JP4250181B2 - サンシェード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のルーフの内開口部に取り付けられるサンシェード装置に関するものである。
従来のサンシェード装置として特許文献1に記載の技術が知られている。
すなわち、このサンシェード装置の構成は、車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、各サンシェードパネルの側方に設けられる前部スライダおよび後部スライダと、前部スライダおよび後部スライダの直線移動をガイドするガイドレールと、最前方に位置するサンシェードパネルに連結する駆動源と、各サンシェードパネルが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル同士を係脱自在に連結する連結機構と、を備えるものであり、ガイドレールの後部においてサンシェードパネルを重ねて収容するサンシェード装置の一例として挙げられている。
特許第3115646号公報
前記したサンシェード装置では、次に記載する問題を有していた。すなわち、移動中のサンシェードパネルに、車両の搭乗者が誤って頭部をぶつける等の上向きの強制外力が負荷されると、隣接するサンシェードパネル同士の係合が外れる場合がある。この係合外れを復帰させることは、ユーザ側にとっては困難なためメーカ側に依頼する必要があり、修理時間や費用がかかるという問題が生じていた。
本発明は、上記課題を鑑み、サンシェードパネルの係合外れを容易に復帰させるサンシェード装置を提供するものである。
前記した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、各サンシェードパネルの側方に設けられるそれぞれの支持ブラケットと、これらの前記支持ブラケットに形成されるスライダと、前記スライダの直線移動をガイドするガイドレールと、隣接する前記サンシェードパネルを連動開閉可能に連結し、前方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの後端周りに形成されるカムピンと、この前記カムピンが係脱自在であり、後方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの前端周りに形成され、下端部が開口したカム溝とからなる連結機構とを備えたサンシェード装置であって、隣接する係合外れが生じて前記カムピンが正常な移動軌跡から外れたとき、前記サンシェードパネルの開放方向の作動時において、前方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの後端周りが後方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの前端周りを後方に向けて押圧し、所定位置で、後方の前記サンシェードパネルの前記スライダが前記ガイドレールによる上下変位の拘束を解かれることにより、前方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの後端周りが後方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの前端周りを押し上げて、前記カムピンを正常な移動軌跡に復帰させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、隣接するサンシェードパネルが移動する際に、仮に前記した上向きの強制外力が負荷され、隣接する前方のサンシェードパネルと後方のサンシェードパネルとの係合が外れた場合であっても、前記したように前方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの後端周りが後方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの前端周りを押し上げる作用が働き、次に開放方向に移動する際に再び前記カムピンを正常な移動軌跡に復帰させ、その後の閉鎖方向への移動で係合状態に復帰することができることから、前記隣接するサンシェードパネルの支持ブラケット以外の部分同士の干渉による傷、破損等を防止することができ、サンシェード装置を車体から取り外すという大規模な修理が必要なくなる。
請求項2に記載の発明によれば、前記前方のサンシェードパネルの支持ブラケット後端周りが前記後方のサンシェードパネルの支持ブラケット前端周りを押圧のために接触したときに、前方のサンシェードパネルと後方のサンシェードパネルが接触しないようにすることで、前記したように前方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの後端周りが後方の前記サンシェードパネルにおける前記支持ブラケットの前端周りを押し上げる作用が働き、前記の一連の開閉動作により、確実な係合状態への復帰を実現できる。
本発明は、サンシェードパネルの移動時に、隣接するサンシェードパネル同士の係合が一旦外れた場合であっても、次にサンシェードパネルを開放方向に移動する際に、隣接する前方のサンシェードパネルと後方のサンシェードパネルが干渉せずに係合を復帰することができ、時間とともに費用も要する面倒な修理作業は必要なくなる。また、閉鎖方向への作動の後に前記の一連の開閉動作を行うという簡単な操作で復帰するため、隣接するサンシェードパネル同士が係合していない状態で、サンシェード装置が取り付けられている車両の走行を継続するという不安定な状況を回避することができる。
以下、本発明をサンシェード装置に適用した好適な実施形態について説明する。
なお、説明上、「上下」の文言は、サンシェード装置を車両に取り付けた状態を基準としている。
図1、図2はそれぞれサンシェード装置1の上面図、部分分解斜視図である。本実施形態のサンシェード装置1は、後方のサンシェードパネルを上方に位置させて、その下に前方のサンシェードパネルを重ねて収納するタイプであり、サンシェードパネルを3枚として構成した場合である。
図1において、車両のルーフ外板2には仮想線にて示す矩形状のガラスパネル3が取り付けられており、車室の天井内部には、ガラスパネル3からの採光および遮光を行うサンシェード装置1が内装されている。
サンシェード装置1は、ルーフの内開口部4に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネル5A〜5Cと、各サンシェードパネル5A〜5Cの側方に設けられる前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cと、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cの前後移動をガイドするガイドレール8と、最前方に位置するサンシェードパネル5Aに連結する駆動源9と、各サンシェードパネル5A〜5Cが連動開閉するように、隣接するサンシェードパネル同士(5Aと5B同士、5Bと5C同士の関係を指す)を係脱自在に連結する連結機構10と、を備えている。
図2に示すように、サンシェードパネル5A〜5Cの左右の縁部には、車両前後方向に延設される支持ブラケット11A〜11Cが取り付けられており、この支持ブラケット11A〜11Cにおける車幅方向外面側に、前記した前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが突設形成されている。サンシェードパネル5A〜5Cは、前部スライダ6A〜6Cおよび後部スライダ7A〜7Cが左右のガイドレール8にガイドされて直線移動することにより、車両前後方向にスライド開閉する。
ガイドレール8を構成するガイドフレーム12について説明する。ガイドフレーム12は車両前後方向に延設される一定断面形状を呈した部材であり、例えばアルミニウム合金製の押出し形材からなる。
このガイドフレーム12は、車幅方向内側に向けて開口するガイドレール8を構成するものであり、本実施形態では、ガイドレール8を上段レール8Aと下段レール8Bとの上下2段から構成している。
上段レール8A、下段レール8Bは共に車幅方向内側に向けて開口した矩形断面空間を呈している。各後部スライダ7A〜7Cはいずれも下段レール8Bにガイドされ、前部スライダ6B、6Cは上段レール8Aにガイドされている。前部スライダ6Aは下段レール8Bにガイドされている。
ガイドフレーム12において、下段レール8Bの下方にはプッシュプルケーブル16(図1)を挿通させるためのケーブル溝8Cが形成されている。プッシュプルケーブル16は図1に示した駆動源9(電動モータ等)によりプッシュプル作動し、その先端はサンシェードパネル5Aの支持ブラケット11Aに連結している。サンシェードパネル5Aに加わる駆動力は、連結機構10を介して残りのサンシェードパネル5B、5Cに伝達される。
連結機構10は、図2に示すように、カムピン18をカム溝19に係脱自在に挿嵌したカム機構としており、サンシェードパネル同士(5Aと5B同士、5Bと5C同士)を係脱自在とする機構としている。サンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cとを連結するカム機構において、カムピン18は前方のサンシェードパネル5B側に形成され、後方のサンシェードパネル側、つまりサンシェードパネル5C側にカム溝19が形成されている。この構造は、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bとの関係においても同様となる。
下段レール8Bの後端には、後ろ斜め上方に延設される傾斜レール20が取り付けられている。
収納時、傾斜レール20には、サンシェードパネル5C、サンシェードパネル5Bの各後部スライダ7C、7Bが順に入り込むようになっている。後部スライダ7C、7Bがそれぞれ傾斜レール20を上昇した際、それぞれ前部スライダ6C、6Bは、上段レール8Aの後端後方に形成された前部スライダ上昇用開放部30を通って上昇できるようになっており、これにより、サンシェードパネル5C、5Bが上方に移動可能となっている。
なお、前記連結機構10による連結状態は、後部スライダ7C、7Bが傾斜レール20の所定の位置まで上昇したときに解かれるように構成されている。
ここでサンシェード装置の概略的な動作を説明する。図6は、サンシェード装置の動作説明図である。なお、車両のルーフは車幅方向に関して上方に向けて若干湾曲形成されているため、サンシェードパネル5A〜5Cもこれに合わせて上方に向けて若干湾曲形成されており、図6に仮想線で示したサンシェードパネル5A〜5Cの位置は車幅方向中央部にて断面視した高さ位置となっている。
図6(a)はサンシェードパネル5A〜5Cが前閉となった状態であり、各カムピン18はカム溝19の上端寄りに位置している。サンシェードパネル5Bの前端はサンシェードパネル5Aの後端の上部に無理な力が加わらない程度に重なっており、サンシェードパネル5Cの前端もサンシェードパネル5Bの後端の上部に無理な力が加わらない程度に重なっている。各サンシェードパネル5A〜5Cの底面は面一状となっている。
図6(a)の状態から駆動源9(図1)が駆動すると、プッシュプルケーブル16(図1)のプル作動により、前部スライダ6A、後部スライダ7Aを介してサンシェードパネル5Aが後方にスライドする。このとき、サンシェードパネル5A側のカムピン18がサンシェードパネル5B側のカム溝19を押圧する。サンシェードパネル5A側では前部スライダ6A、後部スライダ7Aが下段レール8Bに嵌り込み、サンシェードパネル5B側では前部スライダ6Bが上段レール8Aに、後部スライダ7Bが下段レール8Bに嵌り込んでいるので、カムピン18とカム溝19との上下方向の相対変位は生じず、カムピン18からの押圧力は、サンシェードパネル5Bを後方にスライドさせる力として作用する。同様にしてサンシェードパネル5Cも後方にスライドし、これにより各サンシェードパネル5A〜5Cは一体的に後方にスライドする。
図6(b)は、サンシェードパネル5Cの後部スライダ7Cが下段レール8Bの後端に達した状態を示しており、この状態から後部スライダ7Cは図6(c)のように、傾斜レール20に沿って上昇する。このときの上昇過程の様子を図7、図8を参照して詳しく説明する。図7は上段レール8Aの後端周りの拡大図であり、図8は傾斜レール20周りの拡大図である。図7における前部スライダ6Cに関する符号P1の位置および図8における後部スライダ7Cに関する符号P1の位置は、共に図6(b)における前部スライダ6Cの位置、後部スライダ7Cの位置を示している。また、図7、図8の各符号P2の位置は、共に図6(c)における前部スライダ6Cの位置、後部スライダ7Cの位置を示している。P1の位置からP2の位置まで移動する過程においては、図7に示すように、前部スライダ6Cは上段レール8Aによって上下方向の移動拘束を受けているので、図8に示す後部スライダ7Cは、上下方向の移動拘束を受けてスライドする前部スライダ6Cを瞬間中心として反時計回りに若干回動しつつ上昇することとなる。
また、前部スライダ6C自身も反時計回りに回動しつつスライドすることになるので、前部スライダ6Cの形状は、図7に示すように上段レール8A内において回動可能となるように、車両前後方向における中央部を最大高さとして、中央部から前方向および後方向に向けて上面部が下方に傾斜し、下面部が上方に傾斜した形状となっている。なお、前部スライダ6Cを支持ブラケット11C(図6)に対して相対回動可能な構造とし、かつ位置復元用のばね材などの付勢手段を設ける構成を採用すれば、前部スライダ6Cの側面視形状は矩形であっても良い。以上の図6(b)から図6(c)までの過程においては、カム溝19がカムピン18に対して上方に移動している。
さて、図8における後部スライダ7CのP2の位置は、図7における前部スライダ6Cがストッパ壁23に当接した位置であり、これ以上、後部スライダ7Cが上昇できない位置である。このとき、図7に示すように、P2の位置にある前部スライダ6Cの上部には、前部スライダ上昇用開放部30が形成されている。したがって、カムピン18からの押圧力を受けてカム溝19が上方に移動し、上方向への移動拘束が解かれた前部スライダ6Cは、後部スライダ7Cを回動中心として時計回りに回動し、前部スライダ上昇用開放部30を通して上昇する(図6(d)の状態)。なお、ストッパ壁23によるストッパ機能は傾斜レール20側に設けることも可能である。
そして、図6(e)に示すように、上方に移動しているカム溝19からカムピン18が外れることで、サンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cとの連結が解かれる。カムピン18がカム溝19から外れるときには、カムピン18が支持ブラケット11Cの底面部を上方向に押圧しつつ外れることになるので、離脱時に伴うサンシェードパネル5Bとサンシェードパネル5Cとの間のがたつきも生じない。
やがて、図6(f)に示すように、サンシェードパネル5Bの後部スライダ7Bが下段レール8Bの後端に達すると、サンシェードパネル5Cの場合と同様の作用により、サンシェードパネル5A側のカムピン18からの押圧力によって後部スライダ7Bが傾斜レール20に沿って上昇する。そして、前部スライダ6Bが図7に示したストッパ壁23に当接することで、後部スライダ7Bの上昇が規制される。
このとき、前部スライダ6Bの上部には前部スライダ上昇用開放部30が形成されているので、サンシェードパネル5A側のカムピン18からの押圧力を受けてサンシェードパネル5B側のカム溝19が上方に移動し、前部スライダ6Bは、後部スライダ7Bを回動中心として時計回りに回動し、前部スライダ上昇用開放部30を通して上昇する(図6(h)の状態)。
そして、図6(i)に示すように、上方に移動しているカム溝19からカムピン18が外れることで、サンシェードパネル5Aとサンシェードパネル5Bとの連結が解かれる。この状態において、支持ブラケット11Aの上面が支持ブラケット11Bを上方に押圧し、支持ブラケット11Bの上面が支持ブラケット11Cを上方に押圧している。これによりサンシェードパネル5B、5Cは略水平状に位置して収容される。このとき、前部スライダ6C、6Bの前端部はそれぞれ位置ずれ防止壁部22に当接するようになっている。図7には、そのときの前部スライダ6Cの位置を符号P3にて示している。また、そのときの後部スライダ7Cの位置を図8において符号P3にて示している。つまり、サンシェードパネル5Cについて言えば、後部スライダ7Cの後端面が傾斜レール20の下傾斜面20aに当接し、前部スライダ6Cの前端が位置ずれ防止壁部22に当接することで、サンシェードパネル5Cの車両前後方向の位置ずれが防止されるものである。サンシェードパネル5Bについても同様の理由により車両前後方向の位置ずれが防止される。
そして、図6(j)に示すように、支持ブラケット11Aが所定の後方位置までスライドすることで、サンシェードパネル5A〜5Cの開放方向の作動が終了する。サンシェードパネル5Bがサンシェードパネル5Cの下に隙間を空けて重なって収容され、サンシェードパネル5Aがサンシェードパネル5Bの下に隙間を空けて重なって収容される。なお、支持ブラケット11Aはプッシュプルケーブル16に引かれた状態で停止しているので、サンシェードパネル5Aが車両前後方向に位置ずれすることはない。
次に、サンシェードパネル5A〜5Cの閉鎖方向の作動の場合を簡単に説明すると、図6(j)の状態から支持ブラケット11Aが前方にスライドしていくと、サンシェードパネル5A側のカムピン18がサンシェードパネル5B側のカム溝19における下端周りに当接し、カム溝19へ係合案内される。なおも支持ブラケット11Aが前方にスライドすると、カムピン18がカム溝19を引き上げ、これにより支持ブラケット11Bの前部スライダ6Bが下降する。以降の動作は、基本的に開放方向の作動時の動きと逆の動きをするものであり、その説明は省略するものとする。
本発明が適用されるサンシェード装置の構成について説明する。
図3は、サンシェード装置がスライド移動を行っている状態における連結機構10近傍の構成の拡大断面図である。
隣接するサンシェードパネル5Bと5Cは、後方のサンシェードパネル前端5C1が前方のサンシェードパネル後端5B1と重なるように位置している関係にある。詳しくは、前方のサンシェードパネル後端5B1の鉤部5B11が後方のサンシェードパネル前端5C1の溝部5C11に位置している。このとき、前方のサンシェードパネル5Bの支持ブラケット11Bのカムピン18は、後方のサンシェードパネル5Cの支持ブラケット11Cに形成され、端部が開口したカム溝19に係合し、隣接するサンシェードパネルを係合している。
次に、図1ないし図5を適宜参照して、本発明の作用について説明する。ここで、本発明の理解を容易にするため、本発明の適用外の比較例を図4に示して説明する。
図4(a)は、サンシェードパネルの閉鎖方向への移動時において、強制的な上方向の外力によって後方のサンシェードパネル前端5C1(図3参照)が持ち上がり、前方のサンシェードパネル後端5B1(図3参照)との係合が外れた状況を示す説明図である。図4(b)は、サンシェードパネルの開放方向への移動時において後方のサンシェードパネル前端5C1と前方のサンシェードパネル後端5B1とが干渉する状況における後方のサンシェードパネル5Cの前部スライダ6Cと前方のサンシェードパネル5Bのカムピン18の状態も含めた拡大断面図である。図5(a)は、本発明を適用したサンシェード装置の拡大断面図である。図5(b)は、係合が復帰する状況を表す説明図である。
図3に示すように、サンシェードパネルの閉鎖方向への移動時、サンシェードパネル5Bと5Cとは係合し、ガイドレールに沿って連動してスライド移動しているが、支持ブラケット11Cの前部スライダ6Cが前部スライダ上昇用開放部30(図4(a)参照)の直下にあるときは、ガイドレール8による上方向の拘束はなくなる。このときに、後方のサンシェードパネル5Cに上向きの外力が負荷されると、係合が外れ、前方のサンシェードパネル5Bは図4(a)において左方向に移動を継続していることから、サンシェードパネル5Bと5Cとは分離した状態となる。
なお、前記上向きの外力としては、搭乗した人員の腕や頭が当たり、誤ってサンシェードパネル5Cを上方に押すことが想定される。
分離したサンシェードパネル5Bと5Cは、図4(b)に示すようにサンシェードパネルが開放方向に作動時には後方のサンシェードパネル前端5C1(図3参照)と前方のサンシェードパネル後端5B1(図3参照)とが干渉し、元の係合状態に復帰することができなくなるおそれや、サンシェードパネル5Bと5Cに無理な力が加わるおそれがある。
これに対して、本発明を適用したサンシェード装置は、図5(a)に示すように、サンシェードパネルの開放方向の作動時に後方のサンシェードパネル前端5C1(図3参照)と前方のサンシェードパネル後端5B1(図3参照)とが接触する前に、後方のサンシェードパネル5Cの支持ブラケット11Cの前端周りと前方のサンシェードパネル5Bの支持ブラケット11Bの後端周り(カムピン18)とが接触する。
前方のサンシェードパネル5Bは、後部スライダ7Bがガイドレール8B内をスライド移動していることから、図5(b)において下方向の拘束を受けている。このとき、後方のサンシェードパネル5Cは、前部スライダ6Cが上段レール8Aの後端後方に形成された前部スライダ上昇用開放部30の直下に位置しているため、上方向の拘束が解かれている。また、このとき後部スライダ7Cは傾斜レール20の上端まで到達しており、前部スライダ6Cはこれ以上後方向に移動できない状態にある。
従って、前方のサンシェードパネル5Bが図5(b)において右方向に移動すると、カムピン18の曲面によって後方のサンシェードパネル5Cの前側端部が図5(b)において上方に押し上げられていき、後方のサンシェードパネル5Cの前端高さ位置が前方のサンシェードパネル5Bの後端高さ位置よりも高くなる。これにより互いの干渉が防止される。
先端部を通過すると、次にカムピン18は図5(b)において支持ブラケット11Cの下側の面11C12を摺動した後、カムピン18は右下がりの傾斜面11C13に当接し、前記右下がりの傾斜面11C13に沿って摺動することにより、後方のサンシェードパネルの支持ブラケットの前端周りをさらに押し上げていく。
カムピン18は、前記右下がりの傾斜面11C13を越えて正常な移動軌跡位置に復帰する。すなわち、図6(e)の位置に復帰する。この後、閉鎖方向の作動時には、後方のサンシェードパネル前端5C1が前方のサンシェードパネル後端5B1と重なり、サンシェードパネル5Bの下降によって、前方のサンシェードパネル後端5B1の鉤部5B11が後方のサンシェードパネル前端5C1の溝部5C11に収まり、サンシェードパネル5Bと5Cとは、再び図3に示すような係合状態に復帰する。
以上説明したように、本発明によれば、サンシェードパネルの移動時に、隣接するサンシェードパネル同士の係合が一旦外れた場合であっても、次にサンシェードパネルを開放方向に移動する際に、隣接する前方のサンシェードパネルと後方のサンシェードパネルが干渉せずに正常な移動軌跡位置に復帰し、その後閉鎖方向への移動によって係合を復帰することができる。
本発明が適用されるサンシェード装置の上面図である。 本発明が適用されるサンシェード装置の部分分解斜視図である。 隣り合うサンシェード装置移動時の状況を表す拡大断面図である。 本発明の適用外の比較例における隣接するサンシェードパネルの拡大断面図である。 本発明を適用したスライダ構造の拡大断面図である。 サンシェード装置の側面作用説明図である。 上段レールの後端周りの拡大図である。 傾斜レール周りの拡大図である。
符号の説明
1 サンシェード装置
5A〜5C サンシェードパネル
6A〜6C 前部スライダ
7A〜7C 後部スライダ
8 ガイドレール
8A 上段レール
8B 下段レール(主レール)
9 駆動源
10 連結機構
11A〜11C 支持ブラケット
12 ガイドフレーム
16 プッシュプルケーブル
18 カムピン
19 カム溝
20 傾斜レール
30 前部スライダ上昇用開放部

Claims (2)

  1. 車両のルーフの内開口部に車両前後方向に開閉自在に取り付けられ、閉状態において車両前後方向に並設される複数のサンシェードパネルと、
    各サンシェードパネルの側方に設けられるそれぞれの支持ブラケットと、
    これらの支持ブラケットに形成されるスライダと、
    スライダの直線移動をガイドするガイドレールと、
    隣接するサンシェードパネルを連動開閉可能に連結し、前方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの後端周りに形成されるカムピンと、このカムピンが係脱自在であり、後方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの前端周りに形成され、下端部が開口したカム溝とからなる連結機構と、
    を備えたサンシェード装置であって、
    隣接するサンシェードパネルに係合外れが生じてカムピンが正常な移動軌跡から外れたとき、
    サンシェードパネルの開放方向の作動時において、前方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの後端周りが後方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの前端周りを後方に向けて押圧し、
    所定位置で、後方のサンシェードパネルのスライダがガイドレールによる上下変位の拘束を解かれることにより、前方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの後端周りが後方のサンシェードパネルにおける支持ブラケットの前端周りを押し上げて、カムピンを正常な移動軌跡に復帰させることを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前方のサンシェードパネルの支持ブラケット後端周りが後方のサンシェードパネルの支持ブラケット前端周りを押圧のために接触したときに、前方のサンシェードパネルと後方のサンシェードパネルが接触しないことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
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