用いるデータとして、カウント数Cの値を対応付けて、第1保留記憶バッファに設けられた第1保留記憶カウンタに対応する乱数記憶エリアに格納される。一方、図示を省略した第2特別図柄プロセス処理に含まれる第2始動口スイッチ通過処理でも同様に、第2保留記憶カウンタの値が突入モードから特定される上限個数未満であるときに、R1〜R8の各ランダムカウンタから乱数値が抽出されて第2特別図柄表示器9における図柄の変動表示のために用いるデータとして、カウント数Cの値を対応付けて、第2保留記憶バッファに設けられた第2保留記憶カウンタに対応する乱数記憶エリアに格納される。具体的には、第2始動口スイッチ67がオンし、かつ、第2保留記憶バッファに記憶される乱数値の記憶個数(保留記憶数)が突入モードから特定される上限個数に達していないときに、R1〜R8から乱数を抽出し、カウント数Cの値を対応付けて、第2保留記憶バッファに記憶する制御が行なわれる。
このように、第1始動口スイッチ通過処理により抽出された乱数値は第1保留記憶バッファに記憶され、第2始動口スイッチ通過処理により抽出された乱数値は第2保留記憶バッファに記憶される。このため、第1保留記憶バッファに記憶されている乱数値は、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値であって、第1特別図柄表示器8の変動表示に用いられることを特定することができる。また、第2保留記憶バッファに記憶されている乱数値は、第2始動口スイッチ67がON状態になることにより抽出された乱数値であって、第2特別図柄表示器9の変動表示に用いられることを特定することができる。
図25は、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶される乱数値を示す図である。RAM55の第1保留記憶バッファには、前述した第1保留記憶カウンタの値に対応して、カウント数Cの値を記憶する領域と、R1〜R8の各乱数値を格納する乱数記憶エリアとが各々設けられている。また、RAM55の第2保留記憶バッファにも同様に、前述した第2保留記憶カウンタの値に対応して、カウント数Cの値を記憶する領域と、R1〜R8の各乱数値を格納する乱数記憶エリアとが各々設けられている。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、最先に記憶された乱数値は、記憶されているカウント数Cの値のうち最も小さいカウント数Cの値を記憶している保留記憶カウンタに対応する領域に記憶されている。図25における最先に記憶された乱数値は、最も小さいカウント数Cの値として「55」を記憶する第1保留記憶バッファの第1保留記憶カウンタ1に対応する領域に記憶された乱数値である。当該領域には、カウント数Cの値として「55」が記憶され、R1の抽出値として「521」が、R2の抽出値として「2」が、R3の抽出値として「5」が、R4の抽出値として「3」が、R5の抽出値として「24」が、R6の抽出値として「7」が、R7の抽出値として「50」が、R8の抽出値として「8」が、各々記憶されている。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、2番目に記憶された乱数値は、記憶されているカウント数Cの値のうち2番目に小さいカウント数Cの値を記憶している保留記憶カウンタに対応する領域に記憶されている。図25における2番目に記憶された乱数値は、2番目に小さいカウント数Cの値として「56」を記憶する第2保留記憶バッファの第2保留記憶カウンタ1に対応する領域に記憶された乱数値である。当該領域には、カウント数Cの値として「56」が記憶され、R1の抽出値として「38」が、R2の抽出値として「1」が、R3の抽出値として「3」が、R4の抽出値として「1」が、R5の抽出値として「27」が、R6の抽出値として「9」が、R7の抽出値として「36」が、R8の抽出値として「7」が、各々記憶されている。
保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち、3番目に記憶された乱数値は、記憶されているカウント数Cの値のうち3番目に小さいカウント数Cの値を記憶している保留記憶カウンタに対応する領域に記憶されている。図25における3番目に記憶された乱数値は、3番目に小さいカウント数Cの値として「57」を記憶する第1保留記憶バッファの第1保留記憶カウンタ2に対応する領域に記憶された乱数値である。当該領域には、同様に、カウント数Cの値として「57」が記憶され、R1〜R8各々の抽出値が記憶されている。
図26は、第2実施形態におけるS52の第1特別図柄通常処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理において、CPU56は、第2大当り実行中フラグがセットされているか否かを確認する(S110)。次いで、CPU56は、図24のS301において加算される第1保留記憶カウンタのカウント値が「1」以上であるか否かを確認する(S111a)。すなわち、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値が第1保留記憶バッファに記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。なお、第2特別図柄通常処理におけるS111aでは、第2保留記憶カウンタのカウント値が「1」以上であるか否かを確認するする処理が行なわれる。すなわち、第2始動口スイッチ67がON状態になることにより抽出された乱数値が第2保留記憶バッファに記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。
第1保留記憶カウンタのカウント値が「1」以上であれば、S113aにおいて、第1保留記憶バッファに記憶された乱数値のうちカウント数Cの値が最小の保留記憶カウンタに対応する乱数値を読出す処理が行なわれる。なお、S111aで「NO」と判断されたときには、第1特別図柄通常処理を終了する。よって、S111aで「YES」と判断されない限り、S113a以降の処理は行なわれることがない。
次に、S114では、S113aで読出した乱数値を乱数記憶エリアから削除(無効化)する処理が行なわれる。次に、S115において、保留表示フラグがオン状態にセットされているか否かを確認する処理を行ない、オン状態でないときには、S116において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
次に、S117aに進み、CPU56は、第1保留記憶カウンタのカウント値を1減算し、かつ、S113aで乱数値を読出した第1保留記憶カウンタの値よりも大きい第1保留記憶カウンタの値に対応する領域に記憶されているカウント数Cの値および乱数値を一つ小さい第1保留記憶カウンタに対応する領域にシフトする。具体的に、図25を参照して説明すると、S113aで乱数値が読出された第1保留記憶カウンタの値が「1」であるときには、S117aにおいて第1保留記憶カウンタの値が「2」に対応する領域に記憶されているカウント数Cの値および乱数値を第1保留記憶カウンタの値が「1」に対応する領域にシフトする処理が行なわれる。なお、第2特別図柄通常処理においては、第2保留記憶カウンタのカウント値を1減算し、かつ、乱数値を読出した第2保留記憶カウンタの値よりも大きい第2保留記憶カウンタの値に対応する領域に記憶されているカウント数Cの値および乱数値を一つ小さい第2保留記憶カウンタに対応する領域にシフトする処理が行なわれる。
次いで、CPU56は、大当り判定処理を実行する(S118)。そして、第1特別図柄プロセスフラグの値を第1特別図柄停止図柄設定処理(S53)に対応した値に更新する(S119)。
図27は、第2実施形態における図26のS118に示された大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S120により、確変フラグがセットされているか否かの判断がなされ、セットされていない場合すなわち通常確率の遊技状態の場合には、S122により、S113aにおいて第1保留記憶バッファから読出された大当り判定用乱数R1が、図5(a)で説明した大当り判定用テーブルの通常時大当り判定値であるか否かを判定する処理が行なわれる。
一方、確変フラグがセットされている場合にはS121により、S113aにおいて第1保留記憶バッファから読出された大当り判定用乱数R1が、図5(a)で説明した大当り判定用テーブルの確変時大当り判定値であるか否かを判定する処理が行なわれる。
S121またはS122において大当り判定値であると判定されたときには、S123において第1大当りフラグをセットし、S124において確変状態に制御するか否かを判定する確変判定処理が行なわれる。一方、S121またはS122において大当り判定値でない判定がなされたときには、はずれとなるため、そのまま大当り判定処理を終了する。
図28は、図27のS124の確変判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。ここでは、前述したようにS121またはS122により大当りと判定されたことに伴い、当該大当りが終了した後に、確変状態に制御するか否か、すなわち確変状態への制御を開始するか否かを判定する処理が行なわれる。
まず、S124aにおいて、図23で説明した確変突入判定用テーブルをルックアップし、セットされている突入モードから特定される突入判定値を読み出す処理が行なわれる。たとえば、突入モード4がセットされているときであって、当該確変判定処理が第1特別図柄通常処理のサブルーチンとして処理が行なわれているときには、突入判定値として「0〜64」が読み出され、当該確変判定処理が第2特別図柄通常処理のサブルーチンとして処理が行なわれているときには、突入判定値として「0〜20」が読み出される。
次にS124bにおいては、S124aで読み出された突入判定値と、図26のS113aにおいて第1保留記憶バッファから読出された確変判定用乱数R7とを比較する処理が行なわれる。
S124cにおいては、S124bによる比較の結果、読出した確変判定用乱数R7が突入判定値と一致するか否かを判定する処理が行なわれる。S124cにおいて突入判定値と一致すると判定されたときには、S124dにおいて大当り終了後に確変状態に制御させるための確変開始フラグをセットする処理を行ない確変判定処理を終了する。なお、S124cにおいて、S124bによる比較の結果、読出した確変判定用乱数R7が突入判定値と一致しないと判定されたときには、そのまま確変判定処理を終了する。
図29は、第2実施形態におけるS53の第1特別図柄停止図柄設定処理のサブルーチンプログラムを説明するためのフローチャートである。この第1特別図柄停止図柄設定処理においては、第1大当りフラグ等に基づき第1特別図柄表示器8における変動表示の表示結果として導出表示する停止図柄を決定する処理が行なわれる。
まず、S130においては、図27のS123においてセットされる第1大当りフラグがセットされているか否かを判定する処理が行なわれる。すなわち、今から開始される変動表示の表示結果が大当り図柄となるか否かを判定する処理が行なわれる。
S130において、第1大当りフラグがセットされていると判定がなされたときには、S131aにおいて図28のS124dにおいてセットされる確変開始フラグがセットされているか否かを判定する処理が行なわれる。
S131aにおいてセットされていると判定がなされたときには、S131aにおいて確変図柄から大当り図柄決定用乱数R2の値に基づき大当り図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。
一方、S131aにおいてセットされていないと判定がなされたときには、S134において非確変図柄から大当り図柄決定用乱数R2の値に基づき大当り図柄として停止表示する図柄を決定する処理が行なわれる。
S134aにおいては、確変条件決定用乱数R8の値と図23を用いて説明した確変突入判定用テーブルとに基づき、突入モードを決定しセットするための処理が行なわれる。これにより、大当りが発生する毎に、突入モードをランダムに決定することができる。また、S134bにおいては、S134aにおいてセットされた突入モードに基づき特定される第1保留記憶バッファに記憶できる上限個数と、第2保留記憶バッファに記憶できる上限個数と、を各々の上限個数としてセットする処理が行なわれる。
S135〜S143については、第1実施形態における図12のS135〜S143と同様の処理が行なわれるため、その説明を繰返さない。
図30は、第2実施形態における図6(b)のタイマ割込処理における保留表示制御処理(S26)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。保留表示制御処理において、CPU56は、S200において、保留表示フラグがオン状態にセットされているか否かを確認する。第2実施形態における保留表示フラグは、図24の第1始動口スイッチ通過処理のS305、図26の第1特別図柄通常処理のS116、第2始動口スイッチ通過処理および第2特別図柄通常処理の対応するステップでセットされる。すなわち、保留表示フラグは、第1保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数または第2保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数が変化したときにセットされる。
S200において保留表示フラグがオン状態にセットされていないと判断されたときには、S201以降の処理を行なうことなく保留表示制御処理を終了する。よって、特別図柄保留記憶表示器10において、第1LED10a〜第4LED10dの現時点における点灯数および点灯色で継続して保留記憶表示が行なわれる。S200において保留表示フラグがオン状態にセットされていると判断されたときには、S200aにおいて保留表示フラグをオフ状態にセットし、S201に移行される。
S201においては、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶されている乱数値の個数に合わせて、第1LED10a〜第4LED10dを点灯制御するためのNの値を「0」にセットする処理が行なわれる。
S201aにおいては、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに乱数値が記憶されているか否かを確認する処理が行なわれる。S201aにおいて、いずれの保留記憶バッファにも乱数値が記憶されていないと判断されたときには、S201cにおいて第1LED10a〜第4LED10dを消灯する処理を行ない保留表示制御処理を終了する。一方、S201aにおいて乱数値が記憶されていると判断されたときには、S201bにおいて第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶されているカウント数Cの値のうち最小値をC’の値としてセットする処理が行なわれる。たとえば、図25のように第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファにカウント数Cの値等が記憶されているときには、「55」、「56」、「57」のうち最小値の「55」がC’の値としてセットされる。
そして、S202においては、現在のNの値に「1」加算する処理が行なわれる。たとえば、S202において「1」加算された結果、Nの値が「1」となったときには最先に記憶された乱数値に合わせて第1LED10aを点灯する制御が以降の処理で行なわれ、Nの値が「2」となったときには2番目に記憶された乱数値に合わせて第2LED10bを点灯する制御が以降の処理で行なわれ、…Nの値が「4」となったときには4番目に記憶された乱数値に合わせて第4LED10dを点灯する制御が以降の処理で行なわれる。
S203aにおいては、現在のC’の値がカウント数Cとして記憶されている領域に乱数値が記憶されているか否かを判断する処理が行なわれる。S203aにおいて記憶されていないと判断されたときには、S203bにおいて現在のNの値に対応するLED以降のLEDを消灯する処理を行ない保留表示制御処理を終了する。たとえば、Nの値が「3」であるときには、Nの値である「3」に対応する第3LED10cおよび第4LED10dを消灯する処理が行なわれる。
一方、S203aにおいて記憶されていると判断されたときには、S204aにおいて現在のC’の値と一致するカウント数Cの値が第1保留記憶バッファに記憶されているか否かを判断する処理が行なわれる。すなわち、現在のC’の値に対応する領域に記憶されている乱数値は、第1始動口スイッチ62がON状態になることにより抽出された乱数値であるか否かを特定する処理が行なわれる。
S204aにおいて、第1保留記憶バッファに記憶されていると判断したときには、S205において第NLEDを赤色で点灯させるための駆動信号を出力する処理が行なわれる。一方、S204aにおいて、第1保留記憶バッファに記憶されていないと判断したときには、S206において第NLEDを青色で点灯させるための駆動信号を出力する処理が行なわれる。たとえば、Nの値が「3」であって、C’の値が「55」であり、この値と一致するカウント数Cの値が第1保留記憶バッファに記憶されているときには、S205により第3LED10cを赤色で点灯する処理が行なわれる。また、Nの値が「4」であり、C’の値が「56」であり、この値と一致するカウント数Cの値が第2保留記憶バッファに記憶されているときには、S206により第4LED10dを青色で点灯する処理が行なわれる。
S207においては、現在のNの値が、第1保留記憶バッファの上限個数と第2保留記憶バッファの上限個数との合計である「4」に到達したか否かを判断する処理が行なわれ、到達していない判断がなされたときには、S207aにおいて現在のC’の値に「1」加算する処理を行ない、S202に再度移行されS202以降の処理が行なわれる。これにより、カウンタ数Cの値に基づき、乱数が抽出された順に、第1LED10a〜第4LED10dを点灯制御することができる。一方、到達している判断がなされたときには保留表示制御処理を終了する。
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
(1) 前述した実施形態においては、図24のS304によりS303で加算されたカウント数Cの値を対応付けてS302で抽出した乱数値を記憶しS305において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。また、同様に、第2始動口スイッチ通過処理においても、第2始動口スイッチ通過処理において加算されたカウント数Cの値を対応付けて第2始動口スイッチ67がオンとなったことにより抽出される乱数値を記憶し保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
また、第1特別図柄通常処理において、図26のS111aにおいて第1保留記憶バッファに記憶されている乱数値(保留記憶)があるか否かを判断し、ある場合にS113aにおいて第1保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち最小のカウント数Cの値に対応する乱数値を読出し、S114において当該乱数値等を削除し、S116において保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。また、同様に、第2特別図柄通常処理においても、第2保留記憶バッファに記憶されている乱数値(保留記憶)があるか否かを判断し、ある場合に第2保留記憶バッファに記憶された乱数値のうち最小のカウント数Cの値に対応する乱数値を読出し、当該乱数値等を削除し、保留表示フラグをオン状態にセットする処理が行なわれる。
そして、図30の保留表示制御処理において、S200でYESと判断され、S201〜S207aにより第1保留記憶バッファに記憶されているカウント数Cの値および乱数値の個数に基づき、第1LED10a〜第4LED10d各々の点灯制御が行なわれる。
すなわち、第1始動口スイッチ62がオンになる毎に、加算されるカウント数Cの値が対応付けられて乱数値がオンになった順番に第1保留記憶バッファに記憶され、また第2始動口スイッチ67がオンになる毎に、加算されるカウント数Cの値が対応付けられて乱数値がオンになった順番に第2保留記憶バッファに記憶される。
また、第1特別図柄表示器8において変動表示が開始される毎に、第1保留記憶バッファに記憶されている最小のカウント数Cの値が対応付けられて記憶されている乱数値を大当り判定等に用いるために読出し、削除する。同様に、第2特別図柄表示器9において変動表示が開始される毎に、第2保留記憶バッファに記憶されている最小のカウント数Cの値が対応付けられて記憶されている乱数値を大当り判定等に用いるために読出し、削除する。
そして、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファにおいて記憶または削除が行なわれる毎に、そのときの第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶されているカウント数Cの値および乱数値の個数に基づき、第1LED10a〜第4LED10d各々を点灯する。これにより、特別図柄保留記憶表示器10を構成する第1LED10a〜第4LED10d各々の点灯状態を確認することにより、保留記憶バッファに記憶されている正確な乱数値の個数を認識することができるため、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9各々において変動表示が行なわれる正確な合計回数を容易に認識することができる。
(2) 前述した実施形態においては、第1始動口スイッチ62がオンになっても、第1始動口スイッチ通過処理におけるS300により、保留記憶数が突入モードから特定される第1保留記憶バッファの上限個数に達しているときには、それ以上乱数値等を第1保留記憶バッファに記憶させないために、第1始動口スイッチ通過処理を終了する。また、第2始動口スイッチ通過処理においても同様に、第2始動口スイッチ67がオンになっても、保留記憶数が突入モードから特定される第2保留記憶バッファの上限個数に達しているときには、それ以上乱数値等を第2保留記憶バッファに記憶させないために、第1始動口スイッチ通過処理を終了する。これにより、第1保留記憶バッファに乱数値等を記憶できる上限個数と、第2保留記憶バッファに乱数値等を記憶できる上限個数との特定を容易にすることができる。また、第1保留記憶バッファに記憶している乱数値等の個数が上限個数になったときは打球が第2始動入賞口16へ入賞しやすいように、第2保留記憶バッファに記憶している乱数値等の個数が上限個数になったときは打球が第1始動入賞口14へ入賞しやすいように、遊技者は、遊技の進行具合を変化させて遊技を行なうため、遊技の興趣を向上させることができる。
(3) 前述した実施形態においては、図23を用いて説明したように、第1保留記憶バッファの上限個数と、第2保留記憶バッファの上限個数との総和数を「4」個に保ちながら、第1保留記憶バッファの上限個数と、第2保留記憶バッファの上限個数とを変化させることができるため、保留記憶バッファに乱数値等を記憶するための記憶容量を一定に保ちつつ、遊技者にとって無駄となる始動入賞口への入賞が発生する割合を、第1始動入賞口14と第2始動入賞口16とで異ならせることができる。たとえば、図29のS134aにおいて突入モード2〜5のうちいずれかがセットされ、S134bにおいて第1保留記憶バッファの上限個数の方が、第2保留記憶バッファの上限個数よりも多くなるようにセットされたときには、第1始動入賞口14へ入賞したときに図24のS300においてYESと判断されて遊技者にとって無駄となる入賞が発生する割合よりも、第2始動入賞口16へ入賞したときに遊技者にとって無駄となる入賞が発生する割合の方が高くなるように制御することができる。
(4) 前述した実施形態においては、主基板に搭載されるROM54に記憶された図23に示す確変突入判定用テーブルに記憶されている突入判定値と一致するか否かの確変判定が図28のS124cにより行なわれ、確変状態にすることが決定されたときに、S124dで確変開始フラグをセットしその後図15の第1大当り終了処理または第2大当り終了処理におけるS172で確変フラグがセットされ、確変状態に制御される。
これにより、打球が第1始動入賞口14へ入賞したことに基づき確変状態に制御される確率と、第2始動入賞口16へ入賞したことに基づき確変状態に制御される確率とが異なるので、遊技者は、確変状態に制御される確率が高い始動入賞口へ入賞させるように遊技を行なうため、大当りに制御された経過に基づき確変状態に制御される確率が高い始動入賞口を探求するため、長時間遊技を行なった場合でも興趣を向上させることができる。また、いずれかの始動入賞口のみを狙い撃ちする不都合を防止することができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、以上に示した第2実施形態については、前述した第1実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、4つのLEDより構成された特別図柄保留記憶表示器10により、保留記憶バッファに記憶された乱数値等の個数であって、第1特別図柄表示器8の変動表示に用いられる乱数値の個数と、第2特別図柄表示器9の変動表示に用いられる乱数値の個数と、をLEDの点灯数および点灯色で報知する例について説明したが、これに限らず、特別図柄保留記憶表示器10を液晶表示器で構成し、当該液晶表示器に所定の画像を保留バッファに記憶された乱数値等の個数分表示することにより、第1特別図柄表示器8の変動表示に用いられる乱数値の個数と、第2特別図柄表示器9の変動表示に用いられる乱数値の個数と、を報知するようにしてもよい。また、このように構成した場合に、第1特別図柄表示器8の変動表示に用いられる乱数値の個数を報知する画像と、第2特別図柄表示器9の変動表示に用いられる乱数値の個数を報知する画像とが異なるように、液晶表示器に表示するようにしてもよい。異なる画像としては、形状、表示色等が異なるものであればよい。また、特別図柄保留記憶表示器10を構成する液晶表示器として、第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9kを兼用するようにしてもよい。この場合に、遊技制御用マイクロコンピュータから所定の画像を第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9kに表示するための、保留画像コマンドを表示制御用マイクロコンピュータに送信し、当該保留画像コマンドに基づき表示制御用マイクロコンピュータが所定の画像を第1飾り変動表示部8kまたは第2飾り変動表示部9kに表示する処理を行なうようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態では、特別図柄が数字図柄やアルファベットである場合を例として示したが、これに限らず、特別図柄は、数字以外の文字、図形、模様等のその他の識別情報が示された図柄であってもよい。また、変動表示は、所定方向に図柄をスクロールさせることにより更新表示するものでもよく、図柄を切換えることにより更新表示するものでもよく、仮想軸を中心に図柄を回転させながら更新表示するものでもよい。また、本実施の形態においては、7セグメント表示器を用いた例について説明するが、これに限らず、液晶表示装置、CRT、プラズマ表示やエレクトロルミネセンスあるいはドットマトリックス表示を利用したもの等、画像表示式のものであってもよい。また、回転ドラム式の表示装置等、機械式のものであってもよい。また、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9における変動表示は、図柄を点滅させながら前述した更新表示することをいい、また、表示結果を導出表示するとは、図柄を点灯させて停止表示することをいう。しかし、これに限らず、遊技者に対して、「変動表示」を行なっていることと、変動表示が終了し「表示結果が導出表示」されていることとを区別して認識させることのできる態様であればよい。
(3) 前述した第1実施形態では、保留記憶バッファに記憶されている乱数値のうち、特別図柄フラグの値として「0」が対応付けられている乱数値を、打球が第1始動入賞口14に入賞したことにより抽出された乱数値として特定し、特別図柄フラグの値として「1」が対応付けられている乱数値を、打球が第2始動入賞口16に入賞したことにより抽出された乱数値として特定する例について説明した。しかし、このように特別図柄フラグの値を対応付けて記憶することにより、いずれの始動入賞口に入賞したことにより抽出された乱数値であるか特定するものに限るものではない。たとえば、抽出された乱数値以外の情報を示すデータが対応付けて記憶されている乱数値を、打球が第1始動入賞口14に入賞したことにより抽出された乱数値として特定し、抽出された乱数値以外の情報を示すデータが対応付けて記憶されていない乱数値を、打球が第2始動入賞口16に入賞したことにより抽出された乱数値として特定するようにしてもよい。すなわち、保留記憶バッファに記憶している乱数値を読出すときに、当該読出す乱数値がいずれの始動入賞口に入賞したことにより抽出された乱数値であるかを特定できるものであればよい。
(4) 前述した第2実施形態では、図23に示すように、第1特別図柄表示器8側の突入判定値の数と、第2特別図柄表示器9側の突入判定値の数と、を異ならせる突入モードを設け、当該突入モードがセットされているときに、大当りが発生するときに確変図柄により大当りとなり確変状態に制御される確率が、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9とで異ならせる例について説明したが、これに限らず、第1特別図柄表示器8と第2特別図柄表示器9とで大当りが発生する確率(大当り判定値の数)が異なる複数種類のモードを設け、セットされているモードに基づき、大当り判定を行なうようにしてもよい。すなわち、第1抽出条件が所定回数成立することにより第1表示結果決定手段により行なわれる表示結果決定が、特定表示結果とする決定となる回数と、第2抽出条件が所定回数成立することにより第2表示結果決定手段により行なわれる表示結果決定が、特定表示結果とする決定となる回数と、が異なる状態に制御する状態制御手段を備えるものであればよい。これにより、第1特別図柄表示器8で変動表示が行なわれるときと第2特別図柄表示器9で変動表示が行なわれるときとで、遊技者にとっての有利度合いを異ならせることができ興趣を向上させることができる。
(5) 前述した第2実施形態では、図29のS134aにおいて、突入モードを、大当りが発生する決定が行なわれるごとにセットされる例について説明したが、これに限らず、突入モードを特定条件が成立するごとに決定するようにしてもよい。特定条件として、たとえば、所定回数大当りが発生すること、所定回数確変大当りが発生すること、所定回数非確変大当りが発生すること、所定回数はずれ図柄が停止表示されること、所定回数リーチが発生すること等、特別図柄表示器において行なわれる変動表示および表示結果に関わる状態であってもよく、遊技領域7に打ち込まれた打球をセンサにより検出しそのカウント数が所定数に達すること等により成立するものであってもよい。
また、電源投入時における突入モードとして、第1特別図柄表示器8および第2特別図柄表示器9各々における突入判定値の数が同一である突入モード1をデフォルトとして予めROM54に記憶させてもよい。これにより、遊技者の遊技次第で、様々な突入モードに変更されるため、遊技への介入度合いを向上させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(6) 前述した第2実施形態では、図23の確変突入判定用テーブルを用いて説明した複数の突入モードには、第1特別図柄表示器8側の突入判定値の数が第2特別図柄表示器9側の突入判定値の数より多いモード(突入モード2〜5)と、第2特別図柄表示器9側の突入判定値の数が第1特別図柄表示器8側の突入判定値の数より多いモード(突入モード6〜9)と、が含まれる例について説明した。しかし、これに限らず、どちらか一方の特別図柄表示器側の突入判定値の数が他方の特別図柄表示器側の突入判定値の数よりも多いモードしか含まれないように、複数の突入モードを設定するようにしてもよい。たとえば、第1特別図柄表示器8側の突入判定値の数が第2特別図柄表示器9側の突入判定値の数より多いモードしか含まないように確変突入判定用テーブルを構成してもよい。また、このような構成と、本実施の形態のように第1特別図柄表示器8の始動条件成立に関わる第1可変入賞装置を設けることなく、第2特別図柄表示器9の始動条件成立に関わる可変入賞装置17のみを設けた構成とを組み合わせることにより、確変図柄により大当りとなる確率が高い第1始動入賞口を狙うか、可変入賞装置17が開状態となり入賞しやすくなる可能性のある第2始動入賞口を狙うか、遊技者に選択させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(7) 前述した実施の形態では、大当り判定用乱数R1を用いて大当りを発生させる決定が行なわれたときに、確変図柄を停止表示し大当り終了後に確変状態に制御するか否かの確変判定を行ない、確変状態に制御されているときであって非確変図柄による大当りが発生したときに確変状態を強制終了させる例について説明した。しかし、これに限らず、大当り判定用乱数R1を用いて大当りを発生させる決定が行なわれたときに、確変図柄を停止表示し大当り終了後に確変状態に制御するか否かの確変判定を行ない、確変判定により確変状態に制御する判定が行なわれてから所定回数非確変図柄による大当りが発生するまで確変状態を継続させるように構成してもよい。これにより、一旦、確変状態に制御されると、少なくとも所定回数大当りが発生するまで確変状態が継続されるため、遊技者は安心して確変状態における遊技を堪能することができ、興趣を向上させることができる。
(8) 前述した実施の形態では、図1に示す弾球遊技機において、遊技領域7の中央部の向かって左側に第1飾り変動表示部8kを、右側に第2飾り変動表示部9kを設け、第1飾り変動表示部8kの上方に第1特別図柄表示器8を、第2飾り変動表示部9kの下方に第2特別図柄表示器81を設けた例について説明した。しかしながら、これに限らず、第1および第2飾り変動表示部、第1および第2特別図柄表示器の配置は、弾球遊技機1の構成や仕様などに応じて任意に変更可能である。また、第1および第2飾り変動表示部、第1および第2特別図柄表示器は、各々、独立した表示装置として構成される必要はなく、たとえば1つの表示装置が有する表示領域を分割して複数の表示領域が形成されるように構成してもよい。
(9) 前述した実施の形態では、基本回路53のCPU56が、特別図柄表示器において特別図柄の変動表示を開始するときに、変動パターンを決定し、さらに、変動パターンに応じた飾り図柄変動パターンコマンドを表示制御基板80に送信する。そして、表示制御用CPUが、変動表示部において飾り図柄の変動表示を開始するときに受信した飾り図柄変動パターンコマンドから変動パターンを決定し、飾り図柄を表示制御する例について説明した。しかし、これに限らず、始動入賞口14への始動入賞が生じたときに、基本回路53のCPU56が飾り図柄変動パターンコマンドを表示制御基板80に送信するように構成してもよい。
(10) 前述した実施の形態では、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機について説明したが、これに限らず、たとえば、1ゲームに対して賭け数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、変動表示部の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該変動表示部の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能であるスロットマシンなどであってもよい。
また、弾球遊技機において表示装置を有するものであれば、たとえば、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式弾球遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行なう弾球遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる表示装置を有し、識別情報としての図柄を変動表示することが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。また、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
また、弾球遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも適用することができる。前述した実施の形態を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行なうことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(11) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
弾球遊技機を正面からみた正面図である。 第1特別図柄表示器,第1飾り変動表示部,第2特別図柄表示器,および,第2飾り変動表示部各々の変動表示に用いられる図柄の種類を説明するための図である。 弾球遊技機の回路構成の概要を表したブロック図である。 遊技制御用マイクロコンピュータが遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。 各種判定値を記憶したデータテーブルを説明するための図である。 遊技制御メイン処理を説明するためのフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 第1始動口スイッチ通過処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 保留記憶バッファに記憶される乱数値を示す図である。 第1特別図柄通常処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1特別図柄停止図柄設定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1大当り終了処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 保留表示制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 特別図柄保留記憶表示器における保留記憶表示を説明するための図である。 表示制御用CPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 第1表示制御プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャートである。 第1飾り図柄変動中処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1飾り図柄停止待ち処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第2実施形態における遊技制御用マイクロコンピュータが遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを説明するための図である。 確変突入判定用テーブルを説明するための図である。 第2実施形態における第1始動口スイッチ通過処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファに記憶される乱数値を示す図である。 第2実施形態における第1特別図柄通常処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第2実施形態における大当り判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 確変判定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第2実施形態における第1特別図柄停止図柄設定処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 第2実施形態における保留表示制御処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
14 第2始動入賞口、16 第2始動入賞口、8 第1特別図柄表示器、9 第2特別図柄表示器、8k 第1飾り変動表示部、9k 第2飾り変動表示部、56 CPU、62 第1始動口スイッチ、67 第2始動口スイッチ、80 表示制御基板、54 ROM、55 RAM、57 I/Oポート部。

Claims (5)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を個別に行なうことが可能な第1の変動表示部と第2の変動表示部とを含む複数の変動表示部を有し、いずれかの変動表示部における変動表示の表示結果が予め定められた特定表示結果となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
    遊技機を制御するための遊技制御を行なう遊技制御手段を備え、
    該遊技制御手段は、
    前記複数の変動表示部各々における変動表示の表示結果を前記特定表示結果とするか否かの表示結果決定に用いる数値データを所定の数値範囲内で更新する結果決定用数値データ更新手段と、
    該結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを前記第1の変動表示部についての前記表示結果決定に用いる数値データとして抽出する第1抽出条件が成立しているか否か判定する第1抽出条件判定手段と、
    該第1抽出条件判定手段によって前記第1抽出条件が成立していると判定されたことを条件として、前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを抽出する第1抽出手段と、
    該第1抽出手段により抽出された数値データ毎に抽出された順番で成立する条件であって前記第1の変動表示部において変動表示を開始するための第1開始条件が成立しているか否か判定する第1開始条件判定手段と、
    該第1開始条件判定手段により前記第1開始条件が成立していると判定されたときに、前記第1抽出手段によって抽出された数値データを用いて、前記第1の変動表示部についての前記表示結果決定を行なう第1表示結果決定手段と、
    前記第1開始条件判定手段によって前記第1開始条件が成立していると判定されたことを条件として、前記第1の変動表示部において前記複数種類の識別情報の変動表示を開始した後に、前記第1表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果とする決定であるときに前記特定表示結果を、前記第1表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果としない決定であるときに前記特定表示結果以外の非特定表示結果を、表示結果として導出表示する第1変動制御を行なう第1変動制御手段と、
    前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを前記第2の変動表示部についての前記表示結果決定に用いる数値データとして抽出する第2抽出条件が成立しているか否か判定する第2抽出条件判定手段と、
    該第2抽出条件判定手段によって前記第2抽出条件が成立していると判定されたことを条件として、前記結果決定用数値データ更新手段によって更新された数値データを抽出する第2抽出手段と、
    該第2抽出手段により抽出された数値データ毎に抽出された順番で成立する条件であって前記第2の変動表示部において変動表示を開始するための第2開始条件が成立しているか否か判定する第2開始条件判定手段と、
    該第2開始条件判定手段により前記第2開始条件が成立していると判定されたときに、前記第2抽出手段によって抽出された数値データを用いて、前記第2の変動表示部についての前記表示結果決定を行なう第2表示結果決定手段と、
    前記第2の変動表示部における前記複数種類の識別情報の変動表示を開始してから表示結果を導出表示するまでの変動表示時間を示す変動表示データを予め定められた複数種類の変動表示データの中から選択する変動表示データ選択手段と、
    該変動表示データ選択手段によって選択された変動表示データに基づく前記変動表示時間を計測する変動表示時間計測手段と、
    該変動表示時間計測手段により計測された前記変動表示時間が経過したか否かを判定する変動表示時間判定手段と、
    前記第2開始条件判定手段によって前記第2開始条件が成立していると判定されたことを条件として、前記第2の変動表示部において前記複数種類の識別情報の変動表示を開始した後に、前記第2表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果とする決定であるときに前記特定表示結果を、前記第2表示結果決定手段により行なわれた前記表示結果決定が前記特定表示結果としない決定であるときに前記特定表示結果以外の非特定表示結果を、表示結果として前記変動表示時間判定手段により前記変動表示時間が経過した旨の判定がなされたときに導出表示する第2変動制御を行なう第2変動制御手段と、
    前記第1抽出手段により抽出された数値データのうち前記第1開始条件が未だ成立しておらず前記第1変動制御が行なわれていない第1未消化数値データと、前記第2抽出手段により抽出された数値データのうち前記第2開始条件が未だ成立しておらず前記第2変動制御が行なわれていない第2未消化数値データと、を未消化数値データとして記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記第1未消化数値データのうち最も先に記憶された最先第1未消化数値データが前記第1表示結果決定手段により行なわれる前記表示結果決定に用いられた後に、当該最先第1未消化数値データを前記記憶手段において無効化し、前記記憶手段に記憶されている前記第2未消化数値データのうち最も先に記憶された最先第2未消化数値データが前記第2表示結果決定手段により行なわれる前記表示結果決定に用いられた後に、当該最先第2未消化数値データを前記記憶手段において無効化する無効化制御手段と、
    前記記憶手段に記憶可能な前記未消化数値データの個数分の表示部が設けられ、前記記憶手段に記憶されている前記第1未消化数値データの個数と前記第2未消化数値データの個数との合計個数の表示を行なう保留記憶表示手段の表示制御を行なう保留表示制御手段と、
    前記記憶手段に数値データを記憶させるときに数値データが前記第1未消化数値データであるかまたは前記第2未消化数値データであるかを特定可能に記憶させる記憶制御手段と、を備え、
    前記遊技制御手段は、定期的に実行される割込処理内で、前記第1抽出手段が数値データを抽出するための処理を実行した後であって前記第2抽出手段が数値データを抽出するための処理を実行する前に、前記結果決定用数値データ更新手段が数値データを更新するための処理を実行し、
    前記変動表示時間計測手段は、前記第1の変動表示部に前記特定表示結果が導出表示され、かつ、前記第2の変動表示部にて前記識別情報の変動表示が実行されているとき、前記第1の変動表示部にて前記特定表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態が開始された第1の時点で前記第2の変動表示部における前記変動表示時間の計測を中断し、前記第1の変動表示部にて前記特定表示結果が導出表示されたことに基づく前記特定遊技状態が終了した第2の時点で前記変動表示時間の計測を再開する計測中断再開手段を含み、
    前記保留表示制御手段は、
    前記記憶制御手段により前記記憶手段に数値データが記憶されたときに、前記保留記憶表示手段の表示部の表示を一つ増加させる増加保留表示制御手段と、
    前記無効化制御手段により前記記憶手段において無効化された数値データが前記最先第1未消化数値データであるかまたは前記最先第2未消化数値データであるかを特定する無効化数値データ特定手段と、
    該無効化数値データ特定手段により特定された前記最先第1未消化数値データまたは前記最先第2未消化数値データに対応する表示部の表示を終了させる終了保留表示制御手段と、を含むことを特徴とする、遊技機。
  2. 前記記憶制御手段は、
    前記記憶手段に記憶する数値データが第1未消化数値データであるときに、前記第1抽出手段により抽出された数値データであることを示す第1指示データを当該第1未消化数値データに対応付けて前記記憶手段に記憶する第1記憶制御手段と、
    前記記憶手段に記憶する数値データが第2未消化数値データであるときに、前記第2抽出手段により抽出された数値データであることを示す第2指示データを当該第2未消化数値データに対応付けて前記記憶手段に記憶する第2記憶制御手段とを含み、
    前記合計個数が所定個数を越えない範囲で、前記第1未消化数値データと前記第2未消化数値データとを前記記憶手段に記憶し、
    前記無効化数値データ特定手段は、前記数値データに対応付けられている数値データが前記第1指示データと前記第2指示データとのうちいずれの指示データであるかに基づいて、前記最先第1未消化数値データであるか前記最先第2未消化数値データであるかを特定することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保留表示制御手段は、
    前記記憶手段に記憶された前記第1未消化数値データに対応して予め定められた第1の態様での保留記憶表示を行ない、
    前記記憶手段に記憶された前記第2未消化数値データに対応して前記第1の態様と異なる第2の態様での保留記憶表示を行なうことを特徴とする、請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記記憶手段は、前記第1未消化数値データを記憶する第1記憶領域と、当該第1記憶領域と異なる領域であって前記第2未消化数値データを記憶する第2記憶領域とを含み、
    前記記憶制御手段は、
    前記記憶手段に記憶する数値データが第1未消化数値データであるときに、前記第1記憶手段に記憶される前記第1未消化数値データの個数が予め定められた第1個数を越えない範囲で、当該第1未消化数値データを前記第1記憶手段に記憶し、
    前記記憶手段に記憶する数値データが第2未消化数値データであるときに、前記第2記憶手段に記憶される前記第2未消化数値データの個数が予め定められた第2個数を越えない範囲で、当該第2未消化数値データを前記第2記憶手段に記憶し、
    前記無効化数値データ特定手段は、前記無効化制御手段により無効化された数値データが前記第1記憶領域と前記第2記憶領域とのうち、いずれの領域に記憶されていたかに基づいて、前記最先第1未消化数値データであるか前記最先第2未消化数値データであるかを特定することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記第1個数と前記第2個数との総和数を変化させることなく、前記第1個数と前記第2個数とを各々変化させる制御を行なう個数制御手段をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載の遊技機。
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